JP2004190627A - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

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Kensuke Takeuchi
研輔 竹内
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Abstract

【目的】この発明の目的は、バルブスプリングの下端でオイルを跳ね上げてタペットの裏側に供給することができ、タペットとバルブステム端部とを潤滑することができるようにすることにある。
【構成】このため、この発明は、中央に点火プラグを装着するプラグ筒部を設けるとともにこのプラグ筒部の外側にカムシャフトにより駆動されるタペットを支持するタペット筒部を設け、このタペット筒部の下方にバルブガイド支持部を設け、このバルブガイド支持部に装着したステムガイドにバルブステムを摺動可能に保持させた内燃機関のシリンダヘッドにおいて、タペット筒部の中央側とプラグ筒部の外側との間に空間部を設け、この空間部を取り囲むようにタペット筒部とプラグ筒部とを連結する壁部を設け、この壁部で取り囲まれた空間部にバルブガイド支持部を底面とするオイル溜まり部を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は内燃機関のシリンダヘッドに係り、特に、バルブスプリングの下端でオイルを跳ね上げてタペットの裏側に供給することができ、タペットとバルブステム端部とを潤滑することができる内燃機関のシリンダヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関は、シリンダブロックにシリンダヘッドを取り付け、このシリンダヘッドに点火プラグを装着するプラグ筒部やカムシャフトにより駆動されるタペットを支持するタペット筒部、バルブガイド支持部等を設けている。
【0003】
従来の内燃機関のシリンダヘッドには、DOHCエンジンのシリンダヘッド内に形成された点火プラグを装着するプラグホールの周面とカムシャフトにより駆動されるタペットを摺動自在に嵌挿するタペット孔の周面との間を補強用のリブで連結し、この補強用リブで囲繞した囲繞部にタペット潤滑用の潤滑油を一時貯留させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の内燃機関のシリンダヘッドには、シリンダヘッドのタペット収容孔にガイド筒が嵌着され、タペット収容孔のボス部とプラグホールのボス部とが補強壁で接続され、カムシャフト軸線方向において隣接する2つのタペット収容孔のボス部の側部がラッシュアジャスタ用オイル通路壁で連結されているものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開平4−109407号公報(実用新案登録請求の範囲、図1)
【特許文献2】
実開平3−59452号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、内燃機関のシリンダヘッドには、図9・図10に示すものがある。図において、202は内燃機関、204はシリンダブロック、206はシリンダヘッド、208はシリンダ、210はピストン、212は燃焼室、214は吸気ポート、216は排気ポートである。この内燃機関202は、垂直線Vに対してシリンダ軸線Cを傾斜させて図示しない車両に搭載する等により、シリンダブロック204にシリンダヘッド206が傾斜状態で取り付けられている。
【0006】
この内燃機関202のシリンダヘッド206は、長手方向Lに対して幅方向Wが短い平面視において略長四角形状に形成され、幅方向Wの両側に位置させて吸気側壁218及び排気側壁220を設け、幅方向Wの中央に位置させて点火プラグ(図示せず)が装着されるプラグ筒部222を設けている。
【0007】
プラグ筒部222の幅方向Wにおける各外側には、図示しない吸気カムシャフト及び排気カムシャフトにより駆動される吸気タペット及び排気タペット(図示せず)を支持する吸気タペット筒部224及び排気タペット筒部226を設けている。図においては、プラグ筒部222の上方の外側に吸気タペット筒部224を設け、下方の外側に排気タペット筒部226を設けている。
【0008】
吸気タペット筒部224及び排気タペット筒部226の下方には、吸気カム室228及び排気カム室230を区画形成する吸気バルブガイド支持部232及び排気バルブガイド支持部234を設け、吸気バルブガイド支持部232及び排気バルブガイド支持部234に吸気ステムガイド236及び排気ステムガイド238を装着している。
【0009】
