JP2004181669A - 筆記具 - Google Patents

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JP2004181669A JP2002348542A JP2002348542A JP2004181669A JP 2004181669 A JP2004181669 A JP 2004181669A JP 2002348542 A JP2002348542 A JP 2002348542A JP 2002348542 A JP2002348542 A JP 2002348542A JP 2004181669 A JP2004181669 A JP 2004181669A
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Masahiro Uchino
昌洋 内野
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Abstract

【課題】筆跡のような細い線であっても金属やプラスチックの平滑面に見られるような鏡面状の光沢感を十分に感知できるような筆跡を形成する筆記具を提供する。
【解決手段】皮膜を形成するような樹脂や糖アルコールを15%以上と、比較的大量に添加したインキを使用すると共に、このインキを圧力によって強制的に吐出させて紙面の凹凸を埋めて平滑面が得られるような筆跡を形成する筆記具。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光沢がある筆跡を形成できる筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、筆記具の筆跡として、通常最も使用されている黒、赤、青の他に、緑や紫、桃色等の多くの色の筆跡のものや、蛍光色の筆跡のもの、メタリック調の筆跡のもの、複数の色が同時ににもしくは順に得られるもの、筆跡の縁部分に他の色が配置されるもの、ラメのような反射粒が配置されているように見えるものなど文字を記録する記録するという目的とは直接関係のないような遊技的な娯楽性を備えたものが多く見受けられるようになった。
このような遊技的な娯楽性の高い筆跡を筆跡の要望が高まる中、新しい感覚の筆跡として特開2001−335730公報に糖アルコールを所定量以上添加し、金属やプラスチックの平滑面(鏡面)の様な艶やかな光沢面が得られるインキが提案されており、アプリケーターでケント紙に塗布した際に、JIS Z8741―1983に記載の鏡面光沢度が20以上の塗布面が得られたことが記載されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−335730公報(第6頁第10欄第40行〜第8頁第14欄第30行)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、筆記具による筆跡は微細であり、アプリケーターで塗布した時の鏡面光沢度による光沢性が感知されにくいものである。実際上、特許文献1に記載のインキを筆記具に内蔵して上述のアプリケーターでの塗布面と同様の光沢感を感知するためには、塗布跡又は筆跡の形態を光沢感が最も感知しやすくなるような望ましいものとすることが好ましいものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、水溶性樹脂、水中油型樹脂エマルジョン、糖アルコールから選ばれる1種もしくは2種以上をインキ全量に対して合計15重量%以上(固形分)含有する水性インキを圧力の付与によって押出し吐出させる筆記具を要旨とするものである。
【0006】
以下、詳細に説明する。
インキを圧力の付与によって押出し吐出させる筆記具としては、インキタンク内にインキと共に圧縮ガスを封入するものや、バネや重りによってピストンを押圧しインキを収容する部屋を圧縮していくもの、可撓性を有する容器にてインキタンクを形成し、把持する手の把持力にて容器を圧縮するもの、操作による加圧ポンプにてインキタンク内に気体を送り込み加圧するものなどが例示できる。いずれにしても強制的にインキを押圧して吐出させ、単位面積当たりに比較的大量のインキを被筆記面に付与する必要がある。そして好ましい圧力はインキの流動特性により異なるが、好ましくは20kPa以上、さらにより好ましくは40kPa以上である。
【0007】
インキを吐出するペン先としては、ボールペンチップや棒状体や球体の塗布部材をバネ等の弾撥体により前方附勢して塗布液吐出口の内縁に押し付けた先端弁式のものなど、適宜採用することができるが、小さい孔から流れ出るインキに加えてボールの回転に伴ってインキを転写する方式を利用するボールペンの構造はインキ吐出の効率としては好ましいものと言える。ボールペンチップのボールや球体の先端弁としては、ルビーやタングステンカーバイト、超硬などの材質によるボールを用いることができる。ボールの表面状態や寸法は、使用するインキの吐出量を確保する条件さえ満たせば問題なく使用できる
【0008】
インキタンクの材質は、一般的に使用されているものが適宜使用できるが、一例を挙げると、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。インキタンク内壁へのインキの付着を抑制するために、収容管の内壁面が、算術平均粗さ(Ra)が500nm以下、最大高低差(P−V)が5000nm以下の表面粗さ(JIS B0601)とすることは好ましい。また、インキタンクの形状は、一般的な合成樹脂の押し出し成形パイプのような断面円形状の筒体が好ましいが、内径が部分によって異なるものであっても良いし、断面が四角等の多角形などや、自由な形状の射出成形品であってもよい。
【0009】
水性インキについて説明する。
