JP2004190141A - 粉末金属部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 粉末金属部品を製造する際の製造時間を短縮し、製造コストを低減させる。
【解決手段】 粉末金属部品の製造方法は、鉄、0〜1.5重量%のシリコン、0.4〜0.9重量%の炭素、0.5〜4.5重量%のニッケル、0.5〜1.0重量%のモリブデン、0〜0.5重量%のマンガンおよび0〜1.5重量%の銅を含む冶金粉末を用意する工程と、6.4〜7.4g/ccの密度の圧粉体(green compact)が得られるように、冶金粉末を25〜65tsiの圧力で圧縮する工程と、圧粉体を2100〜2400°Fの温度で20〜60分間加熱し、次に1000〜1900°Fの温度で5〜60分間保持する工程と、圧粉体を7.6g/cc以上の密度まで選択的に高密度化させる工程と、圧粉体を1650〜2100°Fの温度で20〜80分間再び加熱して、150〜250°F/minの速度で冷却する工程とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冶金粉末から材料を製造する方法に関する。より詳細には、本発明は、鉄および炭素を含む冶金粉末から材料を製造する方法に関する。
焼結硬化(焼入れ)処理は、バッチ式熱処理または高周波焼入れのような従来の熱処理工程を用いることなく、高マルテンサイト含有材料を製造するのに使用される工程である。焼結硬化処理は、昇温下で圧粉体(compact)を焼結し、焼結炉の端部で圧粉体を急速に冷却してマルテンサイト変態させる工程を備えている。
粉末金属部品を製造するのに当該分野で一般に用いられているもう一つの方法は、ダブルプレス・ダブル焼結(DPDS:double press double sinter)である。この方法では、粉末混合物が、圧粉され、予め焼結され、サイジングされ、高温焼結を経てから熱処理される。この方法における問題は、時間がかかり、コスト高であるという点である。
したがって、当該分野では、粉末金属部品を製造する効率的な方法の必要性が存在している。
本発明が解決しようとする課題は、粉末金属部品を製造する際の製造時間を短縮するとともに、製造コストを低減させる点にある。
請求項1の発明に係る粉末金属部品の製造方法は、以下の工程から構成されている。
(a)鉄、0〜1.5重量%のシリコン、0.4〜0.9重量%の炭素、0.5〜4.5重量%のニッケル、0.5〜1.0重量%のモリブデン、0〜0.5重量%のマンガンおよび0〜1.5重量%の銅(各重量%は粉末の総重量に基づいて計算)を含む冶金粉末を用意する工程。
(b)冶金粉末を25〜65tsiの圧力で圧縮して圧粉体を提供する工程。
(c)圧粉体を2100〜2400°Fで20〜60分間加熱する工程。
(d)圧粉体の微細組織が主にパーライトになるように、圧粉体を1000〜1900°Fで5〜60分間保持する工程。
(e)圧粉体の少なくとも一部の密度を7.6g/cc以上の密度まで増加させる工程。
(f)圧粉体を1650〜2100°Fの温度で20〜80分間加熱する工程。
(g)圧粉体を毎分150〜250°Fの速度で冷却する工程。
(h)圧粉体の微細組織が、焼戻しマルテンサイト、0〜20%のベイナイトおよび5%以下の残留オーステナイトになりかつ27〜50HRCの硬度を有するように、圧粉体を300〜1000°Fの温度で30〜90分間加熱する工程。
請求項2の発明においては、粉末金属部品がスプロケットである。
請求項3の発明では、スプロケット歯が6.75〜7.25g/ccの密度を有している。
請求項4の発明では、冶金粉末の圧縮工程が6.4〜7.4g/ccの密度の圧粉体を生成している。
請求項5の発明では、工程(c)において、圧粉体が2300°Fの温度で40分間加熱されている。
請求項6の発明では、工程(d)において、圧粉体が1000〜1800°Fの温度に保持されている。
請求項7の発明では、工程(d)において、圧粉体が1500〜1900°Fの温度に保持されている。
請求項8の発明では、工程(c),(d)間において、圧粉体が追加の冷却または加熱処理を受けていない。
請求項9の発明では、工程(c)で生成された圧粉体が臨界温度を有しており、工程(d)において臨界温度以下に保持されている。
請求項10の発明では、工程(c)で生成された圧粉体が臨界温度を有しており、工程(d)において臨界温度に保持されている。
請求項11の発明では、パーライトが球状化されている。
請求項12の発明に係る粉末金属部品の製造方法は、以下の工程から構成されている。
(a)鉄、0〜1.5重量%のシリコン、0.4〜0.9重量%の炭素、0.5〜4.5重量%のニッケル、0.5〜1.0重量%のモリブデン、0〜0.5重量%のマンガンおよび0〜1.5重量%の銅(各重量%は粉末の総重量に基づいて計算)を含む冶金粉末を用意する工程。
(b)冶金粉末を25〜65tsiの圧力で圧縮して6.4〜7.4g/ccの密度の圧粉体を提供する工程。
(c)圧粉体を2100〜2400°Fで20〜60分間加熱し、圧粉体を室温まで冷却する工程。
(d)圧粉体を1650〜2100°Fの温度で20〜80分間加熱する工程。
(e)圧粉体を毎分150〜250°Fの速度で冷却する工程。
(f)圧粉体を300〜1000°Fの温度で30〜90分間加熱する工程。
請求項13の発明では、工程(c)において、圧粉体が2300°Fの温度で40分間加熱されている。
請求項14の発明に係る粉末金属部品の製造方法は、以下の工程から構成されている。
(a)鉄、0〜1.5重量%のシリコン、0.4〜0.9重量%の炭素、0.5〜4.5重量%のニッケル、0.5〜1.0重量%のモリブデン、0〜0.5重量%のマンガンおよび0〜1.5重量%の銅(各重量%は粉末の総重量に基づいて計算)を含む冶金粉末を用意する工程。
(b)25〜65tsiの圧力で冶金粉末を圧縮して6.4〜7.4g/ccの密度の圧粉体を提供する工程。
(c)圧粉体を1650〜2100°Fの温度で20〜80分間加熱する工程。
(d)圧粉体を毎分150〜250°Fの速度で冷却する工程。
(e)圧粉体を300〜1000°Fの温度で30〜90分間加熱する工程。
本発明に係る粉末金属部品の製造方法は、鉄、0〜1.5重量%のシリコン、0.4〜0.9重量%の炭素、0.5〜4.5重量%のニッケル、0.5〜1.0重量%のモリブデン、0〜0.5重量%のマンガンおよび0〜1.5重量%の銅を含む冶金粉末を用意する工程を備えている。なお、各重量%は粉末の総重量に基づいて計算されている。次に、冶金粉末は、6.4〜7.4g/ccの密度の圧粉体(green compact)が得られるように、25〜65tsiの圧力で圧縮される。圧粉体は、2100〜2400°Fの温度で20〜60分間加熱され、1000〜1900°Fの温度で5〜60分間保持される。次に、圧粉体は、7.6g/cc以上の密度まで選択的に高密度化される。圧粉体は、1650〜2100°Fの温度で20〜80分間再び加熱されて、150〜250°F/minの速度で冷却される。
本発明およびその目的をさらに理解するためには、図面、図面の簡単な説明、本発明の好ましい実施態様の詳細な説明および特許請求の範囲に注意が向けられるべきである。
本発明によれば、製造工程の数を減らすことができるので、製造時間および製造コストを低減できる。
以下、本発明の実施態様を添付図面に基づいて説明する。
本発明は、優れた機械的特性を有しかつ熱ひずみを最小限に抑える粉末金属部品を製造するための方法を提供する。本発明による方法は、迅速であり、従来一般的に行われていた焼結・熱処理に比べて工程数が少ない。
図1は、本発明による粉末金属部品を製造する方法を示すブロック図である。同図において、第1のステップでは、鉄、0〜1.5重量%のシリコンおよび0.4〜0.9重量%の炭素からなる冶金粉末の混合物が、圧粉体を提供するように結合されて一体化される。
冶金粉末は、0.5〜4.5重量%のニッケル、0.5〜1.0重量%のモリブデン、0〜0.5重量%のマンガンおよび0〜1.5重量%の銅のような他の要素をさらに含んでいてもよい(表1参照)。
Figure 2004190141
第2の工程は、粉末混合物を圧縮することである。粉末は、25〜65tsiの範囲の圧縮比で圧縮され、その結果、6.4〜7.4g/ccの密度の圧粉体(green compact)が得られる。
本発明の第3の工程は、圧粉体を焼結することである。図1に示すように、焼結は、製作される部品が、優れた面耐久性、優れた転がり疲れおよび(または)高精度の形状を要求されるかどうかに基づいて、種々の方法で実行される。
もし優れた面耐久性、転がり疲れおよび(または)高精度の形状を要求されるのであれば、部品は、高温で焼結されて焼鈍され、選択的に高密度化されて焼結炉で硬化される必要がある。好ましい実施例においては、上記特性が必要であり、圧粉体は、2100°〜2400°Fの間の高温で、好ましくは2300°Fで焼結される。
圧粉体は、20〜60分間、好ましくは40分間高温に保持される。圧粉体を十分な時間焼結温度に保持することは、個々の合金要素が圧粉体全体に拡散するのを確保するのに重要である。
圧粉体の焼鈍は、高温焼結の冷却工程時に行われる。たとえば米国特許第 6,338,747号における従来技術においては、粉末金属部品の製造方法は、図2aに示すように、緩やかな冷却工程を使用していた。緩やかな冷却工程は制御が難しい。
図2bに示す従来技術は、部品が室温まで冷却された後に焼鈍工程が存在していることを示している。このような技術は受け入れることができるものの、部品を室温まで冷却してから焼鈍温度まで加熱する必要があるため、かなりの時間とエネルギを要する。
本発明の好ましい第1の実施例においては、図2cに示すように、圧粉体の焼鈍が、高温焼結直後の炉冷却中に行われている。圧粉体は、室温まで冷却されるようには許容されていない。そのかわりに、炉は、1000°〜1800°Fの範囲で変化する鋼の臨界温度に対して炉内の温度が約50°F低くなるまで自然に冷却されている。
次に、圧粉体は、焼鈍が行われるように1000〜1800°Fで5〜60分間保持され、これにより、高密度化のために粉末金属部品の成形性が改良される。冷却速度は、圧粉体の最終硬度を制御する際の要因ではない。
図2dに示す他の実施例においては、焼鈍が臨界温度で生じている。前記実施例と同様に、炉は炉自身の冷却速度で臨界温度まで冷却される。圧粉体は、1600〜1900°Fの温度で5〜60分間保持される。
この場合においても、冷却速度は、圧粉体の最終硬度を制御する際の要因ではない。圧粉体は、次に急速に冷却される。焼鈍後の微細組織は、主に球状パーライトかまたはパーライトである。焼鈍は、それに続く高密度化のために、粉末金属部品の成形性を改良する。
高密度化の次の工程は、いずれかの実施例における焼鈍工程の後に続き、焼結圧粉体のすべてまたは所望の部分または領域の密度を7.6g/cc以上の密度に増加させるように、機械加工またはその他の変形技術を利用している。
機械加工は、たとえばサイジング、転造、ローラバニシング、ショットピーニングまたはショットブラスト、押出し、スエージ加工および加熱成形を含んでいる。当該分野の当業者に知られたその他の技術もまた用いられ得る。
次の工程は、焼結炉硬化である。圧粉体は1650〜2100°Fで20〜80分間保持され、その後、150〜250°F/minの速度で冷却される。
表面の高耐久性および高転がり疲れが要求されないのであれば、焼鈍および高密度化は必要ではない。粉末金属部品は、高温で焼結され、次に焼結炉で硬化される。この焼結炉硬化処理は、高温焼結処理と分離して行うこともできるし、あるいは、焼結炉の端部に急速冷却装置を追加することによって、高温焼結の同じサイクルに組み合わせることもできる。
次に、圧粉体は、300〜1000°Fの温度で30〜90分間焼き戻しされる。最終の微細組織は、主に、焼戻しマルテンサイト、0〜20%のベイナイトおよび5%以下の残留オーステナイトであり、製造された金属部品は、27〜50HRCの硬度を有している。
試験例1
0.60重量%の炭素、0.7重量%のシリコン、0.03重量%のクロム、0.13重量%のマンガン、4.4重量%のニッケルおよび0.85重量%のモリブデンを含む粉末は、表2に示すように配合された。圧粉体は、25〜65tsiの圧力で粉末を成形することによって形成された。圧粉体の密度は6.95g/ccであった。
次に、圧粉体は、2300°Fの温度で40分間焼結された。次の工程において、圧粉体は、1850°Fの温度で25分間の急速冷却をともないつつ焼結炉で硬化された。最後に、圧粉体は、400°Fの温度で60分間焼き戻しされた。
最終製品である歯数25枚のスプロケットは、37〜39HRCの見かけ硬度と7.07g/cmの全歯密度を示した。スプロケット歯は、歯が折損または破損するまでどれだけの荷重を作用できるかをみるために、試験された。この例では、直径0.200インチの3本のピンを用いて試験が行われた。その結果は、7300〜8300lbfであった。
一方、ダブルプレス・ダブル焼結(DPDS:double pressed double sintered)法により製作されかつ高周波焼入れにより処理されたMPIF FN−0208による同じ部品の場合、歯の破損が発生するまで5000〜6500lbfであった。本発明による方法および冶金粉末を使用することにより、歯の密度が低くても、破壊強度の高い歯が得られた。試験結果は、表3に要約されている。
Figure 2004190141
Figure 2004190141
試験例2
0.55重量%の炭素、0.7重量%のシリコン、0.13重量%のマンガン、4.4重量%のニッケルおよび0.85重量%のモリブデンを含む粉末が、表4に示すように配合された。圧粉体は、25〜65tsiの圧力で粉末を成形することによって形成された。圧粉体の密度は、6.95g/ccであった。
次に、圧粉体は、2300°Fで40分間焼結された。次の工程では、圧粉体は、25分間の急速冷却をともないつつ1850°Fの温度で焼結炉で硬化された。最後に、圧粉体は、400°Fで60分間焼き戻しされた。最終製品である17枚歯のスプロケットは、38.5HRCの見かけ硬度と7.05g/cm3の全歯密度を示した。
スプロケット歯は、歯の折損または破損が発生するまでどのくらいの荷重が作用するかをみるために試験された。この例では、試験は、直径0.187インチの3本のピンを用いて行われた。その結果は、3353〜4353lbfであった。
一方、ダブルプレス・ダブル焼結(DPDS)法により製作されかつ高周波焼入れにより処理されたMPIF FN−0208による同じ部品の場合、歯の破損が発生するまで2473〜3661lbfであった。本発明による方法および冶金粉末を使用することにより、歯の密度が低くても、破壊強度の高い歯が得られた。試験結果は、表5に要約されている。
Figure 2004190141
Figure 2004190141
試験例3
0.60重量%の炭素、0.7重量%のシリコン、0.13重量%のマンガン、4.4重量%のニッケルおよび0.85重量%のモリブデンを含む粉末が、表6に示すように配合された。圧粉体は、25〜65tsiの圧力で粉末を成形することによって形成された。圧粉体の密度は、6.95g/ccであった。
次に、圧粉体は、2300°Fで40分間焼結された。次の工程では、圧粉体は、25分間の急速冷却をともないつつ1850°Fで焼結炉硬化された。最後に、圧粉体は、400°Fで60分間焼き戻しされた。最終製品である26枚歯のスプロケットは、40HRCの見かけ硬度と7.06g/cm3の全歯密度を示した。
スプロケット歯は、歯の折損または破損が発生するまでどのくらいの荷重が作用するかをみるために試験された。この例では、試験は、直径0.187インチの3本のピンを用いて行われた。その結果は、4740lbfであった。
一方、ダブルプレス・ダブル焼結(DPDS)法により製作されかつ高周波焼入れにより処理されたMPIF FN−0208による同じ部品の場合、歯の破損が発生するまで806lbfであった。本発明による方法および冶金粉末を使用することにより、歯の密度が低くても、破壊強度の高い歯が得られた。試験結果は、表7に要約されている。
Figure 2004190141
Figure 2004190141
上述した方法を用いて金属部品を製造する際、製造される金属部品の歯の密度は、圧縮比および粉末の圧縮率により変化する。このため、本発明の方法を用いて製造される歯の密度の範囲は、6.75〜7.25g/ccになる。
本発明が関連する分野の当業者は、上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神および本質的な特徴部分から外れることなく、本発明の原理を採用する種々の変形例やその他の実施態様を構築し得る。上述の実施態様はあらゆる点で単なる例示としてのみみなされるべきものであり、限定的なものではない。
それゆえ、本発明の範囲は、上記記述内容よりもむしろ添付の請求の範囲に示されている。したがって、本発明が個々の実施態様に関連して説明されてきたものの、構造、順序、材料その他の変更は、本発明の範囲内においてではあるが、当該技術分野の当業者にとって明らかであろう。
粉末金属部品を製造するための本発明による製造工程を示すブロック図である。 焼鈍(焼きなまし)のための従来の温度線図である。 焼鈍のための従来の温度線図である。 焼鈍のための本発明による温度線図である。 焼鈍のための本発明による温度線図である。

Claims (14)

  1. 粉末金属から部品を製造する方法であって、
    (a)鉄、0〜1.5重量%のシリコン、0.4〜0.9重量%の炭素、0.5〜4.5重量%のニッケル、0.5〜1.0重量%のモリブデン、0〜0.5重量%のマンガンおよび0〜1.5重量%の銅(各重量%は粉末の総重量に基づいて計算)を含む冶金粉末を用意する工程と、
    (b)冶金粉末を25〜65tsiの圧力で圧縮して圧粉体を提供する工程と、
    (c)圧粉体を2100〜2400°Fで20〜60分間加熱する工程と、
    (d)圧粉体の微細組織が主にパーライトになるように、圧粉体を1000〜1900°Fで5〜60分間保持する工程と、
    (e)圧粉体の少なくとも一部の密度を7.6g/cc以上の密度まで増加させる工程と、
    (f)圧粉体を1650〜2100°Fの温度で20〜80分間加熱する工程と、
    (g)圧粉体を毎分150〜250°Fの速度で冷却する工程と、
    (h)圧粉体の微細組織が、焼戻しマルテンサイト、0〜20%のベイナイトおよび5%以下の残留オーステナイトになりかつ27〜50HRCの硬度を有するように、圧粉体を300〜1000°Fの温度で30〜90分間加熱する工程と、
    を備えた製造方法。
  2. 請求項1において、
    部品がスプロケットである、
    ことを特徴とする製造方法。
  3. 請求項2において、
    スプロケット歯が6.75〜7.25g/ccの密度を有している、
    ことを特徴とする製造方法。
  4. 請求項1において、
    冶金粉末の圧縮工程が6.4〜7.4g/ccの密度の圧粉体を生成している、
    ことを特徴とする製造方法。
  5. 請求項1において、
    圧粉体が、工程(c)において2300°Fの温度で40分間加熱されている、
    ことを特徴とする製造方法。
  6. 請求項1において、
    圧粉体が、工程(d)において1000〜1800°Fの温度に保持されている、
    ことを特徴とする製造方法。
  7. 請求項1において、
    圧粉体が、工程(d)において1500〜1900°Fの温度に保持されている、
    ことを特徴とする製造方法。
  8. 請求項1において、
    圧粉体が、工程(c),(d)間において、追加の冷却または加熱処理を受けていない、
    ことを特徴とする製造方法。
  9. 請求項8において、
    工程(c)で生成された圧粉体が臨界温度を有しており、工程(d)において臨界温度以下に保持されている、
    ことを特徴とする製造方法。
  10. 請求項8において、
    工程(c)で生成された圧粉体が臨界温度を有しており、工程(d)において臨界温度に保持されている、
    ことを特徴とする製造方法。
  11. 請求項1において、
    パーライトが球状化されている、
    ことを特徴とする製造方法。
  12. 粉末金属から部品を製造する方法であって、
    (a)鉄、0〜1.5重量%のシリコン、0.4〜0.9重量%の炭素、0.5〜4.5重量%のニッケル、0.5〜1.0重量%のモリブデン、0〜0.5重量%のマンガンおよび0〜1.5重量%の銅(各重量%は粉末の総重量に基づいて計算)を含む冶金粉末を用意する工程と、
    (b)冶金粉末を25〜65tsiの圧力で圧縮して6.4〜7.4g/ccの密度の圧粉体を提供する工程と、
    (c)圧粉体を2100〜2400°Fで20〜60分間加熱し、圧粉体を室温まで冷却する工程と、
    (d)圧粉体を1650〜2100°Fの温度で20〜80分間加熱する工程と、
    (e)圧粉体を毎分150〜250°Fの速度で冷却する工程と、
    (f)圧粉体を300〜1000°Fの温度で30〜90分間加熱する工程と、
    を備えた製造方法。
  13. 請求項12において、
    圧粉体が、工程(c)において2300°Fの温度で40分間加熱されている、
    ことを特徴とする製造方法。
  14. 粉末金属から部品を製造する方法であって、
    (a)鉄、0〜1.5重量%のシリコン、0.4〜0.9重量%の炭素、0.5〜4.5重量%のニッケル、0.5〜1.0重量%のモリブデン、0〜0.5重量%のマンガンおよび0〜1.5重量%の銅(各重量%は粉末の総重量に基づいて計算)を含む冶金粉末を用意する工程と、
    (b)25〜65tsiの圧力で冶金粉末を圧縮して6.4〜7.4g/ccの密度の圧粉体を提供する工程と、
    (c)圧粉体を1650〜2100°Fの温度で20〜80分間加熱する工程と、
    (d)圧粉体を毎分150〜250°Fの速度で冷却する工程と、
    (e)圧粉体を300〜1000°Fの温度で30〜90分間加熱する工程と、
    を備えた製造方法。
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