JP2004185475A - 車歴カルテ作成方法 - Google Patents
車歴カルテ作成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004185475A JP2004185475A JP2002353603A JP2002353603A JP2004185475A JP 2004185475 A JP2004185475 A JP 2004185475A JP 2002353603 A JP2002353603 A JP 2002353603A JP 2002353603 A JP2002353603 A JP 2002353603A JP 2004185475 A JP2004185475 A JP 2004185475A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- data
- column
- vehicle
- date
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】部品別に過去、現在、未来の整備データを連続して一覧視認できるように工夫し、ユーザに対する入庫促進を図る。
【解決手段】コンピュータシステムを用いて、車歴カルテ1のフォーマットデータをディスプレイ装置の表示画面に表示する。顧客データを前記表示画面上の第1の見出し部10に表示すると共に、車輌データを前記表示画面上の第2の見出し部20に表示する。所定のデータを前記表示画面上の整備項目表示部30に表示する。所定の走行データ表示値を算出し、前記表示画面上の走行データ表示部51に入力する。次回交換年月を算出し、前記表示画面上の使用期限欄54に入力する。データが作業記号欄52及び数欄53に入力されと、使用期限欄54の次回交換年月が修正される。次回入庫提案年月を前記表示画面上の次回入庫提案年月欄56に入力する。この次回入庫提案年月は、カレンダ11にマークアップされる。
【選択図】 図1
【解決手段】コンピュータシステムを用いて、車歴カルテ1のフォーマットデータをディスプレイ装置の表示画面に表示する。顧客データを前記表示画面上の第1の見出し部10に表示すると共に、車輌データを前記表示画面上の第2の見出し部20に表示する。所定のデータを前記表示画面上の整備項目表示部30に表示する。所定の走行データ表示値を算出し、前記表示画面上の走行データ表示部51に入力する。次回交換年月を算出し、前記表示画面上の使用期限欄54に入力する。データが作業記号欄52及び数欄53に入力されと、使用期限欄54の次回交換年月が修正される。次回入庫提案年月を前記表示画面上の次回入庫提案年月欄56に入力する。この次回入庫提案年月は、カレンダ11にマークアップされる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車輌の整備工場等において用いられ、過去、現在、未来の整備データ(メンテナンスデータ)を一覧視認できるようにし、部品毎の今回整備の要否とその作業項目をその都度確認でき、且つ修正等を可能とした車歴カルテ作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術としては、例えば、次のような特許文献1等に記載されるものがあった。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−127877号公報
この特許文献1等に記載されているように、車輌(例えば、自動車)の整備工場においては、車検や法定点検等のために、顧客の自動車が入庫されると、受付担当(以下「フロントという。)にて点検・整備の概算見積書を発行する。この概算見積書を顧客に提示して承認を得た後、整備担当(以下「メカニック」という。)が点検・整備の作業を行い、作業結果を車歴簿や整備手帳等に記録する。この記録に基づき、納品書、請求書等の伝票を発行して出庫手続が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
自動車の登録台数が7,000万台を超えるようになってから、モータリゼーションも曲がり角を迎え、種々の社会問題が派生し、これの解決なしでは新たなる進展が望めないことが明らかになってきている。その社会問題とは、自動車排気ガスや、廃棄物の不正処理による環境破壊、メータの巻き戻しや中古車の不正取引等である。更に、無視できない問題として、自動車整備業界と自動車ユーザ(顧客)との車輌メンテナンスを巡るトラブルが挙げられる。
【0005】
元来、技術知識の低いユーザや、自己管理意識の薄いユーザに対して、修理の必要性やその内容について理解を得ることが困難なため、業界自身における対応も不十分であった。
【0006】
特に、従来の点検・整備の作業結果を記録するための車歴簿や整備手帳等は、前記特許文献1等に記載されているようなパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という。)を用いた単なる記録簿のファイルであったり、あるいは、納品書のコピー画面であったり、転記の繰り返しであったりで、過去、現在、未来の繋がりが不明確なため、整備の内容についてのユーザとの対話や説明に殆ど役に立たない形式的なものであった。そのため、業界とユーザ間に慢性的な不信感が存在し、それが、ユーザの積極的な整備意欲を減退させ、整備市場拡大の大きな阻害要因となっていた。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決し、過去、現在、未来の整備データを連続して一覧視認できるように工夫した車歴カルテ作成方法を提供することにより、ユーザとの対話と入庫促進を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のうちの請求項1〜3に係る発明では、顧客名を含めた顧客データが格納された第1のデータベース(この「データベース」を以下「DB」といい、例えば、顧客管理DBである。)と、車輌登録番号、車種、初度登録期日、及び車令等を含む車輌データが格納された第2のDB(例えば、車輌管理DB)と、第3のDB(例えば、交換サイクル基準DB)と、車輌別の電子車歴カルテデータを格納する格納手段と、データの入力又は検索を行う入力手段と、データを表示するディスプレイ装置と、プリンタと、システム全体をプログラム制御する中央処理装置(以下「CPU」という。)と、を備えたパソコン等のコンピュータシステムを用いて、車歴カルテを作成する車歴カルテ作成方法であって、次のような車歴カルテ表示処理と、見出し部読み出し処理と、整備項目表示部読み出し処理と、走行データ表示部入力・演算処理と、印字処理とを行うようにしている。
【0009】
ここで、前記車歴カルテは、次回入庫提案カレンダ及び顧客データ欄を有する第1の見出し部と、前記第1の見出し部の下又は上に配置され、車輌データを表示する第2の見出し部と、前記第2又は第1の見出し部の下に配置され、交換サイクル基準表、整備項目欄、及び前記整備項目欄の下に配置された交換サイクル基準記号欄を有する整備項目表示部と、前記整備項目表示部の下に分離可能に配置され、走行データ表示部、前記交換サイクル基準記号欄の下に配置された作業記号欄と数欄、前記作業記号欄と数欄の下に配置された使用期限欄、及び次回入庫作業項目提案欄を有する作業票と、を備えている。前記第3のDBには、前記車歴カルテのうちの、前記交換サイクル基準表、前記整備項目欄、前記交換サイクル基準記号欄、及び前記走行データ表示部のデータが格納されている。
【0010】
そして、先ず、前記車歴カルテ表示処理では、前記入力手段の指示に応答して、前記CPUの制御により、前記車歴カルテのフォーマット(書式データ)を前記ディスプレイ装置の表示画面に表示する。前記見出し部読み出し処理では、前記CPUの制御により、前記第1のDBから前記顧客データを読み出して前記表示画面上の前記第1の見出し部に表示すると共に、前記第2のDBから前記車輌データを読み出して前記表示画面上の前記第2の見出し部に表示する。
【0011】
次に、前記整備項目表示部読み出し処理では、前記CPUの制御により、前記第3のDBから、前記車輌データ中の車種に対応した前記交換サイクル基準表、前記整備項目欄、及び前記交換サイクル基準記号欄のデータを読み出して、前記表示画面上の前記整備項目表示部に表示する。前記走行データ表示部入力・演算処理では、今回の入庫日までの走行距離bが、前記表示画面上の前記作業票内の前記走行データ表示部に入力されると、前記CPUの制御により、所定の走行データ表示値を算出して、前記表示画面上の前記走行データ表示部に表示する。その後、前記印字処理において、前記入力手段の指示に応答して、前記CPUの制御により、前記表示画面上の電子車歴カルテデータを前記格納手段に格納すると共に、前記表示画面上の電子車歴カルテデータの全部又は一部を前記プリンタにより、前記電子車歴カルテデータ表示画面と同一ファイル形式のカルテ用紙に印字する。
【0012】
前記車歴カルテ作成方法において、前記印字処理の後、車歴カルテ台帳作成処理を行っても良い。
【0013】
即ち、前記印字処理の後、例えば、前記印字されたカルテ用紙における作業票内の走行データ表示部、作業記号欄、数欄、使用期限欄、及び次回入庫作業項目提案欄のうちの、前記作業記号欄内の上段に、入庫受付時にフロント等で作業指示された作業内容が所定の作業記号で入力され、メカニック等により、前記走行データ表示部に、今回整備の作業日aが入力され、前記作業記号欄内の下段に、実際に今回実施された作業内容が所定の作業記号で入力され、前記数欄に、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が入力され、前記使用期限欄に、算出された次回交換年月が入力され、前記次回入庫作業項目提案欄に、算出された最適次回入庫作業項目群が印字される。そして、例えば、印字された次回入庫提案年月は、次回入庫提案カレンダに記入(マークアップ)される。
【0014】
このような入力処理が行われた後、車歴カルテ台帳作成処理において、前記カルテ用紙に、次回以降作成される前記作業票を、前記作業記号欄及び前記数欄のみが露出するように順次ずらし、時系列に重ねて部品別の過去、現在、未来一覧表示車歴カルテ台帳が作成される。
【0015】
又、前記印字処理の後、入力処理と、電子ファイル作成処理とを行っても良い。
【0016】
即ち、前記印字処理の後、例えば、前記印字されたカルテ用紙における作業票内の走行データ表示部、作業記号欄、数欄、使用期限欄、及び次回入庫作業項目提案欄のうちの、前記作業記号欄に、フロント等により、入庫受付時に作業指示された作業内容が所定の作業記号で入力され、メカニック等により、前記走行データ表示部に、今回整備の作業日aが入力され、前記作業記号欄内の下段に、実際に今回実施された作業内容が所定の作業記号で入力され、前記数欄に、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が入力され、前記使用期限欄に、算出された次回交換年月が入力され、前記次回入庫作業項目提案欄に、算出された最適次回入庫作業項目群が入力されると、前記入力処理において、前記走行データ表示部、前記作業記号欄、前記数欄、前記使用期限欄、及び前記次回入庫作業項目提案欄への入力データが、前記格納手段に格納される。
【0017】
その後、前記電子ファイル作成処理では、前記CPUの制御により、前記格納手段に格納された前記作業票のデータ上に、次回以降作成される前記作業票のデータを、前記作業記号欄及び前記数欄のみが露出するように順次ずらし、時系列に重ねて一覧表示の電子ファイルを作成し、この電子ファイルが格納手段に格納される。
【0018】
本発明のうちの請求項4〜6に係る発明では、コンピュータシステムを用いて、前記車歴カルテを作成する車歴カルテ作成方法であって、次のような車歴カルテ表示処理と、見出し部読み出し処理と、整備項目表示部読み出し処理と、走行状況表示部入力・演算処理と、使用期限欄演算処理と、入力・修正処理と、使用期限同期化処理とを行うようにしている。
【0019】
ここで、先ず、前記車歴カルテ表示処理では、前記入力手段の指示に応答して、前記CPUの制御により、前記車歴カルテのフォーマットを前記ディスプレイ装置の表示画面に表示する。前記見出し部読み出し処理では、前記CPUの制御により、前記第1のDBから前記顧客データを読み出して前記表示画面上の前記第1の見出し部に表示すると共に、前記第2のDBから前記車輌データを読み出して前記表示画面上の前記第2の見出し部に表示する。前記整備項目表示部読み出し処理では、前記CPUの制御により、前記第3のDBから、前記車輌データ中の車種に対応した前記交換基準基準表、前記整備項目欄、及び前記交換サイクル基準記号欄のデータを読み出して、前記表示画面上の前記整備項目表示部に表示する。
【0020】
次に、前記走行データ表示部入力・演算処理では、今回の入庫日までの走行距離bが、前記表示画面上の前記走行データ表示部に入力されると、前記CPUの制御により、前回の入庫日から今回の入庫日までの月数差c、前記走行距離bを単位1,000Kmで四捨五入yした走行距離d、月平均走行距離d/c、及び平均月数c/dを含む所定の走行データ表示値を算出し、前記算出された走行データ表示値を前記表示画面上の前記走行データ表示部に入力して前記格納手段に格納する。前記使用期限欄演算処理では、例えば、フロント等により、入庫受付時に作業指示された作業内容が、所定の作業記号によって前記表示画面上の前記作業記号欄に入力され、メカニック等により、今回の整備の作業日aが、前記表示画面上の前記走行データ表示部に入力されると、前記月平均走行距離d/c又は前記平均月数c/dに基づき、前記CPUの制御により、前記第2のDBに格納された前記初度登録期日の初度登録年月又は前記作業日aの年月と、前記交換サイクル基準記号欄中のデータと、を加算して次回交換年月を算出し、前記算出された次回交換年月を前記表示画面上の前記使用期限欄に入力して前記格納手段に格納する。
【0021】
前記入力・修正処理では、例えば、メカニック等により、実際に今回実施された作業内容が所定の作業記号で、前記表示画面上の前記作業記号欄に入力されると共に、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が、前記表示画面上の前記数欄に入力されると、前記CPUの制御により、前記作業内容の作業記号と前記部品数あるいは作業数とを前記格納手段に格納し、メカニック等により、部品の劣化等を考慮して、前記表示画面に表示された前記使用期限欄の前記次回交換年月が修正されると、前記CPUの制御により、前記修正された次回交換年月を前記格納手段に格納する。
【0022】
その後、前記使用期限同期化処理では、前記CPUの制御により、前記使用期限欄を参照して今回の作業日において最初に使用期限の到来する又は使用期限を超過した作業項目を判定し、その使用期限月より所定の許容範囲期間の月数内に使用期限の到来する他の作業項目の作業日を繰り上げ又は繰り下げて同時に作業を実施し、且つ前記許容範囲期限内に法定点検期月があるときは前記使用期限月を繰り上げ又は繰り下げて前記法定点検期月において同時に作業を実施するための次回の最適入庫期限である次回入庫提案年月を選択して表示し、前記表示された次回入庫提案年月を前記格納手段に格納する。そして、例えば、前記格納された次回入庫提案年月が前記次回入庫提案カレンダに記入(マークアップ)される。
【0023】
又、前記使用期限欄演算処理では、前記交換サイクル基準記号欄に前記交換月数の交換サイクル基準記号が記載されているときには、その交換月数を加算し、前記交換サイクル基準記号欄に前記交換距離数の交換サイクル基準記号が記載されているときには、その交換距離数を前記平均月数c/dで乗算して交換月数に変換した後に加算し、前記交換サイクル基準記号欄に前記交換月数と前記交換距離数の交換サイクル基準記号が併記されているときには、前記交換月数と、前記交換距離数を月数に変換した変換交換月数との、いずれか小さい方を加算し、前記次回交換年月を算出しても良い。
【0024】
あるいは、前記使用期限同期化処理の後に、前記CPUの制御により、前記格納手段に格納された前記作業票のデータ上に、次回以降作成される前記作業票のデータを、前記作業記号欄及び前記数欄のみが露出するように順次ずらし、且つ最後尾の前記作業票のデータのみが全て露出するようにして時系列に重ねて過去、現在、未来の連続一覧表示の電子ファイルを作成し、前記格納手段に格納する電子ファイル作成処理を、行うようにしても良い。
【0025】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
(構成)
図1は本発明の実施形態を示す車歴カルテの概略の構成図、図2は図1の車歴カルテの詳細な構成図である。
【0026】
この車歴カルテ1は、例えば、プリンタによりカルテ用紙等に印字されたものであり、最上段に位置する第1の見出し部10と、この第1の見出し部10の下に配置された中段の第2の見出し部20と、この第2の見出し部20の下に配置された中段の整備(メンテナンス)項目表示部30と、この整備項目表示部30の下にミシン目等の分離線40により分離可能に配置された最下段の作業票50とで構成されている。
【0027】
