JP2004187078A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】閃光装置の光量が不足する状況で適正露出に近づけるようにした露光感度可変の電子カメラを得る。
【解決手段】演算回路101は、設定操作部材111によって閃光装置119を使用する設定がなされており、閃光装置119のメインコンデンサC1(図2)を充電中のとき、制御撮像感度SVcをISO値換算で3段階高く変更する。充電完了前にレリーズスイッチSW1から操作信号が入力された場合、演算回路101は、撮像感度を高く変更した状態で撮影処理を行う。この結果、レリーズ時にメインコンデンサC1(図2)に所定光量を発するための十分な電荷が蓄積されていないことにより、閃光装置119の光量が不足して被写体輝度BVが低くなる場合でも、制御撮像感度SVcを高めて適正露出に近づけることができる。
【選択図】図1
【解決手段】演算回路101は、設定操作部材111によって閃光装置119を使用する設定がなされており、閃光装置119のメインコンデンサC1(図2)を充電中のとき、制御撮像感度SVcをISO値換算で3段階高く変更する。充電完了前にレリーズスイッチSW1から操作信号が入力された場合、演算回路101は、撮像感度を高く変更した状態で撮影処理を行う。この結果、レリーズ時にメインコンデンサC1(図2)に所定光量を発するための十分な電荷が蓄積されていないことにより、閃光装置119の光量が不足して被写体輝度BVが低くなる場合でも、制御撮像感度SVcを高めて適正露出に近づけることができる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置によって被写体像を撮像する電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラで適正な露出量を得るために、撮影レンズの絞り値AV,シャッタ秒時(露光時間)TV,被写体輝度BV,および露光感度SVを用いて、次式(1)による露出演算を行うアペックス演算が知られている。
【数1】
EV=AV+TV=BV+SV (1)
ただし、EVは露出量である。銀塩カメラの場合は、使用するフィルムの感度でSVが決定されるので、被写体輝度BVに応じて絞り値AVおよびシャッタ秒時TVが演算される。電子カメラの場合は、撮像装置のゲインが変えられるので(たとえば、特許文献1参照)、撮像装置のゲイン、すなわち露光感度(撮像感度)SVが変更可能にされている場合に、被写体輝度BVに応じて絞り値AV、シャッタ秒時TV、ならびに撮像感度SVを決定できる。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−150679号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したカメラで閃光装置からの照明光を使用して撮影を行う場合、閃光装置が所定光量を発することを前提に露出演算が行われる。したがって、閃光装置に対する所定量の充電が終了しない状態で閃光装置を発光させたり、発光時の放電量を少なく抑えて発光させたりすると、閃光装置から発する光量が不足し、適正露出で撮影を行うことが困難であった。
【0005】
本発明は、閃光装置の光量が不足する状況で適正露出に近づけるようにした露光感度可変の電子カメラを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子カメラは、撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、撮像装置の露光感度を変更する感度変更手段と、被写体を照明する閃光装置が発光許可されているとき、閃光装置の充電状態を示す情報に応じて、適正露出に近づけるように感度変更手段に露光感度を高く変更させる露光制御手段とを備えることを特徴とする。
上記露光制御手段は、充電量が少ないほど露光感度を高く変更するように感度変更手段を制御することもできる。
電子カメラはさらに、絞り値を変更する絞り変更手段を備えてもよく、この場合の露光制御手段は、充電状態を示す情報に応じて、充電量が少ないほど絞りを開くように絞り変更手段を制御してもよい。
電子カメラはさらに、レリーズ信号に応じて連続撮影を行う連写撮影モードをオン/オフする操作部材を備えてもよい。この場合の露光制御手段は、操作部材によって連写撮影モードがオンにされているとき、上記制御を行うようにすることもできる。
本発明による電子カメラは、撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、撮像装置の露光感度を変更する感度変更手段と、レリーズ信号に応じて連続撮影を行う連写撮影モードをオン/オフする操作部材と、操作部材によって連写撮影モードがオンされた状態で被写体を照明する閃光装置が発光許可されているとき、閃光装置の発光時の放電量を所定量低下するように指示する光量指示手段と、適正露出に近づけるように感度変更手段に露光感度を高く変更させる露光制御手段とを備えることを特徴とする。
上記露光制御手段は、放電量が少ないほど露光感度を高く変更するように感度変更手段を制御することもできる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態による電子カメラの構成を説明するブロック図である。図1において、演算回路101は、マイクロコンピュータなどによって構成される。演算回路101は、後述する各ブロックから出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づいて制御信号を各ブロックへ出力する。撮像素子102は、CCDイメージセンサなどで構成される。CCDイメージセンサを構成する各素子は、入射された光の強さに応じてそれぞれ電荷を蓄積する。
【0008】
撮像素子102は、撮影レンズLを通過した被写体光による像を撮像し、蓄積電荷を撮像信号として出力する。撮像信号は、不図示のアナログ信号処理回路でノイズ除去処理や増幅処理が施され、A/D変換回路103へ送られる。A/D変換回路103は、アナログ撮像信号をディジタル信号に変換する。撮像素子102およびA/D変換回路103は、タイミング回路104から出力される駆動信号によって所定の動作タイミングで駆動される。
【0009】
画像処理回路105は、ASICなどによって構成される。画像処理回路105は、ディジタル変換後の画像データにホワイトバランス処理などの画像処理を行う他、画像を構成するデータの読出しレートを変えることによって電子的に画像の倍率を変化させる電子ズーム処理、画像処理後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮された画像データを伸長する伸長処理などを行う。
【0010】
バッファメモリ106は、画像処理回路105で画像処理される画像データを一時的に格納する。たとえば、電子ズーム処理の際には、電子ズーム処理を行う前の画像データと、電子ズーム処理を行った後の画像データをそれぞれ格納する。
【0011】
記録媒体107は、カメラに対して着脱可能なメモリカードなどによって構成される。記録媒体107には、画像処理後の画像データが記録される。レリーズスイッチSW1は、不図示のレリーズ操作ボタンに連動してレリーズ操作信号を演算回路101に出力する。
【0012】
測光装置108は、被写体輝度を検出し、検出信号を演算回路101に出力する。焦点検出装置109は、撮影レンズLによる焦点位置の調節状態を検出し、検出信号を演算回路101へ出力する。レンズ駆動装置110は、演算回路101の指令により撮影レンズLの不図示のフォーカスレンズを光軸方向に進退駆動し、撮影レンズLの焦点位置を調節する。
【0013】
設定操作部材111は、電子カメラに対する設定操作を行うスイッチであり、設定操作に応じた操作信号を演算回路101へ出力する。設定操作には、シャッタ速度(シャッタ秒時)の設定操作、レンズ絞り値の設定操作、撮像感度の設定操作、閃光装置119の使用/非使用切替え、および連写/単写切替えの設定操作が含まれる。表示装置112は、シャッタ速度、絞り値、閃光装置119の使用/非使用などを示す撮影情報や、適正露出か否かの露出情報などを表示する他、画像データによる画像を表示する。
【0014】
モータ制御回路113は、演算回路101の指令によってシーケンスモータ114を駆動制御する。シーケンスモータ114は、不図示のシーケンス駆動装置を構成し、撮影時に不図示のミラーのアップ/ダウン、不図示の絞りの駆動、およびシャッタ116のチャージなどを行う。シーケンススイッチSW2は、上述したシーケンス駆動装置を構成し、シーケンスモータ114のブレーキ制御タイミングなどを発生するスイッチである。
【0015】
シャッタ制御回路115は、シャッタ116の不図示の先幕および後幕の保持および解除をそれぞれ制御する。絞り位置検出装置117は、絞り値に対応する絞り位置を検出して検出信号を演算回路101に出力する。絞り係止装置118は、駆動中の絞りを係止し、所定の絞り値で絞りを停止させる。
【0016】
閃光装置119は、閃光装置使用の設定がなされているとき、撮影時に発光して被写体を照明する。閃光装置119は充電回路を含み、演算回路101からの指令で充電を開始し、充電状態を示す信号を演算回路101へ出力する。閃光装置119の詳細については後述する。
【0017】
閃光装置119は、電子カメラに内蔵されるものでもよいし、電子カメラのアクセサリシュー(不図示)に接続する外付けタイプの閃光装置でもよい。
【0018】
図2は、閃光装置119の回路構成を説明する図である。図2において、閃光装置119は、電源Eと、トリガトランスTと、メインコンデンサC1と、トリガコンデンサC2と、転流コンデンサC3と、抵抗器R1〜R5と、サイリスタD1〜D3と、積分回路Iと、受光素子D4と、発光管Xeと、充電開始スイッチSW3と、発光開始スイッチSW4とを有する。
