JP2000178183A - 固形製剤及びその製造方法 - Google Patents

固形製剤及びその製造方法

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JP2000178183A
JP2000178183A JP10359641A JP35964198A JP2000178183A JP 2000178183 A JP2000178183 A JP 2000178183A JP 10359641 A JP10359641 A JP 10359641A JP 35964198 A JP35964198 A JP 35964198A JP 2000178183 A JP2000178183 A JP 2000178183A
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Shigeo Ogasawara
榮男 小笠原
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 生理活性成分を含有する集合体と、糖類
及び/又は糖アルコールを含有する粉粒体の表面に水溶
性高分子化合物が付着した造粒物とを配合した固形製
剤。 【効果】 充分な強度を有する一方で、崩壊性に優れる
錠剤、顆粒、細粒等の固形製剤が得られ、例えば本発明
の固形製剤が錠剤であれば、衝撃などに対しては充分な
強度を有する一方、口中で好適な液状化を起こし、服用
を極めて容易に行うことが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口中での崩壊性に
極めて優れ、例えば顆粒剤、錠剤などの固形製剤として
好適に使用することができ、特に口中即溶性製剤として
有用な固形製剤及び該固形製剤の製造方法として好適な
固形製剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、医薬品分野においては、生理活性成分を顆粒剤、細
粒剤、錠剤等に製剤化して服用しており、例えば錠剤を
服用する場合であれば、そのままの大きさで食道を通過
させるために水と共に服用したり、咀嚼錠(チュアブル
錠)のように噛み砕いて服用しているが、近年では、更
に服用性を改善するために口中で早急に崩壊し、更に液
状化して服用性を高めた製剤が提案されており、特に歯
の発育途上の小児や咀嚼の十分できない高齢者に対して
は有用な製剤と考えられる。
【0003】このような口中即溶性錠剤は、例えば適宜
溶媒を含んだ粉体を成型した後、製剤中の溶媒を除去す
ることにより、製剤中に連続した空隙を形成させ、早急
な唾液の進入を促進することによって、崩壊性に優れた
製剤を調製している。しかしながら、かかる製造法にお
いては、溶媒の選択において、その添加剤や生理活性成
分の溶媒に対する溶解性が微妙に異なることや人体に有
害な溶媒を使用した場合には残留の問題があることか
ら、使用できる溶媒には限界があること、また、溶媒の
添加、分散、乾燥という煩雑な各工程のために製造コス
トが高くなる。
【0004】更に、当該製剤の物性面での最大の課題
は、口中での崩壊性の良い錠剤を強度を損なうことなく
調製することにある。この強度は、PTP包装(高分子
化合物製のフィルムを錠剤の型に合わせて成型したもの
に錠剤を入れてアルミニウムフィルムでヒートシールし
た包装)から取り出すために最小限必要な強度を持たせ
たり、更に、プラスチック瓶やガラス瓶に錠剤を入れた
場合に振動、摩擦、衝突による錠剤の磨滅・損傷が起こ
らないように耐摩損性を付与するために必要とされるも
のであり、このような錠剤が有効性の確保と同時に携帯
性に踏み込んだ、より高い機能の製剤として望まれてい
る。
【0005】これらの要請に対して、錠剤に添加される
生理活性成分や添加剤として用いられる粒子に溶媒を添
加し、湿潤状態で錠剤成型を行い、成型後、乾燥させて
錠剤とする方法が提案されている(特開平10−167
958号、同9−48726号、同8−291051号
公報)。この方法は、空隙のある錠剤を得ることができ
ることから、唾液との接触により錠剤の多孔性表面から
容易に水分を吸収し、崩壊剤の作用を早期に発揮させる
ことができるため、口中で速やかに崩壊し、液状化する
錠剤を製造するために好適である。しかし、このような
錠剤を製造する方法は、成型性と保形性の確保、必要強
度の確保、更には、乾燥させるために煩雑な工程が必要
であり、製造コストが高くなるという問題があった。
【0006】また、近年、結晶セルロースと低置換度ヒ
ドロキシプロピルセルロースを所定の比率で配合し、速
い崩壊性を確保した錠剤が提案されている(特開平9−
71523号公報)。しかしながら、繊維性の添加剤
は、打錠圧力により、崩壊時間が左右されやすいこと
や、長期間の加湿(湿度)、加温等の環境において、経
時的に崩壊時間が遅延していくなどの安定性面での問題
がある。
【0007】また、成型性の良い糖で成型性の低い糖を
造粒する方法(国際公開WO95/20380)は、キ
ャッピング,ラミネーション等の打錠障害を起こしやす
いという欠点がある。また、油脂性成分を配合する方法
(特開平8−333243号公報)では、崩壊時間の遅
延と物性面での経時的な安定性に課題がある。
【0008】また、アミノ酸又はこの塩類を添加する方
法(特開平8−208520号公報)は、他薬剤、特に
酸性薬物との相互作用が懸念される。また、オリゴ糖と
生理活性成分とを併用すると、速やかな崩壊を確保し難
いなどの欠点があることから、これらの課題を抜本的に
解消した錠剤が望まれていた。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、口中の唾液により極めて速やかに液状化し、咀嚼す
ることなく容易に服用を完了することが可能な固形製
剤、及びこのような組成物を煩雑な工程を踏んだり、特
別な工程、設備を用いたりすることなく効率良く製造す
ることができるのみならず、製造された組成物の崩壊性
のばらつきも少ない固形製剤の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結
果、糖類、糖アルコールの粉粒体に水溶性高分子化合物
