JP2004178514A - 生産管理システム、生産管理方法及びプログラム - Google Patents

生産管理システム、生産管理方法及びプログラム Download PDF

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達夫 大熊
Toshiro Ikejiri
俊郎 池尻
Shigeko Inoue
誠子 井上
Yumiko Yamauchi
裕美子 山内
Yukio Kobayashi
幸夫 小林
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Abstract

【課題】部品を生産するための処理工程を適切に管理する。
【解決手段】設計情報格納処理部21は、部品の設計図面と各部品における設計変更の可能性とを示す設計情報などを、部品マスタファイル11等に格納する。設計情報提供処理部22は、各部品にて設計変更が生じる可能性や、使用可能な金型に関する情報等を確認可能に出力させる。工程案情報格納処理部23は、複数種類からなる工程案についての情報などを、加工工程テーブル13に格納する。工程案情報提供処理部24は、複数種類の工程案について、コストを比較可能に出力させる。進捗情報格納処理部25は、各部品の処理工程における進捗状況を示す情報を、進捗状況テーブル16に格納する。進捗情報提供処理部26は、各部品の処理工程における進捗状況を確認可能に出力させる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種の部品を生産するための処理工程を管理する生産管理システムに係り、特に、金型を使用して量産される部品の処理工程管理に適合した生産管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
1つのプレス部品を製造するために、使用する複数の材料それぞれについて、材料のコストと加工のコスト(加工自体のコストと、加工に使用する金型のコスト)とを求め、これらの総和を求めることにより、部品の製造コストを求める技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−202996号公報
【0004】
金型を使用して量産される部品を製造するまでには、設計部署や部品技術部署、資材調達部署などの多数の部署を通じ、各部品の設計や試作、金型の手配、量産試験などの様々な処理工程を経る必要がある。
この際、最終的に部品を量産できるようにするためには、量産を開始する以前の段階で、例えばプレス金型やモールド金型といった、金型(本型)を入手しておき、設計通りの部品が量産できることを確認しなければならない。従来では、設計部署から部品の設計図面が出図されると、その部品が設計変更される可能性を加味することなく、部品技術部署が金型や生産設備の仕様を決定し、資材調達部署が金型を手配するようにしていた。
【0005】
一方、量産製品の生産準備期間は短期化される傾向にあり、また、同時期に複数の機種からなる製品の量産を開始しなければならないこともある。こうしたことが原因にもなって、金型を手配した後も、品質確認のための試作や部品の見直しなどが行われ、部品の設計変更が生じるリスクは依然として存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本型となる金型を手配した後に金型の仕様変更等が生じると、その金型を再度手配し直さなければならない。本型となる金型の変更には多くのコストがかかるため、部品の製造コストが増大する要因となっていた。
しかしながら、部品の設計変更が生じる可能性のなくなるまで全ての金型を手配しないでおいたのでは、部品を量産できるまでに要する期間が長期化してしまう。従って、部品を生産するための処理工程を適切に管理し、適切な金型を適切なタイミングで発注する必要がある。
【0007】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、部品を生産するための処理工程を適切に管理することができる生産管理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の第1の観点にかかる生産管理システムは、
少なくとも1つの情報処理装置と、部品情報格納手段とを備える生産管理システムであって、
少なくとも1つの前記情報処理装置において、少なくとも1つの部品の設計図面と各部品にて設計変更が生じる可能性とを示す設計情報を入力する設計情報入力手段と、
前記設計情報入力手段により入力された設計情報を部品ごとに前記部品情報格納手段に格納する設計情報管理手段と、
前記部品情報格納手段に格納されている設計情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品にて設計変更が生じる可能性を確認可能に出力させる設計情報提供手段とを備える、
ことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、各部品にて設計変更が生じる可能性を確認可能に出力することができ、部品を生産するための処理工程を適切に管理することができる。
【0010】
工程案情報格納手段と、
少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類からなる工程案と各工程案で要するコストとを示す工程案情報を入力する工程案情報入力手段と、
前記工程案情報入力手段により入力された工程案情報を工程案ごとに前記工程案情報格納手段に格納する工程案情報管理手段と、
前記工程案情報格納手段に格納されている工程案情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類の工程案についてコストを比較可能に出力させる工程案情報提供手段とを備えてもよい。
これにより、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類の工程案についてコストを比較可能に出力することができ、部品を生産するための処理工程を適切に管理することができる。
【0011】
設計変更が生じる可能性のある部品について、設計変更の可能性がなくなるまでの処理工程を示す情報を格納する処理工程情報格納手段と、
