JP2004182412A - 土砂積載時の飛散防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】土砂を集積するホッパ1と、ホッパ1を支持してホッパ1の下方に搬送車両3が進入する積載作業空間を形成する支持脚2とを備えている。積載作業空間に対して進出,退避可能にホッパ1に接続されホッパ1に集積されている土砂を搬送車両3の荷台に流下させる積載用パイプ4を備えた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削工事等で生じた比較的含水分量の多い土砂を集積しておき、適時にダンプトラック等の搬送車両の荷台に積載する土砂積載装置において積載時の飛散防止の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、掘削工事等で生じた土砂は、底部がテーパ形のホッパに一時的に集積され、適時にホッパの底部に装備されたゲートが開放されて排出され処理場等へ搬出される。ホッパからの土砂の排出に際しては、支持脚でホッパの下方に搬送車両が進入する積載作業空間を形成しておき、排出された土砂がそのまま搬送車両の荷台に積載されるように構成されている。
【0003】
このような土砂の積載では、土砂が高所から搬送車両の荷台に落下してかなりの衝撃で搬送車両の荷台に衝突することになるため、搬送車両の荷台から土砂が広範囲に飛散して周囲を汚損し、周囲の清掃作業も搬送車両の洗浄作業もきわめて大変である。さらに、周囲の作業員や歩行者に石や土砂等が跳ね返るおそれがあり、危険でもある。また搬送車両のサスペンション等を損傷するおそれもある。こうした清掃作業の手間や傷害の危険は、特に土砂の含水分量が多い場合著しく深刻なものとなる。このため、土砂を高所から落下させることなく搬送車両の荷台に積載することのできる技術の開発が切望されている。
【0004】
従来、土砂を高所から落下させることなく搬送車両の荷台に積載する技術としては、例えば、以下に記載のものが知られている。
【特許文献1】特開平7−257758号公報。
特許文献1には、土砂を集積し集積した土砂を排出するゲートが装備されたホッパと、ホッパを支持してホッパの下方に搬送車両が進入する積載作業空間を形成する伸縮構造の支持脚と、支持脚を伸縮させる伸縮駆動機構とを備えた土砂積載時の飛散防止装置が記載されている。
【0005】
特許文献1に係る土砂集積装置は、積載作業空間への搬送車両の進入の際に伸縮駆動機構で支持脚を伸張させてホッパを上昇させ、積載作業の際に伸縮駆動機構で支持脚を収縮させてホッパを降下させる。従って、ホッパの下方への搬送車両の進入が不能になることがないとともに、土砂を高所から落下させることなく搬送車両の荷台に積載することができる。
【0006】
また、以下に記載のものも知られる。
【特許文献2】特開平11−79415号公報
特許文献2の塊粉粒体積み出し装置は、セメントクリンカをホッパ下部の排出部から排出するに当たり、ホッパ排出部に多段式筒体シュートを接続し、これをワイヤ巻き上げのウインチで伸張させて、その下端を搬送車両の荷台に近づけてからホッパの排出部を開けるもので、これによって投下時のセメントクリンカの飛散を防止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特許文献1に係る土砂集積装置では、ホッパ(支持脚)が大型化すると、ホッパの昇降に多大の駆動エネルギを要して積載費用が嵩み、安全対策の面から高速の昇降を期待することができなくなって積載時間が掛かるという問題点がある。
【0008】
特許文献2に係る塊粉粒体積み出し装置では、多段式筒体シュートをワイヤ巻き上げのウインチで伸張させる構造のため装置が大掛かりで、巻き上げ引き降ろしの時間もかかり、装置の製造コストと作業効率の面で実用的に問題がある。
【0009】
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、ホッパが大型化しても安価な積載費用と短い積載時間とで土砂を高所から落下させることなく搬送車両の荷台に積載することのできる土砂積載時の飛散防止装置を提供すること、および装置を簡素で製造コストの節約できるものにし、かつ作業効率の良い装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するため、本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置は、次のような手段を採用する。
【0011】
