JP2004186076A - 蛍光ランプおよび照明器具 - Google Patents

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Kiyoshi Otani
清 大谷
Kiyoshi Nishimura
潔 西村
Yusuke Shibahara
雄右 柴原
Miho Watanabe
美保 渡邊
Takashi Yorifuji
孝 依藤
Ichiro Yamada
市朗 山田
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Abstract

【課題】ガラスバルブの強度が高く、かつ全光束、ランプ効率および器具効率の向上を図ることができる一方、グレアを低減できる蛍光ランプおよび照明器具を提供する。
【解決手段】管内径12〜20mmの5本の直管部2aが屈曲部2bを介して同一平面状に連接されて略四角形に形成され、この四角形の中心を囲む1本の放電路が形成されるように電極が封装された一対の両端部を近接させて形成されており、内面に蛍光体層が形成され、水銀を含む放電媒体が封入されたガラスバルブ2と;このバルブの両端部に設けられた口金6と;を具備しており、バルブは、その各長辺部の外法長さをL(mm)、その各短辺部の外法長さをW(mm)としたときに、次の式
【数1】
2<L/W<10
を満足させるように構成されている。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを用いた照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般照明用蛍光ランプとして直管形、環形または片口金形の蛍光ランプが知られており、特に、近年の省エネルギー、省資源の要求に基づき、高周波点灯専用の細径直管形蛍光ランプが開発され、例えば形名FHP105等の高輝度、高効率タイプの蛍光ランプが商品化されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図10(a)はこの種の従来の細径直管形蛍光ランプの正面図、図10(b)は同図(a)の右側面図である。この蛍光ランプ31は例えば管外径約17.5mm、管長約1000mmの一対の細径直状円管のガラスバルブ32,33のほぼ全内面に蛍光体層を形成する一方、これらガラスバルブ32,33の各一端部内にて、電極34,35をそれぞれ封装して電極封止端部34a,35aにそれぞれ形成し、水銀やアルゴン等を封入している。
【0004】
そして、これら電極封止端部34a,35aと軸方向反対側端部36a,37aでは、これら端部36a,37a同士を細径の連結部38により環径方向に連結することにより、この連結部38よりも軸方向外方の一端部を連結部側端部36a,37aとして形成すると共に、一方の電極34から連結部38内を経て他方の電極35に至る経路を1本の放電路に形成している。
【0005】
この蛍光ランプ31によれば、2本のガラスバルブ32,33の各放電路を連結部38により連結して1本の放電路に形成しているので、ほぼ同寸法の1本の直管状蛍光ランプよりも約2倍程度放電路が長くなり、全光束が向上するとともに電極損失が低減するのでランプ効率も向上させることができる。
【0006】
なお、図10(a),(b)中、符号39は電極封止端部34a,35aに跨るように取り付けられた口金、39a,39bは口金39にそれぞれ2本ずつ(合計4本)配設された受電用口金ピンであり、電極34,35に電気的に接続されている。
【0007】
図11は、この従来の蛍光ランプ31の2本をその長手方向に一列状に配列した状態で横長長方形の器具本体39,39にそれぞれに配設した従来の照明器具40,40を示している。
【0008】
これらの照明器具40,40は蛍光ランプ31を、これらの口金39,39同士を近接対向し、両連結部側端部36a,37aと36a,37aが器具本体41の図中左右端部側へそれぞれ位置するように一対配設している。なお、図9中、符号42は各蛍光ランプ31の口金39に外嵌されて口金ピン39a,39bに所要の高周波電力を供給するランプソケットである。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−69882号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10で示す従来の蛍光ランプ31は、連結部38をいわゆるバーナーによって吹き破り形成された連結管によってガラスバルブ32,33が連結されているので、連結部38の長さや径を大きくすることが困難であるうえに、機械的強度が必ずしも高くないという課題がある。
【0011】
すなわち、連結部38を形成する吹き破り加工は、両ガラスバルブ32,33の連結部側端部36a,37aの連結部形成予定箇所に、バーナーの火炎を当てて加熱軟化させると共に、ガラスバルブ32,33内に所要のガス圧を加圧して管壁を外方へ吹き破って小孔をそれぞれ形成させ、これら小孔周囲の外方突出端部同士を溶着させて行われるので、連結部38の径を大きくすることが困難であり、強度を高めることも困難である。
【0012】
