JP2016056913A - 管継手構造 - Google Patents

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Takashi Shimizu
孝 清水
誠二 松島
Seiji Matsushima
誠二 松島
佐竹 志伸
Yukinobu Satake
志伸 佐竹
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Nippon Chutetsukan KK
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Abstract

【課題】塩化ビニル管とポリエチレン管とを容易かつ確実に接続することができる管継手構造を提供する。
【解決手段】塩化ビニル管側抜け止め手段11は、塩化ビニル管3と継手本体2との隙間(M2)に挿入されるバックアップリング12、塩化ビニル管側シール部材15と、塩化ビニル管側シール部材15を継手本体2内に押し込む塩化ビニル管側押し込み手段16と、塩化ビニル管3の管端に固定されるスリーブ管17とからなり、ポリエチレン管側抜け止め手段4は、ポリエチレン管1と継手本体2との隙間(M1)に挿入されるポリエチレン管側シール部材6と、ポリエチレン管1の端部内に挿入される外周面に歯部5bが形成されたポリエチレン管側抜け止め部材5と、ポリエチレン管側シール部材6を継手本体2内に押し込んで、ポリエチレン管1を縮径させ、ポリエチレン管1に歯部5bを食い込ませるポリエチレン管側押し込み手段5とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、管継手構造、特に、硬質ポリ塩化ビニル管(以下、塩化ビニル管という。)とポリエチレン管とを接続する管継手構造に関するものである。
ポリエチレン管と継手本体との管継手構造の一例が特許文献1に開示されている。この管継手構造を従来管継手構造Aといい、図面を参照しながら説明する。
図9は、従来管継手構造Aを示す断面図である。
図9に示すように、従来管継手構造Aは、ポリエチレン管31の端部に接続される継手本体32が、フランジ33を有するメカニカル継手部34を備えている。ポリエチレン管31の端部内には、スリーブ管35が挿入され、ポリエチレン管31の端部の剛性が高められており、その端部外周には、ロックリング36とカラーリング37とからなる抜け止めリング38が装着されている。
さらに、抜け止めリング38からポリエチレン管31の奥側に隣接して、バックアップリング40、丸ゴム輪41および角ゴム輪42からなるゴム輪43、座金44、押し輪39がこの順に装着されている。このように各部材が装着され、ポリエチレン管31がメカニカル継手部34に挿入された状態で、押し輪39のリブ部で座金44を押すように、フランジ33のボルト孔33aと押し輪39のボルト孔39aにボルト45を通してナット46で締め付けることにより、ポリエチレン管31と継手本体32とが接続される。
このようにして接続されたポリエチレン管31と継手本体32によれば、ポリエチレン管31に引抜力が加わると、バックアップリング40にロックリング36が当接し、ロックリング36によりカラーリング37を縮径方向に作用させるため、カラーリング37の歯部37a(図10参照)がポリエチレン管31の外周部に食い込み、これによって、ポリエチレン管51の抜け出しを確実に阻止することができる。
ポリエチレン管と継手本体との管継手構造の他の例が特許文献2に開示されている。この管継手構造を従来管継手構造Bといい、図面を参照しながら説明する。
図11は、従来管継手構造Bを示す断面図、図12は、図11のX矢視図である。
図11および図12において、51は、接続対象管であるポリエチレン管である。52は、継手本体である。継手本体52は、ポリエチレン管51の端部と被接続対象管である別のポリエチレン管53の端部とを接続する。
54は、抜け止め手段であり、抜け止め部材55とシール部材56と押し込み手段57とから構成されている。
抜け止め部材55は、筒状をなし、ポリエチレン管51の管端部内に挿入される。抜け止め部材55の一端には、ポリエチレン管51の管端面に当接するフランジ55aが形成され、抜け止め部材55の外周面には、周方向に亘って歯部55bが形成されている。フランジ55aの外径は、ポリエチレン管51の外径より大きく、ポリエチレン管51の外周面から突出したフランジ55a部分には、シール部材56が当接される。
