JP2004188157A - 球払出装置 - Google Patents

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Hisayoshi Sato
久芳 佐藤
Seiichi Ishihara
誠一 石原
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Abstract

【課題】パチンコ球の自重により回転する払出回転体の制動を無理なく確実なものとする球払出装置を提供する。
【解決手段】パチンコ球が流下する球通路29と、前記球通路29に臨んでパチンコ球を凹凸部36,37で支持することにより従動回転する払出回転体30と、前記払出回転体30の回転を制御する制御手段31とを備えた球払出装置24であって、前記制御手段31は、前記払出回転体30の側方に位置して凹凸部36,37と同ピッチで設けられる突出体38と、電気的駆動源33の作動によって前記突出体38間に進退自在に回動する作動体32とを備え、前記突出体38を受け止める前記作動体32の受止面32aを該作動体32の回動軸34がほぼ中心である円弧面状に形成した。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機の球払出装置に関するもので、特にパチンコ球の自重により従動回転する回転体を制御することにより払出す球払出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来パチンコ球の自重によりパチンコ球を払出す球払出装置は、パチンコ球の自重により回転するスプロケットを球通路に臨ませて、該スプロケットの凸部にソレノイドの可動鉄片を当接させ、ソレノイドの励磁によって前記可動鉄片をスプロケットから離反させて、パチンコ球の自重によりスプロケットを回転させてパチンコ球を払出し、ソレノイドの消磁により前記可動鉄片をスプロケットの凸部に再当接させて、スプロケットの回転を停止させるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−256767号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の球払出装置は、スプロケットの凸部にソレノイドの可動鉄片を当接することによって該スプロケットの回転を停止させるため、高速の払出しは可能であるものの、スプロケットの停止時に急に可動鉄片が凸部に当接するため衝撃が強く凸部が欠損する怖れがあり、しかも可動鉄片に負荷が掛かり励磁する際に可動鉄片が作動しにくいという問題があった。そのため、牽引力の大きなソレノイドが必要となり、それに伴いコスト及び発熱等の不都合があった。
【0005】
そこで本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パチンコ球の自重により回転する回転体の制動を無理なく確実なものとする球払出装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、パチンコ球が流下する球通路と、前記球通路に臨んでパチンコ球を凹凸部で支持することにより従動回転する払出回転体と、前記払出回転体の回転を制御する制御手段とを備えた球払出装置であって、前記制御手段は、前記払出回転体の側方に位置して凹凸部と同ピッチで設けられる突出体と、電気的駆動源の作動によって前記突出体間に進退自在に回動する作動体とを備え、前記突出体を受け止める前記作動体の受止面を該作動体の回動軸がほぼ中心である円弧面状に形成したことを特徴とする。ここでいう「突出体」とは、棒状のものまたは板状のものを含む。
【0007】
請求項2記載の発明は、パチンコ球が流下する球通路と、前記球通路に臨んでパチンコ球を凹凸部で支持することにより従動回転する払出回転体と、前記払出回転体の回転を制御する制御手段とを備えた球払出装置であって、前記制御手段は、前記払出回転体に従動して回転し前記凹凸部と同ピッチで突出体を設けた回転制御体と、電気的駆動源の作動によって前記突出体間に進退自在に回動する作動体とを備え、前記突出体を受け止める前記作動体の受止面を該作動体の回動軸がほぼ中心である円弧面状に形成したことを特徴とする。回転制御体を設けることで突出体を設ける場所に規制されることがない。
【0008】
請求項3記載の発明は、パチンコ球が流下する球通路と、前記球通路に臨んでパチンコ球を凹凸部で支持することにより従動回転する払出回転体と、前記払出回転体の回転を制御する制御手段とを備えた球払出装置であって、前記制御手段は、前記払出回転体の側方に位置して凹凸部と同ピッチで設けられる軸ピンと、電気的駆動源の作動によって前記軸ピン間に進退自在に回動する作動体とを備え、前記軸ピンを受け止める前記作動体の受止面を該作動体の回動軸がほぼ中心である円弧面状に形成したことを特徴とする。なお、ここでいう「軸ピン」とは、円柱ピン,角柱ピン等の軸状の突出体であり、作動体の受止面で支持されるものであればよく必ずしも対称形である必要はない。このように、作動体の受止面がほぼ回転軸を中心とする円弧面状であることから、停止時の作動体への球荷重は回動軸に掛かることになり、払出回転体を確実に制御することができる。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記軸ピンの少なくとも回転方向側を円弧面状に形成したことを特徴とする。前記作動体との接触がスムーズなものとなる。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記払出回転体は凸部から凹部にかけて軸心からの距離が漸次減少する巴形状としたことを特徴とし、凹部へのパチンコ球の受入れを素早くして高速の払出しを可能とした。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記作動体は嘴状に尖った先端部を有することを特徴とし、前記突出体又は軸ピン間へ突入しやすくした。
【0012】
前記突出体を板状のものとし、前記払出回転体に放射状となるように設けるのが好ましく、前記払出回転体が回転することにより周辺の空気を拡散し、生じる風を電気的駆動源に当てることで該電気的駆動源を冷却することができるので、電気的駆動源が頻繁に作動したとき等に従来生じていた過熱を防止することができる。
【0013】
また、パチンコ球が流下する球通路と、前記球通路に臨んでパチンコ球を凹凸部で支持することにより従動回転する払出回転体と、前記払出回転体の回転を制御する制御手段とを備えた球払出装置であって、前記制御手段は、前記払出回転体と連繋手段を介して従動回転し前記凹凸部の整数倍の突出体を所定間隔で設けた回転制御体と、電気的駆動源の作動によって前記突出体間に進退自在に回動する作動体とを備えるようにするのがよく、前記突出体を受け止める前記作動体の受止面を該作動体の回動軸がほぼ中心である円弧面状に形成するのが好ましい。また、前記連繋手段はギア,ベルト,チェーンであり、ギア等を介することで回転制御体と払出回転体の回転速度を変更することができるので、回転制御体が制御しやすくなり過剰切りを惹き起すことなく確実な制御ができる。
【0014】
前記球通路は、パチンコ球が複列又は半複列に流下する幅広とするのが好ましく、該球通路にパチンコ球の球心がずれてランダムに連続して並びその流下方向のパチンコ球の球心間がパチンコ球の径より小となることから、払出時にパチンコ球間に間隙が生じることなく、間断なく払出回転体に供給でき高速の払出しに対応することができる。
【0015】
前記球通路に屈曲部等の流速規制部を設けるのが好ましく、該流速規制部の屈曲具合(湾曲率)を変更することで払出回転体への供給を調整し、空切り・球噛みをなくすようにするのがよい。さらに、前記流速規制部を備えた通路部の一部又は全部を着脱交換し得るようにするのが好ましく、その上流部の供給樋の状態により交換するのがよい。
【0016】
前記払出回転体の位置を規制する規制手段を設けるのが好ましく、払出回転体が球荷重を受けない状態においては常に一定の角度位置で停止させるようにするのがよい。該位置規制手段は、例えば前記払出回転体の凹部に係合する板ばねである。また、位置規制手段は払出回転体の外周で開口する収容室に収容され、常には払出回転体の凹部に嵌合する球体である。
【0017】
前記払出回転体の回転を減速するブレーキ手段を設けるのが好ましい。該ブレーキ手段は、例えば払出回転体側に付勢するように設けた板ばねであり、接触状に設けられるブラシである。
【0018】
また、前記ブレーキ手段として前記払出回転体にギアを介して回転させる回転作動体(葉ロータ,ギア)を連繋するようにしてもよく、払出回転体の回転によって回転作動体を回転させることにより、払出回転体に負荷がかかり払出回転体の回転速度を減速させることができる。
【0019】
前記作動体を作動する電気的駆動源は、ソレノイド,正逆モータ,ロータリーソレノイドである。また、作動体はリンク部材を介して可動するようにしてもよい。
【0020】
前記球通路に払出回転体から払出された直後のパチンコ球を検出する検知センサを設けるのが好ましい。また、払出回転体に支持される最先のパチンコ球を検知する検知センサを設け、球通路のパチンコ球の有無を検知するのが好ましい。
【0021】
なお、本発明の球払出装置は、貸球または賞球用の球払出装置に限られることなく、パチンコ遊技機間に設けられる球貸し機、球タンクへの補給機にも適用することができる。さらに、本発明の球払出装置が高速の払出しに対応できることから、パチンコ球を賭数として回収して変動図柄を揃える「パチロット」の賭数回収装置及び賞球払出装置にも適用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1はパチンコ遊技機の正面図、図2はパチンコ遊技機の裏面図である。図において、1はパチンコ遊技機の機枠であり、該機枠1の前面に合成樹脂又はベニヤ等の木材によってほぼ中央部に窓孔を有する額縁状に形成された前面枠2が開閉可能に取付けられている。前記前面枠2の前面にはガラス扉枠3と前面板4とが開閉自在に装着されており、その前面板4の前面に打球を供給する上部球受皿5が取付けられている。また、前面枠2の下部には前記上部球受皿5から溢出る余剰球を貯留する下部球受皿6及びパチンコ球の弾発力を調節する操作ハンドル7が設けられている。
【0023】
前記前面枠2の窓孔の後部位置には遊技盤8が設けられ、該遊技盤8の前面には打球を遊技領域8a誘導するガイドレール9が配設されている。そして、このガイドレール9によって囲まれる遊技領域8aのほぼ中央に可変表示装置10が設けられ、下方に始動入賞口11,一般入賞口12,可変大入賞口13が配設されている。
【0024】
一方、前面枠2の裏面には遊技盤8の全体を覆うように合成樹脂製の機構板15が開閉自在に装着されており、その遊技盤8の裏面と相対する機構板15の開口窓16下部に前記始動入賞口11,一般入賞口12,可変大入賞口13に入賞し入賞球検出器で検出された入賞球を集合する入賞球集合部17が形成されている。そして、前記入賞球集合部17の下方であり、かつ平坦面として形成された板状部に球払出制御基板18が設置されている。19は遊技盤8の裏面に設置され、前記開口窓16から臨む大型の基板ボックスであり、該基板ボックス19には遊技機全体の遊技動作を制御する遊技制御基板が収納されている。
【0025】
また、機構板15の裏面上部にはパチンコ球を貯留する球タンク20が設けられており、該球タンク20の球出口から導出されたパチンコ球がランダムな状態で流下する約20mm幅の供給通路21を有する球誘導樋22及び開口窓16の側方に位置して屈曲誘導樋23が設けられ、この屈曲誘導樋23の下流端に球払出装置24が接続される。
【0026】
また、前記球払出装置24の下方に位置して該球払出装置24から払出されたパチンコ球を前面枠2の前面の上部球受皿5に導く球排出樋25と、該上部球受皿5にパチンコ球が充満したとき、その余剰球を下部球受皿6に導く余剰球通路26が後面を開口した樋状として形成されており、その後面開口がカバー板27によって覆われている。
【0027】
次に、図3乃至図6を参照して球払出装置24の構成について説明する。球払出装置24は、箱枠状のケース体28に前記屈曲誘導樋23の供給通路21と連通する球通路29と、該球通路29に臨み最先のパチンコ球を制御支持しパチンコ球の荷重により回転する払出回転体30と、前記払出回転体30の回転を制御する制御手段31とを備え構成している。前記ケース体28は、前記球通路29が形成される本体28aと該球通路29を閉塞する仕切板28bとカバー体28cとで構成されている。
【0028】
前記球通路29は、図6に示すように始端部を前記屈曲誘導樋23の供給通路21と同幅であり払出回転体30の回転方向にパチンコ球が2個並ばない約20mmの通路幅として、下流に向うに従い湾曲壁35によってほぼパチンコ球1個分に漸次絞られた流入通路部29aと、払出回転体30に沿った円弧状の移送通路部29bと、前記払出回転体30の支持から外れて払出される傾斜状の排出通路部29cとで構成されている。前記排出通路部29cは、払出回転体30の高速回転(1分間に800個以上の払出し回転,1km/時以上)によって巻き込むように払出されるパチンコ球が、側壁に衝突しないように幅広の傾斜状に形成されている。また、前記排出通路部29cを払出回転体30に沿った円弧状の通路としてもよい。
【0029】
前記払出回転体30は、外周に凹凸部としての凹凸歯36,37を複数(本実施の形態において5個)有するスプロケットタイプで、前記球通路29内でパチンコ球を凹歯36で受入れて、該パチンコ球の重量が該払出回転体30に回転トルクを及ぼすように軸支39している。前記凸歯37から凹歯36にかけて軸心39からの距離が漸次減少する巴形状として、凸歯37で支持されたパチンコ球を凹歯36に素早く受入れるようにしている。このため、高速回転による払出しに対応することができる。なお、払出回転体30は合成樹脂に限らず、強度及び静電気除去を目的として合成樹脂に金属繊維を混合したもの,アルミ合金等のダイカストまたはマグネシウムをチクソーモールディングで成形する等金属で成形したものであってもよい。
【0030】
前記制御手段31は、前記払出回転体30の軸方向側方に位置して前記凹凸歯36,37と同ピッチで突出して設けられる突出体としての軸ピン38と、電気的駆動源の作動によって前記軸ピン38,38間に進退自在に出没する作動体32とを備えている。前記軸ピン38は、前記凹歯36と同数(5個所)設けられた円柱ピンである。なお、前記軸ピン38は円柱ピンに限定されることなく多角柱等の軸状の突出体であってもよく、好ましくは作動体32と接触する少なくとも回転方向側を円弧面状に形成するのがよく、蒲鉾状の半円柱としてもよい。一方、前記作動体32は、前記払出回転体30の回転方向側方に位置して、リンク部材65を介して電気的駆動源としてのソレノイド33により可動するようにしている。前記作動体32は、回動軸34によって鉛直面内で揺動自在に軸支され、先端部を嘴状に尖らせて受止面32aを該作動体32の回動軸34がほぼ曲率中心である円弧面状に形成している。そして、前記払出回転体30の軸支39位置より上方位置で作動体32の先端部を前記軸ピン38,38間に臨ませて、該軸ピン38を前記受止面32aで支持することにより、払出回転体30の回転を制御し得るように設けられている。前記作動体32は基部に透孔40が開設され、該透孔40に略く字状に形成したリンク部材65の係合ピン66を係合させている。また、リンク部材65は、作動体32の下方に位置して軸67により回動自在に軸着され、後端に二股状の係合部68が形成されており、ソレノイド33のプランジャ41に固着された操作体69の突片70を係合させている。そして、ソレノイド33を励磁することによってプランジャ41がスプリング42の弾性に抗して牽引されることから、リンク部材65を介して該作動体32が回動軸34を中心として回転するように構成されている。なお、作動体32の配設位置は限定されるものではなく、払出回転体30の周方向に移動可能であり、前記払出回転体30の軸支39位置より下方位置で、軸ピン38を前記受止面32aで支持するようにしてもよい。というのも、例え作動体32が逆さになった状態としても軸ピン38が受止面32aに係止することになり、どの状態で係止しても払出回転体30の荷重を回動軸34で受けることになるため、作動体32が誤作動することはない。
【0031】
なお、前記作動体32をリンク部材65を介して電気的駆動源としてのソレノイド33と連繋するようにしたが、リンク部材65を介すことなく作動体32に二股状の係合部等を形成し、ソレノイド33のプランジャ41のプランジャヘッドに直接係止させて、作動体32をソレノイド33と連繋するようにしてもよい。
【0032】
また、前記排出通路部29cには、払出回転体30の凹歯36の支持から解放され、払出された直後のパチンコ球を検知して計数する検知センサ47を設けている。該検知センサ47は、発光部47aと受光部47bからなる光学式センサであり、排出通路部29cの中心線からずれた位置(排出通路部29cの側壁から2.5mm〜4mm離間した位置)でその光軸が交差するように配置され、前記払出回転体30による拘束から解放されたパチンコ球が光軸を遮ることで、該パチンコ球を検知し得るように配置される。なお、発光部47a及び受光部47bの光を通すスリットは、図6に示すようにパチンコ球の流下方向に対して直交状に設けられ、その幅は約1mmである。これにより、パチンコ球の検出時間が長くなり高速の払出し(1分間に1800個の払出し)に対応できるようにしている。また、この実施の形態では検知センサ47を、発光部47aと受光部47bとが別体に形成されたものとしたが、当然発光部47aと受光部47bとが一体式のものであってもよい。さらに、検知センサ47は光学式のものに限定されることはなく、電磁式,静電容量式等の検知形式のセンサを使用することも可能である。このとき、パチンコ球が払出されてからセンサに検知されるまでのタイムラグを踏まえ、過剰払出しを防止するために、払出回転体30の凹歯36間の凸歯37距離を適宜長くするのが好ましい。なお、前記検知センサ47は、凹歯36の支持から解放される直前のパチンコ球を検知するようにしてもよい。また、前記移送通路部29bに、払出回転体30に支持される最先のパチンコ球を検知してパチンコ球の有無を検出する検知センサを設けるようにしてもよい。また、払出回転体30が球荷重によってのみ回転することから、直接パチンコ球を検知することなく払出回転体30の回転を検知するようにしてもパチンコ球の有無を検知することができる。
【0033】
上記構成の球払出装置24は、常態では図4に示すように、ソレノイド33が消磁状態でプランジャ41に巻装したスプリング42の付勢により作動体32の先端部が軸ピン38,38間に突出している。そして、球通路29にパチンコ球が供給されると、図6に示すように最先のパチンコ球が払出回転体30の凸歯37で受けられると共に、該パチンコ球の荷重により払出回転体30が回転しようとするも、軸ピン38,38間に突入した作動体32の受止面32aで軸ピン38を受けて払出回転体30の回転を停止制御する。このとき、作動体32の受止面32aが回動軸34を中心とした真円弧面であるため、軸ピン38にかかる流入通路部29a内のパチンコ球の荷重は、すべて作動体32の回動軸34に向い該回動軸34で受けることになり、球荷重により作動体32を無用に回動させることはなく、確実に払出回転体30の停止状態を保持することができる。
【0034】
この状態で、入賞または貸球操作が行われると、球払出制御基板18から球払出装置24に球払出指令信号が発せられる。そして、その信号により図4鎖線に示すようにソレノイド33が励磁し、それに伴い作動体32が同図矢印方向に回動して、軸ピン38との接触が解除されて払出回転体30がフリー状態となる。このため、払出回転体30が球通路29のパチンコ球の荷重により同図矢印方向に回転し、図6鎖線に示すように凹歯36の支持から解放されたパチンコ球は球検知センサ47により検知計数される。このとき払出されるパチンコ球は、円弧状の移送通路部29bにより流速を制御されて払出回転体30の盲動を防止するようにしている。
【0035】
そして、この状態で球検知センサ47により所定数のパチンコ球の払出しが計数されると、ソレノイド33が消磁してスプリング42の付勢により作動体32を図4実線位置に回動し、先端部が軸ピン38,38間に突出して該軸ピン38を受止部32aで受止め、払出回転体30の回転を停止制御する。このとき、凹歯36に支持された最先のパチンコ球はまだ移送通路部29b内に位置している。
【0036】
このように、常に作動体32の回動軸34を中心とした真円弧面である受止面32aで軸ピン38を制御支持することから、球荷重は必ず回動軸34で受けられることになる。しかも、作動体32の作動時も受止面32aが真円弧面であるために、軸ピン38,38間をスムーズに進退することができて負荷も少なく、払出回転体30の停止及び解除を確実なものとすることができる。そのため、ソレノイド33の吸引力は小さくてもよく、ソレノイド33の小型化ができてコストの低減を図ることができる。
【0037】
また、球通路29の通路幅をパチンコ球がランダムに並ぶ幅広にすると共に、湾曲壁35によってほぼパチンコ球1個分に漸次絞られることにより、湾曲壁35で流速が弱められるブレーキ効果が得られる。しかも、図6に示すように該球通路29の流入通路部29aに位置するパチンコ球の球心がずれて、その流下方向の球心間がパチンコ球の径より小となり、高速回転で払出しが行われてもパチンコ球間に隙間が生じることがなく、いわゆる「大当り」になって短時間に大量の賞球が払出される際にも、払出回転体30に間断なく供給され確実に払出しが行われる。なお、前記湾曲壁35を流速規制部として、該湾曲壁35の湾曲率を変えることで減速度合を調整することができる。例えば、湾曲壁35の湾曲率を大きくすると曲率が滑らかになるため減速度合が小さくなって流速が速くなり、逆に湾曲率を小さくすると減速度合が大きくなってブレーキ効果が強くなる。当然それに伴って払出回転体30の払出し速度が変化し、1分間の最大払出し個数が変化する。
【0038】
また、高速の回転で払出しが行われると、凹歯36で咥えられたパチンコ球を払出回転体30の回転方向に運ぶ作用が生じるが、移送通路路部29bが軸心39の側方から下方にかけて払出回転体30を巻回するように下傾面状に設けられているため、凹歯36で咥え込みながら払出回転体30に沿って移送され、パチンコ球の拘束を無理なく解除して確実に払出すことができる。しかも、前記検出センサ47が払出回転体30の回転方向に相対する側壁側に沿って位置をずらして設けられているため、払出されたパチンコ球がチャタリングを起すことなく確実に検出されることになる。
【0039】
また、高速の払出しに伴ってパチンコ球の検出信号と静電気等によるノイズとが区別しづらくなり、パチンコ球の検出信号を確実に識別するために、パチンコ球の検出時に10(ms)の波形(検出時間)を得るようにするのが好ましい。そのために、センサ47を流下方向に例えば6mmの間隔を隔てて複数並列して設け、パチンコ球の検出時間を長くして10(ms)の波形を得るのがよい。なお、このとき発光部47aを1つとして、この1つの発光部47aから発光した光を複数の受光部47bで受光するようにしてもよい。このとき、センサ47は排出通路部29cの側壁から約4.5mm離間した球心に近い位置でその光軸が交差するように配置し、発光部47aのスリット幅を1.5mmとし、上流側の受光部47bと下流側の受光部47bのスリット幅を異ならせ、それぞれ1.5mmと1mmとするのが好ましい。このように上流側を1.5mmのスリット幅とすることで、パチンコ球間の波形(非検出時間)も適宜得ることができる。さらに、高速の払出しによって払出回転体30の凹歯36で咥え込まれたパチンコ球が、払出回転体30の回転方向に運ばれるのに対応するために、複数のセンサ47を流下方向に所定間隔を隔てて複数並列して設けると共に、例えば側壁から4mmと6.5mmというように複数のセンサ47のそれぞれを排出通路部29cの幅方向にも位置をずらして設けるようにしてもよい。なお、電気的駆動源をソレノイド33とした際には、パチンコ球間の波形(非検出時間)はパチンコ球検出時の10(ms)の波形より長い15〜20(ms)として、ソレノイド33を停止制御しやすくするのがよい。
【0040】
なお、球通路29の形状及び通路幅はこの実施の形態に限定されるものではなく、例えば流入通路部29aの始端をパチンコ球が復列で流下し得る幅広の通路幅として、下流側で漸次絞るようにして払出回転体30で払出すようにしても、球通路29全体をほぼパチンコ球1個分の通路幅を有する垂直状としてもよい。但し、流入通路部29aをパチンコ球1個分の通路幅とすると流速が速くなり、供給が間に合わずパチンコ球間に隙間が生じて払出回転体30で球噛みが発生する等の不具合が生じる怖れがあるため、流入通路部29aの内面に0.5mmから1mm程度の僅かな突起を設けると共に、該突起と相対する壁面を該突起よりも2〜3mm程度余分に膨出して僅かに幅広に湾曲させ、パチンコ球を迂回させるようにして流速を弱めるようにするのがよい。このことは、図6に示す湾曲壁35によってほぼパチンコ球1個分に絞られた個所に設けるようにしてもよい。
【0041】
図7及び図8は、払出回転体30の幅方向と同じ球通路29の始端通路幅を、パチンコ球が2個並列可能な24mmとして、下流側をリブ壁74によって略パチンコ球1個分に縮幅した実施の形態を示している。なお、この実施の形態の制御手段31は、前記実施の形態と同じであるため同じ構成要素には同一符号を付して説明する。また、払出回転体30は、合成樹脂により成形され、図7及び図8に示すように複数のパチンコ球を支持し得る寸法を有するドラム状の円柱形状をしており、その胴部外周面であり前記球通路29の中央と相対する部位に軸方向と平行な凹凸部76,77を複数(本実施の形態では各6条)定ピッチで連続的に形成し、凸部77から凹部76にかけて軸心39からの距離が漸次減少するように下傾した巴形状として、全体形状を流線曲面をなすように形成している。これにより、パチンコ球は球受凹部76にスムーズにかつ素早く受入れられ、高速回転に対応することができる。そして、前記凹部76の一側端に、回転方向に向って各凹部76毎で交互となるように上面が凹部76側に下傾する円弧突部73を突設している。つまり、払出回転体30の両端部に弧状突部73が前記各凹部76毎で左右交互となるように形成されている。ここでいう「円弧突部」とは、前記凹部76に確実にパチンコ球を1個のみ受入れるようにするものであり、パチンコ球の球心が前記凹部76寄りに位置して接触するように形成される。なお、前記凹部76は6条に限定されるものではなく2,4,8…条であってもよく、但し前記弧状突部73が凹部76側方の交互に設けられることから必ず偶数となる。また、前記払出回転体30はアルミ合金等によりダイカスト成形してもよく、当然のことながら強度に優れ、しかもパチンコ球に帯電した静電気を放電することができて静電気による障害を未然に防止することができる。
【0042】
次に、上記構成からなる球払出装置24の払出し動作について図7及び図8を参照して説明する。図7実線に示すようにソレノイド33が消磁して、作動体32が軸ピン38,38間に突入し払出回転体30の回転を制御している状態で、凹部76にパチンコ球が受入れられていないときに球通路29にパチンコ球が供給されると、弧状突部73により前記凹部76にパチンコ球を誘導し、図7及び図8に示すように最先のパチンコ球B1が凹部76に受入れられる。そして、後続のパチンコ球B2が前記パチンコ球B1及び弧状突部73に支持され、さらに後続のパチンコ球B3…は球通路29に連続してランダムに連なって待機する。この状態で、前記球払出制御基板18からの払出信号によりソレノイド33が励磁すると、図7鎖線に示すように作動体32が作動して軸ピン38との係合が解除され、払出回転体30は図7において矢印で示す時計回り方向にパチンコ球の荷重により回転し、球通路29のパチンコ球B1は、凹部76に受入れられつつ移送通路部29bの傾斜状のリブ壁74によって中央に移動しながら徐々に下降する。そして、払出回転体30の回転に伴い前記弧状突部73で支持されたパチンコ球B2は、前記パチンコ球B1及び弧状突部73の支持から外れて後続の凹部76に受入れられる。さらに、払出回転体30が回転すると図8鎖線に示すように、凹部76に受入れられたパチンコ球B1は拘束を解かれて排出通路部29cに排出され、検出センサ47により検知される。このとき、後続のパチンコ球B2は凹部76に受入れられ、さらに後続のパチンコ球B3は他側の弧状突部73に支持されると共に該弧状突部73の傾斜面により前記凹部76に受入れられたパチンコ球B2にも支持される。
【0043】
このようにして、流入通路部29aのパチンコ球B1,B2…は、払出回転体30の回転によって凹部76の側方に交互に設けられた弧状突部73で支持され、該弧状突部73の傾斜面により幅方向のパチンコ球が順次凹部76に受入れられ、排出通路部29cで1個ずつセンサ47の光軸を遮りながら落下し、球排出樋25に排出されることになる。そして、所定個数の払出しが行われ、パチンコ球がセンサ47により検知されると、図7実線に示すようにソレノイド33が消磁して、作動体32が軸ピン38,38間に突入し払出回転体30の回転を確実に停止する。
【0044】
なお、移送通路部29bをリブ壁74によって徐々に中心側に絞り込んで、排出通路部29cをパチンコ球のほぼ1個程度としたが、移送通路部29b及び排出通路部29cを流入通路部29aと同じ幅広としても、払出回転体30の構成により1個ずつの払出しは可能である。
【0045】
さらに、実施の形態において、前記払出回転体30の側方に設ける突出体として軸ピン38を突設するようにしたが、突出体を作動体32との接触時の衝撃に強くなるように板状の立壁75としてもよい。図9に示すようにこの実施の形態の突出体を回転方向にやや螺旋状に湾曲した板状の立壁75として基部を連ならせ、前記払出回転体30の側面に支軸39を中心とした放射状となるように設けるようにしている。なお、前記実施の形態と異なる点は突出体の形状であり、同じ構成要素には同一符号を付して説明する。この実施の形態において、流入通路部29aは払出回転体30を回転させる方向に球圧が付与するように緩やかに屈曲(R40の円弧)して形成されている。また、排出通路部29cは、払出回転体30の高速回転によって巻き込むように払出されるパチンコ球が、側壁に衝突し払出回転体30の回転が乱れそれに伴い後続のパチンコ球の流下態様に影響を及ぼし、球噛み或いはパチンコ球が踊り検知センサ47でチャタリングを起こし誤作動を惹き起す等の不具合を解消するために、側壁位置をほぼ支軸39直下に位置して幅広に形成されている。好ましくは、移送通路部29b及び排出通路部29cの内壁に検知センサ47で検知されるパチンコ球を規制する規制リブを設けるのがよく、パチンコ球がずれないように通路の内径をほぼパチンコ球の径に等しい11.5mmに規制するのがよい。なお、流入通路部29aは図3乃至図6で示した実施の形態のように上流側を幅広の通路としてもよく、その拡幅方向は限定されるものではない。また、作動体32はリンク部材を介在させることなく、後端に二股状の係合部68を形成し上端を軸支34して、払出回転体30の支軸39より下方であり軸支34直下より作用方向側で突出体としての立壁75と確実に接触係合するようにしており、作動体32と接触する回転方向側を作動体32の受止面32aとほぼ同形状としている。このとき、受止面32aは支軸34を中心とした円弧面が好ましい。なお、作動体32とソレノイド33と連繋させる際に、図10に示すように操作体69を介すことなく、作動体32に突出形成した係止部80を、ソレノイド33のプランジャ41の先端に形成されるダブル皿81間に直接係止するようにしてもよい。前記ダブル皿81の形状は、係止部80に確実に係止するように方形状とするのが好ましい。このとき、プランジャ41の先端荷重があるため復帰ばね42は弱くてもよい。84は作動体32の回動規制部である。
【0046】
また、作動体32の内面に球噛み防止用の突部82を設けるのが好ましく、該突部82は、払出回転体30の静止時に突出体としての立壁75の真後ろに位置するように設定するのがよい。好ましくは、図10に示すように受止面32aの先端から突出体に干渉する位置まで帯状に設けるのがよく、作動体32の復動時に突出体が突部82に係止して、払出回転体30の正規位置への復動を妨げないようにするのがよい。突部82を設けることで、例え凸歯37の先端と球通路29の側壁でパチンコ球を挟んで球噛みしても、作動体32の復帰時に前記突部82が立壁75を押して払出回転体30の回転を促し、球噛みを確実に解除することができる。さらに、払出回転体30の正規位置を検知するセンサを設け、ソレノイド33が消磁した時に前記センサが検知されないと、ソレノイド33を所定回数励磁・消磁を繰返し、前記突部82により払出回転体30を正規位置に誘導させるようにしてもよい。なお、作動体32の突部82に換えて立壁75の後面に突出部を設けて、突部82と同様の働きをさせるようにしてもよい。また、作動体32の先端を直接立壁75の基部に衝止するようにして、球噛みを解除したり払出回転体30を正規位置に誘導させたりするようにしてもよい。
【0047】
このように、突出体を板状の立壁75とすることにより、作動体32との接触時の衝撃にも強くなると共に、前記立壁75を放射状となるように設けることで該立壁75が羽根となり、前記払出回転体30が回転することにより周辺空気が拡散され、生じる風をソレノイド33に当てることで該ソレノイド33を冷却することができる。このため、ソレノイド33が頻繁に作動したとき等に生じていた過熱を防止することができ、熱によるソレノイド33の能力低下をきたすことがなく、予め容量の小さいソレノイドとすることができ、コストの低減化を図ることができる。なお、他のソレノイドの過熱防止として、ソレノイド33を励磁して作動体32と突出体との係止を解除した状態で、所定個数の払出しが検知されるまでプランジャ41が復動しないようにオン・オフ制御を連続して行うようにしてもソレノイドの過熱を防止することができる。また、前記作動体32と接触する少なくとも回転方向側を円弧面状に突出するように形成してもよい。
【0048】
なお、前記突出体としての軸ピン38及び立壁75を払出回転体30の側面に直接突設するようにしたが、払出回転体30の側面に板状部を一体もしくは一体的に形成して該板状部に軸ピン38及び立壁75を設けるようにしても、払出回転体30と同軸39上に円盤を設け、該円盤に軸ピン38及び立壁75を設けるようにしてもよい。
【0049】
また、前記軸ピン38に回転自在なローラーを設けて、該ローラーが作動体32と接触するようにして、該作動体32の進退時における軸ピン38との接触抵抗を小さくするようにしてもよい。このようにしても、球荷重は確実に作動体32の回動軸34に掛かることになるので、作動体32を誤作動させることはなく何等問題はない。
【0050】
突出体(図上軸ピン38)は、図11に示すように払出回転体30に直接設けることなく、別途回転制御体78に凹凸部36,37と同ピッチで設けて、払出回転体30と同軸39上で回転するようにしてもよく、突出体の設置箇所に制約されることがない。また、前記回転制御体78を図12に示すように、ギア79等の連繋手段により前記払出回転体30に従動して回転するように連繋して設けるようにしてもよい。このとき、払出回転体30と一体的に回動するギア79と回転制御体78の周縁に設けられたギア比を回転制御体78側が大きくなるように設定し、回転制御体78には凹凸部36,37の整数倍の突出体(図上軸ピン38)を所定間隔で設けている。そして、ギア79を介在させることで払出回転体30の回転に負荷がかかりブレーキ作用を働かせ、パチンコ球の流下速度を減速することができる。また、当然のことながら回転制御体78と払出回転体30のギア79比により、回転制御体78の回転速度は払出回転体30の回転速度より遅くなる。このため、払出回転体30がパチンコ球の自重により高速の払出しを行ったとしても、確実に突出体(軸ピン38,立壁75)間に作動体30を突入させて、過剰の払出しをすることなく常に安定した状態で払出し個数を制御することができる。
【0051】
なお、本実施の形態において、球通路29を1条として説明したが複数の球通路としてもよいのはいうまでもなく、軸ピン38及び立壁75を複数の球通路29に臨む払出回転体30の凹部36に対応して設けるようにすればよい。
【0052】
このとき、複数の球通路に臨む払出回転体30を1つのソレノイド33によって制御するようにしてもよく、1個単位の払出しが可能なようにそれぞれの払出回転体30のピッチを半ピッチずらして設けるのが好ましい。当然突出体(軸ピン38,立壁75)を凹部36に対応して設けると、払出回転体30に直接設けるのが難しく、図11及び図12に示したように別途回転制御体78に設けるのがよい。
【0053】
また、機種によって球払出装置24への供給経路が変わり、高速の払出しにパチンコ球の供給が追随しないことが考えられるが、図13に示すように流速規制部である球通路29の一部または全部を通路部291として交換可能として、例えば図9に示す球払出装置24では払出速度が速く供給が追随しない場合には、図13に示すように球通路29の屈曲具合(湾曲率)を大きくしたR15程度の通路部291に交換することで、1分間に払出個数が100〜400個少なくなり流速を制御して空切り,球噛み等の不具合を解消し、機種(供給経路)にあった球払出装置24とすることができる。なお、交換可能な通路部として、流速を変化させる流速規制部を有する流入通路部29aの一部であっても流入通路部29a全部であってもよく、さらに流入通路部29aに連通する移送通路部29b及び排出通路部29c含む球通路29全体を交換自在としてもよい。同様に凸歯37の巴形状をR6.5〜R12内で異ならせた払出回転体30を予め複数用意し、その巴形状の相違によって、球荷重による回転速度つまり払出し速度を変化制御するようにしてもよい。具体的には、巴形状の逓減率を大きくするほど高速回転する払出回転体30となり、逓減率を小さくすれば回転速度を遅くすることができ、1分間に払出個数が550〜850個の差が生ずる。このように、払出回転体30または球通路29(通路部291)を交換可能とすることで、自重による高速払出しの上限(1分間に2000〜2300個)からあらゆる払出し個数に対応させることができる。
【0054】
また、本発明は上記実施の形態に限定されることなく種々の形態に対応可能であり、例えば払出回転体30をスプロケット型としたが、スプロケットを捻った形状であっても凹部を交互に位置をずらした回転体であっても、リードスクリュー(好ましくはリード角が45°より大)であっても、球荷重により従動回転する払出回転体であればよい。また、作動体32を駆動する電気的駆動源はソレノイド33に限定されることなく、正逆自在なモータ,ロータリーソレノイド,電磁石であってもよく、該電気的駆動源で作動する作動体32の受止面32aを回動軸34がほぼ中心となる円弧面状に形成すればよい。
【0055】
また、払出回転体30の妄動を防止し回転速度を減速させるブレーキ作用を行うブレーキ手段を設けるのが好ましく、該ブレーキ手段として例えば板ばね及びブラシ等を払出回転体30の側面または外周に向けて付勢して接触状に設けるのがよい。また、払出回転体30に板ばねを設ける場合には、該板ばねと払出回転体30との接触部分を凹歯36とほぼ同形状とするのが好ましく、該板ばねによりブレーキ作用を行うと共に板ばねが凹歯36に嵌り込むことにより払出回転体30を所定回転位置に規制する規制手段とすることができる。また、位置規制手段は払出回転体30の外周で開口する収容室に収容され、常には払出回転体30の凹歯36に嵌合する球体としてもよい。なお、払出回転体30を金属等により外周面を導電性材料で形成するようにし、上記した板ばね及びブラシを介して静電気除去のアースをすれば、パチンコ球の静電気がその接触によって逃がされ、帯電による誤作動等を防止できるようになる。
【0056】
また、ブレーキ手段として払出回転体30と同軸39上に葉ロータを設けると共に、該葉ロータに噛合する葉ロータを別途設けるようにして、払出回転体30の回転にともなって葉ロータを回転させるようにしてもよい。このように、払出回転体30の回転により葉ロータを回転させることで、払出回転体30に該葉ロータを回転させる負荷がかかり、払出回転体30の回転速度が加速し難くなり盲動を防止し、軸ピン38及び立壁75間に作動体32が突入しやすくなって確実に1個単位の払出しを行うことができる。さらに、回転速度が減速した払出回転体30を制御することになるため、作動体32を駆動するソレノイド33の駆動力が小さくてもよくなる。また、葉ロータの葉数は任意に変更可能であり、該葉ロータに替えて普通の歯車としてもよい。また、葉ロータの大きさ及び材質または重錘を設けることで重さを変更したり、別途複数の葉ロータを連繋したりして払出回転体30を回転させる負荷を調整することができる。なお、該葉ロータに前述した板ばね及びブラシを接触させるようにしてもよい。
【0057】
また、前記払出回転体30の凸歯37から凹歯36にかけての巴形状を、軸心39からの距離の逓減率を小さくして変形させることによって、パチンコ球の流下速度を減速するブレーキ効果を得ることができる。このように払出回転体30の形状を変えることで、従来通路を蛇行させてブレーキ効果を得ていたのに比べ、余分な場所も取らず効率的である。
【0058】
なお、本発明の球払出装置24は、実施の形態に示したパチンコ遊技機に設けられる賞球及び貸球の払出しに限られることなく、パチンコ遊技機間に設けられる球貸し機,球タンク20への補給機としても適用することができる。さらに、本発明の球払出装置24が高速の払出しに対応できることから、パチンコ球を賭数として回収して変動図柄を揃えて遊技する「パチロット」の供給皿に設けられる回収装置及び賞球払出装置にも適用することができる。特に球通路29を幅広とした球払出装置24を回収装置として使用した際には、供給皿の整流通路を幅広とすることができ該整流通路を掃除しやすくできる効果を奏する。
【0059】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る球払出装置は、パチンコ球の球荷重により従動回転する払出回転体の回転を停止及び回転可能に制御する制御手段を、該払出回転体の側方に位置して、払出回転体の凹歯と同ピッチで設けられる突出体(軸ピン)と、電気的駆動源の作動によって前記突出体(軸ピン)間に進退自在に回動する作動体とで構成し、前記作動体の受止面を該作動体の回動軸がほぼ中心である円弧面状に形成したので、前記軸ピン間に作動体を臨ませ該軸ピンを支持することで球荷重が前記回動軸に掛かることになり、確実に払出回転体の回転を停止及び回転可能に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の裏面図である。
【図3】本発明に係る球払出装置の分解斜視図である。
【図4】一部断面にして示す球払出装置の正面図である。
【図5】球払出装置の平断面図である。
【図6】球払出装置の正断面図である。
【図7】他の実施の形態の球払出装置の正断面図である。
【図8】図7の側面断面図である。
【図9】他の実施の形態の球払出装置の正断面図である。
【図10】他の実施の形態の球払出装置の正断面図である。
【図11】他の実施の形態の球払出装置の正断面図である。
【図12】他の実施の形態の球払出装置の側断面図である。
【図13】他の実施の形態の球払出装置の正断面図である。
【符号の説明】
24 球払出装置
29 球通路
29a 流入通路部(球通路)
29b 移送通路部(球通路)
29c 排出通路部(球通路)
30 払出回転体
31 制御手段
32 作動体(制御手段)
32a 受止面
33 ソレノイド(電気的駆動源)
34 回動軸
36 凹歯(凹部)
37 凸歯(凸部)
38 軸ピン(制御手段,突出体)
75 立壁(制御手段,突出体)
76 凹部
77 凸部
78 回転制御体

Claims (6)

  1. パチンコ球が流下する球通路と、前記球通路に臨んでパチンコ球を凹凸部で支持することにより従動回転する払出回転体と、前記払出回転体の回転を制御する制御手段とを備えた球払出装置であって、
    前記制御手段は、前記払出回転体の側方に位置して凹凸部と同ピッチで設けられる突出体と、電気的駆動源の作動によって前記突出体間に進退自在に回動する作動体とを備え、前記突出体を受け止める前記作動体の受止面を該作動体の回動軸がほぼ中心である円弧面状に形成したことを特徴とする球払出装置。
  2. パチンコ球が流下する球通路と、前記球通路に臨んでパチンコ球を凹凸部で支持することにより従動回転する払出回転体と、前記払出回転体の回転を制御する制御手段とを備えた球払出装置であって、
    前記制御手段は、前記払出回転体に従動して回転し前記凹凸部と同ピッチで突出体を設けた回転制御体と、電気的駆動源の作動によって前記突出体間に進退自在に回動する作動体とを備え、前記突出体を受け止める前記作動体の受止面を該作動体の回動軸がほぼ中心である円弧面状に形成したことを特徴とする球払出装置。
  3. パチンコ球が流下する球通路と、前記球通路に臨んでパチンコ球を凹凸部で支持することにより従動回転する払出回転体と、前記払出回転体の回転を制御する制御手段とを備えた球払出装置であって、
    前記制御手段は、前記払出回転体の側方に位置して凹凸部と同ピッチで設けられる軸ピンと、電気的駆動源の作動によって前記軸ピン間に進退自在に回動する作動体とを備え、前記軸ピンを受け止める前記作動体の受止面を該作動体の回動軸がほぼ中心である円弧面状に形成したことを特徴とする球払出装置。
  4. 前記軸ピンの少なくとも回転方向側を円弧面状に形成したことを特徴とする請求項3記載の球払出装置。
  5. 前記払出回転体は凸部から凹部にかけて軸心からの距離が漸次減少する巴形状としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の球払出装置。
  6. 前記作動体は嘴状に尖った先端部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の球払出装置。
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