また、連結部38は、吹き破りによって形成されるので長くすることができず、そのために、連結される一対のガラスバルブ32,33は互いに近接して配置される。一方、管外径が12〜20mmの細径形高周波点灯専用蛍光ランプは一般に輝度が高いため、このガラスバルブ32,33が近接して配置された従来の蛍光ランプ31はランプ表面を直視可能な条件で照明器具に取り付けられた場合には、グレアを発生し易いという課題がある。
【0013】
また、連結部38から軸方向外方の外端までの連結部38側一端部には放電路が形成されないので、非発光部43になり、照度分布にむらが生じ易いという課題がある。
【0014】
そして、図11で示す従来の照明器具40,40の配置では、図中左側の蛍光ランプ31の一対の電極封止端部34a,35aの非発光部位から左右一対のソケット42、これら左右一対のソケット42同士間の間隙を経て、図9中右側の一対の電極封止端部34a,35aの非発光部位までの非発光領域Laが大きくなってしまうという課題がある。
【0015】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、ガラスバルブの強度が高く、かつ全光束およびランプ効率の向上を図ることができる一方、グレアを低減できる蛍光ランプおよび照明器具を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係る発明は、管内径12〜20mmの5本の直管部が屈曲部を介して同一平面状に連接されて略長方形に形成され、この略長方形の対角線位置に屈曲部が形成され、略長方形の中心を囲む1本の放電路が形成されるように略長方形の一方の短辺部の略中央部に電極が封装された一対の両端部が互いに近接するように形成されており、内面に蛍光体層が形成され、水銀を含む放電媒体が封入されたバルブと;このバルブの両端部に設けられた口金と;を具備しており、バルブは、その各長辺部の外法長さをL(mm)、その各短辺部の外法長さをW(mm)としたときに、次の式
【数3】
2<L/W<10
を満足するように構成されていることを特徴とする蛍光ランプである。
【0017】
本請求項以下において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0018】
バルブは、複数の円管直管部と、この直管部同士をつないでいる屈曲部とからほぼ四角形にそれぞれ形成されている。屈曲部は、1本の直管状バルブを局部的に折り曲げることで形成されたものの他、複数の直管状バルブの先端同士をつなぎ合わせたときにモールド成形によって形成されたものや、直管状バルブとは別の例えばコ字状やL字状等の屈曲形状のバルブ同士やこれらと直管状バルブとを組み合せて接続することにより形成されたもののいずれであってもよい。
【0019】
直管部の管外径は、12〜20mmの範囲内であり、ランプ効率などのランプ特性や製造条件を考慮した管外径の最適範囲は14〜18mmである。なお、屈曲部近傍の直管部は屈曲部の形成加工において若干管外径が変化して部分的に上記範囲から外れることが考えられるが、本発明の場合、直管部の大部分が上記範囲内であればよい。なお、直管部の肉厚は約0.8〜1.2mm程度とするのがよい。
【0020】
蛍光ランプは一般的にその管径を小さくすればランプ効率が向上することが知られており、本発明では、直管部の管外径を20mm以下としている。直管部の管外径が20mm以下であれば、従来技術の細径環形蛍光ランプと同等のランプ効率を達成することが可能となる。
【0021】
一方、直管部の管外径を12mm未満とすると、屈曲部を有するガラスバルブとしての機械的強度を確保するのが困難となるので不可であり、また同サイズの従来の環形蛍光ランプと同等の光出力が得られないので実用的ではない。
【0022】
管外径が29mmである従来の環形蛍光ランプ(形名「FCL」)のランプ効率を10%以上向上させるためには、管外径を65%以下に小さくする必要がある。すなわち、直管部の管外径は18mm以下であればよい。この管外径であれば、蛍光ランプとしての薄形化も十分満足できる。また、光出力やランプ効率などの特性面を考慮すると、直管部の管外径は14mm以上とするのが好ましい。
【0023】
バルブは、それぞれ直管部を5本有している。また、直管部の内部同士をつなぐ屈曲部は、直管部よりも1個少なくなるように形成されている。屈曲部は、直管部が略同一平面状に位置するように複数の直管部を連接している。そして、バルブは、直管部の両側に屈曲部がつながっていない端部に電極が封装され、この両端部が近接するように形成されている。
【0024】
バルブは、その略長方形の略中心を囲む1本の放電路を形成する。すなわち、バルブは、屈曲部によって直管部の管内部が連結され、バルブの一端部にそれぞれ封装された一対の電極によって1本の放電路が形成される。
【0025】
バルブは、ソーダライムガラスや鉛ガラスなどの軟質ガラスで形成されるが、ほうケイ酸ガラスや石英ガラスなどの硬質ガラス製であってもよい。バルブの肉厚は0.8〜1.2mm程度が望ましいがこれに限定されない。
【0026】
一対の電極は、フィラメントにエミッタ物質が塗布された熱陰極形の電極が適用可能であるが、他の電極であってもよい。なお、ランプを高出力点灯させる必要がある場合には、熱陰極形の電極にトリプルコイルを用いることが好ましい。電極は、リードワイヤによって支持され、このワイヤはフレアステム、ボタンステム、ビードステム、ピンチシール部などによって封装支持される。このステムなどには排気用または水銀合金収納用の細管が取付けられていてもよい。
