JP2004185459A - 観測データ回収システムおよび観測データの回収方法 - Google Patents

観測データ回収システムおよび観測データの回収方法 Download PDF

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広樹 大久保
Seiji Tanaka
清治 田中
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Abstract

【課題】複数の地点に設けられた観測装置による観測データを無線でセンタへ回収するシステムにおいて、より広範囲に亘る観測領域について観測を行えるようにする。
【解決手段】複数の観測装置10との間でそれぞれ通信を行い、各観測装置から送信された観測データを時分割で受信し一時記憶した後、集約装置12へ送信する中継装置11を設ける。集約装置12は中継装置11およびセンタの監視装置13との間でそれぞれ所定のスケジュールに従って通信を行い、中継装置11から送信された観測データをセンタへ送信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の観測点の観測データを無線によって回収する観測データ回収システムおよび観測データの回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遠隔地の複数箇所に設置された観測装置の観測データをセンタへ回収するために、観測点とセンタとで一対の無線機を設けてデータリンクを確立させている。しかし、そのシステムでは観測領域が広範囲になって、多数の観測装置を設置する場合に、観測装置の数に応じた分だけ無線機を設け、無線の周波数チャンネルを割り当てなければならず、無線機の周波数帯域を有効利用できないといった問題があった。そこで、本願出願人は、特許文献1として、1周波の電波を用い、測位系の時刻に同期して各観測装置とセンタとの間でデータ通信を時分割的に行うようにした観測データ回収システムを示している。
【0003】
このように、観測装置とセンタとの間で無線によるデータリンクをはるようにすれば、観測データを回収するセンタと各観測装置との間が例えば数十キロメートル以上の遠距離となる場合でも観測装置の設置が容易であり、しかも限られた周波数帯域で観測データの回収が可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−288774公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、無線によって観測装置とセンタとの間でデータリンクを確立させるためには、安定した信号強度で通信できなければならない。そのため、観測装置側の無線機のアンテナはセンタの無線機との間で通信環境の良い状態で通信が行われるように設置されることが望ましい。しかし、センタは予め定められた位置にあるので、通信環境の良い状態で通信が行える観測装置の設置場所には制約が生じることになる。例えば、山の斜面の地滑りなどを監視する目的で、その山のセンタ寄りの片側斜面に複数の観測装置を設けて観測を行うことは可能であるが、センタから見て反対側の斜面については、通信環境が極端に悪くなるので通常は監視を行うことができなかった。
【0006】
このような見通しの悪い環境でも観測データの回収のためのデータ通信を行うために、無線機の送信電力を高めることはある程度有効であるが、観測装置を自立的に運用するためには、その電源に例えば太陽電池を用いることになるので利用可能な電力量は限られる。したがって、この点でも制約が生じる。
【0007】
そこで、この発明の目的は、より広範囲に亘って観測範囲を広げることのできる観測データ回収システムおよび観測データの回収方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数の地点に設けられた観測装置による観測データを無線で回収するシステムであって、それぞれ時分割で観測データを無線送信する複数の観測装置と、これら複数の観測装置との間でそれぞれ通信を行い、各観測装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶し、該一時記憶した観測データを集約装置へ送信する中継装置と、この中継装置との間で所定のスケジュールにしたがって通信を行い、前記中継装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶する集約装置とを備えたことを特徴としている。
【0009】
