JP2004177283A - 内燃機関に搭載される排気ガスセンサの劣化回復方法および劣化回復機能を有する排気ガスセンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内燃機関への燃料の供給がない状態で、NOX検知電極に測定電圧を超える電圧を印加することで、NOX検知電極に吸着されている酸素イオンを強制排出する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関より排出される排気ガスの流路内に配置されNOX等の濃度を測定する排気ガスセンサに関し、詳しくは排気ガスに暴露されることにより生じる劣化を回復しセンサ能の低下を抑制するための排気ガスセンサの劣化回復方法および劣化回復機能を有する排気ガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関より排出される排気ガスには種々のガス成分が含まれ、近年、環境保全の観点からこれら種々のガス成分のうちNOXガスの濃度低減への要求が高まっている。NOXガスを浄化しNOXガスの濃度を低減するためには、排気ガス中のNOXガスの濃度を検知する必要があり、従来より種々の排気ガスセンサが開発されてきた(例えば、特許文献1〜2)。
【0003】
特許文献1に示される排気ガスセンサは、排気ガスチャンバ内の酸素を酸素ポンプ電極で排出するとともに、NOX検知電極によってNOXを還元分解し生成した酸素イオンを測定することでNOX濃度を測定するものである。
【0004】
ここで、これらの排気ガスセンサにでは、長期間の高温,多種ガス存在環境下で電極の出力特性が低下して排気ガス検知能が劣化することが知られている。この劣化は、NOX検知電極が酸素被毒することによって生じるものと考えられている。
【0005】
例えば、Pt/Rh電極は、RhのNO還元性によりNOX検知電極として好適に用いられるが、このNOX検知電極を構成するRhは酸素親和性が高いことから、NOの分解によって生じる酸素を強く吸着して酸素被毒を生じる。酸素被毒が生じたRhは、NO分解能が低下しNOX検知特性が劣化する。そして、この酸素被毒が進行するとRhが酸化膨張する場合があり、この場合、電極の剥離やクラック等が生じることも考えられ、NOXセンサの検知耐久性のみならずNOXセンサの機械的耐久性が低下する可能性がある。
【0006】
この構成の排気ガスセンサにおいて、排気ガス検知能の劣化を低減するためには、NOX検知極のRh含有量を低減させ、酸素被毒Rh部を低減させることが有効である。しかしこの場合、Rh含有量を低減させることによりNOの分解性が低下するため、NOX検知精度もまた低減し、良好なNOX検知能が得られない問題があった。
【0007】
特許文献2には、酸素センサの酸素被毒による劣化を回復するために、酸素センサ素子部の基準電極と測定電極間を短絡して電荷を放出させる方法が記載されているが、この方法によると、酸素親和性の高い電極材に強く吸着した酸素を排出することができず、センサの耐久特性に影響を及ぼすため、劣化をより良好に回復できる方法の開発が要求されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−310987号公報
【特許文献2】
実開平1−99059号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、排気ガスセンサにおけるNOX検知電極の劣化を回復し、NOX検知能を良好に維持することのできる排気ガスセンサの劣化回復方法および劣化回復機能を有する排気ガスセンサを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の排気ガスセンサの劣化回復方法は、離間して配置されている固体電解質を含む2つの隔壁によって排気ガスが導入される排気ガスチャンバと、該隔壁を挟んで配置され所定の放出電圧が印加されて排気ガスチャンバ内部の酸素イオンを排気ガスチャンバ外部に放出する酸素ポンプ電極と、該隔壁を挟んで配置され所定の測定電圧が印加されて排気ガスチャンバ内部のNOXを分解し生成した酸素イオンを排気ガスチャンバ外部に放出するとともに該酸素イオンを放出する際に生じる電流値からNOX濃度が測定されるNOX検知電極と、を有する内燃機関に搭載される排気ガスセンサの劣化を回復する方法であって、上記内燃機関への燃料の供給がない状態で上記NOX検知電極に上記測定電圧を超える電圧を印加することを特徴とする。
