JP3078558U - 伝 票 - Google Patents

伝 票

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JP3078558U
JP3078558U JP2000009110U JP2000009110U JP3078558U JP 3078558 U JP3078558 U JP 3078558U JP 2000009110 U JP2000009110 U JP 2000009110U JP 2000009110 U JP2000009110 U JP 2000009110U JP 3078558 U JP3078558 U JP 3078558U
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義子 中山
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株式会社 大船軒
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、取引毎の伝票の選択作業、各伝票の
整理の手間、保管スペースの問題を改善することにあ
る。 【構成】複数の収入項目5bを設けた収入欄5と、複数
の支払項目6bを設けた支払欄6と、収入または支払の
取引単位別の金額を示す金額欄14と、収入先または支
払先を取引単位別に示す収支先欄10とを有することを
特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、経理業務で使用される収入伝票、支払伝票等を改善した伝票に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、企業等の経理業務においては、日々の取引を日付順に記録したものを「 仕訳帳」、日々の取引を勘定別に日付順に記録したものを「総勘定帳」といい、 経理部門としては必ず備え付けなければならない2帳簿である。
【0003】 この2帳簿の原始データとなるものが日々の取引で取引単位毎に作成され使用 される各種の伝票であるが、この伝票は通常、収入伝票、支払伝票、振替伝票の 3種類を使用する3伝票制が一般的にとられている。
【0004】 しかしながら、上記従来の3伝票制では、特に日々の取引単位毎に個々に発行 される収入伝票や支払伝票が多く、取引の形態毎に収入か支払かで伝票を選ぶ選 択作業が必要となり、起票後は収入、支払伝票をそれぞれ個別に日付順に整理す る手間がかかり、さらに保管する手間、量、特に複数の伝票をストックしなけれ ばならないことからくる保管スペースの確保が必要となる。
【0005】 また収入伝票、支払伝票に記載された金額を、例えば社内部門間で経理的に振 替処理を行う場合には収入伝票、支払伝票の束から該当の伝票を取出し、その伝 票と照らし合わせながら、収入伝票または支払伝票の必要事項を振替伝票に転記 することとなり、その手間がかかることは勿論、転記ミス発生の原因となる。
【0006】 また、従来例として実用新案登録第3060550号公報(以下「従来例1」 と称す)に振替処理の重複記帳を極力押さえる目的で、仕訳欄及び入金と出金欄 を有する現金出納帳欄と、当座預金または普通預金欄とを1枚の伝票に設け、1 枚の伝票上で入金または出金の仕訳作業が行えるものが考案されている。
【0007】 この考案は月額累計や残高を求めるもので、日々の取引毎に発生する入金また は出金伝票の選択作業、記入作業及び日々の伝票からの転記作業は必要なもので あり、上記した従来の問題点である取引毎の伝票の選択作業、各伝票の整理の手 間、保管スペースの問題及び収入伝票または支払伝票から振替伝票への転記ミス の発生原因は改善されていない。
【0008】 さらに、実用新案登録第3031679号公報(以下「従来例2」と称す)に は、現金入金欄、現金出金欄及び仕訳コードを有する仕訳欄を1枚の伝票に設け 、記帳ミスを無くすようにしたものが考案されている。
【0009】 この考案は一日毎または1週間毎に集計するもので、従来例1と同様、日々の 取引単位毎に発生する収入または支払伝票の選択作業、記入作業及び日々の伝票 から上記1枚の伝票への転記作業は必要なものであり、上記した従来の問題点で ある取引毎の伝票の選択作業、各伝票の整理の手間、保管スペースの問題及び収 入伝票または支払伝票から振替伝票への転記ミスの発生原因は依然として改善さ れていない。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上述した従来の問題に鑑み考案されたもので、本考案の第1の課題は 取引毎の伝票の選択作業、各伝票の整理の手間、保管スペースの問題を改善する ことにある。
【0011】 さらに本考案の第2の課題は、振替伝票欄を併設することにより伝票の転記ミ スを極力防止するように改善することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、複数の収入項目を設けた収入欄と、複数の支払項目を設け た支払欄と、収入または支払の取引単位別の金額を示す金額欄と、収入先または 支払先を取引単位別に示す収支先欄とを有することを特徴としている。
【0013】 本考案及び以下の各考案において、特に指定のない限り用語の定義及び技術的 意味は以下の説明による。
【0014】 本考案は、収入欄、支払欄、金額欄及び収支先欄を設けて伝票を構成し、従来 個別に存在し、それぞれの取引毎に取引形態に合わせて選び、個別に発行してい た収入伝票と支払伝票の2種類の伝票を一体化して、1種類の伝票に収入伝票と 支払伝票の機能をもたせ、本考案の第1の課題である取引毎の伝票の選択作業、 各伝票の整理の手間、保管スペースの問題を改善しようとするものである。
【0015】 伝票を一体化し、1種類の伝票となすことは、所定の紙に収入欄、支出欄、金 額欄及び収支先欄等を印刷し、いわゆる紙伝票で1枚の1種類の伝票構成となし ても良いが、これに限定されることなくパソコン等コンピュータのソフト上で構 成される入力画面上に構成され、電子的な情報としてインターネット上で取引、 流通される電子的な伝票でも、さらにこの電子的な伝票をプリントアウトした紙 伝票でも勿論良い。
【0016】 さらに、収入欄、支出欄、金額欄及び収支先欄の掲載場所は、特定の位置に限 定されず任意に構成され、好ましくは用紙またはコンピュータの入力画面上に、 伝票としての必要事項の記入順序、さらには限定された用紙サイズ、画面サイズ の中での効率的なレイアウト等を考慮して掲載位置をデザインし決められること が良い。
【0017】 また、「複数の収入項目を設けた収入欄」「複数の支払項目を設けた支払欄」 とは、収入の欄に収入金の具体的な入金手段である「小口現金、現金、銀行振込 、小切手、売掛金」等の収入項目が、また支払欄に支払金の具体的な支払手段で ある「小口現金、現金、銀行振込、小切手、買掛金」等の支払項目を指すが、そ の項目の数、種類、表題名等は取引の実態に合わせ任意に設定される。
【0018】 さらに収入、支払それぞれの項目は、伝票の作成者が該当の項目名を文字で記 入することなく、予め用紙、画面等に表記された複数の項目の中から該当の項目 を選択し、例えば用紙への「○」印、「レ」点等の記入、またはコンピュータの入 力画面であればマウスのクリック動作による電子的な情報の伝達手段で、収入金 または支払金の具体的手段である項目を特定できるようにすると良いが、特にこ れらの具体的手段には限定されない。
【0019】 さらに収入、支払の項目名の表記方法は漢字・仮名に限らず、項目名をコード 化した数字・アルファベット等の組合わせでも良い。
【0020】 用紙またはコンピュータの入力画面上で、収入欄と支出欄に掲載の文字の字体 、太さ、枠を縁取る線の太さを変えたり、文字、線の印刷色または画面のカラー 表示で、例えば収入を赤色、支払を青色にして、それぞれの欄の区分けを明確化 し、収入と支払との誤記・記入ミスを防止するようにすると良いが、特に必要な 要件ではない。
【0021】 「収入または支払の取引単位別の金額」とは、取引単位毎に発生する取引金額 で、本考案の伝票が取引単位毎に発行されることを意味しているが、取引単位は 、基本的には、例えば取引先からの一つの請求書に対し、一つの支払伝票を起票 することを意味するが、同じ取引先、同じ種別の取引項目であれば、複数の請求 書を月毎にまとめ一つの支払伝票を起票することでも良く、要は取引の実情、経 理処理の実情に合わせた取引単位であれば良い。
【0022】 「金額欄」は、「金額」と文字表示した部分に金額の数値を記入するための所 定の空欄を設けて枠線で囲み、さらに空欄内を金額数値を3桁単位にして記入し 易くするため、数値1桁の細線または破線及び3桁毎の太線として仕切った縦の 線を設けて構成することが好ましいが、特にこれらには限定されない。
【0023】 「収入先または支払先を取引単位別に示す」とは、取引単位毎に取引先の会社 名等を記入し、本考案の伝票が取引単位毎に発行されることを意味しているが、 取引単位は、上記同様、基本的には取引の実情、経理処理の実情に合わせた取引 単位であれば良い。