歯部55bは、断面山形をなし、図13に示すように、歯部55bの挿入側面(S2)の、抜け止め部材55の軸線に対する角度(θ2)は、反挿入側面(S1)の、抜け止め部材55の軸線に対する角度(θ1)より小さく形成されている。このように形成することによって、抜け止め部材55をポリエチレン管51の端部内に挿入しやすく、一方、後述するように、ポリエチレン管51の縮径により、歯部55bがポリエチレン管51の内周面に食い込んだ後は、ポリエチレン管51の抜け出しを確実に阻止することができる。
歯部55bは、抜け止め部材55の軸方向に間隔をおいて独立して形成されるが、歯部55bを抜け止め部材55の軸回りに螺旋形状に形成しても良い。歯部55bを螺旋形状にすることにより、抜け止め部材55をポリエチレン管51の端部内に挿入する際、挿入がきつい状況においても、抜け止め部材55を回転させながら挿入することにより、螺旋形状部がねじの作用をなして、抜け止め部材55を容易に挿入することができる。また、抜け止め部材55を取り外す際にも、ねじの作用により取り外しが容易に行える。
シール部材56は、ゴム輪からなり、継手本体52の端部内周面とポリエチレン管51の端部外周面との間に形成された隙間(M1)内に挿入される。シール部材56が押し込み手段57により隙間(M1)の奥部に押し込まれると、この押し込み力は、シール部材56の外周面が継手本体52により拘束されているので、ポリエチレン管51を縮径する力となる。ポリエチレン管51が縮径すると、抜け止め部材55の歯部55bがポリエチレン管51の内周面に食い込む。
押し込み手段57は、シール部材56に当接される押し輪58と、押し輪58と継手本体52とを締結するボルト59と、ボルト59に螺合するナット60とから構成されている。ボルト60は、押し輪58に形成されたボルト孔58aと継手本体52に形成されたボルト孔52aとに挿通される。
以上のように構成されている従来継手構造Bにより、ポリエチレン管51と継手本体52とを接続するには、以下のようにする。
先ず、図11に示すように、ポリエチレン管51の外周に押し輪58とシール部材56とを装着し、ポリエチレン管51の端部内に抜け止め部材55を挿入する。
次いで、抜け止め部材55を挿入したポリエチレン管51の端部に継手本体52を嵌め込む。
次いで、継手本体52の端部内周面とポリエチレン管51の端部外周面との間に形成された隙間(M1)内にシール部材56を挿入し、ボルト59を押し輪58に形成されたボルト孔58aと継手本体52に形成されたボルト孔52aとに挿通し、ナット60を締める。これによって、シール部材56は、隙間(M1)の奥部に押し込まれる。シール部材56が押し込まれると、シール部材56によってポリエチレン管51が縮径し、抜け止め部材55の歯部55bがポリエチレン管51の内周面に食い込む。この結果、ポリエチレン管51に抜け出し力が作用しても、ポリエチレン管51の内周面に抜け止め部材55の歯部55bが食い込むので、ポリエチレン管51が継手本体52から抜け出るおそれはない。
このようにして、ポリエチレン管51と継手本体52とを接続することができる。
特開平10−132168号公報 特許第5475851号公報
上述した従来継手構造Bによれば、シール部材56を押し込んでポリエチレン管51を縮径させ、かくして、ポリエチレン管51の内周面に抜け止め部材55の歯55bを食い込ませる構造とすることによって、従来管継手構造Aのように、ポリエチレン管31の外周面に抜け止めリング38とメカニカル継手部34とを並べて配置する場合に比べて、ポリエチレン管41の管端から管軸に沿って接続するに要するスペースの長さ(L1)を短くすることができる(図11参照)。
また、従来管継手構造Aのように、ポリエチレン管31の外周面に抜け止めリング38とメカニカル継手部34とを並べて配置する必要がないので、接続に要する部品数を減らし、かつ、継手本体52の長さを短くすることができる。この結果、継手構造を小型化することができるので、管継手の接続作業を改善することができる。