最上段の第1の見出し部10は、横書きでそれぞれ表示される次回入庫提案カレンダ11、分類記号欄11a、及び顧客データ欄12を有している。
【0028】
カレンダ11は、次回入庫提案年月を表示(あるいは記入)するためのものであり、この左端に、横書きの分類記号欄11aが配置されている。分類記号欄11aは、車歴カルテ1を検索するためのものであり、ここには例えば、顧客名「顧客太郎」の頭文字「こ−か」が入力(あるいは記入)される。カレンダ11及び分類記号欄11aの下には、顧客データ欄12が配置されている。顧客データ欄12には、第1のDB(例えば、顧客管理DB)から読み出された顧客データが表示される。顧客データとしては、例えば、カルテ発行日、顧客コード、顧客名、顧客住所、車歴番号、電話番号等がある。
【0029】
第2の見出し部20は、第2のDB(例えば、車輌管理DB)から読み出された車輌データを横書きで表示するものである。車輌データとしては、車輌登録番号、車種(例えば、車名及び番号)、車輌型式、車台番号、初度登録期日、車令、入庫目的(例えば、12ヶ月点検)等がある。
【0030】
整備項目表示部30は、横書きの交換サイクル基準表31、縦書きの整備項目欄32、及び縦書きの上下2段の交換サイクル基準記号欄33を有している。
【0031】
交換サイクル基準表31は、整備項目表示部30の左側に配置され、自動車メーカ等により指定された交換月数及び交換距離数(単位1,000Km)が交換月数記号及び交換距離数記号(例えば、イ、ロ、ハ、ニ、・・・)により表示されている。この交換サイクル基準表31は、第3のDB(例えば、交換サイクル基準DB)から読み出されて表示される。
【0032】
整備項目欄32は、交換サイクル基準表31の右側に配置され、交換サイクル基準DBから読み出された複数の整備項目が縦書きで表示されている。複数の整備項目は、法定及び自動車メーカ等により指定されており、作業名(例えば、車検・定期点検の法定点検等)、及び複数の交換・整備の部品名(例えば、ブレーキ・フルード、ブレーキ・ライニング、・・・等)がある。その他、整備工場等において必要な整備項目(例えば、バックランプの取り替え、アライメント調整等)があれば追加でき、又、不要の項目は削除しても良い。
【0033】
上下2段の交換サイクル基準記号欄33は、整備項目欄32の下に配置され、各整備項目に対応する交換月数及び交換距離数(単位1,000Km)が交換月数記号及び交換距離数記号を用いて表示(例えば、上段に交換月数、下段に交換距離数が表示)される。これらの交換月数記号及び交換距離数記号は、交換サイクル基準DBから読み出されて表示される。
【0034】
作業票50は、横書きの走行データ表示部51、作業記号欄52、数欄53、縦書きの使用期限欄54、次回入庫作業項目提案欄55、及び横書きの次回入庫提案年月欄56を有している。
【0035】
走行データ表示部51は、作業票50の左上に配置され、作業日欄51a、走行距離欄51b、月数差欄51c、走行距離差欄51d、月数欄51e、月平均走行距離欄51f、燃料消費データ欄51g、及び対走行距離(燃費率)欄51hを有している。
【0036】
作業記号欄52は、交換サイクル基準記号欄33の下に配置され、入庫受付時にフロントにて作業指示された作業内容が上段に所定の作業記号(例えば、点検「チェック記号」、調整「A」、取り替え「×」、修理「△」、取付「○」等)で入力(記入)されると共に、メカニックにより実際に今回実施された作業内容が下段に所定の作業記号で入力(記入)される。数欄53は、作業欄52の下に配置され、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が入力(記入)される。
【0037】
使用期限欄54は、数欄53の下に配置され、初度登録年月(又は作業日aの年月)、及び交換サイクル基準記号欄33中の内容に基づき、次回交換年月が計算されて入力(記入)される。計算値は、交換部品の品質、使用者の運転状態、走行環境等の差異を考慮して修正入力することが可能となっている。
【0038】
次回入庫作業項目提案欄55は、使用期限欄54の下に配置され、この左側に、次回入庫提案年月欄56が配置されている。次回入庫作業項目提案欄55には、使用期限欄54を参照して所定の許容範囲期限内において到来期限の早いものが検索されて所定の作業記号が入力(記入)される。この作業記号の同期化処理により、次回の最適入庫期限(次回入庫提案月)が予測されて次回入庫提案年月欄56に入力(記入)される。この次回入庫提案月は、カレンダ11にマークアップされる(例えば、次回入庫提案年月に該当する欄を○で囲む)。
【0039】
この作業票50には、その他の入力(記入)欄として、例えば、その他作業名記入又は備考欄57、顧客個人情報欄58、顧客要望・クレーム欄59、及び担当者記名・署名欄60等が設けられている。その他作業名記入又は備考欄57は、定期交換部品以外の特殊な臨時作業(例えば、アライメント調整等)の記入欄であって、例えば、ペンタブレット液晶画面等を用いて手書き文字を入力することも可能である。顧客個人情報欄58には、性格、職業等が入力(記入)される。この場合、暗号や、象形文字で表示しても良い。
【0040】
前記の整備項目欄32、交換サイクル基準記号欄33、作業記号欄52、数欄53、使用期限欄54、及び次回入庫作業項目提案欄55により、作業歴欄が構成されている。この作業歴欄は、見やすくするために縦書きで表示され、この欄のデータが交換サイクル基準DBに格納される。
【0041】
図3は、本発明の実施形態で用いられる車歴カルテ作成装置の概略の構成図である。
【0042】
この車歴カルテ作成装置は、パソコン等のコンピュータシステム70で構成されている。コンピュータシステム70は、フロント等で操作されるシステムであり、信号伝送用のバス71を有している。バス71には、CPU72、主記憶装置73、補助記憶装置74、記憶手段(例えば、キーボード75、マウス76)、出力手段(例えば、ディスプレイ装置77、プリンタ78、入/出力(以下「I/O」という。)ポート79)、及び通信装置80等が接続されている。
【0043】
CPU72は、システム全体をプログラム制御する装置である。主記憶装置73は、プログラム格納用の読み出し専用メモリ(以下「ROM」という。)、及び車歴カルテ1の画面データを保持する画面データ保持手段73aを有するワーキングデータ格納用の随時読み書き可能なメモリ(以下「RAM」という。)等で構成されている。補助記憶装置74は、顧客管理DB74a−1、車輌管理DB74a−2、交換サイクル基準DB74a−3、及び格納手段(例えば、車輌別カルテDB)74a−4を有する車歴カルテマスタ74a等を格納する装置であり、ハードディスク(以下「HD」という。)、フロッピディスク(以下「FD」という。)、CD−ROM等で構成されている。
【0044】
車歴カルテマスタ74aを構成する顧客管理DB74a−1、車輌管理DB74a−2、交換サイクル基準DB74a−3、及び車輌別カルテDB74a−4の内、顧客管理DB74a−1には、車歴カルテ1中の顧客データ欄12の顧客データが格納されている。車輌管理DB74a−2には、車歴カルテ1中の第2の見出し部20における車輌データが格納されている。交換サイクル基準DB74a−3には、車歴カルテ1中の交換サイクル基準表31、作業歴欄(整備項目欄32、交換サイクル基準記号欄33、作業記号欄52、数欄53、使用期限欄54、次回入庫作業項目提案欄55)、及び走行データ表示部51のデータが格納されている。車輌別カルテDB74a−4には、例えば、車歴番号をキイ(鍵)としてアクセス可能な車輌別の車歴カルテ1のデータが格納される。
【0045】
整備現場において、メカニックがコンピュータ端末(例えば、携帯用ペンタブレット)90を用いて車歴カルテ1へ入力操作等を行うことも可能である。携帯用ペンタブレット90は、マイクロコンピュータ、主記憶装置、補助記憶装置、ディスプレイ装置、入力用ペン91等を有し、入力用ペン91を用いてディスプレイ装置の表示画面92上に手書きの文字、図形、署名等を入力できる機能を有している。このペンタブレット90に通信装置を取り付ければ、ローカルエリアネットワーク(LAN)等の有線や、PHS等の無線による伝送路を介して、コンピュータシステム70側の通信装置80と双方向のデータ伝送が行える。
【0046】
又、コンピュータシステム70側の通信装置80は、例えば、有線、無線、光等の伝送路を介して、インターネット等の通信回線100に接続され、この通信回線100に、車歴管理等を行う車歴センタ101が接続されている。車歴センタ101は、予め契約した多数の整備工場等の車歴管理等を行うためのコンピュータシステムを備え、通信回線100を介して多数の整備工場等と接続され、例えば、車歴カルテ1の顧客データ欄12中の車歴番号をキイとして、各修理工場等から送られてくる車歴カルテ1のデータを保存し、この保存したデータを要求に応じて他の整備工場や車歴センタ等へ配信する機能を有している。これにより、車歴センタ101と契約している多数の整備工場等において、ユーザはどの整備工場等においても同じような点検・整備サービスが受けられる。
【0047】
(車歴カルテ作成方法)
図4は、本発明の第1の実施形態を示す車歴カルテ作成方法のフローチャートである。図5(A)、(B)は、状態表示の記号化例を示す図であり、同図(A)は故障の状態、程度の表示と記号化例、及び同図(B)は顧客の性格の記号化例を示す図である。更に、図6は、図4中の電子ファイル作成処理S14の説明図である。これらの図4〜図6等を参照しつつ、図1及び図2の車歴カルテ作成方法を説明する。
【0048】
本実施形態の車歴カルテ作成方法では、車歴カルテ1の作成過程において、この車歴カルテ1と同一内容の作業指示書1A及び作業報告書1Bも同時に作成され、所定の処理に使用される。
【0049】
整備工場等において、点検・整備のために顧客が自動車を入庫すると、図4の入庫受付処理S1で受け付けられ、フロントがコンピュータシステム70を操作し、車歴カルテ表示処理S2が行われる。
【0050】
車歴カルテ表示処理S2では、フロントによるキーボード75の操作に応答して、CPU72の制御により画面データ保持手段73aから、車歴カルテ1のフォーマット(即ち、車歴カルテ1の枠等の書式データ)が読み出され、ディスプレイ装置77の表示画面に表示される。表示画面には、図1に示すような車歴カルテ1の第1の見出し部10、第2の読み出し部20、整備項目表示部30、及び作業票50が表示される。作業票50内の走行データ表示部51に設けられる作業日欄51a、走行距離欄51b、月数差欄51c、走行距離差欄51d、月数欄51e、月平均走行距離欄51f、燃料消費データ欄51g、及び対走行距離(燃費率)欄51hの書式データも、表示画面に表示される。次に、初回入庫か否かの判定処理S3へ進む。
【0051】
判定処理S3は、フロントで行われ、初回入庫のときにはDB作成処理S4へ進む。DB作成処理S4では、フロントが、キーボード75やマウス76を用いて、図2の顧客データ欄12に記載されたような顧客データと、第2の見出し部20に記載されたような車輌データとを、コンピュータシステム70に入力する。すると、CPU72の制御により、入力された顧客データが補助記憶装置74内の顧客管理DB74a−1に格納されると共に、入力された車輌データが補助記憶装置74内の車輌管理DB74a−2に格納され、次の見出し部読み出し処理S5へ進む。
【0052】
見出し部読み出し処理S5では、フロントの出力指示に基づいたCPU72の制御により、顧客管理DB74a−1から図1に示すような顧客データが読み出されると共に、車輌管理DB74a−2から図1に示すような車輌データが読み出される。読み出された顧客データ及び車輌データは、画面データ保持手段73aに保持された後、その顧客データが表示画面上の顧客データ欄12に表示されると共に、その車輌データが表示画面上の第2の見出し部20に表示され、次の整備項目表示部読み出し処理S6へ進む。
【0053】
整備項目表示部読み出し処理S6では、CPU72の制御により、交換サイクル基準DB74a−3から、車輌データ中の車種(車名、型式)に対応した交換サイクル基準表31、整備項目欄32、及び交換サイクル基準記号欄33のデータが読み出される。読み出された交換サイクル基準表31、整備項目欄32、及び交換サイクル基準記号欄33のデータは、画面データ保持手段73aに保持され、表示画面上の整備項目表示部30に表示された後、走行データ表示部入力・演算処理S8へ進む。
【0054】
一方、判定処理S2において、2回目の入庫のときには、既に初回の入庫時に車輌別カルテDB74a−4が作成されているので、処理S4〜S6に代えて、車輌別カルテDB読み出し処理S7が行われる。この処理S7では、CPU72の制御により、車輌別カルテDB74a−4から第1、第2の見出し部10,20及び整備項目表示部30のデータが読み出され、表示画面に表示された後、走行データ表示部入力・演算処理S8へ進む。
【0055】
走行データ表示部入力・演算処理S8では、フロントがキーボード75により、走行データ表示部51の走行距離欄51bに、前回の入庫日から今回の入庫日までの走行距離b(例えば、6,000、単位Km)を計算し、燃料消費データ欄51gに、前回の入庫日から今回の入庫日までの燃料消費量L(例えば、0.5、単位10リットル)を入力すると、その走行距離b及び燃料消費量Lが画面データ保持手段73aに保持される。画面データ保持手段73aには、走行データ表示部51の月数差欄51c、走行距離差欄51d、月数欄51e、月平均走行距離欄51f、及び対走行距離欄51hに対応して、予め所定の演算式が記憶されているので、CPU72の制御により、各欄51c,51d,51e,51f,51hの演算が行われる。演算結果は、画面データ保持手段73aに保持され、表示画面上の各欄51c,51d,51e,51f,51hに表示される。
【0056】
即ち、月数差欄51cでは、前回の入庫日から今回の入庫日までの月数差c(例えば、12)が算出されて表示される。但し、1年未満のときは1年以上前の回との差cが求められる。走行距離差欄51dでは、走行距離bを単位1,000Kmで四捨五入した走行距離d(例えば、6)が算出されて表示される。但し、1年未満のときは1年以上前の回との差dが求められる。月数欄51eでは、月数差cを走行距離dで除算し、四捨五入して算出した走行距離d(単位1,000Km)当たりの月数c/d(例えば、2)が表示される。月平均走行距離欄51fでは、走行距離dを月数差cで除算し、四捨五入して算出された月平均走行距離d/c(例えば、0.5、単位1,000Km)が表示される。対走行距離欄51hでは、燃料1リットル当たりの走行距離d/L(例えば、12.0、単位Km)が算出されて表示される。
【0057】
これらの欄51c,51d,51e,51f,51hの数値は、第2の見出し部20内の車令(例えば、05年/11ヶ月)と共に、故障原因の推定や、部品交換期限等の計算やその修正計算(微調整)の重要なデータになる。特に、この走行データ表示部51の内容から、入庫状況や走行状態の変化等を読み取ることができるので、点検・整備の際の判断の手助けとなる。更に、顧客の納得できる説明資料として、又は車の買い替え時期の判定等、その利用価値が非常に大きい。
【0058】
なお、前回の入庫日から今回の入庫日までの燃料消費量Lが不明のときには、燃料消費データ欄51gにデータを入力しなくても良い。
【0059】
このような走行データ表示部入力・演算処理S8が終わると、キーボード75やマウス76を用いた格納指示等に応答して、CPU72の制御により、画面データ保持手段73に保持された図2の車歴カルテデータが、車輌別カルテDB74a−4に格納された後、次の印字処理S9へ進む。
【0060】
印字処理S9では、フロントがキーボード75やマウス76を用いて印刷指示を行う。すると、CPU72の制御により、車輌別カルテDB74a−4から車歴カルテデータが読み出されて画面データ保持手段73aへ転送され、表示画面上の車歴カルテ1と、この車歴カルテ1と同一内容の作業指示書1A及び作業報告書1Bとが、プリンタ78でカルテ用紙に印字される。
【0061】
フロントは、印字された作業指示書1Aを参照し、顧客に対して車輌状態について問診すると共に、入庫車を目視して故障個所(症状)等を点検する。そして、メカニックに対する作業指示のために、ペン(例えば、青色ペン)を用いて手書きで、印字された車歴カルテ1及び作業指示書1Aにおける作業記号欄52内の上段に、作業内容を所定の作業記号(例えば、チェック記号、×等)で記入する。追加の整備項目(例えば、バックランプの取り替え)があれば、手書きで整備項目欄32に記入する。この印字された作業指示書1Aに基づき、例えば、概算見積書を発行して顧客の承認を得る。
【0062】
次に、点検・整備作業処理S10において、メカニックは、印字された車歴カルテ1及び作業指示書1Aを参照し、点検・整備作業を実施する。追加作業があれば、例えば、再見積書を発行し、予め顧客の承認を得た上で実施する。
【0063】
その後、記帳処理S11において、メカニックは、実施内容及び次回整備項目と年月を判断し、ペン(例えば、赤色ペン)を用いて手書きで、車歴カルテ1及び作業報告書1Bに追加記入又は修正する。
【0064】
即ち、メカニックは、印字された車歴カルテ1及び作業報告書1Bの作業日欄51aに作業日a(例えば、2002年/11月/30日)を記入する。実際に今回実施した作業内容を所定の作業記号で、作業記号欄52内の下段に記入すると共に、部品数あるいは作業数を、数欄53に記入する。更に、初度登録期日の初度登録年月(例えば、2001年/12月)又は前回作業日aの年月(例えば、2002年/11月)と、交換サイクル基準記号欄33中のデータとを加算し、この加算値に車輌状態を考慮した修正を加えて次回交換年月を算出し、使用期限欄54に縦書きで記入する。
【0065】
更に、メカニックは、使用期限欄54を参照して同期化処理を行う。同期化処理とは、ある時点において、最初に使用期限の到来する又は使用期限を超過した項目(部品)を判定し、その使用期限月Mより一定の許容範囲期間(月数)内に、使用期限の到来する他の項目(部品)の作業日を繰り上げ又は繰り下げて、同時に作業を実施することである。但し、その許容範囲期限内に法定点検期月M’があるときは、使用期限月Mを繰り上げ又は繰り下げて法定点検期月M’において同時に作業を実施する。
【0066】
このような同期化処理により、最適次回入庫作業項目群を算出し、この算出結果を作業記号を用いて次回入庫作業項目提案欄55に記入した後、次回入庫提案月(例えば、2003年5月)を次回入庫提案年月欄56に記入する。記入された次回入庫提案月2003年5月は、カレンダ11にマークアップする(例えば、カレンダ11の該当する個所に赤ペン等で○を付ける)。
【0067】
その他、特記すべき事項等があれば、記入の簡便化や秘密保持等のために、必要に応じて図5のような記号を使い、赤ペン等を用いて手書きで図2の車歴カルテ1及び作業報告書1Bに記入する。例えば、特記すべき点検・整備事項があれば、その他作業名記入又は備考欄57に、点検事項57a(例えば、ナックル、かじ取り、車輪の旋回動作点検)や、故障事項57b(例えば、ブレーキディスクキャバリーに亀裂、及びその亀裂状態図)等を記入する。顧客の性格や職業等で記載すべき事項があれば、顧客個人情報欄58に記入する。顧客の要望(例えば、ハンドルが重い)やクレームがあれば、顧客要望・クレーム欄59に記入する。又、メカニックの自発性や責任感を向上させるために、メカニック名(例えば、整備大介)を手書きで担当者記名・署名欄60に記入することが望ましい。
【0068】
このような記帳処理S11が行われた後、作業報告書1Bに基づきフロントにて、たとえば、指定整備記録簿等の法定帳票や、納品書、請求書等の伝票が発行されると共に、車歴カルテ1に基づきフロントにて、入力処理S12が行われる。
【0069】
入力処理S12では、車歴カルテ1の手書きで記入された文字、数字、記号部分が、キーボード75やマウス76を用いたフロントの入力操作により、コンピュータシステム70に入力される。車歴カルテ1の手書きで記入された図形部分は、例えば、I/Oポート79に接続された図示しないスキャナを用いた入力操作により、コンピュータシステム70に入力される。入力されたデータは、CPU72の制御によって画面データ保持手段73aに保持された後、車輌別カルテDB74a−4に格納される。又、手書きで記入された文字や図形等は、例えば、I/Oポート79に接続された図示しない光学式文字読み取り装置(以下「OCR」という。)により、コンピュータシステムに入力しても良い。
【0070】
このような図4の入力処理S12が行われた後、電子ファイル作成の有無の判定処理S13へ進み、コンピュータシステム70を用いて車輌別の車歴カルテファイルを作成するか否かの判定が行われる。フロントがキーボード75やマウス76を用いて電子ファイル作成指示を行うと、CPU72の制御により、電子ファイル作成処理S14へ進む。
【0071】
電子ファイル作成処理S14では、図6に示すように、初回入庫時の入力済車歴カルテ1のデータが車輌別カルテDB74a−4に格納されていると、2回目入庫時の入力済車歴カルテ1−1のデータは、CPU72の制御により、作業票50−1のデータ部分のみが切り取られ、この上端部の作業記号欄52−1のデータが、初回の入力済車歴カルテ1の使用期限欄54のデータを下から覆うように、車輌別カルテDB74a−4に格納される。同様に、3回目入庫時以降についても、作業票50−2,・・・のデータ部分のみが切り取られ、この上端の作業記号欄52−2,・・・のデータが、前回の入力済車歴カルテ1−1の使用期限欄54−1を下から覆うように、車輌別カルテDB74a−4に順に格納されて行く。最後尾の作業票50−nのデータは、この全てが露出するように車輌別カルテDB74a−4に格納される。
【0072】
電子ファイル作成処理S14の終了後、キーボード75やマウス76を用いて表示操作をすると、CPU72の制御により、車輌別カルテDB74a−4に格納された初回の入力済車歴カルテ1、及び2回目以降の作業票50−1,50−2,・・・が読み出され、それらがずれて重なり、且つ最後尾の作業票50−nについては全てが見られるように、表示画面に過去、現在、未来が連続して一覧表示される。各作業票50,50−1,50−2,・・・は、表示画面上を上下にスクロールすることにより、全体を連続して見ることができる。この際、例えば、第2の見出し部20をキイ(key)として車輌カルテ1,1−1,・・・を検索し、表示された車歴カルテ1,1−1,・・・のうちの特定の車歴カルテ(例えば、1−1)の作業票1−1を指示したとき、この作業票1−1が最後尾となって表示される。又、車輌別カルテDB74a−4は、通信装置80を介して車歴センタ101との間で、データの送受信が行える。
【0073】
一方、判定処理S13で電子ファイルを作成しないと判定されたとき、又は電子ファイル作成処理S14が終わると、判定処理S15へ進み、紙ファイルを作成するか否かの判定が行われる。紙ファイルを作成するときには、後述するマニアル(手書き)での車歴カルテ台帳作成処理S16が行われる。この処理S16あるいは前記電子ファイル作成処理S14に関連して、例えば、入庫案内のための次回の提案書や、ダイレクトメール(以下「DM」という。)等が発行される。これらの処理が終わるか、あるいは判定処理S15で紙ファイルを作成しないと判定されたときには、車歴カルテ作成方法の処理が終了する。
【0074】
(効果)
この第1の実施形態では、次の(1)、(2)のような効果がある。
【0075】
(1) 部品別の過去、現在、未来の整備データを、連続して一覧視認できる車歴カルテ1、及びこれを用いた電子ファイルあるいは車歴カルテ台帳200を簡便的確に作成できる。特に、作成される車歴カルテ1には、きめ細かな診断と調整が付加されて、過不足のない顧客の納得し得る作業結果が記入されるので、顧客管理がし易く、入庫促進を図ることが可能になる。
【0076】
(2) 図4の記帳処理S11では、メカニックが点検・整備結果を手書きで記入や修正を行うので、コンピュータシステム70の持つ高度な処理機能に、コンピュータシステム70の及ばない、人間のみがなし得るきめ細かな診断と調整を付加した車歴カルテ1を作成できる。しかも、コンピュータを導入していない整備工場等や、コンピュータを導入していても、単純な売上処理にしか利用していない多くの修理工場等でも手軽に採用でき、コンピュータシステム70のみに依存しない手書き入力によるマニュアル処理と自筆署名により、担当者の責任感の向上と技術能力の進歩を図ることが期待できる。
【0077】
[第2の実施形態]
(構成)
本発明の第2の実施形態の車歴カルテ作成方法では、第1の実施形態で説明した図3の車歴カルテ作成装置を用いて、図1及び図2の車歴カルテ1が作成される。
【0078】
(車歴カルテ作成方法)
図7は、本発明の第2の実施形態を示す車歴カルテ作成方法のフローチャートであり、第1の実施形態を示す図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。図8は、図7中の使用期限同期化処理S23のフローチャートである。
【0079】
この車歴カルテ作成方法では、図4の処理S1〜S8と同様の処理が行われた後、使用期限欄演算処理S20が行われる。
【0080】
使用期限欄演算処理S20では、CPU72の制御により、次式(1)に従い、第2の見出し部20中の初度登録年月(例えば、2001年/12月)又は作業日欄51a中の作業日aの年月(例えば、2002年/11月)と、交換サイクル基準記号欄33中の内容とが加算され、次回交換年月が算出される。
初度登録年月(又は前回作業日aの年月)+交換サイクル基準記号欄中の内容 ・・・(1)
【0081】
ここで、交換基準記号欄33に交換月数の交換サイクル基準記号(例えば、イ、・・・ヌ中の1つ)が記載されているときには、その交換月数が加算される。交換サイクル基準記号欄33に交換距離数の交換サイクル基準記号(例えば、ル・・・ケ中の1つ)が記載されているときには、その交換距離数を月平均走行距離欄51f中の月平均距離数d/c(例えば、0.5)で除算して交換月数に換算(変換)した後に加算される。交換サイクル基準記号欄33に交換月数と交換距離数の交換基準記号が併記されているときには、交換月数と変換交換月数(交換距離数を月数に変換したもの)のいずれか小さい方が加算される。
【0082】
このようにして算出された次回交換年月は、CPU72の制御により、画面データ保持手段73aに保持され、表示画面上の使用期限欄54に縦書きで表示される。フロントは、例えば、キーボード75やマウス76を用いて印刷指示を行うと、表示画面上の車歴カルテ1と同一内容の作業指示書1Aがプリンタ78でカルテ用紙に印字される。この作業指示書1Aに基づき、例えば、概算見積書を発行して顧客の承認を得る。なお、フロントは、作業指示書1Aを印字せずに、表示画面上の車歴カルテ1を参照し、概算見積書を発行して顧客の承認を得るようにしても良い。次に、点検・整備作業処理S21へ進む。
【0083】
点検・整備作業処理S21では、例えば、作業現場においてメカニックがペンタブレット90の表示画面92上の車歴カルテ1を参照し、又は印字された車歴カルテ1を参照し、点検・修理作業を実施する。追加作業があれば、例えば、再見積書を発行し、予め顧客の承認を得た上で実施する。そして、メカニックは、例えばペンタブレット90を用いて入力・修正処理S22を行う。
【0084】
即ち、ペンタブレット90には、コンピュータシステム70の通信装置80あるいはFD等の記憶媒体を介して、図7の処理S1〜S8及びS20のデータが転送されている。そこでメカニックは、実際に実施した作業内容を、ペンタブレット90の表示画面92上の作業記号欄52内の下段に、ペン91を用いて所定の作業記号で手書き入力すると共に、実際に実施した部品数あるいは作業数を、画面92上の数欄53にペン91を用いて手書き入力する。入力されたデータは、ペンタブレット90内のCPUの制御により、記憶手段に記憶される。
【0085】
更に、メカニックは、交換部品の品質(例えば、中古部品)や、使用者の運転状態(例えば、厳しい使用状態のシビアコンディション、通常の使用状態のノーマルコンディション)、走行環境等による車輌状態の差異を考慮して、表示画面92に表示された使用期限欄54の次回交換年月を、ペン91を用いて手書きで修正する。修正の際には、期日の接近した点検交換日を組み合わせて入庫回数を減らし、顧客の負担を軽くするよう配慮することが望ましい。このようにして修正されたデータは、ペンタブレット90内の記憶手段に記憶され、次の使用期限同期化処理S23へ進む。
【0086】
使用期限同期化処理S23では、ペンタブレット90内のCPU72の制御により、図8に示すような同期化処理が行われる。同期化処理では、今回の作業日aにおいて、最初に使用期限の到来する又は使用期限を超過した項目(部品)を判定し、その使用期限月Mより一定の許容範囲期間(月数)内に、使用期限の到来する他の項目(部品)の作業日を繰り上げ又は繰り下げて、同時に作業を実施する。但し、その許容範囲期限内に法定点検期月M’があるときは、使用期限月Mを繰り上げ又は繰り下げて法定点検期月M’において同時に作業を実施する。作業日の繰り上げ又は繰り下げは、許容範囲期間内においてキーボードやペンタブレット等により自由に修正が可能である。
【0087】
即ち、図8の同期化処理において、先ず、処理S30では、メカニックがペン91を用いて許容範囲期間の繰り上げ幅T1(例えば、2003年5月)及び繰り下げ幅T2(例えば、2003年1月)をペンタブレット90の表示画面92に入力する。定数の場合(例えば、2003年1月〜12月)は、入力が不要である。
【0088】
次に、処理S31では、表示画面92上の使用期限欄54において最近の到来期限のものR(例えば、2003年3月、5月、11月、12月)が検索され、更に処理S32において、繰り上げ幅T1内の到来期限の早いものもの(例えば、3月、5月)が検索され、次回入庫作業項目提案欄55にチェック記号が記入されると共に、この記入データがペンタブレット90内の記憶手段に記憶される。
【0089】
処理S33では、繰り上げ幅T1内(即ち、記入されたチェック記号中)に、法定点検月L(例えば、車検月2004年12月、定期点検月2003年11月)があるか否かが判定される。法定点検月Lがあれば、処理S34において、その法定点検月Lが次回の最適入庫期限である次回入庫提案年月として選択される。法定点検月Lがなければ、処理S35において、その法定点検月Lに最も近い到来期限のRが次回入庫提案年月として選択される。ステップS34,S35の処理の後、ステップ36へ進む。
【0090】
ステップS36では、繰り下げ、繰り上げ幅T2,T1内のものを含めて同時に作業を実施(提案)するものが選択される。。図2の例では、法定点検月Lとして定期点検月が2003年11月であり、繰り上げ幅T1内にないので、この定期点検月2003年11月に最も近い到来期限2003年5月のものが、次回入庫提案月として選択される。選択された次回入庫提案月2003年5月が、次回入庫提案年月欄56に記入されると共に、この記入データがペンタブレット90内の記憶手段に記憶される。
【0091】
図8の同期化処理において、処理S30の幅T1,T2は、例えば、顧客の予算に応じて増減することが望ましい。同期化処理は、顧客の立場からは、入庫回数(時間)を減らして料金の合計金額を節減する効果があり、修理工場等の立場からは、脱着、整備時間、事務処理費用を節減する効果が大きい。但し、点検・修理の信頼性の点から、幅T1,T2の増減幅は10%以内にとどめるべきである。
【0092】
次回入庫提案年月欄56に記入された次回入庫提案月2003年5月は、ペン91を用いた手書き入力により、あるいはペンタブレット90内のCPUの制御により、表示画面92上のカレンダ11にマークアップされる(例えば、カレンダ11の該当する個所に赤色等で○が付けられる)。マークアップされたデータは、ペンタブレット90内の記憶手段に記憶される。
【0093】
その他、第1の実施形態と同様に、特記すべき事項等があれば、必要に応じて図5のような記号を使い、ペン91を用いて手書きで、表示画面92上のその他作業名記入又は備考欄57、顧客個人情報欄58、あるいは顧客要望・クレーム欄59に記入すると共に、担当者記名・署名欄60に担当者名を記入する。これらの記入データは、ペンタブレット90内の記憶手段に記憶される。なお、図5のような記号や、故障事項57bに図示する亀裂状態図等は、予めペンタブレット90内の記憶手段に記憶しておき、それをメカニックが選択するようにすれば、入力操作が容易になる。
【0094】
これらのペンタブレット90に記憶された車歴カルテ1のデータは、FDあるいは通信装置80を介してコンピュータシステム70へ転送され、CPU72の制御によって画面データ保持手段73aに保持された後、車輌別カルテDB74a−4に格納される。フロントでは、例えば、ディスプレイ装置77の表示画面上に表示した車歴カルテ1に基づき、あるいはその車歴カルテ1と同一内容の印字した作業報告書1Bに基づき、指定整備記録簿等の法定帳票や、納品書、請求書等の伝票を発行する。
【0095】
このような処理が行われた後、第1の実施形態と同様にして、図7の電子ファイル作成の有無の判定処理S13から車歴カルテ台帳作成処理S16までの処理が適宜行われ、車歴カルテ作成方法の処理が終了する。
【0096】
(効果)
この第2の実施形態では、次の(1)〜(3)のような効果がある。
【0097】
(1) 顧客管理DB74a−1、車輌管理DB74a−2、交換サイクル基準DB74a−3、及び車輌別カルテDB74a−4のデータを用いたCPU72の制御により、第1、第2の見出し部10,20、整備項目表示部30、及び作業票50に、自動的に入力され、処理S22において、ペンタブレット90を用いて入力データの修正をマニュアルで行うので、電子ファイル作成のための入力作業が簡易化され、効率良く車歴カルテ1を作成できる。
【0098】
(2) 処理S14で作成された電子ファイルを、フロントがディスプレイ装置77の表示画面上に開き、あるいはメカニックがペンタブレット90の表示画面92上に開き、縦方向にスクロールすれば、部品毎に過去、現在、未来の車歴カルテ1,1−1,1−2,・・・の整備データを、連続して一覧視認できる。これにより、点検・整備の合理化を図ることができると共に、顧客管理の容易化によって入庫促進を図ることが可能になる。
【0099】
