JP2004173834A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Koji Mukoyama
幸治 向山
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Abstract

【課題】遊技に伴い得られる大当たり抽選権利の回数を、特賞状態の発生状態で大幅に増加する遊技形態とすることにより、遊技に対する興趣の向上を実現すること。
【解決手段】スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞に応じてメイン抽選動作が行われると共に、その抽選結果が表示装置10内のメイン抽選用ルーレットにより表示され、メイン抽選の結果が大当たりとなったときには、大当たり入賞口7が所定モードで開放された特賞状態に移行する。特賞状態にある期間並びにメイン抽選用ルーレットが動作されている期間においてスタート入賞口6へパチンコ玉が入賞したときには、その入賞数がメイン抽選保留玉数として最大で 「100」まで保持される。特賞状態にある期間には、電動チューリップ6aの動作されたときの開放時間が通常時より延長され、スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞確率が高められる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定入賞口へのパチンコ玉の入賞を条件に行われる抽選動作の結果に応じて入賞率を高めた特賞状態を呈するパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年では、デジパチと呼ばれるパチンコ遊技機が数多く提供されている。この種のパチンコ遊技機は、一般的には、特定入賞口へのパチンコ玉の入賞に応じて抽選動作の権利が発生し、その権利に基づいた抽選動作の結果を数字や図柄の組み合わせたルーレットを動作させて表示する構成となっており、抽選結果が大当たりであったときには、電気役物を動作させて入賞率を極端に高めた特賞状態を呈するようになっている。また、このようなパチンコ遊技機では、ルーレットの動作期間中に特定入賞口へパチンコ玉が入賞したときには、発生した抽選動作の権利を所定の上限数(現状では「4」)まで保留すると共に、ルーレットの動作が停止したところで保留権利(抽選権利)を履行してルーレットを再動作させる構成が一般的になっており、これにより遊技に対する興趣の向上を図るようにしている。さらに、遊技に対する興趣の向上を図るために、所謂確率変動(ルーレットに表示された大当たり図柄が所定のものであった場合に、大当たり終了後に行われる抽選動作時の大当たり確率を通常時より高めること)や時短(保留玉数の状態或いはルーレットに表示された大当たり図柄の種類に基づいて当該ルーレットの動作継続時間を短縮すること)といった遊技者側に有利な特別遊技状態を発生させることも一般的になっている。
【0003】
しかしながら、このようなパチンコ遊技機では、ルーレットが動作停止したときに大当たりになるか否かという点や、大当たりになったときに確率変動状態に移行するか否かという点などのみに興趣が集中し勝ちであるため、その遊技態様が単調にならざるを得ず、遊技に対し飽きが出てくることが避けられない。また、確率変動状態には、大当たりが発生したときのみ移行可能な構成であると共に、その後に予め決められた条件が成立しなかったときに消滅してしまうので、確率変動状態の発生に対する期待感が極めて限定された短い期間にしか発生せず、この面からも遊技に対し飽きが出てくることになる。このような事情に対処するために、従来では、ルーレットの表示形態にアニメーションを採用するなど、種々の工夫を凝らすことが行われているが、それでも遊技態様の単調さを十分に解消したものとは言えず、遊技に対する興趣の向上を十分に図ることが困難であった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技に伴い得られる大当たり抽選権利の回数を、特賞状態の発生状態で大幅に増加する遊技形態とすることにより、遊技に対する興趣の向上を実現できるようになるパチンコ遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記目的を達成するために、特定入賞口へのパチンコ玉の入賞により発生する抽選権利に基づいて表示態様が変動する抽選用表示動作を実行する抽選結果表示手段と、前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞が、当該入賞により発生した抽選権利に基づく前記抽選用表示動作を実行することが不可能な期間に発生した場合に、その入賞パチンコ玉数を抽選権利数に対応した保留玉数として計数する計数手段と、前記抽選結果表示手段が前記抽選用表示動作を実行可能な期間において前記保留玉数に応じた抽選権利を履行すると共に前記計数手段の計数値を減少させる抽選権利制御手段とを備え、前記抽選結果表示手段に表示された抽選結果が大当たりであったときに入賞率を高めた特賞状態を呈するパチンコ遊技機において、
前記特賞状態を呈した期間中に前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を通常時より高めた状態に切替える入賞確率変更手段を備えた構成としたものである。
【0006】
この構成によるパチンコ遊技機によれば、特定入賞口へパチンコ玉が入賞する毎に抽選権利が発生し、その抽選権利に基づいた抽選の結果を抽選結果表示手段による抽選用表示動作により表示するようになっており、当該抽選結果が大当たりであったときには、入賞率を高めた特賞状態を呈するようになる。この場合、抽選結果表示手段は、その表示態様を変動させることにより抽選用表示動作を実行する構成となっているため、抽選結果が表示されるまでに時間遅れがあり、従って、その表示動作期間中においても特定入賞口へパチンコ玉が入賞することになる。また、特賞状態にある期間中には、抽選結果表示手段による抽選用表示動作が保留された状態とされるのが一般的となっている。例えば、このような抽選結果表示手段の表示動作期間、或いは特賞状態にある期間中のように、特定入賞口へのパチンコ玉の入賞により発生した抽選権利に基づく前記抽選用表示動作を実行することが不可能な期間に発生した場合には、計数手段が、その入賞数を抽選権利数を示す保留玉数として計数するようになる。また、抽選結果表示手段が前記抽選用表示動作を実行可能な状態になった期間には、抽選権利制御手段が、保留玉数に応じた抽選権利を履行して抽選結果表示手段による抽選用表示動作を再開させると共に、計数手段の計数値を減少させるようになる。