【0024】 「収支先欄」は、「収支先」と文字表記した部分に収支先の会社名等を記入す るための所定の空欄を設けて枠線で囲み、さらに空欄の末尾に、記入効率を高め るために「様」「殿」等の敬語表記を予め印刷もしくは画面表示等しておくこと が良いが、特にこれらには限定されない。
【0025】 請求項2の考案は、複数の収入項目を設けた収入欄と、複数の支払項目を設け た支払欄と、収入または支払の取引単位別の金額を示す金額欄と、収入先または 支払先を取引単位別に示す収支先欄と、少なくとも借方および貸方欄を有する振 替欄とを有することを特徴としている。
【0026】 この考案は、収入欄、支払欄、金額欄及び収支先欄にさらに振替欄を設けて伝 票を構成し、従来個別に存在し、それぞれの取引及び経理処理毎に伝票を選択し 、個別に作成、発行していた収入伝票、支払伝票及び振替伝票の3種類の3伝票 制にあった各伝票を一体化して、1種類の1伝票制(One−伝票制)にして、 収入伝票、支払伝票及び振替伝票の3種の機能をもたせ、本考案の第1の課題で ある取引毎の伝票の選択作業、各伝票の整理の手間、保管スペースの問題を改善 し、さらに本考案の第2の課題である伝票の転記ミスを極力防止するように改善 しようとするものである。
【0027】 収入欄、支払欄、金額欄及び収支先欄にさらに振替欄を設けて伝票を一体化し 、1種類の伝票となすことは、上記請求項1の考案と同様、所定の紙に収入欄、 支出欄、金額欄、収支先欄及び振替欄等を印刷し、いわゆる紙伝票で1枚の1種 類の伝票構成となしても良いが、これに限定されることなくパソコン等コンピュ ータのソフト上で構成される入力画面上に構成され、電子的な情報としてインタ ーネット上で取引、流通される電子的な伝票でも、さらにこの電子的な伝票をプ リントアウトした紙伝票でも勿論良い。
【0028】 さらに、収入欄、支払欄、金額欄、収支先欄及び振替欄の掲載場所は、特定 の位置に限定されず任意に構成され、好ましくは用紙またはコンピュータの入力 画面上に、伝票としての必要事項の記入順序、さらには限定された用紙サイズ、 画面サイズの中での効率的なレイアウト等を考慮して掲載位置をデザインして決 められることが良い。
【0029】 特に振替欄は記入順序からすると、収入欄、支出欄、金額欄、収支先欄の作 成後に、その記載内容を見ながら作成することから、収入欄、支出欄、金額欄、 収支先欄の下方に位置させることが、作成、転記ミスを防止する意味から好まし いが、特にこれらには限定されない。
【0030】 「少なくとも借方および貸方欄を有する振替欄」とは、振替欄の借方及び貸方 欄の他に、収入または支払の内容等を簡単に記入する摘要欄さらに複数の部門に 振替えるための記入欄及び複数に振替える金額の合計を確認するための合計欄、 さらに、借方及び貸方欄のそれぞれに振替金額を記入する金額欄、勘定種別を記 入する勘定科目欄及び振替先を記入する部門欄を複数行、複数段設けることが好 ましいが、特にこれらには限定されない。
【0031】 また、通常振替欄における振替の経理処理は、伝票発行部門の各担当者が処理 し作成するのではなく、経理部門が専門的に処理を行うことが多く、各担当者の 振替欄への誤記入を防止するために、各担当者が記入する部分である収入欄、支 出欄、金額欄及び収支先欄と振替欄とを色分けしたり、区分けする破線等の仕切 線を設けたり、さらには「以下経理課記入欄」等の注意書きを設けることが好ま しいが、特にこれらには限定されない。
【0032】 振替欄は、収入伝票、支払伝票及び振替伝票を一体化にした所謂収支伝票中に 示される収入または支払金額を、所定の部門に経理的に振替操作を行うことを目 的としているが、「収支・振替伝票」として、収支伝票中の収入または支払の取 引に関係のない、一般の単独の振替伝票のみとして使用しても勿論良いが、本考 案の課題を解決するための必要条件ではない。
【0033】 請求項3の考案は、複数の収入項目を設けた収入欄と、複数の支払項目を設け た支払欄と、収入または支払の取引単位別の金額を示す金額欄と、収入先または 支払先を取引単位別に示す収支先欄と、収支内容等を記入する摘要欄と、発行部 門を示す発行部門欄と、使用する部門を示す使用部門欄と、課長、部長、経理等 の承認欄と、少なくとも借方および貸方欄を有する振替欄とを有することを特徴 としている。
【0034】 この考案は、収入欄、支払欄、金額欄、収支先欄及び振替欄に、さらに収支内 容等を記入する摘要欄と、発行部門を示す発行部門欄と、使用する部門を示す使 用部門欄と、課長、部長、経理等の承認欄を設けて伝票を構成し、1種類の1伝 票制(One−伝票制)にして収入伝票、支払伝票及び振替伝票の3種の機能を もたせ、本考案の第1及び第2の課題を改善するとともに、摘要欄を設けて収支 内容を明確化し、発行部門欄と使用部門欄とを設けることにより伝票として必要 な発行部門、使用部門の記入漏れ防止し、さらに課長、部長、経理等の承認欄を 設け、規程に定められた処理ルーチンに沿った承認処理が確実に行えるようにし たものである。
【0035】 収入欄、支払欄、金額欄、収支先欄及び振替欄に、さらに収支内容等を記入す る摘要欄と、発行部門を示す発行部門欄と、使用する部門を示す使用部門欄と、 課長、部長、経理等の承認欄を設けて伝票を一体化し、1種類の伝票となすこと は、上記と同様、所定の紙に収入欄、支払欄、金額欄、収支先欄、振替欄、摘要 欄、発行部門欄、使用部門欄及び承認欄等を印刷し、いわゆる紙伝票で1枚の1 種類の伝票構成となしても良いが、これに限定されることなくパソコン等コンピ ュータのソフト上で構成される入力画面上に構成され、電子的な情報としてイン ターネット上で取引、流通される電子的な伝票でも、さらにこの電子的な伝票を プリントアウトした紙伝票でも勿論良い。
【0036】 さらに、収入欄、支払欄、金額欄、収支先欄、振替欄、摘要欄、発行部門欄、 使用部門欄及び承認欄の掲載場所は、特定の位置に限定されず任意に構成され、 好ましくは用紙またはコンピュータの入力画面上に、伝票としての必要事項の記 入順序、さらには限定された用紙サイズ、画面サイズの中での効率的なレイアウ ト等を考慮して掲載位置をデザインして決められることが良い。
【0037】 特に課長、部長、経理等の承認欄は、社内の他の承認書面に合わせて最上欄ま たは最下欄に位置させることが事務効率上良いが、特にこれらに限定されない。
【0038】 摘要欄は、「摘要」と文字表記した部分に収支内容を簡単に記入するため、ま たは必要な事項をフリーに記入するための所定の空欄を設けて枠線で囲み構成す ることが良いが、特にこれらには限定されない。
【0039】 「発行部門欄及び使用部門欄」は、「発行部門」または「使用部門」と文字表 記した表題部分と「本社」「総務部」「営業部」等予め定められた部門名の文字 表示を予め印刷又は入力画面等により表記しておき、「○」印「レ」点等の記入 またはコンピュータの入力画面であればマウスのクリック操作で選択できるよう にしておくことが好ましいが、予め何も記載せずに所定の空欄として枠線で囲み 、フリーに記入出来るようにしても良い。部門名を予め表記する場合には、その 部門名の数、種類さらには表記方法としてフルネームの漢字、仮名表記でも社内 で決められた略号表記でも良い。
【0040】 課長、部長、経理等の承認欄は、発行承認を行う担当、課長、部長等の欄と、 経理部門の担当、課長、部長等の経理承認欄とは区分けして設け、発行承認から 経理承認へルーチンとして流れるように矢印等を表記し、さらにそれぞれの「担 当」「課長」「部長」等の文字表記とそれに連続して承認印鑑を捺印するための 所定の空欄を設けることが好ましいが、特のこれらには限定されない。
【0041】 請求項4の考案は、銀行名、口座番号、口座名義等の振込先を示す振込先欄を 設けたことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の伝票として いる。
【0042】 この考案は、請求項1から3までのいずれか1項に記載の伝票に、さらに銀行 名、口座番号、口座名義等の振込先を示す振込先欄を設けて伝票を構成し、1種 類の1伝票制(One−伝票制)にして収入伝票、支払伝票、振替伝票及び振込 依頼書の4種の機能をもたせ、本考案の第1及び第2の課題をさらに改善しよう とするものである。
【0043】 収入欄、支出欄、金額欄、収支先欄、振替欄、摘要欄と、発行部門欄と、使用 部門欄及び承認欄に、さらに銀行名、口座番号、口座名義等の振込先を示す振込 先欄を設けて伝票を一体化し、1種類の伝票となすことは、上記と同様、所定の 紙に収入欄、支出欄、金額欄、収支先欄、振替欄、摘要欄、発行部門欄、使用部 門欄、承認欄及び振込先欄等を印刷し、いわゆる紙伝票で1枚の1種類の伝票構 成となしても良いが、これに限定されることなくパソコン等コンピュータのソフ ト上で構成される入力画面上に構成され、電子的な情報としてインターネット上 で取引、流通される電子的な伝票でも、さらにこの電子的な伝票をプリントアウ トした紙伝票でも勿論良い。
