JP2004188675A - 製袋装置におけるヒートシール方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製作する自立袋の袋幅サイズの変更に伴う作業を簡単に行うことができ、薄手の包装用フィルムを用いて品質の優れた袋を製作することが可能な製袋装置におけるヒートシール方法を提供すること。
【解決手段】長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ね、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段により折込部分にヒートシールを施すようにした製袋装置におけるヒートシール方法において、底シール手段の溶封バーについて、フィルムの袋幅方向に対応させる直線形状部32を形成した一対の第1溶封バー31と、自立袋とされるときの底部の隅部分に対応させる凹曲線形状部36を形成した一対の第2溶封バー35とに分割して設け、第1溶封バー31と第2溶封バー35との間隔を製袋する袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより底シールを施す。
【選択図】 図3
【解決手段】長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ね、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段により折込部分にヒートシールを施すようにした製袋装置におけるヒートシール方法において、底シール手段の溶封バーについて、フィルムの袋幅方向に対応させる直線形状部32を形成した一対の第1溶封バー31と、自立袋とされるときの底部の隅部分に対応させる凹曲線形状部36を形成した一対の第2溶封バー35とに分割して設け、第1溶封バー31と第2溶封バー35との間隔を製袋する袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより底シールを施す。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状に巻かれた包装用フィルムから連続的に自立袋を製作する製袋装置におけるヒートシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の製袋装置における底シール装置として、本件出願人にかかるものが第2770152号特許公報に記載されている。その装置は平袋を対象としており、自立袋を対象とするものではない。仮に、その特許公報に開示された直線形の溶封バーによって自立袋とされるときの底部を形成する折込部分にヒートシールが施されたとすれば、展開状態とされたときの底部の隅に不要な空間部分(膨らみ)が形成される。しかして、その袋に粉類を充填した場合には、その空間部分に粉類が入ってしまい、詰まり現象を生ずる。
【0003】
自立袋とされるときの底部の隅に不要な空間部分を形成しないためには、隅部分を滑らかな凹曲線形にヒートシールを施せば良いことになる。そこで、従来の底シール装置では、製作する袋の袋幅サイズ毎に少なくとも両端部を凹曲線形状に設けた溶封バーを準備しておき、袋幅サイズを変更する場合には、そのサイズに対応する形態の溶封バーに取替えられていた。
【0004】
ところで、自立袋や平袋の包装用フィルムとして、ニ軸延伸ポリプロピレン(opcp)と熱溶着可能なポリプロピレン(cp)を積層した複合ポリプロピレンフィルムが使用されることがある。しかし、このフィルムの薄手のもの(約50〜60μm程度の厚さ)については、ヒートシール時の加熱(約150℃)によりフィルムが収縮して形の整ったきれいな袋を製作することが困難であった。このため、加熱による収縮の比較的少ない約70〜80μm程度の厚さのフィルムが用いられるが、形の整った品質のよい袋を得るのは難しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の底シール装置において製作する自立袋の袋幅サイズを変更する場合には、そのサイズに対応する形態の溶封バーに取替えなければならないので、その交換作業に時間がかかるうえ、袋幅サイズ毎に専用の溶封バーを準備する必要があった。
【0006】
また、厚手の複合ポリプロピレンフィルムを用いる製袋についても、前記ヒートシールによる収縮現象が少なからず影響するために形の整った品質のよい袋を得るのは難しく、材料コストが高くつくことが問題となっていた。そこで、薄手のフィルムを用いる製袋方法が研究され、品質がよくて製造コストが安くつく袋の出現が期待されていた。
【0007】
この発明の目的は、製作する自立袋の袋幅サイズの変更に伴う作業を簡単に行うことができ、薄手の包装用フィルムを用いて品質の優れた袋を製作することが可能な製袋装置におけるヒートシール方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ねられ、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段の溶封バーにより該折込部分を両側から加圧してヒートシールを施し、ついで、縦シール手段により所定の袋幅にて縦方向にヒートシールを施してなる連続状の袋体を該袋幅毎に切断して一枚ずつの自立袋とするように構成した製袋装置におけるヒートシール方法において、
前記底シール手段の溶封バーについては、前記フィルムの袋幅方向に対応させる直線形状部が形成された一対の第1溶封バーと、自立袋とされるときの底部の隅部分に対応させる滑らかな凹曲線形状部が形成された一対の第2溶封バーとに分割して設けると共に、それらの第1溶封バーと第2溶封バーとを同一又は別の駆動機構によって夫々開閉自在に設け、第1溶封バーと第2溶封バーとの間隔を製袋する袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより底シールを施すようにしたことを特徴とする。
【0009】
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ねられ、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段の溶封バーにより該折込部分を両側から加圧してヒートシールを施し、ついで、縦シール手段により所定の袋幅にて縦方向にヒートシールを施してなる連続状の袋体を該袋幅毎に切断して一枚ずつの自立袋とするように構成した製袋装置におけるヒートシール方法において、
前記底シール手段の溶封バーについては、前記フィルムの袋幅方向に対応させる直線形状部が形成された一対の第1溶封バーと、自立袋とされるときの底部の隅部分に対応させる滑らかな凹曲線形状部及び該フィルムの縦方向に対応させる直線形状部を連続して形成した一対の第2溶封バーとに分割して設けると共に、それらの第1溶封バーと第2溶封バーとを同一又は別の駆動機構によって夫々開閉自在に設け、第1溶封バーと第2溶封バーとの間隔を製袋する袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより底シールと縦シールとを施すようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明は、長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ねられ、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段の溶封バーにより該折込部分を両側から加圧してヒートシールを施し、ついで、縦シール手段により所定の袋幅にて縦方向にヒートシールを施してなる連続状の袋体を該袋幅毎に切断して一枚ずつの自立袋とするように構成した製袋装置におけるヒートシール方法において、
前記底シール手段の溶封バーについては、金属製加熱部と、熱伝導率が低くて弾力性を有する材料からなる裏当て片とが前記フィルムを挟んで対向するように夫々設けられ、かつ、前記フィルムの送り方向に沿ってそれら金属製加熱部と裏当て片を交互に少なくとも2箇所に夫々配置され、前記底部を形成する折込部分の同一部位に対して片面ずつ交互に底シールを施すようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】
(請求項1の発明)
この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、第1溶封バーと第2溶封バーとの水平方向の間隔を製袋する所定の袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより、包装用フィルムに施される底シールの幅変更を短時間で容易に行うことができる。加えて、製袋する袋幅サイズ毎に異なる溶封バーを準備してサイズの変更のたびに溶封バーの交換を行なうという従来方法における煩雑さが解消され、作業の改善及び設備コストの低減を図ることができる。
【0012】
(請求項2の発明)
この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、第1溶封バーと第2溶封バーとの水平方向の間隔を製袋する所定の袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより、包装用フィルムに施される底シールの幅変更を短時間で容易に行うことができる。そして、第2溶封バーにより自立袋とされるときの底部の隅部分と縦シールとを同時に施すことができる。さらに、製袋する袋幅サイズ毎に異なる溶封バーを準備してサイズの変更のたびに溶封バーの交換を行なうという従来方法における煩雑さが解消され、作業の改善及び設備コストの低減を図ることができる。
【0013】
(請求項3の発明)
この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、金属製加熱部と裏当て片とからなる溶封バーによって包装用フィルムの同一部位に対し片面ずつ交互に底シールを施すようにしたことにより、今まで製袋困難とされていた薄手のフィルムであっても形の整った品質のよい自立袋を製作することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明方法の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明方法を適用した製袋包装機の平面図、図2は成形手段によって包装用フィルムを二つに折り重ねる態様を示す説明図、図3は第1実施例の溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図、図4は第1実施例に用いる第1溶封バーと第2溶封バーの要部の正面図、図5は(イ)袋幅サイズの小さい袋と、(ロ)袋幅サイズの大きい袋の説明図、図6は第2実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールと縦シールを施す態様を示す説明図、図7は第2実施例に用いる第1溶封バーと第2溶封バーの要部の正面図、図8は第3実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図、図9は第3実施例の溶封バーの要部の正面図、図10は第4実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図である。
