JP2004174411A - 塗布方法 - Google Patents

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Yasusuke Nakanishi
庸介 中西
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Toyobo Film Solutions Ltd
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Teijin DuPont Films Japan Ltd
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Abstract

【課題】製膜工程において走行するフィルムの走行方向と逆方向に回転するアプリケーターロールで、フィルムに塗液を塗布する際、フィルムに傷欠点がない、良好で安定な塗布を行える塗布方法を提供する。
【解決手段】縦延伸後のプラスチックフィルムの少なくとも片面に、フィルムの走行方向に対して逆方向に回転するアプリケーターロールで塗液を塗布し、これに続けてテンターで塗液を乾かしプラスチックフィルムを横延伸する方法において、アプリケーターロールに接触する部分のフィルムの縦方向の張力を300〜1000Kg/mとすることを特徴とする、塗液の塗布方法。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラスチックフィルムの製膜工程における塗液の塗布方法および塗膜を有するプラスチックフィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレートフィルムに代表される二軸延伸ポリエステルフィルムは、タッチパネル用、CRTディスプレイ用などの高透明性が要求される光学用途フィルムのベースフィルムとして広く使用されおり、近年はPDP用、液晶用へも使用されつつある。またこれらのフィルムに機能性、例えば易接着性、易滑性、ガス遮断性、防湿性、制電性を付与する目的で、フィルムの製膜工程においてこれらの機能を備えた塗膜を塗布することが広く行なわれている。
【0003】
これらの光学用途のフィルムはデイスプレイ等に使われることから高透明性の他に傷等の欠点がないことを要求されている。特にフィルムの擦り傷に関しては例えば特開2002−46171号公報のように製膜工程の縦延伸工程で発生するフィルムの擦り傷をなくしても、従来顕在化していなかった塗布工程で生じる細かい傷が発生していることが判り、これらをなくす必要があった。
【0004】
製膜工程での塗布方法については、公知の技術が少ないが、例えば特開2001−276708号公報に、メタリングバーによる塗布方法が開示されている。
しかし、バーに細線を巻いたメタリングバーでは、塗工部でフィルムと細線が接触しフィルムに擦り傷が入りやすく、特に光学用途のフィルムのように表面が平坦で滑りにくいフィルムに対しては擦り傷を消すことができなかった。また、特開平11−198228号公報、特開平8−71474号公報には、製膜工程での塗布方法が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−46171号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2001−276708号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平11−198228号公報
【0008】
【特許文献4】
特開平8−71474号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、プラスチックフィルムに傷欠点を発生させない、良好で安定な塗布を行える塗液の塗布方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、縦延伸後のプラスチックフィルムの少なくとも片面に、フィルムの走行方向に対して逆方向に回転するアプリケーターロールで塗液を塗布しこれに続けてテンターで塗液を乾かしプラスチックフィルムを横延伸する塗液の塗付方法において、アプリケーターロールに接触する部分のフィルムの縦方向の張力を300〜1000Kg/mとすることを特徴とする、塗液の塗布方法であり、また、
縦延伸後のプラスチックフィルムの少なくとも片面に、フィルムの走行方向に対して逆方向に回転するアプリケーターロールで塗液を塗布し、これに続けてテンターで塗液を乾かしプラスチックフィルムを横延伸することにより塗膜を有するフィルムを製造する方法であって、塗布の際にアプリケーターロールに接触する部分のフィルムの張力を300〜1000Kg/mとすることを特徴とする、フィルムを製造する方法である。
【0011】
本発明には、好ましい態様として、
フィルムが、フィルムの耳を持ち上げる手段により支持される態様、
フィルムの耳を持ち上げる手段がガイド板である態様、
フィルムの耳を持ち上げる手段がロールである態様、
フィルムの耳を持ち上げる手段がテンターの入り口に設けられている態様、
アプリケーターロールが金属ロールまたはメッキロールであり、その表面粗さの最大高さRmaxが0.1〜1.6μmである態様、が包含される。
【0012】