を水に分散、溶解させた液を細かい霧状で噴霧すること
により、粒状,微粒状等の造粒物とすると、糖類、糖ア
ルコールの粉粒体が水溶性高分子化合物で被覆され、そ
の成型性が著しく改善されることを見出し、更に鋭意検
討した結果、生理活性成分の粉末又は生理活性成分を添
加剤等と共に粒状,微粒状に造粒した集合体を上記造粒
物と共に、打錠したり、圧縮ローラーにかけるなどして
圧縮成型することによって、錠剤、顆粒,細粒等の粒状
物などが固形製剤として得られ、例えば錠剤であれば、
衝撃などに対しては充分な強度を有する一方、口中に投
与すると、上記造粒物中の水溶性高分子化合物が唾液に
よって速やかに溶解すると共に、これに被覆されていた
糖類、糖アルコールも速やかに溶解し、口中の唾液によ
り極めて速やかに錠剤が崩壊、液状化して、咀嚼するこ
となく、容易に服用を完了することが可能となり、ま
た、例えば顆粒であれば、そのままま使用すれば崩壊性
に優れた顆粒剤が得られ、更に顆粒,細粒等の粒状物で
あれば、適宜添加剤等を配合し、製錠して錠剤とすれ
ば、上記錠剤と同様に充分な強度を有し、且つ口中の唾
液により極めて速やかに錠剤が崩壊、液状化し、咀嚼す
ることなく、容易に服用を完了する錠剤を得ることが可
能となることを知見した。
【0011】即ち、上記のような顆粒剤、錠剤の早急な
崩壊、液状化を起こさせるための成分として、糖類乃至
は糖アルコールに水に易溶性の高分子物質(水溶性高分
子化合物)を水に溶解又は分散させた液を細かい霧状で
噴霧することにより造粒した造粒物を得、これを生理活
性成分と共に圧縮して錠剤、顆粒,細粒などに成型する
と、糖類、糖アルコールの成型性が格段に向上されてい
るので、例えば錠剤として使用すれば、錠剤に必要とさ
れる強度が充分に確保されると共に、優れた崩壊性を有
し、唾液により容易に液状化する錠剤を得ることが可能
となることを見出し、本発明をなすに至った。
【0012】従って、本発明は、(1)生理活性成分を
含有する集合体と、糖類及び/又は糖アルコールを含有
する粉粒体の表面に水溶性高分子化合物が付着した造粒
物とを配合してなることを特徴とする固形製剤、及び
(2)糖類及び/又は糖アルコールを含有する粉粒体の
表面に水溶性高分子化合物を含有する溶液又は分散液を
噴霧し、乾燥して造粒物を製造した後、該造粒物と生理
活性成分を含有する集合体とを混合し、この混合物を圧
縮成型することを特徴とする固形製剤の製造方法を提供
する。
【0013】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の固形製剤は、生理活性成分と糖類及び/又
は糖アルコール(以下、糖成分)と水溶性高分子化合物
とを必須成分とし、生理活性成分を含有する集合体と、
上記糖成分を含有する粉粒体の粒子表面に水溶性高分子
化合物が付着した造粒物とを配合して、顆粒,細粒等の
粒状物、錠剤などに固形製剤化したものである。
【0014】ここで、上記生理活性成分としては、その
種類が特に制限されるものではなく、例えば日本薬局
方、日本薬局方外医薬品等に収載されている解熱鎮痛薬
の有効成分、かぜ薬の有効成分、ビタミン類、制酸剤、
抗炎症剤、その他の活性成分、生薬及び漢方薬、ミネラ
ル類、アミノ酸類、ペプタイド及びタンパク質等を使用
することができ、具体的には、解熱鎮痛薬やかぜ薬の有
効成分として、例えばアスピリン,アスピリンアルミニ
ウム,アセトアミノフェン,エテンザミド,サザピリ
ン,サリチルアミド,ラクチルフェネチジン,塩酸イソ
チベンジル,塩酸ジフェニルピラリン,塩酸ジフェンヒ
ドラミン,塩酸ジフェテロール,塩酸トリプロリジン,
塩酸トリペレナミン,塩酸トンジルアミン,塩酸フェネ
タジン,塩酸メトジラジン,サリチル酸ジフェンヒドラ
ミン,ジフェニルジスルホン酸カルビノキサミン,酒石
酸アリメマジン,タンニン酸ジフェンヒドラミン,テオ
クル酸ジフェニルピラリン,ナパジシル酸メブヒドロリ
ン,プロメタジンメチレン二サリチル酸塩,マレイン酸
カルビノキサミン,dl−マレイン酸クロルフェニラミ
ン,d−マレイン酸クロルフェニラミン,リン酸ジフェ
テロール,塩酸アロクラミド,塩酸クロペラスチン,ク
エン酸ペントキシベリン(クエン酸カルベタペンタ
ン),クエン酸チペピジン,ジブナートナトリウム,臭
化水素酸デキストロメトルファン,デキストロメトルフ
ァン・フェノールフタリン酸,ヒベンズ酸チペピジン,
フェンジゾ酸クロペラスチン,リン酸コデイン,リン酸
ジヒドロコデイン,塩酸ノスカピン,ノスカピン,dl
−塩酸メチルエフェドリン,dl−メチルエフェドリン
サッカリン塩,グアヤコールスルホン酸カリウム,グア
イフェネシン,安息香酸ナトリウムカフェイン,カフェ
イン,無水カフェイン等、ビタミン類としては、例えば
ビタミンB1及びその誘導体並びにそれらの塩類,ビタ
ミンB2及びその誘導体並びにそれらの塩類,ビタミン
C及びその誘導体並びにそれらの塩類,ヘスペリジン及
びその誘導体並びにそれらの塩類,ビタミンB6及びそ
の誘導体並びにそれらの塩類,ニコチン酸アミド,パン
トテン酸カルシウム等、制酸剤として、例えばアミノ酢
酸,ケイ酸マグネシウム,合成ケイ酸アルミニウム,合
成ヒドロタルサイト,酸化マグネシウム,ジヒドロキシ
アルミニウム・アミノ酢酸塩(アルミニウムグリシネー
ト),水酸化アルミニウムゲル(乾燥水酸化アルミニウ
ムゲルとして),乾燥水酸化アルミニウムゲル,水酸化
アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル,水酸化
アルミニウム・炭酸水素ナトリウムの共沈生成物,水酸
化アルミニウム・炭酸カルシウム・炭酸マグネシウムの
共沈生成物,水酸化マグネシウム・硫酸アルミニウムカ
リウムの共沈生成物,炭酸マグネシウム,メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム,塩酸ラニチジン,シメチジン,
ファモチジン等、抗炎症剤として、例えばナプロキセ
ン,ジクロフェナックナトリウム,ピロキシカム,アズ
レン,インドメタシン,ケトプロフェン,イブプロフェ
ン等、その他の活性成分として、例えば塩酸ジフェニド
ール,塩酸ジフェニルピラリン,塩酸ジフェンヒドラミ