(3) 車輌別カルテDB74a−4に格納された車歴カルテデータは、例えば、車歴番号をキイとし、通信回線100を介して車歴センタ101等へ転送して格納できる。そのため、他の整備工場等のコンピュータシステム70では、車歴番号をキイとして、車歴センタ101等から顧客別の車歴カルテデータを受信して該コンピュータシステム70にダウンロードできる。これにより、車歴センタ101等と契約している多数の整備工場等において、ユーザはどの整備工場等においても同じような点検・整備サービスを受けることができる。
【0100】
[第3の実施形態]
(車歴カルテ台帳の作成方法例)
図9は、本発明の第3の実施形態である車歴カルテ台帳の作成方法例を示す台紙の正面の斜視図、図10は、図9の台紙を用いて作成した車歴カルテ台帳の正面の斜視図、図11は、図10の車歴カルテ台帳の背面図、図12は、図10の車歴カルテ台帳の正面の一部を切り欠いた斜視図である。図13は、図10の車歴カルテ台帳を収納するための保管函の構成例を示す斜視図である。
【0101】
図10に示す車歴カルテ台帳200は、図4や図7の車歴カルテ台帳作成処理S16においてマニアルで作成されるものであり、図9に示す2つ折りの台紙210が使用される。2つ折りの台紙210は、やや厚手の用紙が表紙211と裏紙212とに、これらの上端が若干齟齬するように折り畳まれている。表紙211及び裏紙212の内側の両端付近、及び表紙211の外側上端の両端付近には、車歴カルテ貼着用の例えば両面接着テープ213,214が貼られている。又、表紙211及び裏紙212の内側の所定位置(例えば、右端部付近等)には、顧客管理等を行うための記入欄215が設けられている。
【0102】
初回入庫時の車歴カルテ1は、図10に示すように、第2の見出し部20が表紙211の内側の上端に位置するように接着テープ213,214で貼着され、第1の見出し部10が表紙211の裏側に折られて接着テープ213,214で貼着される。2回目入庫時以降の車歴カルテ1−1,1−2,・・・は、図12に示すように、作業票50−1,50−2,・・・が切り離され、作業記号欄52−1,52−2,・・・及び数欄53−1,53−2,・・・のみが露出するように順次ずらして時系列に接着テープ213,214で貼着される。
【0103】
このようにして作成された車歴カルテ台帳210において、顧客名、次回入庫提案年月等は、表紙211の裏側上端に位置する第1の見出し部10で検索でき、車輌登録番号、車台番号等は、表紙211の内側上端に位置する第2の見出し部20で検索できる。そのため、図13に示すように、複数枚の車歴カルテ台帳210,・・・を収納する保管函300には、この開口端両側に、見出し部露出用の切り欠き部301を設けておけば、車歴カルテ台帳210,・・・の見出し部10,20,・・・が外部から見えるので、検索がし易くなる。
【0104】
例えば、顧客に次回入庫提案書等を送付したら、必ずコール(連絡)し、車歴カルテ台帳210,・・・の内側の記入欄215に、その結果をコール符号を付けて順次、追記しておけば、顧客管理が容易になる。
【0105】
(効果)
この第3の実施形態では、次の(1)、(2)のような効果がある。
【0106】
(1) 車歴カルテ1,1−1,1−2,・・・を時系列に台紙210に貼着するだけで、車歴カルテ台帳200を簡単に作成できる。しかも、作成された車歴カルテ台帳200の車歴カルテ1,1−1,1−2,・・・を縦方向に開けば、部品別の過去、現在、未来の整備データを、連続して一覧視認できる。これにより、低コストで、点検・整備の合理化を図ることができると共に、顧客管理の容易化によって入庫促進を図ることが可能になる。
【0107】
(2) 車歴カルテ台帳200の開口端側における表裏両面に第1、第2の見出し部10,20が貼着されているので、保管函300等に収納したときに、検索が容易である。
【0108】
[利用形態]
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形や利用形態が可能である。その変形や利用形態としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
【0109】
(a) 図1、図2の車歴カルテ1において、第1と第2の見出し部10,20の配置状態を、上下逆にしても、上記実施形態とほぼ同様の作用、効果が得られる。又、第1、第2の見出し部10,20、整備項目表示部30、及び作業票50の記載内容は、使用目的に応じて、図示以外の種々の内容に変更できる。
【0110】
(b) 図1、図2において、給油代金の決済やポイントセール等に使用されるメモリ付きのICカード(集積回路カード)に、日付、燃料、オイル等の使用量、及び走行距離情報を記憶しておく。そして、ICカードの記憶情報をコンピュータシステム70で読み取り、該コンピュータシステム70により、指定された期間内の燃料使用量合計、走行距離(Km)、経過月数を計算して、燃料1リットル当たりの走行距離(Km)、走行距離(Km)当たりの燃料及びオイル交換等の履歴データを、走行状況表示部51に入力する構成にしても良い。
【0111】
(c) 図3のコンピュータシステム70は、他の構成に変更しても良い。例えば、画面データ保持手段73aは、主記憶装置73の外部に設けたり、あるいはディスプレイ装置77の内部に設けても良い。又、携帯用ペンタブレット90は、作業現場での持ち運びに便利であるが、これに代えて、あるいはこれと共に、他の携帯用又は固定用の整備現場用端末を用いても良い。
【0112】
(d) 図4、図7、図8の処理内容や処理手順は、作成する車歴カルテの内容の変更等に応じて、他の処理内容や処理手順に変更しても良い。
【0113】
(e) 図9〜図12の車歴カルテ台帳200や、図13の保管函300は、他の形態のものに変更しても良い。
【0114】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のうちの請求項1〜3に係る発明によれば、過去、現在、未来の整備データを、部品別に連続して一覧視認できる車歴カルテ、及びこれを用いた電子ファイルあるいは車歴カルテ台帳を簡易的確に作成できる。特に、作成される車歴カルテには、きめ細かな診断と調整が付加されて、過不足のない顧客の納得し得る作業結果が記入されるので、顧客管理がし易く、入庫促進を図ることが可能になる。
【0115】
印字処理により印字された車歴カルテデータに、例えば、メカニック等が点検・整備結果を手書きで記入や修正を行う場合には、コンピュータシステムの持つ高度な処理機能に、コンピュータシステムの及ばない、人間のみがなし得るきめ細かな診断と調整を付加した車歴カルテを作成できる。しかも、コンピュータを導入していない整備工場等や、コンピュータを導入していても、単純な売上処理にしか利用していない多くの修理工場等でも手軽に採用でき、例えば、コンピュータシステムのみに依存しない手書き入力によるマニュアル処理と自筆署名により、担当者の責任感の向上と技術能力の進歩を図ることが期待できる。
【0116】
本発明のうちの請求項4〜6に係る発明によれば、第1、第2、第3のDB、及び格納手段のデータを用いたCPUの制御により、第1、第2の見出し部、整備項目表示部、及び作業票に、自動的に入力され、入力・修正処理において、例えば、ペンタブレット等を用いて入力データの修正をマニュアルで行う場合、電子ファイル作成のための入力作業が簡易化され、効率良く車歴カルテを作成できる。
【0117】
電子ファイル作成処理で作成された電子ファイルを、例えば、フロント等がディスプレイ装置の表示画面上に開き、あるいはメカニック等がペンタブレット等の表示画面上に開き、時系列方向にスクロールすれば、部品別に過去、現在、未来の整備データを連続して一覧視認できる。これにより、点検・整備の合理化を図ることができると共に、顧客管理の容易化によって入庫促進を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す車歴カルテの概略の構成図である。
【図2】図1の車歴カルテの詳細な構成図である。
【図3】本発明の実施形態を示す車歴カルテ作成装置の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す車歴カルテ作成方法のフローチャートである。
【図5】状態表示の記号化例を示す図である。
【図6】図4中の電子ファイル作成処理の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す車歴カルテ作成方法のフローチャートである。
【図8】図7中の使用期限同期化処理のフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態を示す車歴カルテ台帳作成方法に用いられる台紙の正面斜視図である。
【図10】図9の台紙を用いた車歴カルテ台帳の正面斜視図である。
【図11】図10の車歴カルテ台帳の背面図である。
【図12】図10の車歴カルテ台帳の一部を切り欠いた正面斜視図である。
【図13】図10の車歴カルテ台帳の保管函を示す構成図である。
【符号の説明】
70 コンピュータシステム
72 CPU
73a 画面データ保持手段
74a 車歴カルテマスタ
74a−1 顧客管理DB
74a−2 車輌管理DB
74a−3 交換サイクル基準DB
74a−4 車輌別カルテDB
75 キーボード
76 マウス
77 ディスプレイ装置
78 プリンタ
90 ペンタブレット
S2 車歴カルテ表示処理
S5 見出し部読み出し処理
S6 整備項目表示部読み出し処理
S8 走行データ表示部入力・演算処理
S9 印字処理
S12 入力処理
S14 電子ファイル作成処理
S16 車歴カルテ台帳作成処理
S20 使用期限欄演算処理
S22 入力・修正処理
S23 使用期限同期化処理
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車輌の整備工場等において用いられ、過去、現在、未来の整備データ(メンテナンスデータ)を一覧視認できるようにし、部品毎の今回整備の要否とその作業項目をその都度確認でき、且つ修正等を可能とした車歴カルテ作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術としては、例えば、次のような特許文献1等に記載されるものがあった。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−127877号公報
この特許文献1等に記載されているように、車輌(例えば、自動車)の整備工場においては、車検や法定点検等のために、顧客の自動車が入庫されると、受付担当(以下「フロントという。)にて点検・整備の概算見積書を発行する。この概算見積書を顧客に提示して承認を得た後、整備担当(以下「メカニック」という。)が点検・整備の作業を行い、作業結果を車歴簿や整備手帳等に記録する。この記録に基づき、納品書、請求書等の伝票を発行して出庫手続が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
自動車の登録台数が7,000万台を超えるようになってから、モータリゼーションも曲がり角を迎え、種々の社会問題が派生し、これの解決なしでは新たなる進展が望めないことが明らかになってきている。その社会問題とは、自動車排気ガスや、廃棄物の不正処理による環境破壊、メータの巻き戻しや中古車の不正取引等である。更に、無視できない問題として、自動車整備業界と自動車ユーザ(顧客)との車輌メンテナンスを巡るトラブルが挙げられる。
【0005】
元来、技術知識の低いユーザや、自己管理意識の薄いユーザに対して、修理の必要性やその内容について理解を得ることが困難なため、業界自身における対応も不十分であった。
【0006】
特に、従来の点検・整備の作業結果を記録するための車歴簿や整備手帳等は、前記特許文献1等に記載されているようなパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という。)を用いた単なる記録簿のファイルであったり、あるいは、納品書のコピー画面であったり、転記の繰り返しであったりで、過去、現在、未来の繋がりが不明確なため、整備の内容についてのユーザとの対話や説明に殆ど役に立たない形式的なものであった。そのため、業界とユーザ間に慢性的な不信感が存在し、それが、ユーザの積極的な整備意欲を減退させ、整備市場拡大の大きな阻害要因となっていた。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決し、過去、現在、未来の整備データを連続して一覧視認できるように工夫した車歴カルテ作成方法を提供することにより、ユーザとの対話と入庫促進を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のうちの請求項1〜3に係る発明では、顧客名を含めた顧客データが格納された第1のデータベース(この「データベース」を以下「DB」といい、例えば、顧客管理DBである。)と、車輌登録番号、車種、初度登録期日、及び車令等を含む車輌データが格納された第2のDB(例えば、車輌管理DB)と、第3のDB(例えば、交換サイクル基準DB)と、車輌別の電子車歴カルテデータを格納する格納手段と、データの入力又は検索を行う入力手段と、データを表示するディスプレイ装置と、プリンタと、システム全体をプログラム制御する中央処理装置(以下「CPU」という。)と、を備えたパソコン等のコンピュータシステムを用いて、車歴カルテを作成する車歴カルテ作成方法であって、次のような車歴カルテ表示処理と、見出し部読み出し処理と、整備項目表示部読み出し処理と、走行データ表示部入力・演算処理と、印字処理とを行うようにしている。
【0009】
ここで、前記車歴カルテは、次回入庫提案カレンダ及び顧客データ欄を有する第1の見出し部と、前記第1の見出し部の下又は上に配置され、車輌データを表示する第2の見出し部と、前記第2又は第1の見出し部の下に配置され、交換サイクル基準表、整備項目欄、及び前記整備項目欄の下に配置された交換サイクル基準記号欄を有する整備項目表示部と、前記整備項目表示部の下に分離可能に配置され、走行データ表示部、前記交換サイクル基準記号欄の下に配置された作業記号欄と数欄、前記作業記号欄と数欄の下に配置された使用期限欄、及び次回入庫作業項目提案欄を有する作業票と、を備えている。前記第3のDBには、前記車歴カルテのうちの、前記交換サイクル基準表、前記整備項目欄、前記交換サイクル基準記号欄、及び前記走行データ表示部のデータが格納されている。
【0010】
そして、先ず、前記車歴カルテ表示処理では、前記入力手段の指示に応答して、前記CPUの制御により、前記車歴カルテのフォーマット(書式データ)を前記ディスプレイ装置の表示画面に表示する。前記見出し部読み出し処理では、前記CPUの制御により、前記第1のDBから前記顧客データを読み出して前記表示画面上の前記第1の見出し部に表示すると共に、前記第2のDBから前記車輌データを読み出して前記表示画面上の前記第2の見出し部に表示する。
【0011】
次に、前記整備項目表示部読み出し処理では、前記CPUの制御により、前記第3のDBから、前記車輌データ中の車種に対応した前記交換サイクル基準表、前記整備項目欄、及び前記交換サイクル基準記号欄のデータを読み出して、前記表示画面上の前記整備項目表示部に表示する。前記走行データ表示部入力・演算処理では、今回の入庫日までの走行距離bが、前記表示画面上の前記作業票内の前記走行データ表示部に入力されると、前記CPUの制御により、所定の走行データ表示値を算出して、前記表示画面上の前記走行データ表示部に表示する。その後、前記印字処理において、前記入力手段の指示に応答して、前記CPUの制御により、前記表示画面上の電子車歴カルテデータを前記格納手段に格納すると共に、前記表示画面上の電子車歴カルテデータの全部又は一部を前記プリンタにより、前記電子車歴カルテデータ表示画面と同一ファイル形式のカルテ用紙に印字する。
【0012】
前記車歴カルテ作成方法において、前記印字処理の後、車歴カルテ台帳作成処理を行っても良い。
【0013】
即ち、前記印字処理の後、例えば、前記印字されたカルテ用紙における作業票内の走行データ表示部、作業記号欄、数欄、使用期限欄、及び次回入庫作業項目提案欄のうちの、前記作業記号欄内の上段に、入庫受付時にフロント等で作業指示された作業内容が所定の作業記号で入力され、メカニック等により、前記走行データ表示部に、今回整備の作業日aが入力され、前記作業記号欄内の下段に、実際に今回実施された作業内容が所定の作業記号で入力され、前記数欄に、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が入力され、前記使用期限欄に、算出された次回交換年月が入力され、前記次回入庫作業項目提案欄に、算出された最適次回入庫作業項目群が印字される。そして、例えば、印字された次回入庫提案年月は、次回入庫提案カレンダに記入(マークアップ)される。
【0014】
このような入力処理が行われた後、車歴カルテ台帳作成処理において、前記カルテ用紙に、次回以降作成される前記作業票を、前記作業記号欄及び前記数欄のみが露出するように順次ずらし、時系列に重ねて部品別の過去、現在、未来一覧表示車歴カルテ台帳が作成される。
【0015】
又、前記印字処理の後、入力処理と、電子ファイル作成処理とを行っても良い。
【0016】
即ち、前記印字処理の後、例えば、前記印字されたカルテ用紙における作業票内の走行データ表示部、作業記号欄、数欄、使用期限欄、及び次回入庫作業項目提案欄のうちの、前記作業記号欄に、フロント等により、入庫受付時に作業指示された作業内容が所定の作業記号で入力され、メカニック等により、前記走行データ表示部に、今回整備の作業日aが入力され、前記作業記号欄内の下段に、実際に今回実施された作業内容が所定の作業記号で入力され、前記数欄に、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が入力され、前記使用期限欄に、算出された次回交換年月が入力され、前記次回入庫作業項目提案欄に、算出された最適次回入庫作業項目群が入力されると、前記入力処理において、前記走行データ表示部、前記作業記号欄、前記数欄、前記使用期限欄、及び前記次回入庫作業項目提案欄への入力データが、前記格納手段に格納される。
【0017】
その後、前記電子ファイル作成処理では、前記CPUの制御により、前記格納手段に格納された前記作業票のデータ上に、次回以降作成される前記作業票のデータを、前記作業記号欄及び前記数欄のみが露出するように順次ずらし、時系列に重ねて一覧表示の電子ファイルを作成し、この電子ファイルが格納手段に格納される。
【0018】
本発明のうちの請求項4〜6に係る発明では、コンピュータシステムを用いて、前記車歴カルテを作成する車歴カルテ作成方法であって、次のような車歴カルテ表示処理と、見出し部読み出し処理と、整備項目表示部読み出し処理と、走行状況表示部入力・演算処理と、使用期限欄演算処理と、入力・修正処理と、使用期限同期化処理とを行うようにしている。
【0019】
ここで、先ず、前記車歴カルテ表示処理では、前記入力手段の指示に応答して、前記CPUの制御により、前記車歴カルテのフォーマットを前記ディスプレイ装置の表示画面に表示する。前記見出し部読み出し処理では、前記CPUの制御により、前記第1のDBから前記顧客データを読み出して前記表示画面上の前記第1の見出し部に表示すると共に、前記第2のDBから前記車輌データを読み出して前記表示画面上の前記第2の見出し部に表示する。前記整備項目表示部読み出し処理では、前記CPUの制御により、前記第3のDBから、前記車輌データ中の車種に対応した前記交換基準基準表、前記整備項目欄、及び前記交換サイクル基準記号欄のデータを読み出して、前記表示画面上の前記整備項目表示部に表示する。
【0020】
次に、前記走行データ表示部入力・演算処理では、今回の入庫日までの走行距離bが、前記表示画面上の前記走行データ表示部に入力されると、前記CPUの制御により、前回の入庫日から今回の入庫日までの月数差c、前記走行距離bを単位1,000Kmで四捨五入yした走行距離d、月平均走行距離d/c、及び平均月数c/dを含む所定の走行データ表示値を算出し、前記算出された走行データ表示値を前記表示画面上の前記走行データ表示部に入力して前記格納手段に格納する。前記使用期限欄演算処理では、例えば、フロント等により、入庫受付時に作業指示された作業内容が、所定の作業記号によって前記表示画面上の前記作業記号欄に入力され、メカニック等により、今回の整備の作業日aが、前記表示画面上の前記走行データ表示部に入力されると、前記月平均走行距離d/c又は前記平均月数c/dに基づき、前記CPUの制御により、前記第2のDBに格納された前記初度登録期日の初度登録年月又は前記作業日aの年月と、前記交換サイクル基準記号欄中のデータと、を加算して次回交換年月を算出し、前記算出された次回交換年月を前記表示画面上の前記使用期限欄に入力して前記格納手段に格納する。
【0021】
前記入力・修正処理では、例えば、メカニック等により、実際に今回実施された作業内容が所定の作業記号で、前記表示画面上の前記作業記号欄に入力されると共に、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が、前記表示画面上の前記数欄に入力されると、前記CPUの制御により、前記作業内容の作業記号と前記部品数あるいは作業数とを前記格納手段に格納し、メカニック等により、部品の劣化等を考慮して、前記表示画面に表示された前記使用期限欄の前記次回交換年月が修正されると、前記CPUの制御により、前記修正された次回交換年月を前記格納手段に格納する。
【0022】
その後、前記使用期限同期化処理では、前記CPUの制御により、前記使用期限欄を参照して今回の作業日において最初に使用期限の到来する又は使用期限を超過した作業項目を判定し、その使用期限月より所定の許容範囲期間の月数内に使用期限の到来する他の作業項目の作業日を繰り上げ又は繰り下げて同時に作業を実施し、且つ前記許容範囲期限内に法定点検期月があるときは前記使用期限月を繰り上げ又は繰り下げて前記法定点検期月において同時に作業を実施するための次回の最適入庫期限である次回入庫提案年月を選択して表示し、前記表示された次回入庫提案年月を前記格納手段に格納する。そして、例えば、前記格納された次回入庫提案年月が前記次回入庫提案カレンダに記入(マークアップ)される。
【0023】
又、前記使用期限欄演算処理では、前記交換サイクル基準記号欄に前記交換月数の交換サイクル基準記号が記載されているときには、その交換月数を加算し、前記交換サイクル基準記号欄に前記交換距離数の交換サイクル基準記号が記載されているときには、その交換距離数を前記平均月数c/dで乗算して交換月数に変換した後に加算し、前記交換サイクル基準記号欄に前記交換月数と前記交換距離数の交換サイクル基準記号が併記されているときには、前記交換月数と、前記交換距離数を月数に変換した変換交換月数との、いずれか小さい方を加算し、前記次回交換年月を算出しても良い。
【0024】
あるいは、前記使用期限同期化処理の後に、前記CPUの制御により、前記格納手段に格納された前記作業票のデータ上に、次回以降作成される前記作業票のデータを、前記作業記号欄及び前記数欄のみが露出するように順次ずらし、且つ最後尾の前記作業票のデータのみが全て露出するようにして時系列に重ねて過去、現在、未来の連続一覧表示の電子ファイルを作成し、前記格納手段に格納する電子ファイル作成処理を、行うようにしても良い。
【0025】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
(構成)
図1は本発明の実施形態を示す車歴カルテの概略の構成図、図2は図1の車歴カルテの詳細な構成図である。
【0026】
この車歴カルテ1は、例えば、プリンタによりカルテ用紙等に印字されたものであり、最上段に位置する第1の見出し部10と、この第1の見出し部10の下に配置された中段の第2の見出し部20と、この第2の見出し部20の下に配置された中段の整備(メンテナンス)項目表示部30と、この整備項目表示部30の下にミシン目等の分離線40により分離可能に配置された最下段の作業票50とで構成されている。
【0027】
最上段の第1の見出し部10は、横書きでそれぞれ表示される次回入庫提案カレンダ11、分類記号欄11a、及び顧客データ欄12を有している。
【0028】
カレンダ11は、次回入庫提案年月を表示(あるいは記入)するためのものであり、この左端に、横書きの分類記号欄11aが配置されている。分類記号欄11aは、車歴カルテ1を検索するためのものであり、ここには例えば、顧客名「顧客太郎」の頭文字「こ−か」が入力(あるいは記入)される。カレンダ11及び分類記号欄11aの下には、顧客データ欄12が配置されている。顧客データ欄12には、第1のDB(例えば、顧客管理DB)から読み出された顧客データが表示される。顧客データとしては、例えば、カルテ発行日、顧客コード、顧客名、顧客住所、車歴番号、電話番号等がある。
【0029】
第2の見出し部20は、第2のDB(例えば、車輌管理DB)から読み出された車輌データを横書きで表示するものである。車輌データとしては、車輌登録番号、車種(例えば、車名及び番号)、車輌型式、車台番号、初度登録期日、車令、入庫目的(例えば、12ヶ月点検)等がある。
【0030】
整備項目表示部30は、横書きの交換サイクル基準表31、縦書きの整備項目欄32、及び縦書きの上下2段の交換サイクル基準記号欄33を有している。
【0031】
交換サイクル基準表31は、整備項目表示部30の左側に配置され、自動車メーカ等により指定された交換月数及び交換距離数(単位1,000Km)が交換月数記号及び交換距離数記号(例えば、イ、ロ、ハ、ニ、・・・)により表示されている。この交換サイクル基準表31は、第3のDB(例えば、交換サイクル基準DB)から読み出されて表示される。
【0032】
整備項目欄32は、交換サイクル基準表31の右側に配置され、交換サイクル基準DBから読み出された複数の整備項目が縦書きで表示されている。複数の整備項目は、法定及び自動車メーカ等により指定されており、作業名(例えば、車検・定期点検の法定点検等)、及び複数の交換・整備の部品名(例えば、ブレーキ・フルード、ブレーキ・ライニング、・・・等)がある。その他、整備工場等において必要な整備項目(例えば、バックランプの取り替え、アライメント調整等)があれば追加でき、又、不要の項目は削除しても良い。
【0033】
上下2段の交換サイクル基準記号欄33は、整備項目欄32の下に配置され、各整備項目に対応する交換月数及び交換距離数(単位1,000Km)が交換月数記号及び交換距離数記号を用いて表示(例えば、上段に交換月数、下段に交換距離数が表示)される。これらの交換月数記号及び交換距離数記号は、交換サイクル基準DBから読み出されて表示される。
【0034】
作業票50は、横書きの走行データ表示部51、作業記号欄52、数欄53、縦書きの使用期限欄54、次回入庫作業項目提案欄55、及び横書きの次回入庫提案年月欄56を有している。
【0035】
走行データ表示部51は、作業票50の左上に配置され、作業日欄51a、走行距離欄51b、月数差欄51c、走行距離差欄51d、月数欄51e、月平均走行距離欄51f、燃料消費データ欄51g、及び対走行距離(燃費率)欄51hを有している。
【0036】
作業記号欄52は、交換サイクル基準記号欄33の下に配置され、入庫受付時にフロントにて作業指示された作業内容が上段に所定の作業記号(例えば、点検「チェック記号」、調整「A」、取り替え「×」、修理「△」、取付「○」等)で入力(記入)されると共に、メカニックにより実際に今回実施された作業内容が下段に所定の作業記号で入力(記入)される。数欄53は、作業欄52の下に配置され、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が入力(記入)される。
【0037】
使用期限欄54は、数欄53の下に配置され、初度登録年月(又は作業日aの年月)、及び交換サイクル基準記号欄33中の内容に基づき、次回交換年月が計算されて入力(記入)される。計算値は、交換部品の品質、使用者の運転状態、走行環境等の差異を考慮して修正入力することが可能となっている。
【0038】
次回入庫作業項目提案欄55は、使用期限欄54の下に配置され、この左側に、次回入庫提案年月欄56が配置されている。次回入庫作業項目提案欄55には、使用期限欄54を参照して所定の許容範囲期限内において到来期限の早いものが検索されて所定の作業記号が入力(記入)される。この作業記号の同期化処理により、次回の最適入庫期限(次回入庫提案月)が予測されて次回入庫提案年月欄56に入力(記入)される。この次回入庫提案月は、カレンダ11にマークアップされる(例えば、次回入庫提案年月に該当する欄を○で囲む)。
【0039】
この作業票50には、その他の入力(記入)欄として、例えば、その他作業名記入又は備考欄57、顧客個人情報欄58、顧客要望・クレーム欄59、及び担当者記名・署名欄60等が設けられている。その他作業名記入又は備考欄57は、定期交換部品以外の特殊な臨時作業(例えば、アライメント調整等)の記入欄であって、例えば、ペンタブレット液晶画面等を用いて手書き文字を入力することも可能である。顧客個人情報欄58には、性格、職業等が入力(記入)される。この場合、暗号や、象形文字で表示しても良い。
【0040】
前記の整備項目欄32、交換サイクル基準記号欄33、作業記号欄52、数欄53、使用期限欄54、及び次回入庫作業項目提案欄55により、作業歴欄が構成されている。この作業歴欄は、見やすくするために縦書きで表示され、この欄のデータが交換サイクル基準DBに格納される。
【0041】
図3は、本発明の実施形態で用いられる車歴カルテ作成装置の概略の構成図である。
【0042】
この車歴カルテ作成装置は、パソコン等のコンピュータシステム70で構成されている。コンピュータシステム70は、フロント等で操作されるシステムであり、信号伝送用のバス71を有している。バス71には、CPU72、主記憶装置73、補助記憶装置74、記憶手段(例えば、キーボード75、マウス76)、出力手段(例えば、ディスプレイ装置77、プリンタ78、入/出力(以下「I/O」という。)ポート79)、及び通信装置80等が接続されている。
【0043】
CPU72は、システム全体をプログラム制御する装置である。主記憶装置73は、プログラム格納用の読み出し専用メモリ(以下「ROM」という。)、及び車歴カルテ1の画面データを保持する画面データ保持手段73aを有するワーキングデータ格納用の随時読み書き可能なメモリ(以下「RAM」という。)等で構成されている。補助記憶装置74は、顧客管理DB74a−1、車輌管理DB74a−2、交換サイクル基準DB74a−3、及び格納手段(例えば、車輌別カルテDB)74a−4を有する車歴カルテマスタ74a等を格納する装置であり、ハードディスク(以下「HD」という。)、フロッピディスク(以下「FD」という。)、CD−ROM等で構成されている。
【0044】
車歴カルテマスタ74aを構成する顧客管理DB74a−1、車輌管理DB74a−2、交換サイクル基準DB74a−3、及び車輌別カルテDB74a−4の内、顧客管理DB74a−1には、車歴カルテ1中の顧客データ欄12の顧客データが格納されている。車輌管理DB74a−2には、車歴カルテ1中の第2の見出し部20における車輌データが格納されている。交換サイクル基準DB74a−3には、車歴カルテ1中の交換サイクル基準表31、作業歴欄(整備項目欄32、交換サイクル基準記号欄33、作業記号欄52、数欄53、使用期限欄54、次回入庫作業項目提案欄55)、及び走行データ表示部51のデータが格納されている。車輌別カルテDB74a−4には、例えば、車歴番号をキイ(鍵)としてアクセス可能な車輌別の車歴カルテ1のデータが格納される。
【0045】
整備現場において、メカニックがコンピュータ端末(例えば、携帯用ペンタブレット)90を用いて車歴カルテ1へ入力操作等を行うことも可能である。携帯用ペンタブレット90は、マイクロコンピュータ、主記憶装置、補助記憶装置、ディスプレイ装置、入力用ペン91等を有し、入力用ペン91を用いてディスプレイ装置の表示画面92上に手書きの文字、図形、署名等を入力できる機能を有している。このペンタブレット90に通信装置を取り付ければ、ローカルエリアネットワーク(LAN)等の有線や、PHS等の無線による伝送路を介して、コンピュータシステム70側の通信装置80と双方向のデータ伝送が行える。
【0046】
又、コンピュータシステム70側の通信装置80は、例えば、有線、無線、光等の伝送路を介して、インターネット等の通信回線100に接続され、この通信回線100に、車歴管理等を行う車歴センタ101が接続されている。車歴センタ101は、予め契約した多数の整備工場等の車歴管理等を行うためのコンピュータシステムを備え、通信回線100を介して多数の整備工場等と接続され、例えば、車歴カルテ1の顧客データ欄12中の車歴番号をキイとして、各修理工場等から送られてくる車歴カルテ1のデータを保存し、この保存したデータを要求に応じて他の整備工場や車歴センタ等へ配信する機能を有している。これにより、車歴センタ101と契約している多数の整備工場等において、ユーザはどの整備工場等においても同じような点検・整備サービスが受けられる。
【0047】
(車歴カルテ作成方法)
図4は、本発明の第1の実施形態を示す車歴カルテ作成方法のフローチャートである。図5(A)、(B)は、状態表示の記号化例を示す図であり、同図(A)は故障の状態、程度の表示と記号化例、及び同図(B)は顧客の性格の記号化例を示す図である。更に、図6は、図4中の電子ファイル作成処理S14の説明図である。これらの図4〜図6等を参照しつつ、図1及び図2の車歴カルテ作成方法を説明する。
【0048】
本実施形態の車歴カルテ作成方法では、車歴カルテ1の作成過程において、この車歴カルテ1と同一内容の作業指示書1A及び作業報告書1Bも同時に作成され、所定の処理に使用される。
【0049】
整備工場等において、点検・整備のために顧客が自動車を入庫すると、図4の入庫受付処理S1で受け付けられ、フロントがコンピュータシステム70を操作し、車歴カルテ表示処理S2が行われる。
【0050】