また、この発明は、複数の地点に設けられた観測装置による観測データを無線でセンタへ回収するシステムであって、それぞれ時分割で観測データを無線送信する複数の観測装置と、これら複数の観測装置との間でそれぞれ通信を行い、各観測装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶し、該一時記憶した観測データを集約装置へ送信する中継装置と、この中継装置との間およびセンタとの間でそれぞれ所定のスケジュールにしたがって通信を行い、前記中継装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶し、該一時記憶した観測データをセンタへ送信する集約装置とを備えたことを特徴としている。
【0010】
このように、各観測装置からの観測データを中継装置で一時記憶し、その観測データを所定スケジュールに従って集約装置へ伝送することによって、限られた周波数帯域を有効に利用し、且つ広範囲に亘る観測領域についての観測データを回収可能とする。
【0011】
また、この発明は、前記中継装置と観測装置との間の通信で、時刻に同期した周期を、観測装置から中継装置へのデータ伝送区間と、中継装置から観測装置へのデータ伝送区間とに時分割して行うようにしたことを特徴としている。
【0012】
これにより、中継装置と観測装置との間で上記時刻に同期した周期を単位として双方向通信を可能とする。
【0013】
また、この発明は、前記観測装置と前記中継装置をいずれも、測位用衛星からの信号を受信して測位用データを観測データとして求める測位用受信機と、他の装置との間で無線通信する無線機と、測位用受信機から観測データを読み取り、前記無線機を介して観測データを送信または受信する制御ユニットとから構成したことを特徴としている。
【0014】
これにより、基本的に同一構成の装置を用いながらも、観測対象に応じてまたは設置箇所周囲の環境に応じて、観測装置と中継装置の機能を使い分けられるようにし、装置の汎用性を高める。また柔軟な運用を可能とする。
【0015】
また、この発明の観測データの回収方法は、次の第1〜第3のステップを所定周期で繰り返すことによって、複数の地点に設けられた観測装置による観測データを回収することを特徴としている。
【0016】
各観測装置が、同一周期で且つ異なったタイムスロットで観測データを無線により中継装置へ伝送する第1のステップ、
中継装置が、前記タイムスロット毎に観測装置から観測データを受信して一時記憶した後、該観測データを無線により集約装置へ送信する第2のステップ、
集約装置が、中継装置から観測データを受信し、該観測データを記憶する第3のステップ。
これにより、複数の観測装置が求めた観測データを短い時間周期で繰り返し回収する。
【0017】
さらに、この発明の観測データの回収方法は、グループ分けした複数の観測装置からの観測データをそれぞれ受信する複数の中継装置を設け、前記タイムスロットを同一グループ毎に実質的に一連のものとしたことを特徴としている。
【0018】
これにより、複数の観測装置からの観測データの受信を連続的に受信して、全体に短い時間で複数の観測装置からの観測データを収集できるようにし、処理効率を高める。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態である観測データ回収システムおよび観測データの回収方法について各図を参照して順次説明する。
図1は、観測データ回収システム全体の構成を示すブロック図である。図1において、10a〜10hはそれぞれ観測装置である。これらの観測装置は、複数のGPS衛星からの信号を受信して、各観測装置の位置を測位するための観測データを求める。11a,11bはそれぞれ中継装置、12は集約装置である。中継装置11aは観測装置10a〜10eから送信された観測データを時分割で受信するとともに一時記憶し、その一時記憶した観測データを集約装置12へ送信する。また、中継装置11bは観測装置10f〜10hから送信された観測データを時分割で受信するとともに一時記憶し、その一時記憶した観測データを集約装置12へ送信する。
【0020】
13はセンタに設けた監視装置である。集約装置12は中継装置11a,11bとの間で、および監視装置13との間でそれぞれ所定のスケジュールに従って通信を行い、中継装置11a,11bから送信された観測データを監視装置13へ送信する。
【0021】
図2は、観測装置、中継装置、集約装置に共通する部分の構成を示すブロック図である。
図2において、GPSセンサ1はGPSアンテナ2で複数のGPS衛星からの電波を受けて、そのGPSアンテナ2の受信点を測位するためのデータを求める。無線機4は、そのアンテナ5を介して他の装置との間でデータリンクをはるための装置である。制御ユニット3は、GPSセンサ1の求めたデータを読み取り、無線機4を介してデータの入出力制御を行い、観測データを一時記憶するメモリカードを備えているユニットである。GPS受信機6は、GPSアンテナ7を介して複数のGPS衛星からの電波を受信し、GPS時刻またはそれに同期した信号を生成するための装置である。このGPS時刻またはそれに同期した信号をGPSセンサ1で生成するようにして、GPS受信機6の機能をGPSセンサ1に兼用させてもよい。
