JP2004186148A - セリア系ペロブスカイト型酸化物を含むsofc用燃料極およびその製造方法 - Google Patents

セリア系ペロブスカイト型酸化物を含むsofc用燃料極およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料極の特性劣化につながるパイロクロア相の発生およびカーボン析出そして炭酸ガスとの反応劣化などを起こさず、かつペロブスカイト系酸化物の持つ高い電極性能を有するセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極を提供する。
【解決手段】燃料極が、ジルコニア系電解質材料またはセリア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットからなることを特徴とする。さらに電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆っており、かつセリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極において15wt%以下であり、かつ、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加したことを特徴とする。

Description

本発明は、セリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極およびその製造方法に関するものである。
近年、電解質に酸素イオン伝導体である酸化物を用いた燃料電池(SOFC)に関心が高まりつつあるが、この燃料電池はカルノー効率の制約を受けないため本質的に高いエネルギー変換効率を有し、さらに良好な環境保全が期待されるなどの優れた特長を持っている。
発電特性の向上を目的として電解質のイオン電導度の向上、電解質の薄膜化などが検討されている。固体電解質としては、希土類添加ジルコニア((1−x)ZrO−xA、AはY,Scなどの元素で、0.03≦x≦0.12、これにアルミナなどを微量添加して立方晶に安定化することもある)を使用し、またそれの薄層化が検討されている。
また、特に500℃〜750℃の低温でイオン伝導性に優れた電解質として、例えば、稀土類を添加したセリア系電解質であるCe0.8Sm0.2(SDC)やランタンガレート系電解質であるLa0.8Sr0.2Ga0.85Mg0.15(LSGM)なども知られている。
燃料電池セルは、電解質を挟んで空気極と燃料極が設けられているが、これらの電極は、ガスと電子を電解質まで供給し、電解質との界面において電気化学反応を起こす場を提供している。この反応場は、ガスと電子そしてイオンが接するため三相界面と呼ばれている。燃料極には一般に酸素イオン伝導体であるYSZ(0.92ZrO−0.08Y)と電子伝導体であるNiなどの金属との混合物(サーメット)が使用されており、電極反応はNiとYSZとの界面で起きている。電子と酸素イオンに対して共に伝導体である混合伝導体がこの界面に接している場合、反応場、すなわち三相界面が著しく拡大し、電極特性が改善されると言われている。
還元雰囲気中で安定な混合伝導体の例として、セリア系電解質材料やCoやNiを添加したLa(Sr)Ga(Mg)Oなどが知られている(参考文献1:Tatsumi Ishihara and coworkers;Proc.of Solid Oxide Fuel Cells−VI(1999)pp.869−978。(Electrochemical Society Proceedings Volume99−19))。
特に、希土類と遷移金属の複合酸化物であるLa(Sr)Ga(Mg)OやLa(Sr)VOなど、ペロブスカイト型酸化物を燃料極内に添加すると、遷移金属の価数変化に伴う触媒活性が高いため、炭化水素燃料を使用してもカーボンの蓄積を起こしにくい(参考文献2:Shiqiang Hui,Anthony Pertric and Wenhe Gong;Proc.of Solid Oxide Fuel Cells−VI(1999)pp.632−639。(Electrochemical Society Proceedings Volume 99−19))。
しかし上記のペロブスカイト型酸化物はAサイトにLaなどイオン半径が大きい3価のカチオンを持つ構造をとっているが、電解質のジルコニアとLaが反応し不導体である絶縁体であるパイロクロア相(LaZr)を形成し易い。このパイロクロア相が生じると電極特性が著しく低下する(参考文献3:川田博著、固体酸化物燃料電池と地球環境、p155−p175、アグネ承風社)。
また、Laなど3価でイオン半径の大きな元素は炭酸ガスと反応し易いため、炭化水素を燃料とした場合、Laを主成分とする酸化物は一部分解され電極性能が劣化する懸念がある。
Tatsumi Ishihara and coworkers;Proc.of Solid Oxide Fuel Cells−VI(1999)pp.869−978。(Electrochemical Society Proceedings Volume99−19) Shiqiang Hui,Anthony Pertric and Wenhe Gong;Proc.of Solid Oxide Fuel Cells−VI(1999)pp.632−639。(Electrochemical Society Proceedings Volume 99−19) 川田博著、固体酸化物燃料電池と地球環境、p155−p175、アグネ承風社)
本発明は固体電解質型燃料電池の燃料極において、従来から使用されている、電解質材とNiなど金属で構成されたサーメットに、炭化水素の触媒活性が高く、電極内の材料および電解質との間で劣化反応を起こさない混合導電性酸化物を混合して燃料極を作製することで、燃料極の特性劣化につながるパイロクロア相の発生およびカーボン析出そして炭酸ガスとの反応劣化などを起こさず、かつペロブスカイト系酸化物の持つ高い電極性能を有するセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するため、本発明によるセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極は、緻密なジルコニア系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池において、燃料極が、ジルコニア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットからなり、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.61.5)で表されることを特徴とする。
さらに、本発明によるセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極は、緻密なセリア系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池において、燃料極が、セリア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物との混合体と金属とのサーメットであり、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.61.5)で表されることを特徴とする。
また、本発明による第3のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極は、緻密なランタンガレート系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池において、燃料極が、ジルコニア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットであり、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.61.5)で表されることを特徴とする。
上述のような本発明によるセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極において、前記CeMは、Mの一部をAl,Gaの中から選ばれる1つ以上の元素で置換し、かつCeの一部をSm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換でき、この時Ceを置換する原子の総置換量が50%以下で、かつMの総置換量が50%未満([Ce1−ZLn][M1−YM1;Ln=Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Y;M=Cr,V,Mn,Fe,Co;M1=Al;Ga;Z0.5;Y<0.5;0.61.5)、であることを特徴とする。
また、前記CeMにおいて、Mの一部をAl,Gaの中から選ばれる1つ以上の元素で置換し、かつCeの一部をCa,Sr,Nd,Sm,Gd,Eu,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換でき、この時Ceを置換する原子の総置換量が50%以下で、かつMに対する総置換量が50%以上でかつ90%以下、かつ([Ce1−ZLn][M1−YM1;Ln=Ca,Sr,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Y;M=Cr,V,Mn,Fe,Co;M1=Al,Ga;Z0.5;0.50.9;0.61.5)であることを特徴とする。
さらに、本発明による第4のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極は、緻密なジルコニア系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池において、燃料極が、ジルコニア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットからなり、かつジルコニア系電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆っており、かつセリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極において15wt%以下であり、かつ、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加し、かつ、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.11.5)で表されることを特徴とする。
本発明による第5のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極は、緻密なセリア系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池において、燃料極が、セリア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットからなり、かつセリア系電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆っており、かつセリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極において15wt%以下であり、かつ、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加し、かつ、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.11.5)で表されることを特徴とする。