【0027】
バルブ内に封入される希ガスには、アルゴン、ネオンまたはクリプトンなどが含まれる。
【0028】
バルブ内面に塗布される蛍光体層は、屈曲部形成前に少なくとも直管部に形成しておくのが好ましいが、これに限らず、屈曲部形成後に蛍光体層を形成してもよい。
【0029】
蛍光体層を構成する蛍光体は、三波長発光形蛍光体、ハロ燐酸塩蛍光体など周知の蛍光体で構成可能であるが、発光効率の観点から三波長発光形蛍光体の使用が好ましい。
【0030】
三波長発光形の蛍光体としては、450nm付近に発光ピーク波長を有する青系蛍光体としてBaMgAl1627:Eu2+、540nm付近に発光ピーク波長を有する緑系蛍光体として(La,Ce,Tb)PO、610nm付近に発光ピーク波長を有する赤系蛍光体としてY:Eu3+などが適用可能であるが、これらに限定されない。
【0031】
なお、バルブは、その内面と蛍光体層との間に保護膜を介在させてもよい。保護膜としては金属酸化物微粒子から構成したものが好適であり、金属酸化物微粒子には、アルミナ(Al)やシリカ(SiO)など周知のものを用いることが可能である。
【0032】
バルブの内部にはアマルガムが封入されていてもよい。アマルガムは、バルブの端部に封着されたステムに配設された細管内などに収容される。アマルガムは溶融、機械的保持などの手段によってこれらいずれかの位置に固定または収納される。また、アマルガムはバルブ内を移動可能に収容されていてもよい。ガラスバルブ内にアマルガムを配設すると、周囲温度が比較的高くなっても最適な水銀蒸気圧で蛍光ランプが点灯される。
【0033】
アマルガムは、水銀と合金を作る物質と水銀との合金である。例えば、水銀の定量封入のために亜鉛−水銀などのアマルガムを封入してもよい。アマルガムはペレット状、柱状、板状などどのような形状であってもよい。
【0034】
バルブの一対の電極封止端部には、口金が設けられている。口金はソケットなどの給電手段と接続する受電ピン等の電気接続手段を有しているが、この電気接続手段は、バルブの両端部から離れた位置に設けられていてもよい。また、口金は、給電手段との機械的接続によって保持手段としての機能を発揮するような構成であってもよい。
【0035】
バルブは、蛍光ランプの点灯時に最冷部が少なくとも1つの屈曲部に形成されるように構成されていてもよい。最冷部は、蛍光ランプの点灯時にバルブの最も温度の低い部位に形成されるため、屈曲部は点灯時に温度上昇しにくい構造を有している。例えば、放電路から離れた空間を形成する構造や、表面積が他の部位よりも大きく放熱効果に優れた構造などである。屈曲部は、バルブ全体に占める表面積比が直管部よりも小さいため発光量が少なく、形状も任意に加工しやすいため、温度上昇しにくい構造を取り入れやすい。したがって、屈曲部の温度は制御しやすいので、屈曲部に最冷部を形成すれば周囲温度が高くても最適な水銀蒸気圧を確保することが可能となり、ランプ効率を一層向上させることが可能となる。
【0036】
請求項1の蛍光ランプによれば、発光部が略長方形の各辺により形成される光源を提供することができると共に、バルブは予め蛍光体膜等を内面に形成した1本の長い直管状バルブの屈曲部予定部分のみを局所的に加熱し、または複数の直管状バルブの先端同士を接合して屈曲部を形成する部分のみを局所的に加熱して略長方形に形成され、これら以外の部分は加熱されないので、バルブ全体の加熱による歪みを低減し、強度アップを図ることができる。
【0037】
また、バルブは、バーナー吹き破り等の接ぎ加工等によりガラスバルブ同士を連結するような連結部を有しないので、バルブ全体のさらなる強度アップを図ることができ、ランプ寿命を長くすることができる。このために、バルブ全体を略長方形に形成する等の大形化を図って全光束とランプ効率の向上とを共に図ることができる。さらに、バルブを略長方形に形成した場合、その高輝度の長辺部同士を近接させずにグレアを防止できる間隔に適宜設定することができるので、これら高輝度の長辺部同士が近接した場合のグレアの低減を図ることができる。
【0038】
そして、請求項1の蛍光ランプによれば、数1式(2<L/W<10)を満足させる寸法に構成されている。図3では蛍光ランプの短辺部と長辺部との比L/Wと蛍光ランプのバルブにより内側方向に矩形状に囲まれたランプ設置面積S(mm)当りの光束との関係を示すグラフである。図3によれば、L/Wが2を超える長方形の蛍光ランプの方がL/W=1である正方形の蛍光ランプの1.5倍以上の光束が得られる。また、L/Wが増大するに従って相対光束(lm/S[相対値])が向上し、蛍光ランプを設置するスペースの利用効率を向上させることができる。図4は、L/Wを変えた複数の蛍光ランプを天井面側に平行に設置したときのランプ長軸方向の床面照度分布を示すグラフである。
【0039】
図4に示すように、L/Wが10を超える場合(L/W>10)は、従来の吹き破り連結形の蛍光ランプ(FHP105)とランプ長軸方向の照度分布と殆ど差がなくなるためL/Wは10未満とするのがよい。
【0040】
また、図4のグラフに示すように請求項1の蛍光ランプによれば、L/Wが10よりも小さい場合には、長方形の蛍光ランプの長手方向両端部に位置する短辺部からの光束が多いので、蛍光ランプの長手方向両端部での照度の低下を低減し、長手方向の照度分布の平坦化を向上させることができる。