【0022】
図3は、観測データ回収システム全体の構成を、図2に示したブロックを用いて示した図である。このように、観測装置10a,10b、中継装置11、および集約装置12のいずれも図2に示した構成を備えている。但し、集約装置12にはネットワークを介してセンタの監視装置(図1に示した13)との間でデータ伝送を行うためのモデム8を備えている。なお、集約装置12でGPSアンテナ2の受信点の測位を行わない場合、すなわち、複数の観測装置10と中継装置11のそれぞれのGPSアンテナ2の受信点の測位だけを行う場合には、集約装置12のGPSセンサ1およびそのGPSアンテナ2は不要である。同様に中継装置11が単に複数の観測装置による観測データを一時記憶し、その一時記憶した観測データを集約装置12へ送信するだけであれば、中継装置11のGPSセンサ1およびGPSアンテナ2は不要である。
【0023】
図4は、観測装置、中継装置、および集約装置のスケジュール動作について示している。ここで、複数の観測装置の番号を括弧付き番号で表している。各装置の動作手順は次のとおりである。
【0024】
〈観測装置〉
(a)スケジュール動作の開始時刻+(スロット番号×10分)になれば、無線機4をオンする。ここで「スロット番号」は観測装置毎に個別に割り当てた1〜6の番号である。
【0025】
(b)中継装置とリンクをはり、メモリカード内に一時記憶した観測データを中継装置へ送信(転送)する。転送を完了すれば、または無線機をオンしてから10分経過すれば、無線機をオフする。
【0026】
〈中継装置〉
(a)スケジュール動作開始時刻になれば無線機をオンする。
【0027】
(b)観測装置とリンクをはり、観測装置から観測データを回収し、メモリカードへ記憶する。
【0028】
(c)回収を完了すれば、または無線機をオンしてから10分経過すれば、無線をオフする。
【0029】
(d)10分毎に(a)〜(c)の動作を6回繰り返し、最大6台分の観測装置の観測データを回収する。
【0030】
(e)(a)〜(d)の処理完了後、スケジュール動作開始時刻+60分になれば無線機をオンする。
【0031】
(f)集約装置とリンクをはり、中継装置のメモリカードに一時記憶した観測データ(各観測装置から回収したデータと中継装置自体が観測した観測データ)を集約装置へ転送する。
【0032】
(g)転送を完了すれば、または無線機をオンしてから60分経過すれば、無線機をオフする。
【0033】
〈集約装置〉
(a)スケジュール動作開始時刻+60分になれば、無線機の電源をオンする。
【0034】
(b)中継装置とリンクをはり、中継装置から観測データを回収する。
【0035】
(c)回収を完了すれば、または無線機をオンしてから60分経過すれば、無線機をオフする。
【0036】
(d)モデムを自動着信待ちにする。
【0037】
(e)センタの監視装置からの着信を受けて、集約装置のメモリカードに一時記憶した観測データ(中継装置から回収したデータと集約装置自体が観測した観測データ)を監視装置へ転送する。この転送を完了すれば、または転送開始後30分経過すれば、モデムの自動着信を終了する。
【0038】
以上の手順によって、6つの観測装置(1)〜(6)の観測データを中継装置が回収し、その回収した観測データと中継装置が観測した観測データとを集約装置が回収し、さらに集約装置が観測した観測データも含めて監視装置が回収する、という一連の処理を150分の間に行うことになる。
【0039】
なお、監視装置は、集約装置がモデムの自動着信待ち状態になるタイミングで集約装置へダイヤルアップ接続を行い、観測データをダウンロードする。
【0040】
図4に示した例では、すべての観測装置が中継装置とリンクをはって観測データの転送を行い、集約装置が中継装置からのみ観測データを回収するようにしたが、任意の観測装置と集約装置がリンクをはって、すなわち中継装置を介さずに集約装置が観測装置の観測データを回収するようにしてもよい。
【0041】
例えば、図5に示す例では、観測装置(1),(2),(3)が集約装置とリンクをはって観測データを転送し、観測装置(4),(5),(6)が中継装置とリンクをはって観測データを転送する。スケジュール動作開始時刻から60分後に中継装置と集約装置がリンクをはって、集約装置が中継装置の観測データおよび観測装置(4),(5),(6)の観測データを回収する。
【0042】
このように、複数の観測装置の観測データを各観測装置に割り当てたどのスロットで中継装置が受信するか、集約装置が回収するか、といった設定を中継装置と集約装置に予め行っておけばよい。
【0043】
図6は観測装置、中継装置、または集約装置のいずれかの装置における制御ユニット3の処理手順を示すフローチャートである。まず、GPSセンサ1から観測データを入力し、そのうち必要なデータを切り出し、またそのデータの切り出しにより求めたGPSタイムに同期して制御ユニット3内の時刻カウンタの時刻合わせを行う(s1→s2)。この必要なデータの切り出しを1時間分について行ったなら、そのデータをメモリカードに書き込む(s3→s4)。また、スケジュール動作を行う時間内であれば無線機4をオンしてデータ伝送を行うべき他の装置との間でリンクをはり、観測データの伝送を行う(s5→s6→s7)。すなわち、この装置が観測装置であれば、中継装置または集約装置とリンクをはって観測データを転送する。また、この装置が中継装置であって、観測装置からの観測データを受信する時間であれば、その観測装置とリンクをはって観測データを受信する。さらに、この装置が集約装置であって、中継装置から観測データを受信する時間であれば、中継装置とリンクをはって観測データを受信する。その後、無線機をオフする(s8)。
この装置が集約装置であれば、その後、モデムをオンし、監視装置からの着信を待って、監視装置へ観測データを転送する(s10→s11→s12→s13→s14)。その後、ステップs1へ戻る。
【0044】
但し、GPSセンサ1は24時間連続して観測を行っている。制御ユニット3はそのGPSセンサ1から観測データを30秒周期で入力し、後の処理を行う。そのために、スケジュール動作を行う時間外であれば制御ユニット3のウェイクアップアラームを29秒後にセットして再びスリープモードに入る(s5→s9)。したがって、この後29秒経過後、制御ユニット3が起動してGPSセンサから観測データを入力することになる。このように、スケジュール時間外であれば必要なデータの切り出しおよび時刻合わせを行った後、再び直ちにスリープモードに入るので、制御ユニット3での電力消費を抑えることができる。
【0045】
図7は、観測装置と中継装置(または集約装置)との間でリンクをはってデータ伝送を行う手順を示すフローチャートである。
まず、観測装置は所定周期(例えば3秒周期)で中継装置または集約装置へウェイクアップ信号を送信する(s21)。中継装置(集約装置)がウェイクアップ信号を受信すれば、エコー信号を返す(s31→s32)。続いて、所定時間(例えば5秒)経過する間に観測装置からウェイクアップ信号を受信しなければ観測装置と中継装置(集約装置)との間でリンクが確立したものと見なし、中継装置(集約装置)は観測装置に対してディレクトリィ情報を要求する(s33→s35)。観測装置はこれに応答して観測データのファイル内容を示すディレクトリィ情報を送信する(s23)。中継装置(集約装置)はディレクトリ情報(複数のファイル情報(ファイル名,サイズ))に基づいて、順にファイル出力を要求する(s36)。これにより、観測装置は指定されたファイルを送信する(s24)。中継装置(集約装置)は、そのファイルを受信し、エラーチェックを行う(s37→s38)。エラーがなく正しく受信できたなら、該当のファイルの削除を要求し、観測装置からのエコーを待つ(s39→s40)。これにより観測装置は指定された(今回送信した)ファイルを削除し、エコー信号を送信する(s25→s26)。中継装置(集約装置)は、以上の処理をディレクトリ情報に含まれていたすべてのファイルについて繰り返し行う(s41→s36→・・・)。
【0046】
その後、中継装置(集約装置)は観測装置に対して待機モードになるようにコマンドを送信し、観測装置からエコーがあれば自ら待機モードとなる(s43→s44)。観測装置ではこの待機モードへのコマンドを受信すればエコーを送信し待機モードに入る(s27→s28)。なお、観測装置からの複数のファイルを受信する際に通信エラーとなってタイムアウトになれば、そのまま待機モードに入って、今回の観測データの回収はスキップする(s42→s44)。
【0047】
上述した2つの装置間でリンクをはってデータ伝送を行う際、双方向の伝送を行う。観測装置から中継装置(または集約装置)への伝送を「下り」、その逆を「上り」とすれば、下り方向へのデータは観測データ、上り方向へのデータはコマンドであるので、下り方向のデータ量は上り方向のデータ量より多い。そこで、所定時間周期(1秒)内を相対的に長い下りフレームと相対的に短い上りフレームとに時分割して、図8に示すようにデータの伝送を行う。ここで、「時刻データ」はGPS時刻に同期した1秒周期Tの信号であり、1秒周期の時刻データを受信した後、その時刻データの立ち下がりタイミングから所定時間を下りフレーム、それに続く所定時間を上りフレームとして用いる。これにより、リンクをはった状態で単一周波数を用いて実質的に双方向のデータ伝送を可能とする。
【0048】
次に、複数の中継装置を用いる場合や多数の観測装置を用いる場合のスケジュール設定の例について図9〜図11を参照して説明する。
