JP2004175520A - 紙管の接合方法 - Google Patents

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垣 周 一 稲
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Abstract

【課題】接合された紙管の接合箇所における外周面を滑らかにでき、且つ接合用紙管の接合端部を容易に加工できること。
【解決手段】2本の接合用紙管11及び12を長さ方向に接合して、必要な長さの再生紙管10とする紙管の接合方法において、2本の接合用紙管11及び12の接合端部14を、凹部14Aを備えた同一の凹形状に形成して雌型構造とし、これらの接合端部14を、継手紙管13を介して接合することを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数本の紙管を軸心に沿う長手方向に接合して必要な長さの紙管とする紙管の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場等で使用されている製紙巻き取り用の巻取芯に適用される紙管には、新紙管と再生紙管とがある。新紙管は、紙管原紙から製造されるものである。この新紙管が一回または複数回使用されると、両端が変形または損傷してしまうので、この両端を切断して軸心に沿う長さ方向に接合することによって、上記再生紙管が製造される。
【0003】
この再生紙管50は、図6に示すように、新紙管の両端を切断して接合用紙管51を形成し、この2本の接合用紙管51の接合端面52を突き合わせた後、この突き合わせ箇所に外方からステープル53を打ち込んで上記接合用紙管51を接合することにより製造される(第1の従来技術)。
【0004】
また、図7に示すように、一方の接合用紙管61における接合端部63の外周面を切削して、この接合端部63を凸形状(雄型形状)とし、他方の接合用紙管62の接合端部64の内周面を切削して、この接合端部64を凹形状(雌型形状)とし、これらの接合端部63と結合端部64とを嵌合させることにより接合用紙管61及び62を接合して、再生紙管60を製造する方法もある(第2の従来技術)。この第2の従来技術は、特許文献1にも記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000‐55257号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記第1の従来技術では、2本の接合用紙管51の接合作業が容易ではあるものの、再生紙管50の外周面において、接合用紙管51の接合箇所にステープル53が突出しているため、この再生紙管50を薄紙巻き取り用の巻取芯としたときに、巻き取られた薄紙が上記ステープル53によって損傷する恐れがある。
また、第2の従来技術では、再生紙管60の外周面において接合用紙管61と62との接合箇所が滑らかに形成されるものの、接合用紙管61の接合端部63を雄型形状に、接合用紙管62の接合端部64を雌型形状にそれぞれ形成しなければならない。このため、接合用紙管の接合端部形成用の加工機として、雄型形状加工用と雌型形状加工用の2種類が必要となり、この接合端部の加工が煩雑となってしまう。
【0007】
更に、この第2の従来技術では、接合用紙管61における雄型形状の接合端部63がカッター等の切削機械にて形成されるため、その段差面65の位置精度が低い。接合用紙管62における雌型形状の接合端部64の先端面66を上記段差面65に突き当てることにより再生紙管60の軸方向長さが決定されるので、この再生紙管60の軸方向長さにばらつきが生じやすく、この再生紙管60の軸方向長さの寸法精度が低下してしまう。
【0008】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、接合された紙管の接合箇所における外周面を滑らかにでき、且つ接合用紙管の接合端部を容易に加工できる紙管の接合方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数本の接合用紙管を長さ方向に接合して、必要な長さの紙管とする紙管の接合方法において、複数本の上記接合用紙管の接合端部を同一形状に形成し、これらの接合端部を、継ぎ手材を介して接合することを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記接合用紙管の接合端部における内周面を切削して継ぎ手材との接合面を形成し、この接合面と、継ぎ手材の接合面としての外周面とを接着することで、複数本の接合用紙管を接合することを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記接合用紙管の接合端部における外周面を切削して継ぎ手材との接合面を形成し、この接合面と、継ぎ手材の接合面としての内周面とを接着することで、複数本の接合用紙管を接合することを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記接合用紙管の接合端部における継ぎ手材との接合面と、上記継ぎ手材における上記接合用紙管との接合面の少なくとも一方に、接着剤を貯留可能な貯留溝を設け、上記接合用紙管の上記接合面と上記継ぎ手材の上記接合面とを接着剤にて接着することにより、複数本の接合用紙管を接合することを特徴とするものである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、上記継ぎ手材は、接合用紙管よりも剛性の高い材質にて構成されたものであることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1の実施の形態(図1〜図3)
図1は、本発明に係る紙管の接合方法における第1の実施の形態を示す斜視図である。図2は、図1の紙管の接合方法を示す断面図である。
【0015】
工場等で使用される製紙巻き取り用の巻取芯に適用される紙管には、新紙管と再生紙管とがある。新紙管は、紙管原紙を円筒形状に何重にも重ね合わせて製作される。一方、再生紙管は、1回または複数回使用されて両端が変形または損傷等した複数本の新紙管の、その両端を切断して長さ方向に接合したものである。
【0016】
図1及び図2は、両端が切断されて管長が短くなった複数本、例えば2本の接合用紙管11及び12を、継ぎ手材としての継手紙管13を介して軸心方向に接合して、必要な長さの再生紙管10を製造する方法を示す。ここに、接合用紙管11及び12の外径D0は、同一径である。
【0017】
上記接合用紙管11及び12において、互いに接合される接合端部14は同一形状であり、本実施の形態では凹部14Aを有する雌型構造に構成される。つまり、この接合端部14は、図示しない鋸にて切断された接合端面15と、接合端部14の内周面18がカッター(不図示)等で切削されて形成され、上記接合端面15に連続する継手紙管13との接合面16と、この切削により内周面18及び接合面16に連続して形成された段差面17とを有して構成される。上記接合面16及び段差面17により凹部14Aが構成される。また、上記接合端面15は、接合用紙管11の軸心O1、接合用紙管12の軸心O2に直交して形成される。
【0018】
接合端部14の接合面16は、図3に示すように、その直径D1が継手紙管13の外周面20の直径D2と略同一寸法に設定される。上記外周面20は継手紙管13の接合面として機能し、図2に示すように、継手紙管13を介しての接合用紙管11と12との接合時に、これら接合用紙管11及び12の両接合端部14における接合面16に接着される。また、継手紙管13は、その軸方向長さが、接合端面15を突き合せて接合された接合用紙管11及び12の両段差面17間距離Lと同一、またはこの距離L以下の寸法に設けられる。
【0019】
上記接合用紙管11及び12の接合端部14の接合面16には、更に、図示しない接着剤を貯留可能な貯留溝21及び22が形成される。図2及び図3に示すように、貯留溝21は、接合端部14の接合面16において、接合用紙管11、12のそれぞれの軸心O1、O2に沿って形成され、接合面16の周方向に複数本設けられる。また、貯留溝22は、上記接合面16の周方向に沿って、接合用紙管11、12の軸心O1、O2に略直交して1本または複数本(本実施の形態では1本)形成される。これらの貯留溝21及び22は、互いに連通して形成されているが、分離して形成されてもよい。
【0020】
継手紙管13の外周面20にも、貯留溝21と同様な貯留溝23が形成される。この貯留溝23は、継手紙管13の軸心O3に沿って形成され、外周面20の周方向に複数本設けられる。また、図1の2点鎖線に示すように、貯留溝24が継手紙管13における外周面20の両端に、継手紙管13の周方向に沿って形成されてもよい。この貯留溝24も、貯留溝23に交差して連通してもよく、または貯留溝23に交差せず分離して形成されてもよい。
【0021】
上述のような構造の接合用紙管11及び12を接合して再生紙管10とする接合方法を、図1及び図2を用いて次に説明する。
接合用紙管11及び12の接合端部14における接合面16と、継手紙管13の外周面20との少なくとも一方に接着剤を塗布する。次に、これらの接合紙管11及び12を互いの接合端部14を対向して配置し、これらの両接合端部14間に継手紙管13を配置させる。これらの接合用紙管11、12及び継手紙管13は、それぞれの軸心O1、O2及びO3を一致して配置する。
【0022】
その後、接合用紙管11の接合端部14における接合端面15と、接合用紙管12の接合端部14における接合端面15とを突き合わせ、両接合端部14の凹部14内に継手紙管13を介在させる。このとき、接合用紙管11及び12の接合端部14における接合面16と継手紙管13の外周面20とは緊密に嵌合され、接着剤により接着される。更に、接合用紙管11及び12の接合端部14における貯留溝21及び22、並びに継手紙管13の外周面20における貯留溝23(及び貯留溝24)内に接着剤が貯められる。
【0023】
このように接合用紙管11及び12の接合端部14における凹部14Aに継手紙管13を配設し、これらの接合端部14の接合面16と継手紙管13の外周面20間の接着剤、並びに接合用紙管11及び12の貯留溝21、22、継手紙管13の貯留溝23(及び貯留溝24)内に貯まった接着剤が乾燥することによって、接合用紙管11及び12の接合が完了して再生紙管10が製造される。
【0024】
従って、上記実施の形態によれば、次の効果▲1▼〜▲5▼を奏する。
▲1▼接合用紙管11と接合用紙管12の両接合端部14における接合端面15が突き合わされて再生紙管10が製造され、接合用紙管11及び12の外径D0が同一径であることから、再生紙管10における接合箇所、つまり接合用紙管11の接合端面15と接合用紙管12の接合端面15との接合箇所の外周面を滑らかにできる。この結果、再生紙管10を製紙巻取用の巻取芯としたときに、たとえ薄紙を巻き取る場合にも、この薄紙に損傷を及ぼすことがない。
【0025】
▲2▼互いに接合される接合用紙管11及び12の接合端部14が、凹部14Aを有する同一の雌型形状であるため、この接合端部14を形成するための加工機械が一種類で足り、しかも、加工機械に用いられて加工に際し使用される治具も一種類で足りるので、接合用紙管11及び12の接合端部14を容易に加工できる。
【0026】
▲3▼接合用紙管11及び12から製造された再生紙管10の長手方向寸法X(図1)は、互いに突き合わされる接合用紙管11の接合端面15と接合用紙管12の接合端面15とにより決定される。これらの接合端面15は、鋸等の切断機によって切断されたものであるため、カッター等の切削機により形成された端面に比べて正確に位置出しできる。このため、再生紙管10の上記長手方向寸法Xの寸法精度を向上させることができる。
【0027】
▲4▼接合用紙管11及び12の接合端部14における接合面16に貯留溝21及び22が形成され、継手紙管13の外周面20に貯留溝23が形成され、これらの貯留溝21、22及び23に接着剤が貯留されることから、これらの接着剤の乾燥により、接合用紙管11及び12の接合面16と継手紙管13の外周面20との接着力が強くなり、接合用紙管11と接合用紙管12の接合強度を高めることができる。
【0028】
尚、接合用紙管11及び12の接合端部14における接合面16が継手紙管13の外周面20に緊密に嵌合されても、これらの接合面16、外周面20にそれぞれ形成された貯留溝21、22、23内に接着剤が貯留されることになるので、これらの接合面16、外周面20間に介在される接着剤量は十分となる。したがって、接合面16と外周面20との緊密嵌合と、貯留溝21、22、23内の接着剤の乾燥とが相俟って、継手紙管13を介した接合用紙管11と接合用紙管12の接合強度をより一層高めることができる。
【0029】
▲5▼接合用紙管11及び12の接合端部14における接合面16が継手紙管13の外周面20に緊密に嵌合されることから、これらの接合面16と外周面20間の接着剤、並びに接合用紙管11及び12の接合面16における貯留溝21、22及び継手紙管13の外周面における貯留溝23内に貯留された接着剤が未だ乾燥していない状態であっても、再生紙管10を搬出することができるので、この再生紙管10の製造作業の効率を向上させることができる。
【0030】
[B]第2の実施の形態(図4及び図5)
図4は、本発明に係る紙管の接合方法における第2の実施の形態を示す断面図である。この第2の実施の形態においては、接合用紙管28及び29の接合端部31が凸部31Aを有する雄型構造に構成されたものである。
【0031】
つまり、この接合端部31は、図示しない鋸にて切断された接合端面32と、接合端部31の外周面33がカッター(不図示)等で切削されて形成された上記接合端面32に連続する継手紙管30との接合面34と、この切削により接合面34及び外周面33に連続して形成された段差面35とを有して構成される。上記接合端面32、接合面34により凸部31Aが構成される。また、上記接合端面32は、接合用紙管28の軸心P1、接合用紙管29の軸心P2に直交して形成される。
【0032】
接合端部31の接合面34は、図5に示すように、その直径K1が継手紙管30の内周面36の直径K2と略同一寸法に設定される。上記内周面36は、継手紙管30の接合面として機能し、図4に示すように、継手紙管30を介しての接合用紙管28と接合用紙管29との接合時に、これらの接合用紙管28及び29の両接合端部31における接合面34に接着される。
【0033】
継手紙管30は、その軸方向長さが、突き合わされて接合された接合用紙管11及び12の両段差面35間距離Mと同一、またはこの距離M以上の寸法に設けられる。また、図5に示すように、継手紙管30の外径Jは、接合用紙管28及び29の外径K0と同一径に形成される。
【0034】
接合用紙管28及び29の接合端部31の接合面34には、更に、図示しない接着剤を貯溜可能な貯留溝37及び38が形成されている。図4及び図5に示すように、貯留溝37は、接合端部31の接合面34において、接合用紙管28、29のそれぞれの軸心P1、P2に沿って形成され、接合面34の周方向に複数本設けられる。また、貯留溝38は、上記接合面34において、接合用紙管11、12の軸心P1、P2に略直交して1本または複数本(本実施の形態では1本)形成される。これらの貯留溝37及び38は、互いに連通して形成されているが、分離して形成されてもよい。
継手紙管30の内周面36にも、貯留溝37と同様な貯留溝39が形成される。この貯留溝39は、継手紙管30の軸心P3に対し斜めに湾曲して、または斜め直線状に形成される。
【0035】
上述のような構造の接合用紙管28及び29を接合して再生紙管27とする接合方法を、次に説明する。
接合用紙管28及び29の接合端部31における接合面34と、継手紙管30の内周面36との少なくとも一方に接着剤を塗布する。次に、これらの接合紙管28及び29を互いの接合端部31を対向して配置し、これらの両接合端部31間に継手紙管30を配置させる。これらの接合用紙管28、29及び継手紙管30は、それぞれの軸心P1、P2及びP3を一致して配置する。
【0036】
その後、接合用紙管28の接合端部31における接合端面32と接合用紙管29の接合端部31における接合端面32とを接近させ、両接合端部31の凸部31Aを継手紙管30内に差し込み嵌合する。このとき、接合用紙管28及び29の接合端部31における接合面34と継手紙管30の内周面36とが緊密に嵌合され、接着剤により接着される。更に、接合用紙管28及び29の接合端部31における貯留溝37及び38、並びに継手紙管30の内周面36における貯留溝39内に接着剤が貯められる。
【0037】
このように接合用紙管28及び29の接合端部31における凸部31Aを継手紙管30内に嵌合し、これらの接合端部31の接合面34と継手紙管30の内周面36間の接着剤、並びに接合用紙管28及び29の貯留溝37、38、継手紙管30の貯留溝39内に貯まった接着剤が乾燥することによって、接合用紙管28及び29の接合が完了して再生紙管27が製造される。
【0038】
従って、上記実施の形態によれば、次の効果▲6▼〜▲9▼を奏する。
▲6▼接合用紙管28と接合用紙管29の両接合端部31における凸部31Aが継手紙管30内に嵌合されて、これら接合用紙管28及び29が接合されることにより再生紙管27が製造され、接合用紙管28及び29の外径K0と継手紙管30の外径Jとが同一径であることから、再生紙管27における接合箇所、つまり接合用紙管28及び29の両段差面35と継手紙管30との接合箇所の外周面を滑らかにできる。この結果、再生紙管27を製紙巻取用の巻取芯としたときに、たとえ薄紙を巻き取る場合にも、この薄紙に損傷を及ぼすことがない。
【0039】
▲7▼互いに接合される接合用紙管28及び29の接合端部31が、凸部31Aを有する同一の雄型形状であるため、この接合端部31を形成するための加工機械が一種類で足り、しかも、加工機械に用いられて加工に際し使用される治具も一種類で足りるので、接合用紙管28及び29の接合端部31を容易に加工できる。
【0040】
▲8▼接合用紙管28及び29の接合端部31における接合面34に貯留溝37及び38が形成され、継手紙管30の内周面36に貯留溝39が形成され、これらの貯留溝37、38及び39に接着剤が貯留されることから、これらの接着剤の乾燥により、接合用紙管28及び29の接合面34と継手紙管30の内周面36との接着力が強くなり、接合用紙管28と接合用紙管29の接合強度を高めることができる。
【0041】
尚、接合用紙管28及び29の接合端部31における接合面34が継手紙管30の内周面36に緊密に嵌合されても、これらの接合面34、内周面36にそれぞれ形成された貯留溝37、38、39内に接着剤が貯留されることになるので、これらの接合面34、内周面36間に介在される接着剤量は十分となる。したがって、接合面34と内周面36との緊密嵌合と、貯留溝37、38、39内の接着剤の乾燥とが相俟って、継手紙管30を介した接合用紙管28と接合用紙管29の接合強度をより一層高めることができる。
【0042】
▲9▼接合用紙管28及び29の接合端部31における接合面34が継手紙管30の内周面36に緊密に嵌合されることから、これらの接合面34と内周面36間の接着剤、並びに接合用紙管28及び29の接合面34における貯留溝37、38及び継手紙管30の内周面36における貯留溝39内に貯留された接着剤が未だ乾燥していない状態であっても、再生紙管27を搬出することができるので、この再生紙管27の製造作業の効率を向上させることができる。
【0043】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記第1の実施の形態では、接合用紙管11及び12の接合面16に貯留溝21及び22が、継手紙管13の外周面20に貯留溝23がそれぞれ形成されるものを述べたが、接合用紙管11及び12の接合面16と継手紙管13の外周面20とのいずれか一方に、接着剤を貯溜する貯留溝が形成されるものでもよい。
【0044】
また、上記両実施の形態では、継手紙管13と接合用紙管11及び12とが同一材質、継手紙管30と接合用紙管28及び29とが同一材質であるものを述べたが、例えば、継手紙管13は接合用紙管11及び12よりも、または継手紙管30は接合用紙管28及び29よりも、剛性の高い材質(例えば木材)であってもよい。この場合には、剛性の高い継手紙管によって、接合用紙管11及び12の接合箇所、または接合用紙管28及び29の接合箇所の接合強度をより一層向上させることができる。
【0045】
更に、第1の実施の形態における継手紙管13に形成される貯留溝23は、継手紙管13の軸O3に沿って延在するものに限らず、第2の実施の形態の如く、継手紙管13の軸心O3に対し斜め直線状に、または斜めに湾曲して形成されてもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明に係る紙管の接合方法によれば、接合された紙管の接合箇所における外周面を滑らかにでき、且つ接合用紙管の接合端部を容易に加工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙管の接合方法における第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1の紙管の接合方法を示す断面図である。
【図3】(A)は、図1の接合用紙管の接合端部を示す端面図であり、(B)は、図1の継手紙管を示す端面図である。
【図4】本発明に係る紙管の接合方法における第2の実施の形態を示す断面図である。
【図5】(A)は、図4の接合用紙管の接合端部を示す端面図であり、(B)は、図1の継手紙管を示す端面図である。
【図6】従来の紙管の接合方法を示す断面図である。
【図7】従来の他の紙管の接合方法を示す断面図である。
【符号の説明】
10 再生紙管
11、12 接合用紙管
13 継手紙管
14 接合端部
14A 凹部
15 接合端面
16 接合面
18 接合用紙管の内周面
20 継手紙管の外周面
21、22、23 貯留溝
27 再生紙管
28、29 接合用紙管
30 継手紙管
31 接合端部
31A 凸部
32 接合端面
33 接合用紙管の外周面
34 接合面
36 継手紙管の内周面
37、38、39貯留溝

Claims (5)

  1. 複数本の接合用紙管を長さ方向に接合して、必要な長さの紙管とする紙管の接合方法において、
    複数本の上記接合用紙管の接合端部を同一形状に形成し、
    これらの接合端部を、継ぎ手材を介して接合することを特徴とする紙管の接合方法。
  2. 上記接合用紙管の接合端部における内周面を切削して継ぎ手材との接合面を形成し、この接合面と、継ぎ手材の接合面としての外周面とを接着することで、複数本の接合用紙管を接合することを特徴とする請求項1に記載の紙管の接合方法。
  3. 上記接合用紙管の接合端部における外周面を切削して継ぎ手材との接合面を形成し、この接合面と、継ぎ手材の接合面としての内周面とを接着することで、複数本の接合用紙管を接合することを特徴とする請求項1に記載の紙管の接合方法。
  4. 上記接合用紙管の接合端部における継ぎ手材との接合面と、上記継ぎ手材における上記接合用紙管との接合面の少なくとも一方に、接着剤を貯留可能な貯留溝を設け、
    上記接合用紙管の上記接合面と上記継ぎ手材の上記接合面とを接着剤にて接着することにより、複数本の接合用紙管を接合することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の紙管の接合方法。
  5. 上記継ぎ手材は、接合用紙管よりも剛性の高い材質にて構成されたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の紙管の接合方法。
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