【0015】
本発明の「製袋装置におけるヒートシール方法」を適用した製袋包装機Pを図1に示す。この製袋包装機Pは、製袋部Aと、ロータリー方式の包装機本体部Bとからなり、自立袋の製袋から被包装物の充填・袋口の施封までの一連の作業を自動的に行うように構成されている。この発明方法で言う「製袋装置」に相当する製袋部Aについては、フィルム繰出し機構10、成形手段20、底シール手段30(40,50,60)、縦シール手段80、フィルム送り機構90、カッター手段100等からなる。
【0016】
(第1実施例)
この第1実施例のヒートシール方法においては、底シール手段30の溶封バーを第1溶封バー31と、第2溶封バー35とに分割して設けられている。図3、図4に示すように、その第1溶封バー31は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体31aの前面に、前記包装用フィルムfの袋幅方向の下方に対応させる直線形状部32が形成されている。
【0017】
第2溶封バー35は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体35aの前面に、自立袋とされるときの底部bの隅部分dに対応させる滑らかな凹曲線形状部36が形成されている。37は第2溶封バー35により前記フィルムfを加圧する際に閉じ込められる空気を逃がすために設けられた穴である。
【0018】
上記第1溶封バー31と第2溶封バー35とは、同一又は別の駆動機構によって夫々開閉自在に設けられる。その駆動機構については具体的な説明を省くが、例えば、本件出願人にかかる第2770152号特許公報(製袋装置における底シール装置)に開示された構造に準じた構造とすることもできる。
【0019】
この製袋装置におけるヒートシール方法では、製袋する袋幅寸法に合わせて第1溶封バー31と第2溶封バー35との水平方向の間隔を適宜調節することにより、包装用フィルムfの折込部分cに施される底シールの幅変更を短時間で容易に行うことができる。
【0020】
しかして、この第1実施例の製袋装置におけるヒートシール方法を適用した製袋部Aでは、フィルム繰出し機構10により繰出される包装用フィルムfが、図2に示すように、成形手段20の三角形状の成形板21により長手方向で両側縁を上方にして二つに折られつつ、その成形板21の頂点位置に設けられたヘラ22により自立袋とされるときの底部bを形成する折込部分cが形成され、2組の合わせローラ23,24により重ねられる。ついで、二つに折り重ねられた包装用フィルムfはフィルム送り機構90により水平方向に間欠移送され、その移送停止時に底シール手段30により前記底部bを両側から加圧されてヒートシールを施され、ついで、縦シール手段80により所定の袋幅にて縦シールeを施される(図3)。未切断の連続した袋体とされたフィルムfは、カッター手段100により縦シールeの中央部分を切断されて一枚ずつの自立袋aとされる。
【0021】
図5には、このヒートシール方法により製袋される(イ)袋幅サイズの小さい袋と、(ロ)袋幅サイズの大きい袋を示す。
【0022】
(第2実施例)
この第2実施例のヒートシール方法においては、底シール手段40の溶封バーを第1溶封バー41と、第2溶封バー45とに分割して設けられている。図6、図7に示すように、その第1溶封バー41は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体41aの前面に、前記フィルムfの袋幅方向の下方に対応させる直線形状部42が形成されている。
【0023】
第2溶封バー45は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体45aの前面に、自立袋とされるときの底部bの隅部分dに対応させる滑らかな凹曲線形状部46及び前記フィルムfの縦方向に対応させる直線形状部47が連続して形成されている。48は第2溶封バー45により前記フィルムfを加圧する際に閉じ込められる空気を逃がすために設けられた穴である。
【0024】
上記第1溶封バー41と第2溶封バー45とは、同一又は別の駆動機構によって夫々開閉自在に設ける。
なお、その駆動機構については、第1実施例の項で説明したものに準じた構造とする。
【0025】
しかして、この製袋装置におけるヒートシール方法では、第1溶封バー41と第2溶封バー45との水平方向の間隔を製袋する所定の袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより、包装用フィルムfの折込部分cに施される底シールの幅変更を短時間で容易に行うことができる。そして、第2溶封バー45により自立袋とされるときの底部bの隅部分dと縦シールeとを同時に施すことができる。
【0026】
(第3実施例)
この第3実施例の製袋装置におけるヒートシール方法は、底シール方法であって、ヒートシール時の加熱により収縮し易い物性を有する薄手の包装用フィルムを用いて品質の優れた自立袋を製作することを可能としたものである。即ち、そのフィルムについては、この明細書の「従来技術」の項で述べた約50〜60μm程度の厚さの複合ポリプロピレンフィルムに類するものである。
【0027】
図8において、底シール手段50の溶封バー51は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体51aの前面に、製作する自立袋の所定の袋幅サイズに対応させて上縁52aを凹曲線形状に形成された金属製加熱部52と、熱伝導率が低くて弾力性を有する材料、例えば、シリコンゴム板を用いた裏当て片55とが隣接して配設されている。その裏当て片55は、止め金56によってバー本体51に固定されている。53は包装用フィルムfを加圧する際に閉じ込められる空気を逃がすために金属製加熱部52に設けられた穴である(図9)。
【0028】
上記一対のバー本体51a,51aについては、前記フィルムfの送り方向に沿って金属製加熱部52と裏当て片55を交互に2箇所に夫々配置し、前記フィルムfを挟んで対向するように設けられ、駆動機構によって開閉自在に設けられている。
なお、その駆動機構については、第1実施例の項で説明したものに準じた構造とする。
【0029】
しかして、この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、金属製加熱部52と裏当て片55とからなる溶封バーによって、自立袋の底部bを形成する折込部分cの同一部位に対し表面側又は裏面側の片面ずつ交互に底シールを施すようにすることにより、今まで製袋困難とされていた薄手のフィルムであっても形の整った品質のよい自立袋を製作することができる。
【0030】
(第4実施例)
この第4実施例の製袋装置におけるヒートシール方法は、上述した第3実施例のヒートシール方法の変形例であり、自立袋の底部bを形成する折込部分cの同一部位に対し表面側又は裏面側の片面ずつ交互に2回ずつの底シールを施すものである。
【0031】
即ち、図10に示すように、底シール手段60の溶封バー61は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体61aの前面に、製作する自立袋の所定の袋幅サイズに対応させて上縁62aを凹曲線形状に形成された金属製加熱部62、裏当て片66、金属製加熱部64、裏当て片68の順に一列に配設されている。それらの裏当て片66,68は、止め金67,69によってバー本体61aに固定されている。63,65は包装用フィルムfを加圧する際に閉じ込められる空気を逃がすために金属製加熱部62,64に夫々設けられた穴である。
【0032】
上記一対のバー本体61a,61aについては、前記フィルムfの送り方向に沿って金属製加熱部と裏当て片を交互に4箇所に夫々配置し、前記フィルムfを挟んで対向するように設けられ、駆動機構によって開閉自在に設けられている。なお、その駆動機構については、第1実施例の項で説明したものに準じた構造とする。
【0033】
しかして、この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、自立袋の底部bを形成する折込部分cの同一部位に対し表面側又は裏面側の片面ずつ交互に2回ずつの底シールを施すようにすることにより、形の整った品質のよい自立袋を製作することができる。
【0034】
上述した通り、この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、製作する自立袋の袋幅サイズの変更に伴う作業を簡単に行うことができる。さらに、薄手の包装用フィルムを用いて品質の優れた袋を製作することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用した製袋包装機の平面図
【図2】成形手段によって包装用フィルムを二つに折り重ねる態様を示す説明図
【図3】第1実施例の溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図
【図4】第1実施例に用いる第1溶封バーと第2溶封バーの要部の正面図
【図5】(イ)袋幅サイズの小さい袋と、(ロ)袋幅サイズの大きい袋の説明図
【図6】第2実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールと縦シールを施す態様を示す説明図
【図7】第2実施例に用いる第1溶封バーと第2溶封バーの要部の正面図
【図8】第3実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図
【図9】第3実施例の溶封バーの要部の正面図
【図10】第4実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図
【符号の説明】
P・・・製袋包装機
A・・・製袋部
B・・・包装機本体部
f・・・包装用フィルム
a・・・自立袋
b・・・底部 c・・・折込部分
d・・・隅部分 e・・・縦シール
30,40・・・底シール手段
31,41・・・第1溶封バー
32,42,47・・・直線形状部
35,45・・・第2溶封バー
36,46・・・凹曲線形状部
50,60・・・底シール手段
52,62,64・・・金属製加熱部
55,66,68・・・裏当て片
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状に巻かれた包装用フィルムから連続的に自立袋を製作する製袋装置におけるヒートシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の製袋装置における底シール装置として、本件出願人にかかるものが第2770152号特許公報に記載されている。その装置は平袋を対象としており、自立袋を対象とするものではない。仮に、その特許公報に開示された直線形の溶封バーによって自立袋とされるときの底部を形成する折込部分にヒートシールが施されたとすれば、展開状態とされたときの底部の隅に不要な空間部分(膨らみ)が形成される。しかして、その袋に粉類を充填した場合には、その空間部分に粉類が入ってしまい、詰まり現象を生ずる。
【0003】
自立袋とされるときの底部の隅に不要な空間部分を形成しないためには、隅部分を滑らかな凹曲線形にヒートシールを施せば良いことになる。そこで、従来の底シール装置では、製作する袋の袋幅サイズ毎に少なくとも両端部を凹曲線形状に設けた溶封バーを準備しておき、袋幅サイズを変更する場合には、そのサイズに対応する形態の溶封バーに取替えられていた。
【0004】
ところで、自立袋や平袋の包装用フィルムとして、ニ軸延伸ポリプロピレン(opcp)と熱溶着可能なポリプロピレン(cp)を積層した複合ポリプロピレンフィルムが使用されることがある。しかし、このフィルムの薄手のもの(約50〜60μm程度の厚さ)については、ヒートシール時の加熱(約150℃)によりフィルムが収縮して形の整ったきれいな袋を製作することが困難であった。このため、加熱による収縮の比較的少ない約70〜80μm程度の厚さのフィルムが用いられるが、形の整った品質のよい袋を得るのは難しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の底シール装置において製作する自立袋の袋幅サイズを変更する場合には、そのサイズに対応する形態の溶封バーに取替えなければならないので、その交換作業に時間がかかるうえ、袋幅サイズ毎に専用の溶封バーを準備する必要があった。
【0006】
また、厚手の複合ポリプロピレンフィルムを用いる製袋についても、前記ヒートシールによる収縮現象が少なからず影響するために形の整った品質のよい袋を得るのは難しく、材料コストが高くつくことが問題となっていた。そこで、薄手のフィルムを用いる製袋方法が研究され、品質がよくて製造コストが安くつく袋の出現が期待されていた。
【0007】
この発明の目的は、製作する自立袋の袋幅サイズの変更に伴う作業を簡単に行うことができ、薄手の包装用フィルムを用いて品質の優れた袋を製作することが可能な製袋装置におけるヒートシール方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ねられ、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段の溶封バーにより該折込部分を両側から加圧してヒートシールを施し、ついで、縦シール手段により所定の袋幅にて縦方向にヒートシールを施してなる連続状の袋体を該袋幅毎に切断して一枚ずつの自立袋とするように構成した製袋装置におけるヒートシール方法において、
前記底シール手段の溶封バーについては、前記フィルムの袋幅方向に対応させる直線形状部が形成された一対の第1溶封バーと、自立袋とされるときの底部の隅部分に対応させる滑らかな凹曲線形状部が形成された一対の第2溶封バーとに分割して設けると共に、それらの第1溶封バーと第2溶封バーとを同一又は別の駆動機構によって夫々開閉自在に設け、第1溶封バーと第2溶封バーとの間隔を製袋する袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより底シールを施すようにしたことを特徴とする。
【0009】
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ねられ、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段の溶封バーにより該折込部分を両側から加圧してヒートシールを施し、ついで、縦シール手段により所定の袋幅にて縦方向にヒートシールを施してなる連続状の袋体を該袋幅毎に切断して一枚ずつの自立袋とするように構成した製袋装置におけるヒートシール方法において、
前記底シール手段の溶封バーについては、前記フィルムの袋幅方向に対応させる直線形状部が形成された一対の第1溶封バーと、自立袋とされるときの底部の隅部分に対応させる滑らかな凹曲線形状部及び該フィルムの縦方向に対応させる直線形状部を連続して形成した一対の第2溶封バーとに分割して設けると共に、それらの第1溶封バーと第2溶封バーとを同一又は別の駆動機構によって夫々開閉自在に設け、第1溶封バーと第2溶封バーとの間隔を製袋する袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより底シールと縦シールとを施すようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明は、長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ねられ、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段の溶封バーにより該折込部分を両側から加圧してヒートシールを施し、ついで、縦シール手段により所定の袋幅にて縦方向にヒートシールを施してなる連続状の袋体を該袋幅毎に切断して一枚ずつの自立袋とするように構成した製袋装置におけるヒートシール方法において、
前記底シール手段の溶封バーについては、金属製加熱部と、熱伝導率が低くて弾力性を有する材料からなる裏当て片とが前記フィルムを挟んで対向するように夫々設けられ、かつ、前記フィルムの送り方向に沿ってそれら金属製加熱部と裏当て片を交互に少なくとも2箇所に夫々配置され、前記底部を形成する折込部分の同一部位に対して片面ずつ交互に底シールを施すようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】
(請求項1の発明)
この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、第1溶封バーと第2溶封バーとの水平方向の間隔を製袋する所定の袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより、包装用フィルムに施される底シールの幅変更を短時間で容易に行うことができる。加えて、製袋する袋幅サイズ毎に異なる溶封バーを準備してサイズの変更のたびに溶封バーの交換を行なうという従来方法における煩雑さが解消され、作業の改善及び設備コストの低減を図ることができる。
【0012】
(請求項2の発明)
この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、第1溶封バーと第2溶封バーとの水平方向の間隔を製袋する所定の袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより、包装用フィルムに施される底シールの幅変更を短時間で容易に行うことができる。そして、第2溶封バーにより自立袋とされるときの底部の隅部分と縦シールとを同時に施すことができる。さらに、製袋する袋幅サイズ毎に異なる溶封バーを準備してサイズの変更のたびに溶封バーの交換を行なうという従来方法における煩雑さが解消され、作業の改善及び設備コストの低減を図ることができる。
【0013】
(請求項3の発明)
この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、金属製加熱部と裏当て片とからなる溶封バーによって包装用フィルムの同一部位に対し片面ずつ交互に底シールを施すようにしたことにより、今まで製袋困難とされていた薄手のフィルムであっても形の整った品質のよい自立袋を製作することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明方法の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明方法を適用した製袋包装機の平面図、図2は成形手段によって包装用フィルムを二つに折り重ねる態様を示す説明図、図3は第1実施例の溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図、図4は第1実施例に用いる第1溶封バーと第2溶封バーの要部の正面図、図5は(イ)袋幅サイズの小さい袋と、(ロ)袋幅サイズの大きい袋の説明図、図6は第2実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールと縦シールを施す態様を示す説明図、図7は第2実施例に用いる第1溶封バーと第2溶封バーの要部の正面図、図8は第3実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図、図9は第3実施例の溶封バーの要部の正面図、図10は第4実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図である。
【0015】
本発明の「製袋装置におけるヒートシール方法」を適用した製袋包装機Pを図1に示す。この製袋包装機Pは、製袋部Aと、ロータリー方式の包装機本体部Bとからなり、自立袋の製袋から被包装物の充填・袋口の施封までの一連の作業を自動的に行うように構成されている。この発明方法で言う「製袋装置」に相当する製袋部Aについては、フィルム繰出し機構10、成形手段20、底シール手段30(40,50,60)、縦シール手段80、フィルム送り機構90、カッター手段100等からなる。
【0016】
(第1実施例)
この第1実施例のヒートシール方法においては、底シール手段30の溶封バーを第1溶封バー31と、第2溶封バー35とに分割して設けられている。図3、図4に示すように、その第1溶封バー31は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体31aの前面に、前記包装用フィルムfの袋幅方向の下方に対応させる直線形状部32が形成されている。
【0017】
第2溶封バー35は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体35aの前面に、自立袋とされるときの底部bの隅部分dに対応させる滑らかな凹曲線形状部36が形成されている。37は第2溶封バー35により前記フィルムfを加圧する際に閉じ込められる空気を逃がすために設けられた穴である。
【0018】
上記第1溶封バー31と第2溶封バー35とは、同一又は別の駆動機構によって夫々開閉自在に設けられる。その駆動機構については具体的な説明を省くが、例えば、本件出願人にかかる第2770152号特許公報(製袋装置における底シール装置)に開示された構造に準じた構造とすることもできる。
【0019】
この製袋装置におけるヒートシール方法では、製袋する袋幅寸法に合わせて第1溶封バー31と第2溶封バー35との水平方向の間隔を適宜調節することにより、包装用フィルムfの折込部分cに施される底シールの幅変更を短時間で容易に行うことができる。
【0020】
しかして、この第1実施例の製袋装置におけるヒートシール方法を適用した製袋部Aでは、フィルム繰出し機構10により繰出される包装用フィルムfが、図2に示すように、成形手段20の三角形状の成形板21により長手方向で両側縁を上方にして二つに折られつつ、その成形板21の頂点位置に設けられたヘラ22により自立袋とされるときの底部bを形成する折込部分cが形成され、2組の合わせローラ23,24により重ねられる。ついで、二つに折り重ねられた包装用フィルムfはフィルム送り機構90により水平方向に間欠移送され、その移送停止時に底シール手段30により前記底部bを両側から加圧されてヒートシールを施され、ついで、縦シール手段80により所定の袋幅にて縦シールeを施される(図3)。未切断の連続した袋体とされたフィルムfは、カッター手段100により縦シールeの中央部分を切断されて一枚ずつの自立袋aとされる。
【0021】
図5には、このヒートシール方法により製袋される(イ)袋幅サイズの小さい袋と、(ロ)袋幅サイズの大きい袋を示す。
【0022】
(第2実施例)
この第2実施例のヒートシール方法においては、底シール手段40の溶封バーを第1溶封バー41と、第2溶封バー45とに分割して設けられている。図6、図7に示すように、その第1溶封バー41は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体41aの前面に、前記フィルムfの袋幅方向の下方に対応させる直線形状部42が形成されている。
【0023】
第2溶封バー45は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体45aの前面に、自立袋とされるときの底部bの隅部分dに対応させる滑らかな凹曲線形状部46及び前記フィルムfの縦方向に対応させる直線形状部47が連続して形成されている。48は第2溶封バー45により前記フィルムfを加圧する際に閉じ込められる空気を逃がすために設けられた穴である。
【0024】
上記第1溶封バー41と第2溶封バー45とは、同一又は別の駆動機構によって夫々開閉自在に設ける。
なお、その駆動機構については、第1実施例の項で説明したものに準じた構造とする。
【0025】
しかして、この製袋装置におけるヒートシール方法では、第1溶封バー41と第2溶封バー45との水平方向の間隔を製袋する所定の袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより、包装用フィルムfの折込部分cに施される底シールの幅変更を短時間で容易に行うことができる。そして、第2溶封バー45により自立袋とされるときの底部bの隅部分dと縦シールeとを同時に施すことができる。
【0026】
(第3実施例)
この第3実施例の製袋装置におけるヒートシール方法は、底シール方法であって、ヒートシール時の加熱により収縮し易い物性を有する薄手の包装用フィルムを用いて品質の優れた自立袋を製作することを可能としたものである。即ち、そのフィルムについては、この明細書の「従来技術」の項で述べた約50〜60μm程度の厚さの複合ポリプロピレンフィルムに類するものである。
【0027】
図8において、底シール手段50の溶封バー51は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体51aの前面に、製作する自立袋の所定の袋幅サイズに対応させて上縁52aを凹曲線形状に形成された金属製加熱部52と、熱伝導率が低くて弾力性を有する材料、例えば、シリコンゴム板を用いた裏当て片55とが隣接して配設されている。その裏当て片55は、止め金56によってバー本体51に固定されている。53は包装用フィルムfを加圧する際に閉じ込められる空気を逃がすために金属製加熱部52に設けられた穴である(図9)。
【0028】
上記一対のバー本体51a,51aについては、前記フィルムfの送り方向に沿って金属製加熱部52と裏当て片55を交互に2箇所に夫々配置し、前記フィルムfを挟んで対向するように設けられ、駆動機構によって開閉自在に設けられている。
なお、その駆動機構については、第1実施例の項で説明したものに準じた構造とする。
【0029】
しかして、この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、金属製加熱部52と裏当て片55とからなる溶封バーによって、自立袋の底部bを形成する折込部分cの同一部位に対し表面側又は裏面側の片面ずつ交互に底シールを施すようにすることにより、今まで製袋困難とされていた薄手のフィルムであっても形の整った品質のよい自立袋を製作することができる。
【0030】
(第4実施例)
この第4実施例の製袋装置におけるヒートシール方法は、上述した第3実施例のヒートシール方法の変形例であり、自立袋の底部bを形成する折込部分cの同一部位に対し表面側又は裏面側の片面ずつ交互に2回ずつの底シールを施すものである。
【0031】
即ち、図10に示すように、底シール手段60の溶封バー61は、図示しないヒータを内蔵した一対の金属製バー本体61aの前面に、製作する自立袋の所定の袋幅サイズに対応させて上縁62aを凹曲線形状に形成された金属製加熱部62、裏当て片66、金属製加熱部64、裏当て片68の順に一列に配設されている。それらの裏当て片66,68は、止め金67,69によってバー本体61aに固定されている。63,65は包装用フィルムfを加圧する際に閉じ込められる空気を逃がすために金属製加熱部62,64に夫々設けられた穴である。
【0032】
上記一対のバー本体61a,61aについては、前記フィルムfの送り方向に沿って金属製加熱部と裏当て片を交互に4箇所に夫々配置し、前記フィルムfを挟んで対向するように設けられ、駆動機構によって開閉自在に設けられている。なお、その駆動機構については、第1実施例の項で説明したものに準じた構造とする。
【0033】
しかして、この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、自立袋の底部bを形成する折込部分cの同一部位に対し表面側又は裏面側の片面ずつ交互に2回ずつの底シールを施すようにすることにより、形の整った品質のよい自立袋を製作することができる。
【0034】
上述した通り、この製袋装置におけるヒートシール方法によれば、製作する自立袋の袋幅サイズの変更に伴う作業を簡単に行うことができる。さらに、薄手の包装用フィルムを用いて品質の優れた袋を製作することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用した製袋包装機の平面図
【図2】成形手段によって包装用フィルムを二つに折り重ねる態様を示す説明図
【図3】第1実施例の溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図
【図4】第1実施例に用いる第1溶封バーと第2溶封バーの要部の正面図
【図5】(イ)袋幅サイズの小さい袋と、(ロ)袋幅サイズの大きい袋の説明図
【図6】第2実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールと縦シールを施す態様を示す説明図
【図7】第2実施例に用いる第1溶封バーと第2溶封バーの要部の正面図
【図8】第3実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図
【図9】第3実施例の溶封バーの要部の正面図
【図10】第4実施例に用いる溶封バーにより水平方向に移送される包装用フィルムに対して底シールを施す態様を示す説明図
【符号の説明】
P・・・製袋包装機
A・・・製袋部
B・・・包装機本体部
f・・・包装用フィルム
a・・・自立袋
b・・・底部 c・・・折込部分
d・・・隅部分 e・・・縦シール
30,40・・・底シール手段
31,41・・・第1溶封バー
32,42,47・・・直線形状部
35,45・・・第2溶封バー
36,46・・・凹曲線形状部
50,60・・・底シール手段
52,62,64・・・金属製加熱部
55,66,68・・・裏当て片
Claims (3)
- 長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ねられ、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段の溶封バーにより該折込部分を両側から加圧してヒートシールを施し、ついで、縦シール手段により所定の袋幅にて縦方向にヒートシールを施してなる連続状の袋体を該袋幅毎に切断して一枚ずつの自立袋とするように構成した製袋装置におけるヒートシール方法において、
前記底シール手段の溶封バーについては、前記フィルムの袋幅方向に対応させる直線形状部が形成された一対の第1溶封バーと、自立袋とされるときの底部の隅部分に対応させる滑らかな凹曲線形状部が形成された一対の第2溶封バーとに分割して設けると共に、それらの第1溶封バーと第2溶封バーとを同一又は別の駆動機構によって夫々開閉自在に設け、第1溶封バーと第2溶封バーとの間隔を製袋する袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより底シールを施すようにしたことを特徴とする製袋装置におけるヒートシール方法。 - 長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ねられ、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段の溶封バーにより該折込部分を両側から加圧してヒートシールを施し、ついで、縦シール手段により所定の袋幅にて縦方向にヒートシールを施してなる連続状の袋体を該袋幅毎に切断して一枚ずつの自立袋とするように構成した製袋装置におけるヒートシール方法において、
前記底シール手段の溶封バーについては、前記フィルムの袋幅方向に対応させる直線形状部が形成された一対の第1溶封バーと、自立袋とされるときの底部の隅部分に対応させる滑らかな凹曲線形状部及び該フィルムの縦方向に対応させる直線形状部を連続して形成した一対の第2溶封バーとに分割して設けると共に、それらの第1溶封バーと第2溶封バーとを同一又は別の駆動機構によって夫々開閉自在に設け、第1溶封バーと第2溶封バーとの間隔を製袋する袋幅寸法に合わせて適宜調節することにより底シールと縦シールとを施すようにしたことを特徴とする製袋装置におけるヒートシール方法。 - 長手方向で側縁を上方にして二つに折り重ねられ、かつ、自立袋とされるときの底部を形成する折込部分が設けられた包装用フィルムを水平方向に間欠移送し、その移送停止時に底シール手段の溶封バーにより該折込部分を両側から加圧してヒートシールを施し、ついで、縦シール手段により所定の袋幅にて縦方向にヒートシールを施してなる連続状の袋体を該袋幅毎に切断して一枚ずつの自立袋とするように構成した製袋装置におけるヒートシール方法において、
前記底シール手段の溶封バーについては、金属製加熱部と、熱伝導率が低くて弾力性を有する材料からなる裏当て片とが前記フィルムを挟んで対向するように夫々設けられ、かつ、前記フィルムの送り方向に沿ってそれら金属製加熱部と裏当て片を交互に少なくとも2箇所に夫々配置され、前記底部を形成する折込部分の同一部位に対して片面ずつ交互に底シールを施すようにしたことを特徴とする製袋装置におけるヒートシール方法。
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JP2011245702A (ja) * | 2010-05-26 | 2011-12-08 | General Packer Co Ltd | 製袋装置におけるヒートシール位置の自動補正装置及びその制御方法 |
JP2015047809A (ja) * | 2013-09-03 | 2015-03-16 | 凸版印刷株式会社 | 自立性包装袋の製造方法 |
JP2018203367A (ja) * | 2017-06-08 | 2018-12-27 | 株式会社川島製作所 | 包装機用ヒーターバー装置 |
-
2002
- 2002-12-09 JP JP2002357154A patent/JP2004188675A/ja active Pending
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