JP2004240399A - 転写装置 - Google Patents

転写装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004240399A
JP2004240399A JP2003335435A JP2003335435A JP2004240399A JP 2004240399 A JP2004240399 A JP 2004240399A JP 2003335435 A JP2003335435 A JP 2003335435A JP 2003335435 A JP2003335435 A JP 2003335435A JP 2004240399 A JP2004240399 A JP 2004240399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image display
lcd
recording medium
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003335435A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyoshi Chino
直義 千野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2003335435A priority Critical patent/JP2004240399A/ja
Publication of JP2004240399A publication Critical patent/JP2004240399A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)

Abstract

【課題】製品コストが嵩むことなく、転写すべき画像を感光性記録媒体の画像形成領域に合わせて転写できる転写装置、および画像表示手段の画像表示面と感光フィルムを従来よりも近づけて、より鮮明な画像を得ることのできる転写装置を提供する。
【解決手段】転写装置は、透過型の画像表示手段から透過した光により、直接または画像投影手段を介して画像表示手段の画像表示領域に表示された画像を感光性記録媒体の画像形成領域に転写する。この転写装置は、感光性記録媒体の画像形成領域の大きさおよび画像形成領域の画像表示領域に対する相対的な位置の少なくとも1つに応じて、画像表示領域に表示すべき画像の大きさおよび表示位置の少なくとも1つを調整して表示させる画像処理部を有する。さらに、他の転写装置は、感光性記録媒体を収納し、画像表示手段の画像表示面に対向する感光性記録媒体の露光用の開口部を有する感光性記録媒体収納手段の少なくとも外枠の内側に、画像表示手段を嵌め込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルスチルカメラ(DSC)、ビデオカメラ、またはパソコン(パーソナルコンピュータ)等によりデジタル記録された画像を液晶表示装置(LCD)等の透過型の画像表示手段に表示し、表示された画像を用いて、光により発色するインスタント写真フィルムのような感光性記録媒体に転写(画像形成)する転写装置に関する。
従来より、デジタル記録された画像を記録媒体に転写もしくは印写、または記録する方法として、点状印字ヘッドを有するインクジェット方式、レーザ記録方式または感熱記録方式等の種々の方式が知られている。
上記インクジェット方式等の印字方式は、印字に時間がかかり、また、インクが詰まり易く、精密な印字を行うと印字した紙がインクにより湿ってしまう等の問題点がある。
また、レーザ記録方式では、レンズ等の高価な光学部品が必要であるため、機器のコストが嵩むという問題点がある。また、レーザ記録方式または感熱記録方式は消費電力が大きく、携帯には不向きであるという問題点がある。
このように、これらの記録方式による転写装置においては、一般的なことであるが、特に、インクジェット方式では精密な印字にすればするほど、駆動機構および制御機構が複雑になり、装置も大型かつ高価なものになる。さらに、印刷にも時間がかかってしまうという問題点がある。
これに対し、液晶表示装置(以下、LCDという)を用いて転写すべき画像を表示画像として表示してインスタントフィルム等の感光性記録媒体に等倍で転写することにより、装置構造を簡略化し、製品コストを低減した転写装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、および特許文献3等参照)。
例えば、図9は、従来の転写装置の概略を示す模式的側断面図である。図9に示すように、この転写装置は、光源としての棒状ランプ122を有するバックライトユニット100と、略平行光生成用の多数の貫通孔121を有する多孔板120と、デジタル記録された画像を表示する液晶表示装置(LCD)130と、取り付け取り外し自在なフィルムケース151に複数枚の感光フィルム140を収納しているフィルムパック150と、これらすべてを内包する本体ケース160とから構成される。
また、本体ケース160には、フィルムパック150(またはフィルムケース151)の露光済フィルム取出口153に臨む位置に取り付けられた露光済フィルムの送り出し兼処理液展開ローラ対161、露光済フィルムの本体ケース160からの取出口162、および感光フィルム140をLCD130側に付勢するためのバックアップ用押圧ピン163が設けられている。
特に、LCD130およびフィルムケース151に感光フィルム140を収納したフィルムパック150の部分を拡大して図10に示す。図10に示すように、フィルムケース151は、遮光のためのリブ152を有しており、これにより感光フィルム140が感光されてしまうのを防止されるとともに、フィルムケース151の外へ出ないように保持される。
また、従来のLCD130においては、画像表示領域の最外周には、液封のためのシーリング部材および配線等を設置するための領域が、4〜5mm程度必要であった。そのため、図10に示すように、フィルムケース151よりもLCD130の方が大きいのが通常であった。
その結果、図10に示すように、LCD130と感光フィルム140とは距離dで離間し、非接触状態となっており、これが実際に取り扱い易い装置とするための条件とされていた。
次に、このLCD130について説明する。図11は、LCD130の平面図であり、図12は、LCD130の構造を示す模式的断面図である。
