JP2004175757A - 医薬組成物 - Google Patents
医薬組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004175757A JP2004175757A JP2002346393A JP2002346393A JP2004175757A JP 2004175757 A JP2004175757 A JP 2004175757A JP 2002346393 A JP2002346393 A JP 2002346393A JP 2002346393 A JP2002346393 A JP 2002346393A JP 2004175757 A JP2004175757 A JP 2004175757A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pharmaceutical composition
- composition according
- component
- gastrointestinal
- taken
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K36/00—Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
- A61K36/18—Magnoliophyta (angiosperms)
- A61K36/185—Magnoliopsida (dicotyledons)
- A61K36/54—Lauraceae (Laurel family), e.g. cinnamon or sassafras
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K36/00—Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
- A61K36/18—Magnoliophyta (angiosperms)
- A61K36/185—Magnoliopsida (dicotyledons)
- A61K36/61—Myrtaceae (Myrtle family), e.g. teatree or eucalyptus
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K2300/00—Mixtures or combinations of active ingredients, wherein at least one active ingredient is fully defined in groups A61K31/00 - A61K41/00
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Natural Medicines & Medicinal Plants (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Alternative & Traditional Medicine (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Botany (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Mycology (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
【課題】従来、服用感の悪い薬効成分の味を抑制するためには、薬効成分以外の添加剤を多量に使用していた。このため、錠剤として製剤化した場合、錠剤が大型化し、服用しにくくなるという問題があった。また薬効成分の不快な味は主として甘味剤で抑制しており、胃部不快感のような症状を示す人には服用量が多くて甘味の強い製剤は嗜好性の観点から適切とは言えない。また、糖尿病のような糖分の摂取を制限されている人にとっては使いにくいという問題があった。
【解決手段】服用時に不快感を生じる薬効成分と健胃生薬とを配合することによって、服用感が改善された医薬組成物を提供する。
【選択図】 なし
【解決手段】服用時に不快感を生じる薬効成分と健胃生薬とを配合することによって、服用感が改善された医薬組成物を提供する。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、服用時に苦味、酸味、収斂味などの不快感を口腔内に生じさせる薬効成分を製剤化するに際して、その不快感を抑制する効果に優れた医薬組成物および製造方法に関する。さらに、本発明は前記の苦味などの不快感を生じさせる薬効成分のマスキング方法、並びに前記不快感の抑制効果に優れた生薬のマスキング剤としての使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
医薬品として用いる生理活性成分には、服用時に口腔内で苦味、酸味、収斂味などの不快感を生じてしまう成分が多い。このような服用時の不快感を緩和、又は抑制するために種々の試みがなされてきた。
【0003】
従来、アスコルビン酸カルシウム塩の苦味を軽減するために、アスパルテーム、水溶性糖類(還元麦芽糖)及び必要に応じて遊離の生理活性成分を配合し、圧縮成形製剤化する発明が提案されている。この公報には、アスコルビン酸カルシウム塩の苦味を長時間にわたって抑制する圧縮成形製剤、その製造方法、及びそのマスキング方法が開示されている。また、この公報に記載の発明では、アスパルテームの特異で不快な味をも抑制することも目的としている(例えば、特許文献1)。
【0004】
しかしながら、この公報記載の発明では、添加物である還元麦芽糖の使用量が多く、錠剤が大型化して服用しにくくなったり、製造においては装置が大型化、特殊化する等の問題が生じたりしている。また、この発明は圧縮成形製剤に関する内容であり、剤形が、例えばドロップ、キャンディー等の嗜好食品や錠剤、トローチ剤、舌下錠等の口腔用錠剤に限定されており、散剤、顆粒剤等のような剤形での効果は期待できない。
【0005】
また、苦味を有する生理活性成分の金属塩とアスパルテーム、還元麦芽糖をはじめとする水溶性糖類を含む成形性製剤が開示されている(例えば、特許文献2)。
【0006】
しかしながら、前述の圧縮成形製剤と同様に、添加物である還元麦芽糖などの水溶性糖類の使用量が多く、錠剤が大型化して服用しにくくなったり、製造においては装置が大型化、特殊化する等の問題が生じたりした。また、散剤、顆粒剤等のような剤形での効果は期待できない。
【0007】
また、不快な味を有する成分と矯味剤との混合物にせん断力を加えて得られた粉粒体、もしくはこの粉粒体にワックス成分を添加し、更にせん断力を加えた粉粒体を、造粒してなる、不快な味がマスキングされた造粒組成物が開示されている。そして、矯味剤としては糖類、合成甘味料、アミノ酸、酸味剤などが挙げられている。この公報記載の発明では口中で感じる不快な味を抑制し、良好な矯味を有してその効果が継続的である造粒組成物を提供すること目的としている。また、安価な設備で簡単な製造方法を提供することを目的としている(例えば、特許文献3)。
【0008】
しかしながら、この造粒組成物の製造方法は簡単な工程から構成されるが、マスキングされた造粒組成物を得るためには、せん断処理が不可欠となる。このため、このせん断処理が繰り返されることから工程数が増え、製造コストの点で問題が残る。さらに、不快な味を有する成分がワックス成分に包囲された形態であるため、投与後に造粒物から有効成分が溶出しにくくなるという問題も残っている。
【0009】
このように、前述の先行技術では共通して主薬成分以外の添加剤を多量に使用しており、主に甘味剤を用いて不快な味を抑制している。甘味剤としてはアスパルテーム、サッカリン、還元麦芽糖等が挙げられている。しかしながら、胃部不快感のような症状を示す人には服用量が多くて甘味の強い製剤は嗜好性の観点から適切とは言えない。また、糖尿病のように糖分の摂取を制限されている人に対して投薬することは実質的に難しいという問題もある。
【0010】
【特許文献1】
特許第3110299号公報(第1〜4欄)
【0011】
【特許文献2】
特開2000−103746号公報(第1〜3欄)
【0012】
【特許文献1】
特開2000−191517号公報(第1〜3欄)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、先行技術文献に開示されている発明では、主薬成分以外の添加剤を多量に使用しているため、錠剤として製剤化した場合、錠剤が大型化し服用しにくくなるという問題がある。また、主に、甘味剤を用いて有効成分の不快な味を抑制しており、甘味剤としてはアスパルテーム、サッカリン、還元麦芽糖等が挙げられている。しかしながら、胃部不快感のような症状を示す人には服用量が多くて甘味の強い製剤は嗜好性の観点から適切とは言えない。また、糖尿病のように糖分の摂取を制限されている人に対して投薬することは実質的に難しいという問題がある。
【0014】
したがって、甘味料等の添加剤の使用量を低減した上で、服用感の悪い成分の味を抑制できるような医薬組成物、及びその製造方法の開発が望まれている。また、その製造方法としては、簡単な工程から構成され、かつ、工程数が少なく、低コストである製造方法が望まれている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決する為に、鋭意検討の結果、驚くべきことに、服用時に不快感を生じる生理活性成分と健胃生薬とを配合すると、その組成物を服用した場合において、その不快感が緩和されることを見出し本発明を完成した。健胃生薬成分は本来の健胃効果を保持しつつ、生理活性成分に対する矯味剤として作用することから、従来、矯味剤として使用されてきた、甘味料等の添加物の使用量を減じることに成功した。そして本発明の医薬組成物の製造に際しては、通例の湿式造粒法ではなく、乾式造粒法が適していることを見出した。即ち、乾式造粒法により製造された本発明の医薬組成物において、意外なことに、単なる混合物と比較して配合された生薬の矯味効果が増大し、ひいては、医薬組成物の服用感が向上することを見出した。
【0016】
消化器系の副作用が発現する薬物や、あるいは服用時に口中で不快感を生じる生理活性成分を用いて、本発明の医薬組成物とすることにより、前記副作用を低減又は消失することが出来、また、不快な味をマスキングすることが可能となる。
【0017】
また、健胃生薬以外の胃腸薬成分であって、服用時に口中で不快感を生じる生理活性成分と、健胃生薬とを配合することにより、不快な味をマスキングすることが可能である。加えて、胃腸薬と健胃生薬の各々の薬効の相乗効果を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明は、服用時に不快感を生じる生理活性成分を製剤化するに際して、広く利用できる。これらの成分としては下記のものを挙げることができる。製剤化に際しては、下記の成分の1又は2以上を配合することもできる。さらに、それらと、他の薬効成分とを組合せて製剤化することもできる。
(1)胃腸薬成分で服用感の悪い成分例
1)消化性潰瘍治療剤として以下の成分が挙げられる。
スクラルファート、アセグルタミドアルミニウム、ゲファルナート、スルピリド、臭化グリコピロニウム、プログルミド、ソファルコン、テプレノン、リンゴ酸クレボプリド、トロキシピド、プラウノトール、ヒスタミンH2受容体拮抗剤(ラニチジン、シメチジン、ファモチジン、ニザチジン、ロキサチジン)、プロトンポンプ・インヒビター(オメプラゾール)
2)消化器官用剤として
メトロクロプラミド、ナパジシル酸アクラトニウム、マレイン酸トリメブチン等
3)制酸剤として
乾燥水酸化アルミニウムゲル、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム共沈生成物、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム等
(2)消化器系の副作用をもたらす生理活性物質で服用時に口中で不快感を生じる成分例
1)催眠鎮静剤:
バルビタール、臭化ナトリウム、セミコハク酸ブトタクミド、ゼピクロン等
2)解熱鎮痛剤:
アセトアミノフェン、メフェナム酸、アスピリン、エテンザミド、イソプロピルアンチピリン、ジクロフェナクナトリウム、イブプロフェン、ケトプロフェン、インドメタシン、塩酸チノリジン等
3)鎮咳去痰剤:
リン酸ジヒドロコデイン、臭化水素デキストロメトルファン、クエン酸イソアミニル、塩酸エプラジノン、塩酸クロペラスチン、塩酸ノスカピン、グアヤコールスルホン酸カリウム、塩酸エフェドリン、dl−塩酸メチルエフェドリン等
4)抗ヒスタミン剤:
マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、フマル酸クレマスチン等
5)強心剤:
アミノフィリン、ジプロフィリン、ジギトキシン等
6)鎮暈剤:
ジメンヒドリナート、塩酸ジフェニルドール、dl−塩酸イソプロテノール等
7)糖尿病用剤:
塩酸メトホルミン、塩酸ブホミン等
8)血圧降下剤:
塩酸トドララジン、アルサーオキシン、硫酸グアネチジン、塩酸クロニジン等
9)無機質製剤:
グルコン酸カリウム、塩化カリウム、硫酸鉄、スレオニン鉄、クエン酸第一鉄ナトリウム等
10)ホルモン剤:
デキサメタゾン、ベタメタゾン等
11)抗生物質:
セフラジン、セファクロル、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、キタサマイシン、ミデカマイシン、テトラサイクリン、塩酸オキシテトラサイクリン、クロラムフェニコール、塩酸リンコマイシン、一硫酸カナマイシン、硫酸パロモマイシン、塩酸バンコマイシン等
12)駆虫剤、抗原虫剤:
クエン酸ジエチルカルバマジン、チアベンダゾール、塩酸キニーネ、硫酸キニーネ、チニダゾール等
上記生理活性成分について、服用時に生じる不快感とは、苦味、渋み、エグミ、収斂味、鉄味、粉っぽさ、ざらつき感等をいう。
【0019】
また、上記の消化器系の副作用としては、例えば食欲不振、胃部不快感、胃痛、腹部膨満感、便秘、悪心、吐気、下痢等の症状を示すものが挙られる。
本発明の医薬組成物に用いられる健胃生薬としては、下記の生薬群が挙げられる。その生薬末は下記に示す生薬群から1又は2以上を選択して組み合わせることができる。
生薬群:ケイヒ、チョウジ、ショウキョウ、ウイキョウ、ゲンチアナ、ウコン、サンショウ、チンピ、リョウキョウ、オウバク、エンゴサク、オウレン、センブリ、ホップ、シャクヤク、シュクシャ、カンゾウ、オウゴン、ニガキ、ソウジュツ、ニンジン、ゴシュウ
これらの生薬群から選択される効果的な組み合わせは以下のとおりである。投与量は、本発明に適した範囲を示す。なお、本発明の医薬組成物に用いられる生薬の組み合わせは、何らこれに限定されるものではない。
【0020】
本発明の医薬組成物に適した、その他の生薬の種類と投与量は以下のとおりである。これらの組み合わせについては、上記の成分の代わりに配合したり、または上記成分に加えることもできる。
【0021】
本発明の医薬組成物で使用される健胃生薬の剤形としては、粉砕末または乾燥エキスが好ましい。なお、粉砕末の方がより好ましい。生薬粉末の粒径は500μm以下であることが好ましく、更に好ましくは300μm以下、最も好ましくは150μm以下である。生薬粉末の配合量は服用感の悪い成分1重量部に対して0.2重量部〜2重量部、さらに好ましくは0.2〜1.0重量部である。
【0022】
上記の生薬の粉砕に際しては、慣用の方法、例えば、タンブラー式、流体式、衝撃式などの粉砕方式を利用することができる。また、生薬を液体窒素で凍結させた上で凍結粉砕することも可能である。
【0023】
本発明の医薬組成物では次のように製剤化を行うことができる。
服用時に不快感を生じる1又は2以上の生理活性成分と健胃生薬、及び必要に応じてその他の生理活性成分、添加剤等をV型混合機等で混合し、これをローラーコンパクター等で圧縮成形してフレークを製造し、さらにこれをロールグラニュレーター、振動ふるい等を用いて整粒する。
【0024】
上記の混合に際しては、V型混合機以外の、W型混合機、ボーレコンテナミキサー、高速攪拌造粒機、万能攪拌混合機等も使用することができる。
湿式造粒法に際しては、転動造粒機、撹拌造粒機、流動層造粒機、噴霧造粒機、遠心転動造粒機、転動流動造粒機等の湿式造粒機を用いることができる。一方、乾式造粒法に際しては、粉粒状の結合剤を用いる圧密造粒機等の乾式造粒機等を用いることができる。何れの方式で造粒しても不快な味をマスキングする効果は大きく損なわれることはないが、乾式造粒法は、加熱工程を含まないことから生薬の風味が残るため、よりよい服用感を有する医薬組成物を得ることができる。乾式造粒法とは高圧がかかるロールなどで粉体を圧密、成形し、更にこれを整粒して造粒物を得る方法である。
【0025】
上記の湿式造粒法としては、攪拌造粒機や流動層造粒機等を使用して、水等の溶媒や、結合剤を溶解した溶液を粉体に添加して造粒する。また、粉体を水などの溶媒に溶解又は分散させ、これを噴霧乾燥することで造粒する噴霧乾燥造粒法を用いることもできる。これら製法では造粒品を乾燥するために、製品に長時間の加熱が行われる。このような加熱により、本発明で意図する生薬の矯味作用が低下することもあることから、これらの製法で製造する場合は、生薬以外の成分をこれらの方法で造粒し、後に生薬を非加熱条件で混合することが効果的がある。
【0026】
熱を加えない製法で製した粉粒体であれば、これを圧縮成形(打錠)しても構わない。錠剤の形態は単層錠でもよく、また、二層、三層錠でも構わない。
本発明の医薬組成物は、不快な味のする生理活性成分と生薬末との水分散液製剤の剤形であっても良い。
【0027】
本発明の医薬組成物は、不快な服用感のする成分及び生薬の他に、その他の生理活性物質を含んでも良い。例えば、胃腸薬であれば制酸剤、消化剤、整腸剤、粘膜修復剤、止しゃ剤を更に配合しても良い。
【0028】
さらに、製剤化に際しては、慣用の添加物を配合できる。添加剤の種類と量は特に限定されないが、添加剤の量が多くなって一回投与量が多くなり過ぎないことが肝要である。また、糖類を多量に使用して製剤が甘くなり過ぎないことも必要である。添加剤としては、例えば以下のものを使用できる。
【0029】
結晶セルロース、乳糖、白糖、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸カルシウム、ステアリ酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシルメチルスターチナトリウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、酸化チタン、タルク、オイドラギッド、アラビアゴム、カルボキシルビニルポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等。
【0030】
本発明の医薬組成物の製造方法によれば、安価な設備で簡便に製造することができる。また、本発明によれば、甘味料等の添加物の使用量を低減することが可能であることから、従来技術のような錠剤の大型化といった問題を解消することができる。さらに、散剤や顆粒剤等の剤形とすることも可能となる。
【0031】
【実施例】
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜9]
下記の表1に示した処方により、所定量の乾燥粉末状の各成分をポリエステル袋中に採り、単純混合した。同様の条件で比較処方1〜4を単純混合し、比較例1〜4とした。
【0032】
これらの乾燥混合物の一回服用量を10名のパネラーにそれぞれ服用させて、パネラーによる10段階評価を得た。その点数を平均して官能評価結果とした。さらに、その平均点を以下の基準に基づいて判定をした。尚、服用時に不快な味のする成分はスクラルファートである。
【0033】
判定基準: ×:服用感悪い(官能評価結果:1以上3未満)△:普通(官能評価結果:3以上6未満)○:よい(官能評価結果:6以上8未満)◎:非常によい(官能評価結果:8以上10以下)
【0034】
【表1】
【0035】
官能試験の結果から、健胃生薬を配合することにより、スクラルファートの服用感が改善されたことが確認された。
[試験例]
下記の表2に示した処方を用い、下記の種々の造粒方法で製造した製剤を、10名の専門のパネラーに服用させて、パネラーによる服用感の評価を得た。
【0036】
【表2】
【0037】
(1)押出し造粒
結合剤の一部3gをとり、水を加えて全量を25gとし、バインダー液とした。L−メントールを除く上記成分を秤量し、高速攪拌造粒機NMG−1L((株)奈良機械製作所製)に仕込み、1分混合した。その後前記バインダー液を投入し、高速攪拌造粒機にて1分間練合した。この練合物についてφ0.6mmのメッシュを取り付けた押出し造粒機ドームグランDGL−1(不二パウダル(株)製)で押し出し造粒を行った。さらに、造粒物を約30秒間マルメライザーO−230(不二パウダル(株)製)で丸め処理を行い、これを60℃、3時間セイフティーオーブンSPH−101(エスペツク(株)製)で乾燥した。製造物の収率に従って、メントール量を算出し、秤量し、これを乳鉢で粉砕して、製造した顆粒に添加した。
(2)流動層造粒
結合剤を2gとり、これに水を加えて50gとし、溶解してこれを結合液とした。更に、メントールを除く上記成分を秤量、篩過し、ポリ袋中で混合した。混合物を流動層造粒機ニューマルメライザーNQ−125型(不二パウダル(株)製)内に仕込み、前記結合剤溶液をトップスプレーで流動層造粒(給気60℃、品温35℃)し、さらに、流動層により60℃で30分間乾燥した。造粒物を30メッシュで整粒し、30メッシュパス品と(1)と同様のメントールの乳鉢粉砕品と混合した。
(3)スプレードライ1
メントールを除く上記成分を秤量し、固形分30wt%の水分散液を調整した。この分散液についてスプレードライヤーL−8型(大川原工機(株)製)を用い、入り口温度約120℃で噴霧乾燥した。この造粒物に(1)、(2)と同様にメントール粉砕物を混合した。
(4)スプレードライ2
メントールと健胃生薬を除く上記成分を秤量し、固形分30wt%の水分散液を調整した。この分散液についてスプレードライヤーL−8型(大川原工機(株)製)を用い、入り口温度約120℃で噴霧乾燥した。メントールの粉砕末と生薬末を造粒物と共にポリ袋で混合した。
(5)乾式造粒
上記成分を秤量し、篩過し、ローラーコンパクターWP90×30(ターボ工業(株)製)に入れて圧縮し、フレーク化した。さらに、このフレークをロールグラニュレーターGRN−T53S(日本グラニュレーター(株)製)と30メッシュの振動ふるいで整粒した。
(6)単純混合
上記成分を秤量し、ポリ袋内で混合した。
【0038】
上記の(1)〜(6)の製法で製造した製剤をそれぞれ、10名の専門のパネラーに服用させ、その服用感を次の基準で評価させた。
基準:×飲みにくい、△やや飲みにくい、○まあ飲みやすい、◎飲みやすい
結果を下記の表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】
生薬に長時間熱がかからない造粒工程を使用することが好ましいという結果であり、特に乾式造粒法が好ましいという結果になった。
【0041】
【発明の効果】
服用時に不快感を生じる生理活性成分と健胃生薬とを配合することにより、健胃生薬成分は本来の健胃効果を保持しつつ、生理活性成分に対する矯味剤として作用し、従来この目的で使用されてきた甘味料等の添加物の使用量を減じることに成功した。さらに、乾式造粒法により製造することで、矯味剤としての効果がさらに増し、服用感が向上する。
【0042】
消化器系の副作用が発現する薬物や、服用時に口中で不快感を生じる生理活性成分を用いて本発明の医薬組成物とすることにより、前記副作用を低減または消失することができ、また、不快な味をマスキングすることが可能となる。また、健胃生薬以外の胃腸薬であって、服用時に口中で不快感を生じる生理活性成分を使用する場合において、健胃生薬を配合することにより不快な味をマスキングすることが可能となる。加えて、胃腸薬と健胃生薬の各々の薬効の相乗効果を得ることが期待できる。
【0043】
さらに、本発明の医薬組成物は、糖尿病のように糖分の摂取を制限されている人が、これを服用し易くなることから、治療方法の選択肢が広がり、服薬コンプライアンスの向上をはじめとする多大な効果をもたらす。
【0044】
そして、本発明の医薬組成物の製造方法によれば、安価な設備で簡便に製造することができる。また、錠剤の大型化といった問題が解消され、錠剤以外の散剤や顆粒剤等の様々な剤形の供給が可能となる。
【産業上の利用分野】本発明は、服用時に苦味、酸味、収斂味などの不快感を口腔内に生じさせる薬効成分を製剤化するに際して、その不快感を抑制する効果に優れた医薬組成物および製造方法に関する。さらに、本発明は前記の苦味などの不快感を生じさせる薬効成分のマスキング方法、並びに前記不快感の抑制効果に優れた生薬のマスキング剤としての使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
医薬品として用いる生理活性成分には、服用時に口腔内で苦味、酸味、収斂味などの不快感を生じてしまう成分が多い。このような服用時の不快感を緩和、又は抑制するために種々の試みがなされてきた。
【0003】
従来、アスコルビン酸カルシウム塩の苦味を軽減するために、アスパルテーム、水溶性糖類(還元麦芽糖)及び必要に応じて遊離の生理活性成分を配合し、圧縮成形製剤化する発明が提案されている。この公報には、アスコルビン酸カルシウム塩の苦味を長時間にわたって抑制する圧縮成形製剤、その製造方法、及びそのマスキング方法が開示されている。また、この公報に記載の発明では、アスパルテームの特異で不快な味をも抑制することも目的としている(例えば、特許文献1)。
【0004】
しかしながら、この公報記載の発明では、添加物である還元麦芽糖の使用量が多く、錠剤が大型化して服用しにくくなったり、製造においては装置が大型化、特殊化する等の問題が生じたりしている。また、この発明は圧縮成形製剤に関する内容であり、剤形が、例えばドロップ、キャンディー等の嗜好食品や錠剤、トローチ剤、舌下錠等の口腔用錠剤に限定されており、散剤、顆粒剤等のような剤形での効果は期待できない。
【0005】
また、苦味を有する生理活性成分の金属塩とアスパルテーム、還元麦芽糖をはじめとする水溶性糖類を含む成形性製剤が開示されている(例えば、特許文献2)。
【0006】
しかしながら、前述の圧縮成形製剤と同様に、添加物である還元麦芽糖などの水溶性糖類の使用量が多く、錠剤が大型化して服用しにくくなったり、製造においては装置が大型化、特殊化する等の問題が生じたりした。また、散剤、顆粒剤等のような剤形での効果は期待できない。
【0007】
また、不快な味を有する成分と矯味剤との混合物にせん断力を加えて得られた粉粒体、もしくはこの粉粒体にワックス成分を添加し、更にせん断力を加えた粉粒体を、造粒してなる、不快な味がマスキングされた造粒組成物が開示されている。そして、矯味剤としては糖類、合成甘味料、アミノ酸、酸味剤などが挙げられている。この公報記載の発明では口中で感じる不快な味を抑制し、良好な矯味を有してその効果が継続的である造粒組成物を提供すること目的としている。また、安価な設備で簡単な製造方法を提供することを目的としている(例えば、特許文献3)。
【0008】
しかしながら、この造粒組成物の製造方法は簡単な工程から構成されるが、マスキングされた造粒組成物を得るためには、せん断処理が不可欠となる。このため、このせん断処理が繰り返されることから工程数が増え、製造コストの点で問題が残る。さらに、不快な味を有する成分がワックス成分に包囲された形態であるため、投与後に造粒物から有効成分が溶出しにくくなるという問題も残っている。
【0009】
このように、前述の先行技術では共通して主薬成分以外の添加剤を多量に使用しており、主に甘味剤を用いて不快な味を抑制している。甘味剤としてはアスパルテーム、サッカリン、還元麦芽糖等が挙げられている。しかしながら、胃部不快感のような症状を示す人には服用量が多くて甘味の強い製剤は嗜好性の観点から適切とは言えない。また、糖尿病のように糖分の摂取を制限されている人に対して投薬することは実質的に難しいという問題もある。
【0010】
【特許文献1】
特許第3110299号公報(第1〜4欄)
【0011】
【特許文献2】
特開2000−103746号公報(第1〜3欄)
【0012】
【特許文献1】
