JP2004181134A - ミシンの糸繰り出し装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】糸巻き5から揺動天秤14、針棒天秤16を経て針9に至る第1糸経路R1と、糸巻き5から揺動天秤14を経て針9に至る第2糸経路R2と、を選択可能なミシンの糸繰り出し装置において、
揺動天秤14の糸繰り孔14baより針側に離間した位置に配置されるとともに、第2糸経路を選択した針糸Tが係合可能な揺動天秤糸受け17を設ける構成とした。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ミシンの糸繰り出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりミシンには、縫い針に向かう針糸の繰り出し量を制御するための糸繰り出し装置が設けられている。この周知の糸繰り出し装置は、針棒の上端部に固定された針棒天秤と、針棒に同期して往復揺動する揺動天秤と、を備え、糸巻きからの針糸が揺動天秤と針棒天秤を経由して針に至るものである。そして、揺動天秤と針棒天秤との協働により、糸の繰り出し量を制御するものである。
これに対して、特開平11−76671号公報記載の装置は、針棒上端部に固定された針棒天秤が省略されており、揺動天秤だけて糸の繰り出し量を制御するものである。
【0003】
揺動天秤と針棒天秤により糸の繰り出し量を制御する場合、糸経路が長くなるため、糸切れは発生しない。しかし、糸の伸び量が大きいために、実際の張力が糸調子で設定した通りにならず、糸巻き側からの糸供給が進まず、結果的に弛みのない硬い縫い目になってしまう。
【0004】
一方、揺動天秤だけで糸の繰り出し量を制御する場合、糸経路が短くなるため、糸張力は針糸全体に伝わりやすくスムーズに糸の供給が進み、やや弛みのある柔らかい縫目が形成できる。しかし、布厚の変化により糸の消費量が急激に大きく変わった場合、その変化を糸の伸びで吸収できずに糸切れ等が発生することがある。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−76671号公報(第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の一方の糸繰り装置は、糸経路が長いので、糸切れ等が発生しにくいが、硬い縫い目になりやすいという問題点を有していた。また、他方の糸繰り装置は、糸経路が短いので、柔らかい縫目が形成されるが、糸切れが発生しやすいという問題点を有していた。
作業者が、互いに異なる性能の糸繰り装置を有するミシンを複数台備えていれば、糸切れ防止に重点を置く場合や、縫目の硬軟一方に重点を置く場合、その目的に最適な糸繰り装置のミシンを選択すれば良い。しかし、よりコストダウンが求められる厳しい経済下では、そのような設備の余裕をもつことは難しかった。
【0007】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであって、一台のミシンにより、糸切れ防止や縫目の硬軟等の目的に応じて、最適な糸繰り制御が選択できるミシンの糸繰り出し装置を提供することを目的とし、特に、その縫目調整が容易な装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
上軸に連動して上下動するとともに、その下端に針が装着される針棒(21)と、前記針棒の上端部に固定され、糸を挿通可能な複数の糸繰り孔を有し、糸の繰り出し量を制御する針棒天秤(16)と、ミシンアーム側面に設けられ、一端側に糸を挿通可能な複数の糸繰り孔を有し、他端側を中心に往復揺動して糸の繰り出し量を制御する揺動天秤(14)と、を備え、
糸巻きから前記揺動天秤、前記針棒天秤を経て前記針に至る第1糸経路(R1)と、糸巻きから前記揺動天秤を経て前記針に至る第2糸経路(R2)と、を選択可能なミシンの糸繰り出し装置において、
前記揺動天秤の糸繰り孔より針側に離間した位置に配置されるとともに、前記第2糸経路を選択した針糸が係合可能な揺動天秤糸受け(17)を設ける構成とした。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、揺動天秤糸受けは、第1糸経路を使用した縫目形成の際は針糸に係合せず、第2糸経路を使用した縫目形成の際に針糸に係合する。すなわち、揺動天秤糸受けは、第2糸経路使用の場合のみ糸取り、糸繰り出し制御を行い、第1糸経路使用時は、糸取り、糸繰り出し制御を行わない。このため、第1糸経路使用時の縫目調整時に、揺動天秤糸受けの影響を考慮する必要がないので、縫目調整が容易になる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミシンの糸繰り出し装置において、
前記揺動天秤糸受けより針側に離間した位置に配置されるとともに、前記揺動天秤の糸繰り孔に個別に対応する複数の糸孔を有する補助糸案内(18)と、を備え、
前記揺動天秤の糸繰り孔中心と、これに対応する前記補助糸案内の糸孔中心と結ぶ糸経路は、前記揺動天秤の揺動軌跡面と一致する、すなわち、揺動天秤の揺動軌跡面と糸経路軌跡が重なる構成とした。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、第2糸経路を使用した縫目の場合、揺動天秤が往復揺動しても、針糸が左右に振れないので、安定した糸引き量が得られる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のミシンの糸繰り出し装置において、前記補助糸案内の糸孔には、針側から糸を導入可能な切欠け部(18bb)が形成されている構成とした。
請求項3記載の発明によれば、糸通し作業が容易になる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項2、3記載のミシンの糸繰り出し装置において、前記補助糸案内は、機枠に上下動または左右動可能に支持され、所定位置で固定される構成とした。
請求項4記載の発明によれば、補助糸案内の位置を調整することにより、糸経路を変更して、糸引き量を調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、図面には1本の針糸Tと一個の糸巻き5のみ記載し、他の針糸と糸巻きは省略した。
図1には、この発明の一例として、飾り縫いや二重環縫い行う飾り縫いミシン1が示されている。この飾り縫いミシン1は、針糸Tを引っ張る糸取りや、針糸Tを緩めて糸を繰り出す、糸繰り出し装置11が設けられている。飾り縫いミシン1の機枠は、ベッド部2と、ベッド部右側より上方に伸びる胴部3と、胴部3上部よりベッド部2に平行に伸びるアーム部4から構成されている。
【0015】
そして、飾り縫いミシン1上部には、図示省略の糸立てにより糸巻き5が配置されている。また、作業者に対向するように、ミシンの胴部3には上側から糸調子6、7、8が配置されている。上側の3個の糸調子6は、3本の針9に通される針糸Tそれぞれに張力を与えるものである。また、その下の糸調子7は、上飾りスプレッダー10に通される上飾り糸に張力を与えるものであり、糸調子8は、ベッド部2内部に配置されるルーパ糸に張力を与えるものである。
アーム部4には、図示省略の上軸が内蔵され、この上軸に針棒21が連結されている。針棒21は、その下端に3本の針9が固定されている。針棒21が配置されるアーム部4のアゴ部には、上飾りスプレッダー10が設けられる。この上飾りスプレッダー10は、図示省略の上軸に連結され、針9に連動して縫製物表面側を往復揺動する。また、図示省略したルーパは、ベッド部2に内蔵され、針9に連動して縫製物裏面側で縫製方向Xと直交するY方向に揺動する。そして、3本の針9とルーパとの協働により形成される縫目に、スプレッダー10が上飾り糸をからませながら飾り縫いを形成する。
【0016】
糸繰り出し装置11は糸調子6から針9に向けて配置され、アーム部4に設けた、給油装置12、可動糸案内13、揺動天秤14、揺動天秤糸受け17、補助糸案内18と、針棒21上部に設けた針棒天秤16と、その下部に配置された針棒天秤糸受け15から構成される。なお、図面では1本の針糸Tのみ示したが、通常、糸繰り出し装置11は3本の針糸Tの糸取りと、糸の繰り出しを繰り返す。
【0017】
給油装置12は、糸調子6に近接した糸経路の下流側(図示左側)に固定されている。この給油装置12は、潤滑剤としてのシリコン油を内部に貯蔵する給油部12aを備えており、この給油部12aにシリコン油が含浸されたフェルトがつめられている。針糸Tは給油装置12を通過する際、このフェルトに接触しシリコン油が塗布される。また、給油部12aの下流側(図示左側)には、Lの字状に折り曲げられた糸案内部12bと延出部12cが固定されている。糸案内部12bは、3つの糸孔が形成されており、この糸孔毎に3本の針糸Tが通される。作業者に対向する延出部12cは、Y方向に沿って長孔12dが形成されている。
【0018】
糸案内部12bの下流側には、可動糸案内13が設けられている。可動糸案内13は、支持体13aと、その上端部に糸孔が形成された3本の糸案内棒13bとから構成される。各糸案内棒13bは、支持体13aの上下方向に形成された貫通孔により上下動可能に支持され、所定の位置でネジ止めされる。
【0019】
また、支持体13aは、延出部12cの長孔12dを通したネジ24により固定される。このネジ24を長孔12dに沿って移動させ、所定位置で固定することにより、支持体13aの図示左右方向Yの位置調整を行う。支持体13aの左右位置や糸案内棒13bの上下位置の調整により、糸取り及び糸繰り出し量を調整できる。
【0020】
支持体13aの下流側には、揺動天秤14が設けられている。この揺動天秤14は、揺動基台14aと、これよりY方向に伸びる揺動腕14bから構成されている。図示省略の上軸は、偏心カムが固定されており、この偏心カムはリンクを介して駆動軸19に連結されている。この駆動軸の一端側に揺動基台14aが固定されている。このため、上軸が回転すると、揺動天秤14は駆動軸19を中心に上下に揺動する。
【0021】
揺動腕14bは、後端側が揺動基台14aに固定され、先端側が作業者に向けて折り曲げられている。この折り曲げ部14baには、3個の糸繰り孔14bcが形成されており、3本の針9に通される針糸Tが通される。揺動天秤14は、上軸に連動して駆動軸19を中心に往復揺動する。この揺動天秤14の往復揺動により、3個の糸繰り孔14bcに通された針糸Tの糸取り及び糸繰り出しを行う。
【0022】
揺動天秤14の下流側、すなわち、揺動天秤先端に形成された糸繰り孔14bcより針側に離間した位置には、揺動天秤糸受け17、補助糸案内18が、針9に向けて順に配置されている。
【0023】
揺動天秤糸受け17は、揺動天秤14の糸繰り孔14bcより針側、すなわち揺動天秤14の揺動軌跡の外側に配置されている。揺動天秤糸受け17は、作業者に対向するミシンアーム側面4に固定される本体部17aと、本体部より作業者に向けて伸びる糸受け部17bとから構成されている。本体部17aには、上下方向に沿って長孔17cが形成されている。揺動天秤糸受け17は、この長孔17cに沿って摺動可能で、所定位置で長孔17cに挿通されたネジにより固定される。
【0024】
補助糸案内18は、揺動天秤糸受け17より針側に配置されている。補助糸案内18は、ミシンアーム側面4に固定される本体部18aと、本体部より作業者に向けて伸びる糸案内部18bとから構成されている。本体部18aには、上下方向に沿って長孔18cが形成されており、この長孔18cにネジ20が挿通されている。補助糸案内18は、この長孔18cとネジ20により上下方向に沿って摺動可能で、所定位置でネジ20によりミシンアーム部4に固定される。そして、これら揺動天秤糸受け17と、補助糸案内18のそれぞれの上下位置の調整により、糸取り及び糸繰り出し量を調整できる。
【0025】
また、補助糸案内18の糸案内部18bには、3個の糸案内孔18dが形成されている。この3個の糸案内孔18dは、揺動天秤14の3個の糸繰り孔14bcに、個別に対応して形成されている。そして、揺動天秤14の糸繰り孔14bc中心と、これに対応する補助糸案内の糸案内孔18dの糸孔中心を結ぶ糸経路R2は、縫製方向Xに対して直行するY方向に沿って形成されている。
【0026】
アーム部4に上下動可能支持された針棒21は、上軸に連動して上下動し、その下端に針9が装着されている。この針棒21の上端部には針棒天秤16が固定されている。針棒天秤16は、針棒21から作業者側(図示手前側)に向けて延びるように配置されており、その中央部には3個の糸繰り孔16aが形成されておいり、3本の針糸Tに個別に対応するものである。
【0027】
この針棒天秤16に近接したミシンアーム4上端側には、針棒天秤糸受け15が固定されている。針棒天秤糸受け15は、上側から見るとUの字状であり、このUの字状の空間に針糸Tが通される。また、アーム部4のアゴ部の下端側には、針糸案内22が固定されている。この針糸案内22に通された後、針糸Tは針9に向かう。
【0028】
次に、第1実施形態の動作について説明する。
第1実施形態は、2通りの糸経路R1、R2のいずれかを選択することができる。
【0029】
第1糸経路R1は、糸巻き5から、糸調子6、給油装置12、糸案内棒13b、揺動天秤14の糸繰り孔14bc、針棒天秤糸受け15の外側、針棒天秤16の糸繰り孔16a、針棒天秤糸受け15の内側、針糸案内22、を経て針9に至る経路である。
【0030】
また、第2糸経路R2は、糸巻き5から、糸調子6、給油装置12、糸案内棒13b、揺動天秤14の糸繰り孔14bc、揺動天秤糸受け17の糸受け部17bの上側、補助糸案内の糸繰り孔18ba、針糸案内22を経て針9に至る経路である。
【0031】
そして、第1糸経路R1を選択した場合は、ミシン上軸に連動して揺動天秤14と針棒天秤16が駆動して、糸取り量と糸繰り出し量を制御する。また、第2糸経路R2を選択した場合、ミシン上軸に連動して揺動天秤14が駆動して、糸取り量と糸繰り出し量を制御する。
【0032】
第1糸経路R1は、第2糸経路R2に比べて糸経路が長いので、糸切れを防止する場合に選択する。これに対して、第2糸経路R2は、第1糸経路R1に比べて糸経路が短いので、柔らかい縫目を形成したい場合に選択する。
【0033】
第1実施形態によれば、揺動天秤糸受け17は、揺動天秤14の糸繰り孔14bcより針側に配置されている。すなわち、揺動天秤14の揺動軌跡の外側に揺動天秤糸受け17が配置されている。揺動天秤糸受け17は、第1糸経路R1を使用した縫目形成の際は針糸Tに係合せず、第2糸経路R2を使用した縫目形成の際に針糸Tに係合する。すなわち、揺動天秤糸受け17は、第2糸経路R2使用の場合のみ糸取り、糸繰り出し制御を行い、第1糸経路R1使用時は、糸取り、糸繰り出し制御を行わない。このため、第1糸経路R1使用時の縫目調整時に、揺動天秤糸受け17の影響を考慮する必要がないので、縫目調整が容易になる。この縫目調整とは、糸経路、糸張力等を変更して、硬い縫目をやわらかい縫目に変更する場合や、針ループの大きさ調整を行い、目飛びを防止する場合である。
【0034】
また、第1糸経路R1を使用した場合、針糸Tは揺動天秤糸受け14に係合しないので、新たな糸の屈曲点が生じないので、糸切れが発生しない。
また、揺動天秤14の糸繰り孔14bcはY方向に沿って上下に揺動する。また、糸案内棒13b、揺動天秤14の糸繰り孔14bc、補助糸案内の糸繰り孔18baを通る第2糸経路R2は、Y方向に沿った1直線上に位置する。第2糸経路R2を使用した縫目の場合、揺動天秤14が往復揺動しても、針糸Tが左右に振れないので、安定した糸引き量が得られる。
【0035】
この発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々変更可能である。
例えば、図5(a)に示すように、補助糸案内18には糸繰り孔18dが形成されている。これに加えて、図5(b)に示すように、針側から糸繰り孔18dに向けて(図示z方向)段々に狭くなる切欠け部18bbを設けると、糸通し作業が容易になり、縫製時に針糸が外れる恐れがない。
【0036】
また、揺動天秤14のはY方向に沿って上下に揺動されるとともに、揺動天秤14の糸繰り孔14bc中心とこれに対応する補助糸案内18の糸孔中心を結ぶ第2糸経路R2はY方向に沿った1直線上に位置している。これに代えて、揺動天秤14の糸繰り孔14bcの揺動軌跡面と第2糸経路R2方向は、Y方向に限定されることなく、揺動天秤14の揺動軌跡面と第2糸経路の方向とが一致すればよい。
【0037】
また、補助糸案内18は上下方向に沿って長孔18cが形成されたが、これに代えて、左右方向(Y方向)に沿って長孔を形成、補助糸案内を左右方向に調整することも容易に考えられる。
【0038】
また、ミシンアーム4に固定された取付け板に揺動天秤糸受け17と補助糸案内18を取付けることも容易に考えられる。このとき、取付け板はミシンアームに対して上下方向に調整可能で、揺動天秤糸受け17と補助糸案内18は、この取付け板に左右方向に調整可能にすることも容易に考えられる。これら上下方向と左右方向を同一方向とすることも考えられる。
【0039】
【発明の効果】
上記のように、請求項1記載の発明によれば、揺動天秤糸受けは、第1糸経路を使用した縫目形成の際は針糸に係合せず、第2糸経路を使用した縫目形成の際に針糸に係合する。すなわち、揺動天秤糸受けは、第2糸経路使用の場合のみ糸取り、糸繰り出し制御を行い、第1糸経路使用時は、糸取り、糸繰り出し制御を行わない。このため、第1糸経路使用時の縫目調整時に、揺動天秤糸受けの影響を考慮する必要がないので、縫目調整が容易になる。
【0040】
請求項2記載の発明によれば、第2糸経路を使用した縫目の場合、揺動天秤が往復揺動しても、針糸が左右に振れないので、安定した糸引き量が得られる。
【0041】
請求項3記載の発明によれば、糸通し作業が容易になる。
【0042】
請求項4記載の発明によれば、補助糸案内の位置を調整することにより、糸経路を変更して、糸引き量を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態の斜視図である。
【図2】図1の糸繰り出し部の拡大図である。
【図3】補助糸案内18を移動した場合の糸経路の変更図である。
【図4】面板側より見た第2糸経路の詳細図である。
【図5】補助糸案内の詳細図である。
【符号の説明】
針棒・・・・・・・21
針棒天秤・・・・・16
揺動天秤・・・・・14
第1糸経路・・・・R1
第2糸経路・・・・R2
揺動天秤糸受け・・17
補助糸案内・・・・18
切欠け部・・・・・18bb
Claims (4)
- 上軸に連動して上下動するとともに、その下端に針が装着される針棒と、
前記針棒の上端部に固定され、糸を挿通可能な複数の糸繰り孔を有し、糸の繰り出し量を制御する針棒天秤と、
ミシンアーム側面に設けられ、一端側に糸を挿通可能な複数の糸繰り孔を有し、他端側を中心に往復揺動して糸の繰り出し量を制御する揺動天秤と、を備え、糸巻きから前記揺動天秤、前記針棒天秤を経て前記針に至る第1糸経路と、糸巻きから前記揺動天秤を経て前記針に至る第2糸経路と、を選択可能なミシンの糸繰り出し装置において、
前記揺動天秤の糸繰り孔より針側に離間した位置に配置されるとともに、前記第2糸経路を選択した針糸が係合可能な揺動天秤糸受けを設けたことを特徴とするミシンの糸繰り出し装置。 - 請求項1記載のミシンの糸繰り出し装置において、
前記揺動天秤糸受けより針側に離間した位置に配置されるとともに、前記揺動天秤の糸繰り孔に個別に対応する複数の糸孔を有する補助糸案内と、を備え、
前記揺動天秤の糸繰り孔中心と、これに対応する前記補助糸案内の糸孔中心と結ぶ糸経路は、前記揺動天秤の揺動軌跡面と一致することを特徴とするミシンの糸繰り出し装置。 - 請求項2記載のミシンの糸繰り出し装置において、
前記補助糸案内の糸孔には、針側から糸を導入可能な切欠け部が形成されていることを特徴とするミシンの糸繰り出し装置。 - 請求項2、3記載のミシンの糸繰り出し装置において、
前記補助糸案内は、機枠に上下動または左右動可能に支持され、所定位置で固定されることを特徴とするミシンの糸繰り出し装置。
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