【0019】
電源Eは、電子カメラ本体に装着される電池(不図示)、もしくは閃光装置119用に用意される電池(不図示)によって構成される。撮影者が設定操作部材111を構成する閃光装置使用スイッチ(不図示)をオン操作すると、演算回路101は充電開始スイッチSW3をオンにする。スイッチSW3のオンにより、充電電流が電源Eから抵抗器R2を介してメインコンデンサC1に流れ、メインコンデンサC1に電荷を蓄積(充電)する。このとき、電源Eから抵抗器R3を介してトリガコンデンサC2に流れる充電電流がトリガコンデンサC2を充電するとともに、電源Eから抵抗器R5を介して転流コンデンサC3に流れる充電電流が転流コンデンサC3を充電する。
【0020】
メインコンデンサC1の端子電圧は不図示の電圧検出回路で検出され、この検出信号が閃光装置119から演算回路101へ送信される。メインコンデンサC1の充電量はメインコンデンサC1の端子電圧に比例し、満充電(100%充電)時の電圧をVとすると50%充電時の電圧はV/2で表される。演算回路101は、メインコンデンサC1の電圧をチェックすることにより、メインコンデンサC1の充電量を監視する。
【0021】
発光開始スイッチSW4は、レリーズ操作信号に同期して演算回路101から入力されるオン信号をトリガにオンする。なお、電子カメラは、レリーズ操作信号に同期して演算回路101がオン信号を出力する強制発光モードと、被写体輝度BVが所定値より低い場合にレリーズ操作信号に同期して演算回路101がオン信号を出力するオート発光モードとを有する。演算回路101からのオン信号によって発光開始スイッチSW4がオンすると、サイリスタD1およびD2がそれぞれ導通して発光管Xeが放電発光を開始する。すなわち、トリガコンデンサC2の蓄積電荷によってサイリスタD1およびトリガトランスTの1次側コイルL1を閉ループ電流が流れ、トリガトランスTの2次側コイルL2に高電圧を誘起する。この誘起電圧が発光管Xeに印加される結果、発光管Xe内のガスが励起して放電を開始する。この放電は途中で停止させない限り、メインコンデンサC1内の蓄積電荷がなくなるまで継続する。
【0022】
受光素子D4は、発光管Xeから発せられた光で照明される主要被写体からの反射光を受光し、受光光の強さに応じた電流を流す。積分回路Iは、受光素子D4からの電流を積分して時間積分値を検出するとともに、検出した積分値が所定値に達するとサイリスタD3に発光停止信号を出力する。積分回路Iの所定値は、あらかじめ演算回路101からセットされる。サイリスタD3が発光停止信号を受けて導通すると、転流コンデンサC3に蓄積されている電荷によって発光管Xeの発光を止める動作、すなわち、転流動作が開始される。これにより、メインコンデンサC1内の蓄積電荷が残存する状態であっても発光管Xeの放電が停止する。
【0023】
上述した回路でメインコンデンサC1を充電する場合の充電率、すなわち、メインコンデンサC1の検出電圧は、充電開始(スイッチSW3オン)以降に時間の経過とともに上昇し、たとえば、充電開始から約3秒経過後に約300Vの満充電に到達する。
【0024】
発光管Xeが1回の放電で発する光量は、発光開始スイッチSW4がオンされた時点におけるメインコンデンサC1の充電量(すなわち、メインコンデンサC1の端子電圧)と、発光開始スイッチSW4がオンされてから転流動作で発光管Xeの放電が停止するまでの時間(すなわち、積分回路Iに設定される所定値)によって変化する。
【0025】
本発明は、閃光装置119を使用する撮影時に、発光管Xeからの発光量が所定光量より不足すると見込まれる状況で撮像感度を高くするようにしたものである。撮像感度とは、上述した撮像素子102によって蓄積される信号電荷の検出感度、もしくはA/D変換回路103の前に配設される不図示の増幅回路の増幅利得を変化させる被制御量のことをいう。撮像感度は、相当するISO感度値で示される。撮像感度の変更は、演算回路101が増幅回路(不図示)などに指令を出して変更を行う。第一の実施の形態では、メインコンデンサC1の充電量(すなわち、メインコンデンサC1の端子電圧)が所定値より低い場合に撮像感度を上げる。
【0026】
図3は、演算回路101で行われる撮像感度変更処理の流れを説明するフローチャートである。図3による処理は、電子カメラのメインスイッチ(不図示)がオンされている間繰り返し行われる。図3のステップS11において、演算回路101は、閃光装置119が使用されるか否かを判定する。演算回路101は、設定操作部材111から閃光装置使用の操作信号が入力されている場合にステップS11を肯定判定してステップS12へ進み、閃光装置非使用の操作信号が入力されている場合にステップS11を否定判定し、ステップS20へ進む。
【0027】
ステップS12において、演算回路101は、閃光装置119の充電開始スイッチSW3(図2)をオンさせてステップS13へ進む。これにより、閃光装置119が充電を開始する。なお、充電開始スイッチSW3が既にオンの場合はオン状態を継続する。
【0028】
ステップS13において、演算回路101は、閃光装置使用時の露出演算を行う。演算回路101は、たとえば、制御シャッタ速度TVcを7に、すなわち、閃光器同調速度を1/125秒に設定して露出演算を行い、制御絞り値AVcを決定する。制御撮像感度SVcは、設定操作部材111によって設定されている設定撮像感度SVsを用いる。
【0029】
演算回路101は、EV=BV+SVsを演算する。ただし、EVは露出値、BVは測光装置108から入力された検出信号が示す被写体輝度である。演算回路101は、制御シャッタ速度TVcに閃光器同調速度の7(1/125秒)をセットし、制御絞り値AVc=EV−TVc=EV−7を演算する。演算回路101は、演算した制御絞り値AVcに応じて制御絞りパルス数Pcを決定する。制御絞りパルス数Pcは、制御絞り値AVcで絞りを係止するまでに絞り位置検出装置117から出力される検出パルス数である。
【0030】
ステップS14において、演算回路101は、充電中か否かを判定する。演算回路101は、設定操作部材111から閃光装置使用の操作信号が継続して入力されている状態で、電圧検出回路(不図示)から入力される検出信号が示すメインコンデンサC1の端子電圧が所定値より低い場合、ステップS14を肯定判定してステップS15へ進む。この場合は、閃光装置119が充電中とみなす。
【0031】
一方、演算回路101は、設定操作部材111から閃光装置非使用の操作信号が入力されている場合は、閃光装置119の充電開始スイッチSW3(図2)をオフさせてステップS20へ進む。この場合は、閃光装置119が充電を中止する。
【0032】
ステップS15において演算回路101は、制御撮像感度SVcをISO値換算で、たとえば、3段階高く変更させてステップS16へ進む。ステップS16において、演算回路101は、充電が完了したか否かを判定する。演算回路101は、電圧検出回路(不図示)から入力される検出信号が示すメインコンデンサC1の端子電圧が所定値を超えた場合、ステップS16を肯定判定してステップS17へ進む。この場合は、閃光装置119が充電を完了したとみなす。ステップS17において、演算回路101は、制御撮像感度SVcを高く変更している場合は、制御撮像感度SVcを変更前の元の値に戻してステップS18へ進む。
【0033】
一方、演算回路101は、電圧検出回路(不図示)から入力される検出信号が示すメインコンデンサC1の端子電圧が所定値以下の場合、ステップS16を否定判定してステップS18へ進む。この場合は、閃光装置119が充電中とみなす。ステップS18において、演算回路101は、レリーズされたか否かを判定する。演算回路101は、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力された場合にステップS18を肯定判定してステップS19へ進み、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力されない場合に、ステップS18を否定判定してステップS16へ戻る。ステップS19において、演算回路101は、閃光装置119を用いた撮影処理を行ってステップS11へ戻る。閃光撮影処理については後述する。
【0034】
上述したステップS14を否定判定して進むステップS20において、演算回路101は、閃光装置非使用時の露出演算を行う。演算回路101は、EV=BV+SVsを演算する。ただし、EVは露出値であり、BVは測光装置108から入力された検出信号が示す被写体輝度である。制御撮像感度SVcは、設定操作部材111によって設定されている設定撮像感度SVsを用いる。
【0035】
演算回路101は、たとえば、以下のようなプログラムオート露出演算を行う。プログラムオート露出演算は、あらかじめプログラムされている撮影条件に応じてレンズ絞り値およびシャッタ秒時を制御する演算モードである。演算回路101は、制御絞り値AVc=EV/2−1を演算するとともに、制御シャッタ速度TVc=EV/2+1を演算する。演算回路101は、制御絞り値AVcに応じて制御絞りパルス数Pcを決定する。
【0036】
ステップS21において、演算回路101は、レリーズされたか否かを判定する。演算回路101は、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力された場合にステップS21を肯定判定してステップS22へ進み、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力されない場合に、ステップS21を否定判定して判定処理を繰り返す。ステップS22において、演算回路101は、閃光装置119を使用しない通常撮影処理を行ってステップS11へ戻る。通常撮影処理については後述する。