吸気ステムガイド236及び排気ステムガイド238には、図示しない吸気バルブ及び排気バルブの吸気バルブステム及び排気バルブステムを摺動可能に保持させている。吸気ステムガイド236及び排気ステムガイド238の周囲には、図示しない吸気バルブスプリング及び排気バルブスプリングの吸気スプリングシート座面240及び排気スプリングシート座面242を設けている。
【0010】
ところが、この内燃機関202のシリンダヘッド206は、シリンダブロック204に傾斜状態で取り付けられ、吸気タペット筒部224が傾斜上方に位置されていることから、吸気カムシャフトの吸気カム潤滑に供給されたオイルが矢印Aに示すように吸気側壁218に沿って流れ、吸気バルブガイド支持部232に達する。吸気バルブガイド支持部232に達したオイルは、矢印Bに示すように、吸気スプリングシート座面240を避けて、吸気バルブガイド支持部232及び排気バルブガイド支持部234を連絡する連絡部244を流れ、排気バルブガイド支持部234に連続する排気側壁220に達する。
【0011】
このため、この内燃機関202のシリンダヘッド206は、吸気バルブスプリングの下端が当接される吸気スプリングシート座面240にオイルが無いことから、吸気バルブスプリングの下端でオイルを跳ね上げることができず、吸気タペットや吸気タペットの裏側にオイルを供給することができないため、吸気タペット筒部224と吸気タペットとの潤滑や吸気タペットの裏側と吸気バルブステム端部との潤滑を行うことができない不都合があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、中央に点火プラグを装着するプラグ筒部を設けるとともにこのプラグ筒部の外側にカムシャフトにより駆動されるタペットを支持するタペット筒部を設け、このタペット筒部の下方にバルブガイド支持部を設け、このバルブガイド支持部に装着したステムガイドにバルブステムを摺動可能に保持させた内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記タペット筒部の中央側とプラグ筒部の外側との間に空間部を設け、この空間部を取り囲むようにタペット筒部とプラグ筒部とを連結する壁部を設け、この壁部で取り囲まれた前記空間部に前記バルブガイド支持部を底面とするオイル溜まり部を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の内燃機関のシリンダヘッドは、タペット筒部の中央側とプラグ筒部の外側との間の空間部を取り囲むようにタペット筒部とプラグ筒部とを連結する壁部を設け、この壁部で取り囲まれた空間部にバルブガイド支持部を底面とするオイル溜まり部を設けたことにより、バルブスプリングの下端をオイル溜まり部のオイルに浸らせることができ、タペットによって伸縮動作されるバルブスプリングが伸長動作する際に、このバルブスプリングの下端でオイルを跳ね上げることができる。
【0014】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図6は、この発明の第1実施例を示すものである。図6において、2は内燃機関、4はシリンダブロック、6はシリンダヘッド、8はヘッドカバー、10はオイルパン、12はチェーンカバーである。この内燃機関2は、垂直線Vに対してシリンダ軸線Cを傾斜させて図示しない車両に搭載する等により、シリンダブロック4にシリンダヘッド6が傾斜した状態で取り付けられている。
【0015】
内燃機関2は、図5に示す如く、シリンダブロック4にシリンダヘッド6のヘッド下面14を当接させて取り付け、シリンダヘッド6のヘッド上面16にヘッドカバー8を取り付け、シリンダブロック4のシリンダ18とピストン20とシリンダヘッド6とにより燃焼室22を形成している。
【0016】
この内燃機関2のシリンダヘッド6は、図4に示す如く、長手方向Lに対して幅方向Wが短い平面視において略長四角形状に形成され、幅方向Wの両側に位置させて吸気側壁24及び排気側壁26を設け、吸気側壁24及び排気側壁26から燃焼室22に臨む吸気口28及び排気口30に連通する吸気ポート32及び排気ポート34を設けている。
【0017】
シリンダヘッド6は、幅方向Wの中央に位置させて、点火プラグ(図示せず)が装着されるプラグ筒部36を設けている。このプラグ筒部36は、シリンダヘッド6の長手方向Lに複数個設けている。シリンダヘッド6のヘッド上面20側には、プラグ筒部36の幅方向Wにおける各外側に、吸気側壁24及び排気側壁26に連結される吸気カム用軸受部38及び排気カム用軸受部40を設けている。吸気カム用軸受部38及び排気カム用軸受部40には、吸気カム用キャップ42及び排気カム用キャップ44を吸気カム用ボルト46及び排気カム用ボルト48により取り付け、吸気カムシャフト50及び排気カムシャフト52を軸支している。吸気カムシャフト50及び排気カムシャフト52には、吸気カム54及び排気カム56を設けている。