ン,塩酸プロメタジン,塩酸メクリジン,ジメンヒドリ
ナート,タンニン酸ジフェンヒドラミン,タンニン酸フ
ェネタジン,テオクル酸ジフェニルピラリン,フマル酸
ジフェンヒドラミン,プロメタジンメチレンジサリチル
酸塩,臭化水素酸スポコラミン,塩酸オキシフェンサイ
クリミン,塩酸ジサイクロミン,塩酸メチキセン,臭化
メチルアトロピン,臭化メチルアニソトロピン,臭化メ
チルスポコラミン,臭化メチル−1−ヒヨスチアミン,
臭化メチルベナクチジウム,ベラドンナエキス,ヨウ化
イソプロパミド,ヨウ化ジフェニルピペリジノメチルジ
オキソラン,塩酸パパベリン,アミノ安息香酸,シュウ
酸セシウム,ピペリジルアセチルアミノ安息香酸エチ
ル,アミノフィリン,ジプロフィリン,テオフィリン,
炭酸水素ナトリウム,フルスルチアミン,硝酸イソソル
バイド,エフェドリン,セファレキシン,アンピシリ
ン,スルフィキサゾール,スクラルファート,アリルイ
ソプロピルアセチル尿素,ブロムワレリル尿素等、生薬
や漢方薬として、例えばマオウ,ナンテンジツ,オウ
ヒ,オンジ,カンゾウ,キキョウ,シャゼンシ,シャゼ
ンソウ,セネガ,バイモ,ウイキョウ,オウバク,オウ
レン,ガジュツ,カミツレ,ケイヒ,ゲンチアナ,ゴオ
ウ,獣胆(ユウタンを含む),シャジン,ショウキョ
ウ,ソウジュツ,チョウジ,チンピ,ビャクジュツ,地
竜,チクセツニンジン,ニンジン,カノコソウ,ボタン
ピ,サンショウ及びこれらのエキス等、ペプタイド及び
タンパク質として、例えばインスリン,バゾプレッシ
ン,インターフェロン,ウロキナーゼ,セラチオペプチ
ターゼ,ソマトスタチン等を挙げることができ、これら
は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用する
ことができる。
【0015】本発明の場合、これらの中でも特にアスピ
リン,アセトアミノフェン,エテンザミド,サリチルア
ミド,塩酸ジフェンヒドラミン,dl−マレイン酸クロ
ルフェニラミン,d−マレイン酸クロルフェニラミン,
臭化水素酸デキストロメトルファン,リン酸コデイン,
リン酸ジヒドロコデイン,塩酸ノスカピン,ノスカピ
ン,dl−メチルエフェドリンサッカリン塩,グアヤコ
ールスルホン酸カリウム,グアイフェネシン,カフェイ
ン,無水カフェイン、ビタミンB1及びその誘導体並び
にそれらの塩類,ビタミンB2及びその誘導体並びにそ
れらの塩類,合成ヒドロタルサイト,酸化マグネシウ
ム,ジヒドロキシアルミニウム・アミノ酢酸塩(アルミ
ニウムグリシネート),水酸化アルミニウムゲル,乾燥
水酸化アルミニウムゲル,水酸化アルミニウム・炭酸マ
グネシウム混合乾燥ゲル,炭酸マグネシウム,メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム,ナプロキセン,ケトプロフ
ェン,イブプロフェン等がより好適に使用される。
【0016】本発明の固形製剤における上記生理活性成
分の配合量は、特に制限されるものではないが、通常組
成物全体の10〜70%(重量%、以下同様)、好まし
くは20〜65%、より好ましくは30〜60%とする
と好適である。配合量が少なすぎると生理活性成分配合
による効果を得るために多量の組成物を服用する必要が
生じる場合があり、多すぎると良好な崩壊性を得ること
が困難となる場合がある。
【0017】本発明において、上記生理活性成分を含有
する集合体は、その形状に特に制限はなく、上記生理活
性成分の結晶そのもの又は結晶を適宜粉砕した粉末であ
ってもよく、また、上記生理活性成分のみを公知の造粒
法で顆粒、細粒などにしたものであってもよいが、本発
明の効果を妨げない限り、必要に応じて、上記生理活性
成分以外に、例えば色素、賦形剤、矯味剤等の添加剤な
どを配合することもでき、これらを添加、造粒して顆
粒、細粒などとしたものであってもよい。
【0018】また、上記生理活性成分が例えばフルスル
チアミン、塩酸ラニチジン、シメチジン、ナプロキセ
ン、ジクロフェナックナトリウム、ピロキシカム、ファ
モチジン、アズレン、インドメタシン、サリチル酸、ア
スピリン、ケトプロフェン、イブプロフェン、硝酸イソ
ソルバイド、リン酸ジヒドロコデイン、エフェドリン、
塩酸フェニルプロパノールアミン、マレイン酸クロルフ
ェニラミン、アセトアミノフェン、テオフィリン、カフ
ェイン、セファレキシン、アンピシリン、スルフィソキ
サゾール、スクラルファート、リボフラビンやアスコル
ビン酸などの各種ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸
類、ペプタイドや上記タンパク質などの不快な味や臭い
を有する成分であれば、本発明の効果を妨げない限り、
公知の手段を用いてマスキング、矯味、矯臭を行うこと
ができる。なお、造粒する場合は、乾式の造粒法により
造粒すると好適である。
【0019】本発明の場合、上記生理活性成分は、その
形状が特に制限されるものではなく、また、その粒度も
生理活性成分の粒子の形状や不快な味の強さなどにより
適宜調整することができるが、粒子径が1〜100μ
m、好ましくは1〜50μm、より好ましくは1〜20
μmの範囲であると、好適である。粒子が小さすぎると
流動性が不充分であったり、後述するように打錠する際
に供給機からのもれ、或いは飛散性、供給ラインでの選
択的吸着による含量の不均一化などの不具合が生じる場
合があり、粒子が大きすぎると溶解又は分散状態が悪く
なるため、本発明が目的とする効果が十分に得られなか
ったり、また、後述するように圧縮成型した時に製剤系
の中での均一性が保たれない顆粒、細粒等となったり、
或いは錠剤とした場合の効果がばらつく可能性が生じる
場合がある。なお、本発明において、粒度(粒子径の範
囲)の確認は、日本薬局方に記載された粒度の試験に準
じて篩分けによって行うことができ、また、例えば粒子
径1〜50μm程度の細かい粒子の割合が多い場合は、
レーザー光散乱方式の粒度分布測定によって行うと好適
である。
【0020】上記生理活性成分を含有する集合体の粒子
径は、例えば日本薬局方に記載された顆粒剤の粒度の試
験に適合するように整粒されていると、より好適であ
る。
【0021】本発明において、上記生理活性成分を含有
する集合体と共に配合される造粒物に含有される糖成分