【0037】
閃光撮影処理の詳細について、図4のフローチャートを参照して説明する。図4のステップS211において、演算回路101は、シャッタ駆動回路115に指令を出力し、シャッタ116の不図示のマグネットに通電させて先幕および後幕を保持させる。ステップS212において、演算回路101は、モータ駆動回路113に指令を出力し、シーケンスモータ114に正転を開始させてステップS213へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーアップおよび絞りの絞り込みが開始される。
【0038】
ステップS213において、演算回路101は、絞り位置検出装置117から入力される検出パルス信号をカウントし、カウント数Pkと制御絞りパルス数Pcとの間にPk≧Pcが成立するか否かを判定する。演算回路101は、Pk≧Pcが成立する場合にステップS213を肯定判定してステップS214へ進み、Pk≧Pcが成立しない場合にステップS213を否定判定する。否定判定する場合は、絞り込みを継続してステップS213の判定処理が繰り返される。
【0039】
ステップS214において、演算回路101は、絞り係止装置118に指令を出力して絞りを係止させ、ステップS215へ進む。ステップS215において、演算回路101は、ミラーアップが終了したか否かを判定する。演算回路101は、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されるとステップS215を肯定判定してステップS216へ進み、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されない場合はステップS215を否定判定する。否定判定する場合は、ミラーアップを継続してステップS215の判定処理が繰り返される。
【0040】
ステップS216において、演算回路101は、モータ駆動回路113に指令を出力し、シーケンスモータ114の正転を停止させてステップS217へ進む。なお、ミラーアップの終了より先に絞り係止装置118によって絞りの係止が終了するように不図示のシーケンス駆動装置が構成されている。ステップS217において、演算回路101は、ミラーアップのバウンドが安定するまで所定時間のウエイトを挿入し、ステップS218へ進む。
【0041】
ステップS218において、演算回路101は、閃光装置119に予備発光(プリ発光)を指示してステップS219へ進む。プリ発光の指示は、積分回路Iにプリ発光用の小光量に対応する時間積分値をセットし、オン信号を送出するものである。これにより、閃光装置119の発光管Xe(図2)が小光量で発光される。ステップS219において、演算回路101は、積分回路Iによって検出された時間積分値を積分回路Iから入力してステップS220へ進む。ステップS220において、演算回路101は、本発光時に必要な光量に対応する時間積分値を算出し、この時間積分値を積分回路I(図2)にセットしてステップS221へ進む。
【0042】
ステップS221において、演算回路101は、タイミング回路104に駆動信号の発生を開始させて撮像素子102の駆動を開始し、ステップS222へ進む。この結果、撮像素子102は電荷蓄積を開始する。ただし、この時点で被写体光は撮像素子102へ到達していない。
【0043】
ステップS222において、演算回路101は、シャッタ駆動回路115に指令を出力し、シャッタ116の不図示のマグネットへの通電を解除させて先幕保持を解除させ、ステップS223へ進む。これによってシャッタ先幕の走行が開始される。この後、演算回路101が閃光装置119に本発光のオン信号を送出すると、閃光装置119の発光管Xeが発光を開始する。積分回路Iは、検出した時間積分値が演算回路101からセットされている値に達すると、サイリスタD3に発光停止信号を出力する。これにより、発光管Xeの発光が停止する。このような光量制御は、上述したプリ発光時も同様である。なお、積分回路Iから発光停止信号が出力される以前にメインコンデンサC1の蓄積電荷がなくなると、その時点で発光管Xeの発光が停止する。
【0044】
ステップS223において、演算回路101は、先幕保持解除から制御シャッタ速度TVcに相当する時間が経過した後にシャッタ駆動回路115に指令を出力し、シャッタ116の不図示のマグネットへの通電を解除して後幕保持を解除させ、ステップS224へ進む。これによってシャッタ後幕の走行が開始され、撮像素子102へ入射する被写体光が遮断される。このように、制御シャッタ速度TVcの制御が行われる。
【0045】
ステップS224において、演算回路101は、所定時間のウエイトを挿入してステップS225へ進む。ウエイト時間は、後幕が撮像素子102の撮像領域を完全に遮光し、走行を完了するまでに要する時間とする。ステップS225において、演算回路101は、タイミング回路104による撮像素子102の駆動を停止し、ステップS226へ進む。この結果、撮像素子102は、電荷蓄積を終了する。
【0046】
ステップS226において、演算回路101は、モータ駆動回路113に指令を出力し、シーケンスモータ114に逆転を開始させてステップS227へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーダウンおよび絞りの開放復帰が開始される。ステップS227において、演算回路101は、タイミング回路104に指令を出力し、撮像素子102から電荷の読み出しを開始させ、ステップS228へ進む。これにより、撮像素子102からはき出された画像信号がA/D変換回路103でディジタルデータに変換され、変換後のデータが画像処理回路105へ送られる。
【0047】
ステップS228において、演算回路101は、画像処理回路105に画像処理を指示してステップS229へ進む。ステップS229において、演算回路101は、画像処理回路105に画像圧縮処理を指示してステップS230へ進む。ステップS230において、演算回路101は、圧縮処理後の画像データを記録媒体107に記録してステップS231へ進む。
【0048】
ステップS231において、演算回路101は、ミラーダウンが終了したか否かを判定する。演算回路101は、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されるとステップS231を肯定判定してステップS232へ進み、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されない場合はステップS231を否定判定し、ステップS231の処理を繰り返す。
【0049】
ステップS232において、演算回路101は、モータ駆動回路113に指令を出力し、シーケンスモータ114の逆転を停止させて図4による処理を終了する。
【0050】
閃光装置119を使用しない通常撮影処理は、図4においてステップS218〜ステップS220による処理を省略し、他の処理は閃光撮影処理と同様に行う。
【0051】
以上説明した第一の実施の形態についてまとめる。
(1)電子カメラは、設定操作部材111によって閃光装置119を使用する設定がなされており(ステップS11を肯定判定)、閃光装置119のメインコンデンサC1を充電中のとき(ステップS14を肯定判定)、制御撮像感度SVcをISO値換算で、3段階高く変更するようにしたので、充電完了前にレリーズされた場合には、撮像感度を高く変更した状態で撮影を行うことができる。この結果、レリーズ時にメインコンデンサC1に本発光に必要な光量を発するための十分な電荷が蓄積されていないことにより、閃光管Xeから発せられる光量が不足して被写体輝度BVが低くなる場合でも、制御撮像感度SVcを高めて適正露出に近づけることができる。
【0052】
(2)制御撮像感度SVcの変更量を、たとえば、ISO値換算で3段階に固定したので、撮像感度を細かく変更する場合に比べて、撮像感度の変更回路(たとえば、撮像素子102による蓄積電荷の検出感度を変更する回路(不図示)、もしくはA/D変換回路103の前に配設される増幅回路(不図示))の構成を簡単にすることができる。
【0053】
上述した例では、閃光装置119を発光する場合に閃光器同調速度TVcを7(1/125秒)にするようにしたが、同調速度は他の値でもよい。
【0054】
閃光装置119をプリ発光させ(ステップS218)、このとき積分回路Iで検出される時間積分値を用いて本発光時に必要な発光量に対応する時間積分値を求め、求めた時間積分値によって閃光装置119の本発光時の発光量を制御する例を説明した。この代わりに、プリ発光を省略して閃光装置119をあらかじめ定めた所定光量で発光させるようにしてもよい。
【0055】
制御撮像感度SVcの変更量を固定にする代わりに、メインコンデンサC1の充電量に応じて、制御撮像感度SVcの変更量を段階的に変えてもよい。図5は、制御撮像感度SVcの変更量を変える処理を説明するフローチャートであり、図3のステップS15〜ステップS17に代えて行われる。図5のステップS151において、演算回路101は、メインコンデンサC1の充電率が30%未満か否かを判定する。演算回路101は、電圧検出回路(不図示)による検出電圧が満充電(100%充電)時の電圧Vの30%未満のとき、ステップS151を肯定判定してステップS152へ進み、検出電圧が電圧Vの30%以上のとき、ステップS151を否定判定してステップS153へ進む。
【0056】
ステップS152において、演算回路101は、制御撮像感度SVcをISO値換算で、たとえば、3段階高く変更してステップS18へ進む。ステップS153において、演算回路101は、メインコンデンサC1の充電率が30%以上かつ60%未満か否かを判定する。演算回路101は、電圧検出回路(不図示)による検出電圧が満充電(100%充電)時の電圧Vの30%以上かつ60%未満のとき、ステップS153を肯定判定してステップS154へ進み、検出電圧が電圧Vの60%以上のとき、ステップS153を否定判定してステップS155へ進む。
【0057】
ステップS154において、演算回路101は、制御撮像感度SVcをISO値換算で、たとえば、2段階高く変更してステップS18へ進む。ステップS155において、演算回路101は、メインコンデンサC1の充電率が60%以上かつ100%未満か否かを判定する。演算回路101は、電圧検出回路(不図示)による検出電圧が満充電(100%充電)時の電圧Vの60%以上かつ100%未満のとき、ステップS155を肯定判定してステップS156へ進み、検出電圧=電圧Vのとき、ステップS155を否定判定してステップS157へ進む。
【0058】
ステップS156において、演算回路101は、制御撮像感度SVcをISO値換算で、たとえば、1段階高く変更してステップS18へ進む。ステップS157において、演算回路101は、制御撮像感度SVcを変更する前の元の値、すなわち、設定撮像感度SVsにしてステップS18へ進む。
【0059】
このように、メインコンデンサC1の充電量に応じて制御撮像感度SVcの変更量を段階的に変えると、制御撮像感度SVcの変更量を固定値にする場合に比べて、適正露出が得られるように細かく制御撮像感度SVcを制御できる。充電量(すなわち、メインコンデンサC1の端子電圧)と撮像感度の変更量との関係は、あらかじめLUT(Look up table)として用意し、演算回路101内に記憶させておくとよい。演算回路101は、LUTを参照して制御撮像感度SVcに対する変更量を決定する。
【0060】
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態では、メインコンデンサC1の放電時間を所定値より短かくする(すなわち、積分回路Iにセットする積分値を所定値より小さくする)場合に撮像感度を上げる。演算回路101は、たとえば、閃光装置119を使用する状態で連写撮影を行うとき、閃光装置119の発光量を単コマ撮影時に比べて少なくする。
【0061】
図6は、第二の実施の形態による電子カメラの演算回路101で行われる撮像感度変更処理の流れを説明するフローチャートである。図6において、図3による処理と同一のものには図3と同一のステップ番号を記して説明を省略し、図3と異なるステップS14B、ステップS15B、ステップS17B、およびステップS19Bによる処理を中心に説明する。
【0062】
ステップS14Bにおいて、演算回路101は、連写モードか否かを判定する。演算回路101は、設定操作部材111によって連写撮影モードに設定されているとき、ステップS14Bを肯定判定してステップS15Bへ進む。連写撮影モードは、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力されている間、連続して複数コマの撮影を行う動作モードである。一方、演算回路101は、設定操作部材111によって単写撮影モードに設定されているとき、ステップS14Bを否定判定してステップS17Bへ進む。単写撮影モードは、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力されると、1コマの撮影を行う動作モードである。
【0063】
ステップS15Bにおいて、制御撮像感度SVcをISO値換算で、たとえば、3段階高く変更してステップS18へ進む。ステップS17Bにおいて、演算回路101は、制御撮像感度SVcを高く変更しないでステップS18へ進む。制御撮像感度SVcを高く変更している場合は、制御撮像感度SVcを変更前の元の値に戻す。
【0064】
ステップS19Bにおいて、演算回路101は、連写撮影モード用の閃光撮影処理を行ってステップS11へ戻る。連写撮影モード用の閃光撮影処理は、図4においてステップS218〜ステップS220による処理をレリーズ後1コマ目に行い、レリーズ後2コマ目以降は省略する。また、ステップS220に代えて後述するステップS220Bによる処理を行う。さらにまた、レリーズスイッチSW1から操作信号が継続して入力されている間は、図4による撮影処理を繰り返し行う。
【0065】
ステップS220Bにおいて、本発光時に必要な光量に対応する時間積分値を算出し、この時間積分値を積分回路I(図2)にセットしてステップS221へ進む。演算回路101は、連写撮影モードのとき、本発光時に必要な光量を単写撮影モードに比べて低くする。具体的には、被写体輝度BVが3段低下する光量である。演算回路101は、このように低光量に対応する時間積分値を積分回路I(図2)にセットする。これにより、閃光装置119は、本発光時に被写体輝度BVを単写撮影時に比べて3段相当低くするように低光量で発光する。この結果、1回の発光時にメインコンデンサC1から放電される電荷量が少なく抑えられる。
【0066】
一方、演算回路101は、単写撮影モードのとき、通常の発光量に対応する時間積分値を算出し、この時間積分値を積分回路I(図2)にセットする。これにより、閃光装置119は、本発光時に所定光量で発光する。
【0067】
以上説明したように第二の実施の形態によれば、電子カメラは、設定操作部材111によって閃光装置119を使用する設定がなされており(ステップS11を肯定判定)、連写撮影モードのとき(ステップS14Bを肯定判定)、制御撮像感度SVcをISO値換算で、3段階高く変更するようにした。これにより、撮像感度を高く変更した状態で撮影を行うことができるので、本発光時の発光量が通常(単写撮影時)より低くてもよい。換言すると、被写体を照明する光量が不足して被写体輝度BVが低くなる場合でも、制御撮像感度SVcを高めて適正露出に近づけることができる。
【0068】
上記本発光時の光量を低く抑えることにより、1回の発光時にメインコンデンサC1から放電される電荷量が少なくなるので、発光量を低く抑えない場合に比べて、閃光装置119の連続発光回数を増やすことができる。つまり、閃光装置119を発光させながら連写撮影できるコマ数を増やすことが可能になる。さらに、1回当たりの発光量を抑えると発光管Xeの耐久性が向上し、閃光装置119の寿命を長くすることができる。
【0069】
以上説明した第二の実施の形態では、連写撮影モード時に制御撮像感度SVcの変更量を固定にしたが、メインコンデンサC1の充電量に応じて、制御撮像感度SVcの変更量を段階的に変えてもよい。
【0070】
上述した電子カメラで制御撮像感度SVcを高く変更する場合に、制御絞り値AVcを開放側に変更してもよい。たとえば、制御撮像感度SVcをISO値換算で3段高く変更する代わりに、制御撮像感度SVcをISO値換算で2段高く変更し、制御絞り値AVcを1段開いてもよい。あるいは、制御撮像感度SVcをISO値換算で1段高く変更し、制御絞り値AVcを2段開いてもよい。
【0071】
上述した電子カメラは、レンズ絞り値およびシャッタ秒時の設定を変えることができるカメラを例にあげて説明したが、レンズ絞り値が固定されているカメラにも本発明を適用することができる。
【0072】
また、電子カメラは、一眼レフタイプの電子カメラ、ならびに一眼レフでない電子カメラのいずれでもよい。
【0073】
特許請求の範囲における各構成要素と、発明の実施の形態における各構成要素との対応について説明する。撮像装置は、たとえば、撮像素子102によって構成される。露光感度は、撮像感度が対応する。感度変更手段は、たとえば、演算回路101および増幅回路(不図示)によって構成される。充電状態を示す情報は、たとえば、メインコンデンサC1の電圧が対応する。露光制御手段および光量指示手段は、たとえば、演算回路101によって構成される。絞り変更手段は、たとえば、演算回路101および絞り係止装置118によって構成される。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0074】
【発明の効果】
本発明による露光感度可変の電子カメラでは、閃光装置の充電量に応じて露光感度を高く変更したり、閃光装置の放電量を少なくする場合に露光感度を高く変更するので、閃光装置の光量が不足する状況で適正露出に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による電子カメラの構成を説明するブロック図である。
【図2】閃光装置の回路構成を説明する図である。
【図3】演算回路で行われる撮像感度変更処理の流れを説明するフローチャートである。
【図4】閃光撮影処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図5】制御撮像感度の変更量を変える処理を説明するフローチャートである。
【図6】第二の実施の形態による撮像感度変更処理の流れを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
101…演算回路、 102…撮像素子、
103…A/D変換回路、 104…タイミング回路、
105…画像処理回路、 106…バッファメモリ、
107…記録媒体、 108…測光装置、
111…設定操作部材、 112…表示装置
117…絞り位置検出装置、 118…絞り係止装置、
119…閃光装置、 C1…メインコンデンサ、
I…積分回路、 SW1…レリーズスイッチ、
SW3…充電開始スイッチ、 SW4…発光開始スイッチ、
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置によって被写体像を撮像する電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラで適正な露出量を得るために、撮影レンズの絞り値AV,シャッタ秒時(露光時間)TV,被写体輝度BV,および露光感度SVを用いて、次式(1)による露出演算を行うアペックス演算が知られている。
【数1】
EV=AV+TV=BV+SV (1)
ただし、EVは露出量である。銀塩カメラの場合は、使用するフィルムの感度でSVが決定されるので、被写体輝度BVに応じて絞り値AVおよびシャッタ秒時TVが演算される。電子カメラの場合は、撮像装置のゲインが変えられるので(たとえば、特許文献1参照)、撮像装置のゲイン、すなわち露光感度(撮像感度)SVが変更可能にされている場合に、被写体輝度BVに応じて絞り値AV、シャッタ秒時TV、ならびに撮像感度SVを決定できる。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−150679号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したカメラで閃光装置からの照明光を使用して撮影を行う場合、閃光装置が所定光量を発することを前提に露出演算が行われる。したがって、閃光装置に対する所定量の充電が終了しない状態で閃光装置を発光させたり、発光時の放電量を少なく抑えて発光させたりすると、閃光装置から発する光量が不足し、適正露出で撮影を行うことが困難であった。
【0005】
本発明は、閃光装置の光量が不足する状況で適正露出に近づけるようにした露光感度可変の電子カメラを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子カメラは、撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、撮像装置の露光感度を変更する感度変更手段と、被写体を照明する閃光装置が発光許可されているとき、閃光装置の充電状態を示す情報に応じて、適正露出に近づけるように感度変更手段に露光感度を高く変更させる露光制御手段とを備えることを特徴とする。
上記露光制御手段は、充電量が少ないほど露光感度を高く変更するように感度変更手段を制御することもできる。
電子カメラはさらに、絞り値を変更する絞り変更手段を備えてもよく、この場合の露光制御手段は、充電状態を示す情報に応じて、充電量が少ないほど絞りを開くように絞り変更手段を制御してもよい。
電子カメラはさらに、レリーズ信号に応じて連続撮影を行う連写撮影モードをオン/オフする操作部材を備えてもよい。この場合の露光制御手段は、操作部材によって連写撮影モードがオンにされているとき、上記制御を行うようにすることもできる。
本発明による電子カメラは、撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、撮像装置の露光感度を変更する感度変更手段と、レリーズ信号に応じて連続撮影を行う連写撮影モードをオン/オフする操作部材と、操作部材によって連写撮影モードがオンされた状態で被写体を照明する閃光装置が発光許可されているとき、閃光装置の発光時の放電量を所定量低下するように指示する光量指示手段と、適正露出に近づけるように感度変更手段に露光感度を高く変更させる露光制御手段とを備えることを特徴とする。
上記露光制御手段は、放電量が少ないほど露光感度を高く変更するように感度変更手段を制御することもできる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態による電子カメラの構成を説明するブロック図である。図1において、演算回路101は、マイクロコンピュータなどによって構成される。演算回路101は、後述する各ブロックから出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づいて制御信号を各ブロックへ出力する。撮像素子102は、CCDイメージセンサなどで構成される。CCDイメージセンサを構成する各素子は、入射された光の強さに応じてそれぞれ電荷を蓄積する。
【0008】
撮像素子102は、撮影レンズLを通過した被写体光による像を撮像し、蓄積電荷を撮像信号として出力する。撮像信号は、不図示のアナログ信号処理回路でノイズ除去処理や増幅処理が施され、A/D変換回路103へ送られる。A/D変換回路103は、アナログ撮像信号をディジタル信号に変換する。撮像素子102およびA/D変換回路103は、タイミング回路104から出力される駆動信号によって所定の動作タイミングで駆動される。
【0009】
画像処理回路105は、ASICなどによって構成される。画像処理回路105は、ディジタル変換後の画像データにホワイトバランス処理などの画像処理を行う他、画像を構成するデータの読出しレートを変えることによって電子的に画像の倍率を変化させる電子ズーム処理、画像処理後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮された画像データを伸長する伸長処理などを行う。
【0010】
バッファメモリ106は、画像処理回路105で画像処理される画像データを一時的に格納する。たとえば、電子ズーム処理の際には、電子ズーム処理を行う前の画像データと、電子ズーム処理を行った後の画像データをそれぞれ格納する。
【0011】
記録媒体107は、カメラに対して着脱可能なメモリカードなどによって構成される。記録媒体107には、画像処理後の画像データが記録される。レリーズスイッチSW1は、不図示のレリーズ操作ボタンに連動してレリーズ操作信号を演算回路101に出力する。
【0012】
測光装置108は、被写体輝度を検出し、検出信号を演算回路101に出力する。焦点検出装置109は、撮影レンズLによる焦点位置の調節状態を検出し、検出信号を演算回路101へ出力する。レンズ駆動装置110は、演算回路101の指令により撮影レンズLの不図示のフォーカスレンズを光軸方向に進退駆動し、撮影レンズLの焦点位置を調節する。
【0013】
設定操作部材111は、電子カメラに対する設定操作を行うスイッチであり、設定操作に応じた操作信号を演算回路101へ出力する。設定操作には、シャッタ速度(シャッタ秒時)の設定操作、レンズ絞り値の設定操作、撮像感度の設定操作、閃光装置119の使用/非使用切替え、および連写/単写切替えの設定操作が含まれる。表示装置112は、シャッタ速度、絞り値、閃光装置119の使用/非使用などを示す撮影情報や、適正露出か否かの露出情報などを表示する他、画像データによる画像を表示する。
【0014】
モータ制御回路113は、演算回路101の指令によってシーケンスモータ114を駆動制御する。シーケンスモータ114は、不図示のシーケンス駆動装置を構成し、撮影時に不図示のミラーのアップ/ダウン、不図示の絞りの駆動、およびシャッタ116のチャージなどを行う。シーケンススイッチSW2は、上述したシーケンス駆動装置を構成し、シーケンスモータ114のブレーキ制御タイミングなどを発生するスイッチである。
【0015】
シャッタ制御回路115は、シャッタ116の不図示の先幕および後幕の保持および解除をそれぞれ制御する。絞り位置検出装置117は、絞り値に対応する絞り位置を検出して検出信号を演算回路101に出力する。絞り係止装置118は、駆動中の絞りを係止し、所定の絞り値で絞りを停止させる。
【0016】
閃光装置119は、閃光装置使用の設定がなされているとき、撮影時に発光して被写体を照明する。閃光装置119は充電回路を含み、演算回路101からの指令で充電を開始し、充電状態を示す信号を演算回路101へ出力する。閃光装置119の詳細については後述する。
【0017】
閃光装置119は、電子カメラに内蔵されるものでもよいし、電子カメラのアクセサリシュー(不図示)に接続する外付けタイプの閃光装置でもよい。
【0018】
図2は、閃光装置119の回路構成を説明する図である。図2において、閃光装置119は、電源Eと、トリガトランスTと、メインコンデンサC1と、トリガコンデンサC2と、転流コンデンサC3と、抵抗器R1〜R5と、サイリスタD1〜D3と、積分回路Iと、受光素子D4と、発光管Xeと、充電開始スイッチSW3と、発光開始スイッチSW4とを有する。
【0019】
電源Eは、電子カメラ本体に装着される電池(不図示)、もしくは閃光装置119用に用意される電池(不図示)によって構成される。撮影者が設定操作部材111を構成する閃光装置使用スイッチ(不図示)をオン操作すると、演算回路101は充電開始スイッチSW3をオンにする。スイッチSW3のオンにより、充電電流が電源Eから抵抗器R2を介してメインコンデンサC1に流れ、メインコンデンサC1に電荷を蓄積(充電)する。このとき、電源Eから抵抗器R3を介してトリガコンデンサC2に流れる充電電流がトリガコンデンサC2を充電するとともに、電源Eから抵抗器R5を介して転流コンデンサC3に流れる充電電流が転流コンデンサC3を充電する。
【0020】
メインコンデンサC1の端子電圧は不図示の電圧検出回路で検出され、この検出信号が閃光装置119から演算回路101へ送信される。メインコンデンサC1の充電量はメインコンデンサC1の端子電圧に比例し、満充電(100%充電)時の電圧をVとすると50%充電時の電圧はV/2で表される。演算回路101は、メインコンデンサC1の電圧をチェックすることにより、メインコンデンサC1の充電量を監視する。
【0021】
発光開始スイッチSW4は、レリーズ操作信号に同期して演算回路101から入力されるオン信号をトリガにオンする。なお、電子カメラは、レリーズ操作信号に同期して演算回路101がオン信号を出力する強制発光モードと、被写体輝度BVが所定値より低い場合にレリーズ操作信号に同期して演算回路101がオン信号を出力するオート発光モードとを有する。演算回路101からのオン信号によって発光開始スイッチSW4がオンすると、サイリスタD1およびD2がそれぞれ導通して発光管Xeが放電発光を開始する。すなわち、トリガコンデンサC2の蓄積電荷によってサイリスタD1およびトリガトランスTの1次側コイルL1を閉ループ電流が流れ、トリガトランスTの2次側コイルL2に高電圧を誘起する。この誘起電圧が発光管Xeに印加される結果、発光管Xe内のガスが励起して放電を開始する。この放電は途中で停止させない限り、メインコンデンサC1内の蓄積電荷がなくなるまで継続する。
【0022】
受光素子D4は、発光管Xeから発せられた光で照明される主要被写体からの反射光を受光し、受光光の強さに応じた電流を流す。積分回路Iは、受光素子D4からの電流を積分して時間積分値を検出するとともに、検出した積分値が所定値に達するとサイリスタD3に発光停止信号を出力する。積分回路Iの所定値は、あらかじめ演算回路101からセットされる。サイリスタD3が発光停止信号を受けて導通すると、転流コンデンサC3に蓄積されている電荷によって発光管Xeの発光を止める動作、すなわち、転流動作が開始される。これにより、メインコンデンサC1内の蓄積電荷が残存する状態であっても発光管Xeの放電が停止する。
【0023】
上述した回路でメインコンデンサC1を充電する場合の充電率、すなわち、メインコンデンサC1の検出電圧は、充電開始(スイッチSW3オン)以降に時間の経過とともに上昇し、たとえば、充電開始から約3秒経過後に約300Vの満充電に到達する。
【0024】
発光管Xeが1回の放電で発する光量は、発光開始スイッチSW4がオンされた時点におけるメインコンデンサC1の充電量(すなわち、メインコンデンサC1の端子電圧)と、発光開始スイッチSW4がオンされてから転流動作で発光管Xeの放電が停止するまでの時間(すなわち、積分回路Iに設定される所定値)によって変化する。
【0025】
本発明は、閃光装置119を使用する撮影時に、発光管Xeからの発光量が所定光量より不足すると見込まれる状況で撮像感度を高くするようにしたものである。撮像感度とは、上述した撮像素子102によって蓄積される信号電荷の検出感度、もしくはA/D変換回路103の前に配設される不図示の増幅回路の増幅利得を変化させる被制御量のことをいう。撮像感度は、相当するISO感度値で示される。撮像感度の変更は、演算回路101が増幅回路(不図示)などに指令を出して変更を行う。第一の実施の形態では、メインコンデンサC1の充電量(すなわち、メインコンデンサC1の端子電圧)が所定値より低い場合に撮像感度を上げる。
【0026】
図3は、演算回路101で行われる撮像感度変更処理の流れを説明するフローチャートである。図3による処理は、電子カメラのメインスイッチ(不図示)がオンされている間繰り返し行われる。図3のステップS11において、演算回路101は、閃光装置119が使用されるか否かを判定する。演算回路101は、設定操作部材111から閃光装置使用の操作信号が入力されている場合にステップS11を肯定判定してステップS12へ進み、閃光装置非使用の操作信号が入力されている場合にステップS11を否定判定し、ステップS20へ進む。
【0027】
ステップS12において、演算回路101は、閃光装置119の充電開始スイッチSW3(図2)をオンさせてステップS13へ進む。これにより、閃光装置119が充電を開始する。なお、充電開始スイッチSW3が既にオンの場合はオン状態を継続する。
【0028】
ステップS13において、演算回路101は、閃光装置使用時の露出演算を行う。演算回路101は、たとえば、制御シャッタ速度TVcを7に、すなわち、閃光器同調速度を1/125秒に設定して露出演算を行い、制御絞り値AVcを決定する。制御撮像感度SVcは、設定操作部材111によって設定されている設定撮像感度SVsを用いる。
【0029】
演算回路101は、EV=BV+SVsを演算する。ただし、EVは露出値、BVは測光装置108から入力された検出信号が示す被写体輝度である。演算回路101は、制御シャッタ速度TVcに閃光器同調速度の7(1/125秒)をセットし、制御絞り値AVc=EV−TVc=EV−7を演算する。演算回路101は、演算した制御絞り値AVcに応じて制御絞りパルス数Pcを決定する。制御絞りパルス数Pcは、制御絞り値AVcで絞りを係止するまでに絞り位置検出装置117から出力される検出パルス数である。
【0030】
ステップS14において、演算回路101は、充電中か否かを判定する。演算回路101は、設定操作部材111から閃光装置使用の操作信号が継続して入力されている状態で、電圧検出回路(不図示)から入力される検出信号が示すメインコンデンサC1の端子電圧が所定値より低い場合、ステップS14を肯定判定してステップS15へ進む。この場合は、閃光装置119が充電中とみなす。
【0031】
一方、演算回路101は、設定操作部材111から閃光装置非使用の操作信号が入力されている場合は、閃光装置119の充電開始スイッチSW3(図2)をオフさせてステップS20へ進む。この場合は、閃光装置119が充電を中止する。
【0032】
ステップS15において演算回路101は、制御撮像感度SVcをISO値換算で、たとえば、3段階高く変更させてステップS16へ進む。ステップS16において、演算回路101は、充電が完了したか否かを判定する。演算回路101は、電圧検出回路(不図示)から入力される検出信号が示すメインコンデンサC1の端子電圧が所定値を超えた場合、ステップS16を肯定判定してステップS17へ進む。この場合は、閃光装置119が充電を完了したとみなす。ステップS17において、演算回路101は、制御撮像感度SVcを高く変更している場合は、制御撮像感度SVcを変更前の元の値に戻してステップS18へ進む。
【0033】
一方、演算回路101は、電圧検出回路(不図示)から入力される検出信号が示すメインコンデンサC1の端子電圧が所定値以下の場合、ステップS16を否定判定してステップS18へ進む。この場合は、閃光装置119が充電中とみなす。ステップS18において、演算回路101は、レリーズされたか否かを判定する。演算回路101は、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力された場合にステップS18を肯定判定してステップS19へ進み、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力されない場合に、ステップS18を否定判定してステップS16へ戻る。ステップS19において、演算回路101は、閃光装置119を用いた撮影処理を行ってステップS11へ戻る。閃光撮影処理については後述する。
【0034】
上述したステップS14を否定判定して進むステップS20において、演算回路101は、閃光装置非使用時の露出演算を行う。演算回路101は、EV=BV+SVsを演算する。ただし、EVは露出値であり、BVは測光装置108から入力された検出信号が示す被写体輝度である。制御撮像感度SVcは、設定操作部材111によって設定されている設定撮像感度SVsを用いる。
【0035】
演算回路101は、たとえば、以下のようなプログラムオート露出演算を行う。プログラムオート露出演算は、あらかじめプログラムされている撮影条件に応じてレンズ絞り値およびシャッタ秒時を制御する演算モードである。演算回路101は、制御絞り値AVc=EV/2−1を演算するとともに、制御シャッタ速度TVc=EV/2+1を演算する。演算回路101は、制御絞り値AVcに応じて制御絞りパルス数Pcを決定する。
【0036】
ステップS21において、演算回路101は、レリーズされたか否かを判定する。演算回路101は、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力された場合にステップS21を肯定判定してステップS22へ進み、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力されない場合に、ステップS21を否定判定して判定処理を繰り返す。ステップS22において、演算回路101は、閃光装置119を使用しない通常撮影処理を行ってステップS11へ戻る。通常撮影処理については後述する。
【0037】
閃光撮影処理の詳細について、図4のフローチャートを参照して説明する。図4のステップS211において、演算回路101は、シャッタ駆動回路115に指令を出力し、シャッタ116の不図示のマグネットに通電させて先幕および後幕を保持させる。ステップS212において、演算回路101は、モータ駆動回路113に指令を出力し、シーケンスモータ114に正転を開始させてステップS213へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーアップおよび絞りの絞り込みが開始される。
【0038】
ステップS213において、演算回路101は、絞り位置検出装置117から入力される検出パルス信号をカウントし、カウント数Pkと制御絞りパルス数Pcとの間にPk≧Pcが成立するか否かを判定する。演算回路101は、Pk≧Pcが成立する場合にステップS213を肯定判定してステップS214へ進み、Pk≧Pcが成立しない場合にステップS213を否定判定する。否定判定する場合は、絞り込みを継続してステップS213の判定処理が繰り返される。
【0039】
ステップS214において、演算回路101は、絞り係止装置118に指令を出力して絞りを係止させ、ステップS215へ進む。ステップS215において、演算回路101は、ミラーアップが終了したか否かを判定する。演算回路101は、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されるとステップS215を肯定判定してステップS216へ進み、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されない場合はステップS215を否定判定する。否定判定する場合は、ミラーアップを継続してステップS215の判定処理が繰り返される。
【0040】
ステップS216において、演算回路101は、モータ駆動回路113に指令を出力し、シーケンスモータ114の正転を停止させてステップS217へ進む。なお、ミラーアップの終了より先に絞り係止装置118によって絞りの係止が終了するように不図示のシーケンス駆動装置が構成されている。ステップS217において、演算回路101は、ミラーアップのバウンドが安定するまで所定時間のウエイトを挿入し、ステップS218へ進む。
【0041】
ステップS218において、演算回路101は、閃光装置119に予備発光(プリ発光)を指示してステップS219へ進む。プリ発光の指示は、積分回路Iにプリ発光用の小光量に対応する時間積分値をセットし、オン信号を送出するものである。これにより、閃光装置119の発光管Xe(図2)が小光量で発光される。ステップS219において、演算回路101は、積分回路Iによって検出された時間積分値を積分回路Iから入力してステップS220へ進む。ステップS220において、演算回路101は、本発光時に必要な光量に対応する時間積分値を算出し、この時間積分値を積分回路I(図2)にセットしてステップS221へ進む。
【0042】
ステップS221において、演算回路101は、タイミング回路104に駆動信号の発生を開始させて撮像素子102の駆動を開始し、ステップS222へ進む。この結果、撮像素子102は電荷蓄積を開始する。ただし、この時点で被写体光は撮像素子102へ到達していない。
【0043】
ステップS222において、演算回路101は、シャッタ駆動回路115に指令を出力し、シャッタ116の不図示のマグネットへの通電を解除させて先幕保持を解除させ、ステップS223へ進む。これによってシャッタ先幕の走行が開始される。この後、演算回路101が閃光装置119に本発光のオン信号を送出すると、閃光装置119の発光管Xeが発光を開始する。積分回路Iは、検出した時間積分値が演算回路101からセットされている値に達すると、サイリスタD3に発光停止信号を出力する。これにより、発光管Xeの発光が停止する。このような光量制御は、上述したプリ発光時も同様である。なお、積分回路Iから発光停止信号が出力される以前にメインコンデンサC1の蓄積電荷がなくなると、その時点で発光管Xeの発光が停止する。
【0044】
ステップS223において、演算回路101は、先幕保持解除から制御シャッタ速度TVcに相当する時間が経過した後にシャッタ駆動回路115に指令を出力し、シャッタ116の不図示のマグネットへの通電を解除して後幕保持を解除させ、ステップS224へ進む。これによってシャッタ後幕の走行が開始され、撮像素子102へ入射する被写体光が遮断される。このように、制御シャッタ速度TVcの制御が行われる。
【0045】
ステップS224において、演算回路101は、所定時間のウエイトを挿入してステップS225へ進む。ウエイト時間は、後幕が撮像素子102の撮像領域を完全に遮光し、走行を完了するまでに要する時間とする。ステップS225において、演算回路101は、タイミング回路104による撮像素子102の駆動を停止し、ステップS226へ進む。この結果、撮像素子102は、電荷蓄積を終了する。
【0046】
ステップS226において、演算回路101は、モータ駆動回路113に指令を出力し、シーケンスモータ114に逆転を開始させてステップS227へ進む。これにより、不図示のミラーのミラーダウンおよび絞りの開放復帰が開始される。ステップS227において、演算回路101は、タイミング回路104に指令を出力し、撮像素子102から電荷の読み出しを開始させ、ステップS228へ進む。これにより、撮像素子102からはき出された画像信号がA/D変換回路103でディジタルデータに変換され、変換後のデータが画像処理回路105へ送られる。
【0047】
ステップS228において、演算回路101は、画像処理回路105に画像処理を指示してステップS229へ進む。ステップS229において、演算回路101は、画像処理回路105に画像圧縮処理を指示してステップS230へ進む。ステップS230において、演算回路101は、圧縮処理後の画像データを記録媒体107に記録してステップS231へ進む。
【0048】
ステップS231において、演算回路101は、ミラーダウンが終了したか否かを判定する。演算回路101は、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されるとステップS231を肯定判定してステップS232へ進み、シーケンススイッチSW2からオン信号が入力されない場合はステップS231を否定判定し、ステップS231の処理を繰り返す。
【0049】
ステップS232において、演算回路101は、モータ駆動回路113に指令を出力し、シーケンスモータ114の逆転を停止させて図4による処理を終了する。
【0050】
閃光装置119を使用しない通常撮影処理は、図4においてステップS218〜ステップS220による処理を省略し、他の処理は閃光撮影処理と同様に行う。
【0051】
以上説明した第一の実施の形態についてまとめる。
(1)電子カメラは、設定操作部材111によって閃光装置119を使用する設定がなされており(ステップS11を肯定判定)、閃光装置119のメインコンデンサC1を充電中のとき(ステップS14を肯定判定)、制御撮像感度SVcをISO値換算で、3段階高く変更するようにしたので、充電完了前にレリーズされた場合には、撮像感度を高く変更した状態で撮影を行うことができる。この結果、レリーズ時にメインコンデンサC1に本発光に必要な光量を発するための十分な電荷が蓄積されていないことにより、閃光管Xeから発せられる光量が不足して被写体輝度BVが低くなる場合でも、制御撮像感度SVcを高めて適正露出に近づけることができる。
【0052】
(2)制御撮像感度SVcの変更量を、たとえば、ISO値換算で3段階に固定したので、撮像感度を細かく変更する場合に比べて、撮像感度の変更回路(たとえば、撮像素子102による蓄積電荷の検出感度を変更する回路(不図示)、もしくはA/D変換回路103の前に配設される増幅回路(不図示))の構成を簡単にすることができる。
【0053】
上述した例では、閃光装置119を発光する場合に閃光器同調速度TVcを7(1/125秒)にするようにしたが、同調速度は他の値でもよい。
【0054】
閃光装置119をプリ発光させ(ステップS218)、このとき積分回路Iで検出される時間積分値を用いて本発光時に必要な発光量に対応する時間積分値を求め、求めた時間積分値によって閃光装置119の本発光時の発光量を制御する例を説明した。この代わりに、プリ発光を省略して閃光装置119をあらかじめ定めた所定光量で発光させるようにしてもよい。
【0055】
制御撮像感度SVcの変更量を固定にする代わりに、メインコンデンサC1の充電量に応じて、制御撮像感度SVcの変更量を段階的に変えてもよい。図5は、制御撮像感度SVcの変更量を変える処理を説明するフローチャートであり、図3のステップS15〜ステップS17に代えて行われる。図5のステップS151において、演算回路101は、メインコンデンサC1の充電率が30%未満か否かを判定する。演算回路101は、電圧検出回路(不図示)による検出電圧が満充電(100%充電)時の電圧Vの30%未満のとき、ステップS151を肯定判定してステップS152へ進み、検出電圧が電圧Vの30%以上のとき、ステップS151を否定判定してステップS153へ進む。
【0056】
ステップS152において、演算回路101は、制御撮像感度SVcをISO値換算で、たとえば、3段階高く変更してステップS18へ進む。ステップS153において、演算回路101は、メインコンデンサC1の充電率が30%以上かつ60%未満か否かを判定する。演算回路101は、電圧検出回路(不図示)による検出電圧が満充電(100%充電)時の電圧Vの30%以上かつ60%未満のとき、ステップS153を肯定判定してステップS154へ進み、検出電圧が電圧Vの60%以上のとき、ステップS153を否定判定してステップS155へ進む。
【0057】
ステップS154において、演算回路101は、制御撮像感度SVcをISO値換算で、たとえば、2段階高く変更してステップS18へ進む。ステップS155において、演算回路101は、メインコンデンサC1の充電率が60%以上かつ100%未満か否かを判定する。演算回路101は、電圧検出回路(不図示)による検出電圧が満充電(100%充電)時の電圧Vの60%以上かつ100%未満のとき、ステップS155を肯定判定してステップS156へ進み、検出電圧=電圧Vのとき、ステップS155を否定判定してステップS157へ進む。
【0058】
ステップS156において、演算回路101は、制御撮像感度SVcをISO値換算で、たとえば、1段階高く変更してステップS18へ進む。ステップS157において、演算回路101は、制御撮像感度SVcを変更する前の元の値、すなわち、設定撮像感度SVsにしてステップS18へ進む。
【0059】
このように、メインコンデンサC1の充電量に応じて制御撮像感度SVcの変更量を段階的に変えると、制御撮像感度SVcの変更量を固定値にする場合に比べて、適正露出が得られるように細かく制御撮像感度SVcを制御できる。充電量(すなわち、メインコンデンサC1の端子電圧)と撮像感度の変更量との関係は、あらかじめLUT(Look up table)として用意し、演算回路101内に記憶させておくとよい。演算回路101は、LUTを参照して制御撮像感度SVcに対する変更量を決定する。
【0060】
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態では、メインコンデンサC1の放電時間を所定値より短かくする(すなわち、積分回路Iにセットする積分値を所定値より小さくする)場合に撮像感度を上げる。演算回路101は、たとえば、閃光装置119を使用する状態で連写撮影を行うとき、閃光装置119の発光量を単コマ撮影時に比べて少なくする。