【0041】
請求項2に係る発明は、バルブの直管部の管外径をd(mm)としたとき、次の式
【数4】
L/d<100
を満足するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプである。
【0042】
この請求項2の蛍光ランプによれば、バルブが数2式(L/d<100)を満足させるように構成されているので、バルブの強度を向上させることができる。すなわち、L/dが100を超えて長辺部の外法長さ(L)が細径の管外径dに比して長大になり過ぎたときには、長方形のバルブの強度が低下するが、本発明によれば、L/dが100未満であるので、バルブの強度を向上させることができる。
【0043】
請求項3に係る発明は、口金には、一対の電極に10KHz以上の高周波ランプ電力を供給する点灯装置が収容されていることを特徴とする請求項1または2記載の蛍光ランプである。
【0044】
この請求項3の発明によれば、管内径が12〜20mmの細径の蛍光ランプを点灯装置により10KHz以上の高周波ランプ電力により点灯するので、ランプ効率を向上させることができる。
【0045】
また、点灯装置を口金内に収容して蛍光ランプに一体に設けているので、この点灯装置を器具本体に設ける必要がない。このために、器具本体の小型軽量化を図ることができると共に、点灯装置のメンテナンスが不要になるので、メンテナンスの軽減を図ることができる。
【0046】
そして、蛍光ランプの口金により点灯装置を内蔵しているので、この蛍光ランプの寿命が尽きたときには、このランプと共に点灯装置も共に廃棄されるが、高周波点灯形のランプの寿命は比較的長いので、コスト的な損失は殆どない。
【0047】
請求項4に係る発明は、器具本体と;器具本体に配設された請求項1または2記載の蛍光ランプと;器具本体に配設され、各蛍光ランプの点灯回路に10kHz以上の高周波のランプ電力を供給する点灯装置と;を具備していることを特徴とする照明器具である。
【0048】
器具本体は天井直付形、天井吊下形または壁面取付形であって、グローブ、セード、反射笠などが取り付けられるものであってもよく、蛍光ランプが露出するもの、導光板を備えたものであってもよい。
【0049】
また、高周波点灯回路には、切換手段が設けられていてもよい。切換手段は、蛍光ランプを高効率点灯させるモードと、高出力点灯させるモードとに分かれていてもよく、これらモード間を連続的に変化させるものであってもよい。点灯回路の切換手段を切換えることによって、蛍光ランプの点灯が調整される。例えば、切換手段が高効率点灯させるモードと、高出力点灯させるモードとに分けられている場合には、これらモードを使用条件に合わせることにより、適宜選択して蛍光ランプを使用することができる。
【0050】
蛍光ランプは、照明器具本体の形状または照明器具の光学特性に合わせて取付けられ、同一形状または異なる形状の複数の蛍光ランプを組み合わせて同一平面状またはバルブ同士の配設高さを変えて器具本体に装着される。
【0051】
請求項4に係る照明器具によれば、請求項1または2記載の蛍光ランプを備えた照明器具を提供することができる。
【0052】
また、この照明器具によれば、その器具本体に、2本の横長長方形の蛍光ランプを、その長手方向に列状に並列した状態で配設したときに、これら蛍光ランプの短辺部同士間の間隙を縮小することができるので、これら短辺部同士の間隙に起因する暗部を縮小して発光部を増大させることができ、器具効率を向上させることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の蛍光ランプおよび照明器具の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。なお、これらの図面中、同一または相当部分に同一符号を付し、特に必要な場合を除き、重複した説明は省略する。
【0054】
図1および図2は本発明の第1の実施の形態を示し、図1は蛍光ランプの正面図、図2は図1のII−II線に沿った切断部拡大断面図である。
【0055】
これらの図において、1は蛍光ランプで、直線部2aが略長方形を形成するガラスバルブ2を有している。このガラスバルブ2内には希ガスおよび水銀からなる放電媒体が封入される。希ガスはアルゴン(Ar)ガスであり、封入圧力は約320Paである。
【0056】
図2に示すように、ガラスバルブ2の内面には金属酸化物微粒子としてのアルミナ(Al)微粒子からなる膜厚約1.0μmの保護膜3が形成されており、この保護膜3の内面に三波長発光形の蛍光体微粒子からなる蛍光体層4が形成されている。蛍光体層4は、三波長発光形で相関色温度5000Kとなる蛍光体微粒子を塗布量が6.0〜7.5mg/cmの範囲内で塗布し、乾燥・焼成工程を経て約20μmの膜厚で形成されている。
【0057】
図1に示すようにガラスバルブ2は、5本の直管部2aおよび4箇所の屈曲部2bを有しており、5本の直管部2aが長方形の各辺を形成するように同一平面状に連接配置されている。ガラスバルブ2の長辺部の外法長Lは約1200mm、短辺部の外法長さWは約200mmである。ガラスバルブ2の両端部2c,2cは互いに近接配置されており、この両端部2c,2c内にはエミッタ物質が塗布されたトリプルコイルからなるフィラメント電極5,5がそれぞれ封装されている。
