JP2004181015A - 遊技機のリールテープ - Google Patents

遊技機のリールテープ Download PDF

Info

Publication number
JP2004181015A
JP2004181015A JP2002353014A JP2002353014A JP2004181015A JP 2004181015 A JP2004181015 A JP 2004181015A JP 2002353014 A JP2002353014 A JP 2002353014A JP 2002353014 A JP2002353014 A JP 2002353014A JP 2004181015 A JP2004181015 A JP 2004181015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
tape
ink layer
medium ink
background
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002353014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4336494B2 (ja
Inventor
Yutaka Okumura
豊 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Samy KK
Original Assignee
Sammy Corp
Samy KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp, Samy KK filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2002353014A priority Critical patent/JP4336494B2/ja
Publication of JP2004181015A publication Critical patent/JP2004181015A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4336494B2 publication Critical patent/JP4336494B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】製造工程の増加およびコスト上昇を招かずに図柄を立体的に認識可能にする遊技機のリールテープを提供する。
【解決手段】本発明に係る遊技機のリールテープ100は、テープ基材101と、テープ基材101の一方の面に設けられた図柄102と、テープ基材101の一方の面における背景領域103aに設けられた背景部103とを備え、背景部103は、背景領域103a上に印刷形成された凹凸111aを有する凹凸メジウムインク層111と、凹凸メジウムインク層111の上に重ねて印刷形成された光沢顔料を含む光沢メジウムインク層112と、光沢メジウムインク層112の上に重ねて印刷形成された所定の背景色を有する背景色層113とを有している。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機に用いられるリールテープに関し、さらに詳しくは、リールテープに描かれる図柄の表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
リールテープを備えた遊技機の代表例としてスロットマシンがある。スロットマシンは、略直方体状のキャビネットケース内に多種の図柄が描かれたリールを回転可能に配設して構成される。キャビネットケースの正面にはリールと位置整合して透視窓が配設されており、多種の図柄が描かれたリールの所定範囲をスロットマシンの機体正面に臨ませている。リールは、円筒状のリール本体と、多種の図柄が描かれたリールテープとを主体に構成され、リールテープをリール本体の円筒外周面に装着することで、リール(リール本体)の円筒外周面に沿って多種の図柄が形成される。
【0003】
従来のリールテープは、リールテープの表面に単に各種図柄を印刷しただけものであって、リールテープの表面に印刷された各種図柄は全て平面的に表示されるため、スロットマシンの重要な表示物であるにもかかわらず、透視窓を通してリールテープを見たときにスロットマシンの正面に付された装飾模様等との識別力に欠ける感じがあった。
【0004】
そこで、リールテープの図柄に立体感を付加することにより、透視窓を通して図柄を見たときの印象ないし視覚的効果を増加させるため、例えば、実開昭62−90685号公報や特開平4−208176号公報で開示されるように、リールテープの図柄が描かれた表面部分を他の部分より突出もしくは浮き出させて立体的に形成することが知られている。また、リールテープの図柄を除いた背景部分に特定の背景図柄を描き、リールテープの図柄が背景部分よりも浮き上がって見える錯覚を引き起こすようにしたものも開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】実開昭62−90685号公報
【特許文献2】特開平4−208176号公報
【特許文献3】特開平8−308981号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リールテープの図柄が描かれた表面部分を他の部分より突出させる(もしくは浮き出させる)場合には、従来のリールテープの製造工程に加え、リールテープの図柄部分を裏側から押圧したり、あるいは図柄の型版をテープ表面に固着するというような工程が付加されてリールテープの製造工程が増加するため、リールテープのコスト上昇を招いていた。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、製造工程の増加およびコスト上昇を招かずに図柄を立体的に認識可能にする遊技機のリールテープを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明に係る遊技機のリールテープは、テープ基材と、テープ基材の一方の面に設けられた図柄と、テープ基材の一方の面における図柄を除く背景領域に設けられた背景部とを備え、背景部は、テープ基材の一方の面における背景領域上に印刷形成された凹凸を有する凹凸メジウムインク層と、凹凸メジウムインク層の上に重ねて印刷形成された光沢顔料を含む光沢メジウムインク層と、光沢メジウムインク層の上に重ねて印刷形成された所定の背景色を有する背景色層とを有することを特徴とする。
【0009】
このような構成の遊技機のリールテープによれば、テープ基材の他方の面からテープ基材を通して図柄および背景部を見たときに、背景部が凹凸メジウムインク層および光沢メジウムインク層により凹凸状の模様を有するように描かれることで、図柄が背景部に対して浮き上がって見える錯覚を起こすため、リールテープの図柄部分を裏側から押圧したり、あるいは図柄の型版をテープ表面に固着するというような工程を付加する必要がなく、製造工程の増加およびコスト上昇を招かずに図柄を立体的に認識することができる。
【0010】
また、テープ基材と、凹凸メジウムインク層と、光沢メジウムインク層とがそれぞれ透明であることが好ましい。このようにすれば、テープ基材の他方の面からテープ基材を通して図柄および背景部を見たときに、より明確に図柄および背景部を認識することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係るリールテープを備えた遊技機の代表例としてスロットマシンSMを図1および図2に示しており、まず、これらの図面を参照しながらスロットマシンSMの全体構成について要約説明する。ここで、図1はスロットマシンSMの斜視図、図2は上記スロットマシンSMにおける前面扉を取り外した状態を示す正面図である。
【0012】
スロットマシンSMは、前面側に開口を有する箱状の筐体2と、この開口を開閉自在に覆って取り付けられる前面扉3とから構成される略直方体状のキャビネットケース1内に遊技構成装置を配設して構成される。前面扉3は、筐体2および前面扉3の左側縁に跨って配設された上下のヒンジ機構(図示せず)により横開き開閉可能に取り付けられ、常には右側縁に設けられた施錠装置4を利用して筐体2に閉鎖施錠された状態で保持される。
【0013】
筐体2の内部には、円筒外周面に沿って多種の図柄が設けられた三つのリール70,70,70が遊技構成装置として回転可能に配設されており、さらに筐体2の内部には、三つのリール70,70,70を回転・停止駆動させるリールユニット50、遊技メダルの払出を行うメダル払出装置(ホッパとも称される)21、スロットマシンSMの作動を統括的に制御する主制御基板22、リールユニット50やメダル払出装置21、主制御基板22等の構成機器に電力を供給する電源装置23などが取り付けられている。
【0014】
一方、前面扉3には、メダル投入口31、スタートレバー32や停止ボタン33,33,33等や、左右の上部スピーカ34,34および下部スピーカ35等が取り付けられ、図示しないワイヤーハーネス(電気配線)で筐体2側の主制御基板22や電源装置23などと接続されている。また前面扉3の中間部には、三つのリール70,70,70と位置整合して透視窓37が配設されており、三つのリールの所定範囲を機体正面に臨ませている。さらに前面扉3の中央下部には、前面扉3に設けられたメダル通路(図示せず)と位置整合してメダル払出口38が設けられるとともに、その下部に受け皿39が配設されており、図示しないメダルセレクタから返却される返却メダルや、メダル払出装置21から払い出された遊技メダルがメダル払出口38を通過して受け皿39で受け止められ貯留されるように構成されている。
