JP2004176982A - 太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】コストを低減でき、仕様変更等が生じても容易に設計変更でき、生産性に優れた太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールを提供する。
【解決手段】太陽電池パネル10と、太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管21と通水管の両端を一対のヘッダー管22で連結した集熱管23を有する集熱体20とを備え、集熱管は、熱伝導性を有する金属シート又は熱伝導性を有する樹脂シートから形成された集熱フィンとしてアルミ箔25を備え、アルミ箔は少なくとも通水管を覆う形状に窪んで形成され、集熱管23及びアルミ箔25と太陽電池パネル10とが接着層26により接着されている。
【選択図】 図1
【解決手段】太陽電池パネル10と、太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管21と通水管の両端を一対のヘッダー管22で連結した集熱管23を有する集熱体20とを備え、集熱管は、熱伝導性を有する金属シート又は熱伝導性を有する樹脂シートから形成された集熱フィンとしてアルミ箔25を備え、アルミ箔は少なくとも通水管を覆う形状に窪んで形成され、集熱管23及びアルミ箔25と太陽電池パネル10とが接着層26により接着されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光により発電する太陽電池パネルと、太陽熱を吸収して熱エネルギーを例えば温水と共に出力する集熱体とを組込んだハイブリッドモジュールに係り、特に、生産性に優れコストダウンが可能な太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールとしては、本願出願人の出願に係る特願2001−360934号に記載の太陽光・熱ハイブリッドモジュールがある。この太陽光・熱ハイブリッドモジュールは、周縁がフレームで支持された太陽電池パネルと、この太陽電池パネルの裏面に沿うようにして並べられた複数の熱媒管(通水管)と、これら熱媒管の互いに同じ側の端部どうしを連ねる一対のヘッダ管とを備え、各ヘッダ管がフレームより内側の太陽電池パネルの裏面に配されている。そして、集熱管に集熱板が添設され、集熱板には熱媒管及びヘッダ管のための収容溝が裏側に窪むように形成されている。
【0003】
また、他の技術として、従来の太陽電池付集熱器は、平板状の太陽電池モジュールと集熱モジュールとを積層し、集熱モジュールは相対向する2枚の板で画成された熱媒の流路を有し、この流路を画成する板のうち、太陽電池モジュールに面する側の一方の板はほぼ平板状に形成され、他方の板は平行に延在する複数の溝を有する略波形の板に形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2001−311564号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前者の太陽光・熱ハイブリッドモジュールは、集熱板を通水管及びヘッダ管に合うように収容溝を形成するため、波板加工又は押出し加工が必要となり、そのための設備コストや集熱板の加工費が必要であった。また、通水管の取付けピッチや通水管の断面を変更する際には、併せて集熱板の加工設備の変更を行わなければならず、その度ごとに追加コストが発生していた。
【0005】
また、後者の特許文献1に記載の太陽電池付集熱器は、流路を画成する一方の板が複数の溝を有するように略波形に形成されている。このため、流路の波形を形成するためのプレス装置や圧延装置等の設備が必要となり、設備費用がかさむことにより太陽電池付集熱器のコストを上昇していた。そして、構成が複雑となり、製造が煩雑となる問題点も有していた。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製造が容易で設備費を削減できるためコストを低減できる太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールを提供することにある。また、仕様変更等が生じても容易に設計変更でき、生産性に優れた太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールは、太陽電池パネルと、この太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管と該通水管の両端をヘッダー管で連結した集熱管を有する集熱体とを備え、集熱体は、熱伝導性を有する金属シート又は熱伝導性を有する樹脂シートから形成された集熱フィンを備え、集熱フィンは少なくとも通水管を覆う形状に窪んで形成され、集熱管及び集熱フィンと太陽電池パネルとが接着されていることを特徴とする。集熱フィンはヘッダー管も覆う形状にしてもよい。
【0008】
前記の金属シート又は樹脂シートの厚さは、20〜100μmであることが好ましい。また、金属シートとしてアルミニウム箔等の軽金属箔が好適であり、前記の金属シート又は樹脂シートを所定の幅に切断し一方の面に粘着剤を付加したテープ状に形成して金属テープ又は樹脂テープとし、これらのテープを集熱フィンとして集熱体に備えるように構成してもよい。金属シートや金属テープの場合、熱伝導性は高い方が好ましく、100〜1000(W/m・K)の高い熱伝導率を有する金属が好ましい。また、樹脂シートや樹脂テープの場合、熱伝導性は高い方が好ましく、0.5〜100(W/m・K)の高い熱伝導率を有する樹脂が好ましい。
【0009】
前記のごとく構成された本発明の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールは、集熱管は熱伝導性を有する集熱フィンを備え、集熱フィンは少なくとも通水管の間隙部に対して押し込まれて通水管を覆うように窪んでおり、集熱した太陽熱を通水管に効率良く伝達することができ、集熱管内の熱媒体を効率良く加熱することができる。そして、集熱フィンは容易に変形可能であり、通水管のピッチを変更する等で集熱管を変更しても、集熱フィンは形状を自由に変更できるため集熱フィンを形成するための設備を新たに設ける必要がなく、コストの低減が可能となり、生産性を向上することができる。集熱フィンを1面に粘着剤を付けたテープ状とすると、通水管の間の段差部に容易に押し込んで取付けでき、通水管を容易に覆うことができる。
【0010】
本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの他の態様としては、太陽電池パネルと、この太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管と該通水管の両端をヘッダー管で連結した集熱管を有する集熱体とを備え、集熱体は、熱伝導性を有する金属平板から形成された集熱フィンを太陽電池パネルの裏面側に備え、集熱管及び集熱フィンが太陽電池パネルの裏面に接着されていることを特徴とする。前記の金属平板の厚さは、300〜1000μmであることが好ましく、アルミニウム板等の軽金属板が最適である。接着するシート状の接着層は熱伝導度の高いものが好ましい。
【0011】