少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品につき、設計変更の可能性がなくなるまでの処理工程での進捗状況を示す進捗情報を入力する進捗情報入力手段と、
前記進捗情報入力手段により入力された進捗情報を、部品ごとの処理工程を示す情報と対応づけて前記処理工程情報格納手段に格納する進捗情報管理手段と、
前記処理工程情報格納手段に格納されている進捗情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品の処理工程における進捗状況を確認可能に出力させる進捗情報提供手段とを備えてもよい。
これにより、各部品の処理工程における進捗状況を確認可能に出力することができ、部品を生産するための処理工程を適切に管理することができる。
【0012】
また、この発明の第2の観点にかかる生産管理方法は、
少なくとも1つの情報処理装置と、部品情報格納手段とを備えるコンピュータシステムによる生産管理方法であって、
少なくとも1つの前記情報処理装置において、少なくとも1つの部品の設計図面と各部品にて設計変更が生じる可能性とを示す設計情報を入力する設計情報入力ステップと、
前記設計情報入力ステップにて入力した設計情報を部品ごとに前記部品情報格納手段に格納する設計情報格納ステップと、
前記設計情報格納ステップにて格納した設計情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品にて設計変更が生じる可能性を確認可能に出力させる設計情報提供ステップとを備える、
ことを特徴とする。
【0013】
この発明の第3の観点にかかる生産管理方法は、
少なくとも1つの情報処理装置と、工程案情報格納手段とを備えるコンピュータシステムによる生産管理方法であって、
少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類からなる工程案と各工程案で要するコストとを示す工程案情報を入力する工程案情報入力ステップと、
前記工程案情報入力ステップにて入力した工程案情報を工程案ごとに前記工程案情報格納手段に格納する工程案情報格納ステップと、
前記工程案情報格納ステップにて格納した工程案情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類の工程案についてコストを比較可能に出力させる工程案情報提供ステップとを備える、
ことを特徴とする。
【0014】
この発明の第4の観点にかかる生産管理方法は、
少なくとも1つの情報処理装置と、処理工程情報格納手段とを備えるコンピュータシステムによる生産管理方法であって、
少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品につき、設計変更の可能性がなくなるまでの処理工程での進捗状況を示す進捗情報を入力する進捗情報入力ステップと、
前記進捗情報入力ステップにて入力した進捗情報を、部品ごとの処理工程を示す情報と対応づけて前記処理工程情報格納手段に格納する進捗情報格納ステップと、
前記進捗情報格納ステップにて格納した進捗情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品の処理工程における進捗状況を確認可能に出力させる進捗情報提供ステップとを備える、
ことを特徴とする。
【0015】
また、この発明の第5の観点にかかるプログラムは、
少なくとも1つの情報処理装置と、部品情報格納手段とを備えるコンピュータシステムに、
少なくとも1つの前記情報処理装置において、少なくとも1つの部品の設計図面と各部品にて設計変更が生じる可能性とを示す設計情報を入力する設計情報入力ステップと、
前記設計情報入力ステップにて入力した設計情報を部品ごとに前記部品情報格納手段に格納する設計情報格納ステップと、
前記設計情報格納ステップにて格納した設計情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品にて設計変更が生じる可能性を確認可能に出力させる設計情報提供ステップと、
からなる処理を実行させる。
【0016】
また、この発明の第6の観点にかかるプログラムは、
少なくとも1つの情報処理装置と、工程案情報格納手段とを備えるコンピュータシステムに、
少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類の工程案と各工程案で要するコストとを示す工程案情報を入力する工程案情報入力ステップと、
前記工程案情報入力ステップにて入力した工程案情報を工程案ごとに前記工程案情報格納手段に格納する工程案情報格納ステップと、
前記工程案情報格納ステップにて格納した工程案情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類の工程案についてコストを比較可能に出力させる工程案情報提供ステップと、
からなる処理を実行させる。
【0017】
また、この発明の第7の観点にかかるプログラムは、
少なくとも1つの情報処理装置と、処理工程情報格納手段とを備えるコンピュータシステムに、
少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品につき、設計変更の可能性がなくなるまでの処理工程での進捗状況を示す進捗情報を入力する進捗情報入力ステップと、
前記進捗情報入力ステップにて入力した進捗情報を、部品ごとの処理工程を示す情報と対応づけて前記処理工程情報格納手段に格納する進捗情報格納ステップと、
前記進捗情報格納ステップにて格納した進捗情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品の処理工程における進捗状況を確認可能に出力させる進捗情報提供ステップと、
からなる処理を実行させる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の実施の形態に係る生産管理システムについて詳細に説明する。
【0019】
図1は、この発明の実施の形態に係る生産管理システムの構成を示すブロック図である。
この生産管理システムは、例えば、部品製造メーカーの設計部署、部品技術部署、資材調達部署、等の金型製作の判断を行う部署に設置され、外部記録装置1と、管理サーバ2と、LAN(Local Area Network)やインターネットなどの電気通信ネットワークを介して管理サーバ2に接続された1又は複数台の情報処理装置3とを備えて構成される。図1に示す例では、情報処理装置3として、設計部署には情報処理装置3aが、原価企画部署には情報処理装置3bが、部品技術部署には情報処理装置3cが、資材調達部署には情報処理装置3dが、それぞれ設置されている。各情報処理装置3a〜3dの間は、管理サーバ2との間と同様に、電気通信ネットワークを介して接続されている。
【0020】
外部記録装置1は、例えば磁気ディスク記録装置等を用いて構成され、管理サーバ2による管理の下、部品や金型の設計に関する情報(設計管理情報)、部品の製造コストに関する情報(コスト管理情報)、製造工程の進捗状況に関する情報(進捗管理情報)などを記録する。ここで、設計管理情報は、例えば、部品マスタファイル11、金型マスタファイル12等を含む。また、コスト管理情報は、加工工程テーブル13、コストテーブル14等を含む。進捗管理情報は、処理工程マスタファイル15、進捗状況テーブル16等を含む。
【0021】
部品マスタファイル11は、例えば図2に示すように、部品の名称、部品の型番、加工工程種別(プレス加工、モールド加工の別)、設計変更の可能性、部品の設計図面、設計変更履歴などを示す情報を格納するためのものである。ここで、設計変更の可能性は、各部品全体の中で設計変更が生じる可能性を示している。部品マスタファイル11に格納される情報は、例えば、完成品としての製品で使用される部品ごとに分類されている。また、この部品マスタファイル11には、部品の品質確認などを経て部品形状が見直された場合に、部品の変更図面や変更部品リストなどを格納できるようにしてもよい。金型マスタファイル12は、金型とその仕様に関する情報や、金型製作に要する費用(型費)などを示す情報を格納する。
【0022】
加工工程テーブル13は、例えば図3に示すように、プレス加工により製作される部品に対応して、本型を用いた加工工程案である本型工程案と、本型を用いない工程を含む加工工程案である手造り工程案とに関する情報を格納する。例えば、加工工程テーブル13は、本型工程案と手造り工程案のそれぞれについて、各加工工程の工程名や使用される金型の型形式、使用される設備、各工程で使用される金型の設計が部品の設計変更に伴って変更される可能性などを、各工程順に関連づけて部品ごとに記憶する。例えば、プレス加工には、図4に概略を示すように、1)材料の外形を所望の形に型(金型)を使用して加工する外形抜き、2)材料に穴を形成する穴欠き、3)外形抜きと穴欠きとを一度に行う総抜き、4)材料の一部に絞りを施す絞り加工、5)一部にエンボスを形成するエンボス加工、5)材料の一又は複数辺を曲げる曲げ加工、6)箱を形成する箱曲げなどの加工工程がある。また、絞り加工にも、丸絞りや箱段絞り、逆絞り、異形絞り、張出し絞り、口絞りなどの様々な種類がある。曲げ加工にも、V・L曲げやU曲げ、Z曲げ、O曲げ、P曲げ、ねじりなどの様々な種類がある。こうした加工の種類などにより、加工に使用する装置(プレス装置のトン数など)も異なってくる。そこで、加工工程テーブル13は、工程別に設備(トン数や加工装置)を記憶する。
【0023】
また、部品がモールド加工により製作される場合には、加工工程テーブル13は、本型の加工(型掘)を進める手順が異なる複数のパターンに関する情報を、複数種類からなる工程案に関する情報として格納する。この複数のパターンには、例えば、設計部署から部品の設計図面が出図されると直ちに本型全体の加工を開始するパターン#1や、設計部署から仮出図されると設計変更の可能性がない部分についてのみ本型の加工を開始する一方で設計変更の可能性がある部分については変更図面の出図後に金型の加工を開始するパターン#2などが、含まれている。加工工程テーブル13は、各パターンについて、出図(仮出図)の予定日や、設計変更の可能性、設計変更が生じうる箇所などの情報を格納する。
【0024】
コストテーブル14は、例えば図5に示すように、プレス加工により製作される部品に対応して、部品の加工に要する部品加工費や、金型の製造に要する費用(型費)、設計変更が生じた場合に金型の改造に要する費用(型改造費)などを、加工工程テーブル13に格納された加工工程案における各工程と関連づけて部品ごとに格納する。なお、手造り工程案における金型(本型)を使用しない加工工程では、型費や型改造費を記憶することなく、仮型代金や部品加工費のみが記憶されていればよい。
【0025】
また、部品がモールド加工により製作される場合には、コストテーブル14は、部品加工費や型費、設計変更が生じた場合に金型の改造・廃棄に要する費用(改造廃棄費)などを、加工工程テーブル13に格納された各パターンと関連づけて部品ごとに格納する。
【0026】
処理工程マスタファイル15は、部品の設計図面が最初に取り込まれてから金型(本型)を手配するまでに経なければならない処理工程に関する情報を格納するためのものである。進捗状況テーブル16は、処理工程マスタファイル15により規定される処理工程の進み具合を、部品ごとに記憶するテーブルである。
【0027】
管理サーバ2は、ワークステーション等のサーバ用コンピュータから構成され、この生産管理システム全体を管理するためのものである。すなわち、管理サーバ2は、情報処理装置3から部品や金型に関する各種の情報の入力・変更等の指示を受け、外部記録装置1に記録されている情報の更新・提供等の処理を実行することにより、部品や金型に関する情報を管理する。
【0028】
図6は、管理サーバ2の構成の一例を、外部記録装置1に記録される情報とともに示すブロック図である。図6に示す構成は、例えば管理サーバ2が備えるCPU(Central Processing Unit)が、所定の記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。図6に示すように、管理サーバ2は、設計情報格納処理部21と、設計情報提供処理部22と、工程案情報格納処理部23と、工程案情報提供処理部24と、進捗情報格納処理部25と、進捗情報提供処理部26とを備えている。
【0029】
設計情報格納処理部21は、例えば設計部署に設置された情報処理装置3aから部品の設計図面と各部品における設計変更の可能性とを示す設計情報などを受け付け、部品マスタファイル11等に格納する処理を実行する。この処理にて、設計情報格納処理部21は、部品の設計図面、部品の名称、部品の型番、加工工程種別、設計変更の可能性などの情報を、製造される部品ごとに関連づけることにより分類して、部品マスタファイル11に格納する。
【0030】
設計情報提供処理部22は、情報処理装置3からの要求に応答して、部品マスタファイル11や金型マスタファイル12に格納されている情報を読み出して提供することにより、各部品にて設計変更が生じる可能性や、使用可能な金型に関する情報等を、要求が発せられた情報処理装置3にて確認可能に出力させるためのものである。また、設計情報提供処理部22は、加工工程テーブル13に記憶されている情報を読み出して提供することにより、各工程で使用される金型の設計が部品の設計変更に伴って変更される可能性などの情報を、要求が発せられた情報処理装置3にて確認可能に出力させてもよい。
【0031】
工程案情報格納処理部23は、例えば部品技術部署に設置された情報処理装置3cより複数種類からなる工程案についての情報などを受け付け、加工工程テーブル13に格納する処理を実行する。この処理にて、工程案情報格納処理部23は、例えば、各加工工程の名称、使用される金型の型形式、使用される設備などの情報を、本型工程案と手造り工程案に分けて各工程順に関連づけるとともに、部品ごとに分類して加工工程テーブル13に格納する。また、工程案情報格納処理部23は、例えば原価企画部署に設置された情報処理装置3bから、各加工工程で使用される金型の型費や型改造費、部品加工費などの情報を受け付け、各工程と関連づけてコストテーブル14に格納する処理を実行する。
【0032】
工程案情報提供処理部24は、情報処理装置3からの要求に応答して、加工工程テーブル13やコストテーブル14に格納されている情報を読み出して提供することにより、本型工程案と手造り工程案といった複数種類の工程案について、要求が発せられた情報処理装置3にてコストを比較可能に出力させるためのものである。
【0033】
進捗情報格納処理部25は、例えば設計部署に設置された情報処理装置3aから各部品の処理工程における進捗状況を示す情報を受け付け、進捗状況テーブル16に格納する処理を実行する。進捗情報提供処理部26は、情報処理装置3からの要求に応答して、処理工程マスタファイル15や進捗状況テーブル16に格納されている情報を読み出して提供することにより、各部品の処理工程における進捗状況を、要求が発せられた情報処理装置3にて確認可能に出力させるためのものである。
【0034】
各情報処理装置3a〜3dは、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどであり、部品や金型に関する情報の入力・要求等の指示を受け付け、管理サーバ2にアクセスして情報を処理する。また、各情報処理装置3a〜3dは、管理サーバ2にアクセスして外部記録装置1に記録されている情報を取得し、部品や金型に関する情報を確認可能に出力する。このような処理を実行するために、各情報処理装置3a〜3dは、図7に示すように、制御部31と、記憶部32と、出力部33と、操作部34とを備えている。
【0035】
制御部31は、操作部34の操作により入力された指示に従って、管理サーバ2と通信し、各種の情報を送受信する。また、制御部31は、管理サーバ2から受けた情報に基づいて出力部33を制御し、部品や金型に関する情報を確認可能に出力させる。記憶部32は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などを備えて構成され、制御部31により実行されるプログラムや各種のデータを記憶する。出力部33は、制御部31の制御により、画像を画面上に表示したり紙面上に印刷したりするなどして、部品や金型に関する情報を確認可能に出力する。操作部34は、各部署の担当者等による操作に従って、各種の指示を制御部31に入力する。
【0036】
以下に、この発明の実施の形態に係る生産管理システムの動作を説明する。
この生産管理システムは、図8のフローチャートに示す処理を実行することにより、少なくとも1つの部品の設計図面や各部品にて設計変更が生じる可能性などを示す設計情報を、設計管理情報として格納する。
以下、図8のフローチャートに示す処理について説明する。
【0037】
図8のフローチャートに示す処理を開始すると、例えば設計部署に設置された情報処理装置3aは、その操作部34が設計部署の担当者により操作されたことなどに応答して、少なくとも1つの部品の設計図面や各部品にて設計変更が生じる可能性などを示す設計情報を入力する(ステップS1)。情報処理装置3aにて入力された設計情報は、管理サーバ2へ送信される(ステップS2)。設計情報を受け付けた管理サーバ2では、設計情報格納処理部21が設計情報を設計管理情報として部品マスタファイル11などに格納する(ステップS3)。こうして、部品ごとの設計情報が分類されて部品マスタファイル11に格納される。設計情報の格納が完了すると、例えば原価企画部署の担当者や部品技術部署の担当者に宛てて電子メールが自動的に送信されるなどして、設計情報の格納完了が通知される(ステップS4)。
【0038】
また、この生産管理システムは、図9のフローチャートに示す処理を実行することにより、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類からなる工程案や各工程で要するコストなどを示す工程案情報を、工程案管理情報として格納する。
以下、図9のフローチャートに示す処理について説明する。
【0039】
図9のフローチャートに示す処理を開始すると、例えば部品技術部署に設置された情報処理装置3cは、その操作部34が部品技術部署の担当者により操作されたことなどに応答して、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類からなる工程案を示す工程基本情報を入力する(ステップS11)。情報処理装置3cにて入力された工程基本情報は、管理サーバ2へ送信される(ステップS12)。工程基本情報を受け付けた管理サーバ2では、工程案情報格納処理部23が工程基本情報を工程案管理情報として加工工程テーブル13に格納する(ステップS13)。こうして、部品ごとの工程案基本情報が分類されて加工工程テーブル13に格納される。工程基本情報の格納が完了すると、例えば原価企画部署の担当者に宛てて電子メールが自動的に送信されるなどして、工程基本情報の格納完了が通知される(ステップS14)。
【0040】
続いて、原価企画部署に設置された情報処理装置3bは、その操作部34が原価企画部署の担当者により操作されたことなどに応答して、複数種類からなる工程案の各工程で要するコストを示す工程コスト情報を入力する(ステップS15)。情報処理装置3bにて入力された工程コスト情報は、管理サーバ2へ送信される(ステップS16)。工程コスト情報を受け付けた管理サーバ2では、工程案情報格納処理部23が工程コスト情報を工程案管理情報としてコストテーブル14に格納する(ステップS17)。こうして、各工程で要するコストが工程ごとに分類されてコストテーブル14に格納される。工程コスト情報の格納が完了すると、例えば設計部署の担当者や部品技術部署の担当者に宛てて電子メールが自動的に送信されるなどして、工程コスト情報の格納完了が通知される(ステップS18)。
【0041】
さらに、この生産管理システムは、図10のフローチャートに示す処理を実行することにより、設計変更が生じる可能性のある部品につき、設計変更の可能性がなくなるまでの処理工程での進捗状況を示す進捗情報を、進捗管理情報として格納する。
以下、図10のフローチャートに示す処理について説明する。
【0042】
図10のフローチャートに示す処理を開始すると、例えば設計部署に設置された情報処理装置3aは、その操作部34が設計部署の担当者により操作されたことなどに応答して、各部品の処理工程における進捗状況を示す進捗情報を入力する(ステップS21)。情報処理装置3aにて入力された進捗情報は、管理サーバ2へ送信される(ステップS22)。進捗情報を受け付けた管理サーバ2では、進捗情報格納処理部25が進捗情報を進捗管理情報として進捗状況テーブル16に格納する(ステップS23)。こうして、部品ごとの進捗情報が分類された進捗状況テーブル16に格納される。
【0043】
このようにして外部記録装置1に記録された各種の情報は、情報処理装置3から発せられた要求に応答して、当該情報処理装置3にて確認可能に出力される。この生産管理システムは、図11のフローチャートに示す処理を実行することにより、各種の情報を情報処理装置3にて出力可能とする。
以下、図11のフローチャートに示す処理について説明する。
【0044】
図11のフローチャートに示す処理を開始すると、情報処理装置3では、その操作部34が操作されたことに応答して、制御部31が所定の要求を管理サーバ2へ送信する(ステップS31)。管理サーバ2では、情報処理装置3からの要求に応答して、設計情報提供処理部22が部品マスタファイル11に格納されている設計管理情報を読み出す(ステップS32)。また、進捗情報提供処理部26は、この要求に応答して、処理工程マスタファイル15及び進捗状況テーブル16に格納されている進捗管理情報を読み出す(ステップS33)。設計情報提供処理部22及び進捗情報提供処理部26により読み出された情報は、要求が発せられた情報処理装置3に提供される(ステップS34)。
【0045】
情報処理装置3は、管理サーバ2から提供された情報に基づき、出力部33により図12に示すようなビュー画面を表示する(ステップS35)。図12に示すビュー画面では、設計変更の可能性がある部品の一覧が、各部品の処理工程における進捗状況とともに表示される。すなわち、図12に示すビュー画面の左側には、設計変更の可能性のある部品の型番(部番)、加工工程種別、名称、設計変更の可能性(設変リスク)が表示される。また、図12に示すビュー画面の右側には、部品の設計図面を最初に取り込む段階(初回取込)から、設計変更の可能性がなくなって金型の手配が完了する段階(金型手配完)までの処理工程における進捗情報が、部品ごとに区分けされて確認可能に表示される。
このようにして、各部品の処理工程における進捗状況は、情報処理装置3において確認可能に出力される。
【0046】
また、図12に示すビュー画面では、設計変更の可能性のある部品が選択可能に表示される。
この際、各部署の担当者は、情報処理装置3の操作部34を操作して、図12に示すビュー画面上で部品を選択する(ステップS36)。選択操作に応答して、このビュー画面上で選択された部品に対応する所定の要求が、情報処理装置3から管理サーバ2へと送られる(ステップS37)。管理サーバ2では、情報処理装置3からの要求に応答して、設計情報提供処理部22が部品マスタファイル11に格納されている設計管理情報を読み出す(ステップS38)。また、工程案情報提供処理部24は、この要求に応答して、加工工程テーブル13及びコストテーブル14に格納されている工程案管理情報を読み出す(ステップS39)。設計情報提供処理部22及び工程案情報提供処理部24により読み出された情報は、要求が発せられた情報処理装置3に提供される(ステップS40)。情報処理装置3は、管理サーバ2から提供された情報に基づき、出力部33により検討画面を表示する(ステップS41)。
【0047】
図13は、プレス加工により製作される部品や金型に関する情報を表示するための検討画面の一例を示す図である。図13に示す検討画面には、部品の設計変更が生じる可能性や、部品の設計変更に伴って金型の設計が変更される可能性などを示す<設変リスク>の欄が設けられている。ここに各部品にて設計変更が生じる可能性が表示され、確認可能に出力される。
また、図14は、モールド加工により製作される部品や金型に関する情報を表示するための検討画面の一例を示す図である。図14に示す検討画面にも、<設変リスク>の欄が設けられており、各部品にて設計変更が生じる可能性が表示され、確認可能に出力される。
このようにして、各部品にて設計変更が生じる可能性は、情報処理装置3において確認可能に出力される。
【0048】
図13及び図14に示す検討画面では、複数種類からなる工程案が、各工程案で要するコストを比較可能として表示される。
例えば、図13に示す検討画面には、複数種類からなる工程案を示すとともに、各工程案で要するコストを比較可能に示す<工法検討>の欄が設けられている。図13に示す例では、本型を用いた加工工程案である本型工程案が(1)本型工程案に設定され、本型を用いない工程を含んだ加工工程案である手造り工程案が(2)手造り工程案に設定される。また、本型工程案で要するコストが(3)本型工程案コストに設定され、手造り工程案で要するコストが(4)手造り工程案コストに設定される。(3)本型工程案コスト及び(4)手造り工程案コストに設定される比較コストは、管理サーバ2が工程案情報提供処理部24によりコストテーブル14から読み出した工程案管理情報に基づいて自動的に計算する。なお、コストテーブル14から読み出された情報の提供を受けた情報処理装置3が、この比較コストを計算するようにしてもよい。また、管理サーバ2は、上記ステップS16にて工程コスト情報が送信された時点で、各工程案について比較コストを計算し、複数種類からなる工程案それぞれに対応づけてコストテーブル14に格納しておくようにしてもよい。
【0049】
図14に例示する検討画面には、複数種類からなる工程案としてのパターンを示す<工程パターン>の欄と、各パターンを採用した場合に要するコストを比較可能に示す<比較コスト>の欄が設けられている。<比較コスト>の欄に設定される各パターンのコストも、図13に示した比較コストと同様に自動的に計算すればよい。
このようにして、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類の工程案は、情報処理装置3においてそのコストが比較可能に出力される。
【0050】
設計部署の担当者は、例えば図13あるいは図14に示す検討画面を情報処理装置3aの出力部33に表示出力させるなどして、複数種類からなる工程案について比較検討することができる。設計部署の担当者らによる検討の結果、いずれかの工程案の採用が決定されると、その旨が原価企画部署や部品技術部署、資材調達部署、その他の関連部署等に通知される。この通知は、例えば電子メールを送信することにより、帳票などの用紙を使用することなく迅速に実施することができる。資材調達部署の担当者は、この通知に基づいて、採用された工程案で使用される金型を仕入先に発注するなどして、金型の全部又は一部を手配することができる。
【0051】
具体的には、プレス加工により製作される部品については、資材調達部門の担当者が、設計部署の担当者から受けた採用案の通知に基づいて、本型の製作を開始してもよい金型がどれであるかを、容易に決定することができる。例えば、設計部署から部品の設計図面が出図された時点から設計変更のリスク(可能性)が存在しない部品を製作するために使用される金型については、設計部署から採用案決定の通知を受けた時点で、その全工程で使用される全ての金型を本型として発注し、金型の製作開始を指示することができる。一方、設計部署から部品設計図面が出図された時点で設計変更のリスクが存在している部品を製造するために使用される金型については、例えば、設計部署にて採用が決定された加工案が本型工程案であるか、手造り工程案であるかによって、発注内容が異なる。すなわち、設計部署にて本型工程案の採用が決定された場合には、設計変更のリスクが存在しない部品の金型と同様に、設計部署から採用案決定の通知を受けた時点で、その全工程で使用される全ての金型を本型として発注し、製作開始が指示される。これに対して、設計部署にて手造り工程案の採用が決定された場合には、その手造り工程案の工程内で使用される金型についてのみ、設計部署から採用案決定の通知を受けた時点で発注し、製作開始を指示することができる。手造り工程案の工程内で使用されない金型については、最終的に製作が必要なものであっても、この時点では未だ発注しない。
【0052】
その後、部品の品質確認などが設計部署等にて実施され、見直し部品のリストが情報処理装置3aにて入力されると、これが部品技術部署に設置された情報処理装置3cへ送られる。部品技術部署の担当者が見直し部品のリストを検討した結果、設計変更の可能性がなくなったと判断されると、金型の手配が可能となった旨を示す進捗情報が情報処理装置3cにて入力される。進捗情報は管理サーバ2へ送信され、進捗状況テーブル16に格納されている進捗管理情報が更新される。進捗管理情報の更新が完了すると、例えば資材調達部署の担当者に宛てて電子メールが自動的に送信されるなどして、本型としての金型が手配可能となったことが通知される。
こうして通知を受けた資材調達部署の担当者は、即座に未発注であった本型としての金型を手配することができる。
【0053】
また、モールド加工により製作される部品については、資材調達部署の担当者が、設計部署の担当者から受けた採用案(パターン)の通知に基づいて、金型全体の加工(型掘)開始を指示するか、設計変更が生じる可能性のある部位以外の加工(型堀)開始を指示するかを、容易に決定することができる。例えば、設計部署から部品の設計図面が仮出図された時点から部品全体について設計変更のリスク(可能性)が存在しない場合には、設計部署から採用パターン決定の通知を受けた時点で、本型としての金型全体の加工(型掘)開始を指示することができる。一方、設計部署から部品の設計図面が仮出図された時点で設計変更のリスクが存在する部位を有する部品については、当該設計変更のリスクが存在する部位を特定し、その部位以外の設計変更のリスクが存在しない部位について、金型の加工(型掘)開始を指示することができる。
【0054】
その後、設計変更部分の図面が設計部署に設置された情報処理装置3aにて入力されると、これが部品技術部署に設置された情報処理装置3cへ送られる。部品技術部署の担当者が設計変更部分の図面を検討した結果、設計変更の可能性がなくなったと判断されると、未だ加工(型掘)を開始していない部位の加工も開始可能になった旨を示す進捗情報が情報処理装置3cにて入力される。進捗情報は管理サーバ2へ送信され、進捗状況テーブル16に格納されている進捗管理情報が更新される。進捗管理情報の更新が完了すると、例えば資材調達部署の担当者に宛てて電子メールが自動的に送信されるなどして、残りの部分の金型が加工(型掘)可能となったことが通知される。
こうして通知を受けた資材調達部署の担当者は、即座に未発注であった部位の金型について加工(型掘)開始を指示することができる。
【0055】
以上説明したように、この生産管理システムによれば、金型を用いて製作される部品について、各部品にて設計変更が生じる可能性を確認可能として、部品を生産するための処理工程を適切に管理することができ、特に、金型の発注タイミングに関する担当者の意志決定を支援することができる。
また、この生産管理システムによれば、複数の候補からなる加工工程案を、各工程案で要するコストを容易に比較可能として、部品を生産するための処理工程を適切に管理することができる。
さらに、この生産管理システムによれば、設計変更が生じる可能性のある部品につき、設計変更の可能性がなくなるまでの処理工程の進捗状況を確認可能として、部品を生産するための処理工程を適切に管理することができ、特に、金型の発注タイミングに関する担当者の意志決定を支援することができる。
【0056】
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施の形態では、管理サーバ2を設けるものとして説明したが、これに限定される物ではなく、少なくとも1つの情報処理装置3が、単独で、あるいは他の情報処理装置3と協働することにより、上述の管理サーバ2としての機能を備えるようにしてもよい。また、外部記録装置1は、管理サーバ2あるいは情報処理装置3に備えられる通常の記録装置を用いたものであってもよい。
【0057】
また、上記実施の形態では、生産管理システムが部品製造メーカーの設計部署、部品技術部署、資材調達部署、等の金型製作の判断を行う部署に設置される物として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、部品の製造に関連する複数の企業にまたがって設置されるものであってもよい。
【0058】
この発明の生産管理システムは、専用の装置によらず、通常のコンピュータシステムによって実現可能である。例えば、コンピュータシステムを、上述の生産管理システムとして機能させ、あるいは上述の処理を実行させるために必要な動作プログラムの全部又は一部を、記録媒体(ICメモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等)に記録して配布・流通させてもよい。さらに、インターネット上のFTP(File Transfer System)サーバ等が有するファイルシステムに動作プログラムを格納しておき、コンピュータに、例えば搬送波に重畳して、ダウンロード等するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
このように、この発明によれば、部品、特に金型を用いて製作される部品を生産するための処理工程を、適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる生産管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】部品マスタファイルに格納される情報の一例を示す図である。
【図3】加工工程テーブルに格納される情報の一例を示す図である。
【図4】プレス加工の例を示す図である。
【図5】コストテーブルに格納される情報の一例を示す図である。
【図6】管理サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図7】情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図8】設計情報を格納する処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】工程案情報を格納する処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】進捗情報を格納する処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】各種の情報を情報処理装置にて出力する処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】ビュー画面の一例を示す図である。
【図13】プレス加工により製作される部品に関する検討画面の一例を示す図である。
【図14】モールド加工により製作される部品に関する検討画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 外部記録装置
2 管理サーバ
3、3a〜3d 情報処理装置
11 部品マスタファイル
12 金型マスタファイル
13 加工工程テーブル
14 コストテーブル
15 処理工程マスタファイル
16 進捗状況テーブル
21 設計情報格納処理部
22 設計情報提供処理部
23 工程案情報格納処理部
24 工程案情報提供処理部
25 進捗情報格納処理部
26 進捗情報提供処理部
31 制御部
32 記憶部
33 出力部
34 操作部

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの情報処理装置と、部品情報格納手段とを備える生産管理システムであって、
    少なくとも1つの前記情報処理装置において、少なくとも1つの部品の設計図面と各部品にて設計変更が生じる可能性とを示す設計情報を入力する設計情報入力手段と、
    前記設計情報入力手段により入力された設計情報を部品ごとに前記部品情報格納手段に格納する設計情報管理手段と、
    前記部品情報格納手段に格納されている設計情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品にて設計変更が生じる可能性を確認可能に出力させる設計情報提供手段とを備える、
    ことを特徴とする生産管理システム。
  2. 工程案情報格納手段と、
    少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類からなる工程案と各工程案で要するコストとを示す工程案情報を入力する工程案情報入力手段と、
    前記工程案情報入力手段により入力された工程案情報を工程案ごとに前記工程案情報格納手段に格納する工程案情報管理手段と、
    前記工程案情報格納手段に格納されている工程案情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類の工程案についてコストを比較可能に出力させる工程案情報提供手段とを備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の生産管理システム。
  3. 設計変更が生じる可能性のある部品について、設計変更の可能性がなくなるまでの処理工程を示す情報を格納する処理工程情報格納手段と、
    少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品につき、設計変更の可能性がなくなるまでの処理工程での進捗状況を示す進捗情報を入力する進捗情報入力手段と、
    前記進捗情報入力手段により入力された進捗情報を、部品ごとの処理工程を示す情報と対応づけて前記処理工程情報格納手段に格納する進捗情報管理手段と、
    前記処理工程情報格納手段に格納されている進捗情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品の処理工程における進捗状況を確認可能に出力させる進捗情報提供手段とを備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の生産管理システム。
  4. 少なくとも1つの情報処理装置と、部品情報格納手段とを備えるコンピュータシステムによる生産管理方法であって、
    少なくとも1つの前記情報処理装置において、少なくとも1つの部品の設計図面と各部品にて設計変更が生じる可能性とを示す設計情報を入力する設計情報入力ステップと、
    前記設計情報入力ステップにて入力した設計情報を部品ごとに前記部品情報格納手段に格納する設計情報格納ステップと、
    前記設計情報格納ステップにて格納した設計情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品にて設計変更が生じる可能性を確認可能に出力させる設計情報提供ステップとを備える、
    ことを特徴とする生産管理方法。
  5. 少なくとも1つの情報処理装置と、工程案情報格納手段とを備えるコンピュータシステムによる生産管理方法であって、
    少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類からなる工程案と各工程案で要するコストとを示す工程案情報を入力する工程案情報入力ステップと、
    前記工程案情報入力ステップにて入力した工程案情報を工程案ごとに前記工程案情報格納手段に格納する工程案情報格納ステップと、
    前記工程案情報格納ステップにて格納した工程案情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類の工程案についてコストを比較可能に出力させる工程案情報提供ステップとを備える、
    ことを特徴とする生産管理方法。
  6. 少なくとも1つの情報処理装置と、処理工程情報格納手段とを備えるコンピュータシステムによる生産管理方法であって、
    少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品につき、設計変更の可能性がなくなるまでの処理工程での進捗状況を示す進捗情報を入力する進捗情報入力ステップと、
    前記進捗情報入力ステップにて入力した進捗情報を、部品ごとの処理工程を示す情報と対応づけて前記処理工程情報格納手段に格納する進捗情報格納ステップと、
    前記進捗情報格納ステップにて格納した進捗情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品の処理工程における進捗状況を確認可能に出力させる進捗情報提供ステップとを備える、
    ことを特徴とする生産管理方法。
  7. 少なくとも1つの情報処理装置と、部品情報格納手段とを備えるコンピュータシステムに、
    少なくとも1つの前記情報処理装置において、少なくとも1つの部品の設計図面と各部品にて設計変更が生じる可能性とを示す設計情報を入力する設計情報入力ステップと、
    前記設計情報入力ステップにて入力した設計情報を部品ごとに前記部品情報格納手段に格納する設計情報格納ステップと、
    前記設計情報格納ステップにて格納した設計情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品にて設計変更が生じる可能性を確認可能に出力させる設計情報提供ステップと、
    からなる処理を実行させるためのプログラム。
  8. 少なくとも1つの情報処理装置と、工程案情報格納手段とを備えるコンピュータシステムに、
    少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類の工程案と各工程案で要するコストとを示す工程案情報を入力する工程案情報入力ステップと、
    前記工程案情報入力ステップにて入力した工程案情報を工程案ごとに前記工程案情報格納手段に格納する工程案情報格納ステップと、
    前記工程案情報格納ステップにて格納した工程案情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、設計変更が生じる可能性のある部品を製作するための複数種類の工程案についてコストを比較可能に出力させる工程案情報提供ステップと、
    からなる処理を実行させるためのプログラム。
  9. 少なくとも1つの情報処理装置と、処理工程情報格納手段とを備えるコンピュータシステムに、
    少なくとも1つの前記情報処理装置において、設計変更が生じる可能性のある部品につき、設計変更の可能性がなくなるまでの処理工程での進捗状況を示す進捗情報を入力する進捗情報入力ステップと、
    前記進捗情報入力ステップにて入力した進捗情報を、部品ごとの処理工程を示す情報と対応づけて前記処理工程情報格納手段に格納する進捗情報格納ステップと、
    前記進捗情報格納ステップにて格納した進捗情報を、前記情報処理装置からの要求に応答して当該情報処理装置に提供することにより、各部品の処理工程における進捗状況を確認可能に出力させる進捗情報提供ステップと、
    からなる処理を実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015530632A (ja) * 2012-07-04 2015-10-15 ノルスク・ヒドロ・アーエスアーNorsk Hydro Asa 工業プロセスの製品特性及び生産コストの最適化のための方法
CN115358583A (zh) * 2022-08-18 2022-11-18 安徽环新集团股份有限公司 梯磨车间管理系统

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