【0058】
直管部2aの管内径は12〜20mm、肉厚は0.8〜1.5mmであり、本実施形態の場合は管内径が約16mm、肉厚が約1.2mmである。直管部2aは、屈曲部2bを介して内部が連通されており、一対の電極5,5間に直管部2aが形成する長方形の中心を囲むように1本の放電路が形成される。
【0059】
ガラスバルブ2は、その長方形の一方の短辺部の軸方向ほぼ中間部にて口金6を配設している。図2に示すように口金6はガラスバルブ2の軸方向両端部2c,2cにおいて、これら両端部2c,2cを跨ぐように被着されている。口金6は、一対の電極5,5の各端にそれぞれ電気的に接続された4本のピンからなる2対の口金ピン6c,6dを備えており、これら口金ピン6c,6dは図示しないランプソケットに着脱自在に装着され、点灯装置から出力された高周波電力を受電するようになっている。
【0060】
図2は、上記屈曲部2bの断面形状を示しており、その断面形状は屈曲部2bの内外方向(図3中左右方向)に横長の楕円形をなし、この楕円形の長径方向一端部2biがガラスバルブ2の長方形の内側に位置して内側部2biとされる一方、長径方向他端部2boが長方形の外側に位置して外側部2boとされる。
【0061】
屈曲部2bの管内長径d1は、直管部2aの管内径xの1.2〜2.0倍になるように形成されている。本実施形態の場合は、直管部2bの管内径が約13.6mmであり、屈曲部2cの管内径d1が約27.2mmであって直管部2aの管内径xの約2倍弱である。なお、管内径の短径方向最大幅d2は直管部2aの管内径xとほぼ同じ約13.6mmである。
【0062】
屈曲部2cの肉厚は、屈曲部2bの機械的強度を保つため、直管部2aの肉厚と同等か、それ以上とすることが望ましい。屈曲部2b内の放電路は内側部2bi寄りに形成されるので、外側部2bo側は非放電領域を大きくすることができるため、冷却効果が高く、最適な最冷部を得ることが容易となる。
【0063】
そして、蛍光ランプ1のガラスバルブ2の寸法は次の(1)式を満足させるように構成されている。
【0064】
【数5】
Figure 2004186076
【0065】
このガラスバルブ2の寸法の一例は以下の通りであり、この寸法で従来の40W、2灯形直管蛍光ランプとほぼ同様の放電路長を形成することができる。
【0066】
d:12mm〜20mm、
L:300mm〜1200mm、
W:50mm〜200mm
この蛍光ランプ1によれば、器具本体に、例えば従来の40W形の直管状蛍光ランプの2本を並設した40W2灯形の照明器具とほぼ同じ放電路長を形成し、ほぼ同じ明るさの光源を提供することができる。
【0067】
また、従来の40W2本の直管状蛍光ランプは1本につき2つの電極5,5を必要とし、直管状蛍光ランプ2本で合計4つの電極5,5,5,5を必要とするが、この蛍光ランプ1によれば、2つの電極5,5で済み、しかも、蛍光ランプ1自体が1本であるので、従来の直管2本に比して取扱いが容易であり、照明器具本体に装着する作業も軽減される。
【0068】
そして、この蛍光ランプ1のガラスバルブ2は長方形のガラスバルブであるので、歪みが少なく、高強度であるので、長寿命である。
【0069】
図3はこの蛍光ランプ1の長方形のガラスバルブ2の縦横比、すなわち、長手方向の外法長さ(L)と、幅方向の外法長さ(W)との比(L/W)と、これら長方形のガラスバルブ2により囲まれた単位面積当りの相対光束(lm/S[相対値])を示している。
【0070】
したがって、上記長方形のガラスバルブ2が上記(1)式を満足させる寸法に構成されている場合には、発光管の単位長当りの光束が同じであれば、図3に示すようにガラスバルブ2により矩形状に囲まれたランプ設置面積S(mm)当りの光束は、L/Wが2を超える長方形の蛍光ランプの方がL/W=1の正方形の蛍光ランプの1.5倍以上の光束が得られることが明かである。また、L/Wが増大するに従って相対光束(lm/S)が向上する。
【0071】
したがって、蛍光ランプ1を設置するスペースの利用効率を向上させることができる。
【0072】
しかし、L/Wが10を超える(L/W>10)場合は、幅寸法長さ(W)が長手方向長さ(L)に比して大幅に短くなるので、図10で示す従来の吹き破り連結形の蛍光ランプ(FHP105)とランプ長軸方向の照度分布と殆ど差がなくなり、上述した従来例の課題と同様の課題が発生することになる。
【0073】
また、図4はこれら蛍光ランプ1の長手方向照度分布を示すグラフと図である。すなわち、図4はL/W=4に形成した本実施形態に係る蛍光ランプ1と、L/W=10の比較例と、図10で示す従来の吹き破り連結形の蛍光ランプ31の各長手方向照度分布曲線X,Y,Z同士を、これら曲線X,Y,Z中、最も明るい長手方向中間部の照度をそれぞれ100%として相互に一致させて長手方向照度分布を比較して示している。
【0074】
そして、この図4のグラフに示すように請求項1の蛍光ランプによれば、L/Wが10よりも小さい場合には、長方形の蛍光ランプの長手方向両端部に位置する短辺部からの光束が多いので、蛍光ランプの長手方向両端部での照度の低下を低減し、長手方向の照度分布の平坦化を向上させることができる。
【0075】