以下、図面を引用して本発明を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の1つの実施態様を例示したものである。これは、フィルムに塗液を塗布するアプリケーターロールを含む塗布装置およびテンターの側面図である。
【0014】
図1において、1はアプリケーターロール、2はピックアップロール、3は塗液、4は走行フィルム、5はロードセル、6は張力検出ロール、7はガイド板、8はテンター、9はクリップ、10はフィルムの耳、11はクロスガイダー、aはフィルムの走行方向、bはアプリケーターロールの回転方向、cはピックアップロールの回転方向、dは塗工部である。
【0015】
本発明における塗布方法は、ピックアップロールで汲み上げた塗液をアプリケーターロール上に移行させ、次いでアプリケーターロール上にある塗液(膜状塗液)を走行フィルムに剥離転写し塗布する。アプリケーターロールは走行フィルムと逆方向に回転させることで塗布筋や塗布斑がなく良好な塗布を行うことができる。
【0016】
本発明における塗液の塗布は、製膜工程中の縦延伸後であり、これに続くテンターの前で行う。塗液の塗布が行なわれる塗工部dにおけるフィルムの縦方向の張力は、フィルムの単位幅当たり300〜1000Kg/mである。
【0017】
フィルム張力を1000Kg/m以下とすることで、アプリケーターロールとの接触が弱くなりフィルムの擦り傷をなくすことができる。フィルムの張力が1000Kg/mを越えるとフィルムに擦り傷が発生する。300Kg/m未満であると図3の10に示すようにフィルムの両端の耳が垂れてしまいクリップでのつかみが不安定となり横延伸ができないことがある。
【0018】
この耳のつかみを安定させるため、図2のようにテンターの入り口にフィルムの耳を持ち上げる装置を設けることが好ましく、ガイド板7や図4に示す一対のクロスガイダー(ニップロール)11a、11bを設けることが好ましい。
【0019】
本発明においては、フィルムの擦り傷とフィルムの表面粗さに密接な関係があり、塗付層を設けたあとの最終延伸後のフィルムの表面粗さが、Ra=0.001〜0.030μmであることが好ましく、このときにはフィルムの擦り傷をなくすことができる。
【0020】
本発明で適用することができる塗布方法をもう少し詳細に述べる。アプリケーターロールはロール自体の磨耗や耐久性の観点から金属ロールもしくはメッキロールが良く、例えばWC(タングステンカーバイト)やSUS系のロール、表面メッキであればハードクロムメッキ、溶射であればDLC(ダイアモンドライクカーボン)コートやWCコートを例示できる。
【0021】
ロールの表面粗さは、フィルムへの擦り傷をなくすために表面研磨した平坦な鏡面がよく、表面粗さの最大高さRmaxが、好ましくは0.1〜1.6μm、より好ましくは0.1〜0.4μmである。この下限より平坦なロールの製作は可能であるが、日々使用すると表面に傷が入るため管理維持が困難である。一方、塗液の計量は、アプリケーターロールとピックアップロールの微小ギャップで行い、また両ロールの速度比を変えることで塗布量を変更できる。この塗布装置を図1に例示しているが、計量方法は図1に限定されるものでなく公知の方法を使用でき、例えば、ピックアップロールにドクターブレードを設けブレードの調整で塗液を計量する方法、ピックアップロールと図示しないグラビア計量ロールを用い計量する方法を例示できる。
【0022】
塗付に用いる塗液は、プラスチックフィルムにどのような機能の塗膜を設けるかという目的により異なる。目的により、例えば易接着層、易滑層、ガス遮断層、防湿層、制電層等の機能性層を塗設するための機能成分を固形分として含む塗液を用いることができる。
【0023】
塗液の固形分としては、上記の機能成分の他、塗膜とフィルムとの接着性を良好なものとするためバインダー成分も含めることができる。バインダー成分としては、例えばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、アクリル変性ポリエステル、ポリエーテル、水溶性樹脂を用いることができる。
【0024】
本発明における塗液は、水に前記の機能成分やバインダー成分が溶解および/または分散した水性塗液を使用することが特に好ましい。この水性塗液には機能成分やバインダー成分に、例えばフィラー、界面活性剤、酸化防止剤、帯電防止剤、着色剤、顔料、蛍光増白剤、可塑剤、架橋剤、潤滑剤、紫外線吸収剤等の成分を添加することができる。水性塗液の固形分濃度は通常、1〜30wt%であるが、特に2〜20wt%が望ましい。水性塗剤には少量の有機溶剤を含ませてもよい。
【0025】
本発明においては、プラスチックフィルムの少なくとも片面に塗膜を設ける。
本発明においてプラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタレートの如きポリエステルフィルム、例えばナイロン6、ナイロン66、ナイロン12の如きポリアミドフィルム、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンの如きポリオレフィンフィルム、またそれぞれのポリマーをブレンドしたフィルムを例示できる。前記フィルムの中でもポリエステルフィルムを用いることが好ましい。
【0026】
ポリエステルフィルムを構成するポエステルは、ジカルボン酸成分とグリコール成分とからなる結晶性線状ポリエステルであることが好ましい。このジカルボン酸成分としてはテレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸を例示することができる。これらの中、特にテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。
【0027】
またグリコール成分としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,6ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ビスフェノールA、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコールを例示することができる。これらの中、特にエチレングリコールが好ましい。
【0028】
前記ポリエステルは常法により製造することができるが、この平均分子量は10,000以上であることが好ましい。ポリエステルには、滑剤として、シリカ、アルミナ、カオリン、炭酸カルシュウム、酸化チタン、グラファイト、カーボンブラック、架橋シリコーン樹脂、メラミン樹脂、架橋ポリスチレン、架橋アクリル樹脂の微粒子を含有させることが好ましい。また所望により、例えば酸化防止剤、帯電防止剤、着色剤、顔料、蛍光増白剤、可塑剤、架橋剤、潤滑剤、紫外線吸収を添加することもできる。
【0029】
本発明においては、プラスチックフィルムは従来から知られている方法、条件で、または当業界に蓄積されている方法、条件で製造することができる。例えばポリエステルフィルムの場合、ポリエステルを溶融押出し、急冷固化して未延伸フィルムとし、該未延伸フィルムを延伸、熱固定処理することで製造することができる。延伸は、通常ポリエステルの二次転移点以上の温度で、少なくとも縦方向、横方向の各方向に2倍以上、好ましくは3倍以上の倍率で行う。
【0030】
本発明では、かかるプラスチックフィルム、特にポリエステルフィルムの製造過程において、塗液、好ましくは水性塗液を塗布し、その後乾燥、延伸処理を行う。すなわち縦延伸フィルムに水性塗液を塗布し、乾燥後または乾燥しつつ横方向に延伸する。必要なら更に縦方向や横方向に再延伸し、更に熱処理して積層フィルムとする。塗布位置での湿潤塗布量は、好ましくは1〜20g/m、さらに好ましくは2〜12g/mである。塗布した後、好ましくは乾燥しつつ横方向に延伸するが、必要であれば更に縦方向及び/または横方向に再縦延伸し、熱処理することができる。乾燥、延伸後の塗膜厚さは、好ましくは0.005〜3μm、さらに好ましくは0.015〜1μmである。
【0031】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に説明する。尚、例中の測定値、物性値は下記の方法で測定した。
【0032】
(1)擦り傷Aの個数
暗室にて二軸延伸ポリエステルフィルムをハロゲンライトで照射し、10×10cm四方の傷の個数を数え擦り傷Aとした。このとき、明らかにサンプリングの際にできた傷(例えば、フィルムの長手方向ではなく、横に流れた様な傷)は個数から除外した。
【0033】
(2)擦り傷Bの評価
塗布後でテンターに入る前の一軸延伸ポリエステルフィルムにハロゲンライトを照射し目視で擦り傷の状況を確認した。
擦り傷がない ○
擦り傷が目立つ ×
【0034】
(3)クリップ外れ
テンターのクリップでフィルムの耳がつかめない回数を数えた。
【0035】
(4)総合評価
擦り傷とクリップ外れでフィルムの製品レベルを総合判定した。
擦り傷がある ×:製品不可レベル
クリップ外れが2回以上 ×:製品不可レベル
クリップ外れ、擦り傷がともにない ○:製品レベル
【0036】
(5)フィルムの張力(T)
張力検出ロール6の両端に取り付けたロードセル5の合力F(Kg)を測定し、フィルムと張力検出ロールの抱き角α(接触する範囲の中心角)、および塗工部のフィルム幅B(m)を用い次式で求めた。
T(Kg/m)=F/2/B/sinα
【0037】
(6)表面粗さ(中心線表面粗さRa)
表裏両面に塗膜を設けたフィルムの表裏両画(塗膜面)を表面粗さ計(東京精密(株)サーフコム111A)で測定し、その平均値を算出して表面粗さRaとした。
【0038】
(7)アプリケーターロールの表面粗さ(最大高さRmax)
ロールの表面を表面粗さ計(東京精密(株)サーフコム111A)で測定し、その凸部の高さの最大値と凹部の高さの最小値の差をRmaxとした。
【0039】
(8)固有粘度
オルソクロロフェノール溶媒による溶液の粘度を35℃にて測定し求めた。
【0040】
(9)ガラス転移温度(Tg)
JIS K2171に準じて、デュポン製 Thermal Analyst2000型 示差熱量計(DSC)にて、10℃/分の昇温速度にて測定した。
【0041】
[実施例1]
図1に示す装置を用い二軸延伸フィルムの製膜中に塗布を行った。
【0042】
まず、カオリンを少量添加した固有粘度が0.65dl/gのポリエチレンテレフタレート(Tg:70℃)のペレットを180℃で4時間乾燥した後に、270〜300℃に加熱された押出機に供給し、押出し成形ダイによりシート状に成形した。更に、このフィルムを表面温度25℃の冷却ドラム上に静電気で密着固化させつつ、フィルムをクーリングナイフで空冷しながら、未延伸フィルムを得た。次いでこの未延伸フィルムを75℃の加熱ロール群で予熱し、更に75℃に加熱されたロールと50℃に温調された一対のロールの周速差を利用し赤外線ヒーターで非接触に加熱しながら縦方向に3.1倍に縦延伸し、次いで20〜50℃のロール群で冷却し、製品部の厚みが600μmの一軸延伸フィルムを得た。この10m/分で製膜されている一軸延伸フィルムの製品部の片面に、後述の組成を有する塗液をフィルムスピードのおよそ1.2倍の周速で逆回転するアプリケーターロールにて塗布しテンターへと導いた。テンターはフィルム張力が900Kg/mとなるよう速度調整し、該フィルムの両端をクリップで把持しながら120℃の熱雰囲気中で3.2倍に横延伸した。
【0043】
こうして二軸延伸された厚み188μmの二軸延伸フィルムを連続24時間の間製膜し、擦り傷の個数を測定し表1に示した。得られたフィルムは製品レベルの擦り傷の無いフィルムであった。尚、フィルムの表面粗さRaは0.010μmであった。
アプリケーターロール:
材質 表面ハードクロムメッキ
Rmax 0.4μm
塗液:
酸成分がテレフタル酸(90モル%)、イソフタル酸(6モル%)および5−スルホイソフタル酸カリウム(4モル%)、グリコール成分がエチレングリコール(95モル%)およびネオペンチルグリコール(5モル%)の共重合ポリエステル(Tg=68℃)が80重量%、N,N’−エチレンビスカプリル酸アミドが5重量%、アクリル系樹脂微粒子(平均粒径:0.03μm)が10重量%およびポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルが5重量%の組成からなる、固形分濃度8%の水性塗液。
【0044】
[実施例2]
テンターの速度比率を落としてフィルム張力を400Kg/mとし、テンターの入り口の前でフィルム両端の耳をガイド板で持ち上げた以外は実施例1と同様に塗布した。表1の通り擦り傷もなく、また連続24時間の間、クリップ外れもなかった。
【0045】
[比較例1]
テンターの速度比率を上げてフィルム張力を1200Kg/mとした以外は実施例1と同様に塗布した。表1の通り擦り傷が多数発生した。
【0046】
[比較例2]
テンターの速度比率を落としてフィルム張力を縦方向に200Kg/mとした以外は実施例2と同様に塗布した。クリップ外れが発生し24時間で製品ロールを得ることができなかった。
【0047】
【表1】
Figure 2004174411
【0048】
【発明の効果】
本発明のプラスチックフィルムの製膜工程における塗布方法によれば、擦り傷がなく安定な塗布を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施態様を示したアプリケーターロールを含む塗布装置とテンターの側面図である。
【図2】本発明の一つの実施形態を示す塗布装置の平面図である。
【図3】本発明の一つの実施形態を示すガイド板の図である。
【図4】本発明の一つの実施形態を示すクロスガイダーの図である。
【符号の説明】
1 アプリケーターロール
2 ピックアップロール
3 塗液
4 走行フィルム
5 ロードセル
6 張力検出ロール
7 ガイド板
8 テンター
9 クリップ
10 フィルムの耳
11a,11b クロスガイダー
a フィルムの走行方向
b アプリケーターロールの回転方向
c ピックアップロールの回転方向
d 塗工部

Claims (9)

  1. 縦延伸後のプラスチックフィルムの少なくとも片面に、フィルムの走行方向に対して逆方向に回転するアプリケーターロールで塗液を塗布しこれに続けてテンターで塗液を乾かしプラスチックフィルムを横延伸する塗液の塗付方法において、アプリケーターロールに接触する部分のフィルムの縦方向の張力を300〜1000Kg/mとすることを特徴とする、塗液の塗布方法。
  2. フィルムが、フィルムの耳を持ち上げる手段により支持される、請求項1記載の塗布方法。
  3. フィルムの耳を持ち上げる手段がガイド板である、請求項2記載の塗布方法。
  4. フィルムの耳を持ち上げる手段がロールである、請求項3記載の塗布方法。
  5. フィルムの耳を持ち上げる手段が、テンターの入り口に設けられている、請求項2記載の塗布方法。
  6. アプリケーターロールが金属ロールまたはメッキロールであり、その表面粗さの最大高さRmaxが0.1〜1.6μmである、請求項1記載の塗布方法。
  7. フィルムの塗膜の最終延伸後の表面粗さRaが0.001〜0.030μmである、請求項1記載の塗布方法。
  8. フィルムの最終延伸後の塗膜表面に傷がない、請求項1記載の塗布方法。
  9. 縦延伸後のプラスチックフィルムの少なくとも片面に、フィルムの走行方向に対して逆方向に回転するアプリケーターロールで塗液を塗布し、これに続けてテンターで塗液を乾かしプラスチックフィルムを横延伸することにより塗膜を有するフィルムを製造する方法であって、塗布の際にアプリケーターロールに接触する部分のフィルムの張力を300〜1000Kg/mとすることを特徴とする、フィルムを製造する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014063570A (ja) * 2012-09-19 2014-04-10 Japan Vilene Co Ltd 電気化学素子用セパレータの製造方法および製造装置

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