図11に示すように、LCD130は、2枚の対向するガラス基板102、106で液晶層(図12参照)を挟持するものであり、画像表示面101a側のガラス基板102の上に偏光板(図12参照)が設けられている。この偏光板の表面、すなわち、画像表示面101aに画像が表示される。画像表示面101a側のガラス基板102と対向して設けられた裏面側のガラス基板106は、画像表示面101a側のガラス基板102よりもその面積が大きく、このガラス基板106の周縁部には、配線、またはその他のデバイス等を設置するための配線領域110が設けられている。配線領域110には、例えば、フレキシブル配線112等が接続されている。
図11に示すLCD130の画像表示面101aは、例えば、長方形状である。このようなLCD130の画像表示面101aの短辺Yと、長辺Xと、対角線Lとの比は、例えば、3:4:5である。
次に、LCD130の構造について説明する。図12に示すように、LCD130は、画像表示面101a側のガラス基板102から裏面側のガラス基板106に向かって、偏光板101と、ガラス基板102と、電極103と、液晶層104と、電極105と、ガラス基板106と、フィルム状偏光板107とを順次積層し、液晶層104をその両側からガラス基板102、106および偏光板101、107で挟持する構造を有するものである。ガラス基板102と電極103との間にはR、GおよびBの各色のカラーフィルタ108R、108G、108Bおよびブラックマトリックス109が設けられている。周知のように、この他、配向膜(図示せず)等を有しているのはいうまでもない。例えば、TFT型LCDの場合、電極103は、共通電極であり、電極105は、表示電極およびゲート電極等である。
図11および図12に示すように、LCD130は、画像表示面101aの大きさおよび各辺の比率が規格により決定されている。一方、画像を転写する被記録媒体である感光性記録媒体も、種々の大きさのものがあり、各辺の比率も多種多様である。このため、LCDに表示された表示画像を感光性記録媒体に等倍で記録する場合、この表示画像が感光性記録媒体の画像形成領域からはみ出てしまったり、また、画像形成領域に対して転写された画像が小さくなる等の不具合が生じる虞がある。このため、上述のような従来の転写装置において、LCD130の画像表示面101aの大きさと、感光性記録媒体の大きさとを一致させることが望まれている。
特開2002−196424号公報 特開2002−196425号公報 特開2002−196426号公報
しかしながら、従来の転写装置において、LCD130を感光性記録媒体の大きさに合わせて製作する場合、LCD130は、画像表示面101aのサイズを感光性記録媒体のサイズに合わせようとすると、必ずしも市販のものが使えるとは限らず、特注品となることもあり、莫大な初期費用が必要となり、転写装置の製品コストが嵩むという問題点がある。
一方、感光性記録媒体をLCD130の大きさに合わせて製作する場合にも、感光性記録媒体の開発、フィルム保持容器の製作、および組み立て等の初期費用が必要となり、転写装置の製品コストが嵩むという問題点がある。
また、図10に示すように、LCDと感光フィルムとを所定の間隔だけ離間させるようにすることは、鮮明な画像を得るという観点からは、これによって生じる光拡散により画像がぼけるというマイナス要因となるという問題があった。しかし、上述した転写装置では、フィルムケース151に設けられた遮光用のリブ152が存在すること、および画像表示領域の周囲に配線等のための領域が一定程度必要であるためLCD130を小サイズ化できないこと等により、LCDと感光フィルムをある程度(図10に示す距離d)以上は近づけることができなかった。
従来は、これに対してLCDの感光フィルム側のガラス基板等の厚みを薄くするなどの方法で対処することも考えられていたが、この方法では限界があり、より簡単に鮮明な画像を得ることができるように、LCDの画像表示面と感光フィルムとをもっと近づけることが望まれていた。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、製品コストが嵩むことなく、転写すべき画像を感光性記録媒体の画像形成領域に合わせて転写できる転写装置を提供することを第1の課題とし、LCDの画像表示面と感光フィルムを従来よりも近づけて、より鮮明な画像を得ることのできる転写装置を提供することを第2の課題とする。
前記第1の課題を解決するために、本発明の第1の態様は、光源と、透過型の画像表示手段と、感光性記録媒体とを、前記光源の光の進行方向に沿って配置し、前記透過型の画像表示手段から透過した光により、直接または画像投影手段を介して前記透過型の画像表示手段の画像表示領域に表示された画像を前記感光性記録媒体の画像形成領域に転写する転写装置であって、前記透過型の画像表示手段の画像表示領域と前記感光性記録媒体の画像形成領域とが対向して配置され、前記感光性記録媒体の前記画像形成領域の大きさおよび前記画像形成領域の前記画像表示領域に対する相対的な位置の少なくとも1つに応じて前記画像表示領域に表示すべき画像の大きさおよび表示位置の少なくとも1つを調整して表示させる画像処理部を有することを特徴とする転写装置を提供するものである。
このような本発明の転写装置においては、前記画像表示手段の前記画像表示領域は、前記感光性記録媒体の前記画像形成領域よりも大きいことが好ましい。
また、例えば、前記画像表示領域に表示すべき画像の大きさが前記画像形成領域の大きさよりも大きい場合、前記画像処理部は、表示すべき画像を前記画像形成領域の大きさに合わせて縮小し、表示すべき画像の中心と前記画像形成領域の中心とを前記光源の光の進行方向に対して合わせて前記画像を表示させることが好ましい。
さらに、例えば、前記画像表示領域に表示すべき画像の大きさが前記画像形成領域の大きさよりも小さい場合、前記画像処理部は、表示すべき画像を前記画像形成領域の大きさに合わせて拡大し、表示すべき画像の中心と前記画像形成領域の中心とを前記光源の光の進行方向に対して合わせて前記画像を表示させることが好ましい。
さらにまた、例えば、前記画像表示領域に表示すべき画像の大きさが前記画像形成領域の大きさと同じである場合、前記画像処理部は、表示すべき画像の中心と前記画像形成領域の中心とを前記光源の光の進行方向に対して合わせて前記画像を表示させることが好ましい。
また、前記第2の課題を解決するために、本発明の第2の態様は、光源と、透過性の画像表示手段と、感光性記録媒体とを、前記光源の光の進行方向に沿って配置し、前記透過型の画像表示手段から通過した光により前記感光性記録媒体を露光することにより、前記画像表示手段の表示画像を前記感光性記録媒体に転写する転写装置であって、前記感光性記録媒体を収納し、前記画像表示手段の画像表示面に対向する前記感光性記録媒体の露光用の開口部を有する感光性記録媒体収納手段の少なくとも外枠の内側に、前記画像表示手段を嵌め込むようにしたことを特徴とする転写装置を提供するものである。
また、前記感光性記録媒体を遮光するため前記感光性記録媒体収納手段の露光用の開部に設けられたリブの内側に、前記画像表示手段を嵌め込むことが好ましい。
さらに、前記画像表示手段の画像表示面の外周部の4辺のうち、少なくとも2辺が狭辺であることが好ましい。
本発明の第1の態様によれば、画像表示手段に表示すべき画像を感光性記録媒体の画像形成領域に、その大きさおよび表示位置を調整して転写できるので、感光性記録媒体に適正な位置および大きさで、画像を転写することができる。この場合、画像表示手段の画像表示領域と、感光性記録媒体の画像形成領域との大きさおよびその表示位置を合わせる必要がないので、転写装置に用いる画像表示手段の大きさに制限されることが少なくなり、製品コストを低減することができる。
また、本発明の第2の態様によれば、LCDの画像表示面と感光フィルムとを従来よりも近づけることができ、その結果鮮明な画像を得ることが可能となる。さらに、画像が鮮明になれば、多孔板のアスペクト比(厚み/穴径)を小さくできる(例えば、アスペクト比:12→8→6)。そのため、多孔板が作り易く、安価となり、また多孔板からの光量が増す。従って、消費電力を小さくできるという効果も有する。
以下、本発明に係る転写装置について、添付の図面に示される実施例を基に詳細に説明する。
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1の態様の転写装置について説明する。
図1は、本発明の第1の態様に係る実施例1の転写装置を示す模式的側断面図であり、図2は、図1の転写装置の液晶表示装置(LCD)とフィルムパックの部分を拡大して示す拡大断面図である。なお、図2において、図1に示すバックアップ用押圧ピン63は省略されている。
図1に示すように、本実施例の転写装置は、光源となるバックライトユニット1と、略平行光生成用の多孔板2と、デジタル記録された画像を表示する液晶表示装置(以下、LCDという)3と、取り付け取り外し自在なフィルムケース51に感光性記録媒体である感光フィルム4を収納しているフィルムパック5と、これらのバックライトユニット1、多孔板2、LCD3およびフィルムパック5を内包する本体ケース6とから構成される。なお、LCD3は、本発明における画像表示手段に対応するものである。
ここで、多孔板2と、LCD3と、感光フィルム4とは、バックライトユニット1からの光の進行方向に沿って直列に配置されており、LCD3の画像表示面3aと感光フィルム4の画像記録面4aとが対向して非接触で配置されている。LCD3の画像表示面3aに画像が表示され、感光フィルム4の画像記録面4aに露光焼付けされて感光フィルム4に画像が形成される。
また、フィルムケース51の周縁部はLCD3に密着している。なお、LCD3は、フィルムケース51と離れていてもよい。さらに、図示しないが、LCD3と感光フィルム4とは密着していてもよい。
本実施例の転写装置においては、図2に示すように、LCD3は、画像表示面3aの画像表示領域3bが、感光フィルム4の画像記録面4aの画像形成領域4bよりも大きいものが使用される。
図1に示すように、フィルムケース51は感光フィルム4の長手方向の一方の側面に取出口53が設けられている。また、フィルムケース51は、LCD3と対向する側の内周面に沿ってリブ52が設けられており、このリブ52の内周面が開口部54となる。このリブ52により、感光フィルム4の感光が防止されるとともに、感光フィルム4は、フィルムケース51内に保持される。
本体ケース6には、フィルムパック5(フィルムケース51)の露光済フィルム取出口(以下、単に取出口という)53に臨む位置に取り付けられた露光済フィルムの送り出し兼処理液展開ローラ対(以下、単にローラ対という)61、露光済フィルムの本体ケース6からの取出口62および感光フィルム4をLCD3側に付勢するためのバックアップ用押圧ピン63が設けられている。
LCD3には、ドライバ70と、画像処理部72とが接続されている。
ドライバ70は、デジタル画像データDをLCD3に表示画像として、表示させるための駆動信号に変換して、配線領域110(図11参照)に供給するものである。
画像処理部72は、デジタル画像データDに基づいてLCD3の画像表示領域3bに表示される画像を、感光フィルム4の画像形成領域4bの大きさ、および表示位置に一致させるものである。この画像処理部72は、例えば、予め入力設定された感光フィルム4の画像形成領域4bのサイズまたは画像形成領域4bの画像表示領域3bに対する相対的な位置の情報に応じて、デジタル画像データDに基づいて表示される画像を縮小または拡大し、さらに表示される画像の中心を感光フィルム4の画像形成領域4bの中心に一致させる画像処理を行う。画像処理部72における画像の縮小または拡大は、例えば、デジタル画像データDを公知の間引き処理、または補間処理等によって行われる。また、画像表示領域3bに表示される画像の中心を画像形成領域4bの中心に一致させる画像処理は、例えば、画像表示領域3bに表示される画像のデジタル画像データDの配列を調整するデータ配列処理によって行う。
なお、画像処理部72は、これ以外にもデジタル画像データDについて色補正、濃度補正または階調補正等の画像処理を行ってもよく、デジタル画像データDにより表示される画像が、画像形成領域4bよりも小さい場合には、この画像を拡大して、画像形成領域4bの大きさに一致させてもよい。また、LCD3の画像表示領域3bに表示される画像の大きさと、感光フィルム4の画像形成領域4bの大きさとが同じである場合、画像処理部72は、画像の縮小または拡大をせずに、画像表示領域3bに表示される画像の中心を感光フィルム4の画像形成領域4bの中心に一致させる画像処理を行う。
光源となるバックライトユニット1は、LCD3の背後からその全面に均一な光を照射するためのもので、LCD3の画像表示面3aと略同一の光射出面(発光面)を持つ面状光源であって、冷陰極線管等の棒状ランプ11と、棒状ランプ11から射出された光を所定方向に導入する導光板(図示せず)、導光板に導入された光を略直交する方向に反射させる反射シート(図示せず)および反射シートで反射された光を均一化する拡散シート(図示せず)およびプリズムシート等を有するバックライトアセンブリとからなる。
