JP2003149201A - 複合ガスセンサ素子 - Google Patents

複合ガスセンサ素子

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JP2003149201A
JP2003149201A JP2001347935A JP2001347935A JP2003149201A JP 2003149201 A JP2003149201 A JP 2003149201A JP 2001347935 A JP2001347935 A JP 2001347935A JP 2001347935 A JP2001347935 A JP 2001347935A JP 2003149201 A JP2003149201 A JP 2003149201A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子部の数を少なくすることができると共
に,構造が簡単な複合ガスセンサ素子を提供すること。 【解決手段】 複合ガスセンサ素子1は,酸素をポンピ
ングして被測定ガス室7内の酸素濃度を調整する酸素ポ
ンプセル2と,被測定ガス室7内の酸素濃度を検出する
酸素モニタセル3と,被測定ガス中の特定ガス成分濃度
を検出するセンサセル4と,被測定ガスの空燃比を検出
する空燃比検出セル20とを有している。空燃比検出セ
ル20における被測定ガス側電極201と,酸素ポンプ
セル2におけるポンプ電極22とが共通化されている。
酸素モニタセル3における基準ガス側電極32と,セン
サセル4における基準ガス側電極42と,空燃比検出セ
ル20における基準ガス側電極202との3つの電極が
共通化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,被測定ガス中に含まれる特定ガ
ス成分濃度を検出するセンサセルと被測定ガスの空燃比
を検出する空燃比検出セルとを有する複合ガスセンサ素
子に関する。
【0002】
【従来技術】例えば,自動車等においては,エンジンか
ら排出される排気ガスが触媒等によって浄化されている
かを監視するために,この排気ガス中のNOx濃度の検
出を行っている。図13に示すごとく,NOx濃度を検
出するガスセンサ素子90として,酸素ポンプセル97
により酸素をポンピングして被測定ガス中の酸素濃度を
調整し,NOx分解活性を有する電極を備えたセンサセ
ル94によって,NOx濃度を検出するものがある。
【0003】このガスセンサ素子90においては,固体
電解質体95に一対の電極971,972を配置して構
成した酸素ポンプセル97において,一対の電極97
1,972の間に電圧を印加して,被測定ガスを導入し
た第1被測定ガス室71における酸素濃度を調整する。
この調整に当たっては,固体電解質体96に一対の電極
931,932を配置して構成した酸素モニタセル93
により,第1被測定ガス室71における酸素濃度を検出
して,この検出した酸素濃度が所望の値となるように,
上記酸素ポンプセル97に印加する電圧がフィードバッ
ク制御される。
【0004】そして,上記第1被測定ガス室71におい
て酸素濃度を調整された被測定ガスが第2被測定ガス室
72に流れる。この第2被測定ガス室72には,固体電
解質体96に一対の電極941,942を配置して構成
すると共に一方の電極941がNOxに対する分解活性
を有するセンサセル94が設けてある。そして,このセ
ンサセル94の一対の電極941,942の間に電圧を
印加し,NOxの分解に伴い流れる酸素イオン電流を検
出することにより,NOx濃度を検出することができ
る。
【0005】
【解決しようとする課題】ところで,内燃機関の制御に
おいて,被測定ガス中のNOx濃度に加えて,被測定ガ
スの空燃比を検出できる複合ガスセンサ素子へのニーズ
が高まっている。例えば,特開平11−72477号公
報に示すごとく,複合ガスセンサ素子によって,上記N
Ox濃度の検出と上記被測定ガスの空燃比の検出とを同
時に行うことは可能である。
【0006】しかしながら,複合ガスセンサ素子におい
て,上記NOx濃度の検出と上記被測定ガスの空燃比の
検出とを同時に行うためには,これらの信号を外部回路
に取り出すために,複合ガスセンサ素子における端子部
の数が多くなってしまう。そのため,複合ガスセンサ素
子の構造が複雑になってしまう。
【0007】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,端子部の数を少なくすることができると
共に,構造が簡単な複合ガスセンサ素子を提供しようと
するものである。
【0008】
【課題の解決手段】第1の発明は,所定の拡散抵抗の下
に被測定ガスを導入する被測定ガス室と,該被測定ガス
室に曝されるポンプ電極と,上記被測定ガスに曝される
ポンプ電極との一対の電極を固体電解質体に配置して構
成されると共に,上記一対の電極の間に電圧を印加する
ことにより,上記被測定ガス室における酸素濃度を調整
する酸素ポンプセルと,上記被測定ガス室に曝される被
測定ガス室側電極と,基準ガスに曝される基準ガス側電
極との一対の電極を固体電解質体に配置して構成される
と共に,上記被測定ガス中に含まれる特定ガス成分濃度
を検出するセンサセルと,上記被測定ガスに曝される被
測定ガス側電極と,基準ガスに曝される基準ガス側電極
との一対の電極を固体電解質体に配置して構成されると
共に,上記被測定ガスの空燃比を検出する空燃比検出セ
ルとを有し,上記酸素ポンプセルにおける上記被測定ガ
スに曝されるポンプ電極と上記空燃比検出セルにおける
被測定ガス側電極,又は上記センサセルにおける基準ガ
ス側電極と上記空燃比検出セルにおける基準ガス側電極
との少なくともいずれか一方を共通化したことを特徴と
する複合ガスセンサ素子にある(請求項1)。
【0009】本発明における複合ガスセンサ素子は,上
記センサセルにより上記被測定ガス中に含まれる特定ガ
ス成分濃度を検出すると共に上記空燃比検出セルにより
上記被測定ガスの空燃比を検出する複数のガス濃度の検
出機能を有している。また,上記酸素ポンプセル,セン
サセル及び空燃比検出セルの各電極は,複合ガスセンサ
素子の一部に端子部を設けて,外部回路に接続される。
【0010】上記酸素ポンプセルにおける被測定ガスに
曝されるポンプ電極と上記空燃比検出セルにおける被測
定ガス側電極との共通化を行った場合,この共通化を行
った共通電極は,上記被測定ガス室に導入される前の被
測定ガスに接触している。つまり,上記酸素ポンプセル
における被測定ガスに曝されるポンプ電極と上記空燃比