【0011】
NOX検知電極に測定電圧を超える電圧を印加することで、NOX検知電極に吸着された酸素を強制的に排出することが可能となり、NOX検知電極の酸素被毒を回復させることができ、排気ガスセンサの劣化を回復させることができる。また測定電圧を超える電圧の印加は、内燃機関への燃料の供給がない状態、すなわち、NOX検知電極へのNOXの供給がない状態でおこなわれるため、強制排出を酸素被毒が生じない条件下でおこなうことができ、より良好な劣化回復がなされることとなる。
【0012】
また本発明の排気ガスセンサの劣化回復方法は、さらに、上記内燃機関への燃料の供給がない状態で上記酸素ポンプ電極に上記放出電圧を超える電圧を印加する構成とすることもできる。
【0013】
そして、上記測定電圧を超える電圧は上記測定電圧の1.5〜2.0倍であることが好ましく、上記放出電圧を超える電圧は上記放出電圧の1.5〜2.0倍であることが好ましい。
【0014】
本発明の排気ガスセンサの劣化回復方法において、上記酸素イオンを強制排出した後に上記NOX検知電極の測定電圧の0点補正を行うこともできる。
【0015】
また、上記課題を解決する本発明の劣化回復機能を有する排気ガスセンサは、離間して配置されている固体電解質層を含む2つの隔壁によって区画され排気ガスが導入される排気ガスチャンバと、該隔壁を挟んで配置され所定の放出電圧が印加されて排気ガスチャンバ内部の酸素イオンを排気ガスチャンバ外部に放出する少なくとも一対の酸素ポンプ電極と、該隔壁を挟んで配置され所定の測定電圧が印加されて排気ガスチャンバ内部のNOXを分解し生成した酸素イオンを排気ガスチャンバ外部に放出するとともに該酸素イオンを放出する際に生じる電流値からNOX濃度が測定されるNOX検知電極と、を有する内燃機関に搭載される排気ガスセンサであって、上記内燃機関への燃料の供給がない状態で上記NOX検知電極に上記測定電圧を超える電圧を印加する制御手段を有することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる排気ガスセンサの劣化回復方法は、内燃機関に搭載される通常の排気ガスセンサの劣化を回復するための方法である。すなわち、本発明の排気ガスセンサの劣化回復方法は、酸素ポンプ電極によって排気ガスチャンバ内の酸素イオンを排気ガスチャンバ外部に放出するとともに排気ガスチャンバ内部のNOX濃度をNOX検知電極で検知する構成の通常の排気ガスセンサに適用することができる。通常の排気ガスセンサの構成を以下に説明する。
【0017】
本発明において、排気ガスセンサは内燃機関の排気ガス流れの下流側に搭載されるものであり、内燃機関より流出する排気ガス中のNOX空燃比を検知するものである。この排気ガスセンサには排気ガスが導入される排気ガスチャンバが形成されている。排気ガスチャンバは、離間して配置されている固体電解質を含む2つの隔壁によって区画される。
【0018】
固体電解質としては、酸素イオン導電性を持つものを使用することができ、例えばジルコニア,酸化ビスマス,酸化セリウム、あるいはこれらの材料にイットリア,カルシア,セリア,マグネシア等を添加したものなどの通常の固体電解質を用いることができる。
【0019】
排気ガスチャンバには、この隔壁の離間を確保するとともに排気ガスチャンバ内部を大気より区画するためのスペーサと、排気ガスを所定の拡散律速抵抗をもって排気ガスチャンバ内部に導入するための拡散律速壁とで区画されることが望ましい。
【0020】
拡散律速層としては、アルミナ等の多孔体や、多孔体あるいは非多孔体に細孔が形成されたもので、排気ガスチャンバ内に所定の拡散律速抵抗をもって排気ガスを導入することのできる通常のものを使用することができる。
【0021】
隔壁には、酸素ポンプ電極およびNOX検知電極が配置される。酸素ポンプ電極のうち、一方の電極は隔壁の排気ガスチャンバ側表面に配置され、他方は排気ガスチャンバの外部に向かう表面に配置されて一対の酸素ポンプ電極を構成している。したがって、この酸素ポンプ電極に放出電圧を印加することにより、排気ガスチャンバ内部の酸素は排気ガスチャンバ外部に排出されて、排気ガスチャンバ内部の酸素分圧は低下する。この酸素ポンプ電極により排気ガスチャンバ内部の酸素分圧を低下させることで、排気ガスチャンバ内部のNOX←→NOの平衡がNO側にスライドしてNOが生成し、後述するNOX検知電極によるNOX検知をおこなうとともに、排気ガスに含まれる酸素がNOX検知電極に接触することが低減され、酸素の干渉により生じるNOX検知電極の測定誤差が低減される。
【0022】
酸素ポンプ電極は、Ptあるいは酸素感受性を有する既知の合金等の通常のものを用いることができ、少なくとも排気ガスチャンバ側表面に配置される電極はPt/Au,Pd等のNOに対する感受性が低いものを用いることが好ましい。
【0023】
この酸素ポンプ電極は一対のみを配置することもできるし、あるいは排気ガスチャンバ内を所望の酸素分圧に設定する目的で複数対を配置することもできる。複数対を配置する場合、並列して同一の排気ガスチャンバ内に配置することもできるし、拡散律速層を複数用いて排気ガスチャンバを排気ガス流れ方向に複数に区画し、各々の酸素ポンプ電極を各々の排気ガスチャンバ内に分散させて配置することもできる。この場合、各々の酸素ポンプ電極の作用によって、排気ガス流れの下流側に位置する排気ガスチャンバの分圧をより低下させることができ、NOの生成をより確実におこなうとともに、酸素によるNOX濃度検知に対する干渉をより確実に回避することができる。
【0024】
また、隔壁を挟んで排気ガスチャンバと隣接する位置に大気が導入される大気チャンバを設けて、酸素ポンプ電極の一対の電極のうち排気ガスチャンバ外部に配置される電極をこの大気チャンバ内部に配置し、大気チャンバ内部側の電極と排気ガスチャンバ内部側の電極との電位差を測定する構成とすることもできる。この場合、大気チャンバ内の酸素濃度を基準として排気ガスチャンバ内の酸素濃度を算出することが可能となり、NOX検知電極によるNOX濃度の検知値を排気ガスチャンバ内に残存する酸素濃度に基づいて補正することができる。
【0025】
NOX検知電極は、酸素ポンプ電極と同様に一対の電極からなり、一方の電極が隔壁の排気ガスチャンバ側表面に配置され、他方は排気ガスチャンバの外部側表面に配置されてNOX検知電極を構成している。一対の電極に測定電圧が印加されると、上述した酸素ポンプの作用により生成した排気ガスチャンバ内部のNOが一方の電極によって分解され、酸素イオンが生じる。この酸素イオンは隔壁を経て排気ガスチャンバ外部に配置されている他方の電極に移動して排気ガスチャンバ外部に放出される。
【0026】
このNOX検知電極としては通常用いられるものを使用することができるが、少なくとも隔壁の排気ガスチャンバ側表面に配置される電極は、Pt/Rh,Ir電極等のNOXの選択還元性のある電極を用いることが好ましい。
【0027】
また、このNOX検知電極は、酸素ポンプ電極を複数対配置する場合には排気ガス流れの最下流側に配置された酸素ポンプ電極と同程度の位置かさらに下流側に配置される。また、排気ガスチャンバを排気ガス流れ方向に複数に区画する場合には排気ガス流れの最下流に位置する排気ガスチャンバ内に配置される。
【0028】
また、これに限らず他の排気ガス成分を検知するための各種電極を排気ガスチャンバ内に同時に配置することもできる。
【0029】
本発明の排気ガスセンサの劣化回復方法は、上述した通常の構成の排気ガスセンサに、内燃機関への燃料の供給がない状態でNOX検知電極に測定電圧を超える電圧を印加するものである。
【0030】
上述したように、NOX検知電極の劣化は電極の酸素被毒にその一因があると考えられている。本発明の構成によれば、NOX検知電極に測定電圧を超える電圧を印加することで、一対のNOX検知電極間で輸送される酸素量をNOX測定時よりさらに大きいものとすることができ、NOX検知電極に吸着された酸素を強制的に排出することが可能となる。したがって、NOX検知電極の酸素被毒を回復させることができ、排気ガスセンサの劣化を回復させることができる。また測定電圧を超える電圧の印加は、内燃機関への燃料の供給がない状態、すなわち、NOX検知電極へのNOXの供給がない状態でおこなわれる。このため、強制排出に並行してNOX検知電極にNOXが接触することが低減され、このNOXの分解によってNOX検知電極に新たな酸素被毒が生じることが回避される。したがって、NOX検知電極は強制排出によってより確実に回復されることとなる。
【0031】
なお、内燃機関への燃料の供給がない状態とは、例えばフューエルカット時やエンジン停止時でよく、強制排出はこれら内燃期間への燃料の供給がない状態で毎回おこなうこともできるし、車両の走行距離や走行時間等による一定のサイクルでおこなうこともできる。あるいは、NOX検知電極による測定値をフィードバックしてNOX検知電極の測定値の減少がある一定値を下回った時点でおこなうこともでき、内燃機関や車両の構成によって適宜設定することができる。また、NOX検知電極に測定電圧を超える電圧を印加する時間も同様に、内燃機関や車両の構成によって適宜設定することができる。
【0032】
ここで、強制排出時にNOX検知電極に印加する電圧は、測定電圧を超える電圧であれば酸素の強制排出効果があるが、測定電圧の1.5〜2.0倍の範囲であることが好ましい。この範囲の電圧を印加することで、上述した酸素の強制排出をより好適に行うことができるとともに、固体電解質中に含まれる酸素が固体電解質外部に強制排出されることが回避される。
【0033】
本発明の排気ガスセンサの劣化回復方法においては、さらに、内燃機関への燃料の供給がない状態で酸素ポンプ電極に放出電圧を超える電圧を印加する構成とすることができる。
【0034】
上述したように、酸素ポンプ電極は排気ガスチャンバ内部の酸素を排気ガスチャンバ外部に放出し排気ガスチャンバ内部の酸素分圧を低下させるものである。内燃機関への燃料の供給がない状態で、上述したNOX検知電極に測定電圧を超える電圧を印加するとともに、この酸素ポンプ電極に放出電圧を超える電圧を印加することで、NOX検知電極より酸素を強制排出する時に同時に排気ガスチャンバ内の酸素分圧をより低くすることができ、酸素によるNOX検知電極への干渉をより低減することができ、NOX検知電極に酸素が接触して酸素被毒が生じることが回避される。なお、強制排出時に酸素ポンプ電極に放出電圧を超える電圧を印加しない場合には、酸素ポンプを複数対配置して排気ガスチャンバ内部の酸素分圧を充分に低下させることで、より良好にNOX検知電極の劣化回復をおこなうことができる。
【0035】
さらに、酸素ポンプ電極に放出電圧を超える電圧を印加することによって、排気ガスチャンバ内に残存するNOをこの酸素ポンプ電極によって分解し生成した酸素を排気ガスチャンバ外部に排出することができ、NOX検知電極にNOが接触することはより確実に回避される。なお、酸素ポンプ電極は放出電圧を印加した状態においては、NOを分解しないものであるが、放出電圧を超える電圧を印加することで、通常分解をおこなわないNOを分解することが可能となる。
【0036】
ここで、強制排出時に酸素ポンプ電極に印加する電圧は、放出電圧を超える電圧であれば上記の効果が得られるが、測定電圧の1.5〜2.0倍の範囲であることが好ましい。この範囲の電圧を印加することで、上述した酸素の強制排出等をより好適に行うことができるとともに、固体電解質中に含まれる酸素が固体電解質外部に強制排出されることが回避される。
【0037】
本発明の排気ガスセンサの劣化回復方法において、酸素イオンを強制排出した後にNOX検知電極の測定電圧の0点補正を行う構成とすることもできる。この構成によって、例えば、強制排出後にもNOX検知電極に吸着された酸素が残存している場合にも、この酸素によってNOX検出測定値に誤差が生じることが防止される。
【0038】
本発明の劣化回復機能を有する排気ガスセンサは、上述したような、酸素ポンプ電極によって排気ガスチャンバ内の酸素イオンを排気ガスチャンバ外部に放出するとともに排気ガスチャンバ内部のNOX濃度をNOX検知電極で検知する構成の通常の排気ガスセンサに加えて、内燃機関への燃料の供給がない状態でNOX検知電極に測定電圧を超える電圧を印加する制御手段を有する。
【0039】
制御手段は、内燃機関への燃料の供給がない状態を感知しNOX検知電極や酸素ポンプ電極に印加する電圧を制御することのできるものであればよく、例えば、エンジン制御用のコンピュータの出力によりフューエルカット時か否かの判断をおこなってNOX検知電極や酸素ポンプ電極に印加する電圧を制御する構成とすることもでき、既知の構成のものを適宜組み合わせて使用することができる。また、この制御手段は、例えば通常の空燃比制御手段などと一体化し連動して作動するものとすることもできる。
【0040】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面を基にして説明する。
【0041】
(実施例1)
本発明の実施例1の排気ガスセンサを表す模式断面図を図1に示す。また、本発明の実施例1の排気ガスセンサの劣化していない状態における要部拡大模式図を図2に示し、劣化した状態における要部拡大模式図を図3に示す。
【0042】
本発明の実施例1の排気ガスセンサ1は、離間して配置されている第1の隔壁2および第2の隔壁3と第1の拡散律速壁4と第1のスペーサ5とで区画された排気ガスチャンバ7を有する。この排気ガスチャンバ7は第2の拡散律速壁6によって排気ガス流れ方向にさらに2つに区画され、排気ガス流れ方向の上流側に位置する第1の排気ガスチャンバ14と、排気ガス流れ方向の下流側に位置する第2の排気ガスチャンバ16とが形成されている。
【0043】
第1の隔壁2および第2の隔壁3はジルコニアを材料として平板状に形成されている。第1の隔壁2の第1の排気ガスチャンバ14内部に位置する面には内部側電極8が配置され、第1の隔壁2の第1の排気ガスチャンバ14外部に位置する面には外部側電極9が配置されて酸素ポンプ電極10を構成している。内部側電極8はPt,Pd,Au等貴金属を材料として形成され、外部側電極9はPtを材料として形成されている。
【0044】
また、第2の隔壁3の第2の排気ガスチャンバ16内部に位置する面には内部側検知電極11が配置され、第2の隔壁3の第2の排気ガスチャンバ16外部に位置する面には外部側検知電極12が配置されてNOX検知電極13を構成している。内部側検知電極11はPt,Rh,Ir等を材料として形成され、外部側検知電極12はPtを材料として形成されている。また、NOX検知電極13には図示しない検知手段が接続され、この検知手段により酸素イオンを放出する際に生じる電流値が検知されてNOX濃度が測定される。
【0045】
第2の隔壁3の外側には、第1の拡散律速壁4とほぼ対向する位置に略平板状の第2のスペーサ15が配置されており、この第2のスペーサ15を挟んで第2の隔壁3と対向するようにヒータ壁17が配置されている。ヒータ壁17の内部には加熱用のヒータ18が配置され、ヒータ18は図示しない外部電源に接続されている。このヒータ18によって排気ガスセンサ1内が所定の温度に加熱されている。
【0046】
第1のスペーサ5,第2のスペーサ15およびヒータ壁17はアルミナを材料として形成されている。また、第2の隔壁3,第2のスペーサ15およびヒータ壁17により大気チャンバ20が区画され、この大気チャンバ20は第2のスペーサ15が配置されていない側の端側が排気ガス流路外部に開口して大気と連通している。第1の拡散律速壁4はアルミナ多孔体を材料として形成され、このアルミナ多孔体の細孔が排気ガスチャンバ7内に排気ガスを導入する排気ガス導入孔21となる。
【0047】
酸素ポンプ電極10およびNOX検知電極13は、それぞれ外部電源22に接続されている。また、外部電源22には制御手段23が接続され、この制御手段23によって内燃機関への燃料の供給がない状態でNOX検知電極13および酸素ポンプ電極10に測定電圧を超える電圧が印加される。
【0048】
本実施例1の排気ガスセンサ1においては、測定時には酸素ポンプ電極10には放出電圧が印加され、NOX検知電極13には測定電圧が印加される。内部側電極8は、放出電圧の印加により第1の排気ガスチャンバ14内部の酸素を第1の隔壁2を通して外部側電極9に輸送して第1の排気ガスチャンバ14外部に排出することで第1の排気ガスチャンバ14内部の酸素分圧を低下させる。そして、第1の排気ガスチャンバ14内部の酸素分圧の低下により生成したNOは第2の拡散律速壁6を経て第2の排気ガスチャンバ16内部に導入され、この第2の排気ガスチャンバ16内部に配置されているNOX検知電極13に接触する。内部側検知電極11は測定電圧の印加により、図2に示すように、NOを分解し発生した酸素イオンを第2の隔壁3を通して外部側検知電極12に輸送し第2の排気ガスチャンバ16外部の大気チャンバ20に排出する。このとき、図3に示すように、酸素イオンの一部は排出されずNOX検知電極13に吸着されたままの吸着酸素イオンとなる。吸着酸素イオンがある状態では、得られる出力値は実際のNO濃度に対応する出力値よりも低い値となり、NOX検知電極13の測定精度は低下する。
【0049】
内燃機関への燃料の供給がない状態においては、NOX検知電極13の劣化回復がおこなわれる。このとき、制御手段23より外部電源22に信号が送られて酸素ポンプ電極10には放出電圧の1.5倍の電圧が印加され、NOX検知電極13には測定電圧の1.5倍の電圧が印加される。したがって、第1の排気ガスチャンバ14内の酸素分子およびNOの酸素イオンが酸素ポンプ電極10によって第1の排気ガスチャンバ14外部に排出されるとともに、吸着酸素イオンはNOX検知電極13より第2の排気ガスチャンバ16外部に強制排出されてNOX検知電極13の劣化回復がおこなわれる。またこのNOX検知電極13の劣化回復と同時に、NOX検知電極13の出力値が検出手段に送られて、検知手段の0点補正がおこなわれ、NOX検知電極13の測定電流値の0点が補正される。
【0050】
(比較例1)
本比較例1の排気ガスセンサは、制御手段が設けられていないこと以外は実施例1の排気ガスセンサと同様に形成されたものである。すなわち、本比較例1の排気ガスセンサは、劣化回復を有さないものである。
【0051】
(耐久試験)
本発明の実施例1の排気ガスセンサおよび比較例1の排気ガスセンサを内燃機関の排気ガス流路に搭載し、内燃機関より流出する排気ガスを各排気ガスセンサに導入した。流出する排気ガスは、NO濃度が300ppmとなるように調整した。内燃機関の回転数より算出した想定走行距離が20,000Kmを経過する毎に、実施例1の排気ガスセンサおよび比較例1の排気ガスセンサへ排気ガスの代わりに空気を導入した。このとき、実施例1の排気ガスセンサにのみ酸素ポンプ電極に放出電圧の1.5倍の電圧を印加するとともに実施例1の排気ガスセンサのNOX検知電極に測定電圧の1.5倍の電圧を印加して劣化回復処理をおこなった。また、このとき各排気ガスセンサについて0点補正をおこない、同時に各排気ガスセンサにおけるNOX検知電極の出力値の変化を測定するとともに、ゼロ点における出力値を測定した。本耐久試験の結果を図4および図5に示す。
【0052】
図4に示すグラフは、耐久距離に伴う出力値の変化を表すものである。図4の出力値は得られた出力電流値を電圧値に変換したものである。図4に示すように、比較例1の排気ガスセンサ、すなわち従来の排気ガスセンサにおいては走行距離の増加に伴ってNOX検知電極の出力値が大きく低下し、NOX検知電極の感度が低下した。これに対して、実施例1の排気ガスセンサ、すなわち本発明の排気ガスセンサにおいてはNOX検知電極の出力値の低下はほとんどなく、感度の低下はみられなかった。
【0053】
また、図5に示すグラフは、耐久距離に伴う0点出力値の変化を表すものである。また、図5の出力値は図4と同様に得られた出力電流値を電圧値に変換したものである。図5に示すように、比較例1の排気ガスセンサ、すなわち従来の排気ガスセンサにおいては0点が上昇しているのに対して、実施例1の排気ガスセンサ、すなわち本発明の排気ガスセンサにおいては0点は初期値と近似の値であった。比較例1の排気ガスセンサにおいては、空気が導入された雰囲気下、すなわちNOがない雰囲気下ではNOX検知電極に吸着されている酸素イオンが徐々に放出され、このとき生じる電流値によって0点の電流値が上昇するものと考えられる。これに対して、実施例1の排気ガスセンサでは劣化回復処理によりNOX検知電極に吸着されている酸素イオンは非常に少ない状態となっているため、0点の変動はないものと考えられる。
【0054】
これらの結果から、本実施例1の排気ガスセンサによるとNOX検知電極の劣化回復が良好になされることがわかる。
【0055】
【発明の効果】
以上述べてきたように、本発明の排気ガスセンサの劣化回復方法および劣化回復機能を有する排気ガスセンサによると、NOX検知電極の劣化回復を良好におこなうことができ、NOX検知能を良好に維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の排気ガスセンサを表す模式断面図である。
【図2】本発明の実施例1の排気ガスセンサの劣化していない状態における要部拡大模式図である。
【図3】本発明の実施例1の排気ガスセンサの劣化した状態における要部拡大模式図である。
【図4】本発明の劣化回復機能を有する排気ガスセンサの耐久試験の結果を示すグラフである。
【図5】本発明の劣化回復機能を有する排気ガスセンサの耐久試験の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1:排気ガスセンサ 2:第1の隔壁 3:第2の隔壁 4:第1の拡散律速壁
5:スペーサ 6:第2の拡散律速壁 7:排気ガスチャンバ 8:内部側電極 9:外部側電極 10:酸素ポンプ電極 11:内部側検知電極 12:外部側検知電極 13:NOX検知電極 14:第1の排気ガスチャンバ 15:第2のスペーサ 16:第2の排気ガスチャンバ 17:ヒータ壁 18:ヒータ 20:大気チャンバ 21:排気ガス導入孔 22:外部電源 23:制御手段
Claims (6)
- 離間して配置されている固体電解質を含む2つの隔壁によって区画され排気ガスが導入される排気ガスチャンバと、該隔壁を挟んで配置され所定の放出電圧が印加されて排気ガスチャンバ内部の酸素イオンを排気ガスチャンバ外部に放出する酸素ポンプ電極と、該隔壁を挟んで配置され所定の測定電圧が印加されて排気ガスチャンバ内部のNOXを分解し生成した酸素イオンを排気ガスチャンバ外部に放出するとともに該酸素イオンを放出する際に生じる電流値からNOX濃度が測定されるNOX検知電極と、を有する内燃機関に搭載される排気ガスセンサの劣化を回復する方法であって、
前記内燃機関への燃料の供給がない状態で前記NOX検知電極に前記測定電圧を超える電圧を印加することを特徴とする排気ガスセンサの劣化回復方法。 - さらに、前記内燃機関への燃料の供給がない状態で前記酸素ポンプ電極に前記放出電圧を超える電圧を印加する請求項1に記載の排気ガスセンサの劣化回復方法。
- 前記測定電圧を超える電圧は前記測定電圧の1.5〜2.0倍である請求項1に記載の排気ガスセンサの劣化回復方法。
- 前記放出電圧を超える電圧は前記放出電圧の1.5〜2.0倍である請求項2に記載の排気ガスセンサの劣化回復方法。
- 前記酸素イオンを強制排出した後に前記NOX検知電極の測定電圧の0点補正を行う請求項1から請求項4の何れかに記載の排気ガスセンサの劣化回復方法。
- 離間して配置されている固体電解質を含む2つの隔壁によって区画され排気ガスが導入される排気ガスチャンバと、該隔壁を挟んで配置され所定の放出電圧が印加されて排気ガスチャンバ内部の酸素イオンを排気ガスチャンバ外部に放出する酸素ポンプ電極と、該隔壁を挟んで配置され所定の測定電圧が印加されて排気ガスチャンバ内部のNOXを分解し生成した酸素イオンを排気ガスチャンバ外部に放出するとともに該酸素イオンを放出する際に生じる電流値からNOX濃度が測定されるNOX検知電極と、を有する内燃機関に搭載される排気ガスセンサであって、
前記内燃機関への燃料の供給がない状態で前記NOX検知電極に前記測定電圧を超える電圧を印加する制御手段を有することを特徴とする劣化回復機能を有する排気ガスセンサ。
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