JP2004177426A - 低反射透明球状粒子、それを含有する塗布性反射防止樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】屈折率n1の球状コア粒子と屈折率n2である有機ポリマーのシェル層とからなる可視光の全波長領域に対する全反射率(R)が、2.5%以下である低反射性透明球状粒子において、屈折率n1>屈折率n2で、且つシェル層厚(Ds)が100±50nmの範囲にある低反射透明球状粒子及びこの低反射透明球状粒子を含有する各種の透明下地層に塗布して低反射化を施す塗布性の低反射樹脂組成物である。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、低反射透明球状粒子に関し、より詳細には、反射防止フィルムに用いられる透明な微細粒子であって、光反射を低減させて透明性を低下させない低反射性に優れる球状微細粒子及びその低反射透明粒子を含有する塗布性を有する反射防止樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、CRT、LCD、PDP、ELD、PLD等の画像表示装置において、光拡散、AR(反射防止)又はAG(防眩、映り込み防止)等への光学的対策に係わり低屈折率の各種の光特性部材が用いられている。すなわち、これらの画像表示装置は、その表示画面の外光の反射によるコントラスト及び画質の低下、像の映り込み、画質のギラツキ、白ぼけ等の障害を防止させて、より高い画質で、より高精細化の画像の提供が求められている。
【0003】
そこで、従来から、光学干渉の原理を用いてこれらの表示画面の反射率を低減させるために、通常その最表面に、スパッタリング法、イオンプレーティング法、真空蒸着法、CVD法等で金属酸化物の透明薄膜の積層多層膜を施したり、また、透明下地層(又は透明基材面)に、その屈折率より低屈折率層を成膜させてなる低反射フィルム等による対策を施すことが知られている。また、このような屈折率を下げる素材として、従来から非晶質のシリカ粒子等の無機物や、フッ素含有ポリマーが知られている。
【0004】
例えば、
【特許文献1】には、LCD、ELD、PDP等の画面のギラツキ現象を防止させて画像の視認性を高めるために用いられる光拡散フィルムとして、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン等の光透過性フィルム基材の片面に透過した光を拡散させるための表面粗さを有する光拡散層を設け、他方の光入射面の最表面に、入射する光の反射を防止するために、この基材フィルム材の屈折率よりも低いシリコン含有フッ化ビニリデンや、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体等のフッ素含有共重合体の低屈折率層を設けた光拡散フィルムが提案されている。
【0005】
また、
【特許文献2】には、LCD、PDP、CRT等の画像表示装置等に用いられる外光の反射防止性に優れる低反射部材として、屈折率が1.50〜2.30の透明支持体に、例えば、ワイヤードクターコーティング等で塗布・乾燥・重合及び硬化させる低屈折率層としての加水分解性シラン化合物にリン酸類、スルホン酸類等を硬化促進材に用いてなる可視光550nmの分光反射率が2.3%以下である塗布性低反射部材が提案されている。
【0006】
また、
【特許文献3】には、透明樹脂フィルム基材上の例えばUV硬化型アクリル系樹脂等のハードコート層上に、低屈折率層の単層、又は屈折率1.80以上の高屈折率層と屈折率1.60以下の低屈折率層とをプラズマアシスト蒸着法で交互に積層させた反射防止フィルムが提案されている。
【0007】
また、
【特許文献4】、
【特許文献5】及び
【特許文献6】には、透明支持体の片面に、微細な表面凹凸を有する防眩層を形成させ、その最表面上にこの防眩層より低屈折率である例えば屈折率1.42の熱架橋性含フッ素ポリマーの約0.1μm膜厚である低屈折率層を成膜させた防眩性反射防止フィルムが提案されている。
【0008】
また、
【特許文献7】には、屈折率(n3)の透明樹脂の中に、この透明樹脂よりも高い屈折率(n1)の透明樹脂をコア粒子とし、このコア粒子より低屈折率(n2)の樹脂をシェルとする二層構造の平均粒子径1〜200μmである透明樹脂粒子を含有する光拡散フィルムが提案されている。また、n1−n3>0.1の関係にあると記載されている。
【0009】
【特許文献1】特開2001−21706号公報
【特許文献2】特開2001−194505号公報
【特許文献3】特開2002−6103号公報
【特許文献4】特開2002−6109号公報
【特許文献5】特開2002−71904号公報
【特許文献6】特開2002−82207号公報
【特許文献7】特開平11−109113号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来から各種の表示デバイスに係わって、その表示の実用上の良好なコントラスト、表示ムラの発生を低下させ、表示画像の視感低下を防止させるためにその表面反射を低下させる対策が施されている。また、このような反射は、特に、画像表示の高精細化、多画素化に伴い、光の反射・干渉現象による画質の色調ムラを起こして、表示品質の安定・均一性を著しく低下させる。そこで、例えば、フラットCRTの視感性を向上させるため、外光の反射を抑える表面処理として、その表面に多層膜を形成させて干渉により光学的に外光の反射を低減させる対策がなされている。また、近年、省エネタイプ等で期待されて実用化されている反射型LCDにおいても、バックライトなしでも外光の反射光を有効に利用するLCD表示面にさせるために施される反射対策が、新たに不必要な反射を防止させるAR対策が必要とされている。
【0011】
このようなAR対策として、その多くは、既に上述した如く、光入射面に金属酸化膜の多層膜を構成させるものである。その光学的な作用目的から、この多層膜を形成させる各層の膜厚には高い精度が求められる。また、光の反射は、主にその光入射面の屈折率の急激な変化により生じることから、従来法による蒸着法や、スパッタ法等のドライ型真空成膜法によるAR膜は、適宜最適な屈折率を有する金属酸化物層を組合わせてこの屈折率の急激な変化を緩和させている。
【0012】
従って、光が入射する境界(入射層)においては、屈折率変化が連続しているような入射層であれば、光の反射を効果的に防止させることができる。このような観点から入射層を多層膜にして各界面での屈折率を滑らかに変化させてなる対策であるが、このような物質層を極薄膜に高度に平滑に積層形成させることは、技術的のみならず、コスト的にも必ずしも容易でないことも事実である。
【0013】
また、近年における湿式成膜法(又はウエット型成膜法)の技術の進歩に伴っ
て、既に上述した
【特許文献1】、
【特許文献2】、
【特許文献4】、
【特許文献5】及び
【特許文献6】等にはCRT、PDP、LCD等の画像表示装置に見られる外光の反射によるコントランスト低下や、像の映り込み等を防止するために、より低廉なウエット型成膜による反射防止対策が種々提案されている。
【0014】
そこで、本発明の目的は、上述する公報に提案されている従来のウエット型成膜法による低屈折率層に係わって、より効果的にAR(反射防止)を発揮させることができる低反射性の透明微細な球状粒子及びそれを用いてなる塗布性の反射防止樹脂組成物を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明によれば、屈折率(n2)である有機ポリマーの球状コア粒子と屈折率(n1)である有機ポリマーのシェル層とからなる可視光の全波長領域に対する全反射率(R)が、2.5%以下であることを特徴とする低反射透明球状粒子を提供することができる。
すなわち、本発明による低反射性透明球状粒子は、このようなコア−シェルの2重構造を有する球状粒子であって、この球状コア粒子の屈折率(n2)は、シェル層を形成する有機ポリマーの屈折率(n1)より高く、且つこのシェル層の厚さが100±50nmの範囲にあることが顕著な特徴である。
【0016】
また、本発明によれば、このような屈折率(n2)の球状コア粒子と屈折率(n1)のシェル層との複合構造からなり、この屈折率(n2)が屈折率(n1)より高いことを特徴とする本発明による低反射性透明球状粒子を、屈折率(n3)の透明樹脂中に、体積濃度として30〜75%の範囲で含有させ、しかも、屈折率(n3)≠屈折率(n2)であることを特徴とする塗布性を有する反射防止樹脂組成物を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明によるコア−シェル2重構造の低反射透明球状粒子及びその粒子を用いてなる塗布性を有する低反射性樹脂組成物の実施形態について更に説明をする。
【0018】
既に上述した如く、本発明による低反射透明球状粒子は、可視光の全波長領域に対する全反射率(R)が、2.5%以下であるコア−シェルの2重構造であって、球状コア粒子の屈折率(n2)が、シェル層の屈折率(n1)より高く、しかも、このシェル層の厚さが100±50nmの範囲にあることを特徴とするものである。
【0019】
そこで、従来から、良好な反射防止を発揮させるに各層の屈折率、膜厚において、入射光が低屈折率層に垂直に入射する場合に、反射せずに100%透過させるためには、下地層(又は基体)よりも低屈折率の部材からなる低屈折率層を可視光波長(λ)の1/4の膜厚で形成させると干渉により基体の反射率を低下させることは当業者にとっては周知の事実である。
【0020】
すなわち、その基材面にこの基材の屈折率よりも低屈折率の被膜を形成させるとその基材面の光反射が低減させることができて、透明性を増して明るく視感される。通常、被膜の膜厚(Ds)=λ/4・n1で(式中、λは可視光の全波長領域:380〜780nmを示し、n1は低屈折率膜の屈折率を示す。)、波長λにおける被膜の屈折率(n1)と基材の屈折率(n)との間に(n1)2=(n)が成立して、波長λにおける光反射率はゼロになる。そこで、本発明においては、可視光の全波長領域に対する全反射率(R)が、2.5%以下である低反射部材として、上記する基材面を球状コア粒子として、また、上記する被膜をシェル層とするコア−シェル2重構造からなり、既に上述した如くの特徴を有する本発明による低反射透明球状粒子を提供することができたものである。
【0021】
本発明において、シェル層に用いる透明有機ポリマーとしては、球状コア粒子の屈折率(n2)が、シェル層の屈折率(n1)より常に高い屈折率である関係を満足させる構成において、このシェル層の屈折率(n1)は1.35以上で、1.6以下の範囲で適宜好適に選ぶことができる。
【0022】
また、本発明による低反射透明球状粒子の粒子径は、既に上述した理由から、ほぼ可視光波長領域内にあって、また、既に上述した如く、反射率をより低減される観点から、このシェル層の厚さが100±50nmの範囲で、好ましくは、100±10nmであることから、シェル−コアからなる粒子の体積基準で表す平均粒子径が300〜800nmの範囲で、好ましくは、400〜700nmで、更に好ましくは、500〜600nmである低反射透明球状粒子を適宜提供することができる。
【0023】
そこで、以下に、従来から公知である各種の透明ポリマー樹脂の光学屈折率を括弧内に記載する数値で示す。例えば、テトラフルオロエチレンン(1.35〜1.38)、ポリ(メタ)アクリル酸メチル(1.488〜1.495)、ポリ−4−メチルペンテン−1(1.466)、ポリベンジルメタアクリレート(1.5680)、ポリフェニレンメタクリレート(1.5706)、ポリシクロヘキシルメタクリレート(1.5066)、ナイロン6(1.53)、ポリエチレンテレフタレート(1.576)、低圧ポリエチレン(1.51)、硬質ポリエチレン(1.523〜1.57)、ポリスチレン(1.59〜1.592)、スチレン・アクリロニトリル共重合体(1.57)、メラミンR(1.6)、塩化ビニル(1.54〜1.63)、塩化ビニリデン(1.60〜1.63)、酢酸ビニル(1.45〜1.47)、ポリビニルアルコール(1.49〜1.53)等として挙げられる。
【0024】
従って、屈折率(n1)のシェル層に用いる透明有機ポリマーと、屈折率(n2)の球状コア粒子において、本発明においては屈折率(n1)<屈折率(n2)であることから、上述するポリマー種の屈折率からシェル層用の透明有機ポリマーとして、好ましくは、フッ素含有モノマーの単独重合物、フッ素含有モノマーと非フッ素含有モノマーとの共重合物及び(メタ)アクリル系モノマーの重合物から適宜選んで用いることができる。
【0025】
そこで、本発明による低屈折率ポリマーシェル層を形成させる重合性モノマーとしての(メタ)アクリル酸の部分又は完全フッ素置換系モノマーが用いられる。そのフッ素含有モノマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸トリフルオロメチルメチル,(メタ)アクリル酸−2−トリフルオロメチルエチル,(メタ)アクリル酸−2−パ−フルオロメチルエチル,(メタ)アクリル酸−2−パ−フルオロエチル−2−パ−フルオロブチルエチル,(メタ)アクリル酸−2−パ−フルオロエチル,(メタ)アクリル酸パ−フルオロメチル,(メタ)アクリル酸ジパ−フルオロメチルメチル等のフッ素置換(メタ)アクリル酸モノマー(又はフルオロ(メタ)アルキルアクリレート)が挙げられ、また、フルオロエチレン、ビニリデンフルオリド、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール等のフロオロオレフィンが挙げられ、また、完全又は部分フッ化ビニルエーテル類や、パーフルオロポリエーテル及びその誘導体等が挙げられる。
【0026】
また、本発明において上記するフッ素系モノマーに非フッ素系モノマーを併用させて重合させることで上記する低屈折率のシェル用ポリマーを形成することができる。共重合することができれば特に非フッ素系モノマー種を特定することなく使用できるが、例えば、(メタ)アクリル酸メチル,(メタ)アクリル酸エチル,(メタ)アクリル酸プロピル,(メタ)アクリル酸イソプロピル,(メタ)アクリル酸ブチル,(メタ)アクリル酸イソブチル,(メタ)アクリル酸ペンチル,(メタ)アクリル酸ヘキシル,(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル,(メタ)アクリル酸オクチル,(メタ)アクリル酸ラウリル,(メタ)アクリル酸ノニル,(メタ)アクリル酸デシル,(メタ)アクリル酸ドデシル,(メタ)アクリル酸フェニル,(メタ)アクリル酸メトキシエチル,(メタ)アクリル酸エトキシエチル,(メタ)アクリル酸プロポキシエチル,(メタ)アクリル酸ブトキシエチル,(メタ)アクリル酸エトキシプロピル等のアクリル酸アルキルエステル;ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルアミド;N−メチロール(メタ)アクリルアミド及びジアセトンアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類並びにグリシジル(メタ)アクリレート;エチレングリコールのジアクリル酸エステル,ジエチルグリコールのジアクリル酸エステル,トリエチレングリコールのジアクリル酸エステル,ジプロピレングリコールのジアクリル酸エステル,トリプロピレングリコールのジアクリル酸エステル等を挙げることができる。
【0027】
また、上述する(メタ)アクリル系モノマー以外のその他のモノマーとしては、例えば、スチレン,メチルスチレン,ジメチルスチレン,トリメチルスチレン,エチルスチレン,ジエチルスチレン,トリエチルスチレン,プロピルスチレン,ブチルスチレン,ヘキシルスチレン,ヘプチルスチレン及びオクチルスチレン等のアルキルスチレン;フロロスチレン,クロルスチレン,ブロモスチレン,ジブロモスチレン,クロルメチルスチレン等のハロゲン化スチレン;ニトロスチレン,アセチルスチレン,メトキシスチレン、α−メチルスチレン,ビニルトルエン等のスチレン系モノマーを挙げることができる。
【0028】
更に、スチレン系モノマー以外の他のモノマーとして、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等のケイ素含有ビニル系モノマー;酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,n−酪酸ビニル,イソ酪酸ビニル,ピバリン酸ビニル,カプロン酸ビニル,パーサティック酸ビニル,ラウリル酸ビニル,ステアリン酸ビニル,安息香酸ビニル,p−t−ブチル安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル等のビニルエステル類;塩化ビニリデン、クロロヘキサンカルボン酸ビニル、アクリル酸−2−クロロエチル、メタクリル酸−2−クロロエチル等が挙げられる。更には、必要に応じて、その他のモノマーとして官能基を有するモノマーとして、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ノルボルネンジカルボン酸、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸等の不飽和カルボン酸が挙げられ、また、これらの誘導体として、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物等が挙げられ、これらの単独又は2種以上のモノマー複合物を適宜使用することができる。
【0029】
<低反射透明球状粒子の製造>
そこで、本発明によれば、水系媒体中に分散するコア粒子を介して、コア粒子の外表層に低光学屈折率層を形成させてなる透明な球状粒子である低反射透明球状粒子を以下に説明する製造方法によって調製する。
【0030】
本発明においては、球状コア粒子の屈折率(n2)は、既に上述した如くシェル層の屈折率(n1)より常に高い屈折率である関係において、球状コア粒子の屈折率(n2)は、1.5以上であって、好ましくは1.6以上で、更に好ましくは、上述した理由から1.8以上であることが好適である。なお、通常、有機ポリマーの屈折率の上限値がほぼ1.7を超えることがないことから、本発明においては、球状コア粒子は、透明性を阻害させない限りにおいて、有機ポリマーに限定されるものではなく、屈折率(n2)が1.6以上においては、より高屈折率の例えば1.7を超える無機微粒子を内包する有機ポリマーコア粒子又は1.7を超える完全無機微粒子を適宜用いることができる。
【0031】
また、このコア粒子の粒径は、体積基準で表わす平均粒子径として、50〜600nmの範囲で、好ましくは100〜400nmの球状粒子を好適に使用することができる。
【0032】
このようなコア粒子は、通常、ソープフリー乳化重合、懸濁重合、乳化重合等で適宜調製することができる。ソープフリー乳化重合で、シード粒子懸濁液を調製する場合には、通常、重合開始剤として、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩が重合時に水性媒体に可溶であればよい。また、通常、重合単量体100重量部に対して、重合開始剤を0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜2重量部の範囲で添加すればよい。また、乳化重合法の場合、その懸濁液を調製、重合開始剤として、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩を、上記単量体を乳化剤として、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル等のポリエチレングリコールアルキルエーテル等の乳化剤を重合単量体100重量部に対して、通常、0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜2重量部で水性媒体に混合させて乳化状態にする。同じく通常、重合開始剤を、重合単量体100重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜2重量部で添加すればよい。
【0033】
次いで、屈折率(n2)のコア粒子である平均粒子径が50〜600nmの範囲にある球状シード粒子を、固形分として5〜60重量%の濃度、好ましくは40重量%以下、更に好ましくは10〜30重量%の濃度範囲で分散するシード粒子の水系懸濁溶液を調製する。次いで、既に調製したシード粒子の外表面に低光学屈折率(n1)のシェル層を形成させる重合性モノマーとして、既に上記したフッ素含有モノマーの単独及び/又はフッ素含有モノマーと非フッ素含有モノマーとから所定の屈折率になるように適宜組合わせ選択し、重合開始剤と、乳化剤及び水とを含有させた後、強攪拌させて、好ましくは重合性モノマーをシード粒子より微細粒として乳化分散する乳化分散溶液を調製する。次いで、攪拌下にある乳化分散溶液に、固形分濃度が2〜50重量%、好ましくは5〜35重量%の範囲になるように、既に調製したシード粒子の懸濁溶液が均一に添加させた後、40〜90℃の温度範囲で多段階に昇温させながら[モノマーの吸収−その重合−重合物の熟成]によってコア−シェルの2重構造の低反射透明球状粒子が調製される。本発明においては、コア−シェル2重構造からなる低反射透明球状粒子は、既に上述した理由から、その体積基準で表す平均粒子径として、300〜800nmの範囲にあって、好ましくは、400〜750nmの範囲にあることが好適である。
【0034】
<反射防止透明樹脂組成物の調製及びその用途>
既に上述した如く、本発明によれば、流動・塗布性のある屈折率(n3)の透明樹脂中に本発明による屈折率(n2)の球状コア粒子と屈折率(n1)のシェル層との複合構造からなる低反射透明球状粒子を、この透明樹脂中の体積濃度が30〜75%の範囲で含有させ、しかも、この透明樹脂の屈折率n3≠n1、すなわち、n3>n1又はn3<n1なる塗布性樹脂組成物を提供することができる。本発明においては、このような透明樹脂であって、例えば、熱硬化型及び/又はUV硬化型の樹脂を適宜に選んで塗布性の反射防止樹脂組成物を適宜調製することができる。この反射防止樹脂組成物を、ガラス面、セラッミクス面、プラスチック面、樹脂シート、樹脂フィルム等の透明又は不透明な基材上に、膜厚0.5〜5μm、好ましくは、2μm以下で塗布することで、これらの基材面の反射を効果的に低減させることができる。また、その塗布法として、例えば、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、ディップコート、ドクター式ブレードコーター、ワイヤーバーコーター、エアーナイフコーター、スプレーコーター、スピンコーター等を挙げることができる。また、通常、必要に応じて、これらの光透過性フィルム基材の表面は、易接着処理のためコロナ放電処理が施される。また、フィルムの光透過性(透明性)を損なわせぬためから、低反射球状粒子の透明樹脂フィルム中での分散性に係わって、相互の相容性が重要である。また下地層として使用する光透過性基材によっても異なるが、上記したこれらのポリマー樹脂群の中でも、本発明においては、フィルム状の透明性媒体樹脂としては、例えば、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が塗工適性等から好適に用いられる。また、必要に応じて、電離放射線硬化型樹脂液として、重合性不飽和結合又はエポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー及び他の単量体を適宜混合させた樹脂組成物も用いられる。この樹脂組成物において、これらのプレポリマー、オリゴマーとして、不飽和ポリエステル類、エポキシ樹脂、(メタ)アクリレート類が挙げられ、他の単量体としては、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル類、不飽和カルボン酸アミド、エチレングリコールアクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート等の多官能性化合物、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等のポリチオール化合物等が挙げられる。特に、電離放射線硬化型樹脂液をUV硬化させる場合には、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類の光重合開始剤や、トリエチルアミン、n−ブチルアミン等の光増感剤を添加することができる。
【0035】
本発明において、このような反射防止透明樹脂組成物からなる反射防止フィルムを施す基材面として、例えば、LCD、PDP、ELD、PLD、CRT等の各種表示デバイスの画像表示基板に適宜有効に用いることができる。これらの画像表示基板として、ガラスの他に、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレート等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリスチレン等が挙げられる。また、本発明による反射防止フィルムは、例えば、LCD等における反射防止フィルムを設ける防眩性止フィルム、反射防止フィルムを設ける偏光フィルム、カラーフィルタの光透過性基材の一方面にこのような偏光フィルムを設けるカラーフィルタ、光拡散フィルムの入射面の最表面に反射防止フィルムを設けた光拡散フィルム等の低反射化光特性フィルムとして提供することができる。
【0036】
【実施例】以下に、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これらの実施例にいささかも限定されるものではない。
【0037】
(実施例1)
以下に、ソープフリー乳化重合法による2段重合を介して、表層にフッ素系ポリマー相を形成させ、屈折率(n1)のシェル−屈折率(n2)のコア2重構造の本発明による低反射透明球状粒子を調製した。まず、容量1リットルの四つ口フラスコに、モノマーのメチルメタクリレート(MMA)の100重量部と水300重量部とを入れて攪拌混合後、窒素パージ下に攪拌しながら80℃に昇温させた。次いで、過硫酸カリウム0.5重量部を加えて80℃で約6時間重合反応を行った。得られた分散液(S−1)中には、平均粒子径400nmの略一定の粒子径を有する球状の重合体粒子が調製された。その固形分量は26.2%であった。この分散液(S−1)を濾過分離・乾燥・粉粒化されて得られた重合体粒子のベッケ法による光学屈折率は、1.487nD25であった。
【0038】
次いで、容量1リットルの四つ口フラスコに、低屈折率シェル層用のトリフルオロエチルメタクリレート(以後、TFMMAと記す)の80重量部と過酸化ベンゾイルの1.0重量部とを入れて溶解させた後、水200重量部、乳化剤としてPOE−MRPESEの3.3重量部とを加えて強攪拌下に混合させた。次いで、上記の分散液(S−1)の80重量部を添加し、50℃×0.5時間穏やかに攪拌後、75℃×1.5時間反応させて重合粒子の分散液(S−3)を得た。得られた分散液(S−3)中には、電子顕微鏡法で測定して平均粒子径700nmの球状の重合体粒子が調製された。その固形分量は26.9%であった。
【0039】
(実施例2)
本発明の低反射透明球状粒子に用いる屈折率(n2)のコア粒子として、チタン内包のPMMA球状粒子を調製した。容量0.3リットルの四つ口フラスコにテトラn−プロポキシチタニウム(松本製薬工業(株)製のオルガチックスTA−25)の5重量部、シランカップリング剤(信越化学(株)製KBM−503)の5重量部、イソプロパノール10重量部、メチルメタクリレート(MMA)の30重量部を添加し、攪拌下で30分間混合した。次いで、水道水の1重量部、MMAの65重量部を添加して反応性基を有するシラン−チタン縮合体のMMA含水混合溶液(TAS―1)を調製した。次いで、容量1リットルの四つ口フラスコに
乳化剤である日本乳化剤(株)製の乳化剤N−271Aの1.5重量部、水道水240重量部を添加して80℃に昇温させた。次いで、ペルオキソ二硫酸カリウム(KPS)の0.55重量部を添加後、上記シラン−チタン縮合体のMMA含水混合溶液(TAS―1)の100重量部と旭電化製の乳化剤SE−10Nの1.5重量部との混合溶液を76〜78℃下に徐注させた後、同温度下に40分間反応させ、次いで90℃で1時間反応させて、チタン内包の屈折率(n2)の重合体粒子(コア粒子)の分散液(TAS―2)を調製した。得られた分散液(TAS―2)中の重合体粒子(コア粒子)は、平均粒子径が100nmの真球状粒子であつた。
【0040】
(実施例3)
本発明の低反射透明球状粒子に用いる屈折率(n2)のコア粒子として、ジルコニウム内包のPMMA球状粒子を調製した。容量0.3リットルの四つ口フラスコにテトラn−プロポキシジルコニウム(松本製薬工業(株)製のオルガチックスZA−40)の5重量部、シランカップリング剤(信越化学(株)製KBM−503)の5重量部、イソプロパノール10重量部、メチルメタクリレート(MMA)の30重量部を添加し、攪拌下で30分間混合した。次いで、水道水の1重量部、MMAの65重量部を添加して反応性基を有するシラン−ジルコニウム縮合体のMMA含水混合溶液(ZAS―1)を調製した。次いで、容量1リットルの四つ口フラスコに乳化剤である日本乳化剤(株)製の乳化剤N−271Aの1.5重量部、水道水240重量部を添加して80℃に昇温させた。次いで、KPSの0.55重量部を添加後、上記シラン−ジルコニウン縮合体のMMA含水混合溶液(ZAS―1)の100重量部と旭電化製の乳化剤SE−10Nの1.5重量部との混合溶液を76〜78℃下に徐注させた後、同温度下に40分間反応させ、次いで90℃で1時間反応させて、ジルコニウム内包の屈折率(n2)のコア粒子の分散液(TAS―2)を調製した。得られた分散液(TAS―2)中のコア粒子は、平均粒子径が350nmの真球状粒子であつた。
【0041】
(実施例4)
次いで、実施例2で調製したチタン内包の屈折率(n2)のコア粒子をシード粒子にして、表層にフッ素系ポリマー層を形成させ、屈折率(n1)のシェル−屈折率(n2)のコア2重構造の本発明による低反射透明球状粒子を調製した。まず、その容量1リットルの四つ口フラスコにTFMMAの81.33重量部と、エチレングリコールジメタクリレートの2重量部とを加え、次いで過酸化ベンゾイルの1.3重量部とを入れて溶解させた後、水の116.7重量部と、乳化剤としてPOE−MRPESEの3.3重量部とを加えて強攪拌下に混合させた。次いで、上記の分散液(TAS―2)の33.33重量部を添加し、50℃×0.5時間穏やかに攪拌後、78℃×1.5時間反応させた後、85〜90℃×約4時間熟成させて、重合体粒子の分散液(TAS−3)を得た。得られた分散液(TAS−3)中には、電子顕微鏡法で測定した平均粒子径340nmの略真球状の単分散粒子の重合体粒子が調製された。その固形分量は32%であった。このエマルジョン状の分散液(TAS−3)を濾過分離・乾燥・粉粒化されて得られた重合体粒子のベッケ法による光学屈折率は、1.416nD25(計算値:1.415)であった。なお、単分散粒子としての粒子径の均斉度を表すCv値が3.1%の単分散粒子であった。
【0042】
(実施例5)
次いで、実施例3で調製したジルコニウム内包の屈折率(n2)のコア粒子をシード粒子にして、その表層にフッ素系モノマーとアクリル系モノマーとの共重合体層を形成させて、屈折率(n1)のシェル−屈折率(n2)のコア2重構造の本発明による低反射透明球状粒子を調製した。まず、容量1リットルの四つ口フラスコにTFMMAの31.67重量部と、メタクリル酸メチルの50と及びエチレングリコールジメタクリレートの2重量部とを加え、次いで過酸化ベンゾイルの1.3重量部とを入れて溶解させた後、水の116.7重量部と、乳化剤としてPOE−MRPESEの3.3重量部とを加えて強攪拌下に混合させた。次いで、上記の分散液(ZAS―2)の33.33重量部を添加し、50℃×0.5時間穏やかに攪拌後、78℃×1.5時間反応させた後、85〜90℃×約4時間熟成させて、共重合体粒子の分散液(ZAS−3)を得た。得られた分散液(ZAS−3)中には、電子顕微鏡法で測定して平均粒子径570nmの略真球状の単分散の共重合体粒子が調製された。その固形分量は32%であった。このエマルジョン状の分散液(ZAS−3)を濾過分離・乾燥・粉粒化されて得られた共重合体粒子のベッケ法による光学屈折率は、1.448nD25(計算値:1.448)であった。
【0043】
【発明の効果】以上から、本発明による低反射透明球状粒子を用いることで、この粒子のシェル層の屈折率に等しくない屈折率を有する光透過性樹脂に分散させることで可視光に対しての全反射率が2.5%以下の低反射透明フィルムを提供できる。
Claims (5)
- 球状コア粒子と屈折率(n1)である有機ポリマーのシェル層とからなる球状粒子の可視光の全波長領域における全反射率(R)が、2.5%以下である低反射透明球状粒子において、
前記球状コア粒子の屈折率(n2)が、前記屈折率(n1)より高く、且つ前記シェル層の厚さが100±50nmの範囲にあることを特徴とする低反射透明球状粒子。 - 前記屈折率(n1)が1.35以上で、1.6以下の透明有機ポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の低反射透明球状粒子。
- 前記球状粒子の体積基準で表す平均粒子径が300〜800nmの範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の低反射透明球状粒子。
- 前記シェル層が、フッ素含有モノマーの単独重合物、フッ素含有モノマーと非フッ素含有モノマーとの共重合物及び(メタ)アクリル系モノマーの重合物から選ばれる少なくとも透明な重合物であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の低反射透明球状粒子。
- 屈折率(n3)の透明樹脂中に、請求項1〜4の何れかに記載する屈折率(n2)の球状コア粒子と屈折率(n1)のシェル層との複合構造からなる低反射透明球状粒子が体積濃度として30〜75%の範囲で含有し、且つ前記屈折率(n3)と前記屈折率(n1)とが等しくないことを特徴とする塗布性反射防止樹脂組成物。
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