JP2004174682A - ゴム管切断機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴム管の切断効率及び切断精度を向上させる。
【解決手段】送りローラー2によってゴム管Wを設定長さ移送して切断する装置であって、同一平面上のゴム管移送面1上において切断刃3によるゴム管切断位置Gの前後の夫々に狭小間隔Sを置いてトンネル状の通路10、11を設け、後方通路11はゴム管Wの外径Xに対応した高さTaとゴム管Wを上下に押圧した状態の外径に対応した横幅Daを有し、前方通路10の高さTb及び横幅Dbは、後方通路11の高さTa及び横幅Daよりも若干長く設定し、ゴム管始端Waが上方又は左右のいずれかに反って後方通路11の出口から出てきても、ゴム管始端Waの縁が前方通路10の入口の周縁に引っ掛かることなく、ゴム管Wを後方通路11から前方通路10へガイドしながら確実に移送ラインLに沿って真っ直ぐに送り出す。
【選択図】 図2
【解決手段】送りローラー2によってゴム管Wを設定長さ移送して切断する装置であって、同一平面上のゴム管移送面1上において切断刃3によるゴム管切断位置Gの前後の夫々に狭小間隔Sを置いてトンネル状の通路10、11を設け、後方通路11はゴム管Wの外径Xに対応した高さTaとゴム管Wを上下に押圧した状態の外径に対応した横幅Daを有し、前方通路10の高さTb及び横幅Dbは、後方通路11の高さTa及び横幅Daよりも若干長く設定し、ゴム管始端Waが上方又は左右のいずれかに反って後方通路11の出口から出てきても、ゴム管始端Waの縁が前方通路10の入口の周縁に引っ掛かることなく、ゴム管Wを後方通路11から前方通路10へガイドしながら確実に移送ラインLに沿って真っ直ぐに送り出す。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、断熱のために配管に被覆するゴム管の切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のエンジンルームに装備された冷暖房用等の配管には断熱を目的としてゴム管を被覆しており、ゴム管は被覆される配管の長さに対応して切断機により切断される。
この切断機は、左右にガイド壁を立設したゴム管走行面上を送りローラーにてゴム管を設定長さ分移送し、該ゴム管を上下動する切断刃により切断している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−328892号公報(図1、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、長尺なゴム管はリール等に巻回された状態で運搬や保管されているため、ゴム管を繰り出すと真っ直ぐ延びることは少なく、湾曲状に反っている(以下、反り癖と称する。)。
従って、切断機にゴム管をセットして送りローラーでその移送ラインに沿って送り出しても、上記の反り癖は完全に矯正されていないこと、並びに、ガイド壁がゴム管供給側から切断刃の手前までの間にしか設けられていないことにより、ゴム管が設定長さ送り出されると、図7に示す様に、ガイド壁aの途切れた部位(前端)よりゴム管Wが上下左右のいずれかに反ることになる。
ゴム管Wが下方に反る(垂れる)場合は、何らの支障はないが、左右のいずれかに反っていると斜めに切断(図7中、一点鎖線で示す切断線参照)され、切断精度が低いといった不具合を有し、又上記切断機にあっては、上方にゴム管Wのガイドがないため、ゴム管Wが上方へ反ると切断刃の裏側を伝って切断機の部材間の隙間に入り込んで切断できず、作業効率が悪いといった不具合を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑み、送りローラーによってゴム管を設定長さ移送して切断する装置であって、同一平面上のゴム管移送面上において切断刃によるゴム管切断位置の前後の夫々にトンネル状の通路を設けることにより、ゴム管が上方へ反って送り出されることを阻止している。
そして、後方通路はゴム管の外径に対応した高さを有すると共に、ゴム管を上下に押圧した状態の外径に対応した横幅を有し、送りローラーによって上下に押圧された状態で送り出されるゴム管が形状復帰してもしなくてもゴム管を移送ラインに沿って難なく通過できる様にガイドする。