【0061】
図6は、第二の実施の形態による電子カメラの演算回路101で行われる撮像感度変更処理の流れを説明するフローチャートである。図6において、図3による処理と同一のものには図3と同一のステップ番号を記して説明を省略し、図3と異なるステップS14B、ステップS15B、ステップS17B、およびステップS19Bによる処理を中心に説明する。
【0062】
ステップS14Bにおいて、演算回路101は、連写モードか否かを判定する。演算回路101は、設定操作部材111によって連写撮影モードに設定されているとき、ステップS14Bを肯定判定してステップS15Bへ進む。連写撮影モードは、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力されている間、連続して複数コマの撮影を行う動作モードである。一方、演算回路101は、設定操作部材111によって単写撮影モードに設定されているとき、ステップS14Bを否定判定してステップS17Bへ進む。単写撮影モードは、レリーズスイッチSW1からレリーズ操作信号が入力されると、1コマの撮影を行う動作モードである。
【0063】
ステップS15Bにおいて、制御撮像感度SVcをISO値換算で、たとえば、3段階高く変更してステップS18へ進む。ステップS17Bにおいて、演算回路101は、制御撮像感度SVcを高く変更しないでステップS18へ進む。制御撮像感度SVcを高く変更している場合は、制御撮像感度SVcを変更前の元の値に戻す。
【0064】
ステップS19Bにおいて、演算回路101は、連写撮影モード用の閃光撮影処理を行ってステップS11へ戻る。連写撮影モード用の閃光撮影処理は、図4においてステップS218〜ステップS220による処理をレリーズ後1コマ目に行い、レリーズ後2コマ目以降は省略する。また、ステップS220に代えて後述するステップS220Bによる処理を行う。さらにまた、レリーズスイッチSW1から操作信号が継続して入力されている間は、図4による撮影処理を繰り返し行う。
【0065】
ステップS220Bにおいて、本発光時に必要な光量に対応する時間積分値を算出し、この時間積分値を積分回路I(図2)にセットしてステップS221へ進む。演算回路101は、連写撮影モードのとき、本発光時に必要な光量を単写撮影モードに比べて低くする。具体的には、被写体輝度BVが3段低下する光量である。演算回路101は、このように低光量に対応する時間積分値を積分回路I(図2)にセットする。これにより、閃光装置119は、本発光時に被写体輝度BVを単写撮影時に比べて3段相当低くするように低光量で発光する。この結果、1回の発光時にメインコンデンサC1から放電される電荷量が少なく抑えられる。
【0066】
一方、演算回路101は、単写撮影モードのとき、通常の発光量に対応する時間積分値を算出し、この時間積分値を積分回路I(図2)にセットする。これにより、閃光装置119は、本発光時に所定光量で発光する。
【0067】
以上説明したように第二の実施の形態によれば、電子カメラは、設定操作部材111によって閃光装置119を使用する設定がなされており(ステップS11を肯定判定)、連写撮影モードのとき(ステップS14Bを肯定判定)、制御撮像感度SVcをISO値換算で、3段階高く変更するようにした。これにより、撮像感度を高く変更した状態で撮影を行うことができるので、本発光時の発光量が通常(単写撮影時)より低くてもよい。換言すると、被写体を照明する光量が不足して被写体輝度BVが低くなる場合でも、制御撮像感度SVcを高めて適正露出に近づけることができる。
【0068】
上記本発光時の光量を低く抑えることにより、1回の発光時にメインコンデンサC1から放電される電荷量が少なくなるので、発光量を低く抑えない場合に比べて、閃光装置119の連続発光回数を増やすことができる。つまり、閃光装置119を発光させながら連写撮影できるコマ数を増やすことが可能になる。さらに、1回当たりの発光量を抑えると発光管Xeの耐久性が向上し、閃光装置119の寿命を長くすることができる。
【0069】
以上説明した第二の実施の形態では、連写撮影モード時に制御撮像感度SVcの変更量を固定にしたが、メインコンデンサC1の充電量に応じて、制御撮像感度SVcの変更量を段階的に変えてもよい。
【0070】
上述した電子カメラで制御撮像感度SVcを高く変更する場合に、制御絞り値AVcを開放側に変更してもよい。たとえば、制御撮像感度SVcをISO値換算で3段高く変更する代わりに、制御撮像感度SVcをISO値換算で2段高く変更し、制御絞り値AVcを1段開いてもよい。あるいは、制御撮像感度SVcをISO値換算で1段高く変更し、制御絞り値AVcを2段開いてもよい。
【0071】
上述した電子カメラは、レンズ絞り値およびシャッタ秒時の設定を変えることができるカメラを例にあげて説明したが、レンズ絞り値が固定されているカメラにも本発明を適用することができる。
【0072】
また、電子カメラは、一眼レフタイプの電子カメラ、ならびに一眼レフでない電子カメラのいずれでもよい。
【0073】
特許請求の範囲における各構成要素と、発明の実施の形態における各構成要素との対応について説明する。撮像装置は、たとえば、撮像素子102によって構成される。露光感度は、撮像感度が対応する。感度変更手段は、たとえば、演算回路101および増幅回路(不図示)によって構成される。充電状態を示す情報は、たとえば、メインコンデンサC1の電圧が対応する。露光制御手段および光量指示手段は、たとえば、演算回路101によって構成される。絞り変更手段は、たとえば、演算回路101および絞り係止装置118によって構成される。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0074】
【発明の効果】
本発明による露光感度可変の電子カメラでは、閃光装置の充電量に応じて露光感度を高く変更したり、閃光装置の放電量を少なくする場合に露光感度を高く変更するので、閃光装置の光量が不足する状況で適正露出に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による電子カメラの構成を説明するブロック図である。
【図2】閃光装置の回路構成を説明する図である。
【図3】演算回路で行われる撮像感度変更処理の流れを説明するフローチャートである。
【図4】閃光撮影処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図5】制御撮像感度の変更量を変える処理を説明するフローチャートである。
【図6】第二の実施の形態による撮像感度変更処理の流れを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
101…演算回路、 102…撮像素子、
103…A/D変換回路、 104…タイミング回路、
105…画像処理回路、 106…バッファメモリ、
107…記録媒体、 108…測光装置、
111…設定操作部材、 112…表示装置
117…絞り位置検出装置、 118…絞り係止装置、
119…閃光装置、 C1…メインコンデンサ、
I…積分回路、 SW1…レリーズスイッチ、
SW3…充電開始スイッチ、 SW4…発光開始スイッチ、
Claims (6)
- 撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置の露光感度を変更する感度変更手段と、
被写体を照明する閃光装置が発光許可されているとき、前記閃光装置の充電状態を示す情報に応じて、適正露出に近づけるように前記感度変更手段に前記露光感度を高く変更させる露光制御手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
前記露光制御手段は、充電量が少ないほど前記露光感度を高く変更するように前記感度変更手段を制御することを備えることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1または2に記載の電子カメラにおいて、
絞り値を変更する絞り変更手段をさらに備え、
前記露光制御手段は、前記充電状態を示す情報に応じて、充電量が少ないほど絞りを開くように前記絞り変更手段をさらに制御することを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の電子カメラにおいて、
レリーズ信号に応じて連続撮影を行う連写撮影モードをオン/オフする操作部材をさらに備え、
前記露光制御手段は、前記操作部材によって前記連写撮影モードがオンにされているとき、前記制御を行うことを特徴とする電子カメラ。 - 撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置の露光感度を変更する感度変更手段と、
レリーズ信号に応じて連続撮影を行う連写撮影モードをオン/オフする操作部材と、
前記操作部材によって前記連写撮影モードがオンされた状態で被写体を照明する閃光装置が発光許可されているとき、前記閃光装置の発光時の放電量を所定量低下するように指示する光量指示手段と、
適正露出に近づけるように前記感度変更手段に前記露光感度を高く変更させる露光制御手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項5に記載の電子カメラにおいて、
前記露光制御手段は、前記放電量が少ないほど前記露光感度を高く変更するように前記感度変更手段を制御することを備えることを特徴とする電子カメラ。
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