特開2000−191517号公報(第1〜3欄)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、先行技術文献に開示されている発明では、主薬成分以外の添加剤を多量に使用しているため、錠剤として製剤化した場合、錠剤が大型化し服用しにくくなるという問題がある。また、主に、甘味剤を用いて有効成分の不快な味を抑制しており、甘味剤としてはアスパルテーム、サッカリン、還元麦芽糖等が挙げられている。しかしながら、胃部不快感のような症状を示す人には服用量が多くて甘味の強い製剤は嗜好性の観点から適切とは言えない。また、糖尿病のように糖分の摂取を制限されている人に対して投薬することは実質的に難しいという問題がある。
【0014】
したがって、甘味料等の添加剤の使用量を低減した上で、服用感の悪い成分の味を抑制できるような医薬組成物、及びその製造方法の開発が望まれている。また、その製造方法としては、簡単な工程から構成され、かつ、工程数が少なく、低コストである製造方法が望まれている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決する為に、鋭意検討の結果、驚くべきことに、服用時に不快感を生じる生理活性成分と健胃生薬とを配合すると、その組成物を服用した場合において、その不快感が緩和されることを見出し本発明を完成した。健胃生薬成分は本来の健胃効果を保持しつつ、生理活性成分に対する矯味剤として作用することから、従来、矯味剤として使用されてきた、甘味料等の添加物の使用量を減じることに成功した。そして本発明の医薬組成物の製造に際しては、通例の湿式造粒法ではなく、乾式造粒法が適していることを見出した。即ち、乾式造粒法により製造された本発明の医薬組成物において、意外なことに、単なる混合物と比較して配合された生薬の矯味効果が増大し、ひいては、医薬組成物の服用感が向上することを見出した。
【0016】
消化器系の副作用が発現する薬物や、あるいは服用時に口中で不快感を生じる生理活性成分を用いて、本発明の医薬組成物とすることにより、前記副作用を低減又は消失することが出来、また、不快な味をマスキングすることが可能となる。
【0017】
また、健胃生薬以外の胃腸薬成分であって、服用時に口中で不快感を生じる生理活性成分と、健胃生薬とを配合することにより、不快な味をマスキングすることが可能である。加えて、胃腸薬と健胃生薬の各々の薬効の相乗効果を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明は、服用時に不快感を生じる生理活性成分を製剤化するに際して、広く利用できる。これらの成分としては下記のものを挙げることができる。製剤化に際しては、下記の成分の1又は2以上を配合することもできる。さらに、それらと、他の薬効成分とを組合せて製剤化することもできる。
(1)胃腸薬成分で服用感の悪い成分例
1)消化性潰瘍治療剤として以下の成分が挙げられる。
スクラルファート、アセグルタミドアルミニウム、ゲファルナート、スルピリド、臭化グリコピロニウム、プログルミド、ソファルコン、テプレノン、リンゴ酸クレボプリド、トロキシピド、プラウノトール、ヒスタミンH2受容体拮抗剤(ラニチジン、シメチジン、ファモチジン、ニザチジン、ロキサチジン)、プロトンポンプ・インヒビター(オメプラゾール)
2)消化器官用剤として
メトロクロプラミド、ナパジシル酸アクラトニウム、マレイン酸トリメブチン等
3)制酸剤として
乾燥水酸化アルミニウムゲル、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム共沈生成物、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム等
(2)消化器系の副作用をもたらす生理活性物質で服用時に口中で不快感を生じる成分例
1)催眠鎮静剤:
バルビタール、臭化ナトリウム、セミコハク酸ブトタクミド、ゼピクロン等
2)解熱鎮痛剤:
アセトアミノフェン、メフェナム酸、アスピリン、エテンザミド、イソプロピルアンチピリン、ジクロフェナクナトリウム、イブプロフェン、ケトプロフェン、インドメタシン、塩酸チノリジン等
3)鎮咳去痰剤:
リン酸ジヒドロコデイン、臭化水素デキストロメトルファン、クエン酸イソアミニル、塩酸エプラジノン、塩酸クロペラスチン、塩酸ノスカピン、グアヤコールスルホン酸カリウム、塩酸エフェドリン、dl−塩酸メチルエフェドリン等
4)抗ヒスタミン剤:
マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、フマル酸クレマスチン等
5)強心剤:
アミノフィリン、ジプロフィリン、ジギトキシン等
6)鎮暈剤:
ジメンヒドリナート、塩酸ジフェニルドール、dl−塩酸イソプロテノール等
7)糖尿病用剤:
塩酸メトホルミン、塩酸ブホミン等
8)血圧降下剤:
塩酸トドララジン、アルサーオキシン、硫酸グアネチジン、塩酸クロニジン等
9)無機質製剤:
グルコン酸カリウム、塩化カリウム、硫酸鉄、スレオニン鉄、クエン酸第一鉄ナトリウム等
10)ホルモン剤:
デキサメタゾン、ベタメタゾン等
11)抗生物質:
セフラジン、セファクロル、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、キタサマイシン、ミデカマイシン、テトラサイクリン、塩酸オキシテトラサイクリン、クロラムフェニコール、塩酸リンコマイシン、一硫酸カナマイシン、硫酸パロモマイシン、塩酸バンコマイシン等
12)駆虫剤、抗原虫剤:
クエン酸ジエチルカルバマジン、チアベンダゾール、塩酸キニーネ、硫酸キニーネ、チニダゾール等
上記生理活性成分について、服用時に生じる不快感とは、苦味、渋み、エグミ、収斂味、鉄味、粉っぽさ、ざらつき感等をいう。
【0019】
また、上記の消化器系の副作用としては、例えば食欲不振、胃部不快感、胃痛、腹部膨満感、便秘、悪心、吐気、下痢等の症状を示すものが挙られる。
本発明の医薬組成物に用いられる健胃生薬としては、下記の生薬群が挙げられる。その生薬末は下記に示す生薬群から1又は2以上を選択して組み合わせることができる。
生薬群:ケイヒ、チョウジ、ショウキョウ、ウイキョウ、ゲンチアナ、ウコン、サンショウ、チンピ、リョウキョウ、オウバク、エンゴサク、オウレン、センブリ、ホップ、シャクヤク、シュクシャ、カンゾウ、オウゴン、ニガキ、ソウジュツ、ニンジン、ゴシュウ
これらの生薬群から選択される効果的な組み合わせは以下のとおりである。投与量は、本発明に適した範囲を示す。なお、本発明の医薬組成物に用いられる生薬の組み合わせは、何らこれに限定されるものではない。
【0020】
本発明の医薬組成物に適した、その他の生薬の種類と投与量は以下のとおりである。これらの組み合わせについては、上記の成分の代わりに配合したり、または上記成分に加えることもできる。
【0021】
本発明の医薬組成物で使用される健胃生薬の剤形としては、粉砕末または乾燥エキスが好ましい。なお、粉砕末の方がより好ましい。生薬粉末の粒径は500μm以下であることが好ましく、更に好ましくは300μm以下、最も好ましくは150μm以下である。生薬粉末の配合量は服用感の悪い成分1重量部に対して0.2重量部〜2重量部、さらに好ましくは0.2〜1.0重量部である。
【0022】
上記の生薬の粉砕に際しては、慣用の方法、例えば、タンブラー式、流体式、衝撃式などの粉砕方式を利用することができる。また、生薬を液体窒素で凍結させた上で凍結粉砕することも可能である。
【0023】
本発明の医薬組成物では次のように製剤化を行うことができる。
服用時に不快感を生じる1又は2以上の生理活性成分と健胃生薬、及び必要に応じてその他の生理活性成分、添加剤等をV型混合機等で混合し、これをローラーコンパクター等で圧縮成形してフレークを製造し、さらにこれをロールグラニュレーター、振動ふるい等を用いて整粒する。
【0024】
上記の混合に際しては、V型混合機以外の、W型混合機、ボーレコンテナミキサー、高速攪拌造粒機、万能攪拌混合機等も使用することができる。
湿式造粒法に際しては、転動造粒機、撹拌造粒機、流動層造粒機、噴霧造粒機、遠心転動造粒機、転動流動造粒機等の湿式造粒機を用いることができる。一方、乾式造粒法に際しては、粉粒状の結合剤を用いる圧密造粒機等の乾式造粒機等を用いることができる。何れの方式で造粒しても不快な味をマスキングする効果は大きく損なわれることはないが、乾式造粒法は、加熱工程を含まないことから生薬の風味が残るため、よりよい服用感を有する医薬組成物を得ることができる。乾式造粒法とは高圧がかかるロールなどで粉体を圧密、成形し、更にこれを整粒して造粒物を得る方法である。
【0025】
上記の湿式造粒法としては、攪拌造粒機や流動層造粒機等を使用して、水等の溶媒や、結合剤を溶解した溶液を粉体に添加して造粒する。また、粉体を水などの溶媒に溶解又は分散させ、これを噴霧乾燥することで造粒する噴霧乾燥造粒法を用いることもできる。これら製法では造粒品を乾燥するために、製品に長時間の加熱が行われる。このような加熱により、本発明で意図する生薬の矯味作用が低下することもあることから、これらの製法で製造する場合は、生薬以外の成分をこれらの方法で造粒し、後に生薬を非加熱条件で混合することが効果的がある。
【0026】
熱を加えない製法で製した粉粒体であれば、これを圧縮成形(打錠)しても構わない。錠剤の形態は単層錠でもよく、また、二層、三層錠でも構わない。
本発明の医薬組成物は、不快な味のする生理活性成分と生薬末との水分散液製剤の剤形であっても良い。
【0027】
本発明の医薬組成物は、不快な服用感のする成分及び生薬の他に、その他の生理活性物質を含んでも良い。例えば、胃腸薬であれば制酸剤、消化剤、整腸剤、粘膜修復剤、止しゃ剤を更に配合しても良い。
【0028】
さらに、製剤化に際しては、慣用の添加物を配合できる。添加剤の種類と量は特に限定されないが、添加剤の量が多くなって一回投与量が多くなり過ぎないことが肝要である。また、糖類を多量に使用して製剤が甘くなり過ぎないことも必要である。添加剤としては、例えば以下のものを使用できる。
【0029】
結晶セルロース、乳糖、白糖、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸カルシウム、ステアリ酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシルメチルスターチナトリウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、酸化チタン、タルク、オイドラギッド、アラビアゴム、カルボキシルビニルポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等。
【0030】
本発明の医薬組成物の製造方法によれば、安価な設備で簡便に製造することができる。また、本発明によれば、甘味料等の添加物の使用量を低減することが可能であることから、従来技術のような錠剤の大型化といった問題を解消することができる。さらに、散剤や顆粒剤等の剤形とすることも可能となる。
【0031】
【実施例】
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜9]
下記の表1に示した処方により、所定量の乾燥粉末状の各成分をポリエステル袋中に採り、単純混合した。同様の条件で比較処方1〜4を単純混合し、比較例1〜4とした。
【0032】
これらの乾燥混合物の一回服用量を10名のパネラーにそれぞれ服用させて、パネラーによる10段階評価を得た。その点数を平均して官能評価結果とした。さらに、その平均点を以下の基準に基づいて判定をした。尚、服用時に不快な味のする成分はスクラルファートである。
【0033】
判定基準: ×:服用感悪い(官能評価結果:1以上3未満)△:普通(官能評価結果:3以上6未満)○:よい(官能評価結果:6以上8未満)◎:非常によい(官能評価結果:8以上10以下)
【0034】
【表1】
【0035】
官能試験の結果から、健胃生薬を配合することにより、スクラルファートの服用感が改善されたことが確認された。
[試験例]
下記の表2に示した処方を用い、下記の種々の造粒方法で製造した製剤を、10名の専門のパネラーに服用させて、パネラーによる服用感の評価を得た。
【0036】
【表2】
【0037】
(1)押出し造粒
結合剤の一部3gをとり、水を加えて全量を25gとし、バインダー液とした。L−メントールを除く上記成分を秤量し、高速攪拌造粒機NMG−1L((株)奈良機械製作所製)に仕込み、1分混合した。その後前記バインダー液を投入し、高速攪拌造粒機にて1分間練合した。この練合物についてφ0.6mmのメッシュを取り付けた押出し造粒機ドームグランDGL−1(不二パウダル(株)製)で押し出し造粒を行った。さらに、造粒物を約30秒間マルメライザーO−230(不二パウダル(株)製)で丸め処理を行い、これを60℃、3時間セイフティーオーブンSPH−101(エスペツク(株)製)で乾燥した。製造物の収率に従って、メントール量を算出し、秤量し、これを乳鉢で粉砕して、製造した顆粒に添加した。
(2)流動層造粒
結合剤を2gとり、これに水を加えて50gとし、溶解してこれを結合液とした。更に、メントールを除く上記成分を秤量、篩過し、ポリ袋中で混合した。混合物を流動層造粒機ニューマルメライザーNQ−125型(不二パウダル(株)製)内に仕込み、前記結合剤溶液をトップスプレーで流動層造粒(給気60℃、品温35℃)し、さらに、流動層により60℃で30分間乾燥した。造粒物を30メッシュで整粒し、30メッシュパス品と(1)と同様のメントールの乳鉢粉砕品と混合した。
(3)スプレードライ1
メントールを除く上記成分を秤量し、固形分30wt%の水分散液を調整した。この分散液についてスプレードライヤーL−8型(大川原工機(株)製)を用い、入り口温度約120℃で噴霧乾燥した。この造粒物に(1)、(2)と同様にメントール粉砕物を混合した。
(4)スプレードライ2
メントールと健胃生薬を除く上記成分を秤量し、固形分30wt%の水分散液を調整した。この分散液についてスプレードライヤーL−8型(大川原工機(株)製)を用い、入り口温度約120℃で噴霧乾燥した。メントールの粉砕末と生薬末を造粒物と共にポリ袋で混合した。
(5)乾式造粒
上記成分を秤量し、篩過し、ローラーコンパクターWP90×30(ターボ工業(株)製)に入れて圧縮し、フレーク化した。さらに、このフレークをロールグラニュレーターGRN−T53S(日本グラニュレーター(株)製)と30メッシュの振動ふるいで整粒した。
(6)単純混合
上記成分を秤量し、ポリ袋内で混合した。
【0038】
上記の(1)〜(6)の製法で製造した製剤をそれぞれ、10名の専門のパネラーに服用させ、その服用感を次の基準で評価させた。
基準:×飲みにくい、△やや飲みにくい、○まあ飲みやすい、◎飲みやすい
