JP2004187646A - 園芸用立体寄植具及び該寄植具を用いた立体寄植方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価かつシンプルな構成で取扱いが簡単なものでありながら、利用者による植付位置の選択自由度が高く、その設置時の安定性も高い園芸用立体寄植具と、該園芸用立体寄植具を用いた効果的な立体寄植方法を提供する。
【解決手段】園芸用立体寄植具1は、ネット、不織布又はその両方を重ねたシートの中から選択される培養土保持シートを上面と底面とが開放された略截頭錐台形状に形成したものであり、前記培養土保持シートを任意箇所において容易に切込形成可能とした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の園芸植物を立体的に配置し、限られたスペースで多くの植物を栽培できる園芸用立体寄植具に関する。また、その立体寄植具を使用した立体寄植方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
畑や庭、又は屋内の限られたスペースを有効に利用して園芸植物を栽培するためのものとして、あるいは花卉の植込みに趣向を凝らし装飾効果を高めるためのものとして、側面に園芸植物を植え込むための開口部を設けた植木鉢やプランターが種々提案されている。
【0003】
例えば、特表平08−506004号公報(特許文献1)には、吊り下げ可能なバッグ構造体により支持される、多層の筒型壁を有しその最も内側の層はメッシュ又はネットであり、その筒型壁に植物のための開口部を孔開けすることができる植物栽培装置が記載されている。これにより、選択された場所を切断して植物のための開口部を設けることが可能となり、種子又は植物を選択された場所に植えることができる旨が記載されている。
【0004】
また、特開平08−289669号公報(特許文献2)には、内部に植込み用土が充填される中空部と、中空部の内外に通じる複数の植込み孔とを備えた筒状体と、植込み孔からの用土の脱落を阻止するために少なくともその一部を塞ぐように張設された通水性のシート部材とを具備する立体型プランターが記載されている。これにより、植付植物の配置を立体的な範囲にまで拡大することができるため、限られたスペースでもその株数を増やすことができ、配置を工夫して装飾的な植込みをすることができる旨が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特表平08−506004号公報
(特許請求の範囲、発明の開示、好ましい態様の説明)
【特許文献2】
特開平08−289669号公報
(特許請求の範囲、課題を解決するための手段、作用、実施例、発明の効果)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1記載の植物栽培装置は、吊り下げて使用することを想定したものであるため、天井にフックを設けたり、吊下スタンドを用意しなければならず、その装置を安心して吊り下げることのできる場所の確保が煩わしい。また、この装置を水平面に立設したのでは、安定が悪く倒れてしまうか、その高さ方向に撓んでしまい、所望の効果を得られなかったり外観を損なうといったおそれがある。さらにこの装置は部品数が多いため、製造コストが高いものとなる。
【0007】
また、特許文献2記載の立体型プランターは、製造者が予め設けた開口部からしか植物の植付けができず、利用者による植付け位置の選択自由度が低い。さらに、プランターの形状が筒状であるため、安定性に不安があり、設置後に倒れてしまうおそれがある。また、この立体型プランターも製造コストに関して問題点を有している。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、安価かつシンプルな構成で取扱いが簡単なものでありながら、利用者による植付位置の選択自由度が高く、その設置時の安定性も高い園芸用立体寄植具を提供すると共に、この園芸用立体寄植具を用いた効果的な立体寄植方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、ネット、不織布又はその両方を重ねたシートの中から選択される培養土保持シートを、上面と底面とが開放された略截頭錐台形状に形成してなる立体寄植具であって、前記培養土保持シートは、任意箇所において容易に切込形成可能であることを特徴とする園芸用立体寄植具によって解決される。
【0010】
培養土保持シートを略截頭錐台形状に形成することで、前記寄植具を水平面上に立設しても倒れにくい安定性の高いものすることが可能となる。また、このシートは容易に切込形成可能であるため、利用者は植物を配置したい箇所に自由に切込部を設けることができる。本明細書において、容易に切込形成可能とは、鋏やナイフ等の日用の切断具を使用して人力で切断することが可能であること、あるいは完全に人力のみで破ることが可能であることを意味する。また、容易に切込形成できない材質であっても、それにミシン目等の切断を補助する仕掛けを設けることにより、結果的に人力のみでの切込形成が可能となったものであっても良い。
【0011】
前記寄植具は、シンプルな構造であるため製造コストが安い。また、シートにより形成されているため、折畳みが可能で軽く、持運びが容易である。この寄植具は、市販されている従来の植木鉢やプランターの上に被せたり、地面の上に直接立設して使用することが可能であるため、その設置場所が限定されず、庭、花壇、ベランダ、室内、畑、ビニールハウス等あらゆる場所において手軽に使用できるものとなっている。
【0012】
また、立体寄植作業を行うに際しては、任意の複数箇所に切込部を設けた園芸用立体寄植具を所望の栽培場所に立設した後、該寄植具内部に培養土を投入し、前記切込部のうち最も低い位置にある切込部の周辺に達するまで培養土を充填し、該切込部から植付植物の根を内部へ挿入した後、次の高さに位置する切込部の周辺に達するまで寄植具内部に培養土を充填し、再度該切込部から植付植物の根を内部へ挿入し、これら一連の作業を最も高い位置にある切込部から植付植物の根を挿入するまで繰返し行うことを特徴とする請求項1記載の園芸用立体寄植具を用いた立体寄植方法が好適である。
【0013】
これにより、植物の根を寄植具内部に充填された培養土に深く根付かせる立体寄植作業を効率的に、かつ美しく行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を使用して本発明の園芸用立体寄植具をより具体的に説明する。図1は、本発明の園芸用立体寄植具の斜視図である。図2は、市販されている植木鉢上に図1の寄植具を使用して、立体寄植作業を終えた状態を示した斜視図である。
【0015】
図1の園芸用立体寄植具1は、ネットを円錐台形状に形成したものである。円錐台形状は、その高さや上面の円の半径と底面の円の半径との比の設定の仕方によっては、その円錐台と同じ高さで同じ底面積の円柱や多角柱と比較して、側面積が広いものとすることが可能な形状であり、特許文献1や特許文献2に記載された立体寄植具よりも、空間を有効に活用することができるので好適である。
【0016】
円錐台形状への形成は、略扇形に裁断されたネットの両側端を重ね、その重なりをステープラー、接着剤、テープ、紐、針金等で固定する方法が簡単であり、また植木鉢やプランターのサイズに合わせて寄植具の大きさを調節することができるため好適である。寄植具内部に充填される培養土の流出防止機能を高めるために、このネットに目の細かい不織布を裏当てするのが好適である。
【0017】
このとき、円錐台形状のみならず、各種樹脂材料、木材、金属材料を骨材(構造材)として利用することにより、角錐台形状や場合によっては動物等の複雑な具象形として、空間の利用効率をより高めたり、装飾効果をより高めることが可能である。
【0018】
前記ネットの材質は、容易に切断できるものであれば特に限定されないが、可撓性の樹脂であることが好ましく、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、あるいはポリエステル系樹脂であることが、寄植具の形態保持のための強度、耐水性、経済性を全て満たすものとして好適である。また、このネットは美観性の観点から、緑色や茶色等の自然に溶け込む色を基調とすることが好ましいが、寄植具を設置する場所によっては、赤色や黄色等の派手な色を用いたものであっても良い。
【0019】
前記ネットの目2の大きさは、栽培植物や培養土の種類、裏当ての不織布の有無によって選択される。例えば、3mm角より小さくした場合には、不織布を裏当てしなくても、寄植具内部に充填される培養土の流出を防ぐことができるが、これより大きな目とした場合には、培養土流出防止のために不織布を裏当てしておくのが望ましい。
【0020】
図2は、市販されている一般的な植木鉢4の上に図1の前記園芸用立体寄植具1を使用して、立体寄植作業を終えた状態を示した斜視図である。このように、本発明の園芸用立体寄植具1を使用すれば、限られたスペースを立体的に利用することにより、少ない設置面積で多数の園芸植物を栽培することが可能となる。
また、園芸植物の植込みに趣向を凝らし装飾効果が高いものとすることが可能となる。
【0021】