【0044】 さらに、収入欄、支出欄、金額欄、収支先欄、振替欄、摘要欄、発行部門欄、 使用部門欄、承認欄及び振込先欄の掲載場所は、特定の位置に限定されず任意に 構成され、好ましくは用紙またはコンピュータの入力画面上に、伝票としての必 要事項の記入順序、さらには限定された用紙サイズ、画面サイズの中での効率的 なレイアウト等を考慮して掲載位置をデザインして決められることが良い。
【0045】 特に振込先欄は、伝票としての記入順序が最終になるので、最下欄または裏面 に位置させることが事務効率上良いが、特にこれらに限定されない。
【0046】 振込先欄は、「振込先」と文字表記した表題部分に連続して、銀行名、銀行の 支店名、預金の種別名、口座番号、口座名義名を記入する欄を枠線で囲んで設け 、さらに銀行名及び支店名の記入欄末尾には予め「銀行」「支店」の文字を、預 金の種別名の欄には予め普通預金名を略称した「普」の文字を、また当座預金名 の略称である「当」の文字を印刷または画面等で表記して、「○」印「レ」点等 で選択記入、またはコンピュータの入力画面であればマウスによるクリック操作 で選択できるようにしておき、それぞれの欄の記入効率を上げるようにすると良 いが、特にこれらには限定されない。
【0047】 さらに上述した各考案の伝票には、支払期日等の経理処理に必要な項目を設け ても良い。
【0048】 また、各考案の伝票の裏面に取引に使用した請求書、領収書、振込通知等を貼 付するようにしても良く、要は上述した各項目にさらに他の項目を設けることを 妨げるものではない。
【0049】 さらに、各考案の伝票を複数枚綴りノーカーボン紙の複写式の伝票構成にして も良い。
【0050】
【考案の実施の形態】
以下、本考案「伝票」の第一の実施形態を図1を参照して説明する。
【0051】 この第一の実施形態は、それぞれの取引毎に個別に発行していた収入伝票と支 払伝票の2種類の伝票を一体化して、1種類の伝票に収入伝票と支払伝票の機能 をもたせたものである。
【0052】 図1は本考案の第一の実施形態にかかる伝票の平面図である。
【0053】 図1において、AはJIS規格A5版の大きさの紙よりなる伝票本体で、その 表面に伝票としての構成項目が印刷されている。
【0054】 伝票本体Aは、紙面を略上下に2区分し、上方の区分Bには伝票の表題や社内 手続のため承認欄等の書誌的な事項が設けられ、下方の区分Cには実際の取引金 額や勘定科目等経理的な処理項目が設けられている。
【0055】 1は上方の区分Bの左上段に設けられた「収支伝票」と表記された伝票の表題 、2は表題1の右に連続して設けられ、「No. 」と下線を付して表記した 伝票番号欄、3は伝票番号欄の右に続き、伝票本体Aの上段略中央から右端にか けて設けられた承認欄で、承認欄3は予め決められた社内ルールに基づき決済の 承認を行うもので、発行承認を行う発行承認欄3aと経理部門が経理承認を行う 経理承認欄3bとに区分けされ、経理承認欄3bを略中央に配置し、その右に所 定の間隔を有して発行承認欄3aが設けられている。
【0056】 発行承認欄3aには「担当」「課長」「部長」等の縦の文字表記と、それに連 続する承認印鑑を捺印するための所定の空欄とが四角の枠線によって仕切られ、 任意に他の役職名等を記入できるように余白がさらに1欄設けられて構成されて いる。
【0057】 経理承認欄3bには「経理」の縦の文字表記と、それに連続する承認印鑑を捺 印するための所定の空欄とが四角の枠線により仕切られて構成されている。
【0058】 発行承認欄3aと経理承認欄3bとの間に設けられた所定の間隔の空欄には、 伝票承認の流れを示す発行承認欄3aから経理承認欄3bに向かう矢印4が設け られている。
【0059】 表題1の下方には収入欄5及び支払欄6が左右に併設する形で設けられ、収入 欄5は「収入」の文字を縦に表示した表題部分5aに「小口現金、現金、銀行振 込、小切手」の具体的な入金手段である収入項目5bの項目名を横書きで1行毎 に表記し、さらに項目名に連続して該当の収入項目を選択して「○」印または「 レ」点等を付すための空欄5cを設け、それらを仕切り囲む枠線で構成されてい る。
【0060】 支払欄6も収入欄5と同様に、「支払」の文字を縦に表示した表題部分6aに 「小口現金、現金、銀行振込、小切手」の具体的な支払手段である支払項目6b の項目名を横書きで1行毎に表記し、さらに項目名に連続して該当の支払項目を 選択して「○」印または「レ」点等を付すための空欄6cを設け、それらを仕切 り囲む枠線で構成されている。
【0061】 この収入欄5及び支払欄6の下方に、「平成 年 月 日」の文字を表記した 日付欄7が設けられている。
【0062】 さらに、収入欄5及び支払欄6の右から伝票本体Aの右端にわたり、発行部門 欄8及び使用する部門を示す負担部門欄9(使用部門と表記しても良い)が設け られ、発行部門欄8は「発行部門」と横書きに文字表記した表題部分8aと「本 社」「総務部」「営業部」等の部門名8bの文字を表記し、該当の部門名を「○ 」印または「レ」点等を記入して選択できるようにしてある。
【0063】 負担部門欄9も発行部門欄8と同様「負担部門」と文字表記した表題部分9a と「本社」「総務部」「営業部」等の部門名9bの文字を表記し、「○」印また は「レ」点等を記入して選択できるようにしてある。
【0064】 発行部門欄8及び負担部門欄9ともに、「発行部門」「負担部門」の文字表記 した表題部分8a、9aに下線のアンダーラインを付し、部門名8b,9bの部 分は四角の枠線で仕切り、任意に他の部門名等を記入できるように余白がさらに それぞれ3欄設けてある。
【0065】 発行部門欄8及び負担部門欄9の下方には収支先欄10が設けられ、収支先欄 10は、「収支先」と縦に文字表記した表題部分10aに収支先の会社名等を記 入するための所定の空欄10bを設けて四角の枠で線で囲み、さらに空欄10b の右側末尾に、記入効率を高めるために「様」「殿」等の敬語表記10cが予め 表記されている。
【0066】 さらに伝票本体Aの下方の区分Cには、例えば収入であれば、どのような収入 内容がどの部門にどのような勘定科目で、いくらの金額で入ったのかを処理する 事項が設けられており、それぞれ摘要欄11、部門欄12、勘定科目欄13及び 金額欄14の表題が左から右にわたり連続して設けられ、その表題の下方に横線 と表題毎に縦線でそれぞれ仕切られた所定の間隔を有する空欄の行15が4行設 けられている。
【0067】 部門欄12、勘定科目欄13及び金額欄14は、後述する銀行への振込先及び 支払銀行の欄16を中央から左側に設ける関係から右余白となる部分を活用して さらに2行追加して設け、最下欄を合計欄17としている。
【0068】 さらに金額欄14には、金額数値を3桁単位にして記入し易くするために、数 値1桁の細線及び3桁毎に太線として仕切った縦線を設けて構成してある。
【0069】 摘要欄11の下方に、銀行への振込先及び支払銀行の欄16が設けられ、その 上部左側に「振込先」の表題16aを、右側には「支払銀行」の表題16bを文 字表記し、「振込先」の表題16aの下に銀行名、銀行の支店名の行16c、預 金の種別名、口座番号の行16d、口座名義名の行16eを上から下に3行設け 、四角い枠線で囲んでいる。
【0070】 さらに銀行名及び支店名の行16cの記入欄末尾には、予めそれぞれ「銀行」 「支店」の文字を印刷等で表記し、預金の種別名の欄は普通預金名を略称した「 普」の文字を、また当座預金名の略称である「当」の文字を予め印刷等で表記し て、「○」または「レ」点等で選択記入できるようにしてある。
【0071】 「支払銀行」と文字表記した表題16bの下には、それぞれ下線のアンダーラ インを付して、普通預金、普通預金、当座預金の表題を予め表記しておき、その 表題に続いて、アンダーライン上にそれぞれ空欄16fを設けてある。
【0072】 次に本実施形態における伝票の使用方法を説明する。
【0073】 本伝票は、収入伝票と支払伝票を兼ねて使用することができるもので、先ず収 入伝票として使用する場合につき説明する。
【0074】 伝票本体Aの上方の区分Bから記入を始めるもので、先ず決められた社内の所 定のルールに従い伝票番号を発番して伝票番号欄2に所定の番号を押印または記 入する。
【0075】 次に、収入欄5に収入がどのような具体的な入金手段で入ったのかを、小口現 金、現金等予め表記された収入項目5bから選定し、該当の空欄5cに「○」を 付し、さらに伝票を作成する日、すなわち発行の年月日を日付欄7に入れる。
【0076】 さらに伝票を発行する部門を、発行部門欄8の部門名8bの中から該当する部 門を選択し、該当の部門名の文字に「○」を付し発行部門を確定し、次に収支先 欄10の空欄10bに収入を得た会社名等を記入する。
【0077】 次に下方の区分Cに移り、摘要欄11に収入内容の簡単な説明を記入し、どの 部門に入金されるのか、部門の略号名等を部門欄12に記入、さらに予め決めら れた勘定科目名を勘定科目欄13に記入し、収入金額を金額欄14に記入し、合 計欄17に合計金額を記入する。
