JP2004171182A - 保守点検システムおよび保守点検方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器の場所や状態を容易に把握し、保守点検を行うことができる保守点検システムおよび保守点検方法を提供すること。
【解決手段】保守点検システム10は、保守点検モードを有する携帯端末1と、各種電子機器3に設置され、携帯端末1からの近距離無線通信を受信する保守点検装置2とから構成される。現場に複数置いてある電子機器3の保守点検を行う場合、保守点検者は、携帯端末1から近距離無線通信によって各種電子機器3に保守点検にきた旨を発信する。保守点検装置2は、近距離無線通信による信号を受信すると、光または音などにより応答を行う。これにより、保守点検者は、容易に電子機器3の位置を認識することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】保守点検システム10は、保守点検モードを有する携帯端末1と、各種電子機器3に設置され、携帯端末1からの近距離無線通信を受信する保守点検装置2とから構成される。現場に複数置いてある電子機器3の保守点検を行う場合、保守点検者は、携帯端末1から近距離無線通信によって各種電子機器3に保守点検にきた旨を発信する。保守点検装置2は、近距離無線通信による信号を受信すると、光または音などにより応答を行う。これにより、保守点検者は、容易に電子機器3の位置を認識することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保守点検システムおよび保守点検方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、機械や電子機器の管理として、定期的に保守点検を行うことにより、重大な故障が発生する前に故障個所や故障部品を発見することがよく行われる。このような機械の保守に関して、点検時の機械振動の信号を、既知の良好な状態(および故障した状態)の振動信号と比較することにより、機械の予測監視、診断、保守を行う技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−187973号公報(第2−6頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の技術の場合、現場に置いた多数の機械や電子機器の保守点検を行うには、各機械の振動信号などを逐一測定する必要があり、時間がかかってしまう不都合がある。また、初めての保守であったり、点検の必要がめったにない場合であったり、機械や電子機器がわかりにくい場所に設置されているような場合に、これら機械を探すのに苦労してしまう。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、電子機器の場所や状態を容易に把握し、保守点検を行うことができる保守点検システムおよび保守点検方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、保守点検モードを有する携帯端末と電子機器に設置された保守点検装置とからなる保守点検システムであって、前記保守点検装置は、保守点検モードにおいて、前記携帯端末からの近距離無線通信による信号を受信する信号受信手段と、前記受信した信号に基づいて、所定の応答を行う応答手段とを備えることを特徴とする。
このように、保守点検モードにおいて、携帯端末からの近距離無線通信で受信した信号に基づいて所定の応答を行うので、保守点検者は、電子機器の位置、場所を容易に見つけることができる。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記応答手段は、光または音により応答することを特徴とする。
このように、応答手段は、光または音により応答するので、例えば、暗い現場では光によって応答するというように、電子機器3の位置を認識させるために、現場の状況に応じた対応をすることができる。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記保守点検装置は、前記電子機器の状態を取得する状態取得手段と、前記取得した電子機器の状態を前記携帯端末に送信する送信制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
このように、保守点検装置は、取得した電子機器の状態を携帯端末に送信するので、保守点検者は、電子機器を直接調べることなく、状態を容易に把握することができる。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記携帯端末は、前記送信制御手段により送信される前記電子機器の状態を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
このように、携帯端末は電子機器の状態を表示する表示手段を備えるので、保守点検者は、電子機器の状態をより確実に認識することができる。
【0009】
請求項5記載の発明は、保守点検モードを有する携帯端末を用いた保守点検方法であって、保守点検モードにおいて、前記携帯端末からの近距離無線通信による信号を受信する第1のステップと、前記受信した信号に基づいて、電子機器に設置された保守点検装置の応答手段が所定の応答を行う第2のステップとを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の保守点検システムおよび保守点検方法の好適な実施形態について図1ないし図3を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る保守点検システムの概略構成を示した図である。
保守点検システム10は、保守点検モードを有する携帯端末1と、各種電子機器3に設置され、携帯端末1からの近距離無線通信を受信する保守点検装置2とから構成される。
現場に複数置いてある電子機器3の保守点検を行う場合、保守点検者は、携帯端末1から近距離無線通信によって各種電子機器3に保守点検にきた旨を発信する。保守点検装置2は、近距離無線通信による信号を受信すると、光または音などにより応答を行う。これにより、保守点検者は、容易に電子機器3の位置を認識することができる。
【0011】
次に、携帯端末1と保守点検装置2の構成について、図2を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では一例として、携帯端末1を近距離無線通信が可能な携帯電話であるとして説明する。
携帯端末1は、通信部11、制御部12、記録部13、表示部14、操作部15を備えている。
通信部11は、携帯端末1と保守点検装置2とを近距離無線通信接続を行うデバイスであり、本実施の形態では、一例として、Bluetoothのチップなどであるとする。なお、Bluetoothを用いた近距離無線通信の場合、電波到達距離は約10mとなる。また、本実施の形態の携帯端末1では通信部11は、携帯電話としての通信機能も備えているものとする。
また、通信部11からの信号には、電子機器3の位置を確認する信号(以下、位置確認信号という)と、電子機器3の状態を確認する信号(以下、状態確認信号という)の2つの信号が発信される。なお、どちらの信号を発信するかは、保守点検者が携帯端末1の操作部15から選択決定することができる。
【0012】
制御部12は、不図示のCPU、ROM、RAMなどを備えており、携帯端末1の各部を制御する。例えば、操作部15において保守点検装置2への信号送信が選択された場合、記録部13のプログラムに従って、通信部11からの位置確認信号または状態確認信号の送信を制御する。
記録部13には、携帯端末1を保守点検モードとして機能させるプログラムなど、各種のプログラムが記録されている。また、記録部13には、操作部15のテンキーと電子機器3の種類が対応付けて格納されている。また、電子機器3の種類ごとに、位置確認信号、状態確認信号が対応づけて格納されている。また、記憶部13には、保守点検装置2から送信されてくる電子機器3の状態を示す信号に対応づけた、状態情報が格納されている。
表示部(表示手段)14は、保守点検装置2から受信した電子機器3の状態を表示する。操作部15は、文字や数字を入力するテンキーなどにより構成されており、保守点検者による保守点検モード設定、保守点検のための信号発信などに使用される。
【0013】
次に、保守点検装置2について説明する。保守点検装置2は、信号受信部21、応答部22、状態取得部23、送信制御部24、その他、不図示の入出力部、記憶部などを備えている。
信号受信部(信号受信手段)21は、保守点検モードにおいて、携帯端末1からの近距離無線通信による位置確認信号または状態確認信号を受信する。なお、信号受信部21は、携帯端末1から信号を受信した際、不図示の記録部にあらかじめ格納されている電子機器3の種類ごとに対応付けられている位置確認信号および状態確認信号の情報を参照し、保守点検装置2が設置されている電子機器3に対する信号であるか否かを判断する。
【0014】
応答部(応答手段)22は、LED発光素子や音発生器などから構成されている。応答部22は、信号受信部21が受信した信号が位置確認信号であった場合に、光や音で応答するようになっている。これにより、保守点検者は、音や光によって容易に電子機器3の位置を認識することができる。
状態取得部23は、所定の自己診断プログラムに従って、電子機器3がどのような状態であるか、正常か、異常か、故障しているかなどの状態を取得する。
送信制御部24は、状態取得部23によって取得した電子機器3の状態を携帯端末1に送信する。なお、送信制御部24は、電子機器3の状態を送信する際、不図示の記録部にあらかじめ格納されている状態ごとに対応付けられている信号を参照して、状態に該当する信号を携帯端末1に送信するようになっている。
【0015】
次に、本実施の形態に係る保守点検システム10の動作について図3のフローを参照しながら説明する。ここでは、携帯端末1を携帯した保守点検者が、現場内の電子機器3の保守点検を行う場合について説明する。
まず、保守点検者が携帯端末1の保守点検モードを設定し、例えば、保守点検者がテンキー「1」を選択入力すると、制御部12は、記録部13からテンキー「1」に対応づけられた電子機器3の種類を読み出す。そして、制御部12は、当該電子機器3に対応づけられた信号を通信部11から近距離通信で発信するように制御する。
保守点検装置2の信号受信部21は、電子機器3への信号を受信すると(ステップS300)、受信した信号が位置確認信号であるか否かを判断する。ここで、信号受信部21が受信した信号が位置確認信号である場合(ステップS302で「Yes」)、応答部22により、音または光による応答を行う(ステップS304)。これにより、保守点検者は、見つけにくい場所にある電子機器3の位置を容易に見つけることができる。
【0016】
一方、信号受信部21が受信した信号が位置確認信号でない場合(ステップS302で「No」)、状態取得部23によって電子機器3の状態の取得を行う(ステップS306)。そして、送信制御部24は、記憶部を参照し、取得した電子機器3の状態に該当する信号を携帯端末1に送信する(ステップS308)。これにより、保守点検者は、電子機器3の場所や状態を容易に電子機器3を直接調べることなく、状態を容易に把握することができる。
携帯端末1は、電子機器3の状態を示す信号を受信すると、記憶部13から当該信号に該当する状態情報を読み出し、表示部14に、例えば「正常動作」というように表示を行う。これにより、保守点検者は、電子機器3の状態を容易に認識することができる。
【0017】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、電子機器3の種類ごとに対応づけられたテンキーを選択入力することにより、保守点検を行うものとして説明したが、現場内の電子機器3の保守点検装置2すべてに対して近距離通信で位置確認信号や状態確認信号を発信するようにしてもよい。この場合、携帯端末1の近距離通信範囲内の保守点検装置2すべてから一斉に応答や状態送信が行われるので、電子機器1つ1つではなく、多数の電子機器3を一度に保守点検することができる。
【0018】
また、位置確認信号と状態確認信号を分けて発信するとして説明したが、例えば、1つの確認信号としてもよい。この場合、保守点検装置2は、応答と、状態送信の両方を同時に行うものとする。
また、携帯端末1を携帯電話として説明してきたが、これに限られるものではなく、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルPC(Personal Computer)端末、専用端末などであり、近距離無線通信が可能なインタフェースを搭載したものであればよい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、保守点検装置は、保守点検モードにおいて、携帯端末からの近距離無線通信による信号を受信し、受信した信号に基づいて、所定の応答を行うので、保守点検者は、電子機器の位置、場所を容易に見つけることができる。
請求項2記載の発明は、応答手段は、光または音により応答するので、保守点検者は、光や音によって容易に電子機器3の位置を認識することができる。
【0020】
請求項3記載の発明は、保守点検装置は、電子機器の状態を取得し、取得した電子機器の状態を携帯端末に送信するので、保守点検者は、電子機器を直接調べることなく、状態を容易に把握することができる。
請求項4記載の発明は、携帯端末は、送信制御手段により送信される電子機器の状態を表示する表示手段を備えるので、保守点検者は、電子機器の状態をより確実に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る保守点検システムの概略構成を示した図である。
【図2】携帯端末および保守点検装置の概略構成を示した図である。
【図3】保守点検システムの動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯端末
2 保守点検装置
3 電子機器
10 保守点検システム
21 信号受信部
22 応答部
23 状態取得部
24 送信制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、保守点検システムおよび保守点検方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、機械や電子機器の管理として、定期的に保守点検を行うことにより、重大な故障が発生する前に故障個所や故障部品を発見することがよく行われる。このような機械の保守に関して、点検時の機械振動の信号を、既知の良好な状態(および故障した状態)の振動信号と比較することにより、機械の予測監視、診断、保守を行う技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−187973号公報(第2−6頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の技術の場合、現場に置いた多数の機械や電子機器の保守点検を行うには、各機械の振動信号などを逐一測定する必要があり、時間がかかってしまう不都合がある。また、初めての保守であったり、点検の必要がめったにない場合であったり、機械や電子機器がわかりにくい場所に設置されているような場合に、これら機械を探すのに苦労してしまう。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、電子機器の場所や状態を容易に把握し、保守点検を行うことができる保守点検システムおよび保守点検方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、保守点検モードを有する携帯端末と電子機器に設置された保守点検装置とからなる保守点検システムであって、前記保守点検装置は、保守点検モードにおいて、前記携帯端末からの近距離無線通信による信号を受信する信号受信手段と、前記受信した信号に基づいて、所定の応答を行う応答手段とを備えることを特徴とする。
このように、保守点検モードにおいて、携帯端末からの近距離無線通信で受信した信号に基づいて所定の応答を行うので、保守点検者は、電子機器の位置、場所を容易に見つけることができる。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記応答手段は、光または音により応答することを特徴とする。
このように、応答手段は、光または音により応答するので、例えば、暗い現場では光によって応答するというように、電子機器3の位置を認識させるために、現場の状況に応じた対応をすることができる。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記保守点検装置は、前記電子機器の状態を取得する状態取得手段と、前記取得した電子機器の状態を前記携帯端末に送信する送信制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
このように、保守点検装置は、取得した電子機器の状態を携帯端末に送信するので、保守点検者は、電子機器を直接調べることなく、状態を容易に把握することができる。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記携帯端末は、前記送信制御手段により送信される前記電子機器の状態を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
このように、携帯端末は電子機器の状態を表示する表示手段を備えるので、保守点検者は、電子機器の状態をより確実に認識することができる。
【0009】
請求項5記載の発明は、保守点検モードを有する携帯端末を用いた保守点検方法であって、保守点検モードにおいて、前記携帯端末からの近距離無線通信による信号を受信する第1のステップと、前記受信した信号に基づいて、電子機器に設置された保守点検装置の応答手段が所定の応答を行う第2のステップとを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の保守点検システムおよび保守点検方法の好適な実施形態について図1ないし図3を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る保守点検システムの概略構成を示した図である。
保守点検システム10は、保守点検モードを有する携帯端末1と、各種電子機器3に設置され、携帯端末1からの近距離無線通信を受信する保守点検装置2とから構成される。
現場に複数置いてある電子機器3の保守点検を行う場合、保守点検者は、携帯端末1から近距離無線通信によって各種電子機器3に保守点検にきた旨を発信する。保守点検装置2は、近距離無線通信による信号を受信すると、光または音などにより応答を行う。これにより、保守点検者は、容易に電子機器3の位置を認識することができる。
【0011】
次に、携帯端末1と保守点検装置2の構成について、図2を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では一例として、携帯端末1を近距離無線通信が可能な携帯電話であるとして説明する。
携帯端末1は、通信部11、制御部12、記録部13、表示部14、操作部15を備えている。
通信部11は、携帯端末1と保守点検装置2とを近距離無線通信接続を行うデバイスであり、本実施の形態では、一例として、Bluetoothのチップなどであるとする。なお、Bluetoothを用いた近距離無線通信の場合、電波到達距離は約10mとなる。また、本実施の形態の携帯端末1では通信部11は、携帯電話としての通信機能も備えているものとする。
また、通信部11からの信号には、電子機器3の位置を確認する信号(以下、位置確認信号という)と、電子機器3の状態を確認する信号(以下、状態確認信号という)の2つの信号が発信される。なお、どちらの信号を発信するかは、保守点検者が携帯端末1の操作部15から選択決定することができる。
【0012】
制御部12は、不図示のCPU、ROM、RAMなどを備えており、携帯端末1の各部を制御する。例えば、操作部15において保守点検装置2への信号送信が選択された場合、記録部13のプログラムに従って、通信部11からの位置確認信号または状態確認信号の送信を制御する。
記録部13には、携帯端末1を保守点検モードとして機能させるプログラムなど、各種のプログラムが記録されている。また、記録部13には、操作部15のテンキーと電子機器3の種類が対応付けて格納されている。また、電子機器3の種類ごとに、位置確認信号、状態確認信号が対応づけて格納されている。また、記憶部13には、保守点検装置2から送信されてくる電子機器3の状態を示す信号に対応づけた、状態情報が格納されている。
表示部(表示手段)14は、保守点検装置2から受信した電子機器3の状態を表示する。操作部15は、文字や数字を入力するテンキーなどにより構成されており、保守点検者による保守点検モード設定、保守点検のための信号発信などに使用される。
【0013】
次に、保守点検装置2について説明する。保守点検装置2は、信号受信部21、応答部22、状態取得部23、送信制御部24、その他、不図示の入出力部、記憶部などを備えている。
信号受信部(信号受信手段)21は、保守点検モードにおいて、携帯端末1からの近距離無線通信による位置確認信号または状態確認信号を受信する。なお、信号受信部21は、携帯端末1から信号を受信した際、不図示の記録部にあらかじめ格納されている電子機器3の種類ごとに対応付けられている位置確認信号および状態確認信号の情報を参照し、保守点検装置2が設置されている電子機器3に対する信号であるか否かを判断する。
【0014】
応答部(応答手段)22は、LED発光素子や音発生器などから構成されている。応答部22は、信号受信部21が受信した信号が位置確認信号であった場合に、光や音で応答するようになっている。これにより、保守点検者は、音や光によって容易に電子機器3の位置を認識することができる。
状態取得部23は、所定の自己診断プログラムに従って、電子機器3がどのような状態であるか、正常か、異常か、故障しているかなどの状態を取得する。
送信制御部24は、状態取得部23によって取得した電子機器3の状態を携帯端末1に送信する。なお、送信制御部24は、電子機器3の状態を送信する際、不図示の記録部にあらかじめ格納されている状態ごとに対応付けられている信号を参照して、状態に該当する信号を携帯端末1に送信するようになっている。
【0015】
次に、本実施の形態に係る保守点検システム10の動作について図3のフローを参照しながら説明する。ここでは、携帯端末1を携帯した保守点検者が、現場内の電子機器3の保守点検を行う場合について説明する。
まず、保守点検者が携帯端末1の保守点検モードを設定し、例えば、保守点検者がテンキー「1」を選択入力すると、制御部12は、記録部13からテンキー「1」に対応づけられた電子機器3の種類を読み出す。そして、制御部12は、当該電子機器3に対応づけられた信号を通信部11から近距離通信で発信するように制御する。
保守点検装置2の信号受信部21は、電子機器3への信号を受信すると(ステップS300)、受信した信号が位置確認信号であるか否かを判断する。ここで、信号受信部21が受信した信号が位置確認信号である場合(ステップS302で「Yes」)、応答部22により、音または光による応答を行う(ステップS304)。これにより、保守点検者は、見つけにくい場所にある電子機器3の位置を容易に見つけることができる。
【0016】
一方、信号受信部21が受信した信号が位置確認信号でない場合(ステップS302で「No」)、状態取得部23によって電子機器3の状態の取得を行う(ステップS306)。そして、送信制御部24は、記憶部を参照し、取得した電子機器3の状態に該当する信号を携帯端末1に送信する(ステップS308)。これにより、保守点検者は、電子機器3の場所や状態を容易に電子機器3を直接調べることなく、状態を容易に把握することができる。
携帯端末1は、電子機器3の状態を示す信号を受信すると、記憶部13から当該信号に該当する状態情報を読み出し、表示部14に、例えば「正常動作」というように表示を行う。これにより、保守点検者は、電子機器3の状態を容易に認識することができる。
【0017】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、電子機器3の種類ごとに対応づけられたテンキーを選択入力することにより、保守点検を行うものとして説明したが、現場内の電子機器3の保守点検装置2すべてに対して近距離通信で位置確認信号や状態確認信号を発信するようにしてもよい。この場合、携帯端末1の近距離通信範囲内の保守点検装置2すべてから一斉に応答や状態送信が行われるので、電子機器1つ1つではなく、多数の電子機器3を一度に保守点検することができる。
【0018】
また、位置確認信号と状態確認信号を分けて発信するとして説明したが、例えば、1つの確認信号としてもよい。この場合、保守点検装置2は、応答と、状態送信の両方を同時に行うものとする。
また、携帯端末1を携帯電話として説明してきたが、これに限られるものではなく、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルPC(Personal Computer)端末、専用端末などであり、近距離無線通信が可能なインタフェースを搭載したものであればよい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、保守点検装置は、保守点検モードにおいて、携帯端末からの近距離無線通信による信号を受信し、受信した信号に基づいて、所定の応答を行うので、保守点検者は、電子機器の位置、場所を容易に見つけることができる。
請求項2記載の発明は、応答手段は、光または音により応答するので、保守点検者は、光や音によって容易に電子機器3の位置を認識することができる。
【0020】
請求項3記載の発明は、保守点検装置は、電子機器の状態を取得し、取得した電子機器の状態を携帯端末に送信するので、保守点検者は、電子機器を直接調べることなく、状態を容易に把握することができる。
請求項4記載の発明は、携帯端末は、送信制御手段により送信される電子機器の状態を表示する表示手段を備えるので、保守点検者は、電子機器の状態をより確実に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る保守点検システムの概略構成を示した図である。
【図2】携帯端末および保守点検装置の概略構成を示した図である。
【図3】保守点検システムの動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯端末
2 保守点検装置
3 電子機器
10 保守点検システム
21 信号受信部
22 応答部
23 状態取得部
24 送信制御部
Claims (5)
- 保守点検モードを有する携帯端末と電子機器に設置された保守点検装置とからなる保守点検システムであって、
前記保守点検装置は、
保守点検モードにおいて、前記携帯端末からの近距離無線通信による信号を受信する信号受信手段と、
前記受信した信号に基づいて、所定の応答を行う応答手段と
を備えることを特徴とする保守点検システム。 - 前記応答手段は、光または音により応答することを特徴とする請求項1記載の保守点検システム。
- 前記保守点検装置は、
前記電子機器の状態を取得する状態取得手段と、
前記取得した電子機器の状態を前記携帯端末に送信する送信制御手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の保守点検システム。 - 前記携帯端末は、前記送信制御手段により送信される前記電子機器の状態を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項3記載の保守点検システム。
- 保守点検モードを有する携帯端末を用いた保守点検方法であって、
保守点検モードにおいて、前記携帯端末からの近距離無線通信による信号を受信する第1のステップと、
前記受信した信号に基づいて、電子機器に設置された保守点検装置の応答手段が所定の応答を行う第2のステップと
を有することを特徴とする保守点検方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002334889A JP2004171182A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 保守点検システムおよび保守点検方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002334889A JP2004171182A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 保守点検システムおよび保守点検方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004171182A true JP2004171182A (ja) | 2004-06-17 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002334889A Withdrawn JP2004171182A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 保守点検システムおよび保守点検方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004171182A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008520050A (ja) * | 2004-11-09 | 2008-06-12 | フィッシャー−ローズマウント・システムズ・インコーポレーテッド | 無線周波数通信を備えたデュアルプロトコル手持ち型フィールドメンテナンスツール |
-
2002
- 2002-11-19 JP JP2002334889A patent/JP2004171182A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008520050A (ja) * | 2004-11-09 | 2008-06-12 | フィッシャー−ローズマウント・システムズ・インコーポレーテッド | 無線周波数通信を備えたデュアルプロトコル手持ち型フィールドメンテナンスツール |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |