JP2004183836A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Taiji Bisata
泰治 美佐田
Yoshihiro Ono
誉洋 大野
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

【課題】スプラインのガタによるディスクの振れを確実に防止する。
【解決手段】入力軸3と、側面に動力伝達ローラ7が転動する凹面部5aを有するとともに中央部に入力軸4に挿通される挿通孔5bを有する入力ディスク5と、を備え、前記挿通孔5bの内周面に入力軸3とスプライン結合するスプライン溝部5cが形成されたトロイダル型無段変速機において、前記スプライン溝部5cは、前記挿通孔5bの内周面の軸方向中間部に形成され、前記入力軸3に対する前記入力ディスク5の軸振れを防止するための振れ防止ガイド部材3b,5gが面接触する振れ防止ガイド面5d,5eが、前記スプライン溝部4cの軸方向両側に設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トロイダル型無段変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トロイダル型無段変速機は、側面にローラ軌道面となる凹面部を有する入力ディスクと、同じく側面にローラ軌道面となる凹面部を有する出力ディスクとを、両凹面部が対向するように配置し、さらに両凹面部間にローラを配置して構成されており、ローラの位置を調整することにより、入力ディスクに対する出力ディスクの回転数(変速比)を増減させることができるものである。このようなトロイダル型無段変速機は、例えば、特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1では、入力ディスクは、車両の動力源により回転駆動される入力軸に対してスプラインを介して一体回転可能に連結されている。
このスプラインにガタ(遊び)があると、ディスクの軌道面の振れ・振動を発生させ、短寿命化、音の発生の原因となる。そこで、ディスクの振れ・振動を防止しようとすると、スプラインに高い精度が要求される。しかし、スプラインを精度良く加工することは、困難でコスト高である。
【0004】
ここで、特許文献1には、入力軸に対する入力ディスクの組み付け精度を確保するために、入力ディスクの内周のスプライン穴に隣接する位置に、入力軸に合致して入力軸に対する入力ディスクの組み付け精度を確保する円周状のガイド面を設けることが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−21961号公報(特許請求の範囲、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のガイド面によっても、ディスクの振れを防止するのに、ある程度の効果がある。しかし、特許文献1のガイド面は、スプライン穴の軸方向一方側だけに隣接しているため、ディスクの振れを十分に防止できない場合がある。特に、ディスクが薄い(軸方向長さが短い)場合には、ガイド面も小さくなってしまい、ガイド面によるガイド効果が十分に発揮されずスプラインのガタを十分に解消できないことがある。
そこで、本発明は、スプラインのガタによるディスクの振れを確実に防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、動力伝達軸と、側面に動力伝達ローラが転動する凹面部を有するとともに中央部に前記動力伝達軸に挿通される挿通孔を有する動力伝達ディスクと、を備え、前記挿通孔の内周面に前記動力伝達軸とスプライン結合するスプライン溝部が形成されたトロイダル型無段変速機において、前記スプライン溝部は、前記挿通孔の内周面の軸方向中間部に形成され、前記動力伝達軸に対する前記動力伝達ディスクの軸振れを防止するための振れ防止ガイド部材が面接触する振れ防止ガイド面が、前記スプライン溝部の軸方向両側に設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、振れ防止ガイド面が、軸方向中間部にあるスプライン溝部の軸方向両側に設けられているため、スプラインの軸方向両側でディスクのガイド効果が得られ、確実にディスクの振れを防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、トロイダル型無段変速機の一例であるフルトロイダル型無段変速機のバリエータ1部分を示している。このバリエータには、車両の動力源側2により回転駆動される断面円形の入力側動力伝達軸3(以下、「入力軸」という)が設けられており、その軸方向両端近傍には、入力側の動力伝達ディスク5,5(以下、「入力ディスク」という)が支持されている。各入力ディスク5,5の一側面には、軌道面となる凹面部5aが形成されており、その中央部には、入力軸3が挿通する挿通孔5bが軸方向に貫通状に形成されている。
