JP2004179824A - ディジタルカメラ装置、ディジタルカメラ装置の印刷表示方法 - Google Patents

ディジタルカメラ装置、ディジタルカメラ装置の印刷表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プリンタを直接接続して印刷する際に、より現実的に印刷経過状況をユーザに提示し、視覚的に分かり易い経過表示を実現できるようにする。
【解決手段】プリンタと接続するためのインターフェース13を設ける。リムーバブルメモリ12に記憶された画像データをインターフェース13に接続されたプリンタで印刷する際に、プリンタで印刷する画像を表示させ、プリンタでの印刷の進捗状況に応じて、表示される画像から印刷が終了した情報を消去していくようにする。これにより、ユーザにより直感的に状態を伝えることができる。更に、現実に近い情報を与えることになるため、ユーザに安心感を与えることができ、経過時間を短く感じさせる効果が期待できる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、静止画を撮影してメモリに記憶するディジタルカメラに関するもので、特に、ディジタルカメラとプリンタとを直接接続し、ディジタルカメラで撮影した画像をプリンタで直接印刷できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディジタルカメラで撮影した画像をプリントアウトする場合、ディジタルカメラの画像データをパーソナルコンピュータに取り込み、パーソナルコンピュータのプリンタを使ってプリントアウトを行っている。
【0003】
しかしながら、ディジタルカメラの画像データをパーソナルコンピュータに取り込んでプリントアウトするのでは、ディジタルカメラで撮影した画像をその場で簡単にプリントアウトして楽しむことができない。
【0004】
また、パーソナルコンピュータを所有していないユーザやパーソナルコンピュータの操作に不慣れなユーザもおり、これらのユーザにとっては、パーソナルコンピュータを使ってプリントアウトを行う作業は、著しく不便である。
【0005】
そこで、ディジタルカメラとプリンタとを直接繋ぎ、ディジタルカメラで撮影した画像をプリンタで直接プリントアウトできるようにしたシステムが登場してきている。
【0006】
ディジタルカメラとプリンタとを直接繋いでプリントアウトを行うシステムでは、ディジタルカメラで撮影した画像をプリントアウトしたいときには、その場でプリンタを繋いで、簡単にプリントアウトが行える。また、パーソナルコンピュータを所有していないユーザやパーソナルコンピュータの操作に不慣れなユーザでも、簡単にプリントアウトができる。
【0007】
ディジタルカメラで撮影した画像をプリントアウトするためのプリンタとしては、インクジェット方式、昇華型熱転写方式等、各種のものが知られている。
【0008】
インクジェット方式は、基本的には、小さなノズルからインクを噴き出して定着させる方式であり、ノズルを備えたヘッドが横方向に動いて印字する。ひとつのラインの印字が終わると用紙を縦に送り、次の部分に同じように印字をする。
【0009】
また、高解像度のプリンタとしては、昇華型熱転写方式が用いられている。昇華型熱転写方式は、熱転写プリンタの一種であり、固形インクを塗布したインクリボンに印字ヘッドで熱を加えてインクを昇華させ、ポリエステル系の樹脂でコートした専用の用紙に付着させている。加える熱を制御することで印字濃度を細かく変化させることができ、他の方式では不可能な、写真のような連続階調の表現が可能である。昇華型熱転写方式のプリンタは、例えば、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、イエロー(Ye)の色毎に印刷を行う。
【0010】
このように、ディジタルカメラで撮影した画像をプリントアウトするプリンタとしては、各種のものが用いられている。
【0011】
ところで、ディジタルカメラとプリンタとを直接繋いでプリントアウトを行う場合、ディジタルカメラからプリンタに印刷コマンドと画像データが送られ、この画像がプリンタで処理され、用紙にプリントアウトされる。プリンタでは、印刷コマンドが送られ、画像データが転送されてきてから、実際にプリントアウトが終了するまでには、所望の印刷時間が必要である。印刷時間は、プリンタの方式や性能、或いは印刷しようとする画像の解像度によって異なるが、高解像度の画像を印刷しようとすると、印刷時間はかなり長くなる。このため、ディジタルカメラとプリンタとを直接繋いでプリントアウトを行うシステムでは、プリントアウトを行っている間、印刷中であることを知らせる何らかの手段がないと、ユーザに不安を与えることになる。
【0012】
従来は、ディジタルカメラとプリンタとを直接繋いでプリントアウトを行うシステムにおいて、その印刷状況をユーザに知らせる手段としては、プログレスバー(特許文献1)や数字による表示が提案されている。
【0013】
また、特許文献2には、ディジタルカメラの表示部に、プリンタによる印刷の進行状況に対応する電子画像を表示するものが提案されている。
【特許文献1】
特開2002−32200号公報
【特許文献2】
特開2002−94910号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プログレスバー(特許文献1)や数字による表示では、プリントがいつ終わるかを知るには好都合であるが、実際に画像のどの部分を印刷しているかをユーザに示すには十分ではない。更に、印刷状況をプログレスバーや数字だけで表示した場合、心理的に待ち時間が長く感じられる。
【0015】
特許文献2に示したディジタルカメラの表示部にプリンタによる印刷の進行状況に対応する電子画像を表示するものでは、ディジタルカメラの表示部に表示される電子画像は、プリンタで印刷されている画像と一致している。すなわち、例えば、プリンタで画像の半分の印刷が完了していると、電子画像にも、印刷が完了した半分の画像が表示され、プリンタで画像の全部の印刷が完了すると、電子画像にも、画像の全部が表示される。ところが、この方法では、現実に近い情報を与えることにはならず、経過時間を短く感じさせる効果は期待できない。
【0016】
したがって、この発明の目的は、プリンタを直接接続して印刷する際に、より現実的に印刷経過状況をユーザに提示し、視覚的に分かり易い経過表示を実現できるようにしたディジタルカメラ装置及びディジタルカメラ装置の印刷表示方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明は、被写体像を撮影する撮像手段と、
撮像された静止画像データ及び動画像データが保存される記憶手段と、
撮影している画像及び記憶手段に記憶されている画像を映し出す表示手段とからなるディジタルカメラ装置であって、
更に、プリンタと接続するためのインターフェースを有し、
記憶手段に記憶された画像データをインターフェースに接続されたプリンタで印刷する際に、プリンタで印刷する画像を表示手段に表示させ、プリンタでの印刷の進捗状況に応じて、表示手段に表示される画像から印刷が終了した情報を消去していく
ようにしたディジタルカメラ装置である。
【0018】
この発明は、被写体像を撮影し、撮像された静止画像及び動画像データを記憶手段に記憶させるようにしたディジタルカメラ装置の印刷方法であって、
更に、プリンタと接続するためのインターフェースを有し、
記憶手段に記憶された画像データをインターフェースに接続されたプリンタで印刷する際に、プリンタで印刷する画像を表示させ、プリンタでの印刷の進捗状況に応じて、表示される画像から印刷が終了した情報を消去していく
ようにしたディジタルカメラ装置の印刷表示方法である。
【0019】
ディジタルカメラとプリンタとを直接繋いでプリントアウトできると共に、ディジタルカメラとプリンタとを直接繋いで所望の画像をプリントアウトする際に、プリンタで印刷する画像をLCDディスプレイに表示させ、プリンタでの印刷の進捗状況に応じて、LCDディスプレイに表示される画像から印刷が終了した情報が消去されていく。このように、印刷の経過情報をプログレスバーやパーセント表示ではなく、実際の画像から印刷された部分を消していくことで、ユーザにより直感的に状態を伝えることができる。更に、現実に近い情報を与えることになるため、ユーザに安心感を与えることができ、経過時間を短く感じさせる効果が期待できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用されたディジタルカメラの構成を示すものである。図1において、CPU(Central Processing Unit)1は、ディジタルカメラ全体の制御を行っている。CPU1に対して入力キー2が設けられる。入力キー2はユーザからの入力を受け付けるもので、シャッターキーや動作モードの設定を行うためのキーを含んでいる。CPU1は、バス3に接続される。
【0021】
バス3には、ROM(Read Only Memory)4、RAM(Random Access Memory)5が接続される。ROM4には制御プログラムが格納されている。
【0022】
RAM5には、図2に示すように、プログラム作業領域AR1と、ファインダ領域AR2と、プリント画像領域AR3とが設けられる。プログラム作業領域AR1は、プログラム実行時の一時的な作業領域とされるものである。ファインダ領域AR2は、表示のための画像を保存する領域である。この画像は1/30秒周期でLCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ10に転送され、LCDディスプレイ10に表示される。プリント画像領域AR3は、プリンタに送るための画像を保存しておく領域である。
【0023】
図1において、カメラブロック6は、レンズ部、撮像素子、アイリス、DSP(Digital Signal Processor)等から構成される。レンズ部は、被写体像光を撮像素子の受光面に結像させる。小型、軽量化を図ったカメラでは、レンズ部として単焦点のものが用いられる。一般的なものでは、レンズ部にオートフォーカス機構が備えられている。また、レンズ部には、光学ズーム機構が備えられたものもある。撮像素子は、その受光面に結像された被写体像光を光電変換する。撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device) 撮像素子や、CMOS(Complementary MOS)撮像素子が用いられる。撮像素子の前面には、色フィルタが配列されている。色フィルタの配列の構成としては、R(赤)、G(碧)、B(青)の原色系フィルタを用いる場合と、Cy(シアン)、Mg(マゼンタ)、Ye(黄色)の補色系フィルタを用いる場合とがある。この発明では、どのような構成のカメラブロックを用いても良い。撮像素子の出力はDSPに供給され、DSPによりその受光面に結像された被写体像光に基づく3原色のカラー画像信号が形成される。このカラー画像信号は、A/Dコンバータによりディジタル化され、バス3介して、各部に送られる。
【0024】
解像度コンバータ7は、画像の解像度を変換するものであり、バス3に接続される。解像度コンバータ7は、カメラブロック6からの画像データ又は記録媒体に記録されていた画像データの解像度を、指定された解像度に変換する。また、印刷処理を行う場合には、保存された画像データの解像度がプリントアウトする画像の大きさや画質に応じて変換される。また、サムネイル画像を作成する場合には、解像度コンバータ7で、サムネイル画像が形成される。
【0025】
エンコーダ/デコーダ8は、カメラブロック6からの画像データを圧縮符号化し、また、圧縮符号化された画像データを伸長する処理を行うハードウェアであり、バス3に接続される。静止画の画像データの圧縮方式としては、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)が用いられる。JPEGは離散コサイン変換を用いて画像圧縮するためのISO/ITU規格である。
【0026】
また、静止画処理ばかりでなく、動画処理を行えるものもある。動画処理の場合には、動画の圧縮方式として、MPEG(Moving Picture Coding Experts Group)が用いられる。勿論、静止画や動画の圧縮方式は、JPEG方式やMPEG方式に限定されるものではない。
【0027】
LCDディスプレイ10は、撮影時には電子ビューファインダ等として利用される。また、LCDディスプレイ10は、再生時には、撮影した画像をモニタするのに使用される。LCDディスプレイ10は、LCDコントローラ9を介して、バス3に接続される。また、このLCDディスプレイには、各種の設定状態や動作状態が表示される。更に、この発明が適用されたディジタルカメラでは、プリンタを直接繋ぎ、保存された画像をプリンタでプリントアウトすることができる。画像をプリントアウトする際に、印刷状況を示す画像がLCDディスプレイ10に表示される。この印刷状況を示す画像については、後に詳述する。
【0028】
リムーバブルメモリ12は、撮影した画像を保存するのに用いられる。リムーバブルメモリ12は、メモリコントローラ11を介して装着される。メモリコントローラ11は、バス3に接続される。リムーバブルメモリ12は、フラッシュメモリを使ったカード型或いはスティック状の着脱自在の不揮発性メモリである。このような着脱自在のフラッシュメモリとしては、メモリスティック(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)、マルチメディアカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)等が知られている。リムーバブルメモリ12としては、どのようなメモリを用いても良い。また、リムーバブルメモリ12として、磁気ディスクを用いたものや、光ディスク或いは光磁気ディスクを用いても良い。また、着脱自在のリムーバブルメモリ12を用いずに、カメラに内蔵されたフラッシュメモリに、撮影した画像を保存させるようにしても良い。
【0029】
インターフェース13は、カメラと各種の外部機器とを接続するのに使用される。インターフェース13は、例えば、パーソナルコンピュータと接続して、カメラで撮影した画像をパーソナルコンピュータに転送するのに使用される。また、インターフェース13は、プリンタに接続して、カメラで撮影した画像をプリンタによりプリントアウトするのに使用される。インターフェース13としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)が用いられる。USBは、周辺装置を接続するためのシリアルバスである。インターフェース13としては、USBに限られるものではなく、IEEE(Institute of Electrical and ElectronicsEngineers)1394やUART(Universal Asynchronous Receiver−Transmitter)を用いても良い。また、このような有線のインターフェースばかりでなく、BlueToothや無線LAN(例:IEEE802.11a、IEEE802.11b)のようなワイヤレスな接続手段を用いても良い。BlueToothは、2.4GHz帯を使い、周波数ホッピングスペクトラム拡散(FSSS)方式を利用した無線ネットワークである。IEEE802.11も2.4GHz帯を使うが、ダイレクトシーケンススペクトラム拡散(DSSS)方式と周波数ホッピングスペクトラム拡散(FSSS)方式の2つが用意されている。また、IrDA(Infrared Data Association)を使って、赤外線でデータを伝送するようにしても良い。
【0030】
撮影時には、カメラブロック6のレンズが被写体の方向に向けられる。この被写体像光は、カメラブロック6の撮像素子で光電変換され、ディジタル化される。カメラブロック6からの画像データは、解像度コンバータ7に送られ、LCDディスプレイ10の画素数に応じて解像度が変換され、RAM5のファインダ領域AR2に保持される。このRAM5のファインダ領域AR2の画像データは、1/30秒周期でLCDディスプレイ10に送られる。LCDディスプレイ10には撮影中の画面が映し出され、LCDディスプレイ10が電子ビューファインダとなる。
【0031】
ユーザは、LCDディスプレイ10を電子ビューファインダとして見ながら、カメラの方向をセットし、撮影する画像が決まると、シャッターキーを押す。シャッターキーは、入力キー2中に含まれている。シャッターキーが押されると、そのときのカメラブロック6の画像データがビットマップの画像データで取り込まれる。このビットマップの画像データは、解像度コンバータ7により所望の解像度に変換され、エンコーダ/デコーダ8により、例えばJPEG方式で圧縮され、リムーバブルメモリ12に保存される。又は、所望の解像度に変換された画像データは、ビットマップデータのまま、リムーバブルメモリ12に保存される。
【0032】
再生時には、リムーバブルメモリ12から、所望の画像データが読み出される。リムーバブルメモリ12に保存されている画像データが例えばJPEG方式で圧縮されている場合には、リムーバブルメモリ12から読み出された画像データは、エンコーダ/デコーダ8に送られ、エンコーダ/デコーダ8で、元のビットマップ画像に戻される。この画像データは、解像度コンバータ7に送られ、LCDディスプレイ10の画素数に応じて解像度が変換される。リムーバブルメモリ12に保存されている画像データがビットマップデータの場合には、リムーバブルメモリ12に保存されていた画像データは、解像度コンバータ7に送られ、LCDディスプレイ10の画素数に応じて解像度が変換される。そして、この画像データは、RAM5のファインダ領域AR2に保持される。このRAM5のファインダ領域AR2の画像データが1/30秒周期でLCDディスプレイ10に送られ、リムーバブルメモリ12から読み出された画像がLCDディスプレイ10に映し出される。
【0033】
更に、この発明が適用されたディジタルカメラでは、インターフェース13にプリンタを繋ぎ、リムーバブルメモリ12に保存されている画像をプリンタに直接プリントアウトすることができる。画像をプリントアウトする場合には、印刷すべき画像データはビットマップデータとされ、解像度コンバータ7に送られ、プリンタ画像の画素数に応じて解像度が変換される。そして、この画像データは、RAM5のプリント画像領域AR3に保持される。このRAM5のプリンタ領域の画像がインターフェース13から出力され、インターフェース13に繋がれたプリンタに送られる。
【0034】
すなわち、図3に示すように、この発明が適用されたディジタルカメラ21とプリンタ22とが例えばUSBのケーブルを使って接続される。プリンタ22としては、どのような方式のプリンタを用いても良い。ディジタルカメラ21とプリンタ22とを接続し、印刷モードに設定して、所望の画像を指定すると、ディジタルカメラ21側からプリンタ22に、プリント命令とそのオプション、更に指定された画像の画像データが送信される。これに基づいて、プリンタ22で画像がプリントアウトされる。そして、プリンタ22側からディジタルカメラ21には、エラー情報、印刷状況などが送信される。
【0035】
なお、上述の例では、ディジタルカメラ21からプリンタ22にビットマップ画像データを転送するようにしているが、プリンタによっては、例えばJPEG方式でエンコードされた画像データを受け付けることができるものや、JPEG方式でエンコードされた画像データのみ受け付けるものもある。このようなプリンタを用いる場合には、プリンタ22に送信される画像データは、エンコーダ/デコーダ8で例えばJPEG方式でエンコードされた画像データがプリンタ22に転送される。
【0036】
上述のように、ディジタルカメラ21とプリンタ22とを直接接続し、ディジタルカメラ21に保存した画像をプリンタ22でプリントアウトしたときに、LCDディスプレイ10には、印刷状況を示す表示が現れる。この印刷状況の表示は、プリンタ22での印刷の進捗状況に応じて、LCDディスプレイ10に表示される画像から印刷が終了した情報を消去させていくような表示である。これは、ディジタルカメラ21の保存されていた画像がプリンタ22に移動して印刷されていくという感覚として捉えられ、より現実に近い印刷経過状況をユーザに提示することができる。このような表示は、視覚的に分かり易いだけでなく、待ち時間を感じさせにくい経過表示を実現するようにしている。なぜなら、経過状況をより現実に近いものを視覚的に提示すると、人間が安心感を持つためである。
【0037】
すなわち、図4は、プリンタ22としてインクジェット方式のプリンタを使ったときの例である。プリンタ22としてインクジェット方式のプリンタを使った場合には、図4に示すように、最初に画像の全てがディジタルカメラ21のLCDディスプレイ10に電子画像G1として表示される(カメラ表示)。このとき、用紙20にはまだ何も画像は印刷されていない(印刷表示)。
【0038】
それから、プリンタ22で印刷が行われ、用紙20に画像G12が印刷されると、LCDディスプレイ10の電子画像G2のうち、プリントアウトの終了した部分の画像G12に相当する部分がスライドされて画面から消去される。
【0039】
更に、用紙20に画像G13が印刷されると、LCDディスプレイ10の電子画像G3のうち、プリントアウトの終了した部分の画像G13に相当する部分がスライドされて画面から消去される。
【0040】
プリントアウトが完了すると、LCDディスプレイ10の電子画像は全て消え、用紙20には、画像の全てが印刷画像G14として印刷される。
【0041】
このように、インクジェット方式のようなラインプリンタの場合には、印刷中の画像をディジタルカメラのLCDディスプレイに表示しておき、プリンタで印刷し終わった部分をスライドさせて画面から消去していく。印刷開始時は、電子画像の表示が100%で、印刷完了部分が0%であるが、印刷が進むにつれて割合が変わり、最終的には、電子画像の表示が0%で、印刷完了部分が100%となり、画像の印刷が完了したことがわかる。
【0042】
なお、この例では、用紙20に画像が印刷されると、LCDディスプレイ10の電子画像のうち、プリントアウトの終了した部分の画像に相当する部分が画面から消去されてスライドされている。これは、プリンタでは、印刷された部分から用紙が排出されるので、そのイメージに合わせ、より現実感を出すためである。用紙の排出は、画像スライドとしてイメージできる。用紙20に画像が印刷されると、LCDディスプレイ10の電子画像のうち、プリントアウトの終了した部分の画像に相当する部分を画面から消去するだけでも良い。
【0043】
図5は、プリンタ22として昇華型熱転写方式のプリンタを使ったときの例である。プリンタ22として昇華型熱転写方式のプリンタを使った場合には、図5に示すように、最初に画像の全てがディジタルカメラ21のLCDディスプレイ10に電子画像G51として表示される(カメラ画像)。このとき、用紙20にはまだ何も画像は印刷されていない(印刷画像)。
【0044】
それから、プリンタで印刷が行われ、用紙20にシアン(Cy)の画像G62が印刷される。用紙20にシアン(Cy)の画像G62が印刷されると、LCDディスプレイ10の電子画像G52のうち、シアン(Cy)のプリントアウトの終了した部分の画像G62に相当する部分が、シアンの色が抜けたような色になる。
【0045】
それから、用紙20にマゼンタ(Mg)の画像G63が印刷される。用紙20にマゼンタ(Mg)の画像G63が印刷されると、LCDディスプレイ10の電子画像G53のうち、マゼンタ(Mg)のプリントアウトの終了した部分の画像G63に相当する部分が、マゼンタの色が抜けたような色になる。
【0046】
それから、用紙20にイエロー(Ye)の画像G64が印刷される。用紙20にイエロー(Ye)の画像G64が印刷されると、LCDディスプレイ10の電子画像G54のうち、イエロー(Ye)のプリントアウトの終了した部分の画像G64に相当する部分が、イエローの色が抜けたような色になる。
【0047】
そして、用紙20に黒色の画像が印刷され、用紙20に黒色の画像が印刷されると、LCDディスプレイ10の電子画像G55のうち、プリントアウトの終了した部分の画像に相当する部分に薄く残っていた画像が消え、印刷が完了すると、LCDディスプレイ10の電子画像は全て消え、用紙20には、画像の全てが印刷画像G65として印刷される。
【0048】
昇華型熱転写方式のプリンタを使った場合も、基本的には、インクジェットプリンタの場合と同様に、印刷が終わった部分の情報がLCDディスプレイ10の電子画像から消去されていくわけであるが、昇華型熱転写プリンタは色毎に印刷をするので、電子画像状では、印刷の終わった色が消去していくように見せている。
【0049】
図4及び図5に示したように、プリンタでの印刷状況を示す電子画像をLCDディスプレイ10に表示させるための処理について説明する。
【0050】
図6は、図4に示したように、プリンタ22としてインクジェットプリンタを使ったときの処理を示すフローチャートである。
【0051】
図6に示すように、プリンタに画像をプリントアウトする場合には、印刷すべき画像がリムーバブルメモリ12から読み出され、この画像のビットマップデータがRAM5のファインダ領域AR2に書き込まれると共に、RAM5のプリント画像領域AR3に書き込まれる(ステップS1)。
【0052】
そして、印刷命令がプリンタ22側に送られると共に、プリント画像領域AR3の画像データがプリンタ22側に送られる(ステップS2)。
【0053】
プリンタ22がインクジェットプリンタの場合、そのプリンタ22は、印刷命令と画像データが受信すると、ライン毎に画像データの印刷を開始する。
【0054】
そして、単位ラインの印刷が完了したかどうかが判断される(ステップS3)。どのラインを印刷しているかは、プリンタ22側からディジタルカメラ21から送信される印刷状況により知らされる。単位ラインの印刷が完了したら、その分、画像データがRAM5のファインダ領域AR2から消去されスライドされる(ステップS4)。
【0055】
そして、印刷が完了したかどうかが判断され(ステップS5)、印刷が完了されるまで、ステップS3〜ステップS5が繰り返される。
【0056】
これにより、プリンタ22で印刷が完了したライン毎に、LCDディスプレイ10に表示される画像が消去されてスライドされていく。
【0057】
ステップS5で、印刷が完了したと判断されると、印刷が終了される。印刷が終了すると、ファインダ領域AR2の画像は全て消去されることになる。
【0058】
図7は、図5に示したように、プリンタ22として昇華型熱転写プリンタを使ったときの処理を示すフローチャートである。
【0059】
図7に示すように、プリンタ22に画像をプリントアウトする場合には、印刷すべき画像がリムーバブルメモリ12から読み出され、この画像のビットマップデータがRAM5のファインダ領域AR2に書き込まれると共に、RAM5のプリント画像領域AR3に書き込まれる(ステップS11)。
【0060】
そして、印刷命令がプリンタ22側に送られると共に、プリント画像領域AR3の画像データがプリンタ22側に送られる(ステップS12)。
【0061】
プリンタ22が昇華型熱転写プリンタの場合、そのプリンタ22は、印刷命令と画像データが受信すると、各色(シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、イエロー(Ye)で、ライン毎に画像データの印刷を開始する。
【0062】
先ず、シアン(Cy)の色の印刷で、単位ラインの印刷が完了したかどうかが判断される(ステップS13)。シアンの色で単位ラインの印刷が完了したら、その分、画像データがRAM5のファインダ領域AR2から、シアンに相当する色の画像データが減色される(ステップS14)。
【0063】
そして、シアン(Cy)の色の印刷が完了したかどうかが判断され(ステップS15)、シアン(Cy)の色の印刷が完了されるまで、ステップS13〜ステップS15が繰り返される。
【0064】
ステップS15で、シアン(Cy)の色印刷が完了したと判断されると、マゼンタ(Mg)の色の印刷が開始される。
【0065】
マゼンタ(Mg)の色の印刷で、単位ラインの印刷が完了したかどうかが判断される(ステップS16)。マゼンタ(Mg)の色で単位ラインの印刷が完了したら、その分、画像データがRAM5のファインダ領域AR2から、マゼンタ(Mg)に相当する色の画像データが減色される(ステップS17)。
【0066】
そして、マゼンタ(Mg)の色の印刷が完了したかどうかが判断され(ステップS18)、マゼンタ(Mg)の色の印刷が完了されるまで、ステップS16〜ステップS18が繰り返される。
【0067】
ステップS18で、マゼンタ(Mg)の色印刷が完了したと判断されると、イエロー(Ye)の色の印刷が開始される。
【0068】
イエロー(Ye)の色の印刷で、単位ラインの印刷が完了したかどうかが判断される(ステップS19)。イエロー(Ye)の色で単位ラインの印刷が完了したら、その分、画像データがRAM5のファインダ領域AR2から、イエロー(Ye)に相当する色の画像データが減色される(ステップS20)。
【0069】
そして、イエロー(Ye)の色の印刷が完了したかどうかが判断され(ステップS21)、イエロー(Ye)の色の印刷が完了されるまで、ステップS19〜ステップS21が繰り返される。
【0070】
ステップS21で、シアン(Cy)の色印刷が完了したと判断されると、黒の色の印刷が開始される。
【0071】
そして、単位ラインの印刷が完了したかどうかが判断される(ステップS22)。単位ラインの印刷が完了したら、その分、画像データがRAM5のファインダ領域AR2から消去されてスライドされる(ステップS23)。
【0072】
そして、印刷が完了したかどうかが判断され(ステップS24)、印刷が完了されるまで、ステップS22〜ステップS24が繰り返される。
【0073】
これにより、プリンタ22で印刷が完了したライン毎に、LCDディスプレイ10に残存される画像がスライドされて削除されていく。
【0074】
ステップS24で、印刷が完了したと判断されると、印刷が終了される。印刷が終了すると、ファインダ領域AR2の画像は全て削除されることになる。
【0075】
このように、この発明では、ディジタルカメラとプリンタとを直接繋いでプリントアウトできると共に、ディジタルカメラとプリンタとを直接繋いで所望の画像をプリントアウトする際に、プリンタで印刷する画像をLCDディスプレイに表示させ、プリンタでの印刷の進捗状況に応じて、LCDディスプレイに表示される画像から印刷が終了した情報が消去されていく。このように、印刷の経過情報をプログレスバーやパーセント表示ではなく、実際の画像から印刷された部分を消していくことで、ユーザにより直感的に状態を伝えることができる。更に、現実に近い情報を与えることになるため、ユーザに安心感を与えることができ、経過時間を短く感じさせる効果が期待できる。
【0076】
上述の例では、プリンタで画像を一枚ずつ印刷するものであるが、この発明は、複数枚の画像を印刷する場合にも適用できる。
【0077】
複数枚の画像を印刷する場合には、図8Aに示すように、LCDディスプレイ10に、印刷を行う画像の一覧がサムネイル画SG1、SG2、…が表示される。これらのサムネイル画SG1、SG2、…で示される画像がプリンタにより一枚ずつ印刷される。そして、印刷が終了する毎に、サムネイル画で示される画像の一覧から、印刷が終了した画像のサムネイル画が消去される。例えば、サムネイル画SG1で示される画像の印刷が終了すると、図8Bに示すように、サムネイル画SG1が消去される。全ての画像の印刷が終了すると、全てのサムネイル画SG1、SG2、…が消去される。
【0078】
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0079】
【発明の効果】
この発明によれば、ディジタルカメラとプリンタとを直接繋いでプリントアウトできると共に、ディジタルカメラとプリンタとを直接繋いで所望の画像をプリントアウトする際に、プリンタで印刷する画像をLCDディスプレイに表示させ、プリンタでの印刷の進捗状況に応じて、LCDディスプレイに表示される画像から印刷が終了した情報が消去されていく。このように、印刷の経過情報をプログレスバーやパーセント表示ではなく、実際の画像から印刷された部分を消していくことで、ユーザにより直感的に状態を伝えることができる。
【0080】
この発明では、印刷される画像と同じ画像をLCDディスプレイに表示するのではなく、LCDディスプレイに表示される画像から印刷が終了した情報が消去されていく。このため、印刷を画像の移動と捉えることができ、現実に近い情報となる。このように、現実に近い情報を与えることになるため、ユーザに安心感を与えることができ、経過時間を短く感じさせる効果が期待できる。なぜなら、経過状況をより現実に近いものを視覚的に提示すると、人間が安心感を持つためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたディジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明が適用されたディジタルカメラにおけるRAMの記憶領域の説明に用いる略線図である。
【図3】ディジタルカメラとプリンタとの接続を示すブロック図である。
【図4】この発明が適用されたディジタルカメラの印刷表示の一例の説明に用いる略線図である。
【図5】この発明が適用されたディジタルカメラの印刷表示の他の例の説明に用いる略線図である。
【図6】この発明が適用されたディジタルカメラの印刷表示の一例の説明に用いるフローチャートである。
【図7】この発明が適用されたディジタルカメラの印刷表示の他の例の説明に用いるフローチャートである。
【図8】この発明が適用されたディジタルカメラの印刷表示の更に他の例の説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
1・・・CPU、5・・・RAM、6・・・カメラブロック、7・・・解像度コンバータ、8・・・エンコーダ/デコーダ、10・・・LCDディスプレイ、12・・・リムーバブルメモリ、13・・・インターフェース、21・・・ディジタルカメラ、22・・・プリンタ

Claims (10)

  1. 被写体像を撮影する撮像手段と、
    上記撮像された静止画像データ及び動画像データが保存される記憶手段と、
    撮影している画像及び記憶手段に記憶されている画像を映し出す表示手段とからなるディジタルカメラ装置であって、
    更に、プリンタと接続するためのインターフェースを有し、
    上記記憶手段に記憶された画像データを上記インターフェースに接続されたプリンタで印刷する際に、上記プリンタで印刷する画像を上記表示手段に表示させ、上記プリンタでの印刷の進捗状況に応じて、上記表示手段に表示される画像から上記印刷が終了した情報を消去していく
    ようにしたディジタルカメラ装置。
  2. 更に、上記プリンタでの印刷の進捗状況に応じて、上記表示手段に表示される画像から上記印刷が終了した情報を消去し、スライドさせるようにした請求項1に記載のディジタルカメラ装置。
  3. 上記プリンタがラインプリンタの場合には、上記プリンタでライン毎に印刷を行い、上記表示手段に表示される画像から上記印刷が終了したラインの情報を消去し、スライドするようにした請求項1に記載のディジタルカメラ装置。
  4. 上記プリンタが各色毎に印刷を行うプリンタの場合には、上記プリンタで各色毎に印刷を行い、上記表示手段に表示される画像から上記印刷が終了した色を消去するようにした請求項1に記載のディジタルカメラ装置。
  5. 上記プリンタで複数枚の印刷を行う際に、上記表示手段に上記印刷を行う画像の一覧をサムネイル画で表示し、上記プリンタで各画像毎に印刷を行い、上記表示手段に表示される画像の一覧から上記印刷が終了した画像のサムネイル画を消去するようにした請求項1に記載のディジタルカメラ装置。
  6. 被写体像を撮影し、撮像された静止画像及び動画像データを記憶手段に記憶させるようにしたディジタルカメラ装置の印刷方法であって、
    更に、プリンタと接続するためのインターフェースを有し、
    上記記憶手段に記憶された画像データを上記インターフェースに接続されたプリンタで印刷する際に、上記プリンタで印刷する画像を表示させ、上記プリンタでの印刷の進捗状況に応じて、上記表示される画像から上記印刷が終了した情報を消去していく
    ようにしたディジタルカメラ装置の印刷表示方法。
  7. 更に、上記プリンタでの印刷の進捗状況に応じて、上記表示される画像から上記印刷が終了した情報を消去し、スライドさせるようにした請求項6に記載のディジタルカメラ装置の印刷表示方法。
  8. 上記プリンタがラインプリンタの場合には、上記プリンタでライン毎に印刷を行い、上記表示される画像から上記印刷が終了したラインの情報を消去し、スライドするようにした請求項6に記載のディジタルカメラ装置の印刷表示方法。
  9. 上記プリンタが各色毎に印刷を行うプリンタの場合には、上記プリンタで各色毎に印刷を行い、上記表示される画像から上記印刷が終了した色を消去するようにした請求項6に記載のディジタルカメラ装置の印刷表示方法。
  10. 上記プリンタで複数枚の印刷を行う際に、上記印刷を行う画像の一覧をサムネイル画で表示し、上記プリンタで各画像毎に印刷を行い、上記表示される画像の一覧から上記印刷が終了した画像のサムネイル画を消去するようにした請求項6に記載のディジタルカメラ装置の印刷表示方法。
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JP2012029012A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Sharp Corp 画像形成装置

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