JP2004176463A - 雨樋受金具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取付部3にガイド杆4を設け、このガイド杆4に対してスライド自在に装着するスライド装着部5を雨樋受部2に設けて、取付部3に雨樋受部2をスライド自在に連結し、このスライド装着部5に操作ハンドル6を回動自在に枢着し、この操作ハンドル6は回動させてガイド杆4に圧接係止することで前記スライド連結部8のスライド移動が阻止され、且つこのスライド阻止状態から操作ハンドル6を反対方向に回動すると、圧接係止が解除されてスライド連結部8がスライド可能となるように構成し、前記ガイド杆4の先端部に前記雨樋受部2の下方に位置して雨樋受部2を少なくとも下方から受支承する支承補強部9を設けた雨樋受金具。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根軒先に取り付ける雨樋の位置を軒先に対して接離調整することができる雨樋受金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
出願人は、この種雨樋受金具として特開2002−70260号を出願している。
【0003】
本発明は、この先願の改良に係るもので、この先願に比して著しく耐久強度が向上する画期的な雨樋受金具を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0005】
雨樋1を吊り下げ若しくは受支承する雨樋受部2と、軒先に取付固定される取付部3とから成り、この雨樋受部2と取付部3とをスライド自在に連結して、雨樋受部2を取付部3に対しこの雨樋受部2に吊り下げ若しくは受支承する雨樋1の幅方向にスライド調整自在に設けた雨樋受金具において、前記取付部3にガイド杆4を設け、このガイド杆4に対してスライド自在に装着するスライド装着部5を前記雨樋受部2に設けて、このガイド杆4とスライド装着部5とにより雨樋受部2と取付部3とをスライド自在に連結した構成とし、このスライド装着部5に操作ハンドル6を回動自在に枢着すると共に、この操作ハンドル6の回動先端側に前記ガイド杆4に圧接係止し得る係止部7を設けて、この操作ハンドル6を回動させて係止部7をガイド杆4に圧接係止することで前記スライド連結部8のスライド移動が阻止され、且つこのスライド阻止状態から操作ハンドル6を反対方向に回動すると、圧接係止が解除されてスライド連結部8がスライド可能となるように構成し、前記ガイド杆4の先端部に前記雨樋受部2の下方に位置して雨樋受部2を下方から受支承する支承補強部9を設けたことを特徴とする雨樋受金具に係るものである。
【0006】
また、前記ガイド杆4の先端部を延設すると共に、この延設先端部を屈曲形成することで前記雨樋受部2の下方へ位置するように設け、この雨樋受部2の下方に位置するガイド杆4の延設先端部を前記支承補強部9としたことを特徴とする請求項1記載の雨樋受金具に係るものである。
【0007】
また、前記支承補強部9は、前記雨樋受部2の下部を受支承すると共に、左右側部を受支承して雨樋受部2の左右の位置ずれを防止し得る形状に形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の雨樋受金具に係るものである。
【0008】
また、前記ガイド杆4の延設先端部を前記雨樋受部2の下部と左右側部とを囲繞する形状に形成し、このガイド杆4の延設先端部を雨樋受部2の下部と左右側部とを受支承する前記支承補強部9に構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の雨樋受金具に係るものである。
【0009】
また、前記ガイド杆4の延設先端部を略コ字状若しくは略U字状に折曲形成することで前記雨樋受部2の下部と左右側部とを囲繞する形状の前記支承補強部9に構成し、この略コ字状若しくは略U字状の支承補強部9内を雨樋受部2がスライド移動する構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の雨樋受金具に係るものである。
【0010】