【0010】
図2にも示すように、挿通孔5bの軸方向中間部には、円周面に複数条の溝を切ったスプライン溝部5cが形成されている。また、入力軸3には当該スプライン溝部5に対応してスプライン軸部3aが形成されており、入力軸3と入力ディスク5とはスプライン結合により、一体回転可能となっている。ただし、これらの入力ディスク5,5は入力軸3に対して軸方向に移動しない非移動ディスクとされている。
【0011】
スプライン溝部5cは、挿通孔5bの軸方向略中央に配置しており、このスプライン溝部5bの軸方向両側には、振れ防止ガイド面5d,5eが形成されている。軸方向一方側(凹面部側)の第1振れ防止ガイド面5d及び軸方向他方側(背面側)の第2振れ防止ガイド面5eは、それぞれ、スプライン溝部5cよりも大径の円周面であり、スプライン溝部5cは、振れ防止ガイド面5d,5eに対して径内方向に突出している。したがって、スプライン溝部5cは、振れ防止ガイド面5d,5eにかかわりなくブローチなどによる引き抜き加工が可能であり、加工が容易である。
【0012】
振れ防止ガイド面5d,5eには、振れ防止ガイド部材3b,5gの外周面が接する。振れ防止ガイド部材3b,5gは、入力軸3と一体か、又は入力軸3と別体とすることができる。
本実施形態では、第1振れ防止ガイド面5dに嵌合される第1振れ防止ガイド部材3bは、入力軸3と一体である。この第1振れ防止ガイド部材3bは、円形状外周面を有し、当該第1振れ防止ガイド部材3bよりも軸方向中央側の入力軸3の外周径と同径である。
【0013】
第2振れ防止ガイド面5eに嵌合される第2振れ防止ガイド部材5gは、入力軸3とは別体のリング状部材であり、円形状の外周径が第1振れ防止ガイド部材3bの外周径と同径である。また、第2振れ防止ガイド部材5gの内周面が接する入力軸3の部分とそれよりも軸方向外側の外周径とは、第1振れ防止ガイド部材3bの外周径よりも小径であり、具体的には、スプライン軸部3aの外周径と略同径である。つまり、入力軸3は、スプライン軸部3aよりも軸方向一方側(軸方向中央側)の径が大きく、軸方向他方側(軸方向外側)の径が小さくなっている。
【0014】
入力ディスク5を入力軸3に組み付けるには、まず、入力ディスク5の凹面部5a側の面を入力軸3の軸方向中央側に向けた状態で、入力ディスク挿通孔5bに入力軸3を挿通させる。すると、第1振れ防止ガイド部材3aの円形外周面が第1振れ防止ガイド面5dに面接触するように嵌合する。このとき、第1振れ防止ガイド部材3aの側端面とスプライン軸部3aの端面とが当接して、入力ディスク5の軸方向位置決めもなされる。
この状態では、第2振れ防止ガイド面5eと入力軸3との間には隙間が生じており、当該隙間に第2振れ防止ガイド部材5gが嵌入され、当該第2振れ防止ガイド部材5gの外周面が第2振れ防止ガイド面5eに面接触する。
【0015】
以上により、ガイド部材3b,5gの外周面がスプライン溝部5cの両側でディスク5のガイド面5d,5eと面接触した状態となり、スプラインの両側でディスク5と入力軸3とが位置決めされて、スプラインにガタがあったとしても、ディスク振れが確実に防止され、軌道面5aの振れも防止されることになる。
【0016】
また、入力軸3の各入力ディスク5,5の背面側(凹面部5aの反対側)である他の一側面側の位置には、円板状の背面部材51が設けられている。これらの背面部材51によって、入力ディスク5,5が背面側(軸方向外側)に移動するのが防止されている。
【0017】
図3に示すように、この背面部材51は、入力軸3にねじ止めされている。すなわち、背面部材51には、中央にネジ孔51aが形成され、このネジ孔51が入力軸3に形成されたネジ部3cに螺合して、背面部材51がディスク背面5,5に当接している。このように、背面部材51を入力軸3に対してねじ止めすることで、図3に示すように、背面部材51は、入力軸3の軸方向と直交する方向に対して傾斜した状態をとることができる。したがって、図3のディスク5のように、ディスク背面が、ディスクスプライン溝部5cの軸方向と直交する方向に対して傾斜していても、ディスク5の傾きを回避できる。したがって、ディスク背面には高い加工精度が不要となって公差を緩めることができ、加工が容易となる。なお、以上の背面部材51のねじ止め構造は、入力軸3とディスク5の組み付け構造の如何にかかわらず採用することが可能である。
【0018】