これに対し、例えばL/W=10の比較例のように短辺部が短かい場合や、連結形の従来例のように短辺部である連結部が短かい場合には、その長さに対応して短辺部の光束が低減するので、これら短辺部が位置する蛍光ランプの長手方向両端部での照度が低下し、長手方向の照度分布がばらついている。
【0076】
次に、本実施形態の作用について説明する。蛍光ランプ1は、口金6の点灯装置から口金6の口金ピン6c,6dを介して一対の電極5,5に、10kHz以上の高周波ランプ電力が入力され、バルブ2内の低圧水銀蒸気放電により点灯する。蛍光ランプ1は、ランプ入力電力が20W以上、ランプ電流は200mA以上、管壁負荷が0.05W/cm以上、ランプ効率が50lm/W以上となるように点灯される。また、直管部2aの断面積あたりのランプ電流であるランプ電流密度は、75mA/cm以上である。本実施形態の場合には、ランプ入力電力は50W、ランプ電流は380mA、ランプ効率は90lm/Wである。
【0077】
蛍光ランプ1の点灯時には、少なくとも1つの屈曲部2bに最冷部が形成される。最冷部としては、屈曲部2bの外側部2boの外表面温度が約40〜65℃の範囲であればよく、最冷部がこの温度範囲内であれば、蛍光ランプ1を最適な水銀蒸気圧となるので高いランプ効率で点灯することが可能となる。
【0078】
なお、本実施形態の場合には、長い1本の直管状バルブを各屈曲部2bのみ局部的に曲成することによりガラスバルブ2を形成してもよく、あるいはガラスバルブ2を複数本の直管状バルブの端部同士をつないで屈曲部を形成しても構わない。例えば、複数の直管状バルブの端部を局部的に加熱溶融させ、吹き破りによって連結部を形成し、この連結部同士をつなぐとともに、モールド成形によって所望の形状の屈曲部2cを形成することも可能である。
【0079】
そして、この蛍光ランプ1によれば、発光部が略長方形の各辺により形成される光源を提供することができると共に、ガラスバルブ2は予め保護膜3と蛍光体膜4を内面に形成した1本の長い直管状バルブの屈曲部予定部分のみを局所的に加熱し、または複数の直管状バルブの先端同士を接合して屈曲部を形成する部分のみを局所的に加熱して略長方形に形成され、これら以外の部分は加熱されないので、ガラスバルブ2全体の加熱による歪みを低減し、強度アップを図ることができる。
【0080】
また、ガラスバルブ2は、バーナー吹き破り等の接ぎ加工等によりガラスバルブ同士を連結するような連結部を有しないので、バルブ全体のさらなる強度アップを図ることができ、ランプ寿命を長くすることができる。このために、バルブ全体を長方形に形成する等の大形化を図って全光束とランプ効率の向上とを共に図ることができる。さらに、バルブを長方形に形成しても、その高輝度の長辺部同士を近接させずにグレアを防止できる間隔に適宜設定することができるので、これら高輝度の長辺部同士が近接した場合のグレアの低減を図ることができる。
【0081】
さらに、この蛍光ランプ1によれば、管内径が12〜20mmの細径の蛍光ランプ1を点灯回路7により10KHz以上の高周波ランプ電力により点灯するので、ランプ効率を向上させることができる。
【0082】
また、点灯回路7を口金6内に収容して蛍光ランプ1に一体に設けているので、この点灯回路7を器具本体に設ける必要がない。このために、器具本体の小型軽量化を図ることができると共に、点灯回路7のメンテナンスが不要になるので、メンテナンスの軽減を図ることができる。
【0083】
ところで、ガラスバルブ2は、実質的に鉛成分を含まず、酸化ナトリウムの含有量が1.0質量%以下であり、軟化温度が720℃以下のものを使用することができる。ここで、「鉛成分を実質的に含まない」とは、不純物程度であれば含まれていてもよいことを意味し、好ましくは0.1質量%以下をいう。最も好ましいのは、全く鉛成分を含有していないガラスであることはいうまでもない。酸化ナトリウムの含有量が0.1質量%以下とは、酸化ナトリウムがガラスに含有されていない場合も含まれるものとする。また、酸化ナトリウムの含有量が0.1質量%以下と規定したのは、前記数値を上回るとガラスバルブ2の内面に析出するナトリウム成分によって蛍光ランプ1の光出力に影響するからである。実質的に鉛を含まない組成で、酸化ナトリウムの含有量が1.0質量%以下とし、軟化温度が720℃以下のガラスとしては、KOおよびLiOの含有量とCaO、MgO、BaOおよびSrOの含有量とを調整して得ることができる。ここで、軟化温度とは、ガラスの粘度η=107.65dPa・sとなる温度である。
【0084】
ガラスバルブ2に酸化ナトリウムが0.1質量%を超えると点灯中にアルカリ成分としてナトリウムがガラスバルブ2内面に多く析出する。このナトリウムがガラスバルブ2の内面に析出すると、ナトリウムとガラスバルブ2内に封入された水銀蒸気とが反応して、ガラスバルブ2が着色して可視光透過率を低下したり、ナトリウムが蛍光体層4の蛍光体物質と反応して蛍光体物質が劣化し、可視光の出力が低下するという問題を引き起こす。特に、従来のソーダライムガラスは、酸化ナトリウムが15〜17質量%含有しているため、可視光の出力が低下が著しい。
【0085】
