JP2004178727A - 楽曲のランダム再生方法およびその装置ならびにランダム再生情報を含む記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体に記録された楽曲等の再生データを短時間で効率よくランダム再生することが可能な再生装置、再生方法、及びそれに用いられる記録媒体を提供する。
【解決手段】ハードディスク20に記録された複数の音声データ21を複数のグループに割当て、各再生用データにそれぞれグループ番号を付与した再生リスト22を作成する。再生リスト22は、再生リスト読み書き制御部32により読み出され、ランダム選択部35が複数のグループの中からランダムに一つのグループを選択する。そしてランダム選択部35の制御により選択されたグループに含まれる再生用データがランダムに再生される。
【選択図】 図1
【解決手段】ハードディスク20に記録された複数の音声データ21を複数のグループに割当て、各再生用データにそれぞれグループ番号を付与した再生リスト22を作成する。再生リスト22は、再生リスト読み書き制御部32により読み出され、ランダム選択部35が複数のグループの中からランダムに一つのグループを選択する。そしてランダム選択部35の制御により選択されたグループに含まれる再生用データがランダムに再生される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録された音楽、写真等の再生用データをランダムに再生可能な再生装置およびその再生方法ならびに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル技術の進歩に伴い、デジタル化されたオーディオ信号や画像信号等を記録し、これを再生するデジタル装置(たとえば、オーディオ装置やDVD装置)が普及している。デジタル装置に用いられる記録媒体として、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、ハードディスク、半導体メモリ等が用いられている。
【0003】
オーディオ装置において、CD等に記録された楽曲を再生するに際し、ユーザにランダム感を与えるために、楽曲をランダム再生する機能が設けられている。例えば、特許文献1には、ランダム選曲の対象となる曲範囲を設定し、設定された曲範囲の中からランダムに選曲して再生する技術が開示されている。
【0004】
従来のランダム再生では、CD等の記録媒体に収録された曲数分について、再生したか否かを示す再生情報を利用している。1曲の再生が終了すると、次に再生する曲を選択するために、ランダムに選んだ曲の再生情報を確認し、未再生であれば再生すべき曲であると決定し、再生済みであれば再度ランダムに曲を選択する操作が繰り返して行われ、再生すべき曲が選択されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−176252号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のランダム再生の方法では、例えば収録数が少ない記録媒体であるときには問題にならない。しかしながら、ハードディスクや半導体メモリ等の大容量の記録媒体では最大収録曲数が数万にまで及ぶことが可能であり、この場合には、再生情報を確認したときにこれが再生済みならば再度ランダムに曲を選択するという繰り返し動作が収録曲数に比例して増加してしまい、その結果ランダム再生のための選曲に非常に時間がかかってしまうという課題がある。
【0007】
そこで本発明は上記従来の課題を解決し、記録媒体に記録された楽曲等の再生用データを短時間で効率よく選択しこれをランダム再生することが可能な再生装置、再生方法、及びそれに用いられる記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る記録媒体は、複数の再生用データと、前記複数の再生用データをランダムに再生させるためのランダム再生情報とを記録する。好ましくは、ランダム再生情報は、複数の再生用データが複数のグループに割当てられるように各再生用データにランダムに付与されたグループ番号を含むものである。これにより、再生用データをランダム再生するときに、ランダム再生情報を利用することで短時間でランダム再生を行うことができる。特に、再使用データを複数のグループに分割し、グループ毎にそこに含まれる再生用データのランダム再生を行うことにより、記録媒体に記録される再生用データが増加しても、ランダム再生に要される時間を短縮化することが可能である。
【0009】
本発明に係る記録媒体に記録された再生用データを再生する方法は、記録媒体に記録された複数の再生用データを複数のグループに割当てるステップと、前記複数のグループの中からランダムに一つのグループを選択するステップと、前記選択されたグループに含まれる複数の再生用データをランダムな順序で再生するステップとを含む。複数の再生用データを複数のグループに分割し、そのグループ毎に再生用データのランダム再生を行うことにより、記録媒体に記録される再生用データが増加しても、ランダム再生を短時間で効率よく行うことが可能である。
【0010】
本発明に係る、記録媒体に記録された再生用データを再生する再生装置は以下の構成を含む。記録媒体に記録された複数の再生用データを複数のグループに割当て、各再生用データにそれぞれグループを識別するための識別情報を付与する付与手段と、前記複数のグループの中からランダムに一つのグループを選択する選択手段と、前記選択されたグループの識別情報を有する再生用データを読み出し、該再生用データを再生する再生手段とを含むものである。再生用データを複数のグループに分けることで、記録媒体に記録された再生用データが膨大であっても、ランダム再生に要される時間を短縮することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るオーディオ装置の構成を示すブロック図である。オーディオ装置10は、音声データ等を記録するハードディスク20、制御部30、表示部40、操作部50、D/Aコンバータ60、アンプ70、スピーカ80を含む。
【0012】
図2にハードディスクの記録状態を示す。ハードディスク20には、複数の楽曲に対応するデジタル化された音声データ21が格納され、これらは好ましくは圧縮された形態で収録されている。音声データ21とともに、楽曲の再生順番を示す情報(以下「再生リスト」)22が記録される。再生リスト22は、CDやMDにおけるTOC(Table of Contents)に相当する。本実施の形態における再生リスト22は、図示されるように、再生順、楽曲、およびグループの項目を含み、1から9までの再生順と、楽曲AからIまでの曲目と、1から3までのグループの関係が示されている。グループ番号は、再生順とは別にランダムにそれぞれの楽曲に予め割当てられている。ここでは、グループ1に楽曲C、Eが割当てられ、グループ2に楽曲A、F、G、Iが割当てられ、グループ3に楽曲B、D、Hが割当てられている。これらの関係を整理したものを番号23、24、25において図示している。グループ数は、ハードディスク20に収録されている収録数に比例し、好ましくは、一つのグループ内に最大で99曲(CDの最大収録数)の楽曲が含まれることを上限とする。
【0013】
制御部30は、オーディオ装置10の全体を制御する。ここでは、本発明の特徴部分であるランダム再生を実現するための構成を示し、他の部分の構成を省略してある。制御部30は、ハードディスク20に記録された音声データ21の読み書きを行う音声データ読み書き制御部31と、ハードディスク20に記録された再生リスト22の読み書きを行う再生リスト読み書き制御部32と、再生リストを記憶する記憶部33と、記憶部33に記憶された再生リストの編集・更新を行う編集・更新部34と、記憶部33の再生リストの中からランダムに一つのグループを選択するとともに、音声データ読み書き制御部31を制御し選択されたグループの中から一つの楽曲をランダムに選択させるランダム選択部35と、音声データ読み書き制御部31によって読み出された音声データのデコード等を行い、音声データを再生する音声データ再生部36とを含む。
【0014】
表示部40は、液晶表示パネル等を含み、オーディオ装置によって選曲された楽曲のタイトルや、ハードディスクに収録されている収録数を表示する。操作部50は、ユーザからオーディオ装置へ指示される入力インターフェースを構成し、例えば、ユーザは楽曲のランダム再生の指示を与えることができる。
D/Aコンバータ60は、音声データ再生部36によって再生された音声データをアナログ信号に変換する。変換された音声信号は、アンプ70を介してスピーカ80から音声出力される。
【0015】
次に本実施の形態のオーディオ装置におけるランダム再生をフローチャートを参照して説明する。例えばユーザによってランダム再生のリクエストが操作部50から指示されると、オーディオ装置10はランダム再生を開始する。先ず、再生リスト読み書き制御部32がハードディスク20から再生リスト22を読み出し(ステップS101)、読み出した再生リスト22を記憶部33に格納する。
【0016】
ランダム選択部35は、再生リスト22に基づき、ハードディスク20の収録されている楽曲数が一定数よりも多いか否かを判定する(ステップS102)。これは再生リスト22に含まれる再生番号の最後尾の番号をチェックすることにより行われる。例えば、CDの最大収録数である99曲を基準にし、これよりも大くの収録数がある場合には、再生リスト22に記憶された複数のグループから一つのグループをランダムに選択する(ステップS103)。この選択は制御部30内の乱数発生部により発生された乱数に従い行われる。ランダム選択部35は選択されたグループに含まれる複数の楽曲から一つの楽曲をランダムに選択するように音声データ読み書き制御部31を制御する(ステップS104)。仮に、ランダム選択部35によってグループ2が選択されたとすると、ランダム選択部35は、楽曲A、F、G、Iの中から一つの楽曲をランダムに選択する。
【0017】
楽曲Fが最初に選択されたならば、音声データ読み書き制御部31が楽曲Fに対応する音声データをハードディスク20から読み出し(ステップS105)、音声データ再生部36によって音声データがデコードされ、楽曲Fが再生される(ステップS106)。楽曲Fの再生が終了すると(ステップS107)、グループ2内の楽曲のすべてが再生されたか否かが判定される(ステップS108)。このとき、楽曲Fの再生情報は、“再生済み”であり、他の楽曲A、G、Iの再生情報は、“未再生”であり、これらの再生情報は楽曲ごと割り当てられたフラグをオン/オフすることで識別される。
【0018】
グループ内の楽曲のすべての再生が行われていない場合には、そのグループ内の楽曲についてランダムな再生が繰り返される(ステップS104−S107)。グループ内の楽曲の再生情報がすべて“再生済み”となると、すべてのグループの再生が終了したか否か判定される(ステップS109)。各グループには、楽曲のときと同様に、グループの再生が行われたか否かを示すグループ再生情報が与えられる。すべてのグループの再生が終了していない場合には、ランダム選択部35によって別の新たなグループがランダムに選択される(ステップS103)。なお、選択されたグループのグループ再生情報が“再生済み”であれば、再度グループのランダムな選択が繰り返され、“未再生である”新たなグループが選択され、そのグループ内の楽曲のランダムな再生が繰り返される(ステップS103−S107)。こうして、すべてのグループのグループ再生情報が“再生済み”となったときに、ランダム再生が終了される。
【0019】
他方、ランダム選択部35は、ハードディスク20の収録されている楽曲数が一定数よりも小さいと判定した場合には(ステップS102)、グループのランダム選択を行うことなく、音声データ読み書き制御部31を制御し、楽曲のランダムな選択を行い、これを再生させる。
【0020】
図4は、グループ1、2、3をランダム再生したときの再生リストを示す図である。再生リスト22aは、一連のランダム再生動作とともに更新され、記憶部33に格納される。図からも明らかなように、最初にグループ2がランダムに選択され、そこで楽曲がF、I、G、Aの順にランダムに再生され、次にグループ1が選択され、そこで楽曲がC、Eの順にランダムに再生され、最後にグループ3が選択され、そこで楽曲がD、B、Hの順にランダムに再生される。更新された再生リスト22aは、再生リスト読み書き制御部32を介してハードディスク20に書き込むことも可能である。これにより、次回のランダム再生のときに、更新された再生リスト22aの再生順により楽曲を再現することも可能であり、前回と同じランダム再生を再現させることも可能である。
【0021】
このように本実施の形態に係るオーディオ装置では、音声データを複数のグループにランダムに割当て、そのグループ内で音声データをランダムに選択しこれを再生させるようにしたので、ハードディスク等の大容量の記録媒体に収録される楽曲数が膨大になったとしても、ランダム再生時における選曲対象となる曲数を抑制し、効率よく短時間で楽曲のランダム再生を行うことが可能となる。また、音声データをグループ化することで、楽曲毎に付与される再生情報のメモリ容量も削減することができる。
【0022】
また上記実施態様において、ハードディスク20に楽曲を追加することが可能である。楽曲を追記する場合、音声データ読み書き制御部31により音声データがハードディスク20に追加される。編集・更新部34は、ハードディスク20の楽曲数が一定数を越えたところで、再生リスト22のグループ番号の割当てを更新あるいは変更させることができる。それにより、ランダム度合いをさらに増加させ、ユーザに対して一層のランダム感をもって音楽を楽しませることができる。また、編集・更新部34は、タイマー等からの時間情報に基づき、一定の期間を経過するごとにグループ番号の割付を更新するようにしても良い。これによりランダム感の新鮮さを常に提供することが可能となる。再生リスト22のグループ番号の更新は、再生リスト読み書き制御部32によって行われ、更新された再生リスト22がハードディスク20に記憶される。
【0023】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0024】
上記実施態様では、記録媒体にハードディスクを用いたが、勿論これ以外にも半導体メモリ、MD、CD、DVD等の記録媒体を用いることが可能である。さらに、上記実施態様ではオーディオ装置を例に用いたが、これ以外にも写真等の画像データをランダムに再現させる画像再生装置に適用することも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば記録媒体に記録される再生用データを複数のグループに分割し、各グループ毎に再生用データのランダム再生を行うようにしたので、記録媒体に記録される再生用データが増加しても、ランダム再生の際の再生データのシークタイムを短縮化し、効率よくランダム再生を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオーディオ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ハードディスクに記録された音声データ及び再生リストの例を示す図である。
【図3】本発明のオーディオ装置における楽曲のランダム再生のフローチャートである。
【図4】本実施の形態により複数の楽曲がランダム再生されたときの再生リストを示す図である。
【符号の説明】
10 オーディオ装置 20 ハードディスク
22、22a 再生リスト 30 制御部
31 音声データ読み書き制御部 32 再生リスト読み書き制御部
33 記録部 34 編集・更新部
35 ランダム選択部 36 音声データ再生部
40 表示部 50 操作部
70 アンプ 80 スピーカ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハードディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録された音楽、写真等の再生用データをランダムに再生可能な再生装置およびその再生方法ならびに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル技術の進歩に伴い、デジタル化されたオーディオ信号や画像信号等を記録し、これを再生するデジタル装置(たとえば、オーディオ装置やDVD装置)が普及している。デジタル装置に用いられる記録媒体として、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、ハードディスク、半導体メモリ等が用いられている。
【0003】
オーディオ装置において、CD等に記録された楽曲を再生するに際し、ユーザにランダム感を与えるために、楽曲をランダム再生する機能が設けられている。例えば、特許文献1には、ランダム選曲の対象となる曲範囲を設定し、設定された曲範囲の中からランダムに選曲して再生する技術が開示されている。
【0004】
従来のランダム再生では、CD等の記録媒体に収録された曲数分について、再生したか否かを示す再生情報を利用している。1曲の再生が終了すると、次に再生する曲を選択するために、ランダムに選んだ曲の再生情報を確認し、未再生であれば再生すべき曲であると決定し、再生済みであれば再度ランダムに曲を選択する操作が繰り返して行われ、再生すべき曲が選択されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−176252号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のランダム再生の方法では、例えば収録数が少ない記録媒体であるときには問題にならない。しかしながら、ハードディスクや半導体メモリ等の大容量の記録媒体では最大収録曲数が数万にまで及ぶことが可能であり、この場合には、再生情報を確認したときにこれが再生済みならば再度ランダムに曲を選択するという繰り返し動作が収録曲数に比例して増加してしまい、その結果ランダム再生のための選曲に非常に時間がかかってしまうという課題がある。
【0007】
そこで本発明は上記従来の課題を解決し、記録媒体に記録された楽曲等の再生用データを短時間で効率よく選択しこれをランダム再生することが可能な再生装置、再生方法、及びそれに用いられる記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る記録媒体は、複数の再生用データと、前記複数の再生用データをランダムに再生させるためのランダム再生情報とを記録する。好ましくは、ランダム再生情報は、複数の再生用データが複数のグループに割当てられるように各再生用データにランダムに付与されたグループ番号を含むものである。これにより、再生用データをランダム再生するときに、ランダム再生情報を利用することで短時間でランダム再生を行うことができる。特に、再使用データを複数のグループに分割し、グループ毎にそこに含まれる再生用データのランダム再生を行うことにより、記録媒体に記録される再生用データが増加しても、ランダム再生に要される時間を短縮化することが可能である。
【0009】
本発明に係る記録媒体に記録された再生用データを再生する方法は、記録媒体に記録された複数の再生用データを複数のグループに割当てるステップと、前記複数のグループの中からランダムに一つのグループを選択するステップと、前記選択されたグループに含まれる複数の再生用データをランダムな順序で再生するステップとを含む。複数の再生用データを複数のグループに分割し、そのグループ毎に再生用データのランダム再生を行うことにより、記録媒体に記録される再生用データが増加しても、ランダム再生を短時間で効率よく行うことが可能である。
【0010】
本発明に係る、記録媒体に記録された再生用データを再生する再生装置は以下の構成を含む。記録媒体に記録された複数の再生用データを複数のグループに割当て、各再生用データにそれぞれグループを識別するための識別情報を付与する付与手段と、前記複数のグループの中からランダムに一つのグループを選択する選択手段と、前記選択されたグループの識別情報を有する再生用データを読み出し、該再生用データを再生する再生手段とを含むものである。再生用データを複数のグループに分けることで、記録媒体に記録された再生用データが膨大であっても、ランダム再生に要される時間を短縮することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るオーディオ装置の構成を示すブロック図である。オーディオ装置10は、音声データ等を記録するハードディスク20、制御部30、表示部40、操作部50、D/Aコンバータ60、アンプ70、スピーカ80を含む。
【0012】
図2にハードディスクの記録状態を示す。ハードディスク20には、複数の楽曲に対応するデジタル化された音声データ21が格納され、これらは好ましくは圧縮された形態で収録されている。音声データ21とともに、楽曲の再生順番を示す情報(以下「再生リスト」)22が記録される。再生リスト22は、CDやMDにおけるTOC(Table of Contents)に相当する。本実施の形態における再生リスト22は、図示されるように、再生順、楽曲、およびグループの項目を含み、1から9までの再生順と、楽曲AからIまでの曲目と、1から3までのグループの関係が示されている。グループ番号は、再生順とは別にランダムにそれぞれの楽曲に予め割当てられている。ここでは、グループ1に楽曲C、Eが割当てられ、グループ2に楽曲A、F、G、Iが割当てられ、グループ3に楽曲B、D、Hが割当てられている。これらの関係を整理したものを番号23、24、25において図示している。グループ数は、ハードディスク20に収録されている収録数に比例し、好ましくは、一つのグループ内に最大で99曲(CDの最大収録数)の楽曲が含まれることを上限とする。
【0013】
制御部30は、オーディオ装置10の全体を制御する。ここでは、本発明の特徴部分であるランダム再生を実現するための構成を示し、他の部分の構成を省略してある。制御部30は、ハードディスク20に記録された音声データ21の読み書きを行う音声データ読み書き制御部31と、ハードディスク20に記録された再生リスト22の読み書きを行う再生リスト読み書き制御部32と、再生リストを記憶する記憶部33と、記憶部33に記憶された再生リストの編集・更新を行う編集・更新部34と、記憶部33の再生リストの中からランダムに一つのグループを選択するとともに、音声データ読み書き制御部31を制御し選択されたグループの中から一つの楽曲をランダムに選択させるランダム選択部35と、音声データ読み書き制御部31によって読み出された音声データのデコード等を行い、音声データを再生する音声データ再生部36とを含む。
【0014】
表示部40は、液晶表示パネル等を含み、オーディオ装置によって選曲された楽曲のタイトルや、ハードディスクに収録されている収録数を表示する。操作部50は、ユーザからオーディオ装置へ指示される入力インターフェースを構成し、例えば、ユーザは楽曲のランダム再生の指示を与えることができる。
D/Aコンバータ60は、音声データ再生部36によって再生された音声データをアナログ信号に変換する。変換された音声信号は、アンプ70を介してスピーカ80から音声出力される。
【0015】
次に本実施の形態のオーディオ装置におけるランダム再生をフローチャートを参照して説明する。例えばユーザによってランダム再生のリクエストが操作部50から指示されると、オーディオ装置10はランダム再生を開始する。先ず、再生リスト読み書き制御部32がハードディスク20から再生リスト22を読み出し(ステップS101)、読み出した再生リスト22を記憶部33に格納する。
【0016】
ランダム選択部35は、再生リスト22に基づき、ハードディスク20の収録されている楽曲数が一定数よりも多いか否かを判定する(ステップS102)。これは再生リスト22に含まれる再生番号の最後尾の番号をチェックすることにより行われる。例えば、CDの最大収録数である99曲を基準にし、これよりも大くの収録数がある場合には、再生リスト22に記憶された複数のグループから一つのグループをランダムに選択する(ステップS103)。この選択は制御部30内の乱数発生部により発生された乱数に従い行われる。ランダム選択部35は選択されたグループに含まれる複数の楽曲から一つの楽曲をランダムに選択するように音声データ読み書き制御部31を制御する(ステップS104)。仮に、ランダム選択部35によってグループ2が選択されたとすると、ランダム選択部35は、楽曲A、F、G、Iの中から一つの楽曲をランダムに選択する。
【0017】
楽曲Fが最初に選択されたならば、音声データ読み書き制御部31が楽曲Fに対応する音声データをハードディスク20から読み出し(ステップS105)、音声データ再生部36によって音声データがデコードされ、楽曲Fが再生される(ステップS106)。楽曲Fの再生が終了すると(ステップS107)、グループ2内の楽曲のすべてが再生されたか否かが判定される(ステップS108)。このとき、楽曲Fの再生情報は、“再生済み”であり、他の楽曲A、G、Iの再生情報は、“未再生”であり、これらの再生情報は楽曲ごと割り当てられたフラグをオン/オフすることで識別される。
【0018】
グループ内の楽曲のすべての再生が行われていない場合には、そのグループ内の楽曲についてランダムな再生が繰り返される(ステップS104−S107)。グループ内の楽曲の再生情報がすべて“再生済み”となると、すべてのグループの再生が終了したか否か判定される(ステップS109)。各グループには、楽曲のときと同様に、グループの再生が行われたか否かを示すグループ再生情報が与えられる。すべてのグループの再生が終了していない場合には、ランダム選択部35によって別の新たなグループがランダムに選択される(ステップS103)。なお、選択されたグループのグループ再生情報が“再生済み”であれば、再度グループのランダムな選択が繰り返され、“未再生である”新たなグループが選択され、そのグループ内の楽曲のランダムな再生が繰り返される(ステップS103−S107)。こうして、すべてのグループのグループ再生情報が“再生済み”となったときに、ランダム再生が終了される。
【0019】
他方、ランダム選択部35は、ハードディスク20の収録されている楽曲数が一定数よりも小さいと判定した場合には(ステップS102)、グループのランダム選択を行うことなく、音声データ読み書き制御部31を制御し、楽曲のランダムな選択を行い、これを再生させる。
【0020】
図4は、グループ1、2、3をランダム再生したときの再生リストを示す図である。再生リスト22aは、一連のランダム再生動作とともに更新され、記憶部33に格納される。図からも明らかなように、最初にグループ2がランダムに選択され、そこで楽曲がF、I、G、Aの順にランダムに再生され、次にグループ1が選択され、そこで楽曲がC、Eの順にランダムに再生され、最後にグループ3が選択され、そこで楽曲がD、B、Hの順にランダムに再生される。更新された再生リスト22aは、再生リスト読み書き制御部32を介してハードディスク20に書き込むことも可能である。これにより、次回のランダム再生のときに、更新された再生リスト22aの再生順により楽曲を再現することも可能であり、前回と同じランダム再生を再現させることも可能である。
【0021】
このように本実施の形態に係るオーディオ装置では、音声データを複数のグループにランダムに割当て、そのグループ内で音声データをランダムに選択しこれを再生させるようにしたので、ハードディスク等の大容量の記録媒体に収録される楽曲数が膨大になったとしても、ランダム再生時における選曲対象となる曲数を抑制し、効率よく短時間で楽曲のランダム再生を行うことが可能となる。また、音声データをグループ化することで、楽曲毎に付与される再生情報のメモリ容量も削減することができる。
【0022】
また上記実施態様において、ハードディスク20に楽曲を追加することが可能である。楽曲を追記する場合、音声データ読み書き制御部31により音声データがハードディスク20に追加される。編集・更新部34は、ハードディスク20の楽曲数が一定数を越えたところで、再生リスト22のグループ番号の割当てを更新あるいは変更させることができる。それにより、ランダム度合いをさらに増加させ、ユーザに対して一層のランダム感をもって音楽を楽しませることができる。また、編集・更新部34は、タイマー等からの時間情報に基づき、一定の期間を経過するごとにグループ番号の割付を更新するようにしても良い。これによりランダム感の新鮮さを常に提供することが可能となる。再生リスト22のグループ番号の更新は、再生リスト読み書き制御部32によって行われ、更新された再生リスト22がハードディスク20に記憶される。
【0023】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0024】
上記実施態様では、記録媒体にハードディスクを用いたが、勿論これ以外にも半導体メモリ、MD、CD、DVD等の記録媒体を用いることが可能である。さらに、上記実施態様ではオーディオ装置を例に用いたが、これ以外にも写真等の画像データをランダムに再現させる画像再生装置に適用することも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば記録媒体に記録される再生用データを複数のグループに分割し、各グループ毎に再生用データのランダム再生を行うようにしたので、記録媒体に記録される再生用データが増加しても、ランダム再生の際の再生データのシークタイムを短縮化し、効率よくランダム再生を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオーディオ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ハードディスクに記録された音声データ及び再生リストの例を示す図である。
【図3】本発明のオーディオ装置における楽曲のランダム再生のフローチャートである。
【図4】本実施の形態により複数の楽曲がランダム再生されたときの再生リストを示す図である。
【符号の説明】
10 オーディオ装置 20 ハードディスク
22、22a 再生リスト 30 制御部
31 音声データ読み書き制御部 32 再生リスト読み書き制御部
33 記録部 34 編集・更新部
35 ランダム選択部 36 音声データ再生部
40 表示部 50 操作部
70 アンプ 80 スピーカ
Claims (13)
- 複数の再生用データと、前記複数の再生用データをランダムに再生させるためのランダム再生情報とを記録する、記録媒体。
- 前記ランダム再生情報は、前記複数の再生用データが複数のグループに割当てられるように各再生用データにランダムに付与されたグループ番号を含む、請求項1に記載の記録媒体。
- 前記記録媒体は追記もしくは書き換え可能であり、前記複数の再生用データが一定の数を超えたときに、前記ランダム再生情報が更新される、請求項1または2に記載の記録媒体。
- 記録媒体に記録された再生用データを再生する方法であって、
記録媒体に記録された複数の再生用データを複数のグループに割当て、
前記複数のグループの中からランダムに一つのグループを選択し、
前記選択されたグループに含まれる複数の再生用データをランダムな順序で再生する、再生方法。 - 前記再生方法はさらに、前記選択されたグループ内の複数の再生用データのランダムな再生がすべて終了した後、前記複数のグループの中からランダムに新たな一つのグループを選択し、新たに選択されたグループの再生データをランダムに再生する、請求項4に記載の再生方法。
- 記録媒体に記録された再生用データを再生する方法であって、
記録媒体に記録された複数の再生用データが所定数よりも大きいか否かを比較し、
比較結果から前記複数の再生用データが所定数よりも大きい場合には、複数の再生用データを複数のグループに割当て、割当てられた複数のグループの中から一つのグループをランダムに選択し、選択されたグループ内の複数の再生用データをランダムな順序で再生し、前記比較結果から前記複数の再生用データが所定数よりも小さい場合には、前記複数の再生用データをランダムな順序で再生する、再生方法。 - 記録媒体に記録された再生用データを再生する再生装置であって、
記録媒体に記録された複数の再生用データを複数のグループに割当て、各再生用データにそれぞれグループを識別するための識別情報を付与する付与手段と、
前記複数のグループの中からランダムに一つのグループを選択する選択手段と、
前記選択されたグループの識別情報を有する再生用データを読み出し、該再生用データを再生する再生手段と、を含む再生装置。 - 前記選択手段は、前記選択されたグループの識別情報を有する複数の再生用データの中からランダムに一つの再生用データを選択する、請求項7に記載の再生装置。
- 前記付与手段は、前記記録媒体に記録された再生用データが一定数を超えたときに、前記複数の再生用データに付与された識別情報を更新する、請求項7に記載の再生装置。
- 前記再生装置はさらに時間を計時する計時手段を含み、計時手段により一定期間が計時されたとき、前記付与手段は、前記記録媒体に記録された再生用データに付与された識別情報を更新する、請求項7に記載の再生装置。
- 記録媒体に記録された再生用データを再生する再生装置であって、
前記記録媒体に記録された複数の再生用データを読み出す第1の読み出し手段と、
前記記録媒体に記録された前記複数の再生用データをランダムに再生させるためのランダム再生情報を読み出す第2の読み出し手段と、
前記ランラム再生情報に従い前記第1の読み出し手段を制御し、前記記録媒体から読み出される再生用データを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された再生用データを再生する再生手段とを有する再生装置。 - 前記ランダム再生情報は、前記複数の再生用データが複数のグループに割当てられたときにランダムに付与されるグループ番号を含み、前記選択手段は第1の読み出し手段を制御し対応するグループ番号を付与された再生用データをランダムに選択する、請求項11に記載の再生装置。
- 前記再生用データは、楽曲を再生するための音声データを含む、請求項7または11に記載の再生装置。
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---|---|---|---|
JP2002345424A JP2004178727A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 楽曲のランダム再生方法およびその装置ならびにランダム再生情報を含む記録媒体 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007007081A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Namco Bandai Games Inc | ゲームシステム、楽音生成システム、曲選択システム、プログラム及び情報記憶媒体 |
JP2007280548A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Sharp Corp | ランダム再生装置及びランダム再生方法 |
JP2008243253A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Alpine Electronics Inc | オーディオ装置 |
US8081866B2 (en) | 2005-09-08 | 2011-12-20 | Sony Corporation | Selected playback apparatus, selected playback method, and program |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002345424A patent/JP2004178727A/ja not_active Withdrawn
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