又、前方通路の高さ及び横幅を後方通路の夫々よりも若干長く設定することにより、ゴム管始端がその反り癖等にて後方通路の出口から上方又は左右のいずれかの方向へ反って出てきても、ゴム管始端の前方通路の入口までの到達距離が極めて短いためにゴム管を大きく反らせることなく、ゴム管始端が前方通路入口周縁に引っ掛かることなく、前方通路へ導入させられ、ゴム管を常に移送ラインに沿って真っ直ぐに送り出せる様にして、上記課題を解決する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は切断機の要部を示す簡略平面図、図2は図1の側面図を示す。
この切断機は、主に軟質性を有する発泡させたEPDM(エチレンロピレンゴム)、その他の合成ゴム製から成る長尺管(以下、ゴム管Wと称する。)を設定長さ移送して切断するものであり、同一平面上に設けたゴム管移送面1上において、その移送ラインL上流から順にゴム管Wの送りローラー2、切断刃3を設けている。
【0007】
送りローラー2は、ゴム管移送面1の上下の夫々に設けられ、図示しない制御装置により制御された駆動源4に歯車、スプロケット及びチェーン等の伝動手段5を介して連繋して成り、上下の送りローラー2がゴム管Wを上下に押圧しながら、制御装置にて設定された回転数を以て回転することにより、設定された長さのゴム管Wを移送ラインL下流へ送り出す様に成している。
切断刃3は、ゴム管移送面1下方に設置された上下動シリンダ6のロッド6aにブラケット等の切断刃支持手段7を介してゴム管移送面1上方に固定され、シリンダ6の作動にて上下動自在と成し、切断刃3の下動でゴム管移送面1上のゴム管Wを押し切って切断する様に成している。
【0008】
切断刃3によるゴム管切断位置Gの前後の夫々には、所定長さを有する略門型状のガイド部材8、9をゴム管移送面1を跨ぐ様に設置してトンネル状の通路10、11を設けており、ガイド部材8、9同士の間は、切断刃3が上下動に支障のない切断刃3の肉厚程度(切断刃3とガイド部材8、9とのクリアランスを含む)の狭小な間隔Sを置いている。
両通路10、11は、断面方形状に形成され、後方通路11はゴム管Wの外径Xに対応した高さTaを有すると共に、ゴム管Wを上下に押圧した状態の外径に対応した横幅Daを有している。
前方通路10は、その高さTb及び横幅Dbを後方通路11の高さTa及び横幅Daよりも若干長く設定している。
この様に設定したのは、ゴム管始端Waがその反り癖等にて後方通路11より上方又は左右のいずれかに反って出てきても、ゴム管始端Waが前方通路10の入口周縁に引っ掛かることなく、前方通路10へ入り込ませるためである。
上述の様に両通路10、11間が狭小間隔(ほぼ切断刃3の肉厚分に相当)Sであることから、ゴム管始端Waが後方通路11から上方又は左右のいずれかに反って出てきても、その反り度合は大きくならずに前方通路10の入口へゴム管始端Waが到達するため、その反り度合の範囲内で後方通路11の高さTa及び横幅Daよりも前方通路10の横幅Tbを若干長くすることでゴム管始端Waを後方通路11から前方通路10へ難無く導入し得る様に成している。
ガイド部材8、9における通路10、11の各寸法Tb、Db、Ta、Daは上記条件のもとに設定されるため、ゴム管Wの外径Xに応じたガイド部材8、9を交換できる様にゴム管移送面1に着脱自在に設けている。
尚、送りローラー2の上流には、ゴム管移送面1の左右に立設されたゴム管Wの外径Xに応じ間隔調整自在なガイド壁12を設けている。
ここに、前方及び後方通路10、11の寸法の一例を示す。
ガイド部材8、9の間隔Sが2mm、ゴム管Wの外径Xが21.5mm、内径が16.5mmの場合、後方通路11の高さTaは約21.5mm、横幅Daは約30mm、前方通路10の横幅Tbは約22.5mm、横幅Dbは約32mmとしている。
又、ガイド部材8、9は、自己潤滑性を有するポリオキシメチレンの様に、摺動特性に優れた合成樹脂製のものが好ましい。
【0009】
次に本発明に係る切断機の作用について説明する。
送りローラー2によってゴム管Wは上下に押圧された状態で設定長さ分送り出される。これにより、ゴム管Wは送りローラー2の回転数に応じた設定長さを正確にして確実に送り出されることとなる。
ゴム管Wが上記の様な状態で移送されても、前方及び後方通路10、11の横幅Tb、Taは、ゴム管Wの上下に押圧された状態の外径に対応しているため、ゴム管Wは両通路10、11の側壁にガイドされながら移送ラインLに沿って通過する。又、切断機の作動停止後に時間をおいて作動復帰した場合など、ゴム管Wが前方及び後方通路10、11内で形状復帰しても、前方及び後方通路11の高さTb、Taは、ゴム管Wの外径Xに対応しているため、ゴム管Wは両通路10、11の天井にガイドされながら移送ラインLに沿って通過する。
そして、ゴム管Wが設定長さ分送り出されると、送りローラー2は一旦停止し、シリンダ6の作動により、切断刃3が下動してゴム管Wを切断する。
次いで、切断刃3が上動した後、上記の動作が繰り返され、多数の定尺なゴム管Wが形成されることになる。
ゴム管W切断後、後方通路11に存する新たなゴム管始端Waはその反り癖等により任意の方向に指向しようとするが、ガイド部材9(側壁及び天井)によりゴム管Wが囲繞されているため、その方向性が維持される。
そして、新たに送り出されるゴム管始端Waは、後方通路11から切断刃3が上下動するための狭小な間隔Sを経て前方通路12へ移動する。
この時、ゴム管始端Waが、上下に押圧された状態で左右の片方へ反って後方通路11の出口から出て来た場合、図5中、一点鎖線で示す様に、前方通路10の横幅Dbが後方通路11の横幅Daと同一であると、例え、前方及び後方通路10、11の間隔Sが狭小であっても、ゴム管始端Waの縁が前方通路10に入口側端に引っ掛かってゴム管Wの正常な送り出しが困難となるが、本発明では、図5中、実線で示す様に、ゴム管始端Waの反り度合の範囲内で前方通路10の横幅Dbが後方通路11の横幅Daよりも若干幅広く形成されているため、ゴム管始端Waが前方通路10に入口側端に引っ掛かることなく、図6に示す様に前方通路10へ入り、後方通路11と前方通路10とでゴム管Wはガイドされて移送ラインLに沿って真っ直ぐに送り出される。
又、ゴム管始端Waが、上下に押圧された状態で上方へ反って後方通路11の出口から出て来た場合も、上記と同様に、前方及び後方通路10、11の間隔Sが狭小であること、並びにゴム管始端Waの反り度合の範囲内で前方通路10の高さTbが後方通路11の高さTaよりも若干高く形成されているため、ゴム管始端Waは前方通路10の入口に引っ掛かることなく、前方通路10の入口へ導入され、移送ラインLに沿って真っ直ぐに送り出される。
ゴム管Wの切断後、ゴム管Wが形状復帰した状態で、上方又は左右のいずれかに反って後方通路11の出口から出て来た場合にあっても、上記と同様に、前方及び後方通路10、11の間隔Sが狭小であること、並びにゴム管始端Waの反り度合の範囲内で前方通路10の高さTb及び横幅Dbが後方通路11の高さTa及び横幅Daよりも若干長く形成されていることから、ゴム管始端Waは前方通路10の入口に引っ掛かることなく、前方通路10の入口へ導入され、移送ラインLに沿って真っ直ぐに送り出される。
【0010】
【発明の効果】
要するに本発明は、送りローラー2によってゴム管Wを設定長さ移送して切断する装置であって、同一平面上のゴム管移送面1上において切断刃3によるゴム管切断位置Gの前後の夫々に設けたトンネル状の通路10、11の間隔Sを狭小と成し、後方通路11はゴム管Wの外径Xに対応した高さTaと、ゴム管Wを上下に押圧した状態の外径に対応した横幅Daを有するので、ゴム管始端Waが後方通路11から上方又は左右のいずれかに反って出てきても、その反り度合は大きくならずに前方通路10の入口へゴム管始端Waが到達でき、よって、その反り度合の範囲内で後方通路11の高さTa及び横幅Daよりも前方通路10の高さTb及び横幅Dbを若干長くすることにより、例え、ゴム管始端Waが上方又は左右のいずれかに反って後方通路11の出口から出てきても、ゴム管始端Waの縁が前方通路10の入口の周縁に引っ掛からず、ゴム管Wは後方通路11から前方通路10へとガイドされながら確実に移送ラインLに沿って真っ直ぐに送り出すことができ、ゴム管Wを切断刃3に対し常に直交させられ、切断刃3による切断面はゴム管Wの軸線に対し垂直と成すことができ、ゴム管Wの切断効率及び切断精度を向上させることができる等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断機の要部を示す簡略平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】前方通路の正面図である。
【図4】後方通路の正面図である。
【図5】ゴム管始端が後方通路から前方通路へ送り出される状態を示す断面図である。
【図6】ゴム管が前方及び後方通路を通過した状態を示す断面図である。
【図7】従来の切断機におけるガイド壁の前端よりも前方へ送り出されたゴム管の状態を示す簡略平面図である。
【符号の説明】
1 ゴム管移送面
2 送りローラー
3 切断刃
10 前方通路
11 後方通路
Da 横幅
Db 横幅
G ゴム管切断位置
S 間隔
Ta 高さ
Tb 高さ
X 外径
W ゴム管
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、断熱のために配管に被覆するゴム管の切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のエンジンルームに装備された冷暖房用等の配管には断熱を目的としてゴム管を被覆しており、ゴム管は被覆される配管の長さに対応して切断機により切断される。
この切断機は、左右にガイド壁を立設したゴム管走行面上を送りローラーにてゴム管を設定長さ分移送し、該ゴム管を上下動する切断刃により切断している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−328892号公報(図1、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、長尺なゴム管はリール等に巻回された状態で運搬や保管されているため、ゴム管を繰り出すと真っ直ぐ延びることは少なく、湾曲状に反っている(以下、反り癖と称する。)。
従って、切断機にゴム管をセットして送りローラーでその移送ラインに沿って送り出しても、上記の反り癖は完全に矯正されていないこと、並びに、ガイド壁がゴム管供給側から切断刃の手前までの間にしか設けられていないことにより、ゴム管が設定長さ送り出されると、図7に示す様に、ガイド壁aの途切れた部位(前端)よりゴム管Wが上下左右のいずれかに反ることになる。
ゴム管Wが下方に反る(垂れる)場合は、何らの支障はないが、左右のいずれかに反っていると斜めに切断(図7中、一点鎖線で示す切断線参照)され、切断精度が低いといった不具合を有し、又上記切断機にあっては、上方にゴム管Wのガイドがないため、ゴム管Wが上方へ反ると切断刃の裏側を伝って切断機の部材間の隙間に入り込んで切断できず、作業効率が悪いといった不具合を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑み、送りローラーによってゴム管を設定長さ移送して切断する装置であって、同一平面上のゴム管移送面上において切断刃によるゴム管切断位置の前後の夫々にトンネル状の通路を設けることにより、ゴム管が上方へ反って送り出されることを阻止している。
そして、後方通路はゴム管の外径に対応した高さを有すると共に、ゴム管を上下に押圧した状態の外径に対応した横幅を有し、送りローラーによって上下に押圧された状態で送り出されるゴム管が形状復帰してもしなくてもゴム管を移送ラインに沿って難なく通過できる様にガイドする。
又、前方通路の高さ及び横幅を後方通路の夫々よりも若干長く設定することにより、ゴム管始端がその反り癖等にて後方通路の出口から上方又は左右のいずれかの方向へ反って出てきても、ゴム管始端の前方通路の入口までの到達距離が極めて短いためにゴム管を大きく反らせることなく、ゴム管始端が前方通路入口周縁に引っ掛かることなく、前方通路へ導入させられ、ゴム管を常に移送ラインに沿って真っ直ぐに送り出せる様にして、上記課題を解決する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は切断機の要部を示す簡略平面図、図2は図1の側面図を示す。
この切断機は、主に軟質性を有する発泡させたEPDM(エチレンロピレンゴム)、その他の合成ゴム製から成る長尺管(以下、ゴム管Wと称する。)を設定長さ移送して切断するものであり、同一平面上に設けたゴム管移送面1上において、その移送ラインL上流から順にゴム管Wの送りローラー2、切断刃3を設けている。
【0007】
送りローラー2は、ゴム管移送面1の上下の夫々に設けられ、図示しない制御装置により制御された駆動源4に歯車、スプロケット及びチェーン等の伝動手段5を介して連繋して成り、上下の送りローラー2がゴム管Wを上下に押圧しながら、制御装置にて設定された回転数を以て回転することにより、設定された長さのゴム管Wを移送ラインL下流へ送り出す様に成している。
切断刃3は、ゴム管移送面1下方に設置された上下動シリンダ6のロッド6aにブラケット等の切断刃支持手段7を介してゴム管移送面1上方に固定され、シリンダ6の作動にて上下動自在と成し、切断刃3の下動でゴム管移送面1上のゴム管Wを押し切って切断する様に成している。
【0008】
切断刃3によるゴム管切断位置Gの前後の夫々には、所定長さを有する略門型状のガイド部材8、9をゴム管移送面1を跨ぐ様に設置してトンネル状の通路10、11を設けており、ガイド部材8、9同士の間は、切断刃3が上下動に支障のない切断刃3の肉厚程度(切断刃3とガイド部材8、9とのクリアランスを含む)の狭小な間隔Sを置いている。
両通路10、11は、断面方形状に形成され、後方通路11はゴム管Wの外径Xに対応した高さTaを有すると共に、ゴム管Wを上下に押圧した状態の外径に対応した横幅Daを有している。
前方通路10は、その高さTb及び横幅Dbを後方通路11の高さTa及び横幅Daよりも若干長く設定している。
この様に設定したのは、ゴム管始端Waがその反り癖等にて後方通路11より上方又は左右のいずれかに反って出てきても、ゴム管始端Waが前方通路10の入口周縁に引っ掛かることなく、前方通路10へ入り込ませるためである。
上述の様に両通路10、11間が狭小間隔(ほぼ切断刃3の肉厚分に相当)Sであることから、ゴム管始端Waが後方通路11から上方又は左右のいずれかに反って出てきても、その反り度合は大きくならずに前方通路10の入口へゴム管始端Waが到達するため、その反り度合の範囲内で後方通路11の高さTa及び横幅Daよりも前方通路10の横幅Tbを若干長くすることでゴム管始端Waを後方通路11から前方通路10へ難無く導入し得る様に成している。
ガイド部材8、9における通路10、11の各寸法Tb、Db、Ta、Daは上記条件のもとに設定されるため、ゴム管Wの外径Xに応じたガイド部材8、9を交換できる様にゴム管移送面1に着脱自在に設けている。
尚、送りローラー2の上流には、ゴム管移送面1の左右に立設されたゴム管Wの外径Xに応じ間隔調整自在なガイド壁12を設けている。
ここに、前方及び後方通路10、11の寸法の一例を示す。
ガイド部材8、9の間隔Sが2mm、ゴム管Wの外径Xが21.5mm、内径が16.5mmの場合、後方通路11の高さTaは約21.5mm、横幅Daは約30mm、前方通路10の横幅Tbは約22.5mm、横幅Dbは約32mmとしている。
又、ガイド部材8、9は、自己潤滑性を有するポリオキシメチレンの様に、摺動特性に優れた合成樹脂製のものが好ましい。
【0009】
次に本発明に係る切断機の作用について説明する。
送りローラー2によってゴム管Wは上下に押圧された状態で設定長さ分送り出される。これにより、ゴム管Wは送りローラー2の回転数に応じた設定長さを正確にして確実に送り出されることとなる。
ゴム管Wが上記の様な状態で移送されても、前方及び後方通路10、11の横幅Tb、Taは、ゴム管Wの上下に押圧された状態の外径に対応しているため、ゴム管Wは両通路10、11の側壁にガイドされながら移送ラインLに沿って通過する。又、切断機の作動停止後に時間をおいて作動復帰した場合など、ゴム管Wが前方及び後方通路10、11内で形状復帰しても、前方及び後方通路11の高さTb、Taは、ゴム管Wの外径Xに対応しているため、ゴム管Wは両通路10、11の天井にガイドされながら移送ラインLに沿って通過する。
そして、ゴム管Wが設定長さ分送り出されると、送りローラー2は一旦停止し、シリンダ6の作動により、切断刃3が下動してゴム管Wを切断する。
次いで、切断刃3が上動した後、上記の動作が繰り返され、多数の定尺なゴム管Wが形成されることになる。
ゴム管W切断後、後方通路11に存する新たなゴム管始端Waはその反り癖等により任意の方向に指向しようとするが、ガイド部材9(側壁及び天井)によりゴム管Wが囲繞されているため、その方向性が維持される。
そして、新たに送り出されるゴム管始端Waは、後方通路11から切断刃3が上下動するための狭小な間隔Sを経て前方通路12へ移動する。
この時、ゴム管始端Waが、上下に押圧された状態で左右の片方へ反って後方通路11の出口から出て来た場合、図5中、一点鎖線で示す様に、前方通路10の横幅Dbが後方通路11の横幅Daと同一であると、例え、前方及び後方通路10、11の間隔Sが狭小であっても、ゴム管始端Waの縁が前方通路10に入口側端に引っ掛かってゴム管Wの正常な送り出しが困難となるが、本発明では、図5中、実線で示す様に、ゴム管始端Waの反り度合の範囲内で前方通路10の横幅Dbが後方通路11の横幅Daよりも若干幅広く形成されているため、ゴム管始端Waが前方通路10に入口側端に引っ掛かることなく、図6に示す様に前方通路10へ入り、後方通路11と前方通路10とでゴム管Wはガイドされて移送ラインLに沿って真っ直ぐに送り出される。
又、ゴム管始端Waが、上下に押圧された状態で上方へ反って後方通路11の出口から出て来た場合も、上記と同様に、前方及び後方通路10、11の間隔Sが狭小であること、並びにゴム管始端Waの反り度合の範囲内で前方通路10の高さTbが後方通路11の高さTaよりも若干高く形成されているため、ゴム管始端Waは前方通路10の入口に引っ掛かることなく、前方通路10の入口へ導入され、移送ラインLに沿って真っ直ぐに送り出される。
ゴム管Wの切断後、ゴム管Wが形状復帰した状態で、上方又は左右のいずれかに反って後方通路11の出口から出て来た場合にあっても、上記と同様に、前方及び後方通路10、11の間隔Sが狭小であること、並びにゴム管始端Waの反り度合の範囲内で前方通路10の高さTb及び横幅Dbが後方通路11の高さTa及び横幅Daよりも若干長く形成されていることから、ゴム管始端Waは前方通路10の入口に引っ掛かることなく、前方通路10の入口へ導入され、移送ラインLに沿って真っ直ぐに送り出される。
【0010】
【発明の効果】
要するに本発明は、送りローラー2によってゴム管Wを設定長さ移送して切断する装置であって、同一平面上のゴム管移送面1上において切断刃3によるゴム管切断位置Gの前後の夫々に設けたトンネル状の通路10、11の間隔Sを狭小と成し、後方通路11はゴム管Wの外径Xに対応した高さTaと、ゴム管Wを上下に押圧した状態の外径に対応した横幅Daを有するので、ゴム管始端Waが後方通路11から上方又は左右のいずれかに反って出てきても、その反り度合は大きくならずに前方通路10の入口へゴム管始端Waが到達でき、よって、その反り度合の範囲内で後方通路11の高さTa及び横幅Daよりも前方通路10の高さTb及び横幅Dbを若干長くすることにより、例え、ゴム管始端Waが上方又は左右のいずれかに反って後方通路11の出口から出てきても、ゴム管始端Waの縁が前方通路10の入口の周縁に引っ掛からず、ゴム管Wは後方通路11から前方通路10へとガイドされながら確実に移送ラインLに沿って真っ直ぐに送り出すことができ、ゴム管Wを切断刃3に対し常に直交させられ、切断刃3による切断面はゴム管Wの軸線に対し垂直と成すことができ、ゴム管Wの切断効率及び切断精度を向上させることができる等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断機の要部を示す簡略平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】前方通路の正面図である。
【図4】後方通路の正面図である。
【図5】ゴム管始端が後方通路から前方通路へ送り出される状態を示す断面図である。
【図6】ゴム管が前方及び後方通路を通過した状態を示す断面図である。
【図7】従来の切断機におけるガイド壁の前端よりも前方へ送り出されたゴム管の状態を示す簡略平面図である。
【符号の説明】
1 ゴム管移送面
2 送りローラー
3 切断刃
10 前方通路
11 後方通路
Da 横幅
Db 横幅
G ゴム管切断位置
S 間隔
Ta 高さ
Tb 高さ
X 外径
W ゴム管
Claims (1)
- 送りローラーによってゴム管を設定長さ移送して切断する装置であって、同一平面上のゴム管移送面上において切断刃によるゴム管切断位置の前後の夫々に狭小間隔を置いてトンネル状の通路を設け、後方通路はゴム管の外径に対応した高さを有すると共に、ゴム管を上下に押圧した状態の外径に対応した横幅を有し、前方通路の高さ及び横幅は、後方通路の高さ及び横幅の夫々よりも若干長く設定したことを特徴とするゴム管切断機。
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JP2002345787A JP2004174682A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | ゴム管切断機 |
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---|---|---|---|
JP2002345787A JP2004174682A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | ゴム管切断機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004174682A true JP2004174682A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32706880
Family Applications (1)
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2002
- 2002-11-28 JP JP2002345787A patent/JP2004174682A/ja active Pending
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