JP2004176673A - マフラ用シェル - Google Patents

マフラ用シェル Download PDF

Info

Publication number
JP2004176673A
JP2004176673A JP2002346243A JP2002346243A JP2004176673A JP 2004176673 A JP2004176673 A JP 2004176673A JP 2002346243 A JP2002346243 A JP 2002346243A JP 2002346243 A JP2002346243 A JP 2002346243A JP 2004176673 A JP2004176673 A JP 2004176673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer member
outer layer
shell
inner layer
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002346243A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinichi Sakamoto
欽市 坂本
Toyoki Kawashima
豊樹 川島
Yukio Kaneko
幸雄 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2002346243A priority Critical patent/JP2004176673A/ja
Publication of JP2004176673A publication Critical patent/JP2004176673A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】価格的に高い素材の内部を構成する耐食性鋼板の使用を極力減らすことができ、かつ、内外面それぞれに耐食耐久性を有し、透過音の削減と排気ガスの漏れを防止する機能に優れるマフラ用シェルの提供。
【解決手段】排気凝縮水中の腐蝕成分に対する耐食性素材からなる内層部材2と、走行環境中に存在する腐蝕成分に対する耐食性素材からなる外層部材3とを接合して筒状に形成したマフラ用シェルSにおいて、前記外層部材3の内側周内で内層部材2と外層部材3を重ね合わせてスポット溶接Aにて接合したこととした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用マフラの末端排気口付近に設けるマフラ用シェルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、排気凝縮水中腐蝕成分に対する耐食性素材からなる内層部材と、走行環境中に存在する腐蝕成分に対する耐食性素材からなる外層部材とを二重巻きにしてなるマフラ用シェルが公知である(特許文献1参照)。
従来技術の発明によれば、内層部材と外層部材とをマッシュシーム溶接、プラズマ溶接、TIG溶接、又はレーザ溶接にて連続溶接して筒状にしている。
なお、連続溶接とは溶接がスポット的に行われる点溶接(スポット溶接)と異なり、連続した溶接をいい、アーク及びガス溶接におけるグループ溶接に匹敵する抵抗溶接におけるマッシュシーム溶接や、プラズマ溶接、TIG溶接、或いはレーザ溶接が、能率的な自動溶接可能で好ましいとされている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−206422号公報 (第2−3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の発明における連続溶接は、材質の異なる内層部材と外層部材を接合することはできるものの、厚みの異なる内層部材と外層部材とを接合すると連続溶接部の強度が弱いという問題点があった。
また、連続溶接部の内層部材と外層部材との合わせ寸法精度が悪いと連続溶接が困難になるし、連続溶接は作業に時間がかかり製品の生産効率を疎外する虞があった。
さらに、従来のマフラ用シェルにおいては、内層部材と外層部材との間、特に内層部材と外層部材を接合した位置から離れた位置などに空間が生じているため、シェル内のびびり音を誘発しやすいという問題点があった。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、外層部材に比べて価格的に高価な内層部材を極力減らすことができ、かつ、スポット溶接でもってシェル内の排気ガスの漏れを防止できるマフラ用シェルを提供することである。
さらに、本発明ではシェル内のびびり音の防止を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明にあっては、排気凝縮水中の腐蝕成分に対する耐食性素材からなる内層部材と、走行環境中に存在する腐蝕成分に対する耐食性素材からなる外層部材とを接合して筒状に形成したマフラ用シェルにおいて、前記外層部材の内側周内で内層部材と外層部材を重ね合わせてスポット溶接にて接合したことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載のマフラ用シェルにおいて、内層部材と外層部材を密着させた状態で筒状に形成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の作用及び効果】
本発明の請求項1記載のマフラ用シェルでは、排気凝縮水中の腐蝕成分に対する耐食性素材からなる内層部材と、走行環境中に存在する腐蝕成分に対する耐食性素材からなる外層部材とを接合して筒状に形成したマフラ用シェルにおいて、前記外層部材の内側周内で内層部材と外層部材を重ね合わせてスポット溶接にて接合したため、異なる厚み・材質の内層部材と外層部材を密着させて接合できる。
【0008】
そして、内層部材と外層部材との接合部位は、外層部材の内側周内に位置して外部と接していないため、外部の影響を受けることがないし、シェル内の排気ガスが漏れて透過音などが発生することがない。また、内層部材を極力減らして材料のコスト削減が図れる。
【0009】
また、内層部材と外層部材との接合にスポット溶接を用いたため、従来の溶接設備でもって溶接作業を行うことができ、溶接作業時間の短縮と製品の生産効率の向上に貢献する。
さらに、スポット溶接は連続溶接と違って内層部材と外層部材の合わせ寸法に多少の誤差が生じた場合でも行うことができ、連続溶接のように溶接が困難になるということはない。
【0010】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載のマフラ用シェルにおいて、前記内層部材と外層部材を密着させた状態で筒状に形成したため、シェル内のびびり音を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のマフラ用シェルの実施の形態を説明する。
図1は本実施の形態のマフラ用シェルの斜視図、図2は図1のS2−S2線の断面図(a)とT点の拡大図である。
本実施の形態のマフラ用シェルは、図1,2に示すように、車両用マフラ1の末端排気口付近に設けるシェルSであって、排気凝縮水中の腐蝕成分に対する耐食性素材からなる金属製板材の内層部材2と、走行環境中に存在する腐蝕成分に対する耐食性素材からなる金属製板材の外層部材3とを主要な構成としている。
【0012】
前記内層部材2は全体が筒状に形成され、その端部4,5同士が重ね合わされている。
前記外層部材3は前記内層部材2の外周面に当接した状態で全体が筒状に形成され、その端部同士6,7が重ね合わされている。
そして、前記端部6は内層部材2の外周面に重なった状態でスポット溶接AにてシェルSの軸方向に数箇所で溶接固定されることにより、内層部材2と外層部材3とが接合されている。
【0013】
さらに、前記内層部材の端部5と外層部材3の端部6の先端は、先端に向かって厚みが薄く形成された合わせ代8,9がそれぞれ形成され、これら合わせ代8,9が内外の内層部材2及び外層部材3に密着することにより、内層部材2と外層部材3は完全に密着した状態で筒状に形成されている。
【0014】
そして、シェルS全体は前記内層部材2及び外層部材3の各端部4〜7の重なる位置でスポット溶接BにてシェルSの軸方向に3箇所で溶接固定されている。
【0015】
次に本実施の形態の作用・効果を説明する。
本実施の形態のマフラ用シェルSは、上述したように外層部材3の内側周内で内層部材2と外層部材3とを重ねてスポット溶接Aにて接合されている。
また、内層部材2と外層部材3とが完全に密着した筒状に形成されている。
さらに、シェルS全体は内層部材2及び外層部材3の各端部4〜7を重ねた位置にスポットBにて共に溶接固定されている。
【0016】
従って、異なる厚み・材質の内層部材と外層部材とを容易かつ強度に接合できるし、内層部材2と外層部材3の接合部位は外層部材3の内側周内に位置するため、外部の影響を受けることがなく、シェル内の排気ガスの漏れや透過音が生じる虞がない。
溶接作業をスポット溶接でもって行うことができ、溶接作業の簡便化と製品の生産効率の向上を図ることができる。
内層部材2と外層部材3との間に空間が生じないためシェルS内のびびり音の発生等を防止することができる。
さらに、シェルS全体は内層部材2及び外層部材3の端部同士を重ねた位置でスポット溶接Bにて溶接固定されているため、びびり音を防止できると共に、シェルSの全体強度の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0017】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的構成は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。
例えば、本実施の形態におけるスポット溶接の溶接点数においては適宜設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のマフラ用シェルSの斜視図である。
【図2】図1のS2−S2線によるマフラ用シェルの断面図(a)とT点における拡大図(b)である。
【符号の説明】
A、B スポット溶接
S シェル
1 マフラ
2 内層部材
3 外層部材
4、5、6、7 端部
8、9 合わせ代

Claims (2)

  1. 排気凝縮水中の腐蝕成分に対する耐食性素材からなる内層部材と、走行環境中に存在する腐蝕成分に対する耐食性素材からなる外層部材とを接合して筒状に形成したマフラ用シェルにおいて、
    前記外層部材の内側周内で内層部材と外層部材を重ね合わせてスポット溶接にて接合したことを特徴とするマフラ用シェル。
  2. 請求項1記載のマフラ用シェルにおいて、前記内層部材と外層部材を密着させた状態で筒状に形成したことを特徴とするマフラ用シェル。
JP2002346243A 2002-11-28 2002-11-28 マフラ用シェル Pending JP2004176673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002346243A JP2004176673A (ja) 2002-11-28 2002-11-28 マフラ用シェル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002346243A JP2004176673A (ja) 2002-11-28 2002-11-28 マフラ用シェル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004176673A true JP2004176673A (ja) 2004-06-24

Family

ID=32707214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002346243A Pending JP2004176673A (ja) 2002-11-28 2002-11-28 マフラ用シェル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004176673A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177295A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Sango Co Ltd 消音器
JPWO2006046375A1 (ja) * 2004-10-28 2008-05-22 株式会社三五 排気系部品の外筒

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006046375A1 (ja) * 2004-10-28 2008-05-22 株式会社三五 排気系部品の外筒
JP4562734B2 (ja) * 2004-10-28 2010-10-13 株式会社三五 排気系部品の外筒
JP2006177295A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Sango Co Ltd 消音器
JP4526377B2 (ja) * 2004-12-24 2010-08-18 株式会社三五 消音器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4545660B2 (ja) 消音器構造
JP5878554B2 (ja) 管の溶接接続構造
JP2008121550A (ja) 排気系部材と挿入部材の接続構造
JP2004176673A (ja) マフラ用シェル
JP2002206422A (ja) マフラ用シェル
KR101876079B1 (ko) 하프셀 결합구조 및 이를 포함하는 배기매니폴드, 하프셀 조인트방법
JPH09295044A (ja) 管体の接続構造
JP2013255934A (ja) クラッド管の突合せ接合方法
JP3509796B2 (ja) エキゾーストマニホールド
JP5993770B2 (ja) 多気筒エンジンの排気装置
JP4188057B2 (ja) 消音器とその製造方法
JP2000291679A (ja) 自在継手用ヨークの接合構造
JP6676666B2 (ja) 配管の継手構造
JP3201174U (ja) 内燃機関の排気管
JP2009047137A (ja) 車両用消音器及びその製造方法
JP2006192445A (ja) 他部材への溶接による二重管管端接続部位置決め構造
JP2000018032A (ja) デュアル触媒一体型排気マニホルド
JP2006029205A (ja) 車両用消音器における排気管の接続方法
JP2021148001A (ja) 接合体の製造方法
JP4446858B2 (ja) 消音器構造
JP2005337036A (ja) 車両用消音器における排気管の接続方法
US20210199035A1 (en) Muffler for Engine
JP2004011499A (ja) エキゾーストマニホルド
CN112943435A (zh) 连接单元
JP4261279B2 (ja) エンジンの排気マニホールド

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051114