JP2004174661A - 試作品用プレス金型および試作品用プレス金型の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】金型製作期間の短縮およびコスト低減が可能で、試作品や開発品の製作に適した、簡易な試作品用プレス金型およびそのプレス金型の製造方法を提供する。
【解決手段】ストリッパプレート13が金属以外の流し込み成形品である試作品用プレス金型である。また、下型20のダイプレート22の周囲を型枠40で囲繞する工程と、ストリッパプレート13を除いた上型10または雄型60を前記ダイプレート上に空間を持たせて挿入した状態で前記型枠内の前記空間内に成形材料を流し込み成形する工程とにより、ストリッパプレート13を流し込み成形する。
【選択図】 図1
【解決手段】ストリッパプレート13が金属以外の流し込み成形品である試作品用プレス金型である。また、下型20のダイプレート22の周囲を型枠40で囲繞する工程と、ストリッパプレート13を除いた上型10または雄型60を前記ダイプレート上に空間を持たせて挿入した状態で前記型枠内の前記空間内に成形材料を流し込み成形する工程とにより、ストリッパプレート13を流し込み成形する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試作品や開発品等を製作するための試作品用プレス金型および試作品用プレス金型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレス金型は、量産品を製造するための量産金型であり、高い硬さと耐摩耗性が要求されるため、金型部品には通常、炭素工具綱や合金工具綱等の工具綱を使用して焼入れ、研磨等により高精度に加工される(例えば、特許文献1参照)。
また、金型部品をどんなに精度よく加工しても金型として組み立てると必ず精度誤差が生じるため、金型組立の際に、熟練技能者による調整作業が実施される。この調整作業を軽減し、金型製作の効率化を目的とするものに、特許文献2、3をあげることができる。
特許文献2は、パンチ金型とダイ金型との芯出しを容易にするため、特にストリッパプレートとダイとの同芯度を高精度に保つために、ストリッパプレートとダイを同時に加工するものである。
特許文献3は、加工精度を維持しつつ、加工効率を上げる打ち抜き用金型刃物の製造方法に関するものであり、凸刃物を製作し、パンチプレートに装着した後、凹刃物の原料となる材料粉末内に挿入し、加圧成形および焼結を行うことによって、凸刃物に対応する凹刃物を製作するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−25829号公報(段落[0015]−[0021]、図1)
【特許文献2】
特開平9−103829号公報(段落[0033]−[0035]、図5)
【特許文献3】
特開2000−144213号公報(段落[0008]−[0014]、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、最近の急速な技術革新に伴い、製品開発ならびに技術開発のスピードを上げることが強く要請されている。したがって、こうした背景のもとでは加工技術の面でもそれに対応する手段を講じる必要がある。中でも精密電子部品等のプレス加工の分野では試作品や開発品を短期間に納入することが強く要望されている。
しかるに、従来のプレス金型は、試作品や開発品も同じ量産金型で対処しているため、特許文献2や3に示すような技術を採用したとしても、金型部品の加工や組立調整に非常に多くの時間がかかり、納期を遵守することが難しい。またコスト面での低減も困難であった。
また、試作品や開発品の場合、本質的に金型寿命はそれほど長くなくてもよいものである。
金型部品の硬度や精度についても、合成樹脂等のテープ、フィルム等を被加工材とする場合、金型部品のすべてに高い硬さや精度が要求されるものでもない。
【0005】
したがって、本発明は、上述した事情を考慮し、金型製作期間の短縮およびコスト低減が可能で、試作品や開発品の製作に適した、簡易な試作品用プレス金型およびそのプレス金型の製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の試作品用プレス金型は、プレス金型において、ストリッパプレートが金属以外の流し込み成形品であることを特徴とする。
本発明の試作品用プレス金型は試作品(開発品を含む。以下同じ。)を早期に製作することを目的とするものであるため、プレス加工品の精度に関係するストリッパプレートを金属以外の流し込み成形品としている。そのため、ストリッパプレートの機械加工(穴あけ加工)や組立調整、あるいは焼入れ等の熱処理が不要となる。したがって、その分短期間で金型を製作することができ、かつ金型の製作コストを低減することができる。
【0007】
ここで、ストリッパプレートは、プラスチック、強化プラスチック、接着剤、ボンド剤、または強化ガラスからなるものである。これらの材料を使用することにより、ストリッパプレートを後述する方法で流し込み成形することができる。
