JP2001013106A - ガスセンサ及びガスセンサの劣化防止方法 - Google Patents

ガスセンサ及びガスセンサの劣化防止方法

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JP2001013106A
JP2001013106A JP11182339A JP18233999A JP2001013106A JP 2001013106 A JP2001013106 A JP 2001013106A JP 11182339 A JP11182339 A JP 11182339A JP 18233999 A JP18233999 A JP 18233999A JP 2001013106 A JP2001013106 A JP 2001013106A
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安彦 濱田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検出電極の触媒機能を活性化させて、経時変化
による検出電流値の落ち込みなどの精度劣化を防止して
耐久性を向上させる。 【解決手段】測定用ポンプセル54における検出電極5
0を活性化処理するための電極活性化手段100を設け
て構成する。この電極活性化手段100は、検出電極5
0と基準電極38間に選択的に交番電流を流すための交
番電流供給手段102と、主ポンプセル34の動作を選
択的に停止させる第2のスイッチング回路108と、補
助ポンプセル62の動作を選択的に停止させる第3のス
イッチング回路110とを有する。交番電流供給手段1
02は、検出電極50と基準電極38間に交番電流を流
すための交流電源104と、測定用ポンプセル54に接
続すべき電源として直流電源56と交流電源104とを
選択的に切り換える第1のスイッチング回路106とを
有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両の排
気ガスや大気中に含まれるNO、NO2、SO2、C
2、H2O等の酸化物や、CO、CnHm等の可燃ガス
を測定するガスセンサ及びガスセンサの劣化防止方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃焼ガス等の被測定ガス中の
NOxを測定する方法として、RhのNOx還元性を利
用し、ジルコニア等の酸素イオン導伝性の固体電解質上
にPt電極及びRh電極を形成したセンサを用い、これ
ら両電極間の起電力を測定するようにした手法が知られ
ている。
【0003】しかしながら、そのようなセンサは、被測
定ガスである燃焼ガス中に含まれる酸素濃度の変化によ
って、起電力が大きく変化するばかりでなく、NOxの
濃度変化に対して起電力変化が小さく、そのためにノイ
ズの影響を受けやすいという問題がある。
【0004】また、NOxの還元性を引き出すために
は、CO等の還元ガスが必須になることから、一般に、
大量のNOxが発生する燃料過少の燃焼条件下では、C
Oの発生量がNOxの発生量を下回るようになるため、
そのような燃焼条件下に形成される燃焼ガスでは、測定
ができないという欠点があった。
【0005】前記問題点を解決するために、被測定ガス
の存在空間に連通した第1の内部空所と該第1の内部空
所に連通した第2の内部空所にNOx分解能力の異なる
ポンプ電極を配したNOxセンサと、第1の内部空所内
の第1のポンプセルでO2濃度を調整し、第2の内部空
所内に配された分解ポンプセルでNOを分解し、分解ポ
ンプに流れるポンプ電流からNOx濃度を測定する方法
が、例えば特開平8−271476号公報に開示されて
いる。
【0006】更に、特開平9−113484号公報に
は、酸素濃度が急変した場合であっても第2の内部空所
内の酸素濃度が一定に制御されるように、第2の内部空
所内に補助ポンプ電極を配したセンサ素子が開示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のガス
センサにおいては、図8に示すように、実機での耐久試
験等により、検出電流値(ポンプ電流値)が小さくなる
という経時変化が認められた。図8は、初期段階での検
出特性(実線a参照)と、24時間耐久試験を行った後
の検出特性(実線b参照)を示すものである。
【0008】そして、例えばNO濃度の高い条件下にガ
スセンサを曝した場合に、その経時変化によって検出電
流値が低下することが認められた。その他、水や未燃ガ
ス成分の吸着等によっても、前記NOの高濃度条件下で
の場合ほどではないが、やはり検出電流値が低下するこ
とが認められた。
【0009】この原因は、被測定ガス成分を測定するた
めの検出電極の触媒性自体が低下しているものと考えら
れる。
【0010】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、検出電極の触媒機能を活性化させること
ができ、経時変化によって検出電流値が落ち込むなどの
精度劣化を防止することができ、耐久性の十分なガスセ
ンサ及びガスセンサの劣化防止方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガスセンサ
は、外部空間に接する固体電解質にて区画形成された処
理空間にガス導入口を通じて導入された前記外部空間か
らの被測定ガスに含まれる酸素をポンピング処理して、
前記処理空間における酸素分圧を所定ガス成分が分解さ
れ得ない所定の値に制御する主ポンプ手段と、前記主ポ
ンプ手段にてポンピング処理された後の被測定ガス中に
含まれる被測定ガス成分を触媒作用及び/又は電気分解
により分解させ、該分解によって発生した酸素をポンピ
ング処理する測定用ポンプ手段とを具備し、前記測定用
ポンプ手段のポンピング処理によって該測定用ポンプ手
段に流れるポンプ電流に基づいて前記被測定ガス中の前
記被測定ガス成分を測定するガスセンサにおいて、前記
測定用ポンプ手段の検出電極を活性化するための電極活
性化手段を設けて構成する。
【0012】まず、外部空間から処理空間内に導入され
た被測定ガスのうち、酸素が主ポンプ手段によってポン
ピング処理され、処理空間内の酸素は所定濃度に調整さ
れる。
【0013】前記主ポンプ手段にて所定の酸素濃度に調
整された被測定ガスは、次の測定用ポンプ手段に導かれ
る。測定用ポンプ手段は、導かれた前記被測定ガスのう
ち、酸素をポンピング処理する。そして、前記測定用ポ
ンプ手段によりポンピング処理される酸素の量に応じて
該測定用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基づいて被測
定ガス中の所定ガス成分の量が求められることとなる。
【0014】そして、例えばメンテナンス時に、あるい
は定期的に、電極活性化手段を通じて前記測定用ポンプ
手段の検出電極が活性化される。これにより、検出電極
の触媒機能が回復され、経時変化によって検出電流値が
落ち込むなどの精度劣化を防止することができ、耐久性
の向上を図ることができる。
【0015】そして、前記構成において、前記主ポンプ
手段にてポンピング処理された後の被測定ガス中に含ま
れる酸素をポンピング処理する補助ポンプ手段を設ける
ようにしてもよい。
【0016】また、前記構成において、前記電極活性化
手段に、前記測定用ポンプ手段に選択的に交番電流を流
すための交番電流供給手段を設けるようにしてもよい。
これにより、前記交番電流供給手段を通じて測定用ポン
プ手段に交番電流が流れ、測定ポンプ手段の検出電極が
活性化されることになる。この活性化によって検出電極
の触媒機能が回復する。この場合、前記測定用ポンプ手
段に交番電流を流す際に、少なくとも主ポンプ手段の動
作を停止させる手段を設けることが好ましい。検出電極
を効率よく活性化させることができるからである。前記
交流電流の振幅としては、センサ素子が黒化しない程度
の電圧を選ぶことが好ましい。
【0017】また、前記構成において、前記電極活性化
手段に、前記主ポンプ手段に選択的に交番電流を流すた
めの交番電流供給手段を設けるようにしてもよい。主ポ
ンプ手段に交番電流を流すことにより、測定用ポンプ手
段の処理雰囲気が交番的に変化し、結果的に検出電極が
活性化されて、検出電極の触媒機能が回復する。
【0018】また、前記構成において、前記電極活性化
手段に、前記補助ポンプ手段に選択的に交番電流を流す
ための交番電流供給手段を設けるようにしてもよい。補
助ポンプ手段に交番電流を流すことにより、測定用ポン
プ手段の処理雰囲気が交番的に変化し、結果的に検出電
極が活性化されて、検出電極の触媒機能が回復する。
【0019】この場合、前記補助ポンプ手段に交番電流
を流す際に、前記主ポンプ手段の動作を停止させる手段
を設けることが好ましい。検出電極を効率よく活性化さ
せることができるからである。
【0020】前記交番電流は、その通電時間が5秒以上
であって、周波数は前記交番電流の通電時間(秒)に
0.1〜0.5を乗算することにより得られる周波数で
あることが好ましい。
【0021】次に、本発明は、外部空間に接する固体電
解質にて区画形成された処理空間にガス導入口を通じて
導入された前記外部空間からの被測定ガスに含まれる酸
素をポンピング処理して、前記処理空間における酸素分
圧を所定ガス成分が分解され得ない所定の値に制御する
主ポンプ手段と、前記主ポンプ手段にてポンピング処理
された後の被測定ガス中に含まれる被測定ガス成分を触
媒作用及び/又は電気分解により分解させ、該分解によ
って発生した酸素をポンピング処理する測定用ポンプ手
段とを具備し、前記測定用ポンプ手段のポンピング処理
によって該測定用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基づ
いて前記被測定ガス中の前記被測定ガス成分を測定する
ガスセンサの劣化防止方法であって、前記被測定ガス成
分を測定するための検出電極に対し活性化処理を行っ
て、前記検出電極の触媒機能を回復させることを特徴と
する。
【0022】これにより、検出電極の触媒機能を活性化
させることができ、経時変化によって検出電流値が落ち
込むなどの精度劣化を防止することができ、ガスセンサ
の耐久性の向上を図ることができる。
【0023】なお、前記ガスセンサに、前記主ポンプ手
段にてポンピング処理された後の被測定ガス中に含まれ
る酸素をポンピング処理する補助ポンプ手段を設けるよ
うにしてもよい。
【0024】前記活性化処理としては、前記測定用ポン
プ手段に選択的に交番電流を流すようにしてもよい。こ
の場合、前記測定用ポンプ手段に交番電流を流す際に、
少なくとも主ポンプ手段の動作を停止させることが好ま
しい。前記交流電流の振幅としては、センサ素子が黒化
しない程度の電圧を選ぶことが好ましい。
【0025】また、前記活性化処理としては、前記主ポ
ンプ手段に選択的に交番電流を流すようにしてもよい
し、前記補助ポンプ手段に選択的に交番電流を流すよう
にしてもよい。前記補助ポンプ手段に交番電流を流す際
に、前記主ポンプ手段の動作を停止させることが好まし
い。
【0026】前記交番電流は、その通電時間が5秒以上
であって、周波数は、該交番電流の通電時間(秒)に
0.1〜0.5を乗算することにより得られる周波数で
あることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスセンサ及
びガスセンサの劣化防止方法について、例えば車両の排
気ガスや大気中に含まれるNO、NO2、SO2、C
2、H2O等の酸化物や、CO、CnHm等の可燃ガス
を測定するガスセンサに適用したいくつかの実施の形態
例を図1〜図7を参照しながら説明する。
【0028】まず、第1の実施の形態に係るガスセンサ
10Aは、図1及び図2に示すように、ZrO2等の酸
素イオン導伝性固体電解質を用いたセラミックスにより
なる例えば6枚の固体電解質層12a〜12fが積層さ
れて構成されたセンサ素子14を有する。
【0029】このセンサ素子14は、下から1層目及び
2層目が第1及び第2の基板層12a及び12bとさ
れ、下から3層目及び5層目が第1及び第2のスペーサ
層12c及び12eとされ、下から4層目及び6層目が
第1及び第2の固体電解質層12d及び12fとされて
いる。
【0030】第2の基板層12bと第1の固体電解質層
12dとの間には、酸化物測定の基準となる基準ガス、
例えば大気が導入される空間(基準ガス導入空間16)
が、第1の固体電解質層12dの下面、第2の基板層1
2bの上面及び第1のスペーサ層12cの側面によって
区画、形成されている。
【0031】そして、第2の固体電解質層12fの下面
と第1の固体電解質層12dの上面との間には、被測定
ガス中の酸素分圧を調整するための第1室18と、被測
定ガス中の酸素分圧を微調整し、更に被測定ガス中の酸
化物、例えば窒素酸化物(NOx)を測定するための第
2室20が区画、形成される。
【0032】そして、この第1の実施の形態に係るガス
センサ10Aは、第2のスペーサ層12eの前端部に空
間部22が形成され、該空間部22の前端開口はガス導
入口24を構成する。また、前記空間部22と前記第1
室18は、第1の拡散律速部26を介して連通され、第
1室18と第2室20は、第2の拡散律速部28を介し
て連通されている。
【0033】ここで、第1及び第2の拡散律速部26及
び28は、第1室18及び第2室20にそれぞれ導入さ
れる被測定ガスに対して所定の拡散抵抗を付与するもの
であり、図1の例では、被測定ガスを導入することがで
きる所定の断面積を有した縦長のスリットとして形成さ
れている。これら縦長のスリットは、共に第2のスペー
サ層12eの幅方向ほぼ中央部分に形成されている。
【0034】なお、第2の拡散律速部28を構成するス
リット内に、ZrO2等からなる多孔質体を充填、配置
して、前記第2の拡散律速部28の拡散抵抗が第1の拡
散律速部26の拡散抵抗よりも大きくするようにしても
よい。第2の拡散律速部28の拡散抵抗は第1の拡散律
速部26のそれよりも大きい方が好ましいが、小さくて
も問題はない。
【0035】そして、前記第2の拡散律速部28を通じ
て、第1室18内の雰囲気が所定の拡散抵抗の下に第2
室20内に導入されることとなる。
【0036】前記空間部22は、外部空間の被測定ガス
中に発生する粒子物(スート、オイル燃焼物等)が第1
室18の入口付近にて詰まるということを回避するため
の目詰まり防止部として機能するものであり、より高精
度にNOx成分を測定することが可能となる。
【0037】また、前記第2の固体電解質層12fの下
面のうち、前記第1室18を形づくる下面全面に、平面
ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極(例えばAu1%を
含むPt・ZrO2のサーメット電極)からなる内側ポ
ンプ電極30が形成され、前記第2の固体電解質層12
fの上面のうち、前記内側ポンプ電極30に対応する部
分に、外側ポンプ電極32が形成されており、これら内
側ポンプ電極30、外側ポンプ電極32並びにこれら両
電極30及び32間に挟まれた第2の固体電解質層12
fにて電気化学的なポンプセル、即ち、主ポンプセル3
4が構成されている。
【0038】そして、前記主ポンプセル34における内
側ポンプ電極30と外側ポンプ電極32間に、外部の可
変電源36を通じて所望の制御電圧(ポンプ電圧)Vp
1を印加して、外側ポンプ電極32と内側ポンプ電極3
0間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip1を流す
ことにより、前記第1室18内における雰囲気中の酸素
を外部空間に汲み出し、あるいは外部空間の酸素を第1
室18内に汲み入れることができるようになっている。
【0039】また、前記第1の固体電解質層12dの下
面のうち、基準ガス導入空間16に露呈する部分に基準
電極38が形成されており、前記内側ポンプ電極30及
び基準電極38並びに第2の固体電解質層12f、第2
のスペーサ層12e及び第1の固体電解質層12dによ
って、電気化学的なセンサセル、即ち、制御用酸素分圧
検出セル40が構成されている。
【0040】この制御用酸素分圧検出セル40は、第1
室18内の雰囲気と基準ガス導入空間16内の基準ガス
(大気)との間の酸素濃度差に基づいて、内側ポンプ電
極30と基準電極38との間に発生する起電力を通じ
て、前記第1室18内の雰囲気の酸素分圧が検出できる
ようになっている。
【0041】検出された酸素分圧値は可変電源36をフ
ィードバック制御するために使用され、具体的には、第
1室18内の雰囲気の酸素分圧が、次の第2室20にお
いて酸素分圧の制御を行い得るのに十分な低い所定の値
となるように、主ポンプ用のフィードバック制御系42
を通じて主ポンプセル34のポンプ動作が制御される。
【0042】このフィードバック制御系42は、内側ポ
ンプ電極30の電位と基準電極38の電位の差(検出電
圧V1)が、所定の電圧レベルとなるように、外側ポン
プ電極32と内側ポンプ電極30間のポンプ電圧Vp1
をフィードバック制御する回路構成を有する。この場
合、内側ポンプ電極30は接地とされる。
【0043】従って、主ポンプセル34は、第1室18
に導入された被測定ガスのうち、酸素を前記ポンプ電圧
Vp1のレベルに応じた量ほど汲み出す、あるいは汲み
入れる。そして、前記一連の動作が繰り返されることに
よって、第1室18における酸素濃度は、所定レベルに
フィードバック制御されることになる。この状態で、外
側ポンプ電極32と内側ポンプ電極30間に流れるポン
プ電流Ip1は、被測定ガス中の酸素濃度と第1室18
の制御酸素濃度との差を示しており、被測定ガス中の酸
素濃度の測定に用いることができる。
【0044】なお、前記内側ポンプ電極30及び外側ポ
ンプ電極32を構成する多孔質サーメット電極は、Pt
等の金属とZrO2等のセラミックスとから構成される
ことになるが、被測定ガスに接触する第1室18内に配
置される内側ポンプ電極30は、測定ガス中のNO成分
に対する還元能力を弱めた、あるいは還元能力のない材
料を用いる必要があり、例えばLa3CuO4等のペロブ
スカイト構造を有する化合物、あるいはAu等の触媒活
性の低い金属とセラミックスのサーメット、あるいはA
u等の触媒活性の低い金属とPt族金属とセラミックス
のサーメットで構成されることが好ましい。更に、電極
材料にAuとPt族金属の合金を用いる場合は、Au添
加量を金属成分全体の0.03〜35vol%にするこ
とが好ましい。
【0045】また、この第1の実施の形態に係るガスセ
ンサ10Aにおいては、前記第1の固体電解質層12d
の上面のうち、前記第2室20を形づくる上面であっ
て、かつ第2の拡散律速部28から離間した部分に、平
面ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極からなる検出電極
50が形成され、この検出電極50を被覆するように、
第3の拡散律速部52を構成するアルミナ膜が形成され
ている。そして、該検出電極50、前記基準電極38及
び第1の固体電解質層12dによって、電気化学的なポ
ンプセル、即ち、測定用ポンプセル54が構成される。
【0046】前記検出電極50は、被測定ガス成分たる
NOxを還元し得る金属とセラミックスとしてのジルコ
ニアからなる多孔質サーメットにて構成され、これによ
って、第2室20内の雰囲気中に存在するNOxを還元
するNOx還元触媒として機能するほか、前記基準電極
38との間に、直流電源56を通じて一定電圧Vp2
(例えば450mV)が印加されることによって、第2
室20内の雰囲気中の酸素を基準ガス導入空間16に汲
み出せるようになっている。この測定用ポンプセル54
のポンプ動作によって流れるポンプ電流Ip2は、電流
計68によって検出されるようになっている。
【0047】前記定電圧(直流)電源56は、第3の拡
散律速部52により制限されたNOxの流入下におい
て、測定用ポンプセル54で分解時に生成した酸素のポ
ンピングに対して限界電流を与える大きさの電圧を印加
できるようになっている。
【0048】一方、前記第2の固体電解質層12fの下
面のうち、前記第2室20を形づくる下面全面には、平
面ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極(例えばAu1%
を含むPt・ZrO2のサーメット電極)からなる補助
ポンプ電極60が形成されており、該補助ポンプ電極6
0、前記第2の固体電解質層12f及び主ポンプセルの
外側ポンプ電極32にて補助的な電気化学的ポンプセ
ル、即ち、補助ポンプセル62が構成されている。
【0049】前記補助ポンプ電極60は、前記主ポンプ
セル34における内側ポンプ電極30と同様に、被測定
ガス中のNO成分に対する還元能力を弱めた、あるいは
還元能力のない材料を用いている。この場合、例えばL
3CuO4等のペロブスカイト構造を有する化合物、あ
るいはAu等の触媒活性の低い金属とセラミックスのサ
ーメット、あるいはAu等の触媒活性の低い金属とPt
族金属とセラミックスのサーメットで構成されることが
好ましい。更に、電極材料にAuとPt族金属の合金を
用いる場合は、Au添加量を金属成分全体の0.03〜
35vol%にすることが好ましい。
【0050】そして、前記補助ポンプセル62における
補助ポンプ電極60と外側ポンプ電極32間に、外部の
直流電源64を通じて所望の一定電圧Vp3(例えば4
50mV)を印加することにより、第2室20内の雰囲
気中の酸素を外部空間に汲み出せるようになっている。
【0051】これによって、第2室20内の雰囲気の酸
素分圧が、実質的に被測定ガス成分(NOx)が還元又
は分解され得ない状況下で、かつ目的成分量の測定に実
質的に影響がない低い酸素分圧値とされる。この場合、
第1室18における主ポンプセル34の働きにより、こ
の第2室20内に導入される酸素の量の変化は、被測定
ガスの変化よりも大幅に縮小されるため、第2室20に
おける酸素分圧は精度よく一定に制御される。
【0052】従って、前記構成を有する第1の実施の形
態に係るガスセンサ10Aでは、前記第2室20内にお
いて酸素分圧が制御された被測定ガスは、検出電極50
に導かれることとなる。
【0053】また、この第1の実施の形態に係るガスセ
ンサ10Aでは、図2に示すように、第1及び第2の基
板層12a及び12bにて上下から挟まれた形態におい
て、外部からの給電によって発熱するヒータ70が埋設
されている。このヒータ70は、酸素イオンの導伝性を
高めるために設けられるもので、該ヒータ70の上下面
には、第1及び第2の基板層12a及び12bとの電気
的絶縁を得るために、アルミナ等の絶縁層72が形成さ
れている。
【0054】前記ヒータ70は、第1室18から第2室
20の全体にわたって配設されており、これによって、
第1室18及び第2室20がそれぞれ所定の温度に加熱
され、併せて主ポンプセル34、制御用酸素分圧検出セ
ル40及び測定用ポンプセル54も所定の温度に加熱、
保持されるようになっている。
【0055】ここで、第1の実施の形態に係るガスセン
サ10Aの動作について説明する。まず、ガスセンサ1
0Aの先端部側が外部空間に配置され、これによって、
被測定ガスは、空間部22及び第1の拡散律速部26を
通じて所定の拡散抵抗の下に、第1室18に導入され
る。この第1室18に導入された被測定ガスは、主ポン
プセル34を構成する外側ポンプ電極32及び内側ポン
プ電極30間に所定のポンプ電圧Vp1が印加されるこ
とによって引き起こされる酸素のポンピング作用を受
け、その酸素分圧が所定の値、例えば10-7atmとな
るように制御される。この制御は、フィードバック制御
系42を通じて行われる。
【0056】なお、第1の拡散律速部26は、主ポンプ
セル34にポンプ電圧Vp1を印加した際に、被測定ガ
ス中の酸素が測定空間(第1室18)に拡散流入する量
を絞り込んで、主ポンプセル34に流れる電流を抑制す
る働きをしている。
【0057】また、第1室18内においては、外部の被
測定ガスによる加熱、更にはヒータ70による加熱環境
下においても、内側ポンプ電極30にて雰囲気中のNO
xが還元されない酸素分圧下の状態、例えばNO→1/
2N2+1/2O2の反応が起こらない酸素分圧下の状況
が形成されている。これは、第1室18内において、被
測定ガス(雰囲気)中のNOxが還元されると、後段の
第2室20内でのNOxの正確な測定ができなくなるか
らであり、この意味において、第1室18内において、
NOxの還元に関与する成分(ここでは、内側ポンプ電
極30の金属成分)にてNOxが還元され得ない状況を
形成する必要がある。具体的には、前述したように、内
側ポンプ電極30にNOx還元性の低い材料、例えばA
uとPtの合金を用いることで達成される。
【0058】そして、前記第1室18内のガスは、第2
の拡散律速部28を通じて所定の拡散抵抗の下に、第2
室20に導入される。この第2室20に導入されたガス
は、補助ポンプセル62を構成する補助ポンプ電極60
及び基準電極38間に電圧Vp3が印加されることによ
って引き起こされる酸素のポンピング作用を受け、その
酸素分圧が一定の低い酸素分圧値となるように微調整さ
れる。
【0059】前記第2の拡散律速部28は、前記第1の
拡散律速部26と同様に、補助ポンプセル62に電圧V
p3を印加した際に、被測定ガス中の酸素が測定空間
(第2室20)に拡散流入する量を絞り込んで、補助ポ
ンプセル62に流れるポンプ電流Ip3を抑制する働き
をしている。
【0060】そして、上述のようにして第2室20内に
おいて酸素分圧が制御された被測定ガスは、第3の拡散
律速部52を通じて所定の拡散抵抗の下に、検出電極5
0に導かれることとなる。
【0061】前記主ポンプセル34を動作させて第1室
18内の雰囲気の酸素分圧をNOx測定に実質的に影響
がない低い酸素分圧値に制御しようとしたとき、換言す
れば、制御用酸素分圧検出セル40にて検出される電圧
V1が一定となるように、フィードバック制御系42を
通じて可変電源36のポンプ電圧Vp1を調整したと
き、被測定ガス中の酸素濃度が大きく、例えば0〜20
%に変化すると、通常、第2室20内の雰囲気及び検出
電極50付近の雰囲気の各酸素分圧は、僅かに変化する
ようになる。これは、被測定ガス中の酸素濃度が高くな
ると、第1室18の幅方向及び厚み方向に酸素濃度分布
が生じ、この酸素濃度分布が被測定ガス中の酸素濃度に
より変化するためであると考えられる。
【0062】しかし、この第1の実施の形態に係るガス
センサ10Aにおいては、第2室20に対して、その内
部の雰囲気の酸素分圧を常に一定に低い酸素分圧値とな
るように、補助ポンプセル62を設けるようにしている
ため、第1室18から第2室20に導入される雰囲気の
酸素分圧が被測定ガスの酸素濃度に応じて変化しても、
前記補助ポンプセル62のポンプ動作によって、第2室
20内の雰囲気の酸素分圧を常に一定の低い値とするこ
とができ、その結果、NOxの測定に実質的に影響がな
い低い酸素分圧値に制御することができる。
【0063】そして、検出電極50に導入された被測定
ガスのNOxは、該検出電極50の周りにおいて還元又
は分解されて、例えばNO→1/2N2+1/2O2の反
応が引き起こされる。このとき、測定用ポンプセル54
を構成する検出電極50と基準電極38との間には、酸
素が第2室20から基準ガス導入空間16側に汲み出さ
れる方向に、所定の電圧Vp2、例えば430mV(7
00℃)が印加される。
【0064】従って、測定用ポンプセル54に流れるポ
ンプ電流Ip2は、第2室20に導かれる雰囲気中の酸
素濃度、即ち、第2室20内の酸素濃度と検出電極50
にてNOxが還元又は分解されて発生した酸素濃度との
和に比例した値となる。
【0065】この場合、第2室20内の雰囲気中の酸素
濃度は、補助ポンプセル62にて一定に制御されている
ことから、前記測定用ポンプセル54に流れるポンプ電
流Ip2は、NOxの濃度に比例することになる。ま
た、このNOxの濃度は、第3の拡散律速部52にて制
限されるNOxの拡散量に対応していることから、被測
定ガスの酸素濃度が大きく変化したとしても、測定用ポ
ンプセル54から電流計58を通じて正確にNOx濃度
を測定することが可能となる。
【0066】このことから、測定用ポンプセル54にお
けるポンプ電流値Ip1は、ほとんどがNOxが還元又
は分解された量を表し、そのため、被測定ガス中の酸素
濃度に依存するようなこともない。
【0067】そして、この第1の実施の形態に係るガス
センサ10Aにおいては、前記検出電極50を活性化処
理するための電極活性化手段100を有する。この電極
活性化手段100は、検出電極50と基準電極38間に
選択的に交番電流を流すための交番電流供給手段102
を有する。この交番電流供給手段102は、検出電極5
0と基準電極38間に交番電流を流すための交流電源1
04と、測定用ポンプセル54に接続すべき電源として
直流電源56と交流電源104とを選択的に切り換える
第1のスイッチング回路106とを有して構成されてい
る。
【0068】また、センサ素子14の温度として所定の
電流(検出電極50と基準電極38間のポンプ電流Ip
2)が流れる温度となるようにヒータ70の出力が設定
される。
【0069】前記電極活性化手段100は、前記交番電
流供給手段102に加えて、主ポンプセル34の動作を
選択的に停止させる第2のスイッチング回路108と、
補助ポンプセル62の動作を選択的に停止させる第3の
スイッチング回路110とを有する。
【0070】これらのスイッチング回路106、108
及び110の切り換えは、センサ素子14と共に設置さ
れるコントローラ120からの切換信号Sc1、Sc2
及びSc3に基づいて行われる。例えば、図示しない操
作パネルのセンサ・メンテナンス・キーを操作すること
によってコントローラ120にメンテナンス要求信号S
iが入力されると、コントローラ120は、該要求信号
Siの入力に基づいて、第2及び第3のスイッチング回
路108及び110に動作停止を示す切換信号Sc2及
びSc3を出力する。
【0071】第2及び第3のスイッチング回路108及
び110は、コントローラ120からの切換信号Sc2
及びSc3の入力に基づいて、それぞれスイッチS2及
びS3をオフし、主ポンプセル34及び補助ポンプセル
62の動作を停止させる。
【0072】その後、コントローラ120は、第1のス
イッチング回路106に対して交流電源104への切り
換えを示す切換信号Sc1を出力する。第1のスイッチ
ング回路106は、コントローラ120からの前記切換
信号Sc1の入力に基づいて、スイッチS1を交流電源
104側に切り換え、これによって、検出電極50と基
準電極38間には交番電流が流れることになる。
【0073】測定用ポンプセル54に交番電流を流すこ
とにより、検出電極50が活性化され、検出電極50の
触媒機能が回復することとなる。特に、主ポンプセル3
4及び補助ポンプセル62での動作を停止させるように
しているため、検出電極50が効率よく活性化されるこ
とになる。
【0074】そして、一定の期間、例えば検出電極50
の活性化に必要な時間が経過すると、あるいは、操作パ
ネルにあるセンサ・メンテナンス・キーを再度操作する
と、コントローラ120は、第2及び第3のスイッチン
グ回路108及び110に動作再開を示す切換信号Sc
2及びSc3を出力する。
【0075】第2及び第3のスイッチング回路108及
び110は、コントローラ120からの前記切換信号S
c2及びSc3の入力に基づいて、それぞれスイッチS
2及びS3をオンし、主ポンプセル34及び補助ポンプ
セル62の動作を再開させる。
【0076】その後、コントローラ120は、第1のス
イッチング回路106に対して今度は直流電源56への
切り換えを示す切換信号Sc1を出力する。第1のスイ
ッチング回路106は、コントローラ120からの前記
切換信号Sc1の入力に基づいて、スイッチS1を直流
電源56側に切り換え、これによって、検出電極50と
基準電極38間には直流電圧Vp2が印加されることに
なり、通常のNOxの測定動作が行われる。
【0077】ここで、3つの実験例(便宜的に第1、第
2及び第3の実験例と記す)を示す。第1の実験例は、
電極活性化手段を動作させて交番電流を検出電極に流す
時間(処理時間)を5秒、30秒及び60秒とした場合
の回復効果を前記交番電流の周波数(処理周波数)を変
化させて見たものである。回復効果の変化は低下率の変
動(%)で示した。即ち、低下率変動が0%とは、完全
に回復されたことを示し、例えば低下率変動が−10%
とは、完全な回復に対して10%程度回復していない状
態を示す。
【0078】第1の実験例の結果を図3に示す。この結
果から、処理時間を5秒としたものは、処理周波数が
0.5Hzのとき、100%回復しているが、処理周波
数が6Hzのとき、約−12%程度回復しない状態とな
り、処理周波数を30Hzとした場合には、約−25%
程度回復しない状態となっている。
【0079】処理時間を30秒としたものは、処理周波
数が6Hzのとき、100%回復しているが、処理周波
数を30Hzとした場合には、約−16%程度回復しな
い状態となっている。しかし、その変動幅は処理時間5
秒のものよりも小さい。
【0080】処理時間を60秒としたものは、処理周波
数が6Hzのとき、100%回復しているが、処理周波
数を30Hzとした場合には、約−8%程度回復しない
状態となっている。しかし、その変動幅は処理時間5秒
や30秒のものよりも小さい。
【0081】実用レベルを考えた場合、低下率変動は大
きくとも−5%〜−8%の範囲である。この第1の実験
例でみれば、処理時間5秒のとき、0.5〜2.5Hz
であり、処理時間30秒のとき、6〜15Hzであり、
処理時間60秒のとき、6〜25Hzが好ましい範囲と
なる。
【0082】この範囲を一般的に示すと、処理時間(交
番電流の通電時間)は5秒以上であって、周波数はこの
処理時間(秒)に0.1〜0.5を乗算することにより
得られる周波数となる。また、交番電流の振幅として
は、センサ素子14が黒化しない程度の電圧を選ぶこと
が好ましい。
【0083】第2の実験例は、所定の測定条件下で24
時間耐久試験を行った後に、電極活性化手段100を動
作させ、検出電極50の活性化が時間の経過に従ってど
のように進行するかをみたものである。
【0084】この第2の実験例では、被測定ガスの雰囲
気をCO=1%、O2=0.5%、残りをN2として、検
出電極50でNO=1000ppmを測定する条件に設
定した。このときのヒータ出力は12Wである。また、
交番電流供給手段102における交流電源104の設定
は、振幅を±1.5V、処理周波数を6Hzとした。
【0085】実験結果を図4に示す。この図4におい
て、縦軸は、NO=1000ppmを検出したときの規
定の電流値と実際の電流値との変化率(%)を示し、横
軸は電極活性化手段100の動作開始からの累積処理時
間(秒)を示す。
【0086】この実験結果から、電極活性化手段100
の動作開始から25秒後には、検出電極50の触媒機能
が100%回復していることがわかる。
【0087】第3の実験例は、第1の実験例と同じ測定
条件下で、電極活性化手段100による検出電極50の
活性化処理を行った場合と行わない場合とで、検出電流
値(ポンプ電流値Ip2)がどのように変化するかをみ
たものである。実験結果を図5に示す。この図5におい
て、活性化処理を行った場合の特性を実線aで示し、活
性化処理を行わなかった場合の特性を一点鎖線bで示
す。
【0088】この実験結果から、検出電極50に対して
活性化処理を行わなかった場合は、時間の経過と共に、
検出電流値(ポンプ電流値Ip2)が低下していくが、
検出電極50に対して活性化処理を行った場合は、時間
の経過に関係なく、一定の検出電流値を示している。
【0089】このように、第1の実施の形態に係るガス
センサ10Aにおいては、例えばメンテナンス時に、あ
るいは定期的に、電極活性化手段100を通じて前記測
定用ポンプセル54の検出電極50を活性化するように
している。これにより、検出電極50の触媒機能が回復
され、経時変化によって検出電流値が落ち込むなどの精
度劣化を防止することができ、耐久性の向上を図ること
ができる。
【0090】次に、第2の実施の形態に係るガスセンサ
10Bについて図6を参照しながら説明する。なお、図
2と対応するものについては同符号を付してその重複説
明を省略する。
【0091】この第2の実施の形態に係るガスセンサ1
0Bは、図6に示すように、第1の実施の形態に係るガ
スセンサ10Aとほぼ同じ構成を有するが、電極活性化
手段100が、主ポンプセル34の外側ポンプ電極32
と内側ポンプ電極30間に選択的に交番電流を流すため
の交番電流供給手段130を有する点で異なる。
【0092】この交番電流供給手段130は、外側ポン
プ電極32と内側ポンプ電極30間に交番電流を流すた
めの交流電源132と、主ポンプセル34に接続すべき
電源として可変電源36と交流電源132とを選択的に
切り換える第4のスイッチング回路134とを有して構
成されている。
【0093】この場合も、センサ素子14の温度として
所定の電流(検出電極50と基準電極38間のポンプ電
流値Ip2)が流れる温度となるようにヒータ70の出
力が設定され、前記第4のスイッチング回路134の切
り換えは、センサ素子14と共に設置されるコントロー
ラ120からの切換信号Sc4に基づいて行われる。
【0094】例えば、図示しない操作パネルのセンサ・
メンテナンス・キーを操作することによってコントロー
ラ120にメンテナンス要求信号Siが入力されると、
コントローラ120は、該要求信号Siの入力に基づい
て、第4のスイッチング回路134に対して交流電源1
32への切り換えを示す切換信号Sc4を出力する。第
4のスイッチング回路134は、コントローラ120か
らの前記切換信号Sc4の入力に基づいて、スイッチS
4を交流電源132側に切り換え、これによって、外側
ポンプ電極32と内側ポンプ電極30間には交番電流が
流れることになる。このとき、測定用ポンプセル54及
び補助ポンプセル62は、直流電圧Vp2及びVp3
(共に450mV)が印加されて、通常のポンプ動作が
行われている。
【0095】主ポンプセル34に交番電流を流すことに
より、第1室18の処理雰囲気が交番的に変化し、これ
に伴って第2室20の処理雰囲気も交番的に変化する。
その結果、検出電極50が活性化されて、検出電極50
の触媒機能が回復することとなる。
【0096】そして、一定の期間、例えば検出電極50
の活性化に必要な時間が経過すると、あるいは、操作パ
ネルにあるセンサ・メンテナンス・キーを再度操作する
と、コントローラ120は、第4のスイッチング回路1
34に対して今度は可変電源36への切り換えを示す切
換信号Sc4を出力する。第4のスイッチング回路13
4は、コントローラ120からの前記切換信号Sc4の
入力に基づいて、スイッチS4を可変電源36側に切り
換え、これによって、主ポンプセル34の外側ポンプ電
極32と内側ポンプ電極30間にはフィードバック制御
系42によって制御されたポンプ電圧Vp1が印加され
ることになり、通常のNOxの測定動作が行われる。
【0097】このように、第2の実施の形態に係るガス
センサ10Bにおいては、第1の実施の形態に係るガス
センサ10Aと同様に、検出電極50の触媒機能が回復
され、経時変化によって検出電流値が落ち込むなどの精
度劣化を防止することができ、耐久性の向上を図ること
ができる。
【0098】特に、この第2の実施の形態においては、
すべてのポンプセル34、54及び62を動作させた状
態で検出電極50の活性化を行うようにしているため、
主ポンプセル34における内側ポンプ電極30及び外側
ポンプ電極32、並びに補助ポンプセル62における補
助ポンプ電極60に対する回復処理を同時に行うことが
できる。
【0099】次に、第3の実施の形態に係るガスセンサ
10Cについて図7を参照しながら説明する。なお、図
2と対応するものについては同符号を付してその重複説
明を省略する。
【0100】この第3の実施の形態に係るガスセンサ1
0Cは、図7に示すように、第1の実施の形態に係るガ
スセンサ10Aとほぼ同じ構成を有するが、電極活性化
手段100が、補助ポンプセル62の補助ポンプ電極6
0と外側ポンプ電極32間に選択的に交番電流を流すた
めの交番電流供給手段140と、主ポンプセル34の動
作を選択的に停止させる第2のスイッチング回路108
を有する点で異なる。
【0101】前記交番電流供給手段140は、補助ポン
プ電極60と外側ポンプ電極32間に交番電流を流すた
めの交流電源142と、補助ポンプセル62に接続すべ
き電源として直流電源64と交流電源142とを選択的
に切り換える第5のスイッチング回路144とを有して
構成されている。
【0102】この場合も、センサ素子14の温度として
所定の電流(検出電極50と基準電極38間のポンプ電
流値Ip2)が流れる温度となるようにヒータ70の出
力が設定され、前記第2及び第5のスイッチング回路1
08及び144の切り換えは、センサ素子14と共に設
置されるコントローラ120からの切換信号Sc2及び
Sc5に基づいて行われる。
【0103】例えば、図示しない操作パネルのセンサ・
メンテナンス・キーを操作することによってコントロー
ラ120にメンテナンス要求信号Siが入力されると、
コントローラ120は、該要求信号Siの入力に基づい
て、第2のスイッチング回路108に動作停止を示す切
換信号Sc2を出力する。
【0104】第2のスイッチング回路108は、コント
ローラ120からの切換信号Sc2の入力に基づいて、
スイッチS2をオフし、主ポンプセル34の動作を停止
させる。
【0105】その後、コントローラ120は、第5のス
イッチング回路144に対して交流電源142への切り
換えを示す切換信号Sc5を出力する。第5のスイッチ
ング回路144は、コントローラ120からの前記切換
信号Sc5の入力に基づいて、スイッチS5を交流電源
142側に切り換え、これによって、補助ポンプ電極6
0と外側ポンプ電極32間には交番電流が流れることに
なる。このとき、測定用ポンプセル54は、直流電圧V
p2(450mV)が印加されて、通常のポンプ動作が
行われている。
【0106】補助ポンプセル62に交番電流を流すこと
により、第2室20の処理雰囲気が交番的に変化するこ
とから、これに伴って検出電極50が活性化され、検出
電極50の触媒機能が回復することとなる。特に、主ポ
ンプセル34での動作を停止させるようにしているた
め、検出電極50が効率よく活性化されることになる。
【0107】そして、一定の期間、例えば検出電極50
の活性化に必要な時間が経過すると、あるいは、操作パ
ネルのセンサ・メンテナンス・キーを再度操作すると、
コントローラ120は、第2のスイッチング回路108
に動作再開を示す切換信号Sc2を出力する。
【0108】第2のスイッチング回路108は、コント
ローラ120からの前記切換信号Sc2の入力に基づい
て、スイッチS2をオンし、主ポンプセル34の動作を
再開させる。
【0109】その後、コントローラ120は、第5のス
イッチング回路144に対して今度は直流電源64への
切り換えを示す切換信号Sc5を出力する。第5のスイ
ッチング回路144は、コントローラ120からの前記
切換信号Sc5の入力に基づいて、スイッチS5を直流
電源64側に切り換え、これによって、補助ポンプ電極
60と外側ポンプ電極32間には直流電圧Vp3が印加
されることになり、通常のNOxの測定動作が行われ
る。
【0110】このように、第3の実施の形態に係るガス
センサ10Cにおいては、第1の実施の形態に係るガス
センサ10Aと同様に、検出電極50の触媒機能が回復
され、経時変化によって検出電流値が落ち込むなどの精
度劣化を防止することができ、耐久性の向上を図ること
ができる。
【0111】本発明の第1〜第3の実施の形態に係るガ
スセンサ10A〜10Cでは、測定すべき被測定ガス成
分としてNOxを対象としたが、被測定ガス中に存在す
る酸素の影響を受けるNOx以外の結合酸素含有ガス成
分、例えばH2OやCO2等の測定にも有効に適用するこ
とができる。
【0112】例えばCO2やH2Oを電気分解して発生し
たO2を酸素ポンプで汲み出す構成のガスセンサや、H2
Oを電気分解することによって発生したH2をプロトン
イオン伝導性固体電解質を用いてポンピング処理するガ
スセンサにも適用させることができる。
【0113】なお、この発明に係るガスセンサ及びガス
センサの劣化防止方法は、上述の実施の形態に限らず、
この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り
得ることはもちろんである。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガス
センサ及びガスセンサの劣化防止方法によれば、検出電
極の触媒機能を効率よく活性化させるとともに、経時変
化によって検出電流値が落ち込むなどの精度劣化を防止
することができ、耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るガスセンサの構成を示
す平面図である。
【図2】図1におけるII−II線上の断面図である。
【図3】第1の実験例(処理時間と処理周波数による回
復効果の変化をみた実験例)の結果を示す特性図であ
る。
【図4】第2の実験例(24時間耐久試験を行った後の
回復の度合いをみた実験例)の結果を示す特性図であ
る。
【図5】第3の実験例(活性化処理を行った場合と行わ
ない場合での検出電流値の変化をみた実験例)の結果を
示す特性図である。
【図6】第2の実施の形態に係るガスセンサの構成を示
す断面図である。
【図7】第3の実施の形態に係るガスセンサの構成を示
す断面図である。
【図8】経時変化によるガスセンサの劣化状態を示す特
性図である。
【符号の説明】
10A、10B、10C…ガスセンサ 14…センサ素子 34…主ポンプセ
ル 36…可変電源 40…制御用酸素
分圧検出セル 42…フィードバック制御系 50…検出電極 54…測定用ポンプセル 56…直流電源 62…補助ポンプセル 64…直流電源 100…電極活性化手段 102…交番電流
供給手段 104…交流電源 106…第1のス
イッチング回路 108…第2のスイッチング回路 110…第3のス
イッチング回路 120…コントローラ 130…交番電流
供給手段 132…交流電源 134…第4のス
イッチング回路 140…交番電流供給手段 142…交流電源 144…第5のスイッチング回路 S1〜S5…スイ
ッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 安彦 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 倉知 寛 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部空間に接する固体電解質にて区画形成
    された処理空間にガス導入口を通じて導入された前記外
    部空間からの被測定ガスに含まれる酸素をポンピング処
    理して、前記処理空間における酸素分圧を所定ガス成分
    が分解され得ない所定の値に制御する主ポンプ手段と、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる被測定ガス成分を触媒作用及び/又は
    電気分解により分解させ、該分解によって発生した酸素
    をポンピング処理する測定用ポンプ手段とを具備し、 前記測定用ポンプ手段のポンピング処理によって該測定
    用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基づいて前記被測定
    ガス中の前記被測定ガス成分を測定するガスセンサにお
    いて、 前記測定用ポンプ手段の検出電極を活性化するための電
    極活性化手段を有することを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガスセンサにおいて、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる酸素をポンピング処理する補助ポンプ
    手段を有することを特徴とするガスセンサ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のガスセンサにおい
    て、 前記電極活性化手段は、前記測定用ポンプ手段に選択的
    に交番電流を流すための交番電流供給手段を有すること
    を特徴とするガスセンサ。
  4. 【請求項4】請求項3記載のガスセンサにおいて、 前記測定用ポンプ手段に交番電流を流す際に、少なくと
    も主ポンプ手段の動作を停止させる手段を有することを
    特徴とするガスセンサ。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載のガスセンサにおい
    て、 前記電極活性化手段は、前記主ポンプ手段に選択的に交
    番電流を流すための交番電流供給手段を有することを特
    徴とするガスセンサ。
  6. 【請求項6】請求項2記載のガスセンサにおいて、 前記電極活性化手段は、前記補助ポンプ手段に選択的に
    交番電流を流すための交番電流供給手段を有することを
    特徴とするガスセンサ。
  7. 【請求項7】請求項6記載のガスセンサにおいて、 前記補助ポンプ手段に交番電流を流す際に、前記主ポン
    プ手段の動作を停止させる手段を有することを特徴とす
    るガスセンサ。
  8. 【請求項8】請求項3〜7のいずれか1項に記載のガス
    センサにおいて、 前記交番電流は、その通電時間が5秒以上であって、周
    波数が前記交番電流の通電時間(秒)に0.1〜0.5
    を乗算することにより得られる周波数であることを特徴
    とするガスセンサ。
  9. 【請求項9】外部空間に接する固体電解質にて区画形成
    された処理空間にガス導入口を通じて導入された前記外
    部空間からの被測定ガスに含まれる酸素をポンピング処
    理して、前記処理空間における酸素分圧を所定ガス成分
    が分解され得ない所定の値に制御する主ポンプ手段と、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる被測定ガス成分を触媒作用及び/又は
    電気分解により分解させ、該分解によって発生した酸素
    をポンピング処理する測定用ポンプ手段とを具備し、 前記測定用ポンプ手段のポンピング処理によって該測定
    用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基づいて前記被測定
    ガス中の前記被測定ガス成分を測定するガスセンサの劣
    化防止方法であって、 前記被測定ガス成分を測定するための検出電極に対し活
    性化処理を行って、前記検出電極の触媒機能を回復させ
    ることを特徴とするガスセンサの劣化防止方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載のガスセンサの劣化防止方
    法において、 前記ガスセンサは、 前記主ポンプ手段にてポンピング処理された後の被測定
    ガス中に含まれる酸素をポンピング処理する補助ポンプ
    手段を有することを特徴とするガスセンサの劣化防止方
    法。
  11. 【請求項11】請求項9又は10記載のガスセンサの劣
    化防止方法において、 前記活性化処理は、前記測定用ポンプ手段に選択的に交
    番電流を流すことを特徴とするガスセンサの劣化防止方
    法。
  12. 【請求項12】請求項11記載のガスセンサの劣化防止
    方法において、 前記測定用ポンプ手段に交番電流を流す際に、少なくと
    も主ポンプ手段の動作を停止させることを特徴とするガ
    スセンサの劣化防止方法。
  13. 【請求項13】請求項9又は10記載のガスセンサの劣
    化防止方法において、 前記活性化処理は、前記主ポンプ手段に選択的に交番電
    流を流すことを特徴とするガスセンサの劣化防止方法。
  14. 【請求項14】請求項10記載のガスセンサの劣化防止
    方法において、 前記活性化処理は、前記補助ポンプ手段に選択的に交番
    電流を流すことを特徴とするガスセンサの劣化防止方
    法。
  15. 【請求項15】請求項14記載のガスセンサの劣化防止
    方法において、 前記補助ポンプ手段に交番電流を流す際に、前記主ポン
    プ手段の動作を停止させることを特徴とするガスセンサ
    の劣化防止方法。
  16. 【請求項16】請求項11〜15のいずれか1項に記載
    のガスセンサの劣化防止方法において、 前記交番電流は、その通電時間が5秒以上であって、周
    波数が前記交番電流の通電時間(秒)に0.1〜0.5
    を乗算することにより得られる周波数であることを特徴
    とするガスセンサの劣化防止方法。
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