JP2004180722A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】いわゆるメダルの飲み込みを防止する。
【解決手段】メダルを検出してメダル検出信号を出力するメダルセンサー90と、メダル検出信号に基づいてメダルの枚数をカウントするカウント手段110と、スタート信号を出力するスタートスイッチ41と、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段110のカウント値を第1カウント値としてラッチする第1ラッチ手段120と、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行う枚数判断手段140と、スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段のカウント値を第2カウント値としてラッチする第2ラッチ手段130と、第1カウント値が所定枚数であれば第1カウント値に応じた抽選を行い、第1カウント値が所定枚数でなければ第2カウント値に応じた抽選を行う抽選手段150とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンに関し、更に詳しくは、いわゆるメダルの飲み込みを防止して、メダルの投入枚数に応じた抽選を行うようにしたスロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、スタートスイッチを操作すると、3個すべての回転リールの回転が開始し、ストップスイッチを操作すると、当該ストップスイッチに対応した回転リールの回転が停止するとともに、3個すべての回転リールの回転が停止したときに、所定の図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、入賞となり、所定の利益が付与されるスロットマシンが提供されている。
【0003】
このようなスロットマシンでは、スタートスイッチが操作されると、メダルの投入枚数が確定されて、メダルの投入枚数に応じた本数の入賞ラインが有効になるとともに、メダルの投入枚数に応じた抽選が行われ、この抽選の結果に基づいて、回転リールの停止制御が行われることとなっている。
具体的には、スロットマシンの内部には、メダル投入口から投入されたメダルが流下するメダル通路が設けられている。このメダル通路は、ホッパーのメダル貯留部へ連通している。また、メダル通路の途中からは、メダル返却通路が分岐している。このメダル返却通路は、メダル返却口へ連通している。また、メダル通路とメダル返却通路との分岐部付近には、メダルを選別するためのメダル選別装置、及びメダルの進路を切り換えるための進路切換装置が設けられている。また、メダル通路の途中であって、メダル選別装置及び進路切換装置よりも下流側には、メダルを検出してメダル検出信号を出力するためのメダルセンサーが設けられている。また、スロットマシンの制御装置は、メダル検出信号に基づいてメダルの枚数をカウントするためのカウント手段を備えている。
【0004】
そして、メダル投入口から投入されたメダルが、メダル通路を流下し、メダル選別装置及び進路切換装置を通過して、メダルセンサーを通過すると、メダル検出信号が出力される。そして、このメダル検出信号に基づいてカウント手段がカウント動作を行うことにより、メダル投入口から投入されたメダルの枚数がカウントされるのである。なお、メダルセンサーを通過したメダルは、メダル通路をさらに流下して、ホッパーのメダル貯留部に貯留される。
【0005】
一方、スロットマシンの前面には、回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチが設けられている。このスタートスイッチは、操作によりスタート信号を出力する。また、スロットマシンの制御装置は、抽選を行うための抽選手段と、遊技を制御するための遊技制御手段とを備えている。また、遊技制御手段は、スタート信号の入力を契機にメダルの投入枚数を確定させて、メダルの投入枚数に応じた本数の入賞ラインを有効にする。また、抽選手段は、スタート信号の入力を契機として、メダルの投入枚数に応じた抽選テーブルを取得して抽選を行う。また、遊技制御手段は、スタート信号の入力を契機として、回転リールの回転を開始させるとともに、抽選手段の抽選結果とストップスイッチが操作されたときの回転リールの回転位置とに基づいて、回転リールの停止制御を行う。そして、すべての回転リールの回転が停止したときに、所定の図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、入賞と判定して、遊技者に対して所定の利益を付与する。
【0006】
ところで、多くのスロットマシンでは、メダルの投入枚数が多いほど、有効な入賞ラインの本数が多くなる。また、抽選テーブルは、メダルの投入枚数が多いほど、当選確率が高くなるように定められている。また、遊技制御手段は、抽選結果が当選の場合には、所定の図柄が有効な入賞ライン上に揃い得るように回転リールの停止制御を行い、一方、抽選結果がハズレの場合には、所定の図柄が有効な入賞ライン上に揃わないように回転リールの停止制御を行う。
【0007】
すなわち、メダルの投入枚数と入賞確率とは密接に関連しており、メダルの投入枚数が多いほど、入賞確率が高くなるのである。
なお、本明細書中、「当選」とは、抽選で当たることを意味し、「入賞」とは、すべての回転リールの回転が停止したときに有効な入賞ライン上に所定の図柄が所定の配列で揃うことを意味する。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−39084号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のスロットマシンでは、メダルが進路切換装置を通過してからメダルセンサーを通過するまでの間に若干のタイムラグがあり、更には、スタート信号の出力から進路切換装置の作動までの間にも若干のタイムラグがあった。
このため、例えば、メダル投入口から3枚のメダルが連続して投入され、2枚目のメダルがメダルセンサーを通過した時点でスタートスイッチが操作されると、メダルの投入枚数は2枚であるとして遊技が進行されるにもかかわらず、3枚目のメダルはホッパーのメダル貯留部に貯留されてしまうという、いわゆる「メダルの飲み込み」が発生することがあった。
【0010】
すなわち、2枚目のメダルがメダルセンサーを通過した時点でスタートスイッチが操作されると、このとき出力されるスタート信号の入力を契機として、遊技制御手段が、メダルの投入枚数を「2」と確定して、メダルの投入枚数「2」に応じた本数の入賞ラインを有効にし、また、抽選手段が、メダルの投入枚数「2」に応じた抽選テーブルを取得して抽選を行い、また、進路切換装置が、メダルの進路をメダル返却通路方向へ切り換える。これにより、スタートスイッチの操作後に進路切換装置を通過しようとするメダルは、メダル返却通路を通ってメダル返却口から返却されることとなる。
【0011】
しかし、スタートスイッチの操作時に3枚目のメダルが進路切換装置に差し掛かっていると、この3枚目のメダルは、上述したタイムラグがある関係上、進路切換装置を通過してしまう。そして、メダルセンサーを通過して、ホッパーのメダル貯留部に貯留されるにもかかわらず、この3枚目のメダルはカウントされずに、メダルの投入枚数は2枚であるとして遊技が進行されてしまうのである。
【0012】
これでは、メダルを3枚投入したのに、メダルの投入枚数「2」に応じた本数しか入賞ラインが有効にならず、更には、メダルの投入枚数「2」に応じた抽選テーブルで抽選が行われることから、遊技者に不信感を与えてしまい、また、不利益を及ぼしてしまう。
またここで、メダルが進路切換装置を通過してからメダルセンサーを通過するまでの間のタイムラグ、あるいはスタート信号の出力から進路切換装置の作動までの間のタイムラグに相当する分だけ、スタート信号を遅延回路で遅延させることにより、メダルの飲み込みを防止する技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0013】
ただ、スタート信号を一律に遅延させると、メダルの飲み込みは防止できるものの、今度は処理に遅れが生じ、これにより、スロットマシンのレスポンスが悪いという感じを遊技者に与えてしまうおそれがある。
(請求項1)
そこで、請求項1記載の発明は、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段のカウント値を第1カウント値としてラッチして、第1カウント値が所定枚数であれば、第1カウント値に応じた抽選を行い、第1カウント値が所定枚数でなければ、スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段のカウント値を第2カウント値としてラッチして、第2カウント値に応じた抽選を行うことにより、スタート信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの間のタイムラグを利用してメダルの飲み込みを防止し、ひいてはメダルの投入枚数に応じた抽選を行うようにしたスロットマシンを提供することを目的とする。