【0078】 収入金額を複数の部門に仕訳けする場合には、さらに下の行15を使い、部門 、勘定科目、金額を仕訳して記入し、その合計金額を合計欄17に記入する。
【0079】 最後に決済を行う承認欄3の発行承認欄3aに担当の印を捺印し、社内決済ル ールーに従い課長、部長に回付して承認印を捺印し、経理部門に回付し経理承認 欄3bに承認印を得て伝票の作成作業は終了する。
【0080】 作成し承認を得た伝票は、収入、支払の区別なく、または必要に応じ区別して 日付順で伝票番号順にファイルし、所定の期間保管する。
【0081】 次に本伝票を支払伝票として使用する場合につき説明する。
【0082】 先ず、収入伝票と同様に上方の区分Bから記入を始め、決められた社内の所定 のルールに従い伝票番号を発番して伝票番号欄2に所定の番号を押印または記入 する。
【0083】 次に、支払欄6に支払をどような具体的な支払手段で支払うかを、小口現金、 現金、銀行振込先等予め表記された支払項目6bから選定し、該当の空欄6cに 「○」を付し、さらに伝票を作成する日、すなわち発行の年月日を日付欄7に入 れる。
【0084】 さらに伝票を発行する部門を、発行部門欄8の部門名8bの中から該当する部 門を、さらに支払費用を使用した部門を負担部門欄9の部門名9aからそれぞれ 選択し、該当するそれぞれの部門名の文字に「○」を付し発行部門と負担部門を 確定し、次に収支先欄10の空欄10bに支払先の会社名等を記入する。
【0085】 次に下方の区分Cに移り、摘要欄11に支払内容の簡単な説明を記入し、どの 部門が支払うのか、部門の略号名等を部門欄12に記入、さらに予め決められた 勘定科目名を勘定科目欄13に記入し、支払金額を金額欄14に記入し、合計欄 17に合計金額を記入する。
【0086】 支払金額を複数の部門に負担させ仕訳けする場合には、さらに下の行15を使 い、部門、勘定科目、金額を仕訳して記入し、その合計金額を合計欄17に記入 する。
【0087】 次に支払金をどの預金口座から支払うかを決め、例えば○○銀行の普通預金か ら支払う場合には、普通預金の行の空欄16fに○○銀行と記入する。
【0088】 さらに、支払欄6の支払項目6bが「銀行振込」に○が付されていた場合は、 振込先欄16aの記入に移り、支払先の会社等から指定された銀行名及び預金種 類等に従い、指定の銀行名、支店名、預金種別、口座番号、口座名義名を適宜選 択または記入する。
【0089】 最後に決済を行う承認欄3の発行承認欄3aに担当の印を捺印し、決済ルール ーに従い課長、部長に回付して承認印を捺印し、経理部門に回付し経理承認欄3 bに承認印を得て伝票の作成作業は終了する。
【0090】 作成し、承認を得た伝票は収入及び支払の区別なく、または必要に応じ区別し て日付順で伝票番号順にファイルし、所定の期間保管する。
【0091】 本実施形態によれば、収入伝票と支払伝票を一体化して1枚の伝票構成とした ので、取引毎の収入及び支払伝票の選択作業、各伝票の整理の手間、保管スペー スの問題を改善した伝票を提供することができる。
【0092】 次に本考案「伝票」の第二の実施形態を図2を参照して説明する。
【0093】 この第二の実施形態は、それぞれの取引及び経理処理毎に個別に作成、発行し ていた収入伝票、支払伝票及び振替伝票の3種類の3伝票制にあった各伝票を一 体化して1種類の1伝票制(One−伝票制)にし、収入伝票、支払伝票及び振 替伝票の3種の機能をもたせたものである。
【0094】 図2は本考案の第二の実施形態にかかる伝票の平面図である。
【0095】 図2において、DはJIS規格A5版の大きさの紙よりなる伝票本体で、その 表面に伝票としての構成項目が印刷されている。
【0096】 伝票本体Dは、紙面を略上下に2区分し、上方の区分Eには伝票の表題や社内 手続のため承認欄等の書誌的な事項が設けられ、下方の区分Fには実際の取引金 額の経理的な振替処理を行う振替欄が設けられている。
【0097】 21は上方の区分Eの左上段に設けられた「収支・振替伝票」と表記された伝 票の表題、22は表題21の右に連続して設けられ、「No. 」と下線を付 して表記した伝票番号欄、23は伝票番号欄の右に続き、伝票本体Dの上段略中 央から右端にかけて設けられた承認欄で、承認欄23は予め決められた社内ルー ルに基づき決済の承認を行うもので、発行承認を行う発行承認欄23aと経理部 門が経理承認を行う経理承認欄23bとに区分けされ、経理承認欄23bを略中 央に配置し、その右に所定の間隔を有して発行承認欄23aが設けられている。
【0098】 発行承認欄23aには「担当」「課長」「部長」の縦の文字表記と、それに連 続する承認印鑑を捺印するための所定の空欄とが四角の枠線によって仕切られ、 任意に他の役職名等を記入できるように余白がさらに1欄設けられて構成されて いる。
【0099】 経理承認欄23bには「経理」の文字を縦に表記した表題部分に、例えば「担 当」と「課長」が承認印鑑を捺印するための所定の空欄とが四角の枠線により仕 切られて構成されている。
【0100】 発行承認欄23aと経理承認欄23bとの間に設けられた所定の間隔の空欄に 伝票承認の流れを示す、発行承認欄23aから経理承認欄23bに向かう矢印2 4が設けられている。
【0101】 表題21の下方には、「平成 年 月 日」の文字を表記した日付欄27が設 けられている。
【0102】 日付欄27の下方には、収入欄25及び支払欄26が左右に併設する形で設け られ、収入欄25は「収入」の文字を縦に表示した表題部分25aに「小口現金 、現金、銀行振込、小切手」等の具体的な入金手段である収入項目25bの項目 名を横書きで1行毎に表記し、さらに項目名に連続して該当の収入項目を選択し て「○」印または「レ」点等を付すための空欄25cを設け、それらを仕切り囲 む枠線で構成され、さらに任意に他の収入項目等を記入できるように余白が1欄 設けられて構成されている。
【0103】 支払欄26も収入欄25と同様に、「支払」の文字を縦に表示した表題部分2 6aに「小口現金、現金、銀行振込、小切手」等の具体的な支払手段である支払 項目26bの項目名を横書きで1行毎に表記し、さらに項目名に連続して該当の 支払項目を選択して「○」印または「レ」点等を付すための空欄26cを設け、 それらを仕切り囲む枠線で構成され、さらに任意に他の支払項目等を記入できる ように余白が1欄設けられて構成されているている。
【0104】 さらに、収入欄25及び支払欄26の右から伝票本体Dの右端にわたり、発行 部門欄28及び使用する部門を示す負担部門欄29(使用部門と表記しても良い )が設けられ、発行部門欄28は「発行部門」と横書きに文字表記した表題部分 28aと「本社」「総務部」「営業部」等の部門名28bの文字を表記し、該当 の部門名を「○」印または「レ」点等を記入して選択できるようにしてある。
【0105】 負担部門欄29も発行部門欄28と同様「負担部門」と文字表記した表題部分 29aと「本社」「総務部」「営業部」等の部門名29bの文字を表記し、○」 印または「レ」点等を記入して選択できるようにしてある。
【0106】 発行部門欄28及び負担部門欄29ともに、「発行部門」「負担部門」の文字 表記した表題部分28a、29aに下線のアンダーラインを付し、部門名28b 、29bの部分は四角の枠線で仕切り、任意に他の部門名等を記入できるように 余白がさらにそれぞれ3欄設けてある。
【0107】 発行部門欄28及び負担部門欄29の下方には収支先欄30が設けられ、収支 先欄30は、「収支先」と縦に文字表記した表題部分30aに収支先の会社名等 を記入するための所定の空欄30bを設けて四角の枠線で囲み、さらに空欄30 bの右側末尾に、記入効率を高めるために「様」「殿」等の敬語表記30cが予 め表記されている。
【0108】 収支先欄30の下方には摘要欄31が設けられ、摘要欄31は「摘要」と縦に 文字表記した表題部分31aに収支内容を簡単に記入するための所定の空欄31 bを設けて四角の枠で線で囲まれている。
【0109】 前述の収入欄25及び支払欄26の下方に金額欄32が設けられ、金額欄32 は、金額数値を3桁単位にして記入し易くするために、数値1桁の細線及び3桁 毎に太線として仕切った縦線を設け、最右欄に「円」の文字を表記している。
【0110】 さらに伝票本体Dの下方の区分Fには振替欄33が設けられ、例えば収入であ れば、どのような収入内容がどのような勘定科目で、いくらの金額で、どの部門 に振替えるのかを振替処理する事項が設けられている。
【0111】 振替欄33は、左側に借方欄34、右側に貸方欄35、中央に摘要欄36が設 けられ、それぞれ「借方」「摘要」「貸方」の表題が表記され、枠線で仕切られ ている。
【0112】 借方欄34にはその表題の下部に、金額欄34a、勘定科目欄34b及び部門 欄34cが左から右に連続して設けられている。
【0113】 貸方欄35には、金額欄35a、勘定科目欄35b及び部門欄35cが、上記 借方欄32とは逆に右から左に連続して設けられている。
【0114】 借方欄34及び貸方欄35の各金額欄、勘定科目欄、部門欄は枠線で仕切られ 、その下に、その表題毎に横線と縦線でそれぞれ仕切られた所定の間隔を有する 空欄の行37が5行設けられ、その行37の下方がそれぞれの金額欄34a、3 5aの合計欄38となしており、「合計」の表題の左右が借方、貸方それぞれの 合計金額を記入する欄となっている。
【0115】 さらに金額欄34a、35aには、金額数値を3桁単位にして記入し易くする ために、数値1桁の細線及び3桁毎に太線として仕切った縦線を設け、さらに最 右欄は「銭」単位の数値を記入するための空欄となしている。
【0116】 さらに、合計欄38の下方、すなわち伝票本体Dの下方の区分Fの最下欄に銀 行への振込先欄39が設けられ、振込先欄39左側に「振込先」の表題39aを 表記し、この表題に連続して右側に、順に銀行名を記入する欄39b、支店名を 記入する欄39c、預金の種別を記入する欄39d、口座番号を記入する欄39 e、さらに口座名義名を記入する欄39fが設けられ、四角い枠線でそれぞれの 表題毎に仕切られて構成されている。
【0117】 さらに銀行名及び支店名の欄39b、39cの末尾には、予めそれぞれ「銀行 」「支店」の文字を印刷等で表記し、預金の種別を記入する欄39dは普通預金 名を略称した「普」の文字を、また当座預金名の略称である「当」の文字を予め 印刷等で表記して、「○」または「レ」点等で選択記入できるようにし、口座番 号欄及び口座名義名欄39e、39fにはそれぞれの表題に連続して記入するた めの所定の空欄が設けらている。
【0118】 また図中40は、各担当者が記入する上方の収支伝票の区分Eと、経理部門が 専門的に処理を行う振替欄33を有する下方の区分Fとを区分けするための破線 及び「以下経理課記入欄」と表記した注意書きであり、各担当者の振替欄33へ の誤記入を防止するようにしてある。
【0119】 次に本実施形態における伝票の使用方法を説明する。
【0120】 本伝票は、収入伝票、支払伝票及び振替伝票を兼ねて使用することができるも ので、先ず収入伝票として使用する場合につき説明する。
【0121】 伝票発行部門の担当者が、伝票本体Dの上方の収支伝票の区分Eから記入を始 めるもので、先ず決められた社内の所定のルールに従い伝票番号を発番して伝票 番号欄22に所定の番号を押印または記入する。
【0122】 次に、収入欄25に収入がどのような具体的な入金手段で入ったのかを、小口 現金、現金等予め表記された収入項目25bから選定し、該当の空欄25cに「 ○」を付す。
【0123】 さらに伝票を作成する日、すなわち発行の年月日を日付欄27に入れ、金額欄 32に収入金額を記入する。
【0124】 次に伝票を発行する部門を、発行部門欄28の部門名28bの中から該当する 部門を選択し、該当の部門名の文字に「○」を付し発行部門を確定し、次に収支 先欄30の空欄30bに収入を得た会社名等を記入し、摘要欄31の空欄31b に収入内容の簡単な説明を記入する。
【0125】 次に伝票発行部門としての承認を得るため、承認欄23の発行承認欄23aに 担当者の印を捺印し、社内決済ルールに従い課長、部長に回付して承認印を捺印 し、経理部門に回付する。
【0126】 次に経理部門が下方の振替伝票の区分Fの欄で、社内振替のための経理処理を 行う。
【0127】 先ず、摘要欄36に上方の区分Eの摘要欄31に記入されている収入内容の簡 単な説明及び振替先の部門名を記入し、貸方欄35の部門欄35cに振替える部 門の略号名等を記入し、さらに予め決められた勘定科目名を勘定科目欄35bに 記入し、区分Eの金額欄32に記入されている収入金額を金額欄35aに記入し 、合計欄に合計金額を記入する。
【0128】 次に借方欄34には収入金の振込先銀行及び振込金額を記入する。すなわち、 部門欄34cに振替える部門の略号名等を記入し、勘定科目欄34bに振込先銀 行名及び預金の種別名を記入し、金額欄34aに振込金額すなわち収入金額を記 入し、合計欄に合計金額を記入する。
【0129】 収入金額を複数の部門に分けて振り分ける場合、及び又は収入金額を複数の銀 行に分けて振込む場合には、さらに下の行37を使い部門、勘定科目、金額をそ れぞれ仕訳けて記入し、その合計金額を合計欄に記入する。当然ながら借方と貸 方の合計金額は同一になるように仕訳る。
【0130】 最後に経理部門の決済を行うため、承認欄23の経理承認欄23b下欄に担当 の印を捺印し、上段の欄に課長の承認印を捺印し、経理部門における社内振替の 経理処理のための伝票の作成作業は終了する。
【0131】 作成し承認を得た伝票は、収入、支払、振替の区別なく、または必要に応じ区 別して日付順で伝票番号順にファイルし、所定の期間保管する。
【0132】 次に本伝票を支払伝票として使用する場合につき説明する。
【0133】 先ず、収入伝票と同様に伝票発行部門の担当者が、伝票本体Dの上方の収支伝 票の区分Eから記入を始めるもので、先ず決められた社内の所定のルールに従い 伝票番号を発番して伝票番号欄22に所定の番号を押印または記入する。
【0134】 次に、支払欄26に支払をどのような具体的な支払手段で行うかを、小口現金 、現金等予め表記された支払項目26bから選定し、該当の空欄26cに「○」 を付す。
【0135】 さらに伝票を作成する日、すなわち発行の年月日を日付欄27に入れ、金額欄 32に支払金額を記入する。
【0136】 次に伝票を発行する部門を、発行部門欄28の部門名28bの中から該当する 部門を、さらに支払費用を使用した部門を負担部門欄29の部門名29bからそ れぞれ選択し、該当するそれぞれの部門名の文字に「○」を付し発行部門と負担 部門をを確定し、次に収支先欄30の空欄30bに支払先の会社名等を記入し、 摘要欄31の空欄31bに支払内容の簡単な説明を記入する。
【0137】 次に伝票発行部門としての承認を得るため、承認欄23の発行承認欄23aに 担当者の印を捺印し、社内決済ルールに従い課長、部長に回付して承認印を捺印 し、経理部門に回付する。
【0138】 次に経理部門が下方の振替伝票の区分Fの欄で、社内振替のための経理処理を 行う。
【0139】 先ず、摘要欄36に上方の収支伝票の区分Eの摘要欄31に記入されている支 払内容の簡単な説明及び負担部門名すなわち振替先の部門名を記入し、借方欄3 4の部門欄34cに振替える部門の略号名等を記入し、さらに予め決められた勘 定科目名を勘定科目欄34bに記入し、区分Eの金額欄32に記入されている支 払金額を金額欄34aに記入し、合計欄に合計金額を記入する。
【0140】 次に貸方欄35には支払金をどの預金口座から支払うかを記入する。すなわち 、部門欄35cに振替える部門の略号名等を記入し、勘定科目欄35bに支払う 預金の銀行名及び預金の種別名を記入し、金額欄35aに支払金額を記入し、合 計欄に合計金額を記入する。
【0141】 支払金額を複数の部門に分けて振り分けて負担させる場合、及び又は支払金額 を複数の銀行の預金から分けて支払う場合には、さらに下の行37を使い部門、 勘定科目、金額をそれぞれ仕訳けて記入し、その合計金額を合計欄に記入する。 当然ながら借方と貸方の合計金額は同一になるように仕訳る。
【0142】 次に支払欄26の支払項目26bが「銀行振込」に○が付されていた場合には 振込先欄39の記入に移り、支払先の会社等から指定された支払金の振込先を記 入する。
【0143】 先ず銀行名、支店名の欄39b及び39cに指定の振込先の銀行名、支店名を 記入し、預金の種別欄39dの預金の種別を選択して「○」を付し、さらに口座 番号欄39eに口座番号を口座名義名欄39fに口座名義名を記入する。
【0144】 最後に経理部門の決済を行うため、承認欄23の経理承認欄23b下欄に担当 の印を捺印し、上段の欄に課長の承認印を捺印し、経理部門における社内振替の ための伝票作成作業は終了する。
【0145】 作成し承認を得た伝票は、収入、支払、振替の区別なく、または必要に応じ区 別して日付順で伝票番号順にファイルし、所定の期間保管する。
【0146】 上述の本実施形態における振替欄33の使用方法は、収入伝票、支払伝票及び 振替伝票を一体化にした所謂収支伝票中(区分E)に示される収入または支払金 額を、所定の部門に経理的に振替操作を行うことを目的としているが、伝票の表 題を「収支・振替伝票」としてあるので、収支伝票中の収入または支払の取引に 関係のない、一般の単独の振替伝票として使用しても勿論良い。
【0147】 本実施形態によれば、取引毎の収入、支払さらには振替伝票の選択作業、各伝 票の整理の手間、保管スペースの問題を改善し、さらに収支伝票(区分E)に振 替伝票(区分F)が併設されており、収支伝票から振替伝票への転記作業が1枚 の伝票上で行うことができ、伝票の転記ミスを極力防止するようにした伝票を提 供することができる。
【0148】 次に本考案「伝票」の第三の実施形態を説明する。
【0149】 本実施形態は、第一、第二の実施形態で行っていた筆記具による記入、印鑑の 捺印等によるハード的な伝票作成作業を、パソコン等のコンピュータで伝票の作 成及び経理処理を行おうとするもので、キーボード等から漢字・仮名・ローマ字 ・数字等での文字入力、マウスによる所定の項目の選択等で、電子的な情報によ る電子伝票を作成し、社内ネットワークまたはインターネット上で電子承認、経 理処理及び決済処理を行うものである。
【0150】 第三の実施形態は、第一、第二の実施形態における伝票の記入項目の欄を、パ ソコン等コンピュータのソフト上で入力画面上に構成したものである。
【0151】 図3は本考案の第三の実施形態にかかるパソコンの入力画面の平面図である。
【0152】 図3において、41は画面上方に設けられた「収支伝票」と表記された伝票の 表題、42は表題41の下に設けられた収支先欄である。
【0153】 この収支先欄42は「収支先」と文字表記した表題部分42aに収支先の会社 名等をキーボードから入力するための所定の空欄42bが設けられ、空欄42b の右側に予めソフト上で登録した「様」「殿」等の敬語を表示する窓42cを、 さらにその右側に「▽」で表示したマウスクリック用のマーク42dを設けて、 マーク42dをマウスでクリックして、「様」「殿」等の敬語表記を順送りに表 示し該当の敬語を選択し、確定するようにしてある。
【0154】 収支先欄42の右側には伝票番号の数値等を入力する伝票番号欄43さらに発 行日を西暦等で入力する発行日欄44が設けられている。
【0155】 収支先欄42の下方には収入欄45が設けられ、収入欄45は「収入」の文字 を「赤字」でカラー表示した表題部分45aの右側に、具体的な入金手段である 収入項目の項目名をキーボードから入力するための所定の空欄45bが設けられ ている。
【0156】 空欄45bの右側に予めパソコンのソフト上で登録した「小口現金、現金、銀 行振込、小切手」等の具体的な入金手段である収入項目の項目名を表示する窓4 5cを、さらに右側に「▽」で表示したマウスクリック用のマーク45dを設け て、マーク45dをマウスでクリックして、予め登録してある「小口現金、現金 、銀行振込、小切手」等の具体的な入金手段である収入項目の項目名を順送りに 表示し該当の収入項目を選択し、確定するようにしてある。
【0157】 収入欄45の下方に支払欄46が設けられ、「支払」の文字を「青字」でカラ ー表示した表題部分46aの右側に具体的な支払手段である支払項目の項目名を キーボードから入力するための所定の空欄46bが設けられている。
【0158】 空欄46bの右側に予めパソコンのソフト上で登録した「小口現金、現金、銀 行振込、小切手」等の具体的な支払手段である支払項目の項目名を表示する窓4 6cを、さらに右側に「▽」で表示したマウスクリック用のマーク46d設けて 、マーク46dをマウスでクリックして、予め登録してある「小口現金、現金、 銀行振込、小切手」等の具体的な支払手段である支払項目の項目名を順送りに表 示し該当の支払項目を選択し、確定するようにしてある。
【0159】 収入欄45及び支払欄46の収入項目及び支払項目の入力手段は、それぞれ空 欄45b、46bにキーボードから入力するか、マーク45d、46dをマウス でクリックして予め登録された収入項目または支払項目を窓45c、46cに順 送りに表示して選択するか、二通りの手段を操作者が適宜選ぶことができるよう にしてある。
【0160】 通常は、マウスのクリック操作で予め登録された収入項目または支払項目を選 択して入力し、ソフト上で登録された収入項目または支払項目以外の項目名が生 じた場合に、キーボードによる入力でそれぞれの空欄45b、46bに適宜の項 目名をフリーに入力する。
【0161】 さらに、支払欄46の下方に発行部門欄47及び使用する部門を示す負担部門 欄48(使用部門と表記しても良い)が設けられ、発行部門欄47は「発行部門 」と文字表記した表題部分47aの右側に部門名をキーボードから入力するため の所定の空欄47bが設けられている。
【0162】 空欄47bの右側に予めパソコンのソフト上で登録した「本社」「総務部」「 営業部」等の部門名を表示する窓47cを、さらに右側に「▽」で表示したマウ スクリック用のマーク47d設けて、マーク47dをマウスでクリックして、予 め登録してある「本社」「総務部」「営業部」等の部門名を順送りに表示し該当 の部門名を選択し、確定するようにしてある。
【0163】 負担部門欄48も発行部門欄47と同様、「負担部門」と文字表記した表題部 分48aの右側に部門名をキーボードから入力するための所定の空欄48bが設 けられている。
【0164】 空欄48bの右側に予めパソコンのソフト上で登録した「本社」「総務部」「 営業部」等の部門名を表示する窓48cを、さらに右側に「▽」で表示したマウ スクリック用のマーク48d設けて、マーク48dをマウスでクリックして、予 め登録してある「本社」「総務部」「営業部」等の部門名を順送りに表示し該当 の部門名を選択し、確定するようにしてある。
【0165】 発行部門欄47及び負担部門欄48の部門名の入力手段は、それぞれ空欄47 b、48bにキーボードから入力するか、マーク47d、48dをマウスでクリ ックして予め登録された部門名を窓47c、48cに順送りに表示して選択する か、二通りの手段を操作者が適宜選ぶことができるようにしてある。
【0166】 通常は、マウスのクリック操作で予め登録された部門名を選択して入力し、ソ フト上で登録された部門名以外の部門名が生じた場合に、キーボードによる入力 でそれぞれ空欄47b、48bに適宜の部門名をフリーに入力する。
【0167】 49は負担部門欄48の下方に設けられた金額欄で、金額欄49は「金額」と 文字表記した表題部分49aに金額数値をキーボードから入力するための所定の 空欄49bが設けられている。
【0168】 空欄49bの右側に予めソフト上で登録した「円」「¥」「$」等の金額単位 を表示する窓49cを、さらにその右側に「▽」で表示したマウスクリック用の マーク49dを設けて、マーク49dをマウスでクリックして、「円」「¥」「 $」等の単位表記を順送りに表示し該当の単位を選択し、確定するようにしてあ る。
【0169】 前述の収入欄45及び支払欄46の右側には摘要欄50が設けられ、摘要欄5 0は「摘要」と文字表記した表題部分50aの下に、簡単に表現された収支内容 をキーボードから入力するための所定の多少大き目の空欄50bが設けられてい る。
【0170】 図中aは金額欄49の右側に設けられた決済ボタンで、発行担当部門の担当者 が上記各項目の入力を終了した段階で、発行承認を得るために社内決済ルールに 従い、例えば課長、部長への決済信号、さらに経理部門への経理承認を得るため の決済信号をコンピュータの制御部に送信して承認、決済の終了後、所定の例え ば発行済伝票ホルダーに自動的に電子的にファイルするためのマウスクリック用 のボタンである。
【0171】 この発行承認段階で、必要に応じその発行済伝票ホルダーから取出し、画面上 に表示したり、所定の紙にプリントアウトすることも出来るようになっている。
【0172】 bはキャンセルボタンで、伝票発行をキャンセルするための信号をコンピュー タの制御部に送信するためのマウスクリック用のボタンである。
【0173】 さらに51は入力画面の略中央に設けられた「振替伝票」と表記された伝票の 表題で、振替伝票には例えば収入であれば、どのような収入内容がどのような勘 定科目で、いくらの金額で、どの部門に振替えるのかを経理的に振替処理するた めの事項が設けられている。
【0174】 振替伝票は、借方欄52、貸方欄57及び摘要欄62からなり、借方欄52は その表題52aの下方に金額欄53が設けられ、金額欄53は「金額」と文字表 記した表題部分53aに金額数値をキーボードから入力するための所定の空欄5 3bが設けられている。
【0175】 空欄53bの右側に予めコンピュータのソフト上で登録した「円」「¥」「$ 」等の金額単位を表示する窓53cを、さらにその右側に「▽」で表示したマウ スクリック用のマーク53dを設けて、マーク53dをマウスでクリックして、 「円」「¥」「$」等の表記を順送りに表示し該当の単位を選択し、確定するよ うにしてある。
【0176】 さらに金額欄53の右側に勘定科目欄54が設けられ、勘定科目欄54は「勘 定科目」と文字表記した表題部分54aの右側に予めソフト上で登録した「リー ス料」等の勘定科目を表示する窓54cを、さらにその右側に「▽」で表示した マウスクリック用のマーク54dを設けて、マーク54dをマウスでクリックし て、「リース料」等の表記を順送りに表示し該当の勘定科目を選択し、確定する ようにしてある。
【0177】 この勘定科目を表示する窓54cは、予め登録した「リース料」等の勘定科目 名をキーボードの削除キーで削除し、代わりにフリーに漢字、仮名等の文字が入 力できるようになっている。
【0178】 さらに勘定科目欄54の右側に部門コード欄55が設けられ、部門コード欄5 5は「部門コード」と文字表記した表題部分55aの右側に数値またはアルファ ベット等の組み合わせよりなる部門コードをキーボードから入力するための所定 の空欄55bが設けられている。
【0179】 上記金額欄53、勘定科目欄54及び部門コード欄55は、同内容の欄がさら に2行設けられ、金額欄53の最下欄が上3行の数値を自動的に演算し、合計し た金額が自動表示される合計欄56となっている。
【0180】 貸方欄57には借方欄52と同様に、その表題の下方に金額欄58設けられ、 金額欄58は「金額」と文字表記した表題部分58aに金額数値をキーボードか ら入力するための所定の空欄58bが設けられている。
【0181】 空欄58bの右側に予めソフト上で登録した「円」「¥」「$」等の金額単位 を表示する窓58cを、さらにその右側に「▽」で表示したマウスクリック用の マーク58dを設けて、マーク58dをマウスでクリックして、「円」「¥」「 $」等の表記を順送りに表示し該当の単位を選択し、確定するようにしてある。
【0182】 さらに金額欄58の右側に勘定科目欄59が設けられ、勘定科目欄59は「勘 定科目」と文字表記した表題部分59aの右側に予めソフト上で登録した「現金 」等の勘定科目を表示する窓59cを、さらにその右側に「▽」で表示したマウ スクリック用のマーク59dを設けて、マーク59dをマウスでクリックして、 「現金」等の表記を順送りに表示し該当の勘定科目を選択し、確定するようにし てある。
【0183】 この勘定科目を表示する窓59cは、予め登録した「現金」等の勘定科目名を キーボードの削除キーで削除し、代わりにフリーに漢字、仮名等の文字が入力で きるようになっている。
【0184】 さらに勘定科目欄58の右側に部門コード欄60が設けられ、部門コード欄6 0は「部門コード」と文字表記した表題部分60aの右側に数値またはアルファ ベットの組み合わせよりなる部門コードをキーボードから入力するための所定の 空欄60bが設けられている。
【0185】 金額欄58、勘定科目欄59及び部門コード欄60は、同内容の欄がさらに2 行設けられ、金額欄58の最下欄が上3行の数値を自動的に演算し、合計した金 額が自動表示される合計欄61となっている。
【0186】 合計欄61の下方に摘要欄62が設けられ、摘要欄62は「摘要」と文字表記 した表題部分62aの右側に、簡単に表現された収支内容をキーボードから入力 するための所定の空欄62bが設けられている。
【0187】 摘要欄62の下方に銀行への振込先欄63が設けられ、この表題63aの右側 に予めソフト上で登録した「さくら銀行」等の銀行名を表示する窓63bを、さ らにその右側に「▽」で表示したマウスクリック用のマーク63cを設けて、マ ーク63cをマウスでクリックして、「さくら銀行」等の表記を順送りに表示し 該当の銀行名を選択し、確定するようにしてある。
【0188】 さらに銀行名の欄の右側に支店名欄64が設けられ、マーク63cの右側に予 めソフト上で登録した「大船支店」等の銀行支店名を表示する窓64bを、さら にその右側に「▽」で表示したマウスクリック用のマーク64cを設けて、マー ク64cをマウスでクリックして、「大船支店」等の表記を順送りに表示し該当 の支店名を選択し、確定するようにしてある。
【0189】 支店名欄64の右側に預金の種別を入力する欄65が設けられ、マーク64c の右側に予めソフト上で登録した普通預金名を略称した「普」の文字を、また当 座預金名の略称である「当」の文字等を表示する窓65bを、さらにその右側に 「▽」で表示したマウスクリック用のマーク65cを設けて、マーク65cをマ ウスでクリックして、「普」「当」等の表記を順送りに表示し該当の預金種別名 を選択し、確定するようにしてある。
【0190】 預金種別の欄65の右側に口座番号を入力する欄66が設けられ、この表題部 分66aの右側に、口座番号をキーボードから入力するための所定の空欄66b が設けられている。
【0191】 前述の振込先欄63の下方に口座名義名を入力する欄67が設けられ、この表 題部分67aの右側に、口座名義名をキーボードから入力するための所定の空欄 67bが設けられている。
【0192】 空欄67bの右側に予めソフト上で登録した「様」「殿」等の敬語を表示する 窓68cを、さらにその右側に「▽」で表示したマウスクリック用のマーク68 dを設けて、マーク68dをマウスでクリックして、「様」「殿」等の敬語表記 を順送りに表示し該当の敬語を選択し、確定するようにしてある。
【0193】 図中cは敬語表記の右側に設けられた経理部門の決済ボタンで、経理部門の担 当者が上記振替欄51の各項目の入力を終了した段階で、経理承認を得るために 社内決済ルールに従い、例えば課長への決済信号をコンピュータの制御部に送信 をするためのマウスクリック用のボタンであり、課長の決裁承認を得た段階で所 定の例えば決済すみ伝票ホルダーに電子的に収納され、必要に応じその決済すみ 伝票ホルダーから取出し画面上に表示したり、所定の紙にプリントアウトするこ とが出来るようになっている。
【0194】 dはキャンセルボタンで、経理承認をキャンセルするための信号をコンピュー タの制御部に送信するためのマウスクリック用のボタンである。
【0195】 また図中69は、各担当者が入力する上方の収支伝票の区分と、経理部門が専 門的に経理処理を行う振替伝票欄51を有する下方の区分とを、明確に区分けす るための破線及び「以下経理課記入欄」と「赤字」でカラー表記した注意書きで あり、各担当者の振替伝票欄51への誤入力を防止するようにしてある。
【0196】 次に本実施形態における電子伝票の入力・使用方法を説明する。
【0197】 本伝票は、収入伝票、支払伝票及び振替伝票を兼ねて使用することができるも ので、先ず収入伝票として使用する場合につき説明する。
【0198】 伝票発行部門の担当者が、入力画面の上方から入力を始めるもので、先ず収支 先欄42の空欄42bに収入を得た会社名等をキーボードから入力し、次に決め られた社内の所定のルールに従い伝票番号を発番して伝票番号欄43のに所定の 番号を入力し、さらに伝票を作成する日、すなわち発行の年月日を日付欄44に 西暦で入力する。
【0199】 次に収入がどのような具体的な入金手段で入ったのかを、収入欄45のクリッ ク用のマーク45dをマウスでクリックし、窓45cに順に表示される小口現金 、現金等の収入項目の中から選択する。
【0200】 窓45cに表示される収入項目に該当の項目が存在しない場合には、空欄45 bにキーボードから所定の収入項目名を入力する。
【0201】 次に伝票を発行する部門を、発行部門欄47のクリック用のマーク47dをマ ウスでクリックし、窓47cに順に表示される部門名の中から該当する部門を選 択する。
【0202】 窓47cに表示される部門名に項目が存在しない場合には、空欄47bにキー ボードから所定の部門名を入力する。
【0203】 次に金額欄49の空欄49bに収入金額の数値をキーボードから入力し、クリ ック用のマーク49dをマウスでクリックし窓49cに順に表示される金額単位 から「円」を選択して画面右側に移り、摘要欄50の空欄50bに収入内容の簡 単な説明をキーボードから入力する。
【0204】 次に伝票発行部門としての承認を得、経理部門に回付するため、決済ボタンa をマウスでクリックする。
【0205】 これにより社内決済ルールに従い課長、部長に送信され電子承認を得た後、経 理部門に自動的に送信される。
【0206】 次に経理部門が振替伝票欄51で、社内振替のための経理処理を行う。
【0207】 先ず、貸方欄57の金額欄58空欄58bに、上方の収支伝票の金額欄49に 入力されている収入金額の数値を入力し、クリック用のマーク58dをマウスで クリックし窓58cに順に表示される金額単位から「円」を選択し、自動的に演 算表示される合計欄61の合計金額の数値が入力した数値と合っているか確認す る。
【0208】 次に金額欄58の右に移り、クリック用のマーク59dをマウスでクリックし 窓59cに順に表示される勘定項目から、該当の勘定科目名を選択し、さらに部 門欄60の空欄60bに振替える部門の略号をキーボードから入力する。
【0209】 次に借方欄52に移り、金額欄53に銀行への振込金額をキーボードから入力 し、クリック用のマーク54dをマウスでクリックし窓54cに順に表示される 金額単位から「円」を選択し、自動的に演算表示される合計欄56の合計金額の 数値が入力した数値と合っているか確認する。
【0210】 勘定科目欄54の窓54cに振込先銀行名及び預金の種別名をキーボードより 入力し、部門欄55の空欄55bに振替える部門の略号名をキーボードより入力 する。
【0211】 下方の摘要欄62の空欄62bに上方の収支伝票の摘要欄50に入力されてい る収入内容の簡単な説明及び振替先の部門名をキーボードより入力する。
【0212】 収入金額を複数の部門に分けて振り分ける場合、及び又は収入金額を複数の銀 行に分けて振込む場合には、さらに下の2行を使い金額、勘定科目、部門をそれ ぞれ仕訳けて入力し、その合計金額を合計欄で確認する。当然ながら借方と貸方 の合計金額は同一になるように仕訳る。
【0213】 次に経理部門として経理承認を得るために敬語表記の右側に設けられた経理部 門の決済ボタンcをマウスでクリックする。
【0214】 これのより社内決済ルールに従い課長に送信され電子承認を得た後、決済すみ 伝票ホルダーに自動送信され保管され、必要に応じ所定の紙にプリントアウトす る。
【0215】 経理承認をキャンセルする場合には、マウスでキャンセルボタンdをクリック すれば良い。
【0216】 次に本伝票を支払伝票として使用する場合につき説明する。
【0217】 先ず、収入伝票と同様に伝票発行部門の担当者が、入力画面の上方から入力を 始め、収支先欄42の空欄42bに支払先の会社名等をキーボードから入力し、 決められた社内の所定のルールに従い伝票番号を発番して伝票番号欄43に所定 の番号を入力し、さらに伝票を作成する日、すなわち発行の年月日を日付欄44 に西暦で入力する。
【0218】 次に支払をどのような具体的な支払手段で行うかを、支払欄46のクリック用 のマーク46dをマウスでクリックし、窓46cに順に表示される小口現金、現 金等の支払項目の中から選択する。
【0219】 窓46cに表示される支払項目に該当の項目が存在しない場合には、空欄46 bにキーボードから所定の支払項目名を入力する。
【0220】 次に伝票を発行する部門を、発行部門欄47のクリック用のマーク47dをマ ウスでクリックし、窓47cに順に表示される部門名の中から該当する部門を選 択する。
【0221】 窓47cに表示される部門名に項目が存在しない場合には、空欄47bにキー ボードから所定の部門名を入力する。
【0222】 さらに支払費用を使用した部門を負担部門欄48のクリック用のマーク48d をマウスでクリックし、窓48cに順に表示される部門名の中から該当する部門 名を選択する。
【0223】 窓48cに表示される部門名に項目が存在しない場合には、空欄48bにキー ボードから所定の部門名を入力する。
【0224】 次に金額欄49の空欄49bに支払金額の数値をキーボードから入力し、クリ ック用のマーク49dをマウスでクリックし、窓49cに順に表示される金額単 位から「円」を選択して画面右側に移り、摘要欄50の空欄50bに支払内容の 簡単な説明をキーボードから入力する。
【0225】 次に伝票発行部門としての承認を得、経理部門に回付するため、決済ボタンa をマウスでクリックする。
【0226】 これにより、社内決済ルールに従い課長、部長に送信され電子承認を得た後、 経理部門に自動的に送信される。
【0227】 次に経理部門が中央の振替伝票欄51で、社内振替のための経理処理を行う。
【0228】 先ず、借方欄52の金額欄53の空欄53bに、上方の収支伝票の金額欄49 に入力されている支払金額の数値を入力し、クリック用のマーク53dをマウス でクリックし窓53cに順に表示される金額単位から「円」を選択し、自動的に 演算表示される合計欄56の合計金額の数値が入力した数値と合っているか確認 する。
【0229】 次に金額欄53の右に移り、クリック用のマーク54dをマウスでクリックし 窓54cに順に表示される勘定項目から、該当の勘定科目名を選択し、さらに部 門欄55の空欄55bに振替える部門の略号をキーボードから入力する。
【0230】 次に貸方欄57に移り、金額欄58の空欄58bに支払金額をキーボードから 入力し、クリック用のマーク58dをマウスでクリックし窓58cに順に表示さ れる金額単位から「円」を選択し、自動的に演算表示される合計欄61の合計金 額の数値が入力した数値と合っているか確認する。
【0231】 勘定科目欄59の窓59cに支払金をどの預金口座から支払うかをキーボード より入力し、部門欄60空欄60bに振替える部門の略号名をキーボードから入 力する。
【0232】 次に下方の摘要欄62の空欄62bに、上方の収支伝票の摘要欄50に入力さ れている支払内容の簡単な説明及び振替先の部門名をキーボードより入力する。
【0233】 支払金額を複数の部門に分けて振り分けて負担させる場合、及び又は支払金額 を複数の銀行の預金から分けて支払う場合には、さらに下の2行を使い金額、勘 定科目、部門をそれぞれ仕訳けて入力し、その合計金額を合計欄で確認する。当 然ながら借方と貸方の合計金額は同一になるように仕訳る。
【0234】 次に支払欄46の窓46cに支払項目として「銀行振込」が選択され表示され ていた場合には、振込先欄63の入力に移り、支払先の会社等から指定された支 払金の振込先を入力する。
【0235】 先ずクリック用のマーク63cをマウスによりクリックし、窓63bに順に表 示される銀行名を選択する。
【0236】 次にマーク64cをクリックし窓64bに順に表示される支店名を選択し、さ らにマーク65cをクリックし窓65bに表示される預金の種別を選択する。
【0237】 さらに口座番号欄66の空欄66bに口座番号を、口座名義名欄67の空欄6 7bに口座名義名をそれぞれキーボードから入力し、マーク68dをクリックし 窓68cに順に表示される敬語表記の「様」を選択する。
【0238】 最後に経理部門として経理承認を得るために敬語表記の右側に設けられた経理 部門の決済ボタンcをマウスでクリックする。
【0239】 これにより社内決済ルールに従い課長に送信され電子承認を得た後、決済すみ 伝票ホルダーに自動的に保管され、必要に応じ所定の紙にプリントアウトする。
【0240】 経理承認をキャンセルする場合には、マウスでキャンセルボタンdをクリック すれば良い。
【0241】 本実施形態における振替伝票欄51の使用方法は、収入伝票、支払伝票及び 振替伝票を一体化にした所謂収支伝票中に示される収入または支払金額を、所定 の部門に経理的に振替操作を行うことを目的としているが、伝票の表題を「収支 ・振替伝票」としてあるので、収支伝票中の収入または支払の取引に関係のない 、一般の単独の振替伝票として使用しても勿論良い。
【0242】 本実施形態の場合、第一、第二の実施形態における伝票の各記入欄の配置構成 と全く同様の配置構成とした入力画面に構成しても、またキーボード等からの入 力操作の順序等に合わせ、入力項目の名称、配列等は任意に変更できるようにし ても良い。
【0243】 本実施形態によれば取引毎の収入、支払さらには振替伝票の選択作業、各伝票 の整理の手間、保管スペースの問題を改善し、さらに伝票の転記ミスを極力防止 するようにした伝票を提供することができると共に、パソコン等コンピュータに よる伝票の作成、承認、決済を行うことができるものである。
【0244】
【考案の効果】
本考案によれば、取引毎の伝票の選択作業、各伝票の整理の手間、保管スペー スの問題を改善した伝票を提供することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施形態にかかる伝票の平面
図。
【図2】本考案の第二の実施形態にかかる伝票の平面
図。
【図3】本考案の第三の実施形態にかかる伝票の平面
図。
【符号の説明】
5 収入欄 5b 収入項目 6 支払欄 6b 支払項目 14 金額欄 10 収支先欄

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の収入項目を設けた収入欄と、複数
    の支払項目を設けた支払欄と、収入または支払の取引単
    位別の金額を示す金額欄と、収入先または支払先を取引
    単位別に示す収支先欄とを有することを特徴とする伝
    票。
  2. 【請求項2】 複数の収入項目を設けた収入欄と、複数
    の支払項目を設けた支払欄と、収入または支払の取引単
    位別の金額を示す金額欄と、収入先または支払先を取引
    単位別に示す収支先欄と、少なくとも借方および貸方欄
    を有する振替欄とを有することを特徴とする伝票。
  3. 【請求項3】 複数の収入項目を設けた収入欄と、複数
    の支払項目を設けた支払欄と、収入または支払の取引単
    位別の金額を示す金額欄と、収入先または支払先を取引
    単位別に示す収支先欄と、収支内容等を記入する摘要欄
    と、発行部門を示す発行部門欄と、使用する部門を示す
    使用部門欄と、課長、部長、経理等の承認欄と、少なく
    とも借方および貸方欄を有する振替欄とを有することを
    特徴とする伝票。
  4. 【請求項4】 銀行名、口座番号、口座名義等の振込先
    を示す振込先欄を設けたことを特徴とする請求項1から
    3までのいずれか1項に記載の伝票。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014213463A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 株式会社日本デジタル研究所 伝票

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