本実施例に用いられるバックライトユニット1は、特に限定されるものではなく、棒状ランプ11が発光する光を、導光板、反射シート、拡散シートおよびプリズムシート等からなるバックライトアセンブリを用いて均一に拡散させるようにした面状光源であればよく、従来公知のLCD用バックライトユニットを用いることができる。
また、本実施例に用いられるバックライトユニット1は、所要の光強度の光を射出できる面状光源であれば、LEDアレイ光源、有機ELパネルまたは無機ELパネル等を用いる光源等も利用可能である。
多孔板2は、必要に応じて、バックライトユニット1とLCD3との間に配置されて、バックライトユニット1からの光を平行光にし、LCD3に入射する光をなるべく平行にするための略平行光生成素子であって、所定厚みの矩形板に所定の形状およびサイズの貫通孔21を所定ピッチで多数設けたものである。
多孔板2の材質としては、特に制限的ではないが、例えば所定の厚みを有するアルミニウム板等の金属板、樹脂板またはカーボン材料板等を用いることができる。なお、多孔板2の厚さも、特に限定されるものではなく、要求される転写画像の鮮明度に応じて、または、LCD3の画像表示面3aまたは感光フィルム4の画像記録面4aの大きさに合わせて、適宜選択すれば良い。
また、貫通孔21の形状は、特に限定されるものではなく、例えば円筒形、楕円筒形または多角筒形等にすることができる。すなわち、貫通孔21の平面形状は、特に限定されるものではなく、例えば円形、楕円形または多角形等にすることができるが、製作を容易にするために、円形または多角形とすることが好ましい。また、貫通孔21は、多孔板2の厚さ方向には、平行な貫通孔であることが好ましいが、略平行であると見なせるものであれば良い。
また、多孔板2に設ける複数の貫通孔21の配列形状および配列ピッチは、貫通孔21が均一に配置されるものであれば、どのようなものでも良い。例えば、貫通孔21の配列形状は、碁盤目状または千鳥状(最密状)であって良く、好ましくは千鳥状が良い。
なお、多孔板2としては、このようなものに限定はされず、例えば、多数の貫通孔を格子状に形成した格子のようなものでもよいし、あるいは、長手方向に沿って1列(または複数列)に配列された多数の貫通孔を有し、所定厚みを持ち、幅が狭く細長い柱状の多孔板を、バックライトの長手方向に、その移動方向前後を遮光しながら移動させるように構成されたもの等でもよい。
また、LCD3は、デジタル記録された画像を表示するための透過型の画像表示手段であって、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラまたはパーソナルコンピュータ等のデジタル画像データ供給部に接続され、供給されるデジタル画像データDを画像処理部72およびドライバ70を介して表示された画像を透過像として画像表示面3aに表示するものである。なお、LCD3に接続されているデジタルカメラ等のデジタル画像データ供給部では、予め用意されている画像の内から任意の画像を選択して供給できるように構成されている。なお、LCD3に供給されるデジタル画像データとしては、上述の場合の他、スキャナ等によって透過原稿または反射原稿から読み取られたものであっても良い。また、LCD3は、透過像として画像を表示できれば、どのようなものでも良く、デジタル画像データDではなくても、通常のビデオカメラで撮影された画像のアナログ画像データに基づいて画像を表示するものであっても良い。この場合は、画像処理部72へは、アナログ画像データがA/D変換されて送られる。
また、LCD3としては、画像表示が可能であれば、上述の図11および図12に示す構造を有し、従来公知の液晶表示モードを持ち、従来公知の駆動方式のLCD素子を用いることができる。例えば、液晶表示モードとしては、TNモード、STNモード、CSHモード、FLCおよびOCBモード等の偏光板を用いる液晶表示モードを挙げることができる。駆動方式としては、TFT型およびダイオード型等のアクティブマトリックス駆動方式の他、XYのストライプ電極からなるダイレクトマトリックス駆動方式等を挙げることもできる。
感光フィルム4は、本発明の感光性記録媒体として用いられるものである。本発明の感光性記録媒体としては、LCD3に表示された画像に基づく露光焼付により、可視ポジ画像を形成できるものであればどのようなものでも良く、特に限定されるものではないが、例えば、いわゆるインスタント写真フィルムが好ましい。このような感光性記録媒体として用いられる感光フィルム4としては、モノシートタイプのインスタント写真用フィルム「インスタックスミニ」または「インスタックス」(共に富士写真フイルム(株)製、「チェキ」用フィルム)を挙げることができる。このようなインスタント写真フィルムは、フィルムケースに所定数のフィルムを収納した、いわゆるフィルムパックとして市販されている。
このように、複数枚の感光フィルム4が、フィルムケース51(感光性記録媒体収納手段)に収納されている。フィルムケース51は、本体ケース6内に取り付けられ、1セット(パック)の複数枚の感光フィルム4を装填するものであっても、取り付け取り外し自在なフィルムケース51に複数枚の感光フィルム4を収納しているフィルムパック5をそのまま本体ケース6に装填するものであっても良いが、フィルムケース51ごとフィルムパック5、すなわち、複数枚の感光フィルム4を収納しているフィルムケース51自体を装填できるように構成しておくのが好ましい。
フィルムパック5には、そのフィルムケース51の一端部に感光フィルム4を、フィルムパック5(のフィルムケース51)から取り出すためのクロー部材(爪)が進入可能な切り欠き(図示せず)が設けられており、露光の終了した感光フィルム4は、上記クロー部材によりフィルムパック5のフィルムケース51の取出口53から取り出され、ローラ対61によって、本体ケース6に設けられた取出口62から装置外部に送り出される。このとき、露光済フィルムの送り出し兼処理液展開ローラ対61は、上記感光フィルム4の一端に予め設けられている処理液(現像液)チューブ(図示せず)を押し破って、現像液を感光フィルム4内全面に均一に行きわたらせる処理工程を行う。
周知のように、この種のインスタント写真用フィルムは、上述の処理工程を経た後、数十秒ほどで完全な画像を形成し、観賞に供することが可能になる。
なお、上述した、このフィルムパックの取り扱い方法については、先に本出願人の出願に係る特開平4−194832号公報に開示されたインスタント写真用フィルムを用いるインスタントカメラを参照することができる。
なお、図示はしていないが、本実施例の転写装置はローラ対61を駆動するための駆動源(モータ)、またはこれを駆動したりバックライトユニット1の棒状ランプ11を点灯するための電源、これらを制御するための電装品等を有しているのはもちろんである。本実施例に係る転写装置は、基本的に以上のように構成される。
本実施例の転写装置においては、画像表示領域3bに表示される画像の大きさを、感光フィルム4の画像記録面4aの画像形成領域4bの大きさに一致させるとともに、棒状ランプ11からの光の進行方向において、画像表示領域3bに表示される画像の中心を画像形成領域4bの中心と一致させるように、デジタル画像データ供給部から供給されたデジタル画像データDが画像処理部72により画像処理されて、ドライバ70に供給される。そして、デジタル画像データDに基づいてLCD3の画像表示領域3bに画像を表示させる。次いで、棒状ランプ11を点灯して多孔板2を経て略平行光をLCD3の画像表示面3aに垂直に入射させる。このとき、LCD3からの透過光により、画像表示領域3bに表示された画像が感光フィルム4に等倍で露光焼付けされる。これにより、感光フィルム4の画像記録面4aの画像形成領域4bに適切な大きさおよび位置で転写画像が形成される。
次に、本実施例の転写装置の動作について図3を参照して説明する。図3は、本実施例の転写装置の転写方法を説明する模式図である。なお、図3においては、表示面側のガラス基板40だけを図示して偏光板の図示を省略し、さらに画像形成領域4bを図示し、感光フィルムの図示は省略している。
また、図3に示すように、LCD3の画像表示領域3bの面積は、感光フィルム4の画像形成領域4bの面積よりも大きく、LCD3の画像表示領域3bの全面にわたって画像が表示されると、表示される画像の大きさは、感光フィルム4の画像形成領域4bよりも大きくなる。そこで、表示すべき画像の大きさおよび表示位置が、以下のように調整される。
先ず、画像処理部72により、デジタル画像データDに基づく表示すべき画像Imの大きさを、画像形成領域4bと同じ大きさとなるように、デジタル画像データDに対して縮小処理が施される。
例えば、画像表示領域3bに表示すべき画像Imの大きさ、および画像形成領域4bの大きさが予め分かっており、表示すべき画像Imの大きさと、画像形成領域4bの大きさとが比較され、縮小比が決定される。そして、表示すべき画像Imの大きさが画像形成領域4bと同じ大きさとなるように、デジタル画像データDについて間引き処理または内挿補間処理等の公知の処理が行なわれる。
次に、画像処理部72により、画像表示領域3bに表示される画像Imの中心が、棒状ランプ11からの光の進行方向において画像形成領域4bの中心と一致するように、デジタル画像データDのデータ配列処理が行われる。この場合、LCD3と感光フィルム4との配置状態から、画像表示領域3bにおける画像形成領域4bの相対的な位置は予め分かっている。このため、例えば、図3に示すように、画像Imの中心Aを画像形成領域4の中心Cに一致させるように、デジタル画像データDに対してデータ配列処理が施される。これにより、画像表示領域3bに表示される画像Imの大きさを感光フィルム4の画像形成領域4bの大きさに一致させるとともに、表示される画像Imの中心を、棒状ランプ11からの光の進行方向において画像形成領域4bの中心と一致させて画像Imが表示される。
次に、棒状ランプ11を点灯し、多孔板2を経て略平行光をLCD3の画像表示面3aに垂直に入射させる。次に、LCD3から透過した光により、画像表示領域3bに表示された画像Imが感光フィルム4に等倍で露光焼付けされる。これにより、感光フィルム4の画像形成領域4bに転写画像が形成される。
本実施例においては、LCD3の画像表示領域3bの面積が、感光フィルム4の画像形成領域4bの面積よりも大きいLCD3を用いて、画像処理部72により、LCD3の画像表示領域3bに表示される画像Imの大きさを、感光フィルム4の画像形成領域4bの大きさに一致させ、かつ画像Imの中心と、画像形成領域4bの中心とを一致させる。これにより、画像Imが画像形成領域4bに適正な大きさおよび位置で記録された感光フィルム4を得ることができる。
また、本実施例においては、LCD3の画像表示領域3bの大きさを感光フィルム4の画像形成領域4bの大きさに一致させる必要がなく、さらにLCD3の画像表示領域3bの中心と感光フィルム4の画像形成領域4bの中心とを、棒状ランプ11からの光の進行方向において合わせる必要もないので、予め転写装置に用いられる感光フィルム4の画像形成領域4bよりも画像表示領域3bが大きいLCD3を用いればよい。このため、LCD3の選択肢が増え、LCD3を特注する必要がなくなり、市販のLCDを用いることができるので、初期費用を抑えることができ、製品コストを低減することができる。
このことは、他の感光性記録媒体にも有効である。通常LCDは、3:4:5の寸法比で構成されているが、感光性記録媒体は必ずしも上記寸法比では作製されていない。例えば、インスタックスワイド(富士写真フイルム(株)製)では、短辺:長辺:対角辺が1:1.58:1.87等、通常LCDでは、市販されていないサイズ(寸法比)である。従って、このような感光性記録媒体においても、市販品で、画像表示領域が画像形成領域よりも大きいLCDを用いればよい。
なお、本発明においては、レンズ等の画像投影手段をLCD3の画像表示面3aと感光フィルム4の画像記録面4aとの間に設けて、LCD3の画像表示面3aに表示された画像を感光フィルム4の画像記録面4aに露光焼付けしてもよい。
次に、図4を参照して本実施例の転写装置の作用の変形例について説明する。図4は、実施例1の転写方法の変形例を説明する模式図である。
本変形例は、実施例に比して、表示される画像Imの大きさが、画像形成領域4bの大きさと等しい点が異なり、それ以外は、上述の実施例の動作と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
本変形例においては、表示される画像Imが、画像形成領域4bと同じ大きさであるので、画像処理部72により、実施例と同様にデジタル画像データDにデータ配列処理が施され、図4に示すように、画像Imの中心Aを画像形成領域4bの中心Cに一致させる。これ以降の工程は、実施例1の動作と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