入力軸3の軸方向中央部には、出力部材6aとこの出力部材6aにそれぞれ一体回転可能に支持された出力ディスク6b,6bとを備える出力部6が、当該入力軸3に対して相対回転自在に設けられている。各出力ディスク6b,6bの前記入力ディスク凹面部5aに対向する一側面には、軌道面となる凹面部6cが形成されている。また、出力部材6aの外周には、チェーン6dと噛み合うスプロケットギア6eが形成されており、このチェーン6dを介して出力部材6aの動力が伝達される。
【0019】
出力ディスク6bは、出力部材6aに対して軸方向の微動が許容された状態で組み込まれており、その背面には隙間6gを設けてバックアップ板6hが配置されている。前記隙間6gはケーシング6f及び図示しないシールによって密封されており、この隙間6gに油圧動力源9aから、例えば、入力軸3中を通して圧油を供給することにより、出力ディスク6bを対向する入力ディスク5方向へ付勢して所定の端末負荷が加えられている。
【0020】
互いに対向する入力ディスク軌道面5aと出力ディスク軌道面6cとの間は、トロイド状隙間として構成されており、これらのトロイド状隙間には、各軌道面5a,6cと転がり接触する3個の円盤状のローラ7が円周等配に、それぞれ配置されている。各ローラ7は、キャリッジ8によって回転自在に支持されているとともに、当該キャリッジによって各軌道面5a,6cとの相対位置を調整できるようになっている。
【0021】
前記バリエータにおいては、入力ディスク5から出力ディスク6bに対して、前記6個のローラ7を介してトルクが伝達される。また、前記6個のローラ7の位置をキャリッジ8によって調整することにより(図1の二点鎖線参照)、出力ディスク6bの回転数(変速比)を増減させることができる。
【0022】
本実施形態によれば、入力ディスク5は、ガイド部材3b,5gによってディスク振れが抑えられているため、ハーフトロイダル型無段変速機のディスクと比較して一般に軸方向厚みが小さく、ディスク5が軸に対して傾き易いフルトロイダル型無段変速機のディスク5でも、ディスク軌道面5aの振れが少なくなり、バリエータの長寿命及び音(性能)の向上が期待できる。また、スプラインの公差を大きくできるため、加工が容易となって不良率を低下させることができる。
【0023】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の対象とする動力伝達ディスクは、軸方向移動が生じないのであれば出力ディスクであってもよく、この場合、当該出力ディスクとともに回転する軸状の部材(出力部材)が動力伝達軸となる。また、振れガイド部材は、ディスク組み付け容易性を考慮すると、少なくとも一方は、入力軸3と別体であるべきであるが、両振れガイド部材ともに入力軸3と別体としてもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、振れ防止ガイド面が、軸方向中間部にあるスプライン溝部の軸方向両側に設けられているため、スプラインの軸方向両側でディスクのガイド効果が得られ、確実にディスクの振れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トロイダル型無段変速機の要部概略図である。
【図2】入力ディスクの拡大断面図である。
【図3】入力ディスクの背面部材の取付け構造図である。
【符号の説明】
3 入力軸(動力伝達軸)
5 入力ディスク(動力伝達ディスク)
5a 凹面部;軌道面
5b 挿通孔
5c スプライン溝部
5d 第1振れ防止ガイド面
5e 第2振れ防止ガイド面
3b 第1振れ防止ガイド部材
5g 第2振れ防止ガイド部材
7 ローラ(動力伝達ローラ)

Claims (1)

  1. 動力伝達軸と、側面に動力伝達ローラが転動する凹面部を有するとともに中央部に前記動力伝達軸に挿通される挿通孔を有する動力伝達ディスクと、を備え、前記挿通孔の内周面に前記動力伝達軸とスプライン結合するスプライン溝部が形成されたトロイダル型無段変速機において、
    前記スプライン溝部は、前記挿通孔の内周面の軸方向中間部に形成され、
    前記動力伝達軸に対する前記動力伝達ディスクの軸振れを防止するための振れ防止ガイド部材が面接触する振れ防止ガイド面が、前記スプライン溝部の軸方向両側に設けられていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015021506A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機

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