着色材は、染料や顔料を使用することが出来る。その具体例を挙げると染料としては、ジャパノールファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、ウォーターブラック100L(同19)、ウォーターブラックL−200(同19)、ウォーターブラック#7(同19)、カヤセットブラックW9(同19)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラックEX(同38)、ダイレクトディープブラック(同38類似品)、ダイレクトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤクダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクトエロー4)ダイレクトファストエロー5GL(同26)、アイゼンブリムラエローGCLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、アイゼンダイレクトデュリンBH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンブリムラビンコンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、アイゼンブリムラレッド4BH(同81)カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同227)ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、ベンゾブリリアントスカイブルー8GS(同41)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブルー#3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、ダイワブルー215H(同87)、カヤラススプラブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラブルーFFRL(同108)カヤラススプラターコイズブルーFBL(同199)などの直接染料や、アシッドブルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン(同2)、ウォーターブラックR455(同2)、ウォーターブラックR510(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、カヤノールミリングブラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックTLB(同109)、スミノールミリングブラックB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォーターブラック187−L(同154)アシッドイエロー#10(C.I.アシッドエロー1)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(同7:1)、カヤシルエローGG(同17)、キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ウォーターイエロー#1(同23)、ダイワタートラジン(同25)、カヤクタートラジン(同23)、スミノールファストエローR(同25)ダイアシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノールミリングエローMR(同42)、ウォ−ターイエロー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミノールファストエローG(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノールミリングエロー5GW(同127)、カヤノ−ルミリングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、ウォータースカーレット(同18)、ダイワ赤色102号(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、ダイワ赤色106号(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G200%(同82)、アリザリンルビノール5G(同83)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターレッド#2(同87)、ダイワ赤色103WB(同87)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ダイワ赤色104号(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、スミノールミリングブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールブリリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.アシッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、ウォーターバイオレット#1(同49)、ウォーターバイオレット#5(同49)、ダイワ紫1号(同49)、インキバイオレットL10(同49)、スミトモパテントピュァブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、ウォーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、インキブルーL20(同9)、スプラノールブルーB(同15)、ウォーターブルー#116(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同22)、オリエントソルブルブル−OBX(同22)、スミノ−ルレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーR(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/e(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同90)、ウォーターブルー#115(同90)、ウォーターブルー#105(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スプラノールシアニン7BF(同100)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、アシッドブルー(同103)、アシランブリリアントブルーFFR(同104)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼンオパ−ルシアニン2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリ−ン3)アシッドブリリアントミリンググリーン(同9)、ダイワグリーン#70(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミノールミリンググリーンG(同27)、ウォーターオレンジ#17(C.I.