つぎに、本発明の園芸用立体寄植具1を使用した立体寄植方法について説明する。まず、図1の園芸用立体寄植具1に植物を植え込むための切込部3を設ける。この切込部3は十字形ないしX字形に入れることが好ましい。これにより、植物を植え込むときは切込部3を開くことにより容易に植物を植え込むことができ、植物を植え込んだ後にはそれを再び閉じ、内部に充填される培養土の流出を防止することができるからである。この切込部3の大きさは、栽培植物の大きさや切込部3から植え込む株数によって設定されるが、内部に充填される培養土の崩落を防ぐために、その交叉点から端部までの長さを40mm程度までとするのがよい。
【0022】
植物を植え付けたい箇所の全てに切込部を形成し終えたら、園芸用立体寄植具1を植木鉢やプランターに充填された培養土の上、あるいは所望の栽培場所の地面の上に直接立設する。この際、立体寄植具を安定させるために、寄植具の下端を植木鉢やプランター、あるいは地面と針金や釘等を用いて固定させるのが好ましい。
【0023】
その後、開放された上面から寄植具内部に培養土を投入する。この培養土の投入作業は、寄植具の上端に達するまで一気に培養土を充填しても良いが、作業の効率化のため、あるいは植物を深く根付かせるため、以下の方法で段階的に充填させることが好適である。
【0024】
園芸用立体寄植具1内部に適当量の培養土を投入し、複数個設けられた切込部のうち最も低い位置にある切込部の下端に達するまで充填させる。この培養土の充填作業は、適宜棒等で突きながら、余分な隙間が生じないように軽く押圧しながら行うとよい。切込部の下端に達するまで充填させるのは、内部に充填された土が該切込部から漏れないため、この後の植付植物の根を挿入する作業が行いやすいからである。
【0025】
続いて、該切込部から植付植物の根を挿入し、既に充填された培養土の上に載置する(以下、この一文に記載の作業を作業Aと呼ぶ)。この際、栽培ポットのまま、あるいは覆り土を少し取り除いて根をビニール等で包んで挿入し、培養土に載置した後で栽培ポットやビニールを外す方法が、切込部からの根の挿入が容易になるので好適である。
【0026】
さらに、次の高さに位置する切込部の下端に達するまで、言い換えると、まだその下端まで培養土が達していない切込部のうち最も低い位置の切込部の下端に達するまで、寄植具内部に培養土を充填させる(以下、この一文に記載の作業を作業Bと呼ぶ)。この後、作業Aと作業Bとを交互に繰り返し、最も高い位置に設けられた切込部から植物の根の挿入を終えるまで続ける。さらにまた、寄植具の上面に達するまで培養土を充填させて、寄植具上面の開放部にも1ないし複数の植物を植え込んでも良い。植栽後、十分な水遣りをして立体寄植作業が完了する。
【0027】
【発明の効果】
上述のように、本発明の園芸用立体寄植具は、培養土保持シートに通水性を有するネットや不織布を使用しているため、土崩れを防止するだけでなく、その表面からの水分補給も可能である。また、安価かつシンプルな構成で取扱いが簡単なものでありながら、利用者による植付植物の配置の選択自由度、サイズや形状の変更自由度、設置時の安定性、視覚的効果、占有面積当りの収穫率が高く、さらに再利用も可能なものである。この寄植具は、市販されている従来の植木鉢やプランターと組み合せて使用することが可能であるため、経済的であると同時に様々な装飾のバリエーションを楽しむこともできるものである。
【0028】
本発明の立体寄植方法は、培養土を寄植具内部に隙間なく充填させるだけでなく、植物の根を深く根付かせることも可能な立体寄植作業を効率的に、かつ美しく行うことを可能とするものである。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の園芸用立体寄植具の斜視図である。
【図2】市販されている植木鉢上に図1の寄植具を使用して、立体寄植作業を終えた状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 園芸用立体寄植具
2 ネットの目
3 切込部
4 植木鉢
5 植付植物

Claims (2)

  1. ネット、不織布又はその両方を重ねたシートの中から選択される培養土保持シートを、上面と底面とが開放された略截頭錐台形状に形成してなる立体寄植具であって、前記培養土保持シートは、任意箇所において容易に切込形成可能であることを特徴とする園芸用立体寄植具。
  2. 任意の複数箇所に切込部を設けた園芸用立体寄植具を所望の栽培場所に立設した後、該寄植具内部に培養土を投入し、前記切込部のうち最も低い位置にある切込部の周辺に達するまで培養土を充填し、該切込部から植付植物の根を内部へ挿入した後、次の高さに位置する切込部の周辺に達するまで寄植具内部に培養土を充填し、再度該切込部から植付植物の根を内部へ挿入し、これら一連の作業を最も高い位置にある切込部から植付植物の根を挿入するまで繰返し行うことを特徴とする請求項1記載の園芸用立体寄植具を用いた立体寄植方法。
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