検出セルにおける被測定ガス側電極とは,それぞれ上記
被測定ガスに接触させて用いる電極であるため,上記の
ような共通電極とすることができる。そのため,本来な
らば,上記2つの電極を複合ガスセンサ素子の外部回路
に接続するためには2つの端子部が必要になるところ,
1つの端子部で外部回路に接続することができる。
【0011】また,上記センサセルにおける基準ガス側
電極と上記空燃比検出セルにおける基準ガス側電極との
共通化を行った場合,この共通化を行った共通電極は,
上記基準ガスに接触している。つまり,上記センサセル
における基準ガス側電極と上記空燃比検出セルにおける
基準ガス側電極とは,それぞれ基準ガスに接触させて用
いる電極であるため,上記のような共通電極とすること
ができる。そのため,本来ならば,上記2つの電極を複
合ガスセンサ素子の外部回路に接続するためには2つの
端子部が必要になるところ,1つの端子部で外部回路に
接続することができる。このように,本発明によれば,
複合ガスセンサ素子における端子部の数を少なくするこ
とができ,複合ガスセンサ素子の構造を簡単にすること
ができる。
【0012】第2の発明は,所定の拡散抵抗の下に被測
定ガスを導入する被測定ガス室と,該被測定ガス室に曝
されるポンプ電極と,基準ガスに曝されるポンプ電極と
の一対の電極を固体電解質体に配置して構成されると共
に,上記一対の電極の間に電圧を印加することにより,
上記被測定ガス室における酸素濃度を調整する酸素ポン
プセルと,上記被測定ガス室に曝される被測定ガス室側
電極と,基準ガスに曝される基準ガス側電極との一対の
電極を固体電解質体に配置して構成されると共に,上記
被測定ガス中に含まれる特定ガス成分濃度を検出するセ
ンサセルと,上記被測定ガスに曝される被測定ガス側電
極と,基準ガスに曝される基準ガス側電極との一対の電
極を固体電解質体に配置して構成されると共に,上記被
測定ガスの空燃比を検出する空燃比検出セルとを有し,
上記酸素ポンプセルにおける基準ガスに曝されるポンプ
電極,上記センサセルにおける基準ガス側電極,上記空
燃比検出セルにおける基準ガス側電極のうち,全てある
いはいずれか2つを共通化したことを特徴とする複合ガ
スセンサ素子にある(請求項3)。
【0013】本発明における複合ガスセンサ素子も,上
記発明と同様に上記センサセルにより上記被測定ガス中
に含まれる特定ガス成分濃度を検出する機能と,上記空
燃比検出セルにより上記被測定ガスの空燃比を検出する
機能との複数のガス濃度の検出機能を有している。ま
た,上記酸素ポンプセル,センサセル及び空燃比検出セ
ルの各電極は,複合ガスセンサ素子の一部に端子部を設
けて,外部回路に接続される。
【0014】上記酸素ポンプセルにおける基準ガスに曝
されるポンプ電極,上記センサセルにおける基準ガス側
電極,上記空燃比検出セルにおける基準ガス側電極のう
ち,全てあるいはいずれか2つの共通化を行った場合,
この共通化を行った共通電極は,上記各セルにおいてガ
ス濃度の検出を行う際の基準となる基準ガスに接触して
いる。つまり,上記酸素ポンプセルにおける基準ガスに
曝されるポンプ電極,上記センサセルにおける基準ガス
側電極,及び上記空燃比検出セルにおける基準ガス側電
極は,それぞれ上記基準ガスに接触させて用いる電極で
あるため,上記のような共通電極とすることができる。
【0015】そのため,本来ならば,上記2つ又は3つ
の電極を複合ガスセンサ素子の外部回路に接続するため
には2つ又は3つの端子部が必要になるところ,1つ又
は2つの端子部で外部回路に接続することができる。こ
のように,本発明によっても,複合ガスセンサ素子にお
ける端子部の数を少なくすることができ,複合ガスセン
サ素子の構造を簡単にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】上記複合ガスセンサ素子におい
て,上記センサセルにおいて検出を行う特定ガス成分
は,NOx又は炭化水素として,上記センサセルはこれ
らの濃度を検出することができる。また,上記複合セン
サ素子は,エンジンの空燃比制御,触媒制御又は劣化検
知等を行うために使用することができる。
【0017】上記第1の発明においては,上記複合ガス
センサ素子は,上記被測定ガス室に曝される被測定ガス
室側電極と基準ガスに曝される基準ガス側電極との一対
の電極を固体電解質体に配置して構成されると共に上記
被測定ガス室における酸素濃度を検出する酸素モニタセ
ルを有しており,上記センサセルにおける基準ガス側電
極又は上記空燃比検出セルにおける基準ガス側電極の少
なくともいずれか一方と,上記酸素モニタセルにおける
基準ガス側電極とを共通化することが好ましい(請求項
2)。
【0018】この場合,上記酸素モニタセルによって,
上記被測定ガス室における酸素濃度の検出を行い,この
被測定ガス室における酸素濃度の監視を行うことができ
る。また,この場合,上記センサセルにおける基準ガス
側電極,上記空燃比検出セルにおける基準ガス側電極,
及び上記酸素モニタセルにおける基準ガス側電極は,い
ずれも基準ガスに接触させる電極であるため,共通化し
た共通電極とすることができる。そのため,上記複合ガ
スセンサ素子が酸素モニタセルを有する場合でも,この
複合ガスセンサ素子における端子部の数を少なくするこ
とができ,複合ガスセンサ素子の構造を簡単にすること
ができる。
【0019】上記第2の発明においては,上記複合ガス
センサ素子は,上記被測定ガス室に曝される被測定ガス
室側電極と基準ガスに曝される基準ガス側電極との一対
の電極を固体電解質体に配置して構成されると共に上記
被測定ガス室における酸素濃度を検出する酸素モニタセ
ルを有しており,上記酸素ポンプセルにおける基準ガス
に曝されるポンプ電極,上記センサセルにおける基準ガ
ス側電極,上記空燃比検出セルにおける基準ガス側電極
のうち少なくともいずれか1つと,上記酸素モニタセル
における基準ガス側電極とを共通化することが好ましい
(請求項4)。
【0020】この場合,上記酸素モニタセルによって,
上記被測定ガス室における酸素濃度の検出を行い,この
被測定ガス室における酸素濃度の監視を行うことができ
る。また,この場合,上記酸素ポンプセルにおける基準
ガスに曝されるポンプ電極,上記センサセルにおける基
準ガス側電極,上記空燃比検出セルにおける基準ガス側
電極,及び上記酸素モニタセルにおける基準ガス側電極
は,いずれも基準ガスに接触させる電極であるため,共
通化した共通電極とすることができる。そのため,上記
複合ガスセンサ素子が酸素モニタセルを有する場合で
も,この複合ガスセンサ素子における端子部の数を少な
くすることができ,複合ガスセンサ素子の構造を簡単に
することができる。
【0021】また,上記第1の発明及び第2の発明にお
いて,上記複合ガスセンサ素子が上記酸素モニタセルを
有している場合には,上記酸素ポンプセルは,上記酸素
モニタセルにおいて検出する酸素濃度が所望の値となる
ように,上記印加する電圧を制御するよう構成すること
ができる(請求項5)。この場合,上記酸素モニタセル
において検出する酸素濃度が所望の値となるように上記
酸素ポンプセルに印加する電圧をフィードバック制御す
ることができる。そのため,上記被測定ガス室における
酸素濃度を容易に調整することができる。
【0022】また,上記第1の発明及び第2の発明にお
いて,上記複合ガスセンサ素子が上記酸素モニタセルを
有している場合には,上記酸素モニタセルは,該酸素モ
ニタセルに発生する起電力に基づいて,上記被測定ガス
室における酸素濃度を検出するよう構成することができ
る(請求項6)。この場合,上記起電力に基づいて,容
易に上記被測定ガス室における酸素濃度を検出すること
ができる。
【0023】また,上記第1の発明及び第2の発明にお
いて,上記複合ガスセンサ素子が上記酸素モニタセルを
有している場合には,上記酸素モニタセルは,該酸素モ
ニタセルに流れる酸素イオン電流に基づいて上記被測定
ガス室における酸素濃度を検出するよう構成することが
できる(請求項7)。この場合,上記酸素イオン電流に
基づいて,容易に上記被測定ガス室における酸素濃度を
検出することができる。
【0024】
【実施例】以下に,図面を用いて本発明の実施例につき
説明する。 (実施例1)図1に示すごとく,本例における複合ガス
センサ素子1は,酸素をポンピングして被測定ガス中の
酸素濃度を調整する酸素ポンプセル2と,被測定ガス中
の酸素濃度を検出する酸素モニタセル3と,被測定ガス
中の特定ガス成分濃度を検出するセンサセル4と,被測
定ガスの空燃比を検出する空燃比検出セル20とを有し
ている。
【0025】上記複合ガスセンサ素子1は,上記被測定
ガスを所定の拡散抵抗の下に導入する被測定ガス室7を
有している。上記酸素ポンプセル2は,上記被測定ガス
室7に曝されるポンプ電極21と,上記被測定ガスに曝
されるポンプ電極22との一対の電極21,22を固体
電解質体5に配置して構成される。そして,酸素ポンプ
セル2は,上記一対の電極21,22の間に電圧を印加
することにより,上記被測定ガス室7における酸素濃度
を調整する。上記酸素モニタセル3は,上記被測定ガス
室7に曝される被測定ガス室側電極31と,基準ガスに
曝される基準ガス側電極32との一対の電極31,32
を固体電解質体6に配置して構成される。そして,酸素
モニタセル3は,上記被測定ガス室7における酸素濃度
を検出する。
【0026】上記センサセル4は,上記被測定ガス室7
に曝される被測定ガス室側電極41と,基準ガスに曝さ
れる基準ガス側電極42との一対の電極41,42を固
体電解質体6に配置して構成される,そして,センサセ
ル4は,上記被測定ガス室7における特定ガス成分濃度
を検出する。また,上記空燃比検出セル20は,上記被
測定ガスに曝される被測定ガス側電極201と,基準ガ
スに曝される基準ガス側電極202との一対の電極20
1,202により構成され,被測定ガスの空燃比を検出
する。
【0027】また,本例においては,上記空燃比検出セ
ル20における被測定ガス側電極201と,上記酸素ポ
ンプセル2における上記ポンプ電極22とが共通化され
ている。また,上記酸素モニタセル3における基準ガス
側電極32と,上記センサセル4における基準ガス側電
極42と,上記空燃比検出セル20における基準ガス側
電極202との3つの電極が共通化されている。
【0028】以下に,これを詳説する。本例における複
合ガスセンサ素子1においては,自動車のエンジンの排
気ガスを被測定ガスとし,該被測定ガス中に含まれるN
Ox濃度を検出する。つまり,上記センサセル4におい
て検出する特定ガスはNOxとし,センサセル4は,上
記被測定ガス室7におけるNOx濃度を検出する。ま
た,複合ガスセンサ素子1においては,酸素濃度に依存
する起電力によりエンジンの燃焼室における空燃比を検
出する。つまり,上記空燃比セル20においては酸素濃
度に依存した起電力が発生し,この起電力により空燃比
の検出を行う。
【0029】また,本例の複合ガスセンサ素子1は,検
出したNOx濃度及び空燃比を利用して,エンジンの燃
焼制御を最適に行うために使用するものである。図1に
示すごとく,上記酸素ポンプセル2におけるポンプ電極
22と上記空燃比検出セル20における被測定ガス側電
極201とは,同一の極板上に共通電極200として形
成されている。
【0030】また,上記酸素モニタセル3における基準
ガス側電極32と上記センサセル4における基準ガス側
電極42と上記空燃比検出セル20における基準ガス側
電極202とは,同一の極板上に共通電極300として
形成されている。そして,この共通電極300は,上記
酸素モニタセル3における被測定ガス室側電極31と上
記センサセル4における被測定ガス室側電極41とに対
向して設けられている。
【0031】図2に本例における複合ガスセンサ素子1
を分解した状態の斜視図を示す。同図に示すごとく,複
合ガスセンサ素子1は,酸素ポンプセル2を構成するた
めのシート状の固体電解質体5と,酸素モニタセル3及
びセンサセル4を構成するためのシート状の固体電解質
体6と,被測定ガス室7を形成するためのシート状のス
ペーサ8と,基準ガス室100を形成するためのシート
状のスペーサ9と,これらを加熱するセラミックヒータ
10とを,順次積層して構成されている。
【0032】また,酸素ポンプセル2を構成する固体電
解質体5と,酸素モニタセル3及びセンサセル4を構成
する固定電解質体6と,スペーサ8とは,それぞれジル
コニアやセリア等の酸素イオン導電性を有する電解質よ
りなる。また,上記スペーサ9はアルミナ等の絶縁材料
よりなる。
【0033】被測定ガス室7は,被測定ガス存在空間1
10より被測定ガスが導入される空間であり,被測定ガ
ス存在空間110に対して上流側に位置する第1被測定
ガス室71と,下流側に位置する第2被測定ガス室72
とに分割して形成してある。そして,第1被測定ガス室
71と第2被測定ガス室72との間は,第1被測定ガス
室71から第2被測定ガス室72に流れる被測定ガスを
律速する絞り部73が設けてある。上記第1被測定ガス
室71,第2被測定ガス室72及び絞り部73は,それ
ぞれ固体電解質体5と固体電解質体6との間に位置する
スペーサ8の抜き穴81,82,83により形成されて
いる。
【0034】上記被測定ガス存在空間110から被測定
ガス室71には,ピンホール11を介して被測定ガスを
導入するようになっており,また,固体電解質体5にお
ける被測定ガス存在空間110側の表面には,上記ピン
ホール11の開口部を覆うようにして多孔質保護層12
が設けてある。本例においては,ピンホール11と多孔
質保護層12とにより,被測定ガスの流動速度を律速
し,被測定ガスを所定の拡散抵抗の下に被測定ガス室7
に導入するようになっている。
【0035】上記ピンホール11の大きさは,これを通
過して第1被測定ガス室71及び第2被測定ガス室72
に導入される被測定ガスの拡散速度が所定の速度となる
ように,適宜設定される。また,上記多孔質保護層12
は,酸素ポンプセル2における一対の電極21,22,
酸素モニタセル3の電極31及びセンサセル4の電極4
1の被毒や,ピンホール11に目詰まり等が発生するこ
とを防止する。この多孔質保護層12は,多孔質アルミ
ナ等より形成してある。なお,上記被測定ガスを所定の
拡散抵抗の下に被測定ガス室7に導入するための別の方
法として,上記ピンホール11を形成する位置に,上記
多孔質アルミナ等よりなる多孔質体を設けてもよい。
【0036】基準ガス室100には,上記酸素濃度,N
Ox濃度及び空燃比の検出を行う際の基準となる基準ガ
スとして,略一定の酸素濃度をもつ大気が導入される。
また,基準ガス室100は,通路部101を介して基準
ガスを導入する基準ガス空間120に連通されている。
また,基準ガス室100は,固体電解質体6に対してス
ペーサ8が対向する側とは反対側に位置するスペーサ9
において,このスペーサ9に設けた抜き穴91により形
成されており,通路部101は,スペーサ9に設けた溝
92により形成されている。
【0037】上記酸素ポンプセル2は,固体電解質体5
と,この固体電解質体5を挟むように対向配置されたポ
ンプ電極21及びポンプ電極22の一対の電極とにより
構成される。また,一方のポンプ電極21は,固体電解
質体5においてスペーサ8と対向する側の表面に,上記
第1被測定ガス室71に接して設けられている。また,
他方のポンプ電極22は,固体電解質体5において被測
定ガス存在空間110と対向する側の表面に,上記多孔
質保護層12を介して被測定ガス存在空間110と接し
て設けられている。
【0038】上記酸素モニタセル3は,固体電解質体6
と,この固体電解質体6を挟むように対向配置された被
測定ガス室側電極31及び基準ガス側電極32の一対の
電極とにより構成される。また,被測定ガス室側電極3
1は,固体電解質体6においてスペーサ8と対向する側
の表面に,上記第1被測定ガス室71に接して設けられ
ている。また,基準ガス側電極32は,固体電解質体6
においてスペーサ9と対向する側の表面に,上記基準ガ
ス室100と接して設けられている。
【0039】上記センサセル4は,固体電解質体6と,
この固体電解質体6を挟むように対向配置された被測定
ガス室側電極41及び基準ガス側電極42の一対の電極
とにより構成される。また,被測定ガス室側電極41
は,固体電解質体6においてスペーサ8と対向する側の
表面に,上記第2被測定ガス室72に接して設けられて
いる。また,基準ガス側電極42は,固体電解質体6に
おいてスペーサ9と対向する側の表面に,上記基準ガス
室100と接して設けられている。
【0040】上記センサセル4の被測定ガス室側電極4
1は,上記被測定ガス中におけるNOxの分解を促進さ
せるために,NOx分解活性を有していることが好まし
い。本例においては,センサセル4の被測定ガス室側電
極41は,Pt及びRhを金属主成分とする多孔質サー
メット電極としている。この際,この多孔質サーメット
電極の金属成分におけるRhの含有量は10〜50重量
%程度とすることが好ましい。本例においては,これに
より,NOx分解活性が高い電極を構成することができ
る。
【0041】上記酸素ポンプセル2のポンプ電極21及
び酸素モニタセル3の被測定ガス室側電極31は,上記
被測定ガス中におけるNOxの分解を抑制するために,
上記センサセル4の被測定ガス室側電極41に比べて,
NOx分解活性の低い電極を用いることが好ましい。本
例においては,酸素ポンプセル2のポンプ電極21と酸
素モニタセル3の被測定ガス室側電極31は,Pt及び
Auを金属主成分とする多孔質サーメット電極としてい
る。この際,この多孔質サーメット電極の金属成分にお
けるAuの含有量は1〜10重量%程度とすることが好
ましい。本例においては,これにより,NOx分解活性
がほとんどない電極を構成することができる。
【0042】また,上記酸素ポンプセル2のポンプ電極
22には,Ptを含有する多孔質サーメット電極を用い
る。また,上記酸素モニタセル3の基準ガス側電極32
と上記センサセル4の基準ガス側電極42と上記空燃比
検出セル20の基準ガス側電極202との3つの電極を
共通化した共通電極300にも,Ptを含有する多孔質
サーメット電極を用いる。
【0043】また,図2に示すごとく,上記ポンプ電極
21にはリード部23が,上記共通電極200にはリー
ド部24が,上記被測定ガス室側電極31,41にはそ
れぞれリード部33,43が,共通電極300にはリー
ド部34(44)が一体的に形成されている。また,固
体電解質体5又は固体電解質体6と上記リード部23,
24,33,34(44),43との間には,アルミナ
等の絶縁層(図示略)を形成しておくことが好ましい。
【0044】上記セラミックヒータ10は,アルミナ製
のヒータシート13の表面に通電発熱するヒータ電極1
4をパターニング形成し,このヒータ電極14を形成し
た表面に絶縁性を有するアルミナ層15を重ね合わせて
構成する。また,このセラミックヒータ10は,上記ス
ペーサ9に対して,このスペーサ9において固体電解質
体6に対向しない側の表面に対向して配置されている。
上記ヒータ電極14には,Ptとアルミナ等のセラミッ
クスとのサーメットが用いられている。また,セラミッ
クヒータ10は,ヒータ電極14を外部からの給電によ
り発熱させ,上記酸素ポンプセル2,酸素モニタセル
3,センサセル4及び空燃比検出セル20をガス濃度の
検出に適した活性化温度まで加熱するものである。
【0045】また,上記酸素ポンプセル2における一対
の電極21,22,上記酸素モニタセル3の一対の電極
31,32,上記センサセル4の一対の電極41,4
2,及びヒータ電極14における一対の端部141,1
42は,それぞれ上記各リード部23,24,33,3
4(44),43及びスルーホール130を介して,複
合ガスセンサ素子1の両側面(固体電解質体5の外側表
面及びヒータシート13の外側表面)に設けられた端子
部であるセンサ端子140に接続されている。そして,
このセンサ端子140にはコネクタを介して圧着やろう
付け等によりリード線が接続され,外部回路と,上記各
セル2,3,4又はセラミックヒータ10との間で電気
信号を入出力させることが可能となっている(図示
略)。
【0046】固体電解質体5,6,スペーサ8,9,ヒ
ータシート13及びアルミナ層15は,ドクターブレー
ド法や押し出し成形法等により,シート形状に成形する
ことができる。また,上記の各電極21,22,31,
32,41,42,各リード部23,24,33,3
4,43,44,及びセンサ端子140は,スクリーン
印刷等により形成することができる。また,上記固体電
解質体5,6,スペーサ8,9,多孔質保護層12,ヒ
ータシート13及びアルミナ層15は,積層して焼成す
ることにより一体化することができる。
【0047】また,図1に示すごとく,上記酸素ポンプ
セル2には,該酸素ポンプセル2に電圧を印加するため
の電源25を有する酸素ポンプセル回路240が設けら
れている。同図において,電源25は,被測定ガス存在
空間110側のポンプ電極22がプラス極として記載し
てあるが,実際には被測定ガス室7における酸素濃度を
調整する際に,プラス極とマイナス極とが入れ替わるこ
ともある。
【0048】また,上記酸素モニタセル3には,該酸素
モニタセル3における起電力である電圧を検出するため
の電圧検出手段37を有する酸素モニタセル回路340
が設けてある。また,上記センサセル4には,該センサ
セル4に電圧を印加するための電源45とセンサセル4
に流れる酸素イオン電流を検出するための電流検出手段
46とを有するセンサセル回路440が設けてある。
【0049】また,上記共通電極200と上記共通電極
300との間には,空燃比検出セル20における起電力
を検出するための電圧検出手段207を有する空燃比検
出セル回路204が設けてある。また,図示は省略する
が,上記各電源25,45,各電圧検出手段37,20
7及び電流検出手段46は,外部回路に接続されてお
り,この外部回路における演算手段によって,各制御及
び演算が行われる。また,上記電圧検出手段37によっ
て検出した電圧値は,制御信号線250を介して上記外
部回路に送信され,この外部回路における演算手段は制
御信号線250を介して上記電源25の電圧を制御する
ようになっている。
【0050】次に,上記複合ガスセンサ素子1におい
て,NOx濃度及び空燃比を検出する方法について詳説
する。本例の複合ガスセンサ素子1により,NOx濃度
の検出を行うに当っては,エンジンの排気ガスである被
測定ガスが,多孔質保護層12及びピンホール11を通
過して第1被測定ガス室71に導入される。
【0051】そして,上記酸素ポンプセル2における一
対のポンプ電極21,22の間に電圧を印加して,上記
被測定ガス室71と上記被測定ガス存在空間110との
間で酸素を入出させるポンピング作用により,第1被測
定ガス室71に導入された被測定ガス中に含まれる酸素
濃度を調整する。
【0052】上記ポンピング作用による酸素濃度の調整
は,具体的には以下のようにして行われる。即ち,一対
のポンプ電極21,22に,被測定ガス存在空間110
側のポンプ電極22がプラス極となるように電圧を印加
すると,上記第1被測定ガス室71側のポンプ電極21
上で被測定ガス中の酸素が還元されて酸素イオンとな
る。そして,この酸素イオンが上記ポンプ電極21から
上記ポンプ電極22に向けて流れることにより,上記第
1被測定ガス室71における酸素が排出され,第1被測
定ガス室71における酸素濃度が低下する。
【0053】逆に,第1被測定ガス室71側のポンプ電
極21がプラス極となるように電圧を印加すると,被測
定ガス存在空間110側のポンプ電極22上で被測定ガ
ス中の酸素や水蒸気が還元されて酸素イオンとなる。そ
して,この酸素イオンが上記ポンプ電極22から上記ポ
ンプ電極21に向けて流れることにより,上記第1被測
定ガス室71に酸素が取り込まれ,第1被測定ガス室7
1における酸素濃度が上昇する。このような,ポンピン
グ作用を利用して,上記酸素ポンプセル2は,上記被測
定ガス中の酸素濃度を,被測定ガスに含まれるNOx濃
度を検出するのに適した濃度に調整する。
【0054】上記酸素モニタセル3においては,被測定
ガス室側電極31と基準ガス側電極32とに接触するガ
ス同士の間の酸素濃度の違いにより発生する起電力を検
出する。即ち,この起電力は,酸素濃度が高い電極から
低い電極に向けて酸素イオン電流が流れようとすること
により発生するもので,上記基準ガス側電極32は酸素
濃度が略一定の基準ガスに接触しているため,被測定ガ
ス室側31に接触する被測定ガスにおける酸素濃度の変
化が起電力の変化として検出される。
【0055】そして,上記酸素モニタセル3における起
電力が一定の値になるように,上記酸素ポンプセル2に
印加する電圧をフィードバック制御することにより,容
易に上記被測定ガス中に含まれる酸素濃度を調整するこ
とができる。例えば,酸素モニタセル3に発生する起電
力が0.3Vとなるように,上記酸素ポンプセル2に印
加する電圧を変化させることができる。
【0056】また,上記センサセル4における被測定ガ
ス室側電極41と基準ガス側電極42とによる一対の電
極との間には,限界電流特性を示す値の電圧を印加す
る。例えば,上記センサセル4に印加する電圧の値とし
ては,限界電流特性を示す値として0.40Vとするこ
とができる。
【0057】上記センサセル4における被測定ガス室側
電極41は,上記のごとくNOx分解活性が高い性質を
有している。そのため,上記被測定ガス室側電極41に
おいては,被測定ガス中に含まれるNOxが分解反応を
起こす。具体的には,例えば,図1に示すごとく,上記
基準ガス室100に接する基準ガス側電極42がプラス
極となるように電圧を印加すると,上記第2被測定ガス
室72に接する被測定ガス室側電極41上で被測定ガス
中のNOxや酸素が還元されて酸素イオンとなり,この
酸素イオンが被測定ガス室側電極41から基準ガス側電
極42に向けて流れる。
【0058】本実施例では,酸素モニタセル3と酸素ポ
ンプセル2とにより,被測定ガス室7内の酸素濃度を一
定に制御している。したがって,NOxの分解反応の量
に応じて,上記酸素イオン電流の大きさが変化し,これ
によりNOx濃度を検出することができる。
【0059】また,上記空燃比検出セル20において
は,被測定ガス側電極201と基準ガス側電極202と
に接触するガス同士の間の酸素濃度の違いにより発生す
る起電力を検出する。このとき,上記基準ガス側電極2
02は酸素濃度が略一定の基準ガスに接触しているた
め,上記被測定ガス室7に導入される前の被測定ガスに
おける酸素濃度の変化が起電力の変化として検出され
る。そして,この起電力の値から,空燃比を検出するこ
とができる。
【0060】本例においては,上記のごとく,上記空燃
比検出セル20における被測定ガス側電極201と,上
記酸素ポンプセル2における上記ポンプ電極22とが共
通電極200により共通化されている。また,上記酸素
モニタセル3における基準ガス側電極32と,上記セン
サセル4における基準ガス側電極42と,上記空燃比検
出セル20における基準ガス側電極202との3つの電
極が共通電極300により共通化されている。
【0061】上記空燃比検出セル20における被測定ガ
ス側電極201と,上記酸素ポンプセル2における上記
ポンプ電極22とは,ともに上記被測定ガス室7に導入
される前の被測定ガスに曝される電極であるため,共通
化することができる。そのため,本来ならば,上記2つ
の電極201,22を複合ガスセンサ素子1の外部回路
に接続するためには2つのセンサ端子140が必要にな
るところ,1つのセンサ端子140で外部回路に接続す
ることができる。
【0062】また,上記酸素モニタセル3における基準
ガス側電極32と,上記センサセル4における基準ガス
側電極42と,上記空燃比検出セル20における基準ガ
ス側電極202とは,いずれも上記基準ガス室に曝され
る電極であるため,共通化することができる。そのた
め,本来ならば,上記3つの電極32,42,202を
複合ガスセンサ素子1の外部回路に接続するためには3
つのセンサ端子140が必要になるところ,1つのセン
サ端子140で外部回路に接続することができる。それ
故,本例における複合ガスセンサ素子1によれば,セン
サ端子140を3つ少なくすることができ,複合ガスセ
ンサ素子1の構造を簡単にすることができる。
【0063】なお,本例においては,上記特定ガスはN
Oxとしセンサセル4においてはNOx濃度を検出した
が,これに対し上記特定ガスは炭化水素としセンサセル
4においては炭化水素濃度を検出することもできる。ま
た,上記ポンプ電極22と上記被測定ガス側電極201
とは,同一の極板上に共通電極200として形成するの
ではなく,図3,図4に示すごとく,それぞれ別々の極
板上に設けて,上記リード部24によって共通化されて
いてもよい。また,上記基準ガス側電極32と上記基準
ガス側電極42と上記基準ガス側電極202とは,同一
の極板上に共通電極300として形成するのではなく,
図3,図4に示すごとく,それぞれ別々の極板上に設け
て,上記リード部34によって共通化されていてもよ
い。
【0064】(実施例2)図5,図6に示すごとく,本
例においては,上記酸素モニタセル3が,起電力により
酸素濃度を検出するのではなく,酸素イオン電流により
酸素濃度を検出する。即ち,本例においては,上記酸素
モニタセル3には,該酸素モニタセル3に電圧を印加す
るための電源35と酸素モニタセル3に流れる酸素イオ
ン電流を検出するための電流検出手段36とを有する酸
素モニタセル回路340が設けてある。
【0065】また,上記電流検出手段36によって検出
した電流値は,制御信号線250を介して上記外部回路
(図示略)に送信され,この外部回路における演算手段
は制御信号線250を介して上記電源25の電圧を制御
するようになっている。そして,本例においては,上記
酸素モニタセル3における酸素イオン電流が一定の値に
なるように,上記酸素ポンプセル2に印加する電圧をフ
ィードバック制御することにより,容易に上記被測定ガ
ス中に含まれる酸素濃度を調整することができる。
【0066】また,本例においては,上記酸素モニタセ
ル3が,上記第1被測定ガス室71に接して設けてある
のではなく,上記第2被測定ガス室72に接して設けて
ある。そして,酸素モニタセル3とセンサセル4とは,
上記被測定ガスの流れに対して左右に,即ち並列に配置
してある。その他は上記実施例1と同様である。
【0067】本例においては,上記第1被測定ガス室7
1において酸素濃度が調整された被測定ガスが,上記絞
り部73を通って第2被測定ガス室72に流れ,上記酸
素モニタセル3とセンサセル4とに同等の条件で接触す
る。そのため,上記第1被測定ガス室71内における被
測定ガスの酸素濃度に濃度分布があっても(第1被測定
ガス室71内の場所によって濃度が異なっていても),
上記絞り部73を介して第2被測定ガス室72に導くこ
とにより,この濃度分布がNOx濃度の検出に与える影
響を少なくすることができる。そのため,NOx濃度の
検出精度が正確になる。その他,上記実施例1と同様の
作用効果を得ることができる。
【0068】(実施例3)図7に示すごとく,本例にお
いては,上記酸素モニタセル3における基準ガス側電極
32と上記センサセル4における基準ガス側電極42と
上記空燃比検出セル20における基準ガス側電極202
とは,同一の極板上に共通電極300として形成されて
いるが,上記空燃比検出セル20における被測定ガス側
電極201は,上記酸素ポンプセル2におけるポンプ電
極22とは共通化されておらず,別の位置に設けてあ
る。
【0069】即ち,本例においては,上記スペーサ9に
おいて,被測定ガスを導入する被測定ガス空間111が
形成してある。この被測定ガス空間111は,スペーサ
9の抜き穴によって形成されている。また,空燃比検出
セル20における被測定ガス側電極201は,被測定ガ
スを導入する被測定ガス空間111と接するように上記
固体電解質体6において上記スペーサ9と対向する側の
表面に設けてある。また,被測定ガス側電極201の表
面には,多孔質保護層12が設けてあり,本例における
スペーサ8はアルミナ等の絶縁材料よりなる。その他は
上記実施例2と同様である。
【0070】本例においては,上記スペーサ8を絶縁材
料で構成しているため,酸素ポンプセル2とその他のセ
ル(酸素モニタセル3,センサセル4及び空燃比検出セ
ル20)との間に発生するリーク電流が少なくなる。ま
た,本例においては,上記空燃比セル20における被測
定ガス側電極201は共通化せず,単独で配置してい
る。つまり,この被測定ガス側電極201は酸素ポンプ
セル2におけるポンプ電極22とは別の電極としてい
る。そのため,空燃比検出セル20の出力が酸素ポンプ
セル2におけるポンピング作用によるポンプ電流の影響
をほとんど受けない。そのため,上記各ガス濃度(NO
x濃度及び空燃比)の検出精度が正確になる。
【0071】(実施例4)図8に示すごとく,本例にお
いては,上記酸素ポンプセル2における一方のポンプ電
極22を,上記被測定ガス存在空間110に接するよう
に配置するのではなく,基準ガスに接するように配置し
ている。本例においては,上記酸素ポンプセル2は,上
記固体電解質体6に配置されており,一方のポンプ電極
21が第1被測定ガス室71に接するように配置され,
他方のポンプ電極22が上記スペーサ9に形成した基準
ガス室100に接するように配置されている。
【0072】また,本例においては,上記固体電解質体
5において上記被測定ガス存在空間110に接する側に
新たなスペーサ801及び隔壁802を設けている。そ
して,スペーサ801に設けた抜き穴と隔壁802とに
より,基準ガスを導入する基準ガス室102を設けてい
る。そして,上記共通電極300は,上記基準ガス室1
02に接するように配置している。また,本例において
は,上記酸素モニタセル3及びセンサセル4を固体電解
質体5に配置している。
【0073】また,上記空燃比検出セル20における被
測定ガス側電極201は,上記固体電解質体5において
被測定ガス存在空間110と対向する側の表面に,上記
多孔質保護層12を介して被測定ガス存在空間110と
接して設けられている。また,本例におけるスペーサ8
はアルミナ等の絶縁材料よりなる。その他は上記実施例
2と同様である。
【0074】本例においては,上記酸素ポンプセル2
は,上記被測定ガス室7と上記基準ガス室100との間
で,酸素を入出させて,被測定ガス室7における酸素濃
度を調整することができる。そのため,上記被測定ガス
存在空間110より供給される被測定ガス中において,
酸素や水等の酸素源がない場合でも,上記基準ガス室1
00に導入される基準ガスに存在する酸素を利用して,
上記被測定ガス室7における酸素濃度の調整を行うこと
ができる。
【0075】なお,本例においても,上記スペーサ8を
絶縁材料で構成しているため,酸素ポンプセル2とその
他のセル(酸素モニタセル3,センサセル4及び空燃比
検出セル20)との間に発生するリーク電流が少なくな
る。その他,上記実施例2と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0076】(実施例5)図9に示すごとく,本例にお
いては,複合ガスセンサ素子1が上記酸素モニタセル3
を有しておらず,上記酸素ポンプセル2における酸素濃
度の調整は,この酸素ポンプセル2の限界電流特性を利
用して行う。その他は上記実施例4と同様である。
【0077】図10は,酸素ポンプセル2の限界電流特
性を示す図で,横軸に酸素ポンプセル2に印加した電圧
であるポンプセル電圧Vp(V)をとり,縦軸に酸素ポ
ンプセル2に流れる電流であるポンプセル電流Ip(m
A)をとったものである。そして,同図は,上記被測定
ガス存在空間110における酸素濃度を0〜20%まで
変化させたときのVpとIpとの関係を示すものであ
る。
【0078】同図に示すごとく,Vpが所定の範囲にお
いてはIpが一定(限界電流域)になり,このときのI
pは上記酸素濃度に対応している(酸素濃度が増加する
と,これに合わせてポンプセル電流Ipも増加してい
る)ことがわかる。この特性を利用して,VpとIpと
の値が,図10のV0で示される線上を辿るようにVp
を制御することにより,上記被測定ガス室7内の酸素濃
度を所定の低濃度に制御することができる。
【0079】本例によれば,上記酸素モニタセル3を設
けることなく上記被測定ガス室7内の酸素濃度を制御す
ることができる。そのため,本例における複合ガスセン
サ素子1は,その構造が簡単である。その他,上記実施
例4と同様の作用効果を得ることができる。
【0080】(実施例6)図11に示すごとく,本例
は,上記実施例4の複合ガスセンサ素子1において,上
記空燃比検出セル20における基準ガス側電極202を
上記共通電極300として形成するのではなく,上記酸
素ポンプセル2における基準ガスに曝されるポンプ電極
22と共通化した例である。そして,空燃比検出セル2
0における基準ガス側電極202と,酸素ポンプセル2
における基準ガスに曝されるポンプ電極22とにより,
共通電極400を形成している。その他は上記実施例4
と同様である。本例においても,上記実施例4と同様の
作用効果を得ることができる。
【0081】(実施例7)図12に示すごとく,本例に
おいては,上記酸素ポンプセル2における一方のポンプ
電極21が上記被測定ガス室7に曝されており,他方の
ポンプ電極22が上記基準ガス室100に曝されてい
る。そして,本例においては,上記酸素ポンプセル2に
おける基準ガス室100に曝されるポンプ電極22と,
上記酸素モニタセル3における基準ガス側電極32と,
上記センサセル4における基準ガス側電極42と,上記
空燃比検出セル20における基準ガス側電極202との
4つの電極を共通化して,共通電極500を形成してい
る。その他は上記実施例4と同様である。
【0082】本例においては,上記共通電極500によ
り,本来ならば,上記4つの電極22,32,42,2
02を複合ガスセンサ素子1の外部回路に接続するため
には4つのセンサ端子140が必要になるところ,1つ
のセンサ端子140で外部回路に接続することができ
る。それ故,本例における複合ガスセンサ素子1によれ
ば,センサ端子140を3つ少なくすることができ,複
合ガスセンサ素子1の構造を簡単にすることができる。
その他,上記実施例4と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,複合ガスセンサ素子の構成
を示す断面説明図。
【図2】実施例1における,複合ガスセンサ素子を分解
した状態を示す斜視図。
【図3】実施例1における,他の複合ガスセンサ素子の
構成を示す断面説明図。
【図4】実施例1における,他の複合ガスセンサ素子を
分解した状態を示す斜視図。
【図5】実施例2における,複合ガスセンサ素子の構成
を示す断面説明図。
【図6】実施例2における,複合ガスセンサ素子を分解
した状態を示す斜視図。
【図7】実施例3における,複合ガスセンサ素子の構成
を示す断面説明図。
【図8】実施例4における,複合ガスセンサ素子の構成
を示す断面説明図。
【図9】実施例5における,複合ガスセンサ素子の構成
を示す断面説明図。
【図10】実施例5における,限界電流特性を説明する
グラフ。
【図11】実施例6における,複合ガスセンサ素子の構
成を示す断面説明図。
【図12】実施例7における,複合ガスセンサ素子の構
成を示す断面説明図。
【図13】従来例における,ガスセンサ素子の構成を示
す断面説明図。
【符号の説明】
1...複合ガスセンサ素子, 10...セラミックヒータ, 100...基準ガス室, 2...酸素ポンプセル, 21,22...ポンプ電極, 20...空燃比検出セル, 201...被測定ガス側電極, 202...基準ガス側電極, 3...酸素モニタセル, 31...被測定ガス室側電極, 32...基準ガス側電極, 4...センサセル, 41...被測定ガス室側電極, 42...基準ガス側電極, 5,6...固体電解質体, 7...被測定ガス室, 8,9...スペーサ,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/46 331 327F (72)発明者 牧野 太輔 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 田中 章夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 鈴木 一徳 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の拡散抵抗の下に被測定ガスを導入
    する被測定ガス室と,該被測定ガス室に曝されるポンプ
    電極と,上記被測定ガスに曝されるポンプ電極との一対
    の電極を固体電解質体に配置して構成されると共に,上
    記一対の電極の間に電圧を印加することにより,上記被
    測定ガス室における酸素濃度を調整する酸素ポンプセル
    と,上記被測定ガス室に曝される被測定ガス室側電極
    と,基準ガスに曝される基準ガス側電極との一対の電極
    を固体電解質体に配置して構成されると共に,上記被測
    定ガス中に含まれる特定ガス成分濃度を検出するセンサ
    セルと,上記被測定ガスに曝される被測定ガス側電極
    と,基準ガスに曝される基準ガス側電極との一対の電極
    を固体電解質体に配置して構成されると共に,上記被測
    定ガスの空燃比を検出する空燃比検出セルとを有し,上
    記酸素ポンプセルにおける上記被測定ガスに曝されるポ
    ンプ電極と上記空燃比検出セルにおける被測定ガス側電
    極,又は上記センサセルにおける基準ガス側電極と上記
    空燃比検出セルにおける基準ガス側電極との少なくとも
    いずれか一方を共通化したことを特徴とする複合ガスセ
    ンサ素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記複合ガスセンサ
    素子は,上記被測定ガス室に曝される被測定ガス室側電
    極と基準ガスに曝される基準ガス側電極との一対の電極
    を固体電解質体に配置して構成されると共に上記被測定
    ガス室における酸素濃度を検出する酸素モニタセルを有
    しており,上記センサセルにおける基準ガス側電極又は
    上記空燃比検出セルにおける基準ガス側電極の少なくと
    もいずれか一方と,上記酸素モニタセルにおける基準ガ
    ス側電極とを共通化したことを特徴とする複合ガスセン
    サ素子。
  3. 【請求項3】 所定の拡散抵抗の下に被測定ガスを導入
    する被測定ガス室と,該被測定ガス室に曝されるポンプ
    電極と,基準ガスに曝されるポンプ電極との一対の電極
    を固体電解質体に配置して構成されると共に,上記一対
    の電極の間に電圧を印加することにより,上記被測定ガ
    ス室における酸素濃度を調整する酸素ポンプセルと,上
    記被測定ガス室に曝される被測定ガス室側電極と,基準
    ガスに曝される基準ガス側電極との一対の電極を固体電
    解質体に配置して構成されると共に,上記被測定ガス中
    に含まれる特定ガス成分濃度を検出するセンサセルと,
    上記被測定ガスに曝される被測定ガス側電極と,基準ガ
    スに曝される基準ガス側電極との一対の電極を固体電解
    質体に配置して構成されると共に,上記被測定ガスの空
    燃比を検出する空燃比検出セルとを有し,上記酸素ポン
    プセルにおける基準ガスに曝されるポンプ電極,上記セ
    ンサセルにおける基準ガス側電極,上記空燃比検出セル
    における基準ガス側電極のうち,全てあるいはいずれか
    2つを共通化したことを特徴とする複合ガスセンサ素
    子。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記複合ガスセンサ
    素子は,上記被測定ガス室に曝される被測定ガス室側電
    極と基準ガスに曝される基準ガス側電極との一対の電極
    を固体電解質体に配置して構成されると共に上記被測定
    ガス室における酸素濃度を検出する酸素モニタセルを有
    しており,上記酸素ポンプセルにおける基準ガスに曝さ
    れるポンプ電極,上記センサセルにおける基準ガス側電
    極,上記空燃比検出セルにおける基準ガス側電極のうち
    少なくともいずれか1つと,上記酸素モニタセルにおけ
    る基準ガス側電極とを共通化したことを特徴とする複合
    ガスセンサ素子。
  5. 【請求項5】 請求項2又は4において,上記酸素ポン
    プセルは,上記酸素モニタセルにおいて検出する酸素濃
    度が所望の値となるように,上記印加する電圧を制御す
    るよう構成されていることを特徴とする複合ガスセンサ
    素子。
  6. 【請求項6】 請求項2又は4又は5のいずれか一項に
    おいて,上記酸素モニタセルは,該酸素モニタセルに発
    生する起電力に基づいて,上記被測定ガス室における酸
    素濃度を検出するよう構成されていることを特徴とする
    複合ガスセンサ素子。
  7. 【請求項7】 請求項2又は4又は5のいずれか一項に
    おいて,上記酸素モニタセルは,該酸素モニタセルに流
    れる酸素イオン電流に基づいて上記被測定ガス室におけ
    る酸素濃度を検出するよう構成されていることを特徴と
    する複合ガスセンサ素子。
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