JP2000008025A - 研磨剤 - Google Patents

研磨剤

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JP2000008025A
JP2000008025A JP17447698A JP17447698A JP2000008025A JP 2000008025 A JP2000008025 A JP 2000008025A JP 17447698 A JP17447698 A JP 17447698A JP 17447698 A JP17447698 A JP 17447698A JP 2000008025 A JP2000008025 A JP 2000008025A
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polishing
abrasive
silicate
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fluorine
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Masaru Kawashima
勝 川島
Yasunao Mori
泰直 森
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CCI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた研磨性能を有していて、効率的かつ確
実に研磨作業を行うことができる研磨剤を提供するこ
と。 【解決手段】 研磨材料中に、フッ素原子とケイ酸塩と
からなる研磨促進材を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のウ
インドウやボディ、キッチンのステンレス流し台や浴槽
などガラス面や塗装面、金属面などの研磨に好適な研磨
剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
例えばガラス面や塗装面、あるいは金属面上に付着した
油膜やコーティング剤の除去には、酸化セリウム、酸化
ジルコニウム、あるいは二酸化ケイ素といった研磨材料
を主体とする研磨剤が提案されている。特に酸化セリウ
ムは研磨材料として優れた研磨性能を有しているという
点から多用されていた。
【0003】しかしながら、従来の研磨材料単独の研磨
剤にあっては、ガラスなどの表面に付着した頑固な油膜
やコーティング剤を除去するには、例えば40回から5
0回もの拭き取り(研磨)を繰り返さなければならない
ことがあり、しかも完全に表面から油膜やコーティング
剤を除去することができないことがあった。
【0004】このような事情から、さらに高性能な研磨
剤が求められていた。そこで提案されたのが、研磨促進
材含有の研磨剤である。この研磨剤は、研磨材料のほか
に、ケイ酸塩からなる研磨促進材を含有するものであ
り、研磨材料単独のものに比べて2倍以上の優れた研磨
性能を有していた。
【0005】しかしながら、前述のような頑固な油膜や
コーティング剤を除去するには、例えば20回から30
回といった程度の拭き取り(研磨)の繰り返しが必要で
あり、さらに研磨作業を効率的かつ確実に行うことがで
きるよう、より高性能な研磨剤が求められていた。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、優れた研磨性能を有していて、効率的かつ
確実に研磨作業を行うことができる研磨剤を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成ずるた
め、請求項1記載の発明は、研磨材料中に、フッ素原子
とケイ酸塩とからなる研磨促進材を含有することを特徴
とする研磨剤をその要旨とした。
【0008】請求項2記載の発明は、研磨材料が酸化セ
リウムおよびまたは酸化ジルコニウムであることを特徴
とする研磨剤をその要旨とした。
【0009】請求項3記載の発明は、研磨促進材が、前
記フッ素原子を導入したケイ酸塩の形態で含まれている
ことを特徴とする研磨剤をその要旨とした。
【0010】請求項4記載の発明は、フッ素原子を導入
したケイ酸塩の含有量が0.1〜10.0重量%である
ことを特徴とする研磨剤をその要旨とした。
【0011】請求項5記載の発明は、フッ素原子がフッ
素系界面活性剤として含まれていることを特徴とする研
磨剤をその要旨とした。
【0012】請求項6記載の発明は、フッ素系界面活性
剤の含有量が0.01〜10.0重量%であることを特
徴とする研磨剤をその要旨とした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の研磨剤を実施の形
態に従ってさらに詳しく説明する。この研磨剤は、研磨
材料中に研磨促進材を含有するものである。研磨材料と
しては、従来より研磨材料として知られた酸化セリウ
ム、酸化ジルコニウム、二酸化珪素などが好ましい。特
に酸化セリウムや酸化ジルコニウムは、他のものに比べ
て研磨性能が高くより好ましい。また、これらの研磨材
料は単独で用いても良いが、複数種組み合わせて用いて
も良い。
【0014】研磨促進材は、本発明の最大の特徴とする
ものであり、フッ素原子とケイ酸塩とからなる。この研
磨促進材は、前記研磨材料と共存させることで、従来の
研磨材料単独の研磨剤、あるいは研磨材料にケイ酸塩を
加えた研磨剤からは予測し得ない優れた研磨性能を導き
出す。
【0015】その研磨性能を促進させるメカニズムは明
確ではないが、以下のような作用効果があると考えられ
る。すなわちガラス面や塗装面、あるいは金属面などの
表面に付着した頑固な油膜やコーティング剤は、ガラス
面や塗装面、あるいは金属面などの表面のミクロの傷
(溝)内に入り込んで固着している。これらガラス面や
塗装面、あるいは金属面などの表面に当該研磨剤を塗布
したとき、研磨材料は表面のフラットな部分に固着する
油膜やコーティング剤には接触できて、これを除去する
ことができる。しかし、表面のミクロの傷(溝)内には
研磨材料自身の表面張力によって入り込めず、傷(溝)
内に固着する油膜やコーティング剤には接触できない。
【0016】ところが、当該研磨剤には、研磨材料とと
もにフッ素原子とケイ酸塩とからなる研磨促進材が存在
しており、これらフッ素原子及びケイ酸塩が、前記研磨
材料に作用して同研磨材料の表面張力を低下させ、この
結果、研磨材料が傷(溝)内にまで入り込み、同傷
(溝)内に固着する油膜やコーティング剤と接触し、こ
れを除去するというものである。
【0017】このような作用効果を有する研磨促進材の
研磨剤における好ましい形態としては、フッ素原子を導
入したケイ酸塩の形態、あるいはフッ素原子がフッ素系
界面活性剤としてケイ酸塩とともに含まれる形態を挙げ
ることができる。フッ素原子を導入したケイ酸塩として
は、例えばケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸
マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム
あるいはケイ酸マグネシウム・アルミニウムなどのケイ
酸塩における酸素をフッ素原子で置換したものを挙げる
ことができる。この場合、フッ素原子を導入したケイ酸
塩の含有量は、0.1〜10.0重量%であることが望
ましい。というのはフッ素原子を導入したケイ酸塩の含
有量が0.1重量%を下回ると、前述の研磨材料の表面
張力を下げるという十分な作用効果が得られなくなり、
含有量が10.0重量%を上回るときには、多く入れた
分だけの効果が期待できないばかりか、却って研磨性能
に悪影響を与えることになるからである。
【0018】フッ素原子がフッ素系界面活性剤としてケ
イ酸塩とともに含まれる形態において、ケイ酸塩には、
ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウムあるいはケ
イ酸マグネシウム・アルミニウムなどが好適に使用で
き、フッ素系界面活性剤には、パーフルオロアルキルカ
ルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パ
ーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルア
ミンオキサイド、パーフルオロアルキルEO付加物、パ
ーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキ
ルトリメチルアンモニウム塩などが使用できる。
【0019】上記フッ素系界面活性剤及びケイ酸塩の含
有量として、フッ素系界面活性剤の含有量は0.01〜
10.0重量%であることが望ましく、ケイ酸塩の含有
量としては、0.1〜10.0重量%であることが望ま
しい。
【0020】本発明の研磨剤は分散媒に分散させて使用
する。この場合、1.0〜50.0重量%のスラリー状
で用いるのが良く、この分散媒としては、水が安全性、
取り扱い性、価格などの点で最も好ましいが、アルコー
ル、多価アルコール、アセトンなどの有機溶剤を用いる
こともできる。
【0021】
【実施例】実施例1 酸化セリウム20重量%に、フッ素置換ケイ酸マグネシ
ウム・アルミニウム1.5重量%を加え、これらを水7
8.5重量%に分散させて研磨剤を作製した。
【0022】実施例2 酸化ジルコニウム25重量%に、フッ素置換ケイ酸マグ
ネシウム・アルミニウム1.5重量%を加え、これらを
水73.5重量%に分散させて研磨剤を作製した。
【0023】実施例3 酸化セリウム20重量%に、ケイ酸マグネシウム・アル
ミニウム1.5重量%と、パーフルオロアルキルカルボ
ン酸塩0.1重量%とを加え、これらを水78.4重量
%に分散させて研磨剤を作製した。
【0024】実施例4 酸化セリウム20重量%に、ケイ酸マグネシウム・アル
ミニウム1.5重量%と、パーフルオロアルキルEO付
加物0.1重量%とを加え、これらを水78.4重量%
に分散させて研磨剤を作製した。
【0025】比較例1 酸化セリウム20重量%に、キサンタンガム0.9重量
%と、エチルアルコール3.0重量%とを加え、これら
を水76.1重量%に分散させて研磨剤を作製した。
【0026】比較例2 酸化セリウム20重量%に、ケイ酸マグネシウム・アル
ミニウム1.5重量%を加え、これらを水78.5重量
%に分散させて研磨剤を作製した。
【0027】比較例3 酸化ジルコニウム25重量%に、ケイ酸マグネシウム・
アルミニウム1.5重量%を加え、これらを水78.5
重量%に分散させて研磨剤を作製した。
【0028】上記実施例1〜4と比較例1〜3につい
て、それぞれ研磨性能を評価した。その結果を表1に示
す。尚、研磨性能の評価は、ガラス板を用いたものと実
車を用いたものの2種類を行った。ガラス板を用いた試
験は、ガラス面上に油膜を形成したガラス板に、それぞ
れの研磨剤を塗布し、その上で所定の圧力を加えつつ、
ガラス面を研磨し、ガラス面上の油膜を除去するまでの
回数の多少でその性能を評価した。また実車を用いた試
験は、実車のガラス窓にそれぞれの研磨剤を塗布し、研
磨したときの油膜の除去性を「良好◎→○→△→×悪」
の基準で評価した。
【0029】 表1より、実施例1〜4に係る研磨剤は、いずれもガラ
ス板試験、実車試験ともに良好な結果であったのに対
し、比較例に係るもの、特に比較例1及び3の研磨剤に
ついては、実施例1〜4に係る研磨剤に比べその研磨性
能は遙かに劣るものであった。また、ガラス板試験にお
いて、比較例に係る研磨剤は、22〜46回であったの
に対し、実施例1に係る研磨剤は、約3分の1から5分
の1の回数で油膜の除去ができ、その研磨性能がいかに
優れているかが明らかとなった。
【0030】
【発明の効果】本発明の研磨剤にあっては、研磨材料中
に、フッ素原子とケイ酸塩とからなる研磨促進材を含有
することから、従来のものからは予測し得ない優れた研
磨性能を有していて、効率的かつ確実に研磨作業を行う
ことができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨材料中に、フッ素原子とケイ酸塩と
    からなる研磨促進材を含有することを特徴とする研磨
    剤。
  2. 【請求項2】 前記研磨材料が酸化セリウムおよびまた
    は酸化ジルコニウムであることを特徴とする請求項1記
    載の研磨剤。
  3. 【請求項3】 前記研磨促進材が、前記フッ素原子を導
    入したケイ酸塩の形態で含まれていることを特徴とする
    請求項1または2記載の研磨剤。
  4. 【請求項4】 前記フッ素原子を導入したケイ酸塩の含
    有量が0.1〜10.0重量%であることを特徴とする
    請求項3記載の研磨剤。
  5. 【請求項5】 前記フッ素原子がフッ素系界面活性剤と
    して含まれていることを特徴とする請求項1または2記
    載の研磨剤。
  6. 【請求項6】 前記フッ素系界面活性剤の含有量が0.
    01〜10.0重量%であることを特徴とする請求項5
    記載の研磨剤。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003071730A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Cci Corp 研磨シート
JP2007251141A (ja) * 2006-02-08 2007-09-27 Rohm & Haas Electronic Materials Cmp Holdings Inc 多成分障壁研磨液
US10688625B2 (en) 2015-12-30 2020-06-23 3M Innovative Properties Company Abrasive article
US10759023B2 (en) 2015-12-30 2020-09-01 3M Innovative Properties Company Abrasive articles and related methods
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