なお、本変形例においても、表示される画像Imを、画像形成領域4bの大きさに一致させるとともに、棒状ランプ11からの光の進行方向に対して画像Imの中心と画像形成領域4bの中心とを一致させることができるので、実施例1と同様の効果を得ることができる。
上述のいずれの実施例および変形例においても、表示される画像Imの中心と画像形成領域4bの中心とを一致させることにより、画像Imの表示位置を画像形成領域4bに一致させているが、本発明は、特に、これに限定されるものではない。例えば、画像Imの端点と、この画像Imに対向する画像形成領域4bにおいて、画像Imの端点に相当する画像形成領域4bの端点とを一致させてもよく、また、画像Imのエッジを検出し、このエッジを画像形成領域4bのエッジに一致させるようにしてもよい。
また、上述のいずれの実施例および変形例においても、略平行光生成素子として多孔板を使用したが、これに限定されるものではなく、例えばセルフォックレンズ等を使用しても良い。
さらに、多孔板としては、LCDの画像表示領域全面に設けるのではなく貫通孔が1列形成されたものであってもよい。この場合、多孔板の下方に線状光源を設け、多孔板と線状光源とが一体化されて線状略平行光生成ユニットとする。この線状略平行光生成ユニットに、その移動方向の前後に貫通孔以外からの光を遮光するための遮光膜を設ける。この遮光膜は、線状略平行光生成ユニットが移動できるように、例えば、移動方向の前後に伸縮自在な蛇腹状の膜で構成する。さらに、線状略平行光生成ユニットを貫通孔の配列方向と直交する方向に移動させる移動手段を本体ケース内の下方に設ける。
次に、図5〜図8を参照して、本発明の第2の態様に係る実施例2の転写装置を説明する。
上述の図1〜図4に示す実施例1では、LCD3は、画像表示面3aの画像表示領域3bが、感光フィルム4の画像記録面4aの画像形成領域4bよりも大きいものが使用されている。しかしながら、この図5〜図8に示す実施例2では、LCD36、38は、画像表示面の外周部の4辺のうち少なくとも2辺が所定値以下の狭辺となっており、残りの辺のみに配線等のための領域が形成され、小サイズ化されている。その結果、フィルムケース51の枠外の内部にLCD3を嵌め込むことが可能である。
図5は、本発明の第2の態様に係る実施例2の転写装置を示す模式的側断面図である。
図5に示す実施例2の転写装置は、図1に示す実施例1の転写装置と、LCDの構成を除いて、同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には、同一の番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施例2の転写装置は、冷陰極線管等の棒状ランプ11を有するバックライトユニット1と、略平行光生成用の多数の貫通孔21を有する多孔板2と、デジタル記録された画像を表示するLCD36と、取り付け取り外し自在なフィルムケース51に複数枚の感光フィルム4を収納しているフィルムパック5と、これらすべてを内包する本体ケース6とから構成される。
ここで、多孔板2と、LCD36と、感光フィルム4とは、バックライトユニット1からの光の進行方向に沿って配置され、少なくとも、LCD36と感光フィルム4とは非接触状態で配置されることが好ましいが、本発明にいう所の色純度、解像度という点では、接触(密着)状態でも構わない。LCD36を通過した表示画像で感光フィルム4を短時間で露光でき、バックライトユニット1から必要とされる画像鮮鋭度に対して十分な強度の平行光を射出することができれば、多孔板2を配置しなくても良い。
光源となるバックライトユニット1は、LCD36の背後からその全面に均一な光を照射するためのもので、LCD36の表示画面と略同一の光射出面(発光面)を持つ面状光源である。
多孔板2は、必要に応じて、バックライトユニット1とLCD36との間に配置され、バックライトユニット1からの光を平行光にし、LCD36に入射する光をなるべく平行にするための略平行光生成素子である。
LCD36は、上述の実施例1のLCD3と同様に、デジタル記録された画像を表示するための透過型の画像表示手段であって、上述したように、デジタル画像データ供給部に接続され、供給されるデジタル画像データに応じて表示画像を透過像として表示するものである。なお、LCD3と同様に、LCD36に接続されているデジタル画像データ供給部では、予め用意されている画像の内から、任意の画像を選択して供給できるように構成されている。なお、LCD3と同様に、LCD36に供給されるデジタル画像データとしては、どのようなものであっても良い。また、LCD36は、LCD3と同様に、透過像として画像を表示できれば、どのようなものでも良く、アナログ画像データに基づいて画像を表示するものであっても良い。
なお、本実施例のLCD36は、画像表示面の外周部の4辺のうち少なくとも2辺が所定値以下の狭辺となっており、残りの辺のみに配線等のための領域が形成され、小サイズ化されている。その結果、フィルムケース51の外枠の内部にLCD36を嵌め込むことが可能であるが、これについては後で詳述する。
感光フィルム4(感光性記録媒体)は、その感光面が、所定の間隙(好ましくは、0.01mm〜3mm)を隔てて、LCD36の表示画面に配置されるように構成され、複数枚の感光フィルム4が、フィルムケース51に収納されている。感光フィルム4は、感光性記録媒体として用いられるものであり、感光性記録媒体としては、LCD36の透過表示画像の露光焼付により、可視ポジ画像を形成できるもので、例えば、上述したように、モノシートタイプのインスタント写真用フィルムが好適に例示される。
上述のように、ローラ対61は、フィルムパック5の取出口53から取り出された露光の終了した感光フィルム4を、本体ケース6に設けられた取出口62から装置外部に送り出す時に、この感光フィルム4の一端に予め設けられている処理液(現像液)チューブを押し破って、現像液を感光フィルム4内全面に均一に行きわたらせる処理工程を行う。
周知のように、この種のインスタント写真用フィルムは、上述の処理工程を経た後、数十秒ほどで完全な画像を形成し、観賞に供することが可能になる。