本発明による第6のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極によれば、緻密なランタンガレート系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池において、燃料極が、セリア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットからなり、かつセリア系電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆っており、かつセリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極において15wt%以下であり、かつ、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加し、かつ、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.11.5)で表されることを特徴とする。
上述のような本発明による第4から第6のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極において、前記CeMは、Mの一部をAl,Gaの中から選ばれる1つ以上の元素で置換し、かつCeの一部をSm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換するが、このときMの総置換量が50%未満で、かつ、Ceを置換する原子の総置換量が50%以下([Ce1−zLn][M1−YM1;Ln=Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Y;M=Cr,V,Mn,Fe,Co;M1=Al,Ga;Z0.5;Y<0.5;0.11.5)であることを特徴とする。
さらに、上述のような本発明による第4から第6のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極において、前記CeMは、Mの一部をAl,Gaの中から選ばれる1つ以上の元素で置換し、かつCeの一部をCa,Sr,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換するが、このときMの総置換量が50%以上でかつ90%以下、かつCeを置換する原子の総置換量が50%以下([Ce1−zLn][M1−YM1;Ln=Ca,Sr,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Y;M=Cr,V,Mn,Fe,Co;M1=Al,Ga;Z0.5;0.50.9;0.11.5)であることを特徴とする。
本発明は、前記第4の燃料極の製造方法において、前記ジルコニア系電解質上に前記ジルコニア系電解質材料と金属とのスラリーーを塗布して焼結したのち、セリア系ペロブスカイト型酸化物の溶液を添加し、焼成することを特徴とする。
また、本発明は、前記第5の燃料極の製造方法において、前記セリア系電解質上に前記セリア系電解質材料と金属とのスラリーーを塗布して焼結したのち、セリア系ペロブスカイト型酸化物の溶液を添加し、焼成することを特徴とする。
さらに、本発明による第3の燃料極の製造方法は、前記第6の燃料電極の製造方法において、前記ランタンガレート系電解質上に前記セリア系電解質材料と金属とのスラリーーを塗布して焼結したのち、セリア系ペロブスカイト型酸化物の溶液を添加し、焼成することを特徴とする。
さらに上述の燃料極の製造方法において、前記セリア系ペロブスカイト型酸化物の溶液はゾルゲル溶液であることを特徴としている。
セリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極を固体電解質型燃料電池の燃料極に用いることにより、燃料極の特性劣化につながるパイロクロア相の発生およびカーボン析出や炭酸ガスによる不安定化を起こさず、高い電極性能有するセルを得ることに成功した。本発明は固体燃料電池の高効率化に大きな貢献をなすものである。
本発明によれば、カーボン析出の抑制ができ炭酸ガスによる劣化反応を引き起こしにくいセリア系ペロブスカイト型酸化物を、従来から燃料極に用いられている金属と電解質材料とで構成されたサーメットに混合したものを燃料極として用いる。La系のペロブスカイト型酸化物を燃料極に混合したものは知られているが、セリア系ペロブスカイト型酸化物を燃料極に混合したものは知られていない。セリア系ペロブスカイト型酸化物は、それ自体では酸化雰囲気中では安定性に欠ける。本発明においては燃料極の骨格に従来のサーメットを用いることにより、前記欠点を解決したものである。
本発明の第1の発明においては、固体電解質はジルコニア系固体電解質であり、燃料極はジルコニア系電解質材料と前に詳述したセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体との酸化物と金属とのサーメットである。
本発明による第2の発明においては、固体電解質はセリア系固体電解質であり、燃料極はセリア系電解質材料と前に詳述したセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体との酸化物と金属とのサーメットである。
本発明による第3の発明は、固体電解質はランタンガレート系固体電解質であり、燃料極はセリア系電解質材料と前に詳述したセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体との酸化物と金属とのサーメットである。
本発明による第4の発明は、固体電解質はジルコニア系固体電解質であり、燃料極はジルコニア系電解質材料と前に詳述したセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体との酸化物と金属とのサーメットであり、ジルコニア系電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆っており、かつセリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極において15wt%以下であり、かつ、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加して製造する。