そこで、酸化ナトリウムの含有率が0.1質量%以下で軟化温度が720℃以下、例えば692℃のガラスからなる直管状バルブ2aに蛍光体の塗布し、その後に屈曲部を形成すると、バルブ内面に析出するナトリウムが極めて少なくなり、ナトリウムの反応による可視光出力の低下が抑制される。また、軟化温度が720℃以下であるので、屈曲部形成時の加熱温度が低く抑えられ、周辺の蛍光体の熱劣化が少なくなり、光出力が向上する。
【0086】
本実施形態のガラスバルブの組成は以下のとおりであり、軟化温度は692℃である。
【0087】
SiO:65.0質量%、Al:4.0質量%、NaO:0.05質量%、KO:11.0質量%、Li:2.8質量%、CaO:2.0質量%、MgO:1.4質量%、SrO:5.0質量%、BaO:8.5質量%、SO:0.15質量%、B:0質量%、Sb:0質量%、Fe:0.03質量%、その他:0.17質量%
図5(a)は、本発明の第2の実施形態である蛍光ランプ1Aを示す正面図、図5(b)は同図(a)の底面図である。
【0088】
この蛍光ランプ1Aは図4中、縦長長方形のガラスバルブ2Aを有し、この縦長長方形の短辺部の軸方向中間部に、図中縦長長方形の口金6Aを配設する一方、各屈曲部2baの断面形状を各直管部2aの断面形状とほぼ同様に形成し、各屈曲部2ba以外に最冷部を形成した点に特徴があり、これ以外は図1で示す第1実施形態の蛍光ランプ1と同一の構成である。
【0089】
図6に示すように口金6Aには、その内部にインバータ型等の点灯回路7を配設している。点灯回路7は2対の口金ピン6c,6dと一対の電極5,5とに電気的に接続され、各対の口金ピン6c,6dは2本を一対として各電極5の両端にそれぞれ電気的に接続されている。このために点灯回路7は口金ピン6c,6dからの商用電力を受電して10kHz以上の高周波ランプ電力を一対の電極5,5に供給して蛍光ランプ1を点灯させるようになっている。
【0090】
すなわち、この蛍光ランプ1Aはそのガラスバルブ2Aが縦長長方形であるので、口金6Aを配設する短辺部の軸方向長さが短かくなるので、その分、口金7Aも縦長に形成し、その縦長内端部を長方形のガラスバルブ2Aの内方側へ突出させている。
【0091】
これにより、縦長長方形の光源を提供することができると共に、縦長長方形の口金6Aの縦長方向外端部を外方へ殆ど突出させないので、縦長長方形の口金6Aの外側スペースを有効に活用することができる。例えば、これら蛍光ランプ1Aの2本を縦長方向に一列状に配列し、縦長長方形の口金6A同士を近接配置した場合でも、これら縦長長方形の口金6A同士の間隙を縮小することができる。このために、これら縦長長方形の口金6A同士の間隙に起因する暗部を縮小して器具効率を高めることができる。
【0092】
そして、蛍光ランプ1Aの口金6A内に点灯回路7を内蔵しているので、この蛍光ランプ1Aの寿命が尽きたときには、このランプ1Aと共に点灯回路7も共に廃棄されるが、点灯回路が安価である一方、ランプ寿命が長いので、コスト的な損失は殆どない。
【0093】
図7(a)は本発明の第3の実施形態である蛍光ランプ1Bの正面図、図7(b)は同図(a)の底面図である。この蛍光ランプ1Bは口金6Bと点灯回路7とを別体に構成し、各屈曲部2bを図1と図2で示す屈曲部2bに構成した点に特徴があり、これ以外は図1で示す蛍光ランプ1と同一の構成である。
【0094】
すなわち、口金6Bは、点灯回路7と別体に構成されることにより小形軽量化され、口金6Bの外側面に、点灯回路7を内蔵した点灯回路ケース7aを突設し、縦長長方形のガラスバルブ2Aの内側に、口金6Bが突出する突出量を減少させるように構成したので、ガラスバルブ2Aの長方形の内側のスペースを有効に活用することができる。
【0095】
また、通電により発熱し昇温する点灯回路7を内蔵する点灯回路ケース7aを、点灯時に発熱昇温するガラスバルブ2Aの外側に配設し外気に露出させたので、点灯回路7の冷却効率を向上させることができる。
【0096】
図8(a),(b)は本発明の第4実施形態に係る照明器具11の上面概略図である。照明器具11は、図中横長長方形の平板状の器具本体12を有しており、この器具本体12に、図1で示す横長長方形の2本の蛍光ランプ1,1を配設している。各蛍光ランプ1は1本で従来のFHF32形の直管状蛍光ランプ2本分に相当する明るさを有する。
【0097】
そして、図8(a)に示すように、この2本の長方形蛍光ランプ1,1をその長手方向に一列状に並設し、これらの口金6を有する短辺部2f同士を器具本体12の長手方向中間部にて対向配置させ、これら口金6の各口金ピンを、器具本体12に設けた図示しないランプソケットに装着させて受電するようになっている。
【0098】
両蛍光ランプ1,1の両口金6,6は共に殆ど外方へ突出していないので、これら口金6,6同士間の対向間隙L3を縮小させることができる。このために、口金6,6同士間の対向間隙L3に起因する暗部を縮小して明るさを増大させることができる。
【0099】
また、図8(b)に示すように、これら2本の蛍光ランプ1,1同士を口金6,6を有しない短辺端部2f,2f同士を器具本体12の長手方向中間部において対向させて一列状に配列して器具本体12に配設してもよい。この場合は、相互に対向する両短辺部2fには口金6を設けておらず、外方へ突出する邪魔物がないので、これら短辺部2f同士の対向間隙L4をさらに縮小して明るさを増大させ、器具効率を増大させることができる。
【0100】
