JP2004190564A - 電子制御エンジンのシリンダヘッドカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジン全体としての部品点数の増加を抑制することができるシリンダヘッドカバーを提供する。
【解決手段】電子制御ユニット2の取付座4を設けたケース3をシリンダヘッドにフローティング支持されたシリンダヘッドカバー1の表面に一体形成する。また、前記ケース3の開口部を開閉可能に覆う蓋5を設けたことにより、電子制御ユニット2を振動および熱などから保護しつつ部品点数を削減し、シリンダヘッドカバー1の着脱作業性を高くしてエンジンの組立性を改善するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】電子制御ユニット2の取付座4を設けたケース3をシリンダヘッドにフローティング支持されたシリンダヘッドカバー1の表面に一体形成する。また、前記ケース3の開口部を開閉可能に覆う蓋5を設けたことにより、電子制御ユニット2を振動および熱などから保護しつつ部品点数を削減し、シリンダヘッドカバー1の着脱作業性を高くしてエンジンの組立性を改善するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子制御エンジンのシリンダヘッドカバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
制御の高精度化にともなって、近年ではエンジンを電子制御することが多い。このような電子制御エンジンにおいて、従来ではエアクリーナケースにエンジンヘッドカバーを一体形成し、電子制御ユニットをエアクリーナケース内に収容するようにしたものがある(例えば特許文献参照)。
【0003】
このようなシリンダヘッドカバーにあっては、エンジンの吸入空気で電子制御ユニットを冷却することができるが、エアクリーナケースとの一体化にともなってシリンダヘッドカバーが大型化してしまうために、エンジンの搭載性が悪化するという不具合がある。
【0004】
【特許文献】
特開2001−323842号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、エンジン全体としての部品点数の増加を抑制することができるシリンダヘッドカバーを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、電子制御ユニットの取付座を設けたケースをシリンダヘッドにフローティング支持されたシリンダヘッドカバーの表面に一体形成するとともに、前記ケースの開口部を開閉可能に覆う蓋を設けたことを特徴としている。なお、蓋を熱伝導性に優れた素材で構成する一方、エンジンルーム内の空気の流れ方向に沿うリブを該蓋の表面に設けることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る電子制御エンジンのシリンダヘッドカバーの一実施形態を示す外観斜視図であり、図示しないシリンダヘッドの頂部に図示しないフローティングラバーなどを介してシリンダヘッドカバー1を取り付けることにより、シリンダヘッドの頂部に取り付けた動弁機構の収容空間を密閉すると同時に、シリンダヘッドからシリンダヘッドカバー1への振動および熱などの伝達量を抑制するようにしている。
【0008】
前記シリンダヘッドカバー1の表面に、電子制御ユニット2の収容空間を形成するケース3を一体形成している。ケース3の底部には、電子制御ユニット2を取り付けるための取付座4を設けており、図示しないビスなどを用いて電子制御ユニット2を取付座4に締付固定している。
【0009】
また、図示しないビスにより前記ケース3の開口部に蓋5を取り付けて電子制御ユニット2の収容空間を開閉可能に閉鎖しで異物の浸入による電子制御ユニットへの悪影響を回避するようにしている。なお、ケース3の一部に切欠6を設け、電子制御ユニット2に設けたコネクタ7を切欠6から外部に臨ませることにより、電子制御ユニット2へのハーネスの接続作業性を高くしている。
【0010】
ところで、シリンダヘッドカバー1はシリンダヘッドにフローティング支持されているために電子制御ユニット2に伝達される振動が少なく、しかも、その内部には動弁機構を潤滑するオイルが循環供給されて温度が低く保たれているために、シリンダヘッドカバー1が電子制御ユニット2の放熱手段として機能する。
【0011】
また、ケース3をシリンダヘッドカバー1に一体形成しているために、独立した収容ケースなどを設ける必要性がなく、部品点数が削減される。さらに、電子制御ユニット2および蓋5をヘッドカバー1に取り付けたままでこれを着脱することができるために、シリンダヘッドカバー1の着脱作業性が高くなり、エンジンの組立性が改善される。
【0012】
図2は蓋5の変形例を示す要部の斜視図である。この変形例にあっては、例えばアルミ合金等のように熱伝導性に優れた素材で蓋5を構成する一方、図2に矢印で示したエンジンルーム内の空気の流れ方向に沿うリブ8を蓋5の表面に設けている。
【0013】
従って、この変形例による場合は、リブ8を設けたことで蓋5の表面積が増加し、補強効果が発生するために、蓋5の肉圧を薄くすることが可能になる。このために、リブ8を設けたことによる放熱面積の増大と肉圧を薄くすることに伴う熱伝達損失の減少効果で蓋5を介しての放熱容量をより大きくすることができる利点がある。また、リブ8をエンジンルーム内の空気の流れの方向に沿わせているために、リブ8による整流効果で蓋5の表面部分における空気の流速が改善されてより効率の高い冷却効果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明は、電子制御ユニットの取付座を設けたケースをシリンダヘッドにフローティング支持されたシリンダヘッドカバーの表面に一体形成するとともに、前記ケースの開口部を開閉可能に覆う蓋を設けたものであるために、電子制御ユニットを振動および熱などから保護しつつ部品点数を削減することができると同時に、シリンダヘッドカバーの着脱作業性を高くしてエンジンの組立性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子制御エンジンのシリンダヘッドカバーの一実施形態を示す外観斜視図である。
【図2】蓋の変形例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッドカバー
2 電子制御ユニット
3 ケース
4 取付座
5 蓋
6 切欠
7 コネクタ
8 リブ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子制御エンジンのシリンダヘッドカバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
制御の高精度化にともなって、近年ではエンジンを電子制御することが多い。このような電子制御エンジンにおいて、従来ではエアクリーナケースにエンジンヘッドカバーを一体形成し、電子制御ユニットをエアクリーナケース内に収容するようにしたものがある(例えば特許文献参照)。
【0003】
このようなシリンダヘッドカバーにあっては、エンジンの吸入空気で電子制御ユニットを冷却することができるが、エアクリーナケースとの一体化にともなってシリンダヘッドカバーが大型化してしまうために、エンジンの搭載性が悪化するという不具合がある。
【0004】
【特許文献】