【0015】
このように構成されたスロットマシンSMでは、遊技者がメダル投入口31より遊技メダルを投入し、スタートレバー32を操作すると、三つのリール70,70,70が回転起動する。遊技者は回転している三つのリール70,70,70を任意に選択し、所望の順序及びタイミングで停止ボタン33,33,33を操作して、三つのリール70,70,70を停止させる。
【0016】
回転していた三つのリール70,70,70が全て停止すると、入賞図柄の判定、すなわち当たりかはずれかの判定が行われ、図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄の組み合わせに該当するときには、メダル払出装置21より所定枚数の遊技メダルが払い出される。なお、このとき上部スピーカ34,34および下部スピーカ35より効果音が発生する。
【0017】
このように本スロットマシンSMで遊技を行う遊技者は、表示された図柄が予め定められた組み合わせに該当しなかったとき(はずれのとき)には投入した遊技メダルを失うが、表示された図柄が予め定められた組み合わせに該当したとき(当たりのとき)には投入した枚数以上の遊技メダルを獲得し得ることとなり、遊技メダルを増やすという興趣を楽しむことができる。
【0018】
次に、図3および図4を参照しながら、リールユニット50について説明する。ここで、図3はリールユニット50の斜視図、図4はリールユニット50に構成されるリール装置60の分解斜視図である。リールユニット50は、図3に示すように、三つのリール70,70,70をそれぞれ回転・停止駆動する三つのリール装置60,60,60と、三つのリール装置60,60,60を収容保持するユニットケース51とを主体に構成される。
【0019】
ユニットケース51は、樹脂および金属製の板材を組み合わせて箱状に形成され、各リール70,70,70の回転軸がほぼ一致した状態で、三つのリール装置60,60,60が内部に収容されるように構成される。このとき、三つのリール装置60,60,60は、ユニットケース51の内部に収容された状態で、ラッチ等による固定装置66,66,…によりユニットケース51に収容固定されるようになっている。
【0020】
リール装置60は、図4に示すように、円筒外周面に沿って多種の図柄が設けられたリール70と、リール70を回転駆動するリールモータ61と、リール70の回転検出を行う回転検出センサ62と、リール70の円筒外周面を照らし出すバックランプ63と、これらが取り付けられるベース板64とを主体に構成される。
【0021】
リールモータ61は、所定の制御信号により作動するステッピングモータであり、リールモータ61のモータ軸61aには、リール70がこのモータ軸61aと一体回転するように取り付けられる。また、リールモータ61は、ユニットケース51の上部に取り付けられたリール装置基板53と電気的に接続されており、リール装置基板53から出力された回転・停止駆動信号により、リールモータ61が回転もしくは停止作動するようになっている。すなわち、リール装置基板53により、リール70およびリールモータ61の回転・停止作動制御が行われるようになっている。
【0022】
回転検出センサ62は、所定の検出光を発光する発光部62aと、発光部62aからの検出光を検出する受光部62bとを備えたビームセンサであり、発光部62aと受光部62bとの間にリール70に設けられた遮光突起72が位置すると、回転検出センサ62の検出光が遮られるようになっている。
【0023】
また、回転検出センサ62は、リール装置基板53と電気的に接続されており、回転検出センサ62からの検出信号がリール装置基板53に入力されるようになっている。すなわち、リール装置基板53により、回転検出センサ62からの検出信号に基づいて、リール70における遮光突起72の形成位置を回転基準位置としてリール70の回転検出が行われるようになっている。
【0024】
バックランプ63は、リール70の内側周部に位置するようにベース板64に取り付けられており、リール70の円筒外周面における所定領域が照らし出されるようになっている。また、バックランプ63は、ユニットケース51の上部に取り付けられたバックランプ中継基板54と電気的に接続されており、バックランプ中継基板54から出力された点灯信号により、バックランプ63が点灯するようになっている。
【0025】
ベース板64は、樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により板状に一体的に形成され、中央部にリールモータ61およびリール70が取り付けられるとともに、取付ステー65を用いて回転検出センサ62およびバックランプ63が取り付けられている。そして、リールモータ61およびリール70、そして回転検出センサ62やバックランプ63がベース板64に取り付けられた状態で、図3に示すように、三つのベース板61,61,61、すなわち三つのリール装置60,60,60がユニットケース51の内部に収容されるようになっている。
【0026】
ベース板64の上下端部前方には、ラッチ等による固定装置66,66が設けられており、ベース板64(すなわちリール装置60)をユニットケース51の内部で収容固定することができるようになっている。ベース板64の中央部前方には、扇形のカバー67が設けられており、透視窓37を通してリール70を見たときに、三つのリール70,70,70同士の隙間からリールモータ61等のリールユニット50の内部構成装置が見えないようになっている。
【0027】
さて、リール70は、リール本体71を主体に構成され、ネジ等の固定手段によりリールモータ61のモータ軸61aに取り付けられて、モータ軸61aと一体回転するようになっている。リール本体71は、樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により円筒状に一体的に形成される。そして、リール本体71の円筒外周面には、多種の図柄が設けられた本発明に係るリールテープ100が装着されており、リールテープ100をリール本体71の円筒外周面に装着することで、リール70(リール本体71)の円筒外周面に沿って多種の図柄が形成されるようになっている。
【0028】
次に、図5〜図7を参照しながら、本発明に係るリールテープ100について説明する。ここで、図5はリールテープ100の正面図、図6はリールテープ100を簡略化して示す正面拡大図、そして図7は図6中の矢印VII−VIIに沿った断面図である。
【0029】
リールテープ100は、各図に示すように、透明のテープ基材101と、テープ基材101の一方の面に所定間隔をおいて設けられた複数種の図柄102,102,…と、テープ基材101の一方の面における各種図柄102,102,…を除く背景領域103aに設けられた背景部103とを備え、テープ基材101の他方の面から透明のテープ基材101を通して見ることで、各種図柄102,102,…および背景部103を認識可能に構成される。
【0030】
なお、三つのリールテープ100,100,100は、図5および図6に示すように、各種図柄102,102,…の配列がそれぞれ異なっているが、構成は同様であるため同一部位に同一番号を付して重複説明を省略する。
【0031】
テープ基材101は、ポリカーボネート等の透明な樹脂材料を用いて帯状に形成される。そして、図7に示すように、テープ基材101の一方の面には、図柄102および背景部103が設けられている。図柄102は、テープ基材101の一方の面において図柄102が設けられる図柄領域102a上に印刷形成された図柄色層115と、図柄色層115の上に重ねて印刷形成された白層116とを備えて構成される。
【0032】
図柄色層115は、図柄102を形成する多色インク層であり、スクリーン印刷法によりテープ基材101の一方の面における図柄領域102a上に印刷形成される。そして、テープ基材101の他方の面から透明なテープ基材101を通して図柄色層115を見ることで、図柄102を認識することができるようになっている。
【0033】
白層116は、白色インク層であり、スクリーン印刷法により図柄色層115および背景部103における背景色層113の上に重ねて印刷形成される。これにより、テープ基材101の他方の面から透明なテープ基材101を通して図柄色層115を見たときに、白層116が図柄色層115の下地となって、図柄色層115すなわち図柄102をより見やすくすることができる。
【0034】
背景部103は、テープ基材101の一方の面において背景部103が設けられる背景領域103a上に印刷形成された凹凸メジウムインク層111と、凹凸メジウムインク層111の上に重ねて印刷形成された光沢メジウムインク層112と、光沢メジウムインク層112の上に重ねて印刷形成された背景色層113と、背景色層113の上に重ねて印刷形成された白層116と、白層116の上に重ねて印刷形成された銀止め層117とを備えて構成される。
【0035】
凹凸メジウムインク層111は、凹凸111aを有する透明なインク層であり、スクリーン印刷法によりテープ基材101の一方の面における背景領域103a上に印刷形成される。
【0036】
スクリーン印刷法により凹凸メジウムインク層111を得るには、例えば、紫外線照射により硬化するメジウムインク(図示せず)をテープ基材101の背景領域103a上に点在させるように塗布し、背景領域103a上に点在するメジウムインクが平坦化する過程でUV照射機(図示せず)により紫外線を照射してメジウムインクを短時間で硬化させる。これにより、背景領域103a上に点在していたメジウムインクが平坦化する前に硬化し、凹凸111aを有する透明な凹凸メジウムインク層111を得ることができる。なお、上記に限らず、印刷時に凹凸(シボとも称される)が得られるメジウムインクを用いてもよい。
【0037】
光沢メジウムインク層112は、光沢顔料を含む透明なインク層であり、スクリーン印刷法により凹凸メジウムインク層111の上に重ねて印刷形成される。そして、光沢メジウムインク層112に含まれる光沢顔料により、背景部103にパール状の光沢感やラメ状の光沢感が得られるようになっている。
【0038】
このとき、印刷時における重力の作用により凹凸111aの凹部111bに光沢顔料が溜まりやすいため、凹凸111aにおける凹部111bと凸部111cとの間に光沢顔料の濃度差が発生し、光沢メジウムインク層112において光沢顔料による輝度の高低が発生する。なお、光沢顔料には、パール状の光沢感が得られるものとして、例えば、天然雲母に二酸化チタンや酸化鉄を被覆したパール顔料等があり、また、ラメ状の光沢感が得られるものとして、例えば、比較的粒子の大きいアルミニウム粉からなるアルミニウム顔料等がある。
【0039】
背景色層113は、所定の背景色を有するインク層であり、スクリーン印刷法により光沢メジウムインク層112の上に重ねて印刷形成される。そして、テープ基材101の他方の面から透明なテープ基材101、凹凸メジウムインク層111および光沢メジウムインク層112を通して背景色層113を見ることで、背景部103を認識することができるようになっている。
【0040】
これにより、テープ基材101の他方の面から透明なテープ基材101、凹凸メジウムインク層111および光沢メジウムインク層112を通して背景色層113、すなわち背景部103を見ると、凹凸メジウムインク層111および光沢メジウムインク層112により、光沢メジウムインク層112において光沢顔料による輝度の高低が発生するため、背景部103が凹凸状の模様を有するように認識される。
【0041】
そして、リールテープ100の図柄102および背景部103を見たときに、背景部103における図柄102付近の凹んで見える部分、すなわち輝度の低い部分(相対的に暗い部分)を図柄102の陰影部分と錯覚し、図柄102が背景部103に対して浮き上がって見える錯覚を起こすため、図柄102を立体的に認識することができる。そのため、リールテープの図柄部分を裏側から押圧したり、あるいは図柄の型版をテープ表面に固着するというような工程を付加する必要がなく、製造工程の増加およびコスト上昇を招かずに図柄102を立体的に認識することができる。
【0042】
白層116は、前述したように、スクリーン印刷法により図柄色層115および背景色層113の上に重ねて印刷形成される。これにより、テープ基材101の他方の面から透明なテープ基材101、凹凸メジウムインク層111および光沢メジウムインク層112を通して背景色層113を見たときに、白層116が背景色層113の下地となって、背景色層113すなわち背景部103をより見やすくすることができる。
【0043】
銀止め層117は、光が透過しない有色インク層であり、スクリーン印刷法により背景部103における白層116の上に重ねて印刷形成される。これにより、リール70の内側周部、すなわちテープ基材101の一方の面側においてバックランプ63を発光させると、図柄102の部分ではバックランプ63からの光が透過するが、背景部103の部分では銀止め層117によりバックランプ63からの光が透過しないため、バックランプ63を用いてリールテープ100における図柄102のみを効果的に照らし出すことができる。
【0044】
以上のように構成されるリールテープ100において、テープ基材101の他方の面から透明のテープ基材101を通して図柄102および背景部103を見たときに、凹凸メジウムインク層111および光沢メジウムインク層112により図柄102が背景部103に対して浮き上がって見える錯覚を起こすため、図柄102を立体的に認識することができる。
【0045】
また、テープ基材101と、凹凸メジウムインク層111と、光沢メジウムインク層111とがそれぞれ透明であるため、テープ基材101の他方の面からテープ基材101を通して図柄102および背景部103を見たときに、より明確に図柄102および背景部103を認識することができる。
【0046】
そして、リールテープ100を粘着テープ等の装着手段(図示せず)を用いてリール本体71の円筒外周面に装着することで、リール70(リール本体71)の円筒外周面に沿って多種の図柄102,102,…が形成され、この状態でリール70が使用に供される。
【0047】
以上のような構成のリールテープ100によれば、テープ基材101の他方の面からテープ基材101を通して図柄102および背景部103を見たときに、背景部103が凹凸メジウムインク層111および光沢メジウムインク層112により凹凸状の模様を有するように描かれることで、図柄102が背景部103に対して浮き上がって見える錯覚を起こすため、リールテープの図柄部分を裏側から押圧したり、あるいは図柄の型版をテープ表面に固着するというような工程を付加する必要がなく、製造工程の増加およびコスト上昇を招かずに図柄102を立体的に認識することができる。
【0048】
また、テープ基材101と、凹凸メジウムインク層111と、光沢メジウムインク層111とがそれぞれ透明であるため、テープ基材101の他方の面からテープ基材101を通して図柄102および背景部103を見たときに、より明確に図柄102および背景部103を認識することができる。
【0049】
なお、上述の実施形態において、背景部103が、凹凸111aを有する透明の凹凸メジウムインク層111と、光沢顔料を含む透明の光沢メジウムインク層112と、所定の背景色を有する背景色層113とを備えて構成されているが、これに限られるものではなく、背景部が、凹凸を有する透明の凹凸メジウムインク層と、光沢顔料を含んだ所定の背景色を有する背景色層とを備えて構成されていてもよい。
【0050】
このようにすれば、上述の実施形態と同様に、凹凸メジウムインク層および光沢顔料を含む背景色層により背景部が凹凸状の模様を有するように描かれて、図柄が背景部に対して浮き上がって見える錯覚を起こすため、製造工程の増加およびコスト上昇を招かずに図柄を立体的に認識することができる。なおこのとき、背景色層は、光沢顔料の輝度を妨げない色を有していることが好ましい。
【0051】
また、上述の実施形態において、本発明に係るリールテープ100がスロットマシンSMに用いられているが、これに限られるものではなく、例えば、パチンコ機等、回転可能なリールを備えた遊技機に本発明に係るリールテープを用いることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による遊技機のリールテープによれば、テープ基材の他方の面からテープ基材を通して図柄および背景部を見たときに、背景部が凹凸メジウムインク層および光沢メジウムインク層により凹凸状の模様を有するように描かれることで、図柄が背景部に対して浮き上がって見える錯覚を起こすため、リールテープの図柄部分を裏側から押圧したり、あるいは図柄の型版をテープ表面に固着するというような工程を付加する必要がなく、製造工程の増加およびコスト上昇を招かずに図柄を立体的に認識することができる。
【0053】
また、テープ基材と、凹凸メジウムインク層と、光沢メジウムインク層とがそれぞれ透明であることが好ましい。このようにすれば、テープ基材の他方の面からテープ基材を通して図柄および背景部を見たときに、より明確に図柄および背景部を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリールテープを備えた遊技機の一例として示すスロットマシンの斜視図である。
【図2】上記スロットマシンにおける前面扉を取り外した状態を示す正面図である。
【図3】リールユニットの斜視図である。
【図4】リール装置の分解斜視図である。
【図5】本発明に係るリールテープの正面図である。
【図6】上記リールテープを簡略化して示す正面拡大図である。
【図7】図6中の矢印VII−VIIに沿った断面図である。
【符号の説明】
SM スロットマシン
1 キャビネットケース
2 筐体
3 前面扉
4 施錠装置
21 メダル払出装置
22 主制御基板
23 電源装置
31 メダル投入口
32 スタートレバー
33 停止ボタン
34 上部スピーカ
35 下部スピーカ
37 透視窓
38 メダル払出口
39 受け皿
50 リールユニット
51 ユニットケース
53 リール装置基板
54 バックランプ中継基板
60 リール装置
61 リールモータ(61a モータ軸)
62 回転検出センサ(62a 発光部、62b 受光部)
63 バックランプ
64 ベース板
65 取付ステー
66 固定装置
67 カバー
70 リール
71 リール本体
72 遮光突起
100 リールテープ
101 テープ基材
102 図柄(102a 図柄領域)
103 背景部(103a 背景領域)
111 凹凸メジウムインク層
(111a 凹凸,111b 凹部,111c 凸部)
112 光沢メジウムインク層
113 背景色層
115 図柄色層
116 白層
117 銀止め層

Claims (2)

  1. テープ基材と、
    前記テープ基材の一方の面に設けられた図柄と、
    前記テープ基材の前記一方の面における前記図柄を除く背景領域に設けられた背景部とを備え、
    前記背景部は、
    前記テープ基材の前記一方の面における前記背景領域上に印刷形成された凹凸を有する凹凸メジウムインク層と、
    前記凹凸メジウムインク層の上に重ねて印刷形成された光沢顔料を含む光沢メジウムインク層と、
    前記光沢メジウムインク層の上に重ねて印刷形成された所定の背景色を有する背景色層とを有することを特徴とする遊技機のリールテープ。
  2. 前記テープ基材と、前記凹凸メジウムインク層と、前記光沢メジウムインク層とがそれぞれ透明であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機のリールテープ。
JP2002353014A 2002-12-04 2002-12-04 遊技機のリールテープ Expired - Fee Related JP4336494B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002353014A JP4336494B2 (ja) 2002-12-04 2002-12-04 遊技機のリールテープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002353014A JP4336494B2 (ja) 2002-12-04 2002-12-04 遊技機のリールテープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004181015A true JP2004181015A (ja) 2004-07-02
JP4336494B2 JP4336494B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=32754446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002353014A Expired - Fee Related JP4336494B2 (ja) 2002-12-04 2002-12-04 遊技機のリールテープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4336494B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006192036A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Samii Kk スロットマシン
KR101308413B1 (ko) * 2011-09-30 2013-09-13 (주)코텍 3d시트를 갖는 릴장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006192036A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Samii Kk スロットマシン
KR101308413B1 (ko) * 2011-09-30 2013-09-13 (주)코텍 3d시트를 갖는 릴장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4336494B2 (ja) 2009-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009072436A (ja) 遊技機
JP2004215803A (ja) 遊技機のリールテープ
JP2015070958A (ja) 遊技機
JP4149759B2 (ja) 遊技機
JP6028157B2 (ja) 表示部を備えた遊技機
JP4336494B2 (ja) 遊技機のリールテープ
JP5324802B2 (ja) 遊技機
JP2003154070A (ja) 弾球遊技機
JP2007037579A (ja) 回胴式遊技機及びリールの製造方法
JP4439823B2 (ja) 遊技機のリールテープ
JP6667761B2 (ja) 遊技機
JP2009082381A (ja) 図柄表示装置及びそれを搭載する遊技機
JP2016187444A (ja) 遊技機
JP4759294B2 (ja) 遊技機
JP5990728B2 (ja) 遊技機
JP5973982B2 (ja) 遊技機
JP2020171349A (ja) 遊技機
JP2020171347A (ja) 遊技機
JP2020171348A (ja) 遊技機
JP2019217419A (ja) 遊技機
JP4149749B2 (ja) 遊技機
JP6240996B2 (ja) 表示部及び遊技機
JP6583502B2 (ja) 遊技機
JP6943415B2 (ja) 遊技機
JP2006326196A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090629

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees