JP2001139989A - 研磨材入ガラスクリーナ - Google Patents

研磨材入ガラスクリーナ

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JP2001139989A
JP2001139989A JP32290499A JP32290499A JP2001139989A JP 2001139989 A JP2001139989 A JP 2001139989A JP 32290499 A JP32290499 A JP 32290499A JP 32290499 A JP32290499 A JP 32290499A JP 2001139989 A JP2001139989 A JP 2001139989A
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organic solvent
water
frictional force
dispersed
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JP32290499A
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Yuichiro Okada
雄一郎 岡田
Makoto Ishii
誠 石居
Ryutaro Hidaka
隆太郎 日高
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Soft99 Corp
Original Assignee
Soft99 Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス面に強固にこびりついたシリコーン膜
などを効率よく、特にガラス面に水が付着している場合
にも効果的に除去できるガラスクリーナを提供する。 【構成】 イソパラフィンなどの有機溶剤中に、研磨面
に対して擦りつけた際の摩擦力を向上させる摩擦力向上
粒子を分散させる。これとは別に水にアルキルグルコシ
ドなどの界面活性剤を溶解させ、さらにアルミナ粉末な
どの研磨粒子を分散させた水分散液中に、前記摩擦力向
上粒子を分散させた有機溶剤を添加して、O/W型エマ
ルジョンを得る。その後増粘安定剤を加えて、本発明に
係るガラスクリーナを得る。当該ガラスクリーナ中の有
機溶媒相に、摩擦力向上粒子が分散される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は研磨材入ガラスクリ
ーナに関する。具体的に言うと、例えば自動車のフロン
トガラスやリアウインドーなどに強固にこびりついた油
膜(シリコーン被膜)や水あかなどを効果的に除去する
のに適したガラスクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントガラスやリアウィンド
ーには、様々な原因により泥汚れやシリコーン被膜が付
着する。特にこのシリコーン被膜は、ガラス中のSiと
の親和力が強く、他の油性成分のガラス表面への付着と
は異なり、非常に密着性のよいものである。このため、
一般的な界面活性剤を主成分とするガラス洗浄剤ではそ
の除去が非常に困難なものであった。そこで、このよう
にガラス表面に強固に付着したシリコーン被膜を除去す
るため、例えば、特開昭55−102698号公報に
は、炭化水素系溶剤と水とによって形成されたO/Wエ
マルジョンからなり、さらに無機粉体(微粒子)が添加
されたガラスクリーナが開示されている。
【0003】このガラスクリーナによれば、クリーナ中
の炭化水素系溶剤がシリコーン被膜に作用してシリコー
ン−溶剤−無機粉体系を形成し、その後溶剤が揮発した
後に拭き取り易いシリコーン、あるいはシリコーン−無
機粉体系が形成され、シリコーン被膜の除去を容易にし
ている。
【0004】しかしながら、このような無機粉体を含有
させたO/W型エマルジョン系のガラスクリーナにあっ
ては、強固にこびりついたシリコーン被膜の除去に関し
ては十分なものではなかった。これは、炭化水素系溶剤
のシリコーン被膜に対する作用力よりも、ガラス面とシ
リコーン被膜との親和力の方が強いためと考えられる。
【0005】一方、ガラスなどの脆弱な材質表面の研磨