図9の例は、最大6台の観測装置を用い、図4に示した一連の観測データ回収の処理を6時間周期で行う場合について示している。すなわち、観測装置(1)〜(6)、中継装置および集約装置のそれぞれについて動作周期を6時間、スケジュール動作開始時刻を00:05に設定する。これにより図9の(B)に示すように1日につき00:05,06:05,12:05,18:05の4回スケジュール動作を行う。
【0049】
図10の(A)に示すように、観測装置が多くなって観測装置(1)〜(12)が存在し、2つの中継装置、中継装置(1),(2)を設けた場合、観測装置(1)〜(6)および中継装置(1)についてはスケジュール動作開始時刻をそれぞれ00:05とし、観測装置(7)〜(12)および中継装置(2)についてはスケジュール動作開始時刻をそれぞれ03:05とする。さらに、集約装置は動作周期を3時間、スケジュール動作開始時刻を00:05に設定する。
【0050】
これにより、図10の(B)に示すように中継装置(1)は観測装置(1)〜(6)の観測データを6時間周期で回収し、中継装置(2)は観測装置(7)〜(12)の観測データを3時間遅れの6時間周期で回収し、集約装置はそれらの観測データを3時間毎に回収する。このようにタイムスロットを同一グループ毎に実質的に一連のものとしたことにより、複数の観測装置からの観測データの受信を連続的行うことができ、全体に短い時間で複数の観測装置からの観測データを収集できるようになり、処理効率が高まる。
【0051】
図11に示す例では、最大48台の観測装置を用い、それぞれの動作周期を24時間、スケジュール開始時刻を3時間毎にずらせて集約装置が3時間毎に6つの観測装置を組として順次観測データを回収する。
【0052】
以上のようにして、各装置を観測装置、中継装置、集約装置のいずれかの装置として動作させるかのモードを設定し、その動作周期および開始時刻をそれぞれ設定することによって、極めて柔軟性の高い観測データ回収システムを構築できる。
【0053】
なお、以上に示した実施形態では、GPSセンサの求めた測位用データを観測データとして扱う例を示したが、この発明に係る「観測データ」は測位用のデータに限らず、その他に例えば所定地点間の距離変位を検出するセンサや物理量を観測するセンサにより求められた観測データ等も含む。
【0054】
【発明の効果】
この発明によれば、それぞれ時分割で観測データを無線送信する複数の観測装置と、これら複数の観測装置との間でそれぞれ通信を行い、各観測装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶し、該一時記憶した観測データを集約装置へ送信する中継装置と、この中継装置との間で所定のスケジュールにしたがって通信を行い、中継装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶する集約装置とを備えたことにより、限られた周波数帯域を有効に利用し、且つ広範囲に亘る観測領域についての観測データが回収できるようになる。
【0055】
また、上記集約装置が、中継装置との間およびセンタとの間でそれぞれ所定のスケジュールにしたがって通信を行い、中継装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶し、該一時記憶した観測データをセンタへ送信するようにしたことにより、同様に、限られた周波数帯域を有効に利用し、且つ広範囲に亘る観測領域についての観測データが回収できるようになる。
【0056】
また、この発明によれば、中継装置と観測装置との間の通信で、時刻に同期した周期を、観測装置から中継装置へのデータ伝送区間と、中継装置から観測装置へのデータ伝送区間とに時分割して行うようにしたことにより、中継装置と観測装置との間で上記時刻に同期した周期を単位として双方向通信が可能となり、周波数帯域を有効に利用して効率のよいデータ伝送が可能となる。
【0057】
また、この発明によれば、観測装置と中継装置のいずれも、測位用衛星からの信号を受信して測位用データを観測データとして求める測位用受信機と、他の装置との間で無線通信する無線機と、測位用受信機から観測データを読み取り、無線機を介して観測データを送信または受信する制御ユニットとから構成したことにより、基本的に同一構成の装置を用いながらも、観測対象に応じてまたは設置箇所周囲の環境に応じて、観測装置と中継装置の機能を使い分けられ、装置の汎用性が高まる。また柔軟に運用できるようになる。
【0058】
また、この発明の観測データの回収方法によれば、各観測装置が、同一周期で且つ異なったタイムスロットで観測データを無線により中継装置へ伝送する第1のステップ、中継装置が、前記タイムスロット毎に観測装置から観測データを受信して一時記憶した後、該観測データを無線により集約装置へ送信する第2のステップ、集約装置が、中継装置から観測データを受信し、該観測データを記憶する第3のステップ、の3つのステップを所定周期で繰り返すことによって、複数の地点に設けられた観測装置による観測データを短い時間周期で繰り返し回収できるようになる。
【0059】
さらに、この発明の観測データの回収方法によれば、グループ分けした複数の観測装置からの観測データをそれぞれ受信する複数の中継装置を設け、タイムスロットを同一グループ毎に実質的に一連のものとしたことにより、複数の観測装置からの観測データの受信を連続的に受信して、全体に短い時間で複数の観測装置からの観測データを収集できるようになり、処理効率が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】観測データ回収システムおよび観測データの回収方法を適用したシステム構成図
【図2】観測装置、中継装置、または集約装置として機能する主要部の構成を示すブロック図
【図3】観測データ回収システム全体の構成を示すブロック図
【図4】観測データの回収スケジュールの例を示す図
【図5】観測データの回収スケジュールの例を示す図
【図6】各装置の制御ユニットの処理手順を示すフローチャート
【図7】観測装置と中継装置または集約装置との間でのデータ伝送の手順を示すフローチャート
【図8】装置間での双方向のデータ伝送のタイミングを示す図
【図9】観測データの回収スケジュールの例を示す図
【図10】観測データの回収スケジュールの例を示す図
【図11】観測データの回収スケジュールの例を示す図
【符号の説明】
2,7−GPSアンテナ
5−アンテナ
10−観測装置
11−中継装置
12−集約装置
13−監視装置

Claims (6)

  1. 複数の地点に設けられた観測装置による観測データを無線で回収するシステムであって、
    それぞれ時分割で観測データを無線送信する複数の観測装置と、
    該複数の観測装置との間でそれぞれ通信を行い、各観測装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶し、該一時記憶した観測データを集約装置へ送信する中継装置と、
    前記中継装置との間で所定のスケジュールにしたがって通信を行い、前記中継装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶する集約装置とを備えた観測データ回収システム。
  2. 前記中継装置と前記観測装置との間の通信で、時刻に同期した周期を、観測装置から中継装置へのデータ伝送区間と、中継装置から観測装置へのデータ伝送区間とに時分割してデータの送受信を行うようにした請求項1に記載の観測データ回収システム。
  3. 前記観測装置と前記中継装置はいずれも、前記測位用衛星からの信号を受信して測位用データを観測データとして求める測位用受信機と、他の装置との間で無線通信する無線機と、前記測位用受信機から観測データを読み取り、前記無線機を介して前記観測データを送信または受信する制御ユニットとから構成した請求項2に記載の観測データ回収システム。
  4. 次の第1〜第3のステップを所定周期で繰り返すことによって、複数の地点に設けられた観測装置による観測データを回収する観測データの回収方法。
    各観測装置が、同一周期で且つ異なったタイムスロットで観測データを無線により中継装置へ伝送する第1のステップ、
    前記中継装置が、前記タイムスロット毎に観測装置から観測データを受信して一時記憶した後、該観測データを無線により集約装置へ送信する第2のステップ、
    前記集約装置が、前記中継装置から観測データを受信し、該観測データを記憶する第3のステップ。
  5. 前記中継装置は、グループ分けした複数の観測装置からの観測データをそれぞれ受信する複数の中継装置から成り、前記タイムスロットを同一グループ毎に実質的に一連のものとした請求項4に記載の観測データの回収方法。
  6. 複数の地点に設けられた観測装置による観測データを無線でセンタへ回収するシステムであって、
    それぞれ時分割で観測データを無線送信する複数の観測装置と、
    該複数の観測装置との間でそれぞれ通信を行い、各観測装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶し、該一時記憶した観測データを集約装置へ送信する中継装置と、
    前記中継装置との間およびセンタとの間でそれぞれ所定のスケジュールにしたがって通信を行い、前記中継装置から送信された観測データを受信するとともに一時記憶し、該一時記憶した観測データをセンタへ送信する集約装置とを備えた観測データ回収システム。
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