本発明の第5の発明は、固体電解質はセリア系固体電解質であり、燃料極はセリア系電解質材料と前に詳述したセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体との酸化物と金属とのサーメットであり、セリア系電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆っており、かつセリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極において15wt%以下であり、かつ、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加して製造する。
本発明による第6の固体電解質はランタンガレート系固体電解質であり、燃料極はジルコニア系電解質材料と前に詳述したセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体との酸化物と金属とのサーメットであリ、セリア系電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆っており、かつセリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極において15wt%以下であり、かつ、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加して製造する。
ここで、このセリア系ペロブスカイト型酸化物材料は、CeMにMを構成する主元素としてCr,V,Mn,Fe,Coの遷移金属の中より選ばれる1つ以上の金属元素とする。
ここで、CeとMとの組成比は1:1が理想的であるが、ここから、多少ずれた組成でも化合物となる。すなわち本発明による第1から第3の発明では0.61.5であることができる。また第4から第6の発明では、0.11.5であることができる。焼成後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を含浸するなどして添加する第4から第6の発明では、CeMにおける金属Mの組成として、本発明の第1から第3の発明と異なり、組成範囲を0.1までとする。焼成温度が低いのでこの組成範囲でも電極特性は大きくは損なわれないからである。第4から第6の発明の場合、好ましくは0.31.2であり、さらに好ましくは0.81.0である。
本発明において、CeおよびMを他の元素で置換することができ、すなわち、[Ce1−ZLn][M1−YM1とすることができる。
Ceの一部を3価のカチオンであるSm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換した場合、主成分がCeであるためセリア系の安定性を殆ど損なわず、伝導度の向上を行うことが出来る。この場合、後述の実施例より、Z0.5である。この場合、Mを構成する遷移金属の一部をAl、Gaの1つ以上で置換することができる。Mの置換量は後述の実施例より明らかなようにY<0.5である。
また、Ceの一部をCa,Sr,Nd,Sm,Gd,Eu,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で少量置換してもほぼ同様の特性が得られる。この場合も後述の実施例より、Z0.5である。さらに、Mを構成する遷移金属の一部をAl、Gaの1つ以上で置換することができる。この場合後述の実施例より明らかなように0.50.9である。
このような本発明による第4から第6の発明において、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加することでセリア系電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆った構造とすることができる。この場合は、セリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極全体で見ると15wt%以下にする必要がある。これは、焼成が終了した後の添加であるため、多孔質燃料極の穴を埋めてしまうためで、添加量がこれ以下であればガス透過性能を大きく損なわずに済むからである。前記セリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量は、好ましくは0.05〜15wt%であり、特に2〜8wt%が好ましい。
前記金属としては、たとえばNi合金を例としてあげることができる。
セリア系酸化物を構成するセリア原子は、ジルコニアとの界面で、ジルコニア側へ拡散しても、パイロクロア相を生じない。セリア系酸化物のCe原子は酸化雰囲気では4価をとるが、燃料極内では、還元され平均価数は約3.0〜3.5価となり、遷移金属と等モルで混合するとCeMO型のペロブスカイト型酸化物となる。ここで遷移金属として、Cr,V,Mn,Fe,Coなどを用いるとこれらの金属が酸化物表面に露出し、炭化水素の酸化を助けるため、カーボンの析出や炭酸ガスとの反応劣化が抑制される。このため、セリア系ペロブスカイト型酸化物と従来の電極材料を混合した材料を用いて燃料極を作製した場合、ジルコニア電解質との間ではパイロクロア相など劣化物を生じず、かつカーボン析出が抑制された高性能な燃料極となる。
ところで、これら遷移金属は種々の価数をとりうるため、炭化水素の酸化反応における触媒能が高いが、これら遷移金属の一部をイオン半径が近く3価のカチオンとなるGa,Alなどで置換しても同様の効果が期待でき、また安定性が向上するため、耐久性などの向上も期待できる。ただし、遷移金属を少なくとも10%以上含む必要がある。
本発明はまた、第4から第6の発明の燃料極を製造する方法を提供するものであり、このような方法によれば、電解質上に前記セリア系ペロブスカイト型酸化物を含まない燃料極基材を焼成により形成しておき、前記多孔質の燃料極基材にセリア系ペロブスカイト型酸化物溶液を滴下などにより含浸させ、再度焼成することによって、前記セリア系ペロブスカイト型酸化物の微細粒子を析出させる。これにより前記微細粒子は燃料極基材を覆うことになる。
