JP2004175854A - 油膜除去剤 - Google Patents

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純一 野中
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Abstract

【課題】短時間、かつ、少ない労力で、ガラス表面の油膜を十分に除去することのできる油膜除去剤を提供すること。
【解決手段】平均粒子径5μm以下の炭化ケイ素粒子、層状粘土化合物としてのモンモリロナイト、必要により、リン酸カルシウム、界面活性剤、および、グリセリンを水に配合して、本発明の油膜除去剤を調製する。この油膜除去剤によれば、ウィンドガラスの表面に付着または定着する油膜を、短時間、かつ、少ない労力で、十分に除去することができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油膜除去剤に関し、詳しくは、自動車、航空機、船舶などに用いられるガラス表面に付着した油膜や、ガラス表面に処理される撥水処理剤の皮膜からなる油膜を除去するための油膜除去剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車、航空機、船舶などのウィンドウガラスなどには、降雨による視界の低下を避けるために、さまざまな処理がなされており、例えば、自動車のフロントガラスには、運転者の視界を良好に確保するために、撥水処理を施すことが一般的となっている。
【0003】
このような撥水処理は、例えば、フッ素系樹脂あるいはポリシロキサン系樹脂などからなる撥水処理剤を、フロントガラスの表面に塗布することによって、その表面に、これら樹脂の撥水性油膜を形成するものであって、降雨時には、撥水性油膜が水をはじくことによって、運転者の視界を確保するようにしている。
【0004】
しかるに、このようにして、フロントガラスの表面に形成される撥水性油膜は、一定期間の使用によって、その撥水性油膜自体が劣化したり、あるいは、汚れが付着することによって、撥水性が低下するので、これに起因して運転者の視界が低下する場合がある。
【0005】
このような運転者の視界の低下を防止するためには、劣化した撥水性油膜をフロントガラスの表面から除去して、新たな撥水性油膜をフロントガラスの表面に塗布する必要がある。しかし、撥水性油膜は、フロントガラスの表面に強固に定着しているため、通常の研摩剤などを用いて除去することは困難である。そのため、例えば、特開平10−195491号公報には、研摩剤成分として珪酸ジルコニウム粉体を含有する油膜おとし組成物を用いれば、フロントガラスの表面に定着した撥水性油膜を除去できることが記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−195491号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の油膜おとし組成物において用いられている珪酸ジルコニウム粉体では、実用的には、撥水性油膜の除去が不十分で、また、隠ぺい力が低く、撥水性油膜の除去作業に、多大の労力を要するという不具合がある。
【0007】
そこで、本発明は、このような不具合に鑑みなされたもので、その目的とするところは、短時間、かつ、少ない労力で、ガラス表面の油膜を十分に除去することのできる油膜除去剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、平均粒子径5μm以下の炭化ケイ素粒子と、層状粘土化合物とを含有することを特徴としている。
【0009】
また、本発明では、前記炭化ケイ素化合物の含有量が、3重量%以上30重量%未満であることが好ましい。
【0010】
また、本発明では、さらに、リン酸カルシウム、界面活性剤、多価アルコールを含有することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の油膜除去剤には、平均粒子径5μm以下の炭化ケイ素(SiC)粒子と、層状粘土化合物とが含有されている。
【0012】
炭化ケイ素粒子は、天然物または合成物のいずれを用いてもよく、その平均粒子径が、5μm以下である。好ましくは、0.1〜2.0μmのものが用いられる。平均粒子径が5μmを超えると、油膜除去性能が低下し、ガラスに傷が入りやすくなり、また、隠ぺい力が低くなる。
【0013】
また、炭化ケイ素粒子は、油膜除去剤中において、3重量%以上、好ましくは、5重量%以上、さらに好ましくは、9重量%以上となるように配合される。炭化ケイ素粒子が3重量%未満になると、油膜除去性能が低下する場合がある。また、炭化ケイ素粒子は、油膜除去剤中において、30重量%未満、好ましくは、20重量%未満、さらに好ましくは、15重量%未満となるように配合される。炭化ケイ素粒子が30重量%以上になると、湿潤性が低下して、効率よく油膜除去できない場合がある。
【0014】
層状粘土化合物は、無機系鉱物の層状化合物であって、無機系鉱物としては、例えば、ケイ酸塩鉱物、炭酸塩鉱物、酸化鉱物、硫化鉱物、硝酸塩鉱物、ホウ酸塩鉱物、硫酸塩鉱物、タングステン酸塩鉱物、モリブデン酸塩鉱物、リン酸塩鉱物、ヒ酸塩鉱物、バナジン酸塩鉱物などが挙げられる。好ましくは、ケイ酸塩鉱物、すなわち、フィロ(層状)ケイ酸塩鉱物が用いられる。
【0015】
フィロケイ酸塩鉱物としては、特に制限されず、例えば、モンモリロナイト、ベントナイト、バイデライト、ノントロナイト、ボルコンスコアイト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スティーブンサイト、スインホルダイト、ぶどう石、魚眼石、クリソコラなどのスメクタイト族、例えば、カオリナイト、ディカイト、ナクライト、ハロイサイト、オーディナイト、リザーダイト、バーチェリン、アメサイト、クロンステダイト、ネポーアイト、ケリアイト、フレイポナイト、ブリンドリアイト、アンチゴライト、クリソタイル、石綿、珪ニッケル鉱、グリーナライトなどのカオリナイト−蛇紋石族、例えば、パイロフィライト、フェリパイロフィライト、タルク、ウィレムサイト、ケロライト、ピメライトなどのタルクーパイロフィライト族、例えば、バーミキュライトなどのバーミキュライト族、例えば、スーライトなどのスーライト族、例えば、黒雲母、白雲母、金雲母、鉄雲母、鱗雲母、チンワルド雲母、イーストナイト、シデロフィライトテトラフェリ鉄雲母、ポリリシオナイト、セラドナイト、フェロセラドナイト、フェロアルミノセラドナイト、アルミノセラドナイト、トベライト、パラゴナイトなどの雲母族、例えば、クリントナイト、キノシタライト、ビテ雲母、アナンダイト、マーガライトなどの脆雲母族、例えば、イライト、海緑石、ブラマーライト、ウォンネサイトなどの層間欠損型雲母族、例えば、クリノクロア、シャモサイト、ペナンタイト、ニマイト、ベイリクロア、ドンバサイト、クッケアイト、スドーアイト、セプテクロライト、スチルプノメレーンなどの緑泥石族、例えば、コレンサイト、ハイドロバイオタイト、アリエッタイト、クルケアイト、レクトライト、トスダイト、ドジライト、ルニジャンライト、サライオタイト、セピオライト、パリゴルスカイトなどの混合層鉱物族などが挙げられる。また、これらフィロケイ酸塩鉱物のうちでは、好ましくは、スメクタイト族、より好ましくは、モンモリロナイト、ベントナイトなどが用いられる。また、層状粘土化合物としては、上記した層状粘土化合物の合成化合物を用いてもよく、そのような合成化合物を用いる場合には、フィロケイ酸塩の合成鉱物、より好ましくは、スメクタイト族の合成鉱物、さらに好ましくは、合成サポナイト、合成ヘクトライトなどが用いられる。
【0016】
なお、これら層状粘土化合物は、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
【0017】
また、層状粘土化合物は、油膜除去剤中において、例えば、0.1〜5.0重量%、好ましくは、1.0〜3.0重量%となるように配合される。このような層状粘土化合物の配合によって、油膜除去剤中において、炭化ケイ素粒子を安定して分散させることができる。
【0018】
また、本発明の油膜除去剤は、さらに、研摩補助剤を含有することが好ましい。
【0019】
研摩補助剤としては、特に制限されず、例えば、リン酸カルシウム、酸化セリウム、シリカなどが挙げられる。
【0020】
なお、これら研摩補助剤は、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
【0021】
これら研摩補助剤のうちでは、好ましくは、リン酸カルシウムが用いられる。リン酸カルシウムを炭化ケイ素粒子とともに配合することにより、油膜除去剤の相乗的な油膜除去性能の向上を図ることができる。
【0022】
また、研摩補助剤は、油膜除去剤中において、例えば、2.0〜30.0重量%、好ましくは、5.0〜20.0重量%となるように配合される。このような研摩補助剤の配合によって、油膜除去性能の向上を図ることができる。
【0023】
さらに、本発明の油膜除去剤は、界面活性剤を含有することが好ましい。
【0024】
界面活性剤としては、特に制限されず、例えば、石鹸類、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両イオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤など、公知の界面活性剤が挙げられる。
【0025】
石鹸類としては、例えば、アルカリ石鹸、金属石鹸、有機塩基石鹸などが挙げられる。
【0026】
カチオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、アルキルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩などが挙げられる。
【0027】
アニオン系界面活性剤としては、例えば、脂肪族モノカルボン酸塩、N−アルシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩などのカルボン酸型アニオン系界面活性剤、例えば、アルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、ポリナフチルメタンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリン酸塩などのスルホン酸型アニオン系界面活性剤、例えば、アルキル硫酸エステル塩、油脂硫酸エステル塩などの硫酸エステル型アニオン系界面活性剤、例えば、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩などのリン酸型アニオン系界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩などのエーテル硫酸塩型アニオン系高分子界面活性剤、ポリカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩などのカルボン酸型アニオン系高分子界面活性剤などが挙げられる。
【0028】
両イオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルペダイン、アルキルβ−アラニンなどの両イオン系界面活性剤が挙げられる。
【0029】
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、ソルビタンジ脂肪酸エステル、ソルビタントリ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタントリ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドなどのノニオン系界面活性剤などが挙げられる。
【0030】
これら界面活性剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。
【0031】
これら界面活性剤のうちでは、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、より好ましくは、アニオン系界面活性剤、とりわけ好ましくは、カルボン酸型アニオン系高分子界面活性剤が用いられる。カルボン酸型アニオン系高分子界面活性剤を用いると、油膜除去作業中に、界面活性作用によって見かけ上油膜が除去されたように見えることを防止することができ、確実な油膜除去を達成することができる。
【0032】
また、界面活性剤は、油膜除去剤中において、例えば、0.01〜2.0重量%、好ましくは、0.05〜1.0重量%となるように配合される。このような界面活性剤の配合によって、油膜除去剤中における炭化ケイ素粒子(および研摩補助剤)の分散性を向上させることができ、ガラスの表面に定着した油膜に対する研摩効率を向上させることができる。
【0033】
さらに、本発明の油膜除去剤は、多価アルコールを含有することが好ましい。
【0034】
多価アルコールとしては、特に制限されないが、例えば、エチレングリコール、1,2−または1,3−プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオールなどのジオール類、グリセリンなどのトリオール類などが挙げられる。これら多価アルコールは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0035】
これら多価アルコールのうちでは、好ましくは、グリセリンが用いられる。
【0036】
また、多価アルコールは、油膜除去剤中において、例えば、0.5〜10重量%、好ましくは、1.0〜5.0重量%となるように配合される。
【0037】
このような多価アルコールの配合によって、本発明の油膜除去剤の湿潤状態を保持することができ、油膜除去作業中に水系溶媒(後述)が蒸発することによる油膜除去効率の低下を防止することができる。また、多価アルコールの配合によって、油膜除去剤中における炭化ケイ素粒子(および研摩補助剤)の分散性のさらなる向上を図ることができる。
【0038】
そして、本発明の油膜除去剤は、炭化ケイ素粒子、層状粘土化合物、必要により、研摩補助剤、界面活性剤、多価アルコールを、それぞれ上記の割合で水系溶媒に配合することによって、調製することができる。
【0039】
水系溶媒としては、水が用いられるが、水に、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類を配合したものを用いてもよい。
【0040】
なお、各成分の配合は、特に制限されないが、例えば、各成分を水系溶媒に添加して、撹拌混合すればよい。
【0041】
このようにして得られる油膜除去剤は、ガラス表面に付着した油膜やガラス表面に処理される撥水処理剤の皮膜からなる油膜を、短時間、かつ、少ない労力で、十分に除去することができる。そのため、本発明の油膜除去剤は、特に制限されないが、例えば、自動車、航空機、船舶などのウィンドウガラスに付着または定着される強固な油膜を除去するために好適に用いられる。
【0042】
なお、本発明の油膜除去剤によって、ウィンドウガラスに付着または定着する油膜を除去するには、特に制限されないが、例えば、スポンジや布などに本発明の油膜除去剤を染み込ませて、ウィンドウガラスの表面を払拭すればよい。
【0043】
【実施例】
以下に、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これら実施例および比較例に何ら限定されるものではない。
【0044】
(1)実施例および比較例の調製
実施例1
平均粒子径が2.0μmの炭化ケイ素粒子が25.0重量%、モンモリロナイト(商品名:クニピアG、クニミネ工業社製)が1.8重量%、および、水が73.2重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0045】
実施例2
平均粒子径が2.0μmの炭化ケイ素粒子が15.0重量%、モンモリロナイト(商品名:クニピアG、クニミネ工業社製)が2.0重量%、平均粒子径15μmのリン酸カルシウムが15.0重量%、および、水が68.0重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0046】
実施例3
平均粒子径が1.2μmの炭化ケイ素粒子が10.0重量%、平均粒子径が2.0μmの炭化ケイ素粒子が3.0重量%、合成サポナイト(商品名:スメクトンSA、クニミネ工業社製)が1.7重量%、平均粒子径15μmのリン酸カルシウムが10.0重量%、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが0.2重量%、および、水が75.1重量%となるように各成分を配合して全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0047】
実施例4
平均粒子径が1.2μmの炭化ケイ素粒子が9.0重量%、合成ヘクトライト(商品名:ルーセンタイトSWF、コープケミカル社製)が1.6重量%、平均粒子径15μmのリン酸カルシウムが14.0重量%、カルボン酸型アニオン系高分子界面活性剤が0.1重量%、グリセリンが2.0重量%、および、水が73.3重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0048】
実施例5
平均粒子径が2.0μmの炭化ケイ素粒子が11.0重量%、合成サポナイト(商品名:スメクトンSA、クニミネ工業社製)が1.5重量%、平均粒子径1.5μmの酸化セリウムが13.0重量%、カルボン酸型アニオン系高分子界面活性剤が0.15重量%、グリセリンが3.0重量%、および、水が71.35重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0049】
実施例6
平均粒子径が1.2μmの炭化ケイ素粒子が13.0重量%、ベントナイト(商品名:ベンゲル、豊順洋行社製)が1.5重量%、平均粒子径15μmのリン酸カルシウムが12.0重量%、ナフタレンスルホン酸塩が0.2重量%、および、水が73.3重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0050】
実施例7
平均粒子径が1.2μmの炭化ケイ素粒子が13.0重量%、合成ヘクトライト(商品名:ルーセンタイトSWF、コープケミカル社製)が1.5重量%、平均粒子径2.0μmのシリカが10.0重量%、ナフタレンスルホン酸塩が0.3重量%、グリセリンが2.0重量%、および、水が73.2重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0051】
実施例8
平均粒子径が1.2μmの炭化ケイ素粒子が2.0重量%、モンモリロナイト(商品名:クニピアG、クニミネ工業社製)が1.8重量%、平均粒子径15μmのリン酸カルシウムが13.0重量%、ナフタレンスルホン酸塩が0.2重量%、グリセリンが2.0重量%、および、水が81.0重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0052】
実施例9
平均粒子径が1.2μmの炭化ケイ素粒子が30.0重量%、合成ヘクトライト(商品名:ルーセンタイトSWF、コープケミカル社製)が2.8重量%、平均粒子径15μmのリン酸カルシウムが10.0重量%、カルボン酸型アニオン系高分子界面活性剤が0.2重量%、グリセリンが2.0重量%、および、水が55.0重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0053】
実施例10
平均粒子径が1.2μmの炭化ケイ素粒子が10.0重量%、平均粒子径が2.0μmの炭化ケイ素粒子が3.0重量%、合成サポナイト(商品名:スメクトンSA、クニミネ工業社製)が1.5重量%、平均粒子径15μmのリン酸カルシウムが8.0重量%、平均粒子径2.0μmのシリカが2.0重量%、カルボン酸型アニオン系高分子界面活性剤が0.2重量%、グリセリンが2.0重量%、および、水が72.3重量%となるように各成分を配合して全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0054】
比較例1
平均粒子径が9.9μmの炭化ケイ素粒子が10.0重量%、モンモリロナイト(商品名:クニピアG、クニミネ工業社製)が1.0重量%、平均粒子径15μmのリン酸カルシウムが10.0重量%、ナフタレンスルホン酸塩が0.2重量%、グリセリンが3.0重量%、および、水が75.8重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0055】
比較例2
平均粒子径が1.2μmの炭化ケイ素粒子が13.0重量%、キサンタンガム(商品名:KELZAN、三品社製)が2.0重量%、平均粒子径15μmのリン酸カルシウムが10.0重量%、ナフタレンスルホン酸塩が0.3重量%、グリセリンが1.5重量%、および、水が73.2重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0056】
比較例3
平均粒子径が1.2μmの珪酸ジルコニウム粒子が13.0重量%、合成ヘクトライト(商品名:ルーセンタイトSWF、コープケミカル社製)が1.5重量%、平均粒子径15μmのリン酸カルシウムが12.0重量%、ナフタレンスルホン酸塩が0.15重量%、グリセリンが2.0重量%、および、水が71.35重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0057】
比較例4
平均粒子径が1.5μmの酸化セリウムが10.0重量%、合成サポナイト(商品名:スメクトンSA、クニミネ工業社製)が2.0重量%、グリセリンが2.5重量%、および、水が85.5重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0058】
比較例5
パーライトが15.0重量%、ベントナイト(商品名:ベンゲル、豊順洋行社製)が3.0重量%、グリセリンが1.0重量%、および、水が81.0重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0059】
比較例6
平均粒子径が9.9μmの炭化ケイ素粒子が30.0重量%、モンモリロナイト(商品名:クニピアG、クニミネ工業社製)が2.8重量%、ナフタレンスルホン酸塩が0.2重量%、および、水が67.0重量%となるように各成分を配合して、全体が100重量%となる油膜除去剤を得た。
【0060】
(2)評価
撥水処理剤(商品名:超ガラコ、ソフト99コーポレーション社製)を8×20cmの大きさのガラス表面上に塗布して、そのガラス表面上に撥水性油膜を形成した。次に、2×5cmの面積のウレタン製スポンジに、各実施例および各比較例の油膜除去剤2.0gを染み込ませて、撥水処理剤が塗布されたガラス表面上を、9.8Nの荷重で往復10回払拭した。その後、ガラス表面上を流水で洗浄し、清潔なタオルでガラス表面上の水分を除去した。その後、常温で1時間乾燥し、払拭後のガラス表面と水との接触角を、接触角計(CA−S 150型、協和界面化学社製)を用いて測定した。この結果を表1および表2に示す。なお、油膜除去剤による払拭前のガラス表面における水との接触角は108°であった。
【0061】
【表1】
Figure 2004175854
【0062】
【表2】
Figure 2004175854
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の油膜除去剤によれば、ガラス表面に付着した油膜やガラス表面に処理される撥水処理剤の皮膜からなる油膜を、短時間、かつ、少ない労力で、十分に除去することができる。そのため、例えば、自動車、航空機、船舶などのウィンドウガラスに付着または定着される強固な油膜を除去するために好適に用いることができる。

Claims (5)

  1. 平均粒子径5μm以下の炭化ケイ素粒子と、層状粘土化合物とを含有することを特徴とする、油膜除去剤。
  2. 前記炭化ケイ素化合物の含有量が、3重量%以上30重量%未満であることを特徴とする、請求項1に記載の油膜除去剤。
  3. さらに、リン酸カルシウムを含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の油膜除去剤。
  4. さらに、界面活性剤を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の油膜除去剤。
  5. さらに、多価アルコールを含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の油膜除去剤。
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