アシッドオレンジ56)などの酸性染料、ウォーターイエロー#2(C.I.フードエロ−3)、食品用黄色5号(C.I.フードエロー3)食品用赤色3号(C.I.フードレッド14)、食品用青色2号(C.I.アシッドブルー74)、食品用緑色2号(C.I.アシッドグリーン5)などの食用染料、マラカイトグリーン(C.I.42000)、ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、メチルバイオレットFN(C.I.42535)、ローダミンF4G(C.I.45160)、ローダミン6GCP(C.I.45160)などの塩基性染料がある。
【0010】
顔料としては従来公知の顔料が使用でき、具体例としてSpecial Black 6、同S170、同S610、同5、同4、同4A、同550、同35、同250、同100、Printex 150T、同U、同V、同140U、同140V、同95、同90、同85、同80、同75、同55、同45、同P、同XE2、同L6、同L、同300、同30、同3、同35、同25、同200、同A、同G(以上、デグサ・ジャパン(株)製)、#2400B、#2350、#2300、#2200B、#1000、#950、#900、#850、#MCF88,MA600、MA100、MA7、MA11、#50、#52、#45、#44、#40、#33、#32、#30、CF9、#20B、#4000B(以上、三菱化成工業(株)製)、MONARCH 1300、同1100、同1000、同900、同880、同800、同700、MOGUL L、REGAL 400R、同660R、同500R、同330R、同300R、同99R、ELFTEX 8、同12、BLACK PEARLS 2000(以上、米国、キャボットCo.LTD製)、Raven7000、同5750、同5250、同5000、同3500、同2000、同1500、同1255、同1250、同1200、同1170、同1060、同1040、同1035、同1020、同1000、同890H、同890、同850、同790、同780、同760、同500、同450、同430、同420、同410、同22、同16、同14、同825Oil Beads 、同H20、同C、Conductex 975、同900、同SC(以上、コロンビヤン・カーボン日本(株)製)などカーボンブラックが挙げられる。
【0011】
その他、KA−10、同10P、同15、同20、同30、同35、同60、同80、同90、KR−310、同380、同460、同480(以上、チタン工業(株)製)などの酸化チタン、BS−605、同607(以上、東洋アルミ(株)製)、ブロンズパウダーP−555、同P−777(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロンズパウダー3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業(株)製)などの金属粉顔料、また、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、クロムグリーン、酸化クロムなどの無機顔料、ハンザエー−10G、同5G、同3G、同4、同GR、同A、ベンジジンエロー、パ−マネントエローNCG、タートラジンレーキ、キノリンエロー、スダーン1、パ−マネントオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGN、パーマネントブラウンFG、パラブラウン、パーマネントレッド4R、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミンBS、ピラゾロンレッド、レーキレッドC、キナクリドンレッド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー5B、チオインジゴレッド、ファストバイオレットB、ジオキサンバイオレット、アルカリブルーレーキ、フタロシアニンブルー、インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロシアニングリーンなどの有機顔料などが挙げられる。また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステン酸カルシウムなどの無機蛍光顔料が挙げられる。
【0012】
更に、顔料インキの場合、顔料を水性媒体に分散した水性インキベースを用いることは、顔料インキ製造上有利なことである。
カーボンブラックを水性媒体に分散した水性インキベースの具体的な例としては、Fuji SP Black 8010、同8031、同8119、同8167、同8230、同8276、同8301、同8381、同8406、同8556、同8568、同8682、同8796、同8881、同8882、同8912、8917、同8921、同8922、同8923(以上、富士色素(株)製)、Emacol Black CN、Sandye Super Black K、同C、(以上、山陽色素(株)製)、Rio Fast Black Fx 8012、同8313、同8169(以上、東洋インキ(株)製)、ポルックスブラックPC8T135等のポルックスシリーズ(以上、住化カラー(株)製)などが挙げられる。
【0013】
その他、Fuji SP Red 5096、同5111、同5193、同5220、Fuji SP Bordeaux 5500、Fuji SP Blue 6062、同6133、同6134、同6401、Fuji SP Green 7051、Fuji SP Yellow 4060、同4178、Fuji SP Violet 9011、Fuji SP Pink 9524、同9527、Fuji SP Orange 534、FUji SP Brown 3074、FUJI SP RED 5543、同5544(以上、富士色素(株)製)、Emacol Blue FBB、同FB、同KR、Emacol Green LXB、Emacol Violet BL、Emacol Brown 3101、Emacol Carmmine FB、Emacol Red BS、Emacol Orange R、Emacol Yellow FD、同IRN、同3601、同FGN、同GN、同GG、同F5G、同F7G、同10GN、同10G、Sandye Super Grey B、Sandye Super Brown SB、同FRL、同RR、Sandye Super Green L5G、同GXB、Sandye Super Navy Blue HRL、同GLL、同HB、同FBL−H、同FBL−160、同FBB、Sandye Super Violet BL H/C、同BL、Sandye Super Bordeaux FR、Sandye Super Pink FBL、同F5B、Sandye Super Rubine FR、Sandye super Carmmine FB、Sandye Super Red FFG、同RR、同BS、Sandye SuperOrange FL、同R、同BO、Sandye Gold Yellow5GR、同R、同3R、Sandye Yellow GG、同F3R、同IRC、同FGN、同GN、同GRS、同GSR−130、同GSN−130、同GSN、同10GN(以上、山陽色素(株)製)、Rio Fast Red Fx 8209、同8172、Rio Fast Red S Fx 8315、同8316、Rio Fast Blue Fx 8170、Rio Fast Blue FX 8170、Rio Fast Blue S Fx 8312、Rio Fast Green S Fx 8314(以上、東洋インキ(株)製)、NKW−2101、同2102、同2103、同2104、同2105、同2106、同2107、同2108、同2117、同2127、同2137、同2167、同2101P、同2102P、同2103P、同2104P、同2105P、同2106P、同2107P、同2108P、同2117P、同2127P、同2137P、同2167P、NKW−3002、同3003、同3004、同3005、同3007、同3077、同3008、同3402、同3404、同3405、同3407、同3408、同3477、同3602、同3603、同3604、同3605、同3607、同3677、同3608、同3702、同3703、同3704、同3705、同3777、同3708、同6013、同6038、同6559(以上、日本蛍光(株)製)、コスモカラーS 1000Fシリーズ(東洋ソーダ(株)製)、ビクトリアエロー G−11、同G−20、ビクトリアオレンジ G−16、同G−21、ビクトリアレッド G−19、同G−22、ビクトリアピンク G−17、同G−23、ビクトリアグリーン G−18、同G−24、ビクトリアブルー G−15、同G−25(以上、御国色素(株)製)、ポルックスPC5T1020、ポルックスレッドIT1030等のポルックスシリーズ(以上、住化カラー(株)製)などが挙げられるものであり、これらは1種又は2種以上選択して併用できるものである。
【0014】
前記した着色剤は、単独或いは、他との組み合わせにより使用でき、その使用量は色調などによっても異なるが、少ない場合はインキの発色が悪くなり、多い場合は着色剤が溶解・分散不足となり各種不具合が発生するため、水性インキ全量に対して0.1〜40重量%が好ましい。
【0015】
水溶性樹脂、水中油型樹脂エマルジョン、糖アルコールは、筆跡に光沢を付与するものである。水溶性樹脂としては、スチレン−アクリル酸共重合体のアンモニウム塩、α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体のアンモニウム塩などを用いることが出来る。また、水不溶性樹脂は、エマルジョン形態で使用するが、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂共重合物等のを用いることができる。
市販されているものとして、水溶性アクリル系樹脂よりなる、ジョンクリル67(Tg.73℃)、同678(Tg.85℃)、同586(Tg.115℃)、同587(Tg.50℃)、同611(Tg.50℃)、同680(Tg.67℃)、同682(56℃)、同683(Tg.75℃)、同690(Tg.102℃)、HPD−671(Tg.128℃)、ジョンクリル52(Tg.56℃)、同57(Tg.67℃)、同60(Tg.85℃)、同61J(Tg.70℃)、同62(Tg.85℃)、同63(Tg.73℃)、同70(Tg.102℃)、HPD−71(Tg.128℃)、HPD−96(Tg.102℃)、ジョンクリル501(Tg.65℃)、同501(Tg.65℃)、同354(Tg.85℃)、同6610(Tg.85℃)、PDX−6102B(Tg.19)、水中油型アクリル系樹脂エマルジョンよりなるジョンクリル7100(Tg.−10℃)、同930(Tg.−5℃)、同1674(Tg.−4℃)、同711(Tg.0℃)、同1695(Tg.5℃)、同511(Tg.9℃)、同7001(Tg.12℃)、同632(Tg.12℃)、同741(Tg.15℃)、同450(Tg.16℃)、同840(Tg.16℃)、同74J(Tg.22℃)、PDX−7111B(Tg.19℃)、HRC−1645(Tg.21℃)、ジョンクリル734(Tg.30℃)、同852(Tg.31℃)、同7600(Tg.35℃)、同775(Tg.37℃)、同537(Tg.49℃)、同1535(Tg.50℃)、PDX−7630A(Tg.53℃)、ジョンクリル352(Tg.56℃)、同352D(Tg.56℃)、PDX−7145(Tg.56℃)、ジョンクリル538(Tg.66℃)、同7640(Tg.85℃)、同7641(Tg.86℃)、同631(Tg.87℃)、同790(Tg.90℃)、同780(Tg.92℃)、同7610(Tg.96℃)(以上、ジョンソンポリマー株式会社製)、水中油型酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョンよりなるスミカフレックスS−752(Tg.15℃)、同S−301(Tg.7℃)、同S−400(Tg.0℃)(以上、住友化学工業(株)製)、水中油型酢酸ビニルエマルジョンよりなるボンコート2310(Tg.30℃)、同2315(Tg.30℃)、同9305H(Tg.30℃)、水中油型酢酸ビニル−アクリル共重合体エマルジョンよりなるボンコート6290(Tg.13℃)、同9180(Tg.13℃)、水中油型アクリル−スチレン共重合体エマルジョンよりなるボンコート5410(Tg.8℃)、同5495(Tg.12℃)(以上、大日本インキ(株)製)などが挙げられる。樹脂の添加量はインキ全量に対し15重量%以上、より好ましくは25重量%以上が必要である。
【0016】
糖アルコールは、糖のアルデヒド基及びケトン基を還元して得られる多価アルコールであり、1糖アルコール(ソルビット等)、2糖アルコール(マルチトール等)、3糖アルコール(マルトトリイトール等)、4糖アルコール以上(オリゴ糖アルコール等)の混合物として得られ、筆跡に光沢を付与するために使用するものである。具体例としては、PO−10(糖アルコール組成;1糖アルコール1.1重量%、2糖アルコール1.7重量%、3糖アルコール0.8重量%、4糖アルコール以上96.4重量%、PO−20(固形分70重量%、糖アルコール組成;1糖アルコール2〜5重量%、2糖アルコール9〜14重量%、3糖アルコール11〜16重量%、4糖アルコール以上67〜76重量%)、PO−30(固形分70重量%、糖アルコール組成;1糖アルコール3〜6重量%、2糖アルコール13〜19重量%、3糖アルコール14〜19重量%、4糖アルコール以上60〜66重量%)、PO−40(固形分70重量%、糖アルコール組成;1糖1〜5重量%、2糖50〜55重量%、3糖アルコール17〜25重量%、4糖アルコール以上23〜30重量%)、PO−60(固形分70重量%糖アルコール組成;1糖2〜4重量%、2糖63〜67重量%、3糖13〜18重量%、4糖以上13〜18重量%)、PO−500(固形分70重量%、糖アルコール組成;1糖37〜43重量%、2糖26〜32重量%、3糖14〜20重量%、4糖以上12〜19重量%)ソルビットD−70(固形分70重量%、糖アルコール組成;1糖100%)(以上、東和化成工業(株)製)、エスイー30(固形分70重量%、糖アルコール組成;1糖アルコール7〜17重量%、2糖アルコール10〜20重量%、3糖アルコール10〜20重量%、4糖アルコール以上60〜73重量%)、エスイー100(固形分70重量%、糖アルコール組成;1糖アルコール10重量%以下、2糖アルコール6〜12重量%、3糖アルコール7〜12重量%、4糖アルコール以上75〜85重量%)(以上、日研化学(株)製)、ダイヤトールL(固形分70重量%、糖アルコール組成;1糖アルコール10重量%以下、2糖アルコール10〜20重量%、3糖アルコール10〜20重量%、4糖アルコール以上60〜70重量%)(以上、サンエイ糖化(株)製)、還元デキストリン、還元マルトデキストリン等がある。これら糖アルコールの配合量は、インキ全量に対して15重量%以上、より好ましくは25重量%以上が必要である。
【0017】
また、水溶性樹脂、水中油型樹脂エマルジョン、糖アルコールを併用した場合、これらの総量はインキ全量に対し、15重量%以上、より好ましくは25重量%以上が必要である。
【0018】
上記各成分の他に、従来筆記具用インキに用いられる種々の添加剤を適宜必要に応じて使用することもできる。具体的には、着色剤として顔料を用いた場合は、分散剤を併用することが好ましいが分散剤としては、従来一般に用いられている水溶性樹脂もしくは水可溶性樹脂や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤などの顔料の分散剤として用いられるものが使用できる。一例として、高分子分散剤として、アラビアゴム、トラガントゴムなどの天然ゴム類、サポニンなどのグルコシド類、メチルセルロース、カルボキシセルロース、ヒドロキシメチルセルロースなどのセルロ−ス誘導体、リグニンスルホン酸塩、セラックなどの天然高分子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩、などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールなどの非イオン性高分子などが挙げられる。また、界面活性剤として、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。これら水可溶性樹脂及び界面活性剤は、その1種または2種以上を選択し、併用しても使用できる。その使用量は、少ない場合は添加する目的である分散効果が弱く、多い場合はインキ中の各組成物の溶解バランスを崩してしまい各種不具合が発生する懸念があるため、水性インキ全量に対して0.1〜10重量%が好ましい。
【0019】
溶媒又は分散媒として必須の水の他に各種の水溶性有機溶剤が使用可能であり、これらは水性インキとしての種々の品質、例えば、ペン先でのインキ乾燥防止、低温時でのインキ凍結防止、顔料の分散媒などの目的で使用するものである。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、テトラリン、グリセリンなどのグリコ−ル類や、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル等のエーテル類、ベンジルアルコール、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のアルコール類、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドンなどが使用でき、またこれらは1種又は2種以上選択して併用できるものである。そして、その使用量は、少ない場合はインキ中の各組成物の溶解不足や分散不足により不溶・凝集物が発生し、多い場合はインキ中の各組成物の濃度が小さくなってその効果が小さくなり、各種不具合が発生するため、インキ全量に対して1〜40重量%が好ましい。
【0020】
粘度調整のために、グァーガム、ヒドロキシプロピル化グァーガム、カルボキシメチルヒドロキシプロピル化グァーガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガム、ウエランガム、ラムザンガム、ジェランガム、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ローカストビーンガム、タマリンドガム、アラビアガム、トラガカントガム、カラヤガム、カラギーナン、サクシノグルカン等の水溶性多糖類、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミド共重架橋物等の合成高分子、スメクタイト等の粘度系鉱物などを添加する。これらは、単独もしくは2種以上混合して使用できる。
【0021】
また、黴の発生による筆記具のインキ通路におけるインキの流出阻害を抑制するためにデヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベンゾチアザリン−3−オン、安息香酸ナトリウムなどの防腐防黴剤を適量加えることもできる。
【0022】
更に、インキと接触する部分に金属を使用している筆記具の場合、金属の腐食防止のためにベンゾトリアゾール、エチレンジアミン四酢酸などの防蝕剤や、可溶化剤としてオレイン酸のような脂肪酸も添加することが出来る。
【0023】
本発明のインキを製造するに際しては、従来知られている種々の方法が採用できる。例えば、着色材として染料を用いた場合にはターボミキサーなどの撹拌機により撹拌混合することによって、着色材として顔料を用いた場合にはボールミル、サンドグラインダー、スピードラインミル、ロールミル等の分散機により混合摩砕することによって容易に得られる。
【0024】
また、必要に応じて、インキ界面位置に高粘度の流体を配置して逆流防止剤とすることもできる。
逆流防止剤は、インキ消費に伴うインキ界面の移動に追従して移動するものであり、インキの逆流を防止すると共に、インキタンク内面へのインキの付着を防止するものであってよい。基材はインキに相溶しないか又はインキと相溶し難い溶剤を用いる。具体的には、α−オレフィンよりなるモービルSHF21(40℃動粘度5.2cSt)、同41(40℃動粘度17.5cSt)、同61(40℃動粘度28.8cSt)、同82(40℃動粘度47.6cSt)、同401(40℃動粘度420cSt)、同1003(40℃動粘度1374cSt)(以上、モービルケミカルプロダクツインターナショナルインク製)、ポリブテンよりなるLV−7(40℃動粘度11cSt)、LV−10(40℃動粘度19cSt)、LV−25(40℃動粘度52.5cSt)、LV−50(40℃動粘度110cSt)、LV−100(40℃動粘度205cSt)、HV−15(40℃動粘度655cSt)、HV−35(40℃動粘度2300cSt)、HV−50(40℃動粘度3450cSt)、HV−100(40℃動粘度9500cSt)、HV−300(40℃動粘度26000cSt)、HV−1900(40℃動粘度(以上、日本石油(株)製)、エチレン−αオレフィンよりなるルーカントHC−10(40℃動粘度60cSt)、同HC−20(40℃動粘度155cSt)、同HC−40(40℃動粘度380cSt)、同HC−100(40℃動粘度1300cSt)、同HC−150(40℃動粘度2200cSt)、同HC−600(40℃動粘度9850cSt)、HC−2000(40℃動粘度37500cSt)(以上、三井石油化学工業(株)製)、流動パラフィン、シリコンオイル、塩素化パラフィン等の低極性不揮発性または難揮発性の溶剤が使用でき、これらは単独または混合して使用することが可能である。
【0025】
上記逆流防止剤の粘度調整剤に、微粒子状シリカよりなるアエロジルR972、同R974、同200(日本アエロジル(株)製)、脂肪酸アマイドよりなるディスパロンA670−20M、同6900−20X(以上、楠本化成(株)製)デキストリン脂肪酸エステルよるなレオパールKL、同KE、同TL(以上、千葉製粉(株)製)等を用いることができる。
【0026】
【作用】
水溶性樹脂及び/又は水中油型樹脂エマルジョン及び/又は糖アルコールを15重量%(固形分)以上添加することによって表面に光沢を有する塗布跡、筆跡を形成することはできる。それを筆跡という細いものにおいても十分に感知できるものとするためには、筆跡の形態をいかに作るかが必要となる。即ち、水溶性樹脂及び/又は水中油型樹脂エマルジョン及び/又は糖アルコールを15重量%(固形分)以上添加したインキは組成中の固形分率が多いインキとなり、比較的流動性に乏しいインキとなるところ、筆記具の構造にて圧力を付与して強制的にインキを吐出し、単位面積当たりに付与されるインキ量を多くする。すると、紙面の凹凸を埋めて表面が平滑な筆跡とすることができ、筆跡の光沢感を十分に感知することができるものとなる。特に、多くのインキが吐出されるようにすることにより、インキの流動しにくさ、浸透しにくさ、濡れ広がりにくさとも相俟って、筆跡が横断面半円又は半楕円状の盛り上がった筆跡を得ることができ、光沢感が得られる視認角度が増大して好ましい。
【0027】
【実施例】
図面に基づいて筆記具構造について説明する。
図1に示したものは、インキタンク内に圧縮ガスを封入した方式のボールペンであり、真鍮などの金属製の軸体1の小径に加工した先端にボールペンチップ2が固定されており、後端には合成樹脂製の尾栓3が圧入固定されている。内部にはインキ4とその界面に逆流防止体5が層状に配置され、逆流防止体の後方空間には圧縮されたガス6が封入されている。
【0028】
製造方法について説明する。
尾栓3を固定しない状態で、インキ4を軸体1に充填した後にその界面位置に逆流防止体5を充填する。その後ボールペンチップ2を外側に向けて配置した状態で回転させて遠心力を付与するなどしてインキ4をボールペンチップ2側に十分に移動させてから、インキ4や逆流防止体5と非反応性のガス、例えば空気、窒素などを高圧状態に充填した室内で尾栓3を装着するなどして該ガスを加圧状態で封入する。封入されているガスの圧力の程度は、このガスを充填した室内の圧力にて調節することができる。
【0029】
次にインキの一例について説明する。
インキ1
ルミコールNKW2108(青色の着色樹脂粒子、不揮発分53重量%、日本蛍光(株)製) 12.0重量部
水 42.0重量部