この場合第4の発明の燃料極を製造する場合、前記燃料極基材は、ジルコニア系電解質材料と金属との混合体であり、第5および第6の発明の燃料極を製造する場合、前記燃料極基材はセリア系電解質材料と金属との混合体表面である。
また溶液は、好ましくはセリア系ペロブスカイト型酸化物のゾルゲル溶液である。さらにセリア系ペロブスカイト型酸化物は、前記CeMにおいて、Mの一部をAl,Gaの中から選ばれる1つ以上の元素で置換し、かつCeの一部をSm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換するが、このときMの総置換量が50%未満で、かつ、Ceを置換する原子の総置換量が50%以下([Ce1−zLn][M1−YM1;Ln=Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Y;M=Cr,V,Mn,Fe,Co;M1=Al,Ga;Z0.5;Y<0.5;0.11.5)であることができる。
さらに、前記CeMにおいて、Mの一部をAl,Gaの中から選ばれる1つ以上の元素で置換し、かつCeの一部をCa,Sr,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換するが、このときMの総置換量が50%以上でかつ90%以下、かつCeを置換する原子の総置換量が50%以下([Ce1−zLn][M1−YM1;Ln=Ca,Sr,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Y;M=Cr,V,Mn,Fe,Co;M1=Al,Ga;Z0.5;0.50.9;0.11.5)であることができる。
以下に本発明の実施例を説明する。なお、当然のことであるが本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
まずドクターブレード法で焼成した0.2mm厚でSc、Al添加ジルコニア(SASZまたは、0.895ZrO−0.10Sc−0.005Al)固体電解質基板1の片面にNiO−YSZのスラリー(10mol%Y添加ジルコニアYSZが40wt%、NiOが60wt%)を塗布しこの上に白金メッシュの集電体4を乗せて1200℃、2時間焼成し燃料極2を設けた。次にその裏面にLSM(La0.78Sr0.2MnO)のスラリーを塗布し、1100℃、2時間の条件で焼成し空気極3とした。燃料極2、空気極3ともに6mm径とした。この燃料電池セルをセル#1−0とする。これを比較例とする。
次に、上記比較例における燃料極2において、YSZの50wt%をCe1.0Fe0.6,Ce1.0Fe1.0,CeFe1.5,Ce1.0Mn0.6,Ce1.0Mn1.0,CeMn1.5,Ce1.0Co0.6,Ce1.0Co1.0,CeCo1.5,Ce1.0Cr1.0,Ce1.01.0の組成のセリア系ペロブスカイト型酸化物に代えてYSZとセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体を用いた燃料極を作製した。これらをセル#1−1〜#1−11とする。
また、セリア系ペロブスカイト型酸化物としてCe1.0Co0.1Fe0.5Mn0.2Cr0.10.1の組成の酸化物を用いたセル#1−12を作製した。また、YSZのCe1.0Fe1.0による置換量を10wt%、20wt%、80wt%に変化させた場合のセル#1−2−1、セル#1−2−2、セル#1−2−3を作製した。そして、セル#1−5において、サーメットに使用する金属をNiに代えて、Ni0.5Co0.5,Ni0.5Fe0.5,Ni0.5Mn0.5を用いたセルであるセル#1−5−1、セル#1−5−2、セル#1−5−3を作製した。
これらのセルおよび比較例のセルを用いて図1に示す燃料電池を組み立て、800℃において発電試験を行った。ここで、燃料極には水蒸気とメタンの混合ガス(HO:CH=0.5:1のモル比で混合)、空気極には酸素を供給した。なお、図中、5は白金端子、6は参照極(白金)である。
開放起電力としては、1.20V以上の値が得られた。表1に300mA/cmにおける燃料極の過電圧の測定の結果をセル#1−0〜#1−12に比較例であるセル#1−0とともに示す。ここで燃料極の過電圧は、電解質シート上に設けた白金参照極6(酸素ガス中)との電位差について、カレントインタラプト法によりオーム抵抗による成分を差し引くことで求めた。セル#1−1〜#1−12は比較例であるセル#1−0に比べて低い過電圧とすることができた。
また、表1に運転開始から500時間後の各セル過電圧も併せて示したが、比較例のセルに比べ過電圧の上昇が少なく経時安定性がより優れていることが分かる。これは、カーボンの析出が抑制されたために、セルの燃料極過電圧特性の劣化が少なかったものである。以上のように本発明の製造方法により従来の方法に比べて優れた特性の燃料極を作製することに成功した。
表1 実施例1における燃料極および電極活性酸化物組成と燃料極過電圧
Figure 2004186148
*セル#1−1〜セル#1−12(セル#1−2−1〜セル#1−2−3を除く)におけるセリア系ペロブスカイト型酸化物の置換量は50wt%である。
**800℃で測定。*セル#1−5−1〜セル#1−5−3では、サーメットに使用する金属をNiに代えて、Ni0.5Co0.5,Ni0.5Fe0.5,Ni0.5Mn0.5を用いている。
実施例1のセリア系酸化物(CeMO,M=Fe,Co,Mnで50wt%置換)において、Ce原子の一部をSmで10at%、20at%、50at%置換した材料、またはCe原子の一部をEuまたはGdまたはTbまたはDyまたはHoまたはErまたはYbまたはLuまたはYで20at%置換した材料を用いて燃料極を焼成し、セル#2−1〜#2−8を作製した。これらのセルについて実施例1と同様の試験を行ったが、この結果を表2のセル#2−1〜#2−8に示す。次に、セリア系酸化物(CeMO)における遷移金属Mの一部をAlまたはGa原子で、10at%、50at%置換した燃料極を持つセルを作製した。また、組成がCe0.8Sm0.20.8Al0.2,Ce0.8Sm0.20.8Ga、(M:Fe,Co,Mn)およびCe0.80.2Fe0.8Ga0.2、およびCe0.80.2Fe0.8Al0.2のセリア系ペロブスカイト型酸化物を用いて同様に作製した。これら燃料極の試験結果を表2のセル#2−9〜#2−24に示す。いずれも、比較例セル#1−0に比べ良好な特性を示している。
表2 実施例2における燃料極および電極活性酸化物組成と燃料極過電圧
Figure 2004186148
*セル#2−1〜セル#2−24におけるセリア系ペロブスカイト型酸化物の置換量は50wt%である。
*800℃で測定。
実施例1において、セリア系酸化物CeMO(M=Fe,Co,Mn)のCe原子の一部をCaまたはSrで20at%置換し、かつ遷移金属原子の一部をAlまたはGaで51at%、70at%、90at%置換した材料を用いて燃料極を焼成し、セル#3−1〜#3−12を作製した。次にセリア系酸化物(CeMO)において、Ce原子の一部をCaおよびSmで20at%づつ置換し、またはCe原子の一部をCaおよびYで20at%づつ置換し、またはCe原子の一部をSrおよびSmで20at%づつ置換し、またはCe原子の一部をSrおよびYで20at%づつ置換し、かつ遷移金属原子Mの一部をAl又はGaで70at%づつ置換したセル#3−13〜#3−26を作製した。これらのセルについて実施例1と同様の試験を行ったが、この結果を表3のセル#3−13〜#3−26に示す。いずれも、比較例セル#1−0に比べ良好な特性を示している。
表3 実施例3における燃料極および電極活性酸化物組成と燃料極過電圧
Figure 2004186148
*セル#3−1〜セル#3−26におけるセリア系ペロブスカイト型酸化物の置換量は50wt%である。
*800℃で測定。
実施例1における比較例であるセル#1−0と同じセルに表4の含浸する組成の欄に記載されている組成に混合調製したゾルゲル溶液(有機金属溶液の混合溶液で、5wt%の金属を含む)を多孔質体である燃料極の表面から滴下することで含浸させ、乾燥後、1000℃で2時間焼成して、セル#4−1〜セル#4−51を作製し実施例1と同様の測定を行った。その結果を表4に示す。ここで、セル#4−0は含浸を行わずに1000℃で焼成のみを行ったセルである。
いずれも、比較例セル#4−0に比べ良好な特性を示している。
表4 実施例4における燃料極および電極活性酸化物組成と燃料極過電圧
Figure 2004186148
表4続き
Figure 2004186148
*800℃で測定。
実施例1のSASZ電解質に代えてセリア系電解質SDC(Ce0.8Sm0.2)を用い、実施例1の燃料極のYSZに代えてSDCを用いたセル#5−0を作製した。ここで、燃料極の焼成温度は1300℃で2時間とした。このセルをSDCを電解質として用いた場合の比較例とする。次に燃料極のSDCの一部をCe1.0FeまたはCe1.0CoまたはCe1.0Mn(X=0.6,1.0,1.5)またはCe0.8Sm0.2Fe1.0で50wt%置換して同様のセルを作製した。これをセル#5−1〜セル#5−14とする。これらのセルの過電圧特性を実施例1と同様に測定した。ただし、測定温度は700℃とした。この結果を表5−1のセル#5−1〜#5−10に示す。いずれも、比較例セル#5−0に比べ良好な特性を示している。
表5−1 実施例5における燃料極および電極活性酸化物組成と燃料極過電圧
Figure 2004186148
*セル#5−1〜セル#5−6におけるセリア系ペロブスカイト型酸化物の置換量は50wt%である。
*700℃で測定。
次に比較例であるセル#5−0と同じ条件で作製したセルに実施例4で行ったのと同じ方法でCe1.0Fe、またはCe1.0Co、またはCe1.0Mn(X=0.6,1.0,1.5)、またはこれらの組成においてCeの一部をCaまたはSmまたはGdで置換し、Fe,Co,Mnの一部をAlまたGaで置換した組成に対応するゾルゲル液を調製し、これらを含浸させて乾燥後、1000℃で2時間焼成して、セル#5−11〜セル#5−37を作製し700℃で同様の測定を行った。その結果を表5−2に示す。いずれも、比較例セル#5−0に比べ良好な特性を示している。
表5−2 実施例5における燃料極および電極活性酸化物組成と燃料極過電圧
Figure 2004186148
*700℃で測定。
実施例1のSASZ電解質に代えてランタンガレート系電解質LSGM(La0.8Sr0.2Ga0.85Mg0.15)を用い、実施例1の燃料極のYSZに代えてSDCを用いたセル#6−0を作製した。ここで、燃料極の焼成温度は1300℃で2時間とした。このセルをLSGMを電解質として用いた場合の比較例とする。次に燃料極のSDCの一部をCe1.0FeまたはCe1.0CoまたはCe1.0Mn(X=0.6,1.0,1.5)で50wt%置換して同様のセルを作製した。これをセル#6−1〜セル#6−9とする。これらのセルの過電圧特性を実施例1と同様に測定した。ただし、測定温度は700℃とした。これらの結果を表6−1のセル#6−1〜#6−9に示す。いずれも、比較例セル#6−0に比べ良好な特性を示している。
表6−1 実施例6における燃料極および電極活性酸化物組成と燃料極過電圧
Figure 2004186148
*セル#6−1〜セル#6−9におけるセリア系ペロブスカイト型酸化物の置換量は50wt%である。
*700℃で測定。
次に比較例であるセル#6−0と同じ条件で作製したセルに実施例4で行ったのと同じ方法でCe1.0Fe、またはCe1.0Co、またはCe1.0Mn(X=0.6,1.0,1.5)の組成に対応するゾルゲル液を調製し、また、これらの組成においてCeの一部をCaまたはSmまたはGdで置換し、Fe、Co、Mnの一部をAlまたはGaで置換した組成に対応するゾルゲル液を調製し、これらを含浸させて乾燥後、1000℃で2時間焼成して、セル#6−10〜セル#6−33を作製し同様の測定を700℃で行った。その結果を表6−2に示す。いずれも、比較例セル#6−0に比べ良好な特性を示している。
