JP4103216B2 - 写真焼付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源からの光を例えば液晶表示装置などの画像表示装置を介して感光材料としての印画紙に照射することで、画像表示装置に表示された画像を印画紙に焼き付ける写真焼付装置に関するものであり、特に、画素ずらしによって高画質な画像の焼き付けを行うことが可能な写真焼付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、画像表示装置として例えば液晶表示装置を用いた、いわゆるデジタル露光デバイスとしての写真焼付装置の研究、開発が盛んに進められている。この種の写真焼付装置は、画像情報に応じて液晶表示装置の各画素を駆動して光源からの光の透過を各画素ごとに制御し、透過した光を印画紙に照射することで、上記画像情報に対応する画像を印画紙に焼き付けるものである。
【0003】
ところで、このようなデジタル露光デバイスにおいて、焼き付け画像の解像度は、通常、液晶表示装置の画素数に対応しており、例えば上記解像度を上げようと思えば、例えば液晶表示装置の画素数を増加させればよい。しかし、この場合、画素数の増加によって液晶表示装置自体も大型化する。
【0004】
そこで、焼き付け画像の解像度を上げる手法として、近年、画素ずらしと呼ばれる手法が一般的に用いられている。この画素ずらしとは、液晶表示装置と印画紙とのうち、どちらか一方を他方に対して相対的に例えば半画素分ずらしてその都度露光を行う手法で、これにより、液晶表示装置の画素数をそのままとしながら、液晶表示装置の画素数を増加させた場合と擬似的な解像度を得ることができる。したがって、この場合、装置の小型化、低コスト化を図りながら、画像の高画質化を図ることが可能となる。以下、この画素ずらしを行うことが可能な写真焼付装置について説明する。
【0005】
図16(a)に示すように、上記写真焼付装置は、光源としてのランプ51と、例えば液晶表示装置等で構成される画像表示装置52と、レンズ53と、回転可能なBGRフィルタ54と、印画紙55と、XYステージ56とを、ランプ51から出射される光の進行方向に沿ってこの順で、かつ、ランプ51とXYステージ56とを結ぶ光軸上にそれぞれ位置するように備えている。また、XYステージ56は、上記光軸に対して載置面が垂直に位置する載置台を同一面内の互いに垂直な2方向に移動させることが可能な構成となっており、これにより、印画紙55をXYステージ56上に載置した場合に、当該印画紙55を水平面内で互いに垂直な2方向に移動させることが可能となっている。
【0006】
上記の構成において、画像表示装置52の各画素は画像信号に応じて駆動され、各画素ごとに光の透過が制御されるようになっている。したがって、ランプ51を出射した光は、画像表示装置52にて各画素ごとに変調されてレンズ53に入射し、レンズ53にて集光される。レンズ53を透過した光は、BGRフィルタ54の例えばB(青)フィルタを介して印画紙55に照射される。青色の焼き付けを終えると、次にBGRフィルタ54を回転させ、光軸上に順にG(緑)フィルタ、R(赤)フィルタを配置することで、同様に緑色、赤色の焼き付けを行う。これにより、カラーの画像が印画紙55上に焼き付けられる。図17(a)は、このような1回目の露光により焼き付けられた画像を構成する印画紙55上の画素を示している。
【0007】
1回目の焼き付けが終了すると、次に、XYステージ56を駆動して印画紙55を1画素分だけ例えば水平方向に移動させ、上記と同様の工程により2回目の焼き付けを行う。同図(b)は、これら2回の焼き付けによって形成された画像を構成する印画紙55上の画素を示している。
【0008】
その後、今度は印画紙55が1画素分だけ垂直方向に移動するようにXYステージ56を駆動し、上記と同様の工程により3回目の焼き付けを行い、最後に、印画紙55を1画素分だけ水平方向に戻して、上記と同様の工程により4回目の焼き付けを行う。同図(c)および(d)は、3回目および4回目の焼き付けによって形成された画像を構成する印画紙55上の画素をそれぞれ示している。
【0009】
なお、上記した計4回の焼き付けは、画像表示装置52の所定画素を駆動する画像信号を、焼き付けを行うごとに異ならせるようにして行われる。
【0010】
このような画素ずらしを行うことによって、印画紙55上に焼き付けられる画像の解像度を水平方向に2倍、垂直方向に2倍にすることができ、印画紙55における画像の画質を向上させることができる。
【0011】
なお、以上では、画像表示装置52を固定しておき、この画像表示装置52に対して印画紙55を1画素分ずらせる構成について説明したが、図16(b)に示すように、印画紙55を固定しておき、画像表示装置52を光軸に対して垂直な平面内で互いに垂直な2方向に移動させることができるように、画像表示装置52をXYステージ56に載置し、この印画紙55に対して画像表示装置52を1画素分ずらせる構成の場合であっても、図17(a)〜(d)に示す画素ずらしを行うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図16(a)に示すように、印画紙55をずらすタイプの写真焼付装置の構成では、使用する印画紙55が例えばB5、A4、ハガキ等の定型サイズの用紙(いわゆるシートペーパーと呼ばれる)であれば問題はない。しかし、所定幅の用紙が一続きになっている、いわゆるロールペーパーを印画紙55として用いる場合には、印画紙55が一続きになっているがために、印画紙55をずらすのが非常に困難となる。例えば、ロールペーパーの搬送機構、保持機構等を改良してロールペーパーをずらせるようにしても、上記搬送機構、保持機構等の構造が複雑化し、装置自体の価格上昇をもたらすことが推測される。
【0013】
なお、露光部のみにおいて印画紙55をずらす構成とした場合には、印画紙55に折れ線が入ったりシワが寄ったりして、印画紙55の品位が低下してしまう。また、そのような印画紙55上に画像が焼き付けられると、画像の表示品位および信頼性が低下してしまう。したがって、このような構成は極力避けたいものである。
【0014】
一方、図16(b)に示す画像表示装置52をずらすタイプの写真焼付装置の構成では、画像表示装置52をずらす際に、XYステージ56の振動が画像表示装置52に伝わる。画像表示装置52は、上述したように例えば液晶表示装置で構成されるが、液晶表示装置には各画素を駆動するための走査線や信号線という、振動、衝撃等によって断線しやすい細い配線が多数敷かれている。したがって、このような構成では、XYステージ56の振動が画像表示装置52に断線等の悪影響を与えてしまい、画像表示装置52の表示品位が低下して焼き付け画像の画質が損なわれる事態も発生し兼ねない。
【0015】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、画像表示装置に振動等の悪影響を与えずに、ロールペーパーを用いた場合でも容易に画素ずらしを行うことができ、これによって高解像度の画像を得ることができる写真焼付装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る写真焼付装置は、上記の課題を解決するために、複数の画素を有し、感光材料への光の供給を画像データに応じて各画素ごとに制御可能な光変調素子を備え、光源からの光を上記光変調素子を介して感光材料に照射することにより、上記画像データに対応した画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、上記光変調素子の所定画素を介して得られる光から、当該光とは光軸の異なる光を生成し、前記光軸の異なる光のみをその照射位置を変えながら感光材料に照射する光照射制御手段を備えていることを特徴としている。
【0017】
上記の構成によれば、光源から光変調素子の所定画素を介して得られる光は、光照射制御手段を介して感光材料に照射される。このとき、光照射制御手段は、入射光とは光軸の異なる光を生成するので、例えば生成した前記光軸の異なる光のみを上記光軸回りに回転させて出射するようにすれば、感光材料上で互いに異なる位置に光が照射されるようになる。
【0018】
このようにして、光照射制御手段が入射光とは光軸の異なる光を、その照射位置を変えながら感光材料に照射することにより、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数は、光変調素子と感光材料とを相対的にずらさなくても、照射された光の本数に応じて実質的に増加し、その結果、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらす構成の場合と同等の解像度が得られるようになる。
【0019】
したがって、上記構成では、焼き付け画像の高解像度化を図るべく、画素ずらしを行う場合であっても、光変調素子および感光材料は常に固定のままでよいので、光変調素子または感光材料をずらすための駆動装置や機構等を設ける必要がない。その結果、光変調素子への振動等の悪影響を確実に回避することができると共に、感光材料としてシートペーパーのみならずロールペーパーを用いても画素ずらしを容易に行うことができる。
【0020】