また、ストリッパプレート以外のプレート類、例えば上型および下型のダイセットプレート、バッキングプレート、パンチプレート、ダイプレートのうち少なくとも一つが、熱処理をしない合金鋼からなる。
ストリッパプレート以外のプレート類は炭素鋼やダイス鋼、工具鋼等の合金鋼が使用されるが、できるだけ熱処理をしないことにより、金型の製作期間を短縮することができ、またコストの低減を図ることができる。このような熱処理を要しないプレート類としては、例えば、ダイセットプレート、バッキングプレートがその対象である。
特に、前記プレート類にプレハードン綱を用いることにより、すべてのプレート類の熱処理を省くことが可能である。プレハードン綱は熱処理をしなくても高い硬度を有しているからである。
【0008】
また、本発明の試作品用プレス金型の対象とする被加工材は、プラスチックまたは紙からなる、テープ、フィルム、ゴム、またはパッキン材である。
被加工材が例えば、CSP(Chip Size Package)用のテープのようにプラスチック等である場合には、プレート類はあまり高い硬度は必要でない。また、金型の寿命もそれほど長くは必要でない。したがって、プレート類に前述したような材料を使用できるので、金型の製作期間を短縮することができる。
また、少量生産でよいため、生産数量も1000個以下でよい。
【0009】
本発明の試作品用プレス金型の製造方法は、
下型のダイプレートの周囲を型枠で囲繞する工程と、
ストリッパプレートを除いた上型または雄型を前記ダイプレート上に空間を持たせて挿入した状態で前記型枠内の前記空間内に成形材料を流し込み成形する工程と、
を有するものである。
ここで、雄型とは、ストリッパプレートを除いた上型に類似する金型の意味である。少なくともストリッパプレートを成形可能な半製品の組立構造体であればよい。
ストリッパプレートは、上記構成により、上型または雄型のパンチ、材料位置決めピン、セットポスト等のツール類を中子として流し込み成形されるので、ストリッパプレートをはやく、安く製作することができる。しかも、成形と同時に、パンチプレートおよびダイプレートとの位置調整ができているので、組立調整が不要で、精度のよいストリッパプレートを得ることができる。
【0010】
また、型離れや成形品であるストリッパプレートの取り出しを容易にするために、予め、成形材料が接触する金型部品(ツール類およびダイプレート)および型枠の部分に離型剤を塗布することが好ましい。
また、ストリッパプレート成形品のダイプレートとの接触面が必要な平坦度を有していない場合には、前記流し込み成形後、前記接触面を仕上げ加工する。
また、ダイプレートは前記型枠の底板として使用されるものであるから、順送金型のダイプレートとして使用する場合には、被加工材の送りガイドとリフトを行うための材料ガイドピンを装着する必要がある。したがって、前記流し込み成形後に、ダイプレートに材料ガイドピンの挿入孔を穴あけ加工する。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による試作品用プレス金型の概要を示す断面図である。
このプレス金型は、上型10と下型20とから構成されている。上型10は、上型ダイセットプレート11、パンチプレート12、およびストリッパプレート13を有している。なお、バッキングプレートは省略してもよいし、上型ダイセットプレート11で兼用してもよい。
ストリッパプレート13は、基本的に金属以外の流し込み成形品である。例えば、熱可塑性樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、ABS、ポリテトラフルオロエチレン等)、熱硬化性樹脂(フェノール、ポリエステル、エポキシ、ポリウレタン等)の合成樹脂(強化プラスチックを含む)、接着剤やボンド剤、強化ガラス等を用いて流し込み成形によりストリッパプレート13をつくる。その製造方法については後述する。
また、上型10は、パンチ14、材料位置決めピン15、セットポスト16、ストリッパ押さえ17、その他の金型部品を備えている。
【0012】
パンチプレート12は、複数のネジ51で上型ダイセットプレート11の下面に固定されている。パンチプレート12の下方にストリッパプレート13が落下防止用のホルダー52により支持されており、このホルダー52はパンチプレート12の側面にネジ53で固定されてストリッパプレート13の下面を支持している。また、ストリッパプレート13は、複数箇所をストリッパ押さえ17を介してバネ54により下方に付勢されている。なお、55はバネ54の受け座となる止めネジである。
パンチ14は、パンチプレート12に固定され、プレス加工時、ストリッパプレート13のパンチガイド孔56を通して先端部が下方へ突出するようになっている。
材料位置決めピン15は、被加工材1を順送式でプレス加工する場合の被加工材1の位置を決めるためのパイロットピンであり、同じくパンチプレート12に固定され、プレス加工時、ストリッパプレート13の位置決めピンガイド孔57を通して先端部が下方へ突出するようになっている。
また、複数のセットポスト16がパンチプレート12に固定され、セットポスト16はストリッパプレート13に設けられたセットポストガイド孔58を摺動自在に貫通して下方へ突出している。
【0013】
下型20は、下型ダイセットプレート21と、下型ダイセットプレート21上に固定されたダイプレート22とから構成されている。バッキングプレートは省略してもよいし、下型ダイセットプレート21で兼用してもよい。下型ダイセットプレート21には複数のガイドポスト23が立設されており、上記上型ダイセットプレート11に設けられた嵌合孔18にガイドポスト23を嵌合させることにより、上型10と下型20との位置決めが行われる。
ダイプレート22には、パンチ14に対応してダイ24が設けられており、また材料位置決めピン15の嵌合孔25が設けられている。さらに、上記セットポスト16と嵌合する嵌合孔26が設けられている。セットポスト16をこの嵌合孔26に嵌合させることにより、パンチプレート12およびストリッパプレート13とダイプレート22との位置決めが行われる。また、ダイプレート22には、後述するように被加工材1の送りガイドとリフトを行うための材料ガイドピン30の挿入孔31が設けられている。材料ガイドピン30はバネ32によりダイプレート22上に突出するように付勢されている。33はバネ32の受け座となる止めネジである。
【0014】
このプレス金型は少量生産を目的とした試作品用のプレス金型であり、耐久性は重視されていない。ここでは、1000個程度の生産量で十分としている。また、被加工材1も基本的に金属以外の弱い強度の材料が対象である。例えば、プラスチックや紙からなる、テープ、フィルム、パッキン材、ゴム等が主な対象である。また、生産量が100個以下の少ない数量で足りる場合には、被加工材1の材料の使用範囲はさらに広がり、金属材料でも使用することが可能となる。
また、主な金型部品についても、パンチ、ダイ、あるいはパンチプレート、ダイプレート以外は熱処理を施さないのが基本的な考えである。そのため、熱処理をしなくてもある程度の硬さが得られるプレハードン鋼を使用することが好ましい。プレハードン鋼は、熱処理をしなくても、例えばロックウェル硬度HRc55(ビッカース硬度Hv595)程度の硬度を有するものも市販されている。特に、ストリッパプレート13を除くプレート類(上型ダイセットプレート11、パンチプレート12、下型ダイセットプレート21、ダイプレート22)はプレハードン鋼の使用が適している。
【0015】
次に、図2を参照してストリッパプレート13の製造方法を説明する。
(1)型枠の取付
まず、ダイプレート22を適当な台100の上に置き、ダイプレート22の側面全周を板で密接に囲み、ストリッパプレート13成形用の型枠40を形成する。すなわち、ダイプレート22の周囲を型枠40で囲繞する。
上部の雄型60は、ストリッパプレート13を成形するのに必要な組立構造体であればよく、上型10の金型部品、例えばツール類としての、パンチ14、材料位置決めピン15、セットポスト16をパンチプレート12に取り付けた形態とする。ストリッパプレート13を除く上型10の金型部分を使用してもよい。また、パンチプレート12を固定するための固定プレート61には上型ダイセットプレート11を用いてもよいし、図2に示すように普通の平板を用いてもよい。
【0016】
(2)雄型のダイプレートへの挿入
次に、型枠40を取り付けたダイプレート22に上部空間を持たせた状態で雄型60を挿入する。すなわち、ストリッパプレート13の板厚分だけ浮かせた状態で雄型60を挿入する。このとき予め、成形材料が接触する部分、例えば、ダイプレート22の上面、上型10のツール類としての、パンチ14、材料位置決めピン15、セットポスト16の各外周面、および型枠40の内面に離型剤を塗布しておくとよい。
【0017】
(3)流し込み成形(図2(a)参照)
ついで、上述したストリッパプレート13の成形材料をダイプレート22上の上部空間内に流し込み成形する。このとき、成形材料の表面が型枠40の上端にほぼ一致するように成形材料を流し込んでいる。成形材料としては、例えばポリウレタン系のデブコン(登録商標)を用いている。また、型枠40はその高さがストリッパプレート13の厚みに相当するようにセットされている。この流し込み成形により、上型10のツール類(パンチ14、材料位置決めピン15、セットポスト16)を中子として成形される。
【0018】
(4)成形品の取り出し(図2(b)参照)
成形材料が固化した後、雄型60とダイプレート22とを開離し、成形品70を型枠40から取り出す。この成形品70には、複数のパンチガイド孔56、位置決めピンガイド孔57、セットポストガイド孔58が形成されている。また、上記のように成形材料が接触する金型部品および型枠40には離型剤が塗布されているので、型離れあるいは成形品の取り出しが容易である。なお、型枠40は簡単に分解もしくは取り外しができるような構造とすることが好ましい。
【0019】
(5)成形品の接触面の仕上げ加工
最後に、必要ならば、ダイプレート22と接触する成形品70の接触面71を平らに仕上げ加工する。この接触面71の仕上げ加工は成形状態に応じて適宜行えばよい。したがって、試作品のプレス加工に差し支えない程度の平坦度が出ていれば必ずしも仕上げ加工は必要でない。なお、成形品70の上面、すなわちパンチプレート12側の対向面と側面の仕上げ加工は不要である。
以上により、流し込み成形によるストリッパプレート13がつくられる。すなわち、流し込み成形によりつくられた複数の、パンチガイド孔56、位置決めピンガイド孔57、セットポストガイド孔58を有するストリッパプレート13が形成される。
【0020】
(6)ダイプレートの追加加工(図2(c)参照)
上記の流し込み成形において、ダイプレート22は型枠40の底板として使用されているので、被加工材1の送りガイドとリフトを行うための材料ガイドピン26が挿入される孔は未加工である。したがって、上記の流し込み成形後に、材料ガイドピン30の挿入孔31を穴あけ加工する。なお、図2(c)は材料ガイドピンの挿入孔31のみを示した平面図である。
【0021】
この実施形態の製造方法によれば、ストリッパプレート13が流し込み成形によりつくられるので、機械加工による穴あけや熱処理が不要なため、ストリッパプレート13をはやく、安く加工することができる。また、金型部品のツール類(パンチ14、材料位置決めピン15、セットポスト16)を中子として成形されるので、パンチプレート12およびダイプレート22との位置調整が成形と同時に行われる。そのため、ストリッパプレート13の組立調整が不要で、かつ、位置精度のよいストリッパプレート13を得ることができる。
したがって、試作品用プレス金型を短期間で安価に製作することができる。
【0022】
実施の形態2.
図3は本発明の実施形態2を示す試作品用プレス金型の概略断面図である。この実施形態は、ストリッパプレート13とセットポスト16とを一体に成形したものである。そのため、セットポスト16の中間部には、ストリッパプレート13との結合力を増強するための鍔80、ナール、あるいは溝等を設けている。また、このセットポスト16の頭部81はナット部材で構成されており、セットポスト16およびストリッパプレート13を下方へ付勢するバネ82の受け座となっている。83はバネ82の他方の受け座となる止めネジである。
ストリッパプレート13の成形材料および製造方法は前述したとおりである。但し、ストリッパプレート13を流し込み成形したときの成形品の接触面71の仕上げ加工は第1の実施形態に比べて容易ではないので、仕上げ加工を必要としない程度に平坦度を有する流し込み成形とすることが好ましい。
なお、図3では、ストリッパ押さえおよび材料ガイドピンは省略してある。また、上型10および下型20にはそれぞれバッキングプレート19、27が設けられているが、その使用は任意である。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0023】
実施の形態3.
図4は本発明の実施形態3を示す試作品用プレス金型の概略断面図である。この実施形態は、セットポスト16の鍔80をストリッパプレート13の上面に当接する構成としたものである。この構成により、ストリッパプレート13の成形後、その成形品からセットポスト16を抜き取ることができるので、成形品の接触面71の仕上げ加工が第1の実施形態と同様に容易になる。しかし、上型10として組み立てた場合、ストリッパプレート13が脱落するおそれがあるので、接着剤でセットポスト16と固定する。その他の構成は第2の実施形態と同様である。
【0024】
以上の各実施形態で示したストリッパプレート13とセットポスト16との結合関係は、本発明の試作品用プレス金型を製造する際に適宜採用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による試作品用プレス金型の概略断面図。
【図2】本発明の試作品用プレス金型の製造方法の説明図。
【図3】本発明の実施形態2による試作品用プレス金型の概略断面図。
【図4】本発明の実施形態3による試作品用プレス金型の概略断面図。
【符号の説明】
1 被加工材、10 上型、11 上型ダイセットプレート、12 パンチプレート、13 ストリッパプレート、14 パンチ、15 材料位置決めピン、16 セットポスト、17 ストリッパ押さえ、18 嵌合孔、19 バッキングプレート、20 下型、21 下型ダイセットプレート、22 ダイプレート、23 ガイドポスト、24 ダイ、25 嵌合孔、26 嵌合孔、27 バッキングプレート、30 材料ガイドピン、31 挿入孔、32 バネ、33 止めネジ、40 型枠、51 ネジ、52 ホルダー、53 ネジ、54 バネ、55 止めネジ、56 パンチガイド孔、57 位置決めピンガイド孔、58 セットポストガイド孔、60 雄型、61 固定プレート、70 成形品、71接触面、80 鍔、81 頭部、82 バネ、83 止めネジ、100 台
【発明の属する技術分野】
本発明は、試作品や開発品等を製作するための試作品用プレス金型および試作品用プレス金型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレス金型は、量産品を製造するための量産金型であり、高い硬さと耐摩耗性が要求されるため、金型部品には通常、炭素工具綱や合金工具綱等の工具綱を使用して焼入れ、研磨等により高精度に加工される(例えば、特許文献1参照)。
また、金型部品をどんなに精度よく加工しても金型として組み立てると必ず精度誤差が生じるため、金型組立の際に、熟練技能者による調整作業が実施される。この調整作業を軽減し、金型製作の効率化を目的とするものに、特許文献2、3をあげることができる。
特許文献2は、パンチ金型とダイ金型との芯出しを容易にするため、特にストリッパプレートとダイとの同芯度を高精度に保つために、ストリッパプレートとダイを同時に加工するものである。
特許文献3は、加工精度を維持しつつ、加工効率を上げる打ち抜き用金型刃物の製造方法に関するものであり、凸刃物を製作し、パンチプレートに装着した後、凹刃物の原料となる材料粉末内に挿入し、加圧成形および焼結を行うことによって、凸刃物に対応する凹刃物を製作するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−25829号公報(段落[0015]−[0021]、図1)
【特許文献2】
特開平9−103829号公報(段落[0033]−[0035]、図5)
【特許文献3】
特開2000−144213号公報(段落[0008]−[0014]、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、最近の急速な技術革新に伴い、製品開発ならびに技術開発のスピードを上げることが強く要請されている。したがって、こうした背景のもとでは加工技術の面でもそれに対応する手段を講じる必要がある。中でも精密電子部品等のプレス加工の分野では試作品や開発品を短期間に納入することが強く要望されている。
しかるに、従来のプレス金型は、試作品や開発品も同じ量産金型で対処しているため、特許文献2や3に示すような技術を採用したとしても、金型部品の加工や組立調整に非常に多くの時間がかかり、納期を遵守することが難しい。またコスト面での低減も困難であった。
また、試作品や開発品の場合、本質的に金型寿命はそれほど長くなくてもよいものである。
金型部品の硬度や精度についても、合成樹脂等のテープ、フィルム等を被加工材とする場合、金型部品のすべてに高い硬さや精度が要求されるものでもない。
【0005】
したがって、本発明は、上述した事情を考慮し、金型製作期間の短縮およびコスト低減が可能で、試作品や開発品の製作に適した、簡易な試作品用プレス金型およびそのプレス金型の製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の試作品用プレス金型は、プレス金型において、ストリッパプレートが金属以外の流し込み成形品であることを特徴とする。
本発明の試作品用プレス金型は試作品(開発品を含む。以下同じ。)を早期に製作することを目的とするものであるため、プレス加工品の精度に関係するストリッパプレートを金属以外の流し込み成形品としている。そのため、ストリッパプレートの機械加工(穴あけ加工)や組立調整、あるいは焼入れ等の熱処理が不要となる。したがって、その分短期間で金型を製作することができ、かつ金型の製作コストを低減することができる。
【0007】
ここで、ストリッパプレートは、プラスチック、強化プラスチック、接着剤、ボンド剤、または強化ガラスからなるものである。これらの材料を使用することにより、ストリッパプレートを後述する方法で流し込み成形することができる。
また、ストリッパプレート以外のプレート類、例えば上型および下型のダイセットプレート、バッキングプレート、パンチプレート、ダイプレートのうち少なくとも一つが、熱処理をしない合金鋼からなる。
ストリッパプレート以外のプレート類は炭素鋼やダイス鋼、工具鋼等の合金鋼が使用されるが、できるだけ熱処理をしないことにより、金型の製作期間を短縮することができ、またコストの低減を図ることができる。このような熱処理を要しないプレート類としては、例えば、ダイセットプレート、バッキングプレートがその対象である。
特に、前記プレート類にプレハードン綱を用いることにより、すべてのプレート類の熱処理を省くことが可能である。プレハードン綱は熱処理をしなくても高い硬度を有しているからである。
【0008】
また、本発明の試作品用プレス金型の対象とする被加工材は、プラスチックまたは紙からなる、テープ、フィルム、ゴム、またはパッキン材である。
被加工材が例えば、CSP(Chip Size Package)用のテープのようにプラスチック等である場合には、プレート類はあまり高い硬度は必要でない。また、金型の寿命もそれほど長くは必要でない。したがって、プレート類に前述したような材料を使用できるので、金型の製作期間を短縮することができる。
また、少量生産でよいため、生産数量も1000個以下でよい。
【0009】
本発明の試作品用プレス金型の製造方法は、
下型のダイプレートの周囲を型枠で囲繞する工程と、
ストリッパプレートを除いた上型または雄型を前記ダイプレート上に空間を持たせて挿入した状態で前記型枠内の前記空間内に成形材料を流し込み成形する工程と、
を有するものである。
ここで、雄型とは、ストリッパプレートを除いた上型に類似する金型の意味である。少なくともストリッパプレートを成形可能な半製品の組立構造体であればよい。
ストリッパプレートは、上記構成により、上型または雄型のパンチ、材料位置決めピン、セットポスト等のツール類を中子として流し込み成形されるので、ストリッパプレートをはやく、安く製作することができる。しかも、成形と同時に、パンチプレートおよびダイプレートとの位置調整ができているので、組立調整が不要で、精度のよいストリッパプレートを得ることができる。
【0010】
また、型離れや成形品であるストリッパプレートの取り出しを容易にするために、予め、成形材料が接触する金型部品(ツール類およびダイプレート)および型枠の部分に離型剤を塗布することが好ましい。
また、ストリッパプレート成形品のダイプレートとの接触面が必要な平坦度を有していない場合には、前記流し込み成形後、前記接触面を仕上げ加工する。
また、ダイプレートは前記型枠の底板として使用されるものであるから、順送金型のダイプレートとして使用する場合には、被加工材の送りガイドとリフトを行うための材料ガイドピンを装着する必要がある。したがって、前記流し込み成形後に、ダイプレートに材料ガイドピンの挿入孔を穴あけ加工する。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による試作品用プレス金型の概要を示す断面図である。
このプレス金型は、上型10と下型20とから構成されている。上型10は、上型ダイセットプレート11、パンチプレート12、およびストリッパプレート13を有している。なお、バッキングプレートは省略してもよいし、上型ダイセットプレート11で兼用してもよい。
ストリッパプレート13は、基本的に金属以外の流し込み成形品である。例えば、熱可塑性樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、ABS、ポリテトラフルオロエチレン等)、熱硬化性樹脂(フェノール、ポリエステル、エポキシ、ポリウレタン等)の合成樹脂(強化プラスチックを含む)、接着剤やボンド剤、強化ガラス等を用いて流し込み成形によりストリッパプレート13をつくる。その製造方法については後述する。
また、上型10は、パンチ14、材料位置決めピン15、セットポスト16、ストリッパ押さえ17、その他の金型部品を備えている。
【0012】
パンチプレート12は、複数のネジ51で上型ダイセットプレート11の下面に固定されている。パンチプレート12の下方にストリッパプレート13が落下防止用のホルダー52により支持されており、このホルダー52はパンチプレート12の側面にネジ53で固定されてストリッパプレート13の下面を支持している。また、ストリッパプレート13は、複数箇所をストリッパ押さえ17を介してバネ54により下方に付勢されている。なお、55はバネ54の受け座となる止めネジである。
パンチ14は、パンチプレート12に固定され、プレス加工時、ストリッパプレート13のパンチガイド孔56を通して先端部が下方へ突出するようになっている。
材料位置決めピン15は、被加工材1を順送式でプレス加工する場合の被加工材1の位置を決めるためのパイロットピンであり、同じくパンチプレート12に固定され、プレス加工時、ストリッパプレート13の位置決めピンガイド孔57を通して先端部が下方へ突出するようになっている。
また、複数のセットポスト16がパンチプレート12に固定され、セットポスト16はストリッパプレート13に設けられたセットポストガイド孔58を摺動自在に貫通して下方へ突出している。
【0013】
下型20は、下型ダイセットプレート21と、下型ダイセットプレート21上に固定されたダイプレート22とから構成されている。バッキングプレートは省略してもよいし、下型ダイセットプレート21で兼用してもよい。下型ダイセットプレート21には複数のガイドポスト23が立設されており、上記上型ダイセットプレート11に設けられた嵌合孔18にガイドポスト23を嵌合させることにより、上型10と下型20との位置決めが行われる。
ダイプレート22には、パンチ14に対応してダイ24が設けられており、また材料位置決めピン15の嵌合孔25が設けられている。さらに、上記セットポスト16と嵌合する嵌合孔26が設けられている。セットポスト16をこの嵌合孔26に嵌合させることにより、パンチプレート12およびストリッパプレート13とダイプレート22との位置決めが行われる。また、ダイプレート22には、後述するように被加工材1の送りガイドとリフトを行うための材料ガイドピン30の挿入孔31が設けられている。材料ガイドピン30はバネ32によりダイプレート22上に突出するように付勢されている。33はバネ32の受け座となる止めネジである。
【0014】
このプレス金型は少量生産を目的とした試作品用のプレス金型であり、耐久性は重視されていない。ここでは、1000個程度の生産量で十分としている。また、被加工材1も基本的に金属以外の弱い強度の材料が対象である。例えば、プラスチックや紙からなる、テープ、フィルム、パッキン材、ゴム等が主な対象である。また、生産量が100個以下の少ない数量で足りる場合には、被加工材1の材料の使用範囲はさらに広がり、金属材料でも使用することが可能となる。
また、主な金型部品についても、パンチ、ダイ、あるいはパンチプレート、ダイプレート以外は熱処理を施さないのが基本的な考えである。そのため、熱処理をしなくてもある程度の硬さが得られるプレハードン鋼を使用することが好ましい。プレハードン鋼は、熱処理をしなくても、例えばロックウェル硬度HRc55(ビッカース硬度Hv595)程度の硬度を有するものも市販されている。特に、ストリッパプレート13を除くプレート類(上型ダイセットプレート11、パンチプレート12、下型ダイセットプレート21、ダイプレート22)はプレハードン鋼の使用が適している。
【0015】
次に、図2を参照してストリッパプレート13の製造方法を説明する。
(1)型枠の取付
まず、ダイプレート22を適当な台100の上に置き、ダイプレート22の側面全周を板で密接に囲み、ストリッパプレート13成形用の型枠40を形成する。すなわち、ダイプレート22の周囲を型枠40で囲繞する。
上部の雄型60は、ストリッパプレート13を成形するのに必要な組立構造体であればよく、上型10の金型部品、例えばツール類としての、パンチ14、材料位置決めピン15、セットポスト16をパンチプレート12に取り付けた形態とする。ストリッパプレート13を除く上型10の金型部分を使用してもよい。また、パンチプレート12を固定するための固定プレート61には上型ダイセットプレート11を用いてもよいし、図2に示すように普通の平板を用いてもよい。
【0016】
(2)雄型のダイプレートへの挿入
次に、型枠40を取り付けたダイプレート22に上部空間を持たせた状態で雄型60を挿入する。すなわち、ストリッパプレート13の板厚分だけ浮かせた状態で雄型60を挿入する。このとき予め、成形材料が接触する部分、例えば、ダイプレート22の上面、上型10のツール類としての、パンチ14、材料位置決めピン15、セットポスト16の各外周面、および型枠40の内面に離型剤を塗布しておくとよい。
【0017】
(3)流し込み成形(図2(a)参照)
ついで、上述したストリッパプレート13の成形材料をダイプレート22上の上部空間内に流し込み成形する。このとき、成形材料の表面が型枠40の上端にほぼ一致するように成形材料を流し込んでいる。成形材料としては、例えばポリウレタン系のデブコン(登録商標)を用いている。また、型枠40はその高さがストリッパプレート13の厚みに相当するようにセットされている。この流し込み成形により、上型10のツール類(パンチ14、材料位置決めピン15、セットポスト16)を中子として成形される。
【0018】
(4)成形品の取り出し(図2(b)参照)
成形材料が固化した後、雄型60とダイプレート22とを開離し、成形品70を型枠40から取り出す。この成形品70には、複数のパンチガイド孔56、位置決めピンガイド孔57、セットポストガイド孔58が形成されている。また、上記のように成形材料が接触する金型部品および型枠40には離型剤が塗布されているので、型離れあるいは成形品の取り出しが容易である。なお、型枠40は簡単に分解もしくは取り外しができるような構造とすることが好ましい。
【0019】
(5)成形品の接触面の仕上げ加工
最後に、必要ならば、ダイプレート22と接触する成形品70の接触面71を平らに仕上げ加工する。この接触面71の仕上げ加工は成形状態に応じて適宜行えばよい。したがって、試作品のプレス加工に差し支えない程度の平坦度が出ていれば必ずしも仕上げ加工は必要でない。なお、成形品70の上面、すなわちパンチプレート12側の対向面と側面の仕上げ加工は不要である。
以上により、流し込み成形によるストリッパプレート13がつくられる。すなわち、流し込み成形によりつくられた複数の、パンチガイド孔56、位置決めピンガイド孔57、セットポストガイド孔58を有するストリッパプレート13が形成される。
【0020】
(6)ダイプレートの追加加工(図2(c)参照)
上記の流し込み成形において、ダイプレート22は型枠40の底板として使用されているので、被加工材1の送りガイドとリフトを行うための材料ガイドピン26が挿入される孔は未加工である。したがって、上記の流し込み成形後に、材料ガイドピン30の挿入孔31を穴あけ加工する。なお、図2(c)は材料ガイドピンの挿入孔31のみを示した平面図である。
【0021】
この実施形態の製造方法によれば、ストリッパプレート13が流し込み成形によりつくられるので、機械加工による穴あけや熱処理が不要なため、ストリッパプレート13をはやく、安く加工することができる。また、金型部品のツール類(パンチ14、材料位置決めピン15、セットポスト16)を中子として成形されるので、パンチプレート12およびダイプレート22との位置調整が成形と同時に行われる。そのため、ストリッパプレート13の組立調整が不要で、かつ、位置精度のよいストリッパプレート13を得ることができる。
したがって、試作品用プレス金型を短期間で安価に製作することができる。
【0022】
実施の形態2.
図3は本発明の実施形態2を示す試作品用プレス金型の概略断面図である。この実施形態は、ストリッパプレート13とセットポスト16とを一体に成形したものである。そのため、セットポスト16の中間部には、ストリッパプレート13との結合力を増強するための鍔80、ナール、あるいは溝等を設けている。また、このセットポスト16の頭部81はナット部材で構成されており、セットポスト16およびストリッパプレート13を下方へ付勢するバネ82の受け座となっている。83はバネ82の他方の受け座となる止めネジである。
ストリッパプレート13の成形材料および製造方法は前述したとおりである。但し、ストリッパプレート13を流し込み成形したときの成形品の接触面71の仕上げ加工は第1の実施形態に比べて容易ではないので、仕上げ加工を必要としない程度に平坦度を有する流し込み成形とすることが好ましい。
なお、図3では、ストリッパ押さえおよび材料ガイドピンは省略してある。また、上型10および下型20にはそれぞれバッキングプレート19、27が設けられているが、その使用は任意である。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0023】
実施の形態3.
図4は本発明の実施形態3を示す試作品用プレス金型の概略断面図である。この実施形態は、セットポスト16の鍔80をストリッパプレート13の上面に当接する構成としたものである。この構成により、ストリッパプレート13の成形後、その成形品からセットポスト16を抜き取ることができるので、成形品の接触面71の仕上げ加工が第1の実施形態と同様に容易になる。しかし、上型10として組み立てた場合、ストリッパプレート13が脱落するおそれがあるので、接着剤でセットポスト16と固定する。その他の構成は第2の実施形態と同様である。
【0024】
以上の各実施形態で示したストリッパプレート13とセットポスト16との結合関係は、本発明の試作品用プレス金型を製造する際に適宜採用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による試作品用プレス金型の概略断面図。
【図2】本発明の試作品用プレス金型の製造方法の説明図。
【図3】本発明の実施形態2による試作品用プレス金型の概略断面図。
【図4】本発明の実施形態3による試作品用プレス金型の概略断面図。
【符号の説明】
1 被加工材、10 上型、11 上型ダイセットプレート、12 パンチプレート、13 ストリッパプレート、14 パンチ、15 材料位置決めピン、16 セットポスト、17 ストリッパ押さえ、18 嵌合孔、19 バッキングプレート、20 下型、21 下型ダイセットプレート、22 ダイプレート、23 ガイドポスト、24 ダイ、25 嵌合孔、26 嵌合孔、27 バッキングプレート、30 材料ガイドピン、31 挿入孔、32 バネ、33 止めネジ、40 型枠、51 ネジ、52 ホルダー、53 ネジ、54 バネ、55 止めネジ、56 パンチガイド孔、57 位置決めピンガイド孔、58 セットポストガイド孔、60 雄型、61 固定プレート、70 成形品、71接触面、80 鍔、81 頭部、82 バネ、83 止めネジ、100 台
Claims (10)
- プレス金型において、ストリッパプレートが金属以外の流し込み成形品であることを特徴とする試作品用プレス金型。
- 前記ストリッパプレートが、プラスチック、強化プラスチック、接着剤、ボンド剤、または強化ガラスからなることを特徴とする請求項1記載の試作品用プレス金型。
- 前記ストリッパプレート以外のプレート類のうち少なくとも一つが、熱処理をしない合金鋼からなることを特徴とする請求項1または2記載の試作品用プレス金型。
- 前記ストリッパプレート以外のプレート類が、プレハードン綱からなることを特徴とする請求項3記載の試作品用プレス金型。
- 被加工材が、プラスチックまたは紙からなる、テープ、フィルム、ゴム、またはパッキン材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の試作品用プレス金型。
- 生産数量が1000個以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の試作品用プレス金型。
- 下型のダイプレートの周囲を型枠で囲繞する工程と、
ストリッパプレートを除いた上型または雄型を前記ダイプレート上に空間を持たせて挿入した状態で前記型枠内の前記空間内に成形材料を流し込み成形する工程と、
を有することを特徴とする試作品用プレス金型の製造方法。 - 予め、前記成形材料が接触する金型部品および前記型枠の部分に離型剤を塗布することを特徴とする請求項7記載の試作品用プレス金型の製造方法。
- 前記流し込み成形後、成形品の前記ダイプレートとの接触面を仕上げ加工することを特徴とする請求項7または8記載の試作品用プレス金型の製造方法。
- 前記流し込み成形後、前記ダイプレートに材料ガイドピンの挿入孔を穴あけ加工することを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の試作品用プレス金型の製造方法。
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-
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- 2002-11-27 JP JP2002343618A patent/JP2004174661A/ja active Pending
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