【0018】
吸気カム54及び排気カム56は、吸気タペット58及び排気タペット60を駆動する。吸気タペット58は、吸気周壁部62と吸気上壁部64とからなり、吸気上壁部64の吸気凹部66に吸気カム54が摺接される吸気シム68を装着している。排気タペット60は、排気周壁部70と排気上壁部72とからなり、排気上壁部72の排気凹部74に排気カム56が摺接される排気シム76を装着している。
【0019】
シリンダヘッド6には、プラグ筒部36の幅方向Wにおける各外側に、吸気タペット58及び排気タペット60を摺動可能に支持する吸気タペット筒部78及び排気タペット筒部80を設けている。この実施例のシリンダヘッド6は、図4に示す如く、プラグ筒部36の上方の外側に吸気カム用軸受部38を挟んで2つの吸気タペット筒部78を長手方向Lに連結して設け、下方の外側に排気カム用軸受部40を挟んで2つの排気タペット筒部80を長手方向Lに連結して設けている。2つの吸気タペット筒部78は、吸気カム用軸受部38を挟んで長手方向Lの各外側の上端を吸気側リブ79により吸気側壁24に連結して設けている。2つの排気タペット筒部80は、排気カム用軸受部40を挟んで長手方向Lの各外側の上端を排気側リブ81により排気側壁26に連結して設けている。各2つの吸気タペット筒部78及び排気タペット筒部80内には、夫々吸気タペット58及び排気タペット60を摺動可能に支持している。
【0020】
吸気タペット筒部78及び排気タペット筒部80の下方には、吸気カム室82及び排気カム室84を区画形成する吸気バルブガイド支持部86及び排気バルブガイド支持部88を設けている。吸気バルブガイド支持部86及び排気バルブガイド支持部88は、連絡部90により連絡している。吸気バルブガイド支持部86には、吸気ポート32と吸気カム室82とに達する吸気ガイド装着孔92を設けている。排気バルブガイド支持部88には、排気ポート34と排気カム室84とに達する排気ガイド装着孔94を設けている。吸気ガイド装着孔92及び排気ガイド装着孔94には、吸気ステムガイド96及び排気ステムガイド98を装着している。
【0021】
吸気ステムガイド96及び排気ステムガイド98には、吸気バルブ100及び排気バルブ102の吸気バルブステム104及び排気バルブステム106を摺動可能に保持させている。吸気バルブ100及び排気バルブ102は、吸気ポート32の吸気口28及び排気ポート34の排気口30を開閉する吸気バルブヘッド108及び排気バルブヘッド110を設けている。
【0022】
吸気バルブ100及び排気バルブ102は、吸気バルブステム端部112及び排気バルブステム端部114を吸気タペット58の吸気上壁部64及び排気タペット60の排気上壁部72に当接させ、吸気バルブステム端部112及び排気バルブステム端部114近傍に吸気リテーナ116及び排気リテーナ118を取り付け、吸気カム室82及び排気カム室84に臨む吸気ステムガイド96及び排気ステムガイド98に取り付けられた吸気オイルシール120及び排気オイルシール122により吸気バルブステム104及び排気バルブステム106をシールされる。
【0023】
吸気バルブガイド支持部86及び排気バルブガイド支持部88には、吸気ステムガイド96及び排気ステムガイド98の周囲に、吸気スプリングシート座面124及び排気スプリングシート座面126を設けている。吸気スプリングシート座面124及び排気スプリングシート座面126には、吸気スプリングシート128及び排気スプリングシート130が装着される。
【0024】
吸気バルブ100及び排気バルブ102は、吸気リテーナ116及び排気リテーナ118と吸気スプリングシート128及び排気スプリングシート130との間に吸気バルブスプリング132及び排気バルブスプリング134を弾設し、この吸気バルブスプリング132及び排気バルブスプリング134は吸気ポート32の吸気口28及び排気ポート34の排気口30に吸気バルブヘッド108及び排気バルブヘッド110を吸気口28及び排気口30を閉じる方向に押圧するとともに吸気カム54及び排気カム56に吸気タペット58及び排気タペット60を押圧する方向に付勢される。
【0025】
この内燃機関2のシリンダヘッド6は、図5・図6に示す如く、シリンダブロック4に傾斜して取り付けられ、吸気タペット筒部78が傾斜上方に位置され、排気タペット筒部80が傾斜下方に位置されている。このシリンダヘッド6は、図3・図4に示す如く、プラグ筒部36の傾斜上方の外側に吸気カム用軸受部38を挟んで2つの吸気タペット筒部78を連結して設け、傾斜下方の外側に排気カム用軸受部40を挟んで2つの排気タペット筒部80を連結して設けている。
【0026】