を目的として、特開平10−102037号公報には、
特定粒子範囲内にある研磨材と研磨助剤とを水に含ませ
た研磨材組成物が開示されている。
【0006】この研磨材組成物においては比較的粒度の
大きな研磨材と粒度の小さな研磨助剤とを用いているた
め、研磨速度が向上し、非常に効率よくガラス表面を研
磨することができる。
【0007】しかしながら、この研磨材組成物について
は、水をベースとするものである。このため、洗車後な
ど水がガラス表面に残っていると、研磨材組成物中の水
分含量が多くなり、研磨助剤の濃度が実質的に薄くなっ
てしまう。この結果、研磨助剤の効果を十分に発揮でき
ず、ガラス表面に強固にこびりついたシリコーン被膜を
効果的に除去できないという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の従来
技術の問題点に鑑みてなされたものであって、ガラス面
などの無機材表面に強固にこびりついた油膜などを効率
よく除去することを目的とするものである。
【0009】そこで、本願発明者は鋭意努力した結果、
摩擦力を向上させる粒子(摩擦力向上粒子)を用いてO
/W型エマルジョンとし、さらには、摩擦力向上粒子の
少なくとも一部を有機溶媒中に分散させることにより、
上記目的を達成することを見出し、本願発明を完成させ
るに至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明に係る研磨材入
ガラスクリーナは、水及び有機溶媒並びに界面活性剤を
含むO/W型エマルジョンであって、研磨粒子及び摩擦
力向上粒子を含有することを特徴としている。すなわ
ち、水及び有機溶媒とから形成されたO/W型エマルジ
ョン中に、研磨粒子及び摩擦力向上粒子を分散させたも
のである。
【0011】本発明におけるO/W型エマルジョンは、
水と水に不溶な有機溶剤とにより形成されるものあっ
て、通常、水及び有機溶剤並びに界面活性剤を用いて得
られるものである。この有機溶剤としては、常温で液体
であるものであれば特に限定されるものではなく、例え
ばテルペン油やナフサ、工業ガソリン、灯油、ミネラル
スピリッツ、ストレートソルベント、流動パラフィン、
イソパラフィン、ノルマルパラフィン、ナフテンなどが
挙げられる。また、これらの有機溶剤は単独で用いるだ
けでなく、用いる摩擦力向上粒子の性質等に応じて2種
以上を適宜混合して用いることもできる。
【0012】これらの有機溶剤と水の混合割合は、O/
W型エマルジョンを安定に保持できる場合であれば、そ
の割合は特に限定されるものではない。また、本発明に
おいては以下に述べるように、摩擦力向上粒子の少なく
とも一部を有機溶媒中に分散させることができれば十分
である。すなわち、O/W型エマルジョンにすることに
より、ガラス面に対する濡れが良くなり、クリーナ液が
効率良く広がっていくようになる。この結果、研磨粒子
や摩擦力向上粒子がガラス面上でより広がりやすくな
り、研磨粒子及び摩擦力向上粒子が効果的に機能するこ
とになると考えられる。
【0013】摩擦力向上粒子を分散させる観点から、有
機溶剤の配合量は多いほど好ましいが、有機溶剤が多く
なりすぎると、O/W型エマルジョンからW/O型エマ
ルジョンに転相したり、安定なO/W型エマルジョンを
得にくくなる。従って、有機溶剤の配合量はその組成内
容によっても異なるが、ガラスクリーナ中概ね1〜90
wt%、好ましくは1〜70wt%である。
【0014】当該O/W型エマルジョンは界面活性剤
(乳化剤)を用いることにより得られる。この乳化剤に
ついては、特にアルキルグルコシドを用いた場合に最も
安定で、研磨性能を十分に発揮しうるO/W型エマルジ
ョンを得ることができる。他の界面活性剤によっても本
発明のガラスクリーナを得ることができるが、他の界面
活性剤であれば、安定な乳化状態を形成しない、あるい
は経時的に安定性が失われる、また、乳化状態が安定で
あっても研磨性能が劣っていたりする場合がある。この
原因としては界面活性剤が研磨粒子に対する潤滑剤とし
て作用しているためと考えられる。用いられるアルキル
グルコシドについては、より具体的に言えば、アルキル
鎖長が6〜22の直鎖又は分岐鎖、より好ましくは8〜
18の直鎖又は分岐鎖を有し、糖縮合度が1.0〜10.
0、より好ましくは1.0〜5.0のアルキルグルコシド
を用いるのが望ましい。また、該乳化剤の配合量は、概
ねガラスクリーナ中に0.01〜15wt%、好ましく
は0.1〜10wt%である。
【0015】本発明は、これら水や有機溶剤及び界面活
性剤から得られたO/W型エマルジョンに研磨粒子及び
摩擦力向上粒子が分散されたものである。研磨粒子とし
ては、有機、無機の各種研磨粒子を用いることができ
る。具体的には、アルミナやシリカ、ジルコニア、酸化
鉄、酸化セリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウ
ム、酸化チタン、酸化クロムなどの各種金属酸化物、炭
化ケイ素、炭化ホウ素、窒化ホウ素、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸ジルコニウム、ケイ酸ナトリウム、ダイヤモ
ンド、ソーダ石灰、石英砂、炭酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム、ドロマイト、雲母粉末、ケイ石、ケイソウ
土、カオリナイト、ハロイサイト、モンモリロナイト、
イライト、パーミキュライト、ヘクトライト、ベントナ
イト、キチン粉末、キトサン粉末、ヒドロキシアパタイ
トなどの各種無機物、ナイロン、ポリエステル、エポキ
シ、アミノアルキド、ウレタン、ポリアセタール、ポリ
カーボネートなどの各種樹脂粉末が挙げられる。この中
でも、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、炭化ホウ
素、窒化ホウ素、ケイ酸アルミニウム、ダイヤモンド、
ケイ石、ヒドロキシアパタイトなどの無機物が、特に有
効に効果を発揮する。またこれらの研磨粒子は1種若し
くは2種以上が用いられるが、当該ガラスクリーナ中に
は概ね0.01〜80wt%が配合される。
【0016】これら研磨粒子は、その粒子径が概ね0.
01μm以上20.0μm以下、好ましくは0.05μm
以上12.0μm以下のものが用いられる。尚、本発明
において粒子径とは、一次粒子径(凝集していない単体
での外径)を意味するものであって、レーザー光散乱方
法粒度分布測定装置において計測される。また、この粒
子径は、それにより得られた中心粒径を意味する。
【0017】摩擦力向上粒子は、本発明によるクリーナ
をスポンジ又はウエスなどで研磨面に対して擦りつけた
ときの摩擦力を向上させるために用いられるものであ
る。本発明においては、その少なくとも一部が有機溶媒
中に分散されるのが望ましい。この摩擦力向上粒子は、
上記研磨粒子と比べ相対的に硬さが低い(軟らかい)も
のが好適に用いられる。この摩擦力向上粒子は、直接的
に研磨作用を有するものではなく、これを用いることで
研磨粒子の研磨面(ガラスなどの無機材表面)に対する
摩擦力が向上し、ガラスクリーナとしての研磨性能を一
層向上させることになる。もちろん、摩擦力向上粒子自
体が研磨作用を有していてもよいが、ガラス面に傷が入
るようなことがなく、上記研磨粒子の研磨作用を向上さ
せ、上記目的を達成できれば特に限定されるものでもな
い。従って、摩擦力向上粒子の粒子径は、特に限定され
るものではない。
【0018】また、摩擦力向上粒子の材質としては、共
用する研磨粒子と同じものを用いることもできる。一般
的に粒子が研磨作用を有するか否かは、粒子の硬度や粒
子径、粒子の材質、粒子形状によって左右される。一
方、本発明において用いられる摩擦力向上粒子は、上記
したようにそれ自体が研磨作用を有してなくともよく、
例えば研磨粒子と同じ材質(同じ素材、同じ硬度)のも
のを用いた場合でも、粒子径が細かくなれば研磨作用を
発揮できず、摩擦力の向上に寄与するようになる。従っ
て、同じ材質の粒子であっても、一般的には大きな粒子
径のものは研磨粒子として働き、小さな粒子径のものは
摩擦力の向上に寄与する。この結果、研磨粒子として粒
度分布の広い研磨粒子、特に粒度分布のピークが小さな
粒子径に偏った分布を有する研磨粒子を用いたとして
も、摩擦力向上粒子を用いたのと同様の効果を発揮す
る。
【0019】この摩擦力向上粒子を分散させることによ
り、少なくともその一部が油相中に分散されると考えら
れる。特に油相中に摩擦力向上粒子が分散されるように
して、O/W型エマルジョンにすることにより、本発明
の効果をより発揮させることができる。この結果、ガラ
ス面に水滴が付着した状態で使用したとしても、水滴は
水相中に吸収され、油相中に存在する摩擦力向上粒子の
存在量(油相と摩擦力向上粒子の存在割合)は影響を受
けない。この結果、摩擦力向上粒子の機能が低下せず、
最良の状態でガラス面の油膜などを落とせるものと考え
られる。
【0020】当該摩擦力向上粒子としては、有機溶剤中
に凝集することなくほぼ均一に分散されるものであれば
よく、例えばシリカ粉末、酸化鉄、アルミナ、酸化カル
シウムなどの微粒子及びこれらの各種疎水処理品、上記
ナイロン、ポリエステル、エポキシ、アミノアルキルキ
ド、ウレタン、ポリアセタール、ポリカーボネートなど
の樹脂(微)粉末が挙げられる。また、疎水処理として
は、エステル油、界面活性剤などを用いた表面処理、シ
リカ粉末を用いる場合にはジメチルジクロロシランなど
のシラン化合物を用いたカップリング反応による化学処
理などが挙げられる。これらの中でもシリカ粉末の疎水
処理品を用いるのが、最も効果を発揮する点で望まし
い。またこれらの摩擦力向上粒子も1種若しくは2種以
上が用いられるが、当該ガラスクリーナ中に概ね0.0
1〜50wt%、特に0.05〜30wt%が配合され
る。
【0021】このような有機溶剤、乳化剤、研磨粒子及
び摩擦力向上粒子並びに水を用いて、本発明のガラスク
リーナが得られるのであるが、エマルジョンの安定性向
上や、研磨粒子及び摩擦力向上粒子の分散を安定させる
ため、各種の増粘安定剤や凍結安定剤をさらに用いるの
が望ましい。
【0022】この増粘安定剤として、例えば、グアーガ
ム、ローカストビーンガム、クインスシードガム、タラ
ガム、カラギーナン、アルギン酸及びその塩、ファーラ
セン、寒天、アラビアガム、カラヤガム、アミロース、
アラビノガラクタンガム、トラガカントガム、ペクチ
ン、アミロペクチン、プルラン、キチン、キトサン、コ
ンドロイチン硫酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその
塩、ガラクトマンナン、ランザンガム、ウェランガム、
ジュランガム、シブフィラン、サクシノグルカン、カー
ドラン、ザンブロー、ザンコート、ザンサンガム、デン
プンなどが挙げられ、さらにはこれらのうちの多糖類の
酸化物、メチル化物、カルボキシルメチル化物、ヒドロ
キシエチル化物、ヒドロキシプロピル化物、硫酸化物、
リン酸化物、カチオン化物などの各種誘導体、また水溶
性のセルロース誘導体が挙げられ、その1種若しくは2
種以上が配合される。当該増粘安定剤の配合量は、およ
そ0.01〜5.0wt%、好ましくは0.05〜3.0w
t%である。
【0023】また、凍結安定剤としては、エチレングリ
コールやプロピレングリコール、グリセリンなどの多価
アルコールが好適に用いられ、通常およそ0.05〜5.
0wt%、好ましくは0.1〜4.0wt%の範囲で用い
られる。
【0024】本発明の研磨材入ガラスクリーナは、上記
したように水、有機溶剤及び研磨粒子及び摩擦力向上粒
子から構成されるものであって、研磨粒子及び摩擦力向
上粒子が水及び有機溶剤からなるO/W型エマルジョン
中に分散されたものであり、好ましくは摩擦力向上粒子
の少なくとも一部が前記有機溶媒中に分散されたもので
ある。このとき、研磨粒子が有機溶媒中に分散されてい
たとしても、全く差し支えないものである。このガラス
クリーナは、例えば有機溶媒中に摩擦力向上粒子を分散
させておき、研磨粒子及び水及び界面活性剤からなる水
分散液中に加えることにより得ることができる。
【0025】得られたガラスクリーナは、自動車のフロ
ントグラスやリアウィンドウに直接塗布した後、ウエス
やスポンジ等で数回擦るようにして拭き上げることによ
り、ガラス面に強固に付着した泥や油膜を簡単に落とす
ことができる。また、ウエスやスポンジにその適量を取
り、ガラス面を拭き上げてもよい。もちろん、洗車後ガ
ラス面に水滴が付着した状態で使用できるものであっ
て、その効果も低下することはない。
【0026】
【実施例】次に、下記の実施例、比較例に基づき、本発
明についてさらに詳細に説明する。なお、本発明は以下
の実施例に限定されるものでないのは言うまでもない。
また、以下の各例において用いた疎水性シリカは、ジメ
チルジクロロシランを用いた化学反応処理品である。
【0027】 (実施例1) 摩擦力向上粒子 疎水性シリカ(粒子径1.4μm) 5.0wt% 有機溶剤 イソパラフィン(初留180℃〜乾点210℃) 40.0wt% 研磨粒子 アルミナ(粒子径1.5μm) 5.0wt% 凍結安定剤 エチレングリコール 2.0wt% 界面活性剤 アルキルグルコシド 1.0wt% 増粘安定剤 ポリアクリル酸ナトリウム 0.5wt% 水 適 量 合 計 100.0wt%
【0028】上記成分分量に基づき、水中に予め凍結安
定剤及び界面活性剤を溶解すると共に研磨粒子を分散さ
せておく。これとは別に、有機溶剤中に摩擦力向上粒子
を分散させておく。これを撹拌している前記水分散液中
に徐々に加えていき、O/W型のエマルジョンを得た。
さらに撹拌しつづけながら増粘安定剤を加え、液の増粘
が確認できるまで撹拌し、本発明に係るガラスクリーナ
を得た。尚、以下実施例2〜6においては、同様の方法
にて本発明に係るガラスクリーナを得た。
【0029】 (実施例2) 摩擦力向上粒子 疎水性シリカ(粒子径1.4μm) 10.0wt% 有機溶剤 イソパラフィン(初留180℃〜乾点210℃) 35.0wt% 研磨粒子 リン酸カルシウム(粒子径5.0μm) 5.0wt% 凍結安定剤 エチレングリコール 1.0wt% 界面活性剤 アルキルグルコシド 1.0wt% 増粘安定剤 ヒドロキシエチルセルロース 0.5wt% 水 適 量 合 計 100.0wt%
【0030】 (実施例3) 摩擦力向上粒子 疎水性シリカ(粒子径0.012μm) 5.0wt% 有機溶剤 テルペン油 40.0wt% 研磨粒子 炭化ケイ素(粒子径2.0μm) 5.0wt% 凍結安定剤 グリセリン 2.0wt% 界面活性剤 アルキルグルコシド 1.0wt% 増粘安定剤 ザンサンガム 0.5wt% 水 適 量 合 計 100.0wt%
【0031】 (実施例4) 摩擦力向上粒子 疎水性シリカ(粒子径0.012μm) 5.0wt% 有機溶剤 イソパラフィン(初留180℃〜乾点210℃) 35.0wt% 研磨粒子 ケイソウ土(粒子径2.5μm) 8.0wt% 凍結安定剤 エチレングリコール 2.0wt% 界面活性剤 アルキルグルコシド 1.0wt% 増粘安定剤 ザンサンガム 0.5wt% 水 適 量 合 計 100.0wt%
【0032】 (実施例5) 摩擦力向上粒子 メタクリル樹脂粒子(粒子径0.4μm) 5.0wt% 有機溶剤 テルペン油 40.0wt% 研磨粒子 アルミナ(粒子径1.5μm) 5.0wt% 凍結安定剤 プロピレングリコール 2.0wt% 界面活性剤 アルキルグルコシド 1.0wt% 増粘安定剤 ヒドロキシエチルセルロース 0.5wt% 水 適 量 合 計 100.0wt%
【0033】 (実施例6) 摩擦力向上粒子 メタクリル樹脂粒子(粒子径0.4μm) 3.0wt% 有機溶剤 テルペン油 41.0wt% 研磨粒子 メタクリル樹脂粒子(粒子径5.0μm) 7.0wt% 凍結安定剤 プロピレングリコール 1.0wt% 界面活性剤 アルキルグルコシド 1.0wt% 増粘安定剤 ベントナイト 0.5wt% 水 適 量 合 計 100.0wt%
【0034】 (実施例7) 摩擦力向上粒子 未処理シリカ(粒子径1.4μm) 5.0wt% 有機溶剤 テルペン油 40.0wt% 研磨粒子 リン酸カルシウム(粒子径5.0μm) 5.0wt% 凍結安定剤 エチレングリコール 2.0wt% 界面活性剤 アルキルアルカノールアミド 1.0wt% 増粘安定剤 ヒドロキシエチルセルロース 0.5wt% 水 適 量 合 計 100.0wt%
【0035】上記成分分量に基づき、水中に予め凍結安
定剤及び界面活性剤を溶解すると共に研磨粒子及び摩擦
力向上粒子を分散させておく。ここに有機溶剤を撹拌し
ている水分散液中に徐々に加えていき、O/W型のエマ
ルジョンを得た。さらに撹拌しつづけながら増粘安定剤
を加え、液の増粘が確認できるまで撹拌し、本発明に係
るガラスクリーナを得た。
【0036】 (比較例1) 有機溶剤 イソパラフィン(初留180℃〜乾点210℃) 40.0wt% 研磨粒子 アルミナ(粒子径1.5μm) 5.0wt% 凍結安定剤 エチレングリコール 2.0wt% 界面活性剤 アルキルグリコシド 1.0wt% 増粘安定剤 ポリアクリル酸ナトリウム 0.5wt% 水 適 量 合 計 100.0wt%
【0037】上記成分分量に基づき、水中に予め凍結安
定剤及び界面活性剤を溶解すると共に研磨粒子を分散さ
せておく。次に、撹拌している前記水分散液中に、有機
溶剤を徐々に加えていき、O/W型のエマルジョンを得
た。さらに撹拌しつづけながら増粘安定剤を加え、液の
増粘が確認できるまで撹拌し、比較例に係るガラスクリ
ーナを得た。
【0038】 (比較例2) 摩擦力向上粒子 疎水性シリカ(粒子径0.012μm) 5.0wt% 有機溶剤 イソパラフィン(初留180℃〜乾点210℃) 40.0wt% 研磨粒子 アルミナ(粒子径45.0μm) 5.0wt% 凍結安定剤 エチレングリコール 2.0wt% 界面活性剤 アルキルグルコシド 1.0wt% 増粘安定剤 ザンサンガム 0.5wt% 水 適 量 合 計 100.0wt%
【0039】上記成分の分量に基づき、水中に予め凍結
安定剤及び界面活性剤を溶解すると共に研磨粒子を分散
させておく。これとは別に、有機溶剤中に摩擦力向上粒
子を分散させておく。これを撹拌している前記水分散液
中に徐々に加えていき、O/W型のエマルジョンを得
た。さらに撹拌しつづけながら増粘安定剤を加え、液の
増粘が確認できるまで撹拌し、比較例に係るガラスクリ
ーナを得た。
【0040】 (比較例3) 摩擦力向上粒子 未処理シリカ(粒子径1.4μm) 5.0wt% 研磨粒子 リン酸カルシウム(粒子径5.0μm) 5.0wt% 凍結安定剤 エチレングリコール 2.0wt% 界面活性剤 アルキルアルカノールアミド 1.0wt% 増粘安定剤 ヒドロキシエチルセルロース 0.5wt% 水 適 量 合 計 100.0wt%
【0041】上記成分の分量に基づき、水中に予め凍結
安定剤及び界面活性剤を溶解すると共に研磨粒子及び摩
擦力向上粒子を分散させ撹拌する。このまま撹拌をづけ
ながら増粘安定剤を加え、液の増粘が確認できるまで撹
拌し、比較例に係るガラスクリーナを得た。
【0042】〔評価試験〕上記で得られた各実施例及び
比較例のガラスクリーナを用いて、本発明による効果を
確認した。評価は、シリコーンと酸との反応によりガラ
ス面に反応吸着させて得られたコーティング膜につい
て、各ガラスクリーナを用いて擦り落とした。具体的に
は、各ガラスクリーナの一定量をスポンジに採り、ガラ
ス面を所定回数拭き上げた。その後、ガラス面に残って
いるコーティング膜を目視して、「◎:80〜100%
落とせている」、「○:60〜80%落とせている」、
「△:30〜60%落とせている」、「×:0〜30%
落とせている」の4段階にて評価した。次いで、コーテ
ィング処理されたガラス面上に水滴が付着した状態につ
いて同様の実験を行った。これらの評価結果を表1に示
す。
【0043】これらの結果を表1に示す。表1からも分
かるように、本発明のガラスクリーナでは、ガラス面に
強固にこびりついた油膜を効率よく除去できることが確
認された。特に、研磨粒子によるだけでは50回程度擦
って30〜60%程度しか被膜を落とせなかったのが、
本発明のガラスクリーナを用いることにより、10回程
度擦るだけで、60%以上の被膜を擦り落とすことがで
き、その成分構成によっては80%以上のシリコーン被
膜を擦り落とすことができた。この点、比較例に示すよ
うに、摩擦力向上粒子を用いなかった場合やO/W型エ
マルジョンにしなかった場合には、十分にコーティング
膜を落とすことができなかった。また、疎水性シリカを
用いた場合の方が少ない回数でコーティング膜を擦り落
とすことができた。
【0044】さらに、ガラス面上に水が残っている場合
にあっても、比較例のガラスクリーナのようにその効果
が失われることがなく、実施例のガラスクリーナではわ
ずかに効果が落ちるものは見られるものの、水が残って
いない場合と同様に効率よくコーティング膜を除去する
ことができた。
【0045】また、比較例2に示すように、粒子径の大
きな研磨粒子を用いてO/W型エマルジョンとした場合
には、確かにシリコーン被膜を効果的に除去できたが、
ガラス面に傷がつき実質上使用できないものであった。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明に係る研磨材入ガラスクリーナ
は、水及び有機溶媒並びに界面活性剤を含むO/W型エ
マルジョンであって、研磨粒子及び摩擦力向上粒子を含
有しているので、ガラス面に強固にこびりついたシリコ
ーン膜などの油膜を簡単かつ効果的に擦り落とすことが
できる。
【0048】特に、少なくとも摩擦力向上粒子の一部
を、前記有機溶媒中に分散させることにより、ガラス表
面に水滴が付着していた場合でも機能が低下せず、ガラ
ス表面の油膜を効果的に落とすことができる。
【0049】また、界面活性剤として、アルキルグルコ
シドを用いることにより、最も安定で、かつ研磨性能を
十分に発揮しうるO/W型エマルジョンを得ることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日高 隆太郎 大阪府大阪市中央区南新町1丁目4番6号 株式会社ソフト九九コーポレーション内 Fターム(参考) 4H003 AC05 BA12 DA05 DA11 DB02 DB04 EA25 EB02 EB04 EB30 ED02 FA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水及び有機溶媒並びに界面活性剤を含む
    O/W型エマルジョンであって、研磨粒子及び摩擦力向
    上粒子を含有することを特徴とする研磨材入ガラスクリ
    ーナ。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記摩擦力向上粒子の一部
    が、前記有機溶媒中に分散されていることを特徴とする
    請求項1記載の研磨材入ガラスクリーナ。
  3. 【請求項3】 前記研磨粒子の材質が、前記摩擦力向上
    粒子の材質と同一であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の研磨材入ガラスクリーナ。
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤は、アルキルグルコシド
    であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の研磨
    材入ガラスクリーナ。
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