JP3315886B2 - ベルト式無段変速機のプーリ支持構造 - Google Patents

ベルト式無段変速機のプーリ支持構造

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JP3315886B2
JP3315886B2 JP01162797A JP1162797A JP3315886B2 JP 3315886 B2 JP3315886 B2 JP 3315886B2 JP 01162797 A JP01162797 A JP 01162797A JP 1162797 A JP1162797 A JP 1162797A JP 3315886 B2 JP3315886 B2 JP 3315886B2
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Nissan Motor Co Ltd
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    • F16C35/06Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プーリの軸を回転
自在にケースに支持させる際の軸受の固定に特徴を有す
るベルト式無段変速機のプーリ支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】プーリの軸である従動軸121は、従
来、例えば、特開平7−243500号公報に記載され
ているように、その両端部側がそれぞれ軸受122,1
23を介して回転自在にケース124へ支持される。
【0003】このとき、プーリ121の固定シーブ12
0a側の軸受122の固定は、図8に示すように、従動
プーリ120の外周に同軸に軸受122の内輪126が
固定される。
【0004】その軸受122の外輪127は、ケース1
24に形成された円筒状の凹部124aに嵌め込まれて
一方の側面をケース124に当接すると共に、その外輪
127の他方の側面に対しリテーナ128が当接しその
リテーナ128がケース124にボルト接合されること
で、当該軸受122は、上記プーリ120の軸を回転自
在に支承する。
【0005】上記リテーナ128は、円環状の部材であ
って、内周側の面を上記外輪127の他方の側面に当接
すると共に外周側の面をケース124に当接し、その外
周部うち周方向における数カ所がボルト接合によってケ
ース124に固定される。
【0006】また、一般に、軸受122のガタを無くし
拘束を確実にするために、外輪127の他方の側面は、
ケース124の取付け面124bより若干突出するよう
にオフセットされていることに鑑み(図9参照)、図8
に例示されるリテーナ128では、リテーナ128の内
周側の面128bよりも外周側の面128aをケース1
24側に突出させて段差を設け、上記外輪127の突出
分を吸収している。
【0007】なお、一般には、リテーナ128の形状
は、上述のような段差はなく円環状の平板部材(座金形
状)から構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軸受1
22のガタを無くすために、ケース124の取付け面1
24bとリテーナ128の外周面128a(ケース側当
接面)との間に初期隙間δを与えてからボルト締めを行
う必要があるが、リテーナ128をボルトで締めつける
と、図9中破線で示すように、ケース124の取付け面
124bに対してリテーナ128が傾いて接触し、リテ
ーナ128のケース側当接面128a,特にボルト取付
け部近傍の外縁部128cのみが強くケース124の取
付け面128aに当接してしまう。
【0009】このとき、通常、ケース124はアルミニ
ウム製であり且つリテーナ128は鋼製であるためにリ
テーナ128の硬度が高く、上記のような片当たり、つ
まりリテーナ128のケース当接面128aがケース1
24の取付け面124bに対し全域で均等に接触してい
ないと、リテーナ128の外縁部によりケース124の
取付け面124bに陥没やへたりが発生し、経時的に軸
受122に不要なガタが生じるおそれがある。
【0010】なお、上記特開平7−243500号公報
に記載のリテーナ128形状は、この問題を解決するた
めにケース側当接面128a(外周側の面)と外輪当接
面128b(内周側の面)との間に段差を設けたものと
推定されるが、実際には、リテーナ128外縁における
ボルト取付け位置の外縁側で片当たりが生じていた。
【0011】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、プーリ軸を支持する軸受の不要なガタ発
生の防止を防止できるベルト式無段変速機のプーリ支持
構造の提供を課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載のベルト式無段変速機