特開2001−323842号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、エンジン全体としての部品点数の増加を抑制することができるシリンダヘッドカバーを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、電子制御ユニットの取付座を設けたケースをシリンダヘッドにフローティング支持されたシリンダヘッドカバーの表面に一体形成するとともに、前記ケースの開口部を開閉可能に覆う蓋を設けたことを特徴としている。なお、蓋を熱伝導性に優れた素材で構成する一方、エンジンルーム内の空気の流れ方向に沿うリブを該蓋の表面に設けることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る電子制御エンジンのシリンダヘッドカバーの一実施形態を示す外観斜視図であり、図示しないシリンダヘッドの頂部に図示しないフローティングラバーなどを介してシリンダヘッドカバー1を取り付けることにより、シリンダヘッドの頂部に取り付けた動弁機構の収容空間を密閉すると同時に、シリンダヘッドからシリンダヘッドカバー1への振動および熱などの伝達量を抑制するようにしている。
【0008】
前記シリンダヘッドカバー1の表面に、電子制御ユニット2の収容空間を形成するケース3を一体形成している。ケース3の底部には、電子制御ユニット2を取り付けるための取付座4を設けており、図示しないビスなどを用いて電子制御ユニット2を取付座4に締付固定している。
【0009】
また、図示しないビスにより前記ケース3の開口部に蓋5を取り付けて電子制御ユニット2の収容空間を開閉可能に閉鎖しで異物の浸入による電子制御ユニットへの悪影響を回避するようにしている。なお、ケース3の一部に切欠6を設け、電子制御ユニット2に設けたコネクタ7を切欠6から外部に臨ませることにより、電子制御ユニット2へのハーネスの接続作業性を高くしている。
【0010】
ところで、シリンダヘッドカバー1はシリンダヘッドにフローティング支持されているために電子制御ユニット2に伝達される振動が少なく、しかも、その内部には動弁機構を潤滑するオイルが循環供給されて温度が低く保たれているために、シリンダヘッドカバー1が電子制御ユニット2の放熱手段として機能する。
【0011】
また、ケース3をシリンダヘッドカバー1に一体形成しているために、独立した収容ケースなどを設ける必要性がなく、部品点数が削減される。さらに、電子制御ユニット2および蓋5をヘッドカバー1に取り付けたままでこれを着脱することができるために、シリンダヘッドカバー1の着脱作業性が高くなり、エンジンの組立性が改善される。
【0012】
図2は蓋5の変形例を示す要部の斜視図である。この変形例にあっては、例えばアルミ合金等のように熱伝導性に優れた素材で蓋5を構成する一方、図2に矢印で示したエンジンルーム内の空気の流れ方向に沿うリブ8を蓋5の表面に設けている。
【0013】
従って、この変形例による場合は、リブ8を設けたことで蓋5の表面積が増加し、補強効果が発生するために、蓋5の肉圧を薄くすることが可能になる。このために、リブ8を設けたことによる放熱面積の増大と肉圧を薄くすることに伴う熱伝達損失の減少効果で蓋5を介しての放熱容量をより大きくすることができる利点がある。また、リブ8をエンジンルーム内の空気の流れの方向に沿わせているために、リブ8による整流効果で蓋5の表面部分における空気の流速が改善されてより効率の高い冷却効果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明は、電子制御ユニットの取付座を設けたケースをシリンダヘッドにフローティング支持されたシリンダヘッドカバーの表面に一体形成するとともに、前記ケースの開口部を開閉可能に覆う蓋を設けたものであるために、電子制御ユニットを振動および熱などから保護しつつ部品点数を削減することができると同時に、シリンダヘッドカバーの着脱作業性を高くしてエンジンの組立性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子制御エンジンのシリンダヘッドカバーの一実施形態を示す外観斜視図である。
【図2】蓋の変形例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッドカバー
2 電子制御ユニット
3 ケース
4 取付座
5 蓋
6 切欠
7 コネクタ
8 リブ
Claims (2)
- シリンダヘッドカバー1をシリンダヘッドにフローティング支持させた電子制御エンジンにおいて、電子制御ユニット2の取付座4を設けたケース2を前記シリンダヘッドカバー1の表面に一体形成するとともに、前記ケース2の開口部を開閉可能に覆う蓋5を設けたことを特徴とする電子制御エンジンのシリンダヘッドカバー。
- 熱伝導性に優れた素材5で蓋を構成する一方、エンジンルーム内の空気の流れ方向に沿うリブ8を蓋5の表面に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子制御エンジンのシリンダヘッドカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002359116A JP2004190564A (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | 電子制御エンジンのシリンダヘッドカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002359116A JP2004190564A (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | 電子制御エンジンのシリンダヘッドカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004190564A true JP2004190564A (ja) | 2004-07-08 |
Family
ID=32758604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002359116A Pending JP2004190564A (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | 電子制御エンジンのシリンダヘッドカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004190564A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010144628A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Ud Trucks Corp | エンジン用電子制御装置の配置構造 |
-
2002
- 2002-12-11 JP JP2002359116A patent/JP2004190564A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010144628A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Ud Trucks Corp | エンジン用電子制御装置の配置構造 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
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Effective date: 20080325 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080722 |