請求項2の発明に係る写真焼付装置は、上記の課題を解決するために、複数の画素を有し、感光材料への光の供給を画像データに応じて各画素ごとに制御可能な光変調素子を備え、光源からの光を上記光変調素子を介して感光材料に照射することにより、上記画像データに対応した画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、上記光変調素子の所定画素を介して得られる光を、そのまま光軸が直進する常光線と、上記光軸が屈折した異常光線とに複屈折させ、異常光線のみをその照射位置を変えながら感光材料に照射する複屈折手段を備えていることを特徴としている。
【0021】
上記の構成によれば、光源から光変調素子の所定画素を介して得られる光は、複屈折手段によって常光線と異常光線とに複屈折されるが、複屈折手段の作用により異常光線のみが感光材料に照射される。ここで、異常光線は入射光の光軸が屈折した光であるので、複屈折手段は、例えば異常光線を入射光の光軸回りに回転させて出射するようにすれば、感光材料上で互いに異なる位置に光が照射されるようになる。
【0022】
このようにして複屈折手段が異常光線を、その照射位置を変えながら感光材料に照射することにより、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数は、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらさなくても、照射された光の本数に応じて実質的に増加し、これにより、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらす構成の場合と同等の解像度が得られることになる。
【0023】
したがって、上記構成では、焼き付け画像の高解像度化を図るべく、画素ずらしを行う場合であっても、光変調素子および感光材料は常に固定のままでよいので、光変調素子または感光材料をずらすための駆動装置や機構等を設ける必要がない。その結果、光変調素子への振動等の悪影響を確実に回避することができると共に、感光材料としてシートペーパーのみならずロールペーパーを用いても画素ずらしを容易に行うことができる。
【0024】
請求項3の発明に係る写真焼付装置は、上記の課題を解決するために、複数の画素を有し、感光材料への光の供給を画像データに応じて各画素ごとに制御可能な光変調素子を備え、光源からの光を上記光変調素子を介して感光材料に照射することにより、上記画像データに対応した画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、上記光変調素子の所定画素を介して得られる光から、光軸の異なる複数の光を順に生成し、前記光軸の異なる複数の光のみを異なるタイミングで感光材料に照射する光照射制御手段を備えていることを特徴としている。
【0025】
上記の構成によれば、光源から光変調素子の所定画素を介して得られる光は、光照射制御手段を介して感光材料に照射される。このとき、光照射制御手段は、入射光から光軸の異なる複数の光を順に生成し、前記光軸の異なる複数の光のみを異なるタイミングで感光材料に照射するので、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数は、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらさなくても、照射された光の本数に応じて実質的に増加し、その結果、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらす構成の場合と同等の解像度が得られるようになる。
【0026】
したがって、上記構成では、焼き付け画像の高解像度化を図るべく、画素ずらしを行う場合であっても、光変調素子および感光材料は常に固定のままでよいので、光変調素子または感光材料をずらすための駆動装置や機構等を設ける必要がない。その結果、光変調素子への振動等の悪影響を確実に回避することができると共に、感光材料としてシートペーパーのみならずロールペーパーを用いても画素ずらしを容易に行うことができる。
【0027】
請求項4の発明に係る写真焼付装置は、上記の課題を解決するために、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記光変調素子の同じ画素を介して感光材料に照射される光に対応する画像データは、照射される光ごとに変更可能であることを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の複数の画素のそれぞれに対して、異なる画像データに基づいて焼き付けを行うことが可能となる。これにより、光変調素子の所定画素を同一の画像データで駆動する場合に比べ、高精細な画像を焼き付けることができる。
【0029】
請求項5の発明に係る写真焼付装置は、上記の課題を解決するために、請求項1または4の構成において、上記光照射制御手段は、入射光を屈折させる屈折部材を備え、上記屈折部材は、感光材料上の異なる照射位置に屈折光をそれぞれ照射することができるように回転可能に設けられていることを特徴としている。
【0030】
上記の構成によれば、光変調素子の所定画素を介して得られる光のうち、屈折部材にて屈折された光が、屈折部材の回転によって感光材料上の異なる照射位置にそれぞれ照射される。これにより、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数を確実に増加させることができ、感光材料上に焼き付けられる画像全体の解像度を確実に向上させることができる。
【0031】
請求項6の発明に係る写真焼付装置は、上記の課題を解決するために、請求項2または4の構成において、上記複屈折手段は、光変調素子を介して得られる光を常光線と異常光線とに分離する分離素子と、上記分離素子から出射される光のうち、異常光線のみを通過させる偏光素子とからなり、上記分離素子および上記偏光素子は、感光材料上の異なる照射位置に異常光線をそれぞれ照射することができるように一体となって回転可能に設けられていることを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、光変調素子の所定画素を介して得られる光は、分離素子にて常光線と異常光線とに分離されるが、このうち、異常光線のみが常に、分離素子と偏光素子との一体的な回転により、感光材料上の異なる照射位置にそれぞれ照射される。これにより、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数を常に確実に増加させることができ、感光材料上に焼き付けられる画像全体の解像度を確実に向上させることができる。
【0033】
請求項7の発明に係る写真焼付装置は、上記の課題を解決するために、請求項6の構成において、上記複屈折手段は、上記光変調素子からの入射光を円偏光に変換して上記分離素子に供給する変換素子をさらに備えていることを特徴としている。
【0034】
分離素子にて少なくとも異常光線を得るためには、入射光として振動方向が異常光線と同じ光か、もしくは異常光線の振動方向と同方向の成分を有する光であることが条件とされる。
【0035】
ここで、分離素子への入射光が例えば直線偏光である場合、この直線偏光が仮に上記条件を満たさない光であれば、分離素子にて異常光線が得られないので、このような光が光変調素子から出射された場合には異常光線を用いた画素ずらしを行うことはできない。
【0036】
一方、分離素子への入射光が例えば円偏光である場合、この入射光は少なくとも異常光線と振動方向が同方向の成分を有しているので、分離素子にて必ず異常光線を生成することが可能となる。
【0037】
したがって、上記構成のように分離素子に円偏光を供給できる変換素子を設けることにより、異常光線を用いて行う画素ずらしを安定して行うことができる。
【0038】
請求項8の発明に係る写真焼付装置は、上記の課題を解決するために、請求項3または4の構成において、上記光照射制御手段は、入射光を光軸の互いに異なる複数の光に分離する分離素子と、上記分離素子への入射光を規制する第1規制手段および上記分離素子からの出射光を規制する第2規制手段とを備え、上記第1規制手段および上記第2規制手段は、それぞれ所定の偏光方向の光のみ通過させる偏光素子であり、上記分離素子から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて感光材料に選択的に供給されるように、上記各偏光素子の偏光方向が個別に調整可能であることを特徴としている。
【0039】
上記の構成によれば、光照射制御手段への入射光は、分離素子にて光軸の異なる複数の光に分離されるが、各偏光素子(第1規制手段および第2規制手段)の偏光方向の調整により、分離素子から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて感光材料に選択的に供給される。これにより、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数を確実に増加させることができ、感光材料上に焼き付けられる画像全体の解像度を確実に向上させることができる。
【0040】
請求項9の発明に係る写真焼付装置は、上記の課題を解決するために、請求項3または4の構成において、上記光照射制御手段は、入射光を光軸の互いに異なる複数の光に分離する分離素子と、上記分離素子への入射光を規制する第1規制手段および上記分離素子からの出射光を規制する第2規制手段とを備え、上記第1規制手段は、入射光を変調して分離素子に導く変調部材であり、上記第2規制手段は、所定の偏光方向の光のみ通過させる偏光素子であり、上記分離素子から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて感光材料に選択的に照射されるように、上記分離素子への入射光が上記変調部材によって変調されると共に、上記偏光素子の偏光方向が調整されることを特徴としている。
【0041】
上記の構成によれば、光照射制御手段への入射光は、分離素子にて光軸の異なる複数の光に分離されるが、変調部材(第1規制手段)および偏光素子(第2規制手段)の作用により、分離素子から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて感光材料に選択的に供給される。これにより、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数を確実に増加させることができ、感光材料上に焼き付けられる画像全体の解像度を確実に向上させることができる。
【0042】
また、第1規制手段を上記のように変調部材で構成すれば、第1規制手段を、例えば1/4波長板のような変換素子と偏光素子との組み合わせで構成した場合とは異なり、入射時の光量を維持したまま分離素子に光を供給することができる。これにより、光源の光の利用効率を向上させることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0044】
本実施形態に係る写真焼付装置は、図1に示すように、光源としてのランプ1と、光制御部2と、焼付レンズ3とを備えており、ランプ1からの光を光制御部2および焼付レンズ3を介して印画紙4(感光材料)に照射することにより、光制御部2を透過した光に対応する画像を所定倍率で印画紙4に焼き付けるデジタル露光デバイスを構成している。
【0045】
上記の光制御部2は、ランプ1と印画紙4とを結ぶ光軸上に、ランプ1からの光の進行方向に沿って、偏光板5と、液晶層6と、偏光板7と、2点分離複屈折フィルタ(以下では複屈折板と記載する)8と、ガラス板9とを備えている。
【0046】
液晶層6(光変調素子)は、例えばアクティブ素子であるTFT(Thin Film Transistor)が各画素に対応してマトリクス状に配置された透明基板と、対向電極およびR、G、Bのカラーフィルタの形成された透明な対向基板とで液晶を挟持してなる液晶表示素子(画像表示装置)であり、図2(b)に示すように、筐体10内で支持部材11によって支持されている。筐体10は密閉されており、液晶層6表面にゴミ、ほこり等が付着することはない。これにより、液晶層6表面へのゴミ等の付着に起因する焼き付け画像の画像品位の低下を確実に回避することができる。
【0047】
上記の透明基板および対向基板の液晶側には、配向方向が例えば互いに直交するように配向膜がそれぞれ形成されており、これにより、透明基板と対向基板とで挟持される液晶は、90°ねじれて配されるようになる。画像データに応じて液晶に印加する電圧を画素ごとに制御し、液晶を透過するランプ1からの光の透過を画素ごとに制御することで、上記画像データに応じたカラー画像が液晶層6に表示され、このカラー画像が印画紙4に焼き付けられる。
【0048】
なお、液晶層6としては、TN(Twisted Nematic )液晶表示素子、STN(Super Twisted Nematic )液晶表示素子等であってもよい。また、TFTの代わりにMIM(Metal Insulator Metal )をアクティブ素子として用いてもよい。
【0049】
なお、液晶層6がカラーフィルタを備えていないモノクロ表示を行うものである場合には、例えば液晶層6の光入射側にBGRホイールを設け、B、G、Rの各色を順次液晶層6に供給できる構成とすれば、カラー画像を印画紙4に焼き付けることが可能である。
【0050】
なお、説明の便宜上、液晶層6の光入射側と光出射側に偏光板をそれぞれ配置したものをLCD(Liquid Crystal Display)と呼ぶこととし、上記のように単なる液晶層6と言えば、上記各偏光板を含まない液晶表示素子を指すものとして上記LCDと区別する。
【0051】
偏光板5は、ランプ1から出射されるランダム偏光のうち、所定の偏光方向の光(直線偏光)のみを通過させ、液晶層6に入射させる。偏光板7は、液晶層6から出射される光のうち、所定の偏光方向の光のみを通過させて、複屈折板8に入射させる。なお、上記所定の偏光方向の光は、例えば入射する直線偏光を上記所定の方向とこれに垂直な方向との2成分に分解したときの上記所定方向の成分の光を含む意味である。偏光板5と偏光板7とは、ノーマリホワイトモードならば互いに偏光方向が直交するように、ノーマリブラックモードならば偏光方向が平行となるように配置される。
【0052】
偏光板5と偏光板7とは、各外縁部にて連結部材12によって連結されており、図示しない駆動装置によって連結部材12を光軸を中心に回動させることにより、偏光板5・7が光軸を中心に一体的に回転するようになっている。
【0053】
なお、本実施形態では、上述したように液晶層6が支持部材11によって支持されているので、連結部材12は、光軸を中心に1周回動するまでに支持部材11に当接する。したがって、連結部材12を同方向に何周も回動させることは不可能である。そこで、本実施形態では、連結部材12が支持部材11と当接する位置を回動の始点とし、支持部材11から離れる方向に連結部材12を回動させて、次に支持部材11に当接する位置を回動の終点としている。そして、始点と終点とで折り返して連結部材12を回動させる構成となっている。
【0054】
なお、連結部材12を上記のように回動させるのではなく、その場で回転できるように固定すると共に、連結部材12と偏光板5、連結部材12と偏光板7とをギア等を介してそれぞれ連結し、連結部材12の回転と連動して偏光板5・7を回転させるようにしてもよい。この場合、連結部材12と支持部材11とが接触することがないので、偏光板5・7を同方向に何周も回転させることが可能となる。
【0055】
複屈折板8(屈折部材、分離素子)は、例えば方解石、水晶等の六方晶系の結晶からなり、図3に示すように、入射光を、そのまま光軸が直進する常光線と上記光軸が屈折する異常光線とに分離するものである。異常光線は、常光線から分離方向(シフト方向)にtだけシフトされて複屈折板8から出射される。なお、常光線に対する異常光線のシフト量tは、複屈折板8の厚さmに対応しており、厚さmが増すほどシフト量tは増加する。
【0056】
異常光線は、上記シフト方向に振動する直線偏光であり、屈折の法則には従わない。一方、常光線は、上記シフト方向とは垂直方向に振動する直線偏光であり、屈折の法則に従って複屈折板8から出射される。
【0057】
上記複屈折板8は、偏光板7(図1参照)の偏光方向と異常光線のシフト方向とが平行となるように、回転可能な偏光板7の表面に固着されている。これにより、複屈折板8に入射する光のうち、常光線と同じ方向に振動する光が偏光板7にてカットされ、異常光線と同じ方向に振動する光のみが複屈折板8に入射する。この場合、入射光は、複屈折板8の分離方向と垂直な方向(常光線の振動方向)の成分を持っていないため、複屈折板8からは当然、異常光線のみが出射されることになる。このことから、本実施形態の複屈折板8は、単に入射光を屈折させて出射する屈折部材としての機能を有していると言える。
【0058】
偏光板7に対して複屈折板8を上記のように配置することにより、画素ずらしに用いる異常光線のみを取り出すことができ、例えば偏光板7と複屈折板8とを一体的に回転させることで、取り出した異常光線の印画紙4に対する照射位置を変えることができる。したがって、偏光板7と複屈折板8とで、液晶層6の所定画素を介して得られる光から、当該光とは光軸の異なる光を生成し、生成した光をその照射位置を変えながら印画紙4に照射する、特許請求の範囲に記載の光照射制御手段が構成されている。
【0059】
ガラス板9は、偏光板7および複屈折板8と一体となって回転可能であり、空気中のゴミやほこりに起因して印画紙4上に焼き付けられる画像の表示品位が低下するのを極力回避するために設けられている。これを図4(a)および(b)の模式図を用いて説明する。
【0060】
同図(a)に示すように、液晶層6上の表示位置Aにて表示された画像が印画紙4上の結像点Bにて結像されるとすると、液晶層6上にゴミ13が付着した場合、表示位置Aとゴミ13の付着位置とが略同一となってしまうので、ゴミ13に対応する像が結像点Bに結像されてしまい、画像品位が低下する。
【0061】
しかし、同図(b)に示すように、液晶層6の画像表示側にガラス板9を設けると、ガラス板9での屈折の影響で、表示画像の表示位置Aが、ガラス板9内で同図(a)の位置よりも印画紙4側へとシフトするが、ゴミ13が付着するのはガラス板9の表面であるので、ゴミ13の付着位置と表示画像の表示位置Aとは一致しない。したがって、この場合、ゴミ13に焦点が合っていない状態と等価になり、ゴミ13に対応する像は印画紙4上ではぼけてしまうことになる。したがって、ガラス板9を設けることにより、ゴミ13に起因する焼き付け画像の表示品位の低下を極力回避することができる。しかも、ガラス板9は回転するため、ゴミ13に対応する画像はさらに焼き付けられにくくなる。
【0062】
なお、本実施形態では、図2(a)および(b)で示したように、液晶層6は筐体10で覆われているため、ゴミの付着位置は、液晶層6から離間した筐体10の側面となる。したがって、ゴミの付着位置と結像画像に対応する液晶層6における表示画像の表示位置とは確実に異なるものとなる。このことより、本実施形態の構成は、上記のガラス板9を設けなくても既にゴミの影響を回避できる構成となっているが、液晶層6から離間した位置にさらにガラス板9を設けることにより、ゴミの付着位置を液晶層6からさらに遠ざけて、さらにその効果を高めることができる。
【0063】
上記の偏光板5および偏光板7は、ランプ1と印画紙4とを結ぶ光路中で、筐体10の互いに対向する側面に設けられており、偏光板5・7、複屈折板8およびガラス板9が一体的に回転可能となっている。
【0064】
なお、複屈折板8を筐体10の側面に設けて偏光板7を筐体10の内部に位置させる構成、あるいは、ガラス板9を筐体10の側面に設けて偏光板7および複屈折板8を筐体10の内部に位置させる構成であっても勿論構わない。
【0065】
また、筐体10の一側面であって、偏光板5・7の取り付けられていない側面には、筐体10内部の空気を外部に送り出す吸引ファン14と防塵フィルタ15とが別々の側面に設けられている。これにより、筐体10内部にゴミやほこりが混入されずに筐体10内部を冷却することが可能となっている。
【0066】
次に、上記構成を備える写真焼付装置において、画素ずらしを行う場合の動作について説明する。
【0067】
まず、偏光板5・7、複屈折板8およびガラス板9を回転させずに所定位置で固定し、ランプ1を点灯させて1回目の焼き付けを行う。ランプ1からはランダム偏光が出射されるが、このうち、偏光板5の偏光方向と同じ偏光方向の光が偏光板5を透過し、液晶層6に入射する。液晶層6では、各画素ごとに印画紙4への光の供給が画像データに応じて制御され、液晶層6を透過した光が偏光板7に導かれる。
【0068】
偏光板7では、複屈折板8の分離方向と同じ偏光方向の光のみが偏光板7を通過して複屈折板8に到達し、複屈折板8にて屈折されて焼付レンズ3を介して印画紙4に到達する。図5(a)中の略正方形状の領域P1は、このような1回目の焼き付けにおいて、液晶層6の所定画素に対応する印画紙4上の焼き付け画素の領域を模式的に示している。
【0069】
なお、同図(a)中の略正方形状の領域S1は、入射光が複屈折板8にて屈折されずに、入射光と光軸が同一の光が印画紙4に到達したと仮定した場合の、印画紙4上の焼き付け画素の領域を模式的に示している(本実施形態では実際に領域S1に光が照射されているのではない)。このことから、本実施形態では、領域S1に焼き付けられるべき画像が、領域S1と同じ大きさの領域P1にずらされて焼き付けられていることが分かる。
【0070】
次に、偏光板5・7、複屈折板8およびガラス板9を90°回転させて固定し、上記と同様の工程で2回目の焼き付けを行う。このとき、液晶層6の上記所定画素を、例えば1回目の画像データの補完データに基づいて駆動し、光の透過を上記補完データに基づいて制御する。これにより、2回目の焼き付け画像は、領域S1を中心にして領域P1を90°回転させた位置にある領域P2に形成される。
【0071】
以降、偏光板5・7、複屈折板8およびガラス板9を90°ずつ回転させて固定し、画像データを必要に応じて変更して上記と同様の工程で3回目および4回目の焼き付けを順に行う。領域P3・P4は、それぞれ3回目・4回目の焼き付けにおいて、上記所定画素に対応する印画紙4上の焼き付け画素の領域を模式的に示している。
【0072】
このように、少なくとも偏光板7と複屈折板8とを一体的に回転させ、入射光を屈折させてその照射位置を変えながら印画紙4に光を照射することにより、液晶層6および印画紙4を固定したままで、液晶層6の所定画素に対応する印画紙4上の画素の密度を上げることができ、結果的に、画像表示装置と感光材料との位置を相対的にずらす画素ずらし露光を行った場合(図17(a)〜(d)参照)と同等の解像度を得ることができる。したがって、液晶層6の位置をずらすための駆動装置、機構等が必要でなく、液晶層6へ機械的な衝撃を及ぼすことがない。また、印画紙4をずらさなくてもよいのでシートペーパーのみならずロールペーパーにも容易に対応することができる。また、ピエゾアクチュエータといった、画像表示装置または感光材料の位置をずらすために用いられる高価な位置決め手段が必要でないので、装置の価格低減も図ることができる。
【0073】
また、液晶層6の同じ画素を介して印画紙4に照射される光に対応する画像データを、光の照射ごとに変更することにより、液晶層6の所定画素に対応する印画紙4上の複数の画素のそれぞれに対して、異なる画像データに基づいて焼き付けを行うことが可能となる。これにより、液晶層6の所定画素を同一の画像データで駆動する場合に比べ、高精細な画像を焼き付けることができる。
【0074】
なお、本実施形態では、複屈折板8から出射される屈折光に対応する各画像データを、隣接光に対応する画像データの補完データとしたが、これに限定されるわけではない。例えば、複屈折板8を用いない場合の4倍の高密度の画像データを所定画素に対する入力画像データとしてもよい。この場合、上記補完データを用いる場合に比べて確実に解像度を上げることができるので、むしろこの方が望ましい。
【0075】
なお、例えば図5(b)に示すように、領域S1における2本の対角線の交点をQ1、領域P1における2本の対角線の交点をQ2とすると、上記Q1と上記Q2との距離が、領域S1における1本の対角線の1/2であれば、領域P1〜P4を最も凝集することができ、この場合、ドットの目立たない焼き付け画像を得ることができる。このような効果を得るためには、複屈折板8の厚さmを上記距離に対応して設定すればよい。
【0076】
なお、本実施形態では、屈折部材として複屈折板8を用いたが、これに限定されるわけではなく、例えば複数のプリズムを組み合わせて屈折部材を構成してもよい。
【0077】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。また、実施の形態1で示したガラス板9および筐体10については図面を簡略化するため図示を省略し、以降の実施の形態に対応する図面においても同様の理由で省略する。
【0078】
本実施形態に係る写真焼付装置は、光制御部2(図1参照)を図6に示す光制御部16に置き換えた以外は、実施の形態1と全く同様の構成である。光制御部16は、LCD17と複屈折手段18とで構成されている。
【0079】
LCD17(光変調素子)は、実施の形態1の液晶層6(図1参照)の光入射側および光出射側にそれぞれ偏光板を配して構成されており、液晶層6と同様の画像表示装置である。LCD17では、液晶層6と各偏光板とが一体化しているため、上記各偏光板が実施の形態1のように回転するようなことはない。
【0080】
複屈折手段18は、LCD17の所定画素を介して得られる光を、そのまま光軸が直進する常光線と、上記光軸が屈折した異常光線とに複屈折させ、異常光線のみをその照射位置を変えて印画紙4に照射するものであり、LCD17から出射される光の進行方向に沿って、1/4波長板19、複屈折板8および偏光板20をこの順で備えている。
【0081】
複屈折板8は、LCD17から出射される光を、図3に示したように常光線と異常光線とに分離する分離素子である。つまり、本実施形態では、実施の形態1とは異なり、複屈折板8にて光軸の異なる2種の光が必ず得られるようになっている。
【0082】
1/4波長板19は、LCD17からの直線偏光を円偏光に変換して複屈折板8に供給する変換素子である。このような変換素子を複屈折板8の光入射側に設けることにより、複屈折板8にて必ず異常光線を得ることができ、これによって実施の形態1と同様の画素ずらしを安定して行うことが可能となる。この理由は以下の通りである。
【0083】
複屈折板8に入射する光が所定方向に振動する直線偏光であるとすると、この直線偏光が、複屈折板8の分離方向に沿った第1成分とこれに垂直な方向の第2成分とに分解したときに上記両成分が存在するような直線偏光であれば、上記第1成分が異常光線として、また、上記第2成分が常光線として複屈折板8から出射される。この場合、異常光線が得られているので画素ずらしに問題はない。
【0084】
また、例えば複屈折板8に入射する直線偏光が、複屈折板8の分離方向にのみ振動する光の場合には、常光線と同じ振動方向の成分を有していないがために、複屈折板8から常光線は出射されないが、異常光線と同じ振動方向の光が入射するので、複屈折板8から異常光線のみが出射されることになる。したがって、この場合でも異常光線を用いた画素ずらしに支障は生じない。
【0085】
しかし、複屈折板8に入射する直線偏光が、複屈折板8の分離方向と垂直な方向にのみ振動する光である場合には、異常光線と同じ振動方向の成分を有していないがために、複屈折板8から異常光線は出射されず、常光線のみが出射されることになる。したがって、この場合、異常光線を用いた画素ずらしを行うことはできない。
【0086】
そこで、本実施形態のように1/4波長板19を設けて複屈折板8に円偏光を供給することにより、上記円偏光は、異常光線の振動方向と常光線の振動方向とに分離したときに少なくとも異常光線の振動方向の成分を必ず有することになるので、複屈折板8にて常に異常光線を得ることができ、その結果、異常光線を用いた画素ずらしを安定して確実に行うことが可能となる。
【0087】
偏光板20(偏光素子)は、複屈折板8から出射される常光線および異常光線のうち、常光線を遮断して異常光線のみを通過させる素子であり、偏光板20の偏光方向が異常光線の偏光方向と同じになるように複屈折板8に固着され、複屈折板8と一体となって回転可能に設けられている。これにより、複屈折板8が回転しても、常に異常光線のみを印画紙4に照射させることが可能となっている。
【0088】
次に、本実施形態に係る写真焼付装置の動作について説明する。
【0089】
まず、複屈折板8および偏光板20を所定位置で固定し、ランプ1を点灯させて1回目の焼き付けを行う。ランプ1から出射された光はLCD17に入射するが、LCD17では各画素ごとに印画紙4への光の供給が画像データに応じて制御され、直線偏光となって1/4波長板19に入射する。
【0090】
1/4波長板19に入射した直線偏光は、1/4波長板19にて円偏光に変換され、その後、複屈折板8にて常光線と異常光線とに分離される。このうち、常光線は偏光板20にて遮断されるので印画紙4には到達しないが、異常光線は偏光板20を通過でき、焼付レンズ3を介して印画紙4に到達する。これにより、LCD17の所定画素に対応した画像が、例えば図5(a)または(b)で示したように、常光線が照射される領域S1から所定量だけシフトした領域P1に焼き付けられる。
【0091】
次に、複屈折板8および偏光板20を1回目の焼き付けの位置から90°光軸回りに回転させ、必要に応じてLCD17の所定画素に対応する画像データを変えて、上記と同様の工程により2回目の焼き付けをおこなう。この場合、LCD17の所定画素に対応した画像が領域P2に焼き付けられる。
【0092】
以降、複屈折板8および偏光板20を90°ずつ回転させて固定し、画像データを必要に応じて変更して上記と同様の工程で3回目および4回目の焼き付けを順に行う。この結果、LCD17の所定画素に対応した画像が領域P3・P4にそれぞれ焼き付けされる。
【0093】
以上のように、複屈折板8および偏光板20を90°ずつ回転させ、その都度、必要に応じて画像データを変えながら計4回の露光を行うことにより、実施の形態1の屈折光に対応した異常光線でもって図5(a)または(b)に示した焼き付けを行うことができる。その結果、実施の形態1と同様の画素ずらしによって実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0094】
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について、図7ないし図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1・2と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0095】
本実施形態に係る写真焼付装置は、光制御部16(図6参照)を図7に示す光制御部21に置き換えた以外は、実施の形態2と全く同様の構成である。光制御部21はLCD17と複屈折手段22(光照射制御手段)とで構成されている。
【0096】
複屈折手段22は、1/4波長板19、偏光板23、4点分離複屈折フィルタ(以下では単に複屈折フィルタと記載する)24および偏光板25からなり、これらをLCD17から出射される光の進行方向に沿ってこの順で備えている。
【0097】
複屈折フィルタ24(分離素子)は、図8(b)に示すように、複屈折板26、1/4波長板27および複屈折板28からなり、これらを光の進行方向に沿って順に備えている。なお、複屈折フィルタ24は、実施の形態1・2とは異なり、光軸回りに回転するものではなく、固定されたままである。
【0098】
複屈折板26・28は、それぞれ入射光をそのまま光軸が直進する常光線と光軸が屈折する異常光線とに分離する、複屈折板8(図1参照)と同様の分離素子であるが、複屈折板26と複屈折板28とは、互いに分離方向が垂直となるように配置される。同図では、複屈折板26の分離方向は鉛直方向であり、それゆえ、複屈折板26への1本の入射光は、垂直面への投影図である図8(a)に示すように、光軸の異なる2つの光に分離される。また、複屈折板28の分離方向は水平方向であり、それゆえ、複屈折板28への1本の入射光は、水平面への投影図である図8(c)に示すように、光軸の異なる2つの光に分離される。したがって、仮に偏光板23・25が存在しない場合を考えると、複屈折フィルタ24に入射した光は光軸の互いに異なる4本の光に分離(複屈折)されることになる。
【0099】
1/4波長板27は、複屈折板26からの入射光を円偏光に変換する変換素子である。複屈折板28の光入射側に1/4波長板27を設けることにより、複屈折板28の分離方向の成分とこれに垂直な方向の成分とを必ず有する光が複屈折板28に入射することになるので、複屈折板28にて入射光を光軸の異なる2つの光に常に分離することができる。
【0100】
なお、以下では、複屈折板28から出射され得る4本の光のうち、複屈折板26への入射光と光軸が同一の光(光軸が▲4▼の光)を常光線、その他の光(光軸が▲1▼〜▲3▼の光)を異常光線と呼ぶことにする。したがって、本実施形態では、複屈折フィルタ24によって1本の常光線と3本の異常光線とを得ることが可能である。なお、同図(b)中の光軸▲1▼〜▲4▼上に付している矢印は、光の振動方向をそれぞれ示している。
【0101】
図7に示す偏光板23(第1規制手段、偏光素子)および偏光板25(第2規制手段、偏光素子)は、複屈折フィルタ24から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて印画紙4に選択的に照射されるように、複屈折フィルタ24における入射光および出射光をそれぞれ規制するものであり、偏光板23および偏光板25の偏光方向が個別に調整可能なように、各々回転可能に設けられている。
【0102】
ここで、図9(a)〜(d)において、複屈折板26の分離方向を垂直方向、複屈折板28の分離方向を水平方向とし、偏光板23・25間に複屈折フィルタ24が配されているものと仮定する。そして、偏光板23における偏光板25とは反対側から偏光板23に向かって光が入射し、偏光板25における偏光板23とは反対側へ光が出射されるものとする。
【0103】
例えば図9(a)に示すように、複屈折板26の分離方向と偏光方向が垂直となるように偏光板23を固定し、複屈折板28の分離方向と偏光方向が垂直となるように偏光板25を固定した場合には、以下の理由で▲4▼の光軸を有する光のみが印画紙4に照射される。
【0104】
複屈折板26へは、偏光方向が偏光板23と同じ光のみが入射することになるので、複屈折板26からは上記偏光方向の常光線のみが出射され、異常光線は出射されない。このことは、複屈折板28から図8(b)の▲1▼および▲2▼の光軸を有する光は出射されないことを意味する。そして、偏光板25を通過できるのは、複屈折板28から出射される2本の光のうち、偏光板25と同じ偏光方向に振動する光のみであるので、▲3▼の光軸を有する光は偏光板25と偏光方向が異なるため偏光板25にて遮断される。したがって、図9(a)のように偏光板23・25を固定した場合には、▲4▼の光軸を有する光のみが偏光板25を通過でき、印画紙4に到達することになる。
【0105】
このような原理により、図9(b)に示すように、複屈折板26の分離方向と偏光方向が垂直となるように偏光板23を固定し、複屈折板28の分離方向と偏光方向が平行となるように偏光板25を固定した場合には、▲3▼の光軸を有する光のみが印画紙4に照射される。また、図9(c)に示すように、複屈折板26の分離方向と偏光方向が平行となるように偏光板23を固定し、複屈折板28の分離方向と偏光方向が垂直となるように偏光板25を固定した場合には、▲1▼の光軸を有する光のみが印画紙4に照射される。また、図9(d)に示すように、複屈折板26の分離方向と偏光方向が平行となるように偏光板23を固定し、複屈折板28の分離方向と偏光方向が平行となるように偏光板25を固定した場合には、▲2▼の光軸を有する光のみが印画紙4に照射される。
【0106】
つまり、偏光板23・25を図9(a)〜(d)の位置となるように各々個別に回転させることで、光軸の異なる光を1本ずつ順に印画紙4に照射することができる。したがって、偏光板23・25と複屈折フィルタ24とを少なくとも含む複屈折手段22は、LCD17の所定画素から出射される光から互いに光軸の異なる複数の光を生成し、生成した各光を異なるタイミングで印画紙4に照射する、特許請求の範囲に記載の光照射制御手段を構成している。
【0107】
上記の構成によれば、偏光板23・25を図9(a)〜(d)のように順に配置し、その都度、LCD17の所定画素における画像データを変えて露光を行うことにより、上記所定画素に対応する印画紙4上の画素の密度を、実施の形態1・2と同様に4倍にすることができる。これにより、実施の形態1・2と同様の効果を得ることができる。
【0108】
なお、以上では、偏光板23・25を個別に回転可能とした場合について説明したが、このような回転式に限らず、例えば偏光板23・25を個別にスライド可能なもので構成し、適宜、図9(a)〜(d)に示す偏光方向となるように偏光板23・25をスライド挿入させる構成としてもよい。
【0109】
また、本実施形態では、1/4波長板19をLCD17の光出射側に配置した例を示したが、LCD17に内蔵した偏光板の偏光方向の角度を、光軸回りの適切な角度に設定することで1/4波長板19をなくすこともできる。
【0110】
通常のLCD17が、図10(a)に示すように、液晶層6の光入射側と光出射側とにそれぞれ、複屈折板26の分離方向とこれに垂直な方向とのいずれかに偏光方向が一致する偏光板29・30を配置して構成されているとすると、例えば図10(b)に示すように、偏光板29・30の偏光方向を光軸回りに45°だけ傾けてなる偏光板31・32を配置してLCD17を構成すればよい。この場合、偏光板32から出射される直線偏光は、必ず複屈折板26の分離方向の成分とこれに垂直な方向の成分とを有していることになるので、複屈折板26にて必ず常光線および異常光線を生成することが可能となる。したがって、1/4波長板19を配置する必要がなくなる。
【0111】
なお、偏光板31・32における光軸に対する偏光方向の角度は、上記の45°以外の角度であってもよいが、複屈折板26にて常光線と異常光線とをバランスよく得るためには、上記角度は45°が好ましい。
【0112】
なお、本実施形態では、複屈折フィルタ24が備える複屈折板の枚数を2枚としたが、それ以上の枚数で構成することも勿論可能である。
【0113】
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施の形態について、図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜3と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0114】
本実施形態に係る写真焼付装置は、光制御部21(図7参照)を図11に示す光制御部33に置き換えた以外は、実施の形態3と全く同様の構成である。光制御部33は、実施の形態3で示した複屈折手段22と、複屈折手段22の光入射側に配される液晶層6と、ランプ1から出射される光のうち所定の偏光方向の光を液晶層6に入射させる偏光板34とからなっている。偏光板34と複屈折手段22の偏光板23とは連結部材35を介して連結されており、一体的に回転可能となっている。
【0115】
なお、偏光板34と偏光板23とは、実施の形態1と同様に、液晶層6がノーマリーホワイトモードであれば偏光方向が直交し、ノーマリーブラックモードであれば偏光方向が平行となるように配置される。
【0116】
本実施形態においても、実施の形態3と同様の複屈折手段22を備えているので、偏光板23・25を図9(a)〜(d)のように順に配置し、その都度、液晶層6の所定画素における画像データを変えて露光を行うことにより、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
【0117】
また、本実施形態では、偏光板の総数は3つであり、LCD17の2枚の偏光板も含めれば4つとなる実施の形態3よりも1つ少ない。したがって、本実施形態のように偏光板の数を減らすことで、光の利用効率を実施の形態3に比べて上げることができる。
【0118】
〔実施の形態5〕
本発明の他の実施の形態について、図12ないし図15に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1〜4と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0119】
本実施形態に係る写真焼付装置は、光制御部21(図7参照)を図12に示す光制御部36に置き換えた以外は、実施の形態3と全く同様の構成である。光制御部36は、実施の形態3で示した複屈折手段22の1/4波長板19および偏光板23(ともに図7参照)を、LCD17から出射される光を変調する液晶層37(第1規制手段、変調部材)で置き換えたものとなっている。
【0120】
1/4波長板19および偏光板23を用いた実施の形態3の場合、図13(a)に示すように、偏光板23は、入射光Aにおける複屈折板26の分離方向の成分a1と、これに垂直な方向の成分a2とを取り出し、どちらか一方の成分のみを複屈折板26に供給するので、複屈折板26へ供給する光の光量は、どちらか一方の成分がカットされる分だけ落ちる。
【0121】
しかし、液晶層37を用いた場合、図13(b)に示すように、LCD17から出射される光Bは液晶層37にて振動方向が捩じれて出射されるので、上記のように光Bの水平方向または垂直方向の成分がカットされることはない。また、液晶層37によって出射光の偏光方向を自在に調整することができるので、複屈折板26に所定の偏光方向の光を入射させるための偏光板23を配置する必要がなくなる。つまり、液晶層37が上記偏光板23の役目も果たすことができるようになる。
【0122】
したがって、複屈折手段22の1/4波長板19および偏光板23を、液晶層37で置き換えることによって、複屈折板26の分離方向およびこれに垂直な方向の両方に、光Bと同じ光量の光b1・b2をそれぞれ供給することができ、その結果、実施の形態3に比べ、ランプ1の光を有効利用することができる。
【0123】
また、1/4波長板を上記のように光変調機能を有する液晶層で置き換えることが可能であることから、例えば図12の複屈折フィルタ24を、図14に示す複屈折フィルタ24’に置き換えることも可能である。複屈折フィルタ24’は、例えば、複屈折板26・28と同等の2点分離複屈折フィルタである複屈折板38・39と、複屈折板38・39間に配され、液晶層37と同等の光変調機能を有する液晶層40とで構成される。つまり、この構成は、図8で示す複屈折フィルタ24において、1/4波長板27を液晶層40で置き換えたものと等価である。したがって、このような複屈折フィルタ24’では、1/4波長板での光量ロスが生じることがないので、図8の構成に比べて光の利用効率を確実に上げることができる。
【0124】
なお、以上で説明した各実施の形態では、図15(a)に示すように、液晶層6(またはLCD17)の光軸と、回転部材41(回転可能な偏光板、複屈折板、ガラス板)の回転軸とを一致させる例で説明したが、図15(b)に示すように、上記光軸と上記回転軸とをずらす(オフセットさせる)構成であっても構わない。
【0125】
例えば図15(a)の構成の場合、回転部材41の光出射側表面の回転軸辺りにゴミ等が付着すると、回転部材41が回転してもゴミ等は移動しないので、ゴミ等に対応する像(影)が印画紙4に形成されやすくなる。しかし、図15(b)の構成では、回転部材41の回転軸には光が照射されないので、上記回転軸辺りにゴミ等が付着しても何ら問題はない。一方、回転部材41の光出射側表面における露光系の光軸上にゴミ等が付着しても、回転部材41の回転によりゴミ等は移動するので、ゴミ等に対応する影は印画紙4に焼き付けられにくくなる。
【0126】
また、以上の各実施の形態と、印画紙4の送りとを組み合わせて画素ずらしを行うようにすることも勿論可能である。すなわち、印画紙4の搬送方向に垂直な方向の画素ずらしについては各実施の形態の方法で行い、印画紙4の搬送方向の画素ずらしについては、印画紙4の送り機構により液晶層6(またはLCD17)の半画素ピッチに対応する量だけ印画紙4を上記搬送方向にずらすようにすればよい。
【0127】
なお、以上の各実施の形態では、画像表示装置を光透過型の液晶層6またはLCD17で構成した例を示したが、これに限定されるわけではなく、例えば光反射型の液晶層およびLCDであっても構わない。また、画像表示装置をDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)、PLZT露光ヘッド、LED(Light Emitting Diode)パネル等で構成することも勿論可能である。
【0128】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る写真焼付装置は、以上のように、複数の画素を有し、感光材料への光の供給を画像データに応じて各画素ごとに制御可能な光変調素子を備え、光源からの光を上記光変調素子を介して感光材料に照射することにより、上記画像データに対応した画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、上記光変調素子の所定画素を介して得られる光から、当該光とは光軸の異なる光を生成し、生成した光をその照射位置を変えながら感光材料に照射する光照射制御手段を備えている構成である。
【0129】
それゆえ、光照射制御手段が入射光とは光軸の異なる光を、その照射位置を変えながら感光材料に照射することにより、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数は、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらさなくても、照射された光の本数に応じて実質的に増加し、その結果、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらす構成の場合と同等の解像度が得られるようになる。
【0130】
したがって、上記構成では、焼き付け画像の高解像度化を図るべく、画素ずらしを行う場合であっても、光変調素子および感光材料は常に固定のままでよいので、光変調素子または感光材料をずらすための駆動装置や機構等を設ける必要がない。その結果、光変調素子への振動等の悪影響を確実に回避することができると共に、感光材料としてシートペーパーのみならずロールペーパーを用いても画素ずらしを容易に行うことができるという効果を奏する。
【0131】
請求項2の発明に係る写真焼付装置は、以上のように、複数の画素を有し、感光材料への光の供給を画像データに応じて各画素ごとに制御可能な光変調素子を備え、光源からの光を上記光変調素子を介して感光材料に照射することにより、上記画像データに対応した画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、上記光変調素子の所定画素を介して得られる光を、そのまま光軸が直進する常光線と、上記光軸が屈折した異常光線とに複屈折させ、異常光線のみをその照射位置を変えながら感光材料に照射する複屈折手段を備えている構成である。
【0132】
それゆえ、複屈折手段が異常光線を、その照射位置を変えながら感光材料に照射することにより、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数は、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらさなくても、照射された光の本数に応じて実質的に増加し、これにより、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらす構成の場合と同等の解像度が得られることになる。
【0133】
したがって、上記構成では、焼き付け画像の高解像度化を図るべく、画素ずらしを行う場合であっても、光変調素子および感光材料は常に固定のままでよいので、光変調素子または感光材料をずらすための駆動装置や機構等を設ける必要がない。その結果、光変調素子への振動等の悪影響を確実に回避することができると共に、感光材料としてシートペーパーのみならずロールペーパーを用いても画素ずらしを容易に行うことができるという効果を奏する。
【0134】
請求項3の発明に係る写真焼付装置は、以上のように、複数の画素を有し、感光材料への光の供給を画像データに応じて各画素ごとに制御可能な光変調素子を備え、光源からの光を上記光変調素子を介して感光材料に照射することにより、上記画像データに対応した画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、上記光変調素子の所定画素を介して得られる光から、光軸の異なる複数の光を順に生成し、生成した光を異なるタイミングで感光材料に照射する光照射制御手段を備えている構成である。
【0135】
それゆえ、光照射制御手段は、入射光から光軸の異なる複数の光を順に生成し、生成した光を異なるタイミングで感光材料に照射するので、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数は、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらさなくても、照射された光の本数に応じて実質的に増加し、その結果、光変調素子と感光材料との位置を相対的にずらす構成の場合と同等の解像度が得られるようになる。
【0136】
したがって、上記構成では、焼き付け画像の高解像度化を図るべく、画素ずらしを行う場合であっても、光変調素子および感光材料は常に固定のままでよいので、光変調素子または感光材料をずらすための駆動装置や機構等を設ける必要がない。その結果、光変調素子への振動等の悪影響を確実に回避することができると共に、感光材料としてシートペーパーのみならずロールペーパーを用いても画素ずらしを容易に行うことができるという効果を奏する。
【0137】
請求項4の発明に係る写真焼付装置は、以上のように、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記光変調素子の同じ画素を介して感光材料に照射される光に対応する画像データは、照射される光ごとに変更可能である構成である。
【0138】
それゆえ、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の複数の画素のそれぞれに対して、異なる画像データに基づいて焼き付けを行うことが可能となる。これにより、請求項1ないし3のいずれかの構成による効果に加えて、光変調素子の所定画素を同一の画像データで駆動する場合に比べ、高精細な画像を焼き付けることができるという効果を奏する。
【0139】
請求項5の発明に係る写真焼付装置は、以上のように、請求項1または4の構成において、上記光照射制御手段は、入射光を屈折させる屈折部材を備え、上記屈折部材は、感光材料上の異なる照射位置に屈折光をそれぞれ照射することができるように回転可能に設けられている構成である。
【0140】
それゆえ、屈折部材にて屈折された光が、屈折部材の回転によって感光材料上の異なる照射位置にそれぞれ照射されるので、請求項1または4の構成による効果に加えて、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数を確実に増加させることができ、感光材料上に焼き付けられる画像全体の解像度を確実に向上させることができるという効果を奏する。
【0141】
請求項6の発明に係る写真焼付装置は、以上のように、請求項2または4の構成において、上記複屈折手段は、光変調素子を介して得られる光を常光線と異常光線とに分離する分離素子と、上記分離素子から出射される光のうち、異常光線のみを通過させる偏光素子とからなり、上記分離素子および上記偏光素子は、感光材料上の異なる照射位置に異常光線をそれぞれ照射することができるように一体となって回転可能に設けられている構成である。
【0142】
それゆえ、異常光線のみが常に、分離素子と偏光素子との一体的な回転により、感光材料上の異なる照射位置にそれぞれ照射されるので、請求項2または4の構成による効果に加えて、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数を常に確実に増加させることができ、感光材料上に焼き付けられる画像全体の解像度を確実に向上させることができるという効果を奏する。
【0143】
請求項7の発明に係る写真焼付装置は、以上のように、請求項6の構成において、上記複屈折手段は、上記光変調素子からの入射光を円偏光に変換して上記分離素子に供給する変換素子をさらに備えている構成である。
【0144】
それゆえ、分離素子に円偏光を供給できる変換素子を設けることにより、分離素子にて少なくとも異常光線を得ることができ、その結果、請求項6の構成による効果に加えて、異常光線を用いた画素ずらしを安定して行うことができるという効果を奏する。
【0145】
請求項8の発明に係る写真焼付装置は、以上のように、請求項3または4の構成において、上記光照射制御手段は、入射光を光軸の互いに異なる複数の光に分離する分離素子と、上記分離素子への入射光を規制する第1規制手段および上記分離素子からの出射光を規制する第2規制手段とを備え、上記第1規制手段および上記第2規制手段は、それぞれ所定の偏光方向の光のみ通過させる偏光素子であり、上記分離素子から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて感光材料に選択的に供給されるように、上記各偏光素子の偏光方向が個別に調整可能である構成である。
【0146】
それゆえ、各偏光素子(第1規制手段および第2規制手段)の偏光方向の調整により、分離素子から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて感光材料に選択的に供給される。これにより、請求項3または4の構成による効果に加えて、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数を確実に増加させることができ、感光材料上に焼き付けられる画像全体の解像度を確実に向上させることができるという効果を奏する。
【0147】
請求項9の発明に係る写真焼付装置は、以上のように、請求項3または4の構成において、上記光照射制御手段は、入射光を光軸の互いに異なる複数の光に分離する分離素子と、上記分離素子への入射光を規制する第1規制手段および上記分離素子からの出射光を規制する第2規制手段とを備え、上記第1規制手段は、入射光を変調して分離素子に導く変調部材であり、上記第2規制手段は、所定の偏光方向の光のみ通過させる偏光素子であり、上記分離素子から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて感光材料に選択的に照射されるように、上記分離素子への入射光が上記変調部材によって変調されると共に、上記偏光素子の偏光方向が調整される構成である。
【0148】
それゆえ、変調部材(第1規制手段)および偏光素子(第2規制手段)の作用により、分離素子から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて感光材料に選択的に供給される。これにより、請求項3または4の構成による効果に加えて、光変調素子の所定画素に対応する感光材料上の画素の数を確実に増加させることができ、感光材料上に焼き付けられる画像全体の解像度を確実に向上させることができるという効果を奏する。
【0149】
また、第1規制手段を上記のように変調部材で構成すれば、第1規制手段を、例えば1/4波長板のような変換素子と偏光素子との組み合わせで構成した場合とは異なり、入射時の光量を維持したまま分離素子に光を供給することができる。これにより、光源の光の利用効率を向上させることができるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る写真焼付装置の概略の構成を示す断面図である。
【図2】(a)は、上記写真焼付装置の光制御部の外観を示す斜視図である。(b)は、同図(a)の一部を破断して示した斜視図である。
【図3】上記光制御部が備える複屈折板にて入射光が常光線と異常光線とに分離される様子を示す説明図である。
【図4】(a)は、液晶層表面にゴミが付着することによって印画紙上にゴミの像が結像される状態を示す説明図である。(b)は、液晶層表面にガラス板を設けることにより、ゴミがガラス板に付着してゴミの像が結像されにくくなる状態を示す説明図である。
【図5】(a)は、上記写真焼付装置における画素ずらしによって、液晶層の所定画素からの光が照射される印画紙上の各位置(画素)を示す説明図である。(b)は、複屈折板の厚さ調整によって上記各位置(画素)を最も凝集した状態を示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る写真焼付装置の概略の構成を示す断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態に係る写真焼付装置の概略の構成を示す断面図である。
【図8】(a)は、上記写真焼付装置が備える複屈折フィルタの一方の複屈折板にて入射光が分離される様子を垂直面に投影して示した説明図である。(b)は、上記複屈折フィルタの概略の構成を示すと共に、上記複屈折フィルタにて入射光が異なる光軸の光に分離される様子を示す説明図である。(c)は、上記複屈折フィルタの他方の複屈折板にて入射光が分離される様子を水平面に投影して示した説明図である。
【図9】(a)ないし(d)は、上記複屈折フィルタの光入射側および光出射側に配される各偏光板の配置位置を示す説明図である。
【図10】(a)は、水平方向または垂直方向を偏光方向に持つ偏光板を配したLCDの構成を示す斜視図である。(b)は、上記偏光方向を光軸回りにそれぞれ回転させた偏光板を備えたLCDの構成を示す斜視図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態に係る写真焼付装置の概略の構成を示す断面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態に係る写真焼付装置の概略の構成を示す断面図である。
【図13】(a)は、偏光板における入射光と出射光との関係を示す説明図である。(b)は、液晶層における入射光と出射光との関係を示す説明図である。
【図14】上記写真焼付装置の他の構成を示す断面図である。
【図15】(a)は、液晶層(またはLCD)の光軸と回転部材の回転軸とを一致させた構成を示す斜視図である。(b)は、上記光軸と上記回転軸とをずらす構成を示す斜視図である。
【図16】画素ずらしを行うことが可能な従来の写真焼付装置の概略の構成を示すものであり、(a)は、液晶表示装置に対して印画紙をずらす構成を、(b)は、印画紙に対して液晶表示装置をずらす構成を示す斜視図である。
【図17】(a)は、1回目の露光により焼き付けられた画像を構成する印画紙上の画素を示す説明図である。(b)は、2回目の露光までで焼き付けられた画像を構成する印画紙上の画素を示す説明図である。(c)は、3回目の露光までで焼き付けられた画像を構成する印画紙上の画素を示す説明図である。(d)は、4回目の露光までで焼き付けられた画像を構成する印画紙上の画素を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ランプ(光源)
4 印画紙(感光材料)
6 液晶層(光変調素子)
7 偏光板(光照射制御手段)
8 複屈折板(光照射制御手段、屈折部材、分離素子)
17 LCD(光変調素子)
18 複屈折手段
19 1/4波長板(変換素子)
20 偏光板(偏光素子)
22 複屈折手段(光照射制御手段)
23 偏光板(第1規制手段、偏光素子)
24 複屈折フィルタ(分離素子)
25 偏光板(第2規制手段、偏光素子)
26 複屈折板(分離素子)
27 1/4波長板(変換素子)
28 複屈折板(分離素子)
37 液晶層(第1規制手段、変調部材)

Claims (9)

  1. 複数の画素を有し、感光材料への光の供給を画像データに応じて各画素ごとに制御可能な光変調素子を備え、光源からの光を上記光変調素子を介して感光材料に照射することにより、上記画像データに対応した画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、
    上記光変調素子の所定画素を介して得られる光から、当該光とは光軸の異なる光を生成し、前記光軸の異なる光のみをその照射位置を変えながら感光材料に照射する光照射制御手段を備えていることを特徴とする写真焼付装置。
  2. 複数の画素を有し、感光材料への光の供給を画像データに応じて各画素ごとに制御可能な光変調素子を備え、光源からの光を上記光変調素子を介して感光材料に照射することにより、上記画像データに対応した画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、
    上記光変調素子の所定画素を介して得られる光を、そのまま光軸が直進する常光線と、上記光軸が屈折した異常光線とに複屈折させ、異常光線のみをその照射位置を変えながら感光材料に照射する複屈折手段を備えていることを特徴とする写真焼付装置。
  3. 複数の画素を有し、感光材料への光の供給を画像データに応じて各画素ごとに制御可能な光変調素子を備え、光源からの光を上記光変調素子を介して感光材料に照射することにより、上記画像データに対応した画像を感光材料に焼き付ける写真焼付装置であって、
    上記光変調素子の所定画素を介して得られる光から、光軸の異なる複数の光を順に生成し、前記光軸の異なる複数の光のみを異なるタイミングで感光材料に照射する光照射制御手段を備えていることを特徴とする写真焼付装置。
  4. 上記光変調素子の同じ画素を介して感光材料に照射される光に対応する画像データは、照射される光ごとに変更可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の写真焼付装置。
  5. 上記光照射制御手段は、入射光を屈折させる屈折部材を備え、上記屈折部材は、感光材料上の異なる照射位置に屈折光をそれぞれ照射することができるように回転可能に設けられていることを特徴とする請求項1または4に記載の写真焼付装置。
  6. 上記複屈折手段は、光変調素子を介して得られる光を常光線と異常光線とに分離する分離素子と、上記分離素子から出射される光のうち、異常光線のみを通過させる偏光素子とからなり、
    上記分離素子および上記偏光素子は、感光材料上の異なる照射位置に異常光線をそれぞれ照射することができるように一体となって回転可能に設けられていることを特徴とする請求項2または4に記載の写真焼付装置。
  7. 上記複屈折手段は、上記光変調素子からの入射光を円偏光に変換して上記分離素子に供給する変換素子をさらに備えていることを特徴とする請求項6に記載の写真焼付装置。
  8. 上記光照射制御手段は、入射光を光軸の互いに異なる複数の光に分離する分離素子と、上記分離素子への入射光を規制する第1規制手段および上記分離素子からの出射光を規制する第2規制手段とを備え、
    上記第1規制手段および上記第2規制手段は、それぞれ所定の偏光方向の光のみ通過させる偏光素子であり、
    上記分離素子から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて感光材料に選択的に供給されるように、上記各偏光素子の偏光方向が個別に調整可能であることを特徴とする請求項3または4に記載の写真焼付装置。
  9. 上記光照射制御手段は、入射光を光軸の互いに異なる複数の光に分離する分離素子と、上記分離素子への入射光を規制する第1規制手段および上記分離素子からの出射光を規制する第2規制手段とを備え、
    上記第1規制手段は、入射光を変調して分離素子に導く変調部材であり、上記第2規制手段は、所定の偏光方向の光のみ通過させる偏光素子であり、
    上記分離素子から所定の偏光方向の光が1本だけ取り出されて感光材料に選択的に照射されるように、上記分離素子への入射光が上記変調部材によって変調されると共に、上記偏光素子の偏光方向が調整されることを特徴とする請求項3または4に記載の写真焼付装置。
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