表6−2 実施例6における燃料極および電極活性酸化物組成と燃料極過電圧
Figure 2004186148
*700℃で測定。
実施例1における比較例であるセル#1−0と同じセルにセル#4−13、セル#4−19の組成に対応するゾルゲル溶液を多孔質体である燃料極の表面から滴下することで含浸させ、乾燥後、1000℃で2時間焼成して、セル#7−1からセル#7−15を作製し実施例1と同様の測定を行った。実施例4および5では5wt%の溶液を用いて、含浸を2回行って、燃料極全体では5wt%のセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加したが、本実施例では含浸する5wt%の溶液をトルエンで稀釈することで、低い添加量のセルを作製し、またこれ以上の添加量については、含浸回数をさらに増やすことで対応した。次に、添加量を5wt%に固定し、表7のセル#7−16〜セル#7−21に示す組成比にセリアと遷移金属の比を変化させたセル#7−16〜セル#7−21を作製した。
これらの測定結果を表7に示す。ここで、セル#7−0は含浸を行わずに1000℃で焼成のみを行ったセルである。
いずれも、比較例セル#1−0に比べ良好な特性を示している。
表7 実施例7における燃料極および電極活性酸化物組成と燃料極過電圧
Figure 2004186148
*800℃で測定。
本発明によれば、セリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極を固体電解質型燃料電池の燃料極に用いることにより、燃料極の特性劣化につながるパイロクロア相の発生およびカーボン析出や炭酸ガスによる不安定化を起こさず、高い電極性能有するセルを得ることに成功した。本発明は固体燃料電池の高効率化に大きな貢献をなすものである。
実施例で使用した単セルの模式図。 実施例における単セルおよび燃料電池の構造を示す図。
符号の説明
1 固体電解質
2 燃料極
3 空気極
4 集電メッシュ
5 白金端子
6 参照極
7 ガスシール

Claims (14)

  1. 緻密なジルコニア系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池の燃料極において、燃料極が、ジルコニア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットからなり、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.61.5)で表されることを特徴とするセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極。
  2. 緻密なセリア系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池において、燃料極が、セリア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物との混合体と金属とのサーメットであり、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.61.5)で表されることを特徴とするセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極。
  3. 緻密なランタンガレート系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池の燃料極において、燃料極が、セリア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットであり、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.61.5)で表されることを特徴とするセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極。
  4. 前記CeMにおいて、Mの一部をAl,Gaの中から選ばれる1つ以上の元素で置換し、かつCeの一部をSm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換するが、この時Ceを置換する原子の総置換量が50%以下で、かつMの総置換量が50%未満([Ce1−ZLn][M1−YM1;Ln=Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Y;M=Cr,V,Mn,Fe,Co;M1=Al;Ga;Z0.5;Y<0.5;0.61.5)、であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極。
  5. 前記CeMにおいて、Mの一部をAl,Gaの中から選ばれる1つ以上の元素で置換し、かつCeの一部をCa,Sr,Nd,Sm,Gd,Eu,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換するが、この時Ceを置換する原子の総置換量が50%以下で、かつMに対する総置換量が50%以上でかつ90%以下、かつ([Ce1−ZLn][M1−YM1;Ln=Ca,Sr,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Y;M=Cr,V,Mn,Fe,Co;M1=Al,Ga;Z0.5;0.50.9;0.61.5)であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極。
  6. 緻密なジルコニア系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池の燃料極において、燃料極が、ジルコニア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットからなり、かつジルコニア系電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆っており、かつセリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極において15wt%以下であり、かつ、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加し、かつ、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.11.5)で表されることを特徴とするセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極。
  7. 緻密なセリア系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池の燃料極において、燃料極が、セリア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットからなり、かつセリア系電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆っており、かつセリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極において15wt%以下であり、かつ、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加し、かつ、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.11.5)で表されることを特徴とするセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極。
  8. 緻密なランタンガレート系固体電解質とその両面に設けられた多孔質の燃料極と空気極で構成された燃料電池セルそしてそれらを電気的に接続するインターコネクタからなる燃料電池の燃料極において、燃料極が、セリア系電解質材料とセリア系ペロブスカイト型酸化物との混合体である酸化物と金属とのサーメットからなり、かつセリア系電解質材料と金属との混合体表面をセリア系ペロブスカイト型酸化物が微細な粒子として覆っており、かつセリア系ペロブスカイト型酸化物の含有量が燃料極において15wt%以下であり、かつ、燃料極および電解質の焼成を終えた後にセリア系ペロブスカイト型酸化物を添加し、かつ、そのセリア系ペロブスカイト型酸化物の組成が次式(CeMにおいてMはCr,V,Mn,Fe,Coの中から選ばれる1つ以上の金属元素で、その総量Xが0.11.5)で表されることを特徴とするセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極。
  9. 前記CeMにおいて、Mの一部をAl,Gaの中から選ばれる1つ以上の元素で置換し、かつCeの一部をSm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換するが、このときMの総置換量が50%未満で、かつ、Ceを置換する原子の総置換量が50%以下([Ce1−zLn][M1−YM1;Ln=Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Y;M=Cr,V,Mn,Fe,Co;M1=Al,Ga;Z0.5;Y<0.5;0.11.5)であることを特徴とする請求項6から8のいずれか1項記載のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極。
  10. 前記CeMにおいて、Mの一部をAl,Gaの中から選ばれる1つ以上の元素で置換し、かつCeの一部をCa,Sr,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Yの中から選ばれる1つ以上の元素で置換するが、このときMの総置換量が50%以上でかつ90%以下、かつCeを置換する原子の総置換量が50%以下([Ce1−zLn][M1−YM1;Ln=Ca,Sr,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Yb,Lu,Y;M=Cr,V,Mn,Fe,Co;M1=Al,Ga;Z0.5;0.50.9;0.11.5)であることを特徴とする請求項6から8のいずれか1項記載のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極。
  11. 前記請求項6、9、10記載の燃料極の製造方法において、前記ジルコニア系電解質上に前記ジルコニア系電解質材料と金属とのスラリーを塗布して焼結したのち、セリア系ペロブスカイト型酸化物の溶液を添加し、焼成することを特徴とするセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極の製造方法。
  12. 前記請求項7、9、10記載の燃料極の製造方法において、前記セリア系電解質上に前記セリア系電解質材料と金属とのスラリーを塗布して焼結したのち、セリア系ペロブスカイト型酸化物の溶液を添加し、焼成することを特徴とするセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極の製造方法。
  13. 前記請求項8、9、10記載の燃料電極の製造方法において、前記ランタンガレート系電解質上に前記セリア系電解質材料と金属とのスラリーを塗布して焼結したのち、セリア系ペロブスカイト型酸化物の溶液を添加し、焼成することを特徴とするセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極の製造方法。
  14. 前記溶液はセリア系ペロブスカイト型酸化物のゾルゲル溶液であることを特徴とする請求項11から13いずれか1項記載のセリア系ペロブスカイト型酸化物を含むSOFC用燃料極の製造方法。
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