しかし、従来管継手構造Bによりポリエチレン管同士を接続する場合には、上述した効果がもたらされるが、ポリエチレン管と塩化ビニル管とを接続する場合には、塩化ビニル管は、ポリエチレン管に比べて硬質であるので、ポリエチレン管のようにシール部材により縮径させることができず、抜け止め部材55の歯部55bが塩化ビニル管の内周面に十分に食い込まない。この結果、上述した効果が得られないといった問題があった。また、シール部材による縮径させる力を大きくさせた場合、塩化ビニル管に亀裂が生じる恐れがあった。
そこで、塩化ビニル管側の管継手構造として従来管継手構造Aを使用し、ポリエチレン管側の管継手構造として従来管継手構造Bを使用することが考えられる。
しかし、従来管継手構造Aによれば、スリーブ管35が容易に抜け出ることがないよう、ポリエチレン管31内に隙間なく挿入する必要があるため、ポリエチレン管31の内径寸法に対してスリーブ管35の外径寸法をきつめに設定しており、しかも、ロックリング36とカラーリング37とからなる抜け止めリング38を別部品として装着する必要性があるので、これらの装着に時間と労力を要していた。
従って、この発明の目的は、塩化ビニル管とポリエチレン管とを容易かつ確実に接続することができる管継手構造を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、下記を特徴とするものである。
請求項1に記載の発明は、塩化ビニル管とポリエチレン管とを接続する管継手構造において、前記塩化ビニル管および前記ポリエチレン管の端部が挿入される継手本体と、前記塩化ビニル管の前記継手本体からの抜け出しを阻止する塩化ビニル管側抜け止め手段と、前記ポリエチレン管の前記継手本体からの抜け出しを阻止するポリエチレン管側抜け止め手段とからなり、前記塩化ビニル管側抜け止め手段は、前記塩化ビニル管と前記継手本体との隙間に挿入されるバックアップリング、丸ゴム輪および角ゴム輪からなる塩化ビニル管側シール部材と、前記塩化ビニル管側シール部材を前記継手本体内に押し込む塩化ビニル管側押し込み手段と、前記塩化ビニル管の管端に固定される塩化ビニル管側抜け止め部材とからなり、前記ポリエチレン管側抜け止め手段は、前記ポリエチレン管と前記継手本体との隙間に挿入されるポリエチレン管側シール部材と、前記ポリエチレン管の端部内に挿入される、外周面に歯部が形成されたポリエチレン管側抜け止め部材と、前記ポリエチレン管側シール部材を前記継手本体内に押し込んで、前記ポリエチレン管を縮径させ、かくして、前記ポリエチレン管に前記歯部を食い込ませるポリエチレン管側押し込み手段とを備えたことに特徴を有するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記塩化ビニル管側抜け止め部材は、前記塩化ビニル管の端部内に挿入され、前記塩化ビニル管の外周面から突出するフランジが形成されたスリーブ管からなり、前記スリーブ管は、前記塩化ビニル管に接着剤により固定されていることに特徴を有するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記塩化ビニル管側抜け止め部材は、前記塩化ビニル管の端部内に挿入され、前記塩化ビニル管の外周面から突出するフランジが形成されたスリーブ管からなり、前記スリーブ管は、前記塩化ビニル管に離脱防止ボルトにより係止されていることに特徴を有するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1つに記載の発明において、前記塩化ビニル管側抜け止め部材は、前記塩化ビニル管の端部内に挿入され、前記塩化ビニル管の外周面から突出するフランジが形成されたスリーブ管からなり、前記スリーブ管は、前記塩化ビニル管にねじ込みにより固定されていることに特徴を有するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記塩化ビニル管側抜け止め部材は、前記塩化ビニル管の端部外周面に固定された抜け止めリングからなっていることに特徴を有するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか1つに記載の発明において、前記塩化ビニル管側押し込み手段は、前記角ゴム輪に当接される塩化ビニル管側押し輪と、前記継手本体と前記塩化ビニル管側押し輪とに挿通される塩化ビニル管側ボルトと、前記塩化ビニル管側ボルトを締める塩化ビニル管側ナットとからなり、前記ポリエチレン管側押し込み手段は、前記ポリエチレン管側シール部材に当接されるポリエチレン管側押し輪と、前記継手本体と前記ポリエチレン管側押し輪とに挿通されるポリエチレン管側ボルトと、前記ポリエチレン管側ボルトを締めるポリエチレン管側ナットとからなることに特徴を有するものである。
この発明によれば、塩化ビニル管に挿入されるスリーブ管が補強機能および抜け止め防止機能を備えているので、塩化ビニル管にロックリングとカラーリングとからなる抜け止めリングを別部品として装着する必要がない。この結果、塩化ビニル管とポリエチレン管とを容易かつ確実に接続することができる。
塩化ビニル管とポリエチレン管とを接続した、この発明の管継手構造を示す部分断面図である。 図1のX矢視図である。 この発明の管継手構造における塩化ビニル管側抜け止め部材としてのスリーブ管を示す部分断面図である。 ボルトにより塩化ビニル管に支持されたスリーブ管を示す部分断面図である。 図4のA−A断面図である。 ねじ込みにより塩化ビニル管に固定されたスリーブ管を示す部分断面図である。 塩化ビニル管に固定された抜け止めリングを示す断面図である。 図7のX矢視図である。 従来管継手構造Aを示す断面図である。 従来管継手構造Aのカラーリングを示す部分断面図である。 従来管継手構造Bを示す断面図である。 図11のX矢視図である。 従来管継手構造Bの抜け止め防止部材を示す部分拡大図である。
次に、この発明の管継手構造の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、塩化ビニル管とポリエチレン管とを接続した、この発明の管継手構造を示す部分断面図、図2は、図1のX矢視図、図3は、この発明の管継手構造における塩化ビニル管側抜け止め部材としてのスリーブ管を示す部分断面図である。
図1および図2において、1は、接続対象管であるポリエチレン管である。2は、継手本体である。継手本体2は、ポリエチレン管1の端部と被接続対象管である塩化ビニル管3の端部とを接続する。
4は、ポリエチレン管側抜け止め手段であり、ポリエチレン管側抜け止め部材5とポリエチレン管側シール部材6とポリエチレン管側押し込み手段7とから構成されている。
ポリエチレン管側抜け止め部材5は、筒状をなし、ポリエチレン管1の管端部内に挿入される。ポリエチレン管側抜け止め部材5の一端には、ポリエチレン管1の管端面に当接するフランジ5aが形成され、ポリエチレン管側抜け止め部材5の外周面には、周方向に亘って歯部5bが形成されている。フランジ5aの外径は、ポリエチレン管1の外径より大きく、ポリエチレン管1の外周面から突出したフランジ5a部分には、ポリエチレン管側シール部材6が当接される。
歯部5bは、断面山形をなし、歯部5bの挿入側面(S2)の、ポリエチレン管側抜け止め部材5の軸線に対する角度(θ2)は、反挿入側面(S1)の、ポリエチレン管側抜け止め部材5の軸線に対する角度(θ1)より小さく形成されている(図12参照)。このように形成することによって、ポリエチレン管側抜け止め部材5をポリエチレン管1の端部内に挿入しやすく、一方、後述するように、ポリエチレン管1の縮径により、歯部5bがポリエチレン管1の内周面に食い込んだ後は、ポリエチレン管1の抜け出しを確実に阻止することができる。
歯部5bは、ポリエチレン管側抜け止め部材5の軸方向に間隔をおいて独立して形成されるが、歯部5bを抜け止め部材5の軸回りに螺旋形状に形成しても良い。歯部5bを螺旋形状にすることにより、ポリエチレン管側抜け止め部材5をポリエチレン管1の端部内に挿入する際、挿入がきつい状況においても、ポリエチレン管側抜け止め部材5を回転させながら挿入することにより、螺旋形状部がねじの作用をなして、ポリエチレン管側抜け止め部材5を容易に挿入することができる。また、ポリエチレン管側抜け止め部材5を取り外す際にも、ねじの作用により取り外しが容易に行える。