【0007】
従って、抽選結果表示手段による抽選用表示動作は、上記保留玉数が多い場合ほど頻繁に行われるようになる。この場合、特賞状態を呈した期間中には、入賞確率変更手段が、特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を通常時より高めた状態に切替えるようになるから、その間には保留玉数が増加しやすい状態なる。つまり、遊技に伴い得られる大当たり抽選権利の回数が遊技者側に有利な状態となる遊技形態に設定されており、これにより特賞終了時点では、保留玉数のストック量が大幅に増大することになる。この結果、抽選結果表示手段による抽選用表示動作が頻繁に行われて遊技者側に視覚的な満足感を与え得るようになると共に、所謂連チャン率(大当たりが短い間隔で発生すること)が高くなるものであり、以て遊技に対する興趣の向上を実現できるようになる。
【0008】
この場合、請求項2記載の発明のように、動作状態で前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を高めた状態を呈する役物を備えた上で、前記入賞確率変更手段は、前記特賞状態を呈した期間中に前記役物の動作時間を制御することにより、前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を高めた状態に切替える構成とすることができる。
この構成によれば、特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率の切替えを、役物の動作時間の制御により簡単に行うことができる。
【0009】
また、請求項3記載の発明のように、前記大当たりの態様として、第1の大当たりと第2の大当たりを設定した上で、前記入賞確率変更手段は、前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を、前記第1の大当たりにより前記特賞状態を呈した期間中の方が前記第2の大当たりにより前記特賞状態を呈した期間中に比べて高くなるように切替える構成としても良い。
この構成によれば、第1の大当たりにより特賞状態が発生した期間には、保留玉数が一段と増加するようになるから、第1の大当たり及び第2の大当たりの何れが発生するかという点も遊技の興趣対象となって遊技性が多様化するものであり、結果的に遊技に対する興趣向上を図る上で有益になる。
【0010】
この場合、請求項4記載の発明のように、動作状態で前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を高めた状態を呈する役物を備えた上で、前記入賞確率変更手段を、前記第1の大当たりにより特賞状態を呈した期間中における前記役物を動作時間を、前記第2の大当たりにより前記特賞状態を呈した期間中の動作時間より延長することにより、前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を高めた状態に切替える構成とすることができる。
この構成によれば、特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率の切替えを、役物の動作時間の制御により簡単に行うことができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図2にはパチンコ遊技機の正面外観が概略的に示されている。この図2において、パチンコ遊技機1は、その上皿2内のパチンコ玉を電動式の玉発射機構(操作ダイヤルのみ符号3を付して示す)により盤面4へ発射する構成となっている。盤面4には、アウト口5、駆動状態で拡開される電動チューリップ6a(役物に相当)を備えたスタート入賞口6(特定入賞口に相当)、大当たり用入賞口7、例えば2個のスルー入賞口8、9が設けられていると共に、図示しない通常入賞口も設けられている。尚、スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞確率は、これに備えられた電動チューリップ6aが駆動停止された閉鎖期間には比較的低い状態となるように調整されており、当該電動チューリップ6aが駆動された開放期間には大幅に高められた状態を呈することになる。
【0012】
盤面4の中央部に設けられた表示装置10は、例えばカラー液晶ディスプレイより成るもので、この表示装置10には、図3に模式的に示すように、メイン図柄表示エリア11(抽選結果表示手段に相当)、保留玉表示部12aを備えたサブ図柄表示エリア12、保留玉数表示エリア13、メッセージ表示エリア14が設定されている。
【0013】
この図3において、メイン図柄表示エリア11は、後述するような条件が成立したときに動作開始されるメイン抽選用ルーレットのための数字や絵柄を表示するためのもので、図3には3桁の数字列を表示する例が示されている。この場合、当該ルーレットの動作時、つまりメイン抽選用表示動作(抽選用表示動作に相当)時には、数字列の各桁が0〜9の範囲で設定時間だけ変動され、抽選結果が大当たりであったときには、その変動終了時点で数字列がゾロ目(000、111、……、999の何れか)の大当たり図柄で揃うように制御される。
【0014】
上記メイン抽選動作の大当たり確率は、パチンコ遊技機1が通常状態にある期間には例えば1/150に設定されているが、後述するような確率変動状態にある期間には、例えば1/50まで高められるものである。
【0015】
また、本実施例では、上記大当たりの態様として、「スーパー大当たり」(第1の大当たりに相当)と「ノーマル大当たり」(第2の大当たりに相当)との2種類が設定されている。そして、抽選結果が「スーパー大当たり」であったときには、上記メイン抽選用ルーレットは奇数のゾロ目(111、333、……、999)の何れかの大当たり図柄で揃うように制御され、抽選結果が「ノーマル大当たり」であったときには、上記メイン抽選用ルーレットは零を含む偶数のゾロ目(000、222、……、888)の何れかの大当たり図柄で揃うように制御される。
【0016】
また、上記メイン抽選用表示動作の結果、大当たりとなったときには大当たり用入賞口7が予め決められたモードにて所定期間だけ開放されて入賞率が極端に高められた特賞状態を呈するものである。
【0017】
特に、その特賞状態が「スーパー大当たり」に基づいて発生したものであった場合には、後述するサブ抽選動作の当たり確率を、例えば通常時の1/10から1/2まで高めると共に、電動チューリップ6aの駆動時間(開放時間)を通常時の0.5秒から例えば10秒に延長することにより、スタート入賞口6への入賞確率を高める動作を実行するものである。
また、大当たりが「ノーマル大当たり」であった場合には、サブ抽選動作の当たり確率を、例えば通常時と同等に保持したままで、電動チューリップ6aの駆動時間を通常時の0.5秒から例えば3秒に延長することにより、スタート入賞口6への入賞確率を高める動作を実行するものである。
【0018】
尚、大当たりが「ノーマル大当たり」であった場合にも、サブ抽選動作の当たり確率を通常時より高める構成としても良い。また、「ノーマル大当たり」時の電動チューリップ6aの駆動時間を「スーパー大当たり」と同等に設定する構成としても良い。但し、何れにしても、スタート入賞口6への入賞確率は、「スーパー大当たり」の場合の方が「ノーマル大当たり」の場合より高くなるように設定されることが前提条件であり、従って、電動チューリップ6aの駆動時間を「スーパー大当たり」時と「ノーマル大当たり」時とで同等に設定した場合には、サブ抽選動作の当たり確率を、「スーパー大当たり」の場合の方が「ノーマル大当たり」の場合より高くなるように設定することになる。
【0019】
サブ図柄表示エリア12は、スルー入賞口8、9へのパチンコ玉の入賞に応じて動作開始するサブ抽選用ルーレットのための数字や絵柄を表示するためのもので、図3には2桁の数字列を表示する例が示されている。この場合、当該サブ抽選用ルーレットの動作時、つまりサブ抽選動作のための表示動作時には、数字列の各桁が0〜9の範囲で設定時間だけ変動され、抽選結果が当たりであったときには、その変動終了時点で数字列がゾロ目(00、11、22、……、99)の何れかの当たり図柄で揃うように制御される。そして、サブ抽選動作の結果が当たりであったときには、電動チューリップ6aが所定時間だけ駆動される構成となっている。
【0020】
この場合、電動チューリップ6aの駆動時間は、通常時において0.5秒に設定されており、「スーパー大当たり」による特賞状態が発生したときに10秒、「ノーマル大当たり」による特賞状態が発生したときに3秒にそれぞれ延長されることについては前述した。また、サブ抽選動作の当たり確率は、通常時及び「ノーマル大当たり」による特賞状態時において1/10に設定されており、「スーパー大当たり」による特賞状態時に1/2まで高められることについても前述した。尚、サブ図柄表示エリア12内に設けられた保留玉表示部12aは、上記サブ抽選用ルーレットの動作状態時にサブスタート入賞口7に入賞したパチンコ玉数(サブ抽選保留玉数)を例えば最高4個まで表示するためのものである。
【0021】
保留玉数表示エリア13は、パチンコ遊技機1が特賞状態にある期間並びにメイン抽選用ルーレットの動作状態時にスタート入賞口6に入賞したパチンコ玉数(メイン抽選保留玉数)を例えば最高100個まで表示するためのものであり、その表示は、ドットを利用してデジタル的に行われる。この場合、各ドットは、通常状態(保留玉が9個までの状態)で発生した保留玉と確率変動状態(保留玉が10個以上の状態)で発生した保留玉とがそれぞれ異なる色で区別して表示される。
メッセージ表示エリア14は、「大当たり中!」、「ただいま確率変動中!」などのメッセージを表示できる構成となっている。
【0022】
図1にはパチンコ遊技機1の電気的構成が機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図1において、スタート入賞検出器15は、スタート入賞口6にパチンコ玉が入賞したときに検知パルスを発生する。スルー入賞検出器16及び17は、スルー入賞口8及び9にそれぞれ対応したもので、対応するスルー入賞口8及び9にパチンコ玉が入賞した各場合に検知パルスを発生する。また、大当たり入賞検出器18は、大当たり用入賞口7にパチンコ玉が入賞する毎に検知パルスを発生し、通常入賞検出器19は、図示しない通常入賞口にパチンコ玉が入賞する毎に検知パルスを発生する。
【0023】
CPU20(計数手段、抽選権利制御手段、入賞確率変更手段に相当)は、制御プログラムを記憶したROM21及びワーキングエリア用のRAM22など共にマイクロコンピュータを構成するもので、このCPU20には、スタート入賞検出器15、スルー検出器16及び17、大当たり入賞検出器18、通常入賞検出器19からの各検知パルスが入力回路23を通じて入力される構成となっている。また、CPU20は、スタート入賞口6に設けられた電動チューリップ6aを駆動するための電動チューリップ用ソレノイド24、大当たり用入賞口7を駆動するための大当たり用入賞口ソレノイド25、及びパチンコ遊技機1に設けられた各種ランプ類26の動作を出力回路27を通じて制御する構成となっている。さらに、CPU20は、表示装置10の表示内容の制御を表示制御基板28を通じて行うと共に、パチンコ遊技機1に設けられたスピーカ29を通じた報知動作の制御を音声制御基板30及びアンプ31を通じて行う構成となっている。尚、CPU20に対しては、リセット回路32が一定周期でリセット信号を出力して初期化を行い、ノイズなどによる誤動作を防止している。
【0024】
図4〜図9には、CPU20による制御内容のうち本発明の要旨に関連した抽選機能部分の内容が示されており、以下これらについて説明する。
抽選機能部分の全体の制御内容を示す図4において、CPU20は、抽選機能を働かせるために、スルー入賞処理ルーチンA1、スタート入賞処理ルーチンA2、サブ図柄変動処理ルーチンA3、メイン図柄変動処理ルーチンA4、大当たり処理ルーチンA5を順次実行する構成となっている。
【0025】
図5にはスルー入賞処理ルーチンA1の内容が示されている。この処理ルーチンA1においては、スルー入賞(パチンコ玉がスルー入賞口8、9の何れかを通過した状態)の有無をスルー検出器16、17からの検知パルスに基づいて判断し(ステップB1)、スルー入賞がない状態ではそのままリターンする。これに対して、スルー入賞があった場合には、サブ保留カウンタの計数値が「4」であるか否かを判断する(ステップB2)。
【0026】
上記サブ保留カウンタは、サブ図柄表示エリア12でのサブ抽選用ルーレットの動作状態時にスルー入賞があった場合に、その入賞パチンコ玉数(サブ抽選保留玉数)を最大で4個まで計数するためのものである。このサブ保留カウンタの計数値が「4」であった場合、つまりサブ抽選保留玉数が4個の状態で新たにスルー入賞があった場合には、そのままリターンする。これに対して、サブ保留カウンタの計数値が「4」未満であった場合には、サブ抽選動作を予め記憶しているサブ抽選テーブルを使用して行う(ステップB3)。尚、このサブ抽選動作の当たり確率は、前述したように、通常時及び「ノーマル大当たり」による特賞状態時において1/10、「スーパー大当たり」による特賞状態時において1/2となるように設定されている。
【0027】
次いで、サブ抽選動作の結果(当たり、外れ)に応じてサブ図柄表示エリア12に表示するサブ図柄(サブ抽選用ルーレットが停止したときに表示する数字列)の抽選動作を行い(ステップB4)、その抽選により決定されたサブ図柄情報を、例えばRAM22中に設定された表示図柄記憶領域に記憶する(ステップB5)。この後には、サブ保留カウンタの計数値を「1」だけインクリメントするステップB6、保留玉表示部12aに表示するサブ抽選保留玉数を新たな計数値に変更するステップB7を順次実行した後にリターンする。
【0028】
要するに、保留玉表示部12aに表示されているサブ抽選保留玉数が「4」未満の状態においては、スルー入賞口8或いは9にパチンコ玉が入賞(通過)する毎に、所定の当たり確率のサブ抽選動作が行われて、その抽選結果に応じたサブ図柄情報が表示図柄記憶領域に記憶されると共に、保留玉表示部12aに対するサブ抽選保留玉数の表示値が「1」だけインクリメントされるものである。尚、サブ図柄情報の最大記憶数は「4」である。また、保留玉表示部12aに表示されているサブ抽選保留玉数が「4」の状態でスルー入賞口8或いは9にパチンコ玉が入賞したときには、その入賞に伴うサブ抽選動作の権利が無効化されるものである。
【0029】
図6にはサブ図柄変動処理ルーチンA3の内容が示されている。この処理ルーチンA3においては、まず、サブ保留カウンタの計数値(つまり、サブ抽選保留玉数)が「1」以上であるか否かを判断する(ステップC1)。その計数値が「0」の場合にはそのままリターンするが、「1」以上の場合には、表示図柄記憶領域に記憶されているサブ図柄情報を読み込むステップC2、サブ保留カウンタの計数値を「1」だけデクリメントするステップC3、保留玉表示部12aに表示するサブ抽選保留玉数を新たな計数値に変更するステップC4を順次実行した後に、サブ図柄変動処理ルーチンC5を実行する。このルーチンC5では、サブ抽選用ルーレットの動作(サブ図柄表示エリア12に表示するサブ図柄を変動させる動作)を所定時間だけ行った後に、当該サブ抽選用ルーレットの動作停止に応じてサブ図柄表示エリア12にステップC2で読み込んだサブ図柄情報を表示させ、さらに、当該サブ図柄情報を表示図柄記憶領域から消去する。
【0030】
このようなサブ図柄変動処理ルーチンC5の実行に応じたサブ抽選用ルーレットの変動が停止したときには、停止図柄が当たり図柄(00、11、22、……、99のようなゾロ目)と一致するか否かを判断する(ステップC6)。そして、停止図柄が当たり図柄と一致しない場合にはそのままリターンするが、一致する場合には、スーパー大当たりフラグが「1」であるか否か、並びにノーマル大当たりフラグが「1」であるか否かを判断する(ステップC7、C8)。
【0031】
尚、このスーパー大当たりフラグは、後述の説明により明らかとなるように、メイン抽選動作の結果が「大当たり」であった場合において、その大当たり図柄が(111、333、……、999のような奇数のゾロ目)であった状態時に「1」にセットされるものである。また、ノーマル大当たりフラグは、メイン抽選動作の結果が「大当たり」であった場合において、その大当たり図柄が(000、222、444、……のような奇数以外のゾロ目)であった状態時に「1」にセットされるものである。
【0032】
スーパー大当たりフラグが「1」の場合には、電動チューリップ用ソレノイド25を駆動して電動チューリップ6aを例えば10秒だけ開放させる動作を開始させ(ステップC9)、この後にリターンする。また、ノーマル大当たりフラグが「1」の場合には、電動チューリップ用ソレノイド25を駆動して電動チューリップ6aを例えば3秒だけ開放させる動作を開始させ(ステップC10)、この後にリターンする。さらに、スーパー大当たりフラグ及びノーマル大当たりフラグが「0」の場合には、電動チューリップ用ソレノイド25を駆動して電動チューリップ6aを例えば0.5秒だけ開放させる動作を開始させ(ステップC11)、この後にリターンする。
【0033】
要するに、サブ保留カウンタの計数値が「1」以上ある状態、つまり、前記スルー入賞処理ルーチンA1でのサブ抽選動作の結果に応じたサブ図柄情報が表示図柄記憶領域に記憶されている状態では、サブ図柄表示エリア12に表示中のサブ図柄を変動させることによりサブ抽選用ルーレットを動作させる。そして、サブ抽選の結果が「当たり」であった場合(上記サブ図柄情報が当たり図柄に対応するものであった場合)には、電動チューリップ6aを所定時間だけ開放することにより、スタート入賞口6への入賞確率を高めた状態に維持する。
【0034】
このときの電動チューリップ6aの開放時間は、スーパー大当たりフラグが「1」の期間には10秒に設定され、ノーマル大当たりフラグが「1」の期間には3秒に設定され、それら両フラグが「0」の期間には0.5秒に設定される。また、前述したように、「スーパー大当たり」による特賞状態時には、サブ抽選動作時の当たり確率も「ノーマル大当たり」による特賞状態時より高くなるから、結果的に、スタート入賞口6aへのパチンコ玉の入賞確率は、「スーパー大当たり」により特賞状態を呈した期間中の方が「ノーマル大当たり」により特賞状態を呈した期間中に比べて高くなるように切替えられることになる。尚、上記のようにサブ抽選用ルーレットを動作させたときには、サブ保留カウンタの計数値、つまり保留玉表示部12aに表示するサブ抽選保留玉数を「1」だけ減らすという処理が行われる。
【0035】
図7にはスタート入賞処理ルーチンA2の内容が示されている。この処理ルーチンA2においては、スタート入賞(スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞)の有無をスタート入賞検出器15からの検知パルスに基づいて判断し(ステップD1)、スタート入賞がない状態ではそのままリターンする。これに対して、スタート入賞があった場合には、メイン保留カウンタの計数値が予め設定された上限値である例えば「100」であるか否かを判断する(ステップD2)。尚、スタート入賞があったときには、所定個数のパチンコ玉が上皿2へ放出される構成となっている。
【0036】
上記メイン保留カウンタは、メイン図柄表示エリア11でのメイン抽選用ルーレットの動作状態時にスタート入賞があった場合に、その入賞パチンコ玉数(メイン抽選保留玉数)をメイン抽選権利数として最大で「100」まで計数するためのものであり、その計数値は、保留玉数表示エリア13にメイン抽選保留玉数として表示される。このメイン保留カウンタの計数値が「100」であった場合、つまりメイン抽選保留玉が100個の状態で新たにスタート入賞があった場合には、そのままリターンする。これに対して、メイン保留カウンタの計数値が 「100」未満であった場合には、メイン抽選動作を予め記憶しているメイン抽選テーブルを使用して行う(ステップD3)。次いで、メイン抽選動作の結果 (大当たり、外れ)に応じてメイン図柄表示エリア11に表示するメイン図柄 (メイン抽選用ルーレットが停止したときに表示する数字列)の抽選動作を行い(ステップD4)、その抽選により決定されたメイン図柄情報を、例えばRAM22中に設定された表示図柄記憶領域に記憶する(ステップD5)。
【0037】
この後には、メイン保留カウンタの計数値を「1」だけインクリメントするステップD6、保留玉数表示エリア13に表示するメイン抽選保留玉数を新たな計数値に変更するステップD7を順次実行した後に、確変フラグが「0」であるか否かを判断する(ステップD8)。この確変フラグは、メイン抽選動作の大当たり確率を設定するためのものであり、その大当たり確率は、「0」の通常状態時に1/150に設定され、「1」の確率変動状態時に1/50に設定される。
【0038】
そして、確変フラグが「1」の場合にはそのままリターンするが、「0」の場合には、メイン保留カウンタの計数値が予め設定されたしきい値である「10」以上あるか否かを判断する(ステップD9)。当該計数値が「10」未満の場合にはそのままリターンするが、「10」以上の場合には、確変フラグを「1」にセットするステップD10を実行した後にリターンする。
【0039】
要するに、保留玉数表示エリア13に表示されているメイン抽選保留玉数が 「100」未満の状態においては、スタート入賞口6にパチンコ玉が入賞する毎にメイン抽選動作が行われて、その抽選結果に応じたメイン図柄情報が表示図柄記憶領域記憶されると共に、保留玉数表示エリア13に対するメイン抽選保留玉数の表示値が「1」だけインクリメントされるものである。また、保留玉数表示エリア13に表示されているメイン抽選保留玉数が「100」の状態でスタート入賞口6にパチンコ玉が入賞したときには、その入賞に伴うメイン抽選動作の権利が無効化されるものである。さらに、メイン抽選保留玉数の表示値が増える方向に更新された場合(メイン抽選保留玉数が「100」未満の状態でスタート入賞口6にパチンコ玉が入賞した場合)において、その表示値(メイン保留カウンタの計数値)が「10」以上ある場合には、確変フラグが「1」にセットされてパチンコ遊技機1が確率変動状態へ移行されることになる。
【0040】
図8にはメイン図柄変動処理ルーチンA4の内容が示されている。この処理ルーチンA4においては、まず、大当たりフラグ(スーパー大当たりフラグ若しくはノーマル大当たりフラグ)が「1」であるか否かを判断する(ステップE1)。尚、この大当たりフラグは、前述したようにメイン抽選動作の結果が「大当たり」であった場合に「1」にセットされるものである。大当たりフラグが「1」の場合にはそのままリターンするが、「0」の場合には、メイン保留カウンタの計数値(つまり、メイン抽選保留玉数)が「1」以上であるか否かを判断する (ステップE2)。その計数値が「0」の場合にはそのままリターンするが、 「1」以上の場合には、表示図柄記憶領域に記憶されているメイン図柄情報を読み込むステップE3、メイン保留カウンタの計数値を「1」だけデクリメントするステップE4を順次実行した後に確変フラグが「1」か否かを判断する(ステップE5)。
【0041】
確変フラグが「1」の場合にはメイン保留カウンタの計数値が「10」未満か否かを判断し(ステップE6)、「10」未満の場合には、確変フラグを「0」にリセットするステップE7を実行した後に、保留玉数表示エリア13に表示するメイン抽選保留玉数を新たな計数値に変更するためのステップE8へ移行する。尚、確変フラグが「0」であった場合(ステップE5で「NO」)には、ステップE6及びE7をジャンプして表示更新ステップE8へ移行し、メイン保留カウンタの計数値が「10」以上であった場合(ステップE6で「NO」)には、ステップE7をジャンプして表示更新ステップE8へ移行する。
【0042】
表示更新ステップE8の実行後には、メイン図柄変動処理ルーチンE9を実行する。このルーチンE9では、メイン抽選用ルーレットの動作(メイン図柄表示エリア11に表示するメイン図柄を変動させる動作)を所定時間だけ行った後に、当該メイン抽選用ルーレットの動作停止に応じてメイン図柄表示エリア11にステップE3で読み込んだメイン図柄情報を表示させ、さらに、当該メイン図柄情報を表示図柄記憶領域から消去する。
【0043】
このようなメイン図柄変動処理ルーチンE9の実行に応じたメイン抽選用ルーレットの変動が停止したときには、停止図柄がスーパー大当たり図柄(111、333、……、999のような奇数のゾロ目)と一致するか否かを判断する(ステップE10)。さらに、停止図柄がスーパー大当たり当たり図柄と一致しない場合には、その停止図柄がノーマル大当たり図柄(000、222、……、888のような偶数のゾロ目)と一致するか否かを判断する(ステップE11)。そして、停止図柄がスーパー大当たり図柄及びノーマル大当たり図柄の何れとも一致しない場合にはそのままリターンする。
【0044】
停止図柄がスーパー大当たり図柄と一致する場合には、スーパー大当たりフラグを「1」にセットするステップE12、メッセージ表示エリア14にパチンコ遊技機1がスーパー大当たり状態にあることを示すスーパー大当たりメッセージ(例えば「スーパー大当たり中!」)を表示するステップE13を順次実行した後にリターンする。また、停止図柄がノーマル大当たり図柄と一致する場合には、ノーマル大当たりフラグを「1」にセットするステップE14、メッセージ表示エリア14にパチンコ遊技機1がノーマル大当たり状態にあることを示すノーマル大当たりメッセージ(例えば「大当たり中!」)を表示するステップE15を実行した後にリターンする。
【0045】
要するに、パチンコ遊技機1が特賞状態にない期間(スーパー大当たりフラグ及びノーマル大当たりフラグが「0」の期間)において、保留玉数表示エリア13でのメイン抽選保留玉数の表示値(メイン保留カウンタの計数値)が「1」以上あるときには、抽選結果を示すメイン図柄情報を読み込むと共に、メイン図柄表示エリア11に表示中のメイン図柄を変動させることによりメイン抽選用ルーレットを動作開始させ、そのルーレットの停止図柄が上記メイン図柄情報に対応したものとなるように制御される。このようにメイン抽選用ルーレットが動作開始される前には、上記メイン抽選保留玉数の表示値が「1」だけ減少され、確変フラグが「1」の状態にあった場合において、減少された後の表示値が「10」未満になったときには、当該確変フラグが「0」にリセットされる。また、抽選結果が「スーパー大当たり」であったときにはスーパー大当たりフラグが「1」にセットされ、抽選結果が「ノーマル大当たり」であったときにはノーマル大当たりフラグが「1」にセットされる。
【0046】
図9には大当たり処理ルーチンA5の内容が示されている。この処理ルーチンA5においては、まず、大当たりフラグ(スーパー大当たりフラグ若しくはノーマル大当たりフラグ)が「1」であるか否かを判断する(ステップF1)。大当たりフラグが「0」の場合にはそのままリターンするが、「1」の場合には、大当たり用入賞口ソレノイド25を所定モードで動作させることにより、大当たり用入賞口7を、例えば20秒経過するか若しくはパチンコ玉が10個入賞するまで継続的に開放させる(ステップF2)。これにより、パチンコ遊技機1の入賞率が大幅に高められた特賞状態となる。
【0047】
上記ステップF2の実行後には、大当たり用入賞口7の開放回数を計数するための開放カウンタ(初期値は「0」)を「1」だけインクリメントし(ステップF3)、この後に当該開放カウンタの計数値が「10」か否かを判断する(ステップF4)。開放カウンタの計数値が「10」未満のときにはそのままリターンするが、「10」になったときには大当たりフラグ(スーパー大当たりフラグ或いはノーマル大当たりフラグ)を「0」にリセットするステップF5、開放カウンタの計数値をリセットするステップF6を順次実行した後にリターンする。
【0048】
要するに、大当たりフラグ(スーパー大当たりフラグ或いはノーマル大当たりフラグ)が「1」にセットされた状態(メイン抽選動作により大当たりが発生した状態)では、大当たり入賞口7の所定モードでの開放動作が10回だけ行われて、パチンコ遊技機1の入賞率が大幅に高められた特賞状態となる。特賞状態が終了したときには大当たりフラグが「0」にリセットされる。
【0049】
ここで、上述した各処理ルーチンA1〜A6が実行された場合の主な動作内容をまとめると下記のようになる。
(1)初期状態では、確変フラグ、スーパー及びノーマルの各大当たりフラグは「0」である。
【0050】
(2)スタート入賞口6へパチンコ玉が入賞したときには、メイン抽選保留玉数(メイン保留カウンタの計数値)が「100」未満であることを前提に抽選権利が発生してメイン抽選動作が行われる共に、抽選の結果に応じたメイン図柄情報が逐次記憶される。
【0051】
(3)パチンコ遊技機1が特賞状態にある期間並びにメイン図柄表示エリア11でメイン抽選用ルーレットが動作されている期間においてスタート入賞口6へパチンコ玉が入賞したときには、その入賞数(抽選権利数)が前記メイン抽選保留玉数として最大で「100」まで保持されると共に、保留玉数表示エリア13に表示される。
【0052】
(4)パチンコ遊技機1が特賞状態にない通常状態時においては、メイン抽選用ルーレットの動作が停止されている期間に、スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞に応じて発生した抽選権利が履行されて、メイン抽選用ルーレットの動作、つまりメイン抽選動作の結果を表示するためのメイン抽選用表示動作が行われると共に、メイン抽選保留玉数が「1」だけ減らされる。
【0053】
(5)メイン抽選保留玉数が「10」以上になったときに確変フラグが「1」にセットされ、「10」未満になったとき当該確変フラグが「0」にリセットされる。確変フラグが「1」にセットされている期間、つまりメイン抽選保留玉数が「10」以上ある期間には、上記メイン抽選動作での大当たり確率が通常期間の1/150から1/50までに高められた確率変動状態へ移行する。
【0054】
(6)メイン抽選用ルーレットが動作停止したときの表示図柄がスーパー大当たり図柄と一致するとき(「スーパー大当たり」が発生したとき)には、スーパー大当たりフラグが「1」にセットされ、メイン抽選用ルーレットが動作停止したときの表示図柄がノーマル大当たり図柄と一致するとき(「ノーマル大当たり」が発生したとき)には、ノーマル大当たりフラグが「1」にセットされる。また、このようにスーパー大当たりフラグ若しくはノーマル大当たりフラグが「1」になったときには、大当たり用入賞口7の開放動作が開始され、以てパチンコ遊技機1が入賞率を大幅に高めた特賞状態を呈する。また、大当たり用入賞口7の開放動作が10回行われた後には、上記大当たりフラグが「0」にリセットされ特賞状態が終了する。
【0055】
(7)スルー入賞口8或いは9をパチンコ玉が通過したときには、サブ図柄表示エリア12でのサブ抽選用ルーレットの動作、つまりサブ抽選動作が開始される。その抽選結果が当たりであった場合には、電動チューリップ6aが開放されてスタート入賞口6への入賞確率が高められる。このとき、電動チューリップ6aの開放時間は通常状態にある期間に0.5秒に制御されるが、スーパー大当たりフラグが「1」の期間、つまり、「スーパー大当たり」の発生の元に特賞状態へ移行したときには、その開放時間が10秒となるように制御され、ノーマル大当たりフラグが「1」の期間、つまり、「ノーマル大当たり」の発生の元に特賞状態へ移行したときには、その開放時間が3秒となるように制御される。また、スーパー大当たりフラグが「1」の状態でのサブ抽選動作時の当たり確率は、ノーマル大当たりフラグが「1」の状態での当たり確率より高くなる。
【0056】
(8)サブ抽選用ルーレットの動作状態でスルー入賞口8或いは9をパチンコ玉が通過したときには、その入賞数がサブ抽選保留玉数として最大で「4」まで保持されると共に、保留玉表示部12aに表示され、そのサブ抽選保留玉数に相当した回数だけサブ抽選用ルーレットの動作が行われる。
【0057】
要するに、上記した本実施例の構成によれば、以下に述べるような作用・効果を奏することができる。
即ち、本実施例によるパチンコ遊技機1によれば、スタート入賞口6へパチンコ玉が入賞することにより発生した抽選権利に基づくメイン抽選動作により大当たりが発生したときには、大当たり用入賞口7の開放動作が開始されて入賞率が高められた特賞状態に切替えられる。また、このような特賞状態にある期間、並びにメイン抽選動作の結果を表示するためのメイン抽選用ルーレットが動作されている期間には、スタート入賞口6への入賞パチンコ玉数が、抽選権利数を示すメイン抽選保留玉数として計数されると共に、保留玉数表示エリア13に表示され、そのメイン抽選保留玉数が「1」以上ある期間には、特賞状態にないことを条件にメイン抽選用ルーレットが動作されると共に、メイン抽選保留玉数が逐次減少される。
【0058】
従って、メイン抽選用ルーレットによる抽選用表示動作は、メイン抽選保留玉数が多い場合ほど頻繁に行われるようになる。この場合、特賞状態を呈した期間中には、CPU20が、スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞確率を通常時より高めた状態に切替えるようになるから、その間にはメイン抽選保留玉数が増加しやすい状態なる。つまり、特賞状態を呈した期間中には、遊技に伴い得られるメイン抽選動作の権利回数が遊技者側に有利な状態となる遊技形態に設定されており、これにより特賞終了時点では、メイン抽選保留玉数のストック量が大幅に増大することになる。この結果、メイン抽選用ルーレットによる抽選用表示動作が頻繁に行われて遊技者側に視覚的な満足感を与え得るようになると共に、所謂連チャン率(大当たりが短い間隔で発生すること)が高くなるものであり、以て遊技に対する興趣の向上を実現できるようになる。
【0059】
また、本実施例では、前記メイン抽選保留玉数が予め決められたしきい値である「10」以上となった期間には、メイン抽選動作での大当たり確率が通常期間の1/150から1/50までに高められた確率変動状態へ移行する構成となっているから、上述のようにメイン抽選保留玉数が増加しやすい状態となっている場合には、このような確率変動状態へ移行しやすくなり、結果的に遊技に対する興趣が一層向上することになる。
【0060】
尚、このようにメイン抽選保留玉数の大小が遊技者側に有利な特別遊技状態である確率変動状態の発生の有無に関与する結果、遊技者側では、パチンコ遊技機1が特賞状態(大当たり状態)にない通常期間、つまり、一般的にパチンコ遊技機1での遊技時において長い時間を占めることになる期間においても確率変動状態が発生することへの期待感が高まるようになる。また、遊技者側ではメイン抽選保留玉数の増減状態(保留玉数表示エリア13の表示状態)にも気を配りながら遊技を行うようになって、遊技態様が単調になって遊技に飽きるといった事態を防止できるようになる。つまり、遊技態様が単調になることがなくなり、結果的にこの面からも遊技に対する興趣の向上を期待できるようになる。
【0061】
しかも、本実施例によれば、確率変動状態の発生後にその状態を継続させるためには、メイン保留玉数がしきい値(=10)以上あることが前提になるが、そのメイン抽選保留玉数は、時間の経過(メイン抽選用ルーレットの動作)と共に減少するという事情がある。このように確率変動状態の発生及び継続のために時間的要素が加味される結果、遊技者側では、遊技中においてメイン抽選保留玉数が常にしきい値以上となるように努めることになるから、遊技に集中できるようになって遊技に対する興趣が自ずと向上することになる。また、遊技者側にとっては、遊技を継続的に行うことが自身の利益に繋がるので、パチンコ遊技機1の設置者側にとっては当該パチンコ遊技機1の稼働率の向上を期待できるようになる。
【0062】
本実施例では、動作状態でスタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞確率を高めた状態を呈する電動チューリップ6aを設け、この電動チューリップ6aを動作させることにより、スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞確率を高めた状態に切替える構成となっているから、その入賞確率の切替えを、電動チューリップ6aの動作状態の制御により簡単に行うことができる。
【0063】
また、大当たりの態様として、「スーパー大当たり」と「ノーマル大当たり」を設定した上で、スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞確率を、「スーパー大当たり」により特賞状態を呈した期間中の方が「ノーマル大当たり」により特賞状態を呈した期間中に比べて高くなるように切替える構成となっているから、「スーパー大当たり」により特賞状態が発生した期間には、メイン抽選保留玉数が一段と増加するようになる。このため、「スーパー大当たり」及び「ノーマル大当たり」の何れが発生するかという点も遊技の興趣対象となって遊技性が多様化するものであり、結果的に遊技に対する興趣向上を図る上で有益になる。
【0064】
この場合、「スーパー大当たり」時においては、電動チューリップ6aの開放時間を延長することにより、スタート入賞口6への入賞確率を高める構成としているから、その入賞確率の切替えを、電動チューリップaの開放時間の制御により簡単に行うことができるようになる。
【0065】
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、以下に述べるような変形或いは拡大が可能である。
役物の例として電動チューリップ6aを挙げたが、スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞確率を制御できるものであれば、他の形式の役物であっても良い。また、スタート入賞口6へのパチンコ玉の入賞確率を制御するために、以下のような手段を採用することも考えられる。即ち、スタート入賞口の数を変化させる手段、例えば、パチンコ遊技機1の盤面4上に3つの入賞口を配置し、これら入賞口のうち、通常時は1つ、ノーマル大当たり時は2つ、スーパー大当たり時は3つをスタート入賞口として機能させる手段が考えられる。また、電動チューリップ6aの拡開角度を変化させる手段、例えば、その拡開角度を、通常時は90°、ノーマル大当たり時は120°、スーパー大当たり時は150°に切替える手段が考えられる。
【0066】
メイン抽選保留玉数がしきい値以上あるか否かに基づいて確率変動状態へ移行させる制御を行う構成としたが、そのメイン抽選保留玉数の増減態様に応じて特別遊技状態へ移行させる構成としても良い。例えば、メインルーレットの1回の動作中にメイン抽選保留玉数が設定個数(例えば5個)以上増加したときに特別遊技状態へ移行し、その後にメイン抽選保留玉数が第2の設定個数(例えば0個)に減ったときに通常状態に戻る構成が考えられる。また、1回の特賞期間中にメイン抽選保留玉数が設定個数(例えば70個)以上増加したときに特別遊技状態へ移行し、その後にメイン抽選保留玉数が第2の設定個数 (例えば50個)に減ったときに通常状態に戻る構成も考えられる。
【0067】
大当たりの態様として「スーパー大当たり」と「ノーマル大当たり」との2種類を設定し、「スーパー大当たり」により特賞状態が発生した期間には、サブ抽選動作の結果に応じた電動チューリップ6aの開放時間を通常時より延長する構成としたが、「スーパー大当たり」及び「ノーマル大当たり」の区分をなくし、特賞状態にある期間には、サブ抽選動作の結果に応じた電動チューリップ6aの開放時間を通常時より延長する構成としても良い。
【0068】
保留玉数表示エリア13に表示するメイン抽選保留玉数の上限値、つまり、メイン抽選用ルーレットについての動作権利回数の蓄積最大値を「100」に設定したが、これに限られるものではなく、例えば「10000」といった現実にはありえない値を設定することにより、実質的に無制限としても良い。また、スルー入賞口8及び9、サブ図柄表示エリア12、保留玉数表示エリア13は必要に応じて設ければ良い。さらに、保留玉数表示エリア13は、メイン抽選用ルーレットについての動作権利回数の表示を、ドットを利用してデジタル的に行う構成としたが、数字を利用してデジタル的に表示したり、棒グラフ、円グラフなどを使用してアナログ的に表示する構成であっても良い。
【0069】
遊技者側に有利な特別遊技状態の例として確率変動状態を挙げたが、例えば、サブ図柄表示エリア12で行われるサブ抽選用ルーレット及びメイン図柄表示エリア11で行われるメイン抽選用ルーレットの変動時間を短縮する変動時間短縮状態を採用することもできる。この場合、例えば、メイン抽選保留玉数が予め設定されたしきい値である「5」以上ある期間のみ、サブ抽選用ルーレットについての変動時間の短縮を行って、その動作継続時間を通常時より短縮(例えば通常時の5秒から2秒に短縮)する構成を採用することが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すパチンコ遊技機の電気的構成図
【図2】パチンコ遊技機の概略的な正面図
【図3】表示装置の構成例を概略的に示す正面図
【図4】制御例の全体を概略的に示すフローチャート
【図5】スルー入賞処理の制御例を示すフローチャート
【図6】サブ図柄変動処理の制御例を示すフローチャート
【図7】スタート入賞処理の制御例を示すフローチャート
【図8】メイン図柄変動処理の制御例を示すフローチャート
【図9】大当たり処理の制御例を示すフローチャート
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、6はスタート入賞口(特定入賞口)、6aは電動チューリップ(役物)、7は大当たり用入賞口、8、9はスルー入賞口、10は表示装置、11はメイン図柄表示エリア(抽選結果表示手段)、12はサブ図柄表示エリア、13は保留玉数表示エリア、20はCPU(計数手段、抽選権利制御手段、入賞確率変更手段)を示す。

Claims (4)

  1. 特定入賞口へのパチンコ玉の入賞により発生する抽選権利に基づいて表示態様が変動する抽選用表示動作を実行する抽選結果表示手段と、
    前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞が、当該入賞により発生した抽選権利に基づく前記抽選用表示動作を実行することが不可能な期間に発生した場合に、その入賞パチンコ玉数を抽選権利数に対応した保留玉数として計数する計数手段と、
    前記抽選結果表示手段が前記抽選用表示動作を実行可能な期間において前記保留玉数に応じた抽選権利を履行すると共に前記計数手段の計数値を減少させる抽選権利制御手段とを備え、
    前記抽選結果表示手段に表示された抽選結果が大当たりであったときに入賞率を高めた特賞状態を呈するパチンコ遊技機において、
    前記特賞状態を呈した期間中に前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を通常時より高めた状態に切替える入賞確率変更手段を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 動作状態で前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を高めた状態を呈する役物を備え、
    前記入賞確率変更手段は、前記特賞状態を呈した期間中に前記役物の動作時間を制御することにより、前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を高めた状態に切替えることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記大当たりの態様として、第1の大当たりと第2の大当たりが設定され、
    前記入賞確率変更手段は、前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を、前記第1の大当たりにより前記特賞状態を呈した期間中の方が前記第2の大当たりにより前記特賞状態を呈した期間中に比べて高くなるように切替えることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
  4. 動作状態で前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を高めた状態を呈する役物を備え、
    前記入賞確率変更手段は、前記第1の大当たりにより特賞状態を呈した期間中における前記役物を動作時間を、前記第2の大当たりにより前記特賞状態を呈した期間中の動作時間より延長することにより、前記特定入賞口へのパチンコ玉の入賞確率を高めた状態に切替えることを特徴とする請求項3記載のパチンコ遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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