図9(a)は本発明の第5の実施形態に係る蛍光ランプ1Dの正面図である。この蛍光ランプ1Dは例えば2本のほぼ三角形状の蛍光ランプ1D1,1D2を適宜組み合せることにより全体としてほぼ正方形状に構成されている点に特徴がある。
【0101】
すなわち、2本の三角形状の蛍光ランプ1D1,1D2は、ほぼ三角形状の各ガラスバルブ2Dを、その各三角形の高さhと各三角形の底辺部2gの長さLgとの比h/Lgが例えば1/2(h/Lg=1/2)になるように形成し、さらに、これら三角形の各ガラスバルブ2Dの内面に、保護膜3と蛍光体層4とをこの順にほぼ全長に亘って形成し、水銀とアルゴンガス等の希ガスを封入し、三角形の底辺部2gの軸方向中間部に口金6を配設して蛍光ランプにそれぞれ構成されている。
【0102】
そして、これら2本の三角形状の蛍光ランプ1D1,1D2を、これらの各底辺部2g,2g同士が互いに隣り合ってほぼ平行に位置するように配設することにより全体としてほぼ正方形の蛍光ランプ1Dに構成されている。これにより、発光部がほぼ正方形の光源を提供することができる。
【0103】
図9(b)は本発明の第6の実施形態に係る蛍光ランプ1Eの正面図である。この蛍光ランプ1Eは、三角形のガラスバルブ2Eを有し、この三角形のガラスバルブ2Eを、その2つの斜辺部i,jの各々の長さLi,Ljが互いに等しい(Li=Lj)二等辺三角形に形成し、その底辺部2gaの長手方向ほぼ中間部に口金6を配設した点に特徴があり、これ以外は図10(a)で示す三角形のガラスバルブ2Dと同一の構成である。なお、この三角形のガラスバルブ2Eは、その底辺部2gaの外法長さLgaを他の2斜辺i,jの外法長さLi,Ljとほぼ等しい(Lga=Li=Lj)正三角形に構成してもよい。これらにより、発光部がほぼ2等辺三角形または正三角形の光源を提供することができる。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、バルブを所定寸法の略長方形に形成することによって全光束とランプ効率の向上とを共に図り、かつ高輝度の長辺部同士を近接させないので、グレアの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である蛍光ランプの正面図。
【図2】図1等のII−II線断面図。
【図3】本発明のバルブの長辺部と短辺部との比であるL/Wと、長方形面積Sとの相対光束比を示すグラフ。
【図4】本発明の蛍光ランプの長手方向照度分布を比較例と従来例と比較して示すグラフ。
【図5】(a)は本発明の第2の実施形態である蛍光ランプの正面図、(b)は同図(a)の底面図。
【図6】図1で示す蛍光ランプの口金とその周辺部の拡大断面図。
【図7】(a)は本発明の第3の実施形態である蛍光ランプの正面図、(b)は同図(a)の底面図。
【図8】(a)は本発明の第4の実施形態である照明器具の概略上面図、(b)は同照明器具の変形例の概略上面図。
【図9】(a)は本発明の2本の三角形の蛍光ランプを正方形に配置した状態を示す正面図、(b)は本発明の二等辺三角形の蛍光ランプを示す正面図。
【図10】(a)は従来の蛍光ランプを示す正面図、(b)は同図(a)の右側面図。
【図11】図10(a),(b)で示す蛍光ランプを器具本体に配設した状態の概略上面図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1D,1E…蛍光ランプ、2,2A,2B,2D,2E…ガラスバルブ、2a…直管部、2b…屈曲部、2c…端部、2e…長辺部、2f…短辺部、3…保護膜、4…蛍光体層、5…電極、6…口金、7…点灯回路、11…照明器具、12…器具本体。

Claims (4)

  1. 管内径12〜20mmの5本の直管部が屈曲部を介して同一平面状に連接されて略長方形に形成され、この略長方形の対角線位置に屈曲部が形成され、略長方形の中心を囲む1本の放電路が形成されるように略長方形の一方の短辺部の略中央部に電極が封装された一対の両端部が互いに近接するように形成されており、内面に蛍光体層が形成され、水銀を含む放電媒体が封入されたバルブと;
    このバルブの両端部に設けられた口金と;
    を具備しており、バルブは、その各長辺部の外法長さをL(mm)、その各短辺部の外法長さをW(mm)としたときに、次の式
    Figure 2004186076
    を満足するように構成されていることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. バルブの直管部の管外径をd(mm)としたとき、次の式
    Figure 2004186076
    を満足するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
  3. 口金には、一対の電極に10KHz以上の高周波ランプ電力を供給する点灯装置が収容されていることを特徴とする請求項1または2記載の蛍光ランプ。
  4. 器具本体と;
    器具本体に配設された請求項1または2記載の蛍光ランプと;
    器具本体に配設され、各蛍光ランプの点灯回路に10kHz以上の高周波のランプ電力を供給する点灯装置と;
    を具備していることを特徴とする照明器具。
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