のプーリ支持構造は、Vベルト用のプーリの軸を軸受を
介してケースに回転自在に支持するプーリ支持構造であ
って、上記軸受の内輪をプーリの軸に固定し、且つ、外
輪の一方の側面をケースに当接し、その外輪の他方の面
に円環状のリテーナの内周側を当接すると共に当該リテ
ーナの外周側をケースに当接して固定することで上記軸
受を固定するベルト式無段変速機のプーリ支持構造にお
いて、リテーナのケース側当接面に、径方向外周に向か
うにつれてケースから離れる傾斜を付けたことを特徴と
している。
【0013】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の構成に対し、上記リテーナのケースへの固定は
複数のボルトによるボルト接合であって、上記ケース側
当接面のうち上記傾斜を付ける部分は、周方向における
上記ボルト取付け位置近傍のみであることを特徴として
いる。
【0014】次に、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2の構成に対して、リテーナの外輪側当接面
に、径方向外周に向かうにつれて外輪側面から離れる傾
斜を付けたことを特徴としている。
【0015】次に、請求項4に記載の発明は、請求項1
から請求項3のいずれかに記載された構成に対し、上記
リテーナにおける外輪側当接部とケース側当接部との境
界部分の剛性を低くしたことを特徴としている。
【0016】次に、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の構成に対して、上記リテーナの外輪側当接部と
ケース側当接部との境界部を薄肉にしたことを特徴とし
ている。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、リテーナの
ケース側当接面に、径方向外周に向かうにつれてケース
から離れる傾斜を付けたことで、初期隙間を与えてから
当該リテーナをケースに当接して固定しても、リテーナ
の外縁部がケースに片当たりすることが防止される。こ
れによって、リテーナはより均等にケースの取付け面に
接触することとなり、ケースの取付け面の陥没やへたり
の発生が低減して、経時的な軸受のがたつき発生を防止
できるという効果がある。
【0018】また、リテーナをケースにボルト接合する
際に特に強い片当たりを起こしているのは、ケース側当
接面のうち周方向における上記ボルト取付け位置近傍だ
けである。従って、請求項2に記載の発明を採用して当
該部位だけに傾斜を付けることで片当たりの発生を防止
できると共に、リテーナにおけるその他のケース側当接
面にはケースから離れる傾斜が付けられていないので、
均等にケースに接触して、リテーナのケース側当接面は
請求項1の発明よりも均等にケースの取付け面に接触す
ることとなり、これによって、ケースの取付け面の陥没
やへたりの発生がさらに低減して、経時的な軸受のがた
つき発生がより防止できるという効果がある。
【0019】但し、加工的には請求項1の発明の方が有
利である。また、請求項3に記載の発明を採用すると、
上記効果に加えて、リテーナが外輪に対しても均等に接
触して、より外輪の経時的ながたつき発生を防止可能と
なるという効果がある。
【0020】また、請求項4に記載の発明を採用する
と、上記リテーナにおける外輪側当接部とケース側当接
部との境界部分の剛性を低くすることで、リテーナ取付
け時に、その境界部分を境として内輪側と外輪側とが相
対的に屈曲するように撓むことで、リテーナが、よりケ
ース及び外輪と接触しやすくなる。このため、上記リテ
ーナに付ける傾斜の傾斜角の許容量が大きくなるという
効果がある。
【0021】例えば、請求項5に記載の発明を採用すれ
ば、上記リテーナの外輪当接部とケース当接部との境界
部を薄肉に加工するという簡単な手段で実現される。も
っとも、これに限定されず当該境界部に切り欠き・スリ
ット等を設けることで剛性を低く設定してもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係るベルト
式無段変速機の動力伝達機構を示すスケルトン図であ
る。
【0023】まず、この図1に基づきベルト式無段変速
機の構成例を概略説明する。図中符号20は、回転駆動
源としてのエンジンであって、その出力軸20aに流体
伝動装置であるフルードカップリング22が連結され
る。このフルードカップリング22は、ロックアップ機
構付きのものである。フルードカップリング22の出力
側は回転軸23と連結されている。その回転軸23は前
後進切換機構25と連結されている。この前後進切換機
構25は、遊星歯車機構27、前進用クラッチ40及び
後進用ブレーキ45を備える。
【0024】遊星歯車機構27は、サンギヤ29と、2
つのピニオンギヤ31及び33を有するピニオンキャリ
ア35と、インターナルギヤ37とから構成される。サ
ンギヤ29は常に回転軸23と一体に回転するように当
該回転軸に連結され、ピニオンキャリア35は前進用ク
ラッチ40によって回転軸23と連結可能である。ま
た、インターナルギヤ37は後進用ブレーキ45によっ
て静止部に対して固定可能である。
【0025】ピニオンキャリア35は回転軸23の外周
に配置された駆動軸24と連結され、この駆動軸24に
対し駆動プーリ50が設けられている。駆動プーリ50
は、互いの斜面を対向配置してV字状のプーリ溝を形成
する、固定シーブ52と可動シーブ56とからなる。固
定シーブ52は、駆動軸24と一体になっている。ま
た、可動シーブ56は、ボールスプラインによって軸方
向にのみ移動可能に駆動軸24に取り付けられる共に、
背面側に形成された駆動プーリシリンダ室54に作用す
る油圧によって駆動軸24の軸方向に移動可能となって
いる。
【0026】上記駆動プーリ50はVベルト58によっ
て従動プーリ60と伝動可能に連結されている。従動プ
ーリ60は、従動軸62に設けられている。この従動プ
ーリ60は、互いの斜面を対向配置してV字状のプーリ
溝を形成する、固定シーブ64と可動シーブ68とから
なる。固定シーブ64は、従動軸62と一体になってい
る。また、可動シーブ68は、ボールスプラインによっ
て軸方向にのみ移動可能に従動軸62に取り付けられる
共に、背面側に形成された従動プーリシリンダ室66に
作用する油圧によって従動軸62の軸方向に移動可能と
なっている。
【0027】そして、これらの駆動プーリ50、Vベル
ト58及び従動プーリ60により、Vベルト式無段変速
機構70が構成される。また、従動軸62には駆動ギヤ
72が固着され、この駆動ギヤ72はアイドラ軸74上
のアイドラギヤ76と噛合している。アイドラ軸74に
設けられたピニオンギヤ76はファイナルギヤ78と常
に噛合している。ファイナルギヤ78には、作動装置8
0を構成する一対のピニオンギヤ82及び84が取付け
られており、このピニオンギヤ82及び84と一対のサ
イドギヤ86及び88が噛合しており、サイドギヤ86
及び88は夫々出力軸90及び92と連結されている。
【0028】上記のような動力伝達機構にエンジン20
の出力軸20aから入力された回転力は、フルードカッ
プリング22及び回転軸23を介して前後進切換機構2
5に伝達され、前進用クラッチ40が締結されると共
に、後進用ブレーキ45が解放されている場合には一体
回転状態となっている遊星歯車機構27を介して回転軸
23の回転力が同じ回転方向のまま駆動軸24に伝達さ
れ、一方、前進用クラッチ40が解放されると共に、後
進用ブレーキ45が締結されている場合には遊星歯車機
構27の作用により回転軸23の回転力は回転方向が逆
になった状態で駆動軸24に伝達される。駆動軸24の
回転力は駆動プーリ50、Vベルト58、従動プーリ6
0、従動軸62、駆動ギヤ72、アイドラギヤ76、ア
イドラ軸74、ピニオンギヤ76及びファイナルギヤ7
8を介して差動装置80に伝達され、出力軸90及び9
2が前進方向又は後進方向に回転する。なお、前進用ク
ラッチ40及び後進用ブレーキ45の両方が解放されて
いる場合には動力伝達機構は中立状態となる。
【0029】上記のような動力伝達の際に、駆動プーリ
50の可動シーブ56及び従動プーリ60の可動シーブ
を軸方向に移動させてVベルト58との接触位置半径を
変えることにより、駆動プーリ50と従動プーリ60と
の回転比を変えることができる。例えば、駆動プーリ5
0のV字状プーリ溝の幅を拡大すると共に、従動プーリ
60のV字状プーリ溝の幅を縮小すれば、駆動プーリ5
0側のVベルト58は接触位置半径が小さくなり、従動
プーリ60側のVベルト58は接触位置半径が大きくな
り、結局大きな変速比が得られることになる。可動シー
ブ56及び68を逆方向に移動させれば上記と全く逆に
変速比は小さくなる。
【0030】次に、図1に示したベルト式無段変速機の
従動プーリ60の支持構造を、図2を参照しつつ詳細に
説明する。なお、図2は、従動軸62を挟んで、上側
は、可動シーブ68が固定シーブ64から離れた状態
を、下側は、可動シーブ68が固定シーブ64に接近し
た状態を表している。
【0031】従動プーリ60は固定シーブ64と可動シ
ーブ68とを備え、固定シーブ64は、プーリの軸を構
成する従動軸62と一体となっている。可動シーブ68
は、斜面を固定シーブ64に対向させて従動軸62外周
に同軸に配置されるシーブ本体68aと、そのシーブ本
体68aの背面側(固定シーブ64と対向しない面)に
一体に設けられた薄肉円筒状のシーブ連結部68bとか
らなる。シーブ連結部68bは、従動軸62外周に同軸
に配置されると共に、従動軸62との間に形成されたボ
ールスプラインによって軸方向にのみ移動可能に当該従
動軸62に連結されている。
【0032】また、上記可動シーブ68の背面側には、
従動プーリシリンダ室66が設けられ、その従動プーリ
シリンダ室66内には従動軸と同軸にコイルスプリング
101が介装されて、従動プーリシリンダ室66の流体
圧及びコイルスプリング101によってプーリ移動機構
が構成される。
【0033】また、上記プーリの軸である従動軸62
は、軸受1,2を介してケース3に回転自在に支持され
る。次に、上記軸受1,2のうち、固定シーブ64側の
軸受1の取付け構造について説明する。
【0034】軸受1の内輪4は、従動軸62の外周に設
けられた小径部に同軸に嵌合し固定されている。また、
軸受1の外輪5は、ケース3に設けられた円環状の凹部
3aに嵌め込まれることで、一方の側面5aをケース3
の凹部3aの底面に当接している。
【0035】さらに、上記外輪5の他方の側面5bに対
しリテーナ7が当接し、当該リテーナ7を介して当該外
輪5はケース3に固定されている。上記リテーナ7は、
平面図である図3、及び側面断面図である図4に示すよ
うに、円環状の鋼部材であって、上記凹部3aからの外
輪5の突出量に応じた分だけ内輪4側が凹んで周方向に
沿って段差が形成され、内周側が外輪側当接部8を外周
側がケース側当接部9を構成している。
【0036】そして、ケース側当接部9には、周方向に
120°づつ位相をずらしてボルト穴7cが開設されて
いる。その外輪側当接部8とケース側当接部9との間の
円環状の境界部7aは、外輪側当接部8よりも薄肉に絞
り込まれることで剛性が低く設定されている。
【0037】また、上記ケース側当接部9は、図5に示
すように、径方向外周Pに向けて薄肉となるように、つ
まり、ケース側当接面9aが、径方向外周Pに向かうに
つれてケース3から離れるような傾斜が付けられてい
る。これによって、ケース側当接部9は、円錐台形状と
なっている。ここで、上記傾斜角θは、1°程度もので
あるが、その角度θは、設定される初期隙間やリテーナ
7の寸法等によって決定される。
【0038】そして、図6(a)に示すように、ケース
側当接面9aとケース3の取付け面3bとの間に所望の
初期隙間をもって、外輪5の他方の側面5bに対しリテ
ーナ7の外輪側当接面8aを当接した後、図6では省略
したボルト10を締め付ける。
【0039】すると、リテーナ7のケース側当接面9a
には所定の傾斜を与えてあるために、リテーナ7のケー
ス側当接面9aが、従来よりも均一にケース3に接触し
た状態で当接して固定されて片当たりが防止される。
【0040】なお、リテーナ7の外周側角部7bにはア
ールがつけられ、これによってもボルト締め付け時にリ
テーナ7の外縁部が特に強く当たることが防止される。
これによって、リテーナ7の片当たりによる経時的なケ
ース3の陥没やへたりの発生が大幅に低減されて、当該
陥没等に起因する不要ながたつきが軸受1に発生するこ
とを防止できる。
【0041】ここで、上記のようにボルト10を締め付
けてリテーナ7を固定する際に、ケース側当接面9aに
は所定の傾斜があるために、従来よりもさらに外輪側当
接面8aが外輪5の他方の側面5bに片当たりするおそ
れがあるが、締め付け力によって境界部aが撓むこと
で外輪側当接面8aが外輪5の側面に均一に接触する。
なお、外輪5は鋼製であり多少の片当たりがあっても経
時的な陥没やへたりは殆ど生じない。
【0042】このとき、図7に示すように、外輪側当接
面8aについても、外周側に向けて外輪5から離れる傾
斜を付けておくと、外輪側当接面8aは全面で均一な応
力で外輪5の側面に当接して、外輪5のがたつき発生を
さらに防止できるようになる。
【0043】ここで、上記リテーナ7の境界部aの剛
性を低くするために当該境界部aを絞っているが、こ
の境界部aを絞ることなく即ち剛性を低くすることな
く、上述のように外輪側当接面8aに傾斜を付けるだけ
でも外輪5のガタツキ防止に有効である。
【0044】また、上記リテーナ7の境界部aの剛性
を低くする手段は、絞り加工ばかりでなく、境界部
の一部にスリットを設けたり切り欠きを設けて境界部
aの剛性を低くしてもよい。
【0045】また、上記実施の形態では、リテーナ7の
外周であるケース側当接面9aの全面に外周方向に向け
てケース3から離れるような傾斜を付けているために、
当該ケース側当接部9は円錐台形状となるが、傾斜を付
けないときに強く片当たりを生じるのは周方向における
ボルト10の取付け位置近傍であるので、そのボルト取
付け位置近傍、つまり、周方向におけるボルト穴cの
近傍位置だけに傾斜を付けるようにしてもよい。
【0046】このようにすると、周方向におけるボルト
cの近傍以外の部分がよりケース3に接触し且つそ
の位置での応力を大きくなるのでリテーナ7はより均等
にケース3に当接するようになり、外輪5のがたつき発
生をさらに防止できるようになる。
【0047】また、本実施の形態では、外輪側当接面8
aと内輪4側当接面との間に段差があるリテーナ7に適
用した例を説明しているが、段差のない円環状の平板部
材からなるリテーナ7に適用してもよい。例えば、リテ
ーナ7の外周面側に傾斜を付けることで、リテーナ7の
外周面がケース3により均一に接触するようになる。
【0048】但し、外輪5の突出分の段差を吸収してい
ないので、リテーナ7の内周面は外輪5側面には片当た
りするおそれがある。もっとも外輪5とリテーナ7との
間では片当たりしても経時的な陥没発生はあまりないの
で、さほど問題にはならないと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無段変速機の動力伝
達機構を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るプーリ支持構造を説
明するための側面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るリテーナを示す正面
図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るリテーナを示す側面
断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るリテーナの部分拡大
図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るリテーナの取付けを
説明するための図であり、(a)は初期隙間をもって設
置した状態を、(b)は締め付け後の状態を表してい
る。
【図7】本発明の実施の形態に係る別のリテーナの部分
拡大図である。
【図8】従来のプーリ支持構造を説明するための図であ
る。
【図9】リテーナが片当たりすることを説明するための
図である。
【符号の説明】
1 軸受 2 軸受 3 ケース 4 内輪 5 外輪 5a 一方の側面 5b 他方の側面 7 リテーナ 7a 境界部 7c ボルト穴 8 外輪側当接部 8a 外輪側当接面 9 ケース側当接部 9a ケース側当接面 58 Vベルト 60 従動プーリ 62 従動軸(プーリの軸) 64 固定シーブ 66 従動プーリシリンダ室(流体圧シリンダ室) 68 可動シーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 広将 愛知県名古屋市港区野跡5丁目4番16号 愛知機械工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−312760(JP,A) 実開 平1−102554(JP,U) 実開 平4−74737(JP,U) 実開 昭60−103713(JP,U) 実開 昭55−12176(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 9/00 - 9/26 F16C 35/00 - 43/08 F16H 55/32 - 55/56

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Vベルト用のプーリの軸を軸受を介して
    ケースに回転自在に支持するプーリ支持構造であって、
    上記軸受の内輪をプーリの軸に固定し、且つ、外輪の一
    方の側面をケースに当接し、その外輪の他方の面に円環
    状のリテーナの内周側を当接すると共に当該リテーナの
    外周側をケースに当接して固定することで上記軸受を固
    定するベルト式無段変速機のプーリ支持構造において、 リテーナのケース側当接面に、径方向外周に向かうにつ
    れてケースから離れる傾斜を付けたことを特徴とするベ
    ルト式無段変速機のプーリ支持構造。
  2. 【請求項2】 上記リテーナのケースへの固定は複数の
    ボルトによるボルト接合であって、上記ケース側当接面
    のうち上記傾斜を付ける部分は、周方向における上記ボ
    ルト取付け位置近傍のみであることを特徴とする請求項
    1に記載のベルト式無段変速機のプーリ支持構造。
  3. 【請求項3】 リテーナの外輪側当接面に、径方向外周
    に向かうにつれて外輪側面から離れる傾斜を付けたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のベルト式無
    段変速機のプーリ支持構造。
  4. 【請求項4】 上記リテーナにおける外輪側当接部とケ
    ース側当接部との境界部分の剛性を低くしたことを特徴
    とする請求項1から請求項3のいずれかに記載されたベ
    ルト式無段変速機のプーリ支持構造。
  5. 【請求項5】 上記リテーナの外輪側当接部とケース側
    当接部との境界部を薄肉にしたことを特徴とする請求項
    4に記載のベルト式無段変速機のプーリ支持構造。
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