このように構成された太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールは、集熱フィンが金属平板で形成され、集熱管を構成する通水管のピッチ等を変更しても形状を変更する必要がないため設計変更が容易に行え、その際に設備コストが上昇することはない。また、通水管と集熱フィンを構成する金属平板が接着され、集熱フィンで太陽熱を集熱して、その熱を集熱管に効率良く伝達できる。
【0012】
また、本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールのさらに他の態様としては、太陽電池パネルと、この太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管と該通水管の両端をヘッダー管で連結した集熱管を有する集熱体とを備え、集熱体は、熱伝導性を有する金属平板から形成された集熱フィンを太陽電池パネルの裏面側に備え、集熱管と集熱フィンとが金属接合により固着され、集熱管及び集熱フィンが太陽電池パネルの裏面に接着されることを特徴としている。金属接合としては、高周波溶接等の溶接やろう付け等が好適である。
【0013】
このように構成された太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールは、前記の態様と同様に集熱フィンが金属平板で形成されているため、集熱管を構成する通水管のピッチ等を変更しても形状を変更する必要がないため、設計変更が容易に行え設備コストの上昇を抑えることができる。また、集熱管と集熱フィンとが金属接合により固着されるため、集熱フィンで集熱した熱の伝達がさらに効率良くなる。
【0014】
さらに、本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの好ましい具体的な他の態様としては、前記金属平板は、通水管の延長方向に対し直角方向に複数に分割されていることを特徴としている。また、前記金属平板は、通水管の延長方向に対し直角方向にスリットが形成されていることを特徴としている。この場合はスリットが形成された1枚の平板で構成することが好ましい。この構成によれば、金属平板は太陽熱を受けて伸長しても集熱管に熱応力が発生することを防止でき、発電機能の低下や集熱体の寿命が短縮することを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの一部を破断した断面図、図2は太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの要部を分解した状態の斜視図、図3は要部の断面図であり、(a)は分解した状態、(b)はラミネート後の状態を示す。
【0016】
図1〜3において、太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール(以下、モジュールという)Mは、太陽電池パネル10と、太陽電池パネル10の裏面側に位置し、複数の通水管21と通水管の両端を一対のヘッダー管22で連結した集熱管23を有する集熱体20とを備えており、集熱体20の裏面側は集熱フィンを構成する金属シートとしてアルミニウム箔(以下、アルミ箔という)25で覆われている。アルミ箔25は厚さが20〜100μm程度で、例えば指等で押し込むことにより容易に変形できるものが使用されている。アルミ箔の熱伝導率は230(W/m・K)程度で熱伝導性に優れている。
【0017】
太陽電池パネル10は太陽電池素子11の上に接着層12を介して表面透明部材13を積層して形成したものである。太陽電池素子11は単結晶、多結晶、あるいはアモルファスシリコン等から形成され、多数の素子が縦横に並設されて例えば直列に接続され所定の電圧が得られるものであり、素子の表面側の接着層12により表面透明部材13と接着して構成される。太陽電池パネル10からは図示していないリード線が延出し、このリード線から所定電圧の直流電圧が出力される。
【0018】
モジュールMは、表面側にカバーガラス1を備え、カバーガラス1と離間する太陽電池パネル10と、集熱体20とを裏面側接着層26で接着した構成となっており、集熱体20は集熱管23と、その裏面を覆うアルミ箔25から構成される。そして、モジュールMは外周を長方形状のフレーム30で囲まれ、フレーム30からヘッダー管22の端部が突出している。カバーガラス1と表面透明部材13との間はスペーサ2により空気層又はアルゴンガス等の不活性ガス層の空間3となっている。アルミ箔25の裏面側には断熱材31が組込まれるが、これは必ずしも必要でない。
【0019】
表面透明部材13と太陽電池素子11とを接着する接着層12、太陽電池パネル10と集熱体20とを接着する接着層26としては、透明性、耐侯性、接着性、熱伝導性等の要求を満たす材料として、エチレンビニルアセテート(エチレン−酢酸ビニル共重合体、EVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、ウレタン樹脂等が最適である。
【0020】
カバーガラス1は強化ガラスや耐衝撃性に優れ透明度の高いポリカーボネート樹脂板等が好ましい。表面透明部材13はポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、塩化ビニルフィルム等の熱可塑性樹脂フィルムや、ポリカーボネート等の透光性シート等が使用され、その厚さは50〜1000μmが好ましい。
【0021】
集熱体20を構成する集熱管23は、前記のように複数の通水管21が平行に所定の間隔で配列され、通水管21の両端が一対のヘッダー管22,22で連結されている。集熱管23は熱伝導性と加工性を考慮すると、銅、アルミニウム、ステンレス等の金属が好ましく、ヘッダー管22と複数の通水管21とはろう付け等の金属接合で接合されることが好ましい。ヘッダー管22,22は通水管21より大径に形成されており、モジュールMの設置時にはヘッダー管が水平になるように設置され、温水等の熱媒体は下方のヘッダー管22から通水管21を通って加熱され、上方のヘッダー管22に内部を熱媒体が流通可能となっている。本実施形態ではヘッダー管22,22は断面が円形であり、通水管21は断面が長方形となっている。
【0022】
集熱体20は、熱伝導性を有する金属シートで形成された集熱フィンとして、前述のアルミ箔25を備えている。アルミ箔25は少なくとも複数の通水管21を覆う形状に窪んで形成され、アルミ箔25が断面長方形の通水管21の3面に密着して覆っている。集熱フィンを構成する金属シートしては、アルミニウムの他に、銅、ステンレス等の熱伝導性の高い金属から形成したものが好ましく、特に作業性を考慮するとアルミニウムの厚さが20〜100μm程度のアルミ箔が最適である。また、金属シートを短冊状に所定の幅に切断し一方の面に粘着剤を付加したテープ状のアルミニウムテープを使用してもよい。
【0023】
集熱フィンを構成する熱伝導性を有するアルミ箔25の代わりに、熱伝導性を有する樹脂シートを使用する場合は、太陽電池のバックフィルム等に使用されるPET−アルミ箔−PETの積層シートや、PETシート等が用いられる。これらのシートも、その厚さは20〜100μm程度のものが好ましい。そして、この樹脂シートを所定の幅に切断し、一方の面に粘着剤を付加した樹脂テープとして使用してもよい。
【0024】
集熱管23は一対のヘッダー管22と複数の通水管21が連結接合されたものであり、この集熱管23と太陽電池パネル10の裏面とが接着層26により接着固定され、太陽電池パネル10を裏面側から見たとき通水管21の間隔部分が落ち込んだ段差部となっている。集熱フィンを構成するアルミ箔25は、この段差部と通水管21及びヘッダー管22の裏面側の突出部とを連続して覆っている。
【0025】
すなわち、アルミ箔25は容易に変形可能であり、段差部に相当する部分を押し込むことにより容易に凹んで太陽電池パネル10の裏面側の接着層26に当接し、通水管21を覆う形状に窪んで形成され、断面が長方形の通水管の両側面と裏面の3面に密着する。このため、通水管21と太陽電池パネル10とを連続して被覆する裏打ち部分は、特別な加工設備を使用することなく手で押し込んで容易に形成することができる。なお、アルミ箔25をヘッダー管22まで覆うような大きい矩形状にして、ヘッダー管22の周囲を押し込んでヘッダー管が入るように窪ませて覆うように構成してもよい。
【0026】
このように、集熱体20と太陽電池パネル10とは接着層26で接着固定されると共に、通水管21及びヘッダー管22の裏面側はアルミ箔25で覆われ、集熱管23はアルミ箔25にも支持され接着強度を向上させることができる。そして、アルミ箔25は熱伝導性が高く、太陽電池パネル10を透過した太陽熱を吸収して通水管の3面に熱伝導させることができるため、集熱した太陽熱を通水管21に効率良く熱伝導することができると共に、太陽電池素子11で発電に伴って発生する熱を集熱でき集熱効率を高めることができる。
【0027】
アルミ箔25の代わりに、熱伝導性の高い樹脂シートとしては、太陽電池パネルのバックフィルム等に使用されるPET−アルミ箔−PETの積層シートや、PETシート等が用いられる場合や、樹脂シートも所定の幅に切断し、1面に粘着剤を付加した樹脂テープとして使用する場合も、通水管と太陽電池パネルの裏面の段差部に容易に押し込んで、樹脂テープを窪ませて通水管の裏面側を容易に覆うことができる。樹脂シートや樹脂テープとしてシリコンシートを使用すると、熱伝導率が2.5(W/m・K)程度で好適である。
【0028】
前記の如く構成された本実施形態の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの製造方法について以下に説明する。この場合、図2に示した分解図と上下反対に積層していく。
【0029】
表面透明部材13の上に表面側接着層(EVA)12を敷き、その上に電気的に接続された太陽電池素子11を載置する。さらに、その上に裏面側接着層26を敷き、その上部に集熱管23を載置する。このような状態としたあと、集熱管23の上部に、通水管21の凹凸に合わせてアルミ箔25を押し込み、アルミ箔を太陽電池パネル10裏面の接着層26に対接させる。このように、集熱フィンを構成するアルミ箔25は、特別が装置や設備を要することなく容易に窪ませて通水管部分を覆うように形成することができる。そして、通水管の間隔や長さを変更する場合でも、集熱フィンを構成するアルミ箔25は、単に押し込むという単純な操作により容易に窪ませることができ、集熱フィンを窪ませるための設備等を変更する必要はない。
【0030】
アルミ箔の代わりに、粘着剤を付加したアルミニウムテープや樹脂テープを使用すると、通水管21の突出した部分から太陽電池パネル10の裏面まで陥没した段差部分をテープ幅で分けて押し込むことができ、しかも粘着させることができるため、集熱フィンの形成が容易に行える。
【0031】
このようにして形成した積層体をラミネート装置(図示せず)に入れて加熱し、140〜170℃まで昇温するとともに脱気を行い、積層体を一体化する。太陽電池パネル10は表面透明部材13と太陽電池素子11が接着層12により一体化し、集熱体20は集熱管23と集熱フィンであるアルミ箔25が一体化し、さらに太陽電池パネル10と集熱体20は接着層26により一体化するため、積層体全体を強固に一体化することができる。一体化した積層体にカバーガラス1、外装体としてのフレーム30等を組み合わせ、必要に応じて裏面側断熱材31を埋め込み、リード線を外部に引き出してモジュールMは完成する。
【0032】
このようにして完成した本実施形態のモジュールMに太陽光が照射すると、カバーガラス1を透過した太陽光は太陽電池素子11を照射して太陽電池パネル10で発電され、発電された電気は図示していないリード線から出力される。そして、太陽電池パネル10を透過した太陽光は、裏面側の集熱体20で通水管21内の水を加熱する。通水管21は垂直方向に配置されており、加熱された温水は対流で上昇して上方のヘッダー管22に向けて移動し、温水として出力する。
【0033】
太陽熱を吸収する際、アルミ箔25が集熱フィンとして機能するため、太陽電池パネルを透過した太陽熱はアルミ箔25に集熱され、通水管21まで熱伝導されて通水管21内の水を加熱する。また、太陽光発電に伴って発生する反応熱をアルミ箔25で集熱して通水管21に伝達できると共に、この熱伝達により太陽電池素子11の温度上昇を防止できるため、発電効率を高めることができる。アルミ箔25は熱伝導性が高いため、熱媒としての水を効率良く加熱することができる。さらに、アルミ箔25は裏面側断熱材31と共に集熱管23を覆っているため、加熱された温水からの放熱を防止することができる。このため本実施形態の太陽電池組み込み集熱ハイブリッドモジュールMは、発電効率を高めることができ、太陽熱集熱器としての熱効率を高めることができる。
【0034】
つぎに、本発明の他の実施形態を図4に基づき詳細に説明する。図4は本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの他の実施形態の要部断面図である。なお、この実施形態は前記した実施形態に対し、集熱フィンが金属平板、特にアルミニウム板等の軽金属板から形成され、金属平板と集熱管とが接着されることを特徴とする。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
【0035】
図4において、集熱体20Aは複数の通水管21と一対のヘッダー管22とから構成される集熱管23と、この集熱管の表面側に熱伝導性の高い接着層27により固着された金属平板35とから構成される。金属平板35の厚さは300〜1000μm程度のものが用いられ、前記したシートや箔と比較して剛性を有するものである。このように集熱管23と金属平板35とは熱伝導性の高い接着層27により接着されているため、アルミ箔等の金属シートや樹脂シートで固定する必要はないが、アルミ箔等で覆うように構成することもできる。
【0036】
この実施形態の集熱体20Aにおいても、集熱フィンは金属平板35から形成されるため、集熱管23の通水管21のピッチや長さを変更しても金属平板35を変更する必要がなく、設計変更等に容易に対応でき生産性を向上することができる。また、通水管21をアルミ箔でさらに覆うようにする場合も、アルミ箔を押し込むだけの作業で可能であり容易に行うことができる。
【0037】
この実施形態のモジュールの製造方法は、前記の方法において、接着層26の上に金属平板35を置いて、さらに接着層27を重ね、その上に集熱管23を置いてからラミネート装置に入れて加熱及び脱気を行う。このように、太陽電池パネル10と集熱体20との間に接着層26,27を挟んで金属平板35を入れて積層し、加熱、脱気することで容易に積層体として接着することができる。この集熱体20Aの例においては、太陽電池パネル10を透過した太陽熱は金属平板35で集熱され、接着層27を通して通水管21に伝達されて内部の水を加熱するため、効率良く加熱できる。加熱された温水は通水管21を上昇し、上方のヘッダー管22から出力される。
【0038】
前記の実施形態では、金属平板35と集熱管23とは接着層27により接着される例を示したが、図5に示す集熱体20Bでは集熱フィンである金属平板35と集熱管23の通水管21が高周波溶接等の溶接やろう付け等の金属接合による接合部28で固着される。このため、接着層27は不要となる。この場合も、前記と同様に設計変更が容易に行えると共に、通水管21と金属平板35とが金属同士の接合であるため、熱伝達はさらに良好に行われ、金属平板35により集熱された熱は通水管21内の水をさらに効率良く加熱できる。
【0039】
図6に示す集熱体20Cは、金属平板35と通水管21とが対接し、アルミテープ25Aで固定されている例を示している。なお、金属平板35と通水管21との対接部分を接着層で接着してもよく、また金属接合で固着するようにしてもよい。この例においても、集熱体を構成する集熱フィンは金属平板35から形成され、集熱管23の通水管21のピッチや長さを変更しても殆んど影響を受けないため、容易に設計変更できる長所がある。
【0040】
図7に示す集熱体20Dは、金属平板35と通水管21とが接着層27で接着され、通水管21と通水管の段差部とはアルミ箔25Bで全面が覆われている例を示している。この例においては、金属平板35と通水管21とは接着層27で接着されると共に、アルミ箔25Bで覆われており、金属平板35と通水管21との接着強度を向上させることができ、集熱された熱の伝達が効率良く行える長所を有している。
【0041】
図4〜7の実施形態に使用する金属平板は、図8に示す集熱体20Eのように、金属平板として集熱管23を構成する通水管21の延長方向と直交する方向に分割された複数の金属平板36…で構成することができる。図8の構成によれば、通水管21が太陽熱で加熱され内部の熱媒体が昇温することにより長手方向に伸長しても、通水管の全長にわたって固着した金属平板で抑えられることなく、複数の平板の間隔を増して延びることができ、通水管21部分に熱応力が発生することを防止できる。これにより発電機能が低下することを防止し、寿命が短くなることを防止できる。
【0042】
また、図9に示す集熱体20Fは、通水管21の延長方向と直交する方向の複数のスリット37a…を有する1枚の金属平板37を備えている。この構成によっても、前記の複数の分割された金属平板36…の場合と同様にスリット部分の間隔を広げて伸長することができ、前記の効果を奏するとともに、この場合は1枚の金属平板37で構成されるため、積層する際の作業が容易となり、製造が容易となる効果を奏する。
【0043】
図10,11を参照して、集熱管を構成する通水管の他の実施形態を説明する。図10に示す通水管21Aはヘッダー管22に連結されて集熱管23を構成し、断面形状が半円形をしており、太陽電池パネル10に通水管の平坦部が接着層26で接着されている。図11に示す通水管21Bは、通水管21Aと同様にヘッダー管22に連結され、断面形状が三角形をしており、三角形の底辺に相当する辺が太陽電池パネル10に接着層26で接着されている。
【0044】
これらの通水管21A,21Bの場合、アルミ箔25や樹脂シート、あるいはこれらの1面に粘着剤を付加した金属テープや樹脂シートは半円部分や傾斜面に沿って対接させることができ、アルミ箔25や樹脂シートを押し込むときにしわ等が発生せず、集熱フィンの形成が容易に行え、モジュールの裏面側の見栄えを向上でき、熱伝導を効率良く行える。また、これらの通水管21A,21Bの場合、平坦面や底辺に相当する広いが太陽電池パネル10と接着され、接着強度を高めることができる。なお、これらの通水管21A,21Bは、図4〜9に示す金属平板を用いた実施形態にも適用できることは勿論である。
【0045】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、集熱フィンを形成する金属シートや金属平板の軽金属としてアルミニウムの例を示したが、マグネシウムや他の軽金属でもよいことは勿論である。また、集熱管を構成する通水管の断面形状は長方形状である例を示したが、これに限られるものでなく例えば円形状であってもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールは、集熱体に集熱フィンを容易に取付けることができ、製造が容易となり設備費が削減できるためコストダウンを達成することができる。また、集熱管等の設計変更が生じた場合でも、集熱フィンを形成する設備を変更することなく容易に設計変更できるため、生産性に優れるとともに設計変更時のコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの一実施形態の一部を破断した断面図。
【図2】図1の要部を分解した斜視図。
【図3】図1、2の要部の断面図であり、(a)は分解した状態、(b)はラミネート後の状態を示す。
【図4】本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの他の実施形態の要部断面図。
【図5】本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールのさらに他の実施形態の要部断面図。
【図6】本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールのさらに他の実施形態の要部断面図。
【図7】本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールのさらに他の実施形態の要部断面図。
【図8】金属平板の他の実施形態を示す分解した斜視図。
【図9】金属平板のさらに他の実施形態を示す分解した斜視図。
【図10】通水管の他の実施形態を示す要部断面図。
【図11】通水管のさらに他の実施形態を示す要部断面図。
【符号の説明】
M 太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール、
10 太陽電池パネル、 11 太陽電池素子、
12 接着層、 13 表面透明部材、
20、20A,20B,20C,20D,20E,20F 集熱体、
21,21A,21B 通水管、
22 ヘッダー管、 23 集熱管、
25,25B アルミ箔、樹脂シート(集熱フィン)、
25A アルミテープ、
26,27 接着層、 28 接合部、
35,36,37 金属平板(集熱フィン)、
37a スリット
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光により発電する太陽電池パネルと、太陽熱を吸収して熱エネルギーを例えば温水と共に出力する集熱体とを組込んだハイブリッドモジュールに係り、特に、生産性に優れコストダウンが可能な太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールとしては、本願出願人の出願に係る特願2001−360934号に記載の太陽光・熱ハイブリッドモジュールがある。この太陽光・熱ハイブリッドモジュールは、周縁がフレームで支持された太陽電池パネルと、この太陽電池パネルの裏面に沿うようにして並べられた複数の熱媒管(通水管)と、これら熱媒管の互いに同じ側の端部どうしを連ねる一対のヘッダ管とを備え、各ヘッダ管がフレームより内側の太陽電池パネルの裏面に配されている。そして、集熱管に集熱板が添設され、集熱板には熱媒管及びヘッダ管のための収容溝が裏側に窪むように形成されている。
【0003】
また、他の技術として、従来の太陽電池付集熱器は、平板状の太陽電池モジュールと集熱モジュールとを積層し、集熱モジュールは相対向する2枚の板で画成された熱媒の流路を有し、この流路を画成する板のうち、太陽電池モジュールに面する側の一方の板はほぼ平板状に形成され、他方の板は平行に延在する複数の溝を有する略波形の板に形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2001−311564号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前者の太陽光・熱ハイブリッドモジュールは、集熱板を通水管及びヘッダ管に合うように収容溝を形成するため、波板加工又は押出し加工が必要となり、そのための設備コストや集熱板の加工費が必要であった。また、通水管の取付けピッチや通水管の断面を変更する際には、併せて集熱板の加工設備の変更を行わなければならず、その度ごとに追加コストが発生していた。
【0005】
また、後者の特許文献1に記載の太陽電池付集熱器は、流路を画成する一方の板が複数の溝を有するように略波形に形成されている。このため、流路の波形を形成するためのプレス装置や圧延装置等の設備が必要となり、設備費用がかさむことにより太陽電池付集熱器のコストを上昇していた。そして、構成が複雑となり、製造が煩雑となる問題点も有していた。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製造が容易で設備費を削減できるためコストを低減できる太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールを提供することにある。また、仕様変更等が生じても容易に設計変更でき、生産性に優れた太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールは、太陽電池パネルと、この太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管と該通水管の両端をヘッダー管で連結した集熱管を有する集熱体とを備え、集熱体は、熱伝導性を有する金属シート又は熱伝導性を有する樹脂シートから形成された集熱フィンを備え、集熱フィンは少なくとも通水管を覆う形状に窪んで形成され、集熱管及び集熱フィンと太陽電池パネルとが接着されていることを特徴とする。集熱フィンはヘッダー管も覆う形状にしてもよい。
【0008】
前記の金属シート又は樹脂シートの厚さは、20〜100μmであることが好ましい。また、金属シートとしてアルミニウム箔等の軽金属箔が好適であり、前記の金属シート又は樹脂シートを所定の幅に切断し一方の面に粘着剤を付加したテープ状に形成して金属テープ又は樹脂テープとし、これらのテープを集熱フィンとして集熱体に備えるように構成してもよい。金属シートや金属テープの場合、熱伝導性は高い方が好ましく、100〜1000(W/m・K)の高い熱伝導率を有する金属が好ましい。また、樹脂シートや樹脂テープの場合、熱伝導性は高い方が好ましく、0.5〜100(W/m・K)の高い熱伝導率を有する樹脂が好ましい。
【0009】
前記のごとく構成された本発明の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールは、集熱管は熱伝導性を有する集熱フィンを備え、集熱フィンは少なくとも通水管の間隙部に対して押し込まれて通水管を覆うように窪んでおり、集熱した太陽熱を通水管に効率良く伝達することができ、集熱管内の熱媒体を効率良く加熱することができる。そして、集熱フィンは容易に変形可能であり、通水管のピッチを変更する等で集熱管を変更しても、集熱フィンは形状を自由に変更できるため集熱フィンを形成するための設備を新たに設ける必要がなく、コストの低減が可能となり、生産性を向上することができる。集熱フィンを1面に粘着剤を付けたテープ状とすると、通水管の間の段差部に容易に押し込んで取付けでき、通水管を容易に覆うことができる。
【0010】
本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの他の態様としては、太陽電池パネルと、この太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管と該通水管の両端をヘッダー管で連結した集熱管を有する集熱体とを備え、集熱体は、熱伝導性を有する金属平板から形成された集熱フィンを太陽電池パネルの裏面側に備え、集熱管及び集熱フィンが太陽電池パネルの裏面に接着されていることを特徴とする。前記の金属平板の厚さは、300〜1000μmであることが好ましく、アルミニウム板等の軽金属板が最適である。接着するシート状の接着層は熱伝導度の高いものが好ましい。
【0011】
このように構成された太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールは、集熱フィンが金属平板で形成され、集熱管を構成する通水管のピッチ等を変更しても形状を変更する必要がないため設計変更が容易に行え、その際に設備コストが上昇することはない。また、通水管と集熱フィンを構成する金属平板が接着され、集熱フィンで太陽熱を集熱して、その熱を集熱管に効率良く伝達できる。
【0012】
また、本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールのさらに他の態様としては、太陽電池パネルと、この太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管と該通水管の両端をヘッダー管で連結した集熱管を有する集熱体とを備え、集熱体は、熱伝導性を有する金属平板から形成された集熱フィンを太陽電池パネルの裏面側に備え、集熱管と集熱フィンとが金属接合により固着され、集熱管及び集熱フィンが太陽電池パネルの裏面に接着されることを特徴としている。金属接合としては、高周波溶接等の溶接やろう付け等が好適である。
【0013】
このように構成された太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールは、前記の態様と同様に集熱フィンが金属平板で形成されているため、集熱管を構成する通水管のピッチ等を変更しても形状を変更する必要がないため、設計変更が容易に行え設備コストの上昇を抑えることができる。また、集熱管と集熱フィンとが金属接合により固着されるため、集熱フィンで集熱した熱の伝達がさらに効率良くなる。
【0014】
さらに、本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの好ましい具体的な他の態様としては、前記金属平板は、通水管の延長方向に対し直角方向に複数に分割されていることを特徴としている。また、前記金属平板は、通水管の延長方向に対し直角方向にスリットが形成されていることを特徴としている。この場合はスリットが形成された1枚の平板で構成することが好ましい。この構成によれば、金属平板は太陽熱を受けて伸長しても集熱管に熱応力が発生することを防止でき、発電機能の低下や集熱体の寿命が短縮することを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの一部を破断した断面図、図2は太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの要部を分解した状態の斜視図、図3は要部の断面図であり、(a)は分解した状態、(b)はラミネート後の状態を示す。
【0016】
図1〜3において、太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール(以下、モジュールという)Mは、太陽電池パネル10と、太陽電池パネル10の裏面側に位置し、複数の通水管21と通水管の両端を一対のヘッダー管22で連結した集熱管23を有する集熱体20とを備えており、集熱体20の裏面側は集熱フィンを構成する金属シートとしてアルミニウム箔(以下、アルミ箔という)25で覆われている。アルミ箔25は厚さが20〜100μm程度で、例えば指等で押し込むことにより容易に変形できるものが使用されている。アルミ箔の熱伝導率は230(W/m・K)程度で熱伝導性に優れている。
【0017】
太陽電池パネル10は太陽電池素子11の上に接着層12を介して表面透明部材13を積層して形成したものである。太陽電池素子11は単結晶、多結晶、あるいはアモルファスシリコン等から形成され、多数の素子が縦横に並設されて例えば直列に接続され所定の電圧が得られるものであり、素子の表面側の接着層12により表面透明部材13と接着して構成される。太陽電池パネル10からは図示していないリード線が延出し、このリード線から所定電圧の直流電圧が出力される。
【0018】
モジュールMは、表面側にカバーガラス1を備え、カバーガラス1と離間する太陽電池パネル10と、集熱体20とを裏面側接着層26で接着した構成となっており、集熱体20は集熱管23と、その裏面を覆うアルミ箔25から構成される。そして、モジュールMは外周を長方形状のフレーム30で囲まれ、フレーム30からヘッダー管22の端部が突出している。カバーガラス1と表面透明部材13との間はスペーサ2により空気層又はアルゴンガス等の不活性ガス層の空間3となっている。アルミ箔25の裏面側には断熱材31が組込まれるが、これは必ずしも必要でない。
【0019】
表面透明部材13と太陽電池素子11とを接着する接着層12、太陽電池パネル10と集熱体20とを接着する接着層26としては、透明性、耐侯性、接着性、熱伝導性等の要求を満たす材料として、エチレンビニルアセテート(エチレン−酢酸ビニル共重合体、EVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、ウレタン樹脂等が最適である。
【0020】
カバーガラス1は強化ガラスや耐衝撃性に優れ透明度の高いポリカーボネート樹脂板等が好ましい。表面透明部材13はポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、塩化ビニルフィルム等の熱可塑性樹脂フィルムや、ポリカーボネート等の透光性シート等が使用され、その厚さは50〜1000μmが好ましい。
【0021】
集熱体20を構成する集熱管23は、前記のように複数の通水管21が平行に所定の間隔で配列され、通水管21の両端が一対のヘッダー管22,22で連結されている。集熱管23は熱伝導性と加工性を考慮すると、銅、アルミニウム、ステンレス等の金属が好ましく、ヘッダー管22と複数の通水管21とはろう付け等の金属接合で接合されることが好ましい。ヘッダー管22,22は通水管21より大径に形成されており、モジュールMの設置時にはヘッダー管が水平になるように設置され、温水等の熱媒体は下方のヘッダー管22から通水管21を通って加熱され、上方のヘッダー管22に内部を熱媒体が流通可能となっている。本実施形態ではヘッダー管22,22は断面が円形であり、通水管21は断面が長方形となっている。
【0022】
集熱体20は、熱伝導性を有する金属シートで形成された集熱フィンとして、前述のアルミ箔25を備えている。アルミ箔25は少なくとも複数の通水管21を覆う形状に窪んで形成され、アルミ箔25が断面長方形の通水管21の3面に密着して覆っている。集熱フィンを構成する金属シートしては、アルミニウムの他に、銅、ステンレス等の熱伝導性の高い金属から形成したものが好ましく、特に作業性を考慮するとアルミニウムの厚さが20〜100μm程度のアルミ箔が最適である。また、金属シートを短冊状に所定の幅に切断し一方の面に粘着剤を付加したテープ状のアルミニウムテープを使用してもよい。
【0023】
集熱フィンを構成する熱伝導性を有するアルミ箔25の代わりに、熱伝導性を有する樹脂シートを使用する場合は、太陽電池のバックフィルム等に使用されるPET−アルミ箔−PETの積層シートや、PETシート等が用いられる。これらのシートも、その厚さは20〜100μm程度のものが好ましい。そして、この樹脂シートを所定の幅に切断し、一方の面に粘着剤を付加した樹脂テープとして使用してもよい。
【0024】
集熱管23は一対のヘッダー管22と複数の通水管21が連結接合されたものであり、この集熱管23と太陽電池パネル10の裏面とが接着層26により接着固定され、太陽電池パネル10を裏面側から見たとき通水管21の間隔部分が落ち込んだ段差部となっている。集熱フィンを構成するアルミ箔25は、この段差部と通水管21及びヘッダー管22の裏面側の突出部とを連続して覆っている。
【0025】
すなわち、アルミ箔25は容易に変形可能であり、段差部に相当する部分を押し込むことにより容易に凹んで太陽電池パネル10の裏面側の接着層26に当接し、通水管21を覆う形状に窪んで形成され、断面が長方形の通水管の両側面と裏面の3面に密着する。このため、通水管21と太陽電池パネル10とを連続して被覆する裏打ち部分は、特別な加工設備を使用することなく手で押し込んで容易に形成することができる。なお、アルミ箔25をヘッダー管22まで覆うような大きい矩形状にして、ヘッダー管22の周囲を押し込んでヘッダー管が入るように窪ませて覆うように構成してもよい。
【0026】
このように、集熱体20と太陽電池パネル10とは接着層26で接着固定されると共に、通水管21及びヘッダー管22の裏面側はアルミ箔25で覆われ、集熱管23はアルミ箔25にも支持され接着強度を向上させることができる。そして、アルミ箔25は熱伝導性が高く、太陽電池パネル10を透過した太陽熱を吸収して通水管の3面に熱伝導させることができるため、集熱した太陽熱を通水管21に効率良く熱伝導することができると共に、太陽電池素子11で発電に伴って発生する熱を集熱でき集熱効率を高めることができる。
【0027】
アルミ箔25の代わりに、熱伝導性の高い樹脂シートとしては、太陽電池パネルのバックフィルム等に使用されるPET−アルミ箔−PETの積層シートや、PETシート等が用いられる場合や、樹脂シートも所定の幅に切断し、1面に粘着剤を付加した樹脂テープとして使用する場合も、通水管と太陽電池パネルの裏面の段差部に容易に押し込んで、樹脂テープを窪ませて通水管の裏面側を容易に覆うことができる。樹脂シートや樹脂テープとしてシリコンシートを使用すると、熱伝導率が2.5(W/m・K)程度で好適である。
【0028】
前記の如く構成された本実施形態の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの製造方法について以下に説明する。この場合、図2に示した分解図と上下反対に積層していく。
【0029】
表面透明部材13の上に表面側接着層(EVA)12を敷き、その上に電気的に接続された太陽電池素子11を載置する。さらに、その上に裏面側接着層26を敷き、その上部に集熱管23を載置する。このような状態としたあと、集熱管23の上部に、通水管21の凹凸に合わせてアルミ箔25を押し込み、アルミ箔を太陽電池パネル10裏面の接着層26に対接させる。このように、集熱フィンを構成するアルミ箔25は、特別が装置や設備を要することなく容易に窪ませて通水管部分を覆うように形成することができる。そして、通水管の間隔や長さを変更する場合でも、集熱フィンを構成するアルミ箔25は、単に押し込むという単純な操作により容易に窪ませることができ、集熱フィンを窪ませるための設備等を変更する必要はない。
【0030】
アルミ箔の代わりに、粘着剤を付加したアルミニウムテープや樹脂テープを使用すると、通水管21の突出した部分から太陽電池パネル10の裏面まで陥没した段差部分をテープ幅で分けて押し込むことができ、しかも粘着させることができるため、集熱フィンの形成が容易に行える。
【0031】
このようにして形成した積層体をラミネート装置(図示せず)に入れて加熱し、140〜170℃まで昇温するとともに脱気を行い、積層体を一体化する。太陽電池パネル10は表面透明部材13と太陽電池素子11が接着層12により一体化し、集熱体20は集熱管23と集熱フィンであるアルミ箔25が一体化し、さらに太陽電池パネル10と集熱体20は接着層26により一体化するため、積層体全体を強固に一体化することができる。一体化した積層体にカバーガラス1、外装体としてのフレーム30等を組み合わせ、必要に応じて裏面側断熱材31を埋め込み、リード線を外部に引き出してモジュールMは完成する。
【0032】
このようにして完成した本実施形態のモジュールMに太陽光が照射すると、カバーガラス1を透過した太陽光は太陽電池素子11を照射して太陽電池パネル10で発電され、発電された電気は図示していないリード線から出力される。そして、太陽電池パネル10を透過した太陽光は、裏面側の集熱体20で通水管21内の水を加熱する。通水管21は垂直方向に配置されており、加熱された温水は対流で上昇して上方のヘッダー管22に向けて移動し、温水として出力する。
【0033】
太陽熱を吸収する際、アルミ箔25が集熱フィンとして機能するため、太陽電池パネルを透過した太陽熱はアルミ箔25に集熱され、通水管21まで熱伝導されて通水管21内の水を加熱する。また、太陽光発電に伴って発生する反応熱をアルミ箔25で集熱して通水管21に伝達できると共に、この熱伝達により太陽電池素子11の温度上昇を防止できるため、発電効率を高めることができる。アルミ箔25は熱伝導性が高いため、熱媒としての水を効率良く加熱することができる。さらに、アルミ箔25は裏面側断熱材31と共に集熱管23を覆っているため、加熱された温水からの放熱を防止することができる。このため本実施形態の太陽電池組み込み集熱ハイブリッドモジュールMは、発電効率を高めることができ、太陽熱集熱器としての熱効率を高めることができる。
【0034】
つぎに、本発明の他の実施形態を図4に基づき詳細に説明する。図4は本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの他の実施形態の要部断面図である。なお、この実施形態は前記した実施形態に対し、集熱フィンが金属平板、特にアルミニウム板等の軽金属板から形成され、金属平板と集熱管とが接着されることを特徴とする。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
【0035】
図4において、集熱体20Aは複数の通水管21と一対のヘッダー管22とから構成される集熱管23と、この集熱管の表面側に熱伝導性の高い接着層27により固着された金属平板35とから構成される。金属平板35の厚さは300〜1000μm程度のものが用いられ、前記したシートや箔と比較して剛性を有するものである。このように集熱管23と金属平板35とは熱伝導性の高い接着層27により接着されているため、アルミ箔等の金属シートや樹脂シートで固定する必要はないが、アルミ箔等で覆うように構成することもできる。
【0036】
この実施形態の集熱体20Aにおいても、集熱フィンは金属平板35から形成されるため、集熱管23の通水管21のピッチや長さを変更しても金属平板35を変更する必要がなく、設計変更等に容易に対応でき生産性を向上することができる。また、通水管21をアルミ箔でさらに覆うようにする場合も、アルミ箔を押し込むだけの作業で可能であり容易に行うことができる。
【0037】
この実施形態のモジュールの製造方法は、前記の方法において、接着層26の上に金属平板35を置いて、さらに接着層27を重ね、その上に集熱管23を置いてからラミネート装置に入れて加熱及び脱気を行う。このように、太陽電池パネル10と集熱体20との間に接着層26,27を挟んで金属平板35を入れて積層し、加熱、脱気することで容易に積層体として接着することができる。この集熱体20Aの例においては、太陽電池パネル10を透過した太陽熱は金属平板35で集熱され、接着層27を通して通水管21に伝達されて内部の水を加熱するため、効率良く加熱できる。加熱された温水は通水管21を上昇し、上方のヘッダー管22から出力される。
【0038】
前記の実施形態では、金属平板35と集熱管23とは接着層27により接着される例を示したが、図5に示す集熱体20Bでは集熱フィンである金属平板35と集熱管23の通水管21が高周波溶接等の溶接やろう付け等の金属接合による接合部28で固着される。このため、接着層27は不要となる。この場合も、前記と同様に設計変更が容易に行えると共に、通水管21と金属平板35とが金属同士の接合であるため、熱伝達はさらに良好に行われ、金属平板35により集熱された熱は通水管21内の水をさらに効率良く加熱できる。
【0039】
図6に示す集熱体20Cは、金属平板35と通水管21とが対接し、アルミテープ25Aで固定されている例を示している。なお、金属平板35と通水管21との対接部分を接着層で接着してもよく、また金属接合で固着するようにしてもよい。この例においても、集熱体を構成する集熱フィンは金属平板35から形成され、集熱管23の通水管21のピッチや長さを変更しても殆んど影響を受けないため、容易に設計変更できる長所がある。
【0040】
図7に示す集熱体20Dは、金属平板35と通水管21とが接着層27で接着され、通水管21と通水管の段差部とはアルミ箔25Bで全面が覆われている例を示している。この例においては、金属平板35と通水管21とは接着層27で接着されると共に、アルミ箔25Bで覆われており、金属平板35と通水管21との接着強度を向上させることができ、集熱された熱の伝達が効率良く行える長所を有している。
【0041】
図4〜7の実施形態に使用する金属平板は、図8に示す集熱体20Eのように、金属平板として集熱管23を構成する通水管21の延長方向と直交する方向に分割された複数の金属平板36…で構成することができる。図8の構成によれば、通水管21が太陽熱で加熱され内部の熱媒体が昇温することにより長手方向に伸長しても、通水管の全長にわたって固着した金属平板で抑えられることなく、複数の平板の間隔を増して延びることができ、通水管21部分に熱応力が発生することを防止できる。これにより発電機能が低下することを防止し、寿命が短くなることを防止できる。
【0042】
また、図9に示す集熱体20Fは、通水管21の延長方向と直交する方向の複数のスリット37a…を有する1枚の金属平板37を備えている。この構成によっても、前記の複数の分割された金属平板36…の場合と同様にスリット部分の間隔を広げて伸長することができ、前記の効果を奏するとともに、この場合は1枚の金属平板37で構成されるため、積層する際の作業が容易となり、製造が容易となる効果を奏する。
【0043】
図10,11を参照して、集熱管を構成する通水管の他の実施形態を説明する。図10に示す通水管21Aはヘッダー管22に連結されて集熱管23を構成し、断面形状が半円形をしており、太陽電池パネル10に通水管の平坦部が接着層26で接着されている。図11に示す通水管21Bは、通水管21Aと同様にヘッダー管22に連結され、断面形状が三角形をしており、三角形の底辺に相当する辺が太陽電池パネル10に接着層26で接着されている。
【0044】
これらの通水管21A,21Bの場合、アルミ箔25や樹脂シート、あるいはこれらの1面に粘着剤を付加した金属テープや樹脂シートは半円部分や傾斜面に沿って対接させることができ、アルミ箔25や樹脂シートを押し込むときにしわ等が発生せず、集熱フィンの形成が容易に行え、モジュールの裏面側の見栄えを向上でき、熱伝導を効率良く行える。また、これらの通水管21A,21Bの場合、平坦面や底辺に相当する広いが太陽電池パネル10と接着され、接着強度を高めることができる。なお、これらの通水管21A,21Bは、図4〜9に示す金属平板を用いた実施形態にも適用できることは勿論である。
【0045】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、集熱フィンを形成する金属シートや金属平板の軽金属としてアルミニウムの例を示したが、マグネシウムや他の軽金属でもよいことは勿論である。また、集熱管を構成する通水管の断面形状は長方形状である例を示したが、これに限られるものでなく例えば円形状であってもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールは、集熱体に集熱フィンを容易に取付けることができ、製造が容易となり設備費が削減できるためコストダウンを達成することができる。また、集熱管等の設計変更が生じた場合でも、集熱フィンを形成する設備を変更することなく容易に設計変更できるため、生産性に優れるとともに設計変更時のコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの一実施形態の一部を破断した断面図。
【図2】図1の要部を分解した斜視図。
【図3】図1、2の要部の断面図であり、(a)は分解した状態、(b)はラミネート後の状態を示す。
【図4】本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールの他の実施形態の要部断面図。
【図5】本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールのさらに他の実施形態の要部断面図。
【図6】本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールのさらに他の実施形態の要部断面図。
【図7】本発明に係る太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールのさらに他の実施形態の要部断面図。
【図8】金属平板の他の実施形態を示す分解した斜視図。
【図9】金属平板のさらに他の実施形態を示す分解した斜視図。
【図10】通水管の他の実施形態を示す要部断面図。
【図11】通水管のさらに他の実施形態を示す要部断面図。
【符号の説明】
M 太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール、
10 太陽電池パネル、 11 太陽電池素子、
12 接着層、 13 表面透明部材、
20、20A,20B,20C,20D,20E,20F 集熱体、
21,21A,21B 通水管、
22 ヘッダー管、 23 集熱管、
25,25B アルミ箔、樹脂シート(集熱フィン)、
25A アルミテープ、
26,27 接着層、 28 接合部、
35,36,37 金属平板(集熱フィン)、
37a スリット
Claims (6)
- 太陽電池パネルと、該太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管と該通水管の両端をヘッダー管で連結した集熱管を有する集熱体とを備える太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールであって、
前記集熱体は、熱伝導性を有する金属シート又は熱伝導性を有する樹脂シートから形成された集熱フィンを備え、該集熱フィンは少なくとも前記通水管を覆う形状に窪んで形成され、前記集熱管及び集熱フィンと前記太陽電池パネルとが接着されていることを特徴とする太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール。 - 前記集熱フィンは、軽金属箔、一方の面に粘着剤を付加した軽金属テープ又は熱伝導性を有する樹脂テープから形成されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール。
- 太陽電池パネルと、該太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管と該通水管の両端をヘッダー管で連結した集熱管を有する集熱体とを備える太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールであって、
前記集熱体は、熱伝導性を有する金属平板から形成された集熱フィンを前記太陽電池パネルの裏面側に備え、前記集熱管及び集熱フィンが前記太陽電池パネルの裏面に接着されていることを特徴とする太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール。 - 太陽電池パネルと、該太陽電池パネルの裏面側に位置し、複数の通水管と該通水管の両端をヘッダー管で連結した集熱管を有する集熱体とを備える太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュールであって、
前記集熱体は、熱伝導性を有する金属平板から形成された集熱フィンを前記太陽電池パネルの裏面側に備え、前記集熱管と集熱フィンとが金属接合により固着され、前記集熱管及び集熱フィンが前記太陽電池パネルの裏面に接着されることを特徴とする太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール。 - 前記金属平板は、前記通水管の延長方向に対し直角方向に複数に分割されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール。
- 前記金属平板は、前記通水管の延長方向に対し直角方向にスリットが形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の太陽電池組込み集熱ハイブリッドモジュール。
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