即ち、請求項1では、土砂を集積するホッパと、ホッパを支持してホッパの下方に搬送車両が進入する積載作業空間を形成する支持脚とを備えた土砂積載装置において、積載作業空間に対して進出、退避可能にホッパに接続されホッパ内の土砂を搬送車両の荷台に流下させる積載用パイプを備え、該積載用パイプの下端末を搬送車両の荷台の高さと搬送車両の最高高さとの間で昇降可能にする昇降駆動機構を付設した。
【0012】
この手段では、大規模装置部分であるホッパを昇降させることなく小規模装置部分である積載用パイプを積載作業空間に対して進出、退避させることで、積載費用,積載時間の面での問題点を解決して、土砂を高所から落下させることなく搬送車両の荷台に積載する。
【0013】
また、請求項2では、請求項1の土砂積載時の飛散防止装置において、前記積載用パイプを伸縮可能構造にし、前記昇降駆動機構は該機構の固定側に取付けたシリンダとリンクアームを有し、該リンクアームの一端を該シリンダに枢動自在に連結し、該リンクアームの他端を積載用パイプの下端部に枢動自在に連結した。
【0014】
この手段では、積載用パイプを伸縮可能に構成しておいて、その下端部にリンクアームの一端を連結し、このリンクアームの他端にシリンダを連結して、このシリンダを往復動させることで短時間に積載用パイプを昇降させる。
【0015】
また、請求項3では、請求項1の土砂積載時の飛散防止装置において、前記昇降駆動機構はその固定側に取付けたモータに連結したピニオンと、その可動側に取付けて前記ピニオンと噛合するラックとを有する駆動部を備えたことを特徴とする土砂積載時の飛散防止装置。
【0016】
この手段では、駆動部の駆動源である重量のあるモータが固定側に配置され全体を小規模装置にしている。
【0017】
また請求項4では、請求項1の土砂積載時の飛散防止装置において、積載用パイプはホッパの側面に接続され、積載用パイプの内部に噛込まれている空気を除去する空気排出機構を設けている。
【0018】
この手段では、積載用パイプがホッパの側面に接続され、積載用パイプの内部に噛込まれ空気を空気排出機構から除去することで土砂の流下抵抗を解消する。
【0019】
また、請求項5では、請求項1の土砂積載時の飛散防止装置において、積載用パイプはホッパの側面を貫通し、ホッパ内部の下方へ向けて挿入されることを特徴とする。
【0020】
この手段では、ホッパ内の土砂中に挿入された積載用パイプにホッパ内の土砂の集積圧力が有効に作用する。
【0021】
また、請求項6では、請求項1の土砂積載時の飛散防止装置において、積載用パイプをフレキシブル構造とし、該積載用パイプの下方部分を搬送車両の荷台の高さと搬送車両の最高高さとの間で起伏可能にする起伏駆動機構を付設している。
【0022】
この手段では、積載用パイプの下方部分をフレキシブル構造とし、この積載用パイプを起伏駆動機構で起伏させることで、積載用パイプを積載作業空間に対して進出、退避させる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図5は、本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(1)を示すものである。
【0025】
この実施の形態では、図1に示すように、ホッパ1,支持脚2をかなり大型に構築したものを示してある。
【0026】
この実施の形態のホッパ1は、寸胴形の共通の上部11にテーパ形の複数の底部12を組付けてなるもので、前述の従来の技術のように上部11,底部12の内部に土砂を集積する。本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置で扱う土砂は、掘削工事等で生じた比較的含水分量の多いものである。図1においてホッパ1の底部12の2つは、土砂を排出する開閉式のゲート13が装備されている。ホッパ1の底部12の他の1つは、中途がほぼ水平にカットされて底面12aで閉塞されている。
【0027】
この実施の形態の支持脚2は、鉄骨材で基礎21の上に柱部22,梁部23,横桟部24等を組付けてなるもので、前述の従来の技術のようにホッパ1を支持してホッパ1の下方にダンプトラック等の搬送車両3が進入する積載作業空間が形成されている。
【0028】
積載空間の上部には、積載用パイプ4,昇降駆動機構5が設置される。
【0029】
積載用パイプ4は、図2〜図5に詳細に示されるように、径の僅かに異なる3本の単位パイプ41,42,43をスライド可能に嵌合した伸縮構造を備え、ほぼ垂直に配設されてホッパ1の内部に集積されている土砂を垂直線状に流下させることができるようになっている。単位パイプ41,42,43の嵌合からなる伸縮構造は、形状変化を伴わない伸縮で簡素化されている。最も径の小さな単位パイプ41は、前述のホッパ1の底部12の底面12aに固定支持され底部12の内部に連通した取付パイプ44に接続されている。取付パイプ44は、支持脚2に固定された取付枠6にも固定支持され、土砂の流動を断続する開閉バルブ7を内蔵している。開閉バルブ7は、例えば、シリンダで往復駆動される堰板構造に構成される。
【0030】
昇降駆動機構5は、図2〜図5に詳細に示されるように、外枠51,内枠52の伸縮構造にラック,ピニオン構造の2つの駆動部53,54が取付けられ、積載用パイプ4を伸縮させることができるようになっている。外枠51は、方形の枠組構造の軽量体に形成され、上部が取付枠6に固定支持されている。外枠51の下部には、1つの駆動部53のモータ53a,ピニオン53bが取付けられている。1つの駆動部53のラック53cは、内枠52の外側に垂直に取付けられている。内枠52は、外枠51よりも小型の方形の枠組構造の軽量体に形成され、1つの駆動部53のラック53cが外枠51側に存在するピニオン53bと噛合することで、外枠51にスライド可能に支持されている。内枠52の上部には、積載用パイプ4の二番目に径の小さな単位パイプ42の上端末が固定支持されている。内枠52の下部には、他の1つの駆動部54のモータ54a,ピニオン54bが取付けられている。他の1つの駆動部54のラック54cは、積載用パイプ4の三番目に径の小さな(最も径の大きな)単位パイプ43の外周面に垂直に取付けられている。積載用パイプ4の三番目に径の小さな単位パイプ43は、他の1つの駆動部54のラック54cが内枠52側に存在するピニオン54bと噛合することで、内枠52にスライド可能に支持されることになる。なお、両駆動部53,54のモータ53a,54aは、昇降駆動機構5の全体の重量バランスを図るために向きを逆にして配置されている。内枠52の中央部付近には、積載用パイプ4の三番目に径の小さな単位パイプ43の外周面に転動当接して積載用パイプ4の振れを阻止するローラ形の振止55と、積載用パイプ4の三番目に径の小さな単位パイプ43の外周面に突当て当接して積載用パイプ4の回りを阻止するロッド形の回止56とが取付けられている。
【0031】
昇降駆動機構5による積載用パイプ4の伸縮範囲については、積載用パイプ4の下端末が搬送車両3の荷台の高さよりも僅かに高い降下死点と搬送車両3の最高高さaよりも僅かに高い位置bの上昇死点との間を昇降可能になるように設定される。ただし、積載用パイプ4の下端末の降下死点については、搬送車両3の荷台のあおり板の上端縁cよりも下方に位置させるのが好ましい。
【0032】
この実施の形態によると、積載用パイプ4、昇降駆動機構5の伸縮方向(垂直方向)以外には、余計な設置スペースを必要としないため、既存設備について容易に改造実施することができる。
【0033】
この実施の形態の土砂の積載作業では、昇降駆動機構5によって積載用パイプ4の下端末を上昇死点に位置させておいて搬送車両3を積載作業空間に進入させ、昇降駆動機構5によって積載用パイプ4の下端末を降下死点に位置させて搬送車両3に土砂を積載することになる。即ち、積載用パイプ4の下端末の昇降によって、積載作業空間に対して積載用パイプ4を進出、退避させる。従って、前述の従来の技術のようにホッパ1の全体を昇降させないため、ホッパ1(支持脚2)が大型化しても、ホッパ1の昇降に多大の駆動エネルギを要して積載費用が嵩んだり、安全対策の面から高速の昇降を期待することができなくなって積載時間が掛かるということもなくなる。また、土砂が高所から搬送車両3の荷台に落下することも避けられるため、土砂が搬送車両3の荷台に衝突することもない。従って、搬送車両3の荷台から土砂が広範囲に飛散して周囲を汚損することを効果的に防止できる。また周囲にいる作業員等を傷害する危険や搬送車両3のサスペンション等を損傷する危険もなくなる。
【0034】
昇降駆動機構5の操作については、駆動部53,54のモータ53a,54aの回転の正逆切換だけであるため、専門の操作員を配置しなくても搬送車両3の運転手が操作することも可能である。なお、搬送車両3への土砂の積載量の増加に対応して、積載用パイプ4の下端末を降下死点から徐々に上昇させる調整を行うと、均し(ならし)作業を行うことなく搬送車両3の荷台における土砂の積載荷姿を適正にすることができる。また、搬送車両3の位置,高さ等を検出センサ類を設置して、昇降駆動機構5を自動制御することも可能である。
【0035】