【0014】
(請求項2)
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うことにより、その後の処理を速やかに進められるようにして、処理の遅れを防止するようにしたスロットマシンを提供することを目的とする。
【0015】
(請求項3)
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の目的に加え、第1カウント値が所定枚数であれば、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値に応じた抽選を行うことにより、その後の処理を速やかに進められるようにして、処理の遅れを防止するようにしたスロットマシンを提供することを目的とする。
【0016】
(請求項4)
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の発明の目的に加え、第1カウント値が所定枚数であれば、第2カウント値のラッチを行わないようにすることにより、制御装置の負担を軽減するようにしたスロットマシンを提供することを目的とする。
【0017】
(請求項5)
また、請求項5記載の発明は、請求項1ないし4記載の発明の目的に加え、所定枚数を、1回の遊技で投入可能とされる最大の枚数とすることにより、メダルの飲み込み、及び処理の遅れを最も効果的に防止するようにしたスロットマシンを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(請求項1)
請求項1記載の発明は、メダル投入口(51)から投入されたメダルを検出してメダル検出信号を出力するメダルセンサー(90)と、メダル検出信号に基づいてメダルの枚数をカウントするカウント手段(110)と、操作によりスタート信号を出力するスタートスイッチ(41)と、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段(110)のカウント値をラッチして第1カウント値として記憶する第1ラッチ手段(120)と、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うための枚数判断手段(140)と、スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段のカウント値をラッチして第2カウント値として記憶する第2ラッチ手段(130)と、枚数判断手段(140)により第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、第1カウント値に応じた抽選を行い、枚数判断手段により第1カウント値が所定枚数ではないと判断されたときには、第2カウント値に応じた抽選を行う抽選手段(150)とを備えていることを特徴とする。
【0019】
ここで、「メダルセンサー(90)」は、メダル投入口(51)から投入されたメダルを検出して、「メダル検出信号」を出力するためのものである。
すなわち、スロットマシン(10)の内部には、メダル投入口(51)から投入されたメダルが流下するメダル通路(52)が設けられ、このメダル通路(52)の途中に、メダルセンサー(90)が設けられている。そして、メダル投入口(51)から投入されたメダルが、メダル通路(52)を流下して、メダルセンサー(90)を通過すると、メダル検出信号が出力されるのである。
【0020】
また、このメダルセンサー(90)は、例えば、フォトセンサー、近接センサー、あるいはマイクロスイッチなどを用いて構成することができる。
また、「スタートスイッチ(41)」は、操作により「スタート信号」を出力するためのものである。
すなわち、このスタートスイッチ(41)を操作すると、スタート信号が出力される。そして、このスタート信号の入力を契機として、例えば、遊技制御手段(100)が回転リール(30)の回転を開始させたり、抽選手段(150)が抽選を行ったり、あるいは進路切換装置(80)がメダルの進路をメダル返却通路(53)方向へ切り換えるのである。
【0021】
また、このスタートスイッチ(41)は、例えば、フォトセンサー、あるいは有接点スイッチなどを用いて構成することができる。
また、「カウント手段(110)」は、メダル検出信号に基づいて、メダルの枚数をカウントするためのものである。
すなわち、メダル投入口(51)から投入されたメダルが、メダル通路(52)を流下して、メダルセンサー(90)を通過すると、メダル検出信号が出力される。
そして、このメダル検出信号に基づいて、カウント手段(110)がカウント動作を行うことにより、メダル投入口(51)から投入されたメダルの枚数がカウントされるのである。
【0022】
また、このカウント手段(110)は、例えば、制御装置(20)を構成するコンピュータに所定のプログラムを実行させることによって形成することができる。
また、「第1ラッチ手段(120)」は、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段(110)のカウント値を第1カウント値としてラッチして記憶するためのものである。
【0023】
また、「第2ラッチ手段(130)」は、スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段(110)のカウント値を第2カウント値としてラッチして記憶するためのものである。
例えば、スタートスイッチ(41)が、上下に揺動する操作レバーと、操作レバーの一端に設けた握り玉と、操作レバーの他端に設けた遮光部と、発光部と受光部とを有するフォトセンサーとから構成されているとする。また、このスタートスイッチ(41)が、常態では、発光部と受光部との間に遮光部が位置して、発光部から発射された光が受光部には届かないが、遊技者が握り玉を叩くなどして操作レバーを上下に揺動させると、遮光部が移動して、発光部から発射された光が受光部に届くように形成されているとする。更に、このスタートスイッチ(41)が、常態では、フォトセンサーの出力端子からLoレベルの信号を出力するが、発光部から発射された光が受光部に届くと、フォトセンサーの出力端子からHiレベルの信号を出力するように形成されているとする。このような場合、フォトセンサーの出力端子から出力されるHiレベルの信号が、スタート信号となり、また、フォトセンサーの出力端子から出力される信号がLoレベルからHiレベルに変化する瞬間が、スタート信号の立ち上がりエッジとなり、また、フォトセンサーの出力端子から出力される信号がHiレベルからLoレベルに戻る瞬間が、スタート信号の立ち下がりエッジとなる。また、このような場合、スタート信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの間のタイムラグは、遊技者が操作レバーを普通に操作すると、100ms程度となり、遊技者が操作レバーをゆっくり操作すると、500ms程度か、あるいはそれ以上になる。
【0024】
一方、メダルが進路切換装置(80)を通過してからメダルセンサー(90)を通過するまでの間にはタイムラグがあり、また、スタート信号が出力されてから進路切換装置(80)が作動するまでの間にもタイムラグがあるが、これらのタイムラグは、最大80ms程度である。
つまり、メダルが進路切換装置(80)を通過してからメダルセンサー(90)を通過するまでの間のタイムラグや、スタート信号の出力から進路切換装置(80)の作動までの間のタイムラグよりも、スタート信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの間のタイムラグの方が大きく、この関係を利用してメダルの飲み込みを防止しようとするのが、本発明に係るスロットマシン(10)である。
【0025】
また、第1ラッチ手段(120)及び第2ラッチ手段(130)は、例えば、制御装置(20)を構成するコンピュータに所定のプログラムを実行させることによって形成することができる。
また、「枚数判断手段(140)」は、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うためのものである。
【0026】
また、「所定枚数」は、例えば、2枚としてもよく、また、3枚としてもよく、また、1回の遊技で投入可能な最大の枚数としてもよい。
また、所定枚数を2枚とすると、2枚目のメダルの飲み込みを防止でき、また、所定枚数を3枚とすると、3枚目のメダルの飲み込みを防止でき、また、所定枚数を1回の遊技で投入可能な最大の枚数とすると、投入可能な最大枚数までメダルを投入したときのメダルの飲み込みを防止できる。
【0027】
また、枚数判断手段(140)は、例えば、制御装置(20)を構成するコンピュータに所定のプログラムを実行させることによって形成することができる。
また、「抽選手段(150)」は、抽選を行うためのものであって、枚数判断手段(140)により第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、第1カウント値に応じた抽選を行い、枚数判断手段(140)により第1カウント値が所定枚数ではないと判断されたときには、第2カウント値に応じた抽選を行うように形成されているものである。
【0028】
また、この抽選手段(150)は、例えば、制御装置(20)を構成するコンピュータに所定のプログラムを実行させることによって形成することができる。
次に、本発明に係るスロットマシン(10)の動作について説明する。
例えば、所定枚数が「3」と定められており、また、スタート信号の立ち上がりエッジでは、カウント手段(110)のカウント値が「3」であったとする。このような場合、第1ラッチ手段(120)は、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段(110)のカウント値「3」を第1カウント値としてラッチし、枚数判断手段(140)は、第1カウント値「3」が所定枚数であると判断し、抽選手段(150)は、第1カウント値「3」に応じた抽選を行う。
【0029】
また、例えば、所定枚数が「3」と定められており、また、スタート信号の立ち上がりエッジでは、カウント手段(110)のカウント値は「2」であり、また、スタート信号の立ち下がりエッジでも、カウント手段(110)のカウント値は「2」であったとする。このような場合、第1ラッチ手段(120)は、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段(110)のカウント値「2」を第1カウント値としてラッチし、枚数判断手段(140)は、第1カウント値「2」が所定枚数ではないと判断し、第2ラッチ手段(130)は、スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段(110)のカウント値「2」を第2カウント値としてラッチし、抽選手段(150)は、第2カウント値「2」に応じた抽選を行う。
【0030】
また、例えば、所定枚数が「3」と定められており、また、スタート信号の立ち上がりエッジでは、カウント手段(110)のカウント値は「2」であり、また、スタート信号の立ち下がりエッジでは、カウント手段(110)のカウント値は「3」であったとする。このような場合、第1ラッチ手段(120)は、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段(110)のカウント値「2」を第1カウント値としてラッチし、枚数判断手段(140)は、第1カウント値「2」が所定枚数ではないと判断し、第2ラッチ手段(130)は、スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段(110)のカウント値「3」を第2カウント値としてラッチし、抽選手段(150)は、第2カウント値「3」に応じた抽選を行う。
【0031】
また、枚数判断手段(140)は、スタート信号の立ち下がりエッジよりも後に(第2ラッチ手段(130)が第2カウント値をラッチした後に)、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うようにしてもよいが、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に(第2ラッチ手段(130)が第2カウント値をラッチする前に)、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うようにしてもよい。
【0032】
また、抽選手段(150)は、第1カウント値が所定枚数か否かの判断がスタート信号の立ち下がりエッジよりも前に行われる場合において、第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値に応じた抽選を行うようにしてもよい。すなわち、第1カウント値が所定枚数であるときには、第1カウント値に応じた抽選が行われることから、第2カウント値はもはや不要であるので、第2ラッチ手段(130)が第2カウント値をラッチする前に、第1カウント値に応じた抽選を行うことができるのである。
【0033】
また、第2ラッチ手段(130)は、スタート信号の出力がある毎に、スタート信号の立ち下がりエッジで、第2カウント値をラッチするようにしてもよいが、第1カウント値が所定枚数か否かの判断がスタート信号の立ち下がりエッジよりも前に行われる場合には、第1カウント値が所定枚数ではないと判断されたときにのみ、第2カウント値をラッチするようにしてもよい。
【0034】
また、第1カウント値が所定枚数ではないときには、第2カウント値に応じた抽選が行われることから、第2ラッチ手段(130)が第2カウント値をラッチするまで抽選は行われず、第2ラッチ手段(130)が第2カウント値をラッチしてはじめて抽選が行われることとなる。これにより、スタート信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの間のタイムラグに相当する分だけ処理が遅れるものの、飲み込まれる可能性のあるメダルは、その間にメダルセンサー(90)を通過するので、メダルの飲み込みを防止できるのである。
【0035】
このように、本発明に係るスロットマシン(10)は、スタート信号の立ち上がりエッジで第1カウント値をラッチして、第1カウント値が所定枚数であれば、第1カウント値に応じた抽選を行い、第1カウント値が所定枚数でなければ、スタート信号の立ち下がりエッジで第2カウント値をラッチして、第2カウント値に応じた抽選を行うことにより、メダルの飲み込みを防止でき、ひいてはメダルの投入枚数に応じた抽選を行うことができるのである。
【0036】
また、第1ラッチ手段(120)、第2ラッチ手段(130)、枚数判断手段(140)、及び抽選手段(150)は、ソフト的な対応によって実現可能である。従って、センサーを増設するなどのハード的な対応をしなくても、いわゆるメダルの飲み込みを防止して、メダルの投入枚数に応じた抽選を行うことができるのである。
【0037】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴に加え、前記枚数判断手段(140)は、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うように形成されていることを特徴とする。
このように、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うことにより、第2カウント値のラッチを待たずにその後の処理を進めることが可能になるので、処理の遅れを防止できるのである。
【0038】
(請求項3)
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の特徴に加え、前記抽選手段(150)は、枚数判断手段(140)により第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値に応じた抽選を行うように形成されていることを特徴とする。
【0039】
本発明に係るスロットマシン(10)では、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値が所定枚数か否かの判断が行われることが前提となる。そして、第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、第2カウント値はもはや不要であるので、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、抽選手段(150)が第1カウント値に応じた抽選を行うことができ、これにより、第2カウント値のラッチを待たずにその後の処理を進めることが可能になるので、処理の遅れを防止できるのである。
【0040】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の発明の特徴に加え、前記第2ラッチ手段(130)は、枚数判断手段(140)により第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、カウント手段(110)のカウント値をラッチしないように形成されていることを特徴とする。
【0041】
本発明に係るスロットマシン(10)では、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値が所定枚数か否かの判断が行われることが前提となる。そして、第1カウント値が所定枚数ではないと判断されたときには、第2ラッチ手段(130)は、スタート信号の立ち下がりエッジで第2カウント値のラッチを行うが、第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、第2ラッチ手段(130)は、第2カウント値のラッチを行わないことから、制御装置(20)の負担を軽減できるのである。
【0042】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、請求項1、2、3又は4記載の発明の特徴に加え、前記所定枚数は、1回の遊技で投入可能な最大の枚数であることを特徴とする。
すなわち、「1回の遊技で投入可能な最大の枚数」が3枚であれば、3枚のメダルを投入して遊技が行われることが多いところ、所定枚数を3枚とすると、3枚目のメダルの飲み込みを防止できるので、メダルの飲み込みを最も効果的に防止でき、更に、メダルの投入枚数が3枚のときには、第1カウント値に応じた抽選が行われることから、第2カウント値のラッチを待たずにその後の処理を進めることができるので、処理の遅れを最も効果的に防止できるのである。
【0043】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)
図1ないし図4は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシン10のブロック図、図2は、スロットマシン10の正面図、図3は、メダル通路52等の正面図、図4は、スロットマシン10の動作を示すフローチャート図である。
【0044】
(スロットマシン10)
図2に示すように、スロットマシン10は、横並びに設けた3個の回転リール30を備えている。また、スロットマシン10の前面には、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42、ベットスイッチ43、精算スイッチ44、及びメダル投入口51などが設けられている。また、スロットマシン10の前面下部には、メダル払出口54及びメダル返却口55が設けられているとともに、これらの下方には、メダル受け皿56が設けられている。また、スロットマシン10の内部には、制御装置20、及びホッパー60などが備えられている。
【0045】
また、図3に示すように、スロットマシン10の内部には、メダル投入口51から投入されたメダルが流下するメダル通路52が設けられている。このメダル通路52は、ホッパー60のメダル貯留部へ連通している。また、メダル通路52の途中からは、メダル返却通路53が分岐している。このメダル返却通路53は、メダル返却口55へ連通している。また、メダル通路52とメダル返却通路53との分岐部付近には、メダルを選別するためのメダル選別装置70、及びメダルの進路を切り換えるための進路切換装置80が設けられている。また、メダル通路52の途中であって、メダル選別装置70及び進路切換装置80よりも下流側には、メダルを検出するためのメダルセンサー90が設けられている。
【0046】
(制御装置20)
制御装置20は、スロットマシン10を制御するためのものである。
制御装置20は、CPU、RAM、ROM、及びI/Oなどを備えたコンピュータによって構成されている。
また、図1に示すように、この制御装置20の入力手段には、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42、ベットスイッチ43、精算スイッチ44、及びメダルセンサー90などが接続されているとともに、この制御装置20の出力手段には、回転リール30、ホッパー60、及び進路切換装置80などが接続されている。
【0047】
そして、この制御装置20は、CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、遊技制御手段100、カウント手段110、第1ラッチ手段120、第2ラッチ手段130、枚数判断手段140、抽選手段150、進路切換手段180、及び貯留メダル計数手段190などとして機能する。
(スタートスイッチ41)
スタートスイッチ41は、操作によりスタート信号を出力するためのものであって、図2に示すように、スロットマシン10の前面左側に設けられている。
【0048】
また、このスタートスイッチ41は、上下に揺動する操作レバーと、操作レバーを中立位置に復帰させるための中立復帰手段と、操作レバーの一端に設けた握り玉と、操作レバーの他端に設けた遮光部と、発光部及び受光部を有するフォトセンサーとを備えている。
また、このスタートスイッチ41は、常態では、中立復帰手段の働きによって操作レバーが中立位置に復帰することにより、発光部と受光部との間に遮光部が位置して、発光部から発射された光が受光部には届かないようにしているが、遊技者が握り玉を叩くなどして操作レバーを上下に揺動させると、遮光部が移動して、発光部から発射された光が受光部に届くようにしている。
【0049】
また、このスタートスイッチ41は、遊技者が操作レバーから手を離すと、中立復帰手段の働きによって操作レバーが再び中立位置に復帰することにより、発光部と受光部との間に再び遮光部が位置して、発光部から発射された光が受光部に届かなくなるようにしている(具体的な構造については、例えば、特願2002−111434号参照)。
【0050】
更に、このスタートスイッチ41は、常態では、すなわち、発光部と受光部との間に遮光部が位置して、発光部から発射された光が受光部に届かない状態では、フォトセンサーの出力端子からLoレベルの信号を出力するが、操作レバーが上下に揺動して、遮光部が移動し、発光部から発射された光が受光部に届くと、フォトセンサーの出力端子からHiレベルの信号を出力するようにしている。
【0051】
すなわち、本実施の形態に係るスロットマシン10では、フォトセンサーの出力端子から出力されるHiレベルの信号を、スタート信号とし、フォトセンサーの出力端子から出力される信号がLoレベルからHiレベルに変化する瞬間を、スタート信号の立ち上がりエッジとし、フォトセンサーの出力端子から出力される信号がHiレベルからLoレベルに変化する瞬間を、スタート信号の立ち下がりエッジとしている。
【0052】
なお、本実施の形態に係るスロットマシン10では、スタート信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの間のタイムラグは、遊技者が操作レバーを普通に操作したときには、100ms程度であり、遊技者が操作レバーをゆっくり操作したときには、500ms程度か、あるいはそれ以上である。
一方、メダルが進路切換装置80を通過してからメダルセンサー90を通過するまでの間のタイムラグや、スタート信号が出力されてから進路切換装置80が作動するまでの間のタイムラグは、最大80ms程度である。
【0053】
つまり、メダルが進路切換装置80を通過してからメダルセンサー90を通過するまでの間のタイムラグや、スタート信号の出力から進路切換装置80の作動までの間のタイムラグよりも、スタート信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの間のタイムラグの方が大きく、この関係を利用してメダルの飲み込みを防止しようとするのが、本実施の形態に係るスロットマシン10である。
【0054】
(ストップスイッチ42)
ストップスイッチ42は、各回転リール30の回転を停止させるためのものであって、図2に示すように、各回転リール30の下方に1個ずつ設けられている。そして、左側の回転リール30の下方に設けられているストップスイッチ42を操作すると、左側の回転リール30の回転が停止し、中央の回転リール30の下方に設けられているストップスイッチ42を操作すると、中央の回転リール30の回転が停止し、右側の回転リール30の下方に設けられているストップスイッチ42を操作すると、右側の回転リール30の回転が停止することとなっている。
【0055】
(ベットスイッチ43)
ベットスイッチ43は、貯留メダルの枚数を減じてメダルの投入に代えるためのものであって、図2に示すように、スロットマシン10の前面左側に設けられている。
(精算スイッチ44)
精算スイッチ44は、貯留メダルを払い出すためのものであって、図2に示すように、スロットマシン10の前面左側に設けられている。
【0056】
(メダル投入口51)
メダル投入口51は、メダルを投入するためのものであって、スロットマシン10の前面右側に設けられている。
(メダル通路52)
メダル通路52は、メダル投入口51から投入されたメダルを流下させて、ホッパー60のメダル貯留部へ誘導するためのものであって、スロットマシン10の内部に設けられている。
【0057】
図3に示すように、このメダル通路52の上端はメダル投入口51に連通し、また、このメダル通路52の途中はなめらかに下り傾斜し、また、このメダル通路52の下端はホッパー60のメダル貯留部に連通している。
(メダル返却通路53)
メダル返却通路53は、メダルをメダル返却口55へ誘導するためのものであって、スロットマシン10の内部に設けられている。
【0058】
図3に示すように、このメダル返却通路53は、メダル通路52の途中から分岐している。そして、このメダル返却通路53の下端は、メダル返却口55に連通している。
(メダル払出口54)
メダル払出口54は、入賞時などに遊技者にメダルを払い出すためのものであって、図2に示すように、スロットマシン10の前面下部に設けられている。
【0059】
(メダル返却口55)
メダル返却口55は、遊技者にメダルを返却するためのものであって、図2に示すように、スロットマシン10の前面下部に設けられている。
本実施の形態に係るスロットマシン10では、メダル払出口54とメダル返却口55とを共用している。
【0060】
(メダル受け皿56)
メダル受け皿56は、メダル払出口54から払い出され、又はメダル返却口55から返却されたメダルを受け止めて貯留するためのものであって、図2に示すように、メダル払出口54及びメダル返却口55の下方に設けられている。
(ホッパー60)
ホッパー60は、入賞時などに遊技者にメダルを払い出すためのものであって、図示しないが、スロットマシン10の内部に備えられている。
【0061】
(メダル選別装置70)
メダル選別装置70は、メダルを選別するためのものであって、図3に示すように、メダル通路52とメダル返却通路53との分岐部付近に設けられている。
メダル投入口51から投入されたメダルはすべて、このメダル選別装置70によって選別される。そして、規格に適合するメダルは、このメダル選別装置70を通過して、メダル通路52をさらに流下することができるが、規格外のメダルは、このメダル選別装置70によってその進路を変更され、メダル返却通路53を流下して、メダル返却口55から返却されるのである。
【0062】
(進路切換装置80)
進路切換装置80は、メダルの進路を切り換えるためのものであって、図3に示すように、メダル選別装置70とともに、メダル通路52とメダル返却通路53との分岐部付近に設けられている。
この進路切換装置80は、メダルの進路を切り換えるための進路切換部材と、この進路切換部材を移動させるためのソレノイドとを備えている。また、ソレノイドは、制御装置20が有する進路切換手段180によって制御される。
【0063】
そして、この進路切換装置80は、メダルの受け付けが可能なときは、メダルの進路をメダル通路52方向とし、一方、メダルの受け付けが不可のときは、メダルの進路をメダル返却通路53方向とする。
これにより、メダル投入口51から投入されたメダルは、メダルの受け付けが可能なときは、この進路切換装置80を通過して、メダル通路52をさらに流下することができるが、メダルの受け付けが不可のときは、この進路切換装置80によってその進路を変更され、メダル返却通路52を流下して、メダル返却口55から返却されるのである。
【0064】
(メダルセンサー90)
メダルセンサー90は、メダル投入口51から投入されたメダルを検出して、メダル検出信号を出力するためのものである。
このメダルセンサー90は、図3に示すように、メダル通路52の途中であって、メダル選別装置70及び進路切換装置80よりも下流側に設けられている。
【0065】
そして、メダル投入口51から投入されたメダルが、メダル通路52を流下し、メダル選別装置70及び進路切換装置80を通過して、このメダルセンサー90を通過すると、メダル検出信号が出力されるのである。
なお、このメダルセンサー90を通過したメダルは、メダル通路52をさらに流下して、ホッパー60のメダル貯留部に貯留される。
【0066】
具体的には、このメダルセンサー90は、発光部及び受光部を有するフォトセンサーを用いて構成されている。
また、このメダルセンサー90は、常態では、発光部から発射された光が受光部に届くようにしているとともに、メダル投入口51から投入されたメダルが、メダル通路52を流下して、このメダルセンサー90を通過するときには、発光部から発射された光が受光部に届かなくなるようにしている。
【0067】
そして、このメダルセンサー90は、発光部から発射された光が受光部に届いているときには、フォトセンサーの出力端子からHiレベルの信号を出力し続けるとともに、発光部から発射された光が受光部に届かなくなると、フォトセンサーの出力端子からLoレベルの信号を出力するようにしている。すなわち、フォトセンサーの出力端子から出力されるLoレベルの信号を、メダル検出信号としているのである。
【0068】
更に、このメダルセンサー90は、メダル通路52の長手方向に沿って並列に設けた2個のフォトセンサーから構成されている。メダル通路52の上流側に設けられているフォトセンサーが第1センサー91であり、また、メダル通路52の下流側に設けられているフォトセンサーが第2センサー92である。
そして、本実施の形態に係るスロットマシン10では、メダルセンサー90を2個のフォトセンサーから構成することにより、メダルの進行方向の検知を可能とし、これにより、一旦投入したメダルを引き戻すなどの不正行為の防止を図っているのである。
【0069】
すなわち、先に第1センサー91がメダルを検知し、その後に第2センサー92がメダルを検知すれば、メダルの進行方向は正常であるが、先に第2センサー92がメダルを検知し、その後に第1センサー91がメダルを検知すれば、メダルの進行方向は異常である。
そして、本実施の形態に係るスロットマシン10では、メダルの進行方向に異常があった場合には、遊技の進行停止などの措置をとることにより、一旦投入したメダルを引き戻すなどの不正行為が行われないようにしているのである。
【0070】
(遊技制御手段100)
遊技制御手段100は、遊技を制御するためのものである。
以下、本実施の形態に係るスロットマシン10での遊技について説明する。
メダルを投入すると、メダルの投入枚数に応じた本数の入賞ラインが有効になる。ここで、1回の遊技でのメダルの投入枚数は、3枚までとなっている。また、メダルの投入には、メダル投入口51からのメダルの投入、及びベットスイッチ43の操作によるメダルの投入の双方が含まれる。また、メダルの投入を条件に、スタートスイッチ41を操作すると、抽選手段150により抽選が行われるとともに、3個すべての回転リール30の回転が開始する。その後に、3個のストップスイッチ42のうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ42に対応した回転リール30の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ42を操作し終えると、3個すべての回転リール30の回転が停止する。このとき、所定の図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、入賞となる。そして、入賞態様に応じた枚数のメダルが、クレジットされるか、又はメダル払出口54から払い出される。また、メダルの払い出しに代えて、あるいはメダルの払い出しとともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。
【0071】
また、回転リール30の停止制御は、以下に示すようにして行われている。
まず、抽選結果に基づいて、複数の停止テーブルの中から一の停止テーブルが選択される。次に、選択された一の停止テーブルと、ストップスイッチ42が操作されたときの回転リール30の回転位置とから、回転リール30の滑りコマ数が決定される。このとき、滑りコマ数が0と決定されれば、直ちに回転リール30の回転が停止する。また、滑りコマ数が1と決定されれば、1コマ分だけ回転リール30が回転し、そこで回転リール30の回転が停止する。また、滑りコマ数が2と決定されれば、2コマ分だけ回転リール30が回転し、そこで回転リール30の回転が停止する。また、滑りコマ数が3と決定されれば、3コマ分だけ回転リール30が回転し、そこで回転リール30の回転が停止する。また、滑りコマ数が4と決定されれば、4コマ分だけ回転リール30が回転し、そこで回転リール30の回転が停止するのである。
【0072】
なお、停止テーブルとは、ストップスイッチ42が操作されたときの回転リール30の回転位置に応じて、回転リール30の滑りコマ数をあらかじめ定めたものである。この停止テーブルは、抽選結果毎に複数備えられている。
また、上述した回転リール30の停止制御は、停止テーブルを用いることから、「テーブル制御」などと呼ばれる。
【0073】
また、回転リール30の停止制御は、このテーブル制御に限定されるものではなく、例えば、「プログラム制御」などと呼ばれる制御としてもよい。
プログラム制御では、まず、抽選結果に対応したフラグが設定される。次に、ストップスイッチ42が操作されると、このフラグに基づいて、回転リール30の回転を直ちに停止させるか、1コマ滑らせてから停止させるか、2コマ滑らせてから停止させるか、3コマ滑らせてから停止させるか、あるいは4コマ滑らせてから停止させるかの判断が行われる。そして、直ちに停止させると判断されれば、直ちに回転リール30の回転が停止する。また、1コマ滑らせてから停止させると判断されれば、1コマ分だけ回転リール30が回転し、そこで回転リール30の回転が停止する。また、2コマ滑らせてから停止させると判断されれば、2コマ分だけ回転リール30が回転し、そこで回転リール30の回転が停止する。また、3コマ滑らせてから停止させると判断されれば、3コマ分だけ回転リール30が回転し、そこで回転リール30の回転が停止する。また、4コマ滑らせてから停止させると判断されれば、4コマ分だけ回転リール30が回転し、そこで回転リール30の回転が停止するのである。
【0074】
(カウント手段110)
カウント手段110は、メダル検出信号に基づいて、メダルの枚数をカウントするためのものである。
メダル投入口51から投入されたメダルが、メダル通路52を流下し、メダル選別装置70及び進路切換装置80を通過して、メダルセンサー90を通過すると、メダル検出信号が出力される。そして、このメダル検出信号に基づいて、カウント手段110がカウント動作を行うことにより、メダル投入口51から投入されたメダルの枚数がカウントされるのである。
【0075】
また、このカウント手段110のカウント値には、所定の上限値が定められている。本実施の形態に係るスロットマシン10では、カウント手段110のカウント値の上限値は「3」と定められている。
なお、カウント手段110のカウント値が「3」に達すると、それ以降にメダル投入口51から投入されるメダルは、貯留メダル計数手段190によってカウントされる。すなわち、メダル投入口51からメダルを4枚以上投入すると、4枚目以降のメダルは、貯留メダル計数手段190によって貯留メダルとしてカウントされるのである。
【0076】
(第1ラッチ手段120)
第1ラッチ手段120は、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段110のカウント値を第1カウント値としてラッチして記憶するためのものである。
(第2ラッチ手段130)
第2ラッチ手段130は、スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段110のカウント値を第2カウント値としてラッチして記憶するためのものである。
【0077】
本実施の形態に係るスロットマシン10では、この第2ラッチ手段130は、枚数判断手段140により第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、カウント手段110のカウント値をラッチしないように形成されている。
(枚数判断手段140)
枚数判断手段140は、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うためのものである。
【0078】
本実施の形態に係るスロットマシン10では、この枚数判断手段140は、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うように形成されている。
また、本実施の形態に係るスロットマシン10では、所定枚数は、1回の遊技で投入可能とされる最大の枚数とされている。
【0079】
更に、本実施の形態に係るスロットマシン10では、1回の遊技でのメダルの投入枚数は、3枚までとなっている。
従って、本実施の形態に係るスロットマシン10では、この枚数判断手段140は、第1カウント値が3枚か否かの判断を行うのである。
(抽選手段150)
抽選手段150は、抽選を行うためのものであって、枚数判断手段140により第1カウント値が所定枚数(3枚)であると判断されたときには、第1カウント値に応じた抽選を行い、枚数判断手段140により第1カウント値が所定枚数(3枚)ではないと判断されたときには、第2カウント値に応じた抽選を行うように形成されているものである。
【0080】
また、本実施の形態に係るスロットマシン10では、この抽選手段150は、枚数判断手段140により第1カウント値が所定枚数(3枚)であると判断されたときには、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値に応じた抽選を行うように形成されている。
また、この抽選手段150は、図1に示すように、乱数発生手段151、乱数取得手段152、抽選テーブル153、及び抽選判定手段154を備えている。
【0081】
(乱数発生手段151)
乱数発生手段151は、抽選用の乱数を、所定の範囲内(例えば、10進数で0〜16383)で発生させるためのものである。
この乱数発生手段151は、例えば、発振回路と、この発振回路が発生させたクロック信号をカウントするカウンタ回路とによって構成することができる(いわゆるハード乱数)。
【0082】
また、この乱数発生手段151は、例えば、平均採中法で乱数を発生させる手段や、あるいは素数の加算によって乱数を発生させる手段によって構成することもできる。また、これらの手段は、例えば、制御装置20のCPUに所定のプログラムを実行させることによって構成することができる(いわゆるソフト乱数)。
(乱数取得手段152)
乱数取得手段152は、乱数発生手段151が発生させた乱数を、所定の契機で取得するためのものである。
【0083】
この乱数取得手段152は、乱数発生手段151が発生させた乱数を、スタート信号の入力を契機として取得する。
具体的には、この乱数取得手段152は、スタート信号の立ち上がりエッジで、すなわち、第1ラッチ手段120がカウント手段110のカウント値をラッチするタイミングで、乱数発生手段151が発生させた乱数を取得する。
【0084】
なお、乱数取得手段152は、スタート信号の立ち下がりエッジで、すなわち、第2ラッチ手段130がカウント手段110のカウント値をラッチするタイミングで、乱数発生手段151が発生させた乱数を取得するようにしてもよい。
また、乱数発生手段151は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段151が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ41が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数取得手段152が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができるのである。
【0085】
(抽選テーブル153)
抽選テーブル153は、乱数発生手段151が発生させる全範囲の乱数について、当選か否かをあらかじめ所定の割合で定めたものである。
この抽選テーブル153は、乱数発生手段151が発生させる全範囲の乱数について、特別遊技当選にするか、小役当選にするか、再遊技当選にするか、あるいはハズレにするかを、あらかじめ所定の割合で定めている。
【0086】
また、この抽選テーブル153は、カウント手段110のカウント値のそれぞれに対応して複数備えられている。すなわち、この抽選テーブル153は、メダルの投入枚数に応じて複数備えられている。
更に、この抽選テーブル153は、カウント手段110のカウント値が大きくなるほど、当選確率が高くなるように定められている。
【0087】
具体的には、カウント手段110のカウント値「1」に対応して、1枚投入時用抽選テーブル161が備えられ、また、カウント手段110のカウント値「2」に対応して、2枚投入時用抽選テーブル162が備えられ、また、カウント手段110のカウント値「3」に対応して、3枚投入時用抽選テーブル163が備えられている。
また、2枚投入時用抽選テーブル162は、1枚投入時用抽選テーブル161よりも当選確率が高く定められているとともに、3枚投入時用抽選テーブル163は、2枚投入時用抽選テーブル162よりも当選確率が高く定められている。
【0088】
(抽選判定手段154)
抽選判定手段154は、乱数取得手段152が取得した乱数と、抽選テーブル153とを照合して、抽選結果の判定を行うためのものである。
この抽選判定手段154は、枚数判断手段140により第1カウント値が所定枚数(3枚)であると判断されたときには、第1カウント値に応じた抽選テーブル153を用いて抽選結果の判定を行い、枚数判断手段140により第1カウント値が所定枚数(3枚)ではないと判断されたときには、第2カウント値に応じた抽選テーブル153を用いて抽選結果の判定を行うように形成されている。
【0089】
例えば、スタート信号の立ち上がりエッジで、カウント手段110のカウント値が「3」であったとする。このような場合、第1ラッチ手段120は、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段110のカウント値「3」を第1カウント値としてラッチし、枚数判断手段140は、第1カウント値「3」が所定枚数であると判断し、抽選判定手段154は、第1カウント値「3」に応じた抽選テーブル153である3枚投入時用抽選テーブル163を用いて抽選結果の判定を行う。
【0090】
また、例えば、スタート信号の立ち上がりエッジで、カウント手段110のカウント値が「2」であり、スタート信号の立ち下がりエッジでも、カウント手段110のカウント値が「2」であったとする。このような場合、第1ラッチ手段120は、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段110のカウント値「2」を第1カウント値としてラッチし、枚数判断手段140は、第1カウント値「2」が所定枚数ではないと判断し、第2ラッチ手段130は、スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段110のカウント値「2」を第2カウント値としてラッチし、抽選判定手段154は、第2カウント値「2」に応じた抽選テーブル153である2枚投入時用抽選テーブル162を用いて抽選結果の判定を行う。
【0091】
また、例えば、スタート信号の立ち上がりエッジで、カウント手段110のカウント値が「2」であり、スタート信号の立ち下がりエッジでは、カウント手段110のカウント値が「3」であったとする。このような場合、第1ラッチ手段120は、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段110のカウント値「2」を第1カウント値としてラッチし、枚数判断手段140は、第1カウント値「2」が所定枚数ではないと判断し、第2ラッチ手段130は、スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段110のカウント値「3」を第2カウント値としてラッチし、抽選判定手段154は、第2カウント値「3」に応じた抽選テーブル153である3枚投入時用抽選テーブル163を用いて抽選結果の判定を行う。
【0092】
(進路切換手段180)
進路切換手段180は、進路切換装置80のソレノイドを駆動し、進路切換部材を移動させて、メダルの進路を切り換えるためのものである。
この進路切換手段180は、メダルの受け付けが可能なときは、メダルの進路をメダル通路52方向とし、一方、メダルの受け付けが不可のときは、メダルの進路をメダル返却通路53方向とする。
【0093】
本実施の形態に係るスロットマシン10では、スタート信号の入力を契機として、メダルの受け付けが不可となる。このため、進路切換手段180は、スタート信号の入力を契機として、進路切換装置80のソレノイドを駆動させて、メダルの進路を、メダル通路52方向からメダル返却通路53方向へと切り換えるのである。
また、本実施の形態に係るスロットマシン10では、3個すべての回転リール30の回転が停止すると、入賞か否かの判定が行われ、入賞の場合には、メダルの払い出し、又はクレジットが行われる。そして、これらの処理が終了するまでは、メダルの受け付けが不可であるが、これらの処理が終了すると、メダルの受け付けが可能になる。そして、メダルの受け付けが可能になると、進路切換手段180は、進路切換装置80のソレノイドを駆動させて、メダルの進路を、メダル返却通路53方向からメダル通路52方向へと切り換えるのである。
【0094】
更に、本実施の形態に係るスロットマシン10では、1回の遊技でのメダルの投入枚数は3枚までとなっており、かつ、メダルの貯留枚数は50枚までとなっている。このため、カウント手段110のカウント値が「3」に達し、かつ、貯留メダル計数手段190のカウント値が「50」に達すると、進路切換手段180は、進路切換装置80のソレノイドを駆動させて、メダルの進路を、メダル通路52方向からメダル返却通路53方向へと切り換えるのである。
【0095】
(貯留メダル計数手段190)
貯留メダル計数手段190は、貯留メダルの枚数を計数するためのものである。
本実施の形態に係るスロットマシン10では、1回の遊技でのメダルの投入枚数は3枚までとなっている。このため、メダル投入口51からメダルが4枚以上投入されると、4枚目以降のメダルは、この貯留メダル計数手段190によって、貯留メダルとしてカウントされるのである。
【0096】
また、本実施の形態に係るスロットマシン10では、1回の遊技でのメダルの投入枚数は3枚までとなっており、かつ、メダルの貯留枚数は50枚までとなっている。このため、カウント手段110のカウント値が「3」に達し、かつ、貯留メダル計数手段190のカウント値が「50」に達すると、それ以降にメダル投入口51から投入されるメダルは、メダル返却口55から返却されるのである。
【0097】
また、本実施の形態に係るスロットマシン10では、メダルの払い出しに代えてクレジットが行われることがあり、この場合、貯留メダル計数手段190は、クレジットに代えられた分だけ、貯留メダルの枚数を加算するのである。
また、本実施の形態に係るスロットマシン10では、ベットスイッチの操作により、貯留メダルの枚数を減じてメダルの投入に代えることが可能であり、この場合、貯留メダル計数手段190は、メダルの投入に代えられた分だけ、貯留メダルの枚数を減算するのである。
【0098】
(スロットマシン10の動作)
本実施の形態に係るスロットマシン10の動作を、図4に示すフローチャート図に基づいて説明する。
ステップ100において、スタートスイッチ41が操作されると、ステップ101において、スタート信号が出力される。そして、ステップ102に進む。
【0099】
ステップ102において、スタート信号の立ち上がりエッジで、第1ラッチ手段120により、カウント手段110のカウント値が、第1カウント値としてラッチされる。そして、ステップ103に進む。
ステップ103において、枚数判断手段140により、第1カウント値が所定枚数(3枚)か否かの判断が行われる。そして、第1カウント値が所定枚数(3枚)であると判断されれば、ステップ104に進む。一方、第1カウント値が所定枚数(3枚)ではないと判断されれば、ステップ106に進む。
【0100】
ステップ104において、第1カウント値に応じた抽選テーブル153が取得される。具体的には、3枚投入時用抽選テーブル163が取得される。そして、ステップ105に進む。
ステップ105において、抽選手段150により、第1カウント値に応じた抽選が行われる。具体的には、3枚投入時用抽選テーブル163を用いて抽選が行われる。そして、抽選の処理は終了する。
【0101】
ステップ106において、スタート信号の立ち下がりエッジで、第2ラッチ手段130により、カウント手段110のカウント値が、第2カウント値としてラッチされる。そして、ステップ107に進む。
ステップ107において、第2カウント値に応じた抽選テーブル153が取得される。具体的には、第2カウント値が「1」であれば、1枚投入時用抽選テーブル161が取得され、第2カウント値が「2」であれば、2枚投入時用抽選テーブル162が取得され、第2カウント値が「3」であれば、3枚投入時用抽選テーブル163が取得される。そして、ステップ108に進む。
【0102】
ステップ108において、抽選手段150により、第2カウント値に応じた抽選が行われる。具体的には、ステップ107において1枚投入時用抽選テーブル161が取得された場合には、1枚投入時用抽選テーブル161を用いて抽選が行われ、ステップ107において2枚投入時用抽選テーブル162が取得された場合には、2枚投入時用抽選テーブル162を用いて抽選が行われ、ステップ107において3枚投入時用抽選テーブル163が取得された場合には、3枚投入時用抽選テーブル163を用いて抽選が行われる。そして、抽選の処理は終了する。
【0103】
このように、本実施の形態に係るスロットマシン10では、スタート信号の立ち上がりエッジで第1カウント値がラッチされ、第1カウント値が所定枚数(3枚)であれば、第1カウント値に応じた抽選が行われ、第1カウント値が所定枚数(3枚)でなければ、スタート信号の立ち下がりエッジで第2カウント値がラッチされて、第2カウント値に応じた抽選が行われる。このため、第1カウント値が所定枚数(3枚)でなければ、第2ラッチ手段130が第2カウント値をラッチするまで抽選は行われず、第2ラッチ手段130が第2カウント値をラッチしてはじめて抽選が行われることとなる。これにより、スタート信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとの間のタイムラグに相当する分だけ処理が遅れるものの、飲み込まれる可能性のあるメダルは、その間にメダルセンサー90を通過するので、メダルの飲み込みを防止でき、ひいてはメダルの投入枚数に応じた抽選を行うことができるのである。
【0104】
また、本実施の形態に係るスロットマシン10では、枚数判断手段140は、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値が所定枚数(3枚)か否かの判断を行い、抽選手段150は、枚数判断手段140により第1カウント値が所定枚数(3枚)であると判断されたときには、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値に応じた抽選を行う。このため、第1カウント値が所定枚数(3枚)であるときには、第2カウント値のラッチを待たずにその後の処理を進めるので、処理の遅れを防止できるのである。
【0105】
また、本実施の形態に係るスロットマシン10では、第2ラッチ手段130は、枚数判断手段140により第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、カウント手段110のカウント値をラッチしない。このため、制御装置20の負担を軽減できるのである。
また、本実施の形態に係るスロットマシン10では、所定枚数は、1回の遊技で投入可能な最大の枚数とされている。このため、メダルの飲み込み、及び処理の遅れを最も効果的に防止できるのである。すなわち、「1回の遊技で投入可能な最大の枚数」が3枚であれば、3枚のメダルを投入して遊技が行われることが多いところ、所定枚数を3枚とすると、3枚目のメダルの飲み込みを防止できるので、メダルの飲み込みを最も効果的に防止でき、更に、メダルの投入枚数が3枚のときには、第1カウント値に応じた抽選が行われることから、第2カウント値のラッチを待たずにその後の処理を進めることができるので、処理の遅れを最も効果的に防止できるのである。
【0106】
更に、第1ラッチ手段120、第2ラッチ手段130、枚数判断手段140、及び抽選手段150は、ソフト的な対応によって実現可能である。したがって、センサーを増設するなどのハード的な対応をしなくても、いわゆるメダルの飲み込みを防止して、メダルの投入枚数に応じた抽選を行うことができるのである。
なお、本実施の形態では、出力端子から出力されるHiレベルの信号をスタート信号としたが、本実施の形態とは逆に、出力端子から出力されるLoレベルの信号をスタート信号してもよい。すなわち、常態では、出力端子からHiレベルの信号が出力されるが、スタートスイッチ41が操作されると、出力端子からLoレベルの信号が出力されるようにしてもよい。この場合、出力端子から出力される信号がHiレベルからLoレベルに変化する瞬間が、スタート信号の立ち上がりエッジとなり、出力端子から出力される信号がLoレベルからHiレベルに変化する瞬間が、スタート信号の立ち下がりエッジとなる。
【0107】
【発明の効果】
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段のカウント値を第1カウント値としてラッチして、第1カウント値が所定枚数であれば、第1カウント値に応じた抽選を行い、第1カウント値が所定枚数でなければ、スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段のカウント値を第2カウント値としてラッチして、第2カウント値に応じた抽選を行うことにより、メダルの飲み込みを防止し、ひいてはメダルの投入枚数に応じた抽選を行うスロットマシンを提供することができるのである。
【0108】
(請求項2)
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うことにより、その後の処理を速やかに進められるようにして、処理の遅れを防止したスロットマシンを提供することができるのである。
【0109】
(請求項3)
また、請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加え、第1カウント値が所定枚数であれば、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値に応じた抽選を行うことにより、その後の処理を速やかに進められるようにして、処理の遅れを防止したスロットマシンを提供することができるのである。
【0110】
(請求項4)
また、請求項4記載の発明によれば、請求項2又は3記載の発明の効果に加え、第1カウント値が所定枚数であれば、第2カウント値のラッチを行わないことにより、制御装置の負担を軽減したスロットマシンを提供することができるのである。
【0111】
(請求項5)
また、請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4記載の発明の効果に加え、所定枚数を、1回の遊技で投入可能とされる最大の枚数とすることにより、メダルの飲み込み、及び処理の遅れを最も効果的に防止したスロットマシンを提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスロットマシンのブロック図。
【図2】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの正面図。
【図3】本発明の実施の形態に係るスロットマシンのメダル通路などを示す正面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの動作を示すフローチャート図。
【符号の説明】
10 スロットマシン 20 制御装置
30 回転リール 41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ 43 ベットスイッチ
44 精算スイッチ 51 メダル投入口
52 メダル通路 53 メダル返却通路
54 メダル払出口 55 メダル返却口
56 メダル受け皿 60 ホッパー
70 メダル選別装置 80 進路切換装置
90 メダルセンサー 91 第1センサー
92 第2センサー 100 遊技制御手段
110 カウント手段 120 第1ラッチ手段
130 第2ラッチ手段 140 枚数判断手段
150 抽選手段 151 乱数発生手段
152 乱数取得手段 153 抽選テーブル
154 抽選判定手段 161 1枚投入時用抽選テーブル
162 2枚投入時用抽選テーブル 163 3枚投入時用抽選テーブル
180 進路切換手段 190 貯留メダル計数手段

Claims (5)

  1. メダル投入口から投入されたメダルを検出してメダル検出信号を出力するメダルセンサーと、
    メダル検出信号に基づいてメダルの枚数をカウントするカウント手段と、
    操作によりスタート信号を出力するスタートスイッチと、
    スタート信号の立ち上がりエッジでカウント手段のカウント値をラッチして第1カウント値として記憶する第1ラッチ手段と、
    第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うための枚数判断手段と、
    スタート信号の立ち下がりエッジでカウント手段のカウント値をラッチして第2カウント値として記憶する第2ラッチ手段と、
    枚数判断手段により第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、第1カウント値に応じた抽選を行い、枚数判断手段により第1カウント値が所定枚数ではないと判断されたときには、第2カウント値に応じた抽選を行う抽選手段とを備えていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記枚数判断手段は、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値が所定枚数か否かの判断を行うように形成されていることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記抽選手段は、枚数判断手段により第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、スタート信号の立ち下がりエッジよりも前に、第1カウント値に応じた抽選を行うように形成されていることを特徴とする請求項2記載のスロットマシン。
  4. 前記第2ラッチ手段は、枚数判断手段により第1カウント値が所定枚数であると判断されたときには、カウント手段のカウント値をラッチしないように形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のスロットマシン。
  5. 前記所定枚数は、1回の遊技で投入可能とされる最大の枚数であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のスロットマシン。
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