車歴カルテ表示処理S2では、フロントによるキーボード75の操作に応答して、CPU72の制御により画面データ保持手段73aから、車歴カルテ1のフォーマット(即ち、車歴カルテ1の枠等の書式データ)が読み出され、ディスプレイ装置77の表示画面に表示される。表示画面には、図1に示すような車歴カルテ1の第1の見出し部10、第2の読み出し部20、整備項目表示部30、及び作業票50が表示される。作業票50内の走行データ表示部51に設けられる作業日欄51a、走行距離欄51b、月数差欄51c、走行距離差欄51d、月数欄51e、月平均走行距離欄51f、燃料消費データ欄51g、及び対走行距離(燃費率)欄51hの書式データも、表示画面に表示される。次に、初回入庫か否かの判定処理S3へ進む。
【0051】
判定処理S3は、フロントで行われ、初回入庫のときにはDB作成処理S4へ進む。DB作成処理S4では、フロントが、キーボード75やマウス76を用いて、図2の顧客データ欄12に記載されたような顧客データと、第2の見出し部20に記載されたような車輌データとを、コンピュータシステム70に入力する。すると、CPU72の制御により、入力された顧客データが補助記憶装置74内の顧客管理DB74a−1に格納されると共に、入力された車輌データが補助記憶装置74内の車輌管理DB74a−2に格納され、次の見出し部読み出し処理S5へ進む。
【0052】
見出し部読み出し処理S5では、フロントの出力指示に基づいたCPU72の制御により、顧客管理DB74a−1から図1に示すような顧客データが読み出されると共に、車輌管理DB74a−2から図1に示すような車輌データが読み出される。読み出された顧客データ及び車輌データは、画面データ保持手段73aに保持された後、その顧客データが表示画面上の顧客データ欄12に表示されると共に、その車輌データが表示画面上の第2の見出し部20に表示され、次の整備項目表示部読み出し処理S6へ進む。
【0053】
整備項目表示部読み出し処理S6では、CPU72の制御により、交換サイクル基準DB74a−3から、車輌データ中の車種(車名、型式)に対応した交換サイクル基準表31、整備項目欄32、及び交換サイクル基準記号欄33のデータが読み出される。読み出された交換サイクル基準表31、整備項目欄32、及び交換サイクル基準記号欄33のデータは、画面データ保持手段73aに保持され、表示画面上の整備項目表示部30に表示された後、走行データ表示部入力・演算処理S8へ進む。
【0054】
一方、判定処理S2において、2回目の入庫のときには、既に初回の入庫時に車輌別カルテDB74a−4が作成されているので、処理S4〜S6に代えて、車輌別カルテDB読み出し処理S7が行われる。この処理S7では、CPU72の制御により、車輌別カルテDB74a−4から第1、第2の見出し部10,20及び整備項目表示部30のデータが読み出され、表示画面に表示された後、走行データ表示部入力・演算処理S8へ進む。
【0055】
走行データ表示部入力・演算処理S8では、フロントがキーボード75により、走行データ表示部51の走行距離欄51bに、前回の入庫日から今回の入庫日までの走行距離b(例えば、6,000、単位Km)を計算し、燃料消費データ欄51gに、前回の入庫日から今回の入庫日までの燃料消費量L(例えば、0.5、単位10リットル)を入力すると、その走行距離b及び燃料消費量Lが画面データ保持手段73aに保持される。画面データ保持手段73aには、走行データ表示部51の月数差欄51c、走行距離差欄51d、月数欄51e、月平均走行距離欄51f、及び対走行距離欄51hに対応して、予め所定の演算式が記憶されているので、CPU72の制御により、各欄51c,51d,51e,51f,51hの演算が行われる。演算結果は、画面データ保持手段73aに保持され、表示画面上の各欄51c,51d,51e,51f,51hに表示される。
【0056】
即ち、月数差欄51cでは、前回の入庫日から今回の入庫日までの月数差c(例えば、12)が算出されて表示される。但し、1年未満のときは1年以上前の回との差cが求められる。走行距離差欄51dでは、走行距離bを単位1,000Kmで四捨五入した走行距離d(例えば、6)が算出されて表示される。但し、1年未満のときは1年以上前の回との差dが求められる。月数欄51eでは、月数差cを走行距離dで除算し、四捨五入して算出した走行距離d(単位1,000Km)当たりの月数c/d(例えば、2)が表示される。月平均走行距離欄51fでは、走行距離dを月数差cで除算し、四捨五入して算出された月平均走行距離d/c(例えば、0.5、単位1,000Km)が表示される。対走行距離欄51hでは、燃料1リットル当たりの走行距離d/L(例えば、12.0、単位Km)が算出されて表示される。
【0057】
これらの欄51c,51d,51e,51f,51hの数値は、第2の見出し部20内の車令(例えば、05年/11ヶ月)と共に、故障原因の推定や、部品交換期限等の計算やその修正計算(微調整)の重要なデータになる。特に、この走行データ表示部51の内容から、入庫状況や走行状態の変化等を読み取ることができるので、点検・整備の際の判断の手助けとなる。更に、顧客の納得できる説明資料として、又は車の買い替え時期の判定等、その利用価値が非常に大きい。
【0058】
なお、前回の入庫日から今回の入庫日までの燃料消費量Lが不明のときには、燃料消費データ欄51gにデータを入力しなくても良い。
【0059】
このような走行データ表示部入力・演算処理S8が終わると、キーボード75やマウス76を用いた格納指示等に応答して、CPU72の制御により、画面データ保持手段73に保持された図2の車歴カルテデータが、車輌別カルテDB74a−4に格納された後、次の印字処理S9へ進む。
【0060】
印字処理S9では、フロントがキーボード75やマウス76を用いて印刷指示を行う。すると、CPU72の制御により、車輌別カルテDB74a−4から車歴カルテデータが読み出されて画面データ保持手段73aへ転送され、表示画面上の車歴カルテ1と、この車歴カルテ1と同一内容の作業指示書1A及び作業報告書1Bとが、プリンタ78でカルテ用紙に印字される。
【0061】
フロントは、印字された作業指示書1Aを参照し、顧客に対して車輌状態について問診すると共に、入庫車を目視して故障個所(症状)等を点検する。そして、メカニックに対する作業指示のために、ペン(例えば、青色ペン)を用いて手書きで、印字された車歴カルテ1及び作業指示書1Aにおける作業記号欄52内の上段に、作業内容を所定の作業記号(例えば、チェック記号、×等)で記入する。追加の整備項目(例えば、バックランプの取り替え)があれば、手書きで整備項目欄32に記入する。この印字された作業指示書1Aに基づき、例えば、概算見積書を発行して顧客の承認を得る。
【0062】
次に、点検・整備作業処理S10において、メカニックは、印字された車歴カルテ1及び作業指示書1Aを参照し、点検・整備作業を実施する。追加作業があれば、例えば、再見積書を発行し、予め顧客の承認を得た上で実施する。
【0063】
その後、記帳処理S11において、メカニックは、実施内容及び次回整備項目と年月を判断し、ペン(例えば、赤色ペン)を用いて手書きで、車歴カルテ1及び作業報告書1Bに追加記入又は修正する。
【0064】
即ち、メカニックは、印字された車歴カルテ1及び作業報告書1Bの作業日欄51aに作業日a(例えば、2002年/11月/30日)を記入する。実際に今回実施した作業内容を所定の作業記号で、作業記号欄52内の下段に記入すると共に、部品数あるいは作業数を、数欄53に記入する。更に、初度登録期日の初度登録年月(例えば、2001年/12月)又は前回作業日aの年月(例えば、2002年/11月)と、交換サイクル基準記号欄33中のデータとを加算し、この加算値に車輌状態を考慮した修正を加えて次回交換年月を算出し、使用期限欄54に縦書きで記入する。
【0065】
更に、メカニックは、使用期限欄54を参照して同期化処理を行う。同期化処理とは、ある時点において、最初に使用期限の到来する又は使用期限を超過した項目(部品)を判定し、その使用期限月Mより一定の許容範囲期間(月数)内に、使用期限の到来する他の項目(部品)の作業日を繰り上げ又は繰り下げて、同時に作業を実施することである。但し、その許容範囲期限内に法定点検期月M’があるときは、使用期限月Mを繰り上げ又は繰り下げて法定点検期月M’において同時に作業を実施する。
【0066】
このような同期化処理により、最適次回入庫作業項目群を算出し、この算出結果を作業記号を用いて次回入庫作業項目提案欄55に記入した後、次回入庫提案月(例えば、2003年5月)を次回入庫提案年月欄56に記入する。記入された次回入庫提案月2003年5月は、カレンダ11にマークアップする(例えば、カレンダ11の該当する個所に赤ペン等で○を付ける)。
【0067】
その他、特記すべき事項等があれば、記入の簡便化や秘密保持等のために、必要に応じて図5のような記号を使い、赤ペン等を用いて手書きで図2の車歴カルテ1及び作業報告書1Bに記入する。例えば、特記すべき点検・整備事項があれば、その他作業名記入又は備考欄57に、点検事項57a(例えば、ナックル、かじ取り、車輪の旋回動作点検)や、故障事項57b(例えば、ブレーキディスクキャバリーに亀裂、及びその亀裂状態図)等を記入する。顧客の性格や職業等で記載すべき事項があれば、顧客個人情報欄58に記入する。顧客の要望(例えば、ハンドルが重い)やクレームがあれば、顧客要望・クレーム欄59に記入する。又、メカニックの自発性や責任感を向上させるために、メカニック名(例えば、整備大介)を手書きで担当者記名・署名欄60に記入することが望ましい。
【0068】
このような記帳処理S11が行われた後、作業報告書1Bに基づきフロントにて、たとえば、指定整備記録簿等の法定帳票や、納品書、請求書等の伝票が発行されると共に、車歴カルテ1に基づきフロントにて、入力処理S12が行われる。
【0069】
入力処理S12では、車歴カルテ1の手書きで記入された文字、数字、記号部分が、キーボード75やマウス76を用いたフロントの入力操作により、コンピュータシステム70に入力される。車歴カルテ1の手書きで記入された図形部分は、例えば、I/Oポート79に接続された図示しないスキャナを用いた入力操作により、コンピュータシステム70に入力される。入力されたデータは、CPU72の制御によって画面データ保持手段73aに保持された後、車輌別カルテDB74a−4に格納される。又、手書きで記入された文字や図形等は、例えば、I/Oポート79に接続された図示しない光学式文字読み取り装置(以下「OCR」という。)により、コンピュータシステムに入力しても良い。
【0070】
このような図4の入力処理S12が行われた後、電子ファイル作成の有無の判定処理S13へ進み、コンピュータシステム70を用いて車輌別の車歴カルテファイルを作成するか否かの判定が行われる。フロントがキーボード75やマウス76を用いて電子ファイル作成指示を行うと、CPU72の制御により、電子ファイル作成処理S14へ進む。
【0071】
電子ファイル作成処理S14では、図6に示すように、初回入庫時の入力済車歴カルテ1のデータが車輌別カルテDB74a−4に格納されていると、2回目入庫時の入力済車歴カルテ1−1のデータは、CPU72の制御により、作業票50−1のデータ部分のみが切り取られ、この上端部の作業記号欄52−1のデータが、初回の入力済車歴カルテ1の使用期限欄54のデータを下から覆うように、車輌別カルテDB74a−4に格納される。同様に、3回目入庫時以降についても、作業票50−2,・・・のデータ部分のみが切り取られ、この上端の作業記号欄52−2,・・・のデータが、前回の入力済車歴カルテ1−1の使用期限欄54−1を下から覆うように、車輌別カルテDB74a−4に順に格納されて行く。最後尾の作業票50−nのデータは、この全てが露出するように車輌別カルテDB74a−4に格納される。
【0072】
電子ファイル作成処理S14の終了後、キーボード75やマウス76を用いて表示操作をすると、CPU72の制御により、車輌別カルテDB74a−4に格納された初回の入力済車歴カルテ1、及び2回目以降の作業票50−1,50−2,・・・が読み出され、それらがずれて重なり、且つ最後尾の作業票50−nについては全てが見られるように、表示画面に過去、現在、未来が連続して一覧表示される。各作業票50,50−1,50−2,・・・は、表示画面上を上下にスクロールすることにより、全体を連続して見ることができる。この際、例えば、第2の見出し部20をキイ(key)として車輌カルテ1,1−1,・・・を検索し、表示された車歴カルテ1,1−1,・・・のうちの特定の車歴カルテ(例えば、1−1)の作業票1−1を指示したとき、この作業票1−1が最後尾となって表示される。又、車輌別カルテDB74a−4は、通信装置80を介して車歴センタ101との間で、データの送受信が行える。
【0073】
一方、判定処理S13で電子ファイルを作成しないと判定されたとき、又は電子ファイル作成処理S14が終わると、判定処理S15へ進み、紙ファイルを作成するか否かの判定が行われる。紙ファイルを作成するときには、後述するマニアル(手書き)での車歴カルテ台帳作成処理S16が行われる。この処理S16あるいは前記電子ファイル作成処理S14に関連して、例えば、入庫案内のための次回の提案書や、ダイレクトメール(以下「DM」という。)等が発行される。これらの処理が終わるか、あるいは判定処理S15で紙ファイルを作成しないと判定されたときには、車歴カルテ作成方法の処理が終了する。
【0074】
(効果)
この第1の実施形態では、次の(1)、(2)のような効果がある。
【0075】
(1) 部品別の過去、現在、未来の整備データを、連続して一覧視認できる車歴カルテ1、及びこれを用いた電子ファイルあるいは車歴カルテ台帳200を簡便的確に作成できる。特に、作成される車歴カルテ1には、きめ細かな診断と調整が付加されて、過不足のない顧客の納得し得る作業結果が記入されるので、顧客管理がし易く、入庫促進を図ることが可能になる。
【0076】
(2) 図4の記帳処理S11では、メカニックが点検・整備結果を手書きで記入や修正を行うので、コンピュータシステム70の持つ高度な処理機能に、コンピュータシステム70の及ばない、人間のみがなし得るきめ細かな診断と調整を付加した車歴カルテ1を作成できる。しかも、コンピュータを導入していない整備工場等や、コンピュータを導入していても、単純な売上処理にしか利用していない多くの修理工場等でも手軽に採用でき、コンピュータシステム70のみに依存しない手書き入力によるマニュアル処理と自筆署名により、担当者の責任感の向上と技術能力の進歩を図ることが期待できる。
【0077】
[第2の実施形態]
(構成)
本発明の第2の実施形態の車歴カルテ作成方法では、第1の実施形態で説明した図3の車歴カルテ作成装置を用いて、図1及び図2の車歴カルテ1が作成される。
【0078】
(車歴カルテ作成方法)
図7は、本発明の第2の実施形態を示す車歴カルテ作成方法のフローチャートであり、第1の実施形態を示す図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。図8は、図7中の使用期限同期化処理S23のフローチャートである。
【0079】
この車歴カルテ作成方法では、図4の処理S1〜S8と同様の処理が行われた後、使用期限欄演算処理S20が行われる。
【0080】
使用期限欄演算処理S20では、CPU72の制御により、次式(1)に従い、第2の見出し部20中の初度登録年月(例えば、2001年/12月)又は作業日欄51a中の作業日aの年月(例えば、2002年/11月)と、交換サイクル基準記号欄33中の内容とが加算され、次回交換年月が算出される。
初度登録年月(又は前回作業日aの年月)+交換サイクル基準記号欄中の内容 ・・・(1)
【0081】
ここで、交換基準記号欄33に交換月数の交換サイクル基準記号(例えば、イ、・・・ヌ中の1つ)が記載されているときには、その交換月数が加算される。交換サイクル基準記号欄33に交換距離数の交換サイクル基準記号(例えば、ル・・・ケ中の1つ)が記載されているときには、その交換距離数を月平均走行距離欄51f中の月平均距離数d/c(例えば、0.5)で除算して交換月数に換算(変換)した後に加算される。交換サイクル基準記号欄33に交換月数と交換距離数の交換基準記号が併記されているときには、交換月数と変換交換月数(交換距離数を月数に変換したもの)のいずれか小さい方が加算される。
【0082】
このようにして算出された次回交換年月は、CPU72の制御により、画面データ保持手段73aに保持され、表示画面上の使用期限欄54に縦書きで表示される。フロントは、例えば、キーボード75やマウス76を用いて印刷指示を行うと、表示画面上の車歴カルテ1と同一内容の作業指示書1Aがプリンタ78でカルテ用紙に印字される。この作業指示書1Aに基づき、例えば、概算見積書を発行して顧客の承認を得る。なお、フロントは、作業指示書1Aを印字せずに、表示画面上の車歴カルテ1を参照し、概算見積書を発行して顧客の承認を得るようにしても良い。次に、点検・整備作業処理S21へ進む。
【0083】
点検・整備作業処理S21では、例えば、作業現場においてメカニックがペンタブレット90の表示画面92上の車歴カルテ1を参照し、又は印字された車歴カルテ1を参照し、点検・修理作業を実施する。追加作業があれば、例えば、再見積書を発行し、予め顧客の承認を得た上で実施する。そして、メカニックは、例えばペンタブレット90を用いて入力・修正処理S22を行う。
【0084】
即ち、ペンタブレット90には、コンピュータシステム70の通信装置80あるいはFD等の記憶媒体を介して、図7の処理S1〜S8及びS20のデータが転送されている。そこでメカニックは、実際に実施した作業内容を、ペンタブレット90の表示画面92上の作業記号欄52内の下段に、ペン91を用いて所定の作業記号で手書き入力すると共に、実際に実施した部品数あるいは作業数を、画面92上の数欄53にペン91を用いて手書き入力する。入力されたデータは、ペンタブレット90内のCPUの制御により、記憶手段に記憶される。
【0085】
更に、メカニックは、交換部品の品質(例えば、中古部品)や、使用者の運転状態(例えば、厳しい使用状態のシビアコンディション、通常の使用状態のノーマルコンディション)、走行環境等による車輌状態の差異を考慮して、表示画面92に表示された使用期限欄54の次回交換年月を、ペン91を用いて手書きで修正する。修正の際には、期日の接近した点検交換日を組み合わせて入庫回数を減らし、顧客の負担を軽くするよう配慮することが望ましい。このようにして修正されたデータは、ペンタブレット90内の記憶手段に記憶され、次の使用期限同期化処理S23へ進む。
【0086】
使用期限同期化処理S23では、ペンタブレット90内のCPU72の制御により、図8に示すような同期化処理が行われる。同期化処理では、今回の作業日aにおいて、最初に使用期限の到来する又は使用期限を超過した項目(部品)を判定し、その使用期限月Mより一定の許容範囲期間(月数)内に、使用期限の到来する他の項目(部品)の作業日を繰り上げ又は繰り下げて、同時に作業を実施する。但し、その許容範囲期限内に法定点検期月M’があるときは、使用期限月Mを繰り上げ又は繰り下げて法定点検期月M’において同時に作業を実施する。作業日の繰り上げ又は繰り下げは、許容範囲期間内においてキーボードやペンタブレット等により自由に修正が可能である。
【0087】
即ち、図8の同期化処理において、先ず、処理S30では、メカニックがペン91を用いて許容範囲期間の繰り上げ幅T1(例えば、2003年5月)及び繰り下げ幅T2(例えば、2003年1月)をペンタブレット90の表示画面92に入力する。定数の場合(例えば、2003年1月〜12月)は、入力が不要である。
【0088】
次に、処理S31では、表示画面92上の使用期限欄54において最近の到来期限のものR(例えば、2003年3月、5月、11月、12月)が検索され、更に処理S32において、繰り上げ幅T1内の到来期限の早いものもの(例えば、3月、5月)が検索され、次回入庫作業項目提案欄55にチェック記号が記入されると共に、この記入データがペンタブレット90内の記憶手段に記憶される。
【0089】
処理S33では、繰り上げ幅T1内(即ち、記入されたチェック記号中)に、法定点検月L(例えば、車検月2004年12月、定期点検月2003年11月)があるか否かが判定される。法定点検月Lがあれば、処理S34において、その法定点検月Lが次回の最適入庫期限である次回入庫提案年月として選択される。法定点検月Lがなければ、処理S35において、その法定点検月Lに最も近い到来期限のRが次回入庫提案年月として選択される。ステップS34,S35の処理の後、ステップ36へ進む。
【0090】
ステップS36では、繰り下げ、繰り上げ幅T2,T1内のものを含めて同時に作業を実施(提案)するものが選択される。。図2の例では、法定点検月Lとして定期点検月が2003年11月であり、繰り上げ幅T1内にないので、この定期点検月2003年11月に最も近い到来期限2003年5月のものが、次回入庫提案月として選択される。選択された次回入庫提案月2003年5月が、次回入庫提案年月欄56に記入されると共に、この記入データがペンタブレット90内の記憶手段に記憶される。
【0091】
図8の同期化処理において、処理S30の幅T1,T2は、例えば、顧客の予算に応じて増減することが望ましい。同期化処理は、顧客の立場からは、入庫回数(時間)を減らして料金の合計金額を節減する効果があり、修理工場等の立場からは、脱着、整備時間、事務処理費用を節減する効果が大きい。但し、点検・修理の信頼性の点から、幅T1,T2の増減幅は10%以内にとどめるべきである。
【0092】
次回入庫提案年月欄56に記入された次回入庫提案月2003年5月は、ペン91を用いた手書き入力により、あるいはペンタブレット90内のCPUの制御により、表示画面92上のカレンダ11にマークアップされる(例えば、カレンダ11の該当する個所に赤色等で○が付けられる)。マークアップされたデータは、ペンタブレット90内の記憶手段に記憶される。
【0093】
その他、第1の実施形態と同様に、特記すべき事項等があれば、必要に応じて図5のような記号を使い、ペン91を用いて手書きで、表示画面92上のその他作業名記入又は備考欄57、顧客個人情報欄58、あるいは顧客要望・クレーム欄59に記入すると共に、担当者記名・署名欄60に担当者名を記入する。これらの記入データは、ペンタブレット90内の記憶手段に記憶される。なお、図5のような記号や、故障事項57bに図示する亀裂状態図等は、予めペンタブレット90内の記憶手段に記憶しておき、それをメカニックが選択するようにすれば、入力操作が容易になる。
【0094】
これらのペンタブレット90に記憶された車歴カルテ1のデータは、FDあるいは通信装置80を介してコンピュータシステム70へ転送され、CPU72の制御によって画面データ保持手段73aに保持された後、車輌別カルテDB74a−4に格納される。フロントでは、例えば、ディスプレイ装置77の表示画面上に表示した車歴カルテ1に基づき、あるいはその車歴カルテ1と同一内容の印字した作業報告書1Bに基づき、指定整備記録簿等の法定帳票や、納品書、請求書等の伝票を発行する。
【0095】
このような処理が行われた後、第1の実施形態と同様にして、図7の電子ファイル作成の有無の判定処理S13から車歴カルテ台帳作成処理S16までの処理が適宜行われ、車歴カルテ作成方法の処理が終了する。
【0096】
(効果)
この第2の実施形態では、次の(1)〜(3)のような効果がある。
【0097】
(1) 顧客管理DB74a−1、車輌管理DB74a−2、交換サイクル基準DB74a−3、及び車輌別カルテDB74a−4のデータを用いたCPU72の制御により、第1、第2の見出し部10,20、整備項目表示部30、及び作業票50に、自動的に入力され、処理S22において、ペンタブレット90を用いて入力データの修正をマニュアルで行うので、電子ファイル作成のための入力作業が簡易化され、効率良く車歴カルテ1を作成できる。
【0098】
(2) 処理S14で作成された電子ファイルを、フロントがディスプレイ装置77の表示画面上に開き、あるいはメカニックがペンタブレット90の表示画面92上に開き、縦方向にスクロールすれば、部品毎に過去、現在、未来の車歴カルテ1,1−1,1−2,・・・の整備データを、連続して一覧視認できる。これにより、点検・整備の合理化を図ることができると共に、顧客管理の容易化によって入庫促進を図ることが可能になる。
【0099】
(3) 車輌別カルテDB74a−4に格納された車歴カルテデータは、例えば、車歴番号をキイとし、通信回線100を介して車歴センタ101等へ転送して格納できる。そのため、他の整備工場等のコンピュータシステム70では、車歴番号をキイとして、車歴センタ101等から顧客別の車歴カルテデータを受信して該コンピュータシステム70にダウンロードできる。これにより、車歴センタ101等と契約している多数の整備工場等において、ユーザはどの整備工場等においても同じような点検・整備サービスを受けることができる。
【0100】
[第3の実施形態]
(車歴カルテ台帳の作成方法例)
図9は、本発明の第3の実施形態である車歴カルテ台帳の作成方法例を示す台紙の正面の斜視図、図10は、図9の台紙を用いて作成した車歴カルテ台帳の正面の斜視図、図11は、図10の車歴カルテ台帳の背面図、図12は、図10の車歴カルテ台帳の正面の一部を切り欠いた斜視図である。図13は、図10の車歴カルテ台帳を収納するための保管函の構成例を示す斜視図である。
【0101】
図10に示す車歴カルテ台帳200は、図4や図7の車歴カルテ台帳作成処理S16においてマニアルで作成されるものであり、図9に示す2つ折りの台紙210が使用される。2つ折りの台紙210は、やや厚手の用紙が表紙211と裏紙212とに、これらの上端が若干齟齬するように折り畳まれている。表紙211及び裏紙212の内側の両端付近、及び表紙211の外側上端の両端付近には、車歴カルテ貼着用の例えば両面接着テープ213,214が貼られている。又、表紙211及び裏紙212の内側の所定位置(例えば、右端部付近等)には、顧客管理等を行うための記入欄215が設けられている。
【0102】
初回入庫時の車歴カルテ1は、図10に示すように、第2の見出し部20が表紙211の内側の上端に位置するように接着テープ213,214で貼着され、第1の見出し部10が表紙211の裏側に折られて接着テープ213,214で貼着される。2回目入庫時以降の車歴カルテ1−1,1−2,・・・は、図12に示すように、作業票50−1,50−2,・・・が切り離され、作業記号欄52−1,52−2,・・・及び数欄53−1,53−2,・・・のみが露出するように順次ずらして時系列に接着テープ213,214で貼着される。
【0103】
このようにして作成された車歴カルテ台帳210において、顧客名、次回入庫提案年月等は、表紙211の裏側上端に位置する第1の見出し部10で検索でき、車輌登録番号、車台番号等は、表紙211の内側上端に位置する第2の見出し部20で検索できる。そのため、図13に示すように、複数枚の車歴カルテ台帳210,・・・を収納する保管函300には、この開口端両側に、見出し部露出用の切り欠き部301を設けておけば、車歴カルテ台帳210,・・・の見出し部10,20,・・・が外部から見えるので、検索がし易くなる。
【0104】
例えば、顧客に次回入庫提案書等を送付したら、必ずコール(連絡)し、車歴カルテ台帳210,・・・の内側の記入欄215に、その結果をコール符号を付けて順次、追記しておけば、顧客管理が容易になる。
【0105】
(効果)
この第3の実施形態では、次の(1)、(2)のような効果がある。
【0106】
(1) 車歴カルテ1,1−1,1−2,・・・を時系列に台紙210に貼着するだけで、車歴カルテ台帳200を簡単に作成できる。しかも、作成された車歴カルテ台帳200の車歴カルテ1,1−1,1−2,・・・を縦方向に開けば、部品別の過去、現在、未来の整備データを、連続して一覧視認できる。これにより、低コストで、点検・整備の合理化を図ることができると共に、顧客管理の容易化によって入庫促進を図ることが可能になる。
【0107】
(2) 車歴カルテ台帳200の開口端側における表裏両面に第1、第2の見出し部10,20が貼着されているので、保管函300等に収納したときに、検索が容易である。
【0108】
[利用形態]
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形や利用形態が可能である。その変形や利用形態としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
【0109】
(a) 図1、図2の車歴カルテ1において、第1と第2の見出し部10,20の配置状態を、上下逆にしても、上記実施形態とほぼ同様の作用、効果が得られる。又、第1、第2の見出し部10,20、整備項目表示部30、及び作業票50の記載内容は、使用目的に応じて、図示以外の種々の内容に変更できる。
【0110】
(b) 図1、図2において、給油代金の決済やポイントセール等に使用されるメモリ付きのICカード(集積回路カード)に、日付、燃料、オイル等の使用量、及び走行距離情報を記憶しておく。そして、ICカードの記憶情報をコンピュータシステム70で読み取り、該コンピュータシステム70により、指定された期間内の燃料使用量合計、走行距離(Km)、経過月数を計算して、燃料1リットル当たりの走行距離(Km)、走行距離(Km)当たりの燃料及びオイル交換等の履歴データを、走行状況表示部51に入力する構成にしても良い。
【0111】
(c) 図3のコンピュータシステム70は、他の構成に変更しても良い。例えば、画面データ保持手段73aは、主記憶装置73の外部に設けたり、あるいはディスプレイ装置77の内部に設けても良い。又、携帯用ペンタブレット90は、作業現場での持ち運びに便利であるが、これに代えて、あるいはこれと共に、他の携帯用又は固定用の整備現場用端末を用いても良い。
【0112】
(d) 図4、図7、図8の処理内容や処理手順は、作成する車歴カルテの内容の変更等に応じて、他の処理内容や処理手順に変更しても良い。
【0113】
(e) 図9〜図12の車歴カルテ台帳200や、図13の保管函300は、他の形態のものに変更しても良い。
【0114】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のうちの請求項1〜3に係る発明によれば、過去、現在、未来の整備データを、部品別に連続して一覧視認できる車歴カルテ、及びこれを用いた電子ファイルあるいは車歴カルテ台帳を簡易的確に作成できる。特に、作成される車歴カルテには、きめ細かな診断と調整が付加されて、過不足のない顧客の納得し得る作業結果が記入されるので、顧客管理がし易く、入庫促進を図ることが可能になる。
【0115】
印字処理により印字された車歴カルテデータに、例えば、メカニック等が点検・整備結果を手書きで記入や修正を行う場合には、コンピュータシステムの持つ高度な処理機能に、コンピュータシステムの及ばない、人間のみがなし得るきめ細かな診断と調整を付加した車歴カルテを作成できる。しかも、コンピュータを導入していない整備工場等や、コンピュータを導入していても、単純な売上処理にしか利用していない多くの修理工場等でも手軽に採用でき、例えば、コンピュータシステムのみに依存しない手書き入力によるマニュアル処理と自筆署名により、担当者の責任感の向上と技術能力の進歩を図ることが期待できる。
【0116】
本発明のうちの請求項4〜6に係る発明によれば、第1、第2、第3のDB、及び格納手段のデータを用いたCPUの制御により、第1、第2の見出し部、整備項目表示部、及び作業票に、自動的に入力され、入力・修正処理において、例えば、ペンタブレット等を用いて入力データの修正をマニュアルで行う場合、電子ファイル作成のための入力作業が簡易化され、効率良く車歴カルテを作成できる。
【0117】
電子ファイル作成処理で作成された電子ファイルを、例えば、フロント等がディスプレイ装置の表示画面上に開き、あるいはメカニック等がペンタブレット等の表示画面上に開き、時系列方向にスクロールすれば、部品別に過去、現在、未来の整備データを連続して一覧視認できる。これにより、点検・整備の合理化を図ることができると共に、顧客管理の容易化によって入庫促進を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す車歴カルテの概略の構成図である。
【図2】図1の車歴カルテの詳細な構成図である。
【図3】本発明の実施形態を示す車歴カルテ作成装置の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す車歴カルテ作成方法のフローチャートである。
【図5】状態表示の記号化例を示す図である。
【図6】図4中の電子ファイル作成処理の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す車歴カルテ作成方法のフローチャートである。
【図8】図7中の使用期限同期化処理のフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態を示す車歴カルテ台帳作成方法に用いられる台紙の正面斜視図である。
【図10】図9の台紙を用いた車歴カルテ台帳の正面斜視図である。
【図11】図10の車歴カルテ台帳の背面図である。
【図12】図10の車歴カルテ台帳の一部を切り欠いた正面斜視図である。
【図13】図10の車歴カルテ台帳の保管函を示す構成図である。
【符号の説明】
70 コンピュータシステム
72 CPU
73a 画面データ保持手段
74a 車歴カルテマスタ
74a−1 顧客管理DB
74a−2 車輌管理DB
74a−3 交換サイクル基準DB
74a−4 車輌別カルテDB
75 キーボード
76 マウス
77 ディスプレイ装置
78 プリンタ
90 ペンタブレット
S2 車歴カルテ表示処理
S5 見出し部読み出し処理
S6 整備項目表示部読み出し処理
S8 走行データ表示部入力・演算処理
S9 印字処理
S12 入力処理
S14 電子ファイル作成処理
S16 車歴カルテ台帳作成処理
S20 使用期限欄演算処理
S22 入力・修正処理
S23 使用期限同期化処理
Claims (6)
- 顧客名を含めた顧客データが格納された第1のデータベースと、
車輌登録番号、及び車種を含む車輌データが格納された第2のデータベースと、
次回入庫提案カレンダ及び顧客データ欄を有する第1の見出し部と、前記第1の見出し部の下又は上に配置され、車輌データを表示する第2の見出し部と、前記第2又は第1の見出し部の下に配置され、交換サイクル基準表、整備項目欄、及び前記整備項目欄の下に配置された交換サイクル基準記号欄を有する整備項目表示部と、前記整備項目表示部の下に分離可能に配置され、走行データ表示部、前記交換サイクル基準記号欄の下に配置された作業記号欄と数欄、前記作業記号欄と数欄の下に配置された使用期限欄、及び次回入庫作業項目提案欄を有する作業票と、を備えた車歴カルテのうちの、前記交換サイクル基準表、前記整備項目欄、前記交換サイクル基準記号欄、及び前記走行データ表示部のデータが格納された第3のデータベースと、
車輌別の電子車歴カルテデータを格納する格納手段と、
データの入力又は検索を行う入力手段と、
データを表示するディスプレイ装置と、
プリンタと、
システム全体をプログラム制御する中央処理装置と、
を備えたコンピュータシステムを用いて、車歴カルテを作成する車歴カルテ作成方法であって、
前記入力手段の指示に応答して、前記中央処理装置の制御により、前記車歴カルテのフォーマットを前記ディスプレイ装置の表示画面に表示する車歴カルテ表示処理と、
前記中央処理装置の制御により、前記第1のデータベースから前記顧客データを読み出して前記表示画面上の前記第1の見出し部に表示すると共に、前記第2のデータベースから前記車輌データを読み出して前記表示画面上の前記第2の見出し部に表示する見出し部読み出し処理と、
前記中央処理装置の制御により、前記第3のデータベースから、前記車輌データ中の車種に対応した前記交換サイクル基準表、前記整備項目欄、及び前記交換サイクル基準記号欄のデータを読み出して、前記表示画面上の前記整備項目表示部に表示する整備項目表示部読み出し処理と、
今回の入庫日までの走行距離bが、前記表示画面上の前記作業票内の前記走行データ表示部に入力されると、前記中央処理装置の制御により、所定の走行データ表示値を算出して、前記表示画面上の前記走行データ表示部に表示する走行データ表示部入力・演算処理と、
前記入力手段の指示に応答して、前記中央処理装置の制御により、前記表示画面上の電子車歴カルテデータを前記格納手段に格納すると共に、前記表示画面上の電子車歴カルテデータの全部又は一部を前記プリンタにより、前記電子車歴カルテデータ表示画面と同一ファイル形成のカルテ用紙に印字する印字処理と、
を行うことを特徴とする車歴カルテ作成方法。 - 請求項1記載の車歴カルテ作成方法において、
前記印字処理により印字されたカルテ用紙における作業票内の走行データ表示部、作業記号欄、数欄、使用期限欄、及び次回入庫作業項目提案欄のうちの、前記作業記号欄内の上段に、入庫受付時に作業指示された作業内容が所定の作業記号で入力され、前記走行データ表示部に、今回整備の作業日aが入力され、前記作業記号欄内の下段に、実際に今回実施された作業内容が所定の作業記号で入力され、前記数欄に、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が入力され、前記使用期限欄に、算出された次回交換年月が入力され、前記次回入庫作業項目提案欄に、算出された最適次回入庫作業項目群が印字されると、
前記カルテ用紙に、次回以降作成される前記作業票を、前記作業記号欄及び前記数欄のみが露出するように順次ずらし、時系列に重ねて部品別の過去、現在、未来一覧表示車歴カルテ台帳を作成する車歴カルテ台帳作成処理を、
行うことを特徴とする車歴カルテ作成方法。 - 請求項1記載の車歴カルテ作成方法において、
前記印字処理により印字されたカルテ用紙における作業票内の走行データ表示部、作業記号欄、数欄、使用期限欄、及び次回入庫作業項目提案欄のうちの、前記作業記号欄に、入庫受付時に作業指示された作業内容が所定の作業記号で入力され、前記走行データ表示部に、今回整備の作業日aが入力され、前記作業記号欄内の下段に、実際に今回実施された作業内容が所定の作業記号で入力され、前記数欄に、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が入力され、前記使用期限欄に、算出された次回交換年月が入力され、前記次回入庫作業項目提案欄に、算出された最適次回入庫作業項目群が入力されると、
前記走行データ表示部、前記作業記号欄、前記数欄、前記使用期限欄、及び前記次回入庫作業項目提案欄への入力データを、前記格納手段に格納する入力処理と、
前記中央処理装置の制御により、前記格納手段に格納された前記作業票のデータ上に、次回以降作成される前記作業票のデータを、前記作業記号欄及び前記数欄のみが露出するように順次ずらし、時系列に重ねて一覧表示の電子ファイルを作成し、前記格納手段に格納する電子ファイル作成処理と、
を行うことを特徴とする車歴カルテ作成方法。 - 顧客名を含めた顧客データが格納された第1のデータベースと、
車輌登録番号、車種、初度登録期日、及び車令を含む車輌データが格納された第2のデータベースと、
次回入庫提案カレンダ及び顧客データ欄を有する第1の見出し部と、前記第1の見出し部の下又は上に配置され、車輌データを表示する第2の見出し部と、前記第2又は第1の見出し部の下に配置され、交換サイクル基準表、整備項目欄、及び前記整備項目欄の下に配置された交換サイクル基準記号欄を有する整備項目表示部と、前記整備項目表示部の下に分離可能に配置され、走行データ表示部、前記交換サイクル基準記号欄の下に配置された作業記号欄と数欄、前記作業記号欄と数欄の下に配置された使用期限欄、及び次回入庫作業項目提案欄を有する作業票と、を備えた車歴カルテのうちの、前記交換サイクル基準表、前記整備項目欄、前記交換サイクル基準記号欄、及び前記走行データ表示部のデータが格納された第3のデータベースと、
車輌別の電子車歴カルテデータを格納する格納手段と、
データの入力又は検索を行う入力手段と、
データを表示するディスプレイ装置と、
プリンタと、
システム全体をプログラム制御する中央処理装置と、
を備えたコンピュータシステムを用いて、車歴カルテを作成する車歴カルテ作成方法であって、
前記入力手段の指示に応答して、前記中央処理装置の制御により、前記車歴カルテのフォーマットを前記ディスプレイ装置の表示画面に表示する車歴カルテ表示処理と、
前記中央処理装置の制御により、前記第1のデータベースから前記顧客データを読み出して前記表示画面上の前記第1の見出し部に表示すると共に、前記第2のデータベースから前記車輌データを読み出して前記表示画面上の前記第2の見出し部に表示する見出し部読み出し処理と、
前記中央処理装置の制御により、前記第3のデータベースから、前記車輌データ中の車種に対応した前記交換サイクル基準表、前記整備項目欄、及び前記交換サイクル基準記号欄のデータを読み出して、前記表示画面上の前記整備項目表示部に表示する整備項目表示部読み出し処理と、
今回の入庫日までの走行距離bが、前記表示画面上の前記走行データ表示部に入力されると、前記中央処理装置の制御により、前回の入庫日から今回の入庫日までの月数差c、前記走行距離bを単位1,000Kmで四捨五入した走行距離d、月平均走行距離d/c、及び平均月数c/dを含む所定の走行データ表示値を算出し、前記算出された走行データ表示値を前記表示画面上の前記走行データ表示部に入力して前記格納手段に格納する走行データ表示部入力・演算処理と、
入庫受付時に作業指示された作業内容が、所定の作業記号によって前記表示画面上の前記作業記号欄内の上段に入力され、今回の整備の作業日aが、前記表示画面上の前記走行データ表示部に入力されると、前記月平均走行距離d/c又は前記平均月数c/dに基づき、前記前記中央処理装置の制御により、前記第2のデータベースに格納された前記初度登録期日の初度登録年月又は前回作業日aの年月と、前記交換サイクル基準記号欄中のデータと、を加算して次回交換年月を算出し、前記算出された次回交換年月を前記表示画面上の前記使用期限欄に入力して前記格納手段に格納する使用期限欄演算処理と、
実際に今回実施された作業内容が所定の作業記号で、前記表示画面上の前記作業記号欄内の下段に入力されると共に、実際に今回実施された部品数あるいは作業数が、前記表示画面上の前記数欄に入力されると、前記中央処理装置の制御により、前記作業内容の作業記号と前記部品数あるいは作業数とを前記格納手段に格納し、部品の劣化状態を考慮して、前記表示画面に表示された前記使用期限欄の前記次回交換年月が修正されると、前記中央処理装置の制御により、前記修正された次回交換年月を前記格納手段に格納する入力・修正処理と、
前記中央処理装置の制御により、前記使用期限欄を参照して今回の作業日において最初に使用期限の到来する又は使用期限を超過した作業項目を判定し、その使用期限月より所定の許容範囲期間の月数内に使用期限の到来する他の作業項目の作業日を繰り上げ又は繰り下げて同時に作業を実施し、且つ前記許容範囲期限内に法定点検期月があるときは前記使用期限月を繰り上げ又は繰り下げて前記法定点検期月において同時に作業を実施するための次回の最適入庫期限である次回入庫提案年月を選択して表示し、前記表示された次回入庫提案年月を前記格納手段に格納し、前記格納された次回入庫提案年月が前記次回入庫提案カレンダに記入される使用期限同期化処理と、
を行うことを特徴とする車歴カルテ作成方法。 - 請求項4記載の車歴カルテ作成方法において、
前記使用期限欄演算処理では、
前記交換サイクル基準記号欄に前記交換月数の交換サイクル基準記号が記載されているときには、その交換月数を加算し、
前記交換サイクル基準記号欄に前記交換距離数の交換サイクル基準記号が記載されているときには、その交換距離数を前記平均月数c/dで乗算して交換月数に変換した後に加算し、
前記交換サイクル基準記号欄に前記交換月数と前記交換距離数の交換サイクル基準記号が併記されているときには、前記交換月数と、前記交換距離数を月数に変換した変換交換月数との、いずれか小さい方を加算し、
前記次回交換年月を算出するようにしたことを特徴とする車歴カルテ作成方法。 - 請求項4又は5記載の車歴カルテ作成方法において、
前記使用期限同期化処理の後に、
前記中央処理装置の制御により、前記格納手段に格納された前記作業票のデータ上に、次回以降作成される前記作業票のデータを、前記作業記号欄及び前記数欄のみが露出するように順次ずらし、且つ最後尾の前記作業票のデータのみが全て露出するようにして時系列に重ねて過去、現在、未来の連続一覧表示の電子ファイルを作成し、前記格納手段に格納する電子ファイル作成処理を、
行うことを特徴とする車歴カルテ作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002353603A JP2004185475A (ja) | 2002-12-05 | 2002-12-05 | 車歴カルテ作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002353603A JP2004185475A (ja) | 2002-12-05 | 2002-12-05 | 車歴カルテ作成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004185475A true JP2004185475A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32754855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002353603A Pending JP2004185475A (ja) | 2002-12-05 | 2002-12-05 | 車歴カルテ作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004185475A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018045647A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 株式会社タジマ | 車両整備情報管理システム、車両整備情報管理方法、車両整備情報管理プログラム |
CN110503949A (zh) * | 2018-05-17 | 2019-11-26 | 现代自动车株式会社 | 对话系统、具有对话系统的车辆和对话处理方法 |
JP2020013374A (ja) * | 2018-07-19 | 2020-01-23 | 日産自動車株式会社 | 車両メンテナンス管理システム及び車両メンテナンス管理方法 |
JP2020013373A (ja) * | 2018-07-19 | 2020-01-23 | 日産自動車株式会社 | 車両メンテナンス管理システム及び車両メンテナンス管理方法 |
JP2021047925A (ja) * | 2020-12-25 | 2021-03-25 | 株式会社タジマ | 車両整備情報管理システム及び車両整備情報管理プログラム |
-
2002
- 2002-12-05 JP JP2002353603A patent/JP2004185475A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018045647A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 株式会社タジマ | 車両整備情報管理システム、車両整備情報管理方法、車両整備情報管理プログラム |
CN110503949A (zh) * | 2018-05-17 | 2019-11-26 | 现代自动车株式会社 | 对话系统、具有对话系统的车辆和对话处理方法 |
JP2020013374A (ja) * | 2018-07-19 | 2020-01-23 | 日産自動車株式会社 | 車両メンテナンス管理システム及び車両メンテナンス管理方法 |
JP2020013373A (ja) * | 2018-07-19 | 2020-01-23 | 日産自動車株式会社 | 車両メンテナンス管理システム及び車両メンテナンス管理方法 |
JP7062543B2 (ja) | 2018-07-19 | 2022-05-06 | 日産自動車株式会社 | 車両メンテナンス管理システム及び車両メンテナンス管理方法 |
JP2021047925A (ja) * | 2020-12-25 | 2021-03-25 | 株式会社タジマ | 車両整備情報管理システム及び車両整備情報管理プログラム |
JP7097431B2 (ja) | 2020-12-25 | 2022-07-07 | 株式会社タジマ | 車両整備情報管理システム及び車両整備情報管理プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004185475A (ja) | 車歴カルテ作成方法 | |
JP2008158605A (ja) | 予算管理会計システム、およびその記録媒体 | |
US7845550B2 (en) | Communication terminal device | |
JP3904292B2 (ja) | 補助帳簿連動記帳装置 | |
Leffingwell | The office appliance manual | |
JP3030299U (ja) | 会計情報処理装置 | |
JP3090095B2 (ja) | 仕訳伝票入力方法 | |
JP4966624B2 (ja) | チェックリスト管理方法、チェックリスト管理装置、チェックリスト管理システムおよびチェックリスト管理プログラム | |
JP2007035074A (ja) | 補助帳簿連動装置、補助帳簿連動記帳方法、およびプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2664124B2 (ja) | 自動車登録業務総合処理装置 | |
JP3078558U (ja) | 伝 票 | |
JP3028381U (ja) | 古物台帳機能付中古車販売装置 | |
JP3110487U (ja) | 金融機関用依頼票 | |
JP3031679U (ja) | 事務処理を簡素化した伝票 | |
JP2683501B2 (ja) | 経理用帳票と該帳票を用いた経理処理方法 | |
Johnen | Data Processing in the Circuit Court of Cook County, Illinois | |
JP2004246575A (ja) | 帳簿情報仕訳装置及びプログラム | |
JP2001167221A (ja) | 自動仕訳記帳システム | |
JP2000148868A (ja) | 自動車整備帳票作成システム | |
JPH0628292Y2 (ja) | 自動車保険料の計算手帳 | |
JP2002222341A (ja) | 自動車総合見積システム | |
JPH0315332Y2 (ja) | ||
Klangsuwan | Financial information system of VNT Company Limited | |
JPS5845906Y2 (ja) | 領収計算書 | |
KR20010089063A (ko) | 학사관리 프로그램이 포함된 컴퓨터로 읽을 수 있는기록매체 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041001 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070522 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070925 |