ジョンクリル711(水中油型アクリル系樹脂エマルジョン、不揮発分42.0重量%、ジョンソンポリマー(株)製) 41.0重量部
ケルザンAR6%水溶液(キサンタンガム、三晶(株)製)5.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ1を得た。
【0030】
インキ2
Fuji SP Black 8922(黒色分散顔料、顔料分20.0%、富士色素(株)製) 10.0重量部
水 27.0重量部
ジョンクリル7600(水中油型アクリル系樹脂エマルジョン、不揮発分47.0重量%、Tg.35℃、ジョンソンポリマー(株)製) 63.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ2を得た。
【0031】
インキ3
Fuji SP Black 8922(前述) 10.0重量部
水 15.0重量部
ジョンクリル52(水溶性アクリル系樹脂、不揮発分60.0重量%、Tg.56℃、ジョンソンポリマー(株)製) 75.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ3を得た。
【0032】
インキ4
ルミコールNKW2108(青色の着色樹脂粒子、不揮発分53重量%、日本蛍光(株)製) 15.0重量部
水 39.0重量部
PO−40(糖アルコール、固形分70重量%、糖アルコール組成:1糖1〜5重量%、2糖50〜55重量%、3糖17〜25重量%、4糖以上23〜30重量%東和化成工業(株)製) 25.0重量部
ケルザンAR6%水溶液(前述) 5.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ4を得た。
【0033】
インキ5
Fuji SP Black 8922(前述) 10.0重量部
水 35.0重量部
PO−10(糖アルコール、糖アルコール組成;1糖1.1重量%、2糖1.7重量%、3糖0.8%、4糖以上96.4%、東和化成工業(株)製) 55.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ5を得た。
【0034】
インキ6
Fuji SP Red 5543(赤色分散顔料、顔料分17.0%、富士色素(株)製) 10.0重量部
水 15.0重量部
ジョンクリル775(水中油型アクリル系樹脂エマルジョン、不揮発分45.0重量%、Tg.37℃、ジョンソンポリマー(株)製) 45.0重量部
PO−20(糖アルコール、固形分70重量%、糖アルコール組成;1糖アルコール2〜5重量%、2糖アルコール9〜14重量%、3糖アルコール11〜16重量%、4糖アルコール以上67〜76重量%、東和化成工業(株)製) 30.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ6を得た
【0035】
インキ7
Fuji SP Black 8922(前述) 10.0重量部
水 26.0重量部
ジョンクリル52(前述) 34.0重量部
PO−10(前述) 30.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ7を得た
【0036】
インキ8
Fuji SP Black 8922(前述) 10.0重量部
水 10.0重量部
ジョンクリル52(前述) 50.0重量部
PO−10(前述) 30.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ8を得た
【0037】
インキ9
ルミコールNKW2108(青色の着色樹脂粒子、不揮発分53重量%、日本蛍光(株)製) 12.0重量部
水 55.0重量部
ジョンクリル711(前述) 28.0重量部
ケルザンAR6%水溶液(前述) 5.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ9を得た。
【0038】
インキ10
ルミコールNKW2108(青色の着色樹脂粒子、不揮発分53重量%、日本蛍光(株)製) 15.0重量部
水 63.0重量部
PO−40(糖アルコール、固形分70重量%、糖アルコール組成:1糖1〜5重量%、2糖50〜55重量%、3糖17〜25重量%、4糖以上23〜30重量%東和化成工業(株)製) 17.0重量部
ケルザンAR6%水溶液(前述) 5.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ10を得た。
【0039】
インキ11
Fuji SP Red 5543(前述) 10.0重量部
水 68.0重量部
ジョンクリル775(前述) 15.0重量部
PO−40(前述) 7.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ11を得た。
【0040】
インキ12
Fuji SP Red 5543(前述) 10.0重量部
水 45.0重量部
ジョンクリル711(前述) 19.0重量部
PO−20(前述) 11.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ12を得た
【0041】
インキ13
Fuji SP Red 5543(前述) 5.0重量部
PO−40(前述) 95.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ12を得た
【0042】
インキ14
Fuji SP Red 5543(前述) 5.0重量部
ジョンクリル52(前述) 95.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ12を得た
【0043】
インキ15
Fuji SP Red 5543(前述) 5.0重量部
ジョンクリル52(前述) 45.0重量部
PO−20(前述) 50.0重量部
上記各成分をプロペラ型攪拌機で1時間撹拌してインキ15を得た
【0044】
逆流防止剤5としては次の配合が例示できる。
Figure 2004181669
上記各成分を140〜150℃にて、2時間混合攪拌して逆流防止剤を得た。
【0045】
実施例1
インキ1と逆流防止剤を図1に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を5kPaに設定し、実施例1の筆記具を得た。
【0046】
実施例2
