JP2006334861A - ボールペン - Google Patents

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裕幸 滝川
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Abstract

【課題】軽い筆記感とボテ現象の無い筆跡を得ることとの両立を達成したボールペンを得る。
【解決手段】被筆記面に接触して回転するボールと、このボールをインキ通路である内孔の先端開口部より突出した状態で回転自在に抱持するボールホルダーとからなるボールペンチップを、直接若しくは継ぎ手を介して、インキが直接収容されたインキ収容管に接続し、ボールホルダーの内孔にインキ収容管内のインキを連通してなるボールペンにおいて、前記ボールがチタンを含有すると共に、前記インキが、剪断速度1000s−1での粘度が30mPa・s以下であるボールペン。
【選択図】 なし

Description

本発明は、被筆記面に接触して回転するボールと、このボールをインキ通路である内孔の先端開口部より突出した状態で回転自在に抱持するボールホルダーとからなるボールペンチップを、直接若しくは継ぎ手を介して、インキが直接収容されたインキ収容管に接続し、ボールホルダーの内孔にインキ収容管内のインキを連通してなるボールペンに関する。
ボールペンは、比較的細い筆跡が得られると共に、繊維製ペン先や樹脂製ペン先を有する筆記具と異なり、長期間使用してもペン先の摩耗などによる筆跡巾の変化が少ないことから、多く使用されている。ボールペンの筆記の機構は、主にボール表面に付着したインキ組成物がボールの回転に伴って、紙などの被筆記面に転写されるものである。
ボールペンに求められる品質としては、筆跡が濃く鮮明で、耐水性、耐光性があって、にじみ、かすれ、ボテが発生しないこと、軽く滑らかに筆記できることがある。特に、水性インキにおいては、ボールとボールホルダーとの金属同士が直接に接触しやすく、摩擦が大きくなるのでボールの回転が阻害され、筆記感が重くなるなどの現象が見られた。
軽く滑らかに筆記できるようにするため、水性インキに潤滑性を付与する添加剤を加えたもの(特許文献1参照)、ボールの表面状態を調整したもの(特許文献2参照)が知られている。
また、筆記線にボテ現象が発生しないものとして、特許文献3に記載の発明には、低粘度のインキではボテ現象が発生しないことから、筆記時のせん断速度にて低粘度となるインキがボテ現象を解消する旨が開示されている。
特開平9−169942号公報 特開平10−329473号公報 特開平6−313143号公報
しかし、特許文献1に記載の発明のように、インキに潤滑性を付与する添加剤を加えるものでは、筆記感が良くなるが、ボールを厚いインキの膜が包み込むことになるので、その膜厚が、ボールホルダーの開口部分におけるボールとボールホルダーとの隙間の大きさよりも大きくなる場合にはボテ現象を抑制しきれないことになるものであった。特に、ボールペンは軸心に対して傾斜されて把持され、被筆記面に押し付けられながら筆記されるので、ボールホルダーの開口部の片側(被筆記面と反対側)に変位させられていることが普通であり、該部のボールとボールホルダー開口縁との隙間はきわめて微小なものとなるので、インキをより多く保持しえるボールでは、ボテ現象が発生しやすいものとなる。
また、特許文献2に記載の発明のように、ボールの表面状態を調整したものでは、ボールへのインキの濡れ性は改善され、ある程度の潤滑効果が期待できるが、半面、ボールの表面凹凸による摩擦抵抗の増大にもつながる懸念がある。
特許文献3に記載の発明のように、筆記時にインキの粘度が低い状態であるということは、筆記時にボールを包むインキの膜が薄いということで、膜が途切れやすく、ボールとボールホルダーとの直接接触が発生しやすい状態となり、ボールの回転の抵抗が大きくなり、筆記感が重くなることがあった。
結局、軽い筆記感とボテ現象の無い筆跡を得ることとの両立を達成したものが無いものであった。
本発明者は、軽い筆記感とボテ現象を両立するためには、ボールを包み込む膜が強く、切れにくい性質と、その反面、被筆記面に効率よくインキを転写し、過剰なインキを保持しない性質が必要であることを見いだした。
ボールにチタンを含有することで、チタン自体による、極めて薄い酸化皮膜を形成する性質がある。この酸化チタンによる膜は、チタンを含まない超硬の酸化被膜などと比較して、高い潤滑性を示す。更に筆記時のせん断速度ではインキ粘度が低くなっていることで、インキ自体が多方性に広がり、チタンによる酸化被膜を確実に覆うことができ、高い潤滑性を示すものと推察される。また、チタンによる酸化被膜は、被筆記面と比較して、疎水傾向を示すと予測され、被筆記面に転写・浸透される際、インキ自体がインキ離れしやすい傾向を示す。更にボールの回転時でのインキの粘度が30mPa・s以下である事で、樹脂などの絡み合いが少なくなり、酸化被膜への吸着性が薄れ、水や溶剤などの溶媒が被筆記面へインキの浸透・転写されやすくなると予測される為、ボテの原因となる過剰のインキを被筆記面へ転写することが可能になるものと推察される。
特に、インキの剪断減粘指数が、0.2以上0.8以下の場合、剪断減粘性を有することで、法線応力やワイセンベルグ効果などにより、更にインキ自体が多方性に広がり、チタンによる酸化被膜を確実に覆うことができるのである。また、インキの剪断減粘性が、0.2以上0.8以下であることで、ボールの回転に対する追従性が良くなり、筆跡のカスレを防止することも可能である。
更に、ボールの直径が、0.7mm以上である場合、ボール表面積が大きいことにより、特にボテ現象が出やすい。また、ボール受け座部分との接触面積が大きくなることにより、インキによっては書き味が悪くなるものもあるが、チタンによる酸化被膜効果と、被筆記面への浸透・転写能力が最大限生かされるのである。
ボールペン先端に装着されるボールは、炭化珪素の焼結体が主体であり、チタンを少なくとも含むことが重要である。チタンを含有し、ボール表面にチタンが露出することで、チタンによる酸化被膜を形成しやすくなる。大気中では酸素と、インキ中では溶存酸素等に瞬時に反応し、修復される為、チタンによる酸化被膜だけは途切れることがない。その含有量は、ボールペンのボールとしての機能を果たす真球度を維持できる焼結体であれば、その他の金属を添加することは可能であり、チタンも出来る限り多く焼結させることができる。また、チタンや酸化チタンをボールミルなどで付着させる方法などでも得ることが出来る。チタン自体の含有量は、真球度、耐摩耗性などを考慮すると、好ましくは5〜20%程度が、好ましいと考えられる。
