JP2002254877A - ボールペン - Google Patents

ボールペン

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JP2002254877A
JP2002254877A JP2001055360A JP2001055360A JP2002254877A JP 2002254877 A JP2002254877 A JP 2002254877A JP 2001055360 A JP2001055360 A JP 2001055360A JP 2001055360 A JP2001055360 A JP 2001055360A JP 2002254877 A JP2002254877 A JP 2002254877A
Authority
JP
Japan
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ball
yellow
ink
blue
red
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001055360A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiya Ueda
芳彌 上田
Isao Konuki
勲 小貫
Naoki Sato
直樹 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP2001055360A priority Critical patent/JP2002254877A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手脂を帯びた紙面への筆記を可能にする。 【解決手段】 インキ成分に対応した、ボールの表面粗
さを選択することにより手脂を帯びた紙面への筆記を可
能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールホルダーの
貫通孔内に、この貫通孔の先端開口部より一部を突出し
て回転自在に保持され、被筆記面に対して接触してイン
キ転写部材となるボールを備えるボールペンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般にボールペンは、インキを収容する
インキタンクと前記インキタンクに接続したボールペン
チップにより構成されている。ボールペンチップは、主
に紙面などの被筆記面に接触してインキを転写するボー
ルと、このボールを回転自在に抱持するボールホルダー
から構成されており、ボールホルダーの貫通孔を通じて
インキタンクのインキをボールに接続するものである。
このようなボールペンの筆跡は被筆記面に接触したボー
ルを回転させることによりインキを掻き出し、紙面に転
写させることにより形成される。筆記途中で線幅が減少
するかすれ、一部に筆記されない線分を持つ線切れを伴
わない正確な筆跡は、ボールホルダー内でボールが被筆
記紙面上で回転することにより得られる。
【0003】ボールホルダーには通常ステンレス等の金
属や、ポリオキシメチレンなどの耐摩耗性樹脂が使用さ
れ、ボールにはタングステンカーバイド等の超鋼材料
や、炭化珪素等の硬質材料が用いられている。
【0004】筆記の際、紙などの被記録面に押し付けら
れる加重を受けて、ボールホルダーとボールとの当接部
分には摩擦が生じる。この摩擦によって前記当接部分の
面が摩耗し、ボールの円滑な回転が阻害され、インキの
通過が初期の設定から変化してしまい筆跡にかすれ、線
切れが生じ、この摩耗が著しい場合には筆記不能となる
こともあった。このような原因による筆記不能現象を回
避するため特開平10−329473号公報にボール表
面の粗さを規定されたものが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
ボールを正確に回転させるという思想はなく、ボールを
回転させる力となるボールと紙面との摩擦について考慮
していないものであり、特に、被記録面となる紙面が、
手などから転写される脂を帯びた場合には紙とボールと
の接触部分の摩擦力が極端に小さくなり、相対的にボー
ルホルダーとボールとの当接部の摩擦力が大きくなるた
めにボールの回転が阻害され、筆跡にかすれ、線切れが
生じるものである。特に、ボールペンチップのボールホ
ルダー内において、ボールとボールホルダーとの摩擦抵
抗はそこに介在するインキの潤滑効果に影響を受ける
が、インキ中に添加される増粘剤等の高分子化合物によ
ってはボールホルダーの材質や表面状態との親和性など
からボールとボールホルダーとの摩擦抵抗が低くならな
いものがあり、前記ボールの回転を著しく阻害すること
があった。本来、ボールはボールと紙面との接触部の摩
擦力が大きい場合に滑らかに回転する。ボールの径によ
り筆記線幅を適切化するボールペン型筆記具では適用す
るボール径により被筆記紙面に対する接触面積が異な
り、特にボール径の大小により前記のごとき脂を帯びた
被筆記紙面に対し筆記の可否が生じる。
【0006】
【課題を解決するために手段】即ち、本発明は、ボール
ホルダーの貫通孔内に、この貫通孔の先端開口部より一
部を突出して回転自在に保持され、被筆記面に対して接
触してインキ転写部材となるボールを備えるボールペン
において、前記ボールの材質が超鋼材であると共に、少
なくともこのボールの表面が任意の50×50μm2にお
ける算術平均粗さが7nm以上11nm以下で、且つ最
大高低差が160nm以上250nm以下であることを
特徴とするボールペンを要旨とするものである。
【0007】算術平均粗さ(Ra)は、JIS B06
01で定義されている中心線平均粗さを測定面(250
0ミクロン平方、一辺50μmの正方形)に対して三次
元に拡張し、基準面から指定面までの偏差の絶対値を平
均した値を使用した。表面粗さの測定は(セイコーイン
スツルメンツ社製の機種名SPI3800N)を使用し
た。
【0008】最大高低差(P−V)は、上記と同様の測
定面における最大高さ(Zmax)と最小高さ(Zmi
n)の差である。
【0009】本発明のボールペンに使用するインキは、
着色剤と液媒体と粘度調節剤を少なくとも含むインキで
ある。溶媒に溶質の着色材を溶解したものや、分散媒に
分散質の着色材を分散したものがある。溶質の着色材と
しては、水溶性・油溶性染料が知られており、分散質の
着色材としては有機・無機顔料が知られている。染料と
しては、水溶性の酸性染料、直接染料、塩基性染料等の
いずれも用いることができ、その具体としては、ジャパ
ノールファストブラックDコンク(C.I.ダイレクト
ブラック17)、ウォーターブラック100L(同1
9)、ウォーターブラックL−200(同19)、ダイ
レクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファ
ストブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラ
ックEX(同38)、ダイレクトファストブラックコン
ク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同7
1)、カヤラスダイレクトブリリアントエローG(C.
I.ダイレクトエロー4)、ダイレクトファストエロー
5GL(同26)、アイゼンプリムラエローGCLH
(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、
アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイ
レクトレッド1)、ニッポンファストスカーレットGS
X(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS
(同23)、アイゼンダイレクトローデュリンBH(同
31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤク
ダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンプリ
ムラピンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3
B(同80)、アイゼンプリムラレッド4BH(同8
1)、カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラス
ライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッ
ドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同
227)、ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイ
レクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同1
5)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同7
1)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウ
ォーターブルー#3(同86)、カヤラスターコイズブ
ルーGL(同86)、カヤラススプラブルーFF2GL
(同106)、カヤラススプラターコイズブルーFBL
(同199)等の直接染料や、アシッドブルーブラック
10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン
(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同2
4)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、
スミノールファストブラックBRコンク(同31)、ミ
ツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパー
ルブラックWHエクストラコンク(同52)、スミラン
ブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクスト
ラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックT
LB(同109)、スミノールミリングブラックB(同
109)、カヤノールミリングブラックTLR(同11
0)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同11
9)、ウォーターブラック187−L(同154)、カ
ヤクアシッドブリリアントフラビンFF(C.I.アシ
ッドエロー7:1)、カヤシルエローGG(同17)、
キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノ
ールレベリングエローNR(同19)、ダイワタートラ
ジン(同23)、カヤクタートラジン(同23)、スミ
ノールファストエローR(同25)、ダイアシッドライ
トエロー2GP(同29)、スミノールミリングエロー
O(同38)、スミノールミリングエローMR(同4
2)、ウォーターエロー#6(同42)、カヤノールエ
ローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G
(同72)、スミノールファストエローG(同61)、
スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエ
ローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4
G200%(同141)、カヤノールエローNG(同1
35)、カヤノールミリングエロー5GW(同12
7)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、
スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレ
ッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラ
ールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン
(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ
赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアン
トレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS
(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤク
アシッドローダミンFB(同52)、スミノールレベリ
ングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザ
リンルビノールF3G200%(同82)、アイゼンエ
オシンGH(同87)、ウォーターピンク#2(同9
2)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ロ
ーズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレ
ットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3
BW(同129)、スミノオールミリングブリリアント
レッド3BNコンク(同131)、スミノールミリング
ブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパー
ルピンクBH(同186)、スミノールミリングブリリ
アントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブ
リリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッド
ブリリドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノ
ールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッド
バイオレット6BN(C.I.アシッドバイオレット1
5)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、ス
ミトモパテントピュアブルーVX(C.I.アシッドブ
ルー1)、ウォーターブルー#106(同1)、パテン
トブルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同
9)、ダイワ青色1号(同9)、スプラノールブルーB
(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同2
2)、スミノールレベリングブルー4GL(同23)、
ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシル
ブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同4
1)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、
スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク
(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーB
(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6B
h/c(同83)、サンドランシアニンN−6B350
%(同90)、ウォーターブルー#115(同90)、
オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スミトモ
ブリリアントブルー5G(同103)、カヤノールミリ
ングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリ
ングシアニン5R(同113)、アイゼンオパールブル
ー2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB
(C.I.アシッドグリーン3)、アシッドブリリアン
トミリンググリーンB(同9)、ダイワグリーン#70
(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同2
5)、スミノールミリンググリーンG(同27)等の酸
性染料、アイゼンカチロンイエロー3GLH(C.I.
ベーシックイエロー11)、アイゼンカチロンブリリア
ントイエロー5GLH(同13)、スミアクリルイエロ
ーE−3RD(同15)、マキシロンイエロー2RL
(同19)、アストラゾンイエロー7GLL(同2
1)、カヤクリルゴールデンイエローGL−ED(同2
8)、アストラゾンイエロー5GL(同51)、アイゼ
ンカチロンオレンジGLH(C.I.ベーシックオレン
ジ21)、アイゼンカチロンブラウン3GLH(同3
0)、ローダミン6GCP(C.I.ベーシックレッド
1)、アイゼンアストラフロキシン(同12)、スミア
クリルブリリアントレッドE−2B(同15)、アスト
ラゾンレッドGTL(同18)、アイゼンカチロンブリ
リアントピンクBGH(同27)、マキシロンレッドG
RL(同46)、アイゼンメチルバイオレット(C.
I.ベーシックバイオレット1)、アイゼンクリスタル
バイオレット(同3)、アイゼンローダミンB(同1
0)、アストラゾンブルーG(C.I.ベーシックブル
ー1)、アストラゾンブルーBG(同3)、メチレンブ
ルー(同9)、マキシロンブルーGRL(同41)、ア
イゼンカチロンブルーBRLH(同54)、アイゼンダ
イヤモンドグリーンGH(C.I.ベーシックグリーン
1)、アイゼンマラカイトグリーン(同4)、ビスマル
クブラウンG(C.I.ベーシックブラウン1)等の塩
基性染料が挙げられる。油溶性の染料としては、ローダ
ミンBベース(C.I.45170B)、ソルダンレッ
ド3R(C.I.21260)、メチルバイオレット2
Bベース(C.I.42535B)、ビクトリアブルー
F4R(C.I.42563B)、ニグロシンベースL
K(C.I.50415)、バリファーストイエロー#
3104(C.I.13900A)、バリファーストイ
エロー#3105(C.I.18690)、オリエント
スピリットブラックAB(C.I.50415)、バ
リファーストブラック#3804(C.I.1219
5)、バリファーストイエロー#1109、バリファー
ストオレンジ#2210、バリファーストレッド#13
20、バリファーストブルー#1605、バリファース
トバイオレット#1701、スピロンブラック GMH
スペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンレ
ッドC−GH、スピロンレッドC−BH、スピロンブル
ーBPNH、スピロンブルーC−RH、スピロンバイオ
レットC−RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.
T.ブルー−111等が挙げられる。
【0010】顔料ではアゾ系顔料、ニトロソ系顔料、ニ
トロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建て
染め染料系顔料、媒染染料系顔料、及び天然染料系顔料
等の有機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウム
レッド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カー
ボンブラック等の無機顔料等が挙げられ、これらは単独
あるいは混合して使用することが出来る。具体例を挙げ
るとアニリンブラック(C.I.50440)、シアニ
ンブラック、ナフトールエローS(C.I.1031
6)、ハンザエロー10G(C.I.11710)、ハ
ンザエロー5G(C.I.11660),ハンザエロー
3G(C.I.11670)、ハンザエローG(C.
I.11680),ハンザエローGR(C.I.117
30)、ハンザエローA(C.I.11735)、ハン
ザエローRN(C.I.11740)、ハンザエローR
(C.I.12710)、ピグメントエローL(C.
I.12720)、ベンジジンエロー(C.I.210
90)、ベンジジンエローG(C.I.21095)、
ベンジジンエローGR(C.I.21100)、パーマ
ネントエローNCG(C.I.20040)、バルカン
ファストエロー5G(C.I.21220)、バルカン
ファストエローR(C.I.21135)、タートラジ
ンレーキ(C.I.19140)、キノリンエローレー
キ(C.I.47005)、アンスラゲンエロー6GL
(C.I.60520)、パーマネントエローFGL、
パーマネントエローH10G、パーマネントエローH
R、アンスラピリミジンエロー(C.I.6842
0)、スダーンI(C.I.12055)、パーマネン
トオレンジ(C.I.12075)、リソールファスト
オレンジ(C.I.12125)、パーマネントオレン
ジGTR(C.I.12305)、ハンザエロー3R
(C.I.11725)、バルカンファストオレンジG
G(C.I.21165)、ベンジジンオレンジG
(C.I.21110)、ペルシアンオレンジ(C.
I.15510)、インダンスレンブリリアントオレン
ジGK(C.I.59305)、インダンスレンブリリ
アントオレンジRK(C.I.59105)、インダン
スレンブリリアントオレンジGR(C.I.7110
5)、パーマネントブラウンFG(C.I.1248
0)、パラブラウン(C.I.12071)、パーマネ
ントレッド4R(C.I.12120)、パラレッド
(C.I.12070)、ファイヤーレッド(C.I.
12085)、パラクロルオルトアニリンレッド(C.
I.12090)、リソールファストスカーレット、ブ
リリアントファストスカーレット(C.I.1231
5)、ブリリアントカーミンBS、パーマネントレッド
F2R(C.I.12310)、パーマネントレッドF
4R(C.I.12335)、パーマネントレッドFR
L(C.I.12440)、パーマネントレッドFRL
L(C.I.12460),パーマネントレッドF4R
H(C.I.12420)、ファストスカーレットV
D、バルカンファストルビンB(C.I.1232
0)、バルカンファストピンクG(C.I.1233
0),ライトファストレッドトーナーB(C.I.12
450)、ライトファストレッドトーナーR(C.I.
12455)、パーマネントカーミンFB(C.I.1
2490)、ピラゾロンレッド(C.I.1212
0)、リソールレッド(C.I.15630)、レーキ
レッドC(C.I.15585)、レーキレッドD
(C.I.15500)、アンソシンB(C.I.18
030)、ブリリアントスカーレットG(C.I.15
800)、リソールルビンGK(C.I.1582
5)、パーマネントレッドF5R(C.I.1586
5)、ブリリアントカーミン6B(C.I.1585
0)、ピグメントスカーレット3B(C.I.1610
5)、ボルドー5B(C.I.12170)、トルイジ
ンマルーン(C.I.12350)、パーマネントボル
ドーF2R(C.I.12385)、ヘリオボルドーB
L(C.I.14830)、ボルドー10B(C.I.
15880)、ボンマルーンライト(C.I.1582
5)、ボンマルーンメジウム(C.I.15880)、
エオシンレーキ(C.I.45380)、ローダミンレ
ーキB(C.I.45170)、ローダミンレーキY
(C.I.45160)、アリザリンレーキ(C.I.
58000)、チオインジゴレッドB(C.I.733
00)、チオインジゴマルーン(C.I.7338
5)、パーマネントレッドFGR(C.I.1237
0)、PVカーミンHR、ワッチングレッド,モノライ
トファストレッドYS(C.I.59300)、パーマ
ネントレッドBL、ファストバイオレットB、メチルバ
イオレットレーキ(C.I.42535)、ジオキサジ
ンバイオレット、アルカリブルーレーキ(C.I.42
750A、C.I.42770A)、ピーコックブルー
レーキ(C.I.42090)、ピーコックブルーレー
キ(C.I.42025)、ビクトリアブルーレーキ
(C.I.44045)、フタロシアニンブルー(C.
I.74160)、ファストスカイブルー(C.I.7
4180)、インダンスレンブルーRS(C.I.69
800)、インダンスレンブルーBC(C.I.698
25)、インジゴ(C.I.73000)、ピグメント
グリーンB(C.I.10006)、ナフトールグリー
ンB(C.I.10020)、グリーンゴールド(C.
I.12775)、アシッドグリーンレーキ、マラカイ
トグリーンレーキ(C.I.42000)、フタロシア
ニングリーン等が挙げられる。
【0011】顔料を使用する場合は、水性媒体に分散し
た水性インキベースを用いることもできる。具体的に
は、Fuji SP Black 8031、同811
9、同8167、同8276、同8381、同840
6、Fuji SP Red 5096、同5111、
同5193、同5220、Fuji SP Borde
aux 5500、Fuji SP Blue 606
2、同6133、同6134、同6401、Fuji
SP Green 7051、Fuji SP Yel
low 4060、同4178、Fuji SP Vi
olet 9011、Fuji SP Pink 95
24、同9527、Fuji SP Orange 5
34、FUji SP Brown 3074、FUJ
I SP RED 5543、同5544(以上、富士
色素(株)製)、Emacol Black CN、E
macol Blue FBB、同FB、同KR、Em
acol Green LXB、Emacol Vio
let BL、EmacolBrown 3101、E
macol Carmmine FB、EmacolR
ed BS、Emacol Orange R、Ema
col Yellow FD、同IRN、同3601、
同FGN、同GN、同GG、同F5G、同F7G、同1
0GN、同10G、Sandye Super Bla
ck K、同C、Sandye Super Grey
B、Sandye Super Brown SB、
同FRL、同RR、Sandye Super Gre
enL5G、同GXB、Sandye Super N
avy Blue HRL、同GLL、同HB、同FB
L−H、同FBL−160、同FBB、SandyeS
uper Violet BL H/C、同BL、Sa
ndye Super Bordeaux FR、Sa
ndye Super Pink FBL、同F5B、
Sandye Super Rubine FR、Sa
ndye super Carmmine FB、Sa
ndye Super Red FFG、同RR、同B
S、Sandye Super Orange FL、
同R、同BO、Sandye Gold Yellow
5GR、同R、同3R、Sandye Ywllow
GG、同F3R、同IRC、同FGN、同GN、同G
RS、同GSR−130、同GSN−130、同GS
N、同10GN(以上、山陽色素(株)製)、Rio
Fast Black Fx 8012、同8313、
同8169、Rio Fast Red Fx 820
9、同8172、Rio Fast Red S Fx
8315、同8316、Rio FastBlue
Fx 8170、Rio Fast Blue FX
8170、Rio Fast Blue S Fx 8
312、Rio Fast Green S Fx 8
314(以上、東洋インキ(株)製)、NKW−210
1、同2102、同2103、同2104、同210
5、同2106、同2107、同2108、同211
7、同2127、同2137、同2167、同2101
P、同2102P、同2103P、同2104P、同2
105P、同2106P、同2107P、同2108
P、同2117P、同2127P、同2137P、同2
167P、NKW−3002、同3003、同300
4、同3005、同3007、同3077、同300
8、同3402、同3404、同3405、同340
7、同3408、同3477、同3602、同360
3、同3604、同3605、同3607、同367
7、同3608、同3702、同3703、同370
4、同3705、同3777、同3708、同601
3、同6038、同6559(以上、日本蛍光(株)
製)、コスモカラーS 1000Fシリーズ(東洋ソー
ダ(株)製)、ビクトリアエロー G−11、同G−2
0、ビクトリアオレンジ G−16、同G−21、ビク
トリアレッド G−19、同G−22、ビクトリアピン
ク G−17、同G−23、ビクトリアグリーン G−
18、同G−24、ビクトリアブルー G−15、同G
−25(以上、御国色素(株)製)、ポルックスPC5
T1020、ポルックスブラックPC8T135、ポル
ックスレッドIT1030等のポルックスシリーズ(以
上、住化カラー(株)製)などが挙げられるものであ
り、これらは1種又は2種以上選択して併用できるもの
である。
【0012】これら着色剤を溶解又は分散する媒体とし
ては、水の他に各種水溶性有機溶剤が、インキの乾燥防
止、低温時での凍結防止などの目的で使用される。具体
的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン、1,3−ブチレングリコール、2−ピロリドン
等が使用できる。また、非水系では有機溶剤としてエチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノノルマルブチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノノルマルプロピルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノノルマルプロピルエーテル、ジプロピレングリコール
モノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメ
チルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、等のグリコールエーテル系溶剤、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセ
リン、ポリエチレングリコール等のグリコール系溶剤、
酢酸エチル、酢酸−n−プロピル、酢酸イソプロプル、
酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸−n−アミ
ル、酢酸−2−エチルヘキシル、イソ酪酸イソブチル、
乳酸エチル、乳酸−n−ブチル等のエステル系溶剤、ベ
ンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α
−メチルベンジルアルコール、ラウリルアルコール、ト
リデシルアルコール、イソドデシルアルコール、イソト
リデシルアルコール等のアルコール系溶剤等が使用可能
であるが、特に、エチレングリコールモノフェニルエー
テル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ト
リエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレ
ングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコー
ルモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベン
ジルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエー
テル等の芳香族グリコールエーテルや、ベンジルアルコ
ール、α−メチルベンジルアルコール、β−フェニルエ
チルアルコール等の芳香族アルコールが挙げられる。
【0013】インキにせん断減粘性を付与したり粘度を
調整する粘度調節剤として、各種高分子化合物を使用す
ることもできる。例えば、架橋型ポリアクリル酸とし
て、レオジック250H(日本純薬(株)製)、ジュン
ロンPW111(日本純薬(株)製)、Uジェリ・CP
(昭和電工(株)製)、カーボポール934、同94
0、同941、同980、同981、同1342、同1
382、同2984、同5984、同ETD2020、
同ETD2050、EZ−1(B.F.Goodric
h社製)等が挙げられる。アクリル酸メタクリル酸アル
キル共重合体としてはペミュレンTR−1、同TR−2
(B.F.Goodrich社製)等、ベントナイト等
の粘土鉱物としてはベンゲルW−200U、同W−30
0U、同W−300HP(アニオン系ポリマー複合精製
ベントナイト、(株)豊順洋行製)等、HPC−SL、
同L、同M、同H(以上、日本曹達(株)製)、アビセ
ルPH−101、同102、同301、同M06、TG
−101(以上、旭化成(株)製)等のセルロース類、
ケルザン、ケルザンS、ケルザンF、ケルザンAR、ケ
ルザンM、ケルザンD(以上、三晶(株)製)、コージ
ン、コージンF、コージンT、コージンK(以上、
(株)興人製)等のキサンタンガム、レオザン(三唱
(株)製)等のサクシノグルカン、K1A96(三唱
(株)製)等のウエランガム、K1A112、K7C2
433(以上、三唱(株)製)等のラムザンガム、ジャ
ガー8111、同8600、同HP−8、同HP−6
0、CP−13(以上、三唱(株)製)等のグァーガム
類、プルラン((株)林原商事製)等の水溶性多糖類、
GX−205、NA−010(昭和電工(株)製)等の
N−ビニルアセトアミド重合架橋物等の水溶性合成高分
子、スメクトンSA(スメクタイト、クニミネ工業
(株)製)、クニピア−F、クニピア−G(モンモリロ
ナイト、クニミネ工業(株)製)、ベンゲルHV、同F
W、同15、同23(ベントナイト、(株)豊順洋行
製)、エスベン、同C、同W、同N400(4級アンモ
ニウムカチオン変性モンモリロナイト、(株)豊順洋行
製)等の無機粘土鉱物、ポリビニルピロリドン、ポリエ
チレンオキサイド、N−ビニルアセトアミド、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロースが挙げられる。
【0014】上記の粘度調節剤において、架橋型のポリ
アクリル酸、架橋型のアクリル酸メタクリル酸アルキル
共重合体、ベントナイト等の粘土鉱物は、インキ中で微
粒子状であり、インキ媒体及び/またはそれ自身で水素
結合したり相互にフロキュレートして構造を形成し、イ
ンキに所望の粘度、せん断減粘性を付与する。
【0015】また、着色剤に顔料を用いた場合は顔料を
安定に分散させるために分散剤を使用することは差し支
えない。分散剤として従来一般に用いられている水溶性
樹脂もしくは水可溶性樹脂や、アニオン系もしくは非イ
オン系の界面活性剤などの顔料の分散剤として用いられ
るものが使用できる。一例として、高分子分散剤とし
て、リグニンスルホン酸塩、セラックなどの天然高分
子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物
の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β
−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム
塩、リン酸塩、などの陰イオン性高分子やポリビニルア
ルコール、ポリエチレングリコールなどの非イオン性高
分子などが挙げられる。また、界面活性剤として、アル
キル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチル
タウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸
塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキ
ルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキル
エステル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0016】着色材を紙面に定着させるためや硬化させ
るため等、各種樹脂を併用することもできる。具体的に
は、セラック、スチレンとマレイン酸又はそのエステル
との共重合体及びそのアルカリ金属塩、同アミン塩、同
アンモニウム塩、スチレンとアクリル酸又はそのエステ
ルとの共重合体及びそのアルカリ金属塩、同アミン塩、
同アンモニウム塩、α−メチルスチレン−アクリル酸共
重合体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニウム
塩、アクリル樹脂、マレイン酸樹脂、尿素樹脂、ポリビ
ニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリアミド樹
脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアルキルエーテル、クマ
ロン−インデン樹脂、ポリテルペン、ロジン系樹脂やそ
の水素添加物、ケトン樹脂、ポリアクリル酸ポリメタク
リル酸共重合物、フェノール樹脂などが挙げられる。
【0017】その他、上記各成分以外、従来、筆記具用
のインキに用いられる種々の添加剤を適宜必要に応じて
使用することもできる。例えば、インキの蒸発防止のた
めにソルビット、キシリット等の糖アルコールを用いた
り、筆記感を向上させるためにポリエチレングリコー
ル、ポリオキシエチレングリコールポリオキシプロピレ
ングリコール、オレイン酸のアルカリ金属塩やアミン塩
等の潤滑剤を用いたりすることができる。
【0018】さらに、アニオン系、非イオン系、カチオ
ン系の各種界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ
素系界面活性剤等の表面張力調整剤、デヒドロ酢酸ナト
リウム、1,2−ベンゾイソチアザリン−3−オンなど
の防腐防黴剤、ベンゾトリアゾール、エチレンジアミン
四酢酸などの防錆剤、pH調整剤として水酸化ナトリウ
ム、アルカノールアミン、アミン、アンモニウム等のア
ルカリ化剤なども用いることもできる。
【0019】インキ収容をするインキタンクは、インキ
の残量を確認できるように透明又は半透明のものが好ま
しい。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、フッ素
樹脂、シリコン樹脂等の各種プラスチックが挙げられる
が、金属製のものでも差し支えない。また、インキの内
壁への付着を抑制するためなど、必要に応じてインキ収
容管内面にシリコーン系やフッ素系の撥水・撥油剤を塗
布することもできる。
【0020】ボールペンチップとしてはボールホルダー
に金属を使用した金属チップおよび主に合成樹脂を使用
した樹脂チップが使用できる。金属を使用したボールホ
ルダーの材質としては、洋白、真鍮、ステンレス等が例
示できる。また、主に合成樹脂からなるボールホルダー
の主材料としては、一般成形用樹脂が使用でき、100
%これら合成樹脂にて成型しても良い。具体的には、ポ
リアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、
芳香族ナイロン樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹
脂、ポリアクリレート樹脂等が使用でき、筆記感触の滑
らかさや耐摩耗性からポリアセタール樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂が特に好ましい。また、これらの樹脂に各種の充填剤
を潤滑性向上、耐摩耗性向上、強度向上等の目的で添加
することが可能である。その充填剤の一例を挙げるとモ
リブデン、チタン酸カリウム、ガラス繊維、炭酸カルシ
ウム、マイカ等が挙げられる。これらの充填剤の量は3
0%以下が好ましい。40%を超えて添加すると成型時
に充填剤が偏って成形されチップの形状が損なわれる恐
れがある。
【0021】ボールホルダーに把持するボール材質とし
ては、タングステンカーバイドを主成分とした超硬を使
用する。また、ボールペンとしてボールとボールホルダ
ーとの間からインキが漏れ出すことを抑制するために、
ボールホルダー内にコイルスプリング等の弾性体を配置
してボールを外側に付勢し、被記録面に押し付けられて
いない状態では、ボールホルダーの内壁にボールを押し
付けるものとすることもできる。
【0022】また、インキタンクが後端開口する筒状体
である場合には、インキ界面に逆流防止体を配置してイ
ンキの洩れを抑制することができる。逆流防止体の基材
は、従来、インキ逆流防止体用基材として公知の材料が
使用できる。また、インキ逆流防止体はインキと直接に
接するようにインキ収容管に充填されるため、インキと
化学的に反応せず、溶解あるいは混入懸濁といったこと
が起こりにくい必要があるため、水性インキ用インキ逆
流防止体には油性または疎水性の基材を使用し、油性イ
ンキ用インキ逆流防止体には水性またはインキと極性の
異なる油性の基材が使用される。さらに、インキとイン
キ逆流防止体の比重差に起因する浮力によりインキとイ
ンキ逆流防止体の位置が逆転することを防ぐためには、
インキと逆流防止体の比重差は小さい方が好ましい。イ
ンキと逆流防止体の位置が逆転することを防ぐための基
材の選定基準として比重は重要である。
【0023】これらのことより、基材として使用できる
流体としては、例えばフタル酸ジ−2−エチルヘキシル
(比重0.99)、フタル酸ジブチル(比重1.05)
といったフタル酸エステル類、リン酸トリクレジル(比
重1.175)といったリン酸エステル類、アジピン酸
ジ−2−エチルヘキシル(比重0.93)やアジピン酸
イソデシル(比重0.92)といったアジピン酸エステ
ル類、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル(比重0.9
2)といったセバシン酸エステル類、トリメリット酸ト
リ−2−エチルヘキシル(比重0.99)といったトリ
メリット酸エステル類、クエン酸トリエチル(比重1.
14)やアセチルクエン酸トリブチル(比重1.04)
といったクエン酸エステル類、エポキシ化大豆油(比重
0.99)やエポキシ化アマニ油(比重1.04)とい
ったエポキシ化植物油やエポキシ化脂肪酸エステル(比
重0.92〜0.97)、ポリエステル系可塑剤(比重
1.02〜1.12)のような可塑剤が挙げられる。ま
た、ポリブテン(比重0.82〜0.90)、ポリブタ
ジエン(比重0.90)、流動パラフィン(比重0.8
5〜0.90)、α−オレフィンオリゴマー(比重0.
82〜0.85)といった液状オリゴマーや液状ゴムが
挙げられ、ポリジメチルシリコーン(比重0.75〜
1.00)、ポリエーテル変性シリコーン(比重1.0
0〜1.10)、フッ素変性シリコーン(比重1.25
〜1.30)などのシリコーンオイルが挙げられ、パラ
フィン系・ナフテン系・アロマ系プロセスオイル(比重
0.85〜1.05)やエクステンダーオイル等の鉱物
油、植物油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ワセリ
ン等の油脂類が挙げられ、ホスファロールNF46(比
重1.76)、同NF68(比重1.78)、同NF1
00(比重1.79)(以上、大塚化学(株)製)など
のフルオロアルコキシシクロトリホスファゼンが挙げら
れ、エンパラK43(塩素含有量42〜44%、比重
1.12〜1.15)、同K45(塩素含有量44〜4
6%、比重1.15〜1.18)、同K47(塩素含有
量47〜49%、比重1.19〜1.22)、同K50
(塩素含有量50〜52%、比重1.23〜1.26)
(以上、味の素(株)製)などの塩素化パラフィンが挙
げられ、グリセリン(比重1.26)、エチレングリコ
ール(比重1.12)、ジエリレングリコール(比重
1.12)、トリエチレングリコール(比重1.1
3)、プロピレングリコール(比重1.04)、ジプロ
ピレングリコール(比重1.03)などの多価アルコー
ルやその誘導体が挙げられる。これらは1種もしくは2
種以上、併用して使用できる。
【0024】逆流防止体の基材に対するゲル化剤および
/または増粘剤は従来公知のものが使用できる。具体例
としては、アエロジル(日本アエロジル(株)製)など
の微粒子シリカ、ディスパロン305(楠本化成(株)
製)などの水添ひまし油系のもの、ソロイド(三晶
(株)製)などのセルロース系のもの、更に金属セッケ
ン類、ベントナイト等が挙げられる。これらは1種もし
くは2種以上、併用して使用できる。尚、筆記具の形態
にて使用されるインキ界面に配置された状態で、当該逆
流防止体中に全部もしくは一部浸漬させて逆流防止体の
界面形状を安定化させる浮子を配置することもできる。
【0025】
【作用】ボールと被記録面との摩擦力と、ボールとボー
ルホルダーとの当接部での摩擦力とのバランスにおい
て、ボール表面の凹凸はボールペンチップ中に供給され
たインキを回転によりゲルを破壊すること無く被筆記紙
面に伝達する機能を有している。従って、ボール径に適
合したボール表面の適正な凹凸状態のものを使用するこ
とによって、ボールとボールホルダーとの当接部におい
てインキを効果的に介在させることができ、該部におけ
る摩擦力を極力小さくすることができると共に、紙等の
被記録面に対する摩擦抵抗を極力大きなものとすること
ができ、ボールの回転を円滑にし、ボールの回転不良に
よる問題を解消し得るものである。
【0026】
【実施例】ボールとして、焼結タングステンカーバイド
を、Ra=1.8nm、P−V=約70nmの値を持つ
直径0.5mmの真球状に機械的に研磨仕上げしたもの
を、酸化アルミニウムを伴ったボールミル処理処理する
ことにより種々のRaおよびP−V値を持つボールを形
成した。これら各ボールをステンレス製のボールホルダ
ーに設置し、ポリプロピレン樹脂製の押し出し成形パイ
プであるインキタンクの一端に接続して下記の実施例、
比較例のボールペンを得た。尚、以下の実施例比較例に
おいては、ボールのみについて記載してある。
【0027】実施例1 真球状に機械研磨仕上げしたボールを直径5mmの酸化
アルミ150gに混合し回転数60rpmで15分間の
ボールミル処理を行いRa=13.2nm、P−V=2
60nmのボールを作製した。
【0028】実施例2 真球状に機械研磨仕上げしたボールを直径5mmの酸化
アルミ150gに混合し回転数60rpmで10分間の
ボールミル処理を行いRa=8.6nm、P−V=21
2nmのボールを作製した。
【0029】実施例3 真球状に機械研磨仕上げしたボールを直径5mmの酸化
アルミ150gに混合し回転数60rpmで7分間のボ
ールミル処理を行いRa=6.6nm、P−V=158
nmのボールを作製した。
【0030】比較例1 真球状に機械研磨仕上げしたボールを直径5mmの酸化
アルミ150gに混合し回転数60rpmで23分間の
ボールミル処理を行いRa=16nm、P−V=290
nmのボールを作製した。
【0031】比較例2 真球状に機械研磨仕上げしたボールを直径5mmの酸化
アルミ150gに混合し回転数60rpmで3分間のボ
ールミル処理を行いRa=4.8nm、P−V=120
nmのボールを作製した。
【0032】
【発明の効果】上記実施例・比較例にて示した各ボール
について、ボールペンを形成し手脂を帯びた非筆記紙面
上での筆記性能を評価した。
【0033】各実施例・比較例に示したの表面粗さを有
するボールを、ぺんてる(株)製ハイブリッドK155
(ノック式水性ゲルインキ型ボールペン(ボール径0.
5φ)に使用されているステンレス製のボールホルダー
に設置し、下記に示すインキを用いて試験試料とした。
【0034】筆記試験としては筆記加重70g、筆記角
度60°、速度10cm/秒でインテック(株)製NS
―<55>カエテに人工手脂を塗布した用紙に(株)精
機工業研究所製、TS−4C−10型を用い直径約3c
mの円を連続して10m記述する螺線筆記を行い、筆記
線中に発生する状況を評価した。
【0035】人工手脂 スクスワン 10重量部 イソピロピルミリステアレート 20重量部 オリーブ油 40重量部 コレステロール 2重量部 パルミチン酸 2重量部 オレイン酸 13重量部 イソステアリン酸 13重量部 これらを24時間攪拌混合して作製した。
【0036】人工手脂紙 人工手脂を30重量部にまでアセトンで希釈した溶液
を、前記試験紙に均一に塗布した後、室温で24時間以
上乾燥して作製した。
【0037】 インキ1 エチレングリコール 17.5重量部 グリセリン 10.0重量部 NKW−2105(顔料分散体、日本蛍光化学(株)製) 40.0重量部 プロクセルGXL(1.2−ベンゾチアザリン−3−オン、ICI社製 英国) 0.2重量部 PEMULEN TR−1の2%水溶液(B.F.Goodrich社製 米国 ) 12.0重量部 25%水酸化ナトリウム水溶液 0.3重量部 上記成分中、25%水酸化ナトリウム水溶液以外を混合
し、3時間攪拌した後に25%水酸化ナトリウム水溶液
を添加して粘度1600mPaの黄色インキを得た。
【0038】 インキ2 ケルザン(キサンタンガム、三晶(株)発売品、ケルコ社製) 5.0重量部 エチレングリコール 40.0重量部 グリセリン 15.0重量部 SANDYE SUPER BLACK C(カーボンブラック20%含有分散 液) 25.0重量部 ベンゾトリアゾール 0.1重量部 水 19.4重量部 エチレングリコール、グリセリン、水を容器に入れて混
合し攪拌する。攪拌している溶媒中にケルザンを少量づ
つ振り入れて、2時間攪拌を続ける。SANDYE S
UPER BLACK Cを容器に入れ、攪拌しながら
前記ケルザン溶液を入れる。更に3時間攪拌して粘度1
200mPaの黒色インキを得た。
【0039】筆記線の評価 線切れは直径約3cmの円上に発生した未筆記部の距離
が1cm以上のものを線切れと定義し、総筆記距離10
m(筆記距離中に存在する円数約100個)内に存在す
る未筆記円の個数により評価した。未筆記円の総数5ヶ
以下を良好な筆記とし、それ以上を線飛びが存在する不
良筆記線とした。
【0040】
【表1】
【0041】以上のように、本発明のボールペンは、手
脂を帯びた非筆記紙面に対し線切れのない筆記具を提供
するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールホルダーの貫通孔内に、この貫通
    孔の先端開口部より一部を突出して回転自在に保持さ
    れ、被筆記面に対して接触してインキ転写部材となるボ
    ールを備えるボールペンにおいて、前記ボールの材質が
    超鋼材であると共に、少なくともこのボールの表面が任
    意の50×50μm2における算術平均粗さが7nm以上
    11nm以下で、且つ最大高低差が160nm以上25
    0nm以下であることを特徴とするボールペン。
  2. 【請求項2】 前記ボールの直径が0.3mm以上0.
    6mm未満であることを特徴とする請求項1記載のボー
    ルペン。
  3. 【請求項3】 増粘剤にアクリル酸・アルキル共重合体
    を用いたインキを使用したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のボールペン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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