インキ2と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を20kPaに設定し、実施例2の筆記具を得た。
【0047】
実施例3
インキ3と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を50kPaに設定し、実施例3の筆記具を得た。
【0048】
実施例4
インキ4と逆流防止剤を図1に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を20kPaに設定し、実施例4の筆記具を得た。
【0049】
実施例5
インキ5と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を30kPaに設定し、実施例5の筆記具を得た。
【0050】
実施例6
インキ6と逆流防止剤を図1に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を40kPaに設定し、実施例6の筆記具を得た。
【0051】
実施例7
インキ7と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を50kPaに設定し、実施例の筆記具を得た。
【0052】
実施例8
インキ8と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を80kPaに設定し、実施例8の筆記具を得た。
【0053】
実施例9
インキ12と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を20kPaに設定し、実施例9の筆記具を得た。
【0054】
実施例10
インキ13と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を150kPaに設定し、実施例10の筆記具を得た。
【0055】
実施例11
インキ14と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を200kPaに設定し、実施例11の筆記具を得た。
【0056】
実施例12
インキ15と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を300kPaに設定し、実施例12の筆記具を得た。
【0057】
実施例13
インキ7と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を20kPaに設定し、実施例13の筆記具を得た。
【0058】
実施例14
インキ7と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を10kPaに設定し、実施例14の筆記具を得た。
【0059】
比較例1
インキ9と逆流防止剤を図1に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を30kPaに設定し、比較例1の筆記具を得た。
【0060】
比較例2
インキ10と逆流防止剤を図1に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を30kPaに設定し、比較例2の筆記具を得た。
【0061】
比較例3
インキ11と逆流防止剤を図2に示したガス加圧型筆記具に充填し、加圧力を30kPaに設定し、比較例3の筆記具を得た。
【0062】
比較例4
インキ8と逆流防止体5を図1に示したガス加圧型筆記具用容器に充填し、ガス充填及び尾栓3をせず、比較例5の筆記具を得た。
【0063】
以上、実施例1〜14、比較例1〜4で得た筆記具の光沢、乾燥、べたつきの試験を行った。結果を表1に示す。
【0064】
【表1】
Figure 2004181669
【0065】
光沢感
各実施例、比較例の筆記具で上質紙に10cm/20秒の速度で手書きにて筆記し、1時間後目視に光沢を確認した。
◎:光沢が強く筆跡をどの角度から観ても光沢を認識できる
○:十分な光沢がある
△:見る角度により光沢が認識できる
×:光沢として認識できない
【0066】
光沢;
各実施例、比較例の筆記具でケント紙に10cm/20秒の条件で筆記し、5cm×5cmを塗りつぶし、24時間室温放置したものを試験片とし、下記条件で鏡面光沢度(JIS Z8741−1983)を測定した。
条件 光沢度計:VGS−300A(日本電色工業(株)製)
入射角 :60度
受光角 :60度
尚、この条件で、一般的な上質紙(JIS P 3201、筆記用紙A)を測定した場合の鏡面光沢度は5になった。
【0067】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係わる筆記具は筆跡または塗膜に光沢があり、それを十分に感知することができる良好なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例を示す要部縦断面図。
【符号の説明】
1 軸体
2 ボールペンチップ
3 尾栓
4 インキ
5 逆流防止体
6 ガス

Claims (6)

  1. 水溶性樹脂、水中油型樹脂エマルジョン、糖アルコールから選ばれる1種もしくは2種以上をインキ全量に対して合計15重量%以上(固形分)含有する水性インキを圧力の付与によって押出し吐出させる筆記具。
  2. 前記糖アルコールが、インキ中に含有する糖アルコール全量の40重量%以上が3糖以上の糖アルコールである請求項1に記載の筆記具。
  3. 前記糖アルコールが、インキ中に含有する糖アルコール全量の90重量%以上が4糖以上の糖アルコールである請求項1又は請求項2に記載の筆記具。
  4. 前記水溶性樹脂及び/又は水中油型樹脂エマルジョンのガラス転移温度(Tg)が10℃以上である請求項1に記載の筆記具。
  5. 前記圧力が20k・Pas以上である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の筆記具。
  6. ペン先としてボールペンチップを備える請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の筆記具。
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