また、前記ガイド杆4は、前記スライド連結部8のスライド方向に沿って左右両側に設け、この左右のガイド杆4の夫々に前記スライド装着部5が装着してこの左右のガイド杆4に沿ってスライド装着部5がスライド移動するように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の雨樋受金具に係るものである。
【0011】
また、前記取付部3に略コ字状若しくは略U字状の線材の遊離両端部を付設し、この線材の遊離両端部分を前記ガイド杆4に構成すると共に、このガイド杆4の先端側に位置する線材の略コ字状若しくは略U字状の中間部分を前記雨樋受部2の下部と左右側部とを受支承する前記支承補強部9に構成し、前記雨樋受部2はこの左右両側のガイド杆4間であって且つ略コ字状若しくは略U字状の支承補強部9内をスライド移動してこの支承補強部9に受支承される構成としたことを特徴とする請求項6記載の雨樋受金具に係るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0013】
例えば、屋根軒先に取付部3を釘止めするなどして本発明品を軒先に等間隔ごとに取り付ける。
【0014】
そして、この取り付けた各本発明品の雨樋受部2に雨樋1を吊り下げ若しくは受支承して雨樋1を軒先に固定する。
【0015】
本発明では、この際、取付部3に設けたガイド杆4に対してスライド装着部5をスライドさせることで、雨樋受部2を取付部3に対してスライド移動させて雨樋受部2に吊り下げ若しくは受支承した雨樋1の軒先に対する設置位置をこの雨樋1の幅方向にスライド調整することができる。
【0016】
具体的には、このスライド装着部5に枢着した操作ハンドル6を回動操作することで係止部7のガイド杆5への圧接係止を解除すると、スライド連結部8がスライド可能となり、所望のスライド位置で操作ハンドル6を回動させて回動先端側の係止部7をガイド杆4に圧接係止することで、雨樋受部2と取付部3とのスライド連結部8のスライド移動が阻止されて位置決め状態とできる。
【0017】
従って、単に操作ハンドル6を回動操作するだけのワンタッチ操作で雨樋受部2を取付部3に対して雨樋受部2に吊り下げ若しくは受支承した雨樋1の幅方向にスライド調整することも、所望位置に位置決め固定することもできるから、雨樋1の軒先に対する固定位置を接離調整することが極めて容易に行えることになる。
【0018】
また、本発明では、前記ガイド杆4の先端部に設けた支承補強部9が、前記雨樋受部2の下方に位置して雨樋受部2を下方から受支承するため、この支承補強部9によって雨樋受部2が支えられてしっかりと補強されることになる。
【0019】
従って、例えば、雨樋受部2に吊り下げ若しくは受支承した雨樋1上にゴミがたまったり、積雪したりして雨樋受部2に下向きの大きな荷重が加わっても、雨樋受部2が支承補強部9によって支えられて補強されるために、上記先願構造と比べて著しく秀れた耐久強度を発揮し、雨樋受金具が簡単に破損してしまうようなことはない。
【0020】
また、例えば、前記支承補強部9は、前記雨樋受部2の下部を受支承すると共に、左右側部を受支承して雨樋受部2の左右の位置ずれを防止し得る形状に形成すれば、前記作用効果に加えて、雨樋受部2の横ブレが防止されるためにスライド連結部8のスライド作動がスムーズに且つ安定的に行われることになるし、吊り下げ若しくは受支承した雨樋1が雨樋受部2ごと横ブレすることもなく確実に安定的な状態に固定できることとなるなど、一層実用的となる。
【0021】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0022】
本実施例の雨樋受金具は、雨樋1を吊り下げ支承する雨樋受部2と、軒先に固定される取付部3とから成り、この雨樋受部2と取付部3とをスライド自在に連結して、雨樋受部2を取付部3に対しこの雨樋受部2に吊り下げ支承する雨樋1の幅方向にスライド調整自在に設けている。
【0023】
以下、具体的に説明すると、図1〜図5は第一実施例、図6〜図9は第二実施例、図10は第三実施例を示している。
【0024】
第一実施例について説明する。
【0025】
本実施例は、前記取付部3にガイド杆4を設け、このガイド杆4に対してスライド自在に装着するスライド装着部5を前記雨樋受部2に設けている。
【0026】
具体的に説明すると、本実施例の雨樋受部2は、図1に示すような長さを有する帯板状に形成し、更に図2に示すように先端部を上方へ屈曲させてこの屈曲先端を雨樋1を係止し得る第一雨樋係止片2Aに形成すると共に、基端部を下方へ屈曲させてこの屈曲先端を雨樋1を係止し得る第二雨樋係止片2Bに形成している。従って、図3に示すように、この第一雨樋係止片2Aと第二雨樋係止片2Bとの二点で雨樋1を吊り下げ支承する構成である。尚、図中符号10は第二雨樋係止片2Bに係止した雨樋1の上周縁部を抜け止め状態に弾圧係止する押さえバネである。
【0027】
また、本実施例の取付部3は、図1に示すように、長さのある遊離両端部を備えた略コ字状の基枠材3A(線材)と、屋根軒先に取り付けするための取付金具3Bとから成り、この基枠材3Aの遊離両先端を略直角下方へ屈曲形成した上でこの屈曲両端部を取付金具3Bに溶着した構成としているもので、この基枠材3Aの左右のストレート杆部(遊離両端部)を前記ガイド杆4としている。尚、図面では基枠材3Aを丸杆状の線材で構成した場合を示しているが角杆状の線材により構成しても良い。
【0028】
この雨樋受部2と取付部3とのスライド連結構造は、図2,図3に示すように雨樋受部2の基端部に側方から見て断面コ字板状のスライド装着部5を付設し、このスライド装着部5の前後の遊離両端板面の夫々の左右部にガイド孔5Aを形成し、この左右前後のガイド孔5Aに前記取付部3の左右のガイド杆4をスライド自在に嵌挿することで、この雨樋受部2が取付部3に対してスライド自在となり、且つガイド孔5Aよりガイド杆4が抜け止め状態で連結される構成としている。図中符号15は雨樋受部2にスライド装着部5を固定するための止具である。
【0029】
従って、このスライド連結部8の構造は簡易に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ安価に構成可能となる。また、ガイド孔5Aを左右に夫々前後二箇所ずつ形成しているから、この前後左右のスライドガイド孔5Aを介してガイド杆4がスムーズにスライド移動し得ることになる。
【0030】
また、従来技術の項で述べた先願の実施例では、雨樋受部の基端側の前後二箇所に帯板状の取付部材を横設状態に固定し、この夫々の取付部材の左右両端部を筒状にカール成形してこの前後左右の夫々の筒状部をスライドガイド筒とし、この左右前後のスライドガイド筒に取付部の左右のガイド杆をスライド自在に嵌挿することで、この雨樋受部が取付部に対してスライド自在となり、且つスライドガイド筒よりガイド杆が抜け止め状態で連結される構成としていたが、本実施例では、スライドガイド筒を形成せず、単にコ字板状のスライド装着部5の前後の遊離両端の夫々の左右部にガイド孔5Aを形成し、このガイド孔5Aに前記ガイド杆4を挿通した構成のため、先願構造よりもスライドガイド筒がない分スライド装着部5がガイド杆4に沿って広い範囲にスライド移動することができると共に、加工工程数が減少することでコストを削減できることとなった。また、これによりガイド杆4を短くしても先願と同等のスライド移動距離を確保できるため、ガイド杆4を短くすることで先願構造よりコスト安に構成することもできる。
【0031】
本実施例では、この一側(図1における奥側)のガイド杆4に操作ハンドル6を回動自在に枢着すると共に、この操作ハンドル6は回動先端側に他側(図1における手前側)のガイド杆4に圧接係止し得る係止部7を設け、この操作ハンドル6を回動させて係止部7を他側のガイド杆4に圧接係止すると、前記スライド連結部5のスライド移動が阻止され、且つこのスライド阻止状態から操作ハンドル6を反対方向に回動すると圧接係止が解除されてスライド連結部5がスライド可能となるように構成している。
【0032】
具体的に説明すると、操作ハンドル6は、図1〜図3に示すように、一枚の板材を側方から見て断面コ字状に形成しているもので、このコ字状操作ハンドル6の一端側(図1における奥側)の左右の遊離板部に貫通形成した軸孔6Aに前記一側のガイド杆4を貫通することにより、この一側のガイド杆4に対して操作ハンドル6を回動自在に枢着した構成としている。即ち、この操作ハンドル6は、前記スライド連結部8のスライド方向と直交する方向に起伏回動作動するように構成している。
【0033】
また、この一側のガイド杆4は、軸孔6Aに対して遊嵌状態に貫通装着する構成とし、これにより操作ハンドル6がガイド杆4に沿ってスライド自在となるように設けている。
【0034】
また、この操作ハンドル6は、ガイド杆4に沿ってスライド移動する前記雨樋受部2と共に一側のガイド杆4に沿ってスライド移動するように構成し、この操作ハンドル6を回動させて前記係止部7を他側のガイド杆4に圧接係止することで、ガイド杆4を有する前記取付部3に対して雨樋受部2のスライド移動が阻止されるように構成している。
【0035】
更に詳しく説明すると、操作ハンドル6は前記雨樋受部2のスライド装着部5の前後の遊離両端板間であって、前後の前記ガイド孔5A間に位置するようにして一側のガイド杆4に枢着し、これにより雨樋受部2をスライド移動させれば、これに伴ってスライド装着部5と共に操作ハンドル6もスライド移動し、係止部7を他側のガイド杆4に圧接係止することで操作ハンドル6を位置決め状態とすれば、これによってスライド装着部5(雨樋受部2)もスライド不能状態となる構成としている。
【0036】
従って、本実施例においては、操作ハンドル6枢着用の枢着軸などを新たに設けるような構造でなく、取付部3に対して雨樋受部2をスライドさせるためのガイド杆4を枢着軸として利用して操作ハンドル6を枢着する構成のため、この構造は簡易に設計実現可能であると共にコスト安に実現できる構成であり、量産性に秀れ安価な製品を提供できることとなる。
【0037】
また、この操作ハンドル6は、回動先端側下方に前記係止部7を設けて、この係止部7が前記他側のガイド杆4に上方から被嵌圧接係止する構成とし、更にこの係止部7が他側のガイド杆4に係止したときには操作ハンドル6は図4に示すように伏した状態となるように構成している。
【0038】
また、この係止部7について更に説明すると、操作ハンドル6の遊離板部の下縁に切り欠き凹部を設けて構成すると共に、この切り欠き(係止部7)は図4に示したような他側のガイド杆4に上方から圧入係止し得る鉤状の切り欠き凹部に形成している。
【0039】
また、この係止部7は、前記操作ハンドル6に設けた弾圧機構11により前記取付部3の他側のガイド杆4に圧接係止するように構成し、この弾圧機構11の弾圧付勢力に抗して圧接係止している操作ハンドル6を反対方向に回動することで、係止部7を他側のガイド杆4より係脱し得るように構成している。
【0040】
弾圧機構11について説明すると、図4に示すように、操作ハンドル6の基端部の天板と一体的に略U字形の弾性体11A(板バネ)を形成し、この弾性体11Aの下部が操作ハンドル6の枢着軸たる一側のガイド杆4に常に当接した状態となるように、やや操作ハンドル6の先端側(他側)に向けて屈曲させている。
【0041】
一方、一側のガイド杆4を貫通状態に軸支する操作ハンドル6の前記軸孔6Aを図4に示すようにやや横長の孔に形成し、これにより前記弾性体11Aの付勢力に抗して軸孔6Aに対する一側のガイド杆4の位置を図4中の左右横方向に移動できるようにしている。
【0042】
従って、操作ハンドル6を伏動させて前記係止部7を他側のガイド杆4に係止させようとすると、一側のガイド杆4に当接するこの弾性体11Aが外側に押しやられるように屈曲していき、これによって他側のガイド杆4が鉤状の係止部7の下方に連設するのり越え突起12をのり越えて係止部7に係止することができる構成としている。よって、この弾性体11Aの作用により係止部7は他側のガイド杆4にカチンと音を発して圧入係止することとなるように構成している。
【0043】
従って、この弾圧機構11によって係止部7が他側のガイド杆4に対して常に一定の圧接係止力をもって係止することになり、これにより操作ハンドル6による前記スライド連結部8のスライド阻止状態が安定的に保持されるので勝手に解除してしまうようなことがない。また、カチンと音をたてて圧接(圧入)係止するので、この音と操作感とで確実にスライド阻止状態になったことがわかり、スライド連結部8の位置決め操作が確実に行なわれることとなる。
【0044】
また、係止解除するときは、弾性体11Aの付勢力に抗して操作ハンドル6を起動することで解除できる。
【0045】
また、本実施例では、前記他側のガイド杆4に、前記操作ハンドル6の係止部7が嵌合係止する係止溝13を、このガイド杆4の長さ方向に複数並設状態に設けている。
【0046】
具体的には、前記係止部7が係止する前記他側のガイド杆4の外周部位に凹溝(係止溝13)を複数形成することで、この係止溝13がガイド杆4の長さ方向に複数並設する構成としている。
【0047】
従って、これにより係止部7が係止溝13に確固に位置決め状態に圧接固定されることになるので、この圧接固定状態では係止部7がガイド杆4に対して位置ズレすることがなく、スライド連結部8の固定状態が極めて強固に保持されることになる構成としている。
【0048】
また、本実施例では図示していないが、一側のガイド杆4にスライド連結部8のスライド目安となる目盛を付し、この目盛を見ながら取付部3に対する雨樋受部2のスライド位置を調整設定することができるように構成しても良い。
【0049】
このように構成することで、この種雨樋受金具は、軒先に等間隔を置いて取り付けられるが、この複数の雨樋受金具の取付部3に対する雨樋受部2のスライド位置を全て一律に合わせることも目盛を見ながら極めて容易に行うことができ、非常に実用的となる。
【0050】
また、本実施例では、前記ガイド杆4の先端部に前記雨樋受部2の下方に位置して雨樋受部2を下方から受支承する支承補強部9を設けている。
【0051】
具体的には、前記ガイド杆4の先端部を延設すると共に、この延設先端部を屈曲形成することで前記雨樋受部2の下方へ位置するように設け、この雨樋受部2の下方に位置するガイド杆4の延設先端部を前記支承補強部9としている。
【0052】
また、この支承補強部9は、雨樋受部2の下部を受支承すると共に、左右側部を受支承して雨樋受部2の左右の位置ずれを防止し得る形状に形成している。
【0053】
詳しく説明すると、前記ガイド杆4の延設先端部を前記雨樋受部2の下部と左右側部とを囲繞する形状に形成し、このガイド杆4の延設先端部を雨樋受部2の下部と左右側部とを受支承する前記支承補強部9に構成している。
【0054】
更に詳しくは、このガイド杆4(基枠材3A)の先端側を下方へ向けてヘ字状に屈曲し、この基枠材3Aのコ字状の屈曲先端部を前記雨樋受部2の下部と左右側部とを受支承する前記支承補強部9に構成し、雨樋受部2はこのコ字状の支承補強部9内をスライド移動するように設けている。
【0055】
即ち、本実施例では、図5に示すように、雨樋受部2の下面が支承補強部9の下部支承杆9Aに当接若しくは近接状態でスライド移動するようにこの支承補強部9とガイド杆4との連設部の屈曲角度を設定構成し、更に雨樋受部2の横幅をこのコ字状の支承補強部9の左右幅よりもやや小さく設定して雨樋受部2の左右側縁部と支承補強部9の左右の側部支承杆9Bとが当接若しくは近接状態となるように構成しているもので、これにより支承補強部9の下部支承杆9Aによって雨樋受部2に加わる下向きの力(荷重)が支えられて秀れた補強作用を発揮することになり、且つ支承補強部9の左右の側部支承杆9Bによって雨樋受部2の左右側縁部が支承されて雨樋受部2の横ブレ防止作用を発揮することになる構成としている。
【0056】
第二実施例について説明する。
【0057】
本実施例は、前記第一実施例では左右に二本並設する構成であった前記ガイド杆4を、一本だけにした場合である。
【0058】
具体的には、図6,図7に示すように先端を上から見てコ字状となる鉤形に屈曲形成した基枠材3Aを採用し、この基枠材3Aの中間のストレート杆部を前記ガイド杆4に構成している。また、この基枠材3Aの先端のコ字状部は、ガイド杆4の先端部を下方へ屈曲させて斜設状態に設けることで図9に示すような前記第一実施例と同様の作用効果を発揮する前記支承補強部9に構成している。
【0059】
また、本実施例では、図8に示すようにスライド装着部5の前後夫々の遊離両端板の略中央部にガイド孔5Aを形成し、この中央部のガイド孔5Aに一本のガイド杆4をスライド自在に挿通する構成としている。
【0060】
また、このスライド装着部5のガイド孔5Aの側方であって前後夫々の遊離両端板間にガイド杆4と平行に軸杆14を架設固定し、この軸杆14に操作ハンドル6の基端部を起伏回動自在に枢着した構成としている。尚、本実施例では、前記弾性体11Aがこの軸杆14に当接して前記第一実施例と同様の作用効果を発揮する弾圧機構11を構成している。
【0061】
その他の構成は前記第一実施例と同様である。
【0062】
第三実施例について説明する。
【0063】
本実施例は、スライド装着部5の構造を前記第二実施例と異ならせた場合である。
【0064】
具体的には、図10に示すように前記第二実施例のスライド装着部5を二体用い、このスライド装着部5をガイド杆4の長さ方向の前後に所定間隔置いて配設すると共に、この前後のスライド装着部5間に軸杆14(図示省略)を架設固定し、この軸杆14に操作ハンドル6の基端部を起伏回動自在に枢着した構成としている。
【0065】
本実施例では、このようにスライド装着部5を二体用いた構成としたことにより、前述の第一・第二実施例に比して雨樋受部2の取付部3に対するスライド移動が一層スムーズに且つ安定的に行われることになり、また、スライド連結部8の連結強度も強固となって金具全体の強度が向上する構成としている。
【0066】
この反面、操作ハンドル6の前後にスライド装着部5が存することでガイド杆4に対するスライド移動範囲が小さくなるため、本実施例では、ガイド杆4の長さを前記第一・第二実施例よりも長く形成してスライド移動時のストロークを確保している。
【0067】
本実施例の場合、特に雨樋受に強度が必要となる箇所に使用することが好ましい。
【0068】
その他の構成は前記第一実施例と同様である。
【0069】
この第二・第三実施例によれば、基枠体3Aが前記第一実施例に比して短いためにその分第一実施例に比してコスト安に構成できる。
【0070】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0071】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、単に操作ハンドルを回動操作するだけのワンタッチ操作で雨樋受部を取付部に対して雨樋受部に吊り下げ若しくは受支承した雨樋の幅方向にスライド調整することも、所望位置に位置決め固定することもできるから、雨樋の軒先に対する固定位置を接離調整することが極めて容易に行えることになり、しかも、例えば、雨樋受部に吊り下げ若しくは受支承した雨樋上にゴミがたまったり積雪したりして雨樋受部に下向きの大きな荷重が加わっても、雨樋受部が下方から支承補強部によって支えられて補強されているために上記先願構造と比較して著しく秀れた耐久強度を発揮し、雨樋受金具が簡単に破損してしまうことがないなど極めて実用性に秀れた画期的な雨樋受金具となる。
【0072】
また、請求項2記載の発明においては、前記作用効果を確実に発揮する支承補強部を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた雨樋受金具となる。
【0073】
また、請求項3記載の発明においては、前記作用効果に加えて、スライド時に雨樋受部の左右への位置ずれも防止されるためにスライド連結部のスライド作動がスムーズに且つ安定的に行われて一層雨樋の位置調整作業性が向上することになり、その上、吊り下げ若しくは受支承した雨樋が雨樋受部ごと横ブレすることもなく極めて安定的に固定されることになる極めて実用性に秀れた雨樋受金具となる。
【0074】
また、請求項4,5記載の発明においては、雨樋受部の下部と左右側部とを受支承する支承補強部の構成を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の雨樋受金具となる。
【0075】
また、請求項6記載の発明においては、左右のガイド杆に沿って極めてスムーズに且つ安定的に雨樋受部が取付部に対してスライド移動することになり、且つスライド連結部の連結強度も強固となる一層実用性に秀れた雨樋受金具となる。
【0076】
また、請求項7記載の発明においては、前記作用効果に加えて、雨樋受部の下部と左右側部とを受支承する支承補強部の構成を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の雨樋受金具となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例を示す斜視図である。
【図2】第一実施例を示す側面図である。
【図3】第一実施例の使用状態を示す一部を切り欠いた説明側面図である。
【図4】第一実施例の操作ハンドルによるスライド係止構造を示す部分拡大説明図である。
【図5】第一実施例の支承補強部による雨樋受部の支承構造を示す部分拡大説明図である。
【図6】第二実施例を示す斜視図である。
【図7】第二実施例を示す側面図である。
【図8】第二実施例の操作ハンドルによるスライド係止構造を示す部分拡大説明図である。
【図9】第二実施例の支承補強部による雨樋受部の支承構造を示す部分拡大説明図である。
【図10】第三実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 雨樋
2 雨樋受部
3 取付部
4 ガイド杆
5 スライド装着部
6 操作ハンドル
7 係止部
8 スライド連結部
9 支承補強部
Claims (7)
- 雨樋を吊り下げ若しくは受支承する雨樋受部と、軒先に取付固定される取付部とから成り、この雨樋受部と取付部とをスライド自在に連結して、雨樋受部を取付部に対しこの雨樋受部に吊り下げ若しくは受支承する雨樋の幅方向にスライド調整自在に設けた雨樋受金具において、前記取付部にガイド杆を設け、このガイド杆に対してスライド自在に装着するスライド装着部を前記雨樋受部に設けて、このガイド杆とスライド装着部とにより雨樋受部と取付部とをスライド自在に連結した構成とし、このスライド装着部に操作ハンドルを回動自在に枢着すると共に、この操作ハンドルの回動先端側に前記ガイド杆に圧接係止し得る係止部を設けて、この操作ハンドルを回動させて係止部をガイド杆に圧接係止することで前記スライド連結部のスライド移動が阻止され、且つこのスライド阻止状態から操作ハンドルを反対方向に回動すると、圧接係止が解除されてスライド連結部がスライド可能となるように構成し、前記ガイド杆の先端部に前記雨樋受部の下方に位置して雨樋受部を下方から受支承する支承補強部を設けたことを特徴とする雨樋受金具。
- 前記ガイド杆の先端部を延設すると共に、この延設先端部を屈曲形成することで前記雨樋受部の下方へ位置するように設け、この雨樋受部の下方に位置するガイド杆の延設先端部を前記支承補強部としたことを特徴とする請求項1記載の雨樋受金具。
- 前記支承補強部は、前記雨樋受部の下部を受支承すると共に、左右側部を受支承して雨樋受部の左右の位置ずれを防止し得る形状に形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の雨樋受金具。
- 前記ガイド杆の延設先端部を前記雨樋受部の下部と左右側部とを囲繞する形状に形成し、このガイド杆の延設先端部を雨樋受部の下部と左右側部とを受支承する前記支承補強部に構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の雨樋受金具。
- 前記ガイド杆の延設先端部を略コ字状若しくは略U字状に折曲形成することで前記雨樋受部の下部と左右側部とを囲繞する形状の前記支承補強部に構成し、この略コ字状若しくは略U字状の支承補強部内を雨樋受部がスライド移動する構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の雨樋受金具。
- 前記ガイド杆は、前記スライド連結部のスライド方向に沿って左右両側に設け、この左右のガイド杆の夫々に前記スライド装着部が装着してこの左右のガイド杆に沿ってスライド装着部がスライド移動するように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の雨樋受金具。
- 前記取付部に略コ字状若しくは略U字状の線材の遊離両端部を付設し、この線材の遊離両端部分を前記ガイド杆に構成すると共に、このガイド杆の先端側に位置する線材の略コ字状若しくは略U字状の中間部分を前記雨樋受部の下部と左右側部とを受支承する前記支承補強部に構成し、前記雨樋受部はこの左右両側のガイド杆間であって且つ略コ字状若しくは略U字状の支承補強部内をスライド移動してこの支承補強部に受支承される構成としたことを特徴とする請求項6記載の雨樋受金具。
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