JP2004175428A - ラップフィルム用カートン - Google Patents
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Abstract
【課題】カートンを開けるだけの簡単な操作で巻芯が細くなったラップフィルムでも、引き出す際に巻芯が飛び出さないラップフィルム用カートンの提供。
【解決手段】天面板(14)の背面板(13)側の両角隅に背面板側から隣り合う舌片(141)側に達する半切れ線(a)が穿設されると共に、天面板に連設された舌片(141)は半切れ線(a)に連続する天面板寄り端縁から舌片(141)の先端にまで達するミシン目線(b)により本体部(1)を構成する副舌片(143)と蓋体部(2)を構成する主舌片(142)とに区画されている。また、半切れ線(a)は蓋体部(2)を本体部(1)から開封した際の本体部の開口面の角隅における開口幅が、ラップフィルム巻芯の直径よりも狭い幅になるように穿設する。
【選択図】図1
【解決手段】天面板(14)の背面板(13)側の両角隅に背面板側から隣り合う舌片(141)側に達する半切れ線(a)が穿設されると共に、天面板に連設された舌片(141)は半切れ線(a)に連続する天面板寄り端縁から舌片(141)の先端にまで達するミシン目線(b)により本体部(1)を構成する副舌片(143)と蓋体部(2)を構成する主舌片(142)とに区画されている。また、半切れ線(a)は蓋体部(2)を本体部(1)から開封した際の本体部の開口面の角隅における開口幅が、ラップフィルム巻芯の直径よりも狭い幅になるように穿設する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円筒状に巻装されたラップフィルム、アルミホイル、紙等を収納し、該ラップフィルム等を切断するための切断刃を有するラップフィルム用カートンに関し、特には、残量が少なくなっても収納されているラップフィルム巻き取りがカートンから飛び出さない構造のラップフィルム用カートンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のラップフィルム用カートンは、例えば、図4に示す構造のものが知られている。すなわち、収容物である円筒状に巻装されたラップフィルムを切断刃で切り取る際に巻装されたラップフィルムがカートンから飛び出すことがないように、ラップフィルム用カートン(40)のフィルム繰り出し側の前面板に折り曲げ線を介して折り畳み片(41)を設けると共に、両側面(42、42)に飛び出し防止用の係止片(43)を穿設しておき、使用時に側面を押し破って係止片(43)をラップフィルム(5)が巻装されている巻芯に挿入して巻装されたラップフィルムを保持する構造のものであった。
【0003】
しかしながらこの構造のカートンは、使用時に側面を押し破るという面倒な操作をしないで使用することが多く、巻装されたラップフィルムの飛び出しが頻繁に起こり、また、飛び出し防止用の係止片を正常に使用していてもラップフィルムが少なくなって芯が細くなると、折り畳み片(43)に巻装されたラップフィルムが当たらなくなって、巻芯が飛び出してしまうことがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、カートンの側面に飛び出し防止用の係止片が穿設された従来のラップフィルム用カートンに関する以上のような問題を解決するためになされたもので、カートンを開けるだけの簡単な操作で、巻芯が細くなった巻装されたラップフィルムでもラップフィルムを引き出す際、巻芯が飛び出すことにない使い勝手の良いラップフィルム用カートンを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、折り曲げ線を介して順次連設された前面板、底面板、背面板、天面板及び補助面板並びに前記各面板の左右両端にそれそれ連設された舌片を有する一枚の板紙からなるブランク板の前記補助面板の端縁は切断刃加工が施され、前記前面板、底面板、背面板、天面板及び補助面板を折り曲げて角筒状に組み立てると共に、左右両端を前記舌片にて閉鎖してなるラップフィルム用カートンにおいて、前記天面板の背面板側の両角隅に背面板側から隣り合う舌片側に達する半切れ線が穿設されると共に、天面板に連設された舌片は、前記半切れ線に連続する天面板寄り端縁から舌片の先端にまで達するミシン目線により本体部を構成する副舌片と蓋体部を構成する主舌片とに区画されていることを特徴とする、ラップフィルム用カートンである。
【0006】
このように請求項1記載の発明によれば、天面板の背面板側の両角隅に背面板側から隣り合う舌片側に達する半切れ線が穿設されると共に、天面板に連設された舌片は、前記半切れ線に連続する天面板寄り端縁から舌片の先端にまで達するミシン目線により主舌片と副舌片とに区画されているので、カートンを開封した際、蓋体部を構成する天面板の一部が本体部に切り残し部として残っており、収納されているラップフィルムを引き出しても切り残し部が抑止板として働いてラップフィルムがカートンの外に飛び出すことがない。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記天面板の角隅に穿設される半切れ線は、前記蓋体部を本体部から開封した際の本体部の開口面の角隅における開口幅が、フィルム巻芯の直径よりも狭い幅になるように穿設されていることを特徴とする、ラップフィルム用カートンである。
【0008】
このように請求項2記載の発明によれば、前記天面板の角隅に穿設される半切れ線は、前記蓋体部を本体部から開封した際の本体部の開口面の角隅における開口幅が、フィルム巻芯の直径よりも狭い幅になるように穿設されているので、ラップフィルムの巻芯が細くなってもラップフィルムを引き出す際に、巻芯がカートンから飛び出すことはない。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記天面板の角隅に穿設される半切れ線は、表側と裏側とで若干の隔離幅を設けて穿設されていることを特徴とする、ラップフィルム用カートンである。
【0010】
このように請求項3記載の発明によれば、天面板の角隅に穿設される半切れ線は、表側と裏側とで若干の隔離幅を設けて穿設されているので、カートンを開封して蓋体部を開ける際、天面板の角隅を容易に切断することができる。
なお、若干の隔離幅とは、より具体的には2〜3mm程度が適当で、表側から入れる半切れ線は副舌片寄りに、裏側から入れる半切れ線は主舌片寄りに設けることが好ましい。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の発明において、前記前面板の先端には折り曲げ線を介して飛び出し防止片が連設されていることを特徴とする、ラップフィルム用カートンである。
【0012】
このように請求項4記載の発明によれば、前面板の先端には折り曲げ線を介して飛び出し防止片が連設されているので、ラップフィルムを前から押さえることになりフィルムを引き出す際、巻装されたラップフィルムがカートンからさらに飛び出しにくくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のラップフィルム用カートンを一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明のラップフィルム用カートンの一実施例を示す、展開平面図である。
【0014】
前面板(11)、底面板(12)、背面板(13)、天面板(14)及び補助面板(15)が折り曲げ線を介して順次連設されている。
前面板(11)の底面板が連設していない方の先端縁に折り曲げ線を介して飛び出し防止用の防止片(16)を設けても良い。
【0015】
ここで、カートン組み立て後、防止片(16)、前面板(11)、底面板(12)と背面板(13)とは本体部(1)を形成し、天面板(14)と補助面板(15)とは蓋体部(2)を形成する。
【0016】
防止片(16)を除く各面板(11、12、13、14、15)の左右両端にはそれぞれ、舌片(111、121、131、141、151)が連設されている。
【0017】
補助面板の先端縁には金属、ファイバーボード等により切断刃加工(図示せず)が施されている。
【0018】
天面板(14)の背面板(13)寄りの両角隅に、背面板側から隣り合う舌片側に達する半切れ線(a)が穿設されている。
また、天面板(14)に連設された舌片(141)は、前記半切れ線(a)に連続する天面板(14)寄り端縁から舌片(141)の先端にまで達するミシン目線(b)により、主舌片(142)と副舌片(143)に区画されている。
【0019】
半切れ線(a)は、蓋体部を本体部から開封した際の本体部の開口面の角隅における開口幅(W)が、フィルム巻芯の直径(D)よりも狭い幅になるように穿設することにより、ラップフィルムの巻芯が細くなっても半切れ線により切り残される天面板の切り残し部が抑止板として働き、巻芯が本体部から飛び出すことがなくなる。
【0020】
このようなブランクからラップフィルム用カートンへの組み立て方の一例を次に述べる。
すなわち、先ず、防止片(16)、前面板(11)、底面板(12)、背面板(13)、天面板(14)、補助面板(15)を折り曲げ線に沿って折り曲げる。
【0021】
ついで、先に本体部(1)を構成する舌片(111)と舌片(113)を折り曲げ、ついで舌片(112)を折り曲げ、舌片(111)の表側面と舌片(113)の裏側面とを接着剤等を介して接着し、続いて舌片(113)の表側面と舌片(112)の裏側面とを接着剤等を介して接着し、本体部(1)を組み立てる。
【0022】
つぎに、組み立てた本体部(1)に巻装されたラップフィルム(5)を挿入した後、舌片(151)と舌片(141)を折り曲げ、補助面板(15)を折り曲げて舌片(151)の表側面と舌片(141)の裏側面とを接着剤等を介して接着させ、蓋体部(2)を組み立てる。
この際、舌片(151)は舌片(141)の主舌片(142)のみに掛かるようにし、副舌片(143)には掛からないように注意する。
【0023】
最後に、天面板(14)を折り曲げ、蓋体部(2)を本体部(1)に被せて舌片(143)の裏側面と舌片(121)の表側面とを接着剤等を介して接着し、蓋体部(2)を本体部(1)に接着させ密封する。
【0024】
図示してないが、本体部(1)を構成する前面板(11)の表側面と、蓋体部(2)を構成する補助面板(15)の裏側面とは、未使用時には粘着剤等により仮止めされている。
補助面板(15)の端縁にミシン目線等を介して接着片(図示せず)を設けて、接着片の裏側面と前面板(11)の表側面を粘着剤等で仮止めしておき、使用時に接着片を切取り、切断刃を露出させるようにしても良い。
【0025】
使用にあたっては、カートンを手で持って天面板(14)と補助面板(15)等で構成される蓋体部(2)を持ち上げると、蓋体部の天面板(14)の左右両端に連設された舌片(141)がミシン目線(b)により分断され、天面板の角隅に穿設された半切れ線(a)に沿って天面板も切り残し部(144)を除いて開封され、本体部(1)に収納されているラップフィルム(5)を引き出すことができる。
【0026】
副舌片(143)はカートンの側面に残るので、副舌片(143)に連設している天面板の角隅の切り残し部(144)は蓋体部から離れて本体部に残り、この切り残し部(144)が抑止板として働いてラップフィルムを引き出しても巻装されたラップフィルムはカートンの本体部(1)から飛び出すことがない(図3参照)。
【0027】
このように蓋体部を開けた後、カートンの本体部(1)に天面板の一部が残る個所〜切り残し部(144)を設けたので、ラップフィルム引き出し口の幅が狭くなり、ラップフィルムの残りが少なくなって細くなったラップ芯でも本体部(1)から抜け出ない構造となった。
【0028】
【発明の効果】
上記のように、本発明のラップフィルム用カートンは、カートンを開封した後であっても蓋体部の天面板の一部がカートン本体部に残る構造をとっているため、ラップフィルムに引き出し口をラップ芯が通らない幅にすることができ、細くなったラップ芯であってもラップフィルムを引き出す際、ラップ芯がカートンの本体部から飛び出すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラップフィルム用カートンの一実施例を示す、展開説明図である。
【図2】本発明のラップフィルム用カートンの一実施例を示す、使用前の斜視説明図である。
【図3】本発明のラップフィルム用カートンの一実施例を示す、フィルムを取り出し天面板を開けた状態を示す斜視説明図である。
【図4】従来のラップフィルム用カートンの一例を示す、斜視説明図である。
【符号の説明】
1‥‥本体部
2‥‥蓋体部
5‥‥ラップフィルム
10‥‥ラップフィルム用カートン
11‥‥前面板
12‥‥底面板
13‥‥背面板
14‥‥天面板
15‥‥補助面板
16‥‥飛び出し防止片
111‥‥舌片
121‥‥舌片
131‥‥舌片
141‥‥舌片
142‥‥主舌片
143‥‥副舌片
144‥‥切り残し部
151‥‥舌片
40‥‥ラップフィルム用カートン
41‥‥折り畳み片
42‥‥側面
43‥‥係止片
a‥‥半切れ線
b‥‥ミシン目線
W‥‥開口幅
D‥‥ラップフィルム巻径の直径
【発明の属する技術分野】
本発明は、円筒状に巻装されたラップフィルム、アルミホイル、紙等を収納し、該ラップフィルム等を切断するための切断刃を有するラップフィルム用カートンに関し、特には、残量が少なくなっても収納されているラップフィルム巻き取りがカートンから飛び出さない構造のラップフィルム用カートンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のラップフィルム用カートンは、例えば、図4に示す構造のものが知られている。すなわち、収容物である円筒状に巻装されたラップフィルムを切断刃で切り取る際に巻装されたラップフィルムがカートンから飛び出すことがないように、ラップフィルム用カートン(40)のフィルム繰り出し側の前面板に折り曲げ線を介して折り畳み片(41)を設けると共に、両側面(42、42)に飛び出し防止用の係止片(43)を穿設しておき、使用時に側面を押し破って係止片(43)をラップフィルム(5)が巻装されている巻芯に挿入して巻装されたラップフィルムを保持する構造のものであった。
【0003】
しかしながらこの構造のカートンは、使用時に側面を押し破るという面倒な操作をしないで使用することが多く、巻装されたラップフィルムの飛び出しが頻繁に起こり、また、飛び出し防止用の係止片を正常に使用していてもラップフィルムが少なくなって芯が細くなると、折り畳み片(43)に巻装されたラップフィルムが当たらなくなって、巻芯が飛び出してしまうことがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、カートンの側面に飛び出し防止用の係止片が穿設された従来のラップフィルム用カートンに関する以上のような問題を解決するためになされたもので、カートンを開けるだけの簡単な操作で、巻芯が細くなった巻装されたラップフィルムでもラップフィルムを引き出す際、巻芯が飛び出すことにない使い勝手の良いラップフィルム用カートンを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、折り曲げ線を介して順次連設された前面板、底面板、背面板、天面板及び補助面板並びに前記各面板の左右両端にそれそれ連設された舌片を有する一枚の板紙からなるブランク板の前記補助面板の端縁は切断刃加工が施され、前記前面板、底面板、背面板、天面板及び補助面板を折り曲げて角筒状に組み立てると共に、左右両端を前記舌片にて閉鎖してなるラップフィルム用カートンにおいて、前記天面板の背面板側の両角隅に背面板側から隣り合う舌片側に達する半切れ線が穿設されると共に、天面板に連設された舌片は、前記半切れ線に連続する天面板寄り端縁から舌片の先端にまで達するミシン目線により本体部を構成する副舌片と蓋体部を構成する主舌片とに区画されていることを特徴とする、ラップフィルム用カートンである。
【0006】
このように請求項1記載の発明によれば、天面板の背面板側の両角隅に背面板側から隣り合う舌片側に達する半切れ線が穿設されると共に、天面板に連設された舌片は、前記半切れ線に連続する天面板寄り端縁から舌片の先端にまで達するミシン目線により主舌片と副舌片とに区画されているので、カートンを開封した際、蓋体部を構成する天面板の一部が本体部に切り残し部として残っており、収納されているラップフィルムを引き出しても切り残し部が抑止板として働いてラップフィルムがカートンの外に飛び出すことがない。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記天面板の角隅に穿設される半切れ線は、前記蓋体部を本体部から開封した際の本体部の開口面の角隅における開口幅が、フィルム巻芯の直径よりも狭い幅になるように穿設されていることを特徴とする、ラップフィルム用カートンである。
【0008】
このように請求項2記載の発明によれば、前記天面板の角隅に穿設される半切れ線は、前記蓋体部を本体部から開封した際の本体部の開口面の角隅における開口幅が、フィルム巻芯の直径よりも狭い幅になるように穿設されているので、ラップフィルムの巻芯が細くなってもラップフィルムを引き出す際に、巻芯がカートンから飛び出すことはない。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記天面板の角隅に穿設される半切れ線は、表側と裏側とで若干の隔離幅を設けて穿設されていることを特徴とする、ラップフィルム用カートンである。
【0010】
このように請求項3記載の発明によれば、天面板の角隅に穿設される半切れ線は、表側と裏側とで若干の隔離幅を設けて穿設されているので、カートンを開封して蓋体部を開ける際、天面板の角隅を容易に切断することができる。
なお、若干の隔離幅とは、より具体的には2〜3mm程度が適当で、表側から入れる半切れ線は副舌片寄りに、裏側から入れる半切れ線は主舌片寄りに設けることが好ましい。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の発明において、前記前面板の先端には折り曲げ線を介して飛び出し防止片が連設されていることを特徴とする、ラップフィルム用カートンである。
【0012】
このように請求項4記載の発明によれば、前面板の先端には折り曲げ線を介して飛び出し防止片が連設されているので、ラップフィルムを前から押さえることになりフィルムを引き出す際、巻装されたラップフィルムがカートンからさらに飛び出しにくくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のラップフィルム用カートンを一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明のラップフィルム用カートンの一実施例を示す、展開平面図である。
【0014】
前面板(11)、底面板(12)、背面板(13)、天面板(14)及び補助面板(15)が折り曲げ線を介して順次連設されている。
前面板(11)の底面板が連設していない方の先端縁に折り曲げ線を介して飛び出し防止用の防止片(16)を設けても良い。
【0015】
ここで、カートン組み立て後、防止片(16)、前面板(11)、底面板(12)と背面板(13)とは本体部(1)を形成し、天面板(14)と補助面板(15)とは蓋体部(2)を形成する。
【0016】
防止片(16)を除く各面板(11、12、13、14、15)の左右両端にはそれぞれ、舌片(111、121、131、141、151)が連設されている。
【0017】
補助面板の先端縁には金属、ファイバーボード等により切断刃加工(図示せず)が施されている。
【0018】
天面板(14)の背面板(13)寄りの両角隅に、背面板側から隣り合う舌片側に達する半切れ線(a)が穿設されている。
また、天面板(14)に連設された舌片(141)は、前記半切れ線(a)に連続する天面板(14)寄り端縁から舌片(141)の先端にまで達するミシン目線(b)により、主舌片(142)と副舌片(143)に区画されている。
【0019】
半切れ線(a)は、蓋体部を本体部から開封した際の本体部の開口面の角隅における開口幅(W)が、フィルム巻芯の直径(D)よりも狭い幅になるように穿設することにより、ラップフィルムの巻芯が細くなっても半切れ線により切り残される天面板の切り残し部が抑止板として働き、巻芯が本体部から飛び出すことがなくなる。
【0020】
このようなブランクからラップフィルム用カートンへの組み立て方の一例を次に述べる。
すなわち、先ず、防止片(16)、前面板(11)、底面板(12)、背面板(13)、天面板(14)、補助面板(15)を折り曲げ線に沿って折り曲げる。
【0021】
ついで、先に本体部(1)を構成する舌片(111)と舌片(113)を折り曲げ、ついで舌片(112)を折り曲げ、舌片(111)の表側面と舌片(113)の裏側面とを接着剤等を介して接着し、続いて舌片(113)の表側面と舌片(112)の裏側面とを接着剤等を介して接着し、本体部(1)を組み立てる。
【0022】
つぎに、組み立てた本体部(1)に巻装されたラップフィルム(5)を挿入した後、舌片(151)と舌片(141)を折り曲げ、補助面板(15)を折り曲げて舌片(151)の表側面と舌片(141)の裏側面とを接着剤等を介して接着させ、蓋体部(2)を組み立てる。
この際、舌片(151)は舌片(141)の主舌片(142)のみに掛かるようにし、副舌片(143)には掛からないように注意する。
【0023】
最後に、天面板(14)を折り曲げ、蓋体部(2)を本体部(1)に被せて舌片(143)の裏側面と舌片(121)の表側面とを接着剤等を介して接着し、蓋体部(2)を本体部(1)に接着させ密封する。
【0024】
図示してないが、本体部(1)を構成する前面板(11)の表側面と、蓋体部(2)を構成する補助面板(15)の裏側面とは、未使用時には粘着剤等により仮止めされている。
補助面板(15)の端縁にミシン目線等を介して接着片(図示せず)を設けて、接着片の裏側面と前面板(11)の表側面を粘着剤等で仮止めしておき、使用時に接着片を切取り、切断刃を露出させるようにしても良い。
【0025】
使用にあたっては、カートンを手で持って天面板(14)と補助面板(15)等で構成される蓋体部(2)を持ち上げると、蓋体部の天面板(14)の左右両端に連設された舌片(141)がミシン目線(b)により分断され、天面板の角隅に穿設された半切れ線(a)に沿って天面板も切り残し部(144)を除いて開封され、本体部(1)に収納されているラップフィルム(5)を引き出すことができる。
【0026】
副舌片(143)はカートンの側面に残るので、副舌片(143)に連設している天面板の角隅の切り残し部(144)は蓋体部から離れて本体部に残り、この切り残し部(144)が抑止板として働いてラップフィルムを引き出しても巻装されたラップフィルムはカートンの本体部(1)から飛び出すことがない(図3参照)。
【0027】
このように蓋体部を開けた後、カートンの本体部(1)に天面板の一部が残る個所〜切り残し部(144)を設けたので、ラップフィルム引き出し口の幅が狭くなり、ラップフィルムの残りが少なくなって細くなったラップ芯でも本体部(1)から抜け出ない構造となった。
【0028】
【発明の効果】
上記のように、本発明のラップフィルム用カートンは、カートンを開封した後であっても蓋体部の天面板の一部がカートン本体部に残る構造をとっているため、ラップフィルムに引き出し口をラップ芯が通らない幅にすることができ、細くなったラップ芯であってもラップフィルムを引き出す際、ラップ芯がカートンの本体部から飛び出すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラップフィルム用カートンの一実施例を示す、展開説明図である。
【図2】本発明のラップフィルム用カートンの一実施例を示す、使用前の斜視説明図である。
【図3】本発明のラップフィルム用カートンの一実施例を示す、フィルムを取り出し天面板を開けた状態を示す斜視説明図である。
【図4】従来のラップフィルム用カートンの一例を示す、斜視説明図である。
【符号の説明】
1‥‥本体部
2‥‥蓋体部
5‥‥ラップフィルム
10‥‥ラップフィルム用カートン
11‥‥前面板
12‥‥底面板
13‥‥背面板
14‥‥天面板
15‥‥補助面板
16‥‥飛び出し防止片
111‥‥舌片
121‥‥舌片
131‥‥舌片
141‥‥舌片
142‥‥主舌片
143‥‥副舌片
144‥‥切り残し部
151‥‥舌片
40‥‥ラップフィルム用カートン
41‥‥折り畳み片
42‥‥側面
43‥‥係止片
a‥‥半切れ線
b‥‥ミシン目線
W‥‥開口幅
D‥‥ラップフィルム巻径の直径
Claims (4)
- 折り曲げ線を介して順次連設された前面板、底面板、背面板、天面板及び補助面板並びに前記各面板の左右両端にそれそれ連設された舌片を有する一枚の板紙からなるブランク板の前記補助面板の端縁は切断刃加工が施され、
前記前面板、底面板、背面板、天面板及び補助面板を折り曲げて角筒状に組み立てると共に、左右両端を前記舌片にて閉鎖してなるラップフィルム用カートンにおいて、
前記天面板の背面板側の両角隅に背面板側から隣り合う舌片側に達する半切れ線が穿設されると共に、天面板に連設された舌片は、前記半切れ線に連続する天面板寄り端縁から舌片の先端にまで達するミシン目線により本体部を構成する副舌片と蓋体部を構成する主舌片とに区画されていることを特徴とする、ラップフィルム用カートン。 - 前記天面板の角隅に穿設される半切れ線は、前記蓋体部を本体部から開封した際の本体部の開口面の角隅における開口幅が、ラップフィルム巻芯の直径よりも狭い幅になるように穿設されていることを特徴とする、請求項1記載のラップフィルム用カートン。
- 前記天面板の角隅に穿設される半切れ線は、表側と裏側とで若干の隔離幅を設けて穿設されていることを特徴とする、請求項1又は2記載のラップフィルム用カートン。
- 前記前面板の先端には折り曲げ線を介して飛び出し防止片が連設されていることを特徴とする、請求項1、2又は3記載のラップフィルム用カートン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002345603A JP2004175428A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | ラップフィルム用カートン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002345603A JP2004175428A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | ラップフィルム用カートン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=32706745
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004175428A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007284146A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-11-01 | Nippon Paper-Pak Co Ltd | ロール状物品収納箱 |
JP2011225520A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-11-10 | Jnc Corp | 重合性基を有する光学活性化合物ならびにその重合体 |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002345603A patent/JP2004175428A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007284146A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-11-01 | Nippon Paper-Pak Co Ltd | ロール状物品収納箱 |
JP2011225520A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-11-10 | Jnc Corp | 重合性基を有する光学活性化合物ならびにその重合体 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050916 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20070719 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |