JP2004182043A - 農業機械用タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】トラクション性は従来と変わらずに良好なままで、乗心地を大きく向上させるトラクター、バインダー等の農業機械用タイヤを提供する。
【解決手段】トロイド状に延びるカーカスと、前記カーカスのクラウン部に位置するトレッド部とを有する農業機械用タイヤにおいて、前記トレッド部並びにショルダー部の径方向外側にキャップトレッド層、径方向内側にベーストレッド層の2層が存在し、前記キャップトレッド層を構成するゴムのゴム硬度が60±5Hs、前記ベーストレッド層を構成するゴムのゴム硬度が45±5Hsである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業機械用のタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業機械であるトラクターやバインダー用のタイヤのトレッドパターンは、機能上、ラグタイプが主体であって、そのトレッド構造は、1層であった。例えば、特許文献1には、タイヤのトレッド構造が発泡ベースゴム層と前記発泡ベースゴム層上に配置された未発泡ベースゴム層との2層構造に関する技術が開示されているが、トラックやバス等の重荷重車両用空気入リタイヤに関するもので、トラクター、バインダー等の農業機械用タイヤのものではない。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−191731号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ラグタイプのトレッドパターンを有する農業機械用タイヤを装着した例えばトラクター、バインダー等の車両での、時に必要になる一般車両道の移動においては、タイヤにおけるラグタイプのトレッドパターンに起因すると考えられる車両振動が発生することにより、前記トラクター等の車両を操縦する操縦者等の乗心地が非常に悪いことは良く知られている。
加えて、最近は、トラクターの高速化(例えば、約15km/hrから約30km/hrに高速化。)、すなわちトラクターでの移動時間の短縮や、トラクター操縦時等での運転室内仕様の快適化、すなわち居住性の向上といった面が販売促進等からPRされてきている。上記移動時の車両振動の減少や居住性の向上である、乗心地性の良さに対する要求が出てきている。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、農業機械用タイヤがもたらす(車両)振動の減少による乗心地の改善を提供するためのものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決するための本発明の農業機械用タイヤの技術的手段は、トロイド状に延びるカーカスと、カーカスのクラウン部に位置するトレッド部とを有する農業機械用タイヤにおいて、トレッド部は、径方向外側のキャップトレッド層と径方向内側のベーストレッド層との2層構造とされ、キャップトレッド層を構成するゴムのゴム硬度が60±5Hs、前記ベーストレッド層を構成するゴムのゴム硬度が45±5Hsであることを特徴とする。
また、ベーストレッド層が、少なくともトレッド部のトレッド踏面部に隆起形成されるラグの形成部分に設けられていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を基づいて説明する。なお、周知の農業機械トラクター用タイヤ21の図3にも示した記号を適宜用いる。
図1は、本発明にかかるトラクタータイヤ21の構造を示した第1実施形態の図である。また、図1は、タイヤ赤道面23の右側のラグ20を示している。
一般に、ラグタイプのトレッドパターンを有する農業機械であるトラクターにおいて、タイヤ赤道面23に対して大きな交角を有するために大きなトラクションフォースを得るうえで、タイヤ21のトレッド踏面部22に隆起形成されるラグ20は必須のものである。
【0008】
トレッド踏面部22での前記ラグ20の個数、並びにラグ20の幅、高さ24、壁角度等のラグ20のディメンジョンは、前記農業機械であるトラクター用タイヤ21の圃場での使用上の特性(圃場性能)に基づいて決定されるものである。そして、一旦決められたラグ20のディメンジョン等の設計を変更することは、タイヤの製造上からも必ずしも容易ではない。
上記圃場性能の良さと、トラクター、バインダー等農業機械の移動時の車両振動の減少、すなわち乗り心地の良さとは、図4に示すように、一般に背反の関係にある。例えば、トラクター、バインダー等農業機械の移動時の車両振動の因であるラグ20を無しにしたラグ20無しタイヤは、少なくとも圃場では使用できない。本願発明はトラクター、バインダー等農業機械用タイヤの内部の構造に関するものであるので、トラクター、バインダー等農業機械用タイヤの圃場性能には影響を与えることなく、トラクター、バインダー等農業機械の移動時の車両振動の減少すなわち乗り心地の良さをもたらすものである。
【0009】
【表1】
Figure 2004182043
【0010】
タイヤ呼び「13.6−24−4PR」での本願発明タイヤを用いた上記第1実施形態による実施例、並びに従来例、比較例を表1に示す。実施例は、図1に示すように、キャップトレッド層2とベーストレッド層3からなる2層のトレッド構造からなり、ゴム硬度が60±5Hsのゴムで構成したキャップトレッド層2、ゴム硬度が45±5Hsのゴムで構成したベーストレッド層3よりなるものである。なお、ゴム硬度は、旧JIS K 6301によるスプリング式JIS硬度計によるものである。
【0011】
また、ベーストレッド層2は、トレッド部1のタイヤ軸方向全域に亘って設けられている。トレッド部1におけるトレッド踏面部22に隆起形成したラグ20においては、図1に示すように、「ラグ摩耗限度高さ」25迄、すなわちラグ高さ24の半分まで設けられている。ラグ20以外でのベーストレッド層2は、カーカス5に沿って薄く設けられている。
従来例は、前記タイヤ呼びが「13.6−24−4PR」のもので、トレッド構成部が、従来のとおり1層からなり、ゴム硬度が60±5Hsのゴムであって、実施例のキャップトレッド層2と同様に、耐磨耗性を有しているゴムである。
【0012】
実施例のラグ20を切除したものが、比較例である。
上記実施例、従来例、並びに比較例の各タイヤの縦バネ定数、並びに各タイヤでの乗心地性及びトラクション性については、各々のタイヤを装着した農業機械であるトラクターの操縦者によるフィーリング評価を、従来例を100とした指数で、各々表1に示している。
一般に縦バネ定数の数値の小さい程、路面から受ける衝撃を吸収しやすく、乗心地性が良くなるといわれている。そのことは、表1に記載のように、操縦者によるフィーリング評価にも表れており、実施例での乗心地性が従来例の乗心地性と比較して大きく向上していることが判る。なお、実施例のトラクション性は従来例と同様に良好である。
【0013】
図2は、キャップトレッド層2とベーストレッド層3からなる2層のトレッド構造の第2実施形態を示しており、前記ベーストレッド層3は、タイヤトレッド部1のトレッド踏面部22に隆起形成されるラグ20の形成部分に、図2のように、カーカス5に沿って円弧状に形成される点が異なっている。なお、同じく図2に示すように、カーカス5に沿った円弧の頂点部分の位置は、「ラグ摩耗限度高さ」25、すなわちラグ高さ24の半分である。
第2実施形態においても、前記実施例である第1実施形態と同様に、操縦者によるフィーリング評価は良好であって、トラクション性は従来と変わらずに良好であり、乗心地性が大きく向上する。これは、車両の左右への振動・揺れを、
タイヤトレッド部1のトレッド踏面部22に隆起形成されるラグ20の中のカーカス5に沿った円弧状のベーストレッド層3にて吸収できるからであると考えられる。図3(a)のタイヤ斜視図でも判るように、前記ラグ20は、タイヤ赤道面23に対して大きな交角を有しながら、同赤道面23の左右に設けられるのを常とするのであって、従って、前記円弧状のベーストレッド層3が設けられたラグ20を有するタイヤは、車両の左右への振動・揺れを吸収するのに相応しいのである。
【0014】
また、ラグ高さ24が半分程度まで摩耗すると、タイヤの外観が不恰好となるのみならずトラクション性も低下し、タイヤ交換の必要が出てくることとなる。従って、このラグ高さ24の半分を、「ラグ摩耗限度高さ」25としている。その交換時期までに、キャップトレッド層2と比較して柔らかいベーストレッド層3がトラクションのかかるラグ20に表出しないようにするために、トレッド部のトレッド踏面部22に隆起形成されるラグ高さ20の半分(「ラグ摩耗限度高さ」25)迄をベーストレッド層3とする。
【0015】
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、ベーストレッド層3が、タイヤトレッド部1のセンター部のみに断続して設けられたタイヤ、あるいは、ベーストレッド層3の厚さが各実施形態で示したラグ高さ24の半分である「ラグ摩耗限度高さ」25よりも薄いタイヤ、に対しても乗心地性が良好であるとの操縦者フィーリング評価を得ている。
【0016】
【発明の効果】
本発明における農業機械用タイヤには、トレッド部並びにショルダー部の両者の径方向外側にキャップトレッド層、径方向内側にベーストレッド層の2層が存在し、キャップトレッド層を構成するゴムのゴム硬度を60±5Hs、前記ベーストレッド層を構成するゴムのゴム硬度を45±5Hsとすると、トラクション性は従来と変わらずに良好のままで、乗心地性を大きく向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の子午断面図である。
【図2】第2実施形態の子午断面図である。
【図3】(a)はトラクター用タイヤの斜視図であり、(b)は子午断面図である。
【図4】乗心地性とトラクション性を示す図である。
【符号の説明】
1 タイヤトレッド部
2 キャップトレッド層
3 ベーストレッド層
20 ラグ
22 トレッド踏面部
23 タイヤ赤道面
24 ラグ高さ
25 ラグ摩耗限度高さ

Claims (3)

  1. トロイド状に延びるカーカスと、前記カーカスのクラウン部に位置するトレッド部とを有する農業機械用タイヤにおいて、前記トレッド部は、径方向外側のキャップトレッド層と径方向内側のベーストレッド層との2層構造とされ、前記キャップトレッド層を構成するゴムのゴム硬度が60±5Hs、前記ベーストレッド層を構成するゴムのゴム硬度が45±5Hsであることを特徴とする農業機械用タイヤ。
  2. 前記ベーストレッド層が、前記トレッド部のタイヤ軸方向全域に亘って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の農業機械用タイヤ。
  3. 前記ベーストレッド層が、少なくとも前記トレッド部のトレッド踏面部に隆起形成されるラグの形成部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の農業機械用タイヤ。
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