JP2007169609A - 液体収容容器用の樹脂組成物およびそれよりなる液体収容容器 - Google Patents

液体収容容器用の樹脂組成物およびそれよりなる液体収容容器 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ガスバリア性および透明性に優れる、液体を収容する容器用の樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明の樹脂組成物は、(a)融点が125〜150℃である、プロピレンとエチレン及び/又はα−オレフィンとのランダム共重合体100重量部、および(b)テルペン樹脂水素添加誘導体、石油樹脂及び/又は石油樹脂水素添加誘導体 3〜40重量部を含有することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、ガスバリア性および透明性に優れた、液体を収容する容器用の樹脂組成物およびそれよりなる液体収容容器に関する。
従来、ボールペンインクや化粧料等の、水性または油性の液体またはゲル状の液体を収容する容器として、ポリプロピレン系樹脂から構成されているものが各種使用されている。これらの容器に要求される特性として、内容物の残量が外部から確認できるように透明であることおよび、酸素や水蒸気等の透過や内容物の揮発による内容物の劣化を防ぐべくガスバリア性を有することが挙げられる。ガスバリア性が悪いと、時間の経過に伴って内容物量が減少するだけでなく、内容物の粘度上昇、酸化、固化、内圧上昇などが生じて内容物の品質が劣化し、製品寿命が短くなるという問題がある。
ところで、ポリプロピレン系樹脂は、化学的安定性、耐溶剤性、経済性、生産性の点で好ましく用いられるが、透明性とガスバリア性の両方を兼ね備えることは困難である。透明性に優れる樹脂は、ガスバリア性に劣り、逆に、ガスバリア性に優れる樹脂は、結晶性が高い故に透明性に劣る。
ガスバリア性を付与するために、酸素バリア性に優れた樹脂層を含む多層構造の収容部材が提案されている(例えば、特許文献1および2)。しかし、多層構造は、層同士の剥離の問題を有し、また、透明性の低下を生じる。
また、プラスチックフィルムの片面を無機物でコーティングすることによってガスバリア性を付与した包装用フィルムが知られている(例えば、特許文献3)。しかし、コーティング層の剥離、クラックの発生、透明性の低下、積層工程増加に伴うコストの増大等の問題がある。
特開2004−25446号公報 特開平11−239515号公報 特開2004−167977号公報
本発明の目的は、上記問題のない、ガスバリア性および透明性に優れた樹脂組成物およびそれよりなる液体収容容器を提供することにある。
本発明者らは、ポリプロピレン系樹脂として、融点が125〜150℃である、プロピレンとエチレン及び/又はα−オレフィンとのランダム共重合体を使用し、これを特定のテルペン樹脂水素添加誘導体、石油樹脂及び/又は石油樹脂水素添加誘導体と特定の割合で配合することにより、上記特性に優れた樹脂組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、
(a)融点が125〜150℃である、プロピレンとエチレン及び/又はα−オレフィンとのランダム共重合体100重量部、および
(b)テルペン樹脂水素添加誘導体、石油樹脂及び/又は石油樹脂水素添加誘導体 3〜40重量部
を含有することを特徴とする、液体を収容する容器用の樹脂組成物である。
本発明の好ましい実施態様によれば、上記樹脂組成物が、(c)粘度(JIS Z 8803)が25℃において20〜3000cStであるシリコーンオイル、フッ素系界面活性剤及び/又はパラフィンオイル 0.03〜5重量部をさらに含有する。
また、本発明は、上記樹脂組成物よりなる成形体、特に筆記具用インキを収容する容器および化粧料を収容する容器を提供する。
さらに、本発明は、上記筆記具用インキ収容容器を有する筆記具および上記化粧料収容容器を有する化粧品を提供する。
本発明に係る樹脂組成物は、ガスバリア性および透明性に優れるので、ボールペン等の筆記具や化粧品等における液体収容部品の材料として有用である。
以下、本発明に係る樹脂組成物の各成分について説明する。
成分(a)融点が125〜150℃である、プロピレンとエチレン及び/又はα−オレフィンとのランダム共重合体
成分(a)は、プロピレンとエチレン及び/又はα−オレフィンとのランダム共重合体であり、融点が125〜150℃のものであれば特に制限されない。α−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン等の炭素数4〜8のものが挙げられる。
なかでも、プロピレンとエチレンとのランダム共重合体が透明性の点で好ましい。
上記プロピレンのランダム共重合体を使用することにより、ホモポリプロピレンを使用する場合よりも透明性が向上し、また、得られた液体収容容器を他の部材に圧入してボールペン等を組み立てる場合に圧入によるクラックが生じにくくなる。
成分(a)は、融点が125〜150℃であることが必須であり、好ましくは130〜145℃ある。融点が下限未満では剛性が著しく低くなり、液体収容容器用途に不適である。上限を超えると結晶性が非常に高くなり、透明性が悪くなる。
ここで、上記融点は、示差走査熱量計(DSC)によって得られるピークトップ融点であり、具体的には、DSCを用い、サンプル量10mgを採り、190℃で5分間保持した後、−10℃まで10℃/分の降温速度で結晶化させ、−10℃で5分間保持した後、10℃/分の昇温速度で200℃まで測定して求める値である。
成分(a)は、MFR(JIS K 7210、190℃、2.16kg荷重)が5〜30dg/分であると成形性がより良好であり、好ましい。
成分(b):テルペン樹脂水素添加誘導体、石油樹脂及び/又は石油樹脂水素添加誘導体
成分(b)は、得られる樹脂組成物に透明性及びガスバリア性の機能を付与する。
成分(b−1):テルペン樹脂水素添加誘導体
成分(b−1)としては、α−ピネンやβ−ピネンを重合したテルペン樹脂、フェノールとテルペンを反応させたテルペンフェノール樹脂、スチレン等で極性を付与した芳香族変性テルペン樹脂などのテルペン樹脂の水素添加誘導体が例示できる。
成分(b−1)は、タック性、剛性、弾性率および成形性(特に離型性)の点から、軟化温度が120℃以上であることが好ましい。
テルペン樹脂の水素添加誘導体は、テルペン樹脂を、当業者に公知の方法により水素添加することにより得られる。
成分(b−1)として、市販品を使用することもでき、例えば、ヤスハラケミカル(株)製のクリアロン(水素化テルペン樹脂)が挙げられる。
成分(b−2):石油樹脂及び石油樹脂水素添加誘導体
石油樹脂は、石油精製工業、石油化学工業の各種工程で得られる樹脂状物又は、それらの工程、特にナフサの分解工程にて得られる不飽和炭化水素を原料として共重合して得られる樹脂のことを指し称する。例えば、C5留分を主原料とする芳香族系石油樹脂、それらの共重合系石油樹脂、及び、脂環族系石油樹脂等を挙げることができる。好ましい石油樹脂は、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂及び脂環族系石油樹脂である。
成分(b−2)は、上記石油樹脂の水素添加誘導体をも包含する。石油樹脂水素添加誘導体は、完全に水素添加されたものが好ましい。部分的に水素添加されたものは、熱安定性と耐候性の点で劣る傾向にある。
石油樹脂の水素添加誘導体は、慣用の方法で製造される上記石油樹脂を慣用の方法によって水素化することにより得られる。
とりわけ耐熱性が要求される成形品においては、石油樹脂水素添加誘導体が好ましい。より好ましくは、脂肪族系石油樹脂の水素添加誘導体が用いられ、その中でもシクロペンタジエン系化合物を共重合して水素添加したものが特に好ましい。
成分(b−2)は、タック性、剛性、弾性率および成形性(特に離型性)の点から、軟化温度が120℃以上であることが好ましい。
本発明の樹脂組成物では、成分(b)として、上記したテルペン樹脂水素添加誘導体、石油樹脂及び石油樹脂水素添加誘導体から選ばれる1以上が使用され得る。成分(b)の配合量は、成分(a)100重量部に対し3〜40重量部、好ましくは10〜30重量部である。前記上限値を超えると、得られる成形体が脆くなると共に、タック性が著しく大きくなり、射出成形性および押出成形性に劣る。また、撥水・撥油性も低下する。前記下限値未満では、透明性及びガスバリア性の向上が不十分である。
任意成分(c):シリコーンオイル、フッ素系界面活性剤及び/又はパラフィンオイル
成分(c)は、任意成分であり、得られる樹脂組成物に撥水性及び/又は撥油性を付与することができる。撥水・撥油性が良いと、水性又は油性の液体を収容するための容器に成形したとき、内容液が収容容器の内壁に付着しないので、内容液の残量を外部から容易に確認することができる。この特性は、内容液が濃色の色材を含む場合には特に有利である。また、収容容器内での移動性が大きい化粧料は、携帯することによって振動が与えられる機会も多く、また、マニキュアなどにおいてはキャップと収容容器のねじ部に内容液が付着すると、液の固化によってキャップが外れなくなるなどの不具合が生じるため、撥水・撥油性を有することは有利である。さらに、廃棄の際、内容物が内壁に付着したままであると、環境汚染の原因となるが、撥水・撥油性を有すると、その懸念もない。
成分(c−1)シリコーンオイル
成分(c−1)は、得られる樹脂組成物に撥水性及び撥油性を付与することができる。成分(c−1)としては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、ハイドロジェンシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、エポキシ・ポリエーテル変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル等を挙げることができる。好ましくはジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルである。
成分(c−1)は、25℃における粘度が20〜3000cStであることが必須であり、好ましくは20〜1000cStである。上記下限未満では、揮発性が高い上、成分(a)を劣化させるので好ましくない。また、上限を超えると撥水・撥油性を向上させる効果が低く、かつ粘度が高すぎるため取り扱いが困難となり、組成物製造時の配合・混練が困難となる。
成分(c−2)フッ素系界面活性剤
成分(c−2)は、得られる樹脂組成物に撥水性及び撥油性を付与することができる。成分(c−2)としては、例えば、フルオロアルキル(C2〜C10)カルボン酸、N−パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、3−(フルオロアルキル(C6〜C11)オキシ)−1−アルキル(C3〜C4)スルホン酸ナトリウム、3−(ω―フルオロアルカノイル(C6〜C8)−N−エチルアミノ)−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、N−〔3−(パーフルオロオクタンスルホンアミド)プロピル〕−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチレンアンモニウムベタイン、フルオロアルキル(C11〜C20)カルボン酸、パーフルオロアルキル(C7〜C13)カルボン酸、パーフルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、パーフルオロアルキル(C4〜C12)カルボン酸リチウム、パーフルオロアルキル(C4〜C12)カルボン酸カリウム、パーフルオロアルキル(C4〜C12)カルボン酸ナトリウム、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(C6〜C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)−N−エチルスルホニルグリシン塩、リン酸ビス(N−パーフルオロオクチルスルホニル−N−エチルアミノエチル)、モノパーフルオロアルキル(C6〜C10)エチルリン酸エステルを挙げることができる。
成分(c−3)パラフィンオイル
成分(c−3)は、得られる樹脂組成物に撥水性を付与することができる。成分(c−3)としては、例えば、炭素数4〜155のパラフィン系化合物、好ましくは炭素数4〜50のパラフィン系化合物が挙げられ、具体的には、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン、エイコサン、ヘンエイコサン、ドコサン、トリコサン、テトラコサン、ペンタコサン、ヘキサコサン、ヘプタコサン、オクタコサン、ノナコサン、トリアコンタン、ヘントリアコンタン、ドトリアコンタン、ペンタトリアコンタン、ヘキサコンタン、ヘプタコンタン等のn−パラフィン(直鎖状飽和炭化水素)、イソブタン、イソペンタン、ネオペンタン、イソヘキサン、イソペンタン、ネオヘキサン、2,3−ジメチルブタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、3−エチルペンタン、2,2−ジメチルペンタン、2,3−ジメチルペンタン、2,4−ジメチルペンタン、3,3−ジメチルペンタン、2,2,3−トリメチルブタン、3−メチルヘプタン、2,2−ジメチルヘキサン、2,3−ジメチルヘキサン、2,4−ジメチルヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン、3,4−ジメチルヘキサン、2,2,3−トリメチルペンタン、イソオクタン、2,3,4−トリメチルペンタン、2,3,3−トリメチルペンタン、2,3,4−トリメチルペンタン、イソノナン、2−メチルノナン、イソデカン、イソウンデカン、イソドデカン、イソトリデカン、イソテトラデカン、イソペンタデカン、イソオクタデカン、イソナノデカン、イソエイコサン、4−エチル−5−メチルオクタン等のイソパラフィン(分岐状飽和炭化水素)及び、これらの飽和炭化水素の誘導体等を挙げることができる。これらのパラフィンは、好ましくは混合物で用いられ、また、室温で液状であるものが好ましい。
室温で液状であるパラフィンオイルの市販品としては、日本油脂株式会社製のNAソルベント(イソパラフィン系炭化水素油)、出光興産株式会社製のPW−90(n−パラフィン系プロセスオイル)、出光石油化学株式会社製のIP−ソルベント2835(合成イソパラフィン系炭化水素、99.8wt%以上のイソパラフィン)、三光化学工業株式会社製のネオチオゾール(n−パラフィン系プロセスオイル)等が挙げられる。
また、パラフィンオイルには、少量の不飽和炭化水素及びこれらの誘導体が共存していても良い。不飽和炭化水素としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、1−ヘキセン、2,3−ジメチル−2−ブテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等のエチレン系炭化水素、アセチレン、メチルアセチレン、1−ブチン、2−ブチン、1−ペンチン、1−ヘキシン、1−オクチン、1−ノニン、1−デシン等のアセチレン系炭化水素を挙げることができる。
本発明の樹脂組成物は、成分(c)を任意成分として含み、含む場合には、上記したシリコーンオイル、フッ素系界面活性剤及びパラフィンオイルから選ばれる1以上が成分(c)として使用され得る。成分(c)の配合量は、成分(a)100重量部に対して0.03〜5重量部である。好ましくは0.05〜3重量部、より好ましくは0.1〜3重量部、更により好ましくは0.5〜3重量部、特に好ましくは1〜3重量部である。前記上限値を超えるとブリードアウトが発生し、成形性が悪化する。さらにガスバリア性も悪化する。前記下限未満では、撥水性及び/又は撥油性の向上が不十分である。なお、成分(c)が(c−2)フッ素系界面活性剤を含まない場合、すなわち成分(c)が(c−1)シリコーンオイル及び/又は(c−3)パラフィンオイルである場合には、成分(a)100重量部に対して少なくとも0.1重量%配合するのが好ましい。
その他の成分
本発明に係る樹脂組成物は、上記成分のほかに、本発明の目的を損なわない範囲で、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、ブロッキング防止剤、シール性改良剤、ステアリン酸等の離型剤、ポリエチレンワックス等の滑剤、着色剤、顔料、無機充填剤(アルミナ、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、ウァラステナイト、クレー)、発泡剤(有機系、無機系)、難燃剤(水和金属化合物、赤燐、ポリりん酸アンモニウム、アンチモン、シリコーン)などを配合することができる。
酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−tert−p−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、4,4−ジヒドロキシジフェニル、トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン等のフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤等が挙げられる。このうちフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤が特に好ましい。発泡剤としては、エクスパンセルが好ましい。
本発明に係る樹脂組成物は、上記成分(a)および(b)、ならびに必要に応じて成分(c)およびその他の成分を、単軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー又は各種のニーダー等を用いて、混練温度160〜230℃で溶融混練することにより製造することができる。
こうして得られた樹脂組成物は、ボールペン、サインペン、マーキングペン、筆ペンなどの筆記具用インクや化粧料(例えばマニキュア、グロス、アイライナー)などの水性または油性の液体またはゲル状の液体を収容する容器として好適に使用することができる。
次に本発明を実施例および比較例を用いて詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例および比較例で用いた評価方法及び原料は以下の通りである。
評価方法
(1)比重:JIS K 7112に準拠し、試験片として1mm厚プレスシートを用いて測定を行なった。
(2)曲げ弾性率:JIS K 7171に準拠し、測定を行った。試験片としては、長さ80.0±2.0mm、幅10.0±0.2mm、厚さ4.0±0.2mmの標準試験片を用いた。
(3)射出成形性:型締め圧120トンの射出成形機を用い、成形温度220℃、金型温度40℃、射出速度55mm/秒、射出圧力600kg/cm2、保圧圧力400kg/cm2、射出時間6秒、冷却時間45秒で13.5×13.5×2mmのシートを成形した。デラミネーション、表層剥離、変形及び著しく外観を悪化させるようなフローマークの有無を目視により判断し、次の基準で評価した。
○:良い(剥離、変形及び著しいフローマークがない)
×:悪い(剥離、変形又は著しいフローマークがある)
(4)押出成形性:幅50mm×厚さ1mmのシートを押出成形し、ドローダウン性、表面外観や形状を観察し、次の基準で評価した。
○:良い(ドローダウンせず、表面にフィッシュアイが見られず、良好な形状を示す。)
×:悪い(ドローダウンする、表面にフィッシュアイが見られる、または形状不良を示す。)
(5)透明性:JIS K 7136に準拠し、測定器としてスガ試験機社製HGM−2DPを使用し、試験片として上記(4)で作成した2mm厚シートを使用して測定を行った。
(6)水蒸気バリア性:外径6.8mm、内径5.4mm(肉厚0.7mm)の円筒形のインキ収容容器を成形し、十分に乾燥させた後、容器体積の50%の量の水を入れ、栓をして密閉する。その収容容器を50℃、相対湿度30%の雰囲気下で10日間静置後、初期からの重量の減少量(%)を測定した。また対照試験として、ホモポリプロピレン(比較成分(a))のみから成形した収容容器を用いて上記と同様の手順で測定を行い、対照試験での減少量(%)との差を水蒸気バリア性の数値として表記した。対照試験よりも減少量が低い場合は数値がマイナス表記となり、高い場合はプラス表記となる。マイナスの表記は、水蒸気バリア性が、ホモポリプロピレンのみの場合よりも優れていることを示している。
(7)酸素バリア性:外径6.8mm、内径5.4mm(肉厚0.7mm)の円筒形のインキ収容容器を成形し、十分に乾燥させた。次いで、容器内の雰囲気を酸素100%にし、センサーを入れ、栓をして密閉した。その収容容器を50℃、相対湿度30%の雰囲気下で3日間静置後、初期からの酸素濃度の減少量(%)を蛍光式溶存酸素計にて測定した。また対照試験として、ホモポリプロピレン(比較成分(a))のみから成形した収容容器を用いて上記と同様の手順で測定を行い、対照試験での減少量(%)との差を酸素バリア性の数値として表記した。対照試験よりも減少量が低い場合は数値がマイナス表記となり、高い場合はプラス表記となる。マイナスの表記は、酸素バリア性がホモポリプロピレンのみの場合よりも優れていることを表している。
(8)撥水・撥油性:外径6.8mm、内径5.4mm(肉厚0.7mm)の円筒形のインキ収容容器を成形し、十分に乾燥させた後、表1に示す内容液1〜4をそれぞれ、収容容器の全容量の50%まで入れ、栓をして密閉する。その収容容器を60℃、相対湿度30%の雰囲気下で静置させた後、収容容器を25℃、相対湿度60%の空間に移動させ、内容液が十分に馴染んだ後に収容容器の天地を逆さまにすることで内容液が壁面を伝わって移動する様子を次の基準で評価した。
○:素早く移動し内容液の付着がない。
△:内容液がやや壁面に残る。
×:内容液が壁面に残り、残量を外部から認識しづらい。
(9)筆記具(仕様A〜C)または化粧品(仕様D)としての性能評価
仕様A:水性インキを用いた筆記具
外径9.2mm、内径7.1mmの円筒形のインキ収容容器を成形し、これに樹脂製のインキ保持体を装着したうえで、内容液1を充填し、超硬製の金属ボールとステンレス製のホルダーからなるボールペンチップを収容容器との継ぎ手部材を介して先端に装着して水性ボールペンとした。
なお、上記インキ収容容器以外は三菱鉛筆株式会社製の水性インキボールペンUB−150黒(ボール径0.5mm)と全く同一の部材を用いた。
仕様B:水性ゲルインキを用いた筆記具
外径5.5mm、内径4.0mmの円筒形の収容容器を成形し、これに内容液2を充填し、超硬製の金属ボールとステンレス製のホルダーからなるボールペンチップを収容容器との継ぎ手部材を介して先端に装着して水性ゲルインキボールペンとした。
なお、上記収容容器以外は三菱鉛筆株式会社製の水性ゲルインキボールペンUM−100黒(ボール径0.5mm)と全く同一の部材を用いた。
仕様C:油性インキを用いた筆記具
外径3.0mm、内径1.6mmの円筒形の収容容器を成形し、これに内容液3を充填し、超硬製の金属ボールとステンレス製のホルダーからなるボールペンチップを先端に装着して油性ボールペンとした。
なお、上記収容容器以外は三菱鉛筆株式会社製の油性ボールペンSA−G黒(ボール径0.7mm)と全く同一の部材を用いた。
仕様D:マニキュア化粧料を用いた化粧品
外径15mm、内径14.5mmの円筒形の収容容器を成形し、これと、上記収容容器にねじ式により組みつけられかつ塗布用の刷毛を有する蓋体とから化粧用容器を形成し、これに内容液4を充填してマニキュア化粧品とした。
(9−1)外観性評価
液体収容容器を介して認識される内容液の外観色を以下の基準で評価した。
○:外観色を鮮明に認識することができる。
×:外観色が不鮮明である。
(9−2)内容液視認性評価
仕様A〜Cについてはペン体を使用して約500m筆記した後、仕様Dについてはマニキュア化粧品を上下方向に振動させ1分間静置後、収容容器内壁への内容液の付着(内容液視認性)を以下の基準で評価した。
○:内容液の付着が無く、収容容器内の内容液量をはっきり確認できる。
△:内容液の付着はあるが収容容器内の内容液量を確認できる。
×:収容容器内の内容液量を確認できないほどに内容液が付着している。
(9−3)高温保管後の性能評価(高温経時性)
仕様A〜Dのペン体および化粧品を60℃、相対湿度30%の環境下で3ヶ月保管後、仕様A〜Cについては直径5cmの円を筆記してその筆記性について、仕様Dについては爪に塗布をしてその塗布性について評価した。
○:初期と変わらずにスムーズに筆記若しくは塗布可能。
△:筆記性がやや低下(インキの流出性がやや低下)し、若しくは塗布性がやや低下する(塗布ムラをやや生じる)。
×:筆記性若しくは塗布性が低下し、正常な筆記若しくは塗布を行うことができない。
樹脂組成物のための使用原料
成分(a)プロピレン−エチレンランダム共重合体:J226E(商標;三井化学株式会社製)、MFR20dg/分(190℃、2.16kg荷重)、比重0.91、シャルピー衝撃強度5.5kJ/m2(23℃)、DSCによるピークトップ融点147℃
比較成分(a)ホモポリプロピレン:MA3H(PP)(商標;日本ポリプロピレン社製)、プロピレン単独重合体、DSCによるピークトップ融点163℃、MFR(190℃、2.16kg荷重)10dg/分、比重0.90、曲げ弾性率2000MPa
成分(b−1)テルペン樹脂水素添加誘導体:クリアロンP−125(商標;ヤスハラケミカル株式会社製)、軟化温度125℃、ガラス転移点温度68℃
成分(b−2)石油樹脂水素添加誘導体:アイマーブP−140(商標;出光石油化学社製)、軟化点:140℃、平均分子量:910、密度:1.03
成分(c−1)シリコーンオイル:SH550(商標;東レ・ダウ・コーニングシリコーン(株)製)、メチルフェニルシリコーンオイル、粘度(25℃)125cSt、比重1.07
成分(c−2)フッ素系界面活性剤:EF−102(商標;(株)ジェムコ社製)、アニオン性、比重2.05、融点280℃以上
成分(c−3)パラフィンオイル:PW−90(商標;出光石油化学(株)社製)、パラフィンオイル
内容液1〜4の組成
Figure 2007169609
実施例1〜14および比較例1〜8
表2および3に示す成分を2軸混練機にて220℃で溶融混練することにより、実施例1〜14および比較例1〜8の樹脂組成物を製造した。また、得られた樹脂組成物を用いて上記(1)〜(8)の評価試験を行った。結果を表2および3に示す。
Figure 2007169609
Figure 2007169609
表2から明らかなように、本発明に従う樹脂組成物は、透明性、ガスバリア性および成形性において優れている。
一方、表3から明らかなように、成分(b)の配合量が本発明の上限を超える比較例1および3の組成物は、タック性が顕著になり、射出成形および押出成形が困難になると共に、撥水・撥油性および曲げ弾性率に劣る。成分(b)の配合量が本発明の下限に満たない比較例2の組成物は透明性にやや劣り、またガスバリア性に劣る。成分(a)がポリプロピレンホモポリマーである比較例4〜8の組成物は透明性に劣る。
実施例15〜22および比較例9〜16
上記実施例および比較例で得られた樹脂組成物を使用して上記仕様A〜Dの筆記具または化粧品を製造し、その性能評価を上記(9)の方法に従って行った。結果を表4および5に示す。
Figure 2007169609
Figure 2007169609
表4から明らかなように、本発明の樹脂組成物よりなる筆記具および化粧品は、透明性が高いために外観性に優れ、また、ガスバリア性が高いために高温保管後も性能の劣化がなかった。さらに、成分(c)を添加することにより、内容液視認性をさらに向上させることができた。
本発明の組成を有しない樹脂組成物よりなる筆記具および化粧品は、透明性が低いことによる外観性の悪化またはガスバリア性が低いことによる高温経時性の悪化を生じた。さらに、撥水及び/又は撥油性が低いことによる内容液視認性の悪化も認められた。
本発明の樹脂組成物は、ガスバリア性および透明性に優れるので、ボールペン等の筆記具用インキや化粧料などの液体の収容部品に有利に使用することができる。

Claims (7)

  1. (a)融点が125〜150℃である、プロピレンとエチレン及び/又はα−オレフィンとのランダム共重合体100重量部、および
    (b)テルペン樹脂水素添加誘導体、石油樹脂及び/又は石油樹脂水素添加誘導体 3〜40重量部
    を含有することを特徴とする、液体を収容する容器用の樹脂組成物。
  2. (c)粘度(JIS Z 8803)が25℃において20〜3000cStであるシリコーンオイル、フッ素系界面活性剤及び/又はパラフィンオイル 0.03〜5重量部
    をさらに含有することを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 請求項1または2記載の樹脂組成物よりなる成形体。
  4. 請求項1または2記載の樹脂組成物よりなる、筆記具用インキを収容する容器。
  5. 請求項4記載の収容容器を有する筆記具。
  6. 請求項1または2記載の樹脂組成物よりなる、化粧料を収容する容器。
  7. 請求項6記載の収容容器を有する化粧品。
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