JP2004177652A - 転写装置 - Google Patents

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Naoyoshi Chino
直義 千野
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Abstract

【課題】画像表示手段を用いて画像を転写する転写装置において、画像を画像表示手段で直接鑑賞することができ、かつ簡単な構成で、小型軽量化、低消費電力化および低コスト化を可能にする。
【解決手段】転写装置は、バックライトユニット1から入射した光源光の一部を透過し、バックライトユニット1の光源光の透過側より入射する外光の一部を反射する半透過型の液晶表示デバイス3を用い、バックライトユニット1からの光源光の進行方向に沿って、バックライトユニット1、液晶表示デバイス3および感光フィルム4を直列に配置して画像を転写する転写モードと、外光の一部を反射して液晶表示デバイス3の表示画像を鑑賞用画像として表示させる鑑賞モードとを有する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルスチルカメラ(DSC)、ビデオカメラ、パソコン(パーソナルコンピュータ)等によりデジタル記録された画像を液晶表示デバイス(LCD)で構成される透過型の画像表示手段に表示し、表示された画像を用いて、光により発色するインスタント写真フィルムのような感光性記録媒体に転写(画像形成)する転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタル記録された画像を記録媒体に転写(印写あるいは複写)もしくは記録する方法として、印字ヘッドを有するインクジェット方式、レーザ記録方式、感熱記録方式等の種々の記録方式が知られている。
ここで、インクジェット方式等の記録方式では、印字に時間がかかるし、インクが詰まり易いし、精密な印字を行うと印字した紙がインクにより湿ってしまうなどの問題がある。また、レーザ記録方式では、レンズなどの高価な光学部品が必要であるため、機器のコストが高価となる。
【0003】
また、レーザ記録方式および感熱記録方式では、消費電力が大きく、携帯には不向きであるという問題があった。これらの方式による転写装置は、一般に、特に、インクジェット方式では、記録を精密にすればするほど、駆動機構、制御機構が複雑で、装置も大型・高価なものになり、印刷にも時間がかかってしまうという問題があった。
【0004】
これに対して、液晶表示装置を用いて、表示画像をインスタントフィルム等の感光性記録媒体に形成することにより構造を簡略化し、コストを低減させた転写装置が知られている(特許文献1〜3)。
下記特許文献1〜3では、光源と、液晶層をその両側から基板および偏光板で挟持する構造の透過型の画像表示手段と、感光性記録媒体と、を光源の進行方向に沿って直列に配置した転写装置が開示されている。
これによって、簡単な構成で、真に小型軽量化、低消費電力化および低コスト化を可能にする転写装置を実現することができるとされている。
しかし、特許文献1〜3では、転写する画像を画像表示手段で直接鑑賞することができないといった問題がある。
【0005】
一方、下記特許文献4では、写真を撮ったその場で表示鑑賞でき、かつ、ハードコピーがとれるプリント機能付きディスプレイ装置が提案されている。
この装置では、ユーザーに対してカラー液晶ディスプレイで画像を鑑賞させることができるとともに、複写の際には、表示画像を最適に調整してカラー液晶ディスプレイにインスタントカラーフィルムを密着または近接させることにより、バックライトユニットの光を用いて画像をインスタントフィルムに複写(転写)することができるとされている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−196424号公報
【特許文献2】
特開2002−196425号公報
【特許文献3】
特開2002−196426号公報
【特許文献4】
特開2001−92016号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カラー液晶ディスプレイに表示鑑賞用として画像を表示する場合に必要なバックライトの光の強さは、複写(転写)用として画像を表示する場合のバックライトの光の強さに対して、複写(転写)の際の光源光の露光時間にもよるが、例えば、露光時間を0.1〜1.0秒とした場合、100〜1000倍である。すなわち、複写(転写)された画像が適切な濃度を持つように、複写(転写)に用いる光源の光の強さを、鑑賞用として表示する際の光源の光の強さの100分の1〜1000分の1程度に落とす必要がある。
しかし、現実的に、液晶表示デバイスおよびバックライトユニットを用いて、光の強さを100分の1〜1000分の1程度に精度高く調整することはできないといった問題がある。
【0008】
この問題を解決するために、光の強さをNDフィルター等を用いて調整することもできるが、NDフィルター等を調整するための駆動機構やNDフィルター未挿入防止機構等を設ける必要があり、簡単な構成で、真に小型軽量で、かつ低コストの転写装置を実現することができない。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、転写する画像を画像表示手段で直接鑑賞することができ、かつ簡単な構成で、真に小型軽量化、低消費電力化および低コスト化を可能にする転写装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、光源と、この光源の側から入射した光源光の一部を透過し、前記光源光の透過側より入射する外光の一部を反射する半透過型の板状の画像表示手段と、感光性記録媒体とを、有する転写装置であって、前記光源からの光源光の進行方向に沿って、前記光源、前記画像表示手段および前記感光性記録媒体を配置し、前記画像表示手段を透過した光源光により前記感光性記録媒体を露光することにより、前記画像表示手段の表示画像を前記感光性記録媒体に転写する転写モードと、前記外光の一部を反射して前記画像表示手段の表示画像を鑑賞用画像として表示させる鑑賞モードと、を有することを特徴とする転写装置を提供する。
【0011】
ここで、半透過型の画像表示手段は、透明性を有する2枚の基板で液晶層を両側から挟んで複数の画像表示素子が形成された液晶表示デバイスであり、透明性を有する一方の基板に反射電極および透明電極が、画像表示素子毎に設けられているのが好ましい。
さらに、この液晶表示デバイスは、各画像表示素子の一部の領域が透過構造(例えばホール)となっており、その他の領域が反射構造となった微透過型液晶表示デバイスでもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の転写装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0013】
以下、本発明の転写装置について、添付の図面に示される好適実施形態を基に詳細に説明する。
【0014】
本発明の転写装置は、感光フィルム等の感光性記録媒体に画像を転写する転写モードと、液晶ディスプレイデバイス等の板状の半透過型の画像表示手段に画像を鑑賞用画像として表示する鑑賞モードとを有する。
図1は、本発明の転写装置が転写モードにある時の一実施形態の模式的側断面図である。図2は、本発明の転写装置が鑑賞モードにある時の一実施形態の模式的側断面図である。
【0015】
図1に示すように、転写装置は、光源としての陰極線管11を有するバックライトユニット1と、略平行光生成用の多数の貫通孔を有する多孔板2と、供給された画像データに基づいて画像を表示する液晶ディスプレイデバイス(LCD)3と、取り付け取り外し自在なフィルムケース51に複数の感光フィルム4を収納しているフィルムパック5と、バックライトユニット1、多孔板2、LCD3およびフィルムパック5を内包する本体ケース6とを有して構成される。
また、本体ケース6には、フィルムパック5(またはフィルムケース51)の露光済フィルム取出口53に臨む位置に取り付けられた露光済フィルムの送り出し兼処理液展開ローラ対61、露光済フィルムの本体ケース6からの取出口62、および感光フィルム4をLCD3側に付勢するためのバックアップ用押圧ピン63が設けられている。
【0016】
ここで、多孔板2と、LCD3と、感光フィルム4とは、転写モードにおいて、バックライトユニット1からの光の進行方向に沿って直列に配置され、少なくとも、LCD3と感光フィルム4とは非接触状態で配置される。あるいは接触状態で配置されてもよい。
このように、転写装置は、供給された画像データに基づいて画像を表示するLCD3と、このLCD3の一方の側(感光フィルム4と反対の側)に設けられ、透過光に画像を担持させるためにLCD3に光を照射するバックライト1と、このバックライト1とLCD3との間に設けられ、バックライト3からの光を略平行光とする多孔板2とを備える。
【0017】
なお、LCD3と感光フィルム4とが非接触状態で配置されるとは、LCD3の表示面と感光フィルム4の感光面との間に所定の離間間隙が存在し、両者が直接接触しないことを意味する。フィルムケース51が感光フィルム4の画像の有効範囲外でLCD3と接触しているが、感光フィルム4の感光面とLCD3の表示面との間に空間があるというものでもよい。また、LCD3の表示面と感光フィルム4の感光面とは、その間に所定の厚みの透明なガラスやフィルムなどを介して接触しているが、それらが直接的には接触しておらず、両者間に、実質的に所定の距離が保たれている場合も含まれる。
【0018】
光源となるバックライトユニット1は、LCD3の背後からその全面に均一な光を照射するためのもので、LCD3の表示画面と略同一の光射出面(発光面)を持つ面状光源であって、棒状ランプである冷陰極線管11と、冷陰極線管11から射出された光を所定方向に導入する導光板(図示せず)、導光板に導入された光を略直交する方向に反射させる反射シート(図示せず)および反射シートで反射された光を均一化する拡散シート(図示せず)やプリズムシート等を有するバックライトアセンブリとからなる。
【0019】
本発明に用いられるバックライトユニット1は、特に制限されず、棒状ランプ11が発光する光を、導光板、反射シート、拡散シートおよびプリズムシートなどからなるバックライトアセンブリを用いて均一に拡散させるようにした面状光源であればよく、従来公知のLCD用バックライトユニットを用いることができる。ここで、図示例では、発光面(光射出面)の大きさは、LCD3の表示画面または感光フィルム4の感光面の大きさと同一の大きさに構成することができるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、LCD3の表示画面または感光フィルム4の感光面の大きさより若干大きくてもよい。
本発明に用いられるバックライトユニット1は、所要の光強度の光を射出できる面状光源であれば、LEDアレイ光源や有機ELパネルや無機ELパネル等を用いる光源なども利用可能である。
【0020】
多孔板2は、バックライトユニット1とLCD3との間にLCD3の表示面と平行に配置されて、バックライトユニット1からの光を略平行光にし、LCD3に入射する投影光を略平行にするための略平行光素子である。多孔板2には、所定厚みの矩形板に所定のサイズの貫通孔21が所定のピッチ間隔でLCD3の面に対して垂直方向に2次元状に配列されている。すなわち、多孔板2は、LCD3の面に対して略垂直方向に投影光を射出する複数の射出口が設けられ、この射出口が、LCD3の表示面と平行な面内において所定のピッチ間隔で2次元状に配列された平行光生成素子である。
【0021】
多孔板2の材質としては、特に制限されないが、例えば、所定の厚さを有するアルミニウム板等の金属板や樹脂板やカーボン材料板等を用いることができる。なお、多孔板2としては、このようなものに限定はされず、例えば、特開平11−242298号公報に記載されているような多数の貫通孔を格子状に形成した格子のようなものでもよいし、あるいは、上記特許文献1に記載されているような、長手方向に沿って1列または複数列に配列された多数の貫通孔を有し、所定の厚みを持ち、幅が狭く細長い柱状の多孔板を、バックライトの長手方向に、その移動方向前後を遮光しながら移動させるように構成されたものであってもよい。
【0022】
LCD3は、デジタル記録された画像を表示するための透過型の画像表示手段であって、LCD3に接続されているデジタル画像データの供給源から供給されるデジタル画像データに応じて表示画像を透過像として表示するものである。
デジタル画像データとして、デジタルスチルカメラで撮影された画像の画像データやスキャナ等で読み取られた透過原稿あるいは反射原稿の画像データであってもよい。
【0023】
図3はLCD3の構造を示す断面図である。
図3に示すように、LCD3は、板状の画像表示手段であって、液晶層30と、液晶層30と接する内側面に透明電極31,32、反射電極33およびカラーフィルタ34が形成されたガラス基板35,36とを有し、さらに、液晶層30と接しないガラス基板35,36の外側面に4分の1波長板37,38と、偏光板39,40とが設けられる。このような構成を1つの画像表示素子として、複数の画像表示素子が配列されてLCD3が形成されている。
なお、図3中、多孔板2は図3中下側にあり、転写モードの場合、下側からバックライトユニット1からの光がLCD3に入射するように構成され、鑑賞モードの場合、外光が図3中上側からLCD3に入射するように構成され、カラーファイルタ34を透過する光の一部分が、透過電極32を透過した光であり、反射電極33で反射した光となるように、カラーフィルタ34に対向する位置に透明電極32および反射電極33が形成されている。
【0024】
したがって、図1に示す転写モードの場合、図3中下側からLCD3に入射した光は、偏光板40、4分の1波長板38、ガラス基板36を透過して円偏光となり、さらに、透明電極32を透過し、液晶層30を透過して楕円偏光となった後、カラーフィルタ34を透過する。この透過した楕円偏光は、4分の1波長板37および偏光板39によって規制されるので、楕円偏光の成分の一部がLCD3から射出される。液晶層30は、透明電極31および透明電極32,反射電極33に電圧が付与されて液晶層30の液晶の配列方向が制御されているので、カラーフィルタ34を通過する光の楕円偏光の偏光の程度を制御することができ、LCD3の表示画面に所望の輝度を持たせることができる。
偏光板39,40や4分の1波長板37,38は、板状のものに限らずフィルム状のものであってもよい。
【0025】
一方、図2に示す鑑賞モードの場合は、図3中上側から入射した外光が、偏光板39、4分の1波長板37、ガラス基板35および透明電極31を透過し、液晶層30で楕円偏光となり、反射電極33で反射される。反射した光は、液晶層30、カラーフィルタ34、4分の1波長板37および偏光板39を通過する。その際、4分の1波長板37および偏光板39によって透過する光の成分が規制されるので、楕円偏光の成分の一部がLCD3から射出される。液晶層30は、透明電極31および透明電極32,反射電極33に電圧が付与されて液晶層30の液晶の配列方向が制御されているので、カラーフィルタ34を通過する光の楕円偏光の偏光の程度を制御することができ、LCD3の表示画面に所望の輝度を持たせることができる。
このように、LCD3は、バックライトユニット1の側から入射した光の一部を透過し、かつ、この光の透過側(図3中上側)より入射する外光の一部を反射する半透過型のLCDである。そして、外光がカラーフィルタ34のない透明電極31を透過し反射電極33で反射された後、透明電極31およびカラーフィルタ34を透過するので、色純度の高い明るいカラー表示画像を表示することができる。
なお、LCD3はカラーフィルタ34に隣接してブラックマトリックスを有するものであってもよい。
【0026】
LCD3は、図3に示す構成の他に、図4に示す構成のLCDを用いてもよい。
すなわち、図4に示すLCDは、液晶層40と、液晶層40と接する内側面に透明電極41およびカラーフィルタ44が形成されたガラス基板45と、透明電極42が形成されたガラス基板46とを有し、さらに、ガラス基板45の液晶層40と接しない外側面に4分の1波長板47と、偏光板48とが設けられ、ガラス基板46の液晶層40と接しない外側面に偏光板49と、その外側に半透過フィルム50とが設けられる。
【0027】
半透明フィルム50は、図4中下側から入射した光の一部分を透過し、かつ、図4中上側から入射した光の一部分を反射する光学特性を有し、したがって、バックライトユニット1の側から入射した光の一部を透過し、かつ、この光の透過側より入射する外光の一部を反射する半透過型のLCDとして、図3に示すLCD3の替りに用いることができる。
また、半透明フィルム50の替りに、電界の制御により散乱素子の光学特性を制御し、透過モードおよび反射モードに切り換える、電界によって散乱制御可能な、ポリマーネットワーク液晶素子等の散乱素子を用いてもよい。
また、半透明フィルム50を透明電極42とガラス基板46との間にフィルムとして設けた構成としてもよい。
偏光板48,49や4分の1波長板47は、板状のものに限らずフィルム状のものであってもよい。
【0028】
感光フィルム4(感光性記録媒体)は、その感光面が、所定の間隙(好ましくは0.01mm〜3mm)を隔てて、LCD3の表示画面に配置されるように構成され、複数枚の感光フィルム4が、フィルムケース51に収納されている。フィルムケース51は、本体ケース6内に取り付けられ、1セット(パック)の複数枚の感光フィルム4を装填するものであっても、取り付け取り外し自在なフィルムケース51に複数枚の感光フィルム4を収納しているフィルムパック5をそのまま本体ケース6に装填するものであってもよいが、フィルムケース51ごとフィルムパック5、すなわち、複数枚の感光フィルム4を収納しているフィルムケース51自体を装填できるように構成しておくのが好ましい。感光フィルム4は、感光性記録媒体として用いられるものであり、感光性記録媒体としては、LCD3の透過表示画像の露光焼付により、可視ポジ画像を形成できるものであればどのようなものでも良く、特に限定されるものではないが、例えば、いわゆるインスタント写真フィルム等が好ましい。
【0029】
フィルムパック5には、そのフィルムケース51の一端部に感光フィルム4を、フィルムパック5(のフィルムケース51)から取り出すためのクロー部材(爪)が進入可能な切り欠き(図示せず)が設けられており、露光の終了した感光フィルム4は、上記クロー部材によりフィルムパック5のフィルムケース51の露光済フィルム取出口53から取り出され、露光済フィルムの送り出し兼処理液展開ローラ対61によって、本体ケース6に設けられた取出口62から装置外部に送り出される。このとき、露光済フィルムの送り出し兼処理液展開ローラ対61は、上記感光フィルム4の一端に予め設けられている処理液(現像液)チューブ(図示せず)を押し破って、現像液を感光フィルム4内全面に均一に行きわたらせる処理工程を行う。
【0030】
周知のように、この種のインスタント写真用フィルムは、上述の処理工程を経た後、数十秒ほどで完全な画像を形成し、観賞に供することが可能になる。本転写装置では、インスタント写真用フィルムの種類が予め設定されており、本転写装置に用いられる感光フィルム4の露光量ー濃度特性が定められている。
なお、図示しないが、本発明の転写装置は、露光済フィルムの送り出し兼処理液展開ローラ対61を駆動するための駆動源(モータ)や、これを駆動したり、バックライトユニット1の冷陰極線管11を点灯するための電源や、これらを制御するための電装品や、LCD3に画像を表示させるためにデジタル画像データ供給部からデジタル画像データを受信し、LCD表示用画像データに変換するデータ処理装置、制御装置などを有している。
【0031】
このような転写装置では、図2に示す鑑賞用モードの場合、本体ケース6に設けられたヒンジ機構64により、装着されたフィルムパック5の上側本体ケース66と、バックライトユニット1、多孔板2およびLCD3を有する下側本体ケース67とが分離されて、LCD3の表示画面が顕れる。これにより、LCD3に外光が入射し、この一部分が反射電極33で反射した光によって作られる表示画像を鑑賞用画像として見ることができる。
なお、鑑賞モードの場合、フィルムパック5内の感光フィルム4が外光により感光しないように、遮断板65によって感光フィルム4の感光面を覆うように設けられる。
【0032】
すなわち、転写に必要なバックライト1の光の強さを設定しているので、転写モードの場合、透明電極32を透過した透過光で感光フィルム4に画像を転写することができる一方、鑑賞モードの場合、反射電極33で反射した反射光で鑑賞用画像が表示できるように、反射電極33と透明電極32の面積比率および透明電極32の光学特性を設定しているので、LCD3に表示された表示画像を外光を利用して鑑賞することができる。
【0033】
以上、本発明の転写装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。例えば、半透過型の画像表示手段として、画像表示素子の一部の領域は例えばホール等が形成されて透過構造となっており、残りの領域は反射構造となっている微透過型液晶表示デバイス(例えば、東芝社製LTH04C395)でもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の転写装置は、光源光の一部を透過し、透過側より入射する外光の一部を反射する半透過型の画像表示手段を用いるので、表示画像の輝度が大きく異なる転写モードおよび鑑賞モードを、一つの半透過型の画像表示手段で両立でき、転写装置を簡単な構成とし、小型軽量化、低消費電力化および低コスト化を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写装置の一例における転写モードの概略構成を示す側断面図である。
【図2】図1に示す転写装置における鑑賞モードを示す側断面図である。
【図3】図1に示す転写装置のLCDの構成を示す断面図である。
【図4】本発明の転写装置に画像表示手段として用いるLCDの他の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 バックライトユニット
2 多孔板
3 LCD
4 感光フィルム
5 フィルムパック
6 本体ケース
11 冷陰極線管
13 光源
21 貫通孔
30,40 液晶層
31,32,41,42 透明電極
33 反射電極
34,44 カラーフィルタ
35,36,45,46 ガラス基板
37,38,47,49 4分の1波長板
39,40,48,49 偏光板
50 半透明フィルム
51 フィルムケース
53 露光済みフィルムの取出口
61 露光済みフィルムの送り出し兼処理液展開ローラ対
62 取出口
63 バックアップ用押圧ピン
64 ヒンジ機構
66 上側本体ケース
67 下側本体ケース

Claims (1)

  1. 光源と、この光源の側から入射した光源光の一部を透過し、前記光源光の透過側より入射する外光の一部を反射する半透過型の板状の画像表示手段と、感光性記録媒体とを、有する転写装置であって、
    前記光源からの光源光の進行方向に沿って、前記光源、前記画像表示手段および前記感光性記録媒体を配置し、前記画像表示手段を透過した光源光により前記感光性記録媒体を露光することにより、前記画像表示手段の表示画像を前記感光性記録媒体に転写する転写モードと、
    前記外光の一部を反射して前記画像表示手段の表示画像を鑑賞用画像として表示させる鑑賞モードと、を有することを特徴とする転写装置。
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