JP2004172670A - 時間軸誤差検出器及びこれを用いた時間軸誤差補正装置 - Google Patents

時間軸誤差検出器及びこれを用いた時間軸誤差補正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】水平同期信号のパルスの後縁を用いて時間軸誤差を検出する場合に、誤った誤差情報を出力しないようにする。
【解決手段】時間軸誤差検出器として、基準となる水平同期信号の間隔に対する、映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、積分部の出力を、前記制御信号が所定の走査線の期間であることを示す場合には出力し、そうでない場合には出力しない論理ゲート部と、保持部の出力と論理ゲート部の出力とを加算して出力する加算器とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水平同期信号を有する映像信号における時間軸変動を検出する時間軸誤差検出器及びこれを用いた時間軸誤差補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビデオテープレコーダ(以下では、VTRと称する)が出力する再生信号においては、ヘッド・ドラムシリンダの回転速度のむら等に起因して、時間軸変動、すなわち、例えば一定であるべき同期信号の間隔が一定しない現象が発生する。
【0003】
この時間軸変動は、画質劣化を引き起こす要因となる。この時間軸変動に起因する画質劣化を改善する時間軸誤差補正装置が、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
【0004】
時間軸誤差補正装置を用いて時間軸補正を行うためには、時間軸誤差の検出が必要であり、ベロシティーエラーを考慮することで検出精度が高くなる。特許文献1においては、時間軸誤差の検出器の例が時間軸誤差検出手段として開示されている。
【0005】
以下、従来の時間軸誤差検出器の一例について図面を参照しながら説明する。図10は、従来の時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。図11は、映像信号VIの立ち下がりエッジを用いた時間軸誤差の検出について示すグラフである。
【0006】
図10において、時間軸誤差演算部81には、水平同期信号を有し、一定の標本化間隔で標本化されたディジタル映像信号、及び水平同期検出信号HDが入力される。時間軸誤差演算部81は、水平同期信号における標本化のタイミングについて、1クロック以下の時間軸誤差である時間差ENを検出する。フリップフロップ(D−FF)82は、時間差ENを1H(Hは水平同期信号の周期)の期間、遅延させて、時間差EAとして遅延部83に出力する。
【0007】
一方、カウンタ85は、クロックCLKと水平同期検出信号HDとを用いて、時間差EAが検出されてから時間差ENが検出されるまでのクロックのパルス数をカウントして、そのカウント値CTをベロシティーエラー検出部84に出力する。
【0008】
ベロシティーエラー検出部84は、現在の時間差ENと、1H前の時間差EAと、カウント値CTとを用いて、1Hに相当する期間HEを次式、
HE=(1−EA)+CT+EN
によって、クロック周期を単位として求める。そして、ベロシティーエラー検出部84は、クロック周期を単位として表した正確な1Hの期間HTと期間HEとの差であるベロシティーエラーTEを次式、
TE=HT−HE
によって求め、遅延部86に出力する。
【0009】
遅延部83,86は、それぞれ、時間差EA及びベロシティーエラーTEに所定の遅延を与えて出力する。割算器87、加算器91,93及びフリップフロップ92は、クロックCLKに従って、次式、
ERK = EA+(TE/HT)×j
の処理を行い(0≦j≦(HT−1))、時間軸誤差情報ERKを求める。
【0010】
【特許文献1】
特開平3−273782号公報
【特許文献2】
特開平9−116873号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、VTRの再生信号に含まれる水平同期信号は、テープへの記録処理及び再生信号処理の影響を受けてエッジが鈍る。特に、立ち上がりエッジよりも立下りエッジが鈍る傾向にあるので、精度のよい時間軸補正を行う場合には、水平同期信号の立ち上がりエッジを用いることが多い。ところが、この場合、次のような問題がある。
【0012】
図12は、第2フィールドの最終ライン付近の映像信号VIを示すグラフである。第2フィールドの最終ラインの映像信号の後に等化パルスが続いている。等化パルスは本来の水平同期信号のパルスよりも幅が狭いので、これらのパルスの後縁である立ち上がりエッジで時間軸誤差検出を行う場合には、パルス幅の差が時間軸誤差として扱われ、求められる期間HEに反映されてしまう。
【0013】
つまり、等化パルスを含む期間においては誤ったベロシティーエラー検出を行ってしまい、時間軸誤差を正しく検出することができないという問題があった。また、この正しくない検出結果を用いて時間軸誤差の補正を行うと、逆に大きな時間軸誤差を発生させてしまうという問題があった。
【0014】
この場合に求められた期間HEを用いて映像信号の時間軸補正を行うと、期間HEの映像信号を、本来検出されるべき1Hの期間HEAの信号となるように時間軸方向に伸長することになる。すると、画面上では映像が右に伸びたように見え、視覚的によくない映像となってしまう。
【0015】
本発明は、水平同期信号のパルスの後縁を用いて時間軸誤差を検出する場合に、誤った誤差情報を出力しない時間軸誤差検出器を提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明は、この時間軸誤差検出器を用いることによって、映像信号の時間軸誤差補正を誤ることなく行うことができる時間軸誤差補正装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1の発明が講じた手段は、時間軸誤差検出器として、水平同期信号を有するディジタル化された映像信号が前記水平同期信号のパルスの後縁において所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を求めて出力する時間軸誤差演算部と、前記時間差を、前記時間軸誤差演算部がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、前記時間軸誤差演算部が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、前記積分部の出力を、前記制御信号が前記所定の走査線の期間であることを示す場合には出力し、そうでない場合には出力しない論理ゲート部と、前記保持部の出力と前記論理ゲート部の出力とを加算して出力する加算器とを備えるものである。
【0018】
請求項1の発明によると、水平同期信号のパルスの後縁を用いて映像信号の時間軸誤差検出を行う場合において、誤った時間軸誤差情報を加算部から出力しないようにすることができる。このため、誤検出することなく、水平同期信号の立ち上がりエッジを用いて精度のよい時間軸誤差検出を行うことができる。
【0019】
また、請求項2の発明では、請求項1に記載の時間軸誤差検出器において、前記制御信号生成部は、前記映像信号の垂直同期信号に応じたタイミングでリセットされ、前記水平同期信号のパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値である場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備えるものである。
【0020】
請求項2の発明によると、水平同期信号のパルス数をカウントするので、例えば等化パルス直前のラインにおいて、検出したベロシティーエラーを時間軸誤差情報に反映させないようにすることができる。
【0021】
また、請求項3の発明では、請求項2に記載の時間軸誤差検出器において、前記デコード部は、入力された選択信号に応じて、前記所定の走査線の期間であることを示す前記制御信号を出力するものである。
【0022】
請求項3の発明によると、任意のラインにおいて、検出したベロシティーエラーを時間軸誤差情報に反映させないようにすることができる。このため、所定のライン以外において時間軸誤差が誤検出されるような場合にも、誤った情報を時間軸誤差情報に反映させないようにすることができる。
【0023】
また、請求項4の発明では、請求項1に記載の時間軸誤差検出器において、前記制御信号生成部は、前記水平同期信号のパルス期間中における前記クロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値よりも小さい場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備えるものである。
【0024】
請求項4の発明によると、水平同期信号内のクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値によって等化パルスを検出するので、等化パルス直前のラインにおいて、検出したベロシティーエラーを時間軸誤差情報に反映させないようにすることができる。また、このカウントを行うカウンタの回路規模を、水平同期信号のパルス数をカウントして等化パルス直前のラインを検出する場合よりも小さくすることができる。
【0025】
また、請求項5の発明は、時間軸誤差検出器として、水平同期信号を有するディジタル化された映像信号が所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を、制御信号に応じて前記水平同期信号の前縁又は後縁において求めて出力する時間軸誤差演算器と、前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す前記制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、前記時間差を、前記時間軸誤差演算器がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、前記時間軸誤差演算器が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、前記保持部の出力と前記積分部の出力とを加算して出力する加算器とを備えるものである。
【0026】
請求項5の発明によると、等化パルスの直前のラインにおいては水平同期信号のパルスの前縁を用い、その他のラインにおいては水平同期信号のパルスの後縁を用いて時間軸誤差検出を行うようにすることができるので、誤った時間軸誤差情報を出力しないようにすることができる。
【0027】
また、請求項6の発明では、請求項5に記載の時間軸誤差検出器において、前記制御信号生成部は、前記映像信号の垂直同期信号に応じたタイミングでリセットされ、前記水平同期信号のパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値である場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備えるものである。
【0028】
請求項6の発明によると、水平同期信号のパルス数をカウントするので、例えば等化パルス直前のラインにおいて、水平同期信号のパルスの前縁を用いて時間軸誤差検出を正しく行うようにすることができる。
【0029】
また、請求項7の発明では、請求項6に記載の時間軸誤差検出器において、前記デコード部は、入力された選択信号に応じて、前記所定の走査線の期間であることを示す前記制御信号を出力するものである。
【0030】
請求項7の発明によると、任意のラインにおいて、水平同期信号のいずれのエッジで時間軸誤差を検出するかを選択することができる。このため、時間軸誤差検出が正しく行えない場合に、水平同期信号のパルスの前縁を用いて時間軸誤差検出を行うようにすることができる。
【0031】
また、請求項8の発明は、時間軸誤差補正装置として、水平同期信号を有するディジタル化された映像信号の時間軸誤差情報を求めて出力する時間軸誤差検出器と、前記映像信号を蓄える複数のラインメモリを有するメモリ部と、前記映像信号中の同期信号が検出される毎に、前記メモリ部の各ラインメモリの所定アドレスより書き込みが始まるように、前記書き込みを制御する書込制御部と、前記メモリ部から前記映像信号を読み出し、これに対して前記時間軸誤差情報に基づいた補間を行って出力する補間部とを備え、前記時間軸誤差検出器は、前記映像信号が前記水平同期信号のパルスの後縁において所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を求めて出力する時間軸誤差演算部と、前記時間差を、前記時間軸誤差演算部がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、前記時間軸誤差演算部が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、前記積分部の出力を、前記制御信号が前記所定の走査線の期間であることを示す場合には出力し、そうでない場合には出力しない論理ゲート部と、前記保持部の出力と前記論理ゲート部の出力とを加算して、得られた和を前記時間軸誤差情報として出力する加算器とを備えるものである。
【0032】
請求項8の発明によると、映像信号に対して、時間軸誤差の補正を正しく、かつ、精度よく行うことができる。
【0033】
また、請求項9の発明は、時間軸誤差補正装置として、水平同期信号を有するディジタル化された映像信号の時間軸誤差情報を求めて出力する時間軸誤差検出器と、前記映像信号を蓄える複数のラインメモリを有するメモリ部と、前記映像信号中の同期信号が検出される毎に、前記メモリ部の各ラインメモリの所定アドレスより書き込みが始まるように、前記書き込みを制御する書き込み制御部と、前記メモリ部から前記映像信号を読み出し、これに前記映像信号の標本化周波数の整数倍の周波数でオーバーサンプリングを行って出力する第1の補間部と、前記第1の補間部においてオーバーサンプリングされた映像信号に対して前記時間軸誤差情報に基づいた補間を行って出力する第2の補間部と、前記第2の補間部において補間された映像信号に対して、その標本化周波数が前記映像信号の標本化周波数と同じになるようにデータを間引いて出力する間引き部とを備え、前記時間軸誤差検出器は、前記映像信号が前記水平同期信号のパルスの後縁において所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を求めて出力する時間軸誤差演算部と、前記時間差を、前記時間軸誤差演算部がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、前記時間軸誤差演算部が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、前記積分部の出力を、前記制御信号が前記所定の走査線の期間であることを示す場合には出力し、そうでない場合には出力しない論理ゲート部と、前記保持部の出力と前記論理ゲート部の出力とを加算して、得られた和を前記時間軸誤差情報として出力する加算器とを備えるものである。
【0034】
請求項9の発明によると、映像信号をオーバーサンプリングして処理するので、フィルタのタップ数が少なくて済む。このため、時間軸誤差補正装置の回路規模を小さくすることができる。
【0035】
また、請求項10の発明では、請求項8又は9のいずれか1項に記載の時間軸誤差補正装置において、前記制御信号生成部は、前記映像信号の垂直同期信号に応じたタイミングでリセットされ、前記水平同期信号のパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値である場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備えるものである。
【0036】
また、請求項11の発明では、請求項10に記載の時間軸誤差補正装置において、前記デコード部は、入力された選択信号に応じて、前記所定の走査線の期間であることを示す前記制御信号を出力するものである。
【0037】
請求項11の発明によると、任意のラインにおいて、検出したベロシティーエラーを時間軸誤差情報に反映させないようにすることができる。このため、ベロシティーエラーを考慮するか否かで補正の結果がどのように異なるかを容易に比較することができる。
【0038】
また、請求項12の発明では、請求項8又は9のいずれか1項に記載の時間軸誤差補正装置において、前記制御信号生成部は、前記水平同期信号のパルス期間中における前記クロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値よりも小さい場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備えるものである。
【0039】
また、請求項13の発明は、時間軸誤差補正装置として、水平同期信号を有するディジタル化された映像信号の時間軸誤差情報を求めて出力する時間軸誤差検出器と、前記映像信号を蓄える複数のラインメモリを有するメモリ部と、前記映像信号中の同期信号が検出される毎に、前記メモリ部の各ラインメモリの所定アドレスより書き込みが始まるように、前記書き込みを制御する書込制御部と、前記メモリ部から前記映像信号を読み出し、これに対して前記時間軸誤差情報に基づいた補間を行って出力する補間部とを備え、前記時間軸誤差検出器は、前記映像信号が所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を、制御信号に応じて前記水平同期信号の前縁又は後縁において求めて出力する時間軸誤差演算器と、前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す前記制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、前記時間差を、前記時間軸誤差演算器がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、前記時間軸誤差演算器が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、前記保持部の出力と前記積分部の出力とを加算して、得られた和を前記時間軸誤差情報として出力する加算器とを備えるものである。
【0040】
また、請求項14の発明は、時間軸誤差補正装置として、水平同期信号を有するディジタル化された映像信号の時間軸誤差情報を求めて出力する時間軸誤差検出器と、前記映像信号を蓄える複数のラインメモリを有するメモリ部と、前記映像信号中の同期信号が検出される毎に、前記メモリ部の各ラインメモリの所定アドレスより書き込みが始まるように、前記書き込みを制御する書き込み制御部と、前記メモリ部から前記映像信号を読み出し、これに前記映像信号の標本化周波数の整数倍の周波数でオーバーサンプリングを行って出力する第1の補間部と、前記第1の補間部においてオーバーサンプリングされた映像信号に対して前記時間軸誤差情報に基づいた補間を行って出力する第2の補間部と、前記第2の補間部において補間された映像信号に対して、その標本化周波数が前記映像信号の標本化周波数と同じになるようにデータを間引いて出力する間引き部とを備え、前記時間軸誤差検出器は、前記映像信号が所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を、制御信号に応じて前記水平同期信号の前縁又は後縁において求めて出力する時間軸誤差演算器と、前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す前記制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、前記時間差を、前記時間軸誤差演算器がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、前記時間軸誤差演算器が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、前記保持部の出力と前記積分部の出力とを加算して、得られた和を前記時間軸誤差情報として出力する加算器とを備えるものである。
【0041】
また、請求項15の発明では、請求項13又は14のいずれか1項に記載の時間軸誤差補正装置において、前記制御信号生成部は、前記映像信号の垂直同期信号に応じたタイミングでリセットされ、前記水平同期信号のパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値である場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備えるものである。
【0042】
また、請求項16の発明では、請求項15に記載の時間軸誤差補正装置において、前記デコード部は、入力された選択信号に応じて、前記所定の走査線の期間であることを示す前記制御信号を出力するものである。
【0043】
請求項16の発明によると、任意のラインにおいて、水平同期信号のいずれのエッジで時間軸誤差を検出するかを選択することができる。このため、時間軸誤差を検出するエッジによって補正の結果がどのように異なるかを容易に比較することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0045】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。図1の時間軸誤差検出器は、時間軸誤差演算部12と、保持部14と、遅延部16,24,46と、ベロシティーエラー検出部18と、第1のカウンタ22と、割算器26と、加算器28と、積分部30と、制御信号生成部40と、論理ゲート部52とを備えている。積分部30は、加算器32と、保持部34とを備えている。制御信号生成部40は、第2のカウンタ42と、デコード部44とを備えている。時間軸誤差演算部12には、映像信号VIが入力されている。
【0046】
図2は、映像信号VIの立ち上がりエッジを用いた時間軸誤差の検出について示すグラフである。ここでは例として、映像信号VIは、VTR等から再生されたNTSC(national television system committee)方式の映像信号が周波数14.3MHzのクロックCLKのパルスのタイミングで標本化されたディジタル信号であるとする。図2のように、映像信号VIは、負極性の水平同期信号を有している。
【0047】
以下、図1の時間軸誤差検出器の具体的な動作について、図1及び図2を参照して説明する。時間軸誤差演算部12には、映像信号VIの他に、水平同期検出信号HDが入力されている。水平同期検出信号HDは、映像信号VIの値が減少していくときに、これが所定のスレッショルドレベルTHRに達した後の最初の標本化タイミングで立ち上がり、映像信号VIの値が増加していくときに、これがスレッショルドレベルTHRに達した後の最初の標本化タイミングで立ち下がる信号である。水平同期検出信号HDは、映像信号VIが有する水平同期信号を表している。
【0048】
時間軸誤差演算部12は、映像信号VIが水平同期信号のパルスの立ち上がりエッジにおいてスレッショルドレベルTHRに達すべきタイミングと、その直前の映像信号VIの標本化タイミングとの差を求め、時間差ENとして保持部14及びベロシティーエラー検出部18に出力する。時間差ENは、映像信号VIの時間軸誤差のうち、クロックCLKの1周期、すなわち、映像信号VIの標本化間隔よりも短い部分を示している。
【0049】
保持部14は、水平同期検出信号HDに従って、時間差ENを1H(Hは水平同期信号の周期)の間保持して、遅延部16及びベロシティーエラー検出部18に出力する。すなわち、保持部14は、時間軸誤差演算部12が出力する時間差ENの1H前の時点で求められた時間差EAを出力する。遅延部16は、時間差EAに所定の遅延を与えて、加算器28に出力する。
【0050】
カウンタ22には、水平同期検出信号HD及びクロックCLKが入力されている。カウンタ22は、水平同期検出信号HDの立ち下がりエッジでリセットされ、クロックCLKのパルス数をカウントし、時間差EAが検出されてから時間差ENが検出されるまでに得られたカウント値CTをベロシティーエラー検出部18に出力する。
【0051】
以下では、クロックCLKの周期を単位として時間を表すこととする。ベロシティーエラー検出部18は、時間差EA,EN及びカウント値CTに基づいて、映像信号VIの1Hに相当する期間HEを次式、
HE=(1−EA)+CT+EN
により求める。更に、ベロシティーエラー検出部18は、基準となる正確な1Hの期間HTを用いて、ベロシティーエラーTEを次式、
TE=HT−HE
により求め、遅延部24に出力する。
【0052】
遅延部24は、ベロシティーエラーTEに所定の遅延を与えて、割算器26に出力する。遅延部16と遅延部24とは、水平同期検出信号HDの同一のパルスに応じて得られた遅延部16の出力と論理ゲート部52の出力とがほぼ同時に加算器28に達するように、それぞれに入力された信号に遅延を与える。割算器26は、ベロシティーエラーTEを期間HTで割り、積分部30の加算器32に出力する。
【0053】
加算器32は、割算器26の出力と保持部34の出力とを加算して、保持部34及び論理ゲート部52に出力する。保持部34は、加算器32の出力を保持し、これを加算器32にクロックCLKのパルス毎に出力する。すなわち、積分部30は、割算器26の出力をクロックCLKのパルス毎に積分し、論理ゲート部52に出力する。
【0054】
カウンタ42には、映像信号VIから求められ、その垂直同期信号のタイミングを示す垂直同期検出信号VDと、水平同期検出信号HDとが入力されている。カウンタ42は、垂直同期検出信号VDに応じて所定の値がセットされた後、水平同期検出信号HDのパルス数をカウントし、得られたカウント値CT2をデコード部44に出力する。ここで、カウンタ42は、カウントアップ後、時間が例えば0.8H以上経過した後でなければ次のカウントアップを行わない。すなわち、カウンタ42は、等化パルスを2回に1回しかカウントせず、また、第1フィールドの最終ライン(第263ライン)後の最初の等化パルスをカウントしない。
【0055】
デコード部44は、カウント値CT2が所定の値であるときに、制御信号SCをアサートして遅延部46に出力する。NTSC方式の映像信号の場合、第263ライン又は第525ラインにおいて、デコード部44は制御信号SCをアサートして出力する。すなわち、制御信号SCは、各フィールドの最終の走査線の期間であるか否かを示している。
【0056】
例えば、カウンタ42には、垂直同期検出信号VDに応じて値“7”がセットされるとし、デコード部44は、カウント値CT2が“263”になったときに制御信号SCをアサートする。
【0057】
遅延部46は、制御信号SCに所定の遅延を与えて論理ゲート部52に出力する。遅延部24と遅延部46とは、水平同期検出信号HDの同一のパルスに応じて得られた積分部30の出力と遅延部46の出力とがほぼ同時に論理ゲート部52に達するように、それぞれに入力された信号に遅延を与える。
【0058】
論理ゲート部52は、積分部30が出力する積分値を、遅延部46の出力がアサートされていないときはそのまま加算器28に出力し、アサートされているときは出力しない。加算器28は、遅延部16が出力する時間差EAと、論理ゲート部52の出力とを加算し、得られた和を時間軸誤差情報ERとして出力する。
【0059】
このようにして得られる時間軸誤差情報ERは、次式、
ER=EA+(TE/HT)×j (第263,525ライン以外)
ER=EA (第263,525ライン)
で表される。ここで、NTSC方式の場合、HT=910,0≦j≦909である。
【0060】
なお、水平同期信号が負極性のパルスであって、その立ち上がりエッジを用いて時間軸誤差情報を求める場合について説明したが、水平同期信号が正極性のパルスであって、その立ち下がりエッジを用いて時間軸誤差情報を求める場合についても同様に説明することができる。
【0061】
以上のように、図1の時間軸誤差検出器は、水平同期信号のパルス数をカウントするカウンタ42と、ベロシティーエラーTEに基づいて得られた値をマスクする論理ゲート部52とを備えている。このため、第1及び第2フィールドのそれぞれの最終ラインである第263ライン及び第525ラインにおいては、検出したベロシティーエラーを時間軸誤差情報ERに反映させないようにすることができる。したがって、精度のよい時間軸誤差情報を得るために水平同期信号のパルスの後縁を用いる場合に、誤った情報を出力しないようにすることができる。
【0062】
(第1の実施形態の第1の変形例)
図3は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。図3の時間軸誤差検出器は、図1の時間軸誤差検出器において、制御信号生成部40に代えて制御信号生成部140を備えるものである。制御信号生成部140は、制御信号生成部40において、デコード部44に代えてデコード部144を備えるものである。
【0063】
デコード部144には、カウンタ42が出力するカウント値CT2の他に、外部から選択信号SSが入力されている。デコード部144は、デコード部44とほぼ同様に動作するが、選択信号SSがアサートされているときには、カウント値CT2の値に係わらず、制御信号SCをアサートして遅延部46に出力する。
【0064】
したがって、図3の時間軸誤差検出器によると、任意のラインにおいて、ベロシティーエラー検出結果を時間軸誤差情報ERに反映させないようにすることができる。つまり、フィールドの最終ライン以外においても誤った時間軸誤差検出が行われている場合には、そのラインにおいて選択信号SSをアサートすれば、誤った時間軸誤差情報を出力することがない。また、任意のラインにおいて、ベロシティーエラーTEに基づいて得られた値をマスクすることができるので、任意のラインで時間軸補正動作の検証を行うことが可能である。
【0065】
(第1の実施形態の第2の変形例)
図4は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。図4の時間軸誤差検出器は、図1の時間軸誤差検出器において、制御信号生成部40に代えて制御信号生成部240を、遅延部46に代えて遅延部246を備えるものである。制御信号生成部240は、カウンタ242と、デコード部244とを備える。
【0066】
カウンタ242には、水平同期検出信号HD及びクロックCLKが入力されている。カウンタ242は、水平同期信号のパルス期間中におけるクロックCLKのパルス数、すなわち、水平同期検出信号HDのパルス期間中におけるクロックCLKのパルス数をカウントし、得られたカウント値をデコード部244に出力する。デコード部244は、入力されたカウント値が所定の値以下である場合には、制御信号SCをアサートして遅延部246に出力する。遅延部246は、図1の場合と同様に、制御信号SCに所定の遅延を与えて論理ゲート部52に出力する。
【0067】
例えば、映像信号がNTSC方式のものであって、基準となるクロックCLKの周波数が14.3MHzである場合には、水平同期信号のパルスの期間は、クロックCLKの約68周期に等しい。そこで、デコード部244は、入力されたカウント値が例えば40以下である場合に、制御信号SCをアサートして出力する。等化パルスの幅はクロックCLKの40周期よりも狭いので、等化パルスが入力されると、積分部30の出力であるベロシティーエラーTEに基づいて得られた値をマスクすることができる。
【0068】
また、カウンタ242は、40程度の値までカウントすることができれば十分であるので、カウンタ242として6ビットのカウンタを用いることができる。図1のカウンタ42のように、垂直同期信号間において水平同期信号のパルス数をカウントする場合には、8ビットのカウンタが必要であるので、図1の場合に比べて回路規模を削減することができる。
【0069】
(第1の実施形態の第3の変形例)
図5は、本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係る時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。図5の時間軸誤差検出器は、図1の時間軸誤差検出器において、時間軸誤差演算部12に代えて時間軸誤差演算器160を備え、制御信号生成部40の出力を時間軸誤差演算器160に、積分部30の出力を加算器28に与えるようにしたものである。また、図5の時間軸誤差検出器は、遅延部46と、論理ゲート部52とは備えていない。
【0070】
図6は、図5の時間軸誤差演算器160の構成の例を示すブロック図である。時間軸誤差演算器160は、時間軸誤差演算部12,164と、スイッチ166とを備えている。時間軸誤差演算部12は、図1を参照して説明したものであり、水平同期信号の立ち上がりエッジにおいて時間軸誤差を求め、スイッチ166に出力する。時間軸誤差演算部164は、水平同期信号の立ち下がりエッジにおいて時間軸誤差を求め、スイッチ166に出力するものであって、図10の時間軸誤差演算部81と同様のものである。
【0071】
スイッチ166には、デコード部44から制御信号SCが入力されている。スイッチ166は、制御信号SCがアサートされている場合、すなわち、等化パルスの直前のラインにおいては時間軸誤差演算器164の出力を選択し、その他の場合には時間軸誤差演算器12の出力を選択し、選択された値を時間差ENとして保持部14及びベロシティーエラー検出部18に出力する。
【0072】
図5の時間軸誤差検出器によると、等化パルスの直前のラインにおいては水平同期信号の立ち下がりエッジに基づいて時間軸誤差を求めるので、時間軸誤差を正しく求めることができる。
【0073】
(第1の実施形態の第4の変形例)
図7は、本発明の第1の実施形態の第4の変形例に係る時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。図7の時間軸誤差検出器は、図5の時間軸誤差検出器において、制御信号生成部40に代えて制御信号生成部140を備えるものである。制御信号生成部140は、図3を参照して説明したものと同様である。
【0074】
デコード部144には、カウンタ42が出力するカウント値CT2の他に、外部から選択信号SSが入力されている。デコード部144は、デコード部44とほぼ同様に動作するが、選択信号SSがアサートされているときには、カウント値CT2の値に係わらず、制御信号SCをアサートして時間軸誤差演算部112に出力する。
【0075】
したがって、図7の時間軸誤差検出器によると、任意のラインにおいて、水平同期信号の立ち下がりエッジに基づいて時間軸誤差を求めるようにすることができる。つまり、フィールドの最終ライン以外においても誤った時間軸誤差検出が行われている場合には、そのラインにおいて選択信号SSをアサートすれば、誤った時間軸誤差情報を出力することがない。
【0076】
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態に係る時間軸誤差補正装置の構成を示すブロック図である。図8の時間軸誤差補正装置は、A/D変換器502と、メモリ504と、同期信号検出器506と、書込制御回路(書込制御部)508と、時間軸誤差検出器510と、読出制御回路512と、補間部514と、D/A変換器516と、基準信号発生器518とを備えている。
【0077】
A/D変換器502には、映像信号VAが入力されている。ここでは例として、映像信号VAは、VTR等から再生されたNTSC方式のアナログ映像信号であるとする。A/D変換器502は、基準信号発生器518が出力する周波数14.3MHzのクロックCLKのタイミングで映像信号VAを標本化してA/D変換し、得られたディジタル映像信号VIをメモリ504、同期信号検出器506、及び時間軸誤差検出器510に出力する。図2のように、映像信号VIは、負極性の水平同期信号を有している。
【0078】
メモリ504は、3つのラインメモリを有している。各ラインメモリは、映像信号のデータを例えば標本化点1000点について格納することができる。この点数は、NTSC方式の場合の標準的な1ライン分の標本化点数である910点よりも多くする必要がある。各ラインメモリには、異なるアドレスが割り当てられている。
【0079】
同期信号検出器506は、映像信号VIから、その水平同期信号及び垂直同期信号のそれぞれのタイミングを示す水平同期検出信号HD及び垂直同期検出信号VDを求め、書込制御回路508及び時間軸誤差検出器510に出力する。
【0080】
書込制御回路508は、メモリ504のラインメモリのうちの1つの先頭アドレスから順に、クロックCLKのパルス毎にアドレスを増加させて、そのラインメモリに出力する。書込制御回路508は、水平同期検出信号HDのタイミングに従って、すなわち、水平同期信号が検出されたときに、アドレスをクリアし、次のラインメモリの先頭アドレスから順に増加させることを繰り返す。メモリ504は、書込制御回路508が出力するアドレスに従って映像信号VIを格納する。
【0081】
時間軸誤差検出器510は、例えば図1の時間軸誤差検出器である。これについては、第1の実施形態において説明したので、その詳細な説明は省略する。時間軸誤差検出器510は、映像信号VIについて時間軸誤差情報ERを求め、これを補間部514に出力する。
【0082】
読出制御回路512は、メモリ504のラインメモリのうちの1つの先頭アドレスから順に、クロックCLKのパルス毎にアドレスを増加させて、そのラインメモリに出力する。読出制御回路512は、910個のアドレスを出力すると、アドレスを次のラインメモリの先頭アドレスから順に増加させることを繰り返す。メモリ504は、読出制御回路512が出力するアドレスに従って映像信号VIを読み出す。
【0083】
補間部514は、メモリ504から映像信号VIを読み出し、これに対して時間軸誤差情報ERに基づいた補間を時間軸方向に行って、得られた補間後の映像信号をD/A変換器516に出力する。D/A変換器516は、クロックCLKに従って、補間後の映像信号をアナログ信号に変換して出力する。
【0084】
補間部514について説明する。補間部514は、クロックCLKのパルス毎に、メモリ504から読み出された映像信号VIをシフトするシフトレジスタを有している。補間部514は、時間軸誤差情報ERを、クロックCLKの周期の整数倍の部分ER1と、クロックCLKの周期未満の部分ER2とに分ける。補間部514は、シフトレジスタの各段の出力のうち、時間軸誤差情報ER1に応じて、クロックCLKの1周期分ずつ異なった遅延を受けたものを例えば4つ選択する。補間部514は、例えば、コサインロールオフ・ローパスフィルタのインパルス応答の係数を4つ発生して、選択されたシフトレジスタ出力のそれぞれに乗じた後、得られた積の和を求めて出力する。
【0085】
このように、図8の時間軸誤差補正装置によると、水平同期信号のパルスの後縁において時間軸誤差情報を求める場合において、映像信号の時間軸誤差補正を誤ることなく行うことができる。その結果、ジッタのない映像信号を得ることができる。
【0086】
(第3の実施形態)
図9は、本発明の第3の実施形態に係る時間軸誤差補正装置の構成を示すブロック図である。図9の時間軸誤差補正装置は、図8の時間軸誤差補正装置において、補間部514に代えて固定位置補間部(第1の補間部)522と、可変位置補間部(第2の補間部)524と、間引き回路(間引き部)526とを備え、基準信号発生器518に代えて基準信号発生器532と、分周回路534とを備えたものである。その他の構成要素は図8を参照して説明したものと同じであるので、同一の参照番号を付してその説明を省略する。
【0087】
基準信号発生器532は、図8の基準信号発生器518が出力するクロックCLKの2倍の周波数のクロックCLK2を、分周回路534、固定位置補間部522、及び可変位置補間部524に出力する。分周回路534は、クロックCLK2を分周してクロックCLKを生成し、出力する。
【0088】
固定位置補間部522は、メモリ504から映像信号VIを読み出し、これをクロックCLK2を用いて標本化する。すなわち、固定位置補間部522は、映像信号VIをクロックCLKの2倍の周波数でオーバーサンプリングする。
【0089】
可変位置補間部524は、固定位置補間部522が出力するオーバーサンプリングされた映像信号に対して時間軸誤差情報ERに基づいた補間を時間軸方向に行って、得られた補間後の映像信号を間引き回路526に出力する。可変位置補間部524は、図8の補間部514とほぼ同様の構成を有し、クロックCLKではなく、クロックCLK2に従って動作する。
【0090】
映像信号がオーバーサンプリングされているので、映像信号の帯域(0〜5MHz)を通過させるフィルタの減衰特性を緩やかなものにすることができる。オーバーサンプリングしない場合に比べて、フィルタのタップ数を少なくしてもよいので、タップ数を例えば3としてもよい。すなわち、可変位置補間部524は、シフトレジスタの各段の出力のうち3つを選択し、これらのそれぞれに対応する、FIRフィルタのインパルス応答の係数を3つ発生して、積和演算をすれば、映像信号の帯域においてフラットなフィルタ特性を得ることができる。
【0091】
間引き回路526は、補間後の映像信号の標本化点が2分の1になるようにデータを間引く。すなわち、間引き回路526は、可変位置補間部524において補間された映像信号に対して、その標本化周波数が、A/D変換器502が出力する映像信号VIの標本化周波数と同じになるようにデータを間引き、D/A変換器516に出力する。D/A変換器516は、クロックCLKに従って、間引き後の映像信号をアナログ信号に変換して出力する。
【0092】
このように、図9の時間軸誤差補正装置によると、水平同期信号のパルスの後縁において時間軸誤差情報を求める場合において、映像信号の時間軸誤差補正を誤ることなく行うことができる。特に、映像信号がオーバーサンプリングされているので、補間に用いるフィルタのタップ数が少なくてもよく、回路規模を削減することができる。
【0093】
なお、A/D変換器502が出力する映像信号VIの標本化周波数の2倍の周波数でオーバーサンプリングを行う例について説明したが、固定位置補間部において、映像信号VIの標本化周波数のn倍(nは3以上の整数)の周波数でオーバーサンプリングを行い、間引き回路において、標本化点がn分の1になるようにデータを間引くようにしてもよい。
【0094】
また、第2及び第3の実施形態において、時間軸誤差検出器510は、図3,図4,図5,又は図7の時間軸誤差検出器であってもよい。
【0095】
また、以上の実施形態においては、映像信号はVTRから出力されたものとして説明したが、水平同期信号を有するものであれば、レーザーディスク装置が出力する再生信号等、他の映像信号であってもよい。すなわち、水平同期信号を有する映像信号であれば、時間軸変動を含むどのような映像信号をも対象にして処理を行うことができる。
【0096】
また、クロックCLKの周波数は、14.3MHzであるとして説明したが、他の周波数であってもよい。
【0097】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、水平同期信号のパルスの後縁を用いて時間軸誤差を検出する場合に、誤った時間軸誤差情報を出力しないようにすることができる。このため、誤った時間軸誤差情報に基づいて映像信号の時間軸誤差を補正してしまうことを防ぐことができ、視覚的に良好な映像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。
【図2】映像信号の立ち上がりエッジを用いた時間軸誤差の検出について示すグラフである。
【図3】本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係る時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の時間軸誤差演算器の構成の例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の第4の変形例に係る時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る時間軸誤差補正装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る時間軸誤差補正装置の構成を示すブロック図である。
【図10】従来の時間軸誤差検出器の構成を示すブロック図である。
【図11】映像信号の立ち下がりエッジを用いた時間軸誤差の検出について示すグラフである。
【図12】第2フィールドの最終ライン付近の映像信号を示すグラフである。
【符号の説明】
12 時間軸誤差演算部
14 保持部
16,24,46,246 遅延部
18 ベロシティーエラー検出部
22 第1のカウンタ
26 割算器
28 加算器
30 積分部
32 加算器
34 保持部
40,140,240 制御信号生成部
42,242 第2のカウンタ
44,144,244 デコード部
52 論理ゲート部
160 時間軸誤差演算器
506 同期信号検出器
508 書込制御回路(書込制御部)
510 時間軸誤差検出器
512 読出制御回路
514 補間部
522 固定位置補間部(第1の補間部)
524 可変位置補間部(第2の補間部)
526 間引き回路(間引き部)
ER 時間軸誤差情報

Claims (16)

  1. 水平同期信号を有するディジタル化された映像信号が前記水平同期信号のパルスの後縁において所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を求めて出力する時間軸誤差演算部と、
    前記時間差を、前記時間軸誤差演算部がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、
    前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、
    前記時間軸誤差演算部が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、
    前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、
    前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、
    前記積分部の出力を、前記制御信号が前記所定の走査線の期間であることを示す場合には出力し、そうでない場合には出力しない論理ゲート部と、
    前記保持部の出力と前記論理ゲート部の出力とを加算して出力する加算器とを備える
    時間軸誤差検出器。
  2. 請求項1に記載の時間軸誤差検出器において、
    前記制御信号生成部は、
    前記映像信号の垂直同期信号に応じたタイミングでリセットされ、前記水平同期信号のパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、
    前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値である場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備える
    ことを特徴とする時間軸誤差検出器。
  3. 請求項2に記載の時間軸誤差検出器において、
    前記デコード部は、
    入力された選択信号に応じて、前記所定の走査線の期間であることを示す前記制御信号を出力するものである
    ことを特徴とする時間軸誤差検出器。
  4. 請求項1に記載の時間軸誤差検出器において、
    前記制御信号生成部は、
    前記水平同期信号のパルス期間中における前記クロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、
    前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値よりも小さい場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備える
    ことを特徴とする時間軸誤差検出器。
  5. 水平同期信号を有するディジタル化された映像信号が所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を、制御信号に応じて前記水平同期信号の前縁又は後縁において求めて出力する時間軸誤差演算器と、
    前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す前記制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、
    前記時間差を、前記時間軸誤差演算器がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、
    前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、
    前記時間軸誤差演算器が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、
    前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、
    前記保持部の出力と前記積分部の出力とを加算して出力する加算器とを備える時間軸誤差検出器。
  6. 請求項5に記載の時間軸誤差検出器において、
    前記制御信号生成部は、
    前記映像信号の垂直同期信号に応じたタイミングでリセットされ、前記水平同期信号のパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、
    前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値である場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備える
    ことを特徴とする時間軸誤差検出器。
  7. 請求項6に記載の時間軸誤差検出器において、
    前記デコード部は、
    入力された選択信号に応じて、前記所定の走査線の期間であることを示す前記制御信号を出力するものである
    ことを特徴とする時間軸誤差検出器。
  8. 水平同期信号を有するディジタル化された映像信号の時間軸誤差情報を求めて出力する時間軸誤差検出器と、
    前記映像信号を蓄える複数のラインメモリを有するメモリ部と、
    前記映像信号中の同期信号が検出される毎に、前記メモリ部の各ラインメモリの所定アドレスより書き込みが始まるように、前記書き込みを制御する書込制御部と、
    前記メモリ部から前記映像信号を読み出し、これに対して前記時間軸誤差情報に基づいた補間を行って出力する補間部とを備え、
    前記時間軸誤差検出器は、
    前記映像信号が前記水平同期信号のパルスの後縁において所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を求めて出力する時間軸誤差演算部と、
    前記時間差を、前記時間軸誤差演算部がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、
    前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、
    前記時間軸誤差演算部が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、
    前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、
    前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、
    前記積分部の出力を、前記制御信号が前記所定の走査線の期間であることを示す場合には出力し、そうでない場合には出力しない論理ゲート部と、
    前記保持部の出力と前記論理ゲート部の出力とを加算して、得られた和を前記時間軸誤差情報として出力する加算器とを備えるものである
    時間軸誤差補正装置。
  9. 水平同期信号を有するディジタル化された映像信号の時間軸誤差情報を求めて出力する時間軸誤差検出器と、
    前記映像信号を蓄える複数のラインメモリを有するメモリ部と、
    前記映像信号中の同期信号が検出される毎に、前記メモリ部の各ラインメモリの所定アドレスより書き込みが始まるように、前記書き込みを制御する書き込み制御部と、
    前記メモリ部から前記映像信号を読み出し、これに前記映像信号の標本化周波数の整数倍の周波数でオーバーサンプリングを行って出力する第1の補間部と、
    前記第1の補間部においてオーバーサンプリングされた映像信号に対して前記時間軸誤差情報に基づいた補間を行って出力する第2の補間部と、
    前記第2の補間部において補間された映像信号に対して、その標本化周波数が前記映像信号の標本化周波数と同じになるようにデータを間引いて出力する間引き部とを備え、
    前記時間軸誤差検出器は、
    前記映像信号が前記水平同期信号のパルスの後縁において所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を求めて出力する時間軸誤差演算部と、
    前記時間差を、前記時間軸誤差演算部がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、
    前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、
    前記時間軸誤差演算部が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、
    前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、
    前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、
    前記積分部の出力を、前記制御信号が前記所定の走査線の期間であることを示す場合には出力し、そうでない場合には出力しない論理ゲート部と、
    前記保持部の出力と前記論理ゲート部の出力とを加算して、得られた和を前記時間軸誤差情報として出力する加算器とを備えるものである
    時間軸誤差補正装置。
  10. 請求項8又は9のいずれか1項に記載の時間軸誤差補正装置において、
    前記制御信号生成部は、
    前記映像信号の垂直同期信号に応じたタイミングでリセットされ、前記水平同期信号のパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、
    前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値である場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備える
    ことを特徴とする時間軸誤差補正装置。
  11. 請求項10に記載の時間軸誤差補正装置において、
    前記デコード部は、
    入力された選択信号に応じて、前記所定の走査線の期間であることを示す前記制御信号を出力するものである
    ことを特徴とする時間軸誤差補正装置。
  12. 請求項8又は9のいずれか1項に記載の時間軸誤差補正装置において、
    前記制御信号生成部は、
    前記水平同期信号のパルス期間中における前記クロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、
    前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値よりも小さい場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備える
    ことを特徴とする時間軸誤差補正装置。
  13. 水平同期信号を有するディジタル化された映像信号の時間軸誤差情報を求めて出力する時間軸誤差検出器と、
    前記映像信号を蓄える複数のラインメモリを有するメモリ部と、
    前記映像信号中の同期信号が検出される毎に、前記メモリ部の各ラインメモリの所定アドレスより書き込みが始まるように、前記書き込みを制御する書込制御部と、
    前記メモリ部から前記映像信号を読み出し、これに対して前記時間軸誤差情報に基づいた補間を行って出力する補間部とを備え、
    前記時間軸誤差検出器は、
    前記映像信号が所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を、制御信号に応じて前記水平同期信号の前縁又は後縁において求めて出力する時間軸誤差演算器と、
    前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す前記制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、
    前記時間差を、前記時間軸誤差演算器がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、
    前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、
    前記時間軸誤差演算器が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、
    前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、
    前記保持部の出力と前記積分部の出力とを加算して、得られた和を前記時間軸誤差情報として出力する加算器とを備えるものである
    時間軸誤差補正装置。
  14. 水平同期信号を有するディジタル化された映像信号の時間軸誤差情報を求めて出力する時間軸誤差検出器と、
    前記映像信号を蓄える複数のラインメモリを有するメモリ部と、
    前記映像信号中の同期信号が検出される毎に、前記メモリ部の各ラインメモリの所定アドレスより書き込みが始まるように、前記書き込みを制御する書き込み制御部と、
    前記メモリ部から前記映像信号を読み出し、これに前記映像信号の標本化周波数の整数倍の周波数でオーバーサンプリングを行って出力する第1の補間部と、
    前記第1の補間部においてオーバーサンプリングされた映像信号に対して前記時間軸誤差情報に基づいた補間を行って出力する第2の補間部と、
    前記第2の補間部において補間された映像信号に対して、その標本化周波数が前記映像信号の標本化周波数と同じになるようにデータを間引いて出力する間引き部とを備え、
    前記時間軸誤差検出器は、
    前記映像信号が所定の値に達すべきタイミングと、前記映像信号の標本化タイミングとの時間差を、制御信号に応じて前記水平同期信号の前縁又は後縁において求めて出力する時間軸誤差演算器と、
    前記水平同期信号に基づいて、所定の走査線の期間であるか否かを示す前記制御信号を生成して出力する制御信号生成部と、
    前記時間差を、前記時間軸誤差演算器がその次の時間差を出力するまで保持して出力する保持部と、
    前記映像信号の各標本化タイミングを示すクロックのパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第1のカウンタと、
    前記時間軸誤差演算器が出力する時間差、前記保持部が出力する時間差、及び前記第1のカウンタが出力するカウント値に基づいて、基準となる水平同期信号の間隔に対する、前記映像信号が有する水平同期信号の間隔の誤差を求め、ベロシティーエラーとして出力するベロシティーエラー検出部と、
    前記ベロシティーエラーに応じた値を前記クロックのパルス毎に積分して出力する積分部と、
    前記保持部の出力と前記積分部の出力とを加算して、得られた和を前記時間軸誤差情報として出力する加算器とを備えるものである
    時間軸誤差補正装置。
  15. 請求項13又は14のいずれか1項に記載の時間軸誤差補正装置において、
    前記制御信号生成部は、
    前記映像信号の垂直同期信号に応じたタイミングでリセットされ、前記水平同期信号のパルス数をカウントし、得られたカウント値を出力する第2のカウンタと、
    前記第2のカウンタが出力するカウント値が所定の値である場合には前記所定の走査線の期間であることを、そうでない場合には前記所定の走査線の期間ではないことを示す前記制御信号を出力するデコード部とを備える
    ことを特徴とする時間軸誤差補正装置。
  16. 請求項15に記載の時間軸誤差補正装置において、
    前記デコード部は、
    入力された選択信号に応じて、前記所定の走査線の期間であることを示す前記制御信号を出力するものである
    ことを特徴とする時間軸誤差補正装置。
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