昇降駆動機構5の動作では、積載用パイプ4の下端末が上昇死点にある図2に示す状態から、駆動部53のモータ53a,ピニオン53bの回転によって、図3に示すように昇降駆動機構5の外枠51と駆動部53のモータ53a,ピニオン53bとを除く部分と、積層用パイプ4の2本の単位パイプ42,43とが降下する。このとき、重量のある駆動部53のモータ53aが固定側に位置し、積層用パイプ4の2本の単位パイプ42,43が他の1本の単位パイプ41をガイドとしてスライドするため、降下が円滑に奏される。続いて、図3に示す状態から、駆動部54のモータ54a,ピニオン54bの回転によって、図4に示すように昇降駆動機構5の駆動54のラック54cと積層用パイプ4の1本の単位パイプ43とが降下する。このとき、重量のある駆動部54のモータ54aが固定側に位置し、積層用パイプ4の1本の単位パイプ43が他の1本の単位パイプ42をガイドとしてスライドし、積層用パイプ4の1本の単位パイプ43の振れがが振止55で阻止され回りが回止56で阻止されるため、降下が円滑に奏される。
【0036】
積載用パイプ4からの土砂の排出では、積載用パイプ4がほぼ垂直に配設され、部材の長さが変更されるものの形状変化を伴わない伸縮構造であるため、ホッパ1の内部からほとんど流動抵抗なく積載用パイプ4の下端末まで流下する。特に、土砂の含水分量が多い場合には、土砂の流下が高速になるため、積載用パイプ4の径が小さくても単位時間当たりの積載量が多くなって積載時間が長くなることはない。また、図4に示すように、積載用パイプ4の単位パイプ41,42,43が僅かではあるものの順次径が大きくなるため、土砂の流動抵抗が極めて低くなる。なお、積載用パイプ4の単位パイプ41,42,43の径の差が僅かであるため、単位パイプ41,42,43の間から土砂が漏出することはない。
【0037】
図6は、本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(2)を示すものである。
【0038】
この実施の形態では、前述の実施の形態(1)の積載用パイプ4の三番目に径の小さな単位パイプ43の下端末に傘形の庇部材10を取付けてある。
【0039】
この実施の形態によると、土砂の搬送車両3からの跳返りを庇部材10でブロックして、前述の実施の形態(1)の土砂の飛散防止効果を高めることができる。
【0040】
図7は、本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(3)を示すものである。
【0041】
この実施の形態では、前述の実施の形態(1)の積載用パイプ4の三番目に径の小さな単位パイプ43の下端末に湾曲形の曲パイプ20を旋回可能に取付けてある。
【0042】
この実施の形態によると、曲パイプ20を旋回させることで積載用パイプ4から広範囲に土砂を分散排出することができ、前述の実施の形態(1)の均し作業を行うことなく搬送車両3の荷台における土砂の積載荷姿を適正にすることができるという効果を高めることができる。
【0043】
図8は、本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(4)を示すものである。
【0044】
この実施の形態では、前述の実施の形態(1)の積載用パイプ4の取付パイプ44を湾曲させてホッパ1の底部12の側面12bから内部に挿通させ底部12の内部で下方側へ向けてある。また、積載用パイプ4の取付パイプ44の湾曲したホッパ1の底部12の外側に位置する部分に取付けられた空気抜バルブ301と、空気抜バルブ301に接続されたバキュームポンプ302とからなる空気排出機構30が備えられている。また、積載用パイプ4の三番目に径の小さな単位パイプ43の下端末に前述の実施の形態(3)の2本の曲パイプ20を1本の直線形の直パイプ40を介して旋回可能に取付けてある。
【0045】
この実施の形態によると、積載用パイプ4をホッパ1のゲート13を避けて接続することができるため、既存設備に簡単に改造実施することができる。なお、積載用パイプ4の取付パイプ44の配設構造は、ホッパ1内の土砂の集積圧力を有効に受けて土砂の排出を確実にする。また、ホッパ1に装備されているゲート13は、土砂に混入している大きな岩石等の排出に使用される。
【0046】
空気排出機構30の空気抜バルブ301は、湾曲して空気を噛込みやすくなった積載用パイプ4の取付パイプ44からの空気の除去を行う。従って、積載用パイプ4の取付パイプ44への空気の噛込みで土砂の排出が不能になることはない。空気排出機構30のバキュームポンプ302は、空気抜バルブ301の開放のみでは空気の除去が充分でない場合に積極的に吸引除去を行う。
【0047】
2本の曲パイプ20と1本の直パイプ40とは、旋回半径を拡張して、前述の実施の形態(1)の均し作業を行うことなく搬送車両3の荷台における土砂の積載荷姿を適正にするという効果をさらに促進させる。
【0048】
図9は、本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(5)を示す。
【0049】
この実施の形態では、積載用パイプ4をくの字形の1本構成で一部にフレキシブル構造45を設けている。この積載用パイプ4は、ホッパ1に専用に小型化して形成した底部12に接続されている。また、ホッパ1の底部12(支持脚の梁部23)にチェーン501、ウィンチ502からなる起伏駆動機構50が取付けられ、積載用パイプ4の下端部付近に接続された起伏駆動機構50のチェーン501をウインチ502で巻き取り、繰り出すことで積載用パイプ4を起伏させることができるようにしている。
【0050】
この実施の形態によると、積載用パイプ4の下方部分の起伏によって、積載作業空間に対して積載用パイプ4を進出、退避させることができ、前述の実施の形態(1)〜(4)よりも積載用パイプ4の構造を簡素化することができる。
【0051】
また実施の形態(6)(図示せず)は、積載用パイプ4を蛇腹構造にしてフレキシブルとし、実施の形態(5)と同様、ホッパ1に専用に小型化して形成した底部12に該積載用パイプ4を接続し、ホッパ1の底部12(支持脚の梁部23)にチェーン501、ウィンチ502からなる起伏駆動機構50を取付け、積載用パイプ4の下端部付近に接続した起伏駆動機構50のチェーン501をウインチ502で巻き取り、繰り出すことで積載用パイプ4を伸縮させることができるようにしている。
【0052】
この実施の形態(6)では実施の形態(5)と同様、積載用パイプ4の下方部分の伸縮によって、積載作業空間に対して積載用パイプ4を進出、退避させることができ、前述の実施の形態(1)〜(4)よりも積載用パイプ4の構造を簡素化することができる。
【0053】
さらに実施の形態(7)は、図10及び図11に示すように実施の形態(1)の昇降駆動機構5を油圧装置(図示せず)に接続したシリンダ503と、このシリンダ503に接続したリンクアーム504に代えたもので、リンクアーム504の一端を積載用パイプ4の下端部に枢動自在に接続している。単位パイプ43にはキャスタが複数個取り付けられて昇降駆動機構5に対する積載用パイプ4の伸縮を円滑にしている。
【0054】
この実施の形態(7)では実施の形態(1)と同様、積載用パイプ4の下方部分の伸縮によって、積載作業空間に対して積載用パイプ4を進出、退避させることができ、前述の実施の形態(1)よりも積載用パイプ4の昇降時間を著しく短縮し、作業効率を上げることができる。
【0055】
【実施例】前述の図示した実施の形態(1)〜(7)について、積載用パイプ4の最も径の小さな単位パイプ41の直径を350mm程度とすると、土砂の円滑な流下を確保することができる。また、図3に示す昇降駆動機構5の外枠51位に対する内枠52の降下限界と、図4に示す昇降駆動機構5の内枠52に対する積載用パイプ4の三番目に径の小さな単位パイプ43の降下限界とを700mm程度に設定するのが動作効率面から好ましい。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置は、大規模装置部分であるホッパを昇降させることなく小規模装置部分である積載用パイプを積載作業空間に対して進出、退避させることで、積載費用,積載時間の面での問題点を解決して、土砂を高所から落下させることなく搬送車両の荷台に積載するため、ホッパが大型化しても安価な積載費用と短い積載時間とで土砂を高所から落下させることなく搬送車両の荷台に積載することができる。したがって含有水分の多い土砂を搬送車両の荷台に積載するときの土砂の飛散をきわめて有効に防止する効果、周囲にいる作業員に傷害を加えたり器物を破損する危険を免れる効果がある。
【0057】
さらに、請求項2として、シリンダを往復動させることでリンクアームを介して積載用パイプが容易に昇降されるため、作業時間を著しく短縮することができる効果がある。
【0058】
さらに、請求項3として、昇降駆動機構の駆動部の駆動源である重量のあるモータが固定側に配置されるため、昇降駆動機構の昇降が円滑に奏される効果がある。
【0059】
さらに、請求項4として、積載用パイプがホッパの側面に接続されるため、積載用パイプをホッパのゲートを避けて接続することで、既存設備に簡単に改造実施することができる効果がある。また、ホッパの側面から排出される土砂に噛込まれ土砂の流下抵抗となる空気を空気排出機構から除去できるため、積載用パイプが湾曲しても土砂を確実に流下させて排出することができる効果がある。
【0060】
さらに、請求項5として、ホッパに挿入された積載用パイプにホッパ内の土砂の集積圧力が有効に作用するため、土砂を確実に排出できる効果がある。
【0061】
請求項6として、積載用パイプの下方部分をフレキシブル構造、起伏駆動機構で起伏させることで、積載用パイプを積載作業空間に対して進出、退避させるため、積載用パイプの構造を簡素化することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(1)を示す側面図である。
【図2】図1の要部の拡大縦断面図である。
【図3】図2の動作図である。
【図4】図3に続く動作図である。
【図5】図2のX−X線拡大断面図である。
【図6】本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(2)を示す要部の断面図である。
【図7】本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(3)を示す要部の側面図である。
【図8】本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(4)を示す側面図である。
【図9】本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(5)を示す側面図である。
【図10】本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(7)を示す側面図で、積載用パイプが縮小されている状態を示す。
【図11】本発明に係る土砂積載時の飛散防止装置の実施の形態(7)を示す側面図で、積載用パイプが伸張された状態を示す。
【符号の説明】
1 ホッパ
2 支持脚
3 搬送車両
4 積載用パイプ
41,42,43 単位パイプ
5 昇降駆動機構
53,54 駆動部
53a,54a モータ
53b,54b ピニオン
53c,54c ラック
503 シリンダ
504 リンクアーム
30 空気排出機構
50 起伏駆動機構
a 最高高さ(搬送車両の)
b a(搬送車両の最高高さ)より僅かに高い高さ
c 搬送車両の荷台のあおり板の上端縁
Claims (6)
- 土砂を集積するホッパと、ホッパを支持してホッパの下方に搬送車両が進入する積載作業空間を形成する支持脚とを備えた土砂積載装置において、積載作業空間に対して進出、退避可能にホッパに接続されホッパ内の土砂を搬送車両の荷台に流下させる積載用パイプを備え、該積載用パイプの下端末を搬送車両の荷台の高さと搬送車両の最高高さとの間で昇降可能にする昇降駆動機構を付設したことを特徴とする土砂積載時の飛散防止装置。
- 請求項1に記載の土砂積載時の飛散防止装置において、前記積載用パイプを伸縮可能構造にし、前記昇降駆動機構は該機構の固定側に取付けたシリンダとリンクアームを有し、該リンクアームの一端を該シリンダに枢動自在に連結し、該リンクアームの他端を積載用パイプの下端部に枢動自在に連結したことを特徴とする土砂積載時の飛散防止装置。
- 請求項1に記載の土砂積載時の飛散防止装置において、前記昇降駆動機構はその固定側に取付けたモータに連結したピニオンと、その可動側に取付けて前記ピニオンと噛合するラックとを有する駆動部を備えたことを特徴とする土砂積載時の飛散防止装置。
- 請求項1に記載の土砂積載時の飛散防止装置において、積載用パイプはホッパの側面に接続され、積載用パイプの内部に噛込まれている空気を除去する空気排出機構を設けていることを特徴とする土砂積載時の飛散防止装置。
- 請求項1の土砂積載時の飛散防止装置において、積載用パイプはホッパの側面を貫通しホッパ内部の下方へ向けて挿入されることを特徴とする土砂積載時の飛散防止装置。
- 請求項1の土砂積載時の飛散防止装置において、積載用パイプをフレキシブル構造とし、該積載用パイプの下方部分を搬送車両の荷台の高さと搬送車両の最高高さとの間で起伏可能にする起伏駆動機構を付設したことを特徴とする土砂積載時の飛散防止装置。
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- 2002-12-04 JP JP2002352311A patent/JP2004182412A/ja active Pending
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