ポリエチレン管側シール部材6は、ゴム輪からなり、継手本体2の端部内周面とポリエチレン管1の端部外周面との間に形成された隙間(M1)内に挿入される。ポリエチレン管側シール部材6がポリエチレン管側押し込み手段7により隙間(M1)の奥部に押し込まれると、この押し込み力は、ポリエチレン管側シール部材6の外周面が継手本体2により拘束されているので、ポリエチレン管1を縮径する力となる。ポリエチレン管1が縮径すると、ポリエチレン管抜け止め部材5の歯部5bがポリエチレン管1の内周面に食い込む。
ポリエチレン管押し込み手段7は、ポリエチレン管側シール部材6に当接されるポリエチレン管側押し輪8と、ポリエチレン管側押し輪8と継手本体2とを締結するポリエチレン管側ボルト9と、ポリエチレン管側ボルト9に螺合するポリエチレン管側ナット10とから構成されている。ポリエチレン管側ボルト9は、ポリエチレン管側押し輪8に形成されたボルト孔8aと継手本体2に形成されたボルト孔2aとに挿通される。
ポリエチレン管1と継手本体2とを接続するには、以下のようにする。
先ず、図1および図2に示すように、ポリエチレン管1の外周にポリエチレン管側シール部材6とポリエチレン管側押し輪8とを装着し、ポリエチレン管1の端部内に抜け止め部材5を挿入する。
次いで、ポリエチレン管側抜け止め部材5を挿入したポリエチレン管1の端部に継手本体2を嵌め込む。
次いで、継手本体2の端部内周面とポリエチレン管1の端部外周面との間に形成された隙間(M1)内にポリエチレン管側シール部材6を挿入し、ポリエチレン管側ボルト9をポリエチレン管側押し輪8に形成されたボルト孔8aと継手本体2に形成されたボルト孔2aとに挿通し、ポリエチレン管側ナット10を締める。これによって、ポリエチレン管側シール部材6は、隙間(M1)の奥部に押し込まれる。ポリエチレン管側シール部材6が押し込まれると、ポリエチレン管側シール部材6によってポリエチレン管1が縮径し、ポリエチレン管側抜け止め部材5の歯部5bがポリエチレン管1の内周面に食い込む。この結果、ポリエチレン管1に抜け出し力が作用しても、ポリエチレン管1の内周面にポリエチレン管側抜け止め部材5の歯部5bが食い込むので、ポリエチレン管1が継手本体2から抜け出るおそれはない。
このようにして、ポリエチレン管1と継手本体2とを接続することができる。
上述した管継手構造によれば、ポリエチレン管側シール部材6を押し込んでポリエチレン管1を縮径させ、かくして、ポリエチレン管1の内周面にポリエチレン管側抜け止め部材5の歯5bを食い込ませる構造とすることによって、ポリエチレン管1の外周面に抜け止めリング38とメカニカル継手部34とを並べて配置する従来管継手構造Aに比べて、ポリエチレン管1の管端から管軸に沿って接続するに要するスペースの長さ(L1)を短くすることができる(図1参照)。
また、従来管継手構造Aのように、接続対象管の外周面に抜け止めリング38とメカニカル継手部34とを並べて配置する必要がないので、接続に要する部品数を減らし、かつ、継手本体2の長さを短くすることができる。この結果、継手構造を小型化することができるので、管継手の接続作業を改善することができる。
11は、塩化ビニル管側抜け止め手段である。塩化ビニル管側抜け止め手段11は、塩化ビニル管3と継手本体2との隙間(M2)に挿入されるバックアップリング12、丸ゴム輪13および角ゴム輪14からなる塩化ビニル管側シール部材15と、塩化ビニル管側シール部材15を継手本体2内に押し込む塩化ビニル管側押し込み手段16と、塩化ビニル管3の管端に固定される塩化ビニル管側抜け止め部材としてのスリーブ管17とからなっている。
図3に示すように、スリーブ管17は、塩化ビニル管3の端部内に挿入され、塩化ビニル管3の外周面から突出するフランジ17aが形成されている。スリーブ管17は、塩化ビニル管3に接着剤により固定されている。スリーブ管17の外周面には、溝17bが螺旋状に形成されている。溝17bは、溝17bに接着剤が溜まり、接着効果を向上させる機能を有している。
塩化ビニル管側押し込み手段16は、角ゴム輪14に当接される塩化ビニル管側押し輪18と、継手本体2と塩化ビニル管側押し輪18とに挿通される塩化ビニル管側ボルト19と、塩化ビニル管側ボルト19を締める塩化ビニル管側ナット20とからなっている。
塩化ビニル管3と継手本体2とを接続するには、以下のようにする。
先ず、図1に示すように、塩化ビニル管3の外周にバックアップリング12と塩化ビニル管側シール部材15と塩化ビニル管側押し輪18とを装着し、塩化ビニル管3の端部内にスリーブ管17を接着剤を塗布して挿入する。接着剤を塗布することにより、硬化後に塩化ビニル管3とスリーブ管17が固定されることは勿論、接着剤が塩化ビニル管3を溶融状態とするので、スリーブ管17をスムーズに挿入させる効果を得られる。
次いで、継手本体2の端部内周面と塩化ビニル管3の端部外周面との間に形成された隙間(M2)内にバックアップリング12と塩化ビニル管側シール部材15とを挿入し、塩化ビニル管側ボルト19を塩化ビニル管側押し輪18に形成されたボルト孔18aと継手本体2に形成されたボルト孔2aとに挿通し、塩化ビニル管側ナット20を締める。これによって、バックアップリング12と塩化ビニル管側シール部材15は、隙間(M2)の奥部に押し込まれる。
このようにして、塩化ビニル管3と継手本体2とを接続することができる。
塩化ビニル管3に引抜力が作用して、バックアップリング12とスリーブ管17のフランジ17aとが当接した場合、スリーブ管17は、接着剤により強固に塩化ビニル管3に接着されているので、塩化ビニル管3の抜け出しを確実に防止することができる。
この場合、従来管継手構造Aのように、塩化ビニル管3には縮径力が作用しないので、スリーブ管17は、抜け止め防止機能のみを備えていれば良い。これは、以下に説明するスリーブ管17の別の取り付け方法についても同様である。
スリーブ管17を塩化ビニル管3に取り付ける別の方法として、図4および図5に示すように、塩化ビニル管3を貫通してボルト21をスリーブ管17にねじ込む方法を採用しても良い。スリーブ管17は、ボルト21の頭部21aが塩化ビニル管3と係合するので、塩化ビニル管3から抜け出すことはない。この場合、スリーブ管17に螺旋状に溝17bを形成し、接着剤を介して固定する方法を併せて採用しても良い。
スリーブ管17を塩化ビニル管3に取り付けるさらに別の方法として、図6に示すように、スリーブ管17の外周面に雄ねじ22を形成し、塩化ビニル管3内にねじ込む方法を採用しても良い。このようなねじ込み式であれば、シール部材による無理な縮径と異なり、スリーブ管17の雄ねじ22が、塩化ビニル管3の内周面をねじ切りしながら取り付けられるので、塩化ビニル管3に亀裂が生じることはない。この場合も、スリーブ管17に螺旋状に溝17bを形成し、接着剤を介して固定する方法を併せて採用しても良い。
この他、塩化ビニル管側抜け止め部材5は、図7および図8に示すように、塩化ビニル管3の端部外周面にボルト23とナット24とにより固定される抜け止めリング25としても良い。この方法によれば、従来管継手構造Aのような抜け止めリングによる抜け出し防止と異なり、抜け出しの力が塩化ビニル管を縮径させる力にはならないため、塩化ビニル管に引抜き力以外の無理な負荷がかからない。
抜け止めリング25を塩化ビニル管3の端部外周面に固定することによって、塩化ビニル管3の抜け出しを確実に防止することができる。
以上説明したように、この発明によれば、ポリエチレン管1と塩化ビニル管3とを容易かつ確実に接続することができる。すなわち、ポリエチレン管1と継手本体2とは、従来管継手構造Bにより強固に接続することができ、塩化ビニル管3と継手本体2とは、フランジ17aが形成されたスリーブ管17を塩化ビニル管3の端部に確実に取り付け、継手部に引き抜き力が作用した場合に、バックアップリング12をフランジ17aに当接させることによって、塩化ビニル管3の抜け出しを確実に防止して接続することができる。
また、この発明によれば、従来管継手構造Aのように、ロックリング36とカラーリング37とからなる抜け止めリング38が不要となるので、管接続作業が容易に行える。
1:ポリエチレン管
2:継手本体
2a:ボルト孔
3:塩化ビニル管
4:ポリエチレン管側抜け止め手段
5:ポリエチレン管側抜け止め部材
5a:フランジ
5b:歯部
6:ポリエチレン管側シール部材
7:ポリエチレン管側押し込み手段
8:ポリエチレン管側押し輪
8a:ボルト孔
9:ポリエチレン管側ボルト
10:ポリエチレン管側ナット
11:塩化ビニル管側抜け止め手段
12:バックアップリング
13:丸ゴム輪
14:角ゴム輪
15:塩化ビニル管側シール部材
16:塩化ビニル管側押し込み手段
17:スリーブ管
17a:フランジ
17b:溝
18:塩化ビニル管側押し輪
19:塩化ビニル管側ボルト
20:塩化ビニル管側ナット
21:ボルト
21a:頭部
22:雄ねじ
23:ボルト
24:ナット
25:抜け止めリング
31:ポリエチレン管
32:継手本体
33:フランジ
33a:ボルト孔
34:メカニカル継手
35:スリーブ管
36:ロックリング
37:カラーリング
37a:歯部
38:抜け止めリング
39:押し輪
39a:ボルト孔
40:バックアップリング
41:丸ゴム輪
42:角ゴム輪
43:ゴム輪
44:座金
45:ボルト
46:ナット
51:ポリエチレン管
52:継手本体
53:ポリエチレン管
54:抜け止め手段
55:抜け止め部材
55a:フランジ
55b:歯部
56:シール部材
57:押し込み手段
58:押し輪
59:ボルト
60:ナット

Claims (6)

  1. 硬質ポリ塩化ビニル管とポリエチレン管とを接続する管継手構造において、
    前記硬質ポリ塩化ビニル管および前記ポリエチレン管の端部が挿入される継手本体と、前記硬質ポリ塩化ビニル管の前記継手本体からの抜け出しを阻止する塩化ビニル管側抜け止め手段と、前記ポリエチレン管の前記継手本体からの抜け出しを阻止するポリエチレン管側抜け止め手段とからなり、
    前記塩化ビニル管側抜け止め手段は、前記硬質ポリ塩化ビニル管と前記継手本体との隙間に挿入されるバックアップリング、丸ゴム輪および角ゴム輪からなる塩化ビニル管側シール部材と、前記塩化ビニル管側シール部材を前記継手本体内に押し込む塩化ビニル管側押し込み手段と、前記硬質ポリ塩化ビニル管の管端に固定される塩化ビニル管側抜け止め部材とからなり、
    前記ポリエチレン管側抜け止め手段は、前記ポリエチレン管と前記継手本体との隙間に挿入されるポリエチレン管側シール部材と、前記ポリエチレン管の端部内に挿入される、外周面に歯部が形成されたポリエチレン管側抜け止め部材と、前記ポリエチレン管側シール部材を前記継手本体内に押し込んで、前記ポリエチレン管を縮径させ、かくして、前記ポリエチレン管に前記歯部を食い込ませるポリエチレン管側押し込み手段とを備えたことを特徴とする管継手構造。
  2. 前記塩化ビニル管側抜け止め部材は、前記硬質ポリ塩化ビニル管の端部内に挿入され、前記硬質ポリ塩化ビニル管の外周面から突出するフランジが形成されたスリーブ管からなり、前記スリーブ管は、前記硬質ポリ塩化ビニル管に接着剤により固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の管継手構造。
  3. 前記塩化ビニル管側抜け止め部材は、前記硬質ポリ塩化ビニル管の端部内に挿入され、前記硬質ポリ塩化ビニル管の外周面から突出するフランジが形成されたスリーブ管からなり、前記スリーブ管は、前記硬質ポリ塩化ビニル管に離脱防止ボルトにより係止されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の管継手構造。
  4. 前記塩化ビニル管側抜け止め部材は、前記硬質ポリ塩化ビニル管の端部内に挿入され、前記硬質ポリ塩化ビニル管の外周面から突出するフランジが形成されたスリーブ管からなり、前記スリーブ管は、前記硬質ポリ塩化ビニル管にねじ込みにより固定されていることを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載の管継手構造。
  5. 前記塩化ビニル管側抜け止め部材は、前記硬質ポリ塩化ビニル管の端部外周面に固定された抜け止めリングからなっていることを特徴とする、請求項1に記載の管継手構造。
  6. 前記塩化ビニル管側押し込み手段は、前記角ゴム輪に当接される塩化ビニル管側押輪と、前記継手本体と前記塩化ビニル管側押輪とに挿通される塩化ビニル管側ボルトと、前記塩化ビニル管側ボルトを締める塩化ビニル管側ナットとからなり、前記ポリエチレン管側押し込み手段は、前記ポリエチレン管側シール部材に当接されるポリエチレン管側押輪と、前記継手本体と前記ポリエチレン管側押輪とに挿通されるポリエチレン管側ボルトと、前記ポリエチレン管側ボルトを締めるポリエチレン管側ナットとからなることを特徴とする、請求項1から5の何れか1つに記載の管継手構造。
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