なお、実施例1と同様に、本実施例の転写装置も、図示しないが、ローラ対61を駆動するための駆動源(モータ)や、これを駆動したり、バックライトユニット1の棒状ランプ11を点灯するための電源や、これらを制御するための電装品や、LCD36に画像を表示させるためにデジタル画像データ供給部からデジタル画像データを受信し、LCD表示用画像データに変換するデータ処理装置、制御装置などを有している。
本実施例の転写装置は、基本的に以上のように構成されているが、本態様は、サイズの小さなLCDを用いて、フィルムケースの外枠の内側にLCDを嵌め込むことにより、LCDの画像表示面と感光フィルムとの距離を従来よりも近づけるようにしたものである。
以下、これについて説明する。
図6は、フィルムパック5およびLCD36の部分を拡大して示したものである。ところで、図6では、バックアップ用押圧ピン63は省略されている。
図6に示すように、フィルムケース51の外枠51aの内部にLCD36が嵌め込まれている。フィルムケース51の外枠51aの内側には、感光フィルム4を保持し、感光フィルム4が感光しないように遮光するためのリブ52が設けられている。リブ52の内側は、LCD36の画像表示面に対向する感光フィルム4の露光用の開口部54となっている。
従って、本実施例では、LCD36をフィルムケース51の外枠51aの内部に嵌め込むことにより、LCD36の画像表示面と感光フィルム4との距離をリブ52の厚み分d0まで近づけることができる。チェキフィルムパックを例にとれば、図6のd=2.8mmから、図6のd0では1.5mmと小にできる。
このようなLCD36の平面図を図7に示す。
図7に示すように、LCD36は、画像表示面31の周囲に配線やその他のデバイス等を設置するための配線領域32が設けられている。配線領域32には、例えば、フレキシブル配線33等が接続される。
図7に示すLCD36は、外周の左辺および上辺のそれぞれ幅がd1、d2(例えば、3.5mm程度)と狭くなっており、配線等は下辺および右辺にのみ配置される2辺狭辺の構成となっている。
その結果、LCD36は、その分だけ、サイズを小さくすることができ、フィルムケース51の外枠51a内に嵌め込むことが可能となる。また、このように嵌め込むことにより、LCD36の画像表示面と感光フィルム4の画像領域(実際に画像が露光される画面サイズ)を合わせることができる。
このように、本実施例では、画像表示面の周囲の配線領域のうち少なくとも2辺の幅が狭くなっている2辺狭辺のLCDを用いることにより、フィルムケースの外枠の内側にLCDを嵌め込むことが可能となり、LCDの画像表示面と感光フィルムとの距離を従来よりも近づけることが可能となった。その結果、より鮮明な画像を感光フィルム上に記録することが可能となった。
なお、上では、画像表示面の周囲の2辺の幅が狭くなっている2辺狭辺について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像表示面の周囲の3辺の幅が狭くなっている3辺狭辺であればより好ましい。
次に本実施例の他の例について説明する。
これは、さらに小さなサイズのLCDを用いて、フィルムケースの露光用の開口部内にLCDを嵌め込むようにしたものである。
図8に、この例に係る転写装置のフィルムパックおよびLCDの部分を拡大して示す。図8に示すように、この例は、フィルムパック5に関しては図6に示すものと全く同じであり、LCD38が図6のものより小さくなって、フィルムケース51の外枠51aに設けられたリブ52の内側の露光用の開口部54内にLCD3を嵌め込むことを可能にしたものである。
このようなLCD38としては、例えば、図7における左辺あるいは上辺の幅d1、d2が1.5mm程度にさらに狭くなったものや、3辺の幅が狭くなった3辺狭辺のLCDが好適に例示される。
このように小さなサイズのLCD38を用いることにより、フィルムケース51の露光用の開口部54内にLCD38を嵌め込むことが可能となり、LCD38の画像表示面を感光フィルム4に接触させることも可能である。
ただし、LCD38の画像表示面と感光フィルム4が密着していると、露光済の感光フィルム4をフィルムケース51から引き出す際に、感光フィルム4に傷がついたりする虞もあるため、また取り扱い容易とするために、適宜LCD38の画像表示面と感光フィルム4との距離を設定することが可能である。
また、露光用開口部54内にすっぽりLCD38を嵌め込んだ場合、LCD38の画像表示面の周囲に配線領域が存在するが、感光フィルム4も、その全面が露光可能なのではなく、実際に露光可能な画面サイズは少し小さく設定されているため、この場合においても、LCD38の画像表示面と感光フィルム4の実際に露光可能な画面サイズを合わせることができる。
このようにして、本実施例およびその他の例においては、LCDの画像表示面と感光フィルムとを従来よりも近づけることができるため、鮮明な画像を得ることが可能となる。また、LCDの画像表示面と感光フィルムの画像領域(画面サイズ)を合わせることができるため、無駄なく効率的に画像を転写することが可能となる。
以上、本発明の転写装置について、種々の実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や設計の変更を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の第1の態様に係る実施例1の転写装置を示す模式的側断面図である。 図1の転写装置のLCDとフィルムパックの部分を拡大して示す拡大断面図である。 図1の転写装置の転写方法を説明する模式図である。 図1の転写装置の転写方法の変形例を説明する模式図である。 本発明の第2の態様に係る実施例2の転写装置を示す模式的側断面図である。 図5の転写装置のLCDとフィルムパックの部分を拡大して示す拡大断面図である。 図5の転写装置のLCDを示す平面図である。 実施例2の他の例に係る転写装置のLCDとフィルムパックの部分を拡大して示す拡大断面図である。 従来の転写装置の概略を示す模式的側断面図である。 図9の転写装置のLCDとフィルムパックの部分を拡大して示す拡大断面図である。 従来の転写装置の液晶表示装置を示す平面図である。 図11の液晶表示装置の構造を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 バックライトユニット(光源)
2 多孔板
3、36、38、130 液晶表示装置(LCD)
3a、101a 画像表示面
3b 画像表示領域
4 感光フィルム
4a 画像記録面
4b 画像形成領域
5 フィルムパック
6 本体ケース
21 貫通孔
31 画像表示面
32 配線領域
33 フレキシブル配線
40 ガラス基板
51 フィルムケース
52 リブ
53、62 露光済みフィルムの取出口
54 露光用の開口部
61 露光済みフィルムの送り出し兼処理液展開ローラ対
63 バックアップ用押圧ピン
101、107 偏光板
102、106 ガラス基板
103、105 電極
104 液晶層
108R、108G、108B カラーフィルタ
109 ブラックマトリックス

Claims (8)

  1. 光源と、透過型の画像表示手段と、感光性記録媒体とを、前記光源の光の進行方向に沿って配置し、前記透過型の画像表示手段から透過した光により、直接または画像投影手段を介して前記透過型の画像表示手段の画像表示領域に表示された画像を前記感光性記録媒体の画像形成領域に転写する転写装置であって、
    前記透過型の画像表示手段の画像表示領域と前記感光性記録媒体の画像形成領域とが対向して配置され、
    前記感光性記録媒体の前記画像形成領域の大きさおよび前記画像形成領域の前記画像表示領域に対する相対的な位置の少なくとも1つに応じて前記画像表示領域に表示すべき画像の大きさおよび表示位置の少なくとも1つを調整して表示させる画像処理部を有することを特徴とする転写装置。
  2. 前記画像表示手段の前記画像表示領域は、前記感光性記録媒体の前記画像形成領域よりも大きい請求項1に記載の転写装置。
  3. 前記画像表示領域に表示すべき画像の大きさが前記画像形成領域の大きさよりも大きい場合、前記画像処理部は、前記表示すべき画像を前記画像形成領域の大きさに合わせて縮小し、前記表示すべき画像の中心と前記画像形成領域の中心とを前記光源の光の進行方向に対して合わせて前記画像を表示させる請求項2に記載の転写装置。
  4. 前記画像表示領域に表示すべき画像の大きさが前記画像形成領域の大きさよりも小さい場合、前記画像処理部は、前記表示すべき画像を前記画像形成領域の大きさに合わせて拡大し、前記表示すべき画像の中心と前記画像形成領域の中心とを前記光源の光の進行方向に対して合わせて前記画像を表示させる請求項2に記載の転写装置。
  5. 前記画像表示領域に表示すべき画像の大きさが前記画像形成領域の大きさと同じである場合、前記画像処理部は、前記表示すべき画像の中心と前記画像形成領域の中心とを前記光源の光の進行方向に対して合わせて前記画像を表示させる請求項2に記載の転写装置。
  6. 光源と、透過性の画像表示手段と、感光性記録媒体とを、前記光源の光の進行方向に沿って配置し、前記透過型の画像表示手段から通過した光により前記感光性記録媒体を露光することにより、前記画像表示手段の表示画像を前記感光性記録媒体に転写する転写装置であって、
    前記感光性記録媒体を収納し、前記画像表示手段の画像表示面に対向する前記感光性記録媒体の露光用の開口部を有する感光性記録媒体収納手段の少なくとも外枠の内側に、前記画像表示手段を嵌め込むようにしたことを特徴とする転写装置。
  7. 前記感光性記録媒体を遮光するため前記感光性記録媒体収納手段の露光用の開部に設けられたリブの内側に、前記画像表示手段を嵌め込む請求項6に記載の転写装置。
  8. 前記画像表示手段の画像表示面の外周部の4辺のうち、少なくとも2辺が狭辺である請求項6または7に記載の転写装置。
JP2003335435A 2002-12-06 2003-09-26 転写装置 Withdrawn JP2004240399A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003335435A JP2004240399A (ja) 2002-12-06 2003-09-26 転写装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002354768 2002-12-06
JP2003007020 2003-01-15
JP2003335435A JP2004240399A (ja) 2002-12-06 2003-09-26 転写装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004240399A true JP2004240399A (ja) 2004-08-26

Family

ID=32966269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003335435A Withdrawn JP2004240399A (ja) 2002-12-06 2003-09-26 転写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004240399A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6642975B2 (en) Transfer apparatus
JPH08334838A (ja) 高速写真プリンター
EP1197340B1 (en) Transfer apparatus
EP1197341B9 (en) Transfer apparatus
JP2004240399A (ja) 転写装置
US6788327B2 (en) Transfer apparatus
JP4103216B2 (ja) 写真焼付装置
JPH11242298A (ja) 印写装置
JP3964651B2 (ja) 画像転写装置
JP2002196426A (ja) 転写装置
JP2004184733A (ja) 転写装置
JP3784310B2 (ja) 転写装置
JP2002196425A (ja) 転写装置
JP2004177653A (ja) 転写装置
JP2004177652A (ja) 転写装置
JP2003156733A (ja) 画像転写装置
JP2004133308A (ja) 転写装置
JP2002196424A (ja) 転写装置
JP2545286B2 (ja) 液晶シャッターマトリクスパネルを用いたプリンティング装置
JP2004160784A (ja) 転写装置
JP3587079B2 (ja) 焼付装置およびこれを備えた写真処理装置
JP2000309124A (ja) 光プリンタ
JP2004125970A (ja) 転写装置
JP2003241318A (ja) 画像転写装置
JP2004133309A (ja) 転写装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061205