ボールペンチップとしてはボールホルダーに金属を使用した金属チップおよび主に合成樹脂を使用した樹脂チップを使用出来る。金属を使用したボールホルダーの材質としては、洋白、真鍮、ステンレス等一般的に使用されているものは使用可能である。また、主に合成樹脂からなるボールホルダーの主材料としては、一般成形用樹脂が使用でき、100%これら合成樹脂にて成型しても良い。具体的には、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、芳香族ナイロン樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアクリレート樹脂等が使用でき、筆記感触の滑らかさや耐摩耗性からポリアセタール樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂が特に好ましい。これらの樹脂に各種の充填剤を潤滑性向上、耐摩耗性向上、強度向上等の目的で添加することが可能である。その充填剤の一例を挙げるとモリブデン、チタン酸カリウム、ガラス繊維、炭酸カルシウム、マイカ等が挙げられる。これらの充填剤の量は30%以下が好ましい。40%を超えて添加すると成型時に充填剤が偏って成形されチップの形状が損なわれる恐れがある。
ボールペンとして使用される時の形態として、インキ収容管の端部にボールペンチップが配されているものを使用する。インキ収容管はインキの残量を確認できるように透明又は半透明のものが多く用いられ、例えばポリエチレンやポリプロピレンがよく使用されているが、フッ素樹脂、シリコン樹脂等の各種プラスチックや金属製のものもある。また、インキの内壁への付着を抑制するためなど、必要に応じてインキ収容管内面にシリコン系やフッ素系の撥水・撥油剤を塗布することもできる。尚、前記インキ収容管は、ボールペン用リフィルの形態として、前記リフィルを軸筒内に収容するものでもよいし、軸筒をインキ収容管として用いて、前記軸筒内に直接インキを充填してもよい。
インキタンクのボールペンチップが接続されていない後側の開口部を閉塞する方法としては、例えば、インキフォロワー流体をインキ界面に接触させて層状に配置することができる。また、インキタンク自体を、後端開口部を有しない合成樹脂の射出成形品や金属製のものとすることもできる。また、容器内に圧縮された気体を配して強制的にインキ吐出させる加圧ボールペンとすることもできる。
インキは、紙などの記録媒体上に画像を形成する目的で使用するもので、溶媒に溶質の着色材を溶解したものや、分散媒に分散質の着色材を分散したものがある。溶質の着色材としては水溶性・油溶性染料が知られており、分散質の着色材としては有機・無機顔料が知られている。
染料としては、水溶性の酸性染料、直接染料、塩基性染料等のいずれも用いることができ、その具体例としては、ジャパノールファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、ウォーターブラック100L(同19)、ウォーターブラックL−200(同19)、同ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラックEX(同38)、ダイレクトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤラスダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクトエロー4)、ダイレクトファストエロー5GL(同26)、アイゼンプリムラエローGCLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、アイゼンダイレクトローデュリンBH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンプリムラピンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、アイゼンプリムラレッド4BH(同81)、カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同227)、ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブルー#3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、カヤラススプラブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラターコイズブルーFBL(同199)等の直接染料や、アシッドブルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、スミノールファストブラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックTLB(同109)、スミノールミリングブラックB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォーターブラック187−L(同154)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(C.I.アシッドエロー7:1)、カヤシルエローGG(同17)、キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ダイワタートラジン(同23)、カヤクタートラジン(同23)、スミノールファストエローR(同25)、ダイアシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノールミリングエローMR(同42)、ウォーターエロー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミノールファストエローG(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノールミリングエロー5GW(同127)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G200%(同82)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、スミノオールミリングブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールミリングブリリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッドブリリドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.アシッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、スミトモパテントピュアブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、ウォーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、スプラノールブルーB(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同22)、スミノールレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーB(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/c(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同90)、ウォーターブルー#115(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼンオパールブルー2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリーン3)、アシッドブリリアントミリンググリーンB(同9)、ダイワグリーン#70(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミノールミリンググリーンG(同27)等の酸性染料、アイゼンカチロンイエロー3GLH(C.I.ベーシックイエロー11)、アイゼンカチロンブリリアントイエロー5GLH(同13)、スミアクリルイエローE−3RD(同15)、マキシロンイエロー2RL(同19)、アストラゾンイエロー7GLL(同21)、カヤクリルゴールデンイエローGL−ED(同28)、アストラゾンイエロー5GL(同51)、アイゼンカチロンオレンジGLH(C.I.ベーシックオレンジ21)、アイゼンカチロンブラウン3GLH(同30)、ローダミン6GCP(C.I.ベーシックレッド1)、アイゼンアストラフロキシン(同12)、スミアクリルブリリアントレッドE−2B(同15)、アストラゾンレッドGTL(同18)、アイゼンカチロンブリリアントピンクBGH(同27)、マキシロンレッドGRL(同46)、アイゼンメチルバイオレット(C.I.ベーシックバイオレット1)、アイゼンクリスタルバイオレット(同3)、アイゼンローダミンB(同10)、アストラゾンブルーG(C.I.ベーシックブルー1)、アストラゾンブルーBG(同3)、メチレンブルー(同9)、マキシロンブルーGRL(同41)、アイゼンカチロンブルーBRLH(同54)、アイゼンダイヤモンドグリーンGH(C.I.ベーシックグリーン1)、アイゼンマラカイトグリーン(同4)、ビスマルクブラウンG(C.I.ベーシックブラウン1)等の塩基性染料が挙げられる。油溶性の染料としては、ローダミンBベース(C.I.45170B)、ソルダンレッド3R(C.I.21260)、メチルバイオレット2Bベース(C.I.42535B)、ビクトリアブルーF4R(C.I.42563B)、ニグロシンベースLK(C.I.50415)、バリファーストイエロー#3104(C.I.13900A)、バリファーストイエロー#3105(C.I.18690)、オリエント スピリットブラックAB(C.I.50415)、バリファーストブラック#3804(C.I.12195)、バリファーストイエロー#1109、バリファーストオレンジ#2210、バリファーストレッド#1320、バリファーストブルー#1605、バリファーストバイオレット#1701、スピロンブラック GMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンレッドC−GH、スピロンレッドC−BH、スピロンブルーBPNH、スピロンブルーC−RH、スピロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー−111等が挙げられる。
顔料ではアゾ系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建て染め染料系顔料、媒染染料系顔料、及び天然染料系顔料等の有機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレッド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カーボンブラック等の無機顔料等が挙げられ、これらは単独あるいは混合して使用することが出来る。具体例を挙げると、TITONE SR−1、同650、同R62N、同R3L、同R7E(以上、堺化学工業(株)製)、クロノスKR−310、同KR−380、同480(以上、チタン工業(株)製)、タイピュアR−900、同R−602、同R−960、同R−931(以上、デュポン・ジャパン、リミテッド製)、TITANIXJR301、同JR805、同JR602、同JR701、同JR800(以上、テイカ(株)製)などの酸化チタン、Special Black 6、同S170、同S610、同5、同4、同4A、同550、同35、同250、同100、Printex 150T、同U、同V、同140U、同140V、同95、同90、同85、同80、同75、同55、同45、同P、同XE2,同L6、同L、同300、同30、同3、同35、同25、同200、同A、同G(以上、デグサ・ジャパン(株)製)、#2400、#2350、#2300、#2200B、#1000、#950、#900、#850、#MCF88、MA600、MA100、MA7、MA11,#50、#52、#45、#44、#40、#33,#32、#30、CF9、#20B、#4000B(以上、三菱化成工業(株)製)、MONARCH 1300、同1100、同1000、同900、同880、同800、同700、MOGUL L、REGAL 400R、同660R、同500R、同330R、同300R、同99R、ELFTEX 8、同12、BLACK PEARLS 2000(以上、米国、キャボットCo.LTD製)、RAVEN7000、同5750、同5250、同5000、同3500、同2000、同1500、同1255、同1250、同1200、同1170、同1060、同1040、同1035、同1020、同1000、同890H、同890、同850、同790、同780、同760、同500、同450、同430、同420、同410、同22,同16、同14、同825Oil Beads、同H20、同C、Conductex 975、同900,同SC(以上、コロンビヤン・カーボン日本(株)製)などのカーボンブラック、BS−605、同607(以上、東洋アルミ(株)製)、ブロンズパウダーP−555、同P−777(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロンズパウダー3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業(株)製)などの金属粉顔料、また、黒色酸化鉄、低次性酸化チタン、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、クロムグリーン、酸化クロムなどの無機顔料、ハンザエロー−10G、同5G、同3G、同4、同GR、同A、ベンジジンエロー、パーマネントエローNCG、タートラジンレーキ、キノリンエロー、スダーン1、パーマネントオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGN、パーマネントブラウンFG、パラブラウン、パーマネントレッド4R、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミンBS、ピラゾンレッド、レーキレッドC、キナクリドンレッド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー5B、チオインジゴレッド、ファストバイオレットB、ジオキサジンンバイオレット、アルカリブルーレーキ、フタロシアニンブルー、インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロシアニングリーンなどの有機顔料などが挙げられる。また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫酸ストロンチウム、タングステン酸カルシウムなどの無機蛍光顔料が挙げられる。
顔料を使用する場合は、水性媒体に分散した水性インキベースを用いることもできる。具体的には、Fuji SP Black 8031、同8119、同8167、同8276、同8381、同8406、Fuji SP Red 5096、同5111、同5193、同5220、Fuji SP Bordeaux 5500、Fuji SP Blue 6062、同6133、同6134、同6401、Fuji SP Green 7051、Fuji SP Yellow 4060、同4178、Fuji SP Violet 9011、Fuji SP Pink 9524、同9527、Fuji SP Orange 534、FUji SP Brown 3074、FUJI SP RED 5543、同5544(以上、富士色素(株)製)、Emacol Black CN、Emacol Blue FBB、同FB、同KR、Emacol Green LXB、Emacol Violet BL、EmacolBrown 3101、Emacol Carmmine FB、EmacolRed BS、Emacol Orange R、Emacol Yellow FD、同IRN、同3601、同FGN、同GN、同GG、同F5G、同F7G、同10GN、同10G、Sandye Super Black K、同C、Sandye Super Grey B、Sandye Super Brown SB、同FRL、同RR、Sandye Super GreenL5G、同GXB、Sandye Super Navy Blue HRL、同GLL、同HB、同FBL−H、同FBL−160、同FBB、SandyeSuper Violet BL H/C、同BL、Sandye Super Bordeaux FR、Sandye Super Pink FBL、同F5B、Sandye Super Rubine FR、Sandye super Carmmine FB、Sandye Super Red FFG、同RR、同BS、Sandye Super Orange FL、同R、同BO、Sandye Gold Yellow 5GR、同R、同3R、Sandye Ywllow GG、同F3R、同IRC、同FGN、同GN、同GRS、同GSR−130、同GSN−130、同GSN、同10GN(以上、山陽色素(株)製)、Rio Fast Black Fx 8012、同8313、同8169、Rio Fast Red Fx 8209、同8172、Rio Fast Red S Fx 8315、同8316、Rio FastBlue Fx 8170、Rio Fast Blue FX 8170、Rio Fast Blue S Fx 8312、Rio Fast Green S Fx 8314(以上、東洋インキ(株)製)、NKW−2101、同2102、同2103、同2104、同2105、同2106、同2107、同2108、同2117、同2127、同2137、同2167、同2101P、同2102P、同2103P、同2104P、同2105P、同2106P、同2107P、同2108P、同2117P、同2127P、同2137P、同2167P、NKW−3002、同3003、同3004、同3005、同3007、同3077、同3008、同3402、同3404、同3405、同3407、同3408、同3477、同3602、同3603、同3604、同3605、同3607、同3677、同3608、同3702、同3703、同3704、同3705、同3777、同3708、同6013、同6038、同6559(以上、日本蛍光(株)製)、コスモカラーS 1000Fシリーズ(東洋ソーダ(株)製)、ビクトリアエロー G−11、同G−20、ビクトリアオレンジ G−16、同G−21、ビクトリアレッド G−19、同G−22、ビクトリアピンク G−17、同G−23、ビクトリアグリーン G−18、同G−24、ビクトリアブルー G−15、同G−25(以上、御国色素(株)製)、ポルックスPC5T1020、ポルックスブラックPC8T135、ポルックスレッドIT1030等のポルックスシリーズ(以上、住化カラー(株)製)などが挙げられるものであり、これらは1種又は2種以上選択して併用できるものである。
また、着色剤に顔料を用いた場合は顔料を安定に分散させるために分散剤を使用することは差し支えない。分散剤として従来一般に用いられている水溶性樹脂もしくは水可溶性樹脂や、アニオン系もしくは非イオン系界面活性剤などの顔料の分散剤として用いられるものが使用できる。一例として、高分子分散剤として、リグニンスルホン酸塩、セラックなどの天然高分子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩、などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールなどの非イオン性高分子などが挙げられる。また、界面活性剤として、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。
これら着色剤を溶解又は分散する媒体としては、水の他に各種水溶性有機溶剤が、インキの乾燥防止、低温時での凍結防止などの目的で使用される。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、2−ピロリドン等が使用できる。また非水系では有機溶剤としてエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、プロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等のグリコール系溶剤、酢酸エチル、酢酸−n−プロピル、酢酸イソプロプル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸−n−アミル、酢酸−2−エチルヘキシル、イソ酪酸イソブチル、乳酸エチル、乳酸−n−ブチル等のエステル系溶剤、ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソドデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール系溶剤等が使用可能であるが、特にエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等の芳香族グリコールエーテルや、ベンジルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール等の芳香族アルコールが挙げられる。
着色材を紙面に定着させるためや硬化させるため等、各種樹脂を併用することもできる。具体的には、セラック、スチレンとマレイン酸又はそのエステルとの共重合体及びそのアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニウム塩、スチレンとアクリル酸又はそのエステルとの共重合体及びそのアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニウム塩、α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニウム塩、アクリル樹脂、マレイン酸樹脂、尿素樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアルキルエーテル、クマロン−インデン樹脂、ポリテルペン、ロジン系樹脂やその水素添加物、ケトン樹脂、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸共重合物、フェノール樹脂などが挙げられる。
本発明におけるインキの粘度は、通常の平板板回転粘度計を用いたり、粘弾性流体の測定用のレオメーターを用いたりして算出することができる。ローターの角度は、3度未満が有効であり、好ましくは、1度34分の標準ローターを使う事が望ましい。剪断速度1000s−1での粘度が、30mPa・sを越えると、ボテを発生しやすくなる。本発明においてインキの粘度を調整するには通常の剪断減粘性物質を適宜調整して使用することで調整できる。例えば、剪断減粘性物質としては、HPC−SL、同L、同M、同H(以上、日本曹達(株)製)、アビセルPH−101、同102、同301、同M06、TG−101(以上、旭化成(株)製)等にセルロース及びその誘導体、ケルザン、ケルザンS、ケルザンF、ケルザンAR、ケルザンM、ケルザンD(以上、三晶(株)製)、コージン、コージンF、コージンT、コージンK(以上、(株)興人製)等のキサンタンガム、レオザン(三唱(株)製)等のサクシノグルカン、K1A96(三唱(株)製)等のウエランガム、K1A112、K7C2433(以上、三唱(株)製)等のラムザンガム、ジャガー8111、同8600、同HP−8、同HP−60、CP−13(以上、三唱(株)製)等のグァーガム及びその誘導体、GX−205、NA−010(昭和電工(株)製)等のN−ビニルアセトアミド重合架橋物等の水溶性合成高分子、ペミュレンTR−1、同TR−2(B.F.Goodrich社製)等のアクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、スメクトンSA(スメクタイト、クニミネ工業(株)製)、クニピア−F、クニピア−G(モンモリロナイト、クニミネ工業(株)製)、ベンゲルHV、同FW、同15、同23(ベントナイト、(株)豊順洋行製)、エスベン、同C、同W、同N400(4級アンモニウムカチオン変性モンモリロナイト、(株)豊順洋行製)等の無機粘土鉱物が挙げられる。その他にもカラギーナン、ゼラチン、カゼイン、デキストラン、アルカガム、デンプングリコール酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸が挙げられる。特にキサンタンガムが、大きな剪断減粘性を持つことから筆記時にインキの粘度が大きく下がりその結果として筆記時のボテや線割れが発生し難いことや、温度変化に対する安定性、pHに対する安定性、塩に対する安定性の点から特に好ましい。上記剪断減粘性物質は複数種を混合して使用することもできるが、その使用量は剪断減粘性物質それぞれの性質によるので一概に言えないが、インキの粘度を1000s−1において、30mPa・s以下にすれば良い。
その他、上記各成分以外、従来、筆記具用のインキに用いられる種々の添加剤を適宜必要に応じて使用することもできる。例えば、インキの蒸発防止のためにソルビット、キシリット等の糖アルコールを用いたり、筆記感を向上させるためにポリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリコールポリオキシプロピレングリコール、オレイン酸のアルカリ金属塩やアミン塩等の潤滑剤を用いたりすることができる。
さらに、アニオン系、非イオン系、カチオン系の各種界面活性剤、シリコン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等の表面張力調整剤、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベンゾイソチアザリン−3−オンなどの防腐防黴剤、ベンゾトリアゾール、エチレンジアミン四酢酸などの防錆剤、pH調整剤として水酸化ナトリウム、アルカノールアミン、アミン、アンモニウム等のアルカリ化剤なども用いることもできる。また、インキ中の溶存酸素や溶存気体を除去することは、ペン先端部のボール腐蝕に対しても有効であると共に、保存安定性にも有効である。アスコルビン酸、コウジ酸やこれらの塩、ハイドロキノン及び/又はその誘導体、フェニレンジアミン、亜硫酸塩等の各種還元性を有する化合物なども用いられる。
本発明のボールペンの製造に当たって、インキの充填は従来の方法で充填することで特に問題は無い。
例えば、インキ収容管に直接インキを充填する場合、減圧下にインキを放置しインキ中の溶存気体を不飽和としたインキを充填したり、インキを充填したボールペンを常圧下又は減圧下で遠心したりしてインキ中又は逆流防止体中に存在する気泡を除去することは経時的に気泡が発生してチップ先端でインキの吐出を妨げることを防止する意味で有効である。ここにおいて、減圧下で遠心するには、遠心しながら徐々に/又は一気に減圧する方法、最初に減圧しておいてから遠心する方法、遠心しながら減圧しておいてから減圧を緩めた後再度減圧する方法、場合によってはこの減圧と減圧を緩めることを繰り返し行う方法等がある。
以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説明する。
実施例1
ダイワブルーNo.1WB(青色染料、ダイワ化成(株)製) 3.50部
ダイワレッド106WB(赤色染料、ダイワ化成(株)製) 0.80部
エチレングリコール 9.00部
チオジグリコール 9.00部
オレオイルサルコシンナトリウム 5.00部
アスコルビン酸ナトリウム 1.00部
プロクセルGXL(S)(防腐剤、アビシア(株)製) 0.20部
ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製) 0.40部
イオン交換水 70.60部
上記成分を配合し、攪拌機で2時間攪拌して、剪断速度1000s−1での粘度が、16.16mPa・s、剪断減粘指数が0.35の青色のボールペン用水性染料インキを得た。このインキを用いて、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールと、ステンレス製ボールホルダーとよりなるボールペンペン先を、内径3mmのポリプロピレン製インキ収容管にとりつけ、インキを0.8g、インキフォロワーを0.1g充填し、遠心脱泡したのち実施例1のボールペンを得た。
実施例2
ポルックスブルーPC5T−1020(青色水性顔料ベース、住化カラー(株)製)
20.00部
エチレングリコール 20.00部
グリセリン 5.00部
プロクセルGXL(s)(前述) 0.20部
ベンゾトリアゾール 0.30部カラギーナン 0.90部
イオン交換水 53.50部
上記成分を配合し、攪拌機で2時間攪拌して、剪断速度1000s−1での粘度が、28.52mPa・s、剪断減粘指数が0.79の青色のボールペン用水性顔料インキを得た。このインキを用いて、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールと、ステンレス製ボールホルダーとよりなるボールペンペン先を、内径3mmのポリプロピレン製インキ収容管にとりつけ、インキを0.8g、インキフォロワーを0.1g充填し、遠心脱泡したのち実施例2のボールペンを得た。
実施例3
ポルックスブルーRED PM−R(赤色水性顔料ベース、住化カラー(株)製)
25.00部
エチレングリコール 10.00部
グリセリン 25.00部
プロクセルGXL(s)(前述) 0.20部
ベンゾトリアゾール 4.00部アルカガム(天然多糖類、伯東(株)製) 0.20部
イオン交換水 35.60部
上記成分を配合し、攪拌機で2時間攪拌して、剪断速度1000s−1での粘度が、18.31mPa・s、剪断減粘指数が0.25の赤色のボールペン用水性顔料インキを得た。このインキを用いて、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールと、ステンレス製ボールホルダーとよりなるボールペンペン先を、内径3mmのポリプロピレン製インキ収容管にとりつけ、インキを0.8g、インキフォロワーを0.1g充填し、遠心脱泡したのち実施例3のボールペンを得た。
実施例4
実施例1において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールに代えて、酸化チタン(JR701、平均粒子径 0.27μm、テイカ(株)製)を2g、水20gに対して、超硬ボール(PB−11、(株)ツバキ・ナカシマ製)を約50個混入し、回転数150rpmで15分間ボールミルを行い、酸化チタンを付着させた直径0.7mmのボールを使用した以外、実施例1と同様になして、実施例4のボールペンを得た。
実施例5
実施例2において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを6.3%含有した直径0.7mmのボールに代えた以外、実施例2と同様になして、実施例5のボールペンを得た。
実施例6
実施例2において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを2.83%含有した直径0.7mmのボールに代えた以外、実施例2と同様になして、実施例6のボールペンを得た。
実施例7
ダイワブルーNo.1WB(前述) 5.0重量部
エチレングリコ−ル 5.0重量部
プロピレングリコ−ル 10.0重量部
プロクセルGXL(s)(前述) 0.3重量部
ベンゾトリアゾ−ル 0.5重量部
o−フェニレンジアミン 0.6重量部
尿素 8.0重量部
イオン交換水 70.6重量部
上記成分を配合し、攪拌機で2時間攪拌して、剪断速度1000s−1での粘度が、2.20mPa・s、剪断減粘指数が1.00の青色のボールペン用水性染料インキを得た。このインキを用いて、このインキを用いて、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールのボールと、ステンレス製ボールホルダーとよりなるボールペンペン先を、内径3mmのポリプロピレン製インキ収容管にとりつけ、インキを0.8g、インキフォロワーを0.1g充填し、遠心脱泡したのち実施例7のボールペンを得た。
実施例8
実施例1において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを10.1%含有した直径0.5mmのボールに代えた以外、実施例1と同様になして、実施例8のボールペンを得た。
実施例9
実施例2において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを10.1%含有した直径0.5mmのボールに代えた以外、実施例1と同様になして、実施例9のボールペンを得た。
実施例10
実施例3において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを10.1%含有した直径0.5mmのボールに代えた以外、実施例3と同様になして、実施例10のボールペンを得た。
実施例11
実施例4において、酸化チタンを付着させた直径0.7mmのボールを、チタンを実施例4と同様の処理をなして、酸化チタンを付着させた直径0.5mmのボールに代えた以外、実施例4と同様になして、実施例11のボールペンを得た。
実施例12
実施例5において、チタンを6.3%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを6.3%含有した直径0.5mmのボールに代えた以外、実施例5と同様になして、実施例12のボールペンを得た。
実施例13
実施例6において、チタンを2.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを2.8%含有した直径0.5mmのボールに代えた以外、実施例6と同様になして、実施例13のボールペンを得た。
実施例14
実施例7において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを10.1%含有した直径0.5mmのボールに代えた以外、実施例7と同様になして、実施例14のボールペンを得た。
実施例15
実施例1において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを9.8%含有した直径1.0mmのボールに代えた以外、実施例1と同様になして、実施例15のボールペンを得た。
実施例16
実施例2において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを9.8%含有した直径1.0mmのボールに代えた以外、実施例2と同様になして、実施例16のボールペンを得た。
実施例17
実施例3において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを9.8%含有した直径1.0mmのボールに代えた以外、実施例3と同様になして、実施例17のボールペンを得た。
実施例18
実施例4において、酸化チタンを付着させた直径0.7mmのボールを、チタンを実施例4と同様の処理をなして、酸化チタンを付着させた直径1.0mmのボールに代えた以外、実施例4と同様になして、実施例18のボールペンを得た。
実施例19
実施例5において、チタンを6.3%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを6.3%含有した直径1.0mmのボールに代えた以外、実施例5と同様になして、実施例19のボールペンを得た。
実施例20
実施例6において、チタンを2.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを2.8%含有した直径1.0mmのボールに代えた以外、実施例6と同様になして、実施例20のボールペンを得た。
実施例21
実施例7において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを9.8%含有した直径1.0mmのボールに代えた以外、実施例7と同様になして、実施例21のボールペンを得た。
比較例1
Sandye Super BlackC(黒色水性顔料ベース、山陽色素(株)製)
30.00部
グリセリン 16.00部
エチレングリコール 14.00部
プロクセルGXL(S)(前述) 0.20部
ベンゾトリアゾール 0.30部
ペミュレンTR−1(アクリル酸−メタクリル酸共重合体、BF−goodrich製、
米国) 0.30部
イオン交換水 39.00部
上記成分を配合し、攪拌機で2時間攪拌して、剪断速度1000s−1での粘度が、33.80mPa・s、剪断減粘指数が0.59の黒色のボールペン用水性顔料インキを得た。このインキを用いて、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールと、ステンレス製ボールホルダーとよりなるボールペンペン先を、内径3mmのポリプロピレン製インキ収容管にとりつけ、インキを0.8g、インキフォロワーを0.1g充填し、遠心脱泡したのち比較例1のボールペンを得た。
比較例2
SandyeSuperCarminFB(赤色分散顔料、山陽色素(株)製)
6.00部
WXMU75(アルミペースト、東洋アルミニウム(株)製) 3.00部
エチレングリコール 40.00部
グリセリン 6.00部
プロクセルGXL(S)(前述) 0.20部
イオン交換水 43.00部
ディスパントEN−120A(分散剤、東邦化学工業(株)製) 1.00部
ケルザンT(増粘剤、キサンタンガム、三晶(株)製) 0.80部
上記成分を配合し、攪拌機で2時間攪拌して、剪断速度1000s−1での粘度が、82.49mPa・s、剪断減粘指数が0.35の赤色のボールペン用水性顔料インキを得た。このインキを用いて、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールと、ステンレス製ボールホルダーとよりなるボールペンペン先を、内径3mmのポリプロピレン製インキ収容管にとりつけ、インキを0.8g、インキフォロワーを0.1g充填し、遠心脱泡したのち比較例2のボールペンを得た。
比較例3
実施例1において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径0.7mmの超硬ボールを装着した以外、実施例1と同様になして、比較例3のボールペンを得た。
比較例4
実施例2において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールルの代わりに、チタンを含まない直径0.7mmの超硬ボールを装着した以外、実施例2と同様になして、比較例4のボールペンを得た。
比較例5
比較例1において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径0.7mmの超硬ボールを装着した以外、比較例1と同様になして、比較例5のボールペンを得た。
比較例6
比較例2において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径0.7mmの超硬ボールを装着した以外、比較例2と同様になして、比較例6のボールペンを得た。
比較例7
実施例7において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールを、チタンを含まない直径0.7mmのボールに代えた以外、実施例7と同様になして、比較例7のボールペンを得た。
比較例8
比較例1において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを9.8%含有した直径0.5mmのボールを装着した以外、比較例1と同様になして、比較例8のボールペンを得た。
比較例9
比較例2において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを9.8%含有した直径0.5mmのボールを装着した以外、比較例2と同様になして、比較例9のボールペンを得た。
比較例10
比較例3において、チタンを含まない直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径0.5mmの超硬ボールを装着した以外、比較例3と同様になして、比較例10のボールペンを得た。
比較例11
比較例4において、チタンを含まない直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径0.5mmの超硬ボールを装着した以外、比較例4と同様になして、比較例11のボールペンを得た。
比較例12
比較例5において、チタンを含まない直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径0.5mmの超硬ボールを装着した以外、比較例5と同様になして、比較例12のボールペンを得た。
比較例13
比較例6において、チタンを含まない直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径0.5mmの超硬ボールを装着した以外、比較例6と同様になして、比較例13のボールペンを得た。
比較例14
比較例7において、チタンを含まない直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径0.5mmの超硬ボールを装着した以外、比較例7と同様になして、比較例14のボールペンを得た。
比較例15
比較例1において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを9.8%含有した直径1.0mmのボールを装着した以外、比較例1と同様になして、比較例15のボールペンを得た。
比較例16
比較例2において、チタンを9.8%含有した直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを9.8%含有した直径1.0mmのボールを装着した以外、比較例2と同様になして、比較例16のボールペンを得た。
比較例17
比較例3において、チタンを含まない直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径1.0mmの超硬ボールを装着した以外、比較例3と同様になして、比較例17のボールペンを得た。
比較例18
比較例4において、チタンを含まない直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径1.0mmの超硬ボールを装着した以外、比較例4と同様になして、比較例18のボールペンを得た。
比較例19
比較例5において、チタンを含まない直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径1.0mmの超硬ボールを装着した以外、比較例5と同様になして、比較例19のボールペンを得た。
比較例20
比較例6において、チタンを含まない直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径1.0mmの超硬ボールを装着した以外、比較例6と同様になして、比較例20のボールペンを得た。
比較例21
比較例7において、チタンを含まない直径0.7mmのボールの代わりに、チタンを含まない直径1.0mmの超硬ボールを装着した以外、比較例7と同様になして、比較例21のボールペンを得た。
実施例1〜21、比較例1〜21を、ボテ試験、書き味官能試験をボール径毎に評価を行った。結果を表1〜表3に示す。
Figure 2006334861
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ボテ試験
実施例1〜21、比較例1〜21を、JIS S 6054及びJIS S 6061に共通に規定されている試験用紙に、自転式連続螺旋筆記試験機(TS−4C−20 精機工業研究所)にて、筆記速度7cm/秒、筆記角度70゜、筆記荷重100gの条件で、50m筆記した。筆跡に見られるボテの数を計数した。
書き味官能試験
実施例1〜21、比較例1〜21のボールペンを2本ずつ用意し、一対比較法(参考文献:新版 官能検査ハンドブック 日本科学技術連盟 著)にて書き味に対する、官能評価をボール径毎に行った。
一対比較法は、二つのものを比較して、順位或いは評点を付けることができる。官能評価方法としては、実施例1〜21、比較例1〜21を、無作為に番号付けを行う(例えば、T1=実施例1、T2=比較例3など)。各サンプルを対にして、書き味の軽さを、Ti(Ti≠Tj)はサンプルTj(Ti≠Tj)よりも大変軽い(+2)、サンプルTiはサンプルTjよりも軽い(+1)、TiとTjは同じくらい(0)、TiはTjよりも重い(−1)、TiはTjよりも大変重い(−2)、の5段階にて評価を行い、全ての実施例、比較例の組合せを相対比較にて、点数付けを行った。評価者の半数は、Ti→Tjの順で評価し、残りの半数は、Tj→Tiの順で評価を行う。評価者は、20人で行った。これらの集計データを評点の出現度数と集計表などを用い、主効果αiを算出し、その効果を確かめる。軽い書き味であれば、αiがより低い値に、重い書き味であれば、高い値となる。
以上、詳細な説明の通り、軽い筆記感とボテ現象の無い筆跡を得ることとの両立を達成できるものである。

Claims (4)

  1. 被筆記面に接触して回転するボールと、このボールをインキ通路である内孔の先端開口部より突出した状態で回転自在に抱持するボールホルダーとからなるボールペンチップを、直接若しくは継ぎ手を介して、インキが直接収容されたインキ収容管に接続し、ボールホルダーの内孔にインキ収容管内のインキを連通してなるボールペンにおいて、前記ボールがチタンを含有すると共に、前記インキが、剪断速度1000s−1での粘度が30mPa・s以下であるボールペン。
  2. 前記インキの剪断減粘指数が0.2以上0.8以下である請求項1記載のボールペン。
  3. 前記ボールの直径が0.7mm以上である請求項1又は請求項2記載のボールペン。
  4. 前記ボールに含有されるチタンの量が5.0重量%以上である請求項1又は請求項2又は請求項3記載のボールペン。
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