結果を下記の表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】
生薬に長時間熱がかからない造粒工程を使用することが好ましいという結果であり、特に乾式造粒法が好ましいという結果になった。
【0041】
【発明の効果】
服用時に不快感を生じる生理活性成分と健胃生薬とを配合することにより、健胃生薬成分は本来の健胃効果を保持しつつ、生理活性成分に対する矯味剤として作用し、従来この目的で使用されてきた甘味料等の添加物の使用量を減じることに成功した。さらに、乾式造粒法により製造することで、矯味剤としての効果がさらに増し、服用感が向上する。
【0042】
消化器系の副作用が発現する薬物や、服用時に口中で不快感を生じる生理活性成分を用いて本発明の医薬組成物とすることにより、前記副作用を低減または消失することができ、また、不快な味をマスキングすることが可能となる。また、健胃生薬以外の胃腸薬であって、服用時に口中で不快感を生じる生理活性成分を使用する場合において、健胃生薬を配合することにより不快な味をマスキングすることが可能となる。加えて、胃腸薬と健胃生薬の各々の薬効の相乗効果を得ることが期待できる。
【0043】
さらに、本発明の医薬組成物は、糖尿病のように糖分の摂取を制限されている人が、これを服用し易くなることから、治療方法の選択肢が広がり、服薬コンプライアンスの向上をはじめとする多大な効果をもたらす。
【0044】
そして、本発明の医薬組成物の製造方法によれば、安価な設備で簡便に製造することができる。また、錠剤の大型化といった問題が解消され、錠剤以外の散剤や顆粒剤等の様々な剤形の供給が可能となる。
Claims (12)
- 服用時に不快感を生じる成分と健胃生薬とを含有する、服用感が改善された医薬組成物。
- 矯味剤の使用量を減じることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記健胃生薬が、粉砕末又は乾燥エキスである請求項1又は2に記載の医薬組成物。
- 前記健胃生薬の粉砕末又は乾燥エキスの粒径が500μm以下である請求項3に記載の医薬組成物。
- 前記健胃生薬の配合量は、服用時に不快感を生じる成分1重量部に対して0.2〜2重量部である請求項1〜4のいずれかの項に記載の医薬組成物。
- 前記服用時に不快感を生じる成分が胃腸薬成分である請求項1〜5のいずれかの項に記載の医薬組成物。
- 前記健胃生薬成分が、ケイヒ、チョウジ、ショウキョウ、ウイキョウ、ゲンチアナ、ウコン、サンショウ、チンピ、リョウキョウ、オウバク、エンゴサク、オウレン、センブリ、ホップ、シャクヤク、シュクシャ、カンゾウ、オウゴン、ニガキ、ソウジュツ、ニンジン及びゴシュウから成る群から1又は2以上を選択して組合せる請求項1〜6のいずれかの項に記載の医薬組成物。
- 前記服用時に不快感を生じる胃腸薬成分が、消化性潰瘍治療剤又は消化管用剤である請求項6に記載の医薬組成物。
- 前記胃腸薬成分が、スクラルファート、アセグルタミドアルミニウム、ゲファルナート、スルピリド、臭化グリコピロニウム、プログルミド、ソファルコン、テプレノン、リンゴ酸クレボプリド、トロキシピド、プラウノトール、ラニチジン、シメチジン、ファモチジン、ニザチジン、ロキサチジン、オメプラゾール、メトロクロプラミド、ナパジシル酸アクラトニウム及びマレイン酸トリメブチンから成る群から選択される、請求項1〜7のいずれかの項に記載の医薬組成物。
- 前記服用時に不快感を生じる成分が、消化器系に対する副作用をもたらす胃腸薬成分以外の薬剤である請求項1〜5のいずれかの項に記載の医薬組成物。
- 前記胃腸薬成分以外の薬剤が、催眠鎮静剤、解熱鎮痛剤、鎮咳去痰剤、抗ヒスタミン剤、強心剤、鎮うん剤、糖尿病用剤、血圧降下剤、無機質製剤、ホルモン剤、抗生物質、駆虫剤及び抗原虫剤から成る群から選択される請求項10に記載の医薬組成物。
- 乾式造粒法を用いることを特徴とする請求項1〜11のいずれかの項に記載の医薬組成物の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002346393A JP2004175757A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 医薬組成物 |
KR1020030080560A KR20040047588A (ko) | 2002-11-28 | 2003-11-14 | 의약 조성물 |
TW092132009A TW200507876A (en) | 2002-11-28 | 2003-11-14 | Medicine composition |
CNB2003101186813A CN1330378C (zh) | 2002-11-28 | 2003-11-28 | 药物组合物 |
HK04108298A HK1065477A1 (en) | 2002-11-28 | 2004-10-21 | Pharmaceutical composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002346393A JP2004175757A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 医薬組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004175757A true JP2004175757A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32707312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002346393A Pending JP2004175757A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | 医薬組成物 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004175757A (ja) |
KR (1) | KR20040047588A (ja) |
CN (1) | CN1330378C (ja) |
HK (1) | HK1065477A1 (ja) |
TW (1) | TW200507876A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007291008A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Kowa Co | 消化管粘膜保護剤 |
JP2016003205A (ja) * | 2014-06-17 | 2016-01-12 | エスエス製薬株式会社 | 胃腸薬 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101507770B (zh) * | 2008-07-18 | 2011-01-05 | 天津生机集团股份有限公司 | 治疗马痉挛疝的中药组合物 |
CN105944104B (zh) * | 2016-06-17 | 2018-12-14 | 上海凯宝药业股份有限公司 | 一种治疗消化道溃疡的药物组合物 |
KR102428859B1 (ko) * | 2020-05-29 | 2022-08-04 | 동성제약주식회사 | 안전성이 확보된 소화기계 질환 예방 또는 치료를 위한 경구투여용 약학 조성물 |
CN115177593B (zh) * | 2022-08-08 | 2023-08-25 | 锦州奥鸿药业有限责任公司 | 一种谷氨酰胺颗粒剂及其制备方法 |
CN117298086B (zh) * | 2023-11-29 | 2024-03-08 | 中国中医科学院中药研究所 | 索法酮在制备预防和/或治疗nlrp3炎性小体介导的疾病的药物中的应用 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1114885A (zh) * | 1994-05-17 | 1996-01-17 | 内蒙古自治区高等院校科技开发集团赤峰公司 | 健身、补肾清脑外用药粉剂 |
JP2000103746A (ja) * | 1994-10-27 | 2000-04-11 | Takeda Chem Ind Ltd | 成形物およびその製造方法 |
WO1999049872A1 (fr) * | 1998-04-01 | 1999-10-07 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Medicaments preventifs des gastrites alcooliques |
JP2000191517A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-11 | Lion Corp | 不快な味がマスキングされた造粒組成物及びその製造方法 |
CN1086928C (zh) * | 1999-11-01 | 2002-07-03 | 济南联合大学 | 复合油树脂调味品 |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002346393A patent/JP2004175757A/ja active Pending
-
2003
- 2003-11-14 KR KR1020030080560A patent/KR20040047588A/ko not_active Application Discontinuation
- 2003-11-14 TW TW092132009A patent/TW200507876A/zh not_active IP Right Cessation
- 2003-11-28 CN CNB2003101186813A patent/CN1330378C/zh not_active Expired - Lifetime
-
2004
- 2004-10-21 HK HK04108298A patent/HK1065477A1/xx not_active IP Right Cessation
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007291008A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Kowa Co | 消化管粘膜保護剤 |
JP2016003205A (ja) * | 2014-06-17 | 2016-01-12 | エスエス製薬株式会社 | 胃腸薬 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1504185A (zh) | 2004-06-16 |
TW200507876A (en) | 2005-03-01 |
HK1065477A1 (en) | 2005-02-25 |
KR20040047588A (ko) | 2004-06-05 |
CN1330378C (zh) | 2007-08-08 |
TWI343818B (ja) | 2011-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4396033B2 (ja) | 口腔内速崩壊錠およびその製造法 | |
US5275823A (en) | Pharmaceutical compositions | |
AU620866B2 (en) | Pharmaceutical compositions | |
JP5074190B2 (ja) | 口腔内速崩壊性錠剤 | |
JP2005527508A (ja) | 経口デリバリー用急速溶融多粒子製剤 | |
JPH10510817A (ja) | チュアブル製剤 | |
JPH0948726A (ja) | 口腔内速崩壊性製剤およびその製法 | |
KR20130030306A (ko) | 약학 조성물 | |
KR20040098009A (ko) | 구강 내 속붕괴성 정제 | |
JP2001526212A (ja) | 咀嚼分散性錠剤の製造法 | |
US20070154549A1 (en) | Multiparticulate formulations for oral delivery | |
JPWO2002032403A1 (ja) | 口腔内速崩壊性医薬組成物およびその製造方法 | |
JP3415835B2 (ja) | 口腔内速崩壊錠およびその製造法 | |
JPH1133084A (ja) | 口腔内溶解型錠剤およびその製造方法 | |
JPH1135451A (ja) | 口腔内溶解型錠剤およびその製造方法 | |
JP5835875B2 (ja) | 口腔内速崩壊錠の製造方法 | |
PL210931B1 (pl) | Kompozycja w postaci stałej nadająca się do połykania zawierająca alginian, wodorowęglan i/lub węglan, jej zastosowanie oraz sposób wytwarzania | |
WO2005120463A1 (en) | Rapidly disintegrating tablets of risperidone | |
WO2010093561A1 (en) | Particulate composition and the method of making the same | |
JP2000178183A (ja) | 固形製剤及びその製造方法 | |
JPH11199517A (ja) | 口腔内速崩壊性錠剤 | |
KR20070049962A (ko) | 경구 고형 제제 및 그의 제조 방법 | |
JP2004175757A (ja) | 医薬組成物 | |
JPH1135486A (ja) | 薬用固形製剤 | |
JP3110299B2 (ja) | 成形物およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081218 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090216 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090323 |