としては、その種類が特に制限されるものではないが、
本発明の固形製剤の用途を考慮すれば、医薬品添加物及
び食品添加物として使用されている糖成分が好適に使用
され、具体的には、糖類として、例えば白糖,乳糖,ブ
ドウ糖,麦芽糖,果糖等、糖アルコールとして、例えば
ソルビトール,キシリトール,エリスリトール,マンニ
トール等を挙げることができ、これらは1種単独で又は
2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0022】本発明の固形製剤における上記糖成分の配
合量は、特に制限されるものではないが、通常組成物全
体に対して10〜70%、好ましくは20〜60%、よ
り好ましくは25〜55%とすると好適である。配合量
が少なすぎると上記糖成分の配合よる効果を充分に得る
ことが困難となる場合があり、多すぎると上記生理活性
成分を十分量配合することができない場合がある。
【0023】また、同様の理由により、上記生理活性成
分に対する配合割合は、通常生理活性成分:糖成分(重
量比)=1:0.1〜1:3、好ましくは1:0.5〜
1:2、より好ましくは1:0.6〜1:1.5とする
と好適である。
【0024】本発明の場合、上記糖成分を含有する粉粒
体は、上記糖成分の結晶そのもの又は結晶を適宜粉砕し
た粉末であってもよく、また、上記糖成分のみを公知の
造粒法で顆粒、細粒などにしたものであってもよいが、
本発明の効果を妨げない限り、必要に応じて、上記糖成
分以外に、例えば色素、賦形剤、崩壊剤、分散剤等を更
に配合して、公知の造粒法などによって顆粒、細粒とす
ることもできる。なお、造粒する場合は、乾式の造粒法
により造粒すると好適である。
【0025】本発明の場合、上記粉粒体の大きさなど
は、特に制限されるものではないが、水溶性高分子化合
物が付着する前の粒子径としては、通常1〜100μ
m、好ましくは10〜80μm、より好ましくは20〜
50μmが好適である。粒子径が小さすぎると後述する
ようにその表面に水溶性高分子化合物を付着させること
が困難となる場合があり、大きすぎると口中でのざらつ
きが大きく、使用感が悪くなる場合がある。
【0026】上記糖成分を含有する粉粒体の表面に付着
される水溶性高分子化合物は、その種類が特に制限され
るものではないが、本発明の固形製剤の用途を考慮すれ
ば、日本薬局方、日本薬局方外医薬品、食品添加物等の
収載品が好ましく、例えばメチルセルロース、ポリビニ
ルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、カルメロースナトリウ
ム、溶性デンプン、プルラン、ポリビニルアルコール、
マクロゴール、アラビアゴム、カラギーナン、ゼラチン
等が好適に使用され、これらは1種単独で又は2種以上
を適宜組み合わせて使用することができる。
【0027】本発明の固形製剤における上記水溶性高分
子化合物の配合量は、特に制限されるものではないが、
通常組成物全体の0.1〜3%、好ましくは0.4〜
2.5%、より好ましくは0.5〜2%とすると好適で
ある。配合量が少なすぎると上記高分子化合物を配合す
ることによる効果を充分に得ることが困難となる場合が
あり、多すぎると目的とする崩壊性が得られない場合が
ある。
【0028】また、上記糖成分を含有する粉粒体に対す
る上記水溶性高分子化合物の被覆又は付着量(配合割
合)は、特に制限されるものではないが、通常上記粉粒
体の0.1〜10%、好ましくは1〜5%、より好まし
くは2〜4%となるような量で被覆、付着するように設
定することが望ましい。被覆又は付着量が少なすぎると
キャッピング等の打錠障害が生じ易くなる場合があり、
多すぎると崩壊時間が遅延して、本発明の目的とする効
果を得ることが困難となる。
【0029】本発明の造粒物は、例えば上記糖成分を含
有する粉粒体の各粒子表面の凹凸に上記水溶性高分子化
合物が物理的、電気的に付着しているなどのように、上
記粉粒体の各粒子表面に上記水溶性高分子化合物が何ら
かの力によって付着していればよく、その付着状態は、
例えば上記糖成分を含有する粉粒体の粒子表面全体乃至
は大部分が上記水溶性高分子化合物のみからなる被膜に
よって被覆された状態であってもよく、また、上記水溶
性高分子化合物及び後述するような適宜添加剤を含有す
る被膜によって被覆された状態であってもよい。
【0030】更に、上記糖成分を含有する粉粒体の粒子
表面の全体又は大部分を上記水溶性高分子化合物の粒子
又は更に上記添加剤の粒子が多少の間隙を有するような
状態で付着していたり、上記糖成分を含有する粉粒体の
粒子表面の全体乃至は大部分に上記水溶性高分子化合物
の被膜、上記水溶性高分子化合物及び上記添加剤を含有
する被膜が部分的に間隙を有するように付着していても
よいが、本発明の場合、特に上記糖成分を含有する粉粒
体の各粒子表面の全体が上記水溶性高分子化合物の被
膜、又は上記水溶性高分子化合物及び上記添加剤を含有
する被膜によってほぼ均一に、且つ間隙がないように被
覆されていると、より効果的である。
【0031】本発明の場合、上述したように上記糖成分
を含有する粉粒体の粒子表面は、上記水溶性化合物のみ
が付着している必要はなく、本発明の効果を妨げない限
り、結晶セルロースや乳糖等の成形性を補助する添加剤
などを付着させることもできる。
【0032】上記造粒物は、その大きさなどが特に制限
されるものではないが、上記集合体よりも粒子径が小さ
くなるように整粒されていると好適であり、特に日本薬
局方に記載された散剤の粒度の試験において細粒に適合
するように整粒されていると、より好適である。
【0033】また、粒子径としては、50〜500μ
m、特に75〜200μmが好適である。上記造粒物の
粒径が上記範囲以外では、上記生理活性成分と共に固形
製剤化することが困難となる場合がある。
【0034】本発明の固形製剤において、上記生理活性
成分を含有する集合体に対する上記造粒物の配合割合
は、特に制限されるものではないが、通常集合体:造粒
物(重量比)=1:0.1〜1:3、好ましくは1:
0.2〜1:2.5、より好ましくは1:0.5〜1:
2とすると好適である。上記造粒物の割合が低すぎると
本発明が目的とする崩壊性が得られない場合があり、高
すぎると有効量の生理活性成分を服用するために多量の
製剤が必要となる場合がある。
【0035】本発明の固形製剤は、上記生理活性成分を
含有する集合体と上記造粒物とを配合して、目的とする
剤型に応じて、造粒、打錠などを行って固形製剤化する
ものであり、上記生理活性成分を含有する集合体と上記
造粒物とが、混合した状態で付着凝集力、圧縮応力、融
着、化学反応、表面張力等の何らかの力によって結合し
て、顆粒,細粒等の粒状物、錠剤などの固形製剤を形成
している。
【0036】ここで、本発明の場合、製剤中で上記生理
活性成分を含有する集合体が、上記造粒物によって包囲
された状態となっていると、より効果的であり、この場
合、必ずしも上記集合体の表面全体を覆うように上記造
粒物が結合されている必要はなく、例えば上記集合体の
表面全体を覆うように上記造粒物の粒子及び後述する任
意成分である添加剤の粒子が結合した状態であってもよ
く、更に、上記集合体の表面に上記粒子が結合していな
い部分があってもよいが、崩壊性をより確実にするに
は、上記生理活性成分を含有する集合体の各粒子表面の
全体乃至は大部分に上記造粒物の粒子又は上記造粒物及
び上記添加剤の粒子が結合していることが望ましい。
【0037】本発明の固形製剤は、上述したように上記
生理活性成分の集合体と上記造粒物とを添加して、固形
製剤化する際に、本発明の効果を妨げない限り、必要に
応じて上記必須成分以外にも、通常用いられている滑沢
剤,結合剤,コーティング剤,賦形剤,崩壊剤,崩壊助
剤等の添加剤などを1種単独で又は2種以上を適宜組み
合わせて配合することができ、また、上記必須成分であ
っても、上記集合体、これを包囲する造粒物以外の状態
で上記のような種々の目的で配合される添加剤として使
用することもできる。
【0038】上記添加剤としては、具体的には、滑沢剤
として、例えばアラビアゴム,カカオ脂,カルナバロ
ウ,含水二酸化ケイ素,乾燥水酸化アルミニウムゲル,
グリセリン,ケイ酸マグネシウム,流動パラフィン,結
晶セルロース,ショ糖脂肪酸エステル,ステアリルアル
コール,ステアリン酸,ゼラチン,乳糖,白糖,ヒドロ
キシプロピルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース,フマル酸,ミツロウ等を挙げることができ
る。
【0039】結合剤として、例えばヒドロキシプロピル
セルロース(置換度53.4〜77.5%),メチルセ
ルロース,ゼラチン,ポリビニルピロリドン,部分α化
デンプン等、コーティング剤として、例えばグリセリ
ン,流動パラフィン,シリコーン樹脂,ステアリン酸,
ゼラチン,ソルビトール,トウモロコシ油,乳糖,ポリ
ビニルアルコール,マクロゴール,メタクリル酸コポリ
マー,リン酸水素カルシウム,リン酸水素ナトリウム等
を挙げることができる。
【0040】賦形剤として、例えばアラビアゴム,エチ
ルセルロース,カオリン,カカオ脂,果糖,二酸化ケイ
素,キシリトール,クエン酸及びその塩,結晶セルロー
ス,ステアリン酸及びその塩,デキストラン,ヒドロキ
シプロピルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース,ポリビニルピロリドン,マクロゴール,リン酸
水素カルシウム,リン酸水素ナトリウム等、崩壊剤とし
て、例えばセルロース及びその誘導体,デンプン及びそ
の誘導体等、崩壊助剤として、例えばセルロース及びそ
の誘導体,ステアリン酸,炭酸水素ナトリウム,ヒドロ
キシプロピルセルロース等を挙げることができる。
【0041】上記固形製剤の崩壊性、強度等の物性は、
特に制限されるものではなく、その剤型、用途などによ
って適宜調整することができ、例えば口中即溶性錠剤と
して使用する場合であれば、経口投与後に唾液により直
ちに崩壊してスラリー状になるためには、崩壊時間をで
きるだけ短時間とすることが望ましく、例えば37℃の
温水100mlが入ったビーカー内に錠剤を投入し、完
全に錠剤が崩壊するまでの時間(t)を測定する時、時
間(t)が40秒以下、好ましくは30秒以下であると
好適である。また、錠剤としての強度は、輸送中での壊
れ、包装容器からの取り出し性などを考慮すれば、硬度
が3kg以上の圧力をかけても錠剤が壊れない程度、摩
損度が摩損度試験器機で5分間衝撃を与えた時の錠剤の
重量減少率(以下、「摩損度」とも言う)が3%以下で
あると、好適である。
【0042】本発明の固形製剤は、上記生理活性成分を
含有する集合体と上記造粒物とを配合した固形製剤であ
れば、その形態は特に制限されず、例えば上述したよう
に顆粒,細粒等の粒状物、錠剤などに製することがで
き、また、例えば上記集合体と上記粒状物とを混合し、
圧縮処理することによって得られる塊状物であってもよ
い。
【0043】そして、その使用方法も特に制限されるも
のではなく、例えばこれらをそのまま内服錠,咀嚼錠,
口中で噛まずに液状化させて服用する口中即溶性錠剤,
バッカル錠等の錠剤、顆粒剤、細粒剤として使用した
り、顆粒,細粒であれば、更に必要に応じて上記添加剤
等と共に打錠して上記のような錠剤として使用したり、
更に、上記顆粒,細粒をカプセルに充填したカプセル剤
とすることもできる。本発明の場合、特に口中即溶性錠
剤として使用すると、より有用である。
【0044】本発明の固形製剤を製造する方法は、特に
制限されるものではないが、糖類及び/又は糖アルコー
ルを含有する粉粒体の表面に水溶性高分子化合物を含有
する溶液又は分散液を噴霧し、乾燥して造粒物を製造し
た後、該造粒物と生理活性成分を含有する集合体とを混
合し、この混合物を圧縮成型する本発明の製造方法によ
って製すると、上記糖成分を含有する粉粒体の表面に上
記水溶性高分子化合物が付着量、被覆量が均一な状態で
分散して付着、被覆した造粒物が得られ、このような造
粒物により上記生理活性成分を含有する集合体が包囲さ
れた固形製剤が得られるので、上記水溶性高分子化合物
の付着量、被覆量の調整が容易になると共に、安定した
崩壊性を有する固形製剤を容易に得ることができるの
で、より好適である。
【0045】本発明の製造方法は、上記糖成分を含有す
る粉粒体の表面に上記水溶性高分子化合物を含有する溶
液又は分散液を噴霧し、乾燥して造粒物を製造するもの
であり、上記溶液又は分散液を噴霧する方法は、特に制
限されるものではないが、例えば、まず、上記水溶性高
分子化合物を必要に応じて上記添加剤と共に、又は上記
水溶性高分子化合物のみを水や必要に応じて水と水に混
和するアルコール等を加えた溶媒に適宜濃度で溶解又は
分散させた液を調製する。
【0046】ここで、上記溶液又は分散液中の高分子化
合物の配合量(濃度)は、特に制限されるものではな
く、高分子化合物の溶液の粘度などにより、適宜選定す
ることができるが、通常高分子化合物濃度が0.1〜2
0%となるように設定すると好適である。濃度が低すぎ
ると製造効率が低下する場合があり、高すぎると大きい
ミストができ、均一に噴霧することが困難となる場合が
ある。
【0047】その後、例えばフローコーター(フロイン
ト産業製)などの公知の噴霧装置を用いて、上記粉粒体
を流動させながら、適宜温度で上記溶液又は分散液を上
記粉粒体の各粒子に噴霧し、乾燥することによって上記
溶媒を除去し、得られた固形分を捕集し、必要に応じて
更に乾燥した後、適宜整粒する方法などによって、本発
明の造粒物を得ることができる。
【0048】なお、本発明において、上記生理活性成
分、上記糖成分を造粒する場合、その装置としては、公
知の造粒装置を使用することができ、例えば圧縮及び剪
断によりこれらの粒子をすりつぶす仕組み、又はロール
を用いた圧縮処理を行うことができる装置を使用すれば
よく、市販されている機器としては、例えばスパルタン
リュウザー(商品名、フジパウダル社製)、乾式ロール
圧縮造粒機(商品名、ターボ社製)などを挙げることが
できる。
【0049】本発明の製造方法において、上記集合体と
上記造粒物とを圧縮成型する手段は、特に制限されるも
のではないが、例えば上記集合体と上記造粒物と必要に
応じて上記任意成分とを均一に混合した後、この混合物
を公知の方法で例えば打錠圧1,000〜5,000k
g/cm2、特に2,000〜3,500kg/cm2
打錠したり、乾式でロール圧縮することによって、上記
集合体と上記造粒物とが配合された固形製剤を特別な装
置を用いたり、煩雑な工程を経ることなく、容易に製す
ることができ、また、上述したように上記集合体及び上
記造粒物を整粒しておくと、上記集合体が上記造粒物に
よって包囲された固形製剤が得られる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、固形製剤の例えば口中
での早急な液状化を起こさせる成分として、上記糖成分
を含有する粉粒体の粒子表面に水溶性高分子化合物を付
着させて、上記糖成分の成型性を格段に向上させた造粒
物を配合し、これを生理活性成分と共に固形製剤化した
ので、充分な強度を有する一方で、崩壊性に優れる錠
剤、顆粒、細粒等の固形製剤が得られ、例えば本発明の
固形製剤が錠剤であれば、衝撃などに対しては充分な強
度を有する一方、口中で好適な液状化を起こし、服用を
極めて容易に行うことが可能である。また、本発明の固
形製剤が顆粒、細粒等であれば、これらをそのまま顆粒
剤、細粒剤として服用したり、更にカプセル剤、分包
剤、錠剤等として服用することによって、これらの製剤
においても、服用性の改善を達成することができる。
【0051】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるも
のではない。なお、下記実施例にて使用した不快な味を
有する生理活性成分は、必要に応じて適切な粉砕機で粉
砕した後、予め100μmのふるいをそれぞれ通過させ
て使用した。
【0052】[実施例1]糖アルコール成分としてキシ
リトールを選択し、この3,000gを計量し、流動造
粒機(SFC−5;フロイント産業製)に採り、予めヒ
ドロキシプロピルセルロース60gに水940gを加え
て溶解しておいた液を吸気温度60℃、排気温度45℃
で少量ずつ噴霧し、乾燥して、キシリトールをヒドロキ
シプロピルセルロースで被覆した。この造粒物を、更に
70℃にて1時間乾燥を行った後、日本薬局方の細粒剤
の規格に適合するように篩いを用いて整粒し、キシリト
ールの被覆細粒(造粒物)を得た。
【0053】キシリトールの被覆細粒の組成 成 分 配合量 キシリトール 3,000g ヒドロキシプロピルセルロース 60g 合 計 3,060g
【0054】生理活性成分としてアスピリンを選択し、
アスピリン900gとトウモロコシデンプン100gを
量り採って、V型混合機(V−5型;特寿製作所製)を
用いて10分間混合した。この混合物を乾式ロール圧縮
造粒機(WP−50N型;ALEXANDERWERK
製)を用いてロール圧縮して、顆粒とした後、この顆粒
を日本薬局方の顆粒剤の粒度の試験に適合するように整
粒して生理活性成分を含有する顆粒(集合体)を得た。
この顆粒300gと上記キシリトールの被覆細粒200
gをV型混合機(V−5型;特寿製作所製)を用いて1
0分間混合した後、更に硬化ヒマシ油25gを加えて5
分間混合し、この混合物をロータリー打錠機(12HU
K;菊水製作所製)にて直径11mm,重量525mg
の錠剤に製錠し、実施例1の錠剤(固形製剤)を得た。
【0055】錠剤の組成 成 分 配合量(mg/錠) アスピリン 270 トウモロコシデンプン 30 キシリトール 196.08 ヒドロキシプロピルセルロース 3.92 硬化ヒマシ油 25 合 計 525
【0056】上記錠剤の物性を調べたところ、以下のよ
うな結果が得られ、打錠障害(キャッピング、ビンディ
ング、チッピング等)のない極めて崩壊の速い錠剤が得
られたことが認められた。なお、以下の例において、錠
剤の崩壊時間は、日本薬局方記載の崩壊試験に準じて水
を試験液として6錠の錠剤について試験を行って全ての
錠剤が原形をとどめなくなるまでの時間を測定し、硬度
は、TH203CP(商品名;富山産業製)を用いて1
0錠の錠剤を測定してその平均値を求め、摩損度は、菅
垣医理科工業株式会社製の錠剤摩損度試験機を用いて2
0錠の錠剤に5分間衝撃を与えた後、錠剤から摩損した
粉体の割合(重量%)を測定した。
【0057】錠剤の物性評価結果 崩壊時間(秒) 硬度(kg) 摩損度(%) 18 6.8 0.67 なお、試験に供した20錠での摩損度試験において剥離
して割れた錠剤はなかった。
【0058】[実施例2]糖アルコール成分としてエリ
スリトールを選択し、この3,000gを計量し、流動
造粒機(SFC−5;フロイント産業製)に採り、予め
ヒドロキシプロピルセルロース60gに水940gを加
えて溶解しておいた液を吸気温度60℃、排気温度45
℃で少量ずつ噴霧し、乾燥して、エリスリトールをヒド
ロキシプロピルセルロースで被覆した。この造粒物を、
更に70℃にて1時間乾燥を行った後、日本薬局方の細
粒剤の規格に適合するように篩いを用いて整粒し、エリ
スリトールの被覆細粒(造粒物)を得た。
【0059】
【0060】生理活性成分としてアセトアミノフェンを
選択し、アセトアミノフェン900gとトウモロコシデ
ンプン100gを量り採って、V型混合機(V−5型;
特寿製作所製)を用いて10分間混合した。この混合物
を乾式ロール圧縮造粒機(WP−50N型;ALEXA
NDERWERK製)を用いてロール圧縮して、顆粒と
した後、この顆粒を日本薬局方の顆粒剤の粒度の試験に
適合するように整粒して生理活性成分を含有する顆粒
(集合体)を得た。この顆粒300gと上記エリスリト
ールの被覆細粒200gをV型混合機(V−5型;特寿
製作所製)を用いて10分間混合した後、更にステアリ
ン酸マグネシウム5gを加えて5分間混合し、この混合
物をロータリー打錠機(12HUK;菊水製作所製)に
て直径11mm,重量505mgの錠剤に製錠し、実施
例2の錠剤(固形製剤)を得た。
【0061】錠剤の組成 成 分 配合量(mg/錠) アセトアミノフェン 270 トウモロコシデンプン 30 エリスリトール 196.08 ヒドロキシプロピルセルロース 3.92 ステアリン酸マグネシウム 5 合 計 505
【0062】上記錠剤の物性を上記実施例1と同様に調
べたところ、以下のような結果が得られ、打錠障害(キ
ャッピング、ビンディング、チッピング等)のない極め
て崩壊の速い錠剤が得られたことが確認された。
【0063】錠剤の物性評価結果 崩壊時間(秒) 硬度(kg) 摩損度(%) 15 5.5 0.89 なお、試験に供した20錠での摩損度試験において剥離
して割れた錠剤はなかった。
【0064】[実施例3]糖アルコール成分としてマン
ニトールを選択し、この3,000gを計量し、流動造
粒機(SFC−5;フロイント産業製)に採り、予めポ
リビニルピロリドン80gに水920gを加えて溶解し
ておいた液を吸気温度60℃、排気温度45℃で少量ず
つ噴霧し、乾燥して、マンニトールをポリビニルピロリ
ドンで被覆した。この造粒物を、更に70℃にて1時間
乾燥を行った後、日本薬局方の細粒剤の規格に適合する
ように篩いを用いて整粒し、エリスリトールの被覆細粒
(造粒物)を得た。
【0065】マンニトールの被覆細粒の組成 成 分 配合量 マンニトール 3,000g ポリビニルピロリドン 80g 合 計 3,080g
【0066】生理活性成分としてイブプロフェンを選択
し、イブプロフェン3,000gと部分α化デンプン
1,000gとを量り採って、V型混合機(V−5型;
特寿製作所製)を用いて10分間混合した。この混合物
を乾式ロール圧縮造粒機(WP−50N型;ALEXA
NDERWERK製)を用いてロール圧縮して、顆粒と
した後、この顆粒を日本薬局方の顆粒剤の粒度の試験に
適合するように整粒して生理活性成分を含有する顆粒
(集合体)を得た。この顆粒600g、上記マンニトー
ルの被覆細粒600g及びアスパルテーム6gをV型混
合機(V−5型;特寿製作所製)を用いて10分間混合
した後、更にステアリン酸マグネシウム6gを加えて5
分間混合し、この混合物をロータリー打錠機(12HU
K;菊水製作所製)にて直径8mm,重量202mgの
錠剤に製錠し、実施例3の錠剤(固形製剤)を得た。
【0067】錠剤の組成 成 分 配合量(mg/錠) イブプロフェン 75 部分α化デンプン 25 マンニトール 97.4 ヒドロキシプロピルセルロース 2.6 アスパルテーム 1 ステアリン酸マグネシウム 1 合 計 202
【0068】上記錠剤の物性を上記実施例1と同様に調
べたところ、以下のような結果が得られ、打錠障害(キ
ャッピング、ビンディング、チッピング等)のない極め
て崩壊の速い錠剤が得られたことが確認された。
【0069】錠剤の物性評価結果 崩壊時間(秒) 硬度(kg) 摩損度(%) 22 6.3 0.23 なお、試験に供した20錠での摩損度試験において剥離
して割れた錠剤はなかった。
【0070】[実施例4]糖アルコール成分としてマン
ニトールを選択し、この3,000gを計量し、流動造
粒機(SFC−5;フロイント産業製)に採り、予めヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース50gに水950g
を加えて溶解しておいた液を吸気温度62℃、排気温度
43℃で少量ずつ噴霧し、乾燥して、マンニトールをヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースで被覆した。この造
粒物を、更に70℃にて45分間乾燥を行った後、日本
薬局方の細粒剤の規格に適合するように篩いを用いて整
粒し、マンニトールの被覆細粒(造粒物)を得た。
【0071】マンニトールの被覆細粒の組成 成 分 配合量 マンニトール 3,000g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 50g 合 計 3,050g
【0072】生理活性成分としてアセトアミノフェン及
び無水カフェインを選択し、アセトアミノフェン2,0
00g、無水カフェイン1,000g、部分α化デンプ
ン500g及び結晶セルロース500gを量り採って、
V型混合機(V−5型;特寿製作所製)を用いて10分
間混合した。この混合物を乾式ロール圧縮造粒機(WP
−50N型;ALEXANDERWERK製)を用いて
ロール圧縮して、顆粒とした後、この顆粒を日本薬局方
の顆粒剤の粒度の試験に適合するように整粒して生理活
性成分を含有する顆粒(集合体)を得た。この顆粒60
0g、上記マンニトールの被覆細粒600g及びグリチ
ルリチン酸ジカリウム6gをV型混合機(V−5型;特
寿製作所製)を用いて10分間混合した後、更にステア
リン酸マグネシウム6gを加えて5分間混合し、この混
合物をロータリー打錠機(12HUK;菊水製作所製)
にて直径10mm,重量404mgの錠剤に製錠し、実
施例4の錠剤(固形製剤)を得た。
【0073】錠剤の組成 成 分 配合量(mg/錠) アセトアミノフェン 100 無水カフェイン 50 部分α化デンプン 25 結晶セルロース 25 マンニトール 196.72 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.28 グリチルリチン酸ジカリウム 2 ステアリン酸マグネシウム 2 合 計 404
【0074】上記錠剤の物性を上記実施例1と同様に調
べたところ、以下のような結果が得られ、打錠障害(キ
ャッピング、ビンディング、チッピング等)のない極め
て崩壊の速い錠剤が得られたことが確認された。
【0075】錠剤の物性評価結果 崩壊時間(秒) 硬度(kg) 摩損度(%) 17 7.2 0.32 なお、試験に供した20錠での摩損度試験において剥離
して割れた錠剤はなかった。
【0076】[比較例1]上記実施例1において、キシ
リトールをヒドロキシプロピルセルロースで被覆しない
で、これらを単に添加・混合した以外は実施例1と同様
にして、実施例1と同一の組成からなる比較例1の錠剤
を作製しようとしたところ、打錠時にかなりの数の錠剤
にキャッピング等の障害が発生した。
【0077】上記のような障害が生じずに打錠すること
ができた錠剤を選別して、錠剤の物性を上記実施例1と
同様に調べようとしたところ、摩損度試験において錠剤
が剥離して割れてしまい、キシリトールをヒドロキシプ
ロピルセルロースで被覆しないで単にこれらを添加・混
合した比較例1の錠剤は、錠剤としての強度が不十分で
あり、キャッピング等の障害を起こす錠剤であることが
認められた。
【0078】以上の結果から、糖類或いは糖アルコール
を水溶性高分子化合物で被覆することにより、錠剤強度
を確保し、しかも崩壊の良好な錠剤とすることが可能で
あることが判明した。
【0079】[実験例1]次に、糖成分を被覆する水溶
性高分子化合物の量が得られる錠剤の物性にどのように
影響するかを調べるために、上記実施例2において、エ
リスリトールを被覆するヒドロキシプロピルセルロース
の量を以下のように変化させた以外は実施例2と同様に
して、錠剤を作製した。
【0080】即ち、糖アルコール成分としてエリスリト
ールを選択し、この3,000gを計量し、流動造粒機
(SFC−5;フロイント産業製)に採り、予めヒドロ
キシプロピルセルロース75g、90g、105g、1
20g、150gにそれぞれ水925g、910g、8
95g、880g、850gを加えて溶解しておいた各
液をそれぞれ吸気温度60℃、排気温度45℃で少量ず
つ噴霧し、乾燥して、エリスリトールをヒドロキシプロ
ピルセルロースで被覆した。これらの造粒物を、更に7
0℃にて1時間乾燥を行った後、それぞれ日本薬局方の
細粒剤の規格に適合するように篩いを用いて整粒し、エ
リスリトールの被覆細粒(造粒物)を得た。なお、表1
にエリスリトールの各被覆細粒の組成を示す。
【0081】
【表1】
【0082】上記エリスリトールの各被覆細粒をそれぞ
れ200g配合して、上記実施例2と同様にしてそれぞ
れ表2に示す組成からなる直径11mm,重量505m
gの錠剤番号1〜5の錠剤(固形製剤)を得た。各錠剤
の物性を上記実施例1と同様にして調べた。結果を表2
に併記する。なお、表2において錠剤番号のかっこ内の
数値は、各錠剤のエリスリトールの被覆細粒中のヒドロ
キシプロピルセルロースの割合(重量%)である。
【0083】
【表2】
【0084】表2の結果によれば、糖アルコールに対す
る水溶性高分子化合物の割合が増加するに従って、錠剤
の硬度が大きくなり、それに伴って摩損度が少なくなっ
て、崩壊時間は長くなることが認められる。従って、糖
アルコールに対する水溶性高分子化合物の割合を変化さ
せることによって、目的とする物性を有する錠剤が得ら
れることが認められる。
【0085】[実験例2]次に、糖成分を水溶性高分子
化合物で被覆した造粒物の錠剤中の配合割合が錠剤の物
性にどのように影響するかを調べるために、上記実施例
2において、エリスリトールの被覆細粒の錠剤中の配合
量を以下のように変化させた以外は実施例2と同様にし
て、錠剤を作製した。
【0086】即ち、糖アルコール成分としてエリスリト
ールを選択し、上記実施例2と同様にしてエリスリトー
ルの被覆細粒(造粒物)を得た。そして、このエリスリ
トールの被覆細粒の配合量を50g,75g,100
g,150gと変化させた以外は、上記実施例2と同様
にしてそれぞれ表3に示す組成からなる直径11mm,
重量355〜455mgの錠剤番号6〜9の錠剤(固形
製剤)を得た。各錠剤の物性を上記実施例1と同様にし
て調べた。結果を表3に併記する。なお、表3において
錠剤番号のかっこ内の数値は、各錠剤中のエリスリトー
ルの被覆細粒の割合(重量%)である。
【0087】
【表3】
【0088】表3の結果によれば、糖成分を水溶性高分
子化合物で被覆した造粒物の錠剤中の配合割合が増加す
るに従って、錠剤の硬度が小さくなるが、摩損度は少な
くなり、崩壊時間も短くなることが認められる。従っ
て、錠剤中の上記造粒物の配合割合を変化させることに
よって、目的とする物性を有する錠剤が得られることが
認められる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生理活性成分を含有する集合体と、糖類
    及び/又は糖アルコールを含有する粉粒体の表面に水溶
    性高分子化合物が付着した造粒物とを配合してなること
    を特徴とする固形製剤。
  2. 【請求項2】 糖類及び/又は糖アルコールを含有する
    粉粒体の表面に水溶性高分子化合物を含有する溶液又は
    分散液を噴霧し、乾燥して造粒物を製造した後、該造粒
    物と生理活性成分を含有する集合体とを混合し、この混
    合物を圧縮成型することを特徴とする固形製剤の製造方
    法。
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