シリンダヘッド6は、傾斜上方に位置される2つの吸気タペット筒部78の幅方向Wにおける中央側とプラグ筒部36の幅方向Wにおける上方の外側との間に吸気カム用軸受部38を挟んで2つの空間部136を設け、この空間部136を取り囲むように2つの吸気タペット筒部80とプラグ筒部36とを連結する2つの壁部138を設け、この壁部138で取り囲まれた空間部136に吸気バルブガイド支持部86を底面とするオイル溜まり部140を設けている。吸気タペット筒部78には、幅方向Wで略中央部に壁部138の一側部が設けられ、この壁部138の他側部はプラグ筒部36に連結させて形成される。この壁部138の一側部近傍であって吸気タペット筒部78の略中央部と、傾斜上側のシリンダヘッド6の吸気側壁24とを連結する前記吸気側リブ79が壁部138から連続するように形成される。この吸気側リブ79は、シリンダヘッド6の吸気側壁24の上端から吸気タペット筒部78の中央部上端までを底辺とした側面視略三角形上に形成される。シリンダヘッド6の吸気側壁24と吸気側リブ79と壁部138とプラグ筒部36とで、長手方向Wに並列する2つのタペット筒部78を取り囲むように構成される。
【0027】
前記壁部138は、図1・図2に示す如く、吸気バルブステム104の吸気オイルシール120の高さ位置に対応する部位に切欠き部142を設け、上面138aが吸気タペット筒部78の上面78aに沿って形成され、シリンダヘッド6が傾斜状態でシリンダブロック4に取り付けられる場合に傾斜上側の吸気タペット筒部78とプラグ筒部36とを連結している。具体的には、壁部138の一側部の上端は吸気タペット筒部78の上端と略一致する高さに形成されるとともに他側部側に移るに従って上端が情報に延出されて円弧状に形成され、プラグ筒部36の上端より少し下の部分に連絡されている。オイルは、プラグ筒部36の周囲を最も深い部分として貯留される。
【0028】
次に作用を説明する。
【0029】
内燃機関2のシリンダヘッド6は、シリンダヘッド4に傾斜して取り付けられ、図2に示す如く、傾斜上方に位置される吸気カムシャフト50の吸気カム54の潤滑されて吸気側リブ79や吸気カム用軸受部38に沿って流れたオイルが矢印A・Bに示すように壁部138に沿って流れ、図1に示す如く、吸気バルブガイド支持部86を底面とするオイル溜まり部140に達して溜められる。
【0030】
これにより、オイル溜まり部140は、吸気スプリングシート座面124に装着された吸気スプリングシート128に当接される吸気スプリング132の下端をオイルに浸らせることができ、吸気タペット筒部78内を上下方向に駆動される吸気タペット58によって伸縮動作される吸気バルブスプリング132が伸長動作する際に、この伸長動作する吸気バルブスプリング132の下端でオイルを跳ね上げることができる。
【0031】
このため、このシリンダヘッド6は、吸気バルブスプリング132の下端でオイルを跳ね上げて吸気タペット58の吸気周壁部62外周や吸気タペット58の吸気周壁部62内周の裏側にオイルを供給することができ、吸気タペット筒部78と吸気タペット58の吸気周壁部62との潤滑や吸気タペット58の裏側の吸気上壁部64と吸気バルブステム端部112との潤滑を行うことができる。
【0032】
このシリンダヘッド6は、吸気バルブステム104の吸気オイルシール120の高さ位置に対応する部位の壁部138に切欠き部142を設けていることにより、オイル溜まり部140のオイルレベルを吸気オイルシール120の高さ以下に維持することができ、吸気オイルシール120がオイルに浸ることを防止でき、吸気ポート32へのオイル下がりを防止することができる。
【0033】
また、壁部138は、上面138aが吸気タペット筒部78の上面78aに沿って形成されることにより、オイル溜め部140の壁部138の高さを高く維持しながら、吸気シム68の交換が容易となり、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0034】
さらに、壁部138は、シリンダヘッド6が傾斜状態でシリンダブロック4に取り付けられる場合に、傾斜上側の吸気タペット筒部78とプラグ筒部36とを連結していることにより、吸気カム54を潤滑したオイルを効率良く集めることができ、吸気バルブステム端部112との潤滑を行うことができ、吸気タペット筒部78の支持剛性を高めることができる。
【0035】
図7は、第2実施例を示すものである。第2実施例のシリンダヘッド6は、吸気バルブ100の吸気リテーナ116とシリンダヘッド6の吸気スプリングシート128との間に、断面が平板形状の平面部144を有する吸気バルブスプリング132を弾設したものである。
【0036】
第2実施例のシリンダヘッド6は、吸気バルブスプリング132の断面が平板形状であることにより、伸長動作する吸気バルブスプリング132の下端の平面部144によってオイル溜まり部140のオイルをすくいながら跳ね上げることができ、潤滑性能を高めることができる。
【0037】
図8は、第3実施例を示すものである。第3実施例のシリンダヘッド6は、吸気タペット筒部78内を吸気タペット58が最下位置に降下した際に、オイル溜まり部140に浸される吸気タペット58の吸気周壁部62の下端内周に、オイル跳ね上げ部146を形成して設けたものである。
【0038】
第2実施例のシリンダヘッド6は、オイル溜まり部140に浸される吸気タペット58の吸気周壁部62の下端内周にオイル跳ね上げ部146を形成して設けたことにより、伸長動作する吸気バルブスプリング132の下端によってオイル溜まり部140のオイルを跳ね上げることができるとともに、吸気バルブスプリング132の伸長動作によって上昇される吸気タペット58のオイル跳ね上げ部146によってもオイル溜まり部140のオイルを跳ね上げることができ、跳ね上げ量を増大させて潤滑性能を高めることができる。
【0039】
【発明の効果】
このように、この発明の内燃機関のシリンダヘッドは、バルブスプリングの下端をオイル溜まり部のオイルに浸らせることができ、タペットによって伸縮動作されるバルブスプリングが伸長動作する際に、この伸長動作するバルブスプリングの下端でオイルを跳ね上げることができる。
このため、この内燃機関のシリンダヘッドは、バルブスプリングの下端でオイルを跳ね上げてタペットやタペットの裏側にオイルを供給することができ、タペット筒部とタペットとの潤滑やタペットの裏側とバルブステム端部との潤滑を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示すシリンダヘッドの壁部の拡大側面図である。
【図2】図3のII−II線による断面図である。
【図3】吸気タペット筒部とプラグ筒部との要部拡大平面図である。
【図4】シリンダヘッドの平面図である。
【図5】シリンダヘッドの拡大断面図である。
【図6】内燃機関の正面図である。
【図7】第2実施例を示すシリンダヘッドの要部拡大断面図である。
【図8】第3実施例を示すシリンダヘッドの要部拡大断面図である。
【図9】従来例を示す図10のIX−IX線による断面図である。
【図10】従来例を示すシリンダヘッドの拡大断面である。
【符号の説明】
2 内燃機関
4 シリンダブロック
6 シリンダヘッド
22 燃焼室
24 吸気側壁
26 排気側壁
32 吸気ポート
34 排気ポート
36 プラグ筒部
38 吸気カム用軸受部
40 排気カム用軸受部
50 吸気カムシャフト
52 排気カムシャフト
58 吸気タペット
60 排気タペット
78 吸気タペット筒部
80 排気タペット筒部
86 吸気バルブガイド支持部
88 排気バルブガイド支持部
96 吸気ステムガイド
98 排気ステムガイド
100 吸気バルブ
102 排気バルブ
104 吸気バルブステム
106 排気バルブステム
124 吸気スプリングシート座面
126 排気スプリングシート座面
116 吸気リテーナ
118 排気リテーナ
132 吸気バルブスプリング
134 排気バルブスプリング
136 空間部
138 壁部
140 オイル溜まり部

Claims (4)

  1. 中央に点火プラグを装着するプラグ筒部を設けるとともにこのプラグ筒部の外側にカムシャフトにより駆動されるタペットを支持するタペット筒部を設け、このタペット筒部の下方にバルブガイド支持部を設け、このバルブガイド支持部に装着したステムガイドにバルブステムを摺動可能に保持させた内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記タペット筒部の中央側とプラグ筒部の外側との間に空間部を設け、この空間部を取り囲むようにタペット筒部とプラグ筒部とを連結する壁部を設け、この壁部で取り囲まれた前記空間部に前記バルブガイド支持部を底面とするオイル溜まり部を設けたことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。
  2. 前記壁部は、前記バルブステムのオイルシールに対応する部位に切欠き部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  3. 前記壁部は、前記タペット筒部の上面に沿って形成されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  4. 前記壁部は、前記シリンダヘッドが傾斜状態でシリンダブロックに取り付けられる場